JP6369441B2 - 車両下部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両下部構造に関する。
車幅方向から見た側断面視で、トルクボックスの内部が補強部材により前後に区画された車両下部構造は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−93507号公報
しかしながら、フロントサイドメンバよりも車幅方向外側におけるフロントバンパリインフォースメントの車幅方向外側端部が前面衝突する微小ラップ衝突時において、前輪からトルクボックスに荷重が入力された場合に、そのトルクボックスの塑性変形を効果的に抑制する構造には、未だ改善の余地がある。
そこで、本発明は、微小ラップ衝突時に、トルクボックスの塑性変形を効果的に抑制できる車両下部構造を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の車両下部構造は、車両の床を構成するフロアパネルと、前記フロアパネルの前端部から車体上方側へ延在され、エンジンコンパートメントと車室とを隔成するダッシュパネルと、前記ダッシュパネルよりも車体前方側で車体前後方向に延在するとともに、前記ダッシュパネルよりも車体後方側が前記フロアパネルの下面に沿って配置されるフロントサイドメンバと、前記フロアパネルの車幅方向外側で車体前後方向に延在するロッカと、車幅方向に延在されるとともに、底面視で前記フロントサイドメンバと前記ロッカとの間における前記フロアパネルの下面に接合され、該フロアパネルとで閉断面形状を形成するトルクボックスと、前記トルクボックスの内部に車体前後方向に沿って設けられ、該トルクボックスの内部を車幅方向に区画するバルクヘッドと、を備え、前記バルクヘッドは、前輪の内側リムと車体前後方向で対向する部位に設けられている
また、請求項2に記載の車両下部構造は、請求項1に記載の車両下部構造であって、車幅方向に延在されるとともに、側面視で前記バルクヘッドと車体上下方向にオーバーラップする前記フロアパネルの上面に接合され、該フロアパネルとで閉断面形状を形成するダッシュクロスメンバを備えている。
また、本発明に係る請求項3に記載の車両下部構造は、車両の床を構成するフロアパネルと、前記フロアパネルの前端部から車体上方側へ延在され、エンジンコンパートメントと車室とを隔成するダッシュパネルと、前記ダッシュパネルよりも車体前方側で車体前後方向に延在するとともに、前記ダッシュパネルよりも車体後方側が前記フロアパネルの下面に沿って配置されるフロントサイドメンバと、前記フロアパネルの車幅方向外側で車体前後方向に延在するロッカと、車幅方向に延在されるとともに、底面視で前記フロントサイドメンバと前記ロッカとの間における前記フロアパネルの下面に接合され、該フロアパネルとで閉断面形状を形成するトルクボックスと、前記トルクボックスの内部に車体前後方向に沿って設けられ、該トルクボックスの内部を車幅方向に区画するバルクヘッドと、車幅方向に延在されるとともに、側面視で前記バルクヘッドと車体上下方向にオーバーラップする前記フロアパネルの上面に接合され、該フロアパネルとで閉断面形状を形成するダッシュクロスメンバと、を備えている
また、請求項に記載の車両下部構造は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両下部構造であって、前記バルクヘッドは、その法線方向を略車幅方向として配置されている。
また、本発明に係る請求項5に記載の車両下部構造は、車両の床を構成するフロアパネルと、前記フロアパネルの前端部から車体上方側へ延在され、エンジンコンパートメントと車室とを隔成するダッシュパネルと、前記ダッシュパネルよりも車体前方側で車体前後方向に延在するとともに、前記ダッシュパネルよりも車体後方側が前記フロアパネルの下面に沿って配置されるフロントサイドメンバと、前記フロアパネルの車幅方向外側で車体前後方向に延在するロッカと、車幅方向に延在されるとともに、底面視で前記フロントサイドメンバと前記ロッカとの間における前記フロアパネルの下面に接合され、該フロアパネルとで閉断面形状を形成するトルクボックスと、前記トルクボックスの内部に車体前後方向に沿って設けられ、該トルクボックスの内部を車幅方向に区画するバルクヘッドと、を備え、前記バルクヘッドは、その法線方向を略車幅方向として配置されている
