JP6376705B2 - 鞍乗り型車両のスイングアーム - Google Patents

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Description

この発明は、後輪を上下揺動可能に支持する鞍乗り型車両のスイングアームに関するものである。
鞍乗り型車両のスイングアームとして、車両の略前後方向に沿って配置されるアーム本体がパイプ材によって形成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のスイングアームは、アーム本体がパイプ材によって形成され、後輪の車軸を支持する車軸支持部がアーム本体の後部領域に設けられるとともに、アーム本体の前端部側が車体フレームに上下揺動可能に支持されている。
実用新案登録第3150017号公報
しかし、特許文献1に記載のスイングアームは、アーム本体が略一定厚みのパイプ材によって形成されているため、車軸に対する支持剛性を高めるためにパイプ材の肉厚を厚くすると、厚みの増加分だけ重量が増加するうえ、車幅方向の占有幅が増大してしまう。
そこでこの発明は、重量の増加と車幅方向の占有幅の増大を抑制しつつ、車軸に対する支持剛性を高めることができる鞍乗り型車両のスイングアームを提供しようとするものである。
この発明に係る鞍乗り型車両のスイングアームは、パイプ材から成るアーム本体(32)と、前記アーム本体(32)の車軸支持領域を補強する補強部材(36)と、を備え、前記アーム本体(32)は、該アーム本体(32)の周壁の車幅方向に臨む領域の一部を切除された切欠き部(35)を有し、前記補強部材(36)は、前記周壁の前記切欠き部(35)に接合され、前記切欠き部(35)は、前記周壁の車幅方向内側に臨む領域に設けられており、前記補強部材(36)は、側面視で前記アーム本体(32)の高さ範囲(L3)の内側に配置される車軸支持部(36A)を有していることを特徴とする。
上記の構成により、アーム本体(32)の周壁の一部の車幅方向の幅が、切欠き部(35)の分だけ狭まり、その幅の狭まった部分に別体の補強部材(36)が接合されることになる。このため、切欠き部(35)を設けずにアーム本体(32)に補強部材(36)を接合する場合に比較して、スイングアームの車幅方向の占有幅を狭め、かつ重量を低減することができる。さらに、剛性の高い補強部材(36)を用いることにより、車軸に対する支持剛性も高めることができる。
この場合、補強部材(36)の車軸支持部(36A)がアーム本体(32)の周壁の車幅方向内側に臨む領域に接合され、その状態で補強部材(36)の車軸支持部(36A)が側面視でアーム本体(32)の高さ範囲の内側に位置されることになる。このため、補強部材(36)の車軸支持部(36A)がアーム本体(32)に隠れて車両外側から見えにくくなる。したがって、この構成を採用することにより、車両の外観を良好にすることができる。
前記補強部材(36)は、車軸を支持する支持孔(37)を有し、前記アーム本体(32)の前記切欠き部(35)は、前記補強部材(36)の前記支持孔(37)を取り囲む範囲に亘って切り欠かれるようにしても良い。
この場合、車軸を支持する支持孔(37)をアーム本体(32)に形成する必要がなくなるため、アーム本体(32)の加工を容易にすることができる。また、アーム本体(32)の切欠き部(35)の開口面積が支持孔(37)よりも大きくなるため、アーム本体(32)に対する補強部材(36)の接合面積を充分に大きく確保することができる。したがって、この構成を採用することにより、アーム本体(32)に対する補強部材(36)の接合強度を高めることができる。
前記補強部材(36)は、車軸を支持する前記車軸支持部(36A)と、リヤクッション(9)の端部が連結されるクッション連結部(36B)と、を有する構成としても良い。
この場合、アーム本体(32)の車軸支持領域を補強する補強部材(36)にクッション連結部(36B)が設けられているため、アーム本体(32)に別途クッション連結部材を取り付ける必要がない。したがって、この構造を採用することにより、アーム本体(32)に取り付ける部品の点数を削減することができるとともに、アーム本体(32)に対する部品の組付け工数を削減することができる。
前記クッション連結部(36B)には、後輪駆動用のチェーン(7)の外側を覆うチェーンカバー(45)を固定するためのカバー固定部(43b,44)が設けられていても良い。
この場合、補強部材(36)のクッション連結部(36B)にカバー固定部(43b,44)が設けられているため、カバー固定部(43b,44)をアーム本体(32)に別途取り付ける必要がなくなる。したがって、この構成を採用することにより、部品点数を削減することができる。
