JP2021075329A - ヒンジキャップ - Google Patents

ヒンジキャップ Download PDF

Info

Publication number
JP2021075329A
JP2021075329A JP2020033569A JP2020033569A JP2021075329A JP 2021075329 A JP2021075329 A JP 2021075329A JP 2020033569 A JP2020033569 A JP 2020033569A JP 2020033569 A JP2020033569 A JP 2020033569A JP 2021075329 A JP2021075329 A JP 2021075329A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
lid
hinge
sealing
sealing member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020033569A
Other languages
English (en)
Inventor
早川 茂
Shigeru Hayakawa
早川  茂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Publication of JP2021075329A publication Critical patent/JP2021075329A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

【課題】 最初の開蓋時に上蓋の摘み部を持ち上げるだけで、封緘部材をキャップ本体から切り離すとともに、上蓋を開蓋することができるヒンジキャップを提供すること。【解決手段】 容器本体Dの口部1に装着されるキャップ本体Aと、キャップ本体AにヒンジCを介して連設された上蓋Bとからなるヒンジキャップであって、キャップ本体Aは、容器本体Dの口部1に装着される装着部5と、装着部5のヒンジCと反対側に切り離し可能に連設された封緘部材Eとを備え、上蓋Bは、頂壁20と、頂壁20の周縁から垂設された側周壁21と、側周壁21のヒンジCと反対側から突設された摘み部27と、側周壁21の摘み部27より上方に形成され、摘み部27の持ち上げ時に、摘み部27を基部から変形する薄肉壁部21bとを備え、摘み部27は、閉蓋時に封緘部材Eと係合し、開蓋時に封緘部材Eをキャップ本体Aから切り離す封緘係止部28を備えることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、ヒンジキャップ、とくに不正な開封を防止する機構を備えるヒンジキャップに関するものである。
内容物を収納した容器本体の口部に、キャップ本体と上蓋とがヒンジを介して連設されたヒンジキャップが装着された各種容器において、これら内容物が不正に抜き取られたり、詰め替えられないように、キャップ本体に封緘部材を切り離し可能に連設し、未開封状態時に、封緘部材を上蓋と係合させて閉蓋状態を維持させ、該封緘部材の有無で視覚的に開封状態を確認できるようにしたヒンジキャップは従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−214241号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のヒンジキャップでは、最初にヒンジキャップを開蓋する際に、まず、封緘部材をキャップ本体から切り離した後に、上蓋の指掛け凹部に指を掛け、ヒンジを支点に上蓋を押し上げて開蓋するという2つの操作が必要となり、開蓋に手間を要するという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、キャップ本体に破断可能に連設された封緘部材の状態で不正な開封を視認することができるとともに、最初の開蓋時に上蓋の摘み部を持ち上げるだけで、封緘部材をキャップ本体から切り離すとともに、上蓋を開蓋することができるヒンジキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、ヒンジキャップとして、容