JP6382599B2 - 冷蔵庫用扉開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータ駆動により扉を駆動する冷蔵庫用扉開閉装置に関するものである。
近年、使い勝手を向上させるために、モータ駆動により扉を駆動する冷蔵庫用扉開閉装置を備えた冷蔵庫が提案されている(特許文献1参照)。かかる冷蔵庫では、モータおよび伝達機構を備えた駆動部を冷蔵庫本体に設け、駆動部によって、開放アームおよび閉鎖アームを駆動して扉を駆動する構成が採用されている。また、特許文献1に記載の冷蔵庫用扉開閉装置では、伝達機構にトルクリミッタを設けてあるため、停電時、手動によって扉を開閉することができる。
特開2005−326044号公報
特許文献1に記載の冷蔵庫用扉開閉装置では、伝達機構に設けたトルクリミッタによって手動による扉の開閉を可能としている。このため、手動により扉の開閉をする際、大きな力を必要とするため、使い勝手が悪いという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、停電時等においても、小さな力で扉を開閉することのできる冷蔵庫用扉開閉装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、冷蔵庫の扉を開方向および閉方向の少なくとも一方に駆動する冷蔵庫用扉開閉装置であって、冷蔵庫本体および前記扉のうちの一方側に設けられた駆動部と、前記冷蔵庫本体および前記扉のうちの他方側と前記駆動部とを接続し動力を伝達するリンク機構と、を有し、前記リンク機構は、前記駆動部に接続される出力部材と、前記出力部材に接続されるアームにより構成され、前記駆動部は、モータと、該モータの回転を前記出力部材に伝達する伝達機構と、該伝達機構による駆動力の伝達を
継断する継断機構と、を有している。
本発明では、駆動部においてモータの回転を伝達機構を介して出力部材に伝達すると、出力部材と、前記出力部材に接続されるアームによって構成されるリンク機構によって動力が伝達されて、出力部材は、アームを介して扉を駆動する。ここで、駆動部は、伝達機構による駆動力の伝達を継断する継断機構を有しているため、モータ側と出力部材側との機構的な接続を解除することができる。従って、停電時等において、手動により扉を開閉する際、小さな力で扉を開閉することができる。
本発明において、前記継断機構は、冷蔵庫に対する電源供給が停止されたとき、前記伝達機構による駆動力の伝達を自動的に断状態とすることが好ましい。かかる構成によれば、停電時、モータ側と出力部材側との機構的な接続が自動的に解除されるので、他の特別な操作を行わなくても、手動により扉を開閉することができる。
本発明において、前記継断機構は、前記伝達機構において、第1伝達部材と、該第1伝達部材に従動する第2伝達部材との機構的な連結を継断するクラッチである構成を採用することができる。
本発明において、前記クラッチは、前記伝達機構において、前記第1伝達部材として用いた第1歯車部材と、前記第2伝達部材として前記第1歯車部材に対して軸線方向で隣り合う位置に配置された第2歯車部材と、前記第1歯車部材と前記第2歯車部材との間に形成された係合部と、前記第2歯車部材を前記軸線方向のうち、前記第1歯車部材と前記係合部を介して機構的に接続する接続方向、および前記係合部での接続を解除する解除方向に駆動するクラッチ用駆動機構と、を有している構成を採用することができる。
本発明において、前記係合部は、前記第1歯車部材に形成された複数の係合凸部と、前記第2歯車部材に形成され、前記複数の係合凸部が各々、内側に進入可能な複数の係合凹部と、からなることが好ましい。かかる構成によれば、第1歯車部材と第2歯車部材とが機構的に接続された状態と、機構的な接続が解除された状態との間の移動がスムーズである。
本発明において、前記クラッチ用駆動機構は、前記接続方向に前記第2歯車部材を駆動する電磁石と、前記接続方向および前記解除方向に前記第2歯車部材を付勢する付勢部材と、を有していることが好ましい。
本発明において、前記電磁石は、前記第1歯車部材および前記第2歯車部材に対して径方向外側で隣り合う位置に配置されていることが好ましい。かかる構成によれば、第1歯車部材および第2歯車部材に対して軸線方向で重なる位置に電磁石を設ける必要がないので、第1歯車部材、第2歯車部材および電磁石を設けるスペースの軸線方向における寸法が短く済むという利点がある。
本発明において、前記扉に対する駆動状態を監視する監視手段を有することが好ましい。本発明において、前記監視手段は、例えば、前記扉の位置を監視する扉位置監視手段を備えている構成を採用することができる。かかる構成によれば、例えば、モータ駆動によって扉を駆動している途中において、扉が利用者の手等と干渉した際には、モータ駆動しているにもかかわらず、扉が停止していること、扉の移動速度が低下したこと、扉の動きが反転したこと等を検出することができる。従って、扉が利用者の手等と干渉している場合には、継断機構によって、伝達機構による駆動力の伝達を切断する等の対応を行うことができる。それ故、例えば、モータ駆動によって扉を閉方向に駆動している際、冷蔵庫本体と扉との間に利用者の手が挟まれた場合でも、扉がそれ以上、モータ駆動されないので、安全である。また、冷蔵庫本体と扉との間に利用者の手が挟まれた場合でも、手動により扉を開く際、小さな力で扉を開くことができる。なお、監視手段によって、扉が利用者の手等と干渉したことを検出するには、監視手段が伝達機構やモータの速度を監視する構成や、伝達機構やモータに加わるトルクを監視する構成を採用してもよい。速度を監視する場合、速度がゼロになったとき、冷蔵庫本体と扉との間に利用者の手が挟まれたことを検出することができ、トルクを監視する場合、トルクが一定以上になったとき、冷蔵庫本体と扉との間に利用者の手が挟まれたことを検出することができる。
