JP6259556B2 - 車両の駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の駆動装置に関する。
エンジンの出力軸にベルトを介してモータジェネレータを機械的に結合し、このモータジェネレータでエンジンの始動を行う技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2007−292079号公報
しかしながら、従来の技術では、モータジェネレータを用いてエンジンを始動する際のモータ駆動トルクは、エンジン冷機時と暖機時とで同じ大きさである。エンジン冷機時は、暖機時よりもエンジンのフリクションが大きいため、冷機状態でのエンジン始動時におけるバッテリの瞬時電圧低下量が大きくなる。
本発明は、エンジン冷機時と暖機時とで、モータジェネレータを用いてエンジンを始動する際のモータ駆動トルクを変更する装置を提供することを目的とする。
本発明による車両の駆動装置は、エンジンが冷機始動か暖機始動かを判定し、モータジェネレータによってエンジンを始動する際のモータ駆動トルクを、エンジンの暖機始動時に比べて冷機始動時に小さくする。
本発明によれば、モータジェネレータによってエンジンを始動する際のモータ駆動トルクを、エンジンの暖機始動時に比べて冷機始動時に小さくするので、冷機状態でのエンジン始動時におけるバッテリの瞬時電圧低下量が大きくなるのを抑制することができる。
図1は、第1の実施形態における車両の駆動装置の概略構成図である。 図2はガソリンエンジンの制御システム図である。 図3は、第1の実施形態における車両の駆動装置によって行われるエンジン再始動制御のフローチャートである。 図4は、第2の実施形態における車両の駆動装置によって行われるエンジン再始動制御のフローチャートである。 図5は、第3の実施形態における車両の駆動装置によって行われるエンジン再始動制御のフローチャートである。 図6は、第4の実施形態における車両の駆動装置によって行われるエンジン再始動制御のフローチャートである。 図7は、第5の実施形態における車両の駆動装置によって行われるエンジン再始動制御のフローチャートである。 図8は、エンジン冷却水温度と駆動トルクとの関係を定めたテーブルの一例である。
−第1の実施形態−
図1は、第1の実施形態における車両の駆動装置の概略構成図である。図1において、車両1には、エンジン2、モータジェネレータ21、エアコン用コンプレッサ31が設けられている。具体的には、エンジン2の出力軸3、モータジェネレータ21の回転軸22、エアコン用コンプレッサ31の回転軸32が平行に配置され、出力軸3の一端にクランクプーリ4が、回転軸22、32に各プーリ23、33が取り付けられている。これら3つの各プーリ4、23、33にはベルト5が掛け回され、エンジン2の出力軸3、回転軸23、33の間は、ベルト5によって動力が伝達(伝導)される。
スタータ6は、エンジン2の始動に用いられる。エンジン2の出力軸3の他端には、トルクコンバータ8、ベルト式の自動変速機9が接続されている。トルクコンバータ8は、図示しないポンプインペラ、タービンランナを有する。ベルト式の自動変速機9は、図示しないプライマリプーリ、セカンダリプーリ、これらプーリに掛け回されるスチールベルトを有する。エンジン2の回転駆動力は、これらトルクコンバータ8、自動変速機9を介して、最終的に車両駆動輪(図示しない)に伝達される。
車両1の電源として、メインバッテリ41とサブバッテリ42が設けられている。いずれも14Vバッテリである。2つのバッテリ41、42の間は、並列された2つのリレー43によって接続されている。
上記のスタータ6、モータジェネレータ21は、メインバッテリ41とリレー43の間に接続され、電力はメインバッテリ41から供給される。なお、モータジェネレータ21は、交流機から構成されているため、メインバッテリ41からの直流を交流に変換するインバータ24を付属している。
エンジンコントロールモジュール(ECM)51は、エンジン2、スタータ6及びモータジェネレータ21を制御する。
図2はガソリンエンジンの制御システム図である。各吸気ポート(図示しない)には、燃料噴射弁7が設けられている。燃料噴射弁7は、燃料をエンジン2に間欠的に供給するものである。
