JP6031842B2 - 車両の駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は車両の駆動装置に関するものである。
従来、エンジン始動時にモータジェネレータを駆動してエンジンの始動を行うエンジンの始動方法が特許文献1に開示されている。特許文献1では、エンジン始動時にモータジェネレータで発生させるトルクを徐々に大きくしている。
特開2007−292079号公報
エンジン始動初期にエンジンで発生する燃焼トルクは、初回燃焼を行う気筒のピストンの停止位置によって異なる。初回燃焼を行う気筒のピストンの停止位置が圧縮行程の上死点に近いほど、初回燃焼時の気筒内の空気量が少なくなるので、燃焼トルクは小さくなる。
しかし、上記の発明では、このような点については考慮されていない。そのため、初回燃焼を行う気筒のピストンの停止位置が圧縮行程の上死点に近い場合には、初回燃焼直後のエンジン回転速度が落ち込み、エンジン回転速度がエンジン共振回転域まで落ち込み、エンジン始動時の振動が大きくなる、といった問題点がある。
本発明はこのような問題点を解決するために発明されたもので、エンジン始動時の振動を抑制することを目的とする。
本発明のある態様に係る車両の駆動装置は、エンジンの出力軸に伝導装置を介して機械的に結合されるモータジェネレータを備える車両の駆動装置であって、エンジンを始動する場合に、エンジン停止時に圧縮行程となっている気筒に燃料を噴射し、初回燃焼を行う燃焼手段と、エンジンを始動する場合に、モータジェネレータによって始動トルクを発生させて、エンジンの始動をアシストする始動アシスト手段とを備える。始動アシスト手段は、初回燃焼が行われる前後で始動トルクを変更して、初回燃焼が行われた後に始動トルクを大きくし、初回燃焼を行う気筒の、エンジン停止時におけるピストンの位置が上死点に近いほど、初回燃焼後の始動トルクを大きくする。
この態様によると、初回燃焼を行う気筒のピストンが上死点に近いほどモータジェネレータで発生させる始動トルクを大きくすることで、初回燃焼直後のエンジン回転速度の落ち込みを抑制し、エンジン始動時の振動を抑制することができる。
本発明の第1実施形態の車両の駆動装置の概略構成図である。 ガソリンエンジンの制御システム図である。 第1実施形態のトルク制御を説明するフローチャートである。 第2実施形態のトルク制御を説明するフローチャートである。 第3実施形態のトルク制御を説明するフローチャートである。 初回燃焼が行われる気筒のピストンの位置と、始動トルクとの関係を示すマップである。 第4実施形態のトルク制御を説明するフローチャートである。 初回燃焼が行われる気筒のクランクシャフトの位置と、始動トルクとの関係を示すマップである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1実施形態の車両1の駆動装置の概略構成図である。図1において車両1には、エンジン2、モータジェネレータ21、エアコン用コンプレッサ31を有している。すなわち、エンジン2の出力軸3、モータジェネレータ21の回転軸22、エアコン用コンプレッサ31の回転軸32が平行に配置され、出力軸3の一端にクランクプーリ4が、回転軸22、32に各プーリ23、33が取り付けられている。これら3つの各プーリ4、23、33にはベルト5が掛け回され、エンジン2の出力軸3、回転軸22、32の間はベルト5によって動力が伝達(伝導)される。ここでは、ベルトとプーリとで構成されるベルト伝導装置を示すが、ベルト及びプーリに代えてギア及びチェーンを用いた伝導装置であってもかまわない。
エンジン2にはエンジン2の始動に用いるスタータ6も備えている。エンジン2の出力軸3の他端にはトルクコンバータ8、ベルト式の自動変速機9が接続されている。トルクコンバータ8は図示しないポンプインペラ、タービンランナを有する。ベルト式の自動変速機9は図示しないプライマリプーリ、セカンダリプーリ、これらプーリに掛け回されるスチールベルトを有する。エンジン2の回転駆動力はこれらトルクコンバータ8、自動変速機9を介して最終的に車両駆動輪(図示しない)に伝達される。
車両1の電源として、メインバッテリ41とサブバッテリ42を備える。いずれも14Vバッテリである。2つのバッテリ41、42の間は並列された2つのリレー43によって接続されている。