本発明において、前記扉位置監視手段は、前記伝達機構に用いられた歯車の角度位置を検出する角度位置検出手段を備えていることが好ましい。かかる構成によれば、駆動部において扉の位置を監視することができる。
本発明において、前記角度位置検出手段は、ポテンショメータからなることが好ましい。かかる構成によれば、簡素な構成で、歯車の位置(扉の位置)を監視することができる。
本発明において、前記歯車と前記ポテンショメータとは、板状の連結部を介して連結されていることが好ましい。かかる構成によれば、組み立て誤差等によって歯車とポテンシ
ョメータとの間に位置誤差があっても、かかる位置誤差は、板状の連結部が撓むことによって吸収することができる。
本発明において、前記扉位置監視手段は、少なくとも、前記扉が閉位置にあるか否か監視することが好ましい。かかる構成によれば、扉を閉方向にモータ駆動する際、扉位置監視手段の検出結果に基づいて、扉の閉方向へのモータ駆動を停止することができる。
本発明において、前記扉位置監視手段は、前記扉が閉位置、開位置、および閉位置と開位置との間の途中位置のいずれの位置にあるかを監視することが好ましい。かかる構成によれば、扉の位置によって、モータによる駆動速度等を調整することができる。
本発明において、前記扉位置監視手段は、前記扉が閉位置から開位置までのいずれの位置にあるかを監視することが好ましい。かかる構成によれば、扉の位置によって、モータによる駆動速度をより適正に調整することができる。
本発明において、前記伝達機構は、ウォームと、該ウォームに噛合するウォームホイールと、を有している構成を採用することができる。かかる構成を採用した場合でも、本発明では、継断機構によって、モータ側と出力部材側との機構的な接続を解除することができる。従って、停電時等において、手動により扉を開閉した場合でも、ウォームおよびウォームホイールに過大な負荷が加わることを防止することができる。
本発明において、前記駆動部は、前記冷蔵庫本体側または前記扉側のいずれの側に設けてもよいが、冷蔵庫本体側に設けることが好ましい。
本発明では、駆動部においてモータの回転を伝達機構を介して出力部材に伝達すると、出力部材と、前記出力部材に接続されるアームによって構成されるリンク機構によって動力が伝達されて、出力部材は、アームを介して扉を駆動する。ここで、駆動部は、伝達機構による駆動力の伝達を継断する継断機構を有しているため、モータ側と出力部材側との機構的な接続を解除することができる。従って、停電時等において、手動により扉を開閉する際、小さな力で扉を開閉することができる。
本発明を適用した冷蔵庫の外観を示す斜視図である。 本発明を適用した冷蔵庫における本体と扉との接続部分を拡大して模式的に示す斜視図である。 本発明を適用した扉開閉装置の斜視図である。 本発明を適用した扉開閉装置の平面図である。 本発明を適用した扉開閉装置の断面図である。 本発明を適用した扉開閉装置において2番車に形成した継断機構の説明図である。 本発明を適用した扉開閉装置の継断機構を拡大して示す説明図である。 本発明を適用した扉開閉装置の扉位置監視手段の説明図である。 本発明を適用した扉開閉装置の扉位置監視手段に用いた連結部材等の説明図である。 本発明を適用した冷蔵庫および扉開閉装置における扉の開閉動作を示す説明図である。
図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明では、「冷蔵庫本体」を「本体2」とし、「冷蔵庫用扉開閉装置」を「扉開閉装置10」と略して説
明する。また、以下の説明では、扉3の回転中心軸線Zが延在している方向を、冷蔵庫1を設置した状態における上下方向として説明する。また、上下方向のうち、下側にはZ1を付し、上側にはZ2を付して説明する。
(全体構成)
図1は、本発明を適用した冷蔵庫1の外観を示す斜視図である。図2は、本発明を適用した冷蔵庫1における本体2と扉3との接続部分を拡大して模式的に示す斜視図である。
図1および図2において、本形態の冷蔵庫1は、前面が開口した本体2(冷蔵庫本体)の内部を貯蔵室としており、本体2の前面に貯蔵室を閉じる扉3を備えている。扉3は、本体2の開口の側部に沿う上下の軸線を回転中心軸線Zとして、回転中心軸線Z周りに回転して本体2の開口を開閉可能である。
本形態の冷蔵庫1において、本体2の上壁2aと扉3の上端壁3aとの間には、扉3を開閉駆動する扉開閉装置10(冷蔵庫用扉開閉装置)が配置されている。また、冷蔵庫1には、閉状態にある扉3を閉方向に付勢する付勢手段9が構成されている。従って、扉3を確実に閉状態とすることができるとともに、扉3を閉状態を確実に保持することができる。かかる付勢手段9は、例えば、本体2の側に配置された磁性体91と、扉3の側に配置された永久磁石92等によって構成することができる。なお、本体2の側に永久磁石92を配置し、扉3の側に磁性体91に配置してもよい。
扉開閉装置10は、本体2および扉3のうちの一方側に設けられた駆動部20と、駆動部20の出力部材13と本体2および扉3のうちの他方側とに接続されたアーム18とを有している。本形態において、駆動部20は、本体2の上壁2aに固定されており、アーム18は、出力部材13の端部と扉3の上端壁3aに設けられた連結軸17とに接続している。後述するように、アーム18は、3つの連結部材(第1アーム部材14、第2アーム部材15および第3アーム部材16)からなり、出力部材13およびアーム18は、リンク機構12を構成している。連結軸17は、扉3の回転中心軸線Zかから離間する位置に設けられている。また、扉3の上端壁3aには、第3アーム部材16と当接可能な第1ストッパ部34と第2ストッパ部35とが設けられている。
