JP6368374B2 - 水酸化リチウムを調製するための方法およびシステム - Google Patents

水酸化リチウムを調製するための方法およびシステム Download PDF

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    • B01D2311/2684Electrochemical processes

Description

本開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている、2013年10月23日出願の米国仮特許出願第61/894,617号の優先権の有益性を主張する。
本開示は、水酸化リチウムを調製するための方法およびシステムに関する。例えば、本開示は、電気化学プロセスを使用することにより水酸化リチウムを調製するための有効な方法およびシステムに関する。
三室膜電気分解セル(three-compartment membrane electrolysis cell)を使用する水酸化リチウムを調製するための方法が知られている。しかし、三室セルを使用する方法は、例えばより大きな表面積を有するセルを必要とするため、例えばより大きな表面積を有するセルのコストおよび/またはセルに使用される膜のコストにより、例えば水酸化リチウムの製造のコストの増大もたらし得る。より大きな表面を有するセルは、例えば、プラントにおいてより大きなスペースを取り、かつ/またはプラントがより多くのセルを必要とすることにもなる。
本発明は以下を提供する。
[1]水酸化リチウムを調製するための方法であって、
硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの水酸化リチウムへの変換に好適な条件下で、上記硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを含む水性組成物を、二室膜プロセスを含む第1の電気膜プロセスに供し、第1のリチウム減少水性ストリームおよび第1の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るステップと、
水酸化リチウムの少なくともさらなる部分を調製するための好適な条件下で、上記第1のリチウム減少水性ストリームを、三室膜プロセスを含む第2の電気膜プロセスに供し、第2のリチウム減少水性ストリームおよび第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るステップと
を含む、上記方法。
[2]上記第1の電気膜プロセスの間、上記硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの水酸化リチウムへの変換が所定の程度まで進行する、上記[1]に記載の方法。
[3]上記第1の電気膜プロセスが、二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスを含む、上記[1]または[2]に記載の方法。
[4]上記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスが、陽イオン交換膜によって陰極液室から分離された陽極液室を含む第1の電気化学セルにおいて実施される、上記[3]に記載の方法。
[5]上記陽イオン交換膜が過フッ化スルホン酸を含む、上記[4]に記載の方法。
[6]上記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの間、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを含む水性ストリームが上記陽極液室に導入され、上記第1のリチウム減少水性ストリームが上記陽極液室から取り除かれ、上記第1の水酸化リチウム富化水性ストリームが上記陰極液室から取り除かれる、上記[4]または[5]に記載の方法。
[7]上記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの間、上記硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの水酸化リチウムへの変換が、水酸化物の電流効率が少なくとも実質的に維持されなくなる結果、低下する状態となるまで進行する、上記[6]に記載の方法。
[8]上記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの間、上記硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの水酸化リチウムへの変換が、上記陽極液室のpHが約0.4〜約1.0の値となるまで進行する、上記[6]に記載の方法。
[9]上記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの間、上記硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの水酸化リチウムへの変換が、上記陽極液室のpHが約0.5〜約0.7の値となるまで進行する、上記[6]に記載の方法。
[10]上記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの上記陰極液室において、水酸化リチウムが少なくとも実質的に約2M〜約4Mの濃度に維持される、上記[6]から[9]のいずれか一項に記載の方法。
[11]上記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの上記陰極液室において、水酸化リチウムが少なくとも実質的に約3Mの濃度に維持される、上記[6]から[9]のいずれか一項に記載の方法。
[12]上記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの間、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを含む上記水性ストリームが約20℃〜約100℃の温度で上記陽極液室に導入される、上記[6]から[11]のいずれか一項に記載の方法。
[13]上記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの間、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを含む上記水性ストリームが約80℃の温度で上記陽極液室に導入される、上記[6]から[11]のいずれか一項に記載の方法。
[14]上記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの間、上記第1のリチウム減少水性ストリームが約60℃〜約85℃の温度で上記陽極液室から取り除かれる、上記[6]から[13]のいずれか一項に記載の方法。
[15]上記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの間、上記第1のリチウム減少水性ストリームが約60℃の温度で上記陽極液室から取り除かれる、上記[6]から[13]のいずれか一項に記載の方法。
[16]上記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの間、上記第1の電気化学セルの温度が少なくとも実質的に約60℃〜約85℃の値に維持される、上記[4]から[15]のいずれか一項に記載の方法。
[17]上記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの間、上記第1の電気化学セルの温度が少なくとも実質的に約80℃の値に維持される、上記[4]から[15]のいずれか一項に記載の方法。
[18]上記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスにおいて、電流密度が少なくとも実質的に約0.5kA/m〜約6kA/mの値に維持される、上記[3]から[17]のいずれか一項に記載の方法。
[19]上記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスにおいて、電流密度が少なくとも実質的に約3kA/m〜約5kA/mの値に維持される、上記[3]から[17]のいずれか一項に記載の方法。
[20]上記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスにおいて、電流密度が少なくとも実質的に約4kA/mの値に維持される、上記[3]から[17]のいずれか一項に記載の方法。
[21]上記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスにおいて、電圧が少なくとも実質的に約3V〜約8Vの値に維持される、上記[3]から[20]のいずれか一項に記載の方法。
[22]上記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスにおいて、電圧が少なくとも実質的に約5V〜約10Vの値に維持される、上記[3]から[20]のいずれか一項に記載の方法。
[23]上記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスにおいて、電圧が少なくとも実質的に約4V〜約6Vの値に維持される、上記[3]から[20]のいずれか一項に記載の方法。
[24]上記第1の電気化学セルが約200m〜約2000mのセル面積を有する、上記[4]から[23]のいずれか一項に記載の方法。
[25]上記第1の電気化学セルが約400m〜約500mのセル面積を有する、上記[4]から[23]のいずれか一項に記載の方法。
[26]上記第2の電気膜プロセスが三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスを含む、上記[1]から[25]のいずれか一項に記載の方法。
[27]上記三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスが、陰イオン交換膜によって中央室から分離された陽極液室および陽イオン交換膜によって上記中央室から分離された陰極液室を含む、第2の電気化学セルにおいて実施される、上記[26]に記載の方法。
[28]上記陽イオン交換膜がスルホン化ポリテトラフルオロエチレンを含む、上記[27]に記載の方法。
[29]上記三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの間、上記第1のリチウム減少水性ストリームが上記中央室に導入され、上記第2のリチウム減少水性ストリームが上記中央室から取り除かれ、上記第2の水酸化リチウム富化水性ストリームが上記陰極液室から取り除かれる、上記[27]または[28]に記載の方法。
[30]上記三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスが、上記陽極液室において硫酸を生成することおよび上記陽極液室から硫酸含有水性ストリームを除去することをさらに含む、上記[29]に記載の方法。
[31]上記三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスにおいて、上記陰イオン交換膜が水素イオン阻止膜である、上記[30]に記載の方法。
[32]上記水素イオン阻止膜がフマテックFABである、上記[31]に記載の方法。
[33]上記三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの上記陽極液室において、上記硫酸が少なくとも実質的に約0.1M〜約2Mの濃度に維持される、上記[30]から[32]のいずれか一項に記載の方法。
[34]上記三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの上記陽極液室において、上記硫酸が少なくとも実質的に約0.7M〜約1.2M以下の濃度に維持される、上記[30]から[32]のいずれか一項に記載の方法。
[35]上記三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの上記陽極液室において、上記硫酸が少なくとも実質的に約0.8M以下の濃度に維持される、上記[30]から[32]のいずれか一項に記載の方法。
[36]上記三室膜電気分解プロセスの上記陰極液室において、上記水酸化リチウムが少なくとも実質的に約1M〜約3Mの濃度に維持される、上記[30]から[35]のいずれか一項に記載の方法。
[37]上記三室膜電気分解プロセスの上記陰極液室において、上記水酸化リチウムが少なくとも実質的に約2Mの濃度に維持される、上記[30]から[35]のいずれか一項に記載の方法。
[38]上記三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの間、上記第1のリチウム減少水性ストリームが約40℃〜約85℃の温度で上記中央室に導入される、上記[30]から[37]のいずれか一項に記載の方法。
[39]上記三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの間、上記第1のリチウム減少水性ストリームが約60℃の温度で上記中央室に導入される、上記[30]から[37]のいずれか一項に記載の方法。
[40]上記三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの間、上記第2のリチウム減少水性ストリームが約40℃〜約80℃の温度で上記陽極液室から取り除かれる、上記[30]から[39]のいずれか一項に記載の方法。
[41]上記三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの間、上記第2のリチウム減少水性ストリームが約60℃の温度で上記陽極液室から取り除かれる、上記[30]から[39]のいずれか一項に記載の方法。
[42]上記三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの間、上記第2の電気化学セルの温度が少なくとも実質的に約50℃〜約70℃の値に維持される、上記[30]から[39]のいずれか一項に記載の方法。
[43]上記三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの間、上記第2の電気化学セルの温度が少なくとも実質的に約60℃の値に維持される、上記[30]から[41]のいずれか一項に記載の方法。
[44]上記三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスにおいて、電流密度が少なくとも実質的に約0.5kA/m〜約5kA/mの値に維持される、上記[30]から[43]のいずれか一項に記載の方法。
[45]上記三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスにおいて、電流密度が少なくとも実質的に約1kA/m〜約1kA/mの値に維持される、上記[30]から[43]のいずれか一項に記載の方法。
[46]上記三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスにおいて、電圧が少なくとも実質的に約5V〜約9Vの値に維持される、上記[30]から[45]のいずれか一項に記載の方法。
[47]上記三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスにおいて、電圧が少なくとも実質的に約6V〜約8Vの値に維持される、上記[30]から[45]のいずれか一項に記載の方法。
[48]上記第2の電気化学セルが約1000m〜約4000mのセル面積を有する、上記[30]から[47]のいずれか一項に記載の方法。
[49]上記第2の電気化学セルが約2000m〜約3000mのセル面積を有する、上記[30]から[47]のいずれか一項に記載の方法。
[50]上記三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスが、上記陽極液室にアンモニアを導入すること、上記陽極液室において硫酸アンモニウムを生成することおよび上記陽極液室から硫酸アンモニウム含有水性ストリームを取り除くことをさらに含む、上記[29]に記載の方法。
[51]上記三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスにおいて、上記陰イオン交換膜が水素イオン阻止膜でない、上記[50]に記載の方法。
[52]上記陰イオン交換膜がアストムAHA膜である、上記[51]に記載の方法。
[53]上記三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの上記陽極液室において、上記硫酸アンモニウムが少なくとも実質的に約0.5M〜約4Mの濃度に維持される、上記[50]から[52]のいずれか一項に記載の方法。
[54]上記三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの上記陽極液室において、上記硫酸アンモニウムが少なくとも実質的に約3Mの濃度に維持される、上記[50]から[52]のいずれか一項に記載の方法。
[55]上記三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの上記陰極液室において、上記水酸化リチウムが少なくとも実質的に約1M〜約3Mの濃度に維持される、上記[50]から[54]のいずれか一項に記載の方法。
[56]上記三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの上記陰極液室において、上記水酸化リチウムが少なくとも実質的に約2Mの濃度に維持される、上記[50]から[54]のいずれか一項に記載の方法。
[57]上記第2のリチウム減少水性ストリームの少なくとも一部を上記第1の電気膜プロセスにリサイクルさせるステップをさらに含む、上記[1]から[56]のいずれか一項に記載の方法。
[58]上記第2のリチウム減少水性ストリームが、上記第2の電気膜プロセスにおいて上記第2の電気化学セルの上記中央室のpHが約2〜約12の値に達する時点で、上記第1の電気膜プロセスへリサイクルされる、上記[69]に記載の方法。
