JP2006283492A - 開き戸のロック装置 - Google Patents

開き戸のロック装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006283492A
JP2006283492A JP2005107758A JP2005107758A JP2006283492A JP 2006283492 A JP2006283492 A JP 2006283492A JP 2005107758 A JP2005107758 A JP 2005107758A JP 2005107758 A JP2005107758 A JP 2005107758A JP 2006283492 A JP2006283492 A JP 2006283492A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock
latch
lock body
hinged door
end portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005107758A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumi Agata
和美 縣
Katsuharu Mitani
克治 三谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokoku Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Hokoku Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokoku Kogyo Co Ltd filed Critical Hokoku Kogyo Co Ltd
Priority to JP2005107758A priority Critical patent/JP2006283492A/ja
Publication of JP2006283492A publication Critical patent/JP2006283492A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Washing And Drying Of Tableware (AREA)

Abstract

【課題】 1個の錠前の操作によるワンアクションにより両開き戸の施解錠を行うことができる開き戸のロック装置を得る。
【解決手段】 両開き戸の自由端側に垂直軸まわりに回動可能に支持された略左右対称な2個のラッチ爪17,18を、キャビネット本体の框部に設けた係止部に係脱させるラッチ装置を備えたキャビネットにおいて、該ラッチ爪17,18のラッチ解除方向への移動を規制する当止部24a,24aを備えたロック体21を、前記開き戸に設けた錠前31の操作に連動させて上下動させることにより、両開き戸の施解錠を一括して行う。
【選択図】 図5

