JP6380163B2 - 熱交換器 - Google Patents

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Description

本発明は、熱交換器に関する。
従来、熱交換器としては、ろう付けによる接合を使用して製造される構造の他に、ろう付けによる接合を使用せずに、機械組立方式により組み立てられる組立構造を有するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1記載の熱交換器は、熱媒体を流通させる複数のチューブ、外部から導入された熱媒体を各チューブに分配する入口側タンク、各チューブを流れる熱媒体を集合させて外部へ導出する出口側タンク、各タンクに各チューブを結合するコアプレートを備える。そして、各タンクは、各チューブが接合されたコアプレートにおけるシール部材を保持する溝内に挿入した状態で、コアプレートの爪片をプレス加工でカシメ固定することで、コアプレートに対して一体に結合されている。
特開平10−160377号公報
ところで、熱交換器では、各タンクにおける熱媒体の温度が大きく異なる。例えば、インタクーラは、ターボ過給機により過給された高温の吸入空気である熱媒体を外気と熱交換させることから、入口側タンクにおける熱媒体の温度が出口側タンクにおける熱媒体の温度に対して非常に高くなる。
このため、各タンクとコアプレートとの間に介在させるシール部材は、入口側タンクと出口側タンクとで要求されるシール性能が異なる。例えば、インタクーラでは、入口側タンクと入口側コアプレートとの間に介在する入口側シール部材が、出口側タンクと出口側コアプレートとの間に介在する出口側シール部材に比べて、温度耐性に優れたシール部材を使用する必要がある。
ところが、入口側シール部材と出口側シール部材とで異なる特性のシール部材を用いる場合、熱交換器の製造過程で入口側シール部材と出口側シール部材との取り違えが生ずる可能性がある。
これに対して、各シール部材の違いを示す識別タグをシール部材に一体に設け、当該識別タグをシール部材からタンク外側まで延ばすことで、当該識別タグによりシール部材が適切に用いられているか否かを確認することが考えられる。
しかし、コアプレートとタンクとの結合工程や、熱交換器の搬送工程等では、識別タグに対して外力が作用して識別タグが切断されることが懸念される。識別タグが切断されると、各シール部材の違いを外部から識別ができなくなってしまう。
本発明は上記点に鑑みて、タンク内のシール部材を外部から識別可能な熱交換器を提供することを目的とする。
本発明は、熱媒体が流通する複数のチューブ(11)と、外部から導入される熱媒体を複数のチューブへ分配する入口側タンク(14)と、複数のチューブを流通する熱媒体を集合させて外部へ導出する出口側タンク(15)と、を備える熱交換器を対象としている。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、入口側タンクは、チューブが接合された入口側コアプレート(141)、入口側コアプレートにおけるチューブとの接合部の周囲に形成された入口側溝部(141b)に端部が挿入された状態で入口側コアプレートに固定される入口側本体部(142)、および入口側溝部に配置されて入口側コアプレートおよび入口側本体部により区画形成される熱媒体の分配空間(144)を密閉する入口側シール部材(143)を有しており、出口側タンクは、チューブが接合された出口側コアプレート(151)、出口側コアプレートにおけるチューブとの接合部の周囲に形成された出口側溝部(151b)に端部が挿入された状態で出口側コアプレートに固定される出口側本体部(152)、および出口側溝部に配置されて出口側コアプレートおよび出口側本体部により区画形成される熱媒体の集合空間(154)を密閉する出口側シール部材(153)を有しており、入口側シール部材、および出口側シール部材のうち、一方のシール部材には、他方のシール部材との違いを表す識別表示が施されており、入口側コアプレート、および出口側コアプレートのうち、少なくとも一方のシール部材が配置されたコアプレートには、一方のシール部材に施された識別表示の一部を外部に露出させる露出部(141e、141f、151e、151f)が形成されており、入口側シール部材、および出口側シール部材は、互いに異なる特性を有すると共に、弾性変形可能な弾性部材で構成されており、入口側シール部材、および出口側シール部材のうち、一方のシール部材には、識別表示として、他方のシール部材と異なる彩色が施されていることを特徴としている。
