JP6291655B2 - ブレーキシステム - Google Patents

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Description

本発明は、車両に適用されるブレーキシステムに関する。
従来、マスタシリンダとホイルシリンダとの連通を遮断した状態で、液圧源により発生させた液圧を用いてホイルシリンダの液圧を制御することが可能なブレーキバイワイヤユニットを備えたブレーキシステムが知られている(例えば特許文献1)。
特開2011−51370号
しかし、従来のブレーキシステムでは、ブレーキバイワイヤ制御中にアンチロック制御が介入したとき、マスタシリンダとホイルシリンダとの連通が遮断されていることから、アンチロック制御に伴い通常であれば発生するブレーキ操作反力が発生しない。よって、ドライバが、アンチロック制御が作動していることに気づかず、路面状態を認識できないおそれがあった。本発明の目的とするところは、ブレーキバイワイヤ制御中であってもアンチロック制御の作動をドライバに報知することができるブレーキシステムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一実施形態に係るブレーキシステムは、好ましくは、アンチロック制御の減圧制御によりホイルシリンダから流出したブレーキ液が流通する管を、その脈動による振動を伝達可能なように、マスタシリンダ又は鋼管であるマスタシリンダ配管に当接させた。


よって、アンチロック制御により発生する脈動をマスタシリンダ又はマスタシリンダ配管に伝達することで、アンチロック制御の作動をドライバに報知することができる。
実施例1,2のブレーキシステムの概略構成図である。 実施例1のブレーキシステムにおけるブレーキ配管の接続構成を示す斜視図である。 実施例2のブレーキシステムにおけるブレーキ配管の接続構成を示す斜視図である。 実施例3,4のブレーキシステムの概略構成図である。 実施例3のブレーキシステムにおけるブレーキ配管の接続構成を示す斜視図である。 実施例4のブレーキシステムにおけるブレーキ配管の接続構成を示す斜視図である。
以下、本発明のブレーキシステムを実現する形態を、図面に示す実施例に基づき説明する。
[実施例1]
[構成]
まず、構成を説明する。図1は、実施例1のブレーキシステム(以下、システムという。)1の概略構成を示す。図2は、システム1を構成する各要素のうち、リザーバタンク4とマスタシリンダ5が一体化されたユニットと、ブレーキバイワイヤユニット6と、ストロークシミュレータ23と、これらを接続するブレーキ配管3とを示す斜視図である。システム1は、車輪を駆動する原動機として、エンジンのほか電動式のモータ(ジェネレータ)を備えたハイブリッド車や、電動式のモータ(ジェネレータ)のみを備えた電気自動車等の電動車両に適用される液圧式ブレーキシステムである。なお、エンジンのみを駆動力源とする車両にシステム1を適用してもよい。システム1は、車両の各車輪FL〜RRに設けられたホイルシリンダ(キャリパ)8にブレーキ液を供給してブレーキ液圧(ホイルシリンダ液圧)を発生させることで、各車輪FL〜RRに液圧制動力を付与する。システム1は2系統(プライマリP系統及びセカンダリS系統)のブレーキ配管を有しており、例えばX配管形式を採用している。なお、前後配管等、他の配管形式を採用してもよい。以下、P系統に対応して設けられた部材とS系統に対応する部材とを区別する場合は、それぞれの符号の末尾に添字P,Sを付す。
システム1は、ブレーキペダル2と、マスタシリンダ5と、ブレーキバイワイヤユニット(以下、BBWユニットという。)6と、ホイルシリンダ8と、ブレーキ配管3とを有している。ブレーキペダル2は、ドライバ(運転者)のブレーキ操作の入力を受けるブレーキ操作部材である。ブレーキペダル2には、ブレーキペダル2の変位量(ドライバによるブレーキ操作量としてのペダルストローク)を検出するストロークセンサ90が設けられている。マスタシリンダ5は、ドライバによるブレーキペダル2の操作(ブレーキ操作)により作動して、ブレーキ液圧(マスタシリンダ圧)を発生する。マスタシリンダ5は、プッシュロッド20を介してブレーキペダル2に接続されており、ブレーキペダル2に連動して作動すると共に、リザーバタンク4からブレーキ液を補給される。リザーバタンク(リザーバ)4は、ブレーキ液を貯留するブレーキ液源であり、大気圧に解放される低圧部である。マスタシリンダ5は、タンデム型であり、ドライバのブレーキ操作に応じて軸方向に移動するマスタシリンダピストンとして、プッシュロッド20に接続されるプライマリピストン52Pと、フリーピストン型のセカンダリピストン52Sとを備えている。なお、装置1は、車両のエンジンが発生する吸気負圧を利用してブレーキ操作力(ペダル踏力)を倍力ないし増幅する負圧式の倍力装置を備えていない。
BBWユニット6は、リザーバタンク4又はマスタシリンダ5からブレーキ液を供給され、ドライバによるブレーキ操作とは独立にブレーキ液圧を発生させることが可能に設けられた液圧制御ユニットである。BBWユニット6は、内部に液路(油路)11等が形成されたハウジング60を有している。BBWユニット6は、マスタシリンダ5とホイルシリンダ8との間に設けられており、各ホイルシリンダ8にマスタシリンダ圧又は制御液圧を個別に供給可能である。BBWユニット6は、制御液圧を発生するための液圧機器(アクチュエータ)として、ポンプ7及び複数の制御弁(電磁弁21等)を有している。ポンプ7は、モータMにより回転駆動されてリザーバタンク4からブレーキ液を吸入し、ホイルシリンダ8に向けて吐出する。ポンプ7は両系統で共通に用いられる。ポンプ7として、本実施例では、音振性能等で優れたギヤポンプ、具体的には外接歯車式ポンプ7P,7Sが2つ並列に配置されたポンプユニットを採用する。各ポンプ7P,7Sは同一のモータMにより駆動される。モータMとして、例えばブラシ付きモータを用いることができる。電磁弁21等は、制御信号に応じて開閉動作して油路11等におけるブレーキ液の流れを制御する。BBWユニット6は、マスタシリンダ5とホイルシリンダ8との連通を遮断した状態で、ポンプ7が発生する液圧によりホイルシリンダ8を増圧可能に設けられている。BBWユニット6は、そのハウジング60とは別体に、ドライバのブレーキ操作に応じてマスタシリンダ5からブレーキ液が流入することでペダルストロークを創生するストロークシミュレータ23を備えている。また、BBWユニット6は、ポンプ7の吐出圧やマスタシリンダ圧等を検出する液圧センサ91〜93を備えている。
