JP6261939B2 - 可搬式の超音波探傷装置及び超音波探傷方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被検査体に超音波を照射して、被検査体の内部を探傷する可搬式の超音波探傷装置及びこれを用いた超音波探傷方法に関するものである。
従来、超音波探傷装置として、第1の探触子と第2の探触子とを、3軸の駆動軸を有するスキャナで走査して、四角柱体の接合部を検査する超音波探傷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この超音波探傷装置において、探触子は、四角柱体の外表面に、超音波を照射している。
特開2007−46945号公報
ところで、超音波が照射される被検査体の被検査面としては、特許文献1に示す四角柱体の平坦な外表面のほか、貫通穴の周縁部に形成される湾曲面となるチャンファ面等がある。特許文献1では、四角柱体の外側にスキャナが取り付けられているものの、被検査面が湾曲面である場合には、スキャナを取り付けることが困難となる。また、湾曲面となる被検査面は、探傷位置によって曲率半径が異なる場合があるため、スキャナを取り付けたとしても、湾曲面の曲率半径に応じて探触子の位置を適宜修正する必要があり、探傷検査作業が煩雑となる。
この場合、可搬式の超音波探傷装置を用いて、湾曲面となる被検査面に超音波を照射することが考えられる。しかしながら、被検査面に対する探触子の位置を固定することができないため、被検査面に沿って探触子を移動させると、被検査面と探触子との位置関係を保つことが困難となり、被検査面への超音波の照射角度が異なってしまう。このため、被検査面に対する超音波の照射条件が異なることにより、被検査体の内部を精度良く探傷することが困難となってしまう。特に、被検査体が音響異方性を有する材料である場合、超音波の照射角度が僅かに異なるだけで、被検査体の内部に伝播する超音波の音速が変化してしまい、探傷検査によって得られる検査結果に誤差が生ずる可能性がある。
そこで、本発明は、被検査体と探触子との位置関係を維持しつつ、探触子を被検査面の形状に沿って好適に移動させることにより、被検査体の内部を精度良く探傷することができる可搬式の超音波探傷装置及び超音波探傷方法を提供することを課題とする。
本発明の可搬式の超音波探傷装置は、第1面と第2面との間に形成される被検査面を有する被検査体に対して、前記被検査面に沿って移動させながら、前記被検査面に超音波を照射して、前記被検査体の内部を探傷する可搬式の超音波探傷装置であって、装置フレームと、前記被検査面に超音波を照射すると共に反射した超音波を受信する探触子と、前記探触子が固定され、前記被検査面と接触可能なウェッジと、前記装置フレームに対して、前記ウェッジをスライド方向に移動させるスライド機構と、前記スライド方向において、前記ウェッジと前記被検査面とが近づく方向に付勢する付勢部材と、前記装置フレームに設けられ、前記第2面に接触する第2接触面を有する案内部材と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、案内部材を被検査体の第2面に接触させ、ウェッジを被検査体の被検査面に接触させると共に、ウェッジに対して付勢部材による付勢力を付与することができる。このため、被検査面にウェッジを接触させた状態を維持できることから、案内部材を被検査体に接触させた状態で、ウェッジを被検査面に沿って移動させた場合であっても、被検査体の被検査面と、ウェッジに固定される探触子との位置関係を維持することができる。これにより、被検査面の形状に沿って探触子を好適に移動させることができるため、被検査体の内部を精度良く探傷することが可能となる。
また、前記装置フレームに対して、前記ウェッジと共に前記スライド方向に移動し、前記第1面に接触する第1接触面を有するウェッジガイドを、さらに備えることが好ましい。
この構成によれば、被検査体の第1面にウェッジガイドを接触させることができるため、第1面に直交する方向において、超音波探傷装置1を位置規制することができる。このため、ウェッジガイドを被検査体の第1面に接触させることで、ウェッジを被検査面に沿って移動させた場合であっても、被検査面と探触子との位置関係をより好適に維持することができる。
また、前記ウェッジガイドは、前記ウェッジを挟んで、前記第1接触面内における前記スライド方向に直交する直交方向の両側に延在して設けられていることが好ましい。
この構成によれば、ウェッジガイドを、ウェッジの両側に広がる幅広の形状とすることができるため、被検査体の第1面とウェッジガイドの第1接触面との接触面積を大きくすることができる。このため、被検査体とウェッジガイドとを安定させて接触させることができることから、ウェッジを被検査面に沿って安定させて移動させることができる。
また、前記被検査体は、貫通穴が形成された板材であり、前記第1面は、前記板材の板面であり、前記第2面は、前記貫通穴の内周面であり、前記被検査面は、前記貫通穴の周縁を面取りすることで形成されるチャンファ面であることが好ましい。
この構成によれば、貫通穴の周縁部に形成されるチャンファ面下の被検査体の内部を精度良く探傷することができる。
また、前記被検査体は、複合材料であることが好ましい。
この構成によれば、音響異方性を有する材料である複合材料に対して、探触子から照射される超音波の照射角度が、超音波探傷に適した照射角度となるように、探触子と被検査体の被検査面との位置関係を維持することができる。このため、被検査体が複合材料である場合、特に有用である。なお、複合材料としては、例えば、CFRP等の繊維強化プラスチックである。
また、前記案内部材は、前記装置フレームに取り付けられ、前記第2面に転接する前記第2接触面としての転接面を有する転接部材であることが好ましい。