本案によれば、コアプレートに形成された露出部を介して外部からタンク内のシール部材を識別することができるので、外力等の影響によりシール部材の識別ができなくなるといった問題は生じない。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態に係るインタクーラの正面図である。 図1の矢印II方向から見たインタクーラの側面図である。 図1のIII−III断面図である。 図2のIV−IV断面図である。 第2実施形態に係るインタクーラの側面図である。 図5のVI−VI断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、先行する実施形態で説明した事項と同一もしくは均等である部分には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する場合がある。また、各実施形態において、構成要素の一部だけを説明している場合、構成要素の他の部分に関しては、先行する実施形態において説明した構成要素を適用することができる。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態について、図1〜図4を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るインタクーラ10の正面図であり、図2は、図1の矢印II方向から見たインタクーラの側面図である。
インタクーラ10は、ディーゼルエンジン等の内燃機関に吸入される燃焼用の吸入空気を冷却する吸気冷却装置を構成している。インタクーラ10は、ターボ過給機により圧縮された高温の吸入空気(熱媒体)を外気(冷却空気)と熱交換させて吸入空気を冷却する空冷式の熱交換器である。
インタクーラ10は、主たる構成要素として、吸入空気が流通する複数のチューブ11、および各チューブ11の長手方向の両端部において各チューブに連通する一対のヘッダタンク14、15を備える。
各チューブ11は、断面扁平状に成形された金属製(例えば、アルミニウム製)の管で構成されている。各チューブ11は、所定の隙間を隔てて並列に配置されている。なお、偏平状とは、曲率半径の大きい円弧部と曲率半径の小さい円弧部とを結合した曲線形状からなる楕円形状や、円弧部と平坦部とを結合した形状からなる長円形状等を包含するものである。
各チューブ11の間には、各チューブ11内を流通する吸入空気と外気との熱交換を促進するアウタフィン12が設けられている。アウタフィン12は、波形状に成形された金属製(例えば、アルミニウム製)のフィンで構成されている。
各チューブ11、およびアウタフィン12は、吸入空気と外気とを熱交換させる矩形状の熱交換コア部を構成している。そして、熱交換コア部における一対のヘッダタンク14、15が接続されていない端部には、インサート13が配置されている。インサート13は、アウタフィン12に接合されて熱交換コア部を補強する補強部材である。各チューブ11、アウタフィン12、およびインサート13は、各部材に被覆されたろう材により一体に接合されている。
一対のヘッダタンク14、15は、各チューブ11の長手方向両端部に設けられている。一対のヘッダタンク14、15のうち、一方が外部から導入した吸入空気を各チューブ11へ分配する入口側タンク14を構成し、他方が各チューブ11を流れる吸入空気を集合させて外部へ導出する出口側タンク15を構成している。
各ヘッダタンク14、15の詳細については、図3、図4を用いて説明する。図3、図4それぞれは、入口側タンク14の断面構造を示している。なお、本実施形態の各ヘッダタンク14、15は、後述するシール部材143、153の特性以外は、基本的に同様に構成されている。このため、図3、図4では、入口側タンク14に対応する出口側タンク15の各構成要素について括弧付きの符号で示している。
入口側タンク14は、各チューブ11の長手方向一端側に接合された入口側コアプレート141、入口側コアプレート141と共に吸入空気の分配空間144を区画形成する入口側本体部142、分配空間144を密閉する入口側シール部材143を有している。
入口側コアプレート141は、各チューブ11の並び方向に延びる一対の長辺、および当該長辺よりも短い一対の短辺を有する矩形状の金属製(例えば、アルミニウム製)のプレートで構成されている。
入口側コアプレート141は、各チューブ11の長手方向一端側が挿入される挿入穴141aが各チューブ11に対応して複数形成されている。入口側コアプレート141は、各チューブ11の長手方向一端側が挿入穴141aに挿入された状態で、各チューブ11に被覆されたろう材により各チューブ11の長手方向一端側に一体に接合されている。
入口側コアプレート141は、各チューブ11との接合部を構成する各挿入穴141aの周囲を囲む外縁側に入口側シール部材143を嵌めるための入口側溝部141bが形成されている。この入口側溝部141bは、入口側コアプレート141の外縁に沿って形成され、1つの繋がった形状(環形状)となっている。
入口側コアプレート141は、外縁の先端部の全周にわたってかしめ用の爪片141cが複数形成されている。さらに、入口側コアプレート141のうち、入口側溝部141bを構成する部位には、外部に入口側シール部材143の一部を露出させる露出部としての貫通穴141eが形成されている。
