JP6364831B2 - 通報システム、通報端末、センタ装置および通報設定変更方法 - Google Patents

通報システム、通報端末、センタ装置および通報設定変更方法 Download PDF

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本発明は、通報システム、通報端末、センタ装置および通報設定変更方法に関する。
近年、急病や災害時などに緊急通報を行うシステムが利用されている。例えば、火災やガス漏れなどの感知器の緊急信号を複数の通報先に通報する場合に、通報先や順序を自由に設定できる自動通報装置が考えられている(例えば、特許文献1参照)。
特開平05−242385号公報
ところが、通報先の変更を通報装置に設定するタイミングが適切ではなく、通報端末の設定が変更されるまで時間がかかり、変更前の通報先や不在の通報先に接続しようとして、通報が失敗になるという問題が生じる。
本件開示の通報システム、通報端末、センタ装置および通報設定変更方法は、センタ装置への通報を契機に通報端末の設定を変更することを目的とする。
一つの観点によれば、通報端末と、通報端末から通報を受信するセンタ装置とを有する通報システムにおいて、センタ装置は、通報端末から通報を受けた時に、当該通報に対する設定の変更の有無を示す第1情報と、設定の変更が当該通報を対象とする一時的な変更であるか恒久的な変更であるかを示す第2情報とを通報端末に送信し、通報端末は、通報事象の発生時に、センタ装置および予め設定された通報先に通報を行い、センタ装置への通報時に第1情報と第2情報とを受信し、第1情報により設定に変更が有る場合、センタ装置から変更データを取得して、変更後の設定に基づいて以降の通報を実行し、第2情報により設定の変更が恒久的な変更である場合、全ての通報先への通報が終了後に変更データを保存することを特徴とする。
一つの観点によれば、通報事象の発生時にセンタ装置および予め設定された通報先に通報を行う通報端末において、センタ装置への通報時にセンタ装置から当該通報に対する設定の変更の有無を示す情報を受信し、設定に変更が有る場合、センタ装置から変更データを取得して、変更後の設定に基づいて以降の通報を実行する制御部を有し、制御部は、通報事象の発生時に、センタ装置および予め設定された通報先に通報を行い、センタ装置への通報時に、設定の変更の有無を示す第1情報と、設定の変更が当該通報を対象とする一時的な変更であるか恒久的な変更であるかを示す第2情報とを受信し、第1情報により設定に変更が有る場合、センタ装置から変更データを取得して、変更後の設定に基づいて以降の通報を実行し、第2情報により設定の変更が恒久的な変更である場合、全ての通報先への通報が終了後に変更データを保存することを特徴とする。
一つの観点によれば、通報端末から通報を受信するセンタ装置において、通報端末から通報を受けた時に、当該通報に対する設定の変更の有無を示す情報を通報端末に送信し、設定に変更が有る場合、変更データを通報端末に送信する制御部を有し、制御部は、通報端末から通報を受けた時に、当該通報に対する設定の変更の有無を示す第1情報と、設定の変更が当該通報を対象とする一時的な変更であるか恒久的な変更であるかを示す第2情報とを通報端末に送信し、設定に変更が有る場合、変更データを通報端末に送信することを特徴とする。
一つの観点によれば、通報端末と、通報端末から通報を受信するセンタ装置とを有する通報システムにおける通報設定変更方法であって、センタ装置は、通報端末から通報を受けた時に、当該通報に対する設定の変更の有無を示す第1情報と、設定の変更が当該通報を対象とする一時的な変更であるか恒久的な変更であるかを示す第2情報とを通報端末に送信し、通報端末は、通報事象の発生時に、センタ装置および予め設定された通報先に通報を行い、センタ装置への通報時に第1情報と第2情報とを受信し、第1情報により設定に変更が有る場合、センタ装置から変更データを取得して、変更後の設定に基づいて以降の通報を実行し、第2情報により設定の変更が恒久的な変更である場合、全ての通報先への通報が終了後に変更データを保存することを特徴とする。
本件開示の通報システム、通報端末、センタ装置および通報設定変更方法は、センタ装置への通報を契機に通報端末の設定を変更することができる。
緊急通報システムの一例を示す図である。 通報端末の一例を示す図である。 センタ装置の一例を示す図である。 比較例の通報端末の一例を示す図である。 比較例の通報端末の制御部の一例を示す図である。 本実施形態に係る通報端末の制御部の一例を示す図である。 データ同期処理部が実行する同期処理の一例を示す図である。 本実施形態に係る緊急通報システムの通報動作の一例を示す図である。 本実施形態に係る緊急通報システムの通報動作の他の例を示す図である。 比較例の通報動作を示す図である。 比較例として、会話モードに変更しない場合の通報処理を示す図である。 比較例の通報動作の課題を示す図である。 本実施形態に係る緊急通報システムの通報動作の一例を示す図である。 緊急通報システムの応用例を示す図である。
以下、図面を用いて実施形態を説明する。
[緊急通報システム100の一例]
図1は、緊急通報システム100の一例を示す。図1において、緊急通報システム100は、通報端末101と、センタ装置102とを有する。通報端末101は、例えば、高齢者や障害者などが住む家(利用者宅110)に設置され、公衆電話網103を介してセンタ装置102に接続されている。さらに、通報端末101は、公衆電話網103を介して、利用者の親族宅111の電話機104、利用者宅の近隣に住む協力者宅112の電話機105、病院や役所などの関連機関113の電話機106などに接続されている。
利用者宅110に設置される通報端末101は、ペンダント型の無線端末151と、センサ152と、電話機153とに接続される。
例えば、通報端末101上には、緊急時に押下する通報ボタンや、それ以外の通報(緊急を要さない相談など)を行うための相談ボタンなどがある。そして、利用者が各ボタンを押下することにより、通報端末101は、通報動作を開始する。
無線端末151は、通報端末101との間を無線で接続する。無線端末151は、高齢者などの利用者が身に着け易いように、ペンダント型をしている。そして、利用者は、体調が悪くなるなどの緊急事態が生じた時に、無線端末151の通報ボタンを押下する。無線端末151は、通報ボタンが押下されたことを無線で通報端末101に通知する。通報端末101は、無線端末151からの通知を受けて、センタ装置102および予め設定された通報先に順番に通報する。
センサ152は、例えば、家に設置された火災警報器やガス漏れ警報器、人の動きが無くなったことを検知するリズムセンサなどを含む。そして、センサ152は、センサの種類に応じて検出条件(入力があった場合や入力に変化がなくなった場合など)が異なり、センサの種類毎の検出条件が通報端末101に予め設定されている。尚、図1の例では1つのセンサ152が描かれているが、通報端末101は、複数のセンサを有してもよい。そして、通報端末101は、センサ152が異常を検出した時に、通報動作を開始する。センタ装置102は、通報端末101からの通報を受けた時に、真報/誤報の判断を行い、通報が誤報の場合は、センタ装置102側から一連の通報動作を強制的に終了させる。通報が真報の場合、センタ装置102への通報後、通報端末101は、通報事象の種類に応じて予め設定されている通報先(親族や近隣に住む協力者など)に通報する。通報を受けた親族や協力者は、状況に応じて通報端末101の利用者宅110に駆けつける。
電話機153は、通報端末101の動作に拘らず、利用者が使用する電話機である。但し、電話機153は、家庭用のファクシミリなどと同様に、通報端末101を介して公衆電話網103に接続されている。尚、通報端末101は、電話機153を使用せずに、利用者が通報先の人と会話ができるように、ハンズフリー通話の機能を有する。
一方、センタ装置102は、通報通信部201と、通報管理部202と、電話機203とを有する。
通報通信部201は、利用者宅110の通報端末101から発信される通報を公衆電話網103を介して受信する。
通報管理部202は、通報通信部201が通報端末101から受信した通報データを画面に表示したり、記憶装置に通報データを記録して管理する。或いは、通報管理部202は、通報端末101の設定を管理し、通報端末101の設定に変更が生じた場合に、通報端末101の設定を変更する処理を行う。ここで、通報データは、例えば「火災発生検知」、「ガス漏れ検知」、通報端末101本体の「通報ボタン押下」や「相談ボタン押下」、無線端末151の「通報ボタン押下」など、通報事象の内容を伝えるメッセージやデータなどを含む。
電話機203は、通報通信部201を介して、公衆電話網103に接続されている。オペレータは、利用者と会話する場合に、電話機203を用いる。尚、通報通信部201は、通報端末101から通報データを受信する場合や通報端末101の設定を変更する場合、電話機203を公衆電話網103から切り離し、通報端末101とデータ通信を行う。
ここで、センタ装置102は、オペレータにより操作される。オペレータは、センタ装置102により、通報管理部202のモニタ画面に表示される通報事象を確認したり、利用者と会話することができる。また、通報通信部201は、電話機203を使用せずに、オペレータが利用者と会話できるように、ハンズフリー通話機能を有してもよい。
図1において、通報端末101は、通報事象が発生した場合、先ずセンタ装置102に通報する。その後、通報端末101は、通報事象の種類毎に予め設定された通報先に、予め設定された順番で電話を掛ける。例えば、通報端末101に設定されている通報先と通報順が親族宅111、協力者宅112、関連機関113である場合、通報端末101は、以下のように通報する。通報端末101は、先ずセンタ装置102に通報し、次に親族宅111の電話機104に電話を掛け、協力者宅112の電話機105に電話を掛け、最後に関連機関113の電話機106に電話を掛ける。尚、図1の例では、センタ装置102への通報は、データ通信と会話の両方を行うことができ、親族宅111、協力者宅112および関連機関113への通報は会話(音声メッセージを含む)を行うことができる。
ここで、本実施形態に係る緊急通報システム100は、以下の通報方法を有する。
(1)データ通報:通報事象がデータ通信(メッセージ、フラグ、数値、記号などの情報)で通知される。
(2)会話通報:通報事象が音声メッセージで通知され、通報元の利用者は通報先の人と会話できる。
(3)データ通報と会話通報:通報事象をデータ通信で通知後、音声メッセージの通知や会話が行われる。尚、本実施形態に係る緊急通報システム100は、データ通報を通報端末101とセンタ装置102との間で行い、会話通報を通報端末101とセンタ装置102や予め設定された通報先との間で行うが、データ通報を他の通報先と行えるようにしてもよい。
