JP2017167195A - 画像形成装置、画像形成システムおよび現像バイアス補正方法 - Google Patents

画像形成装置、画像形成システムおよび現像バイアス補正方法 Download PDF

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Hiroyuki Saito
裕行 齋藤
川崎 智広
Tomohiro Kawasaki
智広 川崎
俊一 高谷
Shunichi Takatani
俊一 高谷
斎藤 和広
Kazuhiro Saito
和広 斎藤
圭 湯浅
Kei Yuasa
圭 湯浅
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Abstract

【課題】トナー変動量が部分的に大きい画像を出力する際に、濃度ムラが発生することを抑制することが可能な画像形成装置、画像形成システムおよび現像バイアス補正方法を提供する。【解決手段】画像形成装置は、現像剤を担持し、現像バイアスが印加されることにより、像担持体に形成された静電潜像を現像して、トナー像を形成する現像剤担持体と、トナー像の濃度が目標濃度となるように設定された現像バイアスである基準現像バイアスを現像剤担持体に印加する現像バイアス印加部と、トナー像に対応する入力画像データに基づいて、現像バイアス印加部により現像剤担持体に実際に印加される現像バイアスと基準現像バイアスとの差分を推定し、推定した差分に応じて現像バイアスを補正するように現像バイアス印加部を制御する制御部と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置、画像形成システムおよび現像バイアス補正方法に関する。
一般に、電子写真プロセス技術を利用した画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ等)は、帯電した感光体ドラム(像担持体)に対して、画像データに基づくレーザー光を照射(露光)することにより静電潜像を形成する。そして、静電潜像が形成された感光体ドラムへ現像装置よりトナーを供給することにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。さらに、このトナー像を直接または間接的に用紙に転写させた後、定着ニップで加熱、加圧して定着させることにより用紙にトナー像を形成する。
このような画像形成装置では、感光体ドラムや現像ローラー(現像剤担持体)の回転振れ等に起因して、画像に周期的な濃度ムラが発生することが知られている。濃度ムラが発生すると、用紙に出力された画像に濃度ムラの影響が出てしまうので、濃度ムラを補正するための様々な技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、現像バイアスの出力インピーダンスに基づいて現像ローラーの回転周期に起因した濃度ムラを検出し、当該濃度ムラを補正する技術が開示されている。
また、特許文献2には、現像ローラーの負荷の変動に応じて現像バイアスを制御することで、濃度ムラを補正する技術が開示されている。
特開2007−102126号公報 特開2011−85710号公報
ところで、高圧電源から出力される現像バイアスの出力値は、機械的な構成に起因する電位の変動に対して常時補正処理が行われている。しかしながら、感光体ドラムの回転方向(以下、「回転方向」という)に画像が連続するパターンにおいて、主走査方向のトナー量が変動する場合、上記補正処理によっても濃度ムラが発生してしまうという問題があった。
図1は、用紙Sに形成された特定画像G0の一例を示す図である。図2Aは、図1の特定画像G0を用紙Sに形成した結果を示す図である。図2Bは、特定画像G0を用紙Sに形成するために印加される現像バイアスの時間的変動を示す図である。
このような濃度ムラは、例えば図1に示すような特定画像G0の場合に発生する。特定画像G0は、回転方向に延びる第1部分G01と、第1部分G01の任意の位置から主走査方向に延びる第2部分G02とを有する。特定画像G0は、回転方向において第2部分G02がある領域と、第2部分G02がない領域とで、主走査方向のトナー量が大きく変動する画像となっている。この特定画像G0を用紙Sに実際に出力すると図2Aに示すような出力結果となり、第1部分G01と第2部分G02との接続部分G03の部分において濃度ムラが発生する。
この特定画像G0を出力する際、図2Bに示すように、接続部分G03の部分(時刻t1〜t2および時刻t3〜t4)で現像バイアスが変動することが確認されている。これは、回転方向において第2部分G02を形成するときに、主走査方向におけるトナー量が大きく変動することから、現像ローラーと感光体ドラムとの間の電位差が大きく変動することに起因すると考えられる。このように、トナー変動量が部分的に大きい画像を形成する際に現像バイアスが変動するので、濃度ムラが発生し、ひいては画質に影響を及ぼすという問題があった。