電子制御ユニット(以下、ECUという)100は、BBWユニット6の作動を制御するコントローラであり、ハウジング60と一体に取付けられている。ECU100には、ペダルストロークセンサ90及び液圧センサ91〜93から送られる検出値、及び車両側から送られる走行状態に関する情報が入力される。ECU100は、これら各種情報に基づき、内蔵されるプログラムに従って情報処理を行う。また、この処理結果に従ってBBWユニット6の各アクチュエータに制御指令を出力し、これらを制御する。具体的には、油路11等の連通状態を切り替える電磁弁21等の開閉動作や、ポンプ7を駆動するモータMの回転数(すなわちポンプ7の吐出量)を制御する。これにより、各車輪FL〜RRのホイルシリンダ液圧を制御することで、ドライバのブレーキ操作力では不足する液圧制動力を発生してブレーキ操作を補助する倍力制御や、制動による車輪FL〜RRのスリップ(ロック傾向)を抑制するためのアンチロック制御や、車両の運動制御(横滑り防止等の車両挙動安定化制御。以下、VDC)のためのブレーキ制御や、先行車追従制御等の自動ブレーキ制御や、回生ブレーキと協調して目標減速度(目標制動力)を達成するようにホイルシリンダ液圧を制御する回生協調ブレーキ制御等を実現する。
マスタシリンダ5は、後述する第1油路11を介してホイルシリンダ8と接続し、ホイルシリンダ液圧を増圧可能な第1の液圧源である。マスタシリンダ5は、第1液室(プライマリ室)51Pに発生したマスタシリンダ圧によりP系統の油路(第1油路11P)を介してホイルシリンダ8a,8dを加圧可能であると共に、第2液室(セカンダリ室)51Sに発生したマスタシリンダ圧によりS系統の油路(第1油路11S)を介してホイルシリンダ8b,8cを加圧可能である。マスタシリンダ5は、シリンダ50とピストン52を有している。シリンダ50は、例えばアルミ系の金属材料で作られており、有底筒状であって、その軸方向一端側(開口側)に設けられたフランジ部50Aがボルト等によりフロアパネル等の車体側部材に締結されることで、車体側に固定設置される。シリンダ50は、BBWユニット6に接続してホイルシリンダ8と連通可能に設けられた吐出ポート(供給ポート)501と、リザーバタンク4に接続してこれと連通する補給ポート502とを、P,S系統毎に備えている。ピストン52は、シリンダ50の内周面500に沿って軸方向移動可能に挿入されている。ピストン52の外周面とシリンダ50の内周面500との間には、ピストン52を摺動可能とするための僅かな隙間が設けられている。
両ピストン52P,52Sの間の第1液室51Pには、戻しばねとしてのコイルスプリング53Pが押し縮められた状態で設置されている。ピストン52Sとシリンダ50の軸方向他端部(閉塞側)との間の第2液室51Sには、コイルスプリング53Sが押し縮められた状態で設置されている。第1,第2液室51P,51Sには吐出ポート501が常時開口する。シリンダ50の内周側には、各ピストン52P,52Sに摺接して各ピストン52P,52Sの外周面とシリンダ50の内周面500との間をシールする複数のシール部材であるピストンシール54が設置されている。各ピストンシール54は、内径側にリップ部を備える周知の断面カップ状のシール部材(カップシール)であり、リップ部がピストン52の外周面に摺接した状態では、一方向へのブレーキ液の流れを許容し、他方向へのブレーキ液の流れを抑制する。第1ピストンシール541は、補給ポート502から第1,第2液室51P,51S(吐出ポート501)へ向かうブレーキ液の流れを許容し、逆方向のブレーキ液の流れを抑制する向きに配置されている。第2ピストンシール542は、補給ポート502へ向かうブレーキ液の流れを許容し、補給ポート502からのブレーキ液の流出を抑制する向きに配置されている。第1,第2液室51P,51Sは、ドライバによるブレーキペダル2の踏込み操作によってピストン52がブレーキペダル2とは軸方向反対側にストロークすると容積が縮小し、液圧(マスタシリンダ圧)を発生する。これにより、第1,第2液室51P,51Sから吐出ポート501を介してホイルシリンダ8に向けてブレーキ液が供給される。なお、P系統とS系統では、第1,第2液室51P,51Sに略同じ液圧が発生する。
図2に示すように、BBWユニット6のハウジング60は、例えばアルミ系の金属材料で作られており、略直方体の形状であって、その1つの面601にモータMが取り付けられ、この面601に対向する反対側の面に、ECU100や電磁弁21等のソレノイド部や液圧センサ91〜93が取り付けられる。ハウジング60はブラケットBRKやダンパDMP(ゴムを用いた振動減衰装置)を介して車体側(例えばエンジンルームの床)へ固定設置される。BBWユニット6は、例えば、鉛直方向上側から見てマスタシリンダ5(及びリザーバタンク4)に重なるように配置される。これにより、マスタシリンダ5側のユニットとBBWユニット6とが鉛直方向で重なる面積を小さくし、以て車両へのシステム1の搭載性を向上することができる。モータMやECU100の取り付け面が鉛直方向に略平行となるように、BBWユニット6が設置される。ハウジング60の各面には、ハウジング60内に形成された油路11等の開口部であってブレーキ配管3と接続するための接続ポートが設けられている。接続ポートとして、ハウジング60の鉛直方向上側の面600には、4つのホイルシリンダポート62a〜62dと1つの吸入・減圧用ポート63が開口する。ハウジング60のモータ取り付け面601における鉛直方向上側部分は、他の部分に対して突出するように設けられており、この突出する面に、P系統及びS系統のマスタシリンダポート61P,61Sがそれぞれ開口する。両面600,601に対して直交し、かつ鉛直方向に略平行な面には、シミュレータポート64(図1参照)が開口する。
ストロークシミュレータ23は、シリンダ230とピストン231とスプリング232を有している。シリンダ230は、例えばアルミ系の金属材料で作られており、有底筒状であって、ブラケットBRKを介して車体側に固定設置される。ピストン231は、シリンダ230内を2室(正圧室R1と背圧室R2)に分離する隔壁部材であり、シリンダ230内を軸方向に移動可能に設けられている。シリンダ230の内周面に対向するピストン231の外周面には、図外のシール部材が設置されており、正圧室(主室)R1と背圧室(副室)R2との間のブレーキ液の流通を抑制している。スプリング232は弾性部材であり、圧縮ばねであって、例えば背圧室R2内に押し縮められた状態で設置され、ピストン231を正圧室R1の側(正圧室R1の容積を縮小し、背圧室R2の容積を拡大する方向)に常時付勢する。なお、スプリング232は自由長で設置されていてもよい。スプリング232は、ピストン231の変位量(ストローク)に応じて反力を発生可能に設けられている。シリンダ230の側面には、正圧室R1及び背圧室R2とそれぞれ連通する油路の開口部であってブレーキ配管3と接続するための接続ポートとして、正圧ポート233と背圧ポート234が設けられている。正圧ポート233は正圧室R1と連通し、背圧ポート234は背圧室R2と連通する。
