JP6295641B2 - 微多孔膜およびそれを用いてなるセパレータ - Google Patents

微多孔膜およびそれを用いてなるセパレータ Download PDF

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Description

本発明は、微多孔膜およびそれを用いてなるセパレータに関し、より詳しくは、孔径が微細で均一であり、かつ引張強度および透過性に優れた微多孔膜およびそれを用いてなるセパレータに関する。
ポリオレフィン微多孔膜は、リチウム電池用を始めとする電池用セパレータ、電解コン
デンサ用隔膜、透湿防水衣料、各種濾過膜等の用途に広く用いられている。ポリオレフィ
ン微多孔膜を電池用セパレータとして用いる場合、その性能は電池の特性、生産性及び安
全性に深く関わる。そのため優れた透過性、機械的特性、熱収縮特性、シャットダウン特
性、メルトダウン特性等が要求される。
リチウムイオン電池用のセパレータは、高い張力をかけつつ捲回されるため、MD方向の機械的強度に優れていることが望ましい。一方で、細孔の孔径が不均一であると、局所的な絶縁破壊が起こりやすくなって耐電圧性能が低下したり、透気度(透気抵抗度)や機械的強度が局所的に偏ってデンドライト生成・成長による部分短絡が生じやすい。しかしながら、微多孔膜の機械的強度と、孔径分布の均一さとは相反する関係にあり、これらのバランスに優れた薄膜のセパレータを効率良く生産することは困難であった。
例えば、特許文献1には、超高分子量ポリエチレンおよび高密度ポリエチレンを溶融混練して同時二軸延伸した後、所定の温度にて熱固定し、しかる後に溶媒を除去して微多孔膜を製造することが記載されている。しかしながら、この微多孔膜は高透過性で熱収縮率が低いものの、引張強度が必ずしも十分ではなかった。
また、特許文献2には、ポリエチレン樹脂を溶融混練して同時二軸延伸した後、さらにTD方向に延伸することにより、TD方向の引張強度を高め、さらに耐圧縮性、電解液注入性、機械的特性、透過性及び耐熱収縮性に優れた微多孔膜を製造することが記載されている。しかしながら、この微多孔膜は比較的微小な細孔と比較的粗大な細孔とを有する構造を有しており、孔径のばらつきが大きかった。その結果、上述したような絶縁破壊等が起こりやすくなる等の種々の問題があった。
国際公開第2000/020492号 特開2008−081513号公報
そこで本発明の課題は、薄膜でありながら均一微細孔径かつ引張強度、高透過性の物性バランスに優れた微多孔膜を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る微多孔膜およびセパレータは、下記を特徴とするものからなる。
(1)乾燥状態および湿潤状態における空気流量の圧力変化から求められる細孔径分布曲線において細孔径分布の最大ピークを示す孔径をDp(nm)とするとき、孔径が0.9Dp〜1.1Dpである孔の細孔径分布の合計値が孔全体の75%以上であり、最大孔径が45nm以下であり、MD方向の引張強度SMDが1000〜3500kgf/cmであり、MD方向の引張強度SMDとTD方向の引張強度STDの比率SMD/STDが1.1〜2.5であることを特徴とする微多孔膜。
(2)前記細孔径分布曲線において細孔径分布が10%以上となる領域が孔径20〜30nmの範囲内にあり、膜厚を20μmとしたときの透気抵抗度が1000sec/100mL以下である、上記(1)の微多孔膜。
(3)平均膜厚が20μm以下である、上記(1)または(2)の微多孔膜。
(4)前記膜厚を20μmとしたときの絶縁破壊電圧が3.2〜4.0kVである、上記(1)〜(3)のいずれかの微多孔膜。
(5)前記膜厚を20μmとしたときの突刺強度が200gf/20μm以上である、上記(1)〜(4)のいずれかの微多孔膜。
(6)空孔率が20〜80%である、上記(1)〜(5)のいずれかの微多孔膜。
