JP6251011B2 - ドアラッチ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のトランクリッドやバックドア等のドアを車体に対してロック/アンロックするためのドアラッチ装置に関するものである。
車両等のドアは、例えば車体側に設けられたストライカとドア側に設けられたドアラッチ装置とが係脱することによって、車体に対してロック/アンロックされる。
ところで、ドアラッチ装置は、例えば特許文献1に開示されているように、ストライカに係脱するフォーク(フック)と、該フォークをストライカとの係合位置(ラッチ位置)に保持するクロー(ラチェット)と、フォークとクローの回転止めとストライカをガイドする機能を果たす樹脂製のボディと、フォークとクロー及びボディを保持するリアベースとフロントベースとを含んで構成されている。ここで、フォークとクローは、リアベースとボディとの間に配設され、ボディの上方に配置されたフロントベースとボディを収容するリアベースに両端がカシメ固定されたピンによってそれぞれ回動可能に支持されている。
特開2004−092042号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたドアラッチ装置においては、フォークとこれに係合しているストライカとの間に、ドアの開方向に対して過大な荷重が作用すると、フォークとクローをピンを介してそれぞれ支持しているリアベースが変形し、このリアベースの変形によってフォークとクローとの係合が不確実となり、ストライカの保持が不意に解除されてドアが不用意に開放されてしまう可能性があった。このような問題を解決するためには、リアベースの板厚を厚くする必要があり、このようにリアベースの板厚を厚くするとドアラッチ装置が高重量化するという問題が発生する。
また、特許文献1に開示されたドアラッチ装置においては、リアベースとフロントベースとはフォークとクローを支持する2本のピンによって連結されているため、リアベースの変形に追従してフロントベースも変形する。このため、過大な引張荷重に対するフロントベースの強度と剛性を高めている。
しかしながら、リアベースとフロントベースとの間には、フォークとクロー及びボディが重畳配置されているため、リアベースとフロントベースとを連結する各ピンの長さが長くなり、補強部材としてのフロントベースの強度と剛性を十分利用することができない。このため、フォークとクローとの係合が不確実となり、ストライカの保持が不意に解除されてドアが不用意に開放されてしまうという問題を解決することができない。即ち、ピンの長さが長いと、リアベースの変形がピンの傾き等によって吸収されるため、フロントベースに力が伝わりにくく、フロントベースの強度と剛性を有効に利用することができないために前記問題が発生する。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、強度と剛性を高めてドアの不用意な開放を防ぐことができるドアラッチ装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
車体又はドアに設けられたストライカに係合するラッチ位置とその係合が解除されるオープン位置とに移動可能なフォークと、
該フォークに係合する係合位置と係合しない非係合位置との間を移動可能なクローと、
前記ストライカが挿脱可能なストライカ挿入溝を備え、前記フォークと前記クローとを回動可能に支持するフロントベース及びリアベースと、
前記ストライカ挿入溝内に進入した前記ストライカに当接する緩衝部を有するフェンスブロックと、
を備え
前記フォーク及び前記クローを前記リアベースと前記フロントベースの下面との間に配設するとともに、前記フェンスブロックを前記フロントベースの上面側に配置固定し、
前記リアベースと前記フロントベースによって両端が固定支持されたフォーク軸とクロー軸によって前記フォークと前記クローをそれぞれ回動可能に軸支して成るドアラッチ装置において、