また、本実施形態に係る緊急通報システム100では、通報事象の種類(病気、災害、相談など)に応じて、予め通報端末101に通報先や通報方法を複数設定しておくことができる。例えば災害の通報は、センタ装置102を通報先としてデータ通報で行うように設定し、病気の通報は、センタ装置と医療機関と親族を通報先として、データ通報と会話通報で行うように設定する。同様に、相談の通報は、役所や親族を通報先として会話通報で行うように設定する。
ここで、本実施形態に係る緊急通報システム100の特徴を持たない場合の問題点について説明する。尚、本実施形態に係る通報端末101に対比させて通報装置と称して説明する。
一般の家庭に通報装置が設置されている場合、システム事業者は、利用者のプライバシーやセキュリティの観点からリモート設定することは難しく、通報先に変更があった場合、実際に通報装置の設定情報を変更するまで時間が掛かる。ところが、設定が変更される迄の間に通報事象が発生した場合、変更前の通報先の電話番号に通報してしまい、通報が失敗になるという問題が生じる。
例えば、家庭に設置された通報装置の設定を変更する一般的な方法は以下の通りである。
(1)保守者が通報装置の設置宅に行って設定変更する。
(2)通報装置の設置宅の許可を得てリモートで設定変更する。
ところが、上記のいずれの方法においても実際に通報装置の設定を変更するには時間が掛かる。そして、通報装置の設定情報を更新するまでの間に通報事象が発生した場合、変更前の通報先に通報してしまい、通報失敗になるまで時間が掛かるので、次の通報先への通報が遅くなるという問題がある。
また、通報内容によっては直ぐに駆けつけることが求められても、近隣の通報先の通報順序が下位に設定されている場合、通報先を飛ばして先に通報することが難しく、現場に駆けつける時間が遅くなるという問題が生じる。
さらに、通報事象が発生した場合、通報装置が設置された家に近い近隣の協力員が現場に駆けつけることが好ましい時がある。ところが、事前に「協力員に連絡がつかない」ことを管理者側でわかっている場合でも、通報装置は、当該協力員への通報が失敗してから、次の協力員に通報することになり、連絡が遅くなるという問題がある。
また、通報装置の設定は、通報事象を検出して通報を行う運用時のモード(運用モード)を停止して、設定用のモード(設定モード)で行われるので、設定の変更中に通報することが難しいという問題がある。
そこで、本実施形態に係る緊急通報システム100は、通報時だけの一時的な設定情報の変更をセンタ装置102への通報を契機に行うことができる。また、恒久的な設定情報の変更は、全ての通報が終了後に実行されるので、通報処理が中断されることなく、通報端末101は、現在の通報動作を優先して行うことができる。
[通報端末101]
図2は、通報端末101の一例を示す。図2において、通報端末101は、制御部301と、センサ入力部302と、無線入力部303と、操作部304と、通信部305と、ハンズフリー通話部306と、不揮発性メモリ307と、メモリ308とを有する。
制御部301は、CPU(Central Processing Unit)を有し、CPU内部に予め記憶されたプログラムに従って、通報端末101全体の動作を制御する。
センサ入力部302は、センサ152を接続するためのインターフェース回路を有する。例えばセンサ152が火災警報器である場合、火災警報器が火災を検知した時に出力する検出信号を受ける。尚、リズムセンサ、ガス漏れ警報器などのセンサ152であってもセンサ入力部302は、各検出信号を受ける。
無線入力部303は、アンテナ303aを介してペンダント型の無線端末151と無線通信を行う。そして、無線端末151の通報ボタンが押下されたことを示す警報信号を受信する。
操作部304は、緊急通報ボタン、相談ボタンおよび取消ボタンなどを有する。例えば、緊急通報ボタンは、利用者が急病などで緊急に誰かに知らせたい場合に押下される。相談ボタンは、利用者が緊急ではないが相談したいことがある場合に押下される。取消ボタンは、例えば、利用者が誤って緊急通報ボタンや相談ボタンを押した場合、火災警報器が煙草の煙などで作動した場合などに押下して通報を取り消す時に押下される。また、操作部304は、設定などを行うためのボタン類を有する。
通信部305は、公衆電話網103に接続するためのインターフェース回路である。通信部305は、通報事象が発生していない時、電話機153を公衆電話網103に接続する。そして、センサ152や無線端末151、或いは操作部304を介して通報事象の発生を示す情報を受けた場合、制御部301は、通信部305により、センタ装置102および予め設定された通報先に発信する。
ハンズフリー通話部306は、マイク306aとスピーカ306bとを有する。利用者は、ハンズフリー通話部306により、電話機153のハンドセットを使用せずに、ハンズフリーで通話することができる。例えば、利用者が病気で動けなくなった場合、利用者は、身に着けている無線端末151により通報し、マイク306aとスピーカ306bにより、通報先の人間と通話することができる。
不揮発性メモリ307は、例えば電気的に読み書きが可能で電源を切っても記憶内容を保持するEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの不揮発性のメモリで、設定を格納する領域を有する。不揮発性メモリ307は、例えば、通報端末101の動作環境、センサ検出設定、無線端末設定、電話番号マスタ、事象毎の通報先などの情報(版数の情報を含んでもよい)を記憶する。動作環境は、例えば接続されているセンサの種類や数、制御部301のプログラムバージョン、シリアル番号、自装置の電話番号などの基本情報を含む。センサ検出設定は、例えばリズムセンサの場合、人の動きが無くなったことを検出するまでの時間や検出感度などが設定される。無線端末設定は、例えば接続される無線端末151の種類や数などが設定される。或いは、無線端末設定は、無線端末151のバッテリーの残量が少なくなった時に、センタ装置102や利用者に通知する残量の閾値を設定してもよい。電話番号マスタは、通報先と電話番号とを対応付けて記憶する電話番号のリストである。通報事象毎の通報先は、火災警報器の場合の通報先、ガス漏れ警報器の場合の通報先、通報端末101の緊急通報ボタンや相談ボタンが押下された時の通報先などである。通報事象毎の通報先は、通報順序の情報を含む。例えば、火災警報器が火災を検知した場合の通報先は、関連機関113として消防署に優先的に通報する。ここで、制御部301は、事象毎の通報先に対応する電話番号を電話番号マスタから取得する。尚、設定格納領域の情報には、各設定のバージョンが分かるように版数:N(Nは正の整数)がそれぞれ付加されていてもよい。
メモリ308は、例えばRAM(Random Access Memory)が用いられ、通報端末101の通報動作に使用される設定が記憶される。但し、電源が切れると、メモリ308の記憶内容は、消去される。尚、通報時に、制御部301は、メモリ308に記憶されている設定内容を参照し、不揮発性メモリ307の設定内容は参照しない。図1の例では、不揮発性メモリ307と同様の設定情報(動作環境、センサ検出設定、無線端末設定、電話番号マスタ、事象毎の通報先など)を記憶する。
このように、通報端末101の設定情報は、電源断においても消去されない不揮発性メモリ307の設定格納領域に保存しておくと共に、通報動作時に参照する設定格納領域と同じ構造のメモリ308の作業領域に記憶される。尚、設定情報の各設定項目は、修正履歴が分かるように版数を付加してもよい。そして、通報端末101は、迅速な処理が求められる通報時において、メモリ308の作業領域に記憶された設定情報を参照して動作する。また、通報端末101は、通報中に設定情報の変更を行う場合、メモリ308の作業領域に設定情報を書き込んでおき、通報終了後、不揮発性メモリ307の設定格納領域に設定情報を保存する。
ここで、本実施形態に係る緊急通報システム100は、センタ装置102において、通報端末101ごとの設定情報を一元管理する。そして、センタ装置102は、通報端末101からセンタ装置102への通報時に、当該通報端末101の設定情報に変更があるか否かを確認する。そして、センタ装置102は、通報端末101の現在の通報に関係する設定情報に変更がある場合、通報中に現在の通報に関係する変更データを通報端末101に送信する。そして、通報端末101は、センタ装置102から受信した変更データをメモリ308の作業領域に一時的に保持して、更新に時間が掛かる不揮発性メモリ307への保存を全ての通報先への通報が終了後に実行する。また、センタ装置102は、現在の通報に関係しない設定情報の変更がある場合、通報中に設定情報の変更があることを通報端末101に通知しておく。そして、通報端末101は、全ての通報先への通報が終了後に、再び、センタ装置102に接続して、変更された設定情報を受信して、不揮発性メモリ307の設定格納領域に保存する。
図1の例では、1台の通報端末101がセンタ装置102に接続されているが、複数の利用者宅に通報端末101が設置され、センタ装置102で各通報端末101が管理される。そして、センタ装置102は、通報端末101の設定に変更があった場合、当該通報端末101から通報を受けた時の通報の終了信号(データ通報または会話通報の終了信号)に「通報先変更有無」の情報(設定変更フラグ)を付加して通報端末101に通知する。そして、通報先に変更が有る場合(設定変更フラグ:On)、センタ装置102は、通報端末101から「受信準備OK」の応答を受信後、新しい設定内容を通報端末101に送信する。尚、通報先に変更が無い場合(設定変更フラグ:Off)、センタ装置102および通報端末101は、通報終了後に接続を終了する。また、センタ装置102は、新しい設定内容を通報端末101に送信する時に、現在の通報のみの変更であるのか、今後の通報に反映させる恒久的な変更であるのかを示す「設定保存有無」の情報(設定保存フラグ)を通報端末101に通知する。そして、通報端末101は、メモリ308の作業領域にある現在の通報の通報先情報を書き替え、センタ装置102に対して「受信完了」の応答を送信し、センタ装置102への通報を終了する。尚、通報端末101は、センタ装置102から受信した設定保存フラグを全ての通報が終了するまで保持しておく。センタ装置102への通報を終了後、通報端末101は、作業領域の通報先情報に従って親族宅111や協力者宅112などへの通報を継続する。そして、通報端末101は、作業領域に記憶されている全ての通報先への通報を完了後、先にセンタ装置102から受信した設定保存フラグを確認する。通報端末101は、設定保存フラグが「保存有」の場合(設定保存フラグ:On)、メモリ308の作業領域に格納されている通報先の設定内容を不揮発性メモリ307の設定格納領域に書き込む。尚、設定保存フラグが「保存無」の場合(設定保存フラグ:Off)、メモリ308の作業領域にある現在の通報の通報先情報は、不揮発性メモリ307の設定格納領域には書き込まれない。従って、同じ通報端末101に、同じ通報事象が発生した場合、不揮発性メモリ307の設定格納領域に記憶されている以前の通報先情報がメモリ308の作業領域にコピーされ、通報動作が実行される。
