JP6259345B2 - ロック装置および建具 - Google Patents

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Description

本発明は、障子の開状態を小開口に制限する機構を備えたロック装置、およびそのロック装置を備えた建具に関する。
従来から、障子の開状態を小開口に制限する機構を備えた縦すべり出し窓がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の小開口制限機構は、枠体の下枠に設けられる枠プレート、障子の下框に設けられる障子プレート及びこれら両プレート間に連結されるアームを有している。そして、そのアームには、一端側にピンでヒンジ結合され、他端側に第一係止部を有するロックアームが連結されている。また、障子プレートには、ロックアームの第一係止部に係合自在な第二係止部が備えられている。
上記構成からなる小開口制限機構は、ロックアームに設けられたスイッチの操作により、ロックアームの第一係止部と障子プレートの第二係止部とが係止又は解除される。そして、第一係止部と第二係止部とが係止状態にあるときは、障子が小開口状態で保持される。このように、小開口制限機構により障子を小開口状態で保持することができると、風による障子のあおり防止を図ることができたり、隣地境界に影響を及ぼすことなく障子の開閉を行うことができたりする。
特開2002−70397号公報
しかしながら、従来の小開口制限機構は、リフォーム時等で既設の建具に付加しようとする場合、現場において多くの加工作業を必要とするため、後付けに不向きであるという問題があった。例えば、上記特許文献1に示される小開口制限機構を後付けしようとする場合、現場において既存の枠体や障子の框などに罫書や孔あけ等の加工が必要となるため、施工に時間や手間がかかるという問題があった。また、新規に小開口制限機構を備えた建具を製造する際にも、小開口制限機構を付加するために枠体や障子に別途加工が必要になり、生産効率が低下するという問題もあった。さらに、小開口制限機構を障子の框を利用して取り付ける場合、障子が小型で框の長さが短い場合には、小開口制限機構を取り付けることが困難であるという問題もあった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、現場での取り付け作業が容易で、リフォーム等において既設の障子に容易に取り付けることができ、また、障子が小型で框の長さが短い場合にも取り付けることができ、しかも、小開口時における障子の拘束力に優れた小開口制限機構を有するロック装置、及びそのロック装置を備えた建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るロック装置は、ハンドルの操作により移動可能に構成される連動バーに設けられたロックピンまたはロック部材が、対向配置されたロック部材またはロックピンの係合位置と非係合位置との間を移動することにより障子を施錠・解錠するロック装置において、前記ロック部材は、前記障子または枠体に支持固定されるベース片と、前記障子の小開口の開口長に対応した長さの複数のリンク片と、を備え、該複数のリンク片は、互いに折り畳まれて積層可能に構成され、かつ、前記ベース片および前記複数のリンク片に前記ロックピンが係合可能な長穴がそれぞれ形成されており、前記ベース片と該ベース片に連結されるリンク片との間、および、連結される前記リンク片同士の間には、互いの片が積層する方向に付勢する付勢部材が設けられていることを特徴としている。
上記発明によれば、ロック部材は、既存の建具にも備えられているため、既存のロック部材を本発明にかかる複数のリンク片が連結されたロック部材に交換するだけで、建具に小開口機能を付加することができる。また、新規に建具を製造する際にも、予め複数のリンク片が連結されたロック部材を用意することができ、このロック部材を枠体または障子に取り付けるだけで小開口機能を付加させることができる。つまり、新規に建具を製造する際に、建具の生産効率を低下させることなく、小開口機能を付加させることができる。さらに、ロック部材の複数のリンク片が積層できるとともに、直線状に伸長できるように連結されているため、コンパクト化された小開口機能を有するロック装置を実現することができ、障子が小型で框の長さが短い場合にも取り付けることができる。