図1に示すように、本体2の上壁2aには、扉開閉装置10の制御部8が設けられ、扉3の外面(前面)には、扉3の開閉を指示する指示スイッチ80が設けられている。駆動部20は、制御部8に接続されており、制御部8は、指示スイッチ80から出力された操作信号に基づいて、駆動部20の後述するモータ50(図1および図2には図示せず。)を制御する。また、制御部8は、図8等を参照して後述する扉位置監視手段7に接続されており、制御部8は、扉位置監視手段7での監視結果に基づいて、駆動部20のモータ50を制御する。
(扉開閉装置10の全体構成)
図3は、本発明を適用した扉開閉装置10の斜視図であり、図3(a)、(b)は、扉開閉装置10の外観を示す斜視図、および扉開閉装置10の内部構成を示す斜視図である。図4は、本発明を適用した扉開閉装置10の平面図であり、図4(a)、(b)は、扉開閉装置10の外観を示す平面図、および扉開閉装置10の内部構成を示す平面図である。図5は、本発明を適用した扉開閉装置10の断面図であり、図5(a)、(b)は、図4(b)に示すA−A′線に沿って扉開閉装置10を切断したときの断面図、および、図4(b)に示すB−B′線に沿って扉開閉装置10を切断したときの断面図である。なお、図4(b)では、上ケースの図示を省略してある。
図2、図3、図4および図5に示すように、扉開閉装置10において、駆動部20は、
上ケース23と下ケース24を上下に重ねたケース21を有しており、ケース21の上側の面には、ケース21の上側の面に沿って回転する出力部材13が設けられている。ケース21は、矩形状部分と、矩形状部分から突出した略円形状部分とからなり、矩形状部分には駆動系の多くが収容され、略円形状部分には、4番車54等が収容されている。以下、略円形状部分を出力側駆動室22aとし、矩形状部分をモータ側駆動室22bとするが、その境界は厳密なものではない。なお、本形態において、出力側駆動室22aは、モータ側駆動室22bから冷蔵庫1の本体2の前方に向けて突出している。
上ケース23では、モータ側駆動室22bの上壁25bに対して出力側駆動室22aの上壁25aが段差をもって低くなっている。下ケース24には、扉開閉装置10を本体2に固定するための取付けブラケット33が複数設けられている。かかる取付けブラケット33の下面は、下ケース24の下面と面一である。下ケース24は、底板部28と、底板部28の外縁から上方に起立した周壁27とを備えており、ネジ29によって上ケース23と連結されている。
(伝達機構5の構成)
駆動部20において、ケース21には、以下に説明するモータ50、出力部材13、モータ50の回転を出力部材13に伝達する伝達機構5が支持されている。まず、下ケースにおいて、出力側駆動室22aでは、出力側駆動室22a側とは反対側の端部にモータ50が水平姿勢で配置されており、出力側駆動室22a側には、出力部材13が配置されている。また、モータ50において、モータ軸(図示せず)が突出している側とは反対側の端面と周壁27との間には、モータ50を回転駆動するモータ基板501が固定されている。
本形態において、伝達機構5は、モータ50の側から出力部材13に向けて配置された輪列58を有しており、輪列58は、減速輪列として構成されている。輪列58は、モータ50のモータ軸(図示せず)に固定されたウォーム59、ウォーム59に従動する1番車51、1番車51に従動する2番車52、2番車52に従動する3番車53、および3番車53に従動する4番車54を有しており、ウォーム59の先端側は、軸受55によって回転可能に支持されている。1番車51、2番車52、3番車53、および4番車54は各々、扉3の回転中心軸線Zと平行に上下方向に延在する回転中心軸線L51、L52、L53、L54周りに回転可能である。
1番車51は、ウォーム59に噛合するウォームホイール511と、ウォームホイール511より小径の小径歯車512とを有しており、ウォームホイール511は小径歯車512より上方に位置する。2番車52は、1番車51の小径歯車512と噛合する大径歯車521と、大径歯車521より小径の小径歯車522とを有しており、大径歯車521は、小径歯車522より上方に位置する。3番車53は、2番車52の小径歯車522と噛合する大径歯車531と、大径歯車531より小径の小径歯車532とを有しており、大径歯車531は、小径歯車532より上方に位置する。小径歯車532には4番車54が噛合している。4番車54の上面側において、中心部には、出力部材13がネジ57によって固定される結合部545が形成されており、出力部材13は4番車54と一体に回転する。
このように構成した伝達機構5において、1番車51、3番車53および4番車54は各々、下ケース24の底板部28から突出する軸部281や筒部283、284によって回転可能に支持されている。また、2番車52は、下ケース24の筒部282に支持された支軸520によって回転可能に支持されている。従って、伝達機構5に用いた1番車51、2番車52、3番車53および4番車54は各々、モータ50とともに、下ケース24に保持された状態とした後、下ケース24に上ケース23を重ねることによってケース
21の内側に収容される。その結果、1番車51、3番車53および4番車54は各々、上ケース23から突出する軸部231や筒部233、234によっても回転可能に支持される。また、2番車52を回転可能に支持する支軸520は、上ケース23の軸穴232によっても支持される。
この状態で、4番車54の結合部545は、上ケース23の筒部235から突出した状態にあるので、出力部材13の端部と4番車54の結合部545とをネジ57によって固定すれば、出力部材13の端部と4番車54とが連結される。従って、出力部材13には、モータ50の回転が伝達機構5を介して伝達されるので、出力部材13は、4番車54の回転中心軸線L54周りに回転する。
(継断機構6の構成)
図6は、本発明を適用した扉開閉装置10において2番車52に形成した継断機構6の説明図であり、図6(a)、(b)は、継断機構6周辺の斜視図、および分解斜視図である。図7は、本発明を適用した扉開閉装置10の継断機構6を拡大して示す説明図であり、図7(a)、(b)は、継断機構6の斜視図、および分解斜視図である。
