JP6325388B2 - 扉操作補助装置 - Google Patents

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本発明は、扉の操作を補助する駆動源としてモータを備えた扉操作補助装置に関する。
冷蔵庫では、収納庫内の冷気が逃げないように扉を収納庫が形成された本体に密着させる必要がある。特許文献1に記載されるように、収納庫の閉鎖時には扉を磁石によって本体に密着させ、収納庫を開放する際にはモータの動力を利用する構成が知られている。
特開2005−299314号公報
しかし、特許文献1の構成では、磁石によって扉が本体に密着しているため、収納庫を開放する際に大きなモータトルクが必要になる。これに対し、磁石を使用しない構成も考えられるが、収納庫の閉鎖時にモータによって扉を閉方向に付勢しておかなければ収納庫の密閉状態が保たれない。また、特許文献1の構成は、モータによって扉を開閉させる構成であり、停電時の使用が不可能である。特に、扉が開状態にあるときに停電が発生した場合には収納庫が閉鎖できず、停電が復旧するまでに庫内の温度が上昇してしまう。
このように、特許文献1の構成では、使用上多くの不具合が生ずるおそれがあり使い勝手が悪い。
上記問題に鑑みて、本発明が解決しようとする課題は、扉の操作を補助する駆動源としてモータを備えた扉操作補助装置の使い勝手を向上させることにある。
上記課題を解決するために本発明は、機器本体に形成された開口を開閉する扉の操作を補助する扉操作補助装置において、前記扉に対して相対的に回動可能に取り付けられたロータと、前記ロータを収容、支持するケースと、前記ケースを回動させるモータと、一端が前記ロータに支持され、他端が前記ケースに支持されたねじりコイルばねと、前記機器本体に設けられたホルダと、を備え、前記ホルダには、前記ロータに形成された係合部が接触可能な、閉方向に向かって前記扉の回転中心からの距離がだんだんと小さくなる第一カム面と、前記扉の回転中心からの距離が一定である第二カム面が形成されており、前記開口を閉鎖した状態にある前記扉を開操作する際には、前記モータを正転させて前記ケースとともに前記ロータを回転させて前記ロータの係合部を前記第一カム面に押しつけることにより、その第一カム面からの反作用力によって前記ロータを前記ケースとともに前記扉に対して相対的に一方側に回動させて前記扉を開方向に所定量移動させ、この扉が開方向に所定量移動した後、前記モータを逆転させて前記ケースをロータの係合部を前記第二カム面に押しつけることにより、その第二カム面からの反作用力によって前記ロータを前記ケースに対して相対的に他方側に回動させ、前記ねじりコイルばねに前記扉を閉方向に付勢する弾性エネルギを蓄積することを要旨とする。
上記本発明にかかる扉操作補助装置では、扉を開操作させる際にはモータを正転させる。モータを正転させると、ロータの係合部が第一カム面に押しつけられ、その反作用力によってロータがケースとともに扉に対して相対的に一方側に回転し、扉が開方向に所定量移動する。このように開方向に所定量移動した後、モータを逆転させることにより、ロータの係合部がホルダの第二カム面からの反作用力を受け、ロータがケースに対して相対的に他方側に回動し、ねじりコイルばねに弾性エネルギが蓄積される。このように、モータを正転させることよって自動で扉を機器本体から離すこと(少し開方向に移動させること)ができ、その後モータを逆転させることによってねじりコイルばねに弾性エネルギを蓄積することができる。なお、扉が機器本体から離れてしまえば、容易に(大きな引っ張り力を使わずに)手動で任意の位置まで扉を開方向に移動させることができる。
このように蓄積される弾性エネルギは、扉を閉操作する際に使用されるため、容易に扉を閉方向に移動させることができる。また、閉操作時にはモータの動力を利用せず、ねじりコイルばねの弾性エネルギを利用する構成であるため、停電時においても扉を閉操作することができる。
また、前記開口を閉鎖した状態にある前記扉は、前記ねじりコイルばねの弾性エネルギによって前記機器本体に押しつけられていればよい。
このように、ねじりコイルばねの弾性エネルギによって扉が機器本体に押しつけられる構成とすれば、モータの動力を用いずに密閉状態を保つことができる。
本発明にかかる扉操作補助装置では、開操作時にはモータによって扉を機器本体から離すこと(少し開方向に移動させること)ができ、開操作が容易である。また、閉操作時には開操作時にモータによってねじりコイルばねに蓄積された弾性エネルギを利用するものであり、停電時であっても操作が可能である。このように本発明によれば、使い勝手のよい扉操作補助装置が得られる。