この構成によれば、案内部材を転接部材とすることができるため、ウェッジを被検査面に沿って移動させる場合、被検査体の第2面と転接部材の転接面との接触抵抗を小さくすることができ、第2面における移動をスムーズに行うことができる。なお、転接部材としては、第2面に線接触する円柱形状のローラであってもよいし、第2面に点接触するボールローラであってもよい。
また、前記転接部材は、前記装置フレームに設けられ、回転軸が前記スライド方向と同方向に移動する可動ローラと、前記装置フレームに設けられ、回転軸が固定されると共に、前記可動ローラの回転軸を挟んで、径方向の両側に設けられる一対の固定ローラと、を有することが好ましい。
この構成によれば、被検査体の第2面が、曲率半径の異なる湾曲面である場合、一対の固定ローラの間にある可動ローラが、曲率半径に応じてスライド方向に移動することで、湾曲面となる第2面に沿って、可動ローラ及び一対の固定ローラを好適に移動させることができる。
また、前記転接部材に接続され、前記転接部材の回転位置を検出可能な回転位置検出器を、さらに備えることが好ましい。
この構成によれば、転接部材に回転位置検出器を接続することで、回転位置検出器により検出した回転位置と、回転位置における探触子による探傷結果とを対応付けることができる。このため、探触子の探傷結果を、被検査面に沿って移動するウェッジの移動方向に展開してマッピングすることが可能となる。なお、探触子が単一の超音波素子で構成される場合には、移動方向に延びる線状のマップが生成され、探触子が複数の超音波素子で構成されるアレイ型のものである場合には、アレイ方向及び移動方向に延びる面状のマップが生成される。なお、回転位置検出器としては、例えば、ロータリーエンコーダが用いられる。
また、前記ウェッジは、前記被検査体の前記被検査面に接触する検査面を有し、前記ウェッジの前記検査面に対して窪んで形成され、前記探触子と前記被検査面との間に介在させる伝播媒質を溜める媒質貯留部を、さらに備えることが好ましい。
この構成によれば、ウェッジの検査面に対して媒質貯留部を窪ませて形成することができる。このため、媒体貯留部に伝播媒質を溜めることで、探触子と被検査体の被検査面との間に、隙間なく伝播媒質を介在させることができる。このため、探触子と被検査面との間に形成される隙間による音速の変化を抑制することができ、音速変化による探傷精度の低下を抑制することができる。なお、伝播媒質としては、例えば、水である。
また、前記探触子は、超音波を送受信する超音波素子を、前記第1面と前記第2面とを結ぶ方向に並べたアレイ型探触子であることが好ましい。
この構成によれば、アレイ型探触子を用いて、被検査面の幅方向に亘って超音波を照射することができる。このため、被検査面に沿ってウェッジを移動させることにより、被検査面下の被検査体の内部を効率良く探傷することができ、探傷検査作業を簡易なものにすることができる。
また、前記探触子は、前記被検査面から前記第1面に亘って超音波を照射すると共に、前記被検査面に照射される超音波の音速、前記被検査面に照射されて前記被検査体の内部を伝播する前記超音波の音速、及び前記被検査面における屈折角に基づいて、前記被検査面の入射角が算出され、算出された入射角となるように前記被検査面に超音波を照射することが好ましい。
この構成によれば、探触子と被検査体の被検査面とがなす角度と、探触子と被検査体の第1面とがなす角度とが異なる角度となる。このとき、第1面に照射される超音波の音速(例えば、伝播媒質の超音波の音速)と第1面に照射されて被検査体の内部を伝播する超音波の音速とは異なる音速となり、同様に、被検査面に照射される超音波の音速(例えば、伝播媒質の超音波の音速)と被検査面に照射されて被検査体の内部を伝播する超音波の音速とは異なる音速となる。このため、探触子は、伝播媒質の超音波の音速、被検査体の内部の超音波の音速及び屈折角から、スネルの法則に基づいて入射角θが計算され、入射角θとなるように超音波を照射することができる。よって、伝播媒質と被検査体との屈折率による音速の変化を考慮して、探触子を取り付けることができるため、被検査面下の被検査体の内部を精度良く探傷することができる。
また、前記探触子の姿勢を検出する姿勢検出器と、前記姿勢検出器の検出結果に基づいて、前記被検査体の前記被検査面に対する前記探触子の姿勢が探傷検査に適していない旨を報知する報知器と、をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、探触子の姿勢が探傷検査に適していない場合、その旨を報知器により検査員に報知することができる。これにより、探傷検査に適していない姿勢で、探傷検査を行うことを抑制することができるため、探傷検査を適切に行うことができる。なお、姿勢検出器としては、例えば、加速度センサまたはジャイロセンサ等であり、検出する探触子の姿勢に応じて、2軸のものを用いてもよいし、3軸のものを用いてもよい。被検査面に対する探触子の姿勢としては、例えば、被検査面に直交する軸を中心にして、被検査面に対する探触子のロール方向(回転方向)における姿勢である。また、検査面に対する探触子の姿勢としては、例えば、被検査面に対する探触子のアングル方向(傾き方向)における姿勢である。また、報知器としては、例えば、ランプまたはスピーカ等のいずれを用いてもよい。さらに、姿勢検出器の検出結果に応じて、探触子(ウェッジ)の姿勢を、自動または手動で調整する構成としてもよい。