(7)上記(1)〜(6)のいずれかの微多孔膜を用いてなるセパレータ。
本発明の微多孔膜は従来技術に比べて孔径が小さく孔径分布が均一であるため、耐電圧性能にムラがなく、透気度や機械的強度の偏りが小さく、デンドライトに対する耐性が高い。また、このような均質な微多孔膜を電池用セパレータとして用いることで、膜の不均一性に起因する電池の動作不良を未然に防ぐことができ、歩留まり率の改善を図ることができる。
本発明の微多孔膜はMD引張強度が優れているため、高い張力が掛かった場合も膜が破断しにくく、高い耐久性が要求される用途に好適に用いることができる。また、このような強度に優れた微多孔膜を電池用セパレータとして用いることで、電池作製時や使用時における短絡を防ぐことができる
さらに、本発明の微多孔膜を膜厚20μm以下の薄膜とすることで、小型化と高耐久性の両立が求められる用途にも好適に用いることができる。また、このような薄くて強度に優れた微多孔膜を電池用セパレータとして用いた場合、薄膜状のセパレータを高い張力で圧着させつつ捲回でき、電池のさらなる高容量化が図られる。
本発明の実施例および比較例で得られた微多孔膜の細孔径分布曲線を示す関係図である。 乾燥試料および湿潤試料の通気曲線の例を示す模式図である。 細孔径分布曲線の例を示す模式図であり、(A)は直径が0.9Dp〜1.1Dpの範囲内にある孔の細孔径分布の合計値が75%以上となる場合の一例を、(B)は細孔径分布が10%以上となる領域が直径20〜30nmの範囲内にある場合の一例を、それぞれ表している。
本発明の微多孔膜は、乾燥状態および湿潤状態における空気流量の圧力変化から求められる細孔径分布曲線において細孔径分布の最大ピークを示す孔径(細孔の直径)をDp(nm)とするとき、孔径が0.9Dp〜1.1Dpである孔の細孔径分布の合計値が、孔全体の75%以上であることを特徴とする。このような微多孔膜は従来技術に比べて孔径分布が均一であるため、透気度や機械的強度の偏りが小さく、デンドライトに対する耐性が高い。また、このような均質な微多孔膜を電池用セパレータとして用いることで、膜の不均一性に起因する電池の動作不良を未然に防ぐことができ、歩留まり率の改善を図ることができる。本明細書において、「最大ピークを示す孔径」とは、微多孔膜中に分布する全孔の割合の中で最も多く分布している孔の孔径を示すものであり、細孔径分布曲線から決定できる。細孔径分布値(%)が最も高い点を最大ピークとする。
細孔径分布曲線は、ポロメータを用いて以下の方法で測定することができる。まず、乾燥状態の試料(以下、単に「乾燥試料」とも記す)と、測定液が細孔内に充填された湿潤状態の試料(以下、単に「湿潤試料」とも記す)のそれぞれについて、ポロメータを用いて空気圧と空気流量の関係を測定し、図2に示すように、乾燥試料の通気曲線(Dry Curve)および湿潤試料の通気曲線(Wet Curve)を得る。
測定液が細孔内に充填された湿潤試料は、液体を満たした毛細管と同様の特性を示す。湿潤試料をポロメータにセットして空気圧を徐々に高めてゆくと、径の大きい細孔から順に、空気圧が細孔内の測定液の表面張力に打ち勝って測定液が当該細孔内から押し出され、それに伴って空気流量が徐々に増加し、最終的に試料は乾燥状態となる。従って、液体がその細孔から押し出される際の圧力を測定する事によって、細孔直径を算出できる。ここで、細孔の形状が略円柱状であると仮定すると、直径Dの細孔内に圧力Pの空気が侵入する条件は、測定液の表面張力をγ、測定液の接触角をθとして、下記の式1に示すWashburnの式で表される。
PD=4γcosθ ……(式1)
特に、気泡の発生が最初に検出される測定点(最大孔径を示す測定点)をバブルポイント(Bubble Point)と呼ぶ。バブルポイントの標準的な測定方法としては、例えばASTM F316−86に記載の方法が挙げられる。