このようにして、本実施形態に係る緊急通報システム100は、通報時だけの一時的な通報先の変更をセンタ装置102への通報を契機に行うことができる。また、恒久的な通報先の変更は、全ての通報が終了後に実行されるので、通報処理が中断されることなく、通報端末101は、現在の通報動作を優先して行うことができる。特に、フラッシュメモリなどの不揮発性のメモリは、作業領域として利用するCPUのレジスタやRAMなどのメモリに比べて書き込み動作に時間が掛かるので、通報終了後に行うのが好ましい。
図2において、制御部301は、メイン処理部351と、センサ検出処理部352と、無線検出処理部353と、変更検出処理部354と、データ同期処理部355とを有する。
メイン処理部351は、通報動作や設定変更などの処理を行う。
センサ検出処理部352は、センサ入力部302がセンサ152から受ける検出信号を検出する処理を行う。また、センサ検出処理部352は、例えば複数の種類のセンサ152がある場合、どのセンサ152が検出信号を出力しているのかを判別する。
無線検出処理部353は、無線入力部303が無線端末151から受ける警報信号を検出する処理を行う。また、無線検出処理部353は、例えば複数の無線端末151がある場合、どの無線端末151が警報信号を出力しているのかを判別する。
変更検出処理部354は、操作部304のメンテナンス用のボタン操作やセンタ装置102からのリモート操作などによる設定変更の指示を検出し、メイン処理部351へ通知する。ここで、変更検出処理部354は、通報中以外の期間に、不揮発性メモリ307の設定内容の変更指示を検出する処理を行う。
データ同期処理部355は、メイン処理部351の指令により、メモリ308に記憶されている設定情報と不揮発性メモリ307に記憶されている設定情報とが同じになるように同期する処理を行う。
[センタ装置102]
図3は、センタ装置102の一例を示す。尚、図3において、通報通信部201、通報管理部202および電話機203は、図1と同一又は同様の機能を有する。図3において、通報管理部202は、制御部251と、表示部252と、データベース(DB:Data Base)253と、操作部254と、メモリ255とを有する。
制御部251は、CPUを有し、CPU内部に予め記憶されたプログラムに従って、センタ装置102全体の動作を制御する。
表示部252は、液晶モニタなどが使用され、通報の内容を表示したり、通報端末101の設定情報を表示する。表示部252の表示は、オペレータにより確認される。
DB253は、センタ装置102が収容する通報端末101の設定情報が保存されている。図3の例では、通報端末A、通報端末Bおよび通報端末CがDB253に登録されている。尚、通報端末A、通報端末Bおよび通報端末C毎に登録される設定内容は、図2の例で説明したように、動作環境、センサ検出設定、無線端末設定、電話番号マスタ、事象毎の通報先などの情報(版数の情報を含んでもよい)である。
操作部254は、キーボードやマウスなどの操作インターフェースを有する。オペレータは、表示部252の画面を見ながら操作インターフェースにより、センタ装置102を操作する。例えば、通報端末101が新たに追加された場合、オペレータは、通報端末101の設定情報を入力してDB253に保存する。また、オペレータは、通報端末101の設定情報が変更された場合に、変更有りを示す設定変更フラグをOnにして、通報端末Aの情報に付加しておく。これにより、センタ装置102は、通報端末Aから通報を受信した時に、通報端末101に設定変更フラグ:Onを送信して、設定内容に変更が有ることを通報端末101に知らせることができる。尚、恒久的に通報端末101の設定情報を変更する場合、オペレータは、通報端末101の設定情報が変更された場合に、変更有りを示す設定変更フラグをOnにすると共に、設定保存フラグもOnにしておく。また、オペレータは、通報時に利用者と会話した方がよいと判断した場合、操作部254を操作して、会話モードにすることもできる。或いは、センタ装置102は、通報端末101の相談ボタンが押下された場合など、通報事象の内容に応じて、自動的に会話モードにすることもできる。また、会話モードは、利用者が直接、会話するのではなく、予め設定された音声メッセージを再生するようにしてもよい。音声メッセージは、利用者が会話できない状態にあっても、電話だけの通報先に通報事象の内容(「体調が悪い」など)を知らせることができる。
メモリ255は、例えばRAMが用いられ、制御部251が動作するときの作業領域として使用される。例えば、制御部251は、通報端末101から通報を受信した場合に、DB253に保存されている当該通報端末101の設定情報をメモリ255の作業領域にコピーする。そして、センタ装置102は、通報処理中、メモリ255の作業領域の情報を参照して動作する。尚、センタ装置102は、通報端末101への設定変更フラグや設定保存フラグの送信後、または通報端末101との接続を終了後にDB253に記憶されている当該通報端末101の設定変更フラグや設定保存フラグをOffにする。そして、センタ装置102は、通報終了後にメモリ255の設定情報をDB253に反映させる。
一方、通報管理部202は、通報管理処理部261と、設定変更処理部262とを有する。通報管理処理部261、設定変更処理部262の機能は、例えば、制御部251の実行するプログラムによって実現されるが、通報管理処理部261、設定変更処理部262の機能はハードウェアで実現されてもよい。
通報管理処理部261は、例えば、通報端末101から通報を受けた時に、通報データの内容や通報端末101毎の設定情報、或いは設定変更の有無などの情報を表示部252に表示する処理を行う。また、通報管理処理部261は、通報端末101毎に通報日時や通報内容を履歴としてDB253に記録する処理を行う。
設定変更処理部262は、例えば、通報端末101の設定情報に変更が有る場合に、変更後の設定情報を通報端末101に送信する処理を行う。本実施形態に係る緊急通報システム100では、設定変更処理部262は、通報端末101から通報を受信した時に、当該通報端末101の設定情報を確認する。そして、設定変更処理部262は、設定変更フラグがOnに設定されている場合、通報(データまたは会話)の終了信号に設定変更フラグ:Onを付加して通報端末101に送信する処理を行う。そして、設定変更処理部262は、通報端末101から受信OKの応答を受けて、設定情報の変更データを通報端末101に送信する処理を行う。尚、設定変更処理部262は、変更データを送信する時に、現在の通報だけの一時的な変更であるのか恒久的な変更であるのかを示す情報(設定保存フラグ)を変更データに付加して通報端末101に送信する。
図4は、比較例の通報端末901の一例を示す。尚、図4において、図2と同符号のブロックは、図2と同一又は同様の機能を有する。
図4において、通報端末901は、制御部801の処理が図2の通報端末101と異なる。また、比較例の通報端末901を有する緊急通報システム900は、センタ装置902の動作も異なる。
通報端末901において、制御部801のメイン処理部851は、通報事象が発生した時に、不揮発性メモリ307に記憶された通報先情報を参照して通報を行う。これに対して、図2の通報端末101の場合、制御部301のメイン処理部351は、通報事象が発生した時に、不揮発性メモリ307からメモリ308にコピーされた通報先情報を参照して通報を行う。また、通報端末901は、動作モード(運用モードと称してもよい)と設定モードとを有し、設定モード時はセンサ152や無線端末151などの入力を受け付けないように処理する。尚、設定モードへの変更は、保守者や利用者が操作部304のメンテナンス用のボタンを操作してもよいし、オペレータがセンタ装置102から通報端末901に接続して、プッシュボタン信号などにより、リモート操作を行ってもよい。いずれの場合でも、比較例の通報端末901は、動作モードを停止して設定モードに移行する。
図5は、比較例の通報端末901の制御部801の一例を示す。尚、図5において、図4と同符号のブロックは、図4と同一又は同様の機能を有する。
図5において、メイン処理部851は、動作モード処理部861と、設定モード処理部862とを有する。動作モード処理部861は、通報事象の検出や、通報事象を検出した時に、通報動作を行う。設定モード処理部862は、不揮発性メモリ307に記憶されている設定内容を変更する処理を行う。
一方、モード変更処理部852は、設定モード変更検出処理部863と、動作モード変更検出処理部864とを有する。設定モード変更検出処理部863は、操作部304のメンテナンス用のボタンの操作やセンタ装置902からのリモート操作などによる設定モードへの変更指示を検出し、メイン処理部851へ通知する。動作モード変更検出処理部864は、操作部304のメンテナンス用のボタンの操作やセンタ装置902からのリモート操作などによる動作モードへの変更指示を検出し、メイン処理部851へ通知する。
ここで、メイン処理部851は、入力禁止処理部871と、変更データ受信処理部872と、変更データ書込処理部873と、入力禁止解除処理部874とを有する。
入力禁止処理部871は、モード変更処理部852から設定モードへの変更指示を受けて、センタ装置902の緊急通報ボタン、相談ボタン、センサ152および無線端末151などによる通報事象の入力を禁止する処理を行う。これにより、通報端末901は、例えば利用者が緊急通報ボタンを押下してもセンタ装置902に通報する動作を行わない。通報事象の入力を禁止する処理を行う理由は、センサ152の検出設定や無線端末151の設定など行っている時に、センサ152や無線端末151による通報事象が発生した場合、通報端末101が誤動作するためである。
変更データ受信処理部872は、利用者宅に出向いた保守者や利用者自身、或いはセンタ装置902のオペレータなどの設定変更者の操作やリモート操作などにより、設定の変更内容をセンタ装置902から受信する処理を行う。
変更データ書込処理部873は、センタ装置902から受信した設定の変更内容を不揮発性メモリ307などの設定格納領域へ書き込む処理を行う。尚、データの種類や量に応じて、変更データ受信処理部872および変更データ書込処理部873による処理が繰り返し実行される。
入力禁止解除処理部874は、モード変更処理部852から動作モードへの変更指示を受けて、センタ装置902の緊急通報ボタンや相談ボタン、センサ152および無線端末151などによる通報事象の入力の禁止を解除する処理を行う。そして、メイン処理部851は、設定モード処理部862が行う処理を終了して、動作モード処理部861の処理に戻る。