本発明の超音波探傷方法は、上記の超音波探傷装置を用いて、前記被検査面を有する前記被検査体の内部を探傷する超音波探傷方法であって、前記案内部材の前記第2接触面を前記被検査体の前記第2面に接触させ、前記ウェッジを前記被検査体の前記被検査面に接触させると共に、前記ウェッジに対して前記付勢部材による付勢力を付与する接触工程と、前記ウェッジ及び前記案内部材を前記被検査体に接触させた状態で、前記ウェッジを前記被検査面に沿って移動させる移動工程と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、接触工程において、被検査体の第2面に案内部材を接触させ、ウェッジを被検査体の被検査面に接触させると共に、ウェッジに対して付勢部材による付勢力を付与することができる。そして、移動工程において、ウェッジ及び案内部材を被検査体に接触させた状態で、ウェッジを被検査面に沿って移動させることができる。これにより、ウェッジを被検査面に沿って移動させた場合であっても、被検査体の被検査面と、ウェッジに固定される探触子との位置関係を維持することができる。これにより、被検査面の形状に沿って探触子を好適に移動させることができるため、被検査体の内部を精度良く探傷することが可能となる。
図1は、本実施例に係る可搬式の超音波探傷装置の検査対象となる被検査体の断面図である。 図2は、本実施例に係る可搬式の超音波探傷装置の検査対象となる被検査体の平面図である。 図3は、本実施例に係る可搬式の超音波探傷装置の斜視図である。 図4は、超音波の音速補正に関する説明図である。 図5は、本実施例に係る可搬式の超音波探傷装置を用いた超音波探傷方法のフローチャートである。 図6は、変形例に係る可搬式の超音波探傷装置の斜視図である。
以下に、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本実施例に係る可搬式の超音波探傷装置の検査対象となる被検査体の断面図である。図2は、本実施例に係る可搬式の超音波探傷装置の検査対象となる被検査体の平面図である。図3は、本実施例に係る可搬式の超音波探傷装置の斜視図である。図4は、超音波の音速補正に関する説明図である。図5は、本実施例に係る可搬式の超音波探傷装置を用いた超音波探傷方法のフローチャートである。
本実施例の可搬式の超音波探傷装置1は、被検査体の被検査面に沿って超音波探触子21(以下、単に探触子という)を移動させながら、探触子21から被検査面に超音波を照射して、被検査面下の被検査体の内部を探傷し検査するものである。まず、図1及び図2を参照し、検査対象となる被検査体について説明する。
被検査体は、貫通穴6が形成される板材5であり、板材5は、複合材料を用いて構成されている。複合材料としては、炭素繊維強化プラスチック(CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastic)が用いられる。なお、本実施例では、被検査体を、CFRPを用いて構成したが、他の繊維強化プラスチックを用いてもよいし、アルミ合金等の金属材料を用いてもよく、特に限定されない。また、本実施例では、被検査体を板材としたが、形状も特に限定されない。
ここで、複合材料は、音響異方性を有する材料となっており、板材5の内部を伝播する超音波の音速が、伝播方向(照射方向)によって異なるものとなっている。このため、音響異方性を有する材料を用いて板材5を構成する場合、板材5に照射される超音波の照射方向が異なると、探傷検査により得られる検査結果の誤差が大きくなることから、板材5に照射される超音波の照射方向は、一定の照射方向とすることが好ましい。
この板材5は、例えば、航空機の主翼に適用され、その上方の面が内板面12となっており、その下方の面が外板面11となっている。板材5に形成される貫通穴6は、人が出入りするアクセスホールとして使用される。図2に示すように、貫通穴6は、平面視において楕円形状となっていることから、貫通穴6の内周面13は、曲率半径の異なる湾曲面となっている。なお、図1に示すように、板材5の断面において、板材5の外板面11と貫通穴6の内周面13とは、直角に交差する面となる。また、この貫通穴6の周縁部には、面取りされることでチャンファ面10が形成される。
チャンファ面10は、外板面11と内周面13との間に形成されており、平面視において楕円形状に形成されている。ここで、外板面11と内周面13とを結ぶ方向を、チャンファ面10の幅方向とし、チャンファ面10が延在する方向を長さ方向とする。このとき、幅方向と長さ方向とは、チャンファ面10内において直交する。また、チャンファ面10と外板面11とが為す角度を、傾斜角度とする。
次に、図3を参照して、超音波探傷装置1について説明する。図3に示す超音波探傷装置1は可搬式の装置となっている。超音波探傷装置1は、検査員によって把持され、チャンファ面10の長さ方向に沿って移動させられることで、チャンファ面10下の板材5の内部を探傷する。つまり、板材5のチャンファ面10が、被検査面となっている。
図3に示すように、超音波探傷装置1は、装置フレーム20と、探触子21と、ウェッジ22と、ウェッジガイド23と、スライド機構24と、ばね部材(付勢部材)25と、可動ローラ26と、一対の固定ローラ27と、エンコーダ(回転位置検出器)28と、ハンドル29と、制御部30と、を備えている。
装置フレーム20は、下部フレーム35と、上部フレーム36と、下部フレーム35と上部フレーム36とを接続する側部フレーム37とを有している。ここで、下部フレーム35と上部フレーム36とを結ぶ方向を上下方向とする。下部フレーム35は、下板35aを含み、この下板35aにスライド機構24が設けられる。側部フレーム37は、その下方側が下部フレーム35に接続され、下部フレーム35から上部フレーム36へ向かって立設している。側部フレーム37は、側板37aを含み、側板37aにばね部材25の一端が接続される。上部フレーム36には、側部フレーム37の上方側が接続される。上部フレーム36は、上板36aを含み、この上板36aに可動ローラ26、一対の固定ローラ27、エンコーダ28及びハンドル29が設けられる。