前記補強部材(36)は、前記クッション連結部(36B)を挟む前後に延出して前記アーム本体(32)に接合される接合部(36A−1)を有する構成としても良い。
この場合、リヤクッション(9)からクッション連結部(36B)に入力される荷重を、クッション連結部(36B)の前後の広い領域に分散させてアーム本体(32)に支持させることができるため、補強部材(36)の肉厚増加を抑制しつつ、リヤクッション(9)からの入力荷重を安定してアーム本体(32)に支持させることが可能になる。したがって、この構成を採用することにより、スイングアームの車幅方向の占有幅をより抑えることが可能になる。
前記補強部材(36)は、車軸を支持する支持孔(37)を有し、前記クッション連結部(36B)は、前記支持孔(37)に対して車体前後方向にオフセットして設けられるようにしても良い。
この場合、補強部材(36)上におけるリヤクッション(9)からの荷重入力部と車軸からの荷重入力部が車体前後方向に離間した位置に配置されることになるため、補強部材(36)からアーム本体(32)に入力される荷重を広い範囲に分散支持させることが可能になる。
この発明によれば、アーム本体の周壁の車幅方向に臨む領域に切欠き部が設けられ、別体の補強部材が周壁の切欠き部に接合されているため、重量の増加と車幅方向の占有幅の増大を抑制しつつ、車軸に対する支持剛性を高めることができる。
この発明の一実施形態に係る鞍乗り型車両の側面図である。 この発明の一実施形態に係る鞍乗り型車両の車体フレームを示す斜視図である。 この発明の一実施形態に係る鞍乗り型車両の図1の一部を拡大して示した側面図である。 この発明の一実施形態に係る鞍乗り型車両の図3のIV−IV線に沿う断面図である。 この発明の一実施形態に係るスイングアームの斜視図である。 この発明の一実施形態に係るスイングアームの部分断面上面図である。 この発明の一実施形態に係るスイングアームの図6のVII矢視図である。 この発明の一実施形態に係るスイングアームの補強部材を取り去った図6のVII矢視図である。 この発明の一実施形態に係るスイングアームの図4のIX−IX線に沿う断面図である。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また、以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を指す矢印FR、車両の左方を指す矢印LH、車両上方を指す矢印UPが示されている。
図1は、この実施形態に係る鞍乗り型車両の左側面を示す図である。この実施形態に係る鞍乗り型車両は、車高を低くかつ前後長を長くした所謂クルーザータイプの自動二輪車1である。自動二輪車1の前輪Wfは、左右一対のフロントフォーク3の下端部に回転自在に支持されている。左右のフロントフォーク3は、上下のブリッジ部材5と図示しないステアリングステムを介して、車体フレームFの前端部のヘッドパイプ2に支持されている。上側のブリッジ部材5には、バータイプの操向ハンドル6が取り付けられている。
自動二輪車1の後輪Wrは、スイングアーム8の後端部に支持されている。スイングアーム8の前端部は、車体フレームFのピボット部13aに上下揺動可能に支持されている。後輪Wrは、自動二輪車1のパワーユニットPUに対して、例えば、チェーン7による伝動機構等を介して連係されている。スイングアーム8の後輪支持部の近傍には、後輪Wr側のサスペンション部品であるリヤクッション9の下端部が連結されている。
図2は、自動二輪車1の車体フレームFの主要部を示す図である。
同図にも示すように、車体フレームFは、前端部に位置して図示しないステアリングステムを支持するヘッドパイプ2と、ヘッドパイプ2の上部後方から左右に分岐し、それぞれが側面視で後下方に延びた後に後湾曲部14aで下方に向きを変えて延出する左右一対のメインフレーム14と、ヘッドパイプ2の下部後方から左右に分岐し、それぞれ側面視でメインフレーム14よりも急傾斜をなして後下方に延びる左右一対のダウンフレーム15と、左右のメインフレーム14の後部上面側に連結された後部フレーム16と、前部領域が後部フレーム16に連結されて、後輪Wrの上方を覆うリヤフェンダー50を支持するリヤフェンダーフレーム60(図1参照)と、を備えている。なお、図2においては、リヤフェンダーフレーム60の図示は省略されている。