貫通穴141eは、入口側溝部141bを形成する一対の対向壁部のうち、各チューブ11に対向する壁部の反対側の壁部(外部から視認可能な壁部)に形成されている。本実施形態の貫通穴141eは、入口側コアプレート141の外縁のうち、一対の長辺側に比べて強度の高い一対の短辺側に設けられている。
入口側本体部142は、一面が開口する箱状の形状に成形された部材である。本実施形態の入口側本体部142は、耐熱性、強度等に優れた樹脂にて成形されている。入口側本体部142には、吸入空気を導入するための導入部142aが設けられている。また、入口側本体部142は、その開口端部に外側に膨らんだ入口側スカート部142bが設けられている。入口側スカート部142bは、入口側コアプレート141に挿入可能な大きさを有している。
入口側シール部材143は、入口側コアプレート141および入口側本体部142により区画形成される分配空間144を密閉する部材である。入口側シール部材143は、入口側コアプレート141の入口側溝部141bに配置されている。本実施形態の入口側シール部材143は、弾性変形可能な弾性部材により構成されている。
入口側タンク14は、入口側シール部材143が挿入された入口側溝部141bに入口側本体部142の入口側スカート部142bを挿入した状態で、入口側コアプレート141の爪片141cを入口側スカート部142bに対してかしめ固定する。この際、入口側シール部材143が入口側スカート部142bにより押圧されることで弾性変形する。これにより、入口側コアプレート141および入口側本体部142で区画形成される分配空間144が密閉される。
続いて、出口側タンク15について説明する。出口側タンク15は、各チューブ11の長手方向他端側に接合された出口側コアプレート151、出口側コアプレート151と共に吸入空気の集合空間154を区画形成する出口側本体部152、集合空間154を密閉する出口側シール部材153を有している。
出口側コアプレート151は、各チューブ11の長手方向他端側が挿入される挿入穴151aが形成された金属製(例えば、アルミニウム製)のプレートで構成されている。出口側コアプレート151は、各チューブ11の長手方向他端側が挿入穴151aに挿入された状態で、各チューブ11に被覆されたろう材により各チューブ11の長手方向他端側に一体に接合されている。
出口側コアプレート151は、各チューブ11との接合部を構成する各挿入穴151aの周囲を囲む外縁側に出口側シール部材153を嵌めるための出口側溝部151bが形成されている。この出口側溝部151bは、出口側コアプレート151の外縁に沿って形成され、1つの繋がった形状(環形状)となっている。
出口側コアプレート151は、外縁の先端部の全周にわたってかしめ用の爪片151cが複数形成されている。さらに、出口側コアプレート151のうち、出口側溝部151bを構成する部位には、外部に出口側シール部材153の一部を露出させる露出部としての貫通穴151eが形成されている。貫通穴151eは、出口側溝部151bを形成する一対の対向壁部のうち、外部から視認可能な壁部に形成されている。
出口側本体部152は、一面が開口する箱状の形状に成形された部材である。本実施形態の出口側本体部152は、耐熱性、強度等に優れた樹脂にて成形されている。出口側本体部152には、吸入空気を導出するための導出部152aが設けられている。また、出口側本体部152は、その開口端部に外側に膨らんだ出口側スカート部152bが設けられている。出口側スカート部152bは、出口側コアプレート151に挿入可能な大きさを有している。
出口側シール部材153は、出口側コアプレート151および出口側本体部152により区画形成される集合空間154を密閉する部材である。出口側シール部材153は、出口側コアプレート151の出口側溝部151bに配置されている。本実施形態の出口側シール部材153は、弾性変形可能な弾性部材により構成されている。
出口側タンク15は、出口側シール部材153が挿入された出口側溝部151bに出口側本体部153の出口側スカート部152bを挿入した状態で、出口側コアプレート151の爪片151cを出口側スカート部152bに対してかしめ固定する。この際、出口側シール部材153が出口側スカート部152bにより押圧されることで弾性変形する。これにより、出口側コアプレート151および出口側本体部152で区画形成される集合空間154が密閉される。
ここで、入口側タンク14の分配空間144に流れる吸入空気は、熱交換コア部を通過した後の吸入空気が流れる出口側タンク15の集合空間154に比べて、非常に高温(例えば、180℃程度)となる。