請求項1又は請求項3又は請求項5に記載の発明によれば、底面視で、フロントサイドメンバとロッカとの間におけるフロアパネルの下面に、フロアパネルとで閉断面形状を形成するトルクボックスが接合されている。そして、トルクボックスの内部に、そのトルクボックスの内部を車幅方向に区画するバルクヘッドが車体前後方向に沿って設けられている。したがって、微小ラップ衝突時に、車体前方側からトルクボックスに衝突荷重が入力されても、そのトルクボックスの塑性変形がバルクヘッドによって効果的に抑制される
また、請求項に記載の発明によれば、前輪の内側リムと車体前後方向で対向する部位にバルクヘッドが設けられている。したがって、微小ラップ衝突時に、相対的にトルクボックス側へ後退して来る前輪の車室側への進入がバルクヘッドによって効果的に抑制される。なお、本発明は、微小ラップ衝突時に、相対的に後退して来る前輪の内側リムと車体前後方向で対向する部位に、バルクヘッドが設けられている構成も含む
また、請求項2又は請求項3に記載の発明によれば、側面視で、バルクヘッドと車体上下方向にオーバーラップするフロアパネルの上面に、そのフロアパネルとで閉断面形状を形成するダッシュクロスメンバが接合されている。したがって、微小ラップ衝突時に、バルクヘッドに入力された衝突荷重は、そのバルクヘッドからダッシュクロスメンバを介してフロアパネルへ効率よく分散される
また、請求項4又は請求項5に記載の発明によれば、バルクヘッドが、その法線方向を略車幅方向として配置されている。したがって、トルクボックスの塑性変形がバルクヘッドによってより適切に抑制される
また、請求項6に記載の車両下部構造は、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の車両下部構造であって、前記バルクヘッドは、車体前後方向に沿ったビード部を有している。
請求項に記載の発明によれば、車体前後方向に沿ったビード部をバルクヘッドが有している。したがって、微小ラップ衝突時等、車体前方側から入力される衝突荷重に対するバルクヘッドの強度及び剛性が向上される
請求項1又は請求項3又は請求項5に係る発明によれば、微小ラップ衝突時に、トルクボックスの塑性変形を効果的に抑制することができる。また、請求項1に係る発明によれば、微小ラップ衝突時に、相対的にトルクボックスへ後退して来る前輪の車室側への進入を効果的に抑制することができる。
請求項2又は請求項3に係る発明によれば、微小ラップ衝突時に、バルクヘッドに入力された衝突荷重を、そのバルクヘッドからダッシュクロスメンバを介してフロアパネルへ効率よく分散させることができる。
請求項4又は請求項5に係る発明によれば、トルクボックスの塑性変形をバルクヘッドによってより適切に抑制することができる。
請求項に係る発明によれば、微小ラップ衝突時等、車体前方側から入力される衝突荷重に対するバルクヘッドの強度及び剛性を向上させることができる。
本実施形態に係る車両下部構造の構成を示す底面図である。 本実施形態に係る車両下部構造の構成を示す斜視図である。 図2のX−X線矢視側面図である。 本実施形態に係る車両下部構造を構成するバルクヘッドの斜視図である。 本実施形態に係る車両下部構造を構成するバルクヘッドの正面図である。 本実施形態に係る車両下部構造を構成するバルクヘッドの平面図である。 本実施形態に係る車両下部構造の微小ラップ衝突時の状態を示す底面図である。 本実施形態に係る車両下部構造の微小ラップ衝突後の状態を示す底面図である。 (A)比較例に係る車両下部構造の微小ラップ衝突時の状態を示す底面図である。(B)比較例に係る車両下部構造の微小ラップ衝突後の状態を示す底面図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において適宜示す矢印UPを車体上方向、矢印FRを車体前方向、矢印RHを車体右方向とする。また、以下の説明で、特記することなく上下、前後、左右の方向を記載した場合は、車体上下方向の上下、車体前後方向の前後、車体左右方向(車幅方向)の左右を示すものとする。更に、各図では車両の右側を示しているが、車両の左側も左右対称で同一である。
図1に示されるように、本実施形態に係る車両下部構造10を備えた車両12の前部側には、左右一対とされて車体前後方向に延在するフロントサイドメンバ14が配設されている。各フロントサイドメンバ14は、矩形閉断面形状に形成されており、その前端部における外壁14Aには、それぞれ平面視で略直角三角形状のガセット16が接合されている。
各ガセット16の前端面は、各フロントサイドメンバ14の前端面よりも若干車体後方側に位置しており、各フロントサイドメンバ14の前端面と各ガセット16の前端面とは、それぞれ連結板18によって連結されている。そして、各連結板18には、矩形閉断面形状に形成されたクラッシュボックス22の後端部が接合されており、各クラッシュボックス22の前端部には、略車幅方向に延在する矩形閉断面形状のフロントバンパリインフォースメント24が架設されている。