左右のメインフレーム14は、平面視において、前端部のヘッドパイプ2との接合部から車幅方向外側に湾曲して両者の離間幅が一度一定幅になった後、後湾曲部14aの近傍部に向かって両者の離間幅が狭まり、後湾曲部14aの近傍部から下方に向かって離間幅が再度拡がっている。これらの左右のメインフレーム14の間は、複数のクロスパイプ18A,18B,18Cによって連結されている。左右のメインフレーム14の前部側の離間幅の広い領域の上方には、燃料タンク19の前部領域が配置され、左右のメインフレーム14の後部側の離間幅の狭い領域の上方には、後部フレーム16を介して燃料タンク19の後部領域と乗員着座用のシート20が配置されている。
また、左右のメインフレーム14の後湾曲部14aとその下方領域には、ピボットブロック17が取り付けられている。スイングアーム8の前端部を支持するピボット部13aは、ピボットブロック17に取り付けられている。
左右のダウンフレーム15は、複数のクロスパイプ21A,21Bによって相互に連結され、上部側領域が、左右のメインフレーム14の前部領域に対しガセットフレーム22A,22Bによって連結されている。
ダウンフレーム15とメインフレーム14とに囲まれた領域には、エンジン30と変速機31が一体化されたパワーユニットPUが配置されている。パワーユニットPUは、ダウンフレーム15とメインフレーム14とに取り付けられて、車体フレームFの一部を構成している。
後部フレーム16は、左右の各メインフレーム14の後湾曲部14aの近傍の上面から、後部上方に向かって延出する(シート20の後部位置に向かって延出する)左右一対のシートフレーム部23L,23Rと、左右のシートフレーム部23L,23Rの後部同士を連結する略U字状に湾曲した連結部23Aと、を有している。
後部フレーム16は、さらに左右の各シートフレーム部23L,23Rの延出方向の略中間位置から前部上方側に延出して、前端部が左右の各メインフレーム14に連結される左右一対のシートサブフレーム部24L,24Rを有している。また、左右の各シートフレーム部23L,23Rのうちに、シートサブフレーム部24L,24Rの近傍部には、リヤクッション9の上端部が連結されるクッションブラケット28が固定されている。
図3は、図1の一部を拡大して示した図であり、図4は、図3のIV−IV線に沿うスイングアーム8部分の断面図である。また、図5は、スイングアーム8を左側の後部上方側から見た図であり、図6は、スイングアーム8の部分断面上面図である。図7は、図6のスイングアーム8のVII矢視図であり、図8は、後述する補強部材36を取り去った図6のスイングアーム8のVII矢視図である。
スイングアーム8は、図5に示すように、車体の略前後方向に沿って延出する左右一対のアーム本体32と、左右のアーム本体32の前部側を相互に連結する第1連結部材33と第2連結部材34と、を有している。左右のアーム本体32の前端部同士を連結する第1連結部材33は、車体フレームFのピボット部13aに対し上下揺動可能に支持されるようになっている。
左右のアーム本体32は、金属製の円筒状のパイプ材を主として構成されている。この実施形態の場合、第1連結部材33と第2連結部材34も円筒状の金属製のパイプ材によって形成されている。左右のアーム本体32は、第1連結部材33と第2連結部材34に対して溶接固定されている。
左右の各アーム本体32は、後端近傍部が後輪Wrの車軸41を支持する車輪支持領域とされている。各アーム本体32の車輪支持領域の車幅方向内側に臨む部分には、パイプ材の周壁の一部を切除した切欠き部35が設けられている。切欠き部35は、図6,図7,図8に示すように、アーム本体32の延出方向に沿って長い略長方形状に形成されている。なお、切欠き部35は、厳密には、長方形状のコーナー部に円弧形状が設けられている。また、切欠き部35の上下方向の幅L4は、アーム本体の上下幅(直径)L3よりも小さく設定されている。
各アーム本体32の周壁の切欠き部35には車輪支持領域を補強するための補強部材36が取り付けられている。補強部材36は、アーム本体32の肉厚よりも肉厚の厚い金属製の板材によって形成されており、アーム本体32の切欠き部35と略同形状(略長方形状)の車軸支持部36Aと、車軸支持部36Aの前部寄りの上部から略三角形状に上方に突出するクッション連結部36Bと、を有している。よって、クッション連結部36Bは、車軸支持部36Aに向けて末広がり形状となるように設けられているため、アーム本体32の延出方向に沿って延びる車軸支持部36Aにリヤクッション9からの荷重を効率的に伝達することができる。
補強部材36は、車軸支持部36Aがアーム本体32の切欠き部35を閉塞するようにアーム本体32の周壁に溶接固定されている。したがって、車軸支持部36Aは、側面視でアーム本体32の高さ範囲L3の内側に配置されている。