前記フェンスブロックに、前記フォークをオープン位置側に付勢する第1スプリングを設け、フェンスブロックに一端が係止された前記第1スプリングの他端を、前記フロントベースに形成された第1貫通孔を貫通させて前記フォークに係止させたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記フェンスブロックに、前記クローを係合位置側に付勢する第2スプリングを設け、前記フェンスブロックに一端が係止された前記第2スプリングの他端を、前記フロントベースに形成された第2貫通孔を貫通させて前記クローに係止させたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記フロントベースに、前記ストライカの進入方向と反対方向に向かって突出する複数の支持凸部を設けるとともに、前記フェンスブロックに、前記支持凸部が嵌入する複数の嵌合孔を設け、
少なくとも1組の前記支持凸部と前記嵌合孔との抜けを防ぐ係止構造を設けたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記フロントベースに、前記フォーク側に突出して前記フォークの回動を規制する第1規制部を設けたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れかに記載の発明において、前記フロントベースに、前記クロー側に突出して前記クローの回動を規制する第2規制部を設けたことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、車体又はドアに設けられたストライカに係合するラッチ位置とその係合が解除されるオープン位置とに移動可能なフォークと、
該フォークに係合する係合位置と係合しない非係合位置との間を移動可能なクローと、
前記ストライカが挿脱可能なストライカ挿入溝を備え、前記フォークと前記クローとを回動可能に支持するフロントベース及びリアベースと、
前記ストライカ挿入溝内に進入した前記ストライカに当接する緩衝部を有するフェンスブロックと、
を備え、
前記フォーク及び前記クローを前記リアベースと前記フロントベースの下面との間に配設するとともに、前記フェンスブロックを前記フロントベースの上面側に配置固定し、
前記リアベースと前記フロントベースによって両端が固定支持されたフォーク軸とクロー軸によって前記フォークと前記クローをそれぞれ回動可能に軸支して成るドアラッチ装置において、
前記フロントベースに、前記ストライカの進入方向と反対方向に向かって突出する複数の支持凸部を設けるとともに、前記フェンスブロックに、前記支持凸部が嵌入する複数の嵌合孔を設け、
少なくとも1組の前記支持凸部と前記嵌合孔との抜けを防ぐ係止構造を設けたことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、車体又はドアに設けられたストライカに係合するラッチ位置とその係合が解除されるオープン位置とに移動可能なフォークと、
該フォークに係合する係合位置と係合しない非係合位置との間を移動可能なクローと、
前記ストライカが挿脱可能なストライカ挿入溝を備え、前記フォークと前記クローとを回動可能に支持するフロントベース及びリアベースと、
前記ストライカ挿入溝内に進入した前記ストライカに当接する緩衝部を有するフェンスブロックと、
を備え、
前記フォーク及び前記クローを前記リアベースと前記フロントベースの下面との間に配設するとともに、前記フェンスブロックを前記フロントベースの上面側に配置固定し、
前記リアベースと前記フロントベースによって両端が固定支持されたフォーク軸とクロー軸によって前記フォークと前記クローをそれぞれ回動可能に軸支して成るドアラッチ装置において、
前記フロントベースに、前記フォーク側に突出して前記フォークの回動を規制する第1規制部と、前記クロー側に突出して前記クローの回動を規制する第2規制部を設けたことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、フェンスブロックをフロントベースとリアベースの間ではなく、これらの外側(フロントベースの上面側)に配置し、フロントベースとリアベースによって両端が固定されたフォーク軸とクロー軸によってフォークとクローとをそれぞれ回動可能に軸支したため、フォーク軸とクロー軸を従来よりも短くすることができる。このため、リアベースの変形に対してフロントベースが追従して変形する割合を高くすることができ、この結果、全体的な強度と剛性を高めてフロントベースとリアベースの変形を小さく抑えることができるため、フォークとクローとの係合が確実となり、ストライカの保持が不意に解除されてドアが不用意に開放されてしまう事態の発生が防がれる。