JP6272180B2 - サイドエアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車体側方から加えられる衝撃を緩和するためのサイドエアバッグ装置に係り、特に、車体と後部座席との間に配置されるサイドエアバッグ装置に関するものである。
従来、車体幅方向において車体ドアと後部座席との間に配置されるサイドエアバッグ装置として、エアバッグの内部にガスを注入するインフレータと、エアバッグおよびインフレータを格納する格納ボックスと、格納ボックスを車体前方側から覆う樹脂製のベースカバーと、を備えたものが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1に記載されたサイドエアバッグ装置では、金属製の格納ボックスに格納されたエアバッグをインフレータで膨張させると、エアバッグが車体前方側にある樹脂製のベースカバーの薄肉部を破壊して膨出展開する構成となっている。
詳しく説明すると、車体側方から所定値以上の衝撃が加わったときに不図示の衝撃センサが感知し、インフレータに点火用電力が供給され、エアバッグが着座者の側方で膨張展開することになる。
また、特許文献2に記載された側突用エアバッグ装置では、エアバッグ及びインフレータが格納されたエアバッグモジュールを後部座席の側方部に備え、エアバッグモジュールの前方面にクッションパッドが載置されて表皮カバーで覆われて構成されている。
このとき、エアバッグの膨出方向が表皮カバーに設けられた開裂部に集中するように、表皮カバー背面の車外側に相当する部分には力布が取り付けられている。
上記構成によって、エアバッグが車体前方側にある表皮カバーの開裂部に向けて膨出展開することになる。
特開2009−40328号公報 特開平11−91487号公報
ところで、特許文献1のようなサイドエアバッグ装置は、車体ドアと後部座席との間の狭い空間に嵌まるように組み付けられているため、コンパクト化を図りながらも、各構成部品の組み付け作業を容易にすることが求められている。
特に、エアバッグの膨出方向をガイドする力布は、一般に表皮カバー側に一端部が取り付けられ、他端部がエアバッグモジュール側に取り付けられて比較的複雑な配置となっているため、力布の組み付け作業を容易にすることが望まれていた。
また、特許文献1、2のようなサイドエアバッグ装置では、インフレータが作動してエアバッグが膨出するときに、インフレータのガス圧力がエアバッグモジュール周辺に負荷されることで、力布とエアバッグモジュール側との取り付けが不安定になり、エアバッグの膨出方向に影響を与える虞があった。
そこで、力布の取り付け剛性を確保することで、エアバッグの膨出展開方向を安定させることが可能な技術が望まれていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、組み付け作業が容易なサイドエアバッグ装置を提供することにある。
特に、車体と後部座席との間の空間に配置され、力布の組み付け作業が容易なサイドエアバッグ装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、エアバッグの膨出展開方向を安定させることが可能なサイドエアバッグ装置を提供することにある。
前記課題は、本発明のサイドエアバッグ装置によれば、車体と後部座席との間に設けられるサイドエアバッグ装置であって、膨出可能なエアバッグと、該エアバッグの内部にガスを供給するインフレータと、折り畳まれた状態の前記エアバッグ及び前記インフレータを格納するベース格納部を有し、車体ドアと前記後部座席との間に取り付けられるベース部材と、該ベース部材を車体前方側から覆うカバー部材と、該カバー部材に一端側が取り付けられ、他端側が前記ベース部材に設けられた力布係止部に係止され、前記エアバッグの膨出展開方向をガイドする力布と、を備え、該力布の前記他端側には、前記力布係止部に係止される係止部材と、該係止部材よりも前記他端側に延出している力布延出部と、が設けられていること、により解決される。
上記のように、力布の他端側には、力布係止部に係止される係止部材と、係止部材よりも他端側に延出している力布延出部と、が設けられているため、力布の組み付け作業が容易になる。
具体的に言うと、力布を組み付ける場合には、一般にカバー部材に一端側が縫着等で取り付けられた後、他端側を引っ張ってエアバッグモジュール側に設けられた力布係止部に係止するところ、係止部材よりも他端側に延出している力布延出部を作業者が把持することで、力布の他端側を引っ張る作業、力布の他端側にある係止部材を力布係止部に係止する作業が容易になる。
特に、車体と後部座席との間の狭い空間に組み付けられるサイドエアバッグ装置の場合には、目視確認が困難な状況下で力布を比較的複雑に配置する必要があるため、本発明が有意義なものとなる、
