JP6363036B2 - 打栓キャップ - Google Patents

打栓キャップ Download PDF

Info

Publication number
JP6363036B2
JP6363036B2 JP2015038591A JP2015038591A JP6363036B2 JP 6363036 B2 JP6363036 B2 JP 6363036B2 JP 2015038591 A JP2015038591 A JP 2015038591A JP 2015038591 A JP2015038591 A JP 2015038591A JP 6363036 B2 JP6363036 B2 JP 6363036B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
hinge
cylinder
cap
outer cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015038591A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016159927A (ja
Inventor
山本 学
学 山本
辰春 井田
辰春 井田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP2015038591A priority Critical patent/JP6363036B2/ja
Publication of JP2016159927A publication Critical patent/JP2016159927A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6363036B2 publication Critical patent/JP6363036B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Description

本発明は、容器本体の口部に打栓によって嵌合装着される打栓キャップに関し、とくに、ねじが形成された口部に打栓によって嵌合可能な打栓キャップに関するものである。
清涼飲料等の飲料用容器として、略円筒形の口部にねじが形成され、該ねじに螺合するねじキャップを具えた合成樹脂製容器、いわゆるペットボトルが広く用いられている。(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、このような合成樹脂製容器は、内容物を充填して密封する充填工程でねじキャップを締め込まなければならず、効率が悪かった。
また、ねじキャップは片手で開閉することができず、調理をしながら使用する調味料等の食品容器として使用するには不便であった。
従来、調味料等の食品用容器には、注出筒を有するキャップ本体にヒンジを介して上蓋が連設されたヒンジキャップが広く利用されている。
ヒンジキャップとしては、キャップ本体の下部内周に係止突条を設け、打栓により係止突条が容器口部の係止あご部を乗り越えて係合し、口部に嵌合装着するようにしたものが従来より広く知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平8−48350号公報 特開2003−72818号公報
特許文献2記載のヒンジキャップは、充填工程で上部から押圧するだけの打栓によって口部へ嵌合装着し、充填密封を効率的に行うことができる。
しかしながら、上記特許文献2記載のヒンジキャップは、口部に係止あご部を有する専用の容器を必要とするため、ペットボトルなどのねじ部を有する汎用の飲料用容器に使用することは困難だった。
また、口部に嵌入する筒部の長さが比較的短いため、打栓工程においてキャップが傾いた状態で口部に載置されたまま打栓され、口部に噛み込んで不具合を起こすという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、打栓キャップのための特別な口部を具えた容器本体を用意する必要がなく、ねじ部を有する汎用の飲料用容器に使用可能であり、製品管理が容易であるとともに、打栓工程で傾いたまま打栓されることがないように芯出しが確実に行われる打栓キャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、打栓キャップとして、容器本体の口部に嵌合する嵌合溝を有する嵌合筒部を具え、嵌合筒部は、嵌合溝を挟んで外周側の外筒と、内周側の内筒と、嵌合溝の上部で外筒と内筒とを連設する基壁とを具え、外筒の内周面には、口部外周に設けられたねじ部のねじ山頂部に接する芯出し面が設けられ、芯出し面の下部には、口部のねじ部下方に設けられた係止リングに係合する係止突条が突設されており、係止突条の径は、芯出し面と同じか芯出し面より大きく、かつ、係止リングより小さいことを特徴とする構成を採用する。