Description

本発明は、収納庫等の各種キャビネットにおける開き戸のロック装置に関するものである。
開き戸の自由端側の上下に延び、上下軸まわりに回動自在に支持されてなるラッチ連結軸の上下端に設けたラッチ爪を、キャビネット本体の框部に設けた係止部に係脱させるラッチ装置を備えたキャビネットにおける開き戸のロック装置において、前記キャビネット本体の框部に、シリンダー錠と、このシリンダー錠の操作に連動して左右動する作動杆と、前記シリンダー錠の施錠操作時の前記作動杆の移動により前記ラッチ爪のラッチ解除方向面に当接するストッパとを設けたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開平8−266348号公報(図1−5)
以上のような従来の開き戸のロック装置は、片開き戸内の前記ラッチ連結軸を介さずにラッチ爪を直接に施錠操作するので、比較的簡単な構成で確実に作動させることができること等の効果を奏するものである。しかし、両開き戸に適用する場合には、左右の開き戸に対して同様のロック装置を個別に設ける必要があり、1個のシリンダー錠の操作によるワンアクションにより左右の開き戸の施解錠を行うことはできないものである。したがって、該施解錠の手間がかかること及びコストが嵩むこと等の問題点がある。
本発明は、前記のような問題点を解決するためになされたものであり、両開き戸に適用する場合においても、1個のシリンダー錠等の錠前の操作によるワンアクションにより左右の開き戸の施解錠を行うことができると共にコスト低減化を図ることができる開き戸のロック装置を得ることを目的とする。
本発明に係る開き戸のロック装置は、前記課題解決のために、開き戸の自由端側に垂直軸まわりに回動可能に支持されたラッチ爪を、キャビネット本体の框部に設けた係止部に係脱させるラッチ装置を備えたキャビネットにおいて、前記ラッチ爪のラッチ解除方向への移動を規制する当止部を備えたロック体を、前記開き戸又はキャビネット本体に設けた錠前の操作に連動させて上下動させてなるものである。
ここで、前記ロック体が、両開き戸の自由端側に垂直軸まわりに回動可能に支持された左右2個のラッチ爪のラッチ解除方向への移動を一括して規制する左右の当止部を備えたものであると好ましい。
また、前記ロック体が、後端部を前記キャビネット本体により支持され、上下方向に回動可能な自由端である前端部に前記当止部を備えたものであると好ましい。
さらに、前記ロック体が、後端部を前記キャビネット本体の天板により支持され、上下方向に回動可能な自由端である前端部を下方に折り曲げてなる側面視略L字状の左右方向に延びる板体であって、該折曲部に左右の当止部を設けてなり、前記錠前の操作により操作片を上方に突出させて該ロック体の前端部を押し上げ、前記左右2個のラッチ爪を該左右の当止部に当止してなると好ましい。
さらにまた、前記ロック体が、後端部を前記キャビネット本体の底板により支持され、上下方向に回動可能な自由端である前端部を上方に折り曲げてなる側面視略L字状の左右方向に延びる板体であって、該折曲部に左右の当止部を設けてなり、該ロック体を、上方への付勢手段により上下方向の回動可能範囲の上方に位置させ、前記錠前の操作により操作片を下方に突出させて該ロック体の前端部を前記付勢手段による付勢力に抗して押し下げ、前記左右2個のラッチ爪を該左右の当止部に当止してなると好ましい。
本発明に係る開き戸のロック装置によれば、開き戸の自由端側に垂直軸まわりに回動可能に支持されたラッチ爪を、キャビネット本体の框部に設けた係止部に係脱させるラッチ装置を備えたキャビネットにおいて、前記ラッチ爪のラッチ解除方向への移動を規制する当止部を備えたロック体を、前記開き戸又はキャビネット本体に設けた錠前の操作に連動させて上下動させてなるので、前記ラッチ爪のラッチ解除方向への移動を直接規制する簡素な構成により、コスト低減化を図ることができると共に該ロック装置の動作の長期にわたる信頼性を向上することができる。
また、前記ロック体が、両開き戸の自由端側に垂直軸まわりに回動可能に支持された左右2個のラッチ爪のラッチ解除方向への移動を一括して規制する左右の当止部を備えたものであると、錠前の操作によるワンアクションにより左右の開き戸の施解錠を一括して行うことができる。
さらに、前記ロック体が、後端部を前記キャビネット本体により支持され、上下方向に回動可能な自由端である前端部に前記当止部を備えたものであると、部品点数が少ない簡素な構成により、コスト低減化を図ることができる。
さらにまた、前記ロック体が、後端部を前記キャビネット本体の天板により支持され、上下方向に回動可能な自由端である前端部を下方に折り曲げてなる側面視略L字状の左右方向に延びる板体であって、該折曲部に左右の当止部を設けてなり、前記錠前の操作により操作片を上方に突出させて該ロック体の前端部を押し上げ、前記左右2個のラッチ爪を該左右の当止部に当止してなると、部品点数が少ないより簡素な構成により、さらにコスト低減化を図ることができる、下置きタイプの両開きキャビネットに適したロック装置を得ることができる。