本発明の目的は、トナー変動量が部分的に大きい画像を形成する際に、濃度ムラが発生することを抑制することが可能な画像形成装置、画像形成システムおよび現像バイアス補正方法を提供することである。
本発明に係る画像形成装置は、
現像剤を担持し、現像バイアスが印加されることにより、像担持体に形成された静電潜像を現像して、トナー像を形成する現像剤担持体と、
前記トナー像の濃度が目標濃度となるように設定された現像バイアスである基準現像バイアスを前記現像剤担持体に印加する現像バイアス印加部と、
前記トナー像に対応する入力画像データに基づいて、前記現像バイアス印加部により前記現像剤担持体に実際に印加される現像バイアスと前記基準現像バイアスとの差分を推定し、推定した差分に応じて前記現像バイアスを補正するように前記現像バイアス印加部を制御する制御部と、
を備える。
本発明に係る画像形成システムは、
画像形成装置を含む複数のユニットで構成される画像形成システムであって、
現像剤を担持し、現像バイアスが印加されることにより、像担持体に形成された静電潜像を現像して、トナー像を形成する現像剤担持体と、
前記トナー像の濃度が目標濃度となるように設定された現像バイアスである基準現像バイアスを前記現像剤担持体に印加する現像バイアス印加部と、
前記トナー像に対応する入力画像データに基づいて、前記現像バイアス印加部により前記現像剤担持体に実際に印加される現像バイアスと前記基準現像バイアスとの差分を推定し、推定した差分に応じて前記現像バイアスを補正するように前記現像バイアス印加部を制御する制御部と、
を備える。
本発明に係る現像バイアス補正方法は、
現像剤を担持し、現像バイアスが印加されることにより、像担持体に形成された静電潜像を現像して、トナー像を形成する現像剤担持体を備える画像形成装置の現像バイアス補正方法であって、
前記トナー像の濃度が目標濃度となるように設定された現像バイアスである基準現像バイアスを前記現像剤担持体に印加し、
前記トナー像に対応する入力画像データに基づいて、前記現像剤担持体に実際に印加される現像バイアスと前記基準現像バイアスとの差分を推定し、推定した差分に応じて前記現像バイアスを補正するように制御する。
本発明によれば、トナー変動量が部分的に大きい画像を形成する際に、濃度ムラが発生することを抑制することができる。
用紙に形成された特定画像の一例を示す図である。 図1の特定画像を用紙に出力した結果およびそのときの現像バイアスの変動を示す図である。 本実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を概略的に示す図である。 本実施の形態に係る画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 本制御で用いるパッチ画像の一例を示す図である。 現像バイアスを−410Vとしたときのトナー変動率に対する電圧変化量の関係を示す図である。 現像バイアスを−330Vとしたときのトナー変動率に対する電圧変化量の関係を示す図である。 現像バイアスを−550Vとしたときのトナー変動率に対する電圧変化量の関係を示す図である。 図6、図7および図8の近似直線を比較するための図である。 現像バイアスの変動と、補正処理後の現像バイアスとを示す図である。 画像形成装置における補正テーブルを作成するときの動作例の一例を示すフローチャートである。 画像形成装置における濃度ムラ補正を実行するときの動作例の一例を示すフローチャートである。
以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図3は、本実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。図4は、本実施の形態に係る画像形成装置1の制御系の主要部を示す図である。
図3、4に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に一次転写し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙Sに二次転写することにより、画像を形成する。
また、画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60および制御部90を備える。
制御部90は、CPU(Central Processing Unit)91、ROM(Read Only Memory)92、RAM(Random Access Memory)93等を備える。