打栓キャップの具体的実施形態として、嵌合溝は、ねじ部のない口部の先端部に嵌合するシール溝部を有し、シール溝部は、基壁下部の外周側から垂設され口部先端部を挟持する縮径垂壁の内周面と、内筒外周面と、口部先端面の天面に当接する基壁下面とにより形成されることを特徴とする構成、また、嵌合筒部と、注出口を形成して内容物を案内する注出筒部とを具えたキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設される上蓋とからなり、基壁は、内周側で注出筒部に連設するとともに、上部には、上蓋の側周壁内周面下部に設けられた環状の係合溝と係合可能な膨出部を有する蓋係合部が立設されているヒンジキャップであることを特徴とする構成、さらに、外筒と縮径垂壁との間には、周方向の一部所定範囲の連結部を除いて上方からスリット溝が穿設され、連結部のヒンジ側端部に隣接してヒンジを略中央位置とする所定範囲のスリット溝は、溝底部で外筒と縮径垂壁が分離している分離部を形成し、分離部と連結部のヒンジと反対側の端部との間のスリット溝は、溝底部で外筒と縮径垂壁が破断可能な薄肉部により連結された周方向引き裂き部を形成しており、分離部の連結部に隣接した部位には、外筒を径方向に切り欠いて形成した破断可能な薄肉部からなる縦方向引き裂き部が設けられていることを特徴とする構成、分離部は、ヒンジを略中央とする中心角約40〜120°の円弧範囲に形成され、連結部は、略15〜45°の円弧範囲に形成されていることを特徴とする構成を採用する。
本発明の打栓キャップは、嵌合筒部の外筒内周面に、口部外周に設けられたねじ部のねじ山頂部に接する芯出し面が設けられ、芯出し面の下部には、口部のねじ部下方に設けられた係止リングに係合する環状凹部を経て係止突条が突設されており、係止突条の径が、芯出し面と同じか芯出し面より大きく、かつ、係止リングより小さく形成されているので、ねじ部を有する汎用の飲料用容器に打栓により装着可能となり、充填工程が効率的になるとともに、打栓のための特別な口部を具えた容器本体を用意する必要がないため、製品管理が容易となりコストを低減することができる。
また、口部に嵌合する外筒内周に、ねじ山に接する比較的長い芯出し面が設けられることによって打栓時の芯出しが確実に行われ、打栓キャップが傾いて口部に食い込むような不具合の発生を防止することができる。
さらに、連結部のヒンジ側端部に隣接してスリット溝底部で外筒と縮径垂壁が分離している分離部を形成し、分離部と連結部のヒンジと反対側の端部との間では、スリット溝底部で外筒と縮径垂壁が破断可能な薄肉部により連結された周方向引き裂き部を形成しており、分離部の連結部に隣接した部位には、外筒を径方向に切り欠いて形成した破断可能な薄肉部からなる縦方向引き裂き部が設けられている実施形態では、ねじ部に嵌合する比較的長い外筒を有する打栓キャップでも、分離部によって縦方向引き裂き部を容易に破断させることができ、分別廃棄を容易に行うことができるという効果を奏する。
本発明の実施例である打栓キャップの容器本体に装着された状態を示す側面断面図である。 実施例打栓キャップを容器本体に打栓する直前の状態を示す図であり、(a)は打栓キャップの側面断面図、(b)は容器本体の口部の側面図である。 実施例打栓キャップの開蓋状態を示す図であり、(a)は上面図、(b)は図(a)のX−X線断面図である。 (a)は実施例打栓キャップの開蓋状態を示す下面図であり、(b)は図3(a)のY−Y線半断面図である。 図3(b)における要部拡大図であり、(a)は要部E、(b)は要部F、(c)は要部Gのそれぞれの拡大図である。 (a)は図3(a)の要部Hの拡大図であり、(b)は図(a)のZ−Z線断面図である。 容器使用後に実施例打栓キャップを分別廃棄するため、縦方向引き裂き部を破断した直後の状態を示す上面図である。
次に、本発明の打栓キャップについて、実施例を示した図面を参照して説明する。
図1〜6において、Aはキャップ本体、BはヒンジCを介してキャップ本体Aに一体に連設された上蓋、Dは容器本体である。
図1、2に示すように、容器本体Dの口部1は、汎用の飲料用容器と同様に、外周にねじ部2が設けられ、ねじ部2の下方にはねじ山頂部より径の大きい係止リング3が形成され、さらにその下方にはネックリング4が形成されている。
図2〜4に示すように、キャップ本体Aは、容器本体Dの口部1を嵌合する嵌合溝12を有する嵌合筒部10と、注出口を形成して内容物を案内する注出筒部11とを具えている。
嵌合筒部10は、嵌合溝12を挟んで外周側に設けられた外筒13と、内周側に設けられた内筒14と、嵌合溝12の上部で外筒13と内筒14とを連設する基壁15とからなっており、外筒13の上端外周の所定箇所でヒンジCに連設している。
基壁15は、内周側で注出筒部11に連設し、上部には、閉蓋時に上蓋Bに係合する膨出部17を有する蓋係合部18が立設されている。
外筒13の内周面には、口部1のねじ部2のねじ山頂部に接する芯出し面20が設けられ、芯出し面20の下部には、口部1の係止リング3に嵌合する環状凹部21が形成され、さらに下方には内方に突出する係止突条22が連続している。
係止突条22の径は、芯出し面20と同じか芯出し面20の径より大きく、かつ、係止リング3の径より小さく形成されている。
環状凹部21と係止突条22には、周方向3箇所に空気抜き溝23が軸方向に設けられているが、空気抜き溝23は3箇所に限らず適宜箇所に設けることができ、また、必ずしも設けなくともよい。
嵌合溝12の上部は、口部1におけるねじ部2のない先端部を挟持するように、基壁15下部の外周側から垂設される縮径垂壁24の内周面と、内筒14の外周面と、口部1先端面の天面に当接する基壁15下面とにより形成されるシール溝部を形成し、容器内部を密封している。
外筒13と基壁15との間、すなわち外筒13と縮径垂壁24との間には、周方向の一部所定範囲の連結部25を除いて上方からスリット溝26が穿設されている。