図6および図7に示すように、本形態の扉開閉装置10において、駆動部20には、伝達機構5による駆動力の伝達を継断する継断機構6が構成されている。本形態において、継断機構6は、伝達機構5において、第1伝達部材と、第1伝達部材に従動する第2伝達部材との機構的な連結を継断するクラッチであり、本形態では、2番車52を利用して継断機構6(クラッチ)が構成されている。
より具体的には、2番車52は、第1伝達部材として用いた第1歯車部材61と、第2伝達部材として第1歯車部材61に対して、2番車52の回転中心軸線L52方向で隣り合う位置に配置された第2歯車部材62と、第1歯車部材61と第2歯車部材62との間に形成された係合部63と、第2歯車部材62を回転中心軸線L52方向に駆動するクラッチ用駆動機構64とを有している。クラッチ用駆動機構64は、回転中心軸線L52方向のうち、第1歯車部材61と係合部63を介して機構的に接続する接続方向C1、および係合部63での接続を解除する解除方向C2に第2歯車部材62を駆動する。
図6および図7に示すように、本形態において、クラッチ用駆動機構64は、接続方向C1および解除方向C2の一方に第2歯車部材62を駆動する電磁石65と、接続方向C1および解除方向C2の他方に第2歯車部材62を付勢する付勢部材66とを有している。本形態において、電磁石65は、給電されると、第2歯車部材62を接続方向C1に駆動するように構成されている。付勢部材66は、第1歯車部材61と第2歯車部材62との間に配置された圧縮コイルバネ660であり、第2歯車部材62を解除方向C2に付勢する。
かかる継断機構6(クラッチ)を構成するにあたって、図6(b)および図7に示すように、第1歯車部材61および第2歯車部材62の径方向外側には、電磁石65の固定体656が下ケース24の底板部28のリブ状固定部287によって固定されている。固定体656は、ヨーク657と、ヨーク657の軸部(図5(b)参照)の周りに巻回されたコイル659とを備えている。電磁石65において、可動体651は、固定体656から上方に突出した可動軸652と、可動軸652の上端側に固定された可動板653と、可動軸652において可動板653より下方に固定された円環状のヨーク654と、ヨーク654の下面に固定された円環状のマグネット655とからなる。
可動板653には、長手方向の両端付近に2つのガイド穴653a、653bが形成されており、一方のガイド穴653aには、2番車52(第1歯車部材61および第2歯車
部材62)を回転可能に支持する支軸520が嵌っている。他方のガイド穴653bには支軸658が嵌っている。支軸658の下端部は、下ケース24の筒部284に支持され、支軸658の上端部は上ケース23に支持されている(図5(b)参照)。従って、電磁石65において、固定体656のコイル659に給電すると、可動体651は固定体656に吸引される。その結果、可動板653は、支軸520、658にガイドされながら、固定体656が位置する下方に変位する。
継断機構6(クラッチ)において、下ケース24の底板部28と可動板653との間には、第1歯車部材61および第2歯車部材62が軸線方向で重なるように配置されている。本形態において、第1歯車部材61は下側(下ケース24の底板部28の側)に配置され、第2歯車部材62は可動板653の側に配置されている。
第1歯車部材61は、支軸520が嵌った第1筒部611と、第1筒部611の径方向外側に形成された大径の第2筒部612と、第1筒部611と第2筒部612とを繋ぐ円環状の底板部(図示せず)とを有しており、第2筒部612の外周面に大径歯車521が形成されている。第1歯車部材61において、第1筒部611と第2筒部612との間には、第2筒部612の内周面から第1筒部611の外周面に向けて突出した係合板部613が複数枚、等角度間隔に形成されており、かかる係合板部613によって、係合部63の係合凸部631が上向きに構成されている。ここで、係合板部613は、第1筒部611の外周面まで届いておらず、それ故、第1筒部611の周りには、円環状の溝615が形成されている。
第2歯車部材62は、支軸520が嵌った第1筒部621と、第1筒部621の下端部で径方向外側に拡径する円環状のフランジ部622とを有しており、第1筒部621の外周面に小径歯車522が形成されている。また、第2歯車部材62は、フランジ部622の径方向の外側端部から第1歯車部材61に向けて突出した第2筒部623を有している。第2筒部623には、複数の溝624が等角度間隔に形成されており、かかる溝624によって、第1歯車部材61の係合板部613(係合凸部631)が進入可能な係合部63の係合凹部632が下向きに構成されている。
本形態において、係合凹部632は、下方で溝幅(径方向の寸法)が広く、上方で溝幅が狭くなっている。これに対して、係合凸部631は、上方で板厚(径方向の寸法)が薄く、下方で板厚が厚くなっている。従って、係合板部613(係合凸部631)が溝624(係合凹部632)に進入しやすく、かつ、進入し終えた状態では、十分な強度を有している。
第2歯車部材62において、第2筒部623は、円環状のフランジ部622の径方向の外側端部から下方(第1歯車部材61の側)に向けて突出しており、フランジ部622の下面において、径方向の内側部分は平坦面になっている。また、第1歯車部材61において、係合板部613は、第1筒部611の外周面まで届いておらず、それ故、第1筒部611の周りには、円環状の溝615が形成されている。従って、支軸520に第1歯車部材61および第2歯車部材62を取り付ける際、第1歯車部材61と第2歯車部材62との間に、付勢部材66(圧縮コイルバネ660)を圧縮した状態で配置すれば、付勢部材66(圧縮コイルバネ660)は、第2歯車部材62を解除方向C2に付勢することになる。