また、上記微多孔膜の平均孔径は、上述の乾燥試料の通気曲線(Dry Curve)および湿潤試料の通気曲線(Wet Curve)を用いて、ASTM E1294−89に規定するハーフドライ法に基づいて求めることができる。図2に示すように、乾燥試料の通気曲線(Dry Curve)の1/2の傾きの曲線(Half−Dry Curve)と、湿潤試料の通気曲線(Wet Curve)とが交わる点の圧力を平均流量径圧力(Mean Flow Pressure)として求め、この平均流量径圧力を上記(式1)に代入することにより、微多孔膜の平均孔径(Mean Flow Pore Diameter)が算出される。
一方、圧力Pにおける湿潤試料の空気流量をFw,j、乾燥試料の空気流量をFd,jとするとき、累積フィルタ流量(CFF:Cumulative Filter Flow,単位:%)および細孔径分布(PSF:Pore Size Frequency,単位:%)は、それぞれ以下の式によって算出される。
CFF=[(Fw,j/Fd,j)×100] ……(式2)
PSF=(CFF)j+1−(CFF) ……(式3)
上記(式1)〜(式3)を組み合わせることにより、乾燥状態および湿潤状態における空気流量の圧力変化に基づいて、細孔の直径Dと細孔径分布PSFの関係を示す細孔径分布曲線を求めることができる。このような細孔径分布曲線の一例を図3(A)に示す。本発明の微多孔膜は、上記細孔径分布曲線において最大ピークを示す孔径をDp(nm)とするとき、孔径が0.9Dp〜1.1Dpである孔の細孔径分布の合計値が、孔全体の75%以上であることを特徴とする。なお、孔径が0.9Dp〜1.1Dpである孔の細孔径分布の合計値は、孔全体の80%以上であることが好ましく、孔全体の85%以上であることがより好ましい。この合計値が高いほど、均一な細孔径が存在している事を表しており、透気度や機械的強度の偏りが少なくなる。この値は高ければ高いほど望ましい。
本発明の微多孔膜において、ASTM F316−86(バブルポイント法)に基づいて測定される最大孔径は、通常45nm以下であり、好ましくは40nm以下であり、特に好ましくは38nm以下である。最大孔径を45nm以下とすることで、部分短絡を防止し、優れた耐電圧性を確保することができる。本明細書において、「最大孔径」とは、微多孔膜中に分布する全孔の中で最大の孔径を示すものであり、バブルポイント法により測定できる。
本発明の微多孔膜において、ASTM E1294−89に基づいて測定される平均孔径は、10〜40nmであることが好ましく、12〜35nmであることがより好ましく、14.5〜24.5nmであることが特に好ましい。平均孔径を40nm以下とすることで、優れた耐電圧性を確保することができる。また、平均孔径を10nm以上とすることで、透過性に優れた微多孔膜を得ることができる。
本発明の微多孔膜において、MD方向の引張強度(以下、単に「MD引張強度」と記すこともある)SMDは通常1000〜3500kgf/cmであり、好ましくは1200〜2900kgf/cmであり、より好ましくは1500〜2800kgf/cmである。また、MD方向の引張強度SMDとTD方向の引張強度(以下、単に「TD引張強度」と記すこともある)STDの比率SMD/STDは、通常1.1〜2.5であり、好ましくは1.3〜2.5であり、より好ましくは1.4〜2.5である。このような微多孔膜はMD引張強度が優れているため、高い張力が掛かった場合も膜が破断しにくく、高い耐久性が要求される用途に好適に用いることができる。また、このような強度に優れた微多孔膜を電池用セパレータとして用いた場合、電池作製時や使用時における短絡を防ぐことができるとともに、高い張力をかけてセパレータを捲回可能となり、電池の高容量化も図られる。なお、引張強度(引張破断強度)の測定方法としては、例えばASTM D882に記載の方法を採用することができる。