スライド機構24は、下板35aの上方側に設けられ、固定子41a及び可動子41bからなるリニアスライダ41と、リニアスライダ41上に設けられるスライド台42とを有している。リニアスライダ41は、その固定子41aが、下部フレーム35の下板35aに固定され、その可動子41bが、固定子41a上を所定のスライド方向へ移動する。ここで、リニアスライダ41のスライド方向を前後方向とする。このとき、前後方向と上下方向とは直交する。スライド台42は、可動子41b上に設置されている。
ウェッジ22は、スライド台42に固定されており、スライド台42と共に前後方向へ移動する。このウェッジ22は、その内部に探触子21が固定されており、その上部に、チャンファ面10と接触する平坦な検査面45が形成されている。また、このウェッジ22の上部には、伝播媒質としての水を溜める水貯留部(媒質貯留部)46の一部が形成されている。水貯留部46は、検査面45に対して窪んで形成されており、ウェッジ22からウェッジガイド23に延びて形成されている。この水貯留部46に溜められた水は、検査面45とチャンファ面10とが接触することで、探触子21とチャンファ面10との間に介在する。
ウェッジガイド23は、ウェッジ22を挟んで、前後方向及び上下方向に直交する左右方向の両側に延在して設けられている。このため、ウェッジガイド23は、左右方向における幅が、ウェッジ22の左右方向における幅に比して広く形成されている。ウェッジガイド23は、方形の板状に形成され、スライド台42に直接的または間接的に固定されており、スライド台42及びウェッジ22と共に前後方向へ移動する。ウェッジガイド23は、その上部に、外板面11と接触する平坦な接触面(第1接触面)51が形成されている。また、このウェッジガイド23の上部には、上記の水貯留部46の一部が形成されており、水貯留部46は、接触面51に対して窪んで形成されている。
ここで、ウェッジ22とウェッジガイド23との位置関係について説明する。ウェッジ22の検査面45は、ウェッジガイド23の接触面51に対して傾斜しており、ウェッジ22とウェッジガイド23との位置関係が固定されている。なお、検査面45と接触面51との取付角度は、チャンファ面10と外板面11との傾斜角度と同じ角度となるように、ウェッジ22とウェッジガイド23との位置関係が固定される。なお、ウェッジ22の検査面45とウェッジガイド23の接触面51とが為す取付角度は、調整可能となっている。つまり、スライド台42に対するウェッジ22の取付位置が調整可能となっており、ウェッジ22の取付位置を調整することで、取付角度を調整することができる。
なお、板材5のチャンファ面10と外板面11との傾斜角度は、一定でない場合がある。この場合、検査面45と接触面51との取付角度は、チャンファ面10と外板面11との傾斜角度が最も鈍角となる傾斜角度と同じ角度となるように、ウェッジ22とウェッジガイド23との位置関係が固定される。
探触子21は、ウェッジ22の内部に固定されており、チャンファ面10へ向けて超音波を照射すると共に、反射した超音波を受信する送受信面55が形成されている。探触子21は、送受信面55に複数の超音波素子56が並べて設けられるアレイ型の探触子21となっている。ここで、複数の超音波素子56が並べられる方向をアレイ方向とする。探触子21は、その送受信面55が上方側となるように、また、送受信面55とチャンファ面10との間に水貯留部46に溜められる水が介在するように、ウェッジ22(に形成される水貯留部46)の内部に固定される。このため、探触子21から照射される超音波は、図3の下方から上方へ向けて伝播する。なお、探触子21は、アレイ方向が前後方向となるように、ウェッジ22に固定される。
ここで、探触子21は、アレイ方向における長さが、チャンファ面10から外板面11へ至る長さとなっている。このため、探触子21から照射された超音波は、チャンファ面10へ照射されると共に、外板面11に照射される。この探触子21は、制御部30に接続されており、制御部30によって超音波の照射条件等が制御される。
ばね部材25は、前後方向において、ウェッジ22の検査面45と、板材5のチャンファ面10とが近づく方向へ付勢している。具体的に、ばね部材25は、例えば、圧縮ばねが用いられ、その一端が側部フレーム37の側板37aに接続され、その他端がウェッジ22に接続される。そして、ばね部材25は、前後方向において、装置フレーム20に対してウェッジ22が離れる方向に付勢する。
可動ローラ26は、上部フレーム36の上板36aの下方側に取り付けられており、その回転軸が前後方向に移動可能となっている。また、可動ローラ26は、円柱形状に形成され、ウェッジ22の直上に位置しており、板材5に形成される貫通穴6の内周面13に転接する転接面61を有している。この可動ローラ26は、前後方向において、可動ローラ26の転接面61と、板材5の内周面13とが近づく方向に付勢されている。
一対の固定ローラ27は、可動ローラ26を挟んで、可動ローラ26の回転軸の径方向の両側、つまり、左右方向の両側にそれぞれ設けられている。一対の固定ローラ27は、可動ローラ26と同様に、上部フレーム36の上板36aの下方側にそれぞれ取り付けられている。このとき、各固定ローラ27は、上板36aに対して、その回転軸が固定されている。各固定ローラ27は、円柱形状となっており、可動ローラ26と同様に、板材5に形成される貫通穴6の内周面13に転接する転接面62を有している。
エンコーダ28は、一方の固定ローラ27の回転軸に接続されており、固定ローラ27の回転位置を検出可能となっている。このエンコーダ28は、例えば、ロータリーエンコーダが用いられ、制御部30に接続されている。エンコーダ28は、制御部30へ向けて、固定ローラ27の回転位置に関するデータを出力する。
ハンドル29は、上部フレーム36に取り付けられ、前後方向において、ウェッジ22の反対側に設けられている。ハンドル29は、上下方向に延びる棒状に形成されており、検査員によって把持される。