ブレーキ配管3は、マスタシリンダ配管30とホイルシリンダ配管31とポンプ吸入・減圧用配管33とシミュレータ配管34とを有している。マスタシリンダ配管30は、マスタシリンダ5とBBWユニット6とを接続する。マスタシリンダ配管30Pの一端はマスタシリンダ5の吐出ポート501Pに接続され、他端はBBWユニット6のマスタシリンダポート61Pに接続される。マスタシリンダ配管30Sの一端はマスタシリンダ5の吐出ポート501Sに接続され、他端はBBWユニット6のマスタシリンダポート61Sに接続される。ホイルシリンダ配管31は、BBWユニット6とホイルシリンダ8とを接続する。各ホイルシリンダ配管31a〜31dの一端はそれぞれBBWユニット6のホイルシリンダポート62a〜62dに接続され、他端は各ホイルシリンダ8に接続される。ポンプ吸入・減圧用配管33は、BBWユニット6とリザーバタンク4とストロークシミュレータ23とを接続する。ポンプ吸入・減圧用配管33の一端はBBWユニット6の吸入・減圧用ポート63に接続され、他端はリザーバタンク4に接続される。ポンプ吸入・減圧用配管33は分岐しており、この分岐管33Aはストロークシミュレータ23の背圧ポート234に接続される。シミュレータ配管34は、BBWユニット6とストロークシミュレータ23とを接続する。シミュレータ配管34の一端はBBWユニット6のシミュレータポート64に接続され、他端はストロークシミュレータ23の正圧ポート233に接続される。
各ブレーキ配管30〜34は、その内部におけるブレーキ液の脈動を外部に比較的伝達しやすい材質で作られており、例えば二重巻鋼管が使用される。ブレーキ配管3の端部における接続構成は、周知のフレアナットを用いた構成となっている。すなわち、ブレーキ配管3の端部はフレア加工されており、フレアナットの内周側を挿通した状態で、BBWユニット6のハウジング60等における接続ポート61等に設置される。フレアナットの外周側に形成されたねじ部が、接続ポート61等のねじ穴に螺合することで、ブレーキ配管3の端部がBBWユニット6等の接続ポート61等に液密に接続・固定される。ホイルシリンダ配管31の少なくとも1つ(本実施例では右前輪FRに接続するホイルシリンダ配管31b)は、接続部材3Aを介して、マスタシリンダ5のシリンダ50の外周面に接続している。接続部材3Aは、荷重に対する弾性変形量が比較的少なく、振動吸収作用が比較的小さい材料(例えば金属材料)により形成されている。接続部材3Aは略立方体形状であり、ホイルシリンダ配管31bを取り囲むようにホイルシリンダ配管31bに固定されると共に、その1つの面がシリンダ50の外周面に接続・固定される。シリンダ50への接続部材3Aの接続方法は、溶接等による接着であってもよいし、螺合等による締結であってもよく、特に限定されない。
以下、システム1のブレーキ液圧回路を図1に基づき説明する。各車輪FL〜RRに対応する部材には、その符号の末尾にそれぞれ添字a〜dを付して適宜区別する。第1油路11は、マスタシリンダ5の吐出ポート501(第1,第2液室51P,51S)とホイルシリンダ8とを接続する。マスタシリンダ配管30及びホイルシリンダ配管31は、第1油路11の一部を構成する。BBWユニット6の第1油路11はマスタシリンダポート61及びホイルシリンダポート62に接続している。BBWユニット6のカット弁(遮断弁)21は、第1油路11に設けられた常開型の(非通電状態で開弁する)電磁弁である。ソレノイドイン弁(増圧弁)SOL/V IN22は、第1油路11におけるカット弁21よりもホイルシリンダ8側に各車輪FL〜RRに対応して(油路11a〜11dに)設けられた常開型の電磁弁である。なお、SOL/V IN22をバイパスして第1油路11と並列にバイパス油路110が設けられており、ホイルシリンダ8側からマスタシリンダ5側へのブレーキ液の流れのみを許容するチェック弁(一方向弁)220がバイパス油路110に設けられている。
吸入油路13は、リザーバタンク4とポンプ7の吸入部70とを接続する。ポンプ吸入・減圧用配管33は、吸入油路13の一部を構成する。BBWユニット6の吸入油路13は吸入・減圧用ポート63に接続している。吐出油路14は、ポンプ7の吐出部71と、第1油路11におけるカット弁21とSOL/V IN22との間とを接続する。チェック弁140は、吐出油路14に設けられ、吐出部71側から第1油路11側へのブレーキ液の流れのみを許容する、ポンプ7の吐出弁である。連通弁24Pは、チェック弁140の下流側と第1油路11Pとを接続する吐出油路14Pに設けられた常閉型の(非通電状態で閉弁する)電磁弁である。連通弁24Sは、チェック弁140の下流側と第1油路11Sとを接続する吐出油路14Sに設けられた常閉型の電磁弁である。吐出油路14P,14Sは、第1油路11Pと第1油路11Sとを接続する連通路を構成している。ポンプ7は、リザーバタンク4から供給されたブレーキ液により第1油路11に液圧を発生可能な第2の液圧源である。ポンプ7は、上記連通路(吐出油路14P,14S)及び第1油路11P,11Sを介してホイルシリンダ8a〜8dと接続しており、上記連通路(吐出油路14P,14S)にブレーキ液を吐出することでホイルシリンダ液圧を増圧可能である。
第1減圧油路15は、吐出油路14におけるチェック弁140と連通弁24との間と吸入油路13とを接続する。調圧弁25は、第1減圧油路15に設けられた第1減圧弁としての常開型の電磁弁である。第2減圧油路16は、第1油路11におけるSOL/V IN22よりもホイルシリンダ8側と吸入油路13とを接続する。ソレノイドアウト弁(減圧弁)SOL/V OUT26は、第2減圧油路16に設けられた第2減圧弁としての常閉型の電磁弁である。シミュレータ油路17は、第1油路11Pから分岐する分岐油路である。BBWユニット6のシミュレータ油路17はシミュレータポート64に接続している。シミュレータ油路17は、第1油路11Pにおけるマスタシリンダポート61Pとカット弁21Pとの間から分岐して、シミュレータ配管34を介してストロークシミュレータ23の正圧室R1に接続する。ストロークシミュレータ弁27は、BBWユニット6のシミュレータ油路17に設けられた常閉型のシミュレータカット弁である。なお、ストロークシミュレータ弁27をバイパスしてシミュレータ油路17と並列にバイパス油路170が設けられており、正圧室R1側から第1油路11P側へのブレーキ液の流れのみを許容するチェック弁270がバイパス油路170に設けられている。
カット弁21、SOL/V IN22、連通弁24、調圧弁25、及び前輪側のSOL/V OUT26a,26bは、ソレノイドに供給される電流に応じて弁の開度が調整される比例制御弁である。他の弁、すなわち、ストロークシミュレータ弁27、及び後輪側のSOL/V OUT26c,26dは、弁の開閉(位置)が二値的に切り替え制御されるオン・オフ弁(2位置制御弁)である。尚、上記他の弁に比例制御弁を用いることも可能である。第1油路11Pにおけるカット弁21Pとマスタシリンダ5との間には、この箇所の液圧(マスタシリンダ圧)を検出する液圧センサ91が設けられている。第1油路11におけるカット弁21とSOL/V IN22との間には、この箇所の液圧(ホイルシリンダ液圧)を検出する液圧センサ92(プライマリ系統圧センサ92P、セカンダリ系統圧センサ92S)が設けられている。第1減圧油路15における吐出油路14の接続部位と調圧弁25との間には、この箇所の液圧(ポンプ吐出圧)を検出する液圧センサ93が設けられている。