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設された上蓋とからなるヒンジキャップであって、キャップ本体は、容器本体の口部に装着される装着部と、装着部のヒンジと反対側に切り離し可能に連設された封緘部材とを備え、上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁から垂設された側周壁と、側周壁のヒンジと反対側から突設された摘み部と、側周壁の摘み部より上方に形成され、摘み部の持ち上げ時に、摘み部を基部から変形する薄肉壁部とを備え、摘み部は、閉蓋時に封緘部材と係合し、開蓋時に封緘部材をキャップ本体から切り離す封緘係止部を備えることを特徴とする構成を採用する。
本発明の封緘部材の実施形態として、封緘部材は、装着部の外周面から所定の間隔を隔て、周方向に形成された封緘壁を備え、封緘係止部は、閉蓋時に封緘壁と装着部の外周面との間に形成された空間に、上方から挿入されることを特徴とする構成を採用し、また、封緘壁は、両端に装着部に向けた側壁をそれぞれ備え、側壁は、少なくとも一方が装着部に連設された破断可能な弱化部を備え、封緘係止部は、摘み部から垂設された挿入壁部と、挿入壁部の下部に形成され、封緘壁の下端面と係合する嵌合部とを備えることを特徴とする構成を採用する。
本発明のヒンジキャップの具体的実施形態として、装着部は、上蓋と係合する蓋係合部と、蓋係合部の外周縁から垂設された外周壁部とを備え、封緘部材は、外周壁部に破断可能な弱化部を介して連設され、上蓋は、側周壁の内周下端部に、蓋係合部と係合する係合凹部を備えることを特徴とする構成を採用し、また、上蓋は、側周壁のヒンジと反対側の外周に、中央から両側の所定の位置まで周方向に延び、下端部を残して上方から凹設された外周凹部を備えることを特徴とする構成を採用する。
本発明の封緘部材の別の実施形態として、封緘部材は、摘み部を覆う被覆部を備えることを特徴とする構成を採用し、また、被覆部は、摘み部の封緘係止部より外側下面を覆う底壁部と、摘み部の外側面を覆う側壁部とを備えることを特徴とする構成を採用する。
さらに、本発明のヒンジキャップの別の具体的実施形態として、摘み部は、基部に上面から凹設された変形凹部を備えることを特徴とする構成を採用する。
本発明のヒンジキャップは、上記構成を採用することにより、ヒンジキャップを最初に開蓋する際に、摘み部を持ち上げる一つの操作だけで、封緘部材をキャップ本体から切り離すと同時に、上蓋を開蓋することができ、不正開封を視認することができるので、上蓋の開蓋に手間を要しない。
さらに、封緘部材に摘み部を覆う被覆部を設けることにより、開封前に摘み部を押し上げて不正開蓋することを防止することができ、また、被覆部を下方から持ち上げることにより、摘み部が押し上げられ、簡単に開蓋できるだけでなく、封緘部材の一部である被覆部を持ち上げることによって封緘部材を確実にキャップ本体から切り離すことができる。
本発明の第1実施例であるヒンジキャップを装着した容器を示す説明図で、(a)は側断面図、(b)は側面図である。 本発明の第1実施例であるヒンジキャップの開蓋時を示す説明図で、(a)は上面図、(b)は側断面図である。 本発明の第1実施例であるヒンジキャップを装着した容器を最初に開蓋する際の要部を示す説明図で、(a)は側断面図、(b)は側面図である。 本発明の第2実施例であるヒンジキャップを装着した容器を示す説明図で、(a)は側断面図、(b)は正面図である。 本発明の第2実施例であるヒンジキャップの開蓋時を示す説明図で、(a)は上面図、(b)は側断面図である。 本発明の第2実施例であるヒンジキャップを装着した容器を開蓋する際の要部を示す説明図で、(a)は最初に開蓋した際の側断面図、(b)は開蓋中の側面図である。
次に、本発明のヒンジキャップについて、実施例をあげ、図面を参照して説明する。
なお、以下の説明において、図1でみて、上方向を「上」とし、下方向を「下」とし、右方向を「背面側」(ヒンジ側)とし、左方向を「正面側」(ヒンジと反対側)とする。
図1および図2において、Aは容器本体Dに打栓されるキャップ本体、Bはキャップ本体AにヒンジCを介して連設された上蓋、Eはキャップ本体Aの正面側に切り離し可能に形成され、上蓋Bと係合する封緘部材である。
図1に示すように、容器本体Dは、口部1を備え、口部1の外周には、嵌合突部2が形成されている。