[59]上記第2のリチウム減少水性ストリームが、上記第2の電気膜プロセスにおいて上記第2の電気化学セルの上記中央室のpHが約3〜約10の値に達する時点で、上記第1の電気膜プロセスへリサイクルされる、上記[69]に記載の方法。
[60]上記陽極液室のpHが約0.5〜約0.8の値になるまで、上記リサイクルされた第2のリチウム減少水性ストリームを上記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスに供し、その後、上記第1のリチウム減少水性ストリームを上記第2の電気膜プロセスに再び供するステップをさらに含む、上記[59]に記載の方法。
[61]上記二室モノポーラもしくはバイポーラ膜電気分解プロセスの上記陽極液室および/または上記三室モノポーラもしくはバイポーラ膜電気膜プロセスの上記中央室のpHが少なくとも実質的に維持される、上記[60]に記載の方法。
[62]上記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの電流密度、上記三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの電流密度、上記第1のリチウム減少水性ストリームの流速および上記第2のリチウム減少水性ストリームの流速のうち少なくとも1つを調整することによって、pHが少なくとも実質的に維持される、上記[61]に記載の方法。
[63]上記所定の程度が、上記水性組成物に含まれる上記硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの約30%〜約60%の消費を含む、上記[2]から[62]のいずれか一項に記載の方法。
[64]上記所定の程度が、上記水性組成物に含まれる上記硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの約35%〜約45%の消費を含む、上記[2]から[62]のいずれか一項に記載の方法。
[65]上記所定の程度が、上記水性組成物に含まれる上記硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの約38%〜約42%の消費を含む、上記[2]から[62]のいずれか一項に記載の方法。
[66]上記水性組成物が硫酸リチウムを含み、かつ上記所定の程度が、上記水性組成物に含まれる上記硫酸リチウムの約30%〜約50%の消費を含む、上記[2]から[62]のいずれか一項に記載の方法。
[67]上記水性組成物が硫酸リチウムを含み、かつ上記所定の程度が、上記水性組成物に含まれる上記硫酸リチウムの約35%〜約45%の消費を含む、上記[2]から[62]のいずれか一項に記載の方法。
[68]上記水性組成物が硫酸リチウムを含み、かつ上記所定の程度が、上記水性組成物に含まれる上記硫酸リチウムの約38%〜約42%の消費を含む、上記[2]から[62]のいずれか一項に記載の方法。
[69]水酸化リチウムを調製するための方法であって、
硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの水酸化リチウムへの変換に好適な条件下で、上記硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを含む水性組成物を、陽イオン交換膜によって陰極液室から分離された陽極液室を含む第1の電気化学セルにおいて実施される二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気膜プロセスに供し、第1のリチウム減少水性ストリームおよび第1の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るステップと、
水酸化リチウムの少なくともさらなる部分を調製するための好適な条件下で、上記第1のリチウム減少水性ストリームを、陰イオン交換膜によって中央室から分離された陽極液室および陽イオン交換膜によって上記中央室から分離された陰極液室を含む第2の電気化学セルにおいて実施される三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスに供し、第2のリチウム減少水性ストリームおよび第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るステップと
を含む、上記方法。
[70]上記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気膜プロセスの間、水酸化リチウムを調製するための上記硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの消費が所定の程度まで進行する、上記[69]に記載の方法。
[71]上記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの間、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを含む水性ストリームが上記陽極液室に導入され、上記第1のリチウム減少水性ストリームが上記陽極液室から取り除かれ、上記第1の水酸化リチウム富化水性ストリームが上記陰極液室から取り除かれ、かつ
上記三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの間、上記第1のリチウム減少水性ストリームが上記中央室に導入され、上記第2のリチウム減少水性ストリームが上記中央室から取り除かれ、上記第2の水酸化リチウム富化水性ストリームが上記陰極液室から取り除かれる、上記[69]または[70]に記載の方法。
[72]上記第2のリチウム減少水性ストリームの少なくとも一部を上記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスにリサイクルさせるステップをさらに含む、上記[71]に記載の方法。
[73]上記第2のリチウム減少水性ストリームが、上記三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスにおいて上記第2の電気化学セルの上記中央室のpHが約3〜約10の値に達する時点で、上記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスへリサイクルされる、上記[72]に記載の方法。
[74]上記第2のリチウム減少水性ストリームが、上記三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスにおいて上記第2の電気化学セルの上記中央室のpHが約5〜約8の値に達する時点で、上記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスへリサイクルされる、上記[73]に記載の方法。
[75]上記陽極液室のpHが約0.5〜約0.8の値になるまで、上記リサイクルされた第2のリチウム減少水性ストリームを上記第1の電気膜プロセスに供し、その後、上記第1のリチウム減少水性ストリームを上記第2の電気膜プロセスに再び供するステップをさらに含む、上記[74]に記載の方法。
[76]上記二室モノポーラもしくはバイポーラ膜電気分解プロセスの上記陽極液室および/または上記三室モノポーラもしくはバイポーラ膜電気分解プロセスの上記中央室のpHが少なくとも実質的に維持される、上記[75]に記載の方法。
[77]上記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの電流密度、上記三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの電流密度、上記第1のリチウム減少水性ストリームの流速および上記第2のリチウム減少水性ストリームの流速のうち少なくとも1つを調整することによって、pHが少なくとも実質的に維持される、上記[76]に記載の方法。
[78]上記第2の水酸化リチウム富化水性ストリームの少なくとも一部を上記第1の電気膜プロセスにリサイクルさせるステップをさらに含む、上記[1]から[77]のいずれか一項に記載の方法。
[79]連続的方法として動作する、上記[1]から[78]のいずれか一項に記載の方法。
[80]準連続的方法として動作する、上記[1]から[78]のいずれか一項に記載の方法。
[81]第1の水素含有ストリームを上記第1の電気化学セルの上記陰極液室から除去するステップをさらに含む、上記[4]から[80]のいずれか一項に記載の方法。
[82]第2の水素含有ストリームを上記第2の電気化学セルの上記陰極液室から除去するステップをさらに含む、上記[4]から[81]のいずれか一項に記載の方法。
[83]第1の酸素含有ストリームを上記第1の電気化学セルの上記陽極液室から除去するステップをさらに含む、上記[4]から[82]のいずれか一項に記載の方法。
[84]第2の酸素含有ストリームを上記第2の電気化学セルの上記陽極液室から除去するステップをさらに含む、上記[4]から[83]のいずれか一項に記載の方法。
[85]水酸化リチウムを調製するためのシステムであって、
硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの水酸化リチウムへの変換に好適な条件下で、上記硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを含む水性組成物を二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスに供し、第1のリチウム減少水性ストリームおよび第1の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るのに有効な第1の電気化学セルであって、陽イオン交換膜によって陰極液室から分離される陽極液室を規定し、上記陽極液室が少なくとも1つの陽極を含み、第1のリチウム減少水性ストリームを受け入れるよう寸法が設定され、上記陰極液室が少なくとも1つの陰極を含み、上記第1の水酸化リチウム富化水性ストリームを受け入れるよう寸法が設定される上記第1の電気化学セルと、
上記第1のリチウム減少水性ストリームに含有される上記硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの水酸化リチウムへの変換に好適な条件下で、上記第1のリチウム減少水性ストリームを三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスに供し、第2のリチウム減少水性ストリームおよび第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るのに有効な第2の電気化学セルであって、陰イオン交換膜によって中央室から分離される陽極液室および陽イオン交換膜によって上記中央室から分離される陰極液室を規定し、上記陽極液室が少なくとも1つの陽極を含み、上記第2のリチウム減少水性ストリームを受け入れるよう寸法が設定され、上記陰極液室が少なくとも1つの陰極を含み、上記第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを受け入れるよう寸法が設定される上記第2の電気化学セルと、
上記第1のリチウム減少水性ストリームを上記第1の電気化学セルの上記陽極液室から上記第2の電気化学セルの上記中央室へと運ぶ手段と
を含む、上記システム。
[86]上記第1のリチウム減少水性ストリームを上記第1の電気化学セルの上記陽極液室から上記第2の電気化学セルの上記中央室へと運ぶ上記手段が、未変換の硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを上記第2の電気化学セルの上記中央室から上記第1の電気化学セルの上記陽極液室へと運ぶのに有効である、上記[85]に記載のシステム。
[87]上記第2のリチウム減少水性ストリームを上記第2の電気化学セルの上記陰極液室から上記第2の電気化学セルの上記陰極液室へと運ぶ手段をさらに含む、上記[85]または[86]に記載のシステム。
[88]上記第1の電気化学セルの上記陽極液室が、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを含む水性ストリームを受け入れるための少なくとも1つの入口をさらに含む、上記[85]から[87]のいずれか一項に記載のシステム。
[89]上記第1の電気化学セルの上記陽極液室が、上記第1のリチウム減少水性ストリームを吐出するための少なくとも1つの出口をさらに含む、上記[85]から[88]のいずれか一項に記載のシステム。
[90]上記第1の電気化学セルの上記陽極液室が、第1の酸素含有ストリームを吐出するための少なくとも1つの出口をさらに含む、上記[85]から[89]のいずれか一項に記載のシステム。
[91]上記第1の電気化学セルの上記陰極液室が、上記第1の水酸化リチウム富化水性ストリームを吐出するための少なくとも1つの出口をさらに含む、上記[85]から[90]のいずれか一項に記載のシステム。
[92]上記第1の電気化学セルの上記陰極液室が、上記第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを受け入れるための少なくとも1つの入口をさらに含む、上記[85]から[91]のいずれか一項に記載のシステム。
[93]上記第1の電気化学セルの上記陰極液室が、第1の水素含有ストリームを吐出するための少なくとも1つの出口をさらに含む、上記[85]から[92]のいずれか一項に記載のシステム。
[94]上記第2の電気化学セルの上記陽極液室が硫酸の調製に有効であり、上記第2の電気化学セルが、硫酸含有水性ストリームを吐出するための少なくとも1つの出口をさらに含む、上記[85]から[93]のいずれか一項に記載のシステム。
[95]上記電気化学セルの上記陽極液室が、アンモニアを含むストリームを受け入れるための少なくとも1つの入口をさらに含み、上記第2の電気化学セルの上記陽極液室が硫酸アンモニウムの調製に有効であり、上記第2の電気化学セルが、硫酸アンモニウム含有水性ストリームを吐出するための少なくとも1つの出口をさらに含む、上記[85]から[94]のいずれか一項に記載のシステム。
[96]上記第2の電気化学セルの上記陽極液室が、第2の酸素含有ストリームを吐出するための少なくとも1つの出口をさらに含む、上記[85]から[95]のいずれか一項に記載のシステム。
[97]上記第2の電気化学セルの上記陰極液室が、上記第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを吐出するための少なくとも1つの出口をさらに含む、上記[85]から[96]のいずれか一項に記載のシステム。
[98]上記第2の電気化学セルの上記陰極液室が、第2の酸素含有ストリームを吐出するための少なくとも1つの出口をさらに含む、上記[85]から[97]のいずれか一項に記載のシステム。
[99]上記第2の電気化学セルの上記中央室が、上記第1のリチウム減少水性ストリームを受け入れるための少なくとも1つの入口をさらに含む、上記[85]から[98]のいずれか一項に記載のシステム。
[100]上記第2の電気化学セルの上記中央室が、上記第2のリチウム減少水性ストリームを吐出するための少なくとも1つの出口をさらに含む、上記[85]から[99]のいずれか一項に記載のシステム。
[101]上記運搬手段がポンプと導管の組み合わせを含む、上記[85]から[100]のいずれか一項に記載のシステム。
[102]上記第1のリチウム減少水性ストリームを上記第1の電気化学セルから上記第2の電気化学セルへと移動させるための第1の導管をさらに含む、上記[85]から[101]のいずれか一項に記載のシステム。
[103]上記第2のリチウム減少水性ストリームを上記第2の電気化学セルから上記第1の電気化学セルへと移動させるための第2の導管をさらに含む、上記[85]から[102]のいずれか一項に記載のシステム。
[104]上記第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを上記第2の電気化学セルから上記第1の電気化学セルへと移動させるための第3の導管をさらに含む、上記[85]から[103]のいずれか一項に記載のシステム。
[105]上記第1の電気化学セルが、上記陽極液室のpH測定手段をさらに含み、上記システムが、上記陽極液室のpHが所定の値を下回る時点で上記第1のリチウム減少水性ストリームを上記第1の電気化学セルから上記第2の電気化学セルへと運ぶよう構成される、上記[85]から[104]のいずれか一項に記載のシステム。
[106]上記第2の電気化学セルが、上記中央室のpH測定手段をさらに含み、上記システムが、上記中央室のpHが所定の値を上回る時点で、未変換の硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを上記第2の電気化学セルの上記中央室から上記第1の電気化学セルの上記陽極液室へと運ぶよう構成される、上記[85]から[105]のいずれか一項に記載のシステム。
[107]上記第1の電気化学セルが、上記第2の電気化学セルの上記陰極液室における水酸化リチウム濃度測定手段をさらに含み、上記システムが、上記第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを上記第2の電気化学セルの上記陰極液室から上記第1の電気化学セルの上記陰極液室へと運ぶよう構成される、上記[85]から[106]のいずれか一項に記載のシステム。
[108]連続的方法として動作するよう構成される、上記[85]から[107]のいずれか一項に記載のシステム。
[109]準連続的方法として動作するよう構成される、上記[85]から[108]のいずれか一項に記載のシステム。
[110]水酸化リチウムを調製するためのシステムであって、
硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを受け入れ、水酸化リチウムへと変換するための二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解セルであって、陽イオン交換膜によって陰極液室から分離される陽極液室を含み、上記陽極液室が少なくとも1つの陽極および少なくとも1つのpH計を含み、上記陰極液室が少なくとも1つの陰極を含む上記セルと、
硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを受け入れ、水酸化リチウムへと変換するための三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解セルであって、陰イオン交換膜によって中央室から分離される陽極液室および陽イオン交換膜によって上記中央室から分離される陰極液室を含み、上記中央室が少なくとも1つのpH計を含み、上記陽極液室が少なくとも1つの陽極を含み、上記陰極液室が少なくとも1つの陰極を含む上記セルと、
を含み、
上記第1の電気化学セルの上記陽極液室および上記第2の電気化学セルの上記中央室が、上記陽極液室のpHが所定の値を下回る時点で硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを上記第1の電気化学セルの上記陽極液室から上記第2の電気化学セルの上記中央室へと運ぶために、かつ上記第2の電気化学セルの上記中央室のpHが所定の値を上回る時点で硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを上記第2の電気化学セルの上記中央室から上記第1の電気化学セルの上記陽極液室へと運ぶために相互に流体流動連通する状態にある、
上記システム。
[111]上記第1の電気化学セルの上記陽極液室および上記第2の電気化学セルの上記中央室がポンプおよび導管を手段として相互に流体流動連通する状態にある、上記[110]に記載のシステム。
[112]上記第2の電気化学セルの上記陰極液室および上記第1の電気化学セルの上記陰極液室がポンプおよび導管を手段として相互に流体流動連通する状態にある、上記[110]に記載のシステム。
[113]水酸化リチウムを調製するためのシステムであって、
硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの水酸化リチウムへの変換に好適な条件下で、上記硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを含む水性組成物を電気膜プロセスに供し、第1のリチウム減少水性ストリームおよび第1の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るのに有効な第1の電気化学セルであって、陽イオン交換膜によって陰極液室から分離される陽極液室を規定し、上記陽極液室が少なくとも1つの陽極を含み、第1のリチウム減少水性ストリームを受け入れるよう寸法が設定され、上記陰極液室が少なくとも1つの陰極を含み、上記第1の水酸化リチウム富化水性ストリームを受け入れるよう寸法が設定される上記第1の電気化学セルと、
上記第1のリチウム減少水性ストリームに含まれる上記硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの水酸化リチウムへの変換に好適な条件下で、上記第1のリチウム減少水性ストリームを電気膜プロセスに供し、第2のリチウム減少水性ストリームおよび第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るのに有効な第2の電気化学セルであって、陰イオン交換膜によって中央室から分離される陽極液室および陽イオン交換膜によって上記中央室から分離される陰極液室を規定し、上記陽極液室が少なくとも1つの陽極を含み、上記第2のリチウム減少水性ストリームを受け入れるよう寸法が設定され、上記陰極液室が少なくとも1つの陰極を含み、上記第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを受け入れるよう寸法が設定される上記第2の電気化学セルと、
上記第1のリチウム減少水性ストリームを上記第1の電気化学セルの上記陽極液室から上記第2の電気化学セルの上記中央室へと運ぶ手段と
を含む、上記システム。
[114]水酸化リチウムを調製するためのシステムであって、
硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを受け入れ、水酸化リチウムへと変換するための二室電気膜プロセスセルであって、陽イオン交換膜によって陰極液室から分離される陽極液室を含み、上記陽極液室が少なくとも1つの陽極および少なくとも1つのpH計を含み、上記陰極液室が少なくとも1つの陰極を含む上記セルと、
硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを受け入れ、水酸化リチウムへと変換するための三室電気膜プロセスセルであって、陰イオン交換膜によって中央室から分離される陽極液室および陽イオン交換膜によって上記中央室から分離される陰極液室を含み、上記中央室が少なくとも1つのpH計を含み、上記陽極液室が少なくとも1つの陽極を含み、上記陰極液室が少なくとも1つの陰極を含む上記セルと、
を含み、
上記第1の電気化学セルの上記陽極液室および上記第2の電気化学セルの上記中央室が、上記陽極液室のpHが所定の値を下回る時点で硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを上記第1の電気化学セルの上記陽極液室から上記第2の電気化学セルの上記中央室へと運ぶために、かつ上記第2の電気化学セルの上記中央室のpHが所定の値を上回る時点で硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを上記第2の電気化学セルの上記中央室から上記第1の電気化学セルの上記陽極液室へと運ぶために相互に流体流動連通する状態にある、
上記システム。
[115]上記第1の電気膜プロセスが電気分解である、上記[1]に記載の方法。
[116]上記第1の電気膜プロセスが電気透析である、上記[1]に記載の方法。
[117]上記第2の電気膜プロセスが電気分解である、上記[1]、[115]または[116]に記載の方法。
[118]上記第2の電気膜プロセスが電気透析である、上記[1]、[115]または[116]に記載の方法。
したがって、本開示の態様によれば、水酸化リチウムを調製するための方法であって、
リチウム化合物を水酸化リチウムに変換するための好適な条件下で、リチウム化合物を含む水性組成物を第1の電気膜プロセス(electromembrane process)に供し、第1のリチウム減少水性ストリーム(lithium-reduced aqueous stream)および第1の水酸化リチウム富化水性ストリーム(lithium hydroxide-enriched aqueous stream)を得るステップと、
水酸化リチウムの少なくともさらなる部分を調製するための好適な条件下で、第1のリチウム減少水性ストリームを第2の電気膜プロセスに供し、第2のリチウム減少水性ストリームおよび第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るステップと
を含む方法が提供される。
本開示は、水酸化リチウムの調製方法であって、
リチウム化合物の水酸化リチウムへの変換を所定の程度まで進行させるための好適な条件下で、リチウム化合物を含む水性組成物を第1の電気膜プロセスに供し、第1のリチウム減少水性ストリームおよび第1の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るステップと、
水酸化リチウムの少なくともさらなる部分を調製するための好適な条件下で、第1のリチウム減少水性ストリームを第2の電気膜プロセスに供し、第2のリチウム減少水性ストリームおよび第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るステップと
を含む方法も含む。
本開示は、水酸化リチウムの調製方法であって、
硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの水酸化リチウムへの変換のための好適な条件下で、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを含む水性組成物を第1の電気膜プロセスに供し、第1のリチウム減少水性ストリームおよび第1の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るステップと、
水酸化リチウムの少なくともさらなる部分を調製するための好適な条件下で、第1のリチウム減少水性ストリームを第2の電気膜プロセスに供し、第2のリチウム減少水性ストリームおよび第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るステップと
を含む方法も含む。
本開示は、水酸化リチウムを調製するための方法であって、
硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの水酸化リチウムへの変換を所定の程度まで進行させるための好適な条件下で、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを含む水性組成物を第1の電気膜プロセスに供し、第1のリチウム減少水性ストリームおよび第1の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るステップと、
水酸化リチウムの少なくともさらなる部分を調製するための好適な条件下で、第1のリチウム減少水性ストリームを第2の電気膜プロセスに供し、第2のリチウム減少水性ストリームおよび第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るステップと
を含む方法も含む。
本開示は、水酸化リチウムの調製方法であって、
硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの水酸化リチウムへの変換のための好適な条件下で、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを含む水性組成物を、二室膜プロセスを含む第1の電気膜プロセスに供し、第1のリチウム減少水性ストリームおよび第1の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るステップと、
水酸化リチウムの少なくともさらなる部分を調製するための好適な条件下で、第1のリチウム減少水性ストリームを、三室膜プロセスを含む第2の電気膜プロセスに供し、第2のリチウム減少水性ストリームおよび第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るステップと
を含む方法も含む。
本開示は、水酸化リチウムを調製するための方法であって、
硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの水酸化リチウムへの変換を所定の程度まで進行させるための好適な条件下で、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを含む水性組成物を、二室膜プロセスを含む第1の電気膜プロセスに供し、第1のリチウム減少水性ストリームおよび第1の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るステップと、
水酸化リチウムの少なくともさらなる部分を調製するための好適な条件下で、第1のリチウム減少水性ストリームを、三室膜プロセスを含む第2の電気膜プロセスに供し、第2のリチウム減少水性ストリームおよび第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るステップと
を含む方法も含む。
本開示は、水酸化リチウムの調製方法であって、
リチウム化合物の水酸化リチウムへの変換に好適な条件下で、リチウム化合物を含む水性組成物を、陽イオン交換膜によって陰極液室から分離された陽極液室を含む第1の電気化学セルにおいて実施される二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスに供し、第1のリチウム減少水性ストリームおよび第1の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るステップと、
水酸化リチウムの少なくともさらなる部分を調製するための好適な条件下で、第1のリチウム減少水性ストリームを、陰イオン交換膜によって中央室から分離された陽極液室および陽イオン交換膜によって中央室から分離された陰極液室を含む第2の電気化学セルにおいて実施される三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスに供し、第2のリチウム減少水性ストリームおよび第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るステップと
を含む方法も含む。
本開示は、水酸化リチウムの調製方法であって、
硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの水酸化リチウムへの変換に好適な条件下で、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを含む水性組成物を、陽イオン交換膜によって陰極液室から分離された陽極液室を含む第1の電気化学セルにおいて実施される二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスに供し、第1のリチウム減少水性ストリームおよび第1の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るステップと、
水酸化リチウムの少なくともさらなる部分を調製するための好適な条件下で、第1のリチウム減少水性ストリームを、陰イオン交換膜によって中央室から分離された陽極液室および陽イオン交換膜によって中央室から分離された陰極液室を含む第2の電気化学セルにおいて実施される三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスに供し、第2のリチウム減少水性ストリームおよび第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るステップと
を含む方法も含む。
本開示は、水酸化リチウムの調製方法であって、
リチウム化合物の水酸化リチウムへの変換を所定の程度まで進行させるための好適な条件下で、リチウム化合物を含む水性組成物を、陽イオン交換膜によって陰極液室から分離された陽極液室を含む第1の電気化学セルにおいて実施される二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスに供し、第1のリチウム減少水性ストリームおよび第1の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るステップと、
水酸化リチウムの少なくともさらなる部分を調製するための好適な条件下で、第1のリチウム減少水性ストリームを、陰イオン交換膜によって中央室から分離された陽極液室および陽イオン交換膜によって中央室から分離された陰極液室を含む第2の電気化学セルにおいて実施される三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスに供し、第2のリチウム減少水性ストリームおよび第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るステップと
を含む方法も含む。
本開示は、水酸化リチウムを調製するための方法であって、
硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの水酸化リチウムへの変換を所定の程度まで進行させるための好適な条件下で、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを含む水性組成物を、陽イオン交換膜によって陰極液室から分離された陽極液室を含む第1の電気化学セルにおいて実施される二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスに供し、第1のリチウム減少水性ストリームおよび第1の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るステップと、
水酸化リチウムの少なくともさらなる部分を調製するための好適な条件下で、第1のリチウム減少水性ストリームを、陰イオン交換膜によって中央室から分離された陽極液室および陽イオン交換膜によって中央室から分離された陰極液室を含む第2の電気化学セルにおいて実施される三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスに供し、第2のリチウム減少水性ストリームおよび第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るステップと
を含む方法も含む。
本開示は、水酸化リチウムを調製するためのシステムであって、
硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの水酸化リチウムへの変換に好適な条件下で、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを含む水性組成物を二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスに供し、第1のリチウム減少水性ストリームおよび第1の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るのに有効な第1の電気化学セルであって、陽イオン交換膜によって陰極液室から分離される陽極液室を規定し、陽極液室は少なくとも1つの陽極を含み、第1のリチウム減少水性ストリームを受け入れるよう寸法が設定され、陰極液室は少なくとも1つの陰極を含み、第1の水酸化リチウム富化水性ストリームを受け入れるよう寸法が設定される第1の電気化学セルと、