カット弁21が開方向に制御された状態で、マスタシリンダ5の第1,第2液室51P,51Sとホイルシリンダ8とを接続するブレーキ系統(第1油路11)は、ペダル踏力を用いて発生させたマスタシリンダ圧によりホイルシリンダ液圧を創生する第1の系統を構成し、踏力ブレーキ(非倍力制御)を実現する。ECU100は、カット弁21を開方向に制御することで、踏力ブレーキを実現する。このとき、ECU100は、ストロークシミュレータ弁27を閉方向に制御することで、ドライバのブレーキ操作に対してストロークシミュレータ23を非作動とする。
一方、カット弁21が閉方向に制御された状態で、ポンプ7を含み、リザーバタンク4とホイルシリンダ8を接続するブレーキ系統(吸入油路13、吐出油路14等)は、ポンプ7を用いて発生させた液圧によりホイルシリンダ液圧を創生する第2の系統を構成し、倍力制御や回生協調制御等を実現する所謂ブレーキバイワイヤ装置を構成する。ECU100は、各種情報に基づきポンプ7及び電磁弁21等を作動させてホイルシリンダ8の液圧を制御する。具体的には、ECU100は、ストロークセンサ90の検出値の入力を受けてブレーキ操作量としてのブレーキペダル2の変位量(ペダルストローク)を検出する。なお、ストロークセンサ90は、プッシュロッド20の変位量を検出するものであってもよい。また、ブレーキ操作量として、ペダルストロークに限らず、他の適当な変数(例えばブレーキペダル2の踏力)を用いてもよい。
また、ECU100は、目標ホイルシリンダ液圧を算出する。例えば、倍力制御時には、検出されたペダルストロークに基づき、所定の倍力比、すなわちペダルストロークとドライバの要求ブレーキ液圧(ドライバが要求する車両減速度G)との間の理想の関係特性を実現する目標ホイルシリンダ液圧を算出する。本実施例では、例えば、通常サイズの負圧式倍力装置を備えたブレーキ装置において、負圧式倍力装置の作動時に実現されるペダルストロークとホイルシリンダ液圧(ブレーキ液圧)との間の所定の関係特性を、目標ホイルシリンダ液圧を算出するための上記理想の関係特性とする。アンチロック制御時には、各車輪FL〜RRのスリップ量(疑似車体速に対する当該車輪の速度の乖離量)が適切なものとなるよう、各車輪FL〜RRの目標ホイルシリンダ液圧を算出する。VDC時には、例えば検出された車両運動状態量(横加速度等)に基づき、所望の車両運動状態を実現するよう、各車輪FL〜RRの目標ホイルシリンダ液圧を算出する。
ECU100は、カット弁21を閉方向に制御することで、BBWユニット6の状態を、ポンプ7(第2の系統)によりホイルシリンダ液圧を創生(増圧制御)可能な状態とし、BBWユニット6の各アクチュエータを制御して目標ホイルシリンダ液圧を実現するブレーキバイワイヤ制御(例えば倍力制御)を実行する。具体的には、カット弁21を閉方向に制御し、連通弁24を開方向に制御し、調圧弁25を閉方向に制御すると共に、ポンプ7を作動させる。このように制御することで、所望のブレーキ液をリザーバタンク4から、吸入油路13、ポンプ7、吐出油路14、及び第1油路11を経由してホイルシリンダ8に送ることが可能である。このとき、液圧センサ92の検出値が目標ホイルシリンダ液圧に近づくようにポンプ7の回転数や調圧弁25の開弁状態をフィードバック制御することで、所望の制動力を得ることができる。本実施例では、基本的に、ポンプ7ではなく調圧弁25を制御することによりホイルシリンダ液圧を制御する。調圧弁25を比例制御弁としているため、細かい制御が可能となり、ホイルシリンダ液圧の滑らかな制御が実現可能となっている。カット弁21を閉方向に制御し、マスタシリンダ5側とホイルシリンダ8側とを遮断することで、ドライバのペダル操作から独立してホイルシリンダ液圧を制御することが容易となる。例えば、ドライバのブレーキ操作(ペダルストローク)に応じた制動力を前後車輪FL〜RRに発生させる通常ブレーキ時には、倍力制御を行う。倍力制御では、各車輪FL〜RRのSOL/V IN22を開方向に制御し、SOL/V OUT26を閉方向に制御する。
ブレーキバイワイヤ制御時には、ドライバのブレーキ操作に伴いストロークシミュレータ23を作動させる。ECU100は、ストロークシミュレータ弁27を開方向に制御する。ストロークシミュレータ23は、ドライバのブレーキ操作に伴う操作反力を創生する。カット弁21が閉方向に制御され、マスタシリンダ5とホイルシリンダ8との連通が遮断された状態で、ストロークシミュレータ23は、少なくともマスタシリンダ5(第1液室51P)から第1油路11Pへ流れ出たブレーキ液がシミュレータ油路17を介して正圧室R1内部に流入することで、ペダルストロークを創生する。ストロークシミュレータ23は、マスタシリンダ5からのブレーキ液を吸入し、ブレーキペダル2の操作に応じたブレーキペダル2の反力(ペダル反力)を発生させることで、ホイルシリンダ8の液剛性を模擬して適切なペダル踏込み感を再現する。
また、ECU100は、アンチロック制御部101を有している。アンチロック制御部101は、車両情報として各車輪FL〜RRの速度を取り込み、車輪FL〜RRのスリップ状態を検出・監視する。車輪FL〜RRに制動力を発生中(例えばドライバのブレーキ操作中)、ある車輪のロック傾向を検出したとき、すなわちその車輪のスリップ量が過大となったと判断したとき、ブレーキ操作に伴う液圧制御(例えば倍力制御)に介入し、カット弁21を閉方向に制御した状態のまま、スリップ量が過大となった車輪のホイルシリンダ8の液圧の増減圧制御を行う。これにより、この車輪のスリップ量が適切な所定値となるようにする。具体的には、カット弁21を閉方向に制御し、連通弁24を開方向に制御し、調圧弁25を閉方向に制御すると共に、ポンプ7を作動させる。このように制御することで、所望のブレーキ液をリザーバタンク4から、吸入油路13、ポンプ7、吐出油路14、及び第1油路11を経由してホイルシリンダ8に送ることが可能である。このとき、制御対象となるホイルシリンダ8の液圧指令が増圧方向であれば、当該ホイルシリンダ8に対応するSOL/V IN22を開方向に制御し、SOL/V OUT26を閉方向に制御し、当該ホイルシリンダ8にブレーキ液を導くことで、当該ホイルシリンダ8を増圧する。ホイルシリンダ8の液圧指令が減圧方向であれば、当該ホイルシリンダ8に対応するSOL/V IN22を閉方向に制御し、SOL/V OUT26を開方向に制御し、当該ホイルシリンダ8のブレーキ液を吸入油路13に導くことで、当該ホイルシリンダ8を減圧する。ホイルシリンダ8の液圧指令が保持であれば、当該ホイルシリンダ8に対応するSOL/V IN22及びSOL/V OUT26を閉方向に制御することで、当該ホイルシリンダ8の液圧を保持する。なお、全車輪FL〜RRを同時に制御する場合には、SOL/V OUT26ではなく調圧弁25を用いて各車輪FL〜RRのホイルシリンダ液圧を増圧・減圧・保持する。このとき、調圧弁25の開閉(位置)を二値的に切り替え(オン・オフ)制御する。例えば、調圧弁25を開方向に制御し、第1油路11、連通路14P,14S、及び第1減圧油路15を介して全ホイルシリンダ8のブレーキ液を吸入油路13に導くことで、全ホイルシリンダ8を減圧する。また、アンチロック制御部101は、ストロークシミュレータ弁27を開方向に制御することで、ストロークシミュレータ23を作動させる。