このとき、前記力布係止部は、前記係止部材を木目込むための力布係止溝であって、前記力布は、前記カバー部材に取り付けられた一端部から連続して延びて、前記ベース部材に設けられた挿通孔を挿通し、他端部が前記ベース部材の車体後方側にある前記力布係止溝に木目込まれてなると良い。
上記のように、力布は、カバー部材に一端部が取り付けられた後、他端部を引っ張ってベース部材に設けられた挿通孔を挿通し、ベース部材の車体後方側にある力布係止溝に木目込まれてなるところ、作業者が力布の他端部を引っ張って挿通孔に挿通させるときに、力布延出部を挿通孔に先に挿通させて、車体後方側から引っ張ることで、力布の組み付け作業が向上する。
そして、作業者が力布の他端部にある係止部材を力布係止溝に木目込むときに、力布延出部を把持しながら力布係止溝に着脱させることができるため、目視確認が困難な状況下で組み付け作業が容易かつ安定する。その結果、力布の取り付けが安定し、エアバッグの膨出展開方向を安定させることができる。
このとき、前記力布延出部は、前記係止部材よりも厚みが薄くなるように形成されていると良い。
また、前記力布延出部は、前記力布及び前記係止部材の少なくとも一方よりも幅狭となるように形成されていると良い。
上記構成により、作業者が力布の他端部を引っ張って力布延出部を挿通孔に先に挿通させる作業が一層容易になる。その結果、力布の組み付け作業が格段に向上する。
このとき、前記係止部材は、前記力布の前記他端部において、前記力布係止溝に木目込まれる第1係止部材と、前記力布の延出方向において前記力布係止溝と前記挿通孔との間に配置される第2係止部材と、から少なくともなると良い。
上記のように、力布の延出方向において力布係止溝と挿通孔との間に第2係止部材が配置されているため、力布の組み付け作業が容易になり、かつ、エアバッグの膨出展開方向が安定する。
具体的には、力布の組み付け作業について、力布の他端部にある第1係止部材を力布係止溝に木目込む際には、力布が張った状態になるため木目込み作業が困難になる。このとき、力布の他端側にある別の第2係止部材を挿通孔に挿通させた後、当該挿通孔周辺に引掛けた状態にすることで、第1係止部材の木目込み作業が格段に向上する。
また、エアバッグの膨出展開時にガス圧力が負荷された場合についても、第2係止部材が挿通孔周辺に引掛かった状態で支持されることで、第1係止部材が力布係止溝から抜けてしまうことを抑制できる。そのため、力布の取り付けが安定し、エアバッグの膨出展開方向が安定する。
このとき、前記第2係止部材は、前記力布が組み付けられた状態で、前記挿通孔の開口に対して幅広となるように配置されていると良い。
また、前記第1係止部材は、前記力布が組み付けられた状態で、前記挿通孔の開口に対して幅広となるように配置されていると良い。
上記構成により、第2係止部材、及び第1係止部材が挿通孔周辺に一層引っ掛かり易い形状となるため、上述したように、力布の組み付け作業が一層容易になり、かつ、エアバッグの膨出展開方向が一層安定する。
このとき、前記ベース格納部、及び前記力布係止溝を車体後方側から覆うリテーナ部材を備え、前記係止部材は、前記力布係止溝から一部張り出すようにして該力布係止溝に木目込まれ、張り出し部分が前記リテーナ部材に向かって延びていると良い。
上記のように、リテーナ部材が、エアバッグ及びインフレータを格納するベース格納部と、力布の他端部を係止する力布係止溝とを車体後方側から同時に覆っているため、ベース格納部周辺の剛性だけでなく、力布の取り付け剛性も向上する。
また、上記構成により、エアバッグの膨出展開時にガス圧力が力布係止溝周辺に負荷された場合にも、力布の係止部材が、リテーナ部材の保持によって力布係止溝から抜けてしまうことを抑制できる。すなわち、力布の取り付けが安定する。
さらに、上記構成により、作業者が係止部材の張り出し部分を把持しながら力布係止溝に着脱させることができるため、目視確認が困難な状況下で組み付け作業が容易かつ安定する。
請求項1の発明によれば、力布延出部によって力布の組み付け作業が容易になる。
特に、車体と後部座席との間の狭い空間に組み付けられるサイドエアバッグ装置の場合には、目視確認が困難な状況下で力布を比較的複雑に配置する必要があるため、本発明が有意義なものとなる、
請求項2、3、4の発明によれば、目視確認が困難な状況下で力布の組み付け作業が容易かつ安定する。その結果、エアバッグの膨出展開方向を安定させることができる。
請求項5、6、7の発明によれば、第2係止部材によって、力布の組み付け作業が容易になり、かつ、エアバッグの膨出展開方向が安定する。
請求項8の発明によれば、リテーナ部材によって、ベース格納部周辺の剛性だけでなく、力布の取り付け剛性も向上する。また、力布の組み付け作業が容易かつ安定する。