第1のリチウム減少水性ストリームに含有される硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの水酸化リチウムへの変換に好適な条件下で、第1のリチウム減少水性ストリームを三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスに供し、第2のリチウム減少水性ストリームおよび第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るのに有効な第2の電気化学セルであって、陰イオン交換膜によって中央室から分離される陽極液室および陽イオン交換膜によって中央室から分離される陰極液室を規定し、陽極液室は少なくとも1つの陽極を含み、第2のリチウム減少水性ストリームを受け入れるよう寸法が設定され、陰極液室は少なくとも1つの陰極を含み、第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを受け入れるよう寸法が設定される第2の電気化学セルと、
第1のリチウム減少水性ストリームを第1の電気化学セルの陽極液室から第2の電気化学セルの中央室へと運ぶ手段と
を含むシステムも含む。
本開示は、水酸化リチウムを調製するためのシステムであって、
硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを受け入れ、水酸化リチウムへと変換するための二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解セルであって、陽イオン交換膜によって陰極液室から分離される陽極液室を含み、陽極液室は少なくとも1つの陽極および少なくとも1つのpH計を含み、陰極液室は少なくとも1つの陰極を含むセルと、
硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを受け入れ、水酸化リチウムへと変換するための三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解セルであって、陰イオン交換膜によって中央室から分離される陽極液室および陽イオン交換膜によって中央室から分離される陰極液室を含み、中央室は少なくとも1つのpH計を含み、陽極液室は少なくとも1つの陽極を含み、陰極液室は少なくとも1つの陰極を含むセルと、
を含み、
第1の電気化学セルの陽極液室および第2の電気化学セルの中央室は、陽極液室のpHが所定の値を下回る時点で硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを第1の電気化学セルの陽極液室から第2の電気化学セルの中央室へと運ぶために、かつ第2の電気化学セルの中央室のpHが所定の値を上回る時点で硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを第2の電気化学セルの中央室から第1の電気化学セルの陽極液室へと運ぶために相互に流体流動連通する状態にある
システムも含む。
本開示は、水酸化リチウムを調製するためのシステムであって、
硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの水酸化リチウムへの変換に好適な条件下で、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを含む水性組成物を電気膜プロセスに供し、第1のリチウム減少水性ストリームおよび第1の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るのに有効な第1の電気化学セルであって、陽イオン交換膜によって陰極液室から分離される陽極液室を規定し、陽極液室は少なくとも1つの陽極を含み、第1のリチウム減少水性ストリームを受け入れるよう寸法が設定され、陰極液室は少なくとも1つの陰極を含み、第1の水酸化リチウム富化水性ストリームを受け入れるよう寸法が設定される第1の電気化学セルと、
第1のリチウム減少水性ストリームに含有される硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの水酸化リチウムへの変換に好適な条件下で、第1のリチウム減少水性ストリームを電気膜プロセスに供し、第2のリチウム減少水性ストリームおよび第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るのに有効な第2の電気化学セルであって、陰イオン交換膜によって中央室から分離される陽極液室および陽イオン交換膜によって中央室から分離される陰極液室を規定し、陽極液室は少なくとも1つの陽極を含み、第2のリチウム減少水性ストリームを受け入れるよう寸法が設定され、陰極液室は少なくとも1つの陰極を含み、第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを受け入れるよう寸法が設定される第2の電気化学セルと、
第1のリチウム減少水性ストリームを第1の電気化学セルの陽極液室から第2の電気化学セルの中央室へと運ぶ手段と
を含むシステムも含む。
本開示は、水酸化リチウムを調製するためのシステムであって、
硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを受け入れ、水酸化リチウムへと変換するための電気膜プロセスセルであって、陽イオン交換膜によって陰極液室から分離される陽極液室を含み、陽極液室は少なくとも1つの陽極および少なくとも1つのpH計を含み、陰極液室は少なくとも1つの陰極を含むセルと、
硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを受け入れ、水酸化リチウムへと変換するための電気膜プロセスセルであって、陰イオン交換膜によって中央室から分離される陽極液室および陽イオン交換膜によって中央室から分離される陰極液室を含み、中央室は少なくとも1つのpH計を含み、陽極液室は少なくとも1つの陽極を含み、陰極液室は少なくとも1つの陰極を含むセルと、
を含み、
第1の電気化学セルの陽極液室および第2の電気化学セルの中央室は、陽極液室のpHが所定の値を下回る時点で硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを第1の電気化学セルの陽極液室から第2の電気化学セルの中央室へと運ぶために、かつ第2の電気化学セルの中央室のpHが所定の値を上回る時点で硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを第2の電気化学セルの中央室から第1の電気化学セルの陽極液室へと運ぶために相互に流体流動連通する状態にある
システムも含む。
以下の図面では、例示のみを目的として、本開示の様々な実施形態を示す。
本開示の一実施形態による方法およびシステムの概略図である。 本開示の一実施形態による、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムなどのリチウム化合物を含有する水溶液の電気分解を含む方法に使用することができる二室膜セルの概略図である。 約80℃の温度および約3kA/mの電流密度で二室膜電気分解セルにおいてNafion324陽イオン交換膜を使用して水酸化リチウムを調製するための方法の例に関するプロットを示し、図3Aは、通過電荷量(charge passed)の関数として様々なイオンの供給物濃度および変換率を示すプロットであり、図3Bは、通過電荷量の関数として電流効率、変換率、比率および供給物pHを示すプロットであり、図3Cは、通過電荷量の関数として電圧および電流密度を示すプロットであり、図3Dは、通過電荷量の関数として水酸化物濃度を示すプロットである。 約80℃の温度および約3kA/mの電流密度で二室膜電気分解セルにおいてNafion324陽イオン交換膜を使用して水酸化リチウムを調製するための方法の例に関するプロットを示し、図3Aは、通過電荷量(charge passed)の関数として様々なイオンの供給物濃度および変換率を示すプロットであり、図3Bは、通過電荷量の関数として電流効率、変換率、比率および供給物pHを示すプロットであり、図3Cは、通過電荷量の関数として電圧および電流密度を示すプロットであり、図3Dは、通過電荷量の関数として水酸化物濃度を示すプロットである。 約80℃の温度および約3kA/mの電流密度で二室膜電気分解セルにおいてNafion324陽イオン交換膜を使用して水酸化リチウムを調製するための方法の例に関するプロットを示し、図3Aは、通過電荷量(charge passed)の関数として様々なイオンの供給物濃度および変換率を示すプロットであり、図3Bは、通過電荷量の関数として電流効率、変換率、比率および供給物pHを示すプロットであり、図3Cは、通過電荷量の関数として電圧および電流密度を示すプロットであり、図3Dは、通過電荷量の関数として水酸化物濃度を示すプロットである。 約80℃の温度および約3kA/mの電流密度で二室膜電気分解セルにおいてNafion324陽イオン交換膜を使用して水酸化リチウムを調製するための方法の例に関するプロットを示し、図3Aは、通過電荷量(charge passed)の関数として様々なイオンの供給物濃度および変換率を示すプロットであり、図3Bは、通過電荷量の関数として電流効率、変換率、比率および供給物pHを示すプロットであり、図3Cは、通過電荷量の関数として電圧および電流密度を示すプロットであり、図3Dは、通過電荷量の関数として水酸化物濃度を示すプロットである。 約80℃の温度および約4kA/mの電流密度で二室膜電気分解セルにおいてNafion324陽イオン交換膜を使用して水酸化リチウムを調製するための方法の例に関するプロットを示し、図4Aは、通過電荷量の関数として電圧および電流密度を示すプロットであり、図4Bは、通過電荷量の関数として様々なイオンの供給物濃度を示すプロットであり、図4Cは、通過電荷量の関数として電流効率、変換率および比率を示すプロットであり、図4Dは、通過電荷量の関数として水酸化物濃度を示すプロットである。 約80℃の温度および約4kA/mの電流密度で二室膜電気分解セルにおいてNafion324陽イオン交換膜を使用して水酸化リチウムを調製するための方法の例に関するプロットを示し、図4Aは、通過電荷量の関数として電圧および電流密度を示すプロットであり、図4Bは、通過電荷量の関数として様々なイオンの供給物濃度を示すプロットであり、図4Cは、通過電荷量の関数として電流効率、変換率および比率を示すプロットであり、図4Dは、通過電荷量の関数として水酸化物濃度を示すプロットである。 約80℃の温度および約4kA/mの電流密度で二室膜電気分解セルにおいてNafion324陽イオン交換膜を使用して水酸化リチウムを調製するための方法の例に関するプロットを示し、図4Aは、通過電荷量の関数として電圧および電流密度を示すプロットであり、図4Bは、通過電荷量の関数として様々なイオンの供給物濃度を示すプロットであり、図4Cは、通過電荷量の関数として電流効率、変換率および比率を示すプロットであり、図4Dは、通過電荷量の関数として水酸化物濃度を示すプロットである。 約80℃の温度および約4kA/mの電流密度で二室膜電気分解セルにおいてNafion324陽イオン交換膜を使用して水酸化リチウムを調製するための方法の例に関するプロットを示し、図4Aは、通過電荷量の関数として電圧および電流密度を示すプロットであり、図4Bは、通過電荷量の関数として様々なイオンの供給物濃度を示すプロットであり、図4Cは、通過電荷量の関数として電流効率、変換率および比率を示すプロットであり、図4Dは、通過電荷量の関数として水酸化物濃度を示すプロットである。 約80℃の温度および約5kA/mの電流密度で二室膜電気分解セルにおいてNafion324陽イオン交換膜を使用して水酸化リチウムを調製するための方法の例に関するプロットを示し、図5Aは、通過電荷量の関数として電圧および電流密度を示すプロットであり、図5Bは、通過電荷量の関数として様々なイオンの供給物濃度および比率を示すプロットであり、図5Cは、通過電荷量の関数として電流効率、変換率および比率を示すプロットであり、図5Dは、通過電荷量の関数として水酸化物濃度を示すプロットである。 約80℃の温度および約5kA/mの電流密度で二室膜電気分解セルにおいてNafion324陽イオン交換膜を使用して水酸化リチウムを調製するための方法の例に関するプロットを示し、図5Aは、通過電荷量の関数として電圧および電流密度を示すプロットであり、図5Bは、通過電荷量の関数として様々なイオンの供給物濃度および比率を示すプロットであり、図5Cは、通過電荷量の関数として電流効率、変換率および比率を示すプロットであり、図5Dは、通過電荷量の関数として水酸化物濃度を示すプロットである。 約80℃の温度および約5kA/mの電流密度で二室膜電気分解セルにおいてNafion324陽イオン交換膜を使用して水酸化リチウムを調製するための方法の例に関するプロットを示し、図5Aは、通過電荷量の関数として電圧および電流密度を示すプロットであり、図5Bは、通過電荷量の関数として様々なイオンの供給物濃度および比率を示すプロットであり、図5Cは、通過電荷量の関数として電流効率、変換率および比率を示すプロットであり、図5Dは、通過電荷量の関数として水酸化物濃度を示すプロットである。 約80℃の温度および約5kA/mの電流密度で二室膜電気分解セルにおいてNafion324陽イオン交換膜を使用して水酸化リチウムを調製するための方法の例に関するプロットを示し、図5Aは、通過電荷量の関数として電圧および電流密度を示すプロットであり、図5Bは、通過電荷量の関数として様々なイオンの供給物濃度および比率を示すプロットであり、図5Cは、通過電荷量の関数として電流効率、変換率および比率を示すプロットであり、図5Dは、通過電荷量の関数として水酸化物濃度を示すプロットである。 約80℃の温度および約200mA/cmの電流密度で三室膜電気分解セルにおいてNafion324陽イオン交換膜およびアストムAHA陰イオン交換膜を使用して硫酸アンモニウムを副生する水酸化リチウムを調製するための方法の例に関するプロットを示し、図6Aは、通過電荷量の関数として三室膜電気分解セルの様々な室における様々なイオンの濃度を示すプロットであり、図6Bは、通過電荷量の関数として電流密度、セル電圧および供給物と酸のpHを示すプロットであり、図6Cは、通過電荷量の関数として三室膜電気分解セルの様々な室における電流効率および比率を示すプロットであり、図6Dは、通過電荷量の関数として電圧および電流密度を示すプロットである。 約80℃の温度および約200mA/cmの電流密度で三室膜電気分解セルにおいてNafion324陽イオン交換膜およびアストムAHA陰イオン交換膜を使用して硫酸アンモニウムを副生する水酸化リチウムを調製するための方法の例に関するプロットを示し、図6Aは、通過電荷量の関数として三室膜電気分解セルの様々な室における様々なイオンの濃度を示すプロットであり、図6Bは、通過電荷量の関数として電流密度、セル電圧および供給物と酸のpHを示すプロットであり、図6Cは、通過電荷量の関数として三室膜電気分解セルの様々な室における電流効率および比率を示すプロットであり、図6Dは、通過電荷量の関数として電圧および電流密度を示すプロットである。 約80℃の温度および約200mA/cmの電流密度で三室膜電気分解セルにおいてNafion324陽イオン交換膜およびアストムAHA陰イオン交換膜を使用して硫酸アンモニウムを副生する水酸化リチウムを調製するための方法の例に関するプロットを示し、図6Aは、通過電荷量の関数として三室膜電気分解セルの様々な室における様々なイオンの濃度を示すプロットであり、図6Bは、通過電荷量の関数として電流密度、セル電圧および供給物と酸のpHを示すプロットであり、図6Cは、通過電荷量の関数として三室膜電気分解セルの様々な室における電流効率および比率を示すプロットであり、図6Dは、通過電荷量の関数として電圧および電流密度を示すプロットである。 約80℃の温度および約200mA/cmの電流密度で三室膜電気分解セルにおいてNafion324陽イオン交換膜およびアストムAHA陰イオン交換膜を使用して硫酸アンモニウムを副生する水酸化リチウムを調製するための方法の例に関するプロットを示し、図6Aは、通過電荷量の関数として三室膜電気分解セルの様々な室における様々なイオンの濃度を示すプロットであり、図6Bは、通過電荷量の関数として電流密度、セル電圧および供給物と酸のpHを示すプロットであり、図6Cは、通過電荷量の関数として三室膜電気分解セルの様々な室における電流効率および比率を示すプロットであり、図6Dは、通過電荷量の関数として電圧および電流密度を示すプロットである。 約60℃の温度および約100mA/cmの電流密度で三室膜電気分解セルにおいてNafion324陽イオン交換膜およびフマテックFAB陰イオン交換膜を使用して硫酸を副生する水酸化リチウムを調製するための方法の例に関するプロットを示し、図7Aは、通過電荷量の関数として三室膜電気分解セルの様々な室における濃度を示すプロットであり、図7Bは、通過電荷量の関数として三室膜電気分解セルの様々な室の電流効率および比率を示すプロットであり、図7Cは、電流密度、通過電荷量および通過電荷量の関数としての供給物pHを示すプロットであり、図7Dは、通過電荷量の関数として電圧および電流密度を示すプロットである。 約60℃の温度および約100mA/cmの電流密度で三室膜電気分解セルにおいてNafion324陽イオン交換膜およびフマテックFAB陰イオン交換膜を使用して硫酸を副生する水酸化リチウムを調製するための方法の例に関するプロットを示し、図7Aは、通過電荷量の関数として三室膜電気分解セルの様々な室における濃度を示すプロットであり、図7Bは、通過電荷量の関数として三室膜電気分解セルの様々な室の電流効率および比率を示すプロットであり、図7Cは、電流密度、通過電荷量および通過電荷量の関数としての供給物pHを示すプロットであり、図7Dは、通過電荷量の関数として電圧および電流密度を示すプロットである。 約60℃の温度および約100mA/cmの電流密度で三室膜電気分解セルにおいてNafion324陽イオン交換膜およびフマテックFAB陰イオン交換膜を使用して硫酸を副生する水酸化リチウムを調製するための方法の例に関するプロットを示し、図7Aは、通過電荷量の関数として三室膜電気分解セルの様々な室における濃度を示すプロットであり、図7Bは、通過電荷量の関数として三室膜電気分解セルの様々な室の電流効率および比率を示すプロットであり、図7Cは、電流密度、通過電荷量および通過電荷量の関数としての供給物pHを示すプロットであり、図7Dは、通過電荷量の関数として電圧および電流密度を示すプロットである。 約60℃の温度および約100mA/cmの電流密度で三室膜電気分解セルにおいてNafion324陽イオン交換膜およびフマテックFAB陰イオン交換膜を使用して硫酸を副生する水酸化リチウムを調製するための方法の例に関するプロットを示し、図7Aは、通過電荷量の関数として三室膜電気分解セルの様々な室における濃度を示すプロットであり、図7Bは、通過電荷量の関数として三室膜電気分解セルの様々な室の電流効率および比率を示すプロットであり、図7Cは、電流密度、通過電荷量および通過電荷量の関数としての供給物pHを示すプロットであり、図7Dは、通過電荷量の関数として電圧および電流密度を示すプロットである。