それ故、コイル659への給電を停止した状態において、第2歯車部材62は、可動板653に当接する位置まで付勢部材66によって上方(解除方向C2)に押し上げられているため、第1歯車部材61と第2歯車部材62とは、係合部63での接続が解除されている。これに対して、コイル659への給電を開始すると、電磁石65において可動板6
53が下方(接続方向C1)に移動する。従って、第2歯車部材62は、付勢部材66の付勢力に抗して、可動板653によって下方に押し下げられる結果、係合部63において係合板部613(係合凸部631)が溝624(係合凹部632)に進入する。その結果、第1歯車部材61と第2歯車部材62とは、係合部63を介して機構的に接続される。
このようにして、継断機構6は、冷蔵庫1に対する電源供給が停止されたとき、伝達機構5による駆動力の伝達を自動的に断状態とするように構成されている。
(監視手段および扉位置監視手段の構成)
図8は、本発明を適用した扉開閉装置10の扉位置監視手段7の説明図である。図9は、本発明を適用した扉開閉装置10の扉位置監視手段に用いた連結部材75等の説明図であり、図9(a)、(b)は、連結部材75と4番車54との連結構造の説明図、および連結部材75のポテンショメータ71との連結部を拡大して示す説明図である。
図8に示すように、本形態の扉開閉装置10には、扉3に対する駆動状態を監視する監視手段が設けられている。本形態において、監視手段は、図1に示す制御部8と、以下に説明する扉位置監視手段7とによって構成されており、扉位置監視手段7は、扉3の位置を監視する。本形態において、扉位置監視手段7は、伝達機構5に用いられた歯車の角度位置を検出する角度位置検出手段70を備えており、本形態において、角度位置検出手段70は、ポテンショメータ71からなる。ポテンショメータ71は扉3の角度位置に比例した電圧を出力する。
より具体的には、図8に示すように、下ケース24において、4番車54を回転可能に支持する筒部284の内側には、ポテンショメータ71が配置されており、筒部284の周方向の一部を切り欠いた途切れ部分284aからは、ポテンショメータ71に接続する配線基板72が下ケース24の底板部28に沿って筒部284の外側に引き出されている。
ポテンショメータ71は、連結部材75を介して4番車54に連結されている。具体的には、ポテンショメータ71には、上方に向けて開口する連結穴710が形成されており、かかる連結穴710に連結部材75の連結部76が挿入されて、連結部材75は、ポテンショメータ71の可動子(図示せず)と結合されている。本形態において、連結部材75の連結部76は板状であり、板厚方向に撓むことができる。
連結部材75は、上方が開口した円筒部77を有しており、円筒部77の底部79から下方に連結部76が突出している。また、連結部材75において、円筒部77には、周方向の一部が切り欠かれた切り欠き78が形成されている。
図9に示すように、4番車54は、外周面に歯540が形成された第1円筒部541と、第1円筒部541の径方向内側に第1円筒部541と同軸状に形成された第2円筒部542と、第1円筒部541と第2円筒部542とを繋ぐ円環状のフランジ部543とを有しており、第2円筒部542が下ケース24の筒部284の外周面に回転可能に支持される。
第2円筒部542の径方向内側には、出力部材13との結合部545が形成されており、結合部545の径方向内側には、ネジ57が止められる第3円筒部546が形成されている。第3円筒部546の外周面には径方向外側に突出する係合凸部548が形成されており、かかる係合凸部548が連結部材75の切り欠き78に嵌っている。従って、4番車54が回転すれば、連結部材75が4番車54と一体に回転するため、ポテンショメータ71は、4番車54の角度位置を検出することができる。それ故、制御部8は、ポテン
ショメータ71からの出力に基づいて、扉3が閉位置にあるか否か監視するとともに、扉3が閉位置、開位置、および閉位置と開位置との間の途中位置のいずれの位置にあるかを監視する。また、ポテンショメータ71によれば、扉3が閉位置から開位置までのいずれの位置にあるかを監視する。また、制御部8は、ポテンショメータ71からの出力に基づいて、4番車54の位置(扉3の位置)の変化、4番車54の速度(扉3の速度)の変化、4番車54の動き(扉3の動き)の反転を監視することもできる。本形態において、制御部8は、ポテンショメータ71からの出力(V)の単位時間当たりの変化(dV/dt)を監視し、4番車54の動き(扉3の動き)の反転を監視する。例えば、扉3の開き動作時には、dV/dtが正であるので、制御部8は、dV/dtが正から負に反転したとき、4番車54の動き(扉3の動き)が閉方向に反転したことを検出することができる。また、扉3の閉じ動作時には、dV/dtが負であるので、制御部8は、dV/dtが正に反転したとき、4番車54の動き(扉3の動き)が開方向に反転したことを検出することができる。
また、図8に示すように、下ケース24の底板部28において、筒部284の径方向外側には、周方向で離間する2個所に突起243、244が形成されている。これに対して、4番車54のフランジ部543の下面には、図9に示すように、第2円筒部542の径方向外側に突起549が形成されている。従って、4番車54の回転可能な角度範囲(図8に矢印Rで示す)の両端は、突起549と突起243とが当接する角度位置、および突起549と突起244とが当接する角度位置によって規定されている。
(出力部材13およびアーム18の構成)
図3および図4に示すように、アーム18は、アーム18の延在方向で連結された3つの連結部材(第1アーム部材14、第2アーム部材15および第3アーム部材16)からなり、出力部材13およびアーム18は、リンク機構12を構成している。