上記細孔径分布曲線において、細孔径分布が10%以上となる領域は、図3(B)に例示するように、孔径20〜30nmの範囲内にあることが好ましい。このような微多孔膜は細孔径分布のばらつきが小さいため、デンドライトに対する耐性がより高く、従って電池用セパレータの歩留まり率をさらに向上させることが可能となる。
本発明の微多孔膜は、膜厚を20μmとしたときの透気抵抗度が1000sec/100mL以下であることが好ましい。ここで、膜厚を20μmとしたときの透気抵抗度とは、膜厚T(μm)の微多孔膜において、JIS P 8117(2009)に準拠して測定した透気抵抗度をPとするとき、式:P=(P×20)/Tによって算出される透気抵抗度Pのことを指す。なお、以下では、膜厚について特に記載がない限り、「透気抵抗度」を「膜厚を20μmとしたときの透気抵抗度」の意味で用いるものとする。
微多孔膜を電池用セパレータとして用いる場合、透気抵抗度は低い値であることが好ましい。透気抵抗度が1000sec/100mLを超えると、電池の出力が小さくなることがある。なお、透気抵抗度の上限としては、600sec/100mL以下がより好ましく、400sec/100mL以下が特に好ましい。また、透気抵抗度の下限はとくに限定されないが、シャットダウン性能確保の観点からは、透気抵抗度は100sec/100mL以上であることが好ましい。
上記微多孔膜の平均膜厚は20μm以下であることが好ましく、18μm未満であることがより好ましく、15μm未満であることが特に好ましい。なお、平均膜厚の測定方法については後述する。薄膜でしかもMD強度の高い微多孔膜とすることにより、省スペースと高耐久性の両立が求められる用途にも好適に用いることができる。また、このような微多孔膜を電池用セパレータとして用いた場合、薄膜状のセパレータを高い張力で圧着させつつ捲回できるため、電池のさらなる高容量化が実現可能となる。
上記微多孔膜は、膜厚を20μmとしたときの耐電圧(絶縁破壊電圧)が3.2〜4.0kVであることが好ましく、3.3〜3.9kVであることがより好ましく、3.4〜3.8kVであることが特に好ましい。ここで、膜厚を20μmとしたときの耐電圧とは、膜厚T(μm)の微多孔膜における絶縁破壊電圧をV(kV)とするとき、式:V=(V×20)/Tによって算出される絶縁破壊電圧Vのことを指し、測定を複数回行った場合はそれらの平均値を指すものとする。なお、測定を複数回行った場合、膜厚を20μmとしたときの耐電圧の最小値は、2.8kV以上であることが好ましく、膜厚を20μmとしたときの耐電圧の最大値は、3.6kV以上であることが好ましい。
耐久性向上の観点から、上記微多孔膜は、膜厚を20μmとしたときの突き刺し強度が200gf/20μm以上であることが好ましく、500gf/20μm以上であることがより好ましく、600gf/20μm以上であることがさらに好ましく、650gf/20μm以上であることが特に好ましい。なお、膜厚を20μmとしたときの突き刺し強度とは、膜厚T(μm)の微多孔膜の突刺強度(最大荷重)をLとするとき、L=(L×20)/Tの式によって算出される突刺強度Lのことを指す。
上記微多孔膜の空孔率は20〜80%であることが好ましい。空孔率が20%未満であると、微多孔膜は良好な透気度を有さない。一方80%を超えると、微多孔膜を電池用セパレータとして用いたとき、機械的強度が不十分となり、電極が短絡する危険が大きくなる。空孔率は30〜65%がより好ましく、40〜45%が特に好ましい。
微多孔膜を構成する材料としては、ポリオレフィンを用いることが好ましく、ポリエチレンを用いることがより好ましい。ポリエチレンの含有量は、ポリオレフィン全体を100重量%としたとき、90重量%以上であることが好ましく、95重量%以上であることがより好ましく、99重量%以上であることが特に好ましい。ポリエチレンの含有量を90重量%以上とすることで、均質性の低下による物性ムラを防止することができ、均一微細孔径が実現可能となる。
