JP2021075329A - ヒンジキャップ - Google Patents
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Abstract
Description
さらに、本発明のヒンジキャップの別の具体的実施形態として、摘み部は、基部に上面から凹設された変形凹部を備えることを特徴とする構成を採用する。
なお、以下の説明において、図1でみて、上方向を「上」とし、下方向を「下」とし、右方向を「背面側」(ヒンジ側)とし、左方向を「正面側」(ヒンジと反対側)とする。
キャップ本体Aは、容器本体Dの口部1に装着される装着部5と、装着部5の内縁上端から内方に延設され、口部1の開口を封鎖する基壁6と、基壁6を貫通する注出口の周囲から立設される注出筒7と、装着部5の正面側に切り離し可能に連設された封緘部材Eとを備えている。
なお、本実施例では、注出筒7は、キャップ本体Aの中央部から正面側に偏った位置に設けられているが、注出筒7は、中央部にあっても構わない。
外周壁部10は、正面側の外周上部に所定の範囲で封緘部材Eが連設され、内周下部に容器本体Dの口部1の嵌合突部2と係合する係合突部11が設けられている。
このため、ヒンジキャップは、容器の廃棄時に、ヒンジCを介して上蓋Bを引き下げると、外周切り込み部13が縦方向引き裂きライン、スリット溝14が周方向引き裂きラインとなり、外周壁部10は、外周切り込み部13を起点に周方向に破断され、破断された部分の係合突部11と容器本体Dの口部1との係合が外されていき、簡単にヒンジキャップを容器本体Dから引き離し、分別して廃棄することができる。
側周壁21の内周下端部には、拡径され、キャップ本体Aの蓋係合部8の上面および外周と係合する係合凹部25が設けられている。
側周壁21の外周凹部26が形成された部分は、壁の厚さが、他の部分の壁の厚さに比べ薄肉となり、特に、側周壁21の内周側から凹設された係合凹部25がある摘み部27より上方の箇所は、最薄肉となる薄肉壁部21bとなっている。
なお、側周壁21には、外周凹部26が形成されていなくてもよく、摘み部27よりも上方の側周壁21が薄肉に形成され、摘み部27の持ち上げ時に、摘み部27の基部から変形する肉厚であればよい。
封緘係止部28は、摘み部27の下面から垂設され、セット時に内側面がキャップ本体Aの外周壁部10外周の一部を覆うように、円弧状に形成された挿入壁部29と、挿入壁部29の下部に形成された断面が楔状の嵌合部30とを備えている。
嵌合部30は、下端から外側斜め上方に延びる傾斜下面30aと、傾斜下面30aから上方に延びる外側面30bと、外側面30bの上端から内側に延びる段上面30cとが形成され、セット時に封緘部材Eと係合する。
封緘壁35は、両端に外周壁部10に向けた側壁37をそれぞれ備え、側壁37は、破断可能な弱化部36を介して外周壁部10にそれぞれ連設されている。
封緘壁35は、内側面の周方向幅が、封緘係止部28の挿入壁部29の周方向幅より僅かに大きい幅で形成され、また、上下方向に、外周壁部10の上端からセット時に封緘係止部28の嵌合部30の段上面30cと係合する長さで形成されている。
本実施例のヒンジキャップは、図2に示す開蓋状態で一体成形されたのち、セット時に、上蓋BをヒンジCを介してキャップ本体Aに対して閉蓋方向に回動させ、上蓋Bの側周壁21の係合凹部25とキャップ本体Aの蓋係合部8とを嵌合させ、ヒンジキャップを閉蓋する。
なお、本実施例では、外周壁部10の上端面からスリット溝14が凹設され、外周壁部10の上部の壁の厚さが下部よりも薄くなっているために、容器本体Dに装着する前のキャップ本体Aは、嵌合部30が空間a内を通過する際に、わずかに変形し易くなっている。
本実施例のヒンジキャップが装着された容器は、上蓋Bの上からの打栓時および、上蓋Bを下にして落下した時の衝撃に対して、上蓋Bの中筒壁23の下端がキャップ本体Aの基壁6の下壁部6a内縁に当接するので、中筒壁23が上蓋Bからの衝撃力でキャップ本体Aに対して上蓋Bが押し込まれ、側周壁21が外にずれたり、密封筒22が注出筒7内で押し込まれたりすることを防ぎ、ヒンジキャップの閉蓋および密封が安定して維持される。