吸気通路11には、電子制御のスロットル弁12が設けられ、スロットルモータ13によってスロットル弁12の開度(以下、「スロットル開度」という。)が制御される。実際のスロットル開度は、スロットルセンサ14により検出され、エンジンコントロールモジュール51に入力される。
エンジンコントロールモジュール51には、アクセルセンサ53からのアクセル開度(アクセルペダル52の踏込量)の信号、クランク角センサ54からのクランク角の信号、エアフローメータ55からの吸入空気量の信号、カム角センサ70からのカムシャフトの回転角(カム角)の信号が入力される。クランク角センサ54の信号からは、エンジン2の回転速度が算出される。エンジンコントロールモジュール51は、これらの信号に基づいて、目標吸入空気量及び目標燃料噴射量を算出し、目標吸入空気量及び目標燃料噴射量が得られるように、スロットルモータ13及び各燃料噴射弁7に指令を出す。
ここで、吸入空気量の制御について概説する(特開平9−287513号公報参照)。アクセル開度APOとエンジン回転速度Neとから所定のマップを検索することにより、目標基本吸入空気量及び目標当量比tDMLをそれぞれ算出する。目標基本吸入空気量を目標当量比tDMLで除算した値を目標吸入空気量とする。そして、この目標吸入空気量とエンジン回転速度から所定のマップを検索することにより、目標スロットル弁開度を求める。目標スロットル弁開度を指令値に変換して、スロットルモータ13に出力する。
次に、燃料噴射(燃料噴射量及び燃料噴射時期)の制御について概説する。エアフローメータ55の出力をA/D変換し、リニアライズして吸入空気量Qaを算出する。この吸入空気量Qaとエンジン回転速度Neから、ほぼ理論空燃比(当量比=1.0)の混合気が得られる基本噴射パルス幅Tp0[ms]を、Tp0=K×Qa/Ne(ただし、Kは定数)として求める。次に、
Tp=Tp0×Fload+Tp-1×(1−Fload)
ただし、Fload:加重平均係数、
Tp-1:前回のTp、
の式によりシリンダ空気量相当パルス幅Tp[ms]を求める。これは、シリンダ(燃焼室)に流入する空気量(つまりシリンダ空気量)がエアフローメータ部での吸入空気量に対して応答遅れを有するので、この応答遅れを一次遅れで近似したものである。一次遅れの係数である加重平均係数Fload[無名数]は、回転速度Ne及びシリンダ容積Vの積Ne・Vと吸気管の総流路面積Aaから所定のマップを検索することにより求める。このようにして求めたシリンダ空気量相当パルス幅Tpに基づいて、燃料噴射弁7に与える燃料噴射パルス幅Ti[ms]を、
Ti=Tp×tDML×(α+αm−1)×2+Ts
ただし、tDML:目標当量比[無名数]、
α:空燃比フィードバック補正係数[無名数]、
αm:空燃比学習値[無名数]、
Ts:無効噴射パルス幅[無名数]、
の式により算出する。そして、所定の燃料噴射時期になったときに、この燃料噴射パルス幅Tiの期間、燃料噴射弁7を開く。
なお、ガソリンエンジン2では、燃焼室(シリンダ)に臨んで点火プラグを備えている。エンジンコントロールモジュール51は、圧縮上死点前の所定の時期に点火コイルの一次側電流を遮断することにより点火プラグに火花を発生させ、これによって燃焼室内の混合気に点火する。
また、エンジンコントロールモジュール51は、スタータスイッチ56からの信号に基づいて、初回の始動要求があると判断したときには、スタータ6を駆動しエンジン2を始動させる。
エンジンコントロールモジュール51は、燃費向上を目的として、アイドルストップ制御を行う。すなわち、アクセルペダル52が踏み込まれておらず(APO=0)、ブレーキペダル57が踏み込まれ(ブレーキスイッチ58がON)、かつ車両1が停止状態にある(車速VSP=0)ときに、アイドルストップ許可条件が成立する。アイドルストップ許可条件が成立すると、燃料噴射弁7から吸気ポートへの燃料噴射を遮断して、エンジン2を停止する。これにより、無駄な燃料消費を低減する。
その後、アイドルストップ状態で、アクセルペダル52が踏み込まれたり、ブレーキペダル57が戻される(ブレーキスイッチ58がOFF)などすると、アイドルストップ許可条件が不成立となる。アイドルストップ許可条件が不成立となると、モータジェネレータ21をスタータとして用いてエンジン2をクランキングし、燃料噴射弁7からの燃料噴射と点火プラグによる火花点火とを再開して、エンジン2を再始動する。