[作用]
次に、作用を説明する。上記のように、ブレーキバイワイヤ制御(例えばドライバのブレーキ操作に伴う倍力制御)中、アンチロック制御が介入すると、制御対象とするホイルシリンダ8に対応するSOL/V OUT26及びSOL/V IN22の開閉を制御する。これにより、当該ホイルシリンダ8の液圧の増圧・減圧・保持を繰り返すことで、当該ホイルシリンダ8に対応する車輪のロック傾向を抑制する。このとき、当該ホイルシリンダ8に接続するホイルシリンダ配管31には、アンチロック制御の減圧制御により上記ホイルシリンダ8から流出したブレーキ液が流通する。アンチロック制御中、減圧制御は繰り返し実行されるため、このホイルシリンダ配管31内のブレーキ液には脈動が発生する。ここで、アンチロック制御の介入時を含むブレーキバイワイヤ制御中には、カット弁21が閉方向に制御されているため、第1油路11を介したホイルシリンダ8とマスタシリンダ5との連通は遮断されている。よって、アンチロック制御によりホイルシリンダ配管31内のブレーキ液に発生した脈動は、第1油路11を介してマスタシリンダ5へ伝達されない。
これに対し、本実施例では、ホイルシリンダ配管31の少なくとも1つ(右前輪FRに接続するホイルシリンダ配管31b)は、振動吸収作用が比較的小さい接続部材3Aを介して、マスタシリンダ5のシリンダ50に接続している。アンチロック制御の実行により上記ホイルシリンダ配管31b内のブレーキ液に脈動が発生すると、この脈動はホイルシリンダ配管31bそれ自体を振動させる。その振動(脈動)は、接続部材3Aを介してマスタシリンダ5のシリンダ50に伝達される。言い換えると、接続部材3Aは、ホイルシリンダ配管31に発生した脈動を伝達する脈動伝達手段である。シリンダ50に伝達された脈動は、(車体側に固定された)シリンダ50からピストン52P及びプッシュロッド20を介してブレーキペダル2に伝達される。このように、ブレーキバイワイヤ制御中にアンチロック制御が介入したとき、ホイルシリンダ配管31に発生する脈動がブレーキペダル2に伝達される。これにより、ドライバがアンチロック制御が作動していることに気づき、路面状態を認識することができる。なお、本実施例では接続部材3Aは略立方体状であるが、その形状は任意である。また、接続部材3Aを省略して、ホイルシリンダ配管31を直接シリンダ50の外周面に(結束や溶接等により)固定することとしてもよい。この場合、ホイルシリンダ配管31そのものが脈動伝達手段を構成する。言い換えると、ホイルシリンダ配管31を、ホイルシリンダ配管31に発生した脈動を伝達するよう、シリンダ50に当接させていればよい。接続部材3Aを介して両者を接続した場合、脈動の伝達をより確実に実現することが可能である。また、シリンダ50への接続部材3A(やホイルシリンダ配管31)の当接部位、言い換えると脈動伝達部位は任意であって、脈動を効果的に伝達可能な部位を適宜選択することができる。また、シリンダ50へ接続するホイルシリンダ配管31として任意のホイルシリンダ配管31a〜31dを選択可能であり、複数のホイルシリンダ配管31をシリンダ50へ接続することとしてもよい。この場合、アンチロック制御の介入時に任意のホイルシリンダ配管31に発生する脈動がブレーキペダル2に伝達される確率を高めることで、より確実にアンチロック制御の作動をドライバに報知することができる。なお、調圧弁25の開閉を制御して各車輪FL〜RRのホイルシリンダ液圧を同時に増減圧する場合には、シリンダ50へ接続された少なくとも1つのホイルシリンダ配管31を介して脈動がブレーキペダル2に伝達されることで、アンチロック制御の作動がドライバに報知される。
すなわち、従来、ドライバがブレーキ操作を行うためのブレーキ操作部材の作動を制御するブレーキ制御装置が知られている。具体的には、マスタシリンダとホイルシリンダとの連通を遮断した状態で液圧源を作動することで所望のブレーキ液圧を発生させる一方、マスタシリンダ5からの液圧が作用するストロークシミュレータの反力を調整することで、ブレーキ操作部材の作動を制御することが可能に設けられている。このような装置は、一般にブレーキバイワイヤ装置と呼ばれる。一方、制動時に車輪のスリップを抑制するためのアンチロック制御装置も一般に知られている。ブレーキバイワイヤ装置でない場合にアンチロック制御を適用するためによく知られた構成として、ブレーキ操作部材とマスタシリンダ5との間に負圧式の倍力装置を設け、この負圧式倍力装置によりドライバの操作力を増幅し、マスタシリンダからホイルシリンダにブレーキ液を伝達する構成であって、マスタシリンダとホイルシリンダとの間にアンチロック制御装置のアクチュエータを配置したブレーキ装置がある。このようなブレーキ装置においては、アンチロック制御が作動すると、車輪のスリップを減少させるためにホイルシリンダは減圧方向に制御され、余剰となったブレーキ液はポンプを経由してマスタシリンダに戻される。これによりマスタシリンダの圧力が上昇するため、この圧力による力が負圧式倍力装置の出力よりも大きな力となった場合には、ブレーキ操作部材が戻される。逆に、車輪のスリップが小さくなった場合、アンチロック制御装置はホイルシリンダを増圧方向に制御し、そのためにマスタシリンダのブレーキ液がホイルシリンダに送られる。このときマスタシリンダの圧力は減少するため、この圧力による力が負圧式倍力装置の出力よりも小さくなった場合には、ブレーキ操作部材が進む方向に作動する。このように、アンチロック制御の作動により、ブレーキ操作部材が前後(戻し方向及び進み方向)に移動することで、ドライバはアンチロック制御の作動を認識し、路面状態を認識することが可能となっている。
ここで、ブレーキバイワイヤ装置にあっては、マスタシリンダとホイルシリンダとの連通が遮断されているため、アンチロック制御中のホイルシリンダの液圧変動がマスタシリンダに伝わらない。これに対し、ストロークシミュレータとマスタシリンダの間に開閉弁を設け、アンチロック制御中に上記開閉弁を開閉制御することでブレーキ操作部材の操作反力を増減させ、これによりアンチロック制御の作動をドライバに報知することも考えられる。しかし、上記構成では、開閉弁の閉弁により、ブレーキ操作部材の操作反力を増加させて進み方向の操作量(移動)を制限することはできるものの、ブレーキ操作部材を戻し方向に移動させることはできない。よって、ブレーキ操作部材の変位(位置変動)の特性が、ブレーキバイワイヤ装置でない場合にアンチロック制御を適用した上記ブレーキ装置と同様のものにならないため、ドライバが違和感を覚え、ブレーキ操作フィーリングが悪化するおそれがあった。