図5(a),(b)に詳細に示すように、スリット溝26は、連結部25に隣接するヒンジCを略中央位置とする所定範囲で、溝底部27において外筒13と縮径垂壁24が間隙28を有して分離している分離部30と、分離部30と連結部25のヒンジCと反対側の端部との間で、溝底部27において外筒13と縮径垂壁24が破断可能な横薄肉部29により連結された周方向引き裂き部31とを形成している。
スリット溝26の分離部30における連結部25と隣接する部位には、外筒13の外周側から外切欠き部33および内周側から内切欠き部34が径方向に切り込まれて形成された破断可能な縦薄肉部36からなる縦方向引き裂き部35が設けられている。
縦薄肉部36は、スリット溝26の溝底部27から軸方向に延びる縦方向部分36aと、縦方向部分36aの下端部から外筒13の外周面まで延びる径方向部分36bとからなっている。
また、本実施例では縦方向引き裂き部35は空気抜き溝23と周方向位置が一致しており、内切欠き部34は、下部では空気抜き溝23の一部として形成されている。
なお、内切欠き部34はなくともよく、縦薄肉部36は、外切欠き部33と内切欠き部34のいずれかによって形成されればよい。
また、内切欠き部34と空気抜き溝23とは必ずしも同一箇所に形成されなくともよい。
本実施例では、縦方向引き裂き部35は、ヒンジC中央部から中心角で約40°の周方向位置に設けられているが、上蓋Bを引っ張ることによって引き裂きやすい範囲にあればよく、ヒンジC中央部から略20〜60°程度であればよい。
したがって、分離部30の円弧範囲の中心角αは、ヒンジCを略中央とする約40〜120°程度であることが好ましい。
また、連結部25は、最終的に外筒13を引っ張って容器本体Dの口部1からキャップ本体Aを容易に引きはがせることができ、かつそのための強度があればよいが、その円弧範囲の中心角βは、略15〜45°程度の円弧範囲に形成されていることが望ましい。
注出筒部11は、基壁15の内周側で嵌合筒部10に連設し、注出される内容物を案内する注出筒40を立設している。
本実施例では、注出筒40の下部は内筒14と一体となっており、下端内周で容器内部を密閉する隔壁41に連設しているが、注出筒40は内筒14と別体で基壁15の内周縁に連設されていてもよい。
隔壁41には、破断可能な薄肉弱化部42により除去部43が画成されており、薄肉弱化部42は破断され除去部43が取り除かれて開栓されることにより、容器内部と外部が流通する注出口が形成される。
図5(c)に示すように、薄肉弱化部42は、上面および下面の両方から切り欠かれて形成され、剪断力が働きやすくなって破断しやすい形状とされている。
除去部43には、ヒンジC側に支柱44が立設され、支柱44を介してプルリング45が連設されている。
プルリング45のヒンジCと反対側には、下部に薄肉の把持片46が設けられている。
なお、注出筒部11には必ずしも除去部43やプルリング45等が必要ではなく、注出筒40は、煙突型の内径の小さい注出ノズル等でもよい。
上蓋Bは、天面を形成する頂壁50と、頂壁50の周縁から垂設された側周壁51とからなり、側周壁51の下端外周の所定箇所でヒンジCに連設している。
側周壁51の下部内周面には、蓋係合部18の膨出部17に嵌合する係合溝53と、係合溝53の下方に続いて縮径する係合突部54が設けられ、係合突部54は膨出部17に係合して上蓋Bの開蓋を阻止する。
側周壁51の内周面の係合溝53より上方には補強リブ55が設けられており、ヒンジC側およびヒンジCと反対側を除く両側部には、係合溝53から所定高さ離隔した位置から上方が肉抜きされて他の周方向部位より薄肉に形成された内肉抜き部56が形成されている。
また、側周壁51のヒンジCと反対側には、外周側の所定範囲が肉抜きされて他の部位より薄肉に形成された外肉抜き部57が設けられ、外周下部には摘み58が突設されている。
摘み58の基部にも下肉抜き部59が形成され、外肉抜き部57とともに開蓋時に摘み58を引き上げたときに変形して摘み58にクッション性を与え、手指への負担を軽減する。
頂壁50の内面には密封筒61が垂設され、密封筒61の下端外周にはシール突条62が突設されている。
本実施例の打栓キャップは、上蓋BがヒンジCを介してキャップ本体Aに連設されたヒンジキャップとしたが、本発明の打栓キャップは必ずしもヒンジキャップである必要はなく、蓋体が打栓されるキャップ本体とは別体のものであってもよい。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例の打栓キャップを容器本体Dに装着するには、まず、図3に示された製造された直後の開蓋状態から、上蓋BをヒンジCを中心に回転してキャップ本体Aにかぶせ、上から押圧して係合突部54が膨出部17を乗り越えて係合することにより打栓キャップを閉蓋状態にする。
その後、図2に示すように、打栓キャップの外筒13の内周を容器本体Dの口部1にあてがって嵌入していく。
このとき、打栓キャップは、芯出し面20がねじ部2のねじ山頂部に接しながら口部1に嵌入するので、比較的長い接触面積をもつ芯出し面20がセンタリング機能を果たし、口部1に対して傾いたりすることなく嵌入していき、係止突条22が係止リング3に当接して止まる。
この状態で頂壁50の上部から強く押圧して打栓すると、係止突条22は係止リング3を乗り越え、係止リング3は環状凹部21に嵌合するとともに下部が係止突条22に係合して、打栓キャップは容器本体Dに強固に装着される。