このようにして、比較例の通報端末901は、不揮発性メモリ307に記憶されている設定情報を変更する場合、通報事象の入力や通報動作を禁止するので、設定モード処理部862が動作中の緊急を要する通報事象を無視するという問題が生じる。
そこで、本実施形態に係る緊急通報システム100は、通報事象の入力を禁止することなく、設定内容を変更することができる。
[制御部301]
図6は、図2に示した通報端末101の制御部301の一例を示す。尚、図6において、図2と同符号のブロックは、図2と同一又は同様の機能を有する。
図6において、メイン処理部351は、動作モード処理部361と、設定変更処理部362とを有する。
動作モード処理部361は、通報事象の検出を行い、通報事象を検出した時には通報動作を行う。また、動作モード処理部361は、通報中にセンタ装置102から設定変更フラグ:Onの通知を受けた場合、当該通報の通報先を変更する処理を行う。さらに、動作モード処理部361は、通報終了時にセンタ装置102から設定保存フラグ:Onの通知を受けた場合、当該通報の終了後に、変更内容を不揮発性メモリ307に保存する処理を行う。
設定変更処理部362は、図6に示した変更検出処理部354が設定変更の指示を検出した場合、動作モード処理部361の動作を停止せずに、通報端末101の設定を変更する処理を行う。例えば、設定変更処理部362は、センタ装置102から受信する変更データを、一旦、メモリ308の作業領域に書き込む。そして、設定変更処理部362は、通報端末101が通報動作を行っていないアイドル状態の時に、メモリ308の設定内容と不揮発性メモリ307の設定内容とを同期させる処理を行う。尚、通報中に、当該通報に関係する変更は、動作モード処理部361により実行される。設定変更処理部362は、通報中以外に通報端末101の設定を変更する処理を行う。
図6において、センサ検出処理部352および無線検出処理部353は、図2と同一又は同様の処理を行う。例えば、センサ検出処理部352は、センサ入力部302がセンサ152から受ける検出信号を検出する処理を行い、無線検出処理部353は、無線入力部303が無線端末151から受ける警報信号を検出する処理を行う。
変更検出処理部354は、操作部304のメンテナンス用のボタンの操作やセンタ装置102からのリモート操作などによる設定モードへの変更指示を検出し、メイン処理部351へ通知する。メイン処理部351は、変更検出処理部354が設定変更の指示を検出した場合、設定変更処理部362を実行する。
データ同期処理部355は、設定変更処理部362の開始指示により、メモリ308の設定内容と不揮発性メモリ307の設定内容との同期を取る処理を行う。尚、データ同期処理部355は、メイン処理部351とは独立して動作し、メイン処理部351は、設定変更処理部362により、データ同期処理部355に同期処理の開始指示を与えるだけである。従って、メイン処理部351の通報動作などに与える影響は少ない。
図6において、メイン処理部351の設定変更処理部362は、変更データ受信処理部371と、RAM書込処理部372と、データ同期開始処理部373とを有する。
変更データ受信処理部371は、センタ装置102とのデータ通信により、設定の変更内容を受信し、設定書込みデータを作成する。尚、変更内容は、センタ装置102から受信するようにしたが、通報端末101の操作部304に入力ボタンを設けて、変更内容の入力を受け付けてもよい。いずれの場合でも、設定書込みデータは、例えば図6の点線の吹き出し部分に示したように、通報端末101の動作環境、センサ検出設定、無線端末設定、電話番号マスタ、事象毎の通報先などの情報(版数の情報を含む)を有する。ここで、動作環境、センサ検出設定、無線端末設定、電話番号マスタ、事象毎の通報先などの情報は、図2で説明した通りであるが、図6の例では、メモリ308に記憶されている情報の版数:Nよりも新しい版数:N+1である。尚、版数は、各項目毎に異なっていてもよい。
RAM書込処理部372は、変更データ受信処理部371がセンタ装置102から受信した設定書込みデータをメモリ308に書き込む処理を行う。これにより、メモリ308に記憶されていた版数:Nの各情報は、設定書込みデータの版数:N+1の情報に書き換えられる。
データ同期開始処理部373は、メモリ308の設定情報と不揮発性メモリ307の設定情報とを同期させる処理の開始指示をメイン処理部351とは独立したデータ同期処理部355に与える。データ同期処理部355は、データ同期開始処理部373の開始指示により、メモリ308の設定情報を不揮発性メモリ307に書き込む同期処理を行う。尚、データ同期処理部355は、メモリ308と不揮発性メモリ307とを比較して、異なる部分のデータを書き込むようにしてもよい。いずれの場合でも、データ同期処理部355が同期処理を行っている途中で、メイン処理部351の動作モード処理部361は、メモリ308の設定情報を参照することができる。これにより、通報端末101は、図4に示した比較例の通報端末901のように、設定変更中の通報事象の検出や通報動作が禁止されることはない。
このように、メイン処理部351の設定変更処理部362は、変更データを受信してメモリ308に書き込んだ後、データ同期処理部355に起動を掛けるだけである。これにより、動作モード処理部361は、メモリ308の設定情報を不揮発性メモリ307に書き込む処理に影響されることなく、通報動作を行うことができる。
ここで、データ同期開始処理部373により起動されるデータ同期処理部355の処理について説明する。
図7は、データ同期処理部355が実行する同期処理の一例を示す。尚、図7の処理は、動作モード処理部361に影響を与えないように実行される。また、図7は、設定情報として、動作環境、センサ検出設定、無線端末設定、電話番号マスタ、事象毎の通報先を有する場合の一例を示すが、他の種類の情報を有する場合においても同様に処理することができる。
ステップS101において、データ同期処理部355は、動作環境の情報について、メモリ308の設定情報の版数と、不揮発性メモリ307の設定情報の版数とが一致するか否かを判別する。そして、データ同期処理部355は、メモリ308と不揮発性メモリ307との動作環境の版数が一致する場合、ステップS104の処理に進み、版数が一致しない場合、ステップS102の処理に進む。例えば、先に説明した図6の場合、変更データ受信処理部371がセンタ装置102から取得した版数:N+1の設定書込みデータにより、メモリ308の動作環境の版数が(N)から(N+1)に更新されている。一方、不揮発性メモリ307の動作環境の版数は(N)のままなので、データ同期処理部355は、ステップS102の処理に進む。
ステップS102において、データ同期処理部355は、通報端末101がアイドル状態(通報動作などを行っていない状態)であるか否かを判別する。そして、データ同期処理部355は、通報端末101がアイドル状態の場合、ステップS103の処理に進み、アイドル状態ではない場合、ステップS104の処理に進む。尚、アイドル状態ではない場合、データ同期処理部355は、次の処理に進まずに、通報端末101がアイドル状態になるまでステップS102で待機してもよい。
ステップS103において、データ同期処理部355は、メモリ308に記憶されている版数:N+1の動作環境の情報を不揮発性メモリ307の動作環境の記憶領域にコピーする。そして、データ同期処理部355は、次のステップS104の処理に進む。
ステップS104において、データ同期処理部355は、センサ検出設定の情報について、メモリ308の設定情報の版数と、不揮発性メモリ307の設定情報の版数とが一致するか否かを判別する。そして、データ同期処理部355は、メモリ308と不揮発性メモリ307とのセンサ検出設定の版数が一致する場合、ステップS107の処理に進み、版数が一致しない場合、ステップS105の処理に進む。例えば、先に説明した図6の場合、メモリ308のセンサ検出設定の版数が(N+1)、不揮発性メモリ307のセンサ検出設定の版数は(N)なので、データ同期処理部355は、ステップS105の処理に進む。
ステップS105において、データ同期処理部355は、センサ検出処理部352がアイドル状態(センサ152の検出信号を処理していない状態)であるか否かを判別する。そして、データ同期処理部355は、センサ検出処理部352がアイドル状態の場合、ステップS106の処理に進み、アイドル状態ではない場合、ステップS107の処理に進む。尚、アイドル状態ではない場合、データ同期処理部355は、次の処理に進まずに、センサ検出処理部352がアイドル状態になるまでステップS105で待機してもよい。
ステップS106において、データ同期処理部355は、メモリ308に記憶されている版数:N+1のセンサ検出設定の情報を不揮発性メモリ307のセンサ検出設定の記憶領域にコピーする。そして、データ同期処理部355は、次のステップS107の処理に進む。
ステップS107において、データ同期処理部355は、無線端末設定の情報について、メモリ308の設定情報の版数と、不揮発性メモリ307の設定情報の版数とが一致するか否かを判別する。そして、データ同期処理部355は、メモリ308と不揮発性メモリ307との無線端末設定の版数が一致する場合、ステップS110の処理に進み、版数が一致しない場合、ステップS108の処理に進む。例えば、先に説明した図6の場合、メモリ308の無線端末設定の版数が(N+1)、不揮発性メモリ307の無線端末設定の版数は(N)なので、データ同期処理部355は、ステップS108の処理に進む。
ステップS108において、データ同期処理部355は、無線検出処理部353がアイドル状態(無線端末151の検出信号を処理していない状態)であるか否かを判別する。そして、データ同期処理部355は、無線検出処理部353がアイドル状態の場合、ステップS109の処理に進み、アイドル状態ではない場合、ステップS110の処理に進む。尚、アイドル状態ではない場合、データ同期処理部355は、次の処理に進まずに、無線検出処理部353がアイドル状態になるまでステップS108で待機してもよい。
ステップS109において、データ同期処理部355は、メモリ308に記憶されている版数:N+1の無線端末設定の情報を不揮発性メモリ307の無線端末設定の記憶領域にコピーする。そして、データ同期処理部355は、次のステップS110の処理に進む。
ステップS110において、データ同期処理部355は、電話番号マスタの情報について、メモリ308の設定情報の版数と、不揮発性メモリ307の設定情報の版数とが一致するか否かを判別する。そして、データ同期処理部355は、メモリ308と不揮発性メモリ307との電話番号マスタの版数が一致する場合、ステップS113の処理に進み、版数が一致しない場合、ステップS111の処理に進む。例えば、先に説明した図6の場合、メモリ308の電話番号マスタの版数が(N+1)、不揮発性メモリ307の電話番号マスタの版数は(N)なので、データ同期処理部355は、ステップS111の処理に進む。