キャップ本体Aは、容器本体Dの口部1に装着される装着部5と、装着部5の内縁上端から内方に延設され、口部1の開口を封鎖する基壁6と、基壁6を貫通する注出口の周囲から立設される注出筒7と、装着部5の正面側に切り離し可能に連設された封緘部材Eとを備えている。
基壁6は、装着部5の内縁上端から延びる下壁部6aと、下壁部6aの内側端から段部6bを介して一段上方に形成され、内側端に注出筒7が連設された上壁部6cとから構成されている。
なお、本実施例では、注出筒7は、キャップ本体Aの中央部から正面側に偏った位置に設けられているが、注出筒7は、中央部にあっても構わない。
装着部5は、基壁6の外縁に連設され、上蓋Bと係合する環状の蓋係合部8と、蓋係合部8の内周縁から垂設された内筒9と、蓋係合部8の外周縁から垂設され、上端部の一部にヒンジCが連設された外周壁部10とから構成されている。
外周壁部10は、正面側の外周上部に所定の範囲で封緘部材Eが連設され、内周下部に容器本体Dの口部1の嵌合突部2と係合する係合突部11が設けられている。
本実施例では、外周壁部10は、ヒンジCの左右いずれかの近傍に、図1(b)および図2(a)に示すように、外周面に平面視で略V字状の外周切り込み部13が上方から切り込まれ、外周切り込み部13の内周側の上部の薄肉部を隔てた位置を起点として背面側(ヒンジC側)の円周方向に所定の範囲延びるように、スリット溝14が上方から凹設されている。
このため、ヒンジキャップは、容器の廃棄時に、ヒンジCを介して上蓋Bを引き下げると、外周切り込み部13が縦方向引き裂きライン、スリット溝14が周方向引き裂きラインとなり、外周壁部10は、外周切り込み部13を起点に周方向に破断され、破断された部分の係合突部11と容器本体Dの口部1との係合が外されていき、簡単にヒンジキャップを容器本体Dから引き離し、分別して廃棄することができる。
図1および図2に示すように、上蓋Bは、頂壁20と、頂壁20の周縁から垂設され、外周下端の所定の位置にヒンジCを連設する側周壁21と、頂壁20下面から垂設され、閉蓋時に外周がキャップ本体Aの注出筒7の内周に挿入される密封筒22と、頂壁20下面の密封筒22より外側に垂設され、下端面が基壁6の下壁部6a内縁に近接または当接する中筒壁23とを備えている。
側周壁21の内周下端部には、拡径され、キャップ本体Aの蓋係合部8の上面および外周と係合する係合凹部25が設けられている。
側周壁21の正面側の外周には、中央から両側の所定の範囲まで周方向に延び、下端部21aを残して上方から凹設された外周凹部26が形成されており、下端部21aから周方向に沿って摘み部27が突設されている。
側周壁21の外周凹部26が形成された部分は、壁の厚さが、他の部分の壁の厚さに比べ薄肉となり、特に、側周壁21の内周側から凹設された係合凹部25がある摘み部27より上方の箇所は、最薄肉となる薄肉壁部21bとなっている。
なお、側周壁21には、外周凹部26が形成されていなくてもよく、摘み部27よりも上方の側周壁21が薄肉に形成され、摘み部27の持ち上げ時に、摘み部27の基部から変形する肉厚であればよい。
摘み部27には、セット時に後述する封緘部材Eと係合し、開蓋時に封緘部材Eをキャップ本体Aから切り離す封緘係止部28が設けられている。
封緘係止部28は、摘み部27の下面から垂設され、セット時に内側面がキャップ本体Aの外周壁部10外周の一部を覆うように、円弧状に形成された挿入壁部29と、挿入壁部29の下部に形成された断面が楔状の嵌合部30とを備えている。
嵌合部30は、下端から外側斜め上方に延びる傾斜下面30aと、傾斜下面30aから上方に延びる外側面30bと、外側面30bの上端から内側に延びる段上面30cとが形成され、セット時に封緘部材Eと係合する。
封緘部材Eは、キャップ本体Aの装着部5の正面側である外周壁部10の外周面から所定の間隔を隔て、周方向に形成された封緘壁35を備え、封緘壁35と外周壁部10の外周面との間に形成された空間aは、ヒンジキャップのセット(閉蓋)時に封緘係止部28が上方から挿入される。
封緘壁35は、両端に外周壁部10に向けた側壁37をそれぞれ備え、側壁37は、破断可能な弱化部36を介して外周壁部10にそれぞれ連設されている。
