JP6373726B2 - 歯車伝動装置 - Google Patents
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Description
dx < d1 < dx+2×δ ・・・(a)
さらに、前記規制ディスクの外径d2と、前記外歯歯車に設けられ前記偏心体を収容する偏心体挿通孔の内径dy1と、前記クランクシャフトの回転軸線からの前記偏心体の偏心量δと、が次の式(b)を満たすようにしてもよいし、さらに式(c)を満たすようにしてもよい。
dy1−2×δ < d2 ・・・(b)
dy1+2×δ < d2 ・・・(c)
このような本発明によれば、規制ディスクとクランクシャフト又は外歯歯車との接触を安定して確保し、規制ディスクとクランクシャフト又は外歯歯車との軸方向に沿った相対移動をより安定して規制することができる。
d2 ≦ dy2−2×δ ・・・(d)
dx < d1 ・・・式(a1)
このような規制ディスク60は、極めて容易な作業により、クランクシャフト40上の二個の偏心体42a,42bの間に配置され得る。すなわち、図4に示すように、一方の第1偏心体42aの中心軸線acaと規制ディスク60の貫通孔61の中心とを揃えて、クランクシャフト40を貫通孔61内に挿入して当該一方の第1偏心体42aが貫通孔61を通過することにより、規制ディスク60が二個の偏心体42a,42bの間に位置するようになる。
d1 < dx+2×δ ・・・式(a2)
図5は、規制ディスク60の内縁60yと、偏心体42a,42bの外縁42ax,42bxとの関係を示す平面図である。図5に示すように、二個の偏心体42a,42bは、クランクシャフト40の回転軸線acを中心として対称となるように偏心している。また、規制ディスク60は、貫通孔61の中心がクランクシャフト40の回転軸線acと同軸となるように、位置決めされている。図5において、斜線を付した部分が、規制ディスク60と偏心体42a,42bとの接触が生じ得る部分であり、この領域での干渉により、クランクシャフト40と規制ディスク60との軸方向daへの相対移動が規制される。
dy1−2×δ < d2 ・・・式(b)
ここで図6は、規制ディスク60の外縁60xと、偏心体挿通孔51a,51bの縁部51ax,51bxとの関係を示す平面図である。偏心体挿通孔51a,51bの中心軸線は、対応する偏心体42a,42bの中心軸線aca,acbに一致する。したがって、偏心体挿通孔51a,51bは、それぞれ、内部に収容している偏心体42a,42bと同等の偏心量δだけ、クランクシャフト40の回転軸線acから偏心している。図6に示すように、上記式(b)の左辺「dy1−2×δ」は、軸方向daからの観察における二個の偏心体挿通孔の縁部51ax,51bxが重なり合う領域についての、回転軸線acを挟んだ対向縁間の最短長さに相当する。したがって、上記式(b)が満たされる場合、クランクシャフト40の回転軸線acと同軸に配置された円板状の規制ディスク60は、少なくともその一部分において、軸方向daに沿って外歯歯車50a,50bと対面するようになる。すなわち、規制ディスク60の外歯歯車50a,50bに対する軸方向daへの相対移動を規制する規制ディスク60と外歯歯車50a,50bとの干渉を生じさせることができる。
dy1+2×δ < d2 ・・・式(c)
図6に示すように、式(c)の左辺「dy1+2×δ」は、軸方向daからの観察における二個の偏心体挿通孔の縁部51ax,51bxが重なり合う領域についての、回転軸線acを挟んだ対向縁間の最長長さに相当する。したがって、上記式(c)が満たされる場合、規制ディスク60の円形状からなる周縁部分が、その全周に亘って、二個の外歯歯車50a,50bの間に位置するようになる。すなわち、規制ディスク60は、その全周縁部分において、第1外歯歯車50a及び第2外歯歯車50bの両方と接触することができる。図6に示された例では、規制ディスク60は、斜線を付した領域において、第1外歯歯車50a及び第2外歯歯車50bの両方と干渉することができる。したがって、上記式(c)が満たされることにより、より安定して、規制ディスク60の外歯歯車50a,50bに対する軸方向daへの相対移動を規制することが可能となる。
d2 ≦ dy2−2×δ ・・・式(d)