CPU91は、ROM92から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM93に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部90は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部90は、例えば、外部の装置から送信された画像データ(入力画像データ)を受信し、この画像データに基づいて用紙Sに画像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11および原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11により、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることが可能となる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿またはコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21および操作部22として機能する。表示部21は、制御部90から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部90に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定またはユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部90の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示および説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、またはKを添えて示すこととする。図3では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414、およびドラムクリーニング装置415等を備える。感光体ドラム413は、本発明の「像担持体」に対応する。
感光体ドラム413は、例えばアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。
帯電装置414は、コロナ放電を発生させることにより、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。
露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、二成分逆転方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。現像装置412が有する現像スリーブ412Aは、回転しながら現像剤を担持し、現像剤に含まれるトナーを感光体ドラム413に供給する。具体的には、現像スリーブ412Aは、現像バイアス印加部412Bから現像バイアスが印加され、感光体ドラム413の表面との間で電位差が発生させられることにより、感光体ドラム413の表面にトナー像を形成する。現像スリーブ412Aは、本発明の「現像剤担持体」に対応する。
また、現像スリーブ412Aの周辺には、現像スリーブ412Aに印加された現像バイアスを検出するためのバイアス検出部412Cが設けられている。バイアス検出部412Cは、現像スリーブ412Aに印加された現像バイアス、詳しくは、電圧値を検出し、当該電圧値を制御部90に出力する。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424およびベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は、無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも一つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。駆動ローラーが回転することにより、中間転写ベルト421はA方向に一定速度で走行する。
中間転写ベルト421は、導電性および弾性を有するベルトであり、制御部90からの制御信号によって回転駆動される。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるバックアップローラー423Bに対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
ベルトクリーニング装置426は、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側、つまり、一次転写ローラー422と当接する側にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙Sに二次転写される。具体的には、図示しないバイアス印加部によりバックアップローラー423Bに二次転写バイアスを印加し、用紙Sの表面側、つまり、中間転写ベルト421と当接する側にトナーと同極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙Sに静電的に転写される。トナー像が転写された用紙Sは定着部60に向けて搬送される。