上記のスタータ6、モータジェネレータ21は、電圧降下を許容できる電気負荷であるのでメインバッテリ41とリレー43の間に接続され、電力はメインバッテリ41から供給される。なお、モータジェネレータ21は交流機から構成されているため、メインバッテリ41からの直流を交流に変換するインバータ24を付属している。
エンジン2、スタータ6及びモータジェネレータ21を制御するため、エンジンコントロールモジュール51を備える。
ここで、エンジン2の構成を図2を参照して概説すると、図2はガソリンエンジンの制御システム図である。各吸気ポート(図示しない)には燃料噴射弁7が設けられている。燃料噴射弁7は、燃料をエンジン2に間欠的に供給するものである。
吸気通路11には電子制御のスロットル弁12を備え、スロットルモータ13によってスロットル弁12の開度(以下、「スロットル開度」という。)が制御される。実際のスロットル開度はスロットルセンサ14により検出され、エンジンコントロールモジュール51に入力されている。
エンジンコントロールモジュール51には、アクセルセンサ53からのアクセル開度(アクセルペダル52の踏込量)の信号、クランク角センサ54からのクランク角の信号、エアフローメータ55からの吸入空気量の信号、カム角センサ59からのカム角の信号が入力されている。クランク角センサ54の信号からはエンジン2の回転速度が算出される。エンジンコントロールモジュール51では、これらの信号に基づいて目標吸入空気量及び目標燃料噴射量を算出し、目標吸入空気量及び目標燃料噴射量が得られるようにスロットルモータ13及び各燃料噴射弁7に指令を出す。
ここで、吸入空気量の制御について概説する(特開平9−287513号公報参照)。アクセル開度APOとエンジン回転速度Neとから所定のマップを検索することにより目標基本吸入空気量及び目標当量比tDMLをそれぞれ算出する。目標基本吸入空気量を目標当量比tDMLで除算した値を目標吸入空気量とする。そして、この目標吸入空気量とエンジン回転速度から所定のマップを検索することにより目標スロットル弁開度を求める。目標スロットル弁開度を指令値に変換してスロットルモータ13に出力する。
次に、燃料噴射(燃料噴射量及び燃料噴射時期)の制御について概説する。エアフローメータ55の出力をA/D変換し、リニアライズして吸入空気量Qaを算出する。
この吸入空気量Qaとエンジン回転速度Neから、ほぼ理論空燃比(当量比=1.0)の混合気が得られる基本噴射パルス幅Tp0[ms]を、Tp0=K×Qa/Ne(ただし、Kは定数)として求める。次に、
Tp=Tp0×Fload+Tp-1×(1−Fload)
ただし、Fload:加重平均係数、
Tp-1:前回のTp、
の式によりシリンダ空気量相当パルス幅Tp[ms]を求める。これは、シリンダ(燃焼室)に流入する空気量(つまりシリンダ空気量)がエアフローメータ部での吸入空気量に対して応答遅れを有するので、この応答遅れを一次遅れで近似したものである。一次遅れの係数である加重平均係数Fload[無名数]は、エンジン回転速度Ne及びシリンダ容積Vの積Ne・Vと吸気管の総流路面積Aaから所定のマップを検索することにより求める。このようにして求めたシリンダ空気量相当パルス幅Tpに基づいて、燃料噴射弁7に与える燃料噴射パルス幅Ti[ms]を、
Ti=Tp×tDML×(α+αm−1)×2+Ts
ただし、tDML:目標当量比[無名数]、
α:空燃比フィードバック補正係数[無名数]、
αm:空燃比学習値[無名数]、
Ts:無効噴射パルス幅[無名数]、
の式により算出する。そして、所定の燃料噴射時期になったときにこの燃料噴射パルス幅Tiの期間、燃料噴射弁7を開く。
なお、エンジン2では、燃焼室(シリンダ)に臨んで点火プラグを備えている。エンジンコントロールモジュール51では、圧縮上死点前の所定の時期に点火コイルの一次側電流を遮断することにより点火プラグに火花を発生させ、これによって燃焼室内の混合気に点火する。
また、エンジンコントロールモジュール51ではスタータスイッチ56からの信号に基づいて初回の始動要求があると判断したときにはスタータ6を駆動しエンジン2を始動させる。