本実施形態のサイドエアバッグ装置の配置を示す説明図である。 サイドエアバッグ装置のベース部材を正面側から見たときの斜視図である。 ベース部材を背面側から見たときの斜視図である。 ベース部材とリテーナ部材の組み付け構造を説明する分解斜視図である。 インフレータの組み付け軸と組み付け部材の構造を説明する分解斜視図である。 図1のA−A断面図であって、エアバッグが格納された状態を示す図である。 図6の要部拡大図であって、力布係止溝周辺を示す図である。 力布の他端部を示す詳細図である。 図1のA−A断面図であって、エアバッグが膨出した状態を示す図である。 第2実施形態に係る図6の説明図である。 力布の他端部の変形例を示す詳細図である。 力布の他端部の変形例を示す詳細図である。 力布の他端部の変形例を示す詳細図である。
以下、本発明の実施形態について図1〜図13を参照して説明する。
本実施形態は、車体ドアと後部座席との間に設けられるサイドエアバッグ装置であって、エアバッグ及びインフレータを格納するベース格納部と、ベース格納部を車体前方側から覆う表皮材と、表皮材に一端部が取り付けられ、他端部がベース格納部周辺に設けられた挿通孔を挿通して力布係止溝に係止され、エアバッグの膨出方向をガイドする力布と、を備えており、力布の他端部には、力布係止溝に木目込まれる係止部材と、係止部材よりも当該他端部の位置から延出している力布延出部と、が設けられていることを特徴とするサイドエアバッグ装置の発明に関するものである。
本実施形態のサイドエアバッグ装置Sは、車体側方から着座者に加えられる衝撃を緩和するための装置であって、図1に示すように、車体幅方向において後部座席1の背もたれ部となるシートバック1aと、車体2の車体ドア2aとの間に配置されている。
なお、サイドエアバッグ装置Sは、後部座席1の車体幅方向の左右外側にそれぞれ配置されている。
サイドエアバッグ装置Sは、図2に示すように、膨出可能なエアバッグ10と、エアバッグ10の内部にガスを供給するインフレータ11と、折り畳まれた状態のエアバッグ10及びインフレータ11を格納するベース部材20と、図3に示すように、ベース部材20に格納されたエアバッグ10及びインフレータ11を車体後方側から保持するリテーナ部材30と、インフレータ11に接続され、インフレータ11に点火用電力を供給するハーネス40と、を主に備えている。
また、サイドエアバッグ装置Sは、図6に示すように、ベース部材20の車体前方側の位置に載置されるパッド部材50と、ベース部材20及びパッド部材50を車体前方側から覆う表皮材60と、表皮材60に一端部が縫着され、他端部がベース部材20に係止され、エアバッグ10の膨出方向をガイドする力布70と、を備えている。
なお、表皮材60は、特許請求の範囲においてカバー部材に相当する。
エアバッグ10は、車体側方から衝撃が加わったときに、図6に示す折り畳まれた状態から、図9に示すように車体前方側に向かって風船状に膨出展開する袋状部材からなる。
詳しく言うと、エアバッグ10に連結され、ガス発生源となるインフレータ11からエアバッグ10の内部に向かってガスが供給されることで、エアバッグ10が膨張する。
インフレータ11は、図2に示すように、長尺な略円柱形状のガス発生装置からなり、上下方向に長尺となるように配置されている。
インフレータ11は、その外表面よりも車体前方側に突出してエアバッグ10内部に連結される不図示のエアバッグ連結部と、上端部に形成され、ハーネス40に接続されるハーネス接続部12と、外表面よりも車体側方側に突出し、ベース部材20及びリテーナ部材30に組み付けられる組み付け軸部13と、を備えている。
上記構成において車体側方から衝撃が加わったときには、車体上において着座者の足下側に配置された不図示の車両用バッテリーからハーネス40を介してインフレータ11に点火用電力が供給され、エアバッグ10が着座者の側方で膨出展開する。
エアバッグ10及びインフレータ11は、ベース部材20に設けられた後述のベース格納部24に格納されている。
ベース部材20は、サイドエアバッグ装置Sの基板となる樹脂製のフレーム部材からなり、図2に示すように、エアバッグ10及びインフレータ11を格納するものである。
ベース部材20は、車体側方から見て略逆L字形状からなり、車体幅方向においてシートバック1aと車体ドア2aの間に配置されており、上端部及び下端部がそれぞれ不図示の車体部材に着脱可能に取り付けられている。
ベース部材20は、図2、図3に示すように、後部座席1と車体2との間に配置されるベース本体部21と、ベース本体部21の車体幅方向の両端部から連続して車体後方側に延びるベース外壁部22及びベース内壁部23と、から主に構成されている。
ベース本体部21は、略逆L字形状の板状部材からなり、構成要素として車体幅方向の中央部分よりもやや車体外側寄りに一体的に形成され、車体後方側に窪んだベース格納部24と、ベース格納部24よりも下方部分に一体的に形成され、不図示の車体部材に取り付けられるベース取り付け部21aと、を備えている。
ベース外壁部22は、車体ドア2aと対向する部分に配置され、その延出端部には、上下方向に間隔を空けて複数設けられ、表皮材60の一端部を係止する係止爪22aが形成されている。