摘み部27を持ち上げると、側周壁21の薄肉壁部21bは、他の部分の側周壁21の壁厚より薄肉となっているので、図3に示すように、摘み部27の基部側から薄肉壁部21bが簡単に変形し、薄肉壁部21bを支点に摘み部27が持ち上げられていく。
このとき、嵌合部30の段上面30cは、封緘壁35の下端面に当接し、引っ掛かるので、封緘壁35と挿入壁部29との係合が外れることはない。
さらに、封緘壁35が持ち上げられると、封緘壁35に連設された両側の側壁37も連動して持ち上げられ、キャップ本体Aの外周壁部10と連設された弱化部36にそれぞれ力が掛かり、両方の弱化部36が破断され、キャップ本体Aから封緘部材Eが切り離される。
また、側壁37の両方に弱化部36を設けても、最初の開蓋で片方の弱化部36しか破断しない場合もあるが、少なくとも封緘部材Eの両端部のうち、いずれかは切り離されるので、それを視認して不正開封を防止できる。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、異なる構成部分のみ異なる符号を付して相違点を中心に説明する。
装着部45は、基壁46の外縁に連設され、上蓋Baと係合する環状の蓋係合部48と、蓋係合部48の内周縁から垂設された内筒49と、蓋係合部48の外周縁から垂設され、上端部の一部にヒンジCが連設された外周壁部50とから構成されている。
薄肉壁52は、容器本体Daにキャップ本体Aaを装着した際に、薄肉壁52の下端が、容器本体Daのネックリング42上面との間に隙間ができないように、当接または近接する高さで形成され、さらに、薄肉壁52の周方向には、薄肉壁52の厚さより薄く形成された最薄部53が所定の間隔で複数配設されている。
側周壁56の内周下端部には、拡径され、キャップ本体Aaの蓋係合部48の上面および外周と係合する係合凹部59が設けられている。
摘み部61は、基部に上面から変形凹部62が凹設され、その部分の摘み部61は、薄肉変形部61aとなっている。
側周壁56の外周凹部60が形成された部分は、壁の厚さが、他の部分の壁の厚さに比べ薄肉となり、特に、側周壁56の内周側から凹設された係合凹部59がある箇所は、最薄肉となる薄肉壁部56aとなっている。
摘み部61の下面には、セット時に後述する封緘部材Eaと係合し、開蓋時に封緘部材Eaをキャップ本体Aaから切り離す封緘係止部28が設けられている。
さらに、封緘部材Eaは、封緘壁65の外周上端に連設され、摘み部61を覆う被覆部66が設けられている。
被覆部66は、摘み部61の封緘係止部28より外側下面を覆う底壁部67と、底壁部67の外縁に立設され、摘み部61の外側面を覆う側壁部68とから構成されている。
封緘壁65は、両端に外周壁部50に向けた側壁70をそれぞれ備え、図5(a)に示すように、側壁70は、破断可能な弱化部69を介して外周壁部50にそれぞれ連設されている。
本実施例のヒンジキャップは、ヒンジキャップの閉蓋時に、封緘部材Eaの空間a内に上蓋Baの摘み部61の封緘係止部28が上方から挿入され、封緘壁65と係合するとともに、被覆部66が摘み部61の上面以外を覆うこととなる。
閉蓋されたヒンジキャップは、内容物が充填された容器本体Daの口部40に打栓等により装着する。
底壁部67を持ち上げると、上面に当接する上蓋Baの摘み部61も下方から持ち上げられる。
摘み部61は、基部に凹設された変形凹部62により形成された薄肉変形部61aが変形し易くなっているので、図6(a)に示すように、摘み部61の持ち上げに対して薄肉変形部61aが支点となり、被覆部66とともに摘み部61の先端側が上方に持ち上げられていく。
さらに、封緘壁65が持ち上げられると、封緘壁65に連設された両側の側壁70も連動して持ち上げられ、キャップ本体Aaの外周壁部50と連設された弱化部69が下方から破断され、キャップ本体Aaから封緘部材Eaが切り離される。
封緘部材Eaは、被覆部66の持ち上げと封緘係止部28による封緘壁65の持ち上げとにより、全体的に下部が外側上方に向くように持ち上げられ、キャップ本体Aaの外周壁部50から離されるので、キャップ本体Aaから封緘部材Eaを確実に切り離すことができる。