クッション連結部36Bは、補強部材36がアーム本体32のパイプ材に溶接固定された状態において、その上部がアーム本体32のパイプ材の上端部よりも上方に突出している。この実施形態の場合、車軸支持部36Aの外周部がアーム本体32のパイプ材の周壁に溶接固定される接合部36A−1とされている。接合部36A−1は、クッション連結部36Bを間に挟んでアーム本体32の前方側と後方側とに延出している。
補強部材36の車軸支持部36Aのうちの、クッション連結部36Bの連設位置よりも後方側部分には、補強部材36の延出方向(アーム本体32の延出方向)に沿う長孔状の支持孔37が形成されている。長孔状の支持孔37には、図4に示すように、後輪Wrの車軸41が嵌入されるようになっている。アーム本体32の切欠き部35は、補強部材36の支持孔37を取り囲む範囲に亘って切欠かれている。
補強部材36のクッション連結部36Bは、車軸支持部36Aの支持孔37に対して車体前後方向に(車体前方側に)オフセットして設けられている。このため、リヤクッション9と車軸41から車軸支持部36Aに入力される荷重を、アーム本体32上の広い範囲に分散させて支持させることができる。
また、この実施形態の場合、車軸支持部36Aのうちのアーム本体32のパイプ材との接合部36A−1は、図7に示すように、支持孔37を取り囲む領域の前後長L1がクッション連結部36Bの下端よりも前方領域の前後長L2よりも長く設定されている。このため、車軸41から入力される荷重を、前後長が長く溶接強度の高い領域において受け止めることができる。
アーム本体32の周壁の車幅方向外側には、補強部材36の支持孔37と対向するように長孔状の開口部39が形成されている。この開口部39は、上下方向の開口幅は、支持孔37の上下方向の開口幅よりも広く設定されている。開口部39からは、後述するチェーンアジャスター38の車軸支持ブロック38a(アクスル支持部材)と車軸41の端部が車幅方向外側に突出するようになっている。アーム本体32の長孔状の開口部39とその周縁部は、車幅方向外側からカバー部材42によって覆われている。
図9は、図4のIX−IX線に沿う断面を示す図である。
図7〜図9に示すように、チェーンアジャスター38は、車軸支軸ブロック38aの後部にねじ受け部38bが突設され、そのねじ受け部38bにアジャストスクリュー38cの先端部が螺合されるようになっている。アジャストスクリュー38cの頭部は、アーム本体32の後端部に取り付けられたキャップ40に回転調整可能に支持されている。車軸支軸ブロック38aは、アジャストスクリュー38cの回転操作により、アーム本体32内における前後位置が適宜調整される。
車軸支持ブロック38aは、上下が平坦に切り欠かれた略円筒状の金属ブロックによって形成されている。車軸支持ブロック38aの上下幅は、補強部材36の支持孔37の上下幅よりも広く、かつ、アーム本体32の開口部39の上下幅よりも狭く設定されている。
車軸支持ブロック38aの軸孔には、図4,図7〜図9に示すように、車軸41が挿入されるようになっている。車軸支持ブロック38aの車幅方向内側の端面は、補強部材36の車軸支持部36Aの車幅方向外側の面(より詳細には車軸支持部36Aの車幅方向外側の面のうちの支持孔37の上縁部領域と下縁部領域。)に当接するようになっている。この実施形態の場合、車軸支持部36Aの車幅方向外側の面は、車軸支持ブロック38aが車軸41とともに締結固定される固定面とされている。また、車軸支持ブロック38aの車幅方向内側の端面は、車軸支持部36Aの固定面と当接する当接面とされている。車軸支持ブロック38aは、車幅方向外側からの車軸41(ボルト)の締め込みによって補強部材36の固定面に締結固定される。後輪Wrは、これにより車軸支持ブロック38aを介してアーム本体32の補強部材36に支持される。したがって、後輪Wrの車軸41の前後位置はアジャストスクリュー38cの回転操作によって調整可能とされている。
また、車軸支持ブロック38aの車幅方向外側の端部は、図4に示すように、アーム本体32の開口部39を通して車幅方向外側に突出している。後輪Wrを挟んで車体左右に配置されたアーム本体32には、共通の車軸41(ボルト軸)が挿通され、左右のアーム本体32に装着された車軸支持ブロック38aが車軸41とともに左右のアーム本体32(補強部材36)に締結固定される。この実施形態の場合、車軸41の一端にはフランジ状の頭部41aが一体に設けられ、車軸の他端には図示しないナットが螺着されるようになっている。車軸41の頭部41aとナットは、左右の車軸支持ブロック38aの車幅方向外側に配置されている。