ベース内壁部23は、シートバック1aと対向する部分に配置され、図3に示すように、その延出端部には、上下方向に長尺に延びて設けられ、表皮材60の他端部を木目込む木目込み溝23aが形成されている。
ベース格納部24は、図2に示すように、車体前方側に開口部を有する上下方向に長尺な箱体からなり、略凸形状の内部空間を備えており、エアバッグ10及びインフレータ11がベース格納部24の内部空間に着脱可能に格納されている。
ベース格納部24は、図4に示すように、エアバッグ10及びインフレータ11の車体後方側に配置される後壁部24aと、後壁部24aの車体幅方向の両端部から連続して車体前方側に延びて、車体幅方向の車外側に配置される外側壁部24bと車内側に配置される内側壁部24cと、を備えている。
なお、ベース格納部24の上方部分には、インフレータ11の上端部分が露出するように設けられた開口部分が形成されている。
ベース格納部24の外側壁部24bには、図3に示すように、インフレータ11のハーネス接続部12に対向する部分において、ハーネス40の一部を支持可能な切欠き部分が設けられている。
内側壁部24cには、図4に示すように、上下方向に所定の間隔を空けて2つ張り出すように形成され、力布70の他端部を係止可能な力布係止溝27と、上下方向に所定の間隔を空けて2つ形成され、2つの力布係止溝27の間に配置され、インフレータ11の組み付け軸部13を挿通可能なベース穴部28が設けられている。
力布係止溝27は、力布70の他端部に縫着された係止部材73を木目込むための溝であって、車体後方側に開口部分を有している。
力布係止溝27は、ベース格納部24の内側壁部24cから車体幅方向の車内側に延びる底壁部27aと、底壁部27aの延出部分から連続して車体後方側に延びる側壁部27bと、を備えている。
詳しく言うと、力布係止溝27は、ベース格納部24の内側壁部24cから車内側に延びる上壁部27c及び下壁部27dをさらに備えており、これら底壁部27a、側壁部27b、上壁部27c及び下壁部27dと、ベース格納部24の内側壁部24cとで内部空間を形成している。
なお、力布係止溝27の壁部内面には、図4に示すように、車体前後方向に延びる一対の補強リブが設けられており、力布70に対する支持剛性を確保している。
リテーナ部材30は、エアバッグ10及びインフレータ11を車体後方側から保持する金属製の保持部材からなり、図4に示すように、ベース格納部24に車体後方側から装着されている。また、同時に力布係止溝27を車体後方側から保持する配置となっている。
リテーナ部材30は、略コ字形状からなり、ベース格納部24の車体後方側に配置される後壁部30aと、後壁部30aの車体幅方向の両端部から連続して車体前方側に延びる外側壁部30b及び内側壁部30cと、を備えている。
後壁部30aは、図2に示すように、ベース格納部24を保持する部分から下方に延出し、その下方延出部分が、ベース部材20のベース取り付け部21aの背面に重ね合わされた状態で、車体後方側の不図示の車体部材にボルト締結されている。
後壁部30aの下方延出部分は、車体後方側の不図示の車体形状に沿わせるように折り曲げられた逃げ形状(逃げ部)を有している。
内側壁部30cには、図4に示すように、上下方向に所定の間隔を空けて2つ張り出すように形成され、力布70が係止された力布係止溝27を保持する力布保持部32と、上下方向に所定の間隔を空けて2つ形成され、2つの力布保持部32の間に配置され、インフレータ11の組み付け軸部13を挿通可能なリテーナ穴部33と、が設けられている。
リテーナ穴部33とベース穴部28とは、リテーナ部材30及びベース格納部24が組み付けられた状態で互いに連通する配置となっている。
上記構成において、図5に示すように、インフレータ11の組み付け軸部13がベース穴部28及びリテーナ穴部33を挿通し、その挿通端部が組み付けナットに相当する組み付け部材35に組み付けられることで、インフレータ11、ベース部材20及びリテーナ部材30がそれぞれ固定されている。
力布保持部32は、図4、図5に示すように、略L字形状からなり、内側壁部30cの一部が車内側に折り曲げられて形成されている。
力布保持部32は、力布係止溝27の開口部分及び側壁部27bを覆うようにして、力布係止溝27と、後述の力布70の他端部にある係止部材73とを保持する位置に配置されている。
なお、力布保持部32には、力布70が取り付けられる側とは反対側の面に補強部に相当するビードが形成されている。そのため、力布保持部32に対する支持剛性が向上している。補強部としては、ビード形状のほか、段付き形状等を採用しても良い。
ハーネス40は、インフレータ11に点火用電力を供給するワイヤーハーネスであって、複数の電気配線をコルゲートチューブでまとめ、カプラを端部に取り付けたものからなる。
ハーネス40は、図3に示すように、インフレータ11の上端部にあるハーネス接続部12に上端部41が接続され、下端部42が車体上において着座者の足下側に配置される車両用バッテリーに接続されており、上下方向に長尺となるように延びている。