なお、平面視(底面視)で、フロントバンパリインフォースメント24と左右一対のフロントサイドメンバ14とで囲まれる空間が、図示しないエンジン等が配置されるエンジンコンパートメント20となっている。また、図2、図3に示されるように、エンジンコンパートメント20の車体後方側には、エンジンコンパートメント20と車室30とを隔成する略平板状のダッシュパネル26が配設されている。
そして、ダッシュパネル26の下端部から車体後方側へ向けて、車両12の床を構成する略平板状のフロアパネル32が一体に連設されている。つまり、フロアパネル32の前端部に車体上方側へ延在するダッシュパネル26が一体に連設されている。そして、左右一対のフロントサイドメンバ14は、ダッシュパネル26よりも車体前方側で車体前後方向に延在するとともに、ダッシュパネル26よりも車体後方側がフロアパネル32の下面に沿って配置されるようになっている。
図3に示されるように、車体前方側を向くダッシュパネル26の前面には、車幅方向に延在するダッシュクロスメンバアッパ28が接合されている。ダッシュクロスメンバアッパ28は、断面ハット型形状に形成されており、その上フランジ部28Aと下フランジ部28Bとが、それぞれダッシュパネル26の前面に溶接によって接合されている。これにより、ダッシュクロスメンバアッパ28は、ダッシュパネル26とで閉断面形状を形成するようになっている。
また、ダッシュパネル26の下端部に一体に連設されるフロアパネル32の前端部の上面には、車幅方向に延在するダッシュクロスメンバとしてのダッシュクロスメンバロア34が接合されている。ダッシュクロスメンバロア34は、断面ハット型形状に形成されており、その上フランジ部34Aと下フランジ部34Bとが、それぞれフロアパネル32の上面に溶接によって接合されている。これにより、ダッシュクロスメンバロア34は、フロアパネル32とで閉断面形状を形成するようになっている。
また、図1、図2に示されるように、フロアパネル32の車幅方向外側には、車体前後方向に延在するロッカ36が配設されている。ロッカ36は、断面ハット型形状とされたアウタパネル37のフランジ部37Aと、断面ハット型形状とされたインナパネル38のフランジ部38Aとが、互いに溶接によって接合されることで、矩形閉断面形状に形成されている。そして、ロッカ36のインナパネル38に、フロアパネル32の車幅方向外側端部が接合されている。
また、底面視で、フロントサイドメンバ14とロッカ36(インナパネル38)との間におけるフロアパネル32の下面には、車幅方向に延在するトルクボックス40が接合されている。図3に示されるように、トルクボックス40は、断面略ハット型形状に形成されており、その上フランジ部42と下フランジ部44とが、それぞれフロアパネル32の下面に溶接によって接合されている。
これにより、トルクボックス40は、フロアパネル32とで閉断面形状を形成するようになっている。なお、トルクボックス40は、車体前方側を向く前壁40Aと、車体上方側を向く上壁40Bと、前壁40Aから車体後方下側へ傾斜する前傾斜壁40Cと、前傾斜壁40Cから連続して車体下方側を向く下壁40Dと、下壁40Dから連続して車体後方上側へ傾斜する後傾斜壁40Eと、を有している。
また、図2に示されるように、トルクボックス40の車幅方向内側端部には、内フランジ部46が形成されており、その内フランジ部46がフロントサイドメンバ14の外壁14A及び下壁14Bに溶接によって接合されている。そして、トルクボックス40の車幅方向外側端部には、外フランジ部48が形成されており、その外フランジ部48がロッカ36のインナパネル38に溶接によって接合されている。
また、トルクボックス40の内部には、トルクボックス40の内部を車幅方向に区画するバルクヘッド50が設けられている。図1〜図6に示されるように、バルクヘッド50は、トルクボックス40の閉断面形状(図3参照)と同形状となる略平板状のバルクヘッド本体52と、そのバルクヘッド本体52の周縁部から車幅方向内側へ向けて一体に突出形成されたフランジ部54と、を有しており、バルクヘッド本体52の法線方向が車幅方向となるように、トルクボックス40の内部に車体前後方向に沿って配置されている。