また、エンジンコントロールモジュール51では、燃費向上を目的としてアイドルストップ制御を行う。すなわち、アクセルペダル52が踏み込まれておらず(APO=0)、ブレーキペダル57が踏み込まれ(ブレーキスイッチ58がON)、かつ車両1が停止状態にある(車速VSP=0)のときにアイドルストップ許可条件が成立する。このときには、燃料噴射弁7から吸気ポートへの燃料噴射を遮断してエンジン2を停止する。これによって無駄な燃料消費を低減する。
その後、アイドルストップ状態でアクセルペダル52が踏み込まれたり、ブレーキペダル57が戻されたり(ブレーキスイッチ58がOFF)などすると、アイドルストップ許可条件が不成立となる。このときにはモータジェネレータ21をスタータとして用いてエンジン2をクランキングし、燃料噴射弁7からの燃料噴射と点火プラグによる火花点火とを再開しエンジン2を再始動する。
このように、モータジェネレータ21をアイドルストップからのエンジン再始動用として専ら用いることで、スタータ6の使用頻度を減らしてスタータ6を保護する。なお、スタータ6やモータジェネレータ21を駆動するときには、エンジンコントロールモジュール51により2つのリレー43をともに遮断して、メインバッテリ41とサブバッテリ42を電気的に切り離す。これによって、エンジン2の始動操作に伴いサブバッテリ42の電圧が変動することを防止する。
図1に戻り、車両1には自動変速機用コントロールユニット61を備える。自動変速機用コントロールユニット61では、車速とスロットル開度とから定まる車両の走行条件に応じて、自動変速機9の変速比を無段階に制御する。また、ポンプインペラ、タービンランナを有するトルクコンバータ8には、ポンプインペラとタービンランナとを締結・開放する機械式のロックアップクラッチを備えている。ロックアップクラッチを締結する車両の走行域はロックアップ領域(車速とスロットル開度とをパラメータとしている)として予め定めている。自動変速機用コントロールユニット61では車両の走行条件がロックアップ領域となったとき、ロックアップクラッチを締結してエンジン2と自動変速機9とを直結状態とし、車両の走行条件がロックアップ領域とないときにはロックアップクラッチを開放する。エンジン2と自動変速機9とを直結状態としたときにはトルクコンバータ8でのトルクの吸収がなくなり、その分燃費が良くなる。
車両1にはまた、ビークルダイナミックコントロール(Vehicle Dynamics Control)ユニット62、車速感応式の電動パワーステアリング(Electric Power Steering)用コントロールユニット63、エアコン用オートアンプ64、コンビネーションメータ66を備える。ビークルダイナミックコントロールユニット62は、車両の横滑りや尻振りを起こしそうになると、横滑り状態をセンサが検知し、ブレーキ制御とエンジン出力制御により走行時の車両安定性を向上させるものである。車速感応式電動パワーステアリング用コントロールユニット63では、トルクセンサからの操舵トルク及び車速から最適なアシストトルク信号をEPSモータに出力する。
上記の自動変速機用コントロールユニット61、ビークルダイナミックコントロールユニット62、車速感応式パワーステアリング用コントロールユニット63、コンビネーションメータ66は電圧降下を許容できない電気負荷である。従って、これらはサブバッテリ42から電力の供給を受ける。
エンジンコントロールモジュール51と3つの各コントロールユニット61〜63、エアコン用オートアンプ64、コンビネーションメータ66の間はCAN(Controller Area Network)で接続している。
次にアイドルストップ許可条件が不成立となり、エンジン2を再始動する場合のモータジェネレータ21におけるトルク制御について図3のフローチャートを用いて説明する。
ステップS100では、エンジンコントロールモジュール51は、エンジン2の再始動要求があるかどうか判定する。具体的には、アクセルペダル52が踏み込まれている、ブレーキペダル57が戻されているかどうか判定する。エンジンコントロールモジュール51は、アクセルペダル52が踏み込まれている、またはブレーキペダル57が戻されている場合にエンジン2の再始動要求があると判定する。エンジンコントロールモジュール51は、エンジン2の再始動要求がある場合にはステップS101に進み、エンジン2の再始動要求がない場合には本制御を終了する。