左右のアーム本体32の開口部39を覆うカバー部材42は、車軸41の頭部41a、若しくは、ナットと、車軸支持ブロック38aの端面との間に挟み込まれて車軸支持ブロック38aに固定されている。換言すれば、左右の各カバー部材42は、左右の各アーム本体32の軸方向内側の壁(補強部材36)との間に車軸支持ブロック38a(アクスル支持部材)を挟み込んだ状態で、車軸41に締結固定されている。
補強部材36のクッション連結部36Bには、車幅方向外側に突出する外側突部43aが突設されている。外側突部43aには、リヤクッション9の下端がボルト締結されるようになっている。また、後輪Wrを挟んで車両左側に配置される補強部材36においては、クッション連結部36Bにブラケット44が一体に設けられ、そのブラケット44に、駆動用のチェーン7の外側を覆うチェーンカバー45がボルト締結されるようになっている。この実施形態の場合、車両左側の補強部材36に設けられたブラケット44はカバー固定部を構成している。
以上のように、この実施形態に係る自動二輪車1のスイングアーム8は、アーム本体32の周壁の車軸支持領域の近傍部に切欠き部35が設けられ、その切欠き部35に別体の肉厚の補強部材36が接合されている。このため、アーム本体32の周壁の車輪支持領域の近傍部の車幅方向の幅が切欠き部35によって狭まり、その幅の狭まった部分に補強部材36が接合されることになる。
したがって、この実施形態に係るスイングアーム8においては、切欠き部35を設けずにアーム本体32に補強部材36を接合する場合に比較して、スイングアーム8の車幅方向の占有幅を狭めることができるとともに、重量も低減することができる。さらに、この実施形態に係るスイングアーム8においては、剛性の高い補強部材36を用いることによって車軸41に対する支持剛性を高めることができるため、重量の増加と車幅方向の占有幅の増大を抑制しつつ、車軸に対する支持剛性を高めることができる。
また、この実施形態に係るスイングアーム8においては、切欠き部35が、周壁の車幅方向内側に臨む領域に形成され、補強部材36の車軸支持部36Aが、側面視でアーム本体32の高さ範囲L3の内側に配置されるようにアーム本体32に接合されている。このため、補強部材36の車軸支持部36Aは、アーム本体32に隠れて車両外側から見えにくくなる。したがって、この実施形態に係るスイングアーム8を採用した場合には、車両の外観を良好にすることができる。
また、この実施形態に係るスイングアーム8の場合、アーム本体32の切欠き部35が、補強部材36の支持孔37を取り囲む範囲に亘って切り欠かれているため、加工精度を要する支持孔37をアーム本体32に形成する必要がない。このため、アーム本体32の加工を容易にすることができる。また、この実施形態の場合、補強部材36が平坦でかつ、アーム本体32に比較して肉厚であるため、精度が高く支持安定性の高い支持孔37を容易に得ることができる。
さらに、この実施形態に係るスイングアーム8は、アーム本体32の切欠き部35が、補強部材36の支持孔37を取り囲む範囲に亘って切り欠かれていることから、切欠き部35の開口面積が支持孔37よりも大きくなり、アーム本体32に対する補強部材36の接合面積を充分に大きく確保することが可能になる。したがって、この実施形態に係るスイングアーム8を採用した場合には、アーム本体32に対する補強部材36の接合強度をより高めることができる。
また、この実施形態に係るスイングアーム8においては、補強部材36の車軸支持部36Aにクッション連結部36Bが一体に設けられているため、アーム本体32に別途リヤクッション9の下端を連結するための部品を取り付ける必要がない。したがって、この実施形態に係るスイングアーム8を採用した場合には、アーム本体32に取り付ける部品の点数を削減し、アーム本体32に対する部品の組付け工数も削減することができる。
また、この実施形態に係るスイングアーム8では、補強部材36のクッション連結部36Bに、リヤクッション9の下端を連結する外側突部43aと、チェーンカバー45を固定するためのブラケット44が設けられている。このため、チェーンカバー45を固定するための部品をアーム本体32に別途取り付ける必要がない。したがって、この構成を採用した場合には、部品点数をさらに削減することができるとともにアーム本体に対する部品の取り付けを容易にすることができる。
また、この実施形態に係るスイングアーム8の変形例としては、図6に示すように、車幅方向左側のアーム本体32の補強部材36のクッション連結部36Bに、リヤクッション9の下端を連結する外側突起43aと、チェーンカバー45を固定するための内側突起43bを同軸になるように突設するようにしても良い。この場合も、チェーンカバー45を固定するための部品をアーム本体32に別途取り付ける必要がない。したがって、この構成を採用した場合には、部品点数をより削減することができる。