また、前記ロック体が、後端部を前記キャビネット本体の底板により支持され、上下方向に回動可能な自由端である前端部を上方に折り曲げてなる側面視略L字状の左右方向に延びる板体であって、該折曲部に左右の当止部を設けてなり、該ロック体を、上方への付勢手段により上下方向の回動可能範囲の上方に位置させ、前記錠前の操作により操作片を下方に突出させて該ロック体の前端部を前記付勢手段による付勢力に抗して押し下げ、前記左右2個のラッチ爪を該左右の当止部に当止してなると、部品点数が少ないより簡素な構成により、さらにコスト低減化を図ることができる、上置きタイプの両開きキャビネットに適した両開き戸のロック装置を得ることができる。
次に、本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。なお、本明細書においては、キャビネットの正面側(開口部側)を前、背面側を後とし、前方から見た左右を左右とする。また、開き戸については、該開き戸を閉じた状態で前記方向の定義を用いる。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る開き戸のロック装置が用いられたキャビネットの正面図である。また、図2はロック装置まわりの横断平面図であり、図2(a)はラッチ爪のラッチ解除方向への移動を規制しないロック解除状態を、図2(b)はラッチ爪のラッチ解除方向への移動を規制したロック状態を示している。さらに、図3はロック装置まわりの縦断右側面図であり、図3(a)は前記ロック解除状態を、図3(b)は前記ロック状態を示している。さらにまた、図4及び図5はロック装置まわりの斜視図であり、図4は前記ロック解除状態を、図5は前記ロック状態を示している。また、図6は引手装置とラッチ装置との連動を示す説明図であり、図6(a)は正面図、図6(b)は斜視図である。
図1に示すように、下置きタイプのキャビネット101は、正面側(前側)に開口部を有するキャビネット本体1及び該開口部を覆う左右の開き戸11,12等により構成される。左側の開き戸11は、その左端の支持端11aが垂直軸まわりに回動可能にキャビネット本体1に取り付けられており、その右端の自由端11bを前側に開くことができるものである。また、右側の開き戸12は、その右端の支持端12が垂直軸まわりに回動可能にキャビネット本体1に取り付けられており、その左端の自由端12bを前側に開くことができるものである。このようにして、左右の開き戸11,12は、いわゆる観音開きの両開き戸を構成している。
図2に示すように、例えば合成樹脂製であり平面視略鉤状の略左右対称な2個のラッチ爪17,18は、例えば鋼製の角棒であるラッチ連結軸15,16の上下端部(図1参照。)に外嵌され、該ラッチ連結軸15,16と一体化される。該ラッチ爪17,18を垂直軸まわりに回動可能に支持する、例えば合成樹脂製のラッチ爪ケース19,19は、開き戸11,12の前面板に、例えば該前面板の裏側に形成された角穴に嵌めこまれて固定される。
そして、ラッチ爪17,18は、その爪部17a,18aがキャビネット本体1の上框(框部)4に設けられた係止部4a,4aに近づく方向に図示しないコイルばね等により弾性付勢される。なお、ラッチ爪17,18は、該ラッチ爪17,18の垂直軸まわりの回動が所定角度範囲内となるように、ラッチ解除規制部17b,18b及び突部17c,18cが、ラッチ爪ケース19,19に当接する。
左右の開き戸11,12を閉じた状態(例えば、図2(b)参照。)では、上側のラッチ爪17,18の爪部17a,18aが、キャビネット本体1の上框(框部)4に設けられた係止部4a,4aの後方に位置し、同様に、下側のラッチ爪17,18の爪部17a,18aも、キャビネット本体1の下框(框部)に設けられた係止部の後方に位置する。したがって、該爪部と該係止部との係合により、開き戸11,12の自由端11b,12bの前方への移動が規制される。そして、前記のとおり、ラッチ爪17a,17bには該係止部に近づく方向に弾性付勢力が作用しているため、開き戸11,12を閉じた状態が保持され、該開き戸11,12は不意に開くことはない。なお、キャビネット本体1の框部(上框及び下框)の係止部には、ラッチ爪17,18の損傷を防ぐため、例えば合成樹脂製のブシュが装着される。
次に、引手装置とラッチ装置との連動について、右側の開き戸12を例として図6を用いて説明する。引手装置14の引手14aを引くと、左右方向軸まわりに回動可能に開き戸12に支持されている回動軸14bが回動し、該回動軸14bに取り付けられた駆動片14cが図6(b)の矢印Aのように前方へ回動する。したがって、ラッチ連結軸16に外嵌している被駆動片16aが前方へ押され、図6(b)の矢印Bのように、前記弾性付勢力に抗してラッチ爪18がラッチ解除方向へ回動し、例えば、図2(a)のようにラッチ爪18の爪部18aが係止部4aから外れるため、開き戸18を前方へ開くことができるようになる。
ラッチ爪17,18には、前記のとおりの弾性付勢力が作用しており、開き戸11,12を開いた状態では、突部17c,18cがラッチ爪ケース19,19に当接した状態となっている。この状態から、開き戸11,12を閉じると、ラッチ爪17,18の爪部17a,18a後部が平面視において傾斜面となっていることから、該傾斜面がキャビネット本体1の框部に設けられた係止部4a,4aに当接する。