出力部材13は、回転中心軸線L54を中心に湾曲した外周面を備えた扇形の基部131と、基部131の上面に一体に形成されたレバー部132とを備えており、回転中心軸線L54周りに時計周りCWおよび反時計周りCCWに回転する。レバー部132の時計周りCW側の側面には、第1アーム部材14のストッパ用凸部145との当り面を構成するストッパ用凸部135が形成されている。
第1アーム部材14は、上方から見て上ケース23の前側壁215に沿って曲がった一定幅の板状であり、基端側の端部は、連結軸115を介して出力部材13のレバー部132の先端部に回転可能に接続されている。また、第1アーム部材14の外周面には、出力部材13が反時計周りCCWに回転した際にレバー部132のストッパ用凸部135と当接可能なストッパ用凸部145が形成されている。
第1アーム部材14の先端側の端部は、第2アーム部材15の基端側の端部に連結軸116を介して回転可能に接続されている。第2アーム部材15は、上方から見て一定幅で延在する板状である。第2アーム部材15の先端側の端部は、第3アーム部材16の基端側の端部に連結軸117を介して回転可能に接続されている。第3アーム部材16は、上方から見て一定幅で延在する板状である。ここで、第2アーム部材15の外側の側面にはストッパ用凸部155が形成され、第3アーム部材16の外側の側面には、連結軸117を中心に第3アーム部材16が時計周りCWに回転した際にストッパ用凸部155と当接するストッパ用凸部165が形成されている。
(扉3の通常時の開閉動作)
図10は、本発明を適用した冷蔵庫1および扉開閉装置10における扉3の開閉動作を示す説明図であり、扉3の90°を越える全開位置から全閉位置までのリンク機構12の
変化を示してあり、図10(a)、(b)、(c)、(d)は各々、扉3の開き角が110°、40°、15°、0°(閉状態)の説明図である。
冷蔵庫1および扉開閉装置10に電源供給されている通常状態においても、利用者が指示スイッチ80を操作するまでの間、制御部8はモータ50および継断機構6の電磁石65に対する通電を停止した状態にある。従って、指示スイッチ80への操作が行われない限り、継断機構6の電磁石65に通電されないため、利用者は、手動により扉3を開方向あるいは閉方向に直接、動かすことができる。そして、図10(a)に示すように、扉3が110°開いた状態で、利用者が指示スイッチ80に対して閉操作すると、制御部8はモータ50および継断機構6の電磁石65に通電し、出力部材13を時計周りCWに回転させる。その結果、扉3は閉方向に駆動され、図10(b)、(c)に示す状態を経由して、図10(d)に示すように、閉状態となる。そして、ポテンショメータ71により扉3が閉状態になったことが検知されると、制御部8はモータ50および電磁石65への通電を切る。図10(d)に示す状態で、第3アーム部材16のストッパ用凸部165は、第2ストッパ部35に当接するとともに、第2アーム部材15のストッパ用凸部155に当接し、かかる当接による力は、扉3を閉方向に押圧する力として作用する。
また、冷蔵庫1および扉開閉装置10に電源供給されている通常状態において、図10(d)に示す閉状態で、利用者が指示スイッチ80に対して開操作すると、制御部8はモータ50および継断機構6の電磁石65に通電し、出力部材13を反時計周りCCWに回転させる。その結果、扉3は開方向に駆動され、図10(c)、(b)に示す状態を経由して、図10(a)に示すように、開状態となる。そして、ポテンショメータ71により扉3が開状態になったことが検知されると、制御部8はモータ50および電磁石65への通電を切る。このようにして、制御部8は、ポテンショメータ71での検出結果に基づいて、扉3の開方向へのモータ駆動や閉方向のへのモータ駆動を停止するタイミングを制御する。なお、手動により扉3を開く際や、モータ50が暴走した場合を想定して、扉3に対しては、第3アーム部材16と第1ストッパ部34との当接によるストッパが構成されている。
なお、本形態では、利用者が指示スイッチ80を操作した際に、モータ50の通電と同時に電磁石65に通電する構成であったが、冷蔵庫1および扉開閉装置10に電源供給されている状態であれば、常時、電磁石65に通電されている構成であってもよい。この場合、手動操作時、電磁石65への通電が停止されるように構成される。
(停電時の動作)
このように構成した冷蔵庫1および扉開閉装置10において、例えば、停電時等には、電磁石65に通電されない状態となる。このため、2番車52において第1歯車部材61と第2歯車部材62とにおける機構的な接続が解除される。従って、利用者が直接、扉3を開方向あるいは閉方向に動かしても、2番車52より前段側(モータ50側)からは負荷が加わらない。また、通常時においても、指示スイッチ80への操作が行われない限り、電磁石65に通電されないため、利用者が直接、扉3を開方向あるいは閉方向に動かしても、2番車52より前段側(モータ50側)からは負荷が加わらない。
(扉位置監視手段7の動作)
本形態では、通常動作時、図8等を参照して説明した扉位置監視手段7において、角度位置検出手段70(ポテンショメータ71)は、4番車54の角度位置を検出し、かかる検出結果は、出力部材13および扉3の位置に対応する。従って、制御部8は、扉3に対する開動作および閉動作を行っている間、角度位置検出手段70(ポテンショメータ71)からの出力に基づいて、扉3に対する駆動状態を監視することができる。例えば、制御部8は、扉3をモータ駆動している間、ポテンショメータ71からの出力(V)の単位時