また、前記ロック部材は、前記ベース片と、前記障子の小開口の開口長に対応した長さの略半分の長さを有した第1リンク片および第2リンク片と、を備え、前記第1リンク片および前記第2リンク片は、互いに折り畳まれて前記ベース片に積層可能に構成されており、前記ベース片の一端側と前記第1リンク片の一端側とが連結され、前記第1リンク片の他端側と前記第2リンク片の一端側とが連結されており、前記ベース片の一端側と前記第1リンク片の一端側とを連結する支軸に前記付勢部材が設けられており、前記第1リンク片を前記ベース片に積層する方向に付勢されており、前記第1リンク片の他端側と前記第2リンク片の一端側とを連結する支軸に前記付勢部材が設けられており、前記第2リンク片を前記第1リンク片に積層する方向に付勢されていてもよい。
また、本発明に係る建具は、枠体内に開閉自在な障子が設けられる建具において、前記枠体及び障子に、上述したいずれかのロック装置が組み込まれていることを特徴としている。
上記発明によれば、ロック部材は、既存の建具にも備えられているため、既存のロック部材を本発明にかかる複数のリンク片が連結されたロック部材に交換するだけで、建具に小開口機能を付加することができる。また、新規に建具を製造する際にも、予め複数のリンク片が連結されたロック部材を用意することができ、このロック部材を枠体または障子に取り付けるだけで小開口機能を付加させることができる。つまり、新規に建具を製造する際に、建具の生産効率を低下させることなく、小開口機能を付加させることができる。さらに、ロック部材の複数のリンク片が積層できるとともに、直線状に伸長できるように連結されているため、コンパクト化された小開口機能を有するロック装置を実現することができ、障子が小型で框の長さが短い場合にも取り付けることができる。
また、前記リンク片が、前記障子の戸先と、該戸先に対向する建具の枠体との間を連結する位置に設けられていてもよい。
このように構成することにより、複数のリンク片が障子の戸先と枠体との間に設けられるため、強風等により障子に強い力が作用しても安定的に小開口状態を保持することができる。
本発明のロック装置および建具によれば、現場での取り付け作業が容易で、リフォーム等において既設の障子に容易に取り付けることができ、また、障子が小型で框の長さが短い場合にも取り付けることができ、しかも、小開口時における障子の拘束力に優れた小開口制限機構を有するロック装置、及びそのロック装置を備えた建具を実現することができる。
本発明の実施形態に係るロック装置を備えた建具の斜視図である。 本発明の実施形態に係るロック装置の斜視図である。 (a)〜(g)は、本発明の実施形態に係るロック装置の動作説明図である。
以下、本発明に係る実施形態のロック装置および建具について、図面に基づいて説明する。なお、本発明は、この実施の形態により限定されるものではなく、また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものも含まれる。
図1に示すように、建具Tは、一般的な縦すべり出し窓であり、四方組みされた枠体F内に障子Wが組み込まれて構成されている。この建具Tは、枠体Fの下枠F1に設けられているオペレータハンドルHの回動により、周知の縦すべり出し窓と同様に、障子Wの上下框とそれぞれ対向する枠体との間に設けられたアームに案内され、障子Wの一方側(図1では左側)の縦框W1を戸先として開閉できるように構成されている。そして、縦框W1に対向する枠体Fの縦枠F2には、障子Wを施錠又は解錠するためのロックハンドルRが設けられている。なお、本実施形態では、建具Tとして、縦框W1の長さが短い小窓タイプのものを用いて説明する。
障子Wの一方側の縦框W1及び枠体Fの一方側の縦枠F2には、本実施形態における障子Wの小開口制限機構を有するロック装置Aが設けられている。
図1に示すように、縦枠F2には、ロックピンPが設けられている。ロックピンPは、周知のロック装置と同様に、ロックハンドルRが施錠状態から解錠状態又は解錠状態から施錠状態に回動されたときに、縦枠F2内の長手方向に沿って所定距離移動(図1では上下動)する連動バーB(図2参照)に設けられている。したがって、ロックピンPも連動バーBの上下移動に合わせて移動することができる。
また、ロックピンPは、周知のロック装置に設けられているロックピンと同様に、所定径の軸部と、その軸部の先端に設けられるとともに、その軸部の径よりも大きな径を有する頭部とを有して構成されている。そして、そのロックピンPの頭部と、その頭部側の軸部の一部分とが縦枠F2の表面から突出するようにして連動バーBに設けられている。
ロック部材1の構成については、図2(図3(e)の「障子小開口停止状態」に相当)を主に用いて説明する。なお、図3(a)〜図3(g)は、障子W側からロック部材1を見た図として示されている。
このロック部材1は、ベース片10、第1リンク片20及び第2リンク片30から構成されている。