このように、モータジェネレータ21をアイドルストップからのエンジン再始動用として専ら用いることで、スタータ6の使用頻度を減らして、スタータ6を保護する。なお、スタータ6やモータジェネレータ21を駆動するときには、エンジンコントロールモジュール51により、2つのリレー43をともに遮断して、メインバッテリ41とサブバッテリ42を電気的に切り離す。これによって、エンジン2の始動操作に伴ってサブバッテリ42の電圧が変動することを防止する。
図1に戻り、説明を続ける。車両1には、自動変速機用コントロールユニット(CVTCU)61が設けられている。自動変速機用コントロールユニット61は、車速とスロットル開度とから定まる車両の走行条件に応じて、自動変速機9の変速比を無段階に制御する。また、ポンプインペラ、タービンランナを有するトルクコンバータ8には、ポンプインペラとタービンランナとを締結・開放する機械式のロックアップクラッチが設けられている。ロックアップクラッチを締結する車両の走行域は、ロックアップ領域(車速とスロットル開度とをパラメータとしている)として予め定められている。自動変速機用コントロールユニット61は、車両の走行条件がロックアップ領域となったとき、ロックアップクラッチを締結してエンジン2と変速機9とを直結状態とし、車両の走行条件がロックアップ領域でないときには、ロックアップクラッチを開放する。エンジン2と変速機9とを直結状態としたときには、トルクコンバータ8でのトルクの吸収がなくなり、その分燃費が良くなる。
車両1にはまた、ビークルダイナミックコントロール(Vehicle Dynamics Control)ユニット(VDCCU)62、車速感応式の電動パワーステアリング(Electric Power Steering)用コントロールユニット(EPSCU)63、エアコン用オートアンプ64、コンビネーションメータ66が設けられている。ビークルダイナミックコントロールユニット62は、車両の横滑りや尻振りを起こしそうになると、横滑り状態をセンサが検知し、ブレーキ制御とエンジン出力制御により、走行時の車両安定性を向上させる。車速感応式電動パワーステアリング用コントロールユニット63は、トルクセンサから入力される操舵トルク、及び車速から、最適なアシストトルク信号をEPSモータに出力する。
上記の自動変速機用コントロールユニット61、ビークルダイナミックコントロールユニット62、車速感応式パワーステアリング用コントロールユニット63、コンビネーションメータ66は、電圧降下を許容できない電気負荷である。従って、これらは、サブバッテリ42から電力の供給を受ける。
エンジンコントロールモジュール51と3つの各コントロールユニット61〜63、エアコン用オートアンプ(A/C Amp)64、コンビネーションメータ66の間は、CAN(Controller Area Network)で接続されている。エンジンコントロールモジュール51には、コンビネーションメータ66から車速信号が入力される。
ここで、モータジェネレータ21を使用する範囲をエンジンの始動用のみにとどめるのではなく、車両走行中のトルクアシスト用にまで拡大することができれば、運転性がよくなると本発明者が思い至った。そこで、本実施形態における車両の駆動装置では、アイドルストップからの再始動用に用いているモータジェネレータ21の使用範囲を車両走行中のトルクアシストにまで拡大する。
トルクアシストを許可するときには、エンジン2をトルクアシストするよう、メインバッテリ41を電源として用いて、モータジェネレータ21に所定のアシストトルクを発生させ、トルクアシストを禁止するときにはアシストトルクを発生させない。これによって、エンジン2の始動後かつ車両1の走行開始後に、良好な加速応答性(運転性)が得られるようにする。
メインバッテリ41の電圧はモニタし、エンジンコントロールモジュール51に入力させておく。エンジンコントロールモジュール51は、メインバッテリ41の電流に基づいて、メインバッテリ41のSOC(State Of Charge)を算出し、このSOCに基づいて、メインバッテリ41の充放電の収支を管理する。
インバータ24とエンジンコントロールモジュール51とは、LIN(Local Interconnect Network)で接続している。LINを介して、エンジンコントロールモジュール51がインバータ24に対して、モータジェネレータ21を駆動するのか、それともモータジェネレータ21で発電させるのか、モータとして駆動するためにどのくらいの電流を流すのか等を指令する。