この状態からさらに開き戸11,12を閉じると、前記弾性付勢力に抗してラッチ爪17,18がラッチ解除方向へ回動する。そして、さらに開き戸11,12を閉じてラッチ爪17,18の前記傾斜面が係止部4a,4aを越えると、前記弾性付勢力により、ラッチ爪17,18がラッチ解除方向と反対の方向へ回動するため、ラッチ爪17,18の爪部17a,18aと該係止部4a,4aとが係合し(図2(b)参照。)、前記のとおり、開き戸11,12を閉じた状態が保持される。
錠前の例として示すシリンダー錠31は、図1及び図2に示すように、右側の開き戸12の自由端12b側に取り付けられているが、左側の開き戸11の自由端11b側に取り付けてもよいし、キャビネット101の構成によっては、キャビネット本体1側に取り付けてもよい。シリンダー錠31の鍵穴32(図4〜図6参照。)に図示しないキーを挿入して回動させると、シリンダー錠31後部に垂直方向にスライド可能に支持された操作片33が上下動するように構成されている。なお、錠前としては、シリンダー錠以外の機械式の錠前を用いることもできるし、電気式の錠前等を用いてもよい。
図4〜図6に示す鍵穴32に図示しないキーを挿入して回動させ、シリンダー錠31を解錠した状態では、左側の開き戸11の上部に設けられた引手装置13の引手13aを引くと該開き戸11のラッチ装置が解除状態となり、該開き戸11を開けることができる。同様に、右側の開き戸12の上部に設けられた引手装置14の引手14aを引くと該開き戸12のラッチ装置が解除状態となり、該開き戸12を開けることができる。また、鍵穴32に図示しないキーを挿入して回動させ、シリンダー錠31を施錠した状態では、後述するように、該シリンダー錠31の操作に連動するロック体21によりラッチ爪17,18のラッチ解除方向への移動が規制されるため、左右の開き戸11,12を開けることができないロック状態となる。
次に、本発明の実施の形態1に係る開き戸のロック装置の構成及び動作について説明する。図2〜図5に示すように、ロック体21は、その後端部がキャビネット本体1の天板2に支持されており、その前端部が上下方向に回動可能となっている。すなわち、天板2の例えば鋼板である側面視略波形の天板補強体6の後部の係合穴6a,6aに、ロック体21の後端部を上側に折り曲げ形成された係合突片22,22を係合させることにより、ロック体21は天板2により上下方向に回動可能に支持される。
ロック体21は、自由端である前端部23を下方に折り曲げてなる側面視略L字状の左右方向に延びる板体であり、例えば鋼板の板金加工等により製作される。そして、前記前端部23の折曲部の角部には左右2個の切欠き24,24が設けられている。また、ロック体21は、天板補強体6の開口部6bを通って、前端部23が天板補強体6の開口部6c方向に略前方に延びている。さらに、ロック体21の前端部23には前方に延びる被駆動片25が設けられている。
前記のとおり、シリンダー錠31の鍵穴32(図4〜図6参照。)に挿入されたキーの操作により例えば鋼板である操作片33が上下動する。該操作片33は前記ロック体21の被駆動片25の下側に位置しているため、前記キー操作により操作片33が上方に突出すると、該被駆動片25が下側から押され、該操作片33に連動してロック体21の前端部23が上方へ押し上げられる(図2(b)、図3(b)及び図5参照。)。なお、ロック体21に該被駆動片25を設けずに、シリンダー錠31の操作片33に後方に延びる押板を設けて、該押板によりロック体21を押し上げる構成としてもよい。また、操作片33と被駆動部25とが直接当接することよる衝突音を抑制するため、前記被駆動片25には、例えば合成樹脂製のキャップ25aが装着される。
このようにキー操作によりロック体21が上方に回動して前端部23が押し上げられた状態(シリンダー錠31を施錠した状態)では、ラッチ爪17,18の先端部がロック体21の切欠き24,24に係合する。したがって、左側の開き戸11のラッチ爪17のラッチ解除規制部17bの左側(ラッチ解除方向)には左側の切欠き24の左側縁である当止部24aが位置し、右側の開き戸12のラッチ爪18のラッチ解除規制部18bの右側(ラッチ解除方向)には右側の切欠き24の右側縁である当止部24aが位置するため、該ラッチ解除規制部17b及び18bが該当止部24a,24aに当止される。よって、ラッチ爪17,18のラッチ解除方向への移動が規制される。このようにして、錠前の操作(錠前の例として示すシリンダー錠のキー操作)によるワンアクションで、左右の開き戸11,12を一括して施錠することができる。
また、キー操作によりシリンダー錠31の操作片33の上方への突出をなくした状態(シリンダー錠31を解錠した状態)では、重力によりロック体21が下方に回動して前端部23が下方へ移動する(図2(a)、図3(a)及び図4参照。)。そうすると、前記切欠き24,24とラッチ爪17,18との係合が解かれるため、ラッチ爪17,18のラッチ解除方向への移動規制が解除される。したがって、錠前の操作(錠前の例として示すシリンダー錠のキー操作)によるワンアクションで、左右の開き戸11,12を一括して解錠することができる。
以上のような開き戸のロック装置の構成により、1個のシリンダー錠等の錠前の操作によるワンアクションにより左右の開き戸の施解錠を一括して行うことができる。また、ラッチ爪17,18のラッチ解除方向への移動の規制又は解除をロック体21により直接行う構成であるため、該施解錠動作が安定かつ確実なものとなる。さらに、構成が非常に簡素であるため、コスト低減化を図ることができると共に該ロック装置の動作の長期にわたる信頼性を向上することができる。