定着部60は、用紙Sの定着面であるトナー像が形成されている面側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60A、用紙Sの裏面である定着面の反対の面側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60B等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙Sを狭持して搬送する定着ニップが形成される。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着器F内にユニットとして配置される。また、定着器Fには、エアを吹き付けることにより、定着面側部材または裏面側支持部材から用紙Sを分離させるエア分離ユニットが配置されていても良い。
上側定着部60Aは、定着面側部材である無端状の定着ベルト61、加熱ローラー62および定着ローラー63を有する。定着ベルト61は、加熱ローラー62と定着ローラー63とによって張架されている。
加熱ローラー62は、加熱源(ハロゲンヒーター)を内蔵し、定着ベルト61を加熱する。加熱源によって加熱ローラー62が加熱され、その結果、定着ベルト61が加熱される。
定着ローラー63は、制御部90によって駆動制御されることで時計回り方向に回転する。定着ローラー63が回転することにより、定着ベルト61および加熱ローラー62は、時計回り方向に従動回転する。
下側定着部60Bは、裏面側支持部材である加圧ローラー64を有する。加圧ローラー64は、定着ベルト61との間で用紙Sを挟持して搬送する定着ニップを形成している。加圧ローラー64は、制御部90によって駆動制御されることで反時計回り方向に回転する。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、および搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a〜51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類毎に収容される。搬送経路部53は、レジストローラー対53a等の複数の搬送ローラー対を有する。
搬送経路部53は、レジストローラー対53a等の複数の搬送ローラー対、用紙Sを画像形成部40および定着部60を通過させ機外に排出する通常搬送路53bと、定着部60を通った用紙Sの表裏を反転させた後、画像形成部40の上流で再び通常搬送路53bに合流させる反転搬送路53cとを有する。両面印刷時には、最初に通常搬送路53bを通る際に用紙Sの表面にトナー像が形成され、反転搬送路53cを通過した後、再び通常搬送路53bを通る際に用紙Sの裏面にトナー像が形成されるようになっている。
給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
ところで、高圧電源から出力される現像バイアスの出力値は、機械的な構成に起因する電位の変動に対して常時補正処理が行われている。しかしながら、感光体ドラム413の回転方向(以下、「回転方向」という)に画像が連続するパターンにおいて、主走査方向のトナー量、つまり、トナー像の幅が変動する場合、上記補正処理によっても濃度ムラが発生してしまうという問題があった。このような濃度ムラは、図1に示すような特定画像G0の場合に発生することが知られている(図2A参照)。本実施の形態では、制御部90が当該特定画像G0に対して補正処理を行うことで当該濃度ムラが発生するのを抑制する。以下、制御部90による濃度ムラ補正処理について説明する。図5は、本制御で用いるパッチ画像の一例を示す図である。
制御部90は、図5に示すような特定のパッチ画像Gを用いて、特定のパッチ画像Gの濃度ムラを補正するための補正量を算出する。特定のパッチ画像Gは、第1パッチ画像G1と第2パッチ画像G2とからなる。第1パッチ画像G1および第2パッチ画像G2は、用紙Sに出力された場合、回転方向において、用紙Sの画像形成領域を二分しており、ともに回転方向に連続した画像である。
第1パッチ画像G1は、回転方向に延びる基部G10と、基部G10から主走査方向に延びる第1延出部G11、第2延出部G12、第3延出部G13、第4延出部G14、第5延出部G15および第6延出部G16とを有している。
各延出部G11,G12,G13,G14,G15,G16は、所定の間隔を空けて回転方向に並んでおり、主走査方向における長さがこの順に長くなっている。第1パッチ画像G1は、回転方向において、各延出部G11,G12,G13,G14,G15,G16がある部分とない部分とで、トナー像の幅が回転方向で大きく変動する画像となっている。回転方向で各延出部G11,G12,G13,G14,G15,G16がない部分から、各延出部G11,G12,G13,G14,G15,G16がある部分に行く際における、回転方向におけるトナー像の幅の変動率(以下、「トナー変動率」という)は、用紙Sの画像形成領域幅の全体を100%としたとき、それぞれ+20%、+30%、+40%、+60%、+70%、+80%となっている。
第2パッチ画像G2は、主走査方向全体に渡るベタ画像からなり、その中に画像形成されない第1白地部G21、第2白地部G22、第3白地部G23、第4白地部G24、第5白地部G25および第6白地部G26を有している。