微多孔膜の材料としてポリエチレンを用いる場合、当該ポリエチレンは、重量平均分子量5.0×10〜9.0×10のポリエチレン(高密度ポリエチレン。以下、単に「HDPE」とも記す。)と、重量平均分子量1.5×10〜3.0×10のポリエチレン(超高分子量ポリエチレン。以下、単に「UHMWPE」とも記す。)との組成物であることが好ましい。比較的分子量の大きいHDPEおよびUHMWPEを主成分として用いることで(好ましくは、実質的にHDPEとUHMWPEのみをポリオレフィンとして用いることで)、強度に優れた微多孔膜が提供可能となる。HDPEの含有量は、ポリエチレン組成物全体を100重量%として、90重量%以下が好ましく、80重量%以下がより好ましく、75重量%以下が特に好ましい。また、UHMWPEの含有量は、ポリエチレン組成物全体を100重量%として、10重量%以上が好ましく、20重量%以上がより好ましく、25重量%以上が特に好ましい。
上述のようにHDPEとUHMWPEとの組成物を用いる場合、HDPEの分子量分布(重量平均分子量Mwと数平均分子量Mnの比、すなわちMw/Mn)は3〜20の範囲内であることが好ましく、UHMWPEの分子量分布(Mw/Mn)は3〜20の範囲内であることが好ましい。分子量分布が狭すぎると、高分子量の成分が多くなり、押し出し成形時の流動性が低下する。また、製膜時の延伸性の低下により破膜につながるおそれもある。一方、分子量分布が広すぎると、低分子量成分の割合が増加して強度の確保が難しくなるおそれがある。
上記微多孔膜の製造方法はとくに限定されないが、優れたMD引張強度を確保するという観点からは、MD方向およびTD方向への同時二軸延伸を行った後、さらに、MD方向への追加延伸を行うことが好ましい。すなわち、上記微多孔膜の製造方法は、強度向上の観点から、下記(1)、(2)の工程を含んでいることが好ましい。
(1)ダイから押し出されたシートを、延伸温度100〜120℃にてMD方向およびTD方向に同時二軸延伸する工程
(2)同時二軸延伸されたシートを、延伸温度100〜120℃、延伸倍率1.3〜2.0倍にてMD方向に追加延伸する工程
製造時にこれらの工程を実施することにより、延伸倍率が同程度である従来のポリオレフィン微多孔膜と比較して、より強度に優れた微多孔膜を得ることができる。なお、MD方向への追加延伸の倍率は1.4〜2.0倍がより好ましく、1.6〜2.0倍が特に好ましい。
以下に、本発明における具体例を、実施例を用いて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
(測定方法)
1.膜厚
微多孔膜の厚みは、接触式厚さ計を用いて、無作為に選択したMD位置で測定した。測定は、膜のTD(幅)に沿った点で、30cmの距離にわたって5mmの間隔で行った。そして、上記TDに沿った測定を5回行い、その算術平均を試料の厚さとした。
2.透気抵抗度
膜厚Tの微多孔膜に対して透気度計(旭精工株式会社製、EGO−1T)で透気抵抗度Pを測定した。また、式:P=(P×20)/Tにより、膜厚を20μmとしたときの透気抵抗度Pを算出した。
3.空孔率
空孔率は、微多孔膜の質量w1と、微多孔膜と同じポリエチレン組成物からなる同サイズの空孔のない膜の質量w2から、空孔率(%)=(w2−w1)/w2×100の式により算出した。
4.細孔径分布
細孔径分布曲線は、測定器としてPMI社製のパームポロメータ(型番:CFP−1500A)を、測定液としてGalwick(15.9dyn/cm)を用いて、以下の方法で算出した。まず、乾燥試料と湿潤試料のそれぞれについて、ポロメータを用いて空気圧と空気流量の関係を測定し、図2に示すように、乾燥試料の通気曲線(Dry Curve)および湿潤試料の通気曲線(Wet Curve)を得た。圧力Pにおける湿潤試料の空気流量をFw,j、乾燥試料の空気流量をFd,jとして、下記の式1および式2に基づき、累積フィルタ流量(CFF、単位:%)および細孔径分布(PSF、単位:%)を算出した。