パッド部材50は、図6に示すように、ベース部材20と表皮材60との間に載置されるクッション材からなり、ベース部材20の車体前方側の全面にわたって配置されている。
なおパッド部材50は、ベース部材20に設けられた不図示のパッド取り付け部に固定されることで、ベース部材20に連結されている。
パッド部材50には、ベース格納部24に対向する部分において、詳しく言うと、ベース格納部24のうち、外側壁部24b側の対向する部分において、車体前後方向に貫通したパッド開口部51が形成されている。
パッド部材50は、パッド開口部51よりも車外側に配置されるアウタパッド部材50aと、パッド開口部51よりも車内側に配置されるインナパッド部材50bと、を一体的に備えている。
パッド開口部51は、上下方向に長尺な開口部分であり、表皮材60側からベース部材20側に向かって力布70が挿通されている。
パッド開口部51と、力布係止溝27とは、エアバッグ10に対して互いに車体幅方向の反対側に位置している。
上記構成において、図9に示すようにエアバッグ10が膨出展開したときには、パッド部材50は、車体幅方向においてパッド開口部51を分岐点としてアウタパッド部材50aとインナパッド部材50bとに分かれて展開される。
このとき、エアバッグ10の膨出方向が力布70によってガイドされるため、ベース格納部24の車体前方にあるパッド部材50の一部が飛散することなく、エアバッグ10を展開させることができる。
表皮材60は、図6に示すように、ベース部材20及びパッド部材50を車体前方側から覆うカバー部材に相当し、車体幅方向の略中央部分にあって、ベース格納部24の中央部分に対応する位置には、エアバッグ10の膨出時に開裂する表皮開裂部61が形成されている。
表皮材60は、一端部が各々表皮開裂部61の位置で連結され、表皮開裂部61に対して車外側に配置されるアウタ表皮材62と、車内側に配置されるインナ表皮材63と、から主に構成されている。
アウタ表皮材62の車外側の他端部が、ベース外壁部22の係止爪22aに上下方向にわたって係止されており、インナ表皮材63の車内側の他端部がベース内壁部23の木目込み溝23aに木目込まれている。
具体的には、アウタ表皮材62の他端部には、係止爪22aに係止させるための係止孔が上下方向にわたって形成されており、インナ表皮材63の他端部には、木目込み溝23aに木目込むための皮革製のトリムコードが縫着されている。
上記構成において、図9に示すようにエアバッグ10が膨出展開したときには、表皮材60は、表皮開裂部61を分岐点としてアウタ表皮材62とインナ表皮材63とに分かれて展開される。
表皮開裂部61は、車体幅方向においてエアバッグ10に重なる位置に配置されている。
力布70は、エアバッグ10の膨出展開方向を車体前方側にガイドする布部材からなる。
力布70は、図6に示すように、表皮材60の表皮開裂部61に一端部71が取り付けられ、一端部71から連続してパッド部材50を覆うように延びて、ベース格納部24に設けられた力布係止溝27に他端部72が係止されている。
具体的には、力布70は、インナ表皮材63側の表皮開裂部61周辺に縫着された一端部71から連続してインナパッド部材50bの前面を沿うように車外側に延びて、パッド開口部51に対向する部分まで到達している。
そして、力布70は、パッド開口部51を通過してインナパッド部材50bの車外側面及び背面を沿うように連続して延びて、ベース格納部24の内側壁部24cに設けられた挿通孔29まで到達している。
そして、力布70は、挿通孔29を通過して力布係止溝27まで連続して延びて、力布係止溝27に係止されている。
このとき、力布70の他端部72には、力布係止溝27に木目込むための係止部材73と、係止部材73よりも他端側に延出している力布延出部74と、が設けられている。
係止部材73は、略矩形板状からなる皮革製のトリムコードであって、図6〜図8に示すように、力布70の他端部72に縫着され、力布係止溝27に木目込まれる第1係止部材73aと、力布70の他端側に縫着され、力布70の延出方向において力布係止溝27と挿通孔29との間に配置される第2係止部材73bと、から構成されている。
第1係止部材73aは、図7に示すように、力布係止溝27から一部張り出すようにして力布係止溝27に木目込まれており、張り出し部分が車体後方側にあるリテーナ部材30に向かって延びている。
詳しく言うと、第1係止部材73aは、力布係止溝27に木目込まれた状態で、木目込み方向の一端が力布係止溝27の底壁部27aに力布70を介して当接する配置となっている。また、木目込み方向の他端となる張り出し部分が、リテーナ部材30の力布保持部32に当接する配置となっている。
また、第1係止部材73aは、力布係止溝27の内部空間において力布70に包まれるようにして木目込まれている。
そのため、力布70の取り付け強度が向上し、エアバッグ10の膨出展開方向をガイドする力布70のガイド性が向上する。