図3、図4に示されるように、バルクヘッド本体52は、側面視で、車体上下方向(前壁40A)に沿って配置される前端部52Aと、車体後方下側に沿って配置される後端部52Bと、前端部52A及び後端部52Bの上側で車体前後方向(上壁40B)に沿って配置される上端部52Cと、前端部52A及び後端部52Bの下側で車体後方下側(前傾斜壁40C)、車体前後方向(下壁40D)、車体後方上側(後傾斜壁40E)に沿って配置される下端部52Dと、を有している。
そして、図1に示されるように、バルクヘッド50は、前輪60の内側リム62と車体前後方向に対向する、トルクボックス40の内部における所定の位置(車幅方向略中央部)に固定されている。すなわち、図3に示されるように、バルクヘッド本体52の前端部52A、上端部52C、下端部52Dにおけるフランジ部54が、それぞれトルクボックス40における前壁40Aの内面、上壁40Bの内面、前傾斜壁40Cの内面、下壁40Dの内面、後傾斜壁40Eの内面に溶接によって接合されている。
ここで、フロアパネル32の前端部は、図3の側断面視で示されるように、ダッシュパネル26の下端部から車体後方下側へ向かって予め決められた角度で傾斜されている。したがって、フロアパネル32の前端部の下面に沿って配置されるバルクヘッド本体52の後端部52Bは、バルクヘッド本体52の上端部52Cの後側から車体後方下側へ向かってフロアパネル32の前端部と同じ角度で傾斜されている。そして、バルクヘッド本体52の後端部52Bにおけるフランジ部54は、フロアパネル32の下面に当接されている。
また、バルクヘッド50は、バルクヘッド本体52の上側及び下側に、それぞれ車体前後方向に延在するビード部56、58を有している。各ビード部56、58は、それぞれ車幅方向外側へ凸となる断面矩形状の凸ビードとされており、バルクヘッド本体52に一体に形成されている。なお、上側のビード部56は、前端部52Aから後端部52Bに亘って形成されており、下側のビード部58は、下端部52Dにおける車体後方下側に沿って傾斜する部分と車体後方上側に沿って傾斜する部分とに亘って形成されている。
また、図3に示されるように、車幅方向から見た側断面視で、ダッシュクロスメンバロア34は、バルクヘッド50と車体上下方向にオーバーラップする位置に配置されている。すなわち、ダッシュクロスメンバロア34の下フランジ部34Bは、バルクヘッド本体52の後端部52Bにおけるフランジ部54とフロアパネル32を挟んで対向している。
そして、ダッシュクロスメンバロア34の上フランジ部34Aは、トルクボックス40の上フランジ部42とダッシュパネル26を挟んで対向しており、ダッシュクロスメンバロア34の車体上方側を向く上壁35は、トルクボックス40の上壁40B及びバルクヘッド本体52の上端部52Cとほぼ同じ高さ位置に配置されている。
以上のような構成とされた本実施形態に係る車両下部構造10において、次にその作用について説明する。
なお、本実施形態では、車両12の右側のフロントサイドメンバ14及びガセット16の前端部に設けられているクラッシュボックス22よりも車幅方向外側に位置する、フロントバンパリインフォースメント24の右端部(車幅方向外側端部)が、バリアWに衝突した微小ラップ衝突を例に採って説明する。
図7に示されるように、車両12が、バリアWに微小ラップ衝突すると、クラッシュボックス22が、その軸方向に圧縮変形することにより衝突荷重の一部を吸収する。そして、クラッシュボックス22によって吸収しきれなかった衝突荷重の残りの一部は、フロントサイドメンバ14が内折れする(平面視で車幅方向内側へ折れ曲がり変形する)ことにより吸収される。
また、車両12が微小ラップ衝突したときには、前輪60がバリアWに衝突する。すると、前輪60は、相対的にバリアWに押されてロッカ36及びトルクボックス40側へ後退し、その前輪60によって車体前方側からロッカ36の前端部及びトルクボックス40へ衝突荷重が入力される。
ここで、まず図9に示される比較例に係る車両下部構造について説明する。この比較例に係る車両下部構造では、トルクボックス40の内部にバルクヘッド50が設けられていない構成となっている。
そのため、図9(A)に示されるように、前輪60が相対的に後退し、その前輪60によってロッカ36の前端部及びトルクボックス40へ衝突荷重が入力されると、図9(B)に示されるように、前輪60の外側リム64によって、ロッカ36の前端部が、その軸方向に圧縮変形するとともに、前輪60の内側リム62によって、トルクボックス40の車幅方向略中央部が車体後方側に向かって潰れる(塑性変形する)。