ステップS111において、データ同期処理部355は、動作モード処理部361がアイドル状態(通報動作などを行っていない状態)であるか否かを判別する。そして、データ同期処理部355は、動作モード処理部361がアイドル状態の場合、ステップS112の処理に進み、アイドル状態ではない場合、ステップS113の処理に進む。尚、動作モード処理部361がアイドル状態ではない場合、データ同期処理部355は、次の処理に進まずに、動作モード処理部361がアイドル状態になるまでステップS111で待機してもよい。
ステップS112において、データ同期処理部355は、メモリ308に記憶されている版数:N+1の電話番号マスタの情報を不揮発性メモリ307の電話番号マスタの記憶領域にコピーする。そして、データ同期処理部355は、次のステップS113の処理に進む。
ステップS113において、データ同期処理部355は、通報先設定の情報について、メモリ308の設定情報の版数と、不揮発性メモリ307の設定情報の版数とが一致するか否かを判別する。そして、データ同期処理部355は、メモリ308と不揮発性メモリ307との通報先設定の版数が一致する場合、ステップS116の処理に進み、版数が一致しない場合、ステップS114の処理に進む。例えば、先に説明した図6の場合、メモリ308の通報先設定の版数が(N+1)、不揮発性メモリ307の通報先設定の版数は(N)なので、データ同期処理部355は、ステップS114の処理に進む。
ステップS114において、データ同期処理部355は、動作モード処理部361がアイドル状態(通報動作などを行っていない状態)であるか否かを判別する。そして、データ同期処理部355は、動作モード処理部361がアイドル状態の場合、ステップS115の処理に進み、動作モード処理部361がアイドル状態ではない場合、ステップS116の処理に進む。尚、動作モード処理部361がアイドル状態ではない場合、データ同期処理部355は、次の処理に進まずに、動作モード処理部361がアイドル状態になるまでステップS114で待機してもよい。
ステップS115において、データ同期処理部355は、メモリ308に記憶されている版数:N+1の通報先設定の情報を不揮発性メモリ307の通報先設定の記憶領域にコピーする。そして、データ同期処理部355は、次のステップS116の処理に進む。
ステップS116において、データ同期処理部355は、予め設定された時間だけ処理を中断して待機する。そして、予め設定された時間が経過後にステップS101の処理に戻って、同様の処理を繰り返し実行する。尚、Wait期間を設けるのは、版数の更新の頻度が多くないことと、通報端末101の通報事象の検出処理や通報処理への影響をできるだけ少なくするためである。
このようにして、本実施形態に係る緊急通報システム100は、動作環境、電話番号マスタ、通報先などの通報動作に関係する設定情報の項目の書き換えを通報端末101や通報に関係する処理がアイドル状態の時に行う。そのため、本実施形態に係る緊急通報システム100では、設定情報の書き換え処理が通報動作に与える影響を少なくすることができる。
[通報動作]
図8は、本実施形態に係る緊急通報システム100の通報動作の一例を示す。尚、図8の例は、図1に示した緊急通報システム100において、通報端末101がセンタ装置102や親族宅111などに通報する時の動作を示している。尚、図8は、通報端末101が通報データをセンタ装置102に送信するデータ通報と、利用者がセンタ装置102のオペレータと会話する会話通報とを行う時の一例である。
ここで、不揮発性メモリ307の設定格納領域に保存されている設定内容は、通報が行われていない待機時または通報事象発生時に、不揮発性メモリ307からメモリ308の作業領域にコピーされる。そして、通報端末101は、メモリ308の作業領域に記憶されている設定内容に基づいて通報処理を実行する。
ステップS201において、通報端末101のボタン操作、センサ152、無線端末151などにより、通報事象が発生する。そして、制御部301は、通報事象の発生を検出する。
ステップS202において、メイン処理部351の動作モード処理部361は、通報事象の検出通知を受けて、センタ装置102にダイヤリングする。尚、センタ装置102の電話番号は、メモリ308の電話番号マスタなどに記憶されている。
ステップS203において、通報端末101のダイヤリングにより、センタ装置102は、呼び出し音を検出する。
ステップS204において、センタ装置102は、オフフックして公衆電話網103に接続する。
ステップS205において、センタ装置102のオフフックにより、通報端末101は、公衆電話網103を介してセンタ装置102に接続される。
ステップS206において、センタ装置102は、転送開始信号を通報端末101に送信する。ここで、転送開始信号は、通報端末101にデータの送信を要求する信号である。
ステップS207において、通報端末101は、通報データをセンタ装置102に送信する。ここで、通報データは、先に説明したように、「火災発生検知」や「通報ボタン押下」などの通報事象の内容を伝える情報である。
ステップS208において、センタ装置102は、通報データを受信したことを示す転送終了信号を通報端末101に送信する。
ステップS209において、センタ装置102は、会話開始信号を通報端末101に送信する。ここで、会話開始信号は、通報端末101に利用者との会話を要求する信号である。尚、センタ装置102が会話開始信号を送信するか否かは、通報事象に応じて予め決めておいてもよい。例えば通報端末101の相談ボタンが押下された場合は会話を伴うので、通報データが「相談ボタンの押下」である場合、センタ装置102は自動的に会話開始信号を通報端末101に送信する。或いは、オペレータが通報データを確認して、会話した方が良いと判断した場合に、オペレータが手動操作で会話開始信号を通報端末101に送信するようにしてもよい。
ステップS210において、通報端末101は、センタ装置102から会話開始信号を受信すると、会話モードに変更する。
ここで、会話モードは、図3において、電話機203を公衆電話網103に接続してもよいし、ハンズフリー通話部204を用いるものであってもよい。ハンズフリー通話部204は、通報管理部202および通報通信部201を介して公衆電話網103に接続され、マイク204aおよびスピーカ204bにより通報端末101の利用者とオペレータとが会話することができる。
ステップS211において、オペレータが操作部254により会話を終了する操作を行った場合、センタ装置102は、会話終了信号を通報端末101に送信する。ここで、センタ装置102は、通報端末101の現在の通報先に変更が有る場合、設定変更フラグ:Onの情報を付加した会話終了信号を通報端末101に送信する。尚、通報端末101の通報先に変更が無い場合、設定変更フラグ:Offの情報を付加した会話終了信号を通報端末101に送信する。
ステップS212において、通報端末101は、設定変更フラグ:Onの情報を付加した会話終了信号を受信した場合、受信準備OKを示す応答をセンタ装置102に送信する。
ステップS213において、受信準備OKを示す応答を受信したセンタ装置102は、変更データを通報端末101に送信する。ここで、通報端末101の通報先の変更が現通報に対する一時的な変更ではなく恒久的な変更である場合、センタ装置102は、設定保存フラグ:Onの情報を付加した変更データを通報端末101に送信する。尚、通報先の変更が現在の通報に対する一時的な変更である場合、設定保存フラグ:Offの情報が変更データに付加される。
ステップS214において、通報端末101は、センタ装置102から受信する変更データをメモリ308の作業領域に記憶して変更内容を反映させる。
ステップS215において、通報端末101は、変更データの受信およびメモリ308の作業領域への記憶が完了したことを示す受信完了のメッセージをセンタ装置102に送信する。
ステップS216において、受信完了のメッセージを受信したセンタ装置102は、通報端末101との接続を切断する。
ステップS217において、受信完了のメッセージを送信した通報端末101は、センタ装置102との接続を切断する。
ステップS218において、通報端末101は、メモリ308の作業領域に記憶されている通報先の情報に従って、次の通報先に通報する。例えば、第2通報先として、図1に示した親族宅111が設定されている場合、通報端末101は、親族宅111の電話機104に電話を掛ける。そして、通報端末101の利用者は、親族宅111の電話機104で親族と会話して、通報事象(体調や警報状況など)について知らせる。
以下、通報端末101は、メモリ308の作業領域に記憶されている通報先の順番に従って、例えば第3通報先(図1に示した協力者宅112の電話機105)などへの通報を継続する。
ステップS219において、通報端末101は、メモリ308の作業領域に記憶されている最後の通報先(第n(nは正の整数)通報先)に通報する。例えば最後の通報先として、図1に示した関連機関113が設定されている場合、通報端末101は、関連機関113の電話機106に電話を掛ける。そして、通報端末101の利用者は、例えば関連機関113の電話機106で医師などに病状を説明して、対処方法などの指示を受ける。
ステップS220において、通報端末101は、最後の通報先への通報を終了した場合、ステップS213でセンタ装置102から受信した設定保存フラグを判別する。そして、通報端末101は、設定保存フラグがOnの場合、次のステップS221の処理を実行し、設定保存フラグがOffの場合、通報処理を終了して待機状態に戻る。
ステップS221において、通報端末101は、ステップS213で受信してメモリ308の作業領域に記憶されている変更データを不揮発性メモリ307の設定格納領域に書き込んで保存する。
このようにして、本実施形態に係る緊急通報システム100は、通報時だけの一時的な通報先の変更をセンタ装置102への通報を契機に行うことができる。また、恒久的な通報先の変更は、全ての通報が終了後に実行されるので、通報処理が中断されることなく、通報端末101は、現在の通報動作を優先して行うことができる。
ここで、図8の説明では、ステップS208において、センタ装置102は、転送終了信号を通報端末101に送信後、会話開始信号を通報端末101に送信して、会話モードへの変更を行う例を示した。会話モードへの変更を行わない場合でも、次に説明するように、図8の例を同様の処理が可能である。
図9は、本実施形態に係る緊急通報システム100の通報動作の他の例を示す。尚、図9において、図8の通報例で説明した処理ステップと同符号の処理ステップは、図8と同一又は同様の処理を行う。図9が図8と異なる点は、センタ装置102への通報中に会話モードへの変更を行わないことである。