上述したように、エンジン冷機時は、暖機時よりもエンジンのフリクションが大きくなるため、エンジン始動初期におけるエンジン始動トルクがベルト張力に対して過大となり、ベルト滑りが発生する可能性がある。従って、本実施形態における車両の駆動装置では、エンジン冷機時のエンジン始動トルクを、暖機時のエンジン始動トルクに比べて小さくする。ここでは、エンジン冷却水の温度TWが所定温度Ta以下の場合に、エンジンが冷機状態であると判断し、エンジン冷却水の温度TWが所定温度Taより高い場合に、エンジンが暖機状態であると判断する。エンジンコントロールモジュール51は、エンジン水温センサ59から入力される信号に基づいて、エンジン冷却水の温度を算出する。
図3は、エンジン再始動制御のフローチャートである。図3に示すフローチャートの処理は、エンジンコントロールモジュール51によって、所定時間ごと(例えば、10msごと)に行われる。
ステップS10では、エンジン2がアイドルストップ状態であって、かつ、再始動条件が成立(アイドルストップ許可条件が不成立)したか否かを判定する。エンジン2がアイドルストップ状態であって、かつ、再始動条件が成立したと判定するとステップS20に進み、それ以外の場合には、フローチャートの処理を終了する。
ステップS20では、エンジン冷却水の温度TWを検出する。
ステップS30では、ステップS20で検出したエンジン冷却水の温度TWが所定温度Ta以下であるか否かを判定する。エンジン冷却水の温度TWが所定温度Ta以下であると判定するとステップS40に進み、所定温度Taより高いと判定するとステップS50に進む。
ステップS50では、エンジン2を始動させるためのモータジェネレータ21の駆動トルクTSSGを基準値であるTRQ1に設定する。
一方、ステップS40では、エンジン2を始動させるためのモータジェネレータ21の駆動トルクTSSGを、基準値であるTRQ1より小さいTRQ2に設定する。
ステップS60では、モータジェネレータ21が設定された駆動トルクTSSGを出力するために必要な電流量を決定し、決定した電流量がモータジェネレータ21に流れるように、インバータ24に対して指令を出す。この指令に基づいて、インバータ24は、モータジェネレータ21に流れる電流量を調節する。これにより、モータジェネレータ21は、駆動トルクTSSGを発生して、エンジン2の始動が行われる。
以上、第1の実施形態における車両の駆動装置によれば、エンジン2が冷機始動か暖機始動かを判定し、モータジェネレータ21によってエンジン2を始動する際のモータ駆動トルクを、エンジンの暖機始動時に比べて冷機始動時に小さくするので、冷機状態でのエンジン始動時におけるバッテリの瞬時電圧低下量が大きくなるのを抑制することができる。また、冷機始動時と暖機始動時のモータ駆動トルクをそれぞれ個別に設定するので、暖機始動時の駆動トルクも適切な値に設定することができる。
特に、モータジェネレータ21は、エンジン2の出力軸にベルト5を介して機械的に結合されている構造なので、冷機始動時のエンジン始動トルクがベルト張力に対して過大となるのを防いで、ベルト滑りが発生するのを防止することができる。
−第2の実施形態−
第1の実施形態における車両の駆動装置では、エンジン2のフリクションを考慮し、
モータジェネレータ21によってエンジン2を始動する際のモータ駆動トルクを、エンジンの暖機始動時に比べて冷機始動時に小さくした。
ここで、自動変速機9が冷機状態の時には自動変速機9のフリクションが大きくなるので、エンジン始動時におけるバッテリの瞬時電圧低下量が大きくなる。従って、第2の実施形態における車両の駆動装置では、自動変速機9のフリクションを考慮し、モータジェネレータ21によってエンジン2を始動する際のモータ駆動トルクを、自動変速機9の暖機状態時に比べて冷機状態時に小さくする。ここでは、自動変速機9の作動油の温度TCVTが所定温度Tb以下の場合に自動変速機9が冷機状態であると判断し、自動変速機9の作動油の温度TCVTが所定温度Tbより高い場合に、自動変速機9が暖機状態であると判断する。エンジンコントロールモジュール51は、油温センサ60から入力される信号に基づいて、自動変速機9の作動油の温度を算出する。
図4は、第2の実施形態における車両の駆動装置によって行われるエンジン再始動制御のフローチャートである。図3に示すフローチャートの処理と同一の処理を行うステップについては、同一の符号を付して詳しい説明は省略する。