特に指定のない限り、本セクションおよび他のセクションに記載されている定義および実施形態は、当業者が理解するように、それらが好適である本明細書に記載の本開示のすべての実施形態および態様に適用可能であることを意図する。
本開示に使用されているように、単数形の「a」、「an」および「the」は、文脈からそうでないことが明確に判断される場合を除いて、複数形を含む。例えば、「リチウム化合物」を含む実施形態は、1つのリチウム化合物、または2つ以上の付加的なリチウム化合物を含む一定の態様を示すものと理解されるべきである。
「付加的な」または「第2の」成分、例えば付加的なまたは第2のリチウム化合物を含む実施形態において、本明細書に使用されているような第2の成分は、他の成分または第1の成分と異なる。「第3の」成分は、他の成分、第1の成分および第2の成分と異なり、さらに列挙される成分または「付加的な」成分も同様に異なる。
本開示の範囲を理解するに当たり、「含む(comprising)」という用語およびその派生語は、本明細書に使用されているように、言明される特徴、要素、成分、群、整数および/またはステップの存在を指定するが、他の暗黙の特徴、要素、成分、群、整数および/またはステップの存在を排除するわけではない、非限定の用語であることを意図するものである。上記は「含む(including)」、「有する」という用語およびそれらの派生語など、類似の意味を有する言葉にも当てはまる。「〜からなる」という用語およびその派生語は、本明細書に使用されているように、言明される特徴、要素、成分、群、整数および/またはステップの存在を指定するが、他の暗黙の特徴、要素、成分、群、整数および/またはステップの存在は排除する、限定用語であることを意図する。「本質的に〜からなる」という用語は、本明細書に使用されているように、言明される特徴、要素、成分、群、整数および/またはステップの存在はもとより、特徴、要素、成分、群、整数および/またはステップの基本的特性および新規の特性に重大な影響を及ぼすわけではないものの存在も指定することを意図するものである。
「約」および「おおよそ」など、程度に関する用語は、本明細書に使用されているように、被修飾語における最終的な結果が有意に変化しない程度の合理的な偏差量を意味する。程度に関するこれらの用語は、被修飾語の少なくとも±5%の偏差、またはこの偏差が被修飾語の意味を無効にすることにならなければ少なくとも±10%の偏差を含むと解釈されるべきである。
「好適な」という用語は、本明細書に使用されているように、特定の条件の選択は実施されることになる特定の操作または動作に依存することになるが、その選択は十分に熟練の当業者の技量の範囲内となることを意味する。本明細書に記載されている方法はすべて、所望の生成物を提供するうえで十分な条件の下で実施されることになる。当業者は、あらゆる反応条件を、該当する場合、例えば反応時間、反応温度、反応圧力、反応物比率、流速、反応物純度、電流密度、電圧、濃度、pH、酸化還元電位、セル面積、使用される膜の種類、およびリサイクル率を含め、所望の生成物の収率を最適化するために変化させることができ、それを実行することは当業者の技量の範囲内であることを理解することになる。
「少なくとも実質的に維持される」という表現は、本明細書に使用されているように、本開示の方法またはその一部(例えば電気分解など)の間維持される、あるpHの値またはpH範囲を指す場合、方法またはその一部の間の時間の少なくとも75、80、85、90、95、96、97、98または99%、そのpHの値またはpH範囲を維持することを指す。
「少なくとも実質的に維持される」という表現は、本明細書に使用されているように、本開示の方法またはその一部(例えば電気分解など)の間維持される、ある濃度の値または濃度範囲を指す場合、方法またはその一部の間の時間の少なくとも75、80、85、90、95、96、97、98または99%、その濃度の値または濃度範囲を維持することを指す。
「少なくとも実質的に維持される」という表現は、本明細書に使用されているように、本開示の方法またはその一部(例えば電気分解など)の間維持される、ある温度の値または温度範囲を指す場合、方法またはその一部の間の時間の少なくとも75、80、85、90、95、96、97、98または99%、その温度の値または温度範囲を維持することを指す。
「少なくとも実質的に維持される」という表現は、本明細書に使用されているように、本開示の方法またはその一部(例えば電気分解など)の間維持される、ある電流密度の値または電流密度範囲を指す場合、方法またはその一部の間の時間の少なくとも75、80、85、90、95、96、97、98または99%、その電流密度の値または電流密度範囲を維持することを指す。
「少なくとも実質的に維持される」という表現は、本明細書に使用されているように、本開示の方法またはその一部(例えば電気分解など)の間維持される、ある電流効率の値または電流効率範囲を指す場合、方法またはその一部の間の時間の少なくとも75、80、85、90、95、96、97、98または99%、その電流効率の値または電流効率範囲を維持することを指す。
「少なくとも実質的に維持される」という表現は、本明細書に使用されているように、本開示の方法またはその一部(例えば電気分解など)の間維持される、ある電圧の値または電圧範囲を指す場合、方法またはその一部の間の時間の少なくとも75、80、85、90、95、96、97、98または99%、その電圧の値または電圧範囲を維持することを指す。
「電気膜プロセス」という用語は、本明細書に使用されているように、例えばイオン交換膜および電位差をイオン種に対する駆動力として使用するプロセスを指す。電気膜プロセスは、例えば(膜)電気透析または(膜)電気分解であってもよい。例えば、電気膜プロセスは膜電気分解であってもよい。
本開示の方法の例示的フロー図が図1に示されている。図1に例示されている方法10は、水酸化リチウムを調製するための方法である。図1を参考に、図1に例示されている方法において、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムなどのリチウム化合物を含む水性組成物を、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムなどのリチウム化合物を消費させて水酸化リチウムを調製するための好適な条件下で、第1の電気膜プロセス、例えば、二室モノポーラ膜電気分解プロセスなどの二室膜プロセスを含む第1の電気膜プロセスに供し、場合により、ここで、水酸化リチウムを調製するための硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムなどのリチウム化合物の消費が所定の程度まで進行する。図1を参考に、二室モノポーラ膜電気分解プロセスなどの二室膜プロセスは、陽イオン交換膜18などの膜によって陰極液室16から分離された陽極液室14を含む第1の電気化学セル12において実施され得る。
「消費」という用語は、本明細書に使用されているように、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムなどのリチウム化合物に関して、水性組成物中に存在する硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムなどのリチウム化合物の量の減少を指すことが理解されることになる。例えば、当業者は、図1に示されているような二室モノポーラ膜電気分解プロセスの間、水(HO)を陽極20において水素イオン(H)と酸素ガス(O)に変換することができ、水を陰極22において水酸化物イオン(OH)と水素ガス(H)に変換することができ、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムなどのリチウム化合物を含む水性組成物中に当初存在するリチウムイオン(Li)を、電位差によって、陽極液室14から陽イオン交換膜18などの膜を通して、陰極液室16に入れ込むことができることを、容易に理解することになる。その結果、第1のリチウム減少水性ストリーム24および第1の水酸化リチウム富化水性ストリーム26が得られ、これらをそれぞれ、図1に示されているように、第1の電気化学セル12の陽極液室14および陰極液室16から取り除くことができる。Liイオンは電流を考慮し膜18を通過して移動することにより、LiSOをLiOHへと変換する。
第1の酸素含有ストリーム27および第1の水素含有ストリーム28も得ることができ、これらをそれぞれ、図1に示されているように、第1の電気化学セル12の陽極液室14および陰極液室16から取り除くことができる。あるいは、電気分解反応の生成物として生じる酸素および/または水素ガスも、例えば水溶液中に残留し得、これらをそれぞれ第1の電気化学セル12の陽極液室14および陰極液室16から、それぞれ第1のリチウム減少水性ストリーム24および第1の水酸化リチウム富化水性ストリーム26の成分として取り除くことができる。
図1に示されているように、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムなどのリチウム化合物を含む水性ストリーム29を使用して、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムなどのリチウム化合物を第1の電気化学セル12の陽極液室14に導入することができる。
図1に示されているように、第1のリチウム減少水性ストリーム24をその後、水酸化リチウムの少なくともさらなる部分を調製するための好適な条件下で、第2の電気膜プロセス、例えば、三室膜電気分解プロセスなどの三室膜プロセスを含む第2の電気膜プロセスに供することができる。図1に示されているように、三室膜電気分解プロセスなどの三室膜プロセスは、陰イオン交換膜36などの膜によって中央室34から分離された陽極液室32と、陽イオン交換膜40などの膜によって中央室34から分離された陰極液室38とを含む、第2の電気化学セル30において実施され得る。
例えば、当業者は、図1に示されているような三室モノポーラ膜電気分解プロセスの間、水(HO)を陽極42において水素イオン(H)と酸素ガス(O)に変換することができ、水を陰極44において水酸化物イオン(OH)と水素ガス(H)に変換することができ、第1のリチウム減少水性ストリーム24中に当初存在するリチウムイオン(Li)を、電位差によって、中央室34から陽イオン交換膜40などの膜を通して陰極液室38に入れ込むことができ、また第1のリチウム減少水性ストリーム24中に当初存在する硫酸イオン(SO 2−)を、電位差によって、中央室34から陰イオン交換膜36などの膜を通して陽極液室32に入れ込むことができることを、容易に理解することになる。その結果、第2のリチウム減少水性ストリーム46および第2の水酸化リチウム富化水性ストリーム48が得られ、これらをそれぞれ、図1に示されているように、第2の電気化学セル30の中央室34および陰極液室38から取り除くことができる。事実、第2のリチウム減少水性ストリーム46を陽極液室14に運ぶことができる一方、第2の水酸化リチウム富化水性ストリーム48を陰極液室16に運ぶことができる。
図1に示されているように、三室モノポーラ膜電気分解プロセスの間、第1のリチウム減少水性ストリームを第2の電気化学セル30の中央室34に導入することができ、第2のリチウム減少水性ストリーム46を第2の電気化学セル30の中央室34から取り除くことができ、第2の水酸化リチウム富化水性ストリーム48を第2の電気化学セル30の陰極液室38から取り除くことができる。
本開示の方法において、三室モノポーラ膜電気分解プロセスは、陽極液室32で硫酸を生成することをさらに含み得る。したがって、図1に示されているように、硫酸含有水性ストリームであるストリーム50を第2の電気化学セル30の陽極液室32から取り除くことができる。
あるいは、三室モノポーラ膜電気分解プロセスは、例えばストリーム52経由で第2の電気化学セル30の陽極液室32へアンモニアを導入すること、および第2の電気化学セル30の陽極液室32で硫酸アンモニウムを生成することをさらに含み得る。したがって、図1に示されているように、硫酸アンモニウム含有水性ストリームであるストリーム50を第2の電気化学セル30の陽極液室32から取り除くことができる。
第2の酸素含有ストリーム54および第2の水素含有ストリーム56も得ることができ、これらをそれぞれ、図1に示されているように、第2の電気化学セル30の陽極液室32および陰極液室38から取り除くことができる。あるいは、電気分解反応の生成物として生じる酸素および/または水素ガスも、例えば水溶液中に残留し得、これらをそれぞれ第2の電気化学セル30の陽極液室32および陰極液室38から、それぞれストリーム50および第2の水酸化リチウム富化水性ストリーム48の成分として取り除くことができる。
当業者は、ストリーム58、ストリーム60およびストリーム62など他のストリームを使用して、例えば他の試薬および/または溶媒を第1の電気化学セル12の陰極液室16、第2の電気化学セル30の陰極液室38および/または第2の電気化学セル30の陽極液室62に導入することができることを理解することになる。例えば、そのようなストリームを使用して、例えばpHの維持または変更などを目的に酸(例えばHSO)および/もしくは塩基(例えばLiOH)を添加すること、ならびに/または例えば方法10の電気化学セル12、30の室における濃度の維持または変更などを目的に水を添加することができる。当業者はまた、そのような試薬および/または溶媒を、図1に示されている電気化学セル12、30の様々な室に、図1に示されているか否かを問わず、他のストリームの成分として導入することにより、電気化学セル12、30のある室における試薬(LiSO、LiHSO、LiOH、NH、NHHSO、(NHSOなど)のpHおよび/または濃度などのパラメーターを維持または変更することができることも理解することになる。
図1に示されているように、本開示の方法は、第2のリチウム減少水性ストリーム46の少なくとも一部を第1の電気膜プロセスにリサイクルさせるステップをさらに含み得る。例えば、図1に示されているように、第2のリチウム減少水性ストリーム46を第1の電気化学セル12の陽極液室14に導入することができる。例えば、第2のリチウム減少水性ストリーム46の少なくとも一部を第2の電気化学セル30から第1の電気化学セル12に、ポンプを手段とする好適な導管経由で移動させることができる。
図1に示されているように、本開示の方法は、第2の水酸化リチウム富化水性ストリーム48の少なくとも一部を第1の電気膜プロセスにリサイクルさせるステップもさらに含み得る。例えば、図1に示されているように、第2の水酸化リチウム富化水性ストリーム48の少なくとも一部を第1の電気化学セル12の陰極液室16に、ストリーム58の成分として導入することができる。当業者は、第2の水酸化リチウム富化水性ストリーム48の少なくとも一部を第1の電気化学セル12の陰極液室16に導入するための、代替的手段もあり得ることを理解することになる。例えば、第2の水酸化リチウム富化水性ストリーム48の少なくとも一部を、別のストリームとして陰極液室16に導入することができる。例えば、第2の水酸化リチウム富化水性ストリーム48の少なくとも一部を第2の電気化学セル30から第1の電気化学セル12に、ポンプを手段とする好適な導管経由で運ぶことができる。
例えば、セル12でのLiSOおよび/またはLiHSOの電気分解が、LiSOおよび/またはLiHSOの消費に関して所定の程度に達した時点(例えば電流効率の低下が観察された時点)、または陽極液室14の陽極のpH(例えばpH計を使用して測定されたpH)が所定の値より低くなった時点で、陽極液室14の内容物(ストリーム24)をセル30の中央室34に運ぶことができる。したがって、セル12では、陽極液室14のpHが低下する傾向を有し得、反応の効率が低下する時点または効率的でなくなった時点でストリーム24が室34に移送され、室34は電気分解の効率が低下するかまたは効率的でなくなる一定の水準に達するまでpHが上昇する傾向を有し得ることが観察された。そのような場合、ストリーム46を、pHが低下することになる室14に運ぶことができる。室14と34との間でのLiSOおよび/またはLiHSOの移送における運搬手段は、同じでも別々でもよい。そのような手段は、導管にポンプを組み合わせたものであってもよい。当業者は、本開示の方法において、開始溶液(または供給溶液)(例えばLiSOおよび/またはLiHSOの水溶液)のpHに応じて、開始溶液を最初に二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスセルにおいて(例えばpHが中性または塩基性の場合)処理し、次いで三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスセルにおいて処理することができることを、理解することになる。あるいは、(例えばpHが中性または酸性の場合)開始溶液を最初に三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスセルにおいて処理し、次いで二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスセルにおいて処理することができる。
LiOHが室38で一定の濃度に達した時点で、ストリーム48を室16に運び込み、室16でLiOHをさらに濃縮することができる。
本開示の方法を、例えばバッチ方法として動作させることができる。あるいは、本開示の方法を、準連続的方法または連続的方法として動作させることができる。
当業者は、本開示の方法に関する1つまたは複数のパラメーター、例えばpH、温度、電流密度、電圧、電流効率および濃度などを、ただしこれらに限らず、例えば当技術分野で既知の手段により監視できることを理解することになる。本開示の方法における特定のパラメーターの監視に好適な手段は、当業者により選択され得る。当業者はそのようなパラメーターを、例えば共通の一般知識に照らし、本開示を参考にしながら、維持および/または変更することもできる。