ベース片10は、SUS等の鋼製の長尺状の板材からなり、その幅が縦框W1の戸先側の幅よりも少し小さく、長さがロックピンPの移動距離(上下動の距離)より少し長くなるように決められている。そして、このベース片10の長手方向の中央部付近には、ロックピンPに対向する側が開口するとともに、障子Wが閉じられたときに(図3(a)参照)、ロックピンPの頭部が挿入できるとともに、その挿入されたロックピンPの頭部が上下動できる空間(長穴)11が長手方向に沿って形成されている。
このベース片10の長手方向の両側には、貫通孔が形成された取付部12a,12bがそれぞれ設けられていて、ベース片10が障子Wの一方側の縦框W1にビスb1,b2を用いて取り付けられるように構成されている。また、このベース片10の空間11における縦框W1に対向する面は、縦框W1側から離れる方向に窪んで形成(縦框W1の表面から膨出するように形成)されていて、空間11内に挿入されたロックピンPの頭部の移動に支障を来さないように構成されている。
このベース片10の長手方向の両側にそれぞれ設けられる取付部12a,12bの間隔は、既存のロック装置のロック部材の取付位置と同一に決められている。したがって、既設の小開口機構を備えないロック装置を取り外し、本実施形態の小開口制限機構を有するロック装置Aに容易に変更することができる。なお、ロックピンPは既設のものがそのまま使用される。
障子Wの縦框W1側に設けられるベース片10及び枠体Fの縦枠F2側に設けられるロックピンPの位置関係は、障子Wが閉じられたときにロックピンPの頭部がベース片10の空間11に開口を介して挿入・抜去可能に構成され、かつ、ロックハンドルRの回動に合わせてロックピンPが空間11内を上下動できるように構成されている。
第1リンク片20は、SUS等の鋼製の長尺状の板材からなり、その幅がベース片10の幅と略同一で、障子Wの小開口の開口長に対応した長さの略半分の長さを有している。第1リンク片20の長手方向の一端側はベース片10に連結され、長手方向の他端側は第2リンク片30に連結されている。
そして、この第1リンク片20の長手方向の一端側の一方の面は、ベース片10の長手方向の一端側(図2では上端側)で、かつ、障子W側と反対側の面において、支軸21を介して回動自在に軸支されている。
支軸21の周囲には、第1リンク片20に外力が加わらないときに、その第1リンク片20をベース片1に積層する方向に力が働くコイルバネ22が設けられている。また、この支軸21による第1リンク片20のベース片10に対する支持は、支軸21から離れた位置で第1リンク片20をその支軸21の軸心方向に人手により力を加えたときに、第1リンク片20が多少移動できる状態に遊びが設けられている。
この第1リンク片20には、その長手方向に沿って長穴23が形成されている。この長穴23の長手方向の長さは、ベース片10に設けられている空間11の長手方向の長さと略同一に形成されている(図3(a)参照)。そして、この長穴23における支軸21の反対側には、ロックピンPの挿入・抜去を許すように開口された幅広部24が形成されている。また、長穴23における支軸21側には、ロックピンPの軸部の上下動を許すとともに頭部の抜けを阻止する狭小部25が形成されている。
第2リンク片30は、SUS等の鋼製の長尺状の板材からなり、その幅が第1リンク片20の幅と略同一で、その長手方向の長さがその第1リンク片20と略同一に、すなわち、障子Wの小開口の開口長に対応した長さの略半分の長さを有している。そして、この第2リンク片30の長手方向の一端側の一方側の面は、第1リンク片20の長手方向の他端側(図2では下端側)の他方側の面で、支軸31を介して回動自在に軸支されている。
支軸31の周囲には、第2リンク片30に外力が加わらないときに、その第2リンク片30を第1リンク片20に積層する方向に力が働くコイルバネ32が設けられている。また、この支軸31による第2リンク片30の第1リンク片20に対する支持は、支軸31から離れた位置で第2リンク片30をその支軸31の軸心方向に人手により力を加えたときに、多少移動できる状態に遊びが設けられている。
この第2リンク片30には、その長手方向に沿って長穴33が形成されている。この長穴33の長手方向の長さは、第1リンク片20に設けられている長穴23の長さと略同一に形成されている(図3(a)参照)。そして、この長穴33における支軸31側には、ロックピンPが挿入される幅広部34が形成されている。また、長穴33における支軸31の反対側には、ロックピンPの軸部の移動を許すとともに頭部の抜けを阻止する狭小部35が形成されている。
また、第2リンク片30の幅広部34側における、障子Wが閉じられたときにロックピンPと対向する側であって、幅方向室内側には、その幅広部34の位置から幅方向に離れるにしたがってそのロックピンPの頭部の頂部位置から離れるように傾斜した、すなわち、その幅広部34の位置から離れるにしたがって縦框W1側に近づくように傾斜したガイド片36が設けられている。
