JP6312889B1 - 逆走情報通知システム - Google Patents
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Abstract
Description
第1路側無線装置は、通信可能範囲を通過する車両に対して、この車両が有料道路に進入したことを示す入口ゲート通過情報を付与する。この第1路側無線装置は、有料道路の流入ランプに設けられる。
一方、第2路側無線装置は、通信可能範囲を通過する車両から第1路側無線装置によって付与された入口ゲート通過情報を取得する。第2路側無線装置は、有料道路の流出ランプに設けられる。そして、管理装置としての機能を有する第2路側無線装置は、通過車両から入口ゲート通過情報が取得されたか否かを判定し、この入口ゲート通過情報が取得されない場合には、その車両に逆走していることを警告する逆走警告情報を提供する。
有料道路等の一方通行路を逆走する可能性が極めて高い車両がある場合に、その逆走車両および本線を走行中の車両に対して、警告または注意を行う。
また、逆走車自身から無線通信により逆走情報を通知する場合、逆走車に接近して通信圏内に入らなければ情報を取得できないという問題もある。
どちらの場合も、逆走情報を取得してから回避行動をとるために要する時間が十分に確保できない恐れがある。
実施の形態1は、逆走車を検知した第一の路上機が、逆走車と反対の車線でかつ逆走車より先行する車両と通信できる位置に設置された第二の路上機に対し、周囲の車両に逆走情報の送信を要請する指示を送信し、これを受けた第二の路上機が逆走車の反対車線にいる車両に対し、逆走情報の送信を要請し、この送信要請を受けた車両が、逆走車と同じ車線で、衝突の危険性のある車両に対し、逆走情報を送信するものである。
図1において、路上機100(第一の路上機)は、逆走車を検知する逆走検知手段101と、どの路上機に対して逆走情報送信要請を指示するかを決定する逆走情報送信要請判定手段110(路上機選定手段)と、決定した路上機300に対して、逆走情報送信要請実施指示を送信する逆走情報送信要請実施指示送信手段111とを有している。
路上機300(第二の路上機)は、路上機100からの逆走情報送信要請実施指示を受信する逆走情報送信要請実施指示受信手段301と、逆走車の反対車線(対向車線)にいる周囲の車両に対して、逆走情報送信要請を送信する逆走情報送信要請送信手段302とを有する。
車両500は、逆走情報を受信する逆走情報受信手段501と、運転を支援する運転支援手段502とを有する。
なお、逆走情報とは、逆走車の存在を示す情報のことを指し、逆走情報送信要請とは、逆走情報を送信させるための要請を指し、逆走情報送信要請実施指示とは、逆走情報送信要請を実施させる指示を指す。
また、路上機100は、路上機300と同様の通信設備でもよいし、例えば、降雪状況を遠隔で目視するために設けられたカメラ設備でもよい。また、路上機100と路上機300はそれぞれの特徴を同時に持っていてもよい。
また、複数の路上機100があるときに、これらと通信した順番から車両の進行方向を導出することで検知しても良い。
また、特許文献1に記載されたように、高速道路の出口ゲートにおいて、入口ゲートを適切に通過したことを示す情報を有していないときに、出口ゲートから侵入したと判定して検知してもよい。
さらに、通信以外の手段、例えば、道路の様子を撮影したカメラの映像を分析することで検知しても良いし、作業員が目視で発見したものを所定の手続きでシステムに入力しても良い。
例えば、逆走車の進行方向にあって、かつ逆走車の反対車線の車両と通信できるように設置された路上機から逆走情報送信要請を送信すれば、逆走車より先行する車両に逆走情報を送信させることができる可能性が高い。
逆に、逆走車の進行方向と逆方向にある路上機は、進行方向上にある路上機と比べて、逆走車よりも先行しない車両としか通信できない可能性が高い。逆走車より先行しない車両は、逆走情報を早期に提供できる効果が望みにくい。