図9において、ステップS207で通報端末101から通報データを受信したセンタ装置102は、図8のステップS208と同様に、転送終了信号を通報端末101に送信するが、図9の例では、設定変更フラグを転送終了信号に付加する。
ステップS208aにおいて、センタ装置102は、通報端末101の通報先に変更が有る場合、設定変更フラグ:Onの情報を付加した転送終了信号を通報端末101に送信する。尚、通報端末101の通報先に変更が無い場合、設定変更フラグ:Offの情報を付加した転送終了信号を通報端末101に送信する。
ステップS212aにおいて、通報端末101は、設定変更フラグ:Onの情報を付加した転送終了信号を受信した場合、受信準備OKを示す応答をセンタ装置102に送信する。
以降、ステップS213からステップS221までの処理は、図8で説明した通りである。
このようにして、本実施形態に係る緊急通報システム100は、会話モードを伴わない通報においても、通報時だけの一時的な通報先の変更をセンタ装置102への通報を契機に行うことができる。また、恒久的な通報先の変更は、全ての通報が終了後に実行されるので、通報処理が中断されることなく、通報端末101は、現在の通報動作を優先して行うことができる。
図10は、比較例の通報動作を示す。尚、図10において、図8の本実施形態に係る緊急通報システム100の通報例で説明した処理ステップと同符号の処理ステップは、図8と同一又は同様の処理を行う。但し、図8の通報端末101およびセンタ装置102の処理は、図10の比較例の通報端末901およびセンタ装置902の処理にそれぞれ対応する。図10が図8と異なる点は、会話終了信号に設定変更フラグの情報が付加されていないことである。
図10において、ステップS210で会話モードに変更して、利用者とオペレータとの間で会話を行い、オペレータが会話終了の操作をすると、センタ装置902は、ステップS911の処理を実行する。
ステップS911において、センタ装置902は、会話終了信号を通報端末901に送信する。そして、ステップS216において、センタ装置902は、通報端末901との接続を切断する。
ステップS917において、センタ装置902から会話終了信号を受信した通報端末901は、センタ装置902との接続を切断する。
以降、ステップS218およびステップS219の処理は、図8で説明した通りである。
ここで、図10の比較例において、会話モードに変更しない場合でも会話モードに変更する場合と同様の問題が生じる。
図11は、比較例として、会話モードに変更しない場合の通報処理を示す。尚、図11において、図9の本実施形態に係る緊急通報システム100の通報例で説明した処理ステップと同符号の処理ステップは、図9と同一又は同様の処理を行う。但し、図8の通報端末101およびセンタ装置102の処理は、図10の比較例の通報端末901およびセンタ装置902の処理にそれぞれ対応する。図11が図9と異なる点は、転送終了信号に設定変更フラグの情報が付加されていないことである。
図11において、ステップS207で通報データを受信したセンタ装置102は、ステップS908の処理を実行する。
ステップS908において、センタ装置902は、転送終了信号を通報端末901に送信する。そして、ステップS216において、センタ装置902は、通報端末901との接続を切断する。
ステップS917において、センタ装置902から転送終了信号を受信した通報端末901は、センタ装置902との接続を切断する。
以降、ステップS218およびステップS219の処理は、図8で説明した通りである。
このようにして、比較例の通報端末901は、通報先に変更が有る場合でも、変更前の通報先や通報順序で通報を行う。このため、通報先の電話番号が変更されている場合や通報先の順番を入れ替えたい場合、或いは、一時的に通報先の人間が旅行などで不在であることがわかっている場合などにおいて、次のような課題が生じる。
図12は、比較例の通報動作の課題を示す。図12の例において、通報端末901の通報先は、通報先1:センタ装置902、通報先2:親族宅111、通報先3:(利用者の近所の)協力者宅112、の順番に設定されている。
図12(a)の例は、2番目の通報先の親族宅111の電話番号が変更されているが、未だ通報端末901に反映されていない場合を示す。図12(a)において、通報事象が発生した時、通報端末901は、1番目の通報先のセンタ装置902に接続し、通報データの送信を行い、場合によってはオペレータと利用者が会話を行う。次に、通報端末901は、2番目の通報先の親族宅111に電話を掛ける。ところが、親族宅111の電話番号が変更されているので繋がらず、通報端末901は、予め設定された所定回数の呼び出し音を検出するか、予め設定された時間が経過するまで待った後、親族宅111への通報が失敗したと判断する。そして、通報端末901は、3番目の通報先の協力者宅112に電話を掛けて、近所の人と会話を行って通報事象(病気や火災など)を知らせる。このように、図12(a)の例では、通報端末901は、2番目の通報先の通報失敗を検出するまで、3番目の通報先に通報することができないので、緊急を要する場合の通報が遅れるという問題が生じる。
図12(b)の例は、利用者を急いで保護することが求められる事象が生じた場合、遠くに住んでいる親類に通報するよりも近くに住んでいて直ぐに利用者のところに駆けつけることができる近所の人に先に通報するのが好ましい。ところが、図12(b)の場合、通報事象が発生した通報端末901は、1番目の通報先のセンタ装置902に接続した後、順番に従って2番目の通報先の親族宅111に電話を掛ける。このため、3番目の近所の協力者宅112に通報するのが遅くなるという問題が生じる。
図12(c)は、親族が不在で通報に対応することが困難であることが事前にセンタ装置902のオペレータが知っている場合の例である。尚、センタ装置902のオペレータが最初の通報で利用者に2番目の通報先の親族が不在であることを伝えたとしても、通報端末901は2番目の通報先に自動的に電話する。図12(c)の例も図12(a)の例と同様に、親族宅111への通報が失敗したと通報端末901が判断するまで、3番目の通報先の協力者宅112に通報されず、緊急を要する場合の通報が遅れるという問題が生じる。
このように、図10および図11で説明した比較例の場合、通報先の状況に応じて、臨機応変に通報先を変更することが難しいという問題がある。
これに対して、本実施形態に係る緊急通報システム100は、図8および図9で説明したように、通報時だけの一時的な通報先の変更をセンタ装置102への通報を契機に行うことができる。また、恒久的な通報先の変更は、全ての通報が終了後に実行されるので、通報処理が中断されることなく、通報端末101は、現在の通報動作を優先して行うことができる。
図13は、本実施形態に係る緊急通報システム100の通報動作の一例を示す。尚、図13は、図12で説明した比較例の緊急通報システム900の通報動作に対応する。
図13の例において、図12と同様に、通報端末101の通報先は、通報先1:センタ装置102、通報先2:親族宅111、通報先3:(利用者の近所の)協力者宅112、の順番に設定されている。尚、図12の通報端末901およびセンタ装置902は、図13の通報端末101およびセンタ装置102にそれぞれ対応する。
図13(a)は、図12(a)に対応し、2番目の通報先の親族宅111の電話番号が変更されている場合の例である。図13(a)では、通報端末101は、センタ装置102に通報時に、センタ装置102から下記の変更データを受信する。
・通報先2(会話):12−3456(電話番号)
・通報先3(会話):変更なし
ここで、センタ装置102は、変更データに設定保存フラグ:Onを付加して通報端末101に送信する。通報端末101は、センタ装置102から受信した変更データをメモリ308の作業領域に保持する。そして、通報端末101は、センタ装置102への通報を終了後、メモリ308の作業領域に保持された通報先の電話番号を参照して、通報先2の変更後の電話番号に電話を掛ける。さらに、通報端末101は、全ての通報先への通報を完了後、設定保存フラグがOnになっているので、メモリ308の作業領域の設定情報を不揮発性メモリ307の設定格納領域に保存する。
このようにして、本実施形態に係る緊急通報システム100は、通報先の電話番号の変更をセンタ装置102に通報した時に取得することができ、センタ装置102に続いて行われる通報先への通報が失敗になることを防止できる。
図13(b)は、図12(b)に対応し、2番目の通報先よりも先に3番目の通報先に通報する例を示す。図13(b)では、通報端末101は、センタ装置102に通報時に、センタ装置102から下記の変更データを受信する。
・通報先2(会話):通報せずに次の通報先へ
・通報先3(会話):変更なし
ここで、センタ装置102は、変更データに設定変更フラグ:Offを付加して通報端末101に送信する。通報端末101は、センタ装置102から受信した変更データをメモリ308の作業領域に保持する。そして、通報端末101は、センタ装置102への通報を終了後、メモリ308の作業領域の通報先の順番の通報先2ではなく通報先3に通報する。但し、通報端末101は、設定保存フラグがOffになっているので、全ての通報先への通報を完了後、メモリ308の作業領域の設定情報を不揮発性メモリ307に保存せずに破棄する。
このようにして、本実施形態に係る緊急通報システム100は、現在の通報に限定して一時的に通報先の順番を飛ばすことができ、通報したい通報先に優先的に通報することができる。
図13(c)は、図12(c)に対応し、2番目の通報先の親族宅111の電話番号を一時的に変更する場合の例である。図13(c)では、通報端末101は、センタ装置102に通報時に、センタ装置102から下記の変更データを受信する。
・通報先2(会話):12−3456(電話番号)
・通報先3(会話):変更なし
ここで、図13(a)との違いは、センタ装置102から受信する変更データに設定保存フラグ:Offが付加されていることである。通報端末101は、センタ装置102から受信した変更データをメモリ308の作業領域に保存する。そして、通報端末101は、センタ装置102への通報を終了後、メモリ308の作業領域の通報先の電話番号を参照して、通報先2の変更後の電話番号に電話を掛ける。但し、通報端末101は、設定保存フラグがOffになっているので、全ての通報先への通報を完了後、メモリ308の作業領域の設定情報を不揮発性メモリ307に保存しない。つまり、不揮発性メモリ307に記憶されている通報先2の電話番号は、変更前の電話番号が維持される。
このようにして、本実施形態に係る緊急通報システム100は、現在の通報に限定した通報先の電話番号をセンタ装置102に通報した時に取得でき、通報端末101の通報先を動的に変更することができる。これにより、本実施形態に係る緊急通報システム100では、通報端末101は、変更後の電話番号に掛けることができ、通報失敗になることを防止できる。
[応用例]