各白地部G21,G22,G23,G24,G25,G26は、所定の間隔を空けて回転方向に並んでおり、主走査方向における長さがこの順に長くなっている。第2パッチ画像G2は、回転方向において、各白地部G21,G22,G23,G24,G25,G26がある部分とない部分とで、トナー像の幅が回転方向で大きく変動する画像となっている。回転方向で各白地部G21,G22,G23,G24,G25,G26がない部分から、各白地部G21,G22,G23,G24,G25,G26がある部分に行く際における、トナー変動率は、用紙Sの画像形成領域幅の全体を100%としたとき、それぞれ−20%、−30%、−40%、−60%、−70%、−90%となっている。
制御部90は、このパッチ画像Gを所定の現像バイアスにより感光体ドラム413上に形成する。所定の現像バイアスは、補正量を算出する際における基準となる現像バイアス(以下、「基準現像バイアス」という)であり、トナー像の濃度を目標温度になるように例えば−410Vに設定される。
制御部90は、特定のパッチ画像Gを感光体ドラム413に形成する際に、バイアス検出部412Cより現像スリーブ412Aに実際に印加される現像バイアス(以下、「検出現像バイアス」という)を取得し、この検出結果を用いて補正量を算出する。より詳細に、制御部90は、各延出部G11,G12,G13,G14,G15,G16と、各白地部G21,G22,G23,G24,G25,G26との部分で生じる、検出現像バイアスと基準現像バイアスとの差分、つまり、基準現像バイアスの電圧変動量をそれぞれ検出する。制御部90は、その検出結果と、特定のパッチ画像Gの各部におけるトナー像の幅の変動量(以下、「トナー変動量」という)とに基づいて、基準現像バイアスの電圧変動量とトナー変動量との関係を示す補正テーブルを算出する。そして、制御部90は、補正テーブルを参照しながら、当該補正量を用いて、画像形成部40がトナー像を形成する際における現像バイアスを補正することで、トナー像の濃度ムラを補正する。具体的には、制御部90は、入力画像データを参照してトナー変動量を特定し、その特定したトナー変動量に基づいて当該トナー量の変動が大きい部分における基準現像バイアスの電圧変動量を推定する。そして、制御部90は、推定した基準現像バイアスの電圧変動量を打ち消すように現像バイアスを補正する。
補正テーブルの算出方法について詳しく説明する。制御部90は、例えば、以下のように設定することで補正テーブルを算出する。
感光体ドラム413の線速:570mm/s
感光体ドラム413に対する現像スリーブ412Aの線速比:1.8
トナーの濃度:6.5%
基準現像バイアス:−410V
露光後における感光体ドラム413の表面電位:−100V
表1は、各部における電圧変動量の検出結果を示している。
Figure 2017167195
なお、「目視判断」は、予め特定のパッチ画像Gを用紙Sに出力した際に、目視により濃度ムラが発生しているか否かを判断した結果である。目視判断における「○」は、目立った濃度ムラが発生していないことを示し、「×」は、濃度ムラが発生していることを示している。
この結果から、回転方向のトナー変動率が大きくなるほど、濃度ムラが発生しやすいことを確認できる。図6は、現像バイアスを−410Vとしたときのトナー変動率に対する基準現像バイアスの電圧変動量の関係を示す図である。
現像バイアスを−410Vとしたときのトナー変動率に対する電圧変動量の関係を、縦軸を電圧変動量、横軸をトナー変動率としたグラフで表すと、図6のような近似直線L1で表すことができる。制御部90は、この近似直線L1を打ち消すような補正直線Cを、補正テーブルとして設定する。具体的には、例えば、トナー変動率が40%のとき、電圧変動量が−6Vなので、その−6Vを打ち消すように現像バイアスに+6Vとするような補正を行う。このような補正テーブルを設定することで、回転方向においてトナー変動量の多い画像において実際の現像バイアスに電圧変動が生じても、基準現像バイアスの電圧変動量に応じた現像バイアスの補正を行うことが可能となる。
ところで、トナーが現像スリーブ412Aから感光体ドラム413へ移動する際におけるトナー量は、現像バイアスと、感光体ドラム413の表面電位、つまり、露光後の電位との電位差で決定される。しかし、トナーの劣化状態等によってはトナーの帯電量が変動するので、同じ現像条件に設定されていても現像スリーブ412Aから感光体ドラム413へ移動するトナー量が変動する場合がある。このようなトナー量の変動は、現像バイアスの設定値と、現像バイアスの検出値とが異なることにより、現像バイアスと、感光体ドラム413の表面電位との電位差に差が生じることにより発生する。このように現像バイアスの設定値と、現像バイアスの検出値とが異なってしまうと、回転方向におけるトナー変動量の大きい画像を印刷する際の補正量にも影響してしまう。