この場合、逆走情報送信要請判定手段110では、逆走車の進行方向上の路上機に対して、逆走情報送信要請実施指示を送信する。
路上機300と車両400の間、および車両400と車両500の間では、無線通信する。
図2を用いて、実施の形態1による逆走情報通知システムの動作について説明する。
まず、ステップs101で、路上機100が逆走車を検知する。次に、ステップs102で、路上機100が、逆走情報送信要請を実施すべき路上機300を決定する。すなわち、路上機100は、逆走車を発見した位置に基づいて、逆走車と反対車線でかつ逆走車の進行方向上にある路上機300を、逆走情報送信要請を実施すべき路上機として決定する。
次に、ステップs103で、路上機100が、通信網を介して、逆走情報送信要請実施指示を送信する。
次に、ステップs301で、路上機300が、逆走情報送信要請実施指示を受信する。
次に、ステップs302で、路上機300が、無線通信により、逆走情報送信要請を送信する。すなわち、路上機300は、逆走車と反対車線で逆走車より先行する車両400に対して、逆走情報送信要請を送信する。
次に、ステップs501で、車両500が、逆走情報を受信する。次に、ステップs502で、車両500が、運転支援を実施する。
実施の形態1では、逆走車を検知した路上機が、逆走情報送信要請を実施する路上機の決定までも行う仕組みについて説明した。
逆走情報通知をより大規模に提供するには情報管理センターにて集中管理する仕組みが必要となるので、実施の形態2では、実施の形態1の構成に、管理装置を追加した構成になっている。
図3において、符号100、101、300〜302、400〜402、500〜502は図1におけるものと同一のものである。図3では、路上機100に、逆走検知報告を送信する逆走報告送信手段102を設けている。
情報管理センターに設置された管理装置200は、逆走報告送信手段102の送信する逆走検知報告を受信する逆走報告受信手段201と、多数の路上機のうち、どの路上機に対して逆走情報送信要請を指示するかを決定する逆走情報送信要請判定手段202(路上機選定手段)と、決定した路上機300に対して、逆走情報送信要請実施指示を送信する逆走情報送信要請実施指示送信手段203とを有する。
図4を用いて、実施の形態2による逆走情報通知システムの動作について説明する。
まず、ステップs101で、路上機100が逆走車を検知する。次に、ステップs104で、路上機100が、通信網を介して、逆走検知結果(逆走報告)を送信する。
次に、ステップs201で、管理装置200が、路上機100から送信された逆走検知結果を受信する。
次に、ステップs202で、管理装置200が、逆走情報送信要請を実施すべき路上機300を決定する。すなわち、路上機100は、逆走車を発見した位置に基づいて、逆走
車と反対車線でかつ逆走車の進行方向上にある路上機300を、逆走情報送信要請を実施すべき路上機として決定する。
次に、ステップs203で、管理装置200が、路上機300に逆走情報送信要請実施指示を送信する。
次に、ステップs401で、車両400が、逆走情報送信要請を受信する。次に、ステップs402で、車両400が、無線通信により、逆走車と同じ車線で逆走車の進行方向上にいる車両500に対して、逆走情報を送信する。
次に、ステップs501で、車両500が逆走情報を受信する。次に、ステップs502で、車両500が運転支援を実施する。
逆走車の逆走が解消されてからも逆走情報を送信し続けると、ドライバーが無用な回避行動をとることになる。
実施の形態3は、逆走が解消されたときに、逆走情報送信要請を停止すると同時に、逆走情報送信の停止を要請することで、無用な逆走情報の通知を抑制する仕組みについてのものである。
図5において、符号100〜102、200〜203、300〜302、400〜402、500〜502は図3におけるものと同一のものである。
図5では、路上機100、管理装置200、車両400に、それぞれ、次のような逆走情報送信停止のための手段を設けている。