また、本発明にかかる扉操作補助装置では、扉をモータの動力で少し開く間は、ねじりコイルばねに弾性エネルギを蓄積せず、扉がさらに少し開いてからモータを逆転させてねじりコイルばねに弾性エネルギを蓄積するため、扉を少し開くときには、大きなモータの回転力を必要としない。したがって、小型のモーターの使用が可能となる。
冷蔵庫に取り付けられた本発明の一実施形態にかかる扉操作補助装置を示した図である。 本発明の一実施形態にかかる扉操作補助装置の冷蔵庫への取り付け構造を説明するための図である。 本発明の一実施形態にかかる扉操作補助装置の外観斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる扉操作補助装置の分解図である。 本発明の一実施形態にかかる扉操作開閉装置が備えるホルダの平面図である。 本発明の一実施形態にかかる扉操作補助装置の動作を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。図1および図2に示すように、本発明の一実施形態にかかる扉操作補助装置1は、冷蔵庫90の収納入口911(開口)を開閉する扉92の閉操作を補助する装置である。冷蔵庫90は、収納入口911が形成された本体91(機器本体)と、収納入口911を開閉する扉92を有する。本体91における収納入口911の下方両側には、ブラケット912が固定されている。このブラケット912の上面からは回転軸913が突出している。この回転軸913に詳細を後述するホルダ30が支持されるとともに、冷蔵庫90の扉92が回転自在に支持されている。扉92の内側には、扉操作補助装置1を構成する各部材が収容されている。なお、図1は、扉操作補助装置1を明示するため、扉92の一方(下壁部921を除く)が取り外された状態を示しているが、扉92の他方側にも同様の位置(本体91の中央線に関し左右対称位置)に扉補助装置1が設けられている。
(扉操作補助装置の構成)
図3および図4に示すように、扉操作補助装置1は、ロータ10と、ねじりコイルばね20と、ホルダ30と、モータ70と、上部ハウジング60(本発明におけるケースに相当する)と、を備える。以下、各構成について詳細に説明する。
ロータ10は冷蔵庫90の扉92に対して相対的に回動可能に取り付けられた部材であり、円柱状の本体部11と、本体部11の下側から側方に突出した突起である係合部12と、係合部12の上面に形成された第一ばね引掛部13と、を有する。冷蔵庫90の扉92の下壁部921上面には、下部ハウジング40が固定されている。つまり、下部ハウジング40は扉92と一体的に移動する。下部ハウジング40は、後述する上部ハウジング60とともに扉操作補助装置1のケースを構成する。このケース内には、扉操作補助装置1を構成する各種部材(ホルダ30を除く)が収容される。
下部ハウジング40には、上方に向かって開口した所定の大きさの空間であるロータ支持部41が形成されている。このロータ支持部41の大きさは、ロータ10の本体部11よりもやや大きく形成されており、ロータ10の本体部11を回動自在に支持することができる。ロータ支持部41は、側壁の一部が切り欠かれて開口している(以下この開口を回動規制部42と称する)。ロータ10の本体部11がロータ支持部41に収容されると、ロータ10の係合部12はこの回動規制部42から突出した状態となる。つまり、ロータ10はこの回動規制部42の範囲内においてロータ支持部41内で回動可能である。具体的には、ロータ10の係合部12が回動規制部42の一方側の側縁421(回転軸913に沿う側縁)に接触した状態から、他方側の側縁422(回転軸913に沿う側縁)に接触した状態となる範囲内で回動可能である。
ロータ10の第一ばね引掛部13は、係合部12の上面から上方に向かって突出した略三角形状の突起である。一方、詳細を後述する上部ハウジング60には、側方に向かって突出した突出部の内側の空間である第二ばね引掛部63が形成されている。この第一ばね引掛部13および第二ばね引掛部63にねじりコイルばね20の一端21および他端22が引っ掛けられている。具体的には、ロータ10の本体部11がねじりコイルばね20の内側に挿入された状態で、略V字状に屈曲したねじりコイルばね20の一端21が第一ばね引掛部13に引っ掛けられ、同じく略V字状に屈曲したねじりコイルばね20の他端22が第二ばね引掛部63に引っ掛けられている。
図5に詳細を示すホルダ30は、下部ハウジング40に対するロータ10の相対的な回動を制御する部材である。ホルダ30には、貫通孔32が形成されている。ホルダ30は、この貫通孔32に冷蔵庫90の回転軸913が挿通されることにより冷蔵庫90の本体91に固定されている。ホルダ30の外面には、下部ハウジング40に対するロータ10の相対的な回動を制御するカム面31が形成されている。カム面31は、第一カム面311、第二カム面312、および第三カム面313を含む。