以下に示す実施例は非制限的であり、本開示の方法をより適切に例示するために使用される。
本開示は、水酸化リチウムを調製するための方法であって、
硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの水酸化リチウムへの変換に好適な条件下で、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを含む水性組成物を、二室膜プロセスを含む第1の電気膜プロセスに供し、第1のリチウム減少水性ストリームおよび第1の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るステップと、
水酸化リチウムの少なくともさらなる部分を調製するための好適な条件下で、第1のリチウム減少水性ストリームを、三室膜プロセスを含む第2の電気膜プロセスに供し、第2のリチウム減少水性ストリームおよび第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るステップと
を含む方法を含む。
例えば、第1の電気膜プロセスの間、水酸化リチウムを調製するための硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの消費が所定の程度まで進行し得る。
したがって、本開示は、水酸化リチウムを調製するための方法であって、
硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムなどのリチウム化合物の水酸化リチウムへの変換を所定の程度まで進行させるための好適な条件下で、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムなどのリチウム化合物を含む水性組成物を第1の電気膜プロセスに供し、第1のリチウム減少水性ストリームおよび第1の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るステップと、
水酸化リチウムの少なくともさらなる部分を調製するための好適な条件下で、第1のリチウム減少水性ストリームを第2の電気膜プロセスに供し、第2のリチウム減少水性ストリームおよび第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るステップと
を含む方法も含む。
例えば、リチウム化合物は、塩化リチウム(LiCl)、フッ化リチウム(LiF)、硫酸リチウム(LiSO)、重硫酸リチウム(LiHSO)、重炭酸リチウム(LiHCO)、炭酸リチウム(LiCO)、硝酸リチウム(LiNO)、酢酸リチウム(LiC)、ステアリン酸リチウムおよび/またはクエン酸リチウムを含むか、本質的にこれらからなるか、またはこれらからなり得る。例えば、リチウム化合物は硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを含むか、本質的にこれらからなるか、またはこれらからなり得る。
例えば、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを含む組成物はHSOも含み得る。
例えば、本開示の方法では、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムなどのリチウム化合物の水酸化リチウムへの変換を所定の程度まで進行させるための好適な条件下で、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムなどのリチウム化合物を含む水性組成物が第1の電気膜プロセスに供される。本開示の特定の方法に好適な所定の範囲は、当業者により選択され得る。例えば、水酸化リチウムを調整するための硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムなどのリチウム化合物の消費に好適な条件下で、1つまたは複数の競合する副反応が所定の程度まで進行するまで、例えば水酸化リチウムの調製が効率的でなくなる程度まで、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムなどのリチウム化合物を含む水性組成物が第1の電気膜プロセスに供される。例えば、第1の電気膜プロセスが、陽イオン交換膜によって陰極液室から分離された陽極液室を含む第1の電気化学セルにおいて実施される二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスである場合、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムなどのリチウム化合物の水酸化リチウムへの変換は、水酸化物の電流効率が効率的でなくなるまで、例えば水酸化物の電流効率が少なくとも実質的に維持されなくなる結果、低下する状態となるまで、進行し得る。例えば、第1の電気膜プロセスが、陽イオン交換膜によって陰極液室から分離された陽極液室を含む第1の電気化学セルにおいて実施される二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスである場合、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムなどのリチウム化合物の水酸化リチウムへの変換は、陽極液室のpHの値が約0.3〜約1.4、約0.4〜約1.2、約0.4〜約1.2、約0.5〜約0.8、約0.5〜約0.7または約0.6となるまで進行し得る。
例えば、第1の電気膜プロセスが、陽イオン交換膜によって陰極液室から分離された陽極液室を含む第1の電気化学セルにおいて実施される二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスである場合、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムなどのリチウム化合物の水酸化リチウムへの変換は、水性組成物に含まれる特定の量の硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムが消費されるまで進行し得る。
例えば、所定の程度は、水性組成物に含まれる硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの合計量を基準に、水性組成物に含まれる硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの約30重量%〜約60重量%の消費または約30重量%〜約50重量%の消費を含み得る。例えば、所定の程度は、水性組成物に含まれる硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの約35重量%〜約45重量%の消費を含み得る。例えば、所定の程度は、水性組成物に含まれる硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの約38重量%〜約42重量%の消費を含み得る。例えば、水性組成物は硫酸リチウムを含んでいてもよく、所定の程度は水性組成物に含まれる硫酸リチウムの約30%〜約50%の消費を含み得る。例えば、水性組成物は硫酸リチウムを含んでいてもよく、所定の程度は水性組成物に含まれる硫酸リチウムの約35%〜約45%の消費を含み得る。例えば、水性組成物は硫酸リチウムを含んでいてもよく、所定の程度は水性組成物に含まれる硫酸リチウムの約38%〜約42%の消費を含み得る。
例えば、第1の電気膜プロセスは三室膜電気分解プロセス、例えば三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスを含むか、本質的に三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスからなるか、または三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスからなり得る。
例えば、第1の電気膜プロセスは二室膜電気分解プロセス、例えば二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスを含むか、本質的に二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスでからなるか、または二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスからなり得る。
例えば、第1の電気膜プロセスは三室膜電気分解プロセス、例えば三室バイポーラ膜電気分解プロセスを含むか、本質的に三室バイポーラ膜電気分解プロセスからなるか、または三室バイポーラ膜電気分解プロセスからなり得る。
例えば、第1の電気膜プロセスは二室膜電気分解プロセス、例えば二室バイポーラ膜電気分解プロセスを含むか、本質的に二室バイポーラ膜電気分解プロセスからなるか、または二室バイポーラ膜電気分解プロセスからなり得る。
例えば、二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスなどの二室膜電気分解プロセスは、陽イオン交換膜によって陰極液室から分離された陽極液室を含む第1の電気化学セルにおいて実施され得る。
例えば、陽イオン交換膜は、Nafion(商標)324などのペルフルオロスルホン酸(または過フッ化スルホン酸)型陽イオン交換膜または他の、フマテックFKBまたはアストムCMB陽イオン交換膜など、苛性濃縮に使用される膜を含むか、本質的にこれらの膜からなるか、またはこれらの膜からなり得る。本開示の特定の方法に好適な陽イオン交換膜は、当業者により選択され得る。
例えば、二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスなどの二室膜電気分解プロセスの間、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムなどのリチウム化合物を含む水性ストリームを陽極液室に導入することができ、第1のリチウム減少水性ストリームを陽極液室から取り除くことができ、第1の水酸化リチウム富化水性ストリームを陰極液室から取り除くことができる。
例えば、二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの陰極液室において、水酸化リチウムを少なくとも実質的に約2M〜約4M、約2.5M〜約3.5M、約2.8M〜約3.2Mまたは約3Mの濃度に維持することができる。
例えば、二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの間、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムなどのリチウム化合物を含む水性ストリームを陰極液室に約10℃〜約100℃、約10℃〜約100℃、約10℃〜約90℃、約20℃〜約85℃または約80℃の温度で導入することができる。
例えば、二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの間、第1のリチウム減少水性ストリームを陽極液室から約20℃〜約100℃、約20℃〜約85℃、約20℃〜約85℃、約60℃〜約85℃、約70℃〜約85℃または約80℃の温度で取り除くことができる。
例えば、二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの間、第1の電気化学セルの温度を少なくとも実質的に約60℃〜約110℃、約60℃〜約100℃、約60℃〜約90℃、約60℃〜約85℃、約50℃〜約70℃、約55℃〜約65℃、約75℃〜約85℃または約80℃の値に維持することができる。
例えば、二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスでは、電流密度を少なくとも実質的に約0.1kA/m〜約8000kA/m、0.5kA/m〜約6kA/m、約1kA/m〜約6kA/m、約2kA/m〜約6kA/mまたは約3kA/m〜約5kA/mの値に維持することができる。例えば、電流密度を少なくとも実質的に、約3kA/m、約4kA/mおよび約5kA/mから選択される値に維持することができる。例えば、電流密度を少なくとも実質的に約4kA/mの値に維持することができる。
例えば、二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスでは、電圧を少なくとも実質的に約3V〜約8V、約5V〜約10V、約4V〜約6V、約4V〜約5Vまたは約4.5Vの値に維持することができる。
例えば、第1の電気化学セルは約100m〜約2000m、約100m〜約1000m、約400m〜約500mまたは約430mの表面積を有し得る。
例えば、第2の電気膜プロセスは二室膜電気分解プロセス、例えば二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスを含むか、本質的に二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスからなるか、または二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスからなり得る。
例えば、第2の電気膜プロセスは三室膜電気分解プロセス、例えば三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスを含むか、本質的に三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスからなるか、または三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスからなり得る。
例えば、三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスなどの三室膜電気分解プロセスは、陰イオン交換膜によって中央室から分離された陽極液室および陽イオン交換膜によって中央室から分離された陰極液室を含む、第2の電気化学セルにおいて実施され得る。
例えば、陽イオン交換膜は、Nafion(商標)324などペルフルオロスルホン酸型陽イオン交換膜または他の、フマテックFKBまたはアストムCMB陽イオン交換膜など、苛性濃縮に使用される膜を含むか、本質的にこれらの膜からなるか、またはこれらの膜からなり得る。本開示の特定の方法に好適な陽イオン交換膜は、当業者により選択され得る。
例えば、三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスなどの三室膜電気分解プロセスの間、第1のリチウム減少水性ストリームを中央室に導入することができ、第2のリチウム減少水性ストリームを中央室から取り除くことができ、第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを陰極液室から取り除くことができる。
例えば、三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスなどの三室膜電気分解プロセスは、陽極液室において硫酸などの酸を生成すること、および陽極液室からの硫酸含有水性ストリームなどの酸含有水性ストリームを取り除くことをさらに含み得る。
本開示の特定の方法に好適な陰イオン交換膜は、当業者により選択され得る。例えば当業者は、水素イオン阻止膜が例えば、硫酸などの酸を副生する方法において有用となり得ることを理解することになる。例えば、三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスにおいて、陰イオン交換膜は水素イオン阻止膜であってもよい。例えば、水素イオン阻止膜は、フマテックFAB、アストムACMまたはアサヒAAVなどの陰イオン交換膜であってもよい。
例えば、三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの陽極液室において、硫酸などの酸を少なくとも実質的に約0.1M〜約2Mの濃度に維持することができる。例えば、三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの陽極液室において、硫酸を少なくとも実質的に約0.5M〜約1.5M、約0.7M〜約1.2M、または約0.8Mの濃度に維持することができる。
例えば、三室膜電気分解プロセスの陰極液室において、水酸化リチウムを少なくとも実質的に約1M〜約5.0M、約1M〜約4.0M、約1.5M〜約2.5M、約1.8M〜約2.2M、または約2Mの濃度に維持することができる。
例えば、三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの間、第1のリチウム減少水性ストリームを中央室に約20℃〜約85℃、約40℃〜約85℃、約40℃〜約75℃、約50℃〜約70℃、約50℃〜約65℃または約60℃の温度で導入することができる。
例えば、三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの間、第2のリチウム減少水性ストリームを陽極液室から約20℃〜約80℃、約30℃〜約70℃、約40℃〜約80℃または約60℃の温度で取り除くことができる。
例えば、三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの間、第2の電気化学セルの温度を少なくとも実質的に約30℃〜約90℃、約40℃〜約85℃、約50℃〜約80℃、約50℃〜約70℃、約50℃〜約65℃、約50℃〜約70℃、約55℃〜約65℃、または約60℃の値に維持することができる。
例えば、三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスでは、電流密度を少なくとも実質的に約0.5kA/m〜約5kA/m、約1kA/m〜約2kA/m、約3kA/m〜約5kA/m、約4kA/mまたは約1.5kA/mの値に維持することができる。
例えば、三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスでは、電圧を少なくとも実質的に約5V〜約9V、約6V〜約8V、約6.5V〜約7.5Vまたは約7Vの値に維持することができる。