これに対し、本実施例のシステム1は、アンチロック制御の実行によりホイルシリンダ配管31(内のブレーキ液)に発生した脈動をそのままマスタシリンダ5のシリンダ50の振動に変換し、これをブレーキペダル2に伝達する構成である。よって、ブレーキ操作部材としてのブレーキペダル2の変位(振動)の特性を、ホイルシリンダ配管31に発生する脈動の特性に近づけることができる。言換えると、アンチロック制御の作動時におけるブレーキペダル2のリアクションをより適切な(すなわちブレーキバイワイヤ装置でない場合にアンチロック制御を適用した上記ブレーキ装置により近づけた)ものとすることができるため、ブレーキ操作フィーリングを向上することができる。
なお、アンチロック制御時、減圧制御により各ホイルシリンダ8から流出したブレーキ液は、ホイルシリンダ配管31からBBWユニット6の第1又は第2減圧油路15,16を介してポンプ吸入・減圧用配管33を流通し、リザーバタンク4に還流する。よって、任意のホイルシリンダ8を対象としてアンチロック制御が実行されると、当該ホイルシリンダ8に接続するホイルシリンダ配管31だけでなく、ポンプ吸入・減圧用配管33にもブレーキ液の脈動が発生しうる。したがって、ポンプ吸入・減圧用配管33をマスタシリンダ5のシリンダ50に接続することで、アンチロック制御に伴って発生する脈動をブレーキペダル2に伝達することも考えられる。しかし、本実施例のBBWユニット6は、同じポンプ吸入・減圧用配管33をホイルシリンダ8からのブレーキ液の排出用とポンプ7へのブレーキ液の供給用とに共通して用い、かつ、アンチロック制御中もポンプ7を作動させてブレーキ液を吸入する制御構成である。よって、アンチロック制御に伴ってポンプ吸入・減圧用配管33に発生する脈動は、ホイルシリンダ配管31に発生する脈動よりも大幅に小さくなるおそれがある。これに対し、本実施例のようにポンプ吸入・減圧用配管33ではなくホイルシリンダ配管31をマスタシリンダ5に接続することで、脈動をより効率よく(効果的に)マスタシリンダ5及びブレーキペダル2に伝達することができる。
[効果]
以下、実施例1から把握される本発明の効果を列挙する。
(1−1)ブレーキシステム1は、ドライバの操作するブレーキペダル(ブレーキ操作部材)2に連動するマスタシリンダ5と、BBWユニット6とホイルシリンダ8とを接続し、アンチロック制御の減圧制御によりホイルシリンダ8から流出したブレーキ液が流通するホイルシリンダ配管31とを備え、ホイルシリンダ配管31と、マスタシリンダ5とを、ホイルシリンダ配管31に発生した脈動を伝達するよう当接させた。
よって、ホイルシリンダ配管31の脈動をブレーキペダル2に伝達することで、アンチロック制御の作動をドライバに報知することができる。
(1−1−1)ホイルシリンダ配管31と、マスタシリンダ5とを、ホイルシリンダ配管31に発生した脈動を伝達する接続部材(脈動伝達手段)3Aを介して接続した。
よって、脈動をより確実に伝達することが可能である。
[実施例2]
図3は、実施例2のブレーキシステム1を構成する各要素を示す、図2と同様の斜視図である。本実施例のシステム1にあっては、ホイルシリンダ配管31が、実施例1のようにマスタシリンダ5(シリンダ50)に接続するのではなく、マスタシリンダ配管30に接続する。具体的には、ホイルシリンダ配管31bは、接続部材3Aを介して、マスタシリンダ配管30Sに接続している。なお、両配管30S,31b同士は連通はしない。接続部材3Aは、両配管30S,31bを取り囲むように設置されると共に、両配管30S,31bを互いに接続・固定する。なお、接続部材3Aを省略して、ホイルシリンダ配管31を直接マスタシリンダ配管30Sの外周面に(結束や溶接等により)固定する(当接させる)こととしてもよい。他の構成は実施例1と共通しているため、実施例1と同じ符号を付して説明を省略する。
本実施例では、アンチロック制御の実行により上記ホイルシリンダ配管31bに脈動が発生すると、この脈動は接続部材3Aを介して(又はホイルシリンダ配管31bから直接)マスタシリンダ配管30Sに伝達される。マスタシリンダ配管30Sに伝達された脈動は、主にシリンダ50、ピストン52P、及びプッシュロッド20を介してブレーキペダル2に伝達される。よって、実施例1と同様の作用を得ることができる。また、ホイルシリンダ配管31bに発生する脈動をブレーキペダル2に伝達するために、ホイルシリンダ配管31bを、BBWユニット6から離れてマスタシリンダ5まで延ばす必要はなく、同じBBWユニット6に接続されたマスタシリンダ配管30S(の適当な箇所)まで延ばしてこれに接続すれば足りる。よって、ホイルシリンダ配管31bをレイアウトし易く、ブレーキ配管3のレイアウト性を向上することができる。その他、実施例1と同様の構成により実施例1と同様の効果を得ることができる。なお、ホイルシリンダ配管31を、マスタシリンダ配管30とマスタシリンダ5(シリンダ)の両方に接続することとしてもよい。
以下、実施例2のシステム1の効果を記載する。
(1−2)ブレーキシステム1は、ドライバの操作するブレーキペダル(ブレーキ操作部材)2に連動するマスタシリンダ5とBBWユニット6とを接続するマスタシリンダ配管30と、BBWユニット6とホイルシリンダ8とを接続し、アンチロック制御の減圧制御によりホイルシリンダ8から流出したブレーキ液が流通するホイルシリンダ配管31とを備え、ホイルシリンダ配管31と、マスタシリンダ配管30とを、ホイルシリンダ配管31に発生した脈動を伝達するよう当接させた。
よって、ホイルシリンダ配管31の脈動をブレーキペダル2に伝達することで、アンチロック制御の作動をドライバに報知することができる。
(1−2−1)ホイルシリンダ配管31と、マスタシリンダ配管30とを、ホイルシリンダ配管31に発生した脈動を伝達する接続部材(脈動伝達手段)3Aを介して接続した。
よって、脈動をより確実に伝達することが可能である。
[実施例3]
図4は、実施例3のブレーキシステム1の概略構成を示す。図5は、実施例3のシステム1を構成する各要素を示す、図2と同様の斜視図である。本実施例のシステム1にあっては、実施例1のようにホイルシリンダ配管31がマスタシリンダ5に脈動を伝達可能に接続するのではなく、減圧用配管33がマスタシリンダ5に脈動を伝達可能に接続する。具体的には、吸入油路12は、リザーバタンク4とポンプ7の吸入部70とを接続する。減圧油路13は、第1及び第2減圧油路15,16とリザーバタンク4とを接続する。BBWユニット6の接続ポートとして、ハウジング60の鉛直方向上側の面600には、吸入用ポート65と減圧用ポート63が開口する。BBWユニット6の吸入油路12は吸入用ポート65に接続している。BBWユニット6の減圧油路13は減圧用ポート63に接続している。ブレーキ配管3は、実施例1のポンプ吸入・減圧用配管33に代えて、ポンプ吸入用配管32と減圧用配管33とを有している。ポンプ吸入用配管32は、BBWユニット6とリザーバタンク4とを接続する。ポンプ吸入用配管32の一端はBBWユニット6の吸入用ポート65に接続され、他端はリザーバタンク4に接続される。ポンプ吸入用配管32は、吸入油路12の一部を構成する。減圧用配管33の構成は、実施例1のポンプ吸入・減圧用配管33と同様である。減圧用配管33の一端はBBWユニット6の減圧用ポート63に接続され、他端はリザーバタンク4に接続される。減圧用配管33は、減圧油路13の一部を構成する。