ステップS10においてエンジン2がアイドルストップ状態であって、かつ、再始動条件が成立したと判定すると、ステップS100に進む。ステップS100では、自動変速機9の作動油の温度TCVTを検出する。
ステップS110では、ステップS100で検出した自動変速機9の作動油の温度TCVTが所定温度Tb以下であるか否かを判定する。自動変速機9の作動油の温度TCVTが所定温度Tb以下であると判定するとステップS40に進んで、エンジン2を始動させるためのモータジェネレータ21の駆動トルクTSSGを、基準値であるTRQ1より小さいTRQ2に設定する。一方、自動変速機9の作動油の温度TCVTが所定温度Tbより高いと判定するとステップS50に進んで、エンジン2を始動させるためのモータジェネレータ21の駆動トルクTSSGを、基準値であるTRQ1に設定する。
以上、第2の実施形態における車両の駆動装置によれば、エンジンの始動時に、自動変速機9が冷機状態か暖機状態かを判定し、モータジェネレータ21によってエンジン2を始動する際のモータ駆動トルクを、自動変速機9の暖機状態時に比べて冷機状態時に小さくするので、自動変速機9が冷機状態でのエンジン始動時におけるバッテリの瞬時電圧低下量が大きくなるのを抑制することができる。また、自動変速機9が冷機状態時と暖機状態時のエンジン始動用モータ駆動トルクをそれぞれ個別に設定するので、自動変速機9が暖機状態での駆動トルクも適切な値に設定することができる。
また、第1の実施形態と同様に、モータジェネレータ21は、エンジン2の出力軸にベルト5を介して機械的に結合されている構造なので、自動変速機9が冷機状態でのエンジン始動トルクがベルト張力に対して過大となるのを防いで、ベルト滑りが発生するのを防止することができる。
−第3の実施形態−
エンジン始動時に自動変速機9の変速比RATIOが小さいと、エンジン始動時の負荷が大きくなり、バッテリの瞬時電圧低下量が大きくなる。従って、第3の実施形態における車両の駆動装置では、自動変速機9の変速比RATIOが所定の変速比Ra以下の場合に、変速比RATIOが所定の変速比Raより大きい場合に比べて、エンジン2を始動させるためのモータジェネレータ21の駆動トルクを小さくする。
図5は、第3の実施形態における車両の駆動装置によって行われるエンジン再始動制御のフローチャートである。図3に示すフローチャートの処理と同一の処理を行うステップについては、同一の符号を付して詳しい説明は省略する。
ステップS10においてエンジン2がアイドルストップ状態であって、かつ、再始動条件が成立したと判定すると、ステップS200に進む。ステップS200では、自動変速機9の変速比RATIOを検出する。
ステップS210では、ステップS200で検出した変速比RATIOが所定変速比Ra以下であるか否かを判定する。変速比RATIOが所定変速比Ra以下であると判定するとステップS40に進んで、エンジン2を始動させるためのモータジェネレータ21の駆動トルクTSSGを、基準値であるTRQ1より小さいTRQ2に設定する。一方、変速比RATIOが所定変速比Raより大きいと判定するとステップS50に進んで、エンジン2を始動させるためのモータジェネレータ21の駆動トルクTSSGを、基準値であるTRQ1に設定する。
以上、第3の実施形態における車両の駆動装置によれば、モータジェネレータ21によってエンジン2を始動する際のモータ駆動トルクを、自動変速機9の変速比が所定値以上の場合に比べて自動変速機9の変速比が所定値未満の場合に小さくするので、自動変速機9の変速比が小さい場合におけるバッテリの瞬時電圧低下量が大きくなるのを抑制することができる。また、自動変速機9の変速比が大きい場合と小さい場合のエンジン始動用モータ駆動トルクをそれぞれ個別に設定するので、自動変速機9の変速比が大きい場合の駆動トルクも適切な値に設定することができる。
また、第1の実施形態と同様に、モータジェネレータ21は、エンジン2の出力軸にベルト5を介して機械的に結合されている構造なので、自動変速機9の変速比が小さい状態でのエンジン始動トルクがベルト張力に対して過大となるのを防いで、ベルト滑りが発生するのを防止することができる。
−第4の実施形態−