そこで、本実施の形態では、制御部90は、設定した現像バイアスと、バイアス検出部412Cが検出した現像バイアスとの差に応じて現像バイアスの補正量を変更する。具体的には、基準現像バイアスと、バイアス検出部412Cが検出した現像バイアスとの差に応じて補正テーブルを修正して、修正した補正テーブルを参照しながら、現像バイアスの補正量を決定する。以下、補正テーブルの修正方法について説明する。
まず、現像バイアスを異ならせた場合における電圧変動量について確認する。表2は、現像バイアスが−330Vであるときの各部における電圧変動量の検出結果を示し、表3は、現像バイアスが−550Vであるときの各部における電圧変動量の検出結果を示している。
Figure 2017167195
Figure 2017167195
これらの結果から、基準現像バイアスの時と同様に、トナー変動量が大きくなるほど、濃度ムラが発生しやすいことを確認できる。図7は、現像バイアスを−330Vとしたときのトナー変動率に対する電圧変動量の関係を示す図である。図8は、現像バイアスを−550Vとしたときのトナー変動率に対する電圧変動量の関係を示す図である。
図6と同様に、グラフで表すと、図7および図8に示すような近似直線L2,L3となる。図7における近似直線L2と、図8における近似直線L3とから、図6における近似直線L1と略同様の軌道を描くことが確認できる。ここで、近似直線L1,L2,L3を重ね合わせてみると、図9に示すように、各近似直線L1,L2,L3の傾きに差が生じていることが確認できる。そのため、現像バイアスを基準現像バイアスから異ならせた場合において、同様の補正テーブルを用いた場合、正確な補正とはならない。
そこで、制御部90は、基準現像バイアスと感光体ドラム413の表面電位との第1電位差ΔVと、現像バイアスの検出値と感光体ドラム413の表面電位との第2電位差ΔV1とから以下の式(1)を用いて補正係数kを算出する。
k=ΔV1/ΔV・・・(1)
制御部90は、当該補正係数を補正テーブルの各補正量に乗算することで補正テーブルを修正する。このようにすることで、補正テーブルに示される関係が、トナーの帯電量に影響を与えるパラメーターに応じて異ならせることができるので、トナーの劣化状態等により現像バイアスの検出値が変動した場合においても、その変動を考慮した補正を行うことが可能となる。
また、制御部90は、回転方向におけるトナー像のトナー変動量に応じて現像バイアスを補正するか否かについて決定する制御を行う。上記の表1、表2および表3の結果から、トナー変動率が比較的小さい場合、目視判断による濃度ムラが発生していない。この結果から、トナー変動率が所定率(例えば、20%)より小さい場合、現像バイアスの補正を行わないようにすることで、無駄に補正処理をすることを抑制することが可能となる。
また、制御部90は、画像形成条件に応じて補正量、つまり、補正テーブルにおける補正量を算出し直す制御を実行すると良い。現像バイアスは、画像形成条件に応じて都度決定されるので、画像形成条件で用いる現像バイアスの設定値が、補正テーブルを算出したときの基準現像バイアスと異なる場合、正確な濃度ムラ補正ができなくなるのを抑制するためである。
ところで、濃度ムラの補正が発生するような場合、つまり、現像バイアスに部分的に変動が生じるような場合、現像バイアスの変動を完全に打ち消すような現像バイアス補正を行うのが望ましい。図10は、現像バイアスの変動と、補正処理後の現像バイアスとを示す図である。
図10に示すように、例えば、時間t1から時間t2の間において、現像バイアスの検出値が、基準現像バイアスVbよりも大きいVb1となる場合(実線B1参照)、制御部90により、当該Vb1を打ち消すような現像バイアスであるVb2となるように補正処理が実行される。補正処理を行う場合、一般的に、該当する時間幅(時間t1〜時間t2)内における現像バイアスの値をVb2とする補正処理を行うことが考えられる(破線B2参照)。しかし、このように補正処理を行ってしまうと、少しでも補正処理のタイミングがずれてしまうと、基準現像バイアスVbに対するVb2との差分が生じてしまう箇所が生じてしまい、かえって濃度ムラが発生する。
そこで、本実施の形態では、制御部90は、現像バイアスを補正する際の補正入力がステップ入力にならないような処理(以下、「平準化処理」という)を行う(一点鎖線B3参照)。具体的には、制御部90は、現像バイアスの変動に対応する時間幅内において、変動していない現像バイアスの値から、時間が経過するにつれ、補正量に対応した現像バイアスの値になるように変動させる。制御部90は、現像バイアスの変動に対応する時間幅内において、当該補正量に対応した現像バイアスの値から、時間が経過するにつれ、変動していない現像バイアスの値になるように変動させる。このように、補正処理における現像バイアスの変動をなだらかにすることで、補正処理のタイミングがずれても、ずれた部分での現像バイアスの変動量が小さくなるので、濃度ムラを目立ちにくくすることが可能となる。