この点を考慮して、各シール部材143、153について、一方のシール部材の特性が他方のシール部材と異なる特性となるように構成している。本実施形態では、入口側シール部材143について、出口側シール部材153よりも温度耐性に優れた材料で構成している。具体的には、本実施形態では、出口側シール部材153をシリコンゴムやEPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)で構成し、入口側シール部材143をシリコンゴムやEPDMよりも温度耐性に優れたフッ素ゴムで構成している。
さらに、各シール部材143、153のうち、一方のシール部材に対して他方のシール部材との違いを示す識別表示を施している。本実施形態では、各シール部材143、153のうち、入口側シール部材143に対して、出口側シール部材153との違いを示す識別表示を施している。
本実施形態では、一方のシール部材(入口側シール部材143)に対して、他方のシール部材(出口側シール部材153)との違いを示す識別表示として、他方のシール部材と異なる彩色を施している。具体的には、入口側シール部材143の彩色を赤とし、出口側シール部材153の彩色を黒としている。なお、各シール部材143、153の違いを識別可能であれば、各シール部材143、153に施す彩色を赤や黒から変更してもよい。
次に、上記構成を備えるインタクーラ10の製造方法の概略について説明する。まず、インタクーラ10を構成する各部品を用意する(用意工程)。この用意工程は、各コアプレート141、151に対して貫通穴141e、151eや、爪片141c、151c等を形成する工程が含まれる。
そして、用意工程で用意したチューブ11、アウタフィン12、インサート13を、作業台上で、図1に示すように積層組付けすることにより熱交換コア部を仮組みする(組付工程)。
続いて、貫通穴141e、151eが形成された各コアプレート141、151を熱交換コア部に組付けた後、ワイヤ等の治具により組付けた状態を保持する。各コアプレート141、151を熱交換コア部に組付けた状態の組付体を、加熱された炉内に置くことで、各コアプレート141、151、熱交換コア部の各要素を一体にろう付けする(ろう付け工程)。
ろう付け工程の終了後、入口側コアプレート141の入口側溝部141bに入口側シール部材143を挿入すると共に、出口側コアプレート151の出口側溝部151bに出口側シール部材153を挿入する。
そして、入口側シール部材143が挿入された入口側溝部141bに入口側本体部142の入口側スカート部142bを挿入した状態で、入口側コアプレート141の爪片141cをプレス加工等により塑性変形させることで、入口側スカート部142bに対してかしめ固定する。また、出口側シール部材153が挿入された出口側溝部151bに出口側本体部153の出口側スカート部152bを挿入した状態で、出口側コアプレート151の爪片151cをプレス加工等により塑性変形させることで、出口側スカート部152bに対してかしめ固定する。
次に、漏れ検査、および寸法検査を行いインタクーラ10の製造を完了する。漏れ検査では、ろう付け不良やかしめ不良等が生じていないかを確認すると共に、各ヘッダタンク14、15に対して適切なシール部材が用いられているか否かを確認する。
シール部材の確認検査としては、各コアプレート141、151に形成された貫通穴141e、151eを介して、各ヘッダタンク14、15に用いられているシール部材の識別表示を作業者が目視で確認する。
本実施形態では、各シール部材143、153の違いを示す識別表示として、各シール部材143、153に対して異なる彩色を施している。このため、確認検査では、各コアプレート141、151に形成された貫通穴141e、151eを介して、各ヘッダタンク14、15に用いられているシール部材の彩色が適切であるか否かを確認すればよい。
以上説明した本実施形態のインタクーラ10は、上述の特徴的構成を備えることで、以下の優れた作用効果を奏する。
まず、本実施形態のインタクーラ10は、各ヘッダタンク14、15の内部空間(分配空間144、154)を密封する各シール部材143、153に対して、その違いを示す識別表示を施している。さらに、各ヘッダタンク14、15の各コアプレート141、151に対して、外部から各シール部材143、153の一部を露出させる露出部として、貫通穴141e、151eを設けている。
これによれば、各コアプレート141、151に形成された貫通穴141e、151eを介して外部から各ヘッダタンク14、15内に用いられたシール部材143、153を識別することができる。すなわち、本実施形態のインタクーラ10では、シール部材143、153に対して識別タグを一体に設け、当該識別タグをシール部材からタンク外側まで延ばす構成のように、製造過程などにおいて、外力等の影響によりシール部材の識別ができなくなるといった問題は生じない。
また、本実施形態では、各コアプレート141、151における各シール部材143、153に対応する部位に露出部として貫通穴141e、151eを形成している。