可変バルブタイミング機構を備えた車両では、エンジン2のバルブタイミングVTCDEGが小さい場合、すなわち、吸気弁の開時期が進角側の場合、エンジン2のポンプロスが大きくなるため、エンジン始動時の負荷が大きくなり、バッテリの瞬時電圧低下量が大きくなる。従って、第4の実施形態における車両の駆動装置では、バルブタイミングVTCDEGが所定値Va以下の場合に、バルブタイミングVTCDEGが所定値Vaより大きい場合に比べて、エンジン2を始動させるためのモータジェネレータ21の駆動トルクを小さくする。
なお、エンジンコントロールモジュール51は、クランク角センサ54からのクランク角の信号、および、カム角センサ70からのカムシャフトの回転角(カム角)の信号に基づいて、バルブタイミングVTCDEGを検出する。
図6は、第4の実施形態における車両の駆動装置によって行われるエンジン再始動制御のフローチャートである。図3に示すフローチャートの処理と同一の処理を行うステップについては、同一の符号を付して詳しい説明は省略する。
ステップS10においてエンジン2がアイドルストップ状態であって、かつ、再始動条件が成立したと判定すると、ステップS300に進む。ステップS300では、バルブタイミングVTCDEGを検出する。
ステップS310では、ステップS300で検出したバルブタイミングVTCDEGが所定値Va以下であるか否かを判定する。バルブタイミングVTCDEGが所定値Va以下であると判定するとステップS40に進んで、エンジン2を始動させるためのモータジェネレータ21の駆動トルクTSSGを、基準値であるTRQ1より小さいTRQ2に設定する。一方、バルブタイミングVTCDEGが所定値Vaより大きいと判定するとステップS50に進んで、エンジン2を始動させるためのモータジェネレータ21の駆動トルクTSSGを、基準値であるTRQ1に設定する。
以上、第4の実施形態における車両の駆動装置によれば、モータジェネレータ21によってエンジン2を始動する際のモータ駆動トルクを、バルブタイミングVTCDEGが所定値Vaより大きい場合に比べて所定値Va以下の場合に小さくするので、バルブタイミングVTCDEGが小さい場合におけるバッテリの瞬時電圧低下量が大きくなるのを抑制することができる。また、バルブタイミングVTCDEGが大きい場合と小さい場合のエンジン始動用モータ駆動トルクをそれぞれ個別に設定するので、バルブタイミングVTCDEGが大きい場合の駆動トルクも適切な値に設定することができる。
また、第1の実施形態と同様に、モータジェネレータ21は、エンジン2の出力軸にベルト5を介して機械的に結合されている構造なので、バルブタイミングVTCDEGが小さい状態でのエンジン始動トルクがベルト張力に対して過大となるのを防いで、ベルト滑りが発生するのを防止することができる。
−第5の実施形態−
第5の実施形態における車両の駆動装置では、エンジン冷却水の温度TWに応じて、エンジン2を始動させるためのモータジェネレータ21の駆動トルクTSSGの大きさを設定する。
図7は、第5の実施形態における車両の駆動装置によって行われるエンジン再始動制御のフローチャートである。図3に示すフローチャートの処理と同一の処理を行うステップについては、同一の符号を付して詳しい説明は省略する。
ステップS20においてエンジン冷却水の温度TWを検出するとステップS400に進む。ステップS400では、ステップS20で検出したエンジン冷却水温度TWに応じて、エンジン2を始動させるためのモータジェネレータ21の駆動トルクTSSGを設定する。
図8は、エンジン冷却水温度TWと駆動トルクTSSGとの関係を定めたテーブルの一例である。図8に示すように、エンジン冷却水温度TWが低いほど、駆動トルクTSSGを小さくする。
ステップS60では、ステップS400で設定された駆動トルクTSSGをモータジェネレータ21が出力するために必要な電流量を決定し、決定した電流量がモータジェネレータ21に流れるように、インバータ24に対して指令を出す。この指令に基づいて、インバータ24は、モータジェネレータ21に流れる電流量を調節する。これにより、モータジェネレータ21は、駆動トルクTSSGを発生して、エンジン2の始動が行われる。
以上、第5の実施形態における車両の駆動装置によれば、モータジェネレータ21によってエンジン2を始動する際のモータ駆動トルクを、エンジン2の冷却水の温度が低いほど小さくするので、冷機状態でのエンジン始動時におけるバッテリの瞬時電圧低下量が大きくなるのをより効果的に抑制することができる。