ここで図7は、規制ディスク60の外縁60xと、凹部53a,53bの側壁面54a,54bとの関係を示す平面図である。図7に示すように、二個の外歯歯車50a,50bの凹部53a,53bの中心軸線aca,acbは、クランクシャフト40の回転軸線acに対し、当該外歯歯車50a,50bに対応する偏心体42a,42bと同等の偏心量δにて対称に偏心している。この場合、二個の凹部53a,53bが重なり合う領域についての、回転軸線acを挟んだ対向縁間の最短長さは、式(d)の右辺「dy2−2×δ」となる。したがって、規制ディスク60の外径d2が、二個の凹部53a,53bが重なり合う領域の対向縁間の最短長さ「dy2−2×δ」以下となっていれば、当該規制ディスク60は、二個の凹部53a,53bが重なり合う領域内に配置される。軸方向daへ直交する方向への規制ディスク60の移動が規制されると、規制ディスク60と、外歯歯車50a,50b及び偏心体42a,42bの両方と、の間での軸方向daへの移動を規制する干渉がより安定して確保されるようになる。したがって、より安定して、外歯歯車50a,50bとクランクシャフト40との軸方向daへの相対移動を規制することが可能となる。
d2 = dy2−2×δ ・・・式(d1)
この場合、円板状の規制ディスク60は、その中心軸線が、クランクシャフト40の回転軸線acと同軸となるように、凹部53a,53bの側壁面54a,54bによって、位置決めされる。すなわち、規制ディスク60は、クランクシャフト40の回転軸線acと同軸上となる位置に維持されるようになる。この構成によれば、さらに安定して、外歯歯車50a,50bとクランクシャフト40との軸方向daへの相対移動を規制することが可能となる。
20 ケース
21 内歯歯車
30 キャリア
40 クランクシャフト
42a 第1偏心体
42b 第2偏心体
50a 第1外歯歯車
50b 第2外歯歯車
51a 偏心体挿通孔
51b 偏心体挿通孔
53a 凹部
53b 凹部
54a 側壁面
54b 側壁面
60 規制ディスク
61 貫通孔
Claims (10)
- 内歯歯車を有するケースと、
前記ケースに支持されたキャリアと、
前記キャリアに回転可能に支持され、二個の偏心体を有したクランクシャフトと、
前記クランクシャフトに貫通されて前記二個の偏心体とそれぞれ係合し、前記内歯歯車と噛み合いながら前記ケースに対して回転可能な二個の外歯歯車と、
前記クランクシャフトの前記二個の偏心体の間に保持され、且つ、前記外歯歯車に接触することによって、前記クランクシャフトの回転軸線方向への前記外歯歯車に対する前記クランクシャフトの相対移動を規制する、規制ディスクと、を備え、
前記規制ディスクは、前記偏心体が通過可能な貫通孔が形成され、当該貫通孔を前記クランクシャフトよって貫通され、
前記規制ディスクは、前記貫通孔の中心が前記二個の偏心体の軸線からずれるように配置され、これにより、前記規制ディスクは、前記二個の偏心体の間で、前記クランクシャフトの回転軸線方向に沿った前記クランクシャフトに対する移動が規制されている、歯車伝動装置。 - 前記規制ディスクは、前記クランクシャフトの回転軸線と同軸に配置されている、請求項1に記載の歯車伝動装置。
- 前記二個の偏心体は、前記クランクシャフトの回転軸線を中心として対称となるように偏心している、請求項1又は2に記載の歯車伝動装置。
- 前記規制ディスクに設けられた前記貫通孔の内径d1と、
前記偏心体の外径dxと、
前記クランクシャフトの回転軸線からの前記偏心体の偏心量δと、が次の関係を満たす、請求項1〜3のいずれか一項に記載の歯車伝動装置。
dx < d1 < dx+2×δ - 前記規制ディスクの外径d2と、
前記外歯歯車に設けられ前記偏心体を収容する偏心体挿通孔の内径dy1と、
前記クランクシャフトの回転軸線からの前記偏心体の偏心量δと、が次の関係を満たす、請求項1〜4のいずれか一項に記載の歯車伝動装置。
dy1−2×δ < d2 - 前記規制ディスクの外径d2と、
前記外歯歯車に設けられ前記偏心体を収容する偏心体挿通孔の内径dy1と、
前記クランクシャフトの回転軸線からの前記偏心体の偏心量δと、が次の関係を満たす、請求項1〜4のいずれか一項に記載の歯車伝動装置。
dy1+2×δ < d2 - 各外歯歯車には、前記規制ディスクを受ける凹部が形成されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の歯車伝動装置。
- 前記凹部は、前記クランクシャフトの回転軸線に直交する方向への前記規制ディスクの移動を規制する側壁面を含む、請求項7に記載の歯車伝動装置。
- 各外歯歯車の前記凹部は、当該外歯歯車に対応する前記偏心体と同軸に配置されている、請求項7又は8に記載の歯車伝動装置。
- 前記規制ディスクの外径d2と、
前記外歯歯車に設けられた前記凹部の内径dy2と、
前記クランクシャフトの回転軸線からの前記偏心体の偏心量δと、が次の関係を満たす、請求項7〜9のいずれか一項に記載の歯車伝動装置。
d2 ≦ dy2−2×δ
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- 2015-11-04 CN CN201520873593.2U patent/CN205244253U/zh active Active
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