封緘壁35は、内側面の周方向幅が、封緘係止部28の挿入壁部29の周方向幅より僅かに大きい幅で形成され、また、上下方向に、外周壁部10の上端からセット時に封緘係止部28の嵌合部30の段上面30cと係合する長さで形成されている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップは、図2に示す開蓋状態で一体成形されたのち、セット時に、上蓋BをヒンジCを介してキャップ本体Aに対して閉蓋方向に回動させ、上蓋Bの側周壁21の係合凹部25とキャップ本体Aの蓋係合部8とを嵌合させ、ヒンジキャップを閉蓋する。
セット時に、封緘部材Eの空間a内に上蓋Bの摘み部27から垂下された封緘係止部28が上方から挿入され、封緘壁35の内面に封緘係止部28の嵌合部30に形成された傾斜下面30aが当接し、嵌合部30が封緘壁35をわずかに押し拡げながら空間a内に挿入壁部29が挿入される。
なお、本実施例では、外周壁部10の上端面からスリット溝14が凹設され、外周壁部10の上部の壁の厚さが下部よりも薄くなっているために、容器本体Dに装着する前のキャップ本体Aは、嵌合部30が空間a内を通過する際に、わずかに変形し易くなっている。
最後は、図1に示すように、封緘係止部28の挿入壁部29は、内側がキャップ本体Aの外周壁部10の外周面に沿って近接し、挿入壁部29の外面が封緘壁35の内面に当接または近接するとともに、嵌合部30の段上面30cが封緘壁35の下端面に係合し、閉蓋状態が維持される。
閉蓋されたヒンジキャップは、内容物が充填された容器本体Dの口部1に打栓等により装着する。
本実施例のヒンジキャップが装着された容器は、上蓋Bの上からの打栓時および、上蓋Bを下にして落下した時の衝撃に対して、上蓋Bの中筒壁23の下端がキャップ本体Aの基壁6の下壁部6a内縁に当接するので、中筒壁23が上蓋Bからの衝撃力でキャップ本体Aに対して上蓋Bが押し込まれ、側周壁21が外にずれたり、密封筒22が注出筒7内で押し込まれたりすることを防ぎ、ヒンジキャップの閉蓋および密封が安定して維持される。
本実施例のヒンジキャップが装着された容器を最初に使用するときには、まず、上蓋Bの摘み部27を上方に持ち上げる。
摘み部27を持ち上げると、側周壁21の薄肉壁部21bは、他の部分の側周壁21の壁厚より薄肉となっているので、図3に示すように、摘み部27の基部側から薄肉壁部21bが簡単に変形し、薄肉壁部21bを支点に摘み部27が持ち上げられていく。
その際、摘み部27の下面から垂下された封緘係止部28も下部の嵌合部30が外側上方に向くように持ち上げられ、それに伴い、挿入壁部29の外面と当接する封緘部材Eの封緘壁35も下部が外側上方に向くように持ち上げられる。
このとき、嵌合部30の段上面30cは、封緘壁35の下端面に当接し、引っ掛かるので、封緘壁35と挿入壁部29との係合が外れることはない。
さらに、封緘壁35が持ち上げられると、封緘壁35に連設された両側の側壁37も連動して持ち上げられ、キャップ本体Aの外周壁部10と連設された弱化部36にそれぞれ力が掛かり、両方の弱化部36が破断され、キャップ本体Aから封緘部材Eが切り離される。
封緘部材Eが切り離された後は、摘み部27を簡単に持ち上げることができ、最初に、薄肉壁部21b付近の側周壁21の係合凹部25と、蓋係合部8との嵌合が外され、さらに、上蓋Bが持ち上げられると、他の側周壁21の係合凹部25と蓋係合部8との嵌合が薄肉壁部21b側から外され、上蓋Bが開蓋される。
本実施例のヒンジキャップは、上蓋Bの側周壁21に薄肉壁部21bを設け、開蓋の際に、摘み部27を持ち上げるとその部分の壁が変形するので、上蓋Bの係合凹部25とキャップ本体Aの蓋係合部8との嵌合が強固であっても、簡単かつ弱い力で開蓋することができる。
以上のように、本実施例のヒンジキャップは、最初の開蓋時に、摘み部27を持ち上げるだけの一つの操作により、上蓋Bの開蓋と同時にキャップ本体Aから封緘部材Eを切り離すことができ、封緘部材Eの有無を視認することにより、不正開封を防止することができる。
本実施例では、封緘部材Eの封緘壁35をキャップ本体Aに対して、両側の側壁37の両方に弱化部36を介して連設し、最初のヒンジキャップの開蓋で両方の弱化部36が破断し、封緘部材Eをキャップ本体Aから切り離すようにしているが、両側の側壁37のいずれか一方を破断可能な弱化部36とし、もう一方を破断不能な状態で外周壁部10に連設するようにしてもよく、この場合は、最初の開蓋で封緘部材Eの一端側がキャップ本体Aの外周壁部10に残るが、片側の弱化部36は破断され、封緘部材Eの他端側が切り離されるので、この状態を視認して不正開封を確認することができる。