又、フォークをオープン位置側に付勢する第1スプリングを、フロントベースとリアベースの間ではなく、フロントベースの上面側に配置されたフェンスブロックに設けたため、フロントベースとリアベースとの間でフォークと第1スプリングとが上下方向に重ねて配置されることがなく、フロントベースとリアベースとの距離を短縮することができる。このため、フロントベースとリアベースに両端が固定されたフォーク軸とクロー軸の長さを短くすることができ、当該ドアラッチ装置全体の強度と剛性を高めることができる。
請求項2記載の発明によれば、フォークをオープン位置側に付勢する第1スプリングを、フロントベースとリアベースの間ではなく、フロントベースの上面側に配置されたフェンスブロックに設けたため、フロントベースとリアベースとの間でフォークと第1スプリングとが上下方向に重ねて配置されることがなく、フロントベースとリアベースとの距離を短縮することができる。このため、フロントベースとリアベースに両端が固定されたフォーク軸とクロー軸の長さを短くすることができ、当該ドアラッチ装置全体の強度と剛性を高めることができる。
請求項記載の発明によれば、クローを係合位置側に付勢する第2スプリングを、フロントベースとリアベースの間ではなく、フロントベースの上面側に配置されたフェンスブロックに設けたため、フロントベースとリアベースとの間でクローと第2スプリングとが上下方向に重ねて配置されることがなく、フロントベースとリアベースとの距離を短縮することができる。このため、フロントベースとリアベースに両端が固定されたフォーク軸とクロー軸の長さを短くすることができ、当該ドアラッチ装置全体の強度と剛性を高めることができる。
請求項3及び6記載の発明によれば、フロントベースの支持凸部にフェンスブロックの嵌合孔を合わせて該フェンスブロックをフロントベースに押し込むだけで、フロントベースにフェンスブロックをワンタッチで簡単に装着することができる。そして、この場合、フェンスブロックの装着方向は、ストライカの進入方向と同じとなるため、ドア閉時にストライカがフェンスブロックに衝突した場合であっても、フェンスブロックをフロントベースに対して押し込む方向に力が作用し、フェンスブロックがフロントベースから脱落することがなく、該フェンスブロックがフロントベースに確実に固定される。
請求項記載の発明によれば、フロントベースに、フォーク側に突出してフォークの回動を規制する第1規制部を設けたため、リアベースを加工して規制部を設ける必要がなく、リアベースの強度を下げることなくドアラッチ装置全体の強度を高めることができる。
請求項記載の発明によれば、フロントベースに、クロー側に突出してクローの回動を規制する第2規制部を設けたため、リアベースを加工して規制部を設ける必要がなく、リアベースの強度を下げることなくドアラッチ装置全体の強度を高めることができる。
請求項7記載の発明によれば、フロントベースに、第1規制部と第2規制部を設けたため、リアベースを加工して規制部を設ける必要がなく、リアベースの強度を下げることなくドアラッチ装置全体の強度を高めることができる。
本発明に係るドアラッチ装置要部の分解斜視図である。 本発明に係るドアラッチ装置の斜視図である。 本発明に係るドアラッチ装置の正面図である。 図2のA−A線断面図である。 本発明に係るドアラッチ装置のアクチュエータとドア開放機構を取り外した状態を示す平面図である。 本発明に係るドアラッチ装置のアクチュエータを取り外した状態を示す背面側斜視図である。 本発明に係るドアラッチ装置のアクチュエータの斜視図である。 図6のB−B線断面図である。 (a)は本発明に係るドアラッチ装置のラッチ機構のラッチ状態を示す平面図、(b)は同ラッチ機構の開放状態を示す平面図である。 (a)は本発明に係るドアラッチ装置のドア開放機構の施錠状態を示す正面図、(b)は同ドア開放機構の解錠状態を示す正面図である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るドアラッチ装置要部の分解斜視図、図2は同ドアラッチ装置の斜視図、図3は同ドアラッチ装置の正面図、図4は図2のA−A線断面図、図5は本発明に係るドアラッチ装置のアクチュエータとドア開放機構を取り外した状態を示す平面図、図6は同ドアラッチ装置のアクチュエータを取り外した状態を示す背面側斜視図、図7は同ドアラッチ装置のアクチュエータの斜視図、図8は図6のB−B線断面図、図9(a)は本発明に係るドアラッチ装置のラッチ機構のラッチ状態を示す平面図、図9(b)は同ラッチ機構の開放状態を示す平面図、図10(a)は同ドアラッチ装置のドア開放機構の施錠状態を示す正面図、図10(b)は同ドア開放機構の解錠状態を示す正面図である。