ここで、図3に示す画像形成装置1を用いて、本発明の平準化処理の有効性について確認する。具体的には、図10に示すような破線B2に対する一点鎖線B3の遅延幅に相当する回転方向の画像幅(以下、平準化処理幅)が、0〜5mmの範囲内であるときに濃度ムラが発生するかについて確認する。表4に、評価結果を示す。
Figure 2017167195
表4における「×」は、濃度ムラが発生していることを示している。「△」は、濃度ムラが発生しているが、実用上問題ないレベルであることを示している。「○」は、濃度ムラが発生していないことを示している。
表4に示すように、平準化処理幅が3mmのときに濃度ムラが発生しないことを確認した。3mmは、感光体ドラムに対する現像スリーブのニップ幅に相当する長さであり、当該ニップ幅に近い平準化処理幅とすることで顕著な濃度ムラが発生することを抑制できることを確認した。そのため、平準化処理幅は、例えば、感光体ドラムに対する現像スリーブのニップ幅に相当する幅に設定するのが望ましい。
次に、以上のような制御部90を備えた画像形成装置1における補正テーブルを作成するときの動作例について説明する。図11は、画像形成装置1における補正テーブルを作成するときの動作例の一例を示すフローチャートである。図11における処理は、制御部90により画像形成条件が設定される際に実行される。
図11に示すように、制御部90は、パッチ画像を感光体ドラム413に形成する(ステップS101)。次に、制御部90は、パッチ画像を感光体ドラム413に形成する際の基準現像バイアスの電圧変動量を検出する(ステップS102)。次に、制御部90は、検出した電圧変動量と、パッチ画像におけるトナー変動量とを関連付けた補正テーブルを作成し(ステップS103)、本制御を終了する。
次に、画像形成装置1における濃度ムラ補正を実行するときの動作例について説明する。図12は、画像形成装置1における濃度ムラ補正を実行するときの動作例の一例を示すフローチャートである。図12における処理は、補正テーブルが作成された後に実行される。
図12に示すように、制御部90は、バイアス検出部412Cが検出した現像バイアスの検出値と、基準現像バイアスとを比較し、現像バイアスが基準現像バイアスに対して変動したか否かについて判定する(ステップS201)。判定の結果、現像バイアスが変動していない場合(ステップS201、NO)、処理はステップS204に遷移する。一方、現像バイアスが変動している場合(ステップS201、YES)、制御部90は、補正係数kを算出する(ステップS202)。
次に、制御部90は、算出した補正係数kを補正テーブルの各補正量に乗算して補正テーブルを修正する(ステップS203)。次に、制御部90は、トナー変動率が所定率より大きいか否かについて判定する(ステップS204)。判定の結果、トナー変動率が所定率以下である場合(ステップS204、NO)、制御部90は、補正処理を行わずに本制御を終了する。一方、トナー変動率が所定率より大きい場合(ステップS204、YES)、制御部90は、平準化処理および補正処理を実行する(ステップS205)。その後、制御部90は、本制御を終了する。
以上のように構成された本実施の形態に係る画像形成装置1によれば、現像バイアスの電圧変動量に対応した濃度ムラ補正をするので、回転方向におけるトナー変動量の大きい画像において現像バイアスの電圧変動が生じても、正確な濃度ムラ補正を行うことができる。
また、回転方向におけるトナー変動量に応じて現像バイアスを補正するか否かについて決定するので、トナー変動量が小さい場合に現像バイアスの補正を行わない。そのため、不要なときにおいて無駄に現像バイアスの補正を行うのを抑制することができる。
また、現像バイアスの検出値の変動に応じて算出した補正係数kを用いて補正テーブルを修正するので、現像バイアスの検出値の変動を考慮した濃度ムラ補正を行うことができる。
また、画像形成条件に応じて補正テーブルを算出し直すので、最新の基準現像バイアスに補正テーブルを対応させることができる。そのため、補正テーブルを用いた正確な濃度ムラ補正を行うことができる。
また、平準化処理により補正処理における現像バイアスの変動をなだらかにすることで、補正処理のタイミングがずれても、ずれた部分での現像バイアスの変動量が小さくなるので、濃度ムラを目立ちにくくすることができる。
なお、上記実施の形態では、補正処理を実行する際に平準化処理を行っていたが、本発明はこれに限定されず、平準化処理を行わなくても良い。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明は、画像形成装置を含む複数のユニットで構成される画像形成システムに適用できる。複数のユニットには、例えば後処理装置、ネットワーク接続された制御装置等の外部装置が含まれる。
最後に、本実施の形態に係る画像形成装置1の評価実験について説明する。
図3に示す画像形成装置1を用いて、本発明の補正処理の有効性について確認した。具体的には、図5に示す特定のパッチ画像Gを用いて、各実施例および各比較例において現像バイアスを基準現像バイアスとは異ならせる条件において、濃度ムラが発生するかについて確認した。表5に、各実施例における補正処理の条件と、その評価結果とを示す。