ステップS101では、エンジンコントロールモジュール51は、エンジン2を再始動する際に初回燃焼を行う気筒のピストンの位置を算出する。具体的には、エンジンコントロールモジュール51は、クランク角センサ54からの信号と、カム角センサ59からの信号とに基づいて、エンジン停止時に圧縮行程で停止した気筒のピストンの位置を算出する。アイドルストップから復帰する場合には、アイドルストップによるエンジン停止時に圧縮行程で停止した気筒に燃料を噴射し、初回燃焼を行う。
ステップS102では、エンジンコントロールモジュール51は、初回燃焼を行う気筒のピストンの位置と所定位置とを比較する。そして、エンジンコントロールモジュール51は、ピストンの位置が所定位置よりも大きい場合にはステップS103へ進み、ピストンの位置が所定位置以下である場合にはステップS104へ進む。ピストンの位置が所定位置よりも大きいとは、ピストンの位置が上死点に近いことを意味する。エンジン停止時に圧縮行程で停止した気筒は、エンジン停止後に気筒から空気が漏れるおそれがあり、上死点に近いほど漏れる空気量は多くなり、初回燃焼時の燃焼トルクが小さくなるおそれがある。初回燃焼時の燃焼トルクが小さくなると、初回燃焼直後にエンジン回転速度がエンジン共振回転域まで落ち込むおそれがある。所定位置は、このようなエンジン回転速度の落ち込みを考慮して設定される値であり、ピストンの位置が所定位置以下である場合に、後述する第2トルクをモータジェネレータ21で発生させてエンジン2を再始動させても初回燃焼直後にエンジン回転速度がエンジン共振回転域まで落ち込まない位置である。
ステップS103では、エンジンコントロールモジュール51は、モータジェネレータ21で発生させる始動トルクを第1トルクに設定する。
ステップS104では、エンジンコントロールモジュール51は、モータジェネレータ21で発生させる始動トルクを第2トルクに設定する。
第1トルク、第2トルクは予め設定される値であり、第1トルクは第2トルクよりも大きい。初回燃焼を行う気筒のピストンが上死点に近くなると、初回燃焼によって発生する燃焼トルクが小さくなるので、初回燃焼を行う気筒のピストンの位置が所定位置よりも大きく、上死点に近い位置となっている場合には、モータジェネレータ21で発生させる始動トルクを大きくする。
ステップS105では、エンジンコントロールモジュール51は、ステップS103、またはステップS104によって設定した始動トルクをモータジェネレータ21で発生させる。
以上のように、モータジェネレータ21によって発生する始動トルクによってエンジン2をクランキングし、エンジン2を再始動する。
本発明の第1実施形態の効果について説明する。
エンジン2を始動させる場合に、初回燃焼を行う気筒のピストンの位置が所定位置よりも大きい場合には、ピストンの位置が所定位置以下である場合よりもモータジェネレータ21によって発生させる始動トルクを大きくする。これにより、エンジン2の始動時に初回燃焼を行う気筒のピストンの位置が上死点に近く、初回燃焼による燃焼トルクが小さい場合でも、モータジェネレータ21によって発生する始動トルクによって初回燃焼直後のエンジン回転速度の落ち込みを抑制することができ、エンジン回転速度がエンジン共振回転域まで落ち込むことを抑制することができ、エンジン始動時の振動を抑制することができる。
次に本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態は、アイドルストップ条件が不成立となり、エンジン2を再始動する場合のモータジェネレータ21におけるトルク制御が第1実施形態とは異なっている。ここでは本実施形態のトルク制御について図4のフローチャートを用いて説明する。
ステップS200では、エンジンコントロールモジュール51は、エンジン2の再始動要求があるかどうか判定する。エンジンコントロールモジュール51は、エンジン2の再始動要求がある場合にはステップS201に進み、エンジン2の再始動要求がない場合には本制御を終了する。エンジン2の再始動要求の判定方法は、第1実施形態のステップS100と同じである。
ステップS201では、エンジンコントロールモジュール51は、エンジン2を再始動する際に初回燃焼を行う気筒のピストンの位置を算出する。ピストンの位置の算出方法は、第1実施形態のステップS101と同じである。