前輪側及び後輪側のSOL/V OUT26は、オン・オフ弁である。尚、比例制御弁を用いることも可能である。図5に示すように、減圧用配管33(具体的には減圧用配管33から分岐してストロークシミュレータ23の背圧ポート234に接続される分岐管33A)は、実施例1のホイルシリンダ配管31と同様、接続部材3Aを介して、マスタシリンダ5のシリンダ50の外周面に接続している。なお、接続部材3Aを省略して、減圧用配管33を直接シリンダ50の外周面に固定する(当接させる)こととしてもよい。他の構成は実施例1と同様であるため、実施例1と同じ符号を付して説明を省略する。なお、図4の破線で示すように、ポンプ7及びモータMのユニット6Bと、電磁弁21等が設けられたユニット6Aとを別々に(別体のハウジングに)設け、それらのユニット6A,6B同士をブレーキ配管35で接続することとしてもよい。この場合、例えば、ポンプ7及びモータMのユニット6Bと、マスタシリンダ5のユニットとを近接して配置する(又は一体化する)こととしてもよい。
アンチロック制御時、減圧制御により各ホイルシリンダ8から流出したブレーキ液は、ホイルシリンダ配管31からBBWユニット6の第1又は第2減圧油路15,16を介して減圧用配管33を流通し、リザーバタンク4に還流する。よって、任意のホイルシリンダ8を対象としてアンチロック制御が実行されると、減圧用配管33にブレーキ液の脈動が発生する。したがって、減圧用配管33をマスタシリンダ5のシリンダ50に接続する(当接させる)ことで、実施例1と同様、アンチロック制御に伴って発生する脈動をブレーキペダル2に伝達することができる。本実施例では、実施例1のように同じポンプ吸入・減圧用配管33をホイルシリンダ8からのブレーキ液の排出用とポンプ7へのブレーキ液の供給用とに共通して用いるのではなく、ポンプ吸入用配管32と減圧用配管33とを別々に分けて設けている。よって、アンチロック制御に伴って減圧用配管33に発生する脈動は、ポンプ7へのブレーキ液供給によって干渉・減衰されることがなく、ホイルシリンダ配管31に発生する脈動よりも大幅に小さくなるおそれが小さい。よって、脈動をより効率よく(効果的に)マスタシリンダ5及びブレーキペダル2に伝達することができる。
また、SOL/V OUT26及びSOL/V IN22の開閉制御により任意のホイルシリンダ8に対してアンチロック制御が実行されても、減圧用配管33には脈動が発生する。すなわち、任意の(少なくとも1つの)ホイルシリンダ8に対してアンチロック制御が介入したとき、そのホイルシリンダ配管31内のブレーキ液に発生する脈動が、減圧用配管33を介してブレーキペダル2に伝達される。よって、実施例1のようにホイルシリンダ配管31をマスタシリンダ5に接続した(当接させた)場合であって、少なくとも1つのホイルシリンダ配管31をマスタシリンダ5に接続しなかった(3つ以下のホイルシリンダ配管31をマスタシリンダ5に接続した)ときよりも、確実に、アンチロック制御の作動をドライバに報知することができる。また、本実施例では、各車輪のSOL/V OUT26は減圧制御により開閉動作を行う2位置減圧制御弁であるため、各ホイルシリンダ配管31内のブレーキ液に脈動が発生しやすい。よって、上記作用効果をより効果的に得ることができる。また、ポンプ吸入用配管32と減圧用配管33とを別々に分けたことで、ポンプ吸入用配管32内の液圧は、減圧用配管33内の(ブレーキ液が排出されることで比較的高圧となる)液圧に影響されることなく、リザーバタンク4と同程度の低圧(大気圧)に保たれる。よって、ポンプ7の吸入部70に作用する液圧が比較的低圧に保たれるため、ポンプ7の性能の低下を抑制することができる。その他、実施例1と同様の構成により実施例1と同様の効果を得ることができる。
以下、実施例3から把握される本発明の効果を列挙する。
(2−1)ブレーキシステム1は、ドライバの操作するブレーキペダル(ブレーキ操作部材)2に連動するマスタシリンダ5と、アンチロック制御の減圧制御によりホイルシリンダ8から流出したブレーキ液を、BBWユニット6を介してリザーバタンク(リザーバ)4に送るための減圧用配管33とを備え、減圧用配管33と、マスタシリンダ5とを、減圧用配管33に発生した脈動を伝達するよう当接させた。
よって、減圧用配管33の脈動をブレーキペダル2に伝達することで、アンチロック制御の作動をドライバに報知することができる。
(2−1−1)減圧用配管33と、マスタシリンダ5とを、減圧用配管33に発生した脈動を伝達する接続部材(脈動伝達手段)3Aを介して接続した。
よって、脈動をより確実に伝達することが可能である。
(3)BBWユニット6は、マスタシリンダ5とホイルシリンダ8とに接続する第1油路11と、第1油路11に接続してホイルシリンダ8を加圧可能なポンプ7(液圧源)と、ポンプ7によってホイルシリンダ8を加圧する際に第1油路11を閉じる方向に制御されるカット弁(遮断弁)21と、ホイルシリンダ8とポンプ7との間に設けられたSOL/V IN(増圧弁)22と、SOL/V IN22とホイルシリンダ8との間から分岐する第2減圧油路16と、第2減圧油路16に設けられアンチロック制御の減圧制御により開閉動作を行うSOL/V OUT26(2位置減圧制御弁)とを備えた。
よって、SOL/V OUT26の動作により発生する脈動をブレーキペダル2に伝達することができる。
[実施例4]
実施例4のブレーキシステム1の液圧回路構成は、実施例3(図4)と同様である。図6は、本実施例のシステム1を構成する各要素を示す、図2と同様の斜視図である。本実施例のシステム1にあっては、減圧用配管33が、実施例3のようにマスタシリンダ5に脈動を伝達可能に接続するのではなく、マスタシリンダ配管30に脈動を伝達可能に接続する。具体的には、減圧用配管33(分岐管33A)は、実施例2のホイルシリンダ配管31と同様、接続部材3Aを介して、マスタシリンダ配管30Pに接続している。なお、接続部材3Aを省略して、減圧用配管33を直接マスタシリンダ配管30Pの外周面に固定する(当接させる)こととしてもよい。他の構成は実施例3と共通しているため、実施例3と同じ符号を付して説明を省略する。
本実施例では、アンチロック制御の実行により減圧用配管33(分岐管33A)に脈動が発生すると、この脈動(分岐管33Aの振動)は接続部材3Aを介して(又は分岐管33Aから直接)マスタシリンダ配管30Pに伝達される。よって、実施例2,3と同様の作用を得ることができる。また、減圧用配管33に発生する脈動(振動)をブレーキペダル2に伝達するために、従来から減圧用配管33(分岐管33A)に近接して配置されていたマスタシリンダ配管30Pにそのまま減圧用配管33(分岐管33A)を接続すれば足り、従来からの減圧用配管33(分岐管33A)の形状を変えてこれを途中で何度も折り曲げたりする必要はない。よって、減圧用配管33(分岐管33A)をレイアウトし易く、ブレーキ配管3のレイアウト性を向上することができる。その他、実施例3と同様の構成により実施例3と同様の効果を得ることができる。なお、減圧用配管33を、マスタシリンダ配管30とマスタシリンダ5(シリンダ50)の両方に接続することとしてもよい。