また、側壁37の両方に弱化部36を設けても、最初の開蓋で片方の弱化部36しか破断しない場合もあるが、少なくとも封緘部材Eの両端部のうち、いずれかは切り離されるので、それを視認して不正開封を防止できる。
次に、第1実施例における封緘部材とキャップ本体の構成を変更した第2実施例について説明する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、異なる構成部分のみ異なる符号を付して相違点を中心に説明する。
図4および図5において、Aaは容器本体Daに打栓されるキャップ本体、Baはキャップ本体AaにヒンジCを介して連設された上蓋、Eaはキャップ本体Aaの正面側に切り離し可能に形成され、上蓋Baと係合する封緘部材である。
図4に示すように、容器本体Daの口部40の外周には、上部の嵌合突部41と、その下方にネックリング42が形成されている。
キャップ本体Aaは、容器本体Daの口部40に装着される装着部45と、装着部45の内縁上端から内方に延設され、口部40の開口を封鎖する基壁46と、基壁46を貫通する注出口の周囲から立設される注出筒47と、装着部45の正面側に切り離し可能に連設された封緘部材Eaとを備えている。
装着部45は、基壁46の外縁に連設され、上蓋Baと係合する環状の蓋係合部48と、蓋係合部48の内周縁から垂設された内筒49と、蓋係合部48の外周縁から垂設され、上端部の一部にヒンジCが連設された外周壁部50とから構成されている。
外周壁部50は、正面側の外周上部に所定の範囲で封緘部材Eaが連設され、内周下部に容器本体Daの口部40の嵌合突部41と係合する係合突部51が設けられ、下端には、薄肉壁52が垂設されている。
薄肉壁52は、容器本体Daにキャップ本体Aaを装着した際に、薄肉壁52の下端が、容器本体Daのネックリング42上面との間に隙間ができないように、当接または近接する高さで形成され、さらに、薄肉壁52の周方向には、薄肉壁52の厚さより薄く形成された最薄部53が所定の間隔で複数配設されている。
図4および図5に示すように、上蓋Baは、頂壁55と、頂壁55の周縁から垂設され、外周下端の所定の位置にヒンジCを連設する側周壁56と、頂壁55下面から垂設され、閉蓋時に外周がキャップ本体Aaの注出筒47の内周に挿入される密封筒57と、頂壁55下面の密封筒57より外側に垂設され、下端面が基壁46上面に近接または当接する中筒壁58とを備えている。
側周壁56の内周下端部には、拡径され、キャップ本体Aaの蓋係合部48の上面および外周と係合する係合凹部59が設けられている。
側周壁56の正面側の外周には、中央から両側の所定の範囲まで周方向に延びる外周凹部60が形成され、外周凹部60の外周下端部から摘み部61が突設されている。
摘み部61は、基部に上面から変形凹部62が凹設され、その部分の摘み部61は、薄肉変形部61aとなっている。
側周壁56の外周凹部60が形成された部分は、壁の厚さが、他の部分の壁の厚さに比べ薄肉となり、特に、側周壁56の内周側から凹設された係合凹部59がある箇所は、最薄肉となる薄肉壁部56aとなっている。
摘み部61の下面には、セット時に後述する封緘部材Eaと係合し、開蓋時に封緘部材Eaをキャップ本体Aaから切り離す封緘係止部28が設けられている。
封緘部材Eaは、キャップ本体Aaの装着部45の正面側である外周壁部50の外周面から所定の間隔を隔て、周方向に形成された封緘壁65を備え、封緘壁65と外周壁部50の外周面との間に形成された空間aは、ヒンジキャップのセット(閉蓋)時に摘み部61の封緘係止部28が上方から挿入される。
さらに、封緘部材Eaは、封緘壁65の外周上端に連設され、摘み部61を覆う被覆部66が設けられている。
被覆部66は、摘み部61の封緘係止部28より外側下面を覆う底壁部67と、底壁部67の外縁に立設され、摘み部61の外側面を覆う側壁部68とから構成されている。