路上機100には、逆走が解消されたことを検知する逆走解消検知手段103と、逆走の解消を報告する逆走解消報告送信手段104とを設けている。
管理装置200には、逆走解消の報告を受信する逆走解消報告受信手段204と、逆走情報送信要請の停止を指示する逆走情報送信要請停止指示送信手段205と、逆走情報送信の停止を要請すべき路上機(第三の路上機)を決定する逆走情報送信停止要請判定手段206(逆走解消路上機選定手段)と、決定した路上機に対して、逆走情報送信の停止を要請する指示を送信する逆走情報送信停止要請送信指示送信手段207(逆走停止要請指示手段)とを設けている。
車両400には、逆走情報送信停止要請を受信する逆走情報送信停止要請受信手段403と、逆走情報の送信を停止する逆走情報送信停止手段405とを設けている。
また、逆走検知手段101が、カメラの映像を解析して逆走を検知する場合、同様の方法、すなわち、映像から抽出された逆走車のナンバープレートを保持しておき、同じナンバープレートの車両がカメラの映像から正しい方向に走行していることや、高速道路から出たことや、パーキングエリアに入ったことが、カメラ映像の解析から分かったときに、逆走の解消を検知しても良い。
さらには、作業員が逆走車を適切に誘導したことを、所定の手順でシステムに入力しても良い。
逆走情報送信停止要請判定手段206は、逆走情報を送信する車両と通信できる路上機(第三の路上機)を決定する。例えば、逆走情報送信要請を実施してからの経過時間と、道路の想定する車両の最高速度から、逆走情報を送信する車両の移動距離を推定して、これより前方の路上機と、逆走車を検知した路上機との間にある路上機である。
逆走情報送信要請停止指示送信手段205により逆走情報送信要請の停止を指示する路上機と同一でもよい。
図6を用いて、実施の形態3による逆走情報通知システムの逆走情報送信要請の停止と逆走情報送信の停止を要請する際の処理について説明する。
まず、ステップs111で、路上機100が逆走の解消を検知する。次に、ステップs112で、路上機100が、逆走の解消を報告する。
次に、ステップs213で、管理装置200が、逆走情報の送信停止を要請する路上機を決定する。すなわち、逆走情報を送信する車両と通信できる路上機として、例えば、逆走情報送信要請を実施してからの経過時間と、道路の想定する車両の最高速度から、逆走情報を送信する車両の移動距離を推定して、これより前方の路上機と、逆走車を検知した路上機との間にある路上機を決定する。
次に、ステップs214で、管理装置200が、ステップs213で決定した路上機に対して、逆走情報送信停止の要請を指示する。
次に、ステップs313で、路上機300が、逆走情報送信停止要請の指示を受信する。次に、ステップs314で、路上機300が、周囲の車両に対して逆走情報送信停止の要請を送信する。
ステップs412で、車両400が逆走情報の送信を停止する。
なお、逆走車を検知して逆走情報を送信するまでの処理は、実施の形態2と同様であるので、その説明を省略する。
実施の形態4は、逆走情報送信停止の要請を取得していない車両が自己の判断で逆走情報の送信を停止して、無用な逆走情報の通知を抑制する仕組みについてのものである。
図7において、符号100〜102、200〜203、300〜302、400〜402、500〜502は図3におけるものと同一のものである。図7では、車両400に、逆走情報送信の停止を判定する逆走情報送信停止判定手段404(逆走情報停止判定手段)と、逆走情報を停止する逆走情報送信停止手段405とを設けている。
図8を用いて、実施の形態4による逆走情報通知システムの逆走情報送信を停止する際の処理について説明する。
まず、ステップs413で、車両400が逆走情報の送信停止を判定する。停止すると判定したとき、次に、ステップs414で、逆走情報を停止する。
103 逆走解消検知手段、104 逆走解消報告送信手段、