先の実施形態では、通報端末101は、センタ装置102に通報した時に、当該通報に関連する変更データ(例えば次の通報先の電話番号など)を取得して通報端末101の設定情報を変更した。そして、通報端末101は、通報終了後、設定保存フラグがOnの場合に変更データを不揮発性メモリ307の設定格納領域に保存するようにした。従って、変更データは、当該通報に関連する設定情報の変更に限定され、別の通報事象が発生した時の通報先の設定情報の変更は含まれていなかった。
例えば、相談ボタンの押下という通報事象の通報先の役所の電話番号が変更になっている場合、通報端末101は、相談ボタンによる通報が終了した時に不揮発性メモリ307の役所の電話番号を更新する。しかし、医療機関の電話番号に変更があっても、相談ボタンが押下された時の通報時には、医療機関の電話番号の変更は通知されない。尚、現在の通報に関連しない変更情報を変更データに含めない理由は、変更データの容量が大きくなって通信時間がかかり、次の通報先に迅速に通報することが難しくなるからである。
そこで、本応用例に係る緊急通報システム100は、設定保存フラグがOnの場合に、通報端末101からセンタ装置102に接続して、他の通報事象に対応する設定データを取得し、不揮発性メモリ307の設定情報を更新する。
図14は、緊急通報システム100の応用例を示す。尚、図14において、図9の通報例で説明した処理ステップと同符号の処理ステップは、図9と同一又は同様の処理を行う。図14が図9と異なる点は、図9のステップS213において、センタ装置102は変更データに設定保存フラグを付加する代わりに、図14のステップS213aにおいて、センタ装置102は変更データに設定更新フラグを付加することである。ここで、設定保存フラグは、図9で説明したように、ステップS213で受信した当該通報に関連する変更データを不揮発性メモリ307に保存するか否かを示す情報である。従って、当該通報に関連しない設定の変更は、対象外である。これに対して、図14に示した設定更新フラグは、当該通報に関連するか否かに拘らず、通報中の通報端末101に対する設定の変更の有無を示す情報である。尚、本実施形態では、説明がわかり易いように、設定保存フラグと設定更新フラグとに名称を分けたが、設定更新フラグの機能を設定保存フラグに含めてもよい。つまり、緊急通報システム100は、設定保存フラグがOnの場合に、図14に示したステップS301からステップS313までの処理を実行してもよい。
例えば図9において、ステップS201で発生した通報事象に対する通報先がセンタ装置102と親族宅111である場合、親族宅111の電話番号の変更の有無は、ステップS208aで通報端末101に通知される。そして、変更後の電話番号は、ステップS213で通報端末101に送信され、恒久的な変更の場合は、ステップS221で不揮発性メモリ307に保存される。ところが、当該通報事象に関係しない設定の変更がある場合(例えば協力者宅112の電話番号に変更がある場合)、ステップS208aの設定変更フラグやステップS213の設定保存フラグには反映されない。この場合、協力者宅112を通報先とする通報事象が通報端末101に発生するまで、協力者宅112の電話番号の変更は行われない。これに対して、図14の例では、通報中の通報先に関係する設定変更ではないが、通報中の通報端末101に関連する設定の更新がある場合、通報端末101は、全ての通報終了後に、センタ装置102から更新データを受信する。これにより、他の通報事象に関係する設定の変更がある場合に、通報端末101は、一括して設定を更新することができる。
尚、図14の例は、図9の応答処理に対応するが、図8に示した会話モードを有する場合についても、本応用例を適用することができる。
図14において、ステップS201からステップS212aまでの処理は、図9で説明した通りである。
ステップS213aにおいて、受信準備OKを示す応答を受信したセンタ装置102は、変更データを通報端末101に送信する。ここで、通報端末101に関係する設定の変更がある場合、センタ装置102は、設定更新フラグ:Onの情報を付加した変更データを通報端末101に送信する。尚、通報先の変更が現通報に対する一時的な変更であり、当該通報端末101に関係する他の設定の変更もない場合、設定更新フラグ:Offの情報が変更データに付加される。
ステップS214からステップS219までの処理は、図9で説明した通りである。
ステップS220aにおいて、通報端末101は、最後の通報先への通報を終了後、ステップS213aでセンタ装置102から受信した設定更新フラグを判別する。そして、通報端末101は、設定更新フラグがOnの場合、次のステップS301からステップS313までの処理を実行し、設定更新フラグがOffの場合、通報処理を終了して待機状態に戻る。
ステップS301において、通報端末101は、ステップS201と同様に、センタ装置102にダイヤリングする。
ステップS302において、通報端末101のダイヤリングにより、センタ装置102は、呼び出し音を検出する。
ステップS303において、センタ装置102は、オフフックして公衆電話網103に接続する。
ステップS304において、センタ装置102のオフフックにより、通報端末101は、公衆電話網103を介してセンタ装置102に接続される。
ステップS305において、センタ装置102は、転送開始信号を通報端末101に送信する。ここで、転送開始信号は、通報端末101にデータの送信を要求する信号である。
ステップS306において、通報端末101は、センタ装置102に設定データを要求する信号を送信する。
ステップS307において、センタ装置102は、接続されている通報端末101の設定情報を通報端末101に送信する。ここで、センタ装置102は、センタ装置102が保持している版数が最新の全ての設定情報を通報端末101に送信してもよいし、設定変更フラグがOnに設定されている項目の設定情報だけを通報端末101に送信するようにしてもよい。図14の例では、センタ装置102は、設定データを1/n(nは正の整数)に分割してn回に分けて通報端末101に送信する。ステップS307では、最初の1/nの設定データが通報端末101に送信される。
ステップS308において、センタ装置102は、2/nの設定データを通報端末101に送信する。以下、同様に(n−1)/nまでの設定データがセンタ装置102から通報端末101に送信される。
ステップS309において、センタ装置102は、最後のn/nの設定データを通報端末101に送信する。ここで、n分割して設定データを送受信する理由は、設定データを受信中に通報端末101が通報事象を検出した時に、遅延無く通報するためである。尚、設定データを受信中に通報端末101が通報事象を検出した場合、通報端末101は、ステップS310を実行して通報を終了する。そして、通報端末101は、ステップS201を実行して、センタ装置102に通報を行う。或いは、設定データを受信中に通報端末101が通報事象を検出した場合、通報端末101は、センタ装置102に繋がっているので、そのままステップS207を実行して通報データをセンタ装置102に送信してもよい。これにより、センタ装置102は、ステップS208aを実行して、通報動作を優先する。そして、センタ装置102は、ステップS215の後、ステップS308を実行し、設定データの送信を再開する。
ステップS310において、通報端末101は、設定データの受信が完了したことを示す受信完了のメッセージをセンタ装置102に送信する。
ステップS311において、受信完了のメッセージを受信したセンタ装置102は、通報端末101との接続を切断する。
ステップS312において、受信完了のメッセージを送信した通報端末101は、センタ装置102との接続を切断する。
ステップS313において、通報端末101は、センタ装置102から受信した1/nからn/nまでの設定データを不揮発性メモリ307の設定格納領域に保存して設定変更を終了する。
このようにして、本実施形態に係る緊急通報システム100は、通報時だけの一時的な通報先の変更をセンタ装置102への通報を契機に行うことができる。また、センタ装置102は、現在の通報に関係しない設定情報の変更があることを通報中の通報端末101に設定更新フラグをOnにして知らせることができる。これにより、通報端末101は、全ての通報が終了後に、センタ装置102に接続し直して、設定情報のデータを受信して、不揮発性メモリ307に保存する処理を実行することができる。これにより、通報端末101は、センタ装置102への通報終了を契機として設定情報の更新を行うことができるので、通報動作に与える影響を少なくすることができる。比較例として、センタ装置102がポーリングで通報端末101に変更情報を送信する場合、通報端末101の通報動作に重ならないように、センタ装置102は通報端末101がアイドル状態にあるか否かの確認を行うことが求められる。これに対して、本実施形態に係る緊急通報システム100は、センタ装置102への通報終了時に設定情報の送受信や変更を行うので、通報端末101の通報動作に重なる確率がポーリングによる方法よりも低くなるという効果も得られる。
以上、各実施形態で説明したように、本実施形態に係る緊急通報システム100は、通報先に変更があった場合、センタ装置102への通報時に通報先を変更することで、変更前の通報先に通報することなく、通報の失敗を防止することができる。これにより、通報端末101は、例えば、通報順序が上位の遠くの親族宅111よりも、通報順序が下位の近くの協力者宅112に優先して通報することができる。これにより、協力者が利用者宅110へ迅速に駆けつけることができ、緊急通報システム100の信頼性を向上することができる。また、本実施形態に係る緊急通報システム100は、現在の通報に限定した一時的な通報先の変更も可能であり、予め設定された設定情報に縛られることなく、柔軟なシステム運用を行うことができる。さらに、通報端末101は、設定情報の変更時に、設定項目毎に通報に関連する処理がアイドル状態であるか否かを判別しながら、設定情報を変更する。これにより、本実施形態に係る緊急通報システム100は、設定情報を変更している時に発生した緊急の通報事象の検出および通報が可能となり、緊急通報システム100の信頼性を向上することができる。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲がその精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずである。したがって、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物に拠ることも可能である。