封緘壁65は、両端に外周壁部50に向けた側壁70をそれぞれ備え、図5(a)に示すように、側壁70は、破断可能な弱化部69を介して外周壁部50にそれぞれ連設されている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップは、ヒンジキャップの閉蓋時に、封緘部材Eaの空間a内に上蓋Baの摘み部61の封緘係止部28が上方から挿入され、封緘壁65と係合するとともに、被覆部66が摘み部61の上面以外を覆うこととなる。
閉蓋されたヒンジキャップは、内容物が充填された容器本体Daの口部40に打栓等により装着する。
本実施例のヒンジキャップは、封緘部材Eaの被覆部66で摘み部61の上面以外を覆うので、容器の落下時に摘み部61の下面および先端部に床等がぶつかり開蓋させてしまうことを防止することができる。
本実施例のヒンジキャップが装着された容器は、打栓後に、キャップ本体Aaの外周壁部50の下端に設けた薄肉壁52が容器本体Daのネックリング42上面との間に隙間ができないようにしているので、ヒンジキャップを容器本体Daから金具等を用いて無理に外そうとすると、外周壁部50の薄肉壁52は、最薄部53が変形に耐えられず、破断して跡が残るので、いたずら等による不正開封を防止することができる。
本実施例のヒンジキャップが装着された容器を最初に使用するときには、まず、封緘部材Eaの被覆部66の底壁部67下面に指等を当て、被覆部66を上方に持ち上げる。
底壁部67を持ち上げると、上面に当接する上蓋Baの摘み部61も下方から持ち上げられる。
摘み部61は、基部に凹設された変形凹部62により形成された薄肉変形部61aが変形し易くなっているので、図6(a)に示すように、摘み部61の持ち上げに対して薄肉変形部61aが支点となり、被覆部66とともに摘み部61の先端側が上方に持ち上げられていく。
被覆部66とともに摘み部61が先端側から上方に持ち上げられると、連設する封緘係止部28も下部が外側上方に向くように持ち上げられ、それに伴い、封緘係止部28に係合する封緘部材Eaの封緘壁65も下部が外側上方に向くように持ち上げられる。
さらに、封緘壁65が持ち上げられると、封緘壁65に連設された両側の側壁70も連動して持ち上げられ、キャップ本体Aaの外周壁部50と連設された弱化部69が下方から破断され、キャップ本体Aaから封緘部材Eaが切り離される。
封緘部材Eaは、被覆部66の持ち上げと封緘係止部28による封緘壁65の持ち上げとにより、全体的に下部が外側上方に向くように持ち上げられ、キャップ本体Aaの外周壁部50から離されるので、キャップ本体Aaから封緘部材Eaを確実に切り離すことができる。
封緘部材Eaが切り離された後、さらに被覆部66とともに摘み部61を持ち上げると、側周壁56の薄肉壁部56aも変形し、薄肉壁部56aを支点に持ち上げられ、最初に、薄肉壁部56a付近の側周壁56の係合凹部59と、蓋係合部48との嵌合が外されていき、次に、他の側周壁56の係合凹部59と蓋係合部48との嵌合が薄肉壁部56a側から外され、図6(b)に示すように、上蓋Baが開蓋される。
上蓋Baの側周壁56の薄肉壁部56aも、開蓋の際に、その部分の壁が変形するので、上蓋Baの係合凹部59とキャップ本体Aaの蓋係合部48との嵌合が強固であっても、簡単かつ弱い力で開蓋することができる。
また、開蓋後には、封緘部材Eaは、キャップ本体Aaから切り離されているので、上蓋Baの摘み部61および封緘係止部28から簡単に外すことができる。
以上のように、本実施例のヒンジキャップは、最初の開蓋時に、封緘部材Eaの被覆部66を持ち上げることにより、初めにキャップ本体Aaから封緘部材Eaを切り離し、次に上蓋Baを開蓋するので、開蓋後には、必ず封緘部材Eaが切り離されており、封緘部材Eaの有無を視認することにより、不正開封を防止することができる。
本発明は、ヒンジキャップの上蓋の側周壁の正面側に摘み部を設け、摘み部より上方の側周壁の一部に薄肉壁部を設け、さらに、キャップ本体の装着部の正面側に切り離し可能な封緘部材を連設することによって、ヒンジキャップを最初に開蓋する際に、摘み部または摘み部を覆う封緘部材を持ち上げる一つの操作だけで、封緘部材をキャップ本体から切り離すと同時に、上蓋を開蓋することができ、不正開封を視認することができるので、各種容器のヒンジキャップとして、広く利用することができる。
A、Aa キャップ本体
B、Ba 上蓋
C ヒンジ
D、Da 容器本体
E、Ea 封緘部材
a 空間
1、40 口部
2、41 嵌合突部