第1係止部材73aの厚みは、挿通孔29の開口幅よりも小さくなっている。また、第1係止部材73aの長尺方向の幅は、力布70の幅方向(力布70の延出方向に直交する幅方向)において挿通孔29の開口長さよりも小さくなっている。
そのため、力布70を挿通孔29に挿通させるときに、第1係止部材73aを比較的容易に挿通孔29に挿通させることができる。
第2係止部材73bは、図7に示すように、挿通孔29の車体後方側に配置されており、詳しく言うと、車体前後方向において挿通孔29周辺とリテーナ部材30との間に挟まれ、かつ、車体幅方向において力布係止溝27の側壁部27bとリテーナ部材30との間に挟まれるように配置されている。
そのため、力布70の取り付け強度が向上し、力布70のガイド性が向上する。
第2係止部材73bの厚みは、挿通孔29の開口幅よりも小さくなっている。一方で、第2係止部材73bの長尺方向の幅は、力布70の幅方向において挿通孔29の開口長さよりも大きくなっている。
すなわち、力布70が組み付けられた状態のとき、第2係止部材73bは、挿通孔29から比較的容易に抜けることなく、挿通孔29周辺に引掛かった状態で支持される。
なお、第2係止部材73bを挿通孔29に挿通させるときには、力布70の延出方向に対して第2係止部材73bをやや傾けた状態にして挿通させると良い。
力布延出部74は、力布70の他端部72から連続して延びている布部材であって、図8に示すように、力布70の他端部72よりも幅狭となるように一体的に形成されている。
詳しく言うと、力布延出部74の先端74aは、延出方向に沿って徐々に幅狭となるように略半円形状(半楕円形状)に形成されている。
そのため、作業者が力布70の他端部72を引っ張って車体前方側から挿通孔29に挿通させるときに、力布延出部74を挿通孔29に先に挿通させて車体後方側から引っ張ることで、力布70の組み付け作業が向上する。
力布延出部74の厚みは挿通孔29の開口幅よりも小さくなっており、力布延出部74の幅は挿通孔29の開口長さよりも小さくなっている。
また力布延出部74の延出方向の全長は、挿通孔29の孔方向の深さよりも大きくなっている。
そのため、作業者が力布延出部74を車体前方側から挿通孔29に先に挿通させて、車体後方側から引っ張る作業が一層容易になる。その結果、力布70の組み付け作業が格段に向上する。
上記構成において、図9に示すようにエアバッグ10が膨出展開したときには、力布70は、エアバッグ10の膨出方向を表皮材60の表皮開裂部61側にガイドする。
また、力布70の一端部71側は、インナパッド部材50b及びインナ表皮材63と共に車体前後方向の前方側に展開され、また車体幅方向の車内側に展開されることになる。
また上記構成において、エアバッグ10が膨出展開したときには、力布70の他端側に縫着された第2係止部材73bが挿通孔29周辺に引掛かった状態で支持される。
そのため、第1係止部材73aが力布係止溝27から抜けてしまうことを抑制でき、力布70の取り付けが安定し、エアバッグ10の膨出展開方向が安定する。
また上記構成において、エアバッグ10が膨出展開したときには、力布70の他端側にある力布延出部74がベース格納部24とリテーナ部材30との間に挟まれて支持されているため、力布70の取り付けを一層安定させることが可能となる。
<サイドエアバッグ装置の第2実施形態>
次に、サイドエアバッグ装置Sの第2実施例について、図10に基づいて説明する。
なお、上述したサイドエアバッグ装置Sと重複する内容は説明を省略する。
第2実施例に係るサイドエアバッグ装置Sでは、ベース格納部124において、インフレータ11の組み付け軸部13が外側壁部124b側に組付けられる一方で、力布70の他端部72が、内側壁部124c側にある力布係止溝127に係止されている構成が異なっている。
また、外側壁部124bに設けられたベース穴部128と、内側壁部124cに設けられた力布係止溝127とは、上下方向において重ならない位置に配置されている。
そして、ベース格納部124の背面には、エアバッグ10及びインフレータ11を車体後方側から保持するためのリテーナ部材130が装着されている。
上記構成により、ベース格納部124において、インフレータ11が組み付けられるベース穴部128と、力布70が係止される力布係止溝127とが異なる壁部に形成されているため、互いに干渉を抑制してコンパクトに配置できる。
また、インフレータ11の組み付け軸部13が、インフレータ11に対して車外側の位置に配置されており、比較的スペースを確保し易い位置となるため、省スペース化及び力布70の組み付け作業の効率化を果たせる。
<その他の実施形態>
上記実施形態において、図4に示すように、力布係止溝27は、力布70の他端にある係止部材73を木目込むための溝として形成されているが、溝に限定されることなく、力布70の係止部材73が係止可能であれば、貫通した係止孔、係止爪、又は係止凸部等でであっても良い。