つまり、この比較例に係る車両下部構造では、トルクボックス40の塑性変形が抑制され難い構造になっている。したがって、この比較例に係る車両下部構造では、前輪60がバリアWに相対的に車体前方側から押圧されつつ車幅方向内側に移動するおそれがある。すなわち、前輪60が車室30側に移動するおそれがあり、その前輪60によってダッシュパネル26が変形するおそれがある。
これに対し、本実施形態に係る車両下部構造10では、トルクボックス40の内部で、かつ前輪60の内側リム62と車体前後方向で対向する部位に、トルクボックス40の内部を車幅方向に区画するバルクヘッド50が車体前後方向に沿って設けられているため、トルクボックス40の塑性変形を効果的に抑制することができる。以下、説明する。
図7に示されるように、前輪60が相対的に後退し、その前輪60によってロッカ36の前端部及びトルクボックス40へ衝突荷重が入力されると、図8に示されるように、前輪60の外側リム64により、ロッカ36の前端部が、その軸方向に圧縮変形する。しかしながら、前輪60の内側リム62は、トルクボックス40の内部に設けられたバルクヘッド50によって、その後退が阻止される。
詳細に説明すると、このバルクヘッド50は、バルクヘッド本体52の上側及び下側に車体前後方向に沿ったビード部56、58を有しているため、特に車体前方側から入力される衝突荷重に対して強度及び剛性が高い。したがって、このバルクヘッド50により、前輪60の内側リム62の相対的な後退を効果的に阻止することができ、トルクボックス40の車幅方向略中央部の塑性変形を効果的に抑制することができる。
これにより、前輪60は、バリアWに相対的に車体前方側から押圧されつつ車幅方向外側に移動することになるため、前輪60が車室30側に移動するおそれがない。つまり、相対的に後退して来る前輪60の車室30側への進入がバルクヘッド50によって効果的に抑制されるため、その前輪60によってダッシュパネル26が変形するおそれがない。よって、車両12の微小ラップ衝突時において、車室30側の変形を抑制又は防止することができる。
また、上記したように、車幅方向から見た側断面視で、バルクヘッド50と車体上下方向にオーバーラップする、フロアパネル32の前端部の上面には、車幅方向に延在するとともに、そのフロアパネル32とで閉断面形状を形成するダッシュクロスメンバロア34が接合されている(図3参照)。
したがって、微小ラップ衝突時に、前輪60の内側リム62からバルクヘッド50へ入力された衝突荷重は、そのバルクヘッド50からダッシュクロスメンバロア34を介してフロアパネル32へ効率よく分散される。これにより、トルクボックス40の塑性変形を更に抑制することができ、車室30側の変形を更に抑制又は防止することができる。
以上、本実施形態に係る車両下部構造10について、図面を基に説明したが、本実施形態に係る車両下部構造10は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、本実施形態に係る車両下部構造10は、左右対称に構成されているとして説明をしたが、左右対称に構成されていなくてもよい。
また、バルクヘッド50は、トルクボックス40の内部において、少なくとも車両12が微小ラップ衝突したときに、相対的に後退して来た前輪60の内側リム62と車体前後方向で対向する部位に配置されていればよく、前輪60を車体に組み付けたときに、底面視で、その内側リム62とバルクヘッド50とが車幅方向に僅少にずれていてもよい。
また、前輪60が相対的に後退して来たときに、その外側リム64が当たるロッカ36の前端部に、軸方向の圧縮変形を促す脆弱部、例えば周方向全体に凹ビード部(図示省略)等が形成されていてもよい。更に、車体前方側から入力される衝突荷重に対してバルクヘッド50(バルクヘッド本体52)の強度及び剛性が充分に確保されていれば、バルクヘッド本体52の上側及び下側に車体前後方向に沿ったビード部56、58が形成されていなくてもよい。
また、バルクヘッド50に入力された衝突荷重がダッシュクロスメンバロア34を介してフロアパネル32に効率よく分散される構成になっていれば、車幅方向から見た側断面視で、ダッシュクロスメンバロア34がバルクヘッド50と車体上下方向にオーバーラップしていない構成とされていてもよい。
また、バルクヘッド50は、トルクボックス40の閉断面を塞ぐように設けられているが、その閉断面の一部を塞がない形状に形成されていてもよい。具体的には、例えばバルクヘッド本体52に貫通孔(図示省略)が形成されていたり、トルクボックス40の内面に対して非接触となるフランジ部54が存在するように、バルクヘッド本体52の周縁部に切欠部(図示省略)が形成されていたりしてもよい。