間当たりの変化(dV/dt)に基づいて、4番車54の動き(扉3の動き)の反転の有無を監視することができる。従って、制御部8は、扉3の開き動作時にdV/dtが正から負に反転したときには、扉3が利用者の手と干渉して4番車54の動き(扉3の動き)が閉方向に反転したことを検出することができる。また、制御部8は、扉3の閉じ動作時にdV/dtが負から正に反転したとき、扉3が利用者の手と干渉して4番車54の動き(扉3の動き)が閉方向に反転したことを検出することができる。このような場合、制御部8は、モータ50の駆動を停止する。また、制御部8は、継断機構6の電磁石65への通電を停止することによって、伝達機構5による駆動力の伝達を切断する。なお、扉3をモータ駆動中、4番車54の動き(扉3の動き)が停止した場合や、4番車54の回転速度(扉3の開閉速度)が低下した場合に、扉3が利用者の手と干渉したとして、モータ50や継断機構6の電磁石65への通電を停止してもよい。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の冷蔵庫用扉開閉装置10および冷蔵庫1において、駆動部20は、モータ50と、モータ50の回転を出力部材13に伝達する伝達機構5と、伝達機構5による駆動力の伝達を継断する継断機構6とを有している。このため、モータ50側と出力部材13側との機構的な接続を解除することができる。従って、停電時等において、手動により扉を開閉する際、継断機構6より前段側(モータ50側)からは負荷が加わらないので、小さな力で扉3を開閉することができる。特に本形態では、伝達機構5には、ウォーム59と、ウォーム59に噛合するウォームホイール511とを用いているが、停電時等には、継断機構6が伝達機構5による駆動力の伝達を切断するため、手動により扉3を開閉した場合でも、ウォーム59およびウォームホイール511に過大な負荷が加わることを防止することができる。
また、継断機構6は、冷蔵庫1に対する電源供給が停止されたとき、伝達機構5による駆動力の伝達を自動的に断状態とする。このため、停電時、モータ50側と出力部材13側との機構的な接続が自動的に解除されるので、他の特別な操作を行わなくても、手動により扉3を開閉することができる。
また、継断機構6として構成したクラッチにおいて、第1歯車部材61と第2歯車部材62との係合部63は、第1歯車部材61に形成された複数の係合凸部631と、第2歯車部材62に形成された複数の係合凹部632とからなる。このため、第1歯車部材61と第2歯車部材62とが機構的に接続された状態と、機構的な接続が解除された状態との間の移動がスムーズである。また、クラッチ用駆動機構64には電磁石65が用いられているため、停電時、モータ50側と出力部材13側との機構的な接続が自動的に解除するのが容易である。また、電磁石65は、第1歯車部材61および第2歯車部材62に対して径方向外側で隣り合う位置に配置されており、第1歯車部材61および第2歯車部材62に対して回転中心軸線L52方向で重なる位置に電磁石65を設ける必要がない。従って、第1歯車部材61、第2歯車部材62および電磁石65を設けるスペースの回転中心軸線L52方向における寸法が短く済むという利点がある。
また、扉3の位置を監視する扉位置監視手段7が設けられているため、例えば、モータ駆動によって扉3を駆動している途中において扉3が利用者の手等と干渉した際には、継断機構6によって、伝達機構5による駆動力の伝達を切断する等の対応を行うことができる。それ故、例えば、モータ駆動によって扉3を閉方向に駆動している際、本体2と扉3との間に利用者の手が挟まれた場合、継断機構6によって、伝達機構5による駆動力の伝達を切断する等の対応を行うことができ、扉3がそれ以上、モータ駆動されない。それ故、安全である。また、手動により扉3を開く際、小さな力で扉3を開くことができる。また、扉位置監視手段7は、伝達機構5に用いられた4番車54の角度位置を検出する角度位置検出手段70からなるため、駆動部20において扉3の位置を監視することができる
。それ故、扉位置監視手段7を駆動部20の外側に設ける必要がないので、冷蔵庫用扉開閉装置10の小型化や構成の簡素化を図ることができる。
また、角度位置検出手段70は、ポテンショメータ71からなるため、簡素な構成で、4番車54の位置(扉3の位置)を監視することができる。また、ポテンショメータ71によれば、扉3が閉位置にあるか否か監視することができるとともに、扉3が閉位置、開位置、および閉位置と開位置との間の途中位置のいずれの位置にあるかを監視することも容易である。それ故、扉3の位置によって、モータ50による駆動速度を調整することができる。特にポテンショメータ71によれば、扉3が閉位置から開位置までのいずれの位置にあるかを容易に監視することができるので、扉3の位置によって、モータ50による駆動速度をより適正に調整することができる。例えば、モータ50を定速回転させた場合、リンク機構12の位置によって、扉3の移動速度が低下する区間がある場合でも、そのような区間では、制御部8がモータ50を高速回転させることにより、扉3が略定速度で移動させることができる。また、ポテンショメータ71によれば、扉3の位置を連続的に監視することができる。従って、特定の角度位置に扉3が到達しているか否かを監視する場合に比して、扉3の駆動に変化があったか否かを迅速に検出することができる。それ故、扉3のモータ駆動中に扉3が利用者の手と干渉した場合には、モータ50や電磁石65への通電を迅速に停止することができる。
また、4番車54とポテンショメータ71とは、連結部材75の板状の連結部76を介して連結されている。このため、組み立て誤差等によって4番車54とポテンショメータ71との間に位置誤差があっても、かかる位置誤差は、板状の連結部76が撓むことによって吸収することができる。
(他の実施の形態)