さらに、第2リンク片30の狭小部35のうち、支軸31から最も離れた位置には、長穴33の軸心から少し偏芯した位置(図2において上側の位置)に、ロックピンPの頭部の抜けを可能とするように形成された開放部37が形成されている。
以下、上記構成からなるロック装置Aの動作を図3(a)〜(g)を用いて説明する。
(a)障子ロック状態(図3(a))
障子Wが閉じられていて、ロックハンドルRがロック状態にされているとき、ロックピンPは、ベース片10の空間11、第1リンク片20の長穴23及び第2リンク片30の長穴33の上端付近に係合される。この状態において、ロックピンPは、第1リンク片20の狭小部25(および第2リンク片30の狭小部35)に位置しているため、障子Wは施錠される。なお、ロックピンPが開錠状態からこの施錠状態になる過程については、後述の図3(g)で説明する。
(b)障子ロック解除(図3(b))
障子Wの開錠に際しては、ロックハンドルRの解錠操作により、連動バーBとともにロックピンPが下側に移動する(図3(b)の矢印参照)。この移動により、ロックピンPがベース片10の空間11、第1リンク片20の長穴23及び第2リンク片30の長穴33の下端付近に位置し、この下端への移動により、第1リンク片20においては、ロックピンPが第1リンク片20の長穴23の幅広部24に位置することになる。これにより、第1リンク片20は、ロックピンPから解放された状態に置かれる。
(c)障子小開口開始(図3(c))
第1リンク片20がロックピンPから解放された状態で、オペレータハンドルHを回転させて障子Wの開きが開始されると(図3(c)の矢印参照)、第2リンク片30がロックピンPにより支軸31を中心にして回動が開始されるとともに、第1リンク片20が第2リンク片30の回動に伴われて支軸21を中心にして回動が開始される。また、第1リンク片20およびベース片10は、それぞれ長穴に形成された開口からロックピンPが抜去されるように構成されている。
(d)障子小開口半開状態(図3(d))
第1リンク片20がロックピンPから解放された状態で、オペレータハンドルHの回転がさらに進められると、障子Wの開きがさらに広げられる(図3(d)の矢印参照)。障子Wの開きに合わせて、第1リンク片20及び第2リンク片30の回動も進められる。
(e)障子小開口停止状態(図3(e))
オペレータハンドルHの回転がさらに進められて、障子Wの開きが規定の障子小開口位置になると(図3(e)の矢印参照)、ロックピンPが第2リンク片30の狭小部35の先端位置(支軸31から最も離れた位置)に達し、それ以上の移動が阻止される。このとき、第1リンク片20及び第2リンク片30が直線状に伸長して、オペレータハンドルHによるこれ以上の回動は阻止される。これにより、障子Wの小開口状態が規定の開度に保持される。この小開口状態における障子の拘束力は、障子Wの戸先と縦枠F2との間で行われるため、強風等により障子Wに強い力が作用しても安定的に小開口状態が保持される。
(f)障子小開口ロック解除(図3(f))
障子Wの小開口状態から障子Wをさらに開く必要があるときは、第2リンク片30(ガイド片36)を手にして、第2リンク片30の狭小部35の先端位置に設けられている開放部37にロックピンPの頭部を移動させ(図3(f)の矢印参照)、次いで、ガイド片36を手前側(図3(f)において紙面手前側)に移動させると、開放部37からロックピンPの頭部が抜去される。そして、開放部37からロックピンP(の頭部)を外した状態で、第2リンク片30(ガイド片36)から手を放すと、コイルバネ22及びコイルバネ32の作用により、第1リンク片20及び第2リンク片30は、ベース片10に折り畳まれるようにして積層される。これにより、障子Wは、ロックピンPから解放された状態になるため、オペレータハンドルHの回転をさらに進めることができ、障子Wを必要な開度に広げることができる。
(g)障子小開口収納(図3(g))
障子WがロックピンPから解放された状態においては、ベース片10、第1リンク片20及び第2リンク片30は積層状態を呈しているため、この状態でオペレータハンドルHを障子Wが閉じる方向に回転させると、障子Wは閉じる方向(図3(g)の矢印参照)に移動される。その移動により、ロックピンPの頭部が第2リンク片30のガイド片36に接して案内され、そのロックピンPの頭部がベース片10の空間11、第1リンク片20の長穴23及び第2リンク片30の長穴33内に挿入される。このときのロックピンPの位置は、図3(b)に示される状態となる。したがって、この図3(b)に示される矢印方向と反対側にロックピンPがロックハンドルRの操作により連動バーBとともに移動されると、すなわち、ロックピンPが上方へ移動されると、障子Wは、図3(a)に示される施錠状態となる。