以下、実施例4のシステム1の効果を記載する。
(2−2)ブレーキシステム1は、ドライバの操作するブレーキペダル(ブレーキ操作部材)2に連動するマスタシリンダ5とBBWユニット6とを接続するマスタシリンダ配管30と、アンチロック制御の減圧制御によりホイルシリンダ8から流出したブレーキ液を、BBWユニット6を介してリザーバタンク(リザーバ)4に送るための減圧用配管33とを備え、減圧用配管33と、マスタシリンダ配管30とを、減圧用配管33に発生した脈動を伝達するよう当接させた。
よって、減圧用配管33の脈動をブレーキペダル2に伝達することで、アンチロック制御の作動をドライバに報知することができる。
(2−2−1)減圧用配管33と、マスタシリンダ配管30とを、減圧用配管33に発生した脈動を伝達する接続部材(脈動伝達手段)3Aを介して接続した。
よって、脈動をより確実に伝達することが可能である。
[他の実施例]
以上、本発明を実現するための形態を、実施例に基づいて説明してきたが、本発明の具体的な構成は実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。例えば、本発明が適用されるブレーキシステムは、マスタシリンダとホイルシリンダとの連通を遮断した状態でアンチロック制御を作動させることが可能なものであればよく、実施例のものに限らない。例えば、ブレーキペダルとマスタシリンダとの間に、マスタシリンダ(のシリンダやピストン)の振動をメカ的に伝達可能な、リンク式等の倍力装置を備えてもよい。BBWユニットは、第1油路がマスタシリンダと前輪のみのホイルシリンダとに接続し、吐出油路がポンプと前後輪のホイルシリンダとに接続するといった液圧回路構成であってもよい。実施例では、油圧式のホイルシリンダを各車輪に設けたが、これに限らず、例えば前輪側を油圧ホイルシリンダとし、後輪側を電動モータで制動力を発生可能なキャリパとしてもよい。液圧源は、ギヤポンプに限らず、他の種類の液圧源であってもよい。例えば、プランジャポンプや、アキュムレータや、電動駆動されるピストンシリンダ等であってもよい。BBWユニットはストロークシミュレータを内蔵したものであってもよい。ホイルシリンダ液圧を制御するための各アクチュエータの作動方法は実施例のものに限らず、適宜変更可能である。また、実施例3,4のBBWユニットを用いて、実施例1,2のようにホイルシリンダ配管とマスタシリンダ又はマスタシリンダ配管とを接続することとしてもよい。
1 ブレーキシステム
2 ブレーキペダル(ブレーキ操作部材)
30 マスタシリンダ配管
31 ホイルシリンダ配管
3A 接続部材(脈動伝達手段)
4 リザーバタンク(リザーバ)
5 マスタシリンダ
6 BBWユニット
7 ポンプ(液圧源)
8 ホイルシリンダ
11 第1油路
21 カット弁(遮断弁)
22 SOL/V IN(増圧弁)
26 SOL/V OUT(2位置減圧制御弁)
33 減圧用配管

Claims (5)

  1. ドライバの操作するブレーキ操作部材に連動するマスタシリンダとブレーキバイワイヤユニットとを接続する鋼管であるマスタシリンダ配管と、
    前記ブレーキバイワイヤユニットとホイルシリンダとを接続する鋼管であり、アンチロック制御の減圧制御により前記ホイルシリンダから流出したブレーキ液が流通するホイルシリンダ配管とを備え、
    前記ホイルシリンダ配管と、前記マスタシリンダ又は前記マスタシリンダ配管とを、前記ホイルシリンダ配管に発生した脈動による振動を伝達するよう当接させた
    ことを特徴とするブレーキシステム。
  2. ドライバの操作するブレーキ操作部材に連動するマスタシリンダとブレーキバイワイヤユニットとを接続する鋼管であるマスタシリンダ配管と、
    前記ブレーキバイワイヤユニットの外部のリザーバと前記ブレーキバイワイヤユニットとを前記マスタシリンダを介さず接続する鋼管であって、アンチロック制御の減圧制御によりホイルシリンダから流出し前記ブレーキバイワイヤユニットに流入したブレーキ液を前記リザーバに送るための減圧用配管とを備え、
    前記減圧用配管と、前記マスタシリンダ又は前記マスタシリンダ配管とを、前記減圧用配管に発生した脈動による振動を伝達するよう当接させた
    ことを特徴とするブレーキシステム。
  3. ドライバの操作するブレーキ操作部材に連動するマスタシリンダとブレーキバイワイヤユニットとを接続するマスタシリンダ配管と、
    前記ブレーキバイワイヤユニットとホイルシリンダとを接続する鋼管であって、アンチロック制御の減圧制御により前記ホイルシリンダから流出したブレーキ液が流通するホイルシリンダ配管とを備え、
    前記ホイルシリンダ配管と前記マスタシリンダとを、前記ブレーキバイワイヤユニットとは別の接続部材であって、前記ホイルシリンダ配管に発生した脈動による振動を伝達可能な剛性を有する接続部材を介して接続したことを特徴とするブレーキシステム。
  4. ドライバの操作するブレーキ操作部材に連動するマスタシリンダとブレーキバイワイヤユニットとを接続する鋼管であるマスタシリンダ配管と、
    前記ブレーキバイワイヤユニットの外部のリザーバと前記ブレーキバイワイヤユニットとを前記マスタシリンダを介さず接続する鋼管であって、アンチロック制御の減圧制御によりホイルシリンダから流出し前記ブレーキバイワイヤユニットに流入したブレーキ液を前記リザーバに送るための減圧用配管とを備え、
    前記減圧用配管と、前記マスタシリンダ又は前記マスタシリンダ配管とを、前記減圧用配管に発生した脈動による振動を伝達可能な剛性を有する接続部材を介して接続したことを特徴とするブレーキシステム。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載のブレーキシステムにおいて、
    前記ブレーキバイワイヤユニットは、
    前記マスタシリンダと前記ホイルシリンダとに接続する第1油路と、
    前記第1油路に接続して前記ホイルシリンダを加圧可能な液圧源と、
    前記液圧源によって前記ホイルシリンダを加圧する際に前記第1油路を閉じる方向に制御される遮断弁と、
    前記ホイルシリンダと前記液圧源との間に設けられた増圧弁と、
    前記増圧弁と前記ホイルシリンダとの間から分岐する減圧油路と、
    前記減圧油路に設けられアンチロック制御の減圧制御により開閉動作を行う2位置減圧制御弁とを備えた
    ことを特徴とするブレーキシステム。
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