CFF=[(Fw,j/Fd,j)×100] ……(式1)
PSF=(CFF)j+1−(CFF) ……(式2)
測定液の表面張力をγ、測定液の接触角をθとして、圧力Pに対応する細孔の直径Dを下記の式3にて算出し、細孔の直径Dと細孔径分布PSFの関係を示す細孔径分布曲線を得た。
PD=4γcosθ ……(式3)
そして、得られた細孔径分布曲線において最大ピークを示す孔径Dp(nm)と、孔径が0.9Dp〜1.1Dpの範囲内にある孔の細孔径分布の合計値を求めた。また、細孔径分布が10%以上である領域が、孔径20〜30nmの範囲内にあるかどうかを判定し、孔径20〜30nmの範囲内にあるものを○(良好)、そうでないものを×(範囲外)と評価した。
5.最大孔径
微多孔膜の最大孔径は、ASTM F316−86に準拠した方法(バブルポイント法)によって測定した。なお、測定器としてはPMI社製のパームポロメータ(型番:CFP−1500A)を、測定液としてはGalwickを、それぞれ用いた。
6.平均孔径
微多孔膜の平均孔径は、ASTM E1294−89に準拠した方法(ハーフドライ法)によって測定した。なお、測定器としてはPMI社製のパームポロメータ(型番:CFP−1500A)を、測定液としてはGalwickを、それぞれ用いた。
7.突刺強度
先端に球面(曲率半径R:0.5mm)を有する直径1mmの針を、平均膜厚T(μm)の微多孔膜に2mm/秒の速度で突刺して最大荷重L(貫通する直前の荷重、単位:gf)を測定し、L=(L×20)/Tの式により、膜厚を20μmとしたときの突刺強度L(gf/20μm)を算出した。
8.引張強度
MD引張強度SMDおよびTD引張強度STDについては、幅10mmの短冊状試験片を用いて、ASTM D882に準拠した方法により測定した。
9.耐電圧性能
150mm四方のアルミニウム製の板上に、直径60mmに切り出した膜厚Tの微多孔膜を置き、その上に真鍮製の直径50mmの円柱電極を置いて、菊水電子工業製TOS5051A耐電圧試験器を接続した。0.2kV/秒の昇圧速度で電圧を加えていって、絶縁破壊したときの値Vを読み取り、換算式:V=(V×20)/Tに基づいて、膜厚20μmあたりの耐電圧Vを算出した。耐電圧Vの測定は15回行い、最大値、平均値および最小値を得た。
(実施例1)
(a)重量平均分子量Mw1が2.89×10であり、分子量分布Mw1/Mn1が5.28である超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)30重量% と、(b)重量平均分子量Mw2が5.72×10であり、分子量分布Mw2/Mn2が4.81である高密度ポリエチレン(HDPE)70重量%とからなるポリエチレン組成物30重量部を二軸押出機に投入し、この二軸押出機のサイドフィーダーから流動パラフィン70重量部を供給し、210℃および200rpmの条件で溶融混練して、ポリエチレン樹脂溶液を押出機中で調製した。続いて、このポリエチレン樹脂溶液を、押出機の先端に設置されたシート形成ダイから押し出し、得られたシート状押出物を25℃の冷却ロールで引き取りながら、ゲル状成形物を形成した。得られたゲル状成形物に対して、115℃で5×5倍になるように同時二軸延伸を施した後に、115℃の温度で1.3倍の倍率でMD方向に延伸した。延伸されたゲル状シートは25℃の塩化メチレンに浸漬し、リキッドパラフィンを除去した。その後、室温で空気乾燥させ、125℃の温度で10分間熱処理をかけることで、ポリエチレン微多孔膜を作製した。
得られた微多孔膜の膜特性を表1および図1に示す。この微多孔膜は孔径が小さく、孔径分布がシャープであり孔径のばらつきも少なかった。また、得られた微多孔膜はMD引張強度が高く、優れた透過性を有していた。
(実施例2)