これによれば、露出部を各コアプレート141、151の爪片141c、151c側から各シール部材143、153に対応する部位まで延びる切欠きで構成する場合に比較して、露出部の形成に伴う各コアプレート141、151の強度低下を抑えることができる。
また、本実施形態では、入口側シール部材143に対して、出口側シール部材153に比べて温度耐性が優れていることを示す識別表示を施している。これによれば、インタクーラ10において、入口側タンク14に温度特性が優れたシール部材が適用されているか否かについて、露出部を介して外部から識別することができる。
ここで、各シール部材143、153を弾性部材で構成する場合、各コアプレート141、151と各本体部142、152との結合する際に、各シール部材143、153が弾性変形し、この弾性変形に伴う識別表示の識別性の低下が懸念される。
これに対して、本実施形態では、各シール部材143、153の識別表示として色彩を採用しているので、識別表示として形状や模様を採用する場合に比べて、各シール部材143、153の弾性変形に伴う識別性の低下を抑えることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、図5、図6を用いて説明する。図5は、本実施形態に係るインタクーラの側面図を示しており、図6は、図5のVI−VI断面図を示している。なお、図5は、第1実施形態で説明した図2に対応している。
本実施形態では、各コアプレート141、151に形成する露出部を切欠き141f、151fで構成している点が第1実施形態と相違している。本実施形態では、第1実施形態と同様または均等な部分についての説明を省略、または簡略化して説明する。
図5、図6に示すように、本実施形態の各コアプレート141、151それぞれには、各シール部材143、153の一部を外部に露出させる露出部として切欠き141f、151fが形成されている。
本実施形態の各切欠き141f、151fは、各コアプレート141、151における爪片141c、151c間から各シール部材143、153に対応する部位まで延びる形状となっている。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態では、各ヘッダタンク14、15の各コアプレート141、151に対して、外部から各シール部材143、153の一部を露出させる露出部として、切欠き141f、151fを設けている。
これによれば、各コアプレート141、151に形成された切欠き141f、151f
を介して外部から各ヘッダタンク14、15内に用いられたシール部材143、153を識別することができる。すなわち、本実施形態のインタクーラ10では、シール部材143、153に対して識別タグを一体に設け、当該識別タグをシール部材からタンク外側まで延ばす構成のように、製造過程などにおいて、外力等の影響によりシール部材の識別ができなくなるといった問題は生じない。
ここで、本実施形態の如く、露出部を切欠き141f、151fで構成は、第1実施形態の如く露出部を貫通穴141e、151eで構成する場合に比べて、露出部の形成に伴う各コアプレート141、151の強度低下が懸念される。このため、各切欠き141f、151fについては、入口側コアプレート141の外縁のうち、一対の長辺側に比べて強度の高い一対の短辺側に設けることが望ましい。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。例えば、以下のように種々変形可能である。
(1)上述の各実施形態では、本発明をインタクーラ10に適用する例を説明したが、本発明はインタクーラ10に限定されず、コンデンサやラジエータ等の他の熱交換器に適用することができる。
(2)上述の各実施形態の如く、各コアプレート141、151の双方に露出部を形成することが望ましいが、これに限定されない。例えば、入口側コアプレート141に対して、露出部を形成し、出口側コアプレート151に露出部を形成しないようにしてもよい。なお、本発明をインタクーラ10以外の他の熱交換器に対して適用する場合についても、各コアプレートのうち、一方のコアプレートに対して露出部を形成し、他方のコアプレートに露出部を形成しないようにしてもよい。この場合、各コアプレートのうち、特性の違うシール部材を配置する必要がある方のコアプレートに露出部を形成すればよい。
(3)上述の各実施形態の如く、各シール部材143、153に対して識別表示として彩色を施すことが望ましいが、これに限定されない。例えば、各シール部材143、153を弾性変形し難い部材で構成する場合には、識別表示として形状や、模様を採用してもよい。
(4)上述の各実施形態では、各コアプレート141、151の爪片141c、151cを塑性変形させることで、各コアプレート141、151を各本体部142、152に対してかしめ固定する例について説明したが、これに限定されない。各コアプレート141、151および各本体部142、152は、スナップフィットやリベット等の機械的な接合手段により結合されていてもよい。