制御部30は、探触子21及びエンコーダ28に接続され、探触子21から照射される超音波を制御したり、エンコーダ28から出力される固定ローラ27の回転位置に関するデータを取得したりする。具体的に、制御部30は、探触子21による探傷を、固定ローラ27の回転位置に基づいて実行する。また、制御部30は、固定ローラ27の所定の回転位置と、チャンファ面10の探傷の検査結果とを対応付けている。これにより、制御部30は、チャンファ面10の幅方向における検査結果を、チャンファ面10の長さ方向に展開することができる。このため、制御部30は、チャンファ面10の探傷の検査結果を、チャンファ面10の幅方向及び長さ方向に2次元的にマッピングすることが可能となる。
上記のように構成される超音波探傷装置1は、ウェッジガイド23の接触面51が、板材5の外板面11に接触させられ、また、可動ローラ26及び一対の固定ローラ27が、貫通穴6の内周面13に接触させられる。また、超音波探傷装置1は、ウェッジ22の検査面45が、板材5のチャンファ面10に接触させられ、また、ばね部材25によってチャンファ面10に対してウェッジ22が近づく方向に付勢力が付与される。このように接触させることで、超音波探傷装置1の前後方向と、チャンファ面10の幅方向とが一致し、また、超音波探傷装置1の左右方向と、チャンファ面10の長さ方向とが一致する。これにより、超音波探傷装置1は、ウェッジガイド23が板材5の外板面11に接触することで、板材5に対し上下方向において位置規制される。また、超音波探傷装置1は、可動ローラ26及び一対の固定ローラ27が貫通穴6の内周面13に接触することで、板材5に対し前後方向において位置規制される。
そして、超音波探傷装置1は、上記の接触が維持された状態で、チャンファ面10の長さ方向に沿って移動させられる。このとき、ウェッジ22は、ばね部材25によってチャンファ面10に近づく方向に付勢力が付与されていることから、チャンファ面10の形状に追従して移動することができる。また、固定ローラ27は、貫通穴6の内周面13に転接することから、制御部30は、固定ローラ27に接続されるエンコーダ28の回転位置に基づく所定のタイミングで、探触子21による探傷を実行する。そして、制御部30は、エンコーダ28により検出される回転位置と、探触子21による探傷結果とを対応付けて、2次元的にマッピングされた探傷データとして保存する。
また、可動ローラ26及び一対の固定ローラ27が内周面13に沿って転接する際、湾曲する内周面13の曲率半径が変わった場合であっても、可動ローラ26は、曲率半径に応じて前後方向に移動することから、可動ローラ26及び一対の固定ローラ27は、内周面13に追従して転接することが可能となる。
次に、図4を参照して、超音波探傷装置1の探触子21の取付角度について説明する。なお、図4では、図1とは上下方向が反対となっている。上記したように、探触子21は、板材5のチャンファ面10から外板面11に亘って超音波を照射する。
ここで、図4に示すように、探触子21の送受信面55から照射される超音波の音速、つまり、伝播媒質としての水を伝播する超音波の音速をVとする。また、板材5の内部を伝播する超音波の音速をVとする。このとき、超音波の音速Vと超音波の音速Vとは、異なる速度となっている。また、水から板材5への入射角をθとし、水から板材5への屈折角をβとする。この場合、スネルの法則は、下記する(1)式となる。
sinθ/sinβ=V/V・・・(1)
上記したように、探触子21の送受信面55と板材5のチャンファ面10とがなす角度と、探触子21の送受信面55と板材5の外板面11とがなす角度とは、異なる角度となっている。また、外板面11と内板面12とは平行となる一方で、チャンファ面10と内板面12とは非平行となっている。このとき、探触子21の各超音波素子56から照射された超音波が、板材5の内部を通って内板面12に照射される往路と、板材5の内板面12で反射した超音波が、板材5の内部を通って各超音波素子56に入射する復路とは、同じ経路となっている。以下、外板面11に照射される超音波と、チャンファ面10に照射される超音波とについてそれぞれ説明する。
外板面11に照射される超音波は、外板面11と内板面12とが平行である。このとき、超音波の伝播方向を、内板面12に対して直交する方向に入射させる場合、外板面11に照射される超音波は、外板面11に対して直交するように入射させればよい。このため、外板面11に照射される超音波は、水を伝播する超音波の音速Vと、板材5の内部を伝播する超音波の音速Vとが異なる速度であっても、屈折率による音速の変化を考慮する必要はない。
一方で、チャンファ面10に照射される超音波は、チャンファ面11と内板面12とが非平行である。このとき、超音波の伝播方向を、内板面12に対して直交する方向に入射させる場合、チャンファ面10に照射される超音波は、水を伝播する超音波の音速Vと、板材5の内部を伝播する超音波の音速Vと、水から板材5への屈折角βとを、(1)式に代入することで求められる入射角θとなるように、チャンファ面10に入射させればよい。このため、チャンファ面10に照射される超音波は、水を伝播する超音波の音速Vと、板材5の内部を伝播する超音波の音速Vとが異なる速度であることに加え、屈折率による音速の変化を考慮する必要がある。
以上から、外板面11に照射される超音波の音速Vと、チャンファ面10に照射される超音波の音速Vとは、同じ音速となる。一方で、外板面11に照射される超音波の音速Vと、外板面11に照射されて板材5の内部を伝播する超音波の音速Vは、異なる音速となり、また、チャンファ面10に照射される超音波の音速Vと、チャンファ面10に照射されて板材5の内部を伝播する超音波の音速Vとは、異なる音速となる。
このため、探触子21は、外板面11に照射される超音波Vと、チャンファ面10に照射される超音波Vとが、上記した関係を満たすように、つまり、内板面12に対して直交する方向に超音波が照射されるように入射角θが計算され、計算された入射角θとなるように取付角度が設定された状態で、超音波を照射させる。そして、制御部30は、内板面12から反射した超音波を探触子21で受信することで、超音波の信号を取得する。