本実施形態のロック装置Aは、ロック部材1がベース片10、第1リンク片20及び第2リンク片30から構成されるとともに、これらベース片10、第1リンク片20及び第2リンク片30が折り畳まれるようにして積層されるとともに、直線状に伸長できるように連結されているため、簡単な機構により、小開口機能を有するロック装置Aを実現することができる。
また、リフォーム時に既存のロック部材の取り外した後に本実施形態のロック部材1に付け替えるだけで既存の建具Tに容易に小開口機能を付加することができる。このとき、ロックピンPは障子Wの施解錠のために用いられるだけでなく、小開口状態を保持するためのピンとしても利用されることとなる。つまり、連動バーBは既存のものを交換することなく使用することができる。
また、ロック部材1は、障子Wの戸先と縦枠F2との間を連結するように配されているため、強風等により障子Wに強い力が作用しても安定的に小開口状態を保持することができる。
そして、ロック部材1は、リンク片20,30が折り畳まれて積層可能に構成されている。つまり、ロック部材1の全長をベース片10の全長と略同一の長さとすることができるため、障子Wが小型で框の長さが短い場合でも、容易に小開口制限機構を取り付けることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、本実施形態は、オペレータハンドルHを用いた建具Tのロック装置Aの事例を示したが、グレモンハンドルやカムラッチハンドルを用いた建具の場合であってもよい。なお、グレモンハンドルの場合は、ロック部材1は枠体F側に設けられ、連動バーBは障子W側に設けられる。
また、本実施形態では、リンク片は第1リンク片20及び第2リンク片30の2本としたが、障子Wの小開口の開口長を3等分以上に分割した長さの3本以上で構成してもよい。
また、本実施形態では、連動バーBにロックピンPを設け、障子Wの縦框W1にロック部材1を設けた場合で説明したが、連動バーBにロック部材1を設け、障子Wの縦框W1にロックピンPを設けた構成でもよい。
また、本実施形態では、縦すべり出し窓にロック装置Aを配したが、横すべり出し窓やその他のロック装置を備えた建具にも採用できることは言うまでもない。
さらに、本実施形態では、縦すべり出し窓の戸先側にロック装置Aを設けたが、ロック装置Aは戸先側以外の場所に設けるように構成してもよい。
1…ロック部材,10…ベース片,11…空間,20…第1リンク片,23…長穴,30…第2リンク片,33…長穴,36…ガイド片,T…建具,F…枠体,W…障子,H…オペレータハンドル,R…ロックハンドル,A…ロック装置,P…ロックピン

Claims (4)

  1. ハンドルの操作により移動可能に構成される連動バーに設けられたロックピンまたはロック部材が、対向配置されたロック部材またはロックピンの係合位置と非係合位置との間を移動することにより障子を施錠・解錠するロック装置において、
    前記ロック部材は、前記障子または枠体に支持固定されるベース片と、前記障子の小開口の開口長に対応した長さの複数のリンク片と、を備え、
    該複数のリンク片は、互いに折り畳まれて積層可能に構成され、かつ、前記ベース片および前記複数のリンク片に前記ロックピンが係合可能な長穴がそれぞれ形成されており、
    前記ベース片と該ベース片に連結されるリンク片との間、および、連結される前記リンク片同士の間には、互いの片が積層する方向に付勢する付勢部材が設けられていることを特徴とするロック装置。
  2. 前記ロック部材は、前記ベース片と、前記障子の小開口の開口長に対応した長さの略半分の長さを有した第1リンク片および第2リンク片と、を備え、
    前記第1リンク片および前記第2リンク片は、互いに折り畳まれて前記ベース片に積層可能に構成されており、
    前記ベース片の一端側と前記第1リンク片の一端側とが連結され、前記第1リンク片の他端側と前記第2リンク片の一端側とが連結されており、
    前記ベース片の一端側と前記第1リンク片の一端側とを連結する支軸に前記付勢部材が設けられており、前記第1リンク片を前記ベース片に積層する方向に付勢されており、
    前記第1リンク片の他端側と前記第2リンク片の一端側とを連結する支軸に前記付勢部材が設けられており、前記第2リンク片を前記第1リンク片に積層する方向に付勢されていることを特徴とする請求項1に記載のロック装置。
  3. 枠体内に開閉自在な障子が設けられる建具において、
    前記枠体及び障子に、請求項1又は2に記載のロック装置が組み込まれていることを特徴とする建具。
  4. 前記リンク片が、前記障子の戸先と、該戸先に対向する建具の枠体との間を連結する位置に設けられていることを特徴とする請求項に記載の建具。
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