ステップS202では、エンジンコントロールモジュール51は、初回燃焼を行う気筒のピストンの位置と所定位置とを比較する。そして、エンジンコントロールモジュール51は、ピストンの位置が所定位置よりも大きい場合にはステップS203へ進み、ピストンの位置が所定位置以下である場合にはステップS204へ進む。
ステップS203では、エンジンコントロールモジュール51は、初回燃焼が行われた後にモータジェネレータ21で発生させる始動トルクを第1トルクに設定する。
ステップS204では、エンジンコントロールモジュール51は、初回燃焼が行われた後にモータジェネレータ21で発生させる始動トルクを第2トルクに設定する。
ステップS205では、エンジンコントロールモジュール51は、モータジェネレータ21の始動トルクを最小トルクに設定し、最小トルクを発生させる。最小トルクは、例えばエンジン2を始動させるために必要な最小始動トルクである。
ステップS206では、エンジンコントロールモジュール51は、初回燃焼が行われたかどうかを判定する。エンジンコントロールモジュール51は、初回燃焼が行われた場合にはステップS207へ進む。
ステップS207では、エンジンコントロールモジュール51は、モータジェネレータ21の始動トルクを、ステップS203によって設定した第1トルク、またはステップS204によって設定した第2トルクに変更する。初回燃焼が行われる前は、燃焼トルクが発生していないので、出力軸3は回転していない。この状態でモータジェネレータ21によって発生する始動トルクを大きくすると、ベルト5にかかる負荷が大きくなる。そのため、初回燃焼が行われる前は、モータジェネレータ21の始動トルクを小さくし、初回燃焼が行われた後に始動トルクを大きくする。つまり、初回燃焼が行われた後に、モータジェネレータ21の始動トルクを大きくする。
以上のように、初回燃焼が行われる前後で、モータジェネレータ21によって発生させる始動トルクを変更してエンジン2をクランキングし、エンジン2を再始動する。
本発明の第2実施形態の効果について説明する。
エンジン2を始動する場合に、初回燃焼が行われた後にモータジェネレータ21で発生させる始動トルクを大きくする。これにより、初回燃焼が行われる前にベルト5に過大なトルクがかかることを抑制し、ベルト5の劣化を抑制することができる。
次の本発明の第3実施形態について説明する。
本実施形態は、アイドルストップ条件が不成立となり、エンジン2を再始動する場合のモータジェネレータ21におけるトルク制御が第1実施形態とは異なっている。ここでは本実施形態のトルク制御について図5のフローチャートを用いて説明する。
ステップS300では、エンジンコントロールモジュール51は、エンジン2の再始動要求があるかどうか判定する。エンジンコントロールモジュール51は、エンジン2の再始動要求がある場合にはステップS301に進み、エンジン2の再始動要求がない場合には本制御を終了する。エンジン2の再始動要求の判定方法は、第1実施形態のステップS100と同じである。
ステップS301では、エンジンコントロールモジュール51は、エンジン2を再始動する際に初回燃焼を行う気筒のピストンの位置を算出する。ピストンの位置の算出方法は、第1実施形態のステップS101と同じである。
ステップS302では、エンジンコントロールモジュール51は、初回燃焼を行う気筒のピストンの位置に基づいて、図6に示すマップからモータジェネレータ21の始動トルクを算出する。図6は初回燃焼を行う気筒のピストンの位置と、始動トルクとの関係を示すマップである。始動トルクは初回燃焼を行う気筒のピストンの位置が大きくなるほど、つまり上死点に近くなるほど大きくなる。
ステップS303では、エンジンコントロールモジュール51は、算出した始動トルクをモータジェネレータ21で発生させる。
以上のように、初回燃焼を行う気筒のピストンの位置に基づいてモータジェネレータ21で発生させる始動トルクを制御し、エンジン2をクランキングし、エンジン2を再始動する。
本発明の第3実施形態の効果について説明する。
初回燃焼を行う気筒のピストンの位置に応じてモータジェネレータ21における始動トルクを制御することで、燃焼トルクと、始動トルクとのバランスを整えることができ、ベルト5に過大なトルクがかかることを抑制し、さらにエンジン始動直後にエンジン回転速度がエンジン共振回転数域まで落ち込むことを抑止し、エンジン始動時の振動を抑制することができる。
次に本発明の第4実施形態について説明する。