次に、図5を参照して、上記した可搬式の超音波探傷装置1を用いた超音波探傷方法について説明する。なお、可搬式の超音波探傷装置1を用いた探傷の検査は、板材5の製造時であってもよいし、板材5の納入後における定期点検時であってもよい。
先ず、板材5のチャンファ面10における探傷を行う場合、可搬式の超音波探傷装置1は、検査員によってハンドル29が把持される。この状態で、超音波探傷装置1は、検査員によって操作されることで、ウェッジガイド23が、板材5の外板面11に接触させられ、また、可動ローラ26及び一対の固定ローラ27が、貫通穴6の内周面13に接触させられる。ここで、各ローラ26,27を内周面13に接触させるとき、超音波探傷装置1は、前後方向において、ウェッジ22がチャンファ面10に近づく方向へ移動させられる。すると、超音波探傷装置1のウェッジ22は、チャンファ面10に接触し、この後、前後方向において、ばね部材25の付勢力に抗して、装置フレーム20に近づく方向へ移動する。これによって、ウェッジ22は、チャンファ面10に対して接触した状態となり、また、ウェッジ22は、ばね部材25による付勢力が付与された状態となる。これにより、可搬式の超音波探傷装置1は、ウェッジガイド23が板材5の外板面11に接触し、可動ローラ26及び一対の固定ローラ27が貫通穴6の内周面13に接触し、ウェッジ22が板材5のチャンファ面10に接触する(ステップS1:接触工程)。このように接触させることで、超音波探傷装置1の前後方向と、チャンファ面10の幅方向とが一致し、また、超音波探傷装置1の左右方向と、チャンファ面10の長さ方向とが一致する。
続いて、可搬式の超音波探傷装置1は、板材5への接触状態を維持しつつ、チャンファ面10の長さ方向に沿って、つまり、超音波探傷装置1の左右方向に、検査員によって移動させられる(ステップS2:移動工程)。このため、ウェッジガイド23は、板材5の外板面11に摺接し、ウェッジ22は、板材5のチャンファ面10に摺接し、可動ローラ26及び一対の固定ローラ27は、貫通穴6の内周面13に転接する。そして、超音波探傷装置1は、超音波探傷装置1の移動と連動して、探触子21によりチャンファ面10下における板材5の内部を探傷する。
超音波探傷装置1の長さ方向における移動時において、チャンファ面10の幅方向(超音波探傷装置1の前後方向)に超音波探傷装置1が移動したり、チャンファ面10が幅方向において位置が変化したりする場合がある。この場合、ウェッジ22は、ばね部材25により付勢されているため、チャンファ面10との接触を維持できる。これにより、ウェッジ22は、チャンファ面10の形状に追従して移動することができる。
以上のように、本実施例の構成によれば、貫通穴6の内周面13に可動ローラ26及び一対の固定ローラ27を接触させ、ウェッジ22を板材5のチャンファ面10に接触させると共に、ウェッジ22に対してばね部材25による付勢力を付与することができる。このため、チャンファ面10にウェッジ22を接触させた状態を維持できることから、可動ローラ26及び一対の固定ローラ27を板材5に接触させた状態で、ウェッジ22をチャンファ面10に沿って移動させた場合であっても、板材5のチャンファ面10と、ウェッジ22に固定される探触子21との位置関係を維持することができる。これにより、チャンファ面10の形状に沿って探触子21を好適に移動させることができるため、板材5の内部を精度良く探傷することが可能となる。
また、本実施例の構成によれば、板材5の外板面11にウェッジガイド23を接触させることができるため、図3に示す上下方向において、超音波探傷装置1を位置規制することができる。このため、ウェッジガイド23を板材5の外板面11に接触させることで、ウェッジ22をチャンファ面10に沿って移動させた場合であっても、上下方向において、板材5のチャンファ面10と探触子21の送受信面55との位置関係をより好適に維持することができる。
また、本実施例の構成によれば、ウェッジガイド23を、ウェッジ22の両側に広がる幅広の形状とすることができるため、板材5の外板面11とウェッジガイド23の接触面51との接触面積を大きくすることができる。このため、板材5とウェッジガイド23とを安定させて接触させることができることから、ウェッジ22をチャンファ面10に沿って安定させて移動させることができる。
また、本実施例の構成によれば、板材5の貫通穴6の周縁部に形成されるチャンファ面10を被検査面としているため、チャンファ面10下の板材5の内部を精度良く探傷することができる。
また、本実施例の構成によれば、複合材料を用いて板材5を構成していることから、音響異方性を有する材料であっても、チャンファ面10下の板材5の内部を精度良く探傷することができる。
また、本実施例の構成によれば、板材5の貫通穴6の内周面13に、可動ローラ26及び一対の固定ローラ27を転接させることで、超音波探傷装置1の移動時における接触抵抗を小さくすることができるため、内周面13における移動をスムーズに行うことができる。
また、本実施例の構成によれば、貫通穴6の内周面13が、曲率半径の異なる湾曲面であっても、一対の固定ローラ27の間にある可動ローラ26が、曲率半径に応じて前後方向に移動することで、内周面13に沿って、可動ローラ26及び一対の固定ローラ27を好適に移動させることができる。
また、本実施例の構成によれば、固定ローラ27にエンコーダ28を接続することで、エンコーダ28により検出した回転位置と、回転位置における探触子21による探傷結果とを対応付けることができる。このため、探触子21の探傷結果を、チャンファ面10の長さ方向に展開してマッピングすることができる。なお、本実施例では、探触子21が複数の超音波素子56で構成されるアレイ型のものであったため、チャンファ面10の幅方向及び長さ方向に展開した2次元的なマップが生成されたが、探触子21が単一の超音波素子56で構成される場合には、チャンファ面10の長さ方向に延びる線状のマップが生成される。