例えば、第2の電気化学セルは約1000m〜約4000m、約2000m〜約3000mまたは約2700mのセル面積を有し得る。
あるいは、例えば、本開示の方法において、三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスは、陽極液室にアンモニアを導入すること、陽極液室において硫酸アンモニウムなどのアンモニウム化合物を生成すること、および硫酸アンモニウム含有水性ストリームなどのアンモニウム化合物含有水性ストリームを陽極液室から取り除くことをさらに含み得る。
本開示の特定の方法に好適な陰イオン交換膜は、当業者により選択され得る。例えば、当業者は、硫酸などの酸を副生しない方法において、水素イオン阻止膜でない陰イオン交換膜が水素イオン阻止膜に比べ、例えばより高い温度に耐えることができる、および/またはより抵抗性が低いという点で有用となり得ることを理解することになる。例えば、三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスにおいて、陰イオン交換膜は水素イオン阻止膜であってはならない。例えば、陰イオン交換膜はアストムAHA陰イオン交換膜またはフマテックFAPなどであってもよい。
例えば、三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの陽極液室において、硫酸アンモニウムなどのアンモニウム化合物を少なくとも実質的に約0.5M〜約5M、約1M〜約4Mまたは約3Mの濃度に維持することができる。
例えば、三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの陰極液室において、水酸化リチウムを少なくとも実質的に約1M〜約4.0M、約1.5M〜約2.5Mまたは約2Mの濃度に維持することができる。
例えば、本開示の方法は、第2のリチウム減少水性ストリームの少なくとも一部を第1の電気膜プロセスにリサイクルさせるステップをさらに含み得る。例えば、二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解セルを再使用して、より高濃度の水酸化リチウムを得ることができる。当業者は、水酸化リチウムを調製するための連続的方法も有用となり得ることも理解することになる。
例えば、第2の電気膜プロセスにおいて、第2の電気化学セルの中央室のpHが約2〜約12、約3〜約10、約4〜約9、約5〜約8または約8の値に達する時点で、第1のリチウム減少水性ストリームのpHを約0.4〜約1.2、約0.5〜約0.8、約0.5〜約0.7または約0.6を超える値に制御するため、第2のリチウム減少水性ストリームを第1の電気膜プロセスにリサイクルすることができる。
例えば、方法は、陽極液室のpHが約0.4〜約1.2、約0.5〜約0.8、約0.5〜約0.7または約0.6の値になるまで、リサイクルされた第2のリチウム減少水性ストリームを第1の電気膜プロセスに供し、その後、第1のリチウム減少水性ストリームを第2の電気膜プロセスに再び供するステップをさらに含み得る。
例えば、二室モノポーラもしくはバイポーラ膜電気分解プロセスの陽極液室および/または三室モノポーラもしくはバイポーラ膜電気膜プロセスの中央室のpHを、少なくとも実質的に維持することができる。例えば、二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの電流密度、三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの電流密度、第1のリチウム減少水性ストリームの流速および第2のリチウム減少水性ストリームの流速のうち少なくとも1つを調整することによって、pHを少なくとも実質的に維持することができる。
本開示は、水酸化リチウムを調製するための方法であって、
硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの水酸化リチウムへの変換に好適な条件下で、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを含む水性組成物を、陽イオン交換膜によって陰極液室から分離された陽極液室を含む第1の電気化学セルにおいて実施される二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスに供し、第1のリチウム減少水性ストリームおよび第1の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るステップと、
水酸化リチウムの少なくともさらなる部分を調製するための好適な条件下で、第1のリチウム減少水性ストリームを、陰イオン交換膜によって中央室から分離された陽極液室および陽イオン交換膜によって中央室から分離された陰極液室を含む第2の電気化学セルにおいて実施される三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスに供し、第2のリチウム減少水性ストリームおよび第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るステップと
を含む方法も含む。
例えば、二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの間、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの水酸化リチウムへの変換が所定の程度まで進行し得る。
したがって、本開示は、水酸化リチウムを調製するための方法であって、
硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムなどのリチウム化合物の水酸化リチウムへの変換を所定の程度まで進行させるための好適な条件下で、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムなどのリチウム化合物を含む水性組成物を、陽イオン交換膜によって陰極液室から分離された陽極液室を含む第1の電気化学セルにおいて実施される二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスに供し、第1のリチウム減少水性ストリームおよび第1の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るステップと、
水酸化リチウムの少なくともさらなる部分を調製するための好適な条件下で、第1のリチウム減少水性ストリームを、陰イオン交換膜によって中央室から分離された陽極液室および陽イオン交換膜によって中央室から分離された陰極液室を含む第2の電気化学セルにおいて実施される三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスに供し、第2のリチウム減少水性ストリームおよび第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るステップと
を含む方法も含む。
例えば、二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気膜プロセスの間、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムなどのリチウム化合物を含む水性ストリームを陽極液室に導入することができ、第1のリチウム減少水性ストリームを陽極液室から取り除くことができ、第1の水酸化リチウム富化水性ストリームを陰極液室から取り除くことができ、かつ三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気膜プロセスの間、第1のリチウム減少水性ストリームを中央室に導入することができ、第2のリチウム減少水性ストリームを中央室から取り除くことができ、第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを陰極液室から取り除くことができる。
例えば、方法は、第2のリチウム減少水性ストリームの少なくとも一部を二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスにリサイクルさせるステップをさらに含み得る。
当業者は、方法を適宜、本明細書で論じられている実施例を使用して変えてもよいことを理解することになる。
例えば、本開示の方法の少なくとも一部を、バッチ方法として動作させることができる。あるいは、例えば、方法を、連続的方法または準連続的方法として動作させることができる。例えば、当業者は、二室モノポーラもしくはバイポーラ膜電気分解プロセス、および/もしくは三室モノポーラもしくはバイポーラ膜電気分解プロセスの電流密度、ならびに/またはこれらのプロセスの間を流れるストリームの流速を、例えば本明細書に記載されているように調整することによって、二室モノポーラもしくはバイポーラ膜電気分解プロセスの陽極液室および/または三室モノポーラもしくはバイポーラ膜電気分解プロセスの中央室のpHを少なくとも実質的に維持することができることを理解することになる。
例えば、二室モノポーラもしくはバイポーラ膜電気分解プロセスの陽極液室および/または三室モノポーラもしくはバイポーラ膜電気分解プロセスの中央室のpHを、少なくとも実質的に維持することができる。
例えば、二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの電流密度、三室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの電流密度、第1のリチウム減少水性ストリームの流速および第2のリチウム減少水性ストリームの流速のうち少なくとも1つを調整することによって、pHを少なくとも実質的に維持することができる。
pHの測定および/または監視に好適な手段は、当業者により選択され得る。好適な電流密度および/または好適な流速は、当業者により選択され得る。
本開示の方法は、例えば、第2の水酸化リチウム富化水性ストリームの少なくとも一部を第1の電気膜プロセスにリサイクルさせるステップもさらに含み得る。
例えば、方法は、第1の水素含有ストリームを第1の電気化学セルの陰極液室から取り除くステップをさらに含み得る。例えば、方法は、第2の水素含有ストリームを第2の電気化学セルの陰極液室から取り除くステップをさらに含み得る。例えば、方法は、第1の酸素含有ストリームを第1の電気化学セルの陽極液室から取り除くステップをさらに含み得る。例えば、方法は、第2の酸素含有ストリームを第2の電気化学セルの陽極液室から取り除くステップをさらに含み得る。
例えば、第1のリチウム減少水性ストリームを第1の電気化学セルの陽極液室から第2の電気化学セルの中央室へと運ぶ手段は、未変換の硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを第2の電気化学セルの中央室から第1の電気化学セルの陽極液室へと運ぶのに有効となり得る。
例えば、本開示のシステムは、第2のリチウム減少水性ストリームを第2の電気化学セルの陰極液室から第2の電気化学セルの陰極液室へと運ぶ手段をさらに含み得る。
例えば、第1の電気化学セルの陽極液室は、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを含む水性ストリームを受け入れるための少なくとも1つの入口をさらに含み得る。
例えば、第1の電気化学セルの陽極液室は、第1のリチウム減少水性ストリームを吐出するための少なくとも1つの出口をさらに含み得る。
例えば、第1の電気化学セルの陽極液室は、第1の酸素含有ストリームを吐出するための少なくとも1つの出口をさらに含み得る。
例えば、第1の電気化学セルの陰極液室は、第1の水酸化リチウム富化水性ストリームを吐出するための少なくとも1つの出口をさらに含み得る。
例えば、第1の電気化学セルの陰極液室は、第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを受け入れるための少なくとも1つの入口をさらに含み得る。
例えば、第1の電気化学セルの陰極液室は、第1の水素含有ストリームを吐出するための少なくとも1つの出口をさらに含み得る。
例えば、第2の電気化学セルの陽極液室は硫酸の調製に有効となり得、第2の電気化学セルは、硫酸含有水性ストリームを吐出するための少なくとも1つの出口をさらに含む。
例えば、電気化学セルの陽極液室は、アンモニアを含むストリームを受け入れるための少なくとも1つの入口をさらに含み得、第2の電気化学セルの陰極液室は硫酸アンモニウムの調製に有効であり、第2の電気化学セルは、硫酸アンモニウム含有水性ストリームを吐出するための少なくとも1つの出口をさらに含む。
例えば、第2の電気化学セルの陽極液室は、第2の酸素含有ストリームを吐出するための少なくとも1つの出口をさらに含み得る。
例えば、第2の電気化学セルの陰極液室は、第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを吐出するための少なくとも1つの出口をさらに含み得る。
例えば、第2の電気化学セルの陰極液室は、第2の水素含有ストリームを吐出するための少なくとも1つの出口をさらに含み得る。
例えば、第2の電気化学セルの中央室は、第1のリチウム減少水性ストリームを受け入れるための少なくとも1つの入口をさらに含み得る。
例えば、第2の電気化学セルの中央室は、第2のリチウム減少水性ストリームを吐出するための少なくとも1つの出口をさらに含み得る。
例えば、運搬手段はポンプと導管の組み合わせを含む。
例えば、システムは、第1のリチウム減少水性ストリームを第1の電気化学セルから第2の電気化学セルに移動させるための第1の導管をさらに含み得る。
例えば、システムは、第2のリチウム減少水性ストリームを第2の電気化学セルから第1の電気化学セルに移動させるための第2の導管をさらに含み得る。
例えば、システムは、第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを第2の電気化学セルから第1の電気化学セルに移動させるための第3の導管をさらに含み得る。
例えば、第1の電気化学セルは、陽極液室のpH測定手段をさらに含み得、システムは陽極液室のpHが所定の値を下回る時点で第1のリチウム減少水性ストリームを第1の電気化学セルから第2の電気化学セルへと運ぶよう構成される。
例えば、第2の電気化学セルは、中央室のpH測定手段をさらに含み得、システムは中央室のpHが所定の値を上回る時点で、未変換の硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを第2の電気化学セルの中央室から第1の電気化学セルの陽極液室へと運ぶよう構成される。
例えば、第1の電気化学セルは、第2の電気化学セルの陰極液室における水酸化リチウム濃度測定手段をさらに含み得、システムは第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを第2の電気化学セルの陰極液室から第1の電気化学セルの陰極液室へと運ぶよう構成される。
例えば、システムは連続的方法として動作するよう構成され得る。
例えば、システムは準連続的方法として動作するよう構成され得る。
例えば、第1の電気化学セルの陽極液室および第2の電気化学セルの中央室を、ポンプおよび導管を手段として相互に流体流動連通する状態にすることができる。
例えば、第2の電気化学セルの陰極液室および第1の電気化学セルの陰極液室を、ポンプおよび導管を手段として相互に流体流動連通する状態にすることができる。
一定の既知の方法は、例えば三室セルの使用を組み込んでいるが、それは図2に示されている二室構成だと、陽極反応が酸素と水素イオンを生じる結果、陽極溶液のpHが低下してしまうからである。二室セルを使用する場合の陽イオンの完全除去は、非効率的となる可能性があり、それは陽イオン膜を通る電荷移動について、水素イオンがリチウムイオン輸送と競合するからである。それでもなお、硫酸リチウムなどのリチウム化合物の重硫酸リチウムへの部分変換は、二室膜電気分解セルを使用すれば可能なはずである。
重硫酸塩は1.9のpKaを有し、したがって硫酸塩は硫酸リチウム水溶液のpHを中和する結果、水素イオン濃度は硫酸塩から重硫酸塩への最大で半分の変換(すなわち25%の変換)時に約0.01Mとなる。この濃度では、Nafion324(N324)膜における水素イオンに起因する非効率は無視してよい程度となる。
過去の研究において、重硫酸塩へと完全変換(すなわち50%変換)された溶液のpHは約0.9である、または水素イオン濃度は0.1M超であることを示している。この場合、水素イオンはリチウムイオンより移動性が高いことから、N324膜を通る水素イオン輸送は有意になると考えられ、その結果、例えば水酸化リチウム生成のための電流効率が低下し得る。結果的に、硫酸リチウムの完全変換が不可能となり、本開示に要約されている試験作業では効率を変換の関数として判定することに焦点を当てた。
本開示の方法では、二室膜電気分解プロセスを使用して水溶液中の硫酸リチウムを部分的に変換(より多くのリチウムを水酸化リチウムへと変換するため)した後、溶液を三室膜電気分解プロセスへと送ることができる。本明細書では、供給溶液のpHが低めの状態におけるプロセスの動作を研究できるよう、二室作業で生じた溶液を両方のプロセスで処理する試験についても報告する。
全般的な実験の詳細
DSA−0陰極、ステンレス鋼製(SS316)陰極およびNafion324膜を装備したICI FM−01型実験用電気分解セル(64cm、ICI Chemicals、英国製)において、二室実験を実施した。過去の研究で使用された、同様の装備を三室膜電気分解セルに施したElectrocell MPセル(100cm)において、三室作業を実施し、実験設定における他の態様は、他の出願(US61/636,869、US61/755,151、US61/788,292、PCT/CA2013/000398)に既に記載されているものと同じであった。
[実施例1]
二室膜電気分解セルの試行
硫酸リチウムを含む水溶液を供給溶液とする二室構成を使用して、試験を実施した。これらの試験の主な目的は、電流効率を変換(重硫酸塩/硫酸塩)の関数として評価することであったことから、約2MのLiOHを陰極液室に入れた状態で試験を実施した。これは過去の研究で生じた濃度、約3Mより低い。しかし、約3Mの濃度だと、水酸化物濃度が少し変動するだけでも、水酸化リチウムの電流効率が大幅に低下し得る。対象的に、約2Mの濃度だと、水酸化物濃度が少し変動する程度では水酸化リチウムの電流効率に大した影響はないため、効率の変化の原因を概して供給物からの水素イオン輸送に帰することができる。