(5)上述の各実施形態では、各チューブ11、および各コアプレート141、151をろう付けにより接合する例について説明したが、これに限定されない。例えば、各コアプレート141、151の挿入穴141a、151aに各チューブ11の端部を圧入した上で、各チューブ11、および各コアプレート141、151を接着剤により接合してもよい。
(6)上述の各実施形態の如く、貫通穴141e、151eや切欠き141f、151fは、入口側コアプレート141の外縁のうち、一対の長辺側に比べて強度の高い一対の短辺側に設けることが望ましいが、これに限定されない。例えば、貫通穴141e、151eや切欠き141f、151fを、入口側コアプレート141の外縁のうち、一対の長辺側に設けてもよい。
(7)上述の各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
(8)上述の各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されない。
(9)上述の各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されない。
11 チューブ
14 入口側タンク
141 入口側コアプレート
141e 貫通穴(露出部)
141f 切欠き(露出部)
142 入口側本体部
143 入口側シール部材
144 分配空間
15 出口側タンク
151 出口側コアプレート
151e 貫通穴(露出部)
151f 切欠き(露出部)
152 出口側本体部
153 出口側シール部材
154 集合空間

Claims (3)

  1. 熱媒体が流通する複数のチューブ(11)と、
    外部から導入される前記熱媒体を前記複数のチューブへ分配する入口側タンク(14)と、
    前記複数のチューブを流通する前記熱媒体を集合させて外部へ導出する出口側タンク(15)と、を備え、
    前記入口側タンクは、前記チューブが接合された入口側コアプレート(141)、前記入口側コアプレートにおける前記チューブとの接合部の周囲に形成された入口側溝部(141b)に端部が挿入された状態で前記入口側コアプレートに固定される入口側本体部(142)、および前記入口側溝部に配置されて前記入口側コアプレートおよび前記入口側本体部により区画形成される前記熱媒体の分配空間(144)を密閉する入口側シール部材(143)を有しており、
    前記出口側タンクは、前記チューブが接合された出口側コアプレート(151)、前記出口側コアプレートにおける前記チューブとの接合部の周囲に形成された出口側溝部(151b)に端部が挿入された状態で前記出口側コアプレートに固定される出口側本体部(152)、および前記出口側溝部に配置されて前記出口側コアプレートおよび前記出口側本体部により区画形成される前記熱媒体の集合空間(154)を密閉する出口側シール部材(153)を有しており、
    前記入口側シール部材、および前記出口側シール部材のうち、一方のシール部材には、他方のシール部材との違いを表す識別表示が施されており、
    前記入口側コアプレート、および前記出口側コアプレートのうち、少なくとも前記一方のシール部材が配置されたコアプレートには、前記一方のシール部材に施された前記識別表示の一部を外部に露出させる露出部(141e、141f、151e、151f)が形成されており、
    前記入口側シール部材、および前記出口側シール部材は、互いに異なる特性を有すると共に、弾性変形可能な弾性部材で構成されており、
    前記入口側シール部材、および前記出口側シール部材のうち、前記一方のシール部材には、前記識別表示として、前記他方のシール部材と異なる彩色が施されていることを特徴とする熱交換器。
  2. 前記入口側コアプレート、および前記出口側コアプレートのうち、少なくとも前記一方のシール部材が配置されたコアプレートには、前記一方のシール部材に対応する部位に前記露出部として貫通穴(141e、151e)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 内燃機関に吸入される燃焼用の吸入空気を前記熱媒体として冷却するインタクーラに適用され、
    前記入口側シール部材には、前記出口側シール部材に比べて温度耐性が優れていることを示す前記識別表示が施されており、
    前記入口側コアプレート、および前記出口側コアプレートのうち、少なくとも前記入口側コアプレートには、前記露出部(141e、141f)が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の熱交換器。
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