実施の形態2.
図7は、本発明の実施の形態2に係る開き戸のロック装置が用いられたキャビネットの正面図、図8はロック装置まわりの底面図、図9はロック装置まわりの縦断右側面図であり、図9(a)はラッチ爪のラッチ解除方向への移動を規制しないロック解除状態を、図9(b)はラッチ爪のラッチ解除方向への移動を規制したロック状態を示している。また、実施の形態1の図1〜図3と同一符号は同一又は相当部分を示している。
上置きタイプのキャビネット102における両開き戸11,12、引手装置13,14、ラッチ連結軸15,16、ラッチ爪17,18、及び、シリンダー錠31等は、実施の形態1と同様の機能を有するものであるが、該キャビネット102は上置きタイプであるため、引手装置13,14、シリンダー錠31、及び、ロック装置は底板3側に設けられている。
なお、実施の形態1と同様に、左右の開き戸11,12を閉じた状態では、上側のラッチ爪17,18の爪部17a,18aとキャビネット本体1の上框(框部)4に設けられた係止部4a,4aとが係合し(実施の形態1の図2及び図3参照。)、下側のラッチ爪17,18の爪部17a,18aとキャビネット本体1の下框5(框部)に設けられた係止部5a,5aとが係合する。
次に、本発明の実施の形態2に係る開き戸のロック装置の構成及び動作について説明する。図8及び図9に示すように、ロック体41は、その後端部がキャビネット本体1の底板3に支持されており、その前端部が上下方向に回動可能となっている。すなわち、底板3の例えば鋼板である側面視略コ字形の底板補強体7の後部の係合穴7a,7aに、ロック体41の後端部を下側に折り曲げ形成された係合突片42,42を係合させることにより、ロック体41は底板3により上下方向に回動可能に支持される。
ロック体41は、自由端である前端部43を上方に折り曲げてなる側面視略L字状の左右方向に延びる板体であり、例えば鋼板の板金加工等により製作される。そして、前記前端部43の折曲部の角部には左右2個の切欠き44,44が設けられている。また、ロック体41は、底板補強体7の開口部7bを通って、前端部43が略前方に延びている。さらに、ロック体41の前端部43には前方に延びる被駆動片45が設けられており、実施の形態1と同様の理由で、該被駆動片45には、例えば合成樹脂製のキャップ45aが装着される。
ロック体41は、前記のとおり底板3により上下方向に回動可能に支持されるが、その下面に付勢手段46により上方への弾性付勢力が作用している。したがって、後述する操作片33により押し下げられない自由状態では、図9(a)に示すようにロック体41の上下方向の回動可能範囲における上方の位置にある。
付勢手段46は、作用杆47及び引張コイルばね48等により構成される。作用杆47は、例えば鋼製の丸棒の前端側を略直角に折り曲げて、その先端をロック体41の下面に当接する作用端47aとなし、該丸棒の後端側を前端側と例えば60°程度異なる方向に略直角に折り曲げてばね掛け端47bとしたものであり、該作用杆47の中間部分を底板補強体7の下部に形成した穴に挿通させることにより、該作用杆47は前後方向軸まわりに回動可能に支持される。
そして、引張コイルばね48の一方の端末48aを作用杆47のばね掛け端47bに掛け、他方の端末48bを底板補強体7の適宜位置に掛けることにより、該弾性付勢力により、前記のとおりロック解除状態では、作用杆47の作用端47aが上方に位置してロック体41の下面を押し上げるように構成される。なお、このように作用端47aがロック体41の下面を最も高く押し上げた位置においても、作用杆47の前端側の折曲部は垂直とはならずに傾斜しているため、下方へ押し下げる力がロック体41に作用すると、ロック体41の前端部43は、該付勢手段46の弾性付勢力に抗して下方へ回動する。そして、該下方への作用力がなくなると、前記弾性付勢力により、ロック体41は、前記上下方向の回動可能範囲における上方の位置に復帰する。
実施の形態1と同様に、シリンダー錠31のキーの操作により上下動する操作片33は、前記ロック体41の被駆動片45の上側に位置しているため、前記キー操作により操作片33が下方に突出すると、該被駆動片55が上側から押され、該操作片33に連動してロック体41の前端部43が下方へ押し下げられる(図9(b)参照。)。
このようにキー操作によりロック体41が下方に回動して前端部43が押し下げられた状態(シリンダー錠31を施錠した状態)では、ラッチ爪17,18の先端部とロック体41の切欠き44,44とが係合する。したがって、左側の開き戸11のラッチ爪17のラッチ解除規制部17bの左側(ラッチ解除方向)には左側の切欠き44の左側縁である当止部44aが位置し、右側の開き戸12のラッチ爪18のラッチ解除規制部18bの右側(ラッチ解除方向)には右側の切欠き24の右側縁である当止部44aが位置するため、該ラッチ解除規制部17b及び18bが該当止部44a,44aに当止される。よって、ラッチ爪17,18のラッチ解除方向への移動が規制される。このようにして、錠前の操作(錠前の例として示すシリンダー錠のキー操作)によるワンアクションで、左右の開き戸11,12を一括して施錠することができる。