第一カム面311は、ホルダ30に形成された窪み301の底面から窪み301の開口にかけての周面である。かかる周面は、扉92の回転中心(貫通孔32)からの距離が変化する領域である。詳しくは、閉方向(冷蔵庫90の本体91(収納入口911)側)に向かって扉92の回転中心(回転軸913)からの距離がだんだんと小さくなるように形成されている。換言すれば、開方向(冷蔵庫90の本体91(収納入口911)から離れる方向)に向かって扉92の回転中心(回転軸913)からの距離がだんだんと大きくなるように形成されている。第二カム面312は、冷蔵庫90の本体91から離れる方向の周面である。かかる周面は、扉92の回転中心(貫通孔32)からの距離が一定である領域である。第三カム面313は、窪み301における第一カム面311に対向する、第二カム面312と連続する面である。この第三カム面313も閉方向(冷蔵庫90の本体91(収納入口911)側)に向かって扉92の回転中心(回転軸913)からの距離がだんだんと小さくなるように形成されている。つまり、開方向(冷蔵庫90の本体91(収納入口911)から離れる方向)に向かって扉92の回転中心(回転軸913)からの距離がだんだんと大きくなるように形成されている。
モータ70は、ロータ10を回動させる駆動源である。本実施形態では、歯車輪列72、上部ハウジング60を介してロータを回動させる。具体的には以下の通りである。
モータ70の出力軸にはウォーム歯車71が固定されている。ウォーム歯車71は、第一歯車721の大径歯部に噛合している。第一歯車721の小径歯部は第二歯車722の大径歯部に噛合している。第二歯車722の小径歯部は第三歯車723の大径歯部に噛合している。第三歯車723は扇歯部を有し、この扇歯部が上部ハウジング60の駆動歯部62に噛合している。つまり、モータ70が駆動すると、その動力は第一歯車721、第二歯車722、および第三歯車723から構成される歯車輪列72を介して上部ハウジング60に伝達される。
上部ハウジング60は、下部ハウジング40とともに装置のケースを構成する。上部ハウジング60には、上述したように第二ばね引掛部63が形成されているから、上部ハウジング60にモータ70の動力が伝達されると、上部ハウジング60を介してロータ10が回動しようとする。本実施形態では、モータ70が正転すると、ロータ10がその係合部12をホルダ30の第一カム面311に押しつける方向に回動しようとする。
また、上部ハウジング60は、直線状に切りかかれた部分(いわゆるDカット部)が設けられた筒状部61を有する。この筒状部61には、オイルダンパ50が挿入されている。つまり、オイルダンパ50は、上部ハウジング60と一体的に回動する。オイルダンパ50は、ロータ10が扉92に固定された下部ハウジング40に対して相対的に他方側に回動しようとする際、具体的には扉92が閉操作される際に、その扉92に生ずる慣性力を抑える方向に作用するブレーキである。つまり、扉92が閉操作された際に扉92に勢いがつきすぎてしまうことを防止する。このオイルダンパ50の構成としては周知の構成が適用できるから詳細な説明は省略する。
(扉操作補助装置の作用)
このような構成を備える扉操作補助装置1の作用(動作)について、図6を参照して以下詳細に説明する。
扉92の開操作について説明する。図6(a)に示す冷蔵庫90の収納入口911が扉92に閉鎖された状態にあるとき、ロータ10の係合部12はホルダ30の窪み301内に入り込んだ状態にある。本実施形態では、かかる閉鎖状態においても、ねじりコイルばね20の付勢力がロータ10に作用するようにしている。具体的には、冷蔵庫90の扉92を閉方向に付勢する方向に作用するようにしている。つまり、ねじりコイルばね20の付勢力によって扉92は本体91に密着しており、冷蔵庫90の収納部は完全に密閉されている。
この閉状態においてモータ70を正転させる。モータ70を正転させると下部ハウジング40のロータ支持部41に支持されたロータ10が、係合部12をホルダ30の第一カム面311に押しつける方向に回動しようとする。このように係合部12が第一カム面311に押しつけられると、第一カム面311からの反作用力によってロータ10が一方側に回動する。このようにロータ10が一方側に回動すると、第一カム面311からの反作用力により、ロータ10が支持された下部ハウジング40とともに扉92が開方向に移動する。つまり、ロータ10および下部ハウジング40は回転軸913を中心とした円弧状の軌跡を描くように移動する(図6(b)参照)。