上蓋Baの側周壁56の薄肉壁部56aも、開蓋の際に、その部分の壁が変形するので、上蓋Baの係合凹部59とキャップ本体Aaの蓋係合部48との嵌合が強固であっても、簡単かつ弱い力で開蓋することができる。
また、開蓋後には、封緘部材Eaは、キャップ本体Aaから切り離されているので、上蓋Baの摘み部61および封緘係止部28から簡単に外すことができる。
B、Ba 上蓋
C ヒンジ
D、Da 容器本体
E、Ea 封緘部材
a 空間
1、40 口部
2、41 嵌合突部
5、45 装着部
6、46 基壁
6a 下壁部
6b 段部
6c 上壁部
7、47 注出筒
8、48 蓋係合部
9、49 内筒
10、50 外周壁部
11、51 係合突部
13 外周切り込み部
14 スリット溝
20、55 頂壁
21、56 側周壁
21a 下端部
21b、56a 薄肉壁部
22、57 密封筒
23、58 中筒壁
25、59 係合凹部
26、60 外周凹部
27、61 摘み部
28 封緘係止部
29 挿入壁部
30 嵌合部
30a 傾斜下面
30b 外側面
30c 段上面
35、65 封緘壁
36、69 弱化部
37、70 側壁
42 ネックリング
52 薄肉壁
53 最薄部
61a 薄肉変形部
62 変形凹部
66 被覆部
67 底壁部
68 側壁部
Claims (8)
- 容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設された上蓋とからなるヒンジキャップであって、
キャップ本体は、容器本体の口部に装着される装着部と、装着部のヒンジと反対側に切り離し可能に連設された封緘部材とを備え、
上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁から垂設された側周壁と、側周壁のヒンジと反対側から突設された摘み部と、側周壁の摘み部より上方に形成され、摘み部の持ち上げ時に、摘み部を基部から変形する薄肉壁部とを備え、
摘み部は、閉蓋時に封緘部材と係合し、開蓋時に封緘部材をキャップ本体から切り離す封緘係止部を備えることを特徴とするヒンジキャップ。 - 封緘部材は、装着部の外周面から所定の間隔を隔て、周方向に形成された封緘壁を備え、
封緘係止部は、閉蓋時に封緘壁と装着部の外周面との間に形成された空間に、上方から挿入されることを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。 - 封緘壁は、両端に装着部に向けた側壁をそれぞれ備え、
側壁は、少なくとも一方が装着部に連設された破断可能な弱化部を備え、
封緘係止部は、摘み部から垂設された挿入壁部と、挿入壁部の下部に形成され、封緘壁の下端面と係合する嵌合部とを備えることを特徴とする請求項2に記載のヒンジキャップ。 - 装着部は、上蓋と係合する蓋係合部と、蓋係合部の外周縁から垂設された外周壁部とを備え、
封緘部材は、外周壁部に破断可能な弱化部を介して連設され、
上蓋は、側周壁の内周下端部に、蓋係合部と係合する係合凹部を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のヒンジキャップ。 - 上蓋は、側周壁のヒンジと反対側の外周に、中央から両側の所定の位置まで周方向に延び、下端部を残して上方から凹設された外周凹部を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のヒンジキャップ。
- 封緘部材は、摘み部を覆う被覆部を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のヒンジキャップ。
- 被覆部は、摘み部の封緘係止部より外側下面を覆う底壁部と、摘み部の外側面を覆う側壁部とを備えることを特徴とする請求項6に記載のヒンジキャップ。
- 摘み部は、基部に上面から凹設された変形凹部を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のヒンジキャップ。
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