また上記実施形態において、図6に示すように、力布係止溝27は、ベース格納部24において内側壁部24cに設けられているが、外側壁部24bや後壁部24aに設けられても良いし、ベース部材20上の所定位置に設けられても良い。
ただし望ましくは、力布係止溝27は、ベース格納部24においてエアバッグ10及びインフレータ11よりも車体幅方向の車内側に形成されている方が良い。
このようにすれば、力布70によって、エアバッグ10を車体前方側に一層安定して膨出展開できるためである。
理由として、エアバッグ10を格納するベース格納部24の車体幅方向において、外側壁部24b側は、比較的剛性の高い車体ドア2aに支持されている一方で、内側壁部24c側は、比較的弾性の高い後部座席1に支持されている。すると、エアバッグ10の膨出展開方向が、車体幅方向において弾性の高い後部座席1側に引き寄せられる傾向となる。
そこで、内側壁部24c側に力布係止溝27を設けて、内側壁部24c側を力布70によって優先的にガイドすれば、エアバッグ10の膨出展開方向が安定するからである。
また上記実施形態において、図4に示すように、インフレータ11の組み付け軸部13は、ベース格納部24において内側壁部24cに組み付けられているが、これに限定されることなく、外側壁部24bや後壁部24aに組み付けられていても良い。
ただし望ましくは、組み付け軸部13は、車体幅方向においてベース格納部24の内側壁部24c側に組み付けられている方が良い。
このようにすれば、ベース格納部24の内側壁部24c側の支持剛性が向上するため、上記で説明したように、エアバッグ10の膨出展開方向が安定するからである。
また上記実施形態において、力布70は布材料から形成されているが、布材料以外にも皮革材料や樹脂材料等の比較的弾性の高い公知な材料をガイド部材として採用可能である。
また上記実施形態において、係止部材73は、皮革製のトリムコードとして形成されているが、樹脂製であっても良いし、力布係止溝27に木目込み可能であれば公知な部材を採用可能である。
また上記実施形態において、図6、図7に示すように、第1係止部材73aは、エアバッグ10が膨出展開する前の通常状態のときに、力布係止溝27に木目込まれた状態で、リテーナ部材30に当接する配置となっているが、リテーナ部材30との間に所定の間隔を空けて配置されても良い。
例えば、エアバッグ10の膨出展開に伴ってガス圧力が負荷されて、第1係止部材73aが力布係止溝27から抜ける方向に移動したときに、リテーナ部材30に当接するような配置にしても良い。
また上記実施形態において、図8に示すように、第2係止部材73bの長尺方向の幅は、挿通孔29の開口長さよりも大きくなっているが、必ずしも幅広となっていなくても良い。
形状を問わず、第2係止部材73bが、力布の延出方向において力布係止溝27と挿通孔29との間に配置されていれば、従来と比較して力布の組み付け作業が容易になる。
また上記実施形態において、図8に示すように、第1係止部材73a及び第2係止部材73bの長尺方向の幅は、それぞれ力布70の他端部72の幅よりも広くなっており、かつ、第1係止部材73aの長尺方向の幅は第2係止部材73bの幅よりも狭くなっているが、これに限定されることなく適宜変更可能である。
例えば、図11に示すように、第1係止部材73a及び第2係止部材73bの長尺方向の幅は略同一であっても良い。
そして、図11(a)に示すように、第1係止部材73a及び第2係止部材73bの短尺方向(力布の延出方向)の幅は、略同一であっても良い。図11(b)、(c)に示すように、第1係止部材73aが第2係止部材73bよりも短尺方向において幅狭であっても良いし、幅広であっても良い。
また例えば、図12に示すように、第1係止部材73aが第2係止部材73bよりも長尺方向において幅広であって、かつ、第2係止部材73bの長尺方向の幅が力布70の他端部72の幅と略同一であっても良い。
そして、図12(a)に示すように、第1係止部材73a及び第2係止部材73bの短尺方向の幅は略同一であっても良いし、図12(b)、(c)に示すように、第1係止部材73aが第2係止部材73bよりも短尺方向において幅狭であっても良いし、幅広であっても良い。
また例えば、図13に示すように、第1係止部材73aが第2係止部材73bよりも長尺方向において幅狭であって、かつ、第1係止部材73aの長尺方向の幅が力布70の他端部72の幅と略同一であっても良い。
そして、図13(a)に示すように、第1係止部材73a及び第2係止部材73bの短尺方向の幅は略同一であっても良いし、図13(b)、(c)に示すように、第1係止部材73aが第2係止部材73bよりも短尺方向において幅狭であっても良いし、幅広であっても良い。
また上記実施形態において、図8に示すように、力布延出部74は、力布70の他端部72に一体に設けられた布部材からなるが、これに限定されることなく、皮革材料や樹脂材料等の比較的弾性の高い公知な材料を別体で取り付けることとしても良い。