本実施形態では、扉29の回動は、ロータ10の係合部12が第一カム面311に接触した状態にある間続くように設定されている。つまり、ロータ10の係合部12が第一カム面311に押しつけられているときに生ずる反作用力が、扉92を開方向に回動させるに足りる力となるように設定されている。したがって、ロータ10の係合部12が第一カム面311から離れた状態となるまで扉92が開く。つまり、本実施形態では、扉92が閉まった状態から少し開いた状態までモータ70によって自動で行われる。この後の開操作は手動で行う。一般的に扉92の開操作は、扉92が本体91に密着している状態を解消する際に最も大きな引っ張り力を要するものであるから、この密着している状態を解消しさえすれば、その後の開操作は容易に行うことができる。本実施形態にかかる扉操作補助装置1は、かかる観点に基づき、扉92が本体91に密着している状態をモータ70によって自動で解消することができるようにしたものである。
このように扉92が少し開き、ロータ10の係合部12がホルダ30の第二カム面312に対向する位置まできたところで、モータ70を逆転させることにより、ロータ10の係合部12がホルダ30の第二カム面312に接触する。さらにモータ70を逆転させると、第二カム面312からの反作用力によりロータ10が上部ハウジング60に対して相対的に他方側に回動する。ねじりコイルばね20の一端21はロータ10の第一ばね引掛部13に引っ掛けられ、他端22は上部ハウジング60の第二ばね引掛部63に引っ掛けられているから、ロータ10が上部ハウジング60に対して相対的に他方側に回動すると、ねじりコイルばね20に弾性エネルギが蓄積される(図6(c)参照)。第二カム面312は、扉92の回転中心からの距離が一定であるから、モータ70の駆動(逆転)を停止したとしてもねじりコイルばね20に蓄積された弾性エネルギが放出されることもない。この係合部12が第二カム面312に接触した状態でさらに扉92を開方向に回転させることにより、図6(d)に示す本体91の収納入口911が大きく開放された状態となる。
扉92の閉操作について説明する。本実施形態では、扉92の閉操作は全て手動で行う。図6(d)に示す開状態にある扉92を閉方向に回転させると、扉92に固定された下部ハウジング40は扉92とともに移動する。このように下部ハウジング40が移動すると、下部ハウジング40のロータ支持部41に支持されたロータ10も移動する。扉92を閉方向に回転させはじめてからロータ10の係合部12がホルダ30の第二カム面312に接触した状態にあるときには、ねじりコイルばね20に蓄積された弾性エネルギは放出されない。
図6(c)に示した状態からさらに扉92を閉方向に回転させると、ロータ10の係合部12が第二カム面312から離れる。すると、ねじりコイルばね20に蓄積された弾性エネルギが放出され、そのねじりコイルばね20の付勢力によりロータ10が下部ハウジング40(扉92)に対して相対的に他方側に回動する。この方向に相対的にロータ10が回動すると、図6(b)に示す係合部12が第三カム面313に接触した状態となる。かかる状態となるとロータ10の他方側への回動が阻止されるから、ねじりコイルばね20の付勢力は下部ハウジング40を介して扉92に伝達される。このように、ロータ10の係合部12が第三カム面313に接触した状態となると、ねじりコイルばね20の弾性エネルギによって扉92の閉操作が補助される。つまり、第三カム面313は、扉92を閉操作する際に開操作時にねじりコイルばね20に蓄積されたエネルギを放出するための領域(エネルギ放出領域)として機能する。なお、下部ハウジング40と上部ハウジング60は連結されていないから、ねじりコイルばね20の付勢力が上部ハウジング60に伝達されることはない。
そのまま、扉92を閉方向に回転させていくと、ロータ10の係合部12が第三カム面313に接触した状態が維持された状態でロータ10が移動する。第三カム面313は、閉方向に向かって扉92の回転中心からの距離がだんだんと小さくなるように形成されているため、ねじりコイルばね20に蓄積された弾性エネルギは、扉92の閉操作を補助するエネルギとして徐々に放出されていき、図6(a)に示すように最終的には扉92によって収納入口911が閉鎖される。なお、上述したように、収納入口911が完全に閉鎖されても、ねじりコイルばね20の弾性エネルギは残存している。つまり、ねじりコイルばね20の弾性エネルギによって扉92が収納入口911の周縁に押しつけられており、収納入口911の気密性が保たれる。