5、45 装着部
6、46 基壁
6a 下壁部
6b 段部
6c 上壁部
7、47 注出筒
8、48 蓋係合部
9、49 内筒
10、50 外周壁部
11、51 係合突部
13 外周切り込み部
14 スリット溝
20、55 頂壁
21、56 側周壁
21a 下端部
21b、56a 薄肉壁部
22、57 密封筒
23、58 中筒壁
25、59 係合凹部
26、60 外周凹部
27、61 摘み部
28 封緘係止部
29 挿入壁部
30 嵌合部
30a 傾斜下面
30b 外側面
30c 段上面
35、65 封緘壁
36、69 弱化部
37、70 側壁
42 ネックリング
52 薄肉壁
53 最薄部
61a 薄肉変形部
62 変形凹部
66 被覆部
67 底壁部
68 側壁部

Claims (8)

  1. 容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設された上蓋とからなるヒンジキャップであって、
    キャップ本体は、容器本体の口部に装着される装着部と、装着部のヒンジと反対側に切り離し可能に連設された封緘部材とを備え、
    上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁から垂設された側周壁と、側周壁のヒンジと反対側から突設された摘み部と、側周壁の摘み部より上方に形成され、摘み部の持ち上げ時に、摘み部を基部から変形する薄肉壁部とを備え、
    摘み部は、閉蓋時に封緘部材と係合し、開蓋時に封緘部材をキャップ本体から切り離す封緘係止部を備えることを特徴とするヒンジキャップ。
  2. 封緘部材は、装着部の外周面から所定の間隔を隔て、周方向に形成された封緘壁を備え、
    封緘係止部は、閉蓋時に封緘壁と装着部の外周面との間に形成された空間に、上方から挿入されることを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。
  3. 封緘壁は、両端に装着部に向けた側壁をそれぞれ備え、
    側壁は、少なくとも一方が装着部に連設された破断可能な弱化部を備え、
    封緘係止部は、摘み部から垂設された挿入壁部と、挿入壁部の下部に形成され、封緘壁の下端面と係合する嵌合部とを備えることを特徴とする請求項2に記載のヒンジキャップ。
  4. 装着部は、上蓋と係合する蓋係合部と、蓋係合部の外周縁から垂設された外周壁部とを備え、
    封緘部材は、外周壁部に破断可能な弱化部を介して連設され、
    上蓋は、側周壁の内周下端部に、蓋係合部と係合する係合凹部を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のヒンジキャップ。
  5. 上蓋は、側周壁のヒンジと反対側の外周に、中央から両側の所定の位置まで周方向に延び、下端部を残して上方から凹設された外周凹部を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のヒンジキャップ。
  6. 封緘部材は、摘み部を覆う被覆部を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のヒンジキャップ。
  7. 被覆部は、摘み部の封緘係止部より外側下面を覆う底壁部と、摘み部の外側面を覆う側壁部とを備えることを特徴とする請求項6に記載のヒンジキャップ。
  8. 摘み部は、基部に上面から凹設された変形凹部を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のヒンジキャップ。
JP2020033569A 2019-10-31 2020-02-28 ヒンジキャップ Pending JP2021075329A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019198558 2019-10-31
JP2019198558 2019-10-31

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021075329A true JP2021075329A (ja) 2021-05-20

Family

ID=75897294