<ドアラッチ装置の構成>
図2及び図3に示す本発明に係るドアラッチ装置1は、車両の不図示のドアの内部に装着されて該ドアを不図示の車体に対してロック/アンロックするためのものであって、リアベース2とその上面側に配置固定されるフロントベース3(図1参照)、これらのリアベース2とフロントベース3の下面との間に形成される空間に収容されたラッチ機構、前記フロントベース3の上面側に配置固定されたフェンスブロック4、前記フロントベース3に一体に立設された立設部3Aの前面側(図2及び図3の手前側)に設けられたドア開放機構、同立設部3Aの背面側(図2及び図3の奥側)に設けられたアクチュエータ5等によって構成されている。
次に、本発明に係るドアラッチ機構1を構成するリアベース2、フロントベース3、ラッチ機構、フェンスブロック4、ドア開放機構及びアクチュエータ5についてそれぞれ説明する。
(リアベース)
前記リアベース2は、図1に示すように、上面が開口する箱状に成形されており、その左右にはブラケット2Aがそれぞれ一体に形成され、各ブラケット2Aには円孔状のネジ孔2aがそれぞれ形成されている。尚、ドアラッチ装置1は、リアベース2の各ブラケット2Aに形成されたネジ孔2aに挿通する不図示のネジをドアの不図示のパネルに締め付けることによってドアの内部に固定される。
また、リアベース2には、後述のフォーク8やクロー9によって構成される前記ラッチ機構を収容するための収納凹部2Bが形成されており、この収納凹部2Bの幅方向中央には、車体側に設けられたU字状のストライカ50(図9(a)参照)が進入するためのストライカ挿入溝2bが形成されている。そして、リアベース2の収納凹部2Bの前記ストライカ挿入溝2bを挟んでこれの両側には円孔状の軸支持孔2c、2dが形成されており、一方の軸支持孔2cの近傍には円孔状の固定孔2eが形成されている。ここで、固定孔2eには、図9(a)に示すように、衝突時にリアベース2の収納凹部2B内におけるフォーク8の傾きを阻止するための軸状のフォーク保持部材6が差し込まれて固定されている。このフォーク保持部材6には、径方向に突出する鍔部6aが設けられ、この鍔部6aがラッチ位置にあるフォーク8のフォーク軸10を挟んで係合溝8aとは反対側の側辺上方に位置して、リアベース2の収納凹部2B内で傾こうとするフォーク8の一部(上面)に係合することによってフォーク8の傾きを抑制する。フォーク保持部材6の鍔部6aは、フォーク8とフロントベース3のラッチ固定部3Bとの間の隙間が大きいときに一層効果的に作用する。
(フロントベース)
前記フロントベース3は、図1に示すように、前記リアベース2の収納凹部2Bに図4に示すように嵌め込まれて固定される水平なラッチ固定部3Bと、該ラッチ固定部3Bの後端部から略垂直に起立する前記立設部3Aを備えている。そして、ラッチ固定部3Bの幅方向中央には、前記ストライカ50(図9(a)参照)が進入するためのストライカ挿入溝3aが形成されており、このストライカ挿入溝3aを挟んでこれの両側には、円孔状の軸支持孔3b、3cと円弧状の第1貫通孔3d及び第2貫通孔3eがそれぞれ形成されている。
また、フロントベース3のラッチ固定部3Bの前端側の側端縁には、フォーク8側(図1の下方)に突出してフォーク8の回動を規制する第1規制部3fと、クロー9側に突出してクロー9の回動を規制する第2規制部3gがそれぞれ形成されており、第2規制部3gには矩形枠状のクッションリング7が嵌め込まれて固定されている。更に、ラッチ固定部3Bの前端左右には舌片状の支持凸部3hがそれぞれ一体に形成されている。