110 逆走情報送信要請判定手段、111 逆走情報送信要請実施指示送信手段、
200 管理装置、201 逆走報告受信手段、202 逆走情報送信要請判定手段、
203 逆走情報送信要請実施指示送信手段、204 逆走解消報告受信手段、
205 逆走情報送信要請停止指示送信手段、206 逆走情報送信停止要請判定手段、207 逆走情報送信停止要請送信指示送信手段、
300 路上機、301 逆走情報送信要請実施指示受信手段、
302 逆走情報送信要請送信手段、303 逆走情報送信要請停止指示受信手段、
304 逆走情報送信要請停止手段、305 逆走情報送信停止要請送信指示受信手段、306 逆走情報送信停止要請送信手段、
400 車両、401 逆走情報送信要請受信手段、402 逆走情報送信手段、
403 逆走情報送信停止要請受信手段、404 逆走情報送信停止判定手段、
405 逆走情報送信停止手段、
500 車両、501 逆走情報受信手段、502 運転支援手段
Claims (4)
- 逆走車を検知し、この検知した逆走車の存在を周囲の車両に知らせるための逆走情報の送信要請を、通信網を介して指示する第一の路上機、
および上記逆走車の進行方向に設置され、上記第一の路上機からの指示を受けて、上記逆走車の対向車線を上記逆走車に先行して走行する車両に対して、無線により上記逆走情報の送信要請を行なう第二の路上機を備え、
上記第一の路上機は、
上記逆走車を検知する逆走検知手段と、
上記逆走情報の送信要請の指示先の路上機として、上記逆走車の対向車線でかつ上記逆走車の進行方向にある上記第二の路上機を選定する路上機選定手段とを有し、
上記第二の路上機からの送信要請を受けた車両は、上記逆走車と同じ車線を走行する車両に対し、無線により上記逆走情報を送信することを特徴とする逆走情報通知システム。 - 逆走車を検知し、この検知情報を通信網を介して送信する第一の路上機、
この第一の路上機の上記検知情報を受けて、上記逆走車の存在を周囲の車両に知らせるための逆走情報の送信要請を、通信網を介して指示する管理装置、
および上記逆走車の進行方向に設置され、上記管理装置からの指示を受けて、上記逆走車の対向車線を上記逆走車に先行して走行する車両に対して、無線により上記逆走情報の送信を要請する第二の路上機を備え、
上記第一の路上機は、
上記逆走車を検知する逆走検知手段を有し、
上記管理装置は、
上記逆走情報の送信要請の指示先の路上機として、上記逆走車の対向車線でかつ上記逆走車の進行方向にある上記第二の路上機を選定する路上機選定手段を有し、
上記第二の路上機からの送信要請を受けた車両は、上記逆走車と同じ車線を走行する車両に対し、無線により上記逆走情報を送信することを特徴とする逆走情報通知システム。 - 上記第一の路上機は、
上記逆走車の逆走が解消されたことを検知する逆走解消検知手段を有し、
上記管理装置は、
上記逆走解消検知手段により上記逆走車の逆走の解消が検知された場合に、上記逆走情報の送信要請の指示先の路上機として、第三の路上機を選定する逆走解消路上機選定手段と、
上記第三の路上機に対し、上記逆走情報の送信停止要請を、通信網を介して指示する逆走停止要請指示手段とを有し、
上記第三の路上機は、
上記管理装置からの上記逆走情報の送信停止要請の指示を受けて、上記逆走情報の送信停止要請を、無線により、上記逆走情報を送信中の上記車両に送信し、
上記逆走情報を送信中の上記車両は、上記第三の路上機からの上記逆走情報の送信停止要請を受けて、上記逆走情報の送信を停止することを特徴とする請求項2記載の逆走情報通知システム。 - 上記逆走情報を送信中の上記車両は、
上記逆走情報の送信停止をすべきかどうか判定する逆走情報停止判定手段を有し、
上記逆走情報停止判定手段により上記逆走情報の送信停止をすべきと判定された場合に、上記逆走情報の送信を停止することを特徴とする請求項1または請求項2記載の逆走情報通知システム。
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