上記実施形態では、具体例として自動車の後部座席に用いられるサイドエアバッグ装置Sについて説明したが、これに限定されることなく、自動車の前部座席に利用されても良いし、電車、バス等の車両用シートに利用されても良いし、飛行機、船等の乗物用シート等に利用されるものであっても良い。
本実施形態では、主として本発明に係るサイドエアバッグ装置Sに関して説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
特に、サイドエアバッグ装置Sの構成要素となる力布係止溝27、力布70、係止部材73及び力布延出部74の配置や構成について、上記の実施形態にて説明したものは、あくまで一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。
S サイドエアバッグ装置
1 後部座席
1a シートバック
2 車体
2a 車体ドア
10 エアバッグ
11 インフレータ
12 ハーネス接続部
13 組み付け軸部
20 ベース部材
21 ベース本体部
21a ベース取り付け部
22 ベース外壁部
22a 係止爪
23 ベース内壁部
23a 木目込み溝
24,124 ベース格納部
24a 後壁部
24b,124b 外側壁部
24c,124c 内側壁部
27,127 力布係止溝
27a 底壁部
27b 側壁部
27c 上壁部
27d 下壁部
28,128 ベース穴部
29 挿通孔
30,130 リテーナ部材
30a 後壁部
30b 外側壁部
30c 内側壁部
32 力布保持部
33 リテーナ穴部
35 組み付け部材
40 ハーネス
41 上端部
42 下端部
50 パッド部材
50a アウタパッド部材
50b インナパッド部材
51 パッド開口部
60 表皮材
61 表皮開裂部
62 アウタ表皮材
63 インナ表皮材
70 力布
71 一端部
72 他端部
73 係止部材
73a 第1係止部材
73b 第2係止部材
74 力布延出部
74a 先端

Claims (8)

  1. 車体と後部座席との間に設けられるサイドエアバッグ装置であって、
    膨出可能なエアバッグと、
    該エアバッグの内部にガスを供給するインフレータと、
    折り畳まれた状態の前記エアバッグ及び前記インフレータを格納するベース格納部を有し、車体ドアと前記後部座席との間に取り付けられるベース部材と、
    該ベース部材を車体前方側から覆うカバー部材と、
    該カバー部材に一端側が取り付けられ、他端側が前記ベース部材に設けられた力布係止部に係止され、前記エアバッグの膨出展開方向をガイドする力布と、を備え、
    該力布の前記他端側には、前記力布係止部に係止される係止部材と、該係止部材よりも前記他端側に延出している力布延出部と、が設けられていることを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  2. 前記力布係止部は、前記係止部材を木目込むための力布係止溝であって、
    前記力布は、前記カバー部材に取り付けられた一端部から連続して延びて、前記ベース部材に設けられた挿通孔を挿通し、他端部が前記ベース部材の車体後方側にある前記力布係止溝に木目込まれてなることを特徴とする請求項1に記載のサイドエアバッグ装置。
  3. 前記力布延出部は、前記係止部材よりも厚みが薄くなるように形成されていることを特徴とする請求項2に記載のサイドエアバッグ装置。
  4. 前記力布延出部は、前記力布及び前記係止部材の少なくとも一方よりも幅狭となるように形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のサイドエアバッグ装置。
  5. 前記係止部材は、前記力布の前記他端部において、前記力布係止溝に木目込まれる第1係止部材と、前記力布の延出方向において前記力布係止溝と前記挿通孔との間に配置される第2係止部材と、から少なくともなることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。
  6. 前記第2係止部材は、前記力布が組み付けられた状態で、前記挿通孔の開口に対して幅広となるように配置されていることを特徴とする請求項5に記載のサイドエアバッグ装置。
  7. 前記第1係止部材は、前記力布が組み付けられた状態で、前記挿通孔の開口に対して幅広となるように配置されていることを特徴とする請求項5又は6に記載のサイドエアバッグ装置。
  8. 前記ベース格納部、及び前記力布係止溝を車体後方側から覆うリテーナ部材を備え、
    前記係止部材は、前記力布係止溝から一部張り出すようにして該力布係止溝に木目込まれ、張り出し部分が前記リテーナ部材に向かって延びていることを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。
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