100・・・緊急通報システム;101・・・通報端末;102・・・センタ装置;103・・・公衆電話網;104・・・電話機;105・・・電話機;106・・・電話機;110・・・利用者宅;111・・・親族宅;112・・・協力者宅;113・・・関連機関;151・・・無線端末;152・・・センサ;153・・・電話機;201・・・通報通信部;202・・・通報管理部;203・・・電話機;251・・・制御部;252・・・表示部;253・・・DB;254・・・操作部;255・・・メモリ;261・・・通報管理処理部;262・・・設定変更処理部;301・・・制御部;302・・・センサ入力部;303・・・無線入力部;303a・・・アンテナ;304・・・操作部;305・・・通信部;306・・・ハンズフリー通話部;306a・・・マイク;306b・・・スピーカ;307・・・不揮発性メモリ;308・・・メモリ;309・・・表示部;351・・・メイン処理部;352・・・センサ検出処理部;353・・・無線検出処理部;354・・・変更検出処理部;355・・・データ同期処理部;361・・・動作モード処理部;362・・・設定変更処理部;371・・・変更データ受信処理部;372・・・RAM書込処理部;373・・・データ同期開始処理部;801・・・制御部;851・・・メイン処理部;852・・・モード変更処理部;861・・・動作モード処理部;862・・・設定モード処理部;863・・・設定モード変更検出処理部;864・・・動作モード変更検出処理部;871・・・入力禁止処理部;872・・・変更データ受信処理部;873・・・変更データ書込処理部;874・・・入力禁止解除処理部;901・・・通報端末

Claims (14)

  1. 通報端末と、前記通報端末から通報を受信するセンタ装置とを有する通報システムにおいて、
    前記センタ装置は、前記通報端末から通報を受けた時に、当該通報に対する設定の変更の有無を示す第1情報と、前記設定の変更が当該通報を対象とする一時的な変更であるか恒久的な変更であるかを示す第2情報とを前記通報端末に送信し、
    前記通報端末は、通報事象の発生時に、前記センタ装置および予め設定された通報先に通報を行い、前記センタ装置への通報時に前記第1情報と前記第2情報とを受信し、前記第1情報により前記設定に変更が有る場合、前記センタ装置から変更データを取得して、変更後の設定に基づいて以降の通報を実行し、前記第2情報により前記設定の変更が恒久的な変更である場合、全ての通報先への通報が終了後に前記変更データを保存する
    ことを特徴とする通報システム。
  2. 請求項1に記載の通報システムにおいて、
    前記通報端末は、複数の通報事象を有し、前記通報事象毎に予め設定された通報先に通報を行い、
    前記センタ装置は、前記通報端末から通報を受けた時に、当該通報端末の当該通報事象に対する前記設定の変更の有無を確認する
    ことを特徴とする通報システム。
  3. 通報端末と、前記通報端末から通報を受信するセンタ装置とを有する通報システムにおいて、
    前記センタ装置は、前記通報端末から通報を受けた時に、当該通報に対する設定の変更の有無を示す第1情報と、当該通報端末に対する当該通報以外の前記設定の更新があるか否かを示す第3情報とを前記通報端末に送信し、
    前記通報端末は、通報事象の発生時に、前記センタ装置および予め設定された通報先に通報を行い、前記センタ装置への通報時に前記第1情報と前記第3情報とを受信し、前記第1情報により前記設定に変更が有る場合、前記センタ装置から変更データを取得して、変更後の設定に基づいて以降の通報を実行し、前記第3情報により前記設定の更新がある場合、全ての通報先への通報が終了後に再び前記センタ装置に接続して前記設定の更新データを取得して保存する
    ことを特徴とする通報システム。
  4. 通報事象の発生時にセンタ装置および予め設定された通報先に通報を行う通報端末において、
    前記センタ装置への通報時に前記センタ装置から当該通報に対する前記設定の変更の有無を示す情報を受信し、前記設定に変更が有る場合、前記センタ装置から変更データを取得して、変更後の設定に基づいて以降の通報を実行する制御部を有し、
    前記制御部は、通報事象の発生時に、前記センタ装置および予め設定された通報先に通報を行い、前記センタ装置への通報時に、前記設定の変更の有無を示す第1情報と、設定の変更が当該通報を対象とする一時的な変更であるか恒久的な変更であるかを示す第2情報とを受信し、前記第1情報により前記設定に変更が有る場合、前記センタ装置から変更データを取得して、変更後の設定に基づいて以降の通報を実行し、前記第2情報により前記設定の変更が恒久的な変更である場合、全ての通報先への通報が終了後に前記変更データを保存する
    ことを特徴とする通報端末。
  5. 請求項に記載の通報端末において、
    前記制御部は、複数の通報事象を有し、前記通報事象毎に予め設定された通報先に通報を行う
    ことを特徴とする通報端末。
  6. 請求項4または請求項に記載の通報端末において、
    前記設定を保存する設定格納領域を有する第1メモリと、
    通報動作中に前記設定を一時的に保持する作業領域を有する第2メモリと
    を更に有し、
    前記制御部は、前記センタ装置から取得した前記変更データを前記第2メモリの作業領域に一時的に保持し、全ての通報先への通報が終了後に前記第2メモリの作業領域に保持されている前記変更データを前記第1メモリの設定保存領域に保存する
    ことを特徴とする通報端末。
  7. 通報事象の発生時にセンタ装置および予め設定された通報先に通報を行う通報端末において、
    前記センタ装置への通報時に前記センタ装置から当該通報に対する前記設定の変更の有無を示す情報を受信し、前記設定に変更が有る場合、前記センタ装置から変更データを取得して、変更後の設定に基づいて以降の通報を実行する制御部を有し、
    前記制御部は、通報事象の発生時に、前記センタ装置および予め設定された通報先に通報を行い、前記センタ装置への通報時に、当該通報に対する前記設定の変更の有無を示す第1情報と当該通報端末に対する当該通報以外の前記設定の更新があるか否かを示す第3情報とを受信し、前記第1情報により前記設定に変更が有る場合、前記センタ装置から変更データを取得して、変更後の設定に基づいて以降の通報を実行し、前記第3情報により前記設定の更新がある場合、全ての通報先への通報が終了後に再び前記センタ装置に接続して前記設定の更新データを取得して保存する
    ことを特徴とする通報端末。
  8. 請求項に記載の通報端末において、
    前記設定を保存する設定格納領域を有する第1メモリと、
    前記設定を一時的に保持する作業領域を有する第2メモリと
    を更に有し、
    前記制御部は、前記センタ装置から取得した前記更新データを前記第2メモリの作業領域に一時的に保持し、通報事象の検出中または通報動作中を除くアイドル状態の期間に前記第2メモリの作業領域から前記第1メモリの設定保存領域に保存する
    ことを特徴とする通報端末。
  9. 通報端末から通報を受信するセンタ装置において、
    前記通報端末から通報を受けた時に、当該通報に対する設定の変更の有無を示す情報を前記通報端末に送信し、前記設定に変更が有る場合、変更データを前記通報端末に送信する制御部を有し、
    前記制御部は、前記通報端末から通報を受けた時に、当該通報に対する前記設定の変更の有無を示す第1情報と、前記設定の変更が当該通報を対象とする一時的な変更であるか恒久的な変更であるかを示す第2情報とを前記通報端末に送信し、前記設定に変更が有る場合、変更データを前記通報端末に送信する
    ことを特徴とするセンタ装置。
  10. 請求項に記載のセンタ装置において、
    前記通報端末が複数の通報事象を有し、前記通報事象毎に予め設定された通報先に通報を行う場合、
    前記制御部は、前記通報端末から通報を受けた時に、当該通報端末の当該通報事象に対する前記設定の変更の有無を確認する
    ことを特徴とするセンタ装置。
  11. 通報端末から通報を受信するセンタ装置において、
    前記通報端末から通報を受けた時に、当該通報に対する設定の変更の有無を示す情報を前記通報端末に送信し、前記設定に変更が有る場合、変更データを前記通報端末に送信する制御部を有し、
    前記制御部は、前記通報端末から通報を受けた時に、当該通報に対する前記設定の変更の有無を示す第1情報と、当該通報端末に対する当該通報以外の前記設定の更新があるか否かを示す第3情報とを前記通報端末に送信し、前記第1情報により前記設定に変更が有る場合、変更データを前記通報端末に送信し、前記第3情報により前記設定の更新がある場合、前記通報端末から再接続を受けて前記設定の更新データを前記通報端末に送信する
    ことを特徴とするセンタ装置。
  12. 通報端末と、前記通報端末から通報を受信するセンタ装置とを有する通報システムにおける通報設定変更方法であって、
    前記センタ装置は、前記通報端末から通報を受けた時に、当該通報に対する設定の変更の有無を示す第1情報と、前記設定の変更が当該通報を対象とする一時的な変更であるか恒久的な変更であるかを示す第2情報とを前記通報端末に送信し、
    前記通報端末は、通報事象の発生時に、前記センタ装置および予め設定された通報先に通報を行い、前記センタ装置への通報時に前記第1情報と前記第2情報とを受信し、前記第1情報により前記設定に変更が有る場合、前記センタ装置から変更データを取得して、変更後の設定に基づいて以降の通報を実行し、前記第2情報により前記設定の変更が恒久的な変更である場合、全ての通報先への通報が終了後に前記変更データを保存する
    ことを特徴とする通報設定変更方法。
  13. 請求項12に記載の通報設定変更方法において、
    前記通報端末は、複数の通報事象を有し、前記通報事象毎に予め設定された通報先に通報を行い、
    前記センタ装置は、前記通報端末から通報を受けた時に、当該通報端末の当該通報事象に対する前記設定の変更の有無を確認する
    ことを特徴とする通報設定変更方法。
  14. 通報端末と、前記通報端末から通報を受信するセンタ装置とを有する通報システムにおける通報設定変更方法であって、
    前記センタ装置は、前記通報端末から通報を受けた時に、当該通報に対する設定の変更の有無を示す第1情報と、当該通報端末に対する当該通報以外の前記設定の更新があるか否かを示す第3情報とを前記通報端末に送信し、
    前記通報端末は、通報事象の発生時に、前記センタ装置および予め設定された通報先に通報を行い、前記センタ装置への通報時に前記第1情報と前記第3情報とを受信し、前記第1情報により前記設定に変更が有る場合、前記センタ装置から変更データを取得して、変更後の設定に基づいて以降の通報を実行し、前記第3情報により前記設定の更新がある場合、全ての通報先への通報が終了後に再び前記センタ装置に接続して前記設定の更新データを取得して保存する
    ことを特徴とする通報設定変更方法。
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