他方、フロントベース3の立設部3Aには、1つの軸支孔3iと2つのネジ孔3jが形成されるとともに、スプリング係止部3kが切り起しによって形成され、幅方向一端にはケーブル保持部3mが略直角に折り曲げられて形成されている。また、立設部3Aの下端部の両側部と幅方向中央には、前方側(図1の手前側)に向かって延びるリブ状の支持凸部3nがそれぞれ一体に形成されている。
(ラッチ機構)
以上のリアベース2の収納凹部2Bとフロントベース3の下面によって形成される空間内には、図4に示すように、前記ラッチ機構を構成するフォーク8とクロー9がフォーク軸10とクロー軸11によってそれぞれ回動可能に軸支された状態で収納されている。ここで、フォーク軸10とクロー軸11は、その両端(上下端)がリアベース2に形成された前記軸支持孔2c、2d(図1参照)とフロントベース3のラッチ固定部3Bに形成された前記軸支持孔3b,3cにそれぞれ差し込まれて固定されている。
上記フォーク8は、ドアのロック状態において図9(a)に示すようにストライカ50に係合するラッチ位置と、ドアのアンロック状態において図9(b)に示すようにストライカ50を開放するオープン位置とに選択的に移動(回動)可能な部材であって、その外周の一部にはストライカ50が係合する係合溝8aが形成されている。また、このフォーク8の外周の一部には、係合突起8bと、図9(a)に示すようにラッチ位置においてクロー9の係合凸部9aが選択的に係合するための係合凹部8cと、図9(b)に示すようにオープン位置においてフロントベース3の第1規制部3fに当接するストッパ部8dが形成されている。
ここで、フォーク8は、これに形成された円孔状のスプリング係止孔8eに一端が係止された第1スプリング12によってオープン位置側(図9の反時計方向)に付勢されている。尚、後述のように、第1スプリング12は、前記フェンスブロック4に設けられている(図4参照)。
前記クロー9は、ドアのロック状態において図9(a)に示すように係合凸部9aがフォーク8の係合凹部8cに係合する係合位置と、係合凸部9aとフォーク8の係合凹部8cとの係合が解除される非係合位置(図示せず)との間を選択的に移動(回動)可能な部材であって、その外周の一部には作用部9bとストッパ部9cが形成されている。尚、ストッパ部9cは、図9(a)に示すドアのロック状態と図9(b)に示すドアのアンロック状態においてフロントベース3の第2規制部3gに当接してクロー9の回動を規制する機能を果たすものである。
ここで、クロー9は、これに形成された円孔状のスプリング係止孔9dに一端が係止された第2スプリング13によって係合位置側(図9の時計方向)に付勢されている。尚、後述のように、第2スプリング13は、前記フェンスブロック4に設けられている(図4参照)。
(フェンスブロック)
前記フェンスブロック4は、図4に示すように、前記フロントベース3の上面側に配置固定される部材であって、図1及び図5に示すように、その幅方向中央にはストライカ50(図9(a)参照)が進入するためのストライカ進入溝4aが形成されている。そして、このフェンスブロック4のストライカ進入溝4aを挟んでこれの両側には、円筒ボス状のスプリング保持部4b、4cと、円弧状のスプリング貫通孔4d、4e、幅方向に沿って垂直に立設されたリブ状の装着部4Aがそれぞれ設けられており、各装着部4Aには幅方向に細長い矩形のカバー装着孔4fがそれぞれ形成されている。
また、フェンスブロック4の前記ストライカ挿入溝4aには、先端側から後方に向かって一体に延びるストライカ付勢片4gが臨んでおり、このストライカ付勢片4gの先端部には、緩衝部を構成するクッション14が嵌め込まれて固定されている(図5参照)。尚、このクッション14は、ストライカ侵入溝4a内に進入するストライカ50にその当接面14a(図1参照)が当接することによって、ストライカ50の進入に伴う衝撃を吸収するとともに、ストライカ50のストライカ進入溝4a内でのガタツキを防ぐ機能を果たすものである。
更に、フェンスブロック4の後端部の幅方向両端と中央部には嵌合孔4hがそれぞれ形成されている。フェンスブロック4の前端部底面の幅方向両端には、フロントベース3の支持凸部3hが挿入される嵌合孔(図示せず)がそれぞれ形成されている。また、左右両側の嵌合孔4hの近傍にはスプリング係止片4i,4jがそれぞれ形成されている。