様々な試験を、二室セルを使用して電流密度を変えながら実施した。図3〜5は表1に要約されている実験に関するプロットであり、図3A〜3Dは実験番号856−96に関し、図4A〜4Dは実験番号856−99に関し、図5A〜5Dは実験番号879−1に関する。以下、二室セルを使用した実験の結果およびこれらの実験における方法の態様について論ずる。
各試験の進行に伴い、例えば図3Aに示されているように、リチウムイオンおよびナトリウムイオンが供給物から除去された。水が供給物から除去されるにつれ、硫酸イオン濃度は約1.7〜最大約2.3Mの範囲に集中し、これは供給物からのリチウムイオン輸送と共に、供給物中の硫酸イオンに対するリチウムイオンの比率を、電気分解開始当初の約2強から変化させ、終盤には約1未満となる。この試験では、変換の約50%超少々を実施した結果、最終の陽極溶液は亜硫酸リチウムおよび少量の硫酸のみを含有する状態となった。
試験の途中で周期的に二室から試料を採取し、電流効率を評価した。図3Bは、陰極液中での水酸化物生成のための累積電流効率と、供給物からの陽イオン損失を示す図である。示されているように、電流効率は変換率約35%で採取された試料から変換率約45%で採取された試料にかけて、低下し始める、累積電流効率の変化は小さいように見えるが、増分電流効率の変化(図示せず)がかなり大きい。この変化は、供給物pHの測定値が約0.6に達する時点で発生すると見られる。
電流密度を高くした試験も同様の傾向であった。表1では、電流密度を約3kA/m(実験番号856−96)、約4kA/m(実験番号856−99)および約5kA/m(実験番号879−1)に設定して実施した3通りの試験の結果を示している。これらの試験における水酸化物の電流効率は、試験開始当初では約80%に近かった。電流効率が低下し始める時点は、より高い電流密度を使用して実施した試験において、若干遅く発生すると見られる(すなわち変換率が高い)。
4kA/mの電流密度を使用した試験の電圧プロファイルが図4Aに示されている。大部分の試験において、電圧は開始時に高く、試験の進行に伴って低下した。図4Aでは、水酸化物濃度が約1.9Mから試験過程全体にわたり約2.4Mにまで上昇し、これにより陰極液室での電圧低下が減少した。
ICI FM−01型セルは、新品の状態で電極と膜との隙間が7mmであった。隙間を約2mmまで狭めることができる、より大型の市販セルでは、水酸化リチウムを含む約3Mの水溶液である陰極溶液を使用する場合、全体のセル電圧が約4.5〜5Vの範囲になると推定される。したがって、約4kA/mの電流密度で二室膜電気分解プロセスを実行する場合の電力消費は約7kWh/kgとなる(3Mの溶液中のLiOH)。これは、硫酸アンモニウムを副生する三室セルの場合に要求されると観察された電力に相当するが、例外として、方法は約1.5kA/mの電流密度に限り実行された。
二室セルを、1時間当たり約3トンのLiOHを生産するプラントで硫酸リチウムの約40%の変換に活用したと想定すると、約400mA/cmの電流密度での稼働時におけるセル面積は約430mとなる。残る約60%の硫酸リチウムをその後、本明細書に論じられているように、三室セルによって処理することができる。セル面積推定について、三室作業に関する論考に続いて詳しく論ずる。
[実施例2]
変換後の硫酸リチウム/重硫酸リチウムを使用しての三室膜電気分解セルの試行
二室作業は、硫酸リチウム溶液から変換率約40%まで水酸化リチウムを生成する場合に有用である。処理溶液の利用可能量が少なかったため、試験条件を適切に規定できるよう、合成的に作られた重硫酸/硫酸リチウム溶液を使用して、初期試験を2回実施した。二室作業からの最終溶液を再混合し、これに水酸化リチウムを多少添加することによって調整し、約42%の変換溶液とした。水酸化物濃度の影響の可能性を排除するため、水酸化リチウムの濃度を約2Mまで落とした。
A:N324/AHA三室セルによる硫酸アンモニウム生成
過去の研究(US61/636,869、US61/755,151、US61/788,292、PCT/CA2013/000398)で使用された三室セルを本研究の試験作業向けに再使用し、NafionN324陽イオン交換膜およびアストムAHA陰イオン交換膜を収めた。図6A〜Dは、この実験に関するプロットである。硫酸アンモニウムを副生する三室セルを使用しての実験結果と、この方法の態様について、本セクションで論ずる。
約1.64MのLiHSOおよび約0.2MのLi2SOを含有する開始溶液(すなわち約85%の重硫酸塩)をセル内で、約200mA/cmの電流密度において処理し、硫酸リチウムを除去してリチウム/ナトリウム水酸化物を陰極液に、硫酸アンモニウムを陽極液に生じさせた(pH制御下でアンモニアを供給物に添加した)。水は供給物から輸送されたが、図6Aに示されているように、実質的に濃度を維持できるよう、陽極液と陰極液に水を追加した。この実験の結果、供給物から硫酸が約93%除去された。
図6Bに示されているように、試験中、供給物のpH(開始時は約0.6)は硫酸が除去されるにつれ、実験終盤に約2を少し超えた程度であったリチウムよりも効率的に上昇した。相応に、供給物中の重硫酸塩含有率は実験全体を通じて低下し、溶液の大部分が硫酸塩として存在する状態となった。セル電圧は、実験終盤近くで供給物が枯渇し始める時点まで、ほぼ一定の約7Vであった。
様々な室における電流効率測定結果が図6Cに示されており、この図はより効率的な硫酸塩除去を実証するものである。水酸化物生成効率は約72%であった一方、硫酸塩除去は約114%であった。硫酸塩除去が100%より高い原因は、「硫酸塩」が硫酸塩(SO 2−)として膜を通って輸送される一方、これらのpHでは一部が重硫酸塩(HSO4−)として輸送されなければならないという、計算上の想定にある。
B:N324/FAB三室セルによる硫酸生成
三室電気化学セルを、アストムAHA膜に代えて新品のフマテックFAB膜を装着して再構築し、陽極液中で硫酸を生じさせる同様の試験を実施した。図7A〜Dは、この実験に関するプロットである。硫酸を副生する三室セルを使用しての実験結果と、この方法の態様について、本セクションで論ずる。
この実験では、図7Aに示されているように、硫酸強度を約0.8M未満に維持するよう、より多くの水を陽極液に添加した。同様の傾向が、電流効率(図7B)および供給物pH(図7C)に見受けられた。この場合、セクションAの実施例2で論じた実験に比べ、低めの電流密度(約100mA/cm)を使用したことから、硫酸塩除去率は約73%に留まり、実験全体にわたり変換率も低かった。
この試験では電流密度が前回の試験の半分であったものの、同等のセル電圧が得られた。理論による制限を望まない一方、これはほとんどが、FAB膜の高い抵抗性による結果であった。
これらの試験における水酸化物電流効率は、過去の研究(US61/636,869、US61/755,151、US61/788,292、PCT/CA2013/000398)に比べ、約10%〜15%低かった。セルを分解したところ、N324膜の断裂が観察された。この断裂はガスケット部分に生じており、問題の原因にはならなかったはずである。理論による制限を望まない一方、この断裂は、再構築を複数回行ったことによる(高温での)プラスチック製フレームのわずかな変形が原因で形成されたものと考えられる。新品のN324膜を使用して実験を再開したところ、電流効率が若干向上した。重硫酸/硫酸リチウム溶液をより高いpHの硫酸リチウム溶液に差し替えて最終実験を実施した結果、電流効率が正常に近い状態にまで向上した。理論による制限を望まない一方、より低い供給物pHは、三室での生成に影響を及ぼすと見られる。供給物pHが上昇しても電流効率は顕著に上昇せず、これは予想通りであった。
理論による制限を望まない一方、供給物中のカルシウムも、例えばクロールアルカリ産業で知られているように、効率損失の原因となり得る。
このように、二室および三室の膜電気分解セルの組み合わせを組み込む方法は、硫酸リチウムから水酸化リチウムへの変換に有用である。二室セルは、約40%までの変換率で水酸化物を調製する場合に効率的である。本試験では、約10〜15%の範囲での水酸化物生成における電流効率低下が、得られた溶液を三室セルで処理した場合に発生することも分かった。硫酸アンモニウムまたは硫酸のいずれかを副生する方法は、水酸化物形成に関して同様の挙動を示すことが観察された。
約40%のリチウムを二室セルで処理すると、1時間当たり3トンのLiOHの生成に必要な合計セル面積が有意に減少する。この方法では、二室セルをより高い約400mA/cmの電力密度で動作させると、電力コストが同等となる。当業者は、より低い電力密度を使用すると電力が少なく済む一方、セル面積を増やす必要が生じることを、理解することになる。
本システムに対する有益性が得られ、これは例えば二室セルで活用される高い電力密度によるものである。しかし、当業者は、これらの電力密度ではDSA−O陽極の寿命が短くなることを理解することになる。
本研究の方法において得られる水酸化物生成のための電力効率を低くすると、三室プロセスの場合にセル面積が若干増加することになる。しかし、この非効率においては、二室システムから、三室セルを稼働させる別のシステムへ溶液を供給するという、連続的溶液処理を想定する。あるいは、両方の種類のセルを同じ溶液から離れて稼働させることができるため、この方法は要求されるpHを問わず実行することができ、また溶液のpHを、例えばセル別に処理割合を変えることによって増減することができる。例えば、pHを下げる必要がある場合、二室セルの電流密度を引き上げ、かつ/または三室セルの電流密度を引き下げるとよい。フマテックFAB膜で硫酸を生成する場合、例えばFAB膜の導電性を維持し、水素イオン輸送を最小限に抑えるため、pHを1.5前後に制御することになる。
アストムAHAで硫酸アンモニウムを生成する場合、過去の研究において報告された争点の1つは、苛性電流効率が硫酸塩除去より大幅に低くなる時点で供給物pHの上昇を阻止することであった。本方法で使用される二室セルは、かなり低めのpHでの全体的な供給物pHの維持に使用することができる。
2通りの方法(すなわち二室プロセスおよび三室プロセス)を組み合わせると、より多量の水が供給物から除去されることから供給溶液の利用効率を高めることもでき、より連続的な動作も可能となり得る。
本開示は、特定の実施例に関して記述されている。この記述は本開示の範囲を制限するのではなく、本開示の理解に役立てることを意図するものである。当業者にとっては、本明細書に記載されているような開示範囲から逸脱することなく様々な修正を本開示に加えることができ、そのような修正も本書の対象となることを意図するものであることが、明らかとなる。
このように、本開示の方法およびシステムは、高い電流効率の使用および必要とする合計セル面積が小さいことによって、LiSO4および/またはLiHSOからLiOHへの低コストでの変換に有効である。二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスと二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスを組み合わせることにより、そのような電力効率向上が可能となり、電流および空間の面での経済性に繋がることが分かった。
刊行物、特許および特許出願はすべて、その全体が参照によって、仮に個々の刊行物、特許または特許出願はその全体が参照によって組み込まれるように特異的かつ個別に記載されたと想定した場合と同じ範囲で、本明細書に組み込まれる。本開示において、ある用語の定義が、参照によって本明細書に組み込まれる文書での定義と異なると認められる場合、本明細書に記載の定義がその用語の定義の役割を果たすことになる。

Claims (19)

  1. 水酸化リチウムを調製するための方法であって、
    二室膜セルを含む第1の電気化学セルにおいて硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの水酸化リチウムへの変換のために、前記硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを含む水性組成物を、二室膜プロセスを含む第1の電気膜プロセスに供し、第1のリチウム減少水性ストリームおよび第1の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るステップと、
    前記硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの消費が30重量%〜50重量%に達した時点で、前記第1のリチウム減少水性ストリームを、前記第1の電気化学セルの陽極液室から3室膜セルを含む第2の電気化学セルの中央室へ運ぶように、前記硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの水酸化リチウムへの変換を監視するステップと、
    水酸化リチウムの少なくともさらなる部分を調製するため、前記第1のリチウム減少水性ストリームを、三室膜プロセスを含む第2の電気膜プロセスに供し、第2のリチウム減少水性ストリーム、硫酸、および第2の水酸化リチウム富化水性ストリームを得るステップと
    を含む、前記方法。
  2. 前記第1の電気膜プロセスが、二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスが、陽イオン交換膜によって陰極液室から分離された前記陽極液室を含む第1の電気化学セルにおいて実施される、請求項に記載の方法。
  4. 前記陽イオン交換膜がペルフルオロスルホン酸を含む、請求項3に記載の方法。
  5. 前記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの間、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを含む前記水性ストリームが、前記陽極液室に導入され、前記第1のリチウム減少水性ストリームが前記陽極液室から除去され、前記第1の水酸化リチウム富化水性ストリームが前記陰極液室から除去される、請求項2から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの間、前記硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの水酸化リチウムへの変換が、水酸化物の電流効率が維持されなくなるまで行われ、水酸化物の電流効率が低下した時点で、前記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスが停止される、請求項2から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの間、前記硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの水酸化リチウムへの変換が、前記陽極液室のpHが0.4〜1.0の値となるまで進行する、請求項2から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの前記陰極液室において、水酸化リチウムが2M〜4Mの濃度に維持される、請求項3から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの間、硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムを含む前記水性ストリームが20℃〜100℃の温度で前記陽極液室に導入される、請求項2から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスにおいて、電流密度が0.5kA/m 〜6kA/m の値に維持される、請求項2から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスにおいて、電流密度が、3kA/m 〜5kA/m の値に維持される、請求項2から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスにおいて、電圧が、3V〜8Vの値に維持される、請求項2から11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記第1の電気化学セルが200m 〜2000m のセル面積を有する、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記第2のリチウム減少水性ストリームの少なくとも一部を前記第1の電気膜プロセスにリサイクルさせるステップをさらに含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記第2のリチウム減少水性ストリームが、前記第2の電気膜プロセスにおいて前記第2の電気化学セルの前記中央室のpHが2〜12の値に達する時点で、前記第1の電気化学セルへリサイクルされる、請求項14に記載の方法。
  16. 前記第2のリチウム減少水性ストリームが、前記第2の電気膜プロセスにおいて前記第2の電気化学セルの前記中央室のpHが8〜10の値に達する時点で、前記第1の電気化学セルへリサイクルされる、請求項14に記載の方法。
  17. 前記第2のリチウム減少水性ストリームが、前記第1のリチウム減少水性ストリームのpHを0.4〜1.2を超える値に維持するように、前記第1の電気化学セルへリサイクルされる、請求項15に記載の方法。
  18. 前記第2のリチウム減少水性ストリームが、前記第1のリチウム減少水性ストリームのpHを0.6を超える値に維持するように、前記第1の電気化学セルへリサイクルされる、請求項16に記載の方法。
  19. 前記二室モノポーラまたはバイポーラ膜電気分解プロセスの間、前記硫酸リチウムおよび/または重硫酸リチウムの水酸化リチウムへの変換が、前記陽極液室のpHが0.5〜0.8の値まで低下するまで進行する、請求項2から18のいずれか一項に記載の方法。
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