なお、環状凹部21と係止突条22には空気抜き溝23が設けられているので、打栓キャップを口部1に嵌入する際に空気抵抗を生じるようなことはなく、また、打栓時に外筒13の下部が拡径しやすくなり比較的小さな打栓力で嵌合することができる。
打栓キャップが装着された口部1の先端側は嵌合溝12に嵌合し、ねじ部2がない口部1の先端は、基壁15下部の外周側から垂設される縮径垂壁24の内周面と内筒14の外周面とにより挟持されて容器内部が密封される。
本実施例の打栓キャップが装着された容器を使用するには、上蓋Bの摘み58を引き上げて開蓋し、プルリング45を把持して引き上げると、支柱44近くの薄肉弱化部42から破断が始まり、薄肉弱化部42が完全に破断すると除去部43が隔壁41から分離され、開口部が注出口を形成する。
このとき、プルリング45のヒンジCと反対側の下部には薄肉の把持片46が設けられているので、指で把持したとき把持片46がクッションの役割を果たし、指が痛くなるのを防ぐことができる。
上蓋Bには、外肉抜き部57と下肉抜き部59が設けられているので、摘み58を引きあげたときに変形しやすくなっており、摘み58にクッション性を与えて手指への負担を軽減し指先に痛みを感じるようなことがない。
さらに、外肉抜き部57、下肉抜き部59とともに両側部に内肉抜き部56が形成されているので、軽量化して材料コストを低く抑えることができる。
また、本実施例の薄肉弱化部42は、隔壁41の上面および下面の両方から切り欠かれて形成されているので、薄肉弱化部42の隔壁41との連結部位に剪断力が集中しやすく、少ない力で容易に破断する。
注出口が開口された容器を傾ければ、容器内に充填された内容物は注出口を通って注出筒40に案内され、必要な箇所に注出することができるので、調味料等の容器として最適である。
使用後は、上蓋Bを回動して膨出部17を係合溝53に嵌合すれば再び閉蓋状態となり、このとき、密封筒61のシール突条62が注出筒40の内周面に当接して、容器内を密封する。
本実施例の打栓キャップは、容器を使用した後に容器本体Dから分別して廃棄することができる。
使用し終わった容器において、打栓キャップを開蓋し、上蓋Bを外方に引っ張ると、ヒンジC側の外筒13が引っ張られて縦方向引き裂き部35の縦方向部分36aが上方から破断し始める。
このときヒンジC側の中心角αの円弧範囲に形成された分離部30では、スリット溝26の溝底部27に間隙28が形成され、外筒13は基壁15の縮径垂壁24と分離しているので、上蓋Bがキャップ本体Aから遠ざかりながら縦方向部分36aは容易に引き裂かれていく。
外筒13の下端まで縦方向部分36aが破断すると、さらに径方向部分36bが径方向に引き裂かれていき、ついには縦方向引き裂き部35が完全に破断して外筒13の分離部30に対応する部位が外方に延び、上蓋Bはさらにキャップ本体Aから遠ざかる(図7参照)。
キャップ本体Aから離れた上蓋Bは引っ張りやすくなり、分離部30に隣接する周方向引き裂き部31の横薄肉部29を引き裂き始める。
横薄肉部29の破断が進み完全に破断すると、上蓋Bはキャップ本体Aから大きく遠ざかって、外筒13は連結部25のみで基壁15と連結している状態となる。
この状態からさらに上蓋Bを引っ張れば、容易に係止突条22と係止リング3との係合が外れ、キャップ本体Aを容器本体Dから取り外すことができる。
このように、本実施例の打栓キャップは、縦方向引き裂き部35に隣接して外筒13と基壁15が分離している分離部30が所定円弧範囲にわたって設けられているので、ねじ部2に嵌合する比較的長い外筒13の縦方向引き裂き部35であっても容易に破断を進めることができ、キャップ本体Aから離れた上蓋Bを引っ張ることによって周方向引き裂き部31の破断も容易に開始することができるから、分別廃棄を容易に行うことができる。
本実施例の打栓キャップは、ねじ部2を有する汎用の飲料用容器の口部1に打栓により装着することができるので、充填工程が効率的になるとともに、打栓キャップのための特別な口部を具えた容器本体を用意する必要がなく、製品管理が容易となりコストを低減することができる。
また、外筒13の内周にねじ部2のねじ山に接する比較的長い芯出し面20が設けられることによって打栓時の芯出しが確実に行われ、打栓キャップが傾いて口部に食い込むような不具合の発生を防止することができる。
さらに、縦方向引き裂き部35に隣接して分離部30を設け、分離部30に続いて周方向引き裂き部31を設けるようにしたから、比較的長い外筒13を有する打栓キャップでも分別廃棄を容易に行うことができる。
本実施例の打栓キャップは片手で開閉可能であり、注出筒によって内容液を対象物に的確に注出することができるので、調味料等の食品用容器に適用して好適である。
A キャップ本体
B 上蓋
C ヒンジ
D 容器本体
1 口部
2 ねじ部
3 係止リング
4 ネックリング
10 嵌合筒部
11 注出筒部
12 嵌合溝
13 外筒
14 内筒
15 基壁
17 膨出部
18 蓋係合部
20 芯出し面
21 環状凹部
22 係止突条
23 空気抜き溝
24 縮径垂壁
25 連結部
26 スリット溝
27 溝底部
28 間隙
29 横薄肉部
30 分離部
31 周方向引き裂き部
33 外切欠き部
34 内切欠き部
35 縦方向引き裂き部
36 縦薄肉部
40 注出筒
41 隔壁
42 薄肉弱化部
43 除去部
44 支柱
45 プルリング
46 把持片
50 頂壁
51 側周壁
53 係合溝
54 係合突部
55 補強リブ
56 内肉抜き部
57 外肉抜き部
58 摘み
59 下肉抜き部
61 密封筒
62 シール突条