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020033569A Pending JP2021075329A (ja) 2019-10-31 2020-02-28 ヒンジキャップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021075329A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6321252U (ja) * 1986-07-24 1988-02-12
JP2004155488A (ja) * 2002-11-08 2004-06-03 Japan Crown Cork Co Ltd ヒンジキャップ
US20060186078A1 (en) * 2005-02-22 2006-08-24 David Ziegenhorn Screw on dispensing closure with structure for preventing removal
JP2016159927A (ja) * 2015-02-27 2016-09-05 株式会社吉野工業所 打栓キャップ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6321252U (ja) * 1986-07-24 1988-02-12
JP2004155488A (ja) * 2002-11-08 2004-06-03 Japan Crown Cork Co Ltd ヒンジキャップ
US20060186078A1 (en) * 2005-02-22 2006-08-24 David Ziegenhorn Screw on dispensing closure with structure for preventing removal
JP2016159927A (ja) * 2015-02-27 2016-09-05 株式会社吉野工業所 打栓キャップ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1354810B1 (en) Synthetic resin bottle cap
JP6942408B2 (ja) 抜栓レスキャップ
US11292641B2 (en) Plastic closure for a container having an integrity guarantee element
JP5148388B2 (ja) 不正開封防止具付きヒンジキャップ
JP6108866B2 (ja) ヒンジキャップ
JP7423407B2 (ja) ヒンジキャップ
JP2021075329A (ja) ヒンジキャップ
JP6812074B2 (ja) 封印付きヒンジキャップ
JP6598655B2 (ja) ヒンジキャップ
JP2020055535A (ja) ヒンジキャップ
JP2010235167A (ja) キャップ
JP6478792B2 (ja) 容器
JP7423386B2 (ja) ヒンジキャップ
JP2012214242A (ja) 不正防止キャップ
JP2022027120A (ja) 容器
JP7489871B2 (ja) ヒンジキャップ
JP7374785B2 (ja) ヒンジキャップ
JP2020070063A (ja) ヒンジキャップ
JP7341619B2 (ja) ヒンジキャップ
JP7466988B2 (ja) ヒンジキャップ
JP6602198B2 (ja) ヒンジキャップ
JP2022057273A (ja) ヒンジキャップ
JP5269487B2 (ja) ヒンジキャップ
JP7102095B2 (ja) 封緘付きねじキャップ
JP4470155B2 (ja) キャップ付き口栓のタンパーエビデンス構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220914

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230704

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230901

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20231121