また、キー操作によりシリンダー錠31の操作片33の下方への突出をなくした状態(シリンダー錠31を解錠した状態)では、前記付勢手段46の作用によりロック体41が上方に回動して前端部43が上方へ移動する(図9(a)参照。)。そうすると、前記切欠き44,44とラッチ爪17,18との係合が解かれるため、ラッチ爪17,18のラッチ解除方向への移動規制が解除される。したがって、錠前の操作(錠前の例として示すシリンダー錠のキー操作)によるワンアクションで、左右の開き戸11,12を一括して解錠することができる。
以上のような開き戸のロック装置の構成により、1個のシリンダー錠等の錠前の操作によるワンアクションにより左右の開き戸の施解錠を一括して行うことができる。また、ラッチ爪17,18のラッチ解除方向への移動の規制又は解除をロック体41により直接行う構成であるため、該施解錠動作が安定かつ確実なものとなる。さらに、構成が非常に簡素であるため、コスト低減化を図ることができると共に該ロック装置の動作の長期にわたる信頼性を向上することができる。
前記付勢手段46は、前記のような作用杆47及び引張コイルばね48等からなる構成に限定されるものではない。しかし、作用杆47及び引張コイルばね48等からなる構成によれば、簡素かつコンパクトな構成であるため、底板3内に該付勢手段を収容することができる。また、引張コイルばね48底板3内の左右方向に延ばせるため、該引張コイルばね48のばね定数の選択が容易となる。したがって、該付勢手段の弾性付勢力に抗して行うシリンダー錠31の操作片33を下方へ突出させるためのキー操作の操作性を阻害しないように、該引張コイルばね48のばね定数を選択することができる。
以上の説明においては、ロック体21及び41の前端部23及び43に左右2個の切欠き24,24及び44,44を形成する場合を示したが、該ロック体21及び41は、ラッチ爪17,18の解除方向への移動を規制するためのものであり、左右の当止部24a,24a及び44a,44aが形成されているものであれば、形状は限定されない。例えば、前記左右2個の切欠きを連結して1個の切欠きとしてもよい。
また、以上の説明においては、ラッチ爪17,18のラッチ解除方向が左右方向の外側であり、ロック体21,41の左側の切欠き24,44の左側縁である当止部24a,44a、及び、右側の切欠き24,44の右側縁である当止部24a,44aによりラッチ爪17,18のラッチ解除方向への移動を規制する場合を示したが、ラッチ爪17,18のラッチ解除方向を左右方向の内側として、ロック体の形状を該ラッチ爪17,18間に左右の当止部を形成したものとしてもよい。
さらに、以上の説明においては、上下に延びるラッチ連結軸15の上下端にラッチ爪17,17を取り付け、上下に延びるラッチ連結軸16の上下端にラッチ爪18,18を取り付ける構成を示したが、下置きタイプのキャビネット101のように引手装置13,14が上部にある場合には、ラッチ爪17,18を開き戸11,12の上部にのみ設ける構成としてもよい。また、同様に、上置きタイプのキャビネット102のように引手装置13,14が下部にある場合には、ラッチ爪17,18を開き戸11,12の下部にのみ設ける構成としてもよい。なお、本発明に係る開き戸のロック装置は、必ずしも両開き戸にのみ用いる必要はなく、片開き戸に用いてもよい。
本発明の実施の形態1に係る開き戸のロック装置が用いられたキャビネットの正面図である。 ロック装置まわりの横断平面図であり、(a)はロック解除状態を、(b)はロック状態を示している。 ロック装置まわりの縦断右側面図であり、(a)はロック解除状態を、(b)はロック状態を示している。 ロック解除状態を示すロック装置まわりの斜視図である。 ロック状態を示すロック装置まわりの斜視図である。 引手装置とラッチ装置との連動を示す説明図であり、(a)は正面図、(b)は斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る開き戸のロック装置が用いられたキャビネットの正面図である。 ロック装置まわりの底面図である。 ロック装置まわりの縦断右側面図であり、(a)はロック解除状態を、(b)はロック状態を示している。
符号の説明
101,102 キャビネット
1 キャビネット本体
2 天板
3 底板
4 上框(框部)
4a 係止部
5 下框(框部)
5a 係止部
6 天板補強体
6a 係合穴
6b,6c 開口部
7 底板補強体
7a 係合穴
7b 開口部
11,12 開き戸
11a,12a 支持端
11b,12b 自由端
13,14 引手装置
13a,14a 引手
14b 回動軸
14c 駆動片
15,16 ラッチ連結軸
16a 被駆動片
17,18 ラッチ爪
17a,18a 爪部
17b,18b ラッチ解除規制部
17c,18c 突部
19 ラッチ爪ケース
21 ロック体
22 係合突片
23 前端部
24 切欠き
24a 当止部
25 被駆動片
25a キャップ
31 シリンダー錠(錠前)
32 鍵穴
33 操作片
41 ロック体
42 係合突片
43 前端部
44 切欠き
44a 当止部
45 被駆動片
45a キャップ
46 付勢手段
47 作用杆
47a 作用端
47b ばね掛け端
48 引張コイルばね
48a,48b 端末