本実施形態は、アイドルストップ条件が不成立となり、エンジン2を再始動する場合のモータジェネレータ21におけるトルク制御が第1実施形態とは異なっている。ここでは本実施形態のトルク制御について図7のフローチャートを用いて説明する。
ステップS400では、エンジンコントロールモジュール51は、エンジン2の再始動要求があるかどうか判定する。エンジンコントロールモジュール51は、エンジン2の再始動要求がある場合にはステップS401に進み、エンジン2の再始動要求がない場合には本制御を終了する。エンジン2の再始動要求の判定方法は、第1実施形態のステップS100と同じである。
ステップS401では、エンジンコントロールモジュール51は、エンジン2を再始動する際に初回燃焼を行う気筒のクランクシャフトの位置、つまりクランク角を算出する。具体的には、エンジンコントロールモジュール51は、クランク角センサ54からの信号と、カム角センサ59からの信号とに基づいて初回燃焼を行う気筒のクランクシャフトの位置を算出する。
ステップS402では、エンジンコントロールモジュール51は、ステップS401によって算出したクランクシャフトの位置に基づいて、図8に示すマップからモータジェネレータ21の始動トルクを算出する。図8は初回燃焼を行う気筒のクランクシャフトの位置と、始動トルクとの関係を示すマップである。始動トルクは、クランクシャフトの位置が大きくなるほど大きくなる。クランクシャフトの位置が大きいとは、初回燃焼を行う気筒のピストンの位置が上死点に近いことを意味する。
ステップS403では、エンジンコントロールモジュール51は、算出した始動トルクをモータジェネレータ21で発生させる。
以上のように、初回燃焼を行う気筒のクランクシャフトの位置を算出し、クランクシャフトの位置に基づいてモータジェネレータ21で発生させる始動トルクを制御し、エンジン2をクランキングし、エンジン2を再始動する。
本発明の第4実施形態の効果について説明する。
初回燃焼を行う気筒のクランクシャフトの位置を算出し、クランクシャフトの位置に応じてモータジェネレータ21における始動トルクを制御することで、燃焼トルクと、始動トルクとのバランスを整えることができ、ベルト5に過大なトルクがかかることを抑制し、さらにエンジン始動直後にエンジン回転速度がエンジン共振回転数域まで落ち込むことを抑止し、エンジン始動時の振動を抑制することができる。
上記実施形態を組み合わせてエンジン2の再始動を行ってもよい。
上記実施形態では、アイドルストップから復帰する場合にモータジェネレータ21を用いてエンジン2を再始動したが、スタータ6を設けずにモータジェネレータ21によってエンジン2を始動させてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
2 エンジン
21 モータジェネレータ
51 エンジンコントロールモジュール(燃焼手段、始動アシスト手段、位置検出手段)

Claims (3)

  1. エンジンの出力軸に伝導装置を介して機械的に結合されるモータジェネレータを備える車両の駆動装置であって、
    前記エンジンを始動する場合に、エンジン停止時に圧縮行程となっている気筒に燃料を噴射し、初回燃焼を行う燃焼手段と、
    前記エンジンを始動する場合に、前記モータジェネレータによって始動トルクを発生させて、前記エンジンの始動をアシストする始動アシスト手段とを備え、
    前記始動アシスト手段は、初回燃焼が行われる前後で始動トルクを変更して、初回燃焼が行われた後に前記始動トルクを大きくし、前記初回燃焼を行う前記気筒の、エンジン停止時におけるピストンの位置が上死点に近いほど、前記初回燃焼後の始動トルクを大きくすることを特徴とする車両の駆動装置。
  2. 請求項に記載の車両の駆動装置であって、
    前記ピストンの位置を検出する位置検出手段を備え、
    前記始動アシスト手段は、前記ピストンの位置に基づいて前記始動トルクを制御することを特徴とする車両の駆動装置。
  3. 請求項に記載の車両の駆動装置であって、
    クランクシャフトの位置を検出する位置検出手段を備え、
    前記始動アシスト手段は、前記クランクシャフトの位置に基づいて前記始動トルクを制御することを特徴とする車両の駆動装置。
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