特に、モータジェネレータ21は、エンジン2の出力軸にベルト5を介して機械的に結合されている構造なので、冷機始動時のエンジン始動トルクがベルト張力に対して過大となるのをより効果的に防いで、ベルト滑りが発生するのを防止することができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されることはない。例えば、エンジン2の初回始動時はスタータ6を用い、アイドルストップからの再始動時はモータジェネレータ21を用いるものとして説明したが、エンジン2の初回始動時にもモータジェネレータ21を用いるようにしてもよい。この場合、図3〜図7に示すフローチャートでは、エンジンの再始動条件が成立した場合だけではなく、初回始動時にも、条件に応じた駆動トルクTSSGを設定するように制御することができる。
自動変速機9は、無段変速機に限定されず、有段変速機であってもよい。
2…エンジン
5…ベルト
21…モータジェネレータ
51…エンジンコントロールモジュール(判定手段、モータ駆動トルク制御手段、変速比検出手段、バルブタイミング検出手段、冷却水温検出手段)

Claims (5)

  1. エンジンの出力軸にベルトを介して機械的に結合され、該エンジンを始動する機能を有するモータジェネレータと、
    前記エンジンが冷機始動か暖機始動かを判定する判定手段と、
    前記モータジェネレータによる前記エンジンの始動初期におけるモータ駆動トルクを、前記エンジンの暖機始動時に比べて冷機始動時に小さくするモータ駆動トルク制御手段と、を備え
    前記エンジンの始動初期は、エンジン始動トルクが前記ベルトの張力に対して過大となってベルト滑りが発生する可能性がある期間であることを特徴とする車両の駆動装置。
  2. エンジンの出力軸にベルトを介して機械的に結合され、該エンジンを始動する機能を有するモータジェネレータと、
    前記エンジンの始動時に、変速機が冷機状態か暖機状態かを判定する判定手段と、
    前記モータジェネレータによる前記エンジンの始動初期におけるモータ駆動トルクを、前記変速機の暖機状態時に比べて冷機状態時に小さくするモータ駆動トルク制御手段と、を備え
    前記エンジンの始動初期は、エンジン始動トルクが前記ベルトの張力に対して過大となってベルト滑りが発生する可能性がある期間であることを特徴とする車両の駆動装置。
  3. エンジンの出力軸にベルトを介して機械的に結合され、車両が停止しているアイドルストップ状態において前記エンジンを始動する機能を有するモータジェネレータと、
    前記アイドルストップ状態における変速機の変速比を検出する変速比検出手段と、
    前記アイドルストップ状態において前記モータジェネレータによって前記エンジンを始動する際のモータ駆動トルクを、前記変速機の変速比が所定値より大きい場合に比べて前記変速機の変速比が前記所定値以下の場合に小さくするモータ駆動トルク制御手段と、
    を備えることを特徴とする車両の駆動装置。
  4. エンジンの出力軸にベルトを介して機械的に結合され、該エンジンを始動する機能を有するモータジェネレータと、
    吸気弁の開時期を示すバルブタイミングを検出するバルブタイミング検出手段と、
    前記モータジェネレータによる前記エンジンの始動初期におけるモータ駆動トルクを、前記バルブタイミングが所定タイミングより遅角側の場合に比べて進角側の場合に小さくするモータ駆動トルク制御手段と、を備え
    前記エンジンの始動初期は、エンジン始動トルクが前記ベルトの張力に対して過大となってベルト滑りが発生する可能性がある期間であることを特徴とする車両の駆動装置。
  5. エンジンの出力軸にベルトを介して機械的に結合され、該エンジンを始動する機能を有するモータジェネレータと、
    前記エンジンの冷却水の温度を検出する冷却水温検出手段と、
    前記モータジェネレータによる前記エンジンの始動初期におけるモータ駆動トルクを、前記エンジンの冷却水の温度が低いほど小さくするモータ駆動トルク制御手段と、を備え
    前記エンジンの始動初期は、エンジン始動トルクが前記ベルトの張力に対して過大となってベルト滑りが発生する可能性がある期間であることを特徴とする車両の駆動装置。
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