この扉92の閉操作において、扉92が勢いよく操作された場合、ホルダ30に設けられた第一カム面311が機能する。上述したように、第一カム面311は第三カム面313に対向する。詳しくは、ホルダ30の窪み301の一方側の側面が第三カム面313であり、他方側の側面が第一カム面311である。扉92が勢いよく閉操作されると、ロータ10の係合部12が第二カム面312から離れた後、扉92に生じた大きな慣性力によって第三カム面313に接触した状態とならないおそれがある。ロータ10の係合部12が第三カム面313に接触せず、離れた状態であると、扉92に対してねじりコイルばね20の弾性エネルギが作用しない。
このようなおそれに対し本実施形態では、勢いよく扉92が操作され、ロータ10の係合部12が第三カム面313に接触しなかった場合、係合部12が第三カム面313に対向する第一カム面311に接触する。そのため、第一カム面311に接触することにより、ロータ10が第一カム面311から回転力を受け、その回転力(モーメント)はオイルダンパ50に伝えられ、オイルダンパ50の制動作用により扉92の閉じ速度は制動される。オイルダンパ50によって閉じ速度が制動されると、ロータ10の係合部12はねじりコイルばね20に蓄積された弾性エネルギによって回転し、第一カム面311から離れ、第三カム面313に接触する。このように係合部12が第三カム面313に接触した状態となると、扉92に対して閉方向へのねじりコイルばね20の弾性エネルギが作用する。つまり、勢いよく扉92が操作された場合であっても、第一カム面311によってロータ10の係合部12が第三カム面313に接触した状態が維持されるから、ねじりコイルばね20に蓄積された弾性エネルギを利用しつつ、スムーズに扉92を閉操作することができる。
このように、本実施形態にかかる扉操作補助装置1では、扉92を開操作させる際にはモータ70を正転させる。モータ70を正転させると、ロータ10の係合部12が第一カム面311に押しつけられ、その反作用力によってロータ10が一方側に回転し、扉92が開方向に所定量移動する。つまり、モータ70によって自動で扉92を本体91から離すこと(少し開方向に移動させること)ができる。さらに扉92が開き、ロータ10の係合部12がホルダ30の第二カム面312に対向する位置まできたところで、モータ70を逆転させることにより、ロータ10の係合部12をホルダ30の第二カム面312に押しつける。この反作用力により、ねじりコイルばね20に弾性エネルギが蓄積される。
一方、扉92を閉じる際には手動で扉92を閉方向に移動させる。このとき、開操作の際にモータ70によって蓄積された弾性エネルギが使用されるため、容易に扉92を閉方向に移動させることができる。また、このように閉操作時にはモータ70の動力を利用せず、ねじりコイルばね20の弾性エネルギを利用する構成であるため、停電時においても扉92を閉操作することができる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
1 扉操作補助装置
10 ロータ
11 本体部
12 係合部
20 ねじりコイルばね
30 ホルダ
31 カム面
311 第一カム面
312 第二カム面
313 第三カム面
70 モータ
90 冷蔵庫
91 本体
911 収納入口
92 扉

Claims (2)

  1. 機器本体に形成された開口を開閉する扉の操作を補助する扉操作補助装置において、
    前記扉に対して相対的に回動可能に取り付けられたロータと、
    前記ロータを収容、支持するケースと、
    前記ケースを回動させるモータと、
    一端が前記ロータに支持され、他端が前記ケースに支持されたねじりコイルばねと、
    前記機器本体に設けられたホルダと、を備え、
    前記ホルダには、前記ロータに形成された係合部が接触可能な、閉方向に向かって前記扉の回転中心からの距離がだんだんと小さくなる第一カム面と、前記扉の回転中心からの距離が一定である第二カム面が形成されており、
    前記開口を閉鎖した状態にある前記扉を開操作する際には、前記モータを正転させて前記ケースとともに前記ロータを回転させて前記ロータの係合部を前記第一カム面に押しつけることにより、その第一カム面からの反作用力によって前記ロータを前記ケースとともに前記扉に対して相対的に一方側に回動させて前記扉を開方向に所定量移動させ、
    この扉が開方向に所定量移動した後、前記モータを逆転させて前記ケースをロータの係合部を前記第二カム面に押しつけることにより、その第二カム面からの反作用力によって前記ロータを前記ケースに対して相対的に他方側に回動させ、前記ねじりコイルばねに前記扉を閉方向に付勢する弾性エネルギを蓄積することを特徴とする扉操作補助装置。
  2. 前記開口を閉鎖した状態にある前記扉は、前記ねじりコイルばねの弾性エネルギによって前記機器本体に押しつけられていることを特徴とする請求項1に記載の扉操作補助装置。
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