上記実施の形態では、駆動部20を本体2の側に設けたが、扉3の側に駆動部20を設けてもよい。上記実施の形態では、扉位置監視手段7(角度位置検出手段70)にポテンショメータ71を用いたが、ホール素子等を用いた磁気センサを用いてもよい。上記実施の形態において、監視手段は、4番車54の位置(扉3の位置)の検出結果に基づいて扉3が利用者の手と干渉したことを検出したが、伝達機構5やモータ50の速度を監視する構成や、伝達機構5やモータ50に加わるトルクを監視する構成を採用してもよい。速度を監視する場合、速度がゼロになったとき、扉3が利用者の手と干渉したことを検出することができ、トルクを監視する場合、トルクが一定以上になったとき、扉3が利用者の手と干渉したことを検出することができる。上記実施の形態では、扉3のモータ駆動中に扉3が利用者の手と干渉した場合には、モータ50への通電を停止したが、扉3を開方向にモータ駆動している時に扉3が利用者の手と干渉したときには扉3を閉方向にモータ駆動し、扉3を閉方向にモータ駆動している時に扉3が利用者の手と干渉したときには扉3を開方向にモータ駆動してもよい。
1 冷蔵庫
2 本体(冷蔵庫本体)
3 扉
5 伝達機構
6 継断機構
7 扉位置監視手段
8 制御部
9 付勢手段
10 扉開閉装置(冷蔵庫用扉開閉装置)
12 リンク機構
13 出力部材
18 アーム
20 駆動部
21 ケース
50 モータ
51 1番車
52 2番車
53 3番車
54 4番車
58 輪列
59 ウォーム
61 第1歯車部材
62 第2歯車部材
63 係合部
64 クラッチ用駆動機構
65 電磁石
66 付勢部材
660 圧縮コイルバネ
80 指示スイッチ
70 角度位置検出手段
71 ポテンショメータ
75 連結部材
76 連結部材の連結部
91 磁性体
92 永久磁石
511 ウォームホイール
631 係合部の係合凸部
632 係合部の係合凹部
653 可動板

Claims (17)

  1. 冷蔵庫の扉を開方向および閉方向の少なくとも一方に駆動する冷蔵庫用扉開閉装置であって、
    冷蔵庫本体および前記扉のうちの一方側に設けられた駆動部と、
    前記冷蔵庫本体および前記扉のうちの他方側と前記駆動部とを接続し動力を伝達するリンク機構と、
    を有し、
    前記リンク機構は、前記駆動部に接続される出力部材と、前記出力部材に接続されるアームにより構成され、
    前記駆動部は、モータと、該モータの回転を前記出力部材に伝達する伝達機構と、該伝達機構による駆動力の伝達を継断する継断機構と、を有していることを特徴とする冷蔵庫用扉開閉装置。
  2. 前記継断機構は、冷蔵庫に対する電源供給が停止されたとき、前記伝達機構による駆動力の伝達を自動的に断状態とすることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫用扉開閉装置。
  3. 前記継断機構は、前記伝達機構において、第1伝達部材と、該第1伝達部材に従動する第2伝達部材との機構的な連結を継断するクラッチであることを特徴とする請求項1または2に記載の冷蔵庫用扉開閉装置。
  4. 前記クラッチは、前記伝達機構において、前記第1伝達部材として用いた第1歯車部材と、前記第2伝達部材として前記第1歯車部材に対して軸線方向で隣り合う位置に配置された第2歯車部材と、前記第1歯車部材と前記第2歯車部材との間に形成された係合部と、前記第2歯車部材を前記軸線方向のうち、前記第1歯車部材と前記係合部を介して機構的に接続する接続方向、および前記係合部での接続を解除する解除方向に駆動するクラッチ用駆動機構と、を有していることを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫用扉開閉装置。
  5. 前記係合部は、前記第1歯車部材に形成された複数の係合凸部と、前記第2歯車部材に形成され、前記複数の係合凸部が各々、内側に進入可能な複数の係合凹部と、からなることを特徴とする請求項4に記載の冷蔵庫用扉開閉装置。
  6. 前記クラッチ用駆動機構は、前記接続方向に前記第2歯車部材を駆動する電磁石と、前記接続方向および前記解除方向に前記第2歯車部材を付勢する付勢部材と、を有していることを特徴とする請求項4または5に記載の冷蔵庫用扉開閉装置。
  7. 前記電磁石は、前記第1歯車部材および前記第2歯車部材に対して径方向外側で隣り合う位置に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の冷蔵庫用扉開閉装置。
  8. 前記扉に対する駆動状態を監視する監視手段を有することを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の冷蔵庫用扉開閉装置。
  9. 記監視手段は、前記扉の位置を監視する扉位置監視手段を備えていることを特徴とする請求項8に記載の冷蔵庫用扉開閉装置。
  10. 前記扉位置監視手段は、前記伝達機構に用いられた歯車の角度位置を検出する角度位置検出手段を備えていることを特徴とする請求項9に記載の冷蔵庫用扉開閉装置。
  11. 前記角度位置検出手段は、ポテンショメータからなることを特徴とする請求項10に記載の冷蔵庫用扉開閉装置。
  12. 前記歯車と前記ポテンショメータとは、板状の連結部を介して連結されていることを特徴とする請求項11に記載の冷蔵庫用扉開閉装置。
  13. 前記扉位置監視手段は、少なくとも、前記扉が閉位置にあるか否か監視することを特徴とする請求項9乃至12の何れか一項に記載の冷蔵庫用扉開閉装置。
  14. 前記扉位置監視手段は、前記扉が閉位置、開位置、および閉位置と開位置との間の途中位置のいずれの位置にあるかを監視することを特徴とする請求項13に記載の冷蔵庫用扉開閉装置。
  15. 前記扉位置監視手段は、前記扉が閉位置から開位置までのいずれの位置にあるかを監視することを特徴とする請求項14に記載の冷蔵庫用扉開閉装置。
  16. 前記伝達機構は、ウォームと、該ウォームに噛合するウォームホイールと、を有していることを特徴とする請求項1乃至15の何れか一項に記載の冷蔵庫用扉開閉装置。
  17. 前記駆動部は、前記冷蔵庫本体側に設けられることを特徴とする請求項1乃至16の何れか一項に記載の冷蔵庫用扉開閉装置。
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