Claims (5)

  1. 開き戸の自由端側に垂直軸まわりに回動可能に支持されたラッチ爪を、キャビネット本体の框部に設けた係止部に係脱させるラッチ装置を備えたキャビネットにおいて、
    前記ラッチ爪のラッチ解除方向への移動を規制する当止部を備えたロック体を、前記開き戸又はキャビネット本体に設けた錠前の操作に連動させて上下動させてなる開き戸のロック装置。
  2. 前記ロック体が、両開き戸の自由端側に垂直軸まわりに回動可能に支持された左右2個のラッチ爪のラッチ解除方向への移動を一括して規制する左右の当止部を備えたものである請求項1記載の開き戸のロック装置。
  3. 前記ロック体が、後端部を前記キャビネット本体により支持され、上下方向に回動可能な自由端である前端部に前記当止部を備えたものである請求項1又は2記載の開き戸のロック装置。
  4. 前記ロック体が、後端部を前記キャビネット本体の天板により支持され、上下方向に回動可能な自由端である前端部を下方に折り曲げてなる側面視略L字状の左右方向に延びる板体であって、該折曲部に左右の当止部を設けてなり、
    前記錠前の操作により操作片を上方に突出させて該ロック体の前端部を押し上げ、前記左右2個のラッチ爪を該左右の当止部に当止してなる請求項2記載の開き戸のロック装置。
  5. 前記ロック体が、後端部を前記キャビネット本体の底板により支持され、上下方向に回動可能な自由端である前端部を上方に折り曲げてなる側面視略L字状の左右方向に延びる板体であって、該折曲部に左右の当止部を設けてなり、
    該ロック体を、上方への付勢手段により上下方向の回動可能範囲の上方に位置させ、
    前記錠前の操作により操作片を下方に突出させて該ロック体の前端部を前記付勢手段による付勢力に抗して押し下げ、前記左右2個のラッチ爪を該左右の当止部に当止してなる請求項2記載の開き戸のロック装置。
JP2005107758A 2005-04-04 2005-04-04 開き戸のロック装置 Pending JP2006283492A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005107758A JP2006283492A (ja) 2005-04-04 2005-04-04 開き戸のロック装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005107758A JP2006283492A (ja) 2005-04-04 2005-04-04 開き戸のロック装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006283492A true JP2006283492A (ja) 2006-10-19