また、バルクヘッド本体52の後端部52Bにおけるフランジ部54は、フロアパネル32の下面に当接される構成に限定されるものではなく、フロアパネル32の下面に対して僅少な隙間を有する構成とされていてもよい。つまり、バルクヘッド本体52の後端部52Bにおけるフランジ部54は、車体前方側からバルクヘッド50に衝突荷重が入力されたときに、フロアパネル32の下面に当接される構成になっていればよい。
10 車両下部構造
12 車両
14 フロントサイドメンバ
20 エンジンコンパートメント
26 ダッシュパネル
30 車室
32 フロアパネル
34 ダッシュクロスメンバロア(ダッシュクロスメンバ)
36 ロッカ
40 トルクボックス
50 バルクヘッド
56 ビード部
58 ビード部
60 前輪
62 内側リム

Claims (6)

  1. 車両の床を構成するフロアパネルと、
    前記フロアパネルの前端部から車体上方側へ延在され、エンジンコンパートメントと車室とを隔成するダッシュパネルと、
    前記ダッシュパネルよりも車体前方側で車体前後方向に延在するとともに、前記ダッシュパネルよりも車体後方側が前記フロアパネルの下面に沿って配置されるフロントサイドメンバと、
    前記フロアパネルの車幅方向外側で車体前後方向に延在するロッカと、
    車幅方向に延在されるとともに、底面視で前記フロントサイドメンバと前記ロッカとの間における前記フロアパネルの下面に接合され、該フロアパネルとで閉断面形状を形成するトルクボックスと、
    前記トルクボックスの内部に車体前後方向に沿って設けられ、該トルクボックスの内部を車幅方向に区画するバルクヘッドと、
    を備え
    前記バルクヘッドは、前輪の内側リムと車体前後方向で対向する部位に設けられている車両下部構造。
  2. 車幅方向に延在されるとともに、側面視で前記バルクヘッドと車体上下方向にオーバーラップする前記フロアパネルの上面に接合され、該フロアパネルとで閉断面形状を形成するダッシュクロスメンバを備えている請求項1に記載の車両下部構造。
  3. 車両の床を構成するフロアパネルと、
    前記フロアパネルの前端部から車体上方側へ延在され、エンジンコンパートメントと車室とを隔成するダッシュパネルと、
    前記ダッシュパネルよりも車体前方側で車体前後方向に延在するとともに、前記ダッシュパネルよりも車体後方側が前記フロアパネルの下面に沿って配置されるフロントサイドメンバと、
    前記フロアパネルの車幅方向外側で車体前後方向に延在するロッカと、
    車幅方向に延在されるとともに、底面視で前記フロントサイドメンバと前記ロッカとの間における前記フロアパネルの下面に接合され、該フロアパネルとで閉断面形状を形成するトルクボックスと、
    前記トルクボックスの内部に車体前後方向に沿って設けられ、該トルクボックスの内部を車幅方向に区画するバルクヘッドと、
    車幅方向に延在されるとともに、側面視で前記バルクヘッドと車体上下方向にオーバーラップする前記フロアパネルの上面に接合され、該フロアパネルとで閉断面形状を形成するダッシュクロスメンバと、
    を備えた車両下部構造。
  4. 前記バルクヘッドは、その法線方向を略車幅方向として配置されている請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両下部構造。
  5. 車両の床を構成するフロアパネルと、
    前記フロアパネルの前端部から車体上方側へ延在され、エンジンコンパートメントと車室とを隔成するダッシュパネルと、
    前記ダッシュパネルよりも車体前方側で車体前後方向に延在するとともに、前記ダッシュパネルよりも車体後方側が前記フロアパネルの下面に沿って配置されるフロントサイドメンバと、
    前記フロアパネルの車幅方向外側で車体前後方向に延在するロッカと、
    車幅方向に延在されるとともに、底面視で前記フロントサイドメンバと前記ロッカとの間における前記フロアパネルの下面に接合され、該フロアパネルとで閉断面形状を形成するトルクボックスと、
    前記トルクボックスの内部に車体前後方向に沿って設けられ、該トルクボックスの内部を車幅方向に区画するバルクヘッドと、
    を備え、
    前記バルクヘッドは、その法線方向を略車幅方向として配置されている車両下部構造。
  6. 前記バルクヘッドは、車体前後方向に沿ったビード部を有している請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の車両下部構造。
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