Figure 2017167195
表5における「予測制御」は、トナー変動量に応じて基準現像バイアスの電圧変動量を推定する制御を示し、「補正テーブル」は、基準現像バイアスに基づいた補正テーブルを用いた補正処理を示している。また、表5における「補正係数乗算」は、補正テーブルに補正係数を乗算した補正処理を示している。また、表5における「平準化処理」は、平準化処理を行った補正処理を示している。表5における「○」は、濃度ムラが発生していないことを示し、「×」は、濃度ムラが発生していることを示している。
表5に示すように、比較例1,2では、濃度ムラが発生することを確認したのに対し、実施例1,2,3では、濃度ムラが発生しないことを確認した。つまり、本発明の補正処理を行うことで、濃度ムラが改善できることを確認した。特に、実施例3では、目視により完全に濃度ムラが発生していないことを確認した。
1 画像形成装置
90 制御部
412A 現像スリーブ
412B 現像バイアス印加部
412C バイアス検出部

Claims (8)

  1. 現像剤を担持し、現像バイアスが印加されることにより、像担持体に形成された静電潜像を現像して、トナー像を形成する現像剤担持体と、
    前記トナー像の濃度が目標濃度となるように設定された現像バイアスである基準現像バイアスを前記現像剤担持体に印加する現像バイアス印加部と、
    前記トナー像に対応する入力画像データに基づいて、前記現像バイアス印加部により前記現像剤担持体に実際に印加される現像バイアスと前記基準現像バイアスとの差分を推定し、推定した差分に応じて前記現像バイアスを補正するように前記現像バイアス印加部を制御する制御部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記入力画像データを参照して前記像担持体に形成されるトナー像の幅の変動を特定し、その特定した変動に基づいて前記現像剤担持体に実際に印加される現像バイアスと前記基準現像バイアスとの差分を推定する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記トナー像の幅の変動に基づいて前記現像バイアスを補正するか否かを決定する、
    請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記像担持体に形成されるトナー像の幅の変動と、前記現像剤担持体に実際に印加される現像バイアスと前記基準現像バイアスとの差分との関係を示す補正テーブルを備え、
    前記制御部は、前記入力画像データを参照して前記像担持体に形成されるトナー像の幅の変動を特定し、その特定した変動と前記補正テーブルとを付き合わせることにより、前記現像剤担持体に実際に印加される現像バイアスと前記基準現像バイアスとの差分を推定する、
    請求項1〜3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記補正テーブルに示される関係は、前記現像剤に含まれるトナーの帯電量に影響を与えるパラメーターに応じて異なる、
    請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記基準現像バイアスを補正する際の補正入力がステップ入力とならないように前記現像バイアス印加部を制御する、
    請求項1〜5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 画像形成装置を含む複数のユニットで構成される画像形成システムであって、
    現像剤を担持し、現像バイアスが印加されることにより、像担持体に形成された静電潜像を現像して、トナー像を形成する現像剤担持体と、
    前記トナー像の濃度が目標濃度となるように設定された現像バイアスである基準現像バイアスを前記現像剤担持体に印加する現像バイアス印加部と、
    前記トナー像に対応する入力画像データに基づいて、前記現像バイアス印加部により前記現像剤担持体に実際に印加される現像バイアスと前記基準現像バイアスとの差分を推定し、推定した差分に応じて前記現像バイアスを補正するように前記現像バイアス印加部を制御する制御部と、
    を備える画像形成システム。
  8. 現像剤を担持し、現像バイアスが印加されることにより、像担持体に形成された静電潜像を現像して、トナー像を形成する現像剤担持体を備える画像形成装置の現像バイアス補正方法であって、
    前記トナー像の濃度が目標濃度となるように設定された現像バイアスである基準現像バイアスを前記現像剤担持体に印加し、
    前記トナー像に対応する入力画像データに基づいて、前記現像剤担持体に実際に印加される現像バイアスと前記基準現像バイアスとの差分を推定し、推定した差分に応じて前記現像バイアスを補正するように制御する現像バイアス補正方法。
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