Family

ID=37405690

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005107758A Pending JP2006283492A (ja) 2005-04-04 2005-04-04 開き戸のロック装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006283492A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110744014A (zh) * 2019-09-25 2020-02-04 宁夏共享机床辅机有限公司 大尺寸工业微波烘干设备门体结构
JP7051216B2 (ja) 2018-03-12 2022-04-11 日東工業株式会社 キャビネットの鎖錠構造

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0678554U (ja) * 1993-04-15 1994-11-04 共栄工業株式会社 保管庫等における扉の係止装置
JPH08266348A (ja) * 1995-03-31 1996-10-15 Okamura Corp キャビネットにおける開閉扉のロック装置
JPH08266350A (ja) * 1995-03-31 1996-10-15 Okamura Corp キャビネットのロック装置
JPH09291738A (ja) * 1996-02-28 1997-11-11 Itoki Crebio Corp キャビネットにおける開閉扉及び抽斗の選択式ロック装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0678554U (ja) * 1993-04-15 1994-11-04 共栄工業株式会社 保管庫等における扉の係止装置
JPH08266348A (ja) * 1995-03-31 1996-10-15 Okamura Corp キャビネットにおける開閉扉のロック装置
JPH08266350A (ja) * 1995-03-31 1996-10-15 Okamura Corp キャビネットのロック装置
JPH09291738A (ja) * 1996-02-28 1997-11-11 Itoki Crebio Corp キャビネットにおける開閉扉及び抽斗の選択式ロック装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7051216B2 (ja) 2018-03-12 2022-04-11 日東工業株式会社 キャビネットの鎖錠構造
CN110744014A (zh) * 2019-09-25 2020-02-04 宁夏共享机床辅机有限公司 大尺寸工业微波烘干设备门体结构
CN110744014B (zh) * 2019-09-25 2021-02-02 宁夏共享机床辅机有限公司 大尺寸工业微波烘干设备门体结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20190178005A1 (en) Progressive deadlatching for deadbolts
KR101467285B1 (ko) 래치볼트의 고정구조체
JP5341418B2 (ja) 扉のラッチ錠
JP2006283492A (ja) 開き戸のロック装置
KR101663162B1 (ko) 로테이터블 래치볼트를 갖는 도어락
JP4615326B2 (ja) 錠装置
JP5070521B2 (ja) 反転ラッチ錠
TWI614392B (zh) 用於引擎蓋的雙拉式鎖扣機構
JP2006097456A (ja) 対震錠止機構
JP2007009615A (ja) 遠隔操作錠装置
JP6194538B2 (ja) 車両用ドアラッチ装置
JPS6140860Y2 (ja)
JP4584802B2 (ja) 自動販売機の扉体ロック装置
JP2008285892A (ja) ラッチ錠
KR200473054Y1 (ko) 락킹 기능이 개선된 도어용 잠금장치
TW201727029A (zh) 汽車門鎖的解鎖機構
JP6644252B2 (ja) 引戸の引手装置
WO2023116871A1 (zh) 洗衣机
JP2009215709A (ja) 扉開閉装置及び自動販売機
JP2007205056A (ja) ドアの開閉装置
JP2001006035A (ja) 自動販売機の扉ロック装置
JP4879721B2 (ja) 扉の施錠装置
JP6565820B2 (ja) ドアロック装置
JP2023021831A (ja) 引戸用鎌錠
JP4156303B2 (ja) ロック装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20080121

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100525

A02 Decision of refusal

Effective date: 20101019

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02