また、本実施例の構成によれば、ウェッジ22の検査面45に対して水貯留部46を窪ませて形成することができる。このため、探触子21の送受信面55と板材5のチャンファ面10との間に、伝播媒質としての水を介在させることができる。このため、ウェッジ22と板材5との間に隙間が形成されることがないことから、隙間による音速の変化を抑制することができ、音速変化による探傷精度の低下を抑制することができる。
また、本実施例の構成によれば、複数の超音波素子56を並べたアレイ型の探触子21を用いて、チャンファ面10の幅方向に亘って超音波を照射することができる。このため、チャンファ面10に沿ってウェッジ22を長さ方向に移動させることにより、チャンファ面10下の板材5の内部を効率良く探傷することができ、探傷検査作業を簡易なものにすることができる。
また、本実施例の構成によれば、探触子21が、チャンファ面10から外板面11に亘って超音波を照射する場合、探触子21の送受信面55と板材5のチャンファ面10とがなす角度と、探触子21の送受信面55と板材5の外板面11とがなす角度とが異なる角度となる。このとき、外板面11に照射される超音波の音速Vと外板面11に照射されて板材5の内部を伝播する超音波の音速Vとは異なる音速となり、同様に、チャンファ面10に照射される超音波の音速Vとチャンファ面10に照射されて板材5の内部を伝播する超音波の音速Vとは異なる音速となる。このため、探触子21は、伝播媒質(水)の超音波の音速V、板材5の超音波の音速V及び屈折角βから、(1)式に基づいて入射角θを計算し、入射角θとなるように超音波を照射することができる。よって、本実施例では、水と板材5との屈折率による音速の変化を考慮して、探触子21を取り付けることができるため、チャンファ面10下の板材5の内部を精度良く探傷することができる。
なお、本実施例では、楕円形状となるチャンファ面10を被検査面として超音波探傷装置1による探傷を行ったが、被検査面の形状については、特に限定されない。チャンファ面10は、円形状に形成されていてもよいし、所定の方向に直線状に延在して形成されていてもよい。
また、本実施例では、貫通穴6の内周面13に転接する部材として、各ローラ26,27を適用したが、この構成に限定されない。例えば、貫通穴6の内周面13に転接する部材として、ボールローラを適用してもよい。また、各ローラ26,27に代えて、貫通穴6の内周面13に摺接する部材を用いてもよく、内周面13に線接触または点接触する摺接部材を適用してもよい。
また、本実施例では、伝播媒質として水を適用したが、水に代えて、板材5を構成する複合材料に近い音速の伝播媒質を適用してもよい。この場合、外板面11及びチャンファ面10における屈折率による音速の変化を考慮する必要がない。
また、本実施例の超音波探傷装置1を、図6に示す変形例としてもよい。図6は、変形例に係る可搬式の超音波探傷装置の斜視図である。図6に示すように、変形例の超音波探傷装置1は、本実施例の構成に加えて、姿勢検出器71と、報知器72とをさらに備えている。
姿勢検出器71は、ウェッジ22に取り付けられ、探触子21の姿勢を検出する。この姿勢検出器71は、制御部30に接続されている。姿勢検出器71は、例えば、加速度センサまたはジャイロセンサ等が用いられており、検出する探触子21の姿勢に応じて、2軸のものを用いてもよいし、3軸のものを用いてもよい。姿勢検出器71は、探触子21の姿勢を検出すると、その検出結果を制御部30へ向けて出力する。
報知器72は、板材5のチャンファ面10と、探触子21の送受信面55との位置関係が、探傷検査に適していない位置関係である場合に、警告を発するものである。ここで、探傷検査に適していない位置関係としては、板材5のチャンファ面10に対して、探触子21の送受信面55が、チャンファ面10に直交する軸を中心にして、回転方向(ロール方向)に位置ずれする位置関係である。また、探傷検査に適していない位置関係としては、板材5のチャンファ面10と、探触子21の送受信面55とがなす角度が、予め設定される所定の角度よりも大きくなって傾き方向(アングル方向)に位置ずれする位置関係である。この報知器72は、制御部30に接続されている。また、報知器72は、例えば、ランプまたはスピーカ等が用いられている。
制御部30は、姿勢検出器71の検出結果に基づいて、探触子21の姿勢が、ロール方向またはアングル方向に位置ずれしていると判定すると、報知器72を作動させて、検査員に警告を発する。
以上のように、変形例の構成によれば、探触子21の姿勢が探傷検査に適していない場合、その旨を報知器72により検査員に報知することができる。これにより、探傷検査に適していない姿勢で、探傷検査を行うことを抑制することができるため、探傷検査を適切に行うことができる。なお、姿勢検出器71の検出結果に応じて、探触子21(またはウェッジ22)の姿勢を、自動または手動で調整する構成としてもよい。
1 超音波探傷装置
5 板材
6 貫通穴
10 チャンファ面
11 外板面
12 内板面
13 内周面
20 装置フレーム
21 探触子
22 ウェッジ
23 ウェッジガイド
24 スライド機構
25 ばね部材
26 可動ローラ
27 固定ローラ
28 エンコーダ
29 ハンドル
30 制御部
41 リニアスライダ
42 スライド台
45 検査面
46 水貯留部
51 接触面
55 送受信面
56 超音波素子
71 姿勢検出器
72 報知器

Claims (13)

  1. 第1面と第2面との間に形成される被検査面を有する被検査体に対して、前記被検査面に沿って移動させながら、前記被検査面に超音波を照射して、前記被検査体の内部を探傷する可搬式の超音波探傷装置であって、