また、この実施形態に係るスイングアーム8においては、アーム本体32に対する補強部材36の接合部36A−1が、クッション連結部36Bを挟む前方側と後方側とに延出している。このため、リヤクッション9から補強部材36のクッション連結部36Bに入力される荷重を、クッション連結部36Bの前後の広い領域に分散させてアーム本体32に支持させることができる。したがって、この実施形態に係るスイングアーム8を採用した場合には、補強部材36の肉厚を必要以上に増大させることなく、リヤクッション9からの入力荷重を安定してアーム本体32に支持させることができ、その結果、スイングアーム8の車幅方向の占有幅をより抑えることが可能になる。
さらに、この実施形態に係るスイングアーム8においては、補強部材36のクッション連結部36Bが、補強部材36の支持孔37に対して車体前後方向にオフセットして設けられている。このため、補強部材36上におけるリヤクッション9からの荷重入力部と車軸41からの荷重入力部が車体前後方向に離間した位置に配置されることになる。したがって、この実施形態に係るスイングアーム8を採用した場合には、補強部材36からアーム本体32に入力される荷重をアーム本体32上の広い範囲に分散支持させることができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
また、鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む。)のみならず、前二輪かつ後一輪の三輪車両等も含まれる。
1…自動二輪車(鞍乗り型車両)
7…チェーン
8…スイングアーム
9…リヤクッション
32…アーム本体
35…切欠き部
36A…車軸支持部
36A−1…接合部
36B…クッション連結部
36…補強部材
37…支持孔
43b…内側突部(カバー固定部)
44…ブラケット(カバー固定部)
45…チェーンカバー

Claims (6)

  1. パイプ材から成るアーム本体(32)と、
    前記アーム本体(32)の車軸支持領域を補強する補強部材(36)と、を備え、
    前記アーム本体(32)は、該アーム本体(32)の周壁の車幅方向に臨む領域の一部を切除された切欠き部(35)を有し、
    前記補強部材(36)は、前記周壁の前記切欠き部(35)に接合され、
    前記切欠き部(35)は、前記周壁の車幅方向内側に臨む領域に設けられており、
    前記補強部材(36)は、側面視で前記アーム本体(32)の高さ範囲(L3)の内側に配置される車軸支持部(36A)を有していることを特徴とする鞍乗り型車両のスイングアーム。
  2. 前記補強部材(36)は、車軸を支持する支持孔(37)を有し、
    前記アーム本体(32)の前記切欠き部(35)は、前記補強部材(36)の前記支持孔(37)を取り囲む範囲に亘って切り欠かれていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のスイングアーム。
  3. 前記補強部材(36)は、車軸を支持する前記車軸支持部(36A)と、リヤクッション(9)の端部が連結されるクッション連結部(36B)と、を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗り型車両のスイングアーム。
  4. 前記クッション連結部(36B)には、後輪駆動用のチェーン(7)の外側を覆うチェーンカバー(45)を固定するためのカバー固定部(43b,44)が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の鞍乗り型車両のスイングアーム。
  5. 前記補強部材(36)は、前記クッション連結部(36B)を挟む前後に延出して前記アーム本体(32)に接合される接合部(36A−1)を有していることを特徴とする請求項3または4に記載の鞍乗り型車両のスイングアーム。
  6. 前記補強部材(36)は、車軸を支持する支持孔(37)を有し、
    前記クッション連結部(36B)は、前記支持孔(37)に対して車体前後方向にオフセットして設けられていることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両のスイングアーム。
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