Claims (5)

  1. 容器本体の口部に嵌合する嵌合溝を有する嵌合筒部を具え、
    嵌合筒部は、嵌合溝を挟んで外周側の外筒と、内周側の内筒と、嵌合溝の上部で外筒と内筒とを連設する基壁とを具え、
    外筒の内周面には、口部外周に設けられたねじ部のねじ山頂部に接する芯出し面が設けられ、芯出し面の下部には、口部のねじ部下方に設けられた係止リングに係合する係止突条が突設されており、
    係止突条の径は、芯出し面と同じか芯出し面より大きく、かつ、係止リングより小さいことを特徴とする打栓キャップ。
  2. 嵌合溝は、ねじ部のない口部の先端部に嵌合するシール溝部を有し、
    シール溝部は、基壁下部の外周側から垂設され口部先端部を挟持する縮径垂壁の内周面と、内筒外周面と、口部先端面の天面に当接する基壁下面とにより形成されることを特徴とする請求項1に記載の打栓キャップ。
  3. 嵌合筒部と、注出口を形成して内容物を案内する注出筒部とを具えたキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設される上蓋とからなり、
    基壁は、内周側で注出筒部に連設するとともに、上部には、上蓋の側周壁内周面下部に設けられた環状の係合溝と係合可能な膨出部を有する蓋係合部が立設されているヒンジキャップであることを特徴とする請求項1または2に記載の打栓キャップ。
  4. 外筒と縮径垂壁との間には、周方向の一部所定範囲の連結部を除いて上方からスリット溝が穿設され、連結部のヒンジ側端部に隣接してヒンジを略中央位置とする所定範囲のスリット溝は、溝底部で外筒と縮径垂壁が分離している分離部を形成し、分離部と連結部のヒンジと反対側の端部との間のスリット溝は、溝底部で外筒と縮径垂壁が破断可能な薄肉部により連結された周方向引き裂き部を形成しており、分離部の連結部に隣接した部位には、外筒を径方向に切り欠いて形成した破断可能な薄肉部からなる縦方向引き裂き部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の打栓キャップ。
  5. 分離部は、ヒンジを略中央とする中心角約40〜120°の円弧範囲に形成され、
    連結部は、略15〜45°の円弧範囲に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の打栓キャップ。
JP2015038591A 2015-02-27 2015-02-27 打栓キャップ Active JP6363036B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015038591A JP6363036B2 (ja) 2015-02-27 2015-02-27 打栓キャップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015038591A JP6363036B2 (ja) 2015-02-27 2015-02-27 打栓キャップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016159927A JP2016159927A (ja) 2016-09-05
JP6363036B2 true JP6363036B2 (ja) 2018-07-25