    装置フレームと、
    前記被検査面に超音波を照射すると共に反射した超音波を受信する探触子と、
    前記探触子が固定され、前記被検査面と接触可能なウェッジと、
    前記装置フレームに対して、前記ウェッジをスライド方向に移動させるスライド機構と、
    前記スライド方向において、前記ウェッジと前記被検査面とが近づく方向に付勢する付勢部材と、
    前記装置フレームに設けられ、前記第2面に接触する第2接触面を有する案内部材と、
    前記装置フレームに対して、前記ウェッジと共に前記スライド方向に移動し、前記第1面に接触する第1接触面を有するウェッジガイドと、を備えることを特徴とする可搬式の超音波探傷装置。
  2. 前記ウェッジガイドは、前記ウェッジを挟んで、前記第1接触面内における前記スライド方向に直交する直交方向の両側に延在して設けられていることを特徴とする請求項に記載の可搬式の超音波探傷装置。
  3. 前記被検査体は、貫通穴が形成された板材であり、
    前記第1面は、前記板材の板面であり、
    前記第2面は、前記貫通穴の内周面であり、
    前記被検査面は、前記貫通穴の周縁を面取りすることで形成されるチャンファ面であることを特徴とする請求項1または2に記載の可搬式の超音波探傷装置。
  4. 前記被検査体は、複合材料であることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の可搬式の超音波探傷装置。
  5. 前記案内部材は、前記装置フレームに取り付けられ、前記第2面に転接する前記第2接触面としての転接面を有する転接部材であることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の可搬式の超音波探傷装置。
  6. 前記転接部材は、
    前記装置フレームに設けられ、回転軸が前記スライド方向と同方向に移動する可動ローラと、
    前記装置フレームに設けられ、回転軸が固定されると共に、前記可動ローラの回転軸を挟んで、径方向の両側に設けられる一対の固定ローラと、を有することを特徴とする請求項に記載の可搬式の超音波探傷装置。
  7. 前記転接部材に接続され、前記転接部材の回転位置を検出可能な回転位置検出器を、さらに備えることを特徴とする請求項またはに記載の可搬式の超音波探傷装置。
  8. 前記ウェッジは、前記被検査体の前記被検査面に接触する検査面を有し、
    前記ウェッジの前記検査面に対して窪んで形成され、前記探触子と前記被検査面との間に介在させる伝播媒質を溜める媒質貯留部を、さらに備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の可搬式の超音波探傷装置。
  9. 前記探触子は、超音波を送受信する超音波素子を、前記第1面と前記第2面とを結ぶ方向に並べたアレイ型探触子であることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の可搬式の超音波探傷装置。
  10. 前記探触子は、前記被検査面から前記第1面に亘って超音波を照射すると共に、前記被検査面に照射される超音波の音速、前記被検査面に照射されて前記被検査体の内部を伝播する前記超音波の音速、及び前記被検査面における屈折角に基づいて、前記被検査面の入射角が算出され、算出された入射角となるように前記被検査面に超音波を照射することを特徴とする請求項に記載の可搬式の超音波探傷装置。
  11. 前記探触子の姿勢を検出する姿勢検出器と、
    前記姿勢検出器の検出結果に基づいて、前記被検査体の前記被検査面に対する前記探触子の姿勢が探傷検査に適していない旨を報知する報知器と、をさらに備えることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の可搬式の超音波探傷装置。
  12. 第1面と第2面との間に形成される被検査面を有する被検査体に対して、前記被検査面に沿って移動させながら、前記被検査面に超音波を照射して、前記被検査体の内部を探傷する可搬式の超音波探傷装置であって、
    装置フレームと、
    前記被検査面に超音波を照射すると共に反射した超音波を受信する探触子と、
    前記探触子が固定され、前記被検査面と接触可能なウェッジと、
    前記装置フレームに対して、前記ウェッジをスライド方向に移動させるスライド機構と、
    前記スライド方向において、前記ウェッジと前記被検査面とが近づく方向に付勢する付勢部材と、
    前記装置フレームに設けられ、前記第2面に接触する第2接触面を有する案内部材と、を備え、
    前記案内部材は、前記装置フレームに取り付けられ、前記第2面に転接する前記第2接触面としての転接面を有する転接部材であり、
    前記転接部材は、
    前記装置フレームに設けられ、回転軸が前記スライド方向と同方向に移動する可動ローラと、
    前記装置フレームに設けられ、回転軸が固定されると共に、前記可動ローラの回転軸を挟んで、径方向の両側に設けられる一対の固定ローラと、を有することを特徴とする可搬式の超音波探傷装置。
  13. 請求項1から12のいずれか1項に記載の超音波探傷装置を用いて、前記被検査面を有する前記被検査体の内部を探傷する超音波探傷方法であって、
    前記案内部材の前記第2接触面を前記被検査体の前記第2面に接触させ、前記ウェッジを前記被検査体の前記被検査面に接触させると共に、前記ウェッジに対して前記付勢部材による付勢力を付与する接触工程と、
    前記ウェッジ及び前記案内部材を前記被検査体に接触させた状態で、前記ウェッジを前記被検査面に沿って移動させる移動工程と、を備えることを特徴とする超音波探傷方法。
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