5×5倍延伸後のMD方向へ延伸倍率を1.4倍としたほかは、実施例1と同様にしてポリエチレン微多孔膜を得た。得られた微多孔膜の膜特性を表1および図1に示す。この微多孔膜は孔径が小さく、孔径分布がシャープであり孔径のばらつきも少なかった。また、得られた微多孔膜は薄膜でありながらMD引張強度が高く、優れた透過性と高い耐電圧性能を具備していた。
(実施例3)
5×5倍延伸後のMD方向への延伸倍率を1.6倍としたほかは、実施例1と同様にしてポリエチレン微多孔膜を得た。得られた微多孔膜の膜特性を表1および図1に示す。この微多孔膜は孔径が小さく、孔径分布がシャープであり孔径のばらつきも少なかった。また、得られた微多孔膜は薄膜でありながらMD引張強度が高く、優れた透過性を有していた。
(実施例4)
5×5倍延伸後のMD方向への延伸倍率を2.0倍としたほかは、実施例1と同様にしてポリエチレン微多孔膜を得た。得られた微多孔膜の膜特性を表1および図1に示す。この微多孔膜は孔径が小さく、孔径分布がシャープであり孔径のばらつきも少なかった。また、得られた微多孔膜は薄膜でありながらMD引張強度が高く、優れた透過性と高い耐電圧性能を具備していた。
(比較例1)
5×5倍延伸後、MD方向への延伸を行わなかったほかは、実施例1と同様にしてポリエチレン微多孔膜を得た。得られた微多孔膜の膜特性を表1および図1に示す。この微多孔膜は孔径が小さいものの、MD引張強度が十分ではなかった。
(比較例2)
5×5倍延伸後にリキッドパラフィンの除去および室温乾燥を行い、その後、温度132℃、MD方向の倍率1.8倍、TD方向の倍率1.4倍という運転条件で同時二軸延伸を行ったほかは、実施例1と同様にしてポリエチレン微多孔膜を得た。得られた微多孔膜の膜特性を表1および図1に示す。この微多孔膜は高いMD引張強度を有していたものの、孔径が大きかった。
(比較例3)
5×5倍延伸後のMD方向への延伸倍率を1.1倍としたほかは、実施例1と同様にしてポリエチレン微多孔膜を得た。得られた微多孔膜の膜特性を表1および図1に示す。この微多孔膜は孔径は小さかったが、孔径のばらつきがやや大きかった。
Figure 0006295641
なお、本出願では、数値範囲を示す「A〜B」という表記を、下限値Aおよび上限値Bを含めた範囲、すなわち「A以上B以下」の意味で用いている。
本発明に係る微多孔膜は、特にリチウムイオン電池用セパレータとして好適に使用することができる。

Claims (7)

  1. ポリオレフィンからなる微多孔膜であって、乾燥状態および湿潤状態における空気流量の圧力変化から求められる細孔径分布曲線において細孔径分布の最大ピークを示す孔径をDp(nm)とするとき、該孔径が0.9Dp〜1.1Dpである孔の細孔径分布の合計値が孔全体の75%以上であり、最大孔径が45nm以下であり、MD方向の引張強度SMDが1000〜3500kgf/cmであり、MD方向の引張強度SMDとTD方向の引張強度STDの比率SMD/STDが1.1〜2.5であることを特徴とする微多孔膜。
  2. 前記細孔径分布曲線において細孔径分布が10%以上となる領域が孔径20〜30nmの範囲内にあり、透気抵抗度が1000sec/100mL以下である、請求項1に記載の微多孔膜。
  3. 平均膜厚が20μm以下である、請求項1または2に記載の微多孔膜。
  4. 前記膜厚を20μmとしたときの絶縁破壊電圧が3.2〜4.0kVである、請求項1〜3のいずれかに記載の微多孔膜。
  5. 前記膜厚を20μmとしたときの突刺強度が200g/20μm以上である、請求項1〜4のいずれかに記載の微多孔膜。
  6. 空孔率が20〜80%である、請求項1〜5のいずれかに記載の微多孔膜。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の微多孔膜を用いてなるセパレータ。
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