Family

ID=56846207

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015038591A Active JP6363036B2 (ja) 2015-02-27 2015-02-27 打栓キャップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6363036B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021075329A (ja) * 2019-10-31 2021-05-20 株式会社吉野工業所 ヒンジキャップ

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0352680Y2 (ja) * 1984-09-12 1991-11-15
JPH0449086Y2 (ja) * 1987-07-22 1992-11-18
AUPQ062499A0 (en) * 1999-05-28 1999-06-24 Yami Yoghurt Pty Ltd Bottle closure
JP5709613B2 (ja) * 2011-03-31 2015-04-30 株式会社吉野工業所 不正防止キャップ
JP5342047B2 (ja) * 2012-08-16 2013-11-13 日本クロージャー株式会社 打栓性及び分別廃棄性に優れたプラスチックキャップ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016159927A (ja) 2016-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101744846B1 (ko) 다목적 친환경캡
US20140083879A1 (en) Cutting and dispensing closures
US20130058595A1 (en) Screw closure for soft packaging
JP2018052619A (ja) 注出キャップの中栓
JP4557224B2 (ja) 中栓付きキャップ
KR20070047806A (ko) 봉함 캡 부착 용기
JP6363036B2 (ja) 打栓キャップ
JP6234019B2 (ja) キャップ
JP4251280B2 (ja) 分別機能を備えたプラスチックキャップ
JP6971172B2 (ja) 注出容器
JP2020070063A (ja) ヒンジキャップ
US10336495B2 (en) Container comprising a single-piece head section
JP5137705B2 (ja) 分別機能付ヒンジキャップ
JP2017081617A (ja) ヒンジキャップ
JP6478817B2 (ja) 分別廃棄用キャップ
JPH1095450A (ja) 容器及びこれに用いる耐熱キャップ
JP3188139U (ja) ボトルキャップ
JP2012071862A (ja) 開封刃付きキャップ
JP7466988B2 (ja) ヒンジキャップ
JP5164581B2 (ja) 分別機能付ヒンジキャップ
JP7337657B2 (ja) 注出キャップ
EP3904230A1 (en) Portion container, container mixing system and method of use therefor
JP5230283B2 (ja) 合成樹脂製キャップ
JPS63218054A (ja) 最初孔を開けることのできる蓋で閉じられている容器用の栓
JP2005206222A (ja) プルリング付きキャップ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170829

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180626

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180627

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6363036

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150