而して、フェンスブロック4に設けられた前記スプリング保持部4b、4cには、図4及び図5に示すように、第1スプリング12と第2スプリング13が挿通保持されている。そして、第1スプリング12は、その一端がフェンスブロック4に設けられた前記スプリング係止片4iによって係止され、他端はフェンスブロック4に形成されたスプリング貫通孔4dとフロントベース3に形成された第1貫通孔3dを貫通してフォーク8のスプリング係止孔8eに係止されており、この第1スプリング12によってフォーク8が前述のようにオープン位置側(図9の反時計方向)に付勢されている。
また、第2スプリング13は、その一端がフェンスブロック4に設けられた前記スプリング係止片4jによって係止され、他端はフェンスブロック4に形成されたスプリング貫通孔4eとフロントベース3に形成された第2貫通孔3eを貫通してクロー9のスプリング係止孔9dに係止されており、この第2スプリング13によってクロー9が前述のように係合位置側(図9の時計方向)に付勢されている。
(ドア開放機構)
ドア開放機構は、ドア開放用のドアハンドル等の不図示の操作部材の操作によって前記ラッチ機構を開放操作可能な機構であって、図2及び図3に示すように、前記フロントベース3の立設部3Aの前面側に配置されたロッキングレバー15と、第1オープンレバー16と、第2オープンレバー17と、第2オープンレベー17に一端が連結されたケーブル18のインナーケーブル18aと、該インナーケーブル18aの他端に連結された不図示の操作部材等を含んで構成されている。
上記ロッキングレバー15は、その中間部がネジ19によって前記アクチュエータ5の不図示の出力軸に結着されている(図7参照)。従って、ロッキングレバー15は、アクチュエータ5によって回動操作される。そして、ロッキングレバー15は、付勢スプリング20によって施錠位置及び解錠位置方向にそれぞれ選択的に付勢されており、その一端には連結ピン21が設けられている。
前記第1オープンレバー16と前記第2オープンレバー17は、その中間部がフロントベース3の軸支孔3iに取り付けられた軸部22によって回動可能に軸支されており、第1オープンレバー16の上部の係合部16aは、第2オープンレバー17に形成された矩形の係合孔17aに係合している。従って、第1オープンレバー16と第2オープンレバー17は、軸部22を中心として一体的に回動する。ここで、第1オープンレバー16には上下方向に長いスライド孔16bが形成されており、このスライド孔16bに前記軸部22が挿通している。従って、第1オープンレバー16は、軸部22に対して上下方向にスライド可能である。
また、第1オープンレバー16の中間部にはコの字状の連結部16Aが設けられており、この連結部16Aには横方向に長い連結孔16cが形成されている。そして、連結孔16cには、ロッキングレバー15の一端に設けられた前記連結コロ21がスライド可能に係合している。尚、第1オープンレバー16の下端部は操作部16dを構成しており、この操作部16dは、図6に示すように、フロントベース3の立設部3Aを通過してその背面側へと延び、その下端はラッチ機構のクロー9の近傍に臨んでいる。
前記第2オープンレバー17には、図2及び図3に示すように、スプリング係止部17bが形成されており、このスプリング係止部17bとフロントベース3の立設部3Aに形成された前記スプリング係止部3kには、当該第2オープンレバー17を操作前の初期位置に付勢するためのリターンスプリング23が介装されている。
ところで、前記ケーブル18の一端は、フロントベース3の立設部3Aに設けられた前記ケーブル保持部3mによって保持されており、このケーブル18から延びるインナーケーブル18aの一端は、第2オープンレバー17の上端部に連結されている。
(アクチュエータ)
前記アクチュエータ5は、前記ロッキングレバー15を回動操作するためのものであって、図2及び図3に示すように、フロントベース3の立設部3Aの背面側に設けられている。このアクチュエータ5は、フロントケース24Aとリアケース24Bを接合一体化して成るハウジング24を備えており、ハウジング24には、駆動源である不図示の電動モータと、該電動モータの回転を減速して不図示の出力軸に伝達する不図示の減速機構等が内蔵されている。尚、ハウジング24にはコネクタ部24aが形成されており、不図示の電源コードの端部に接続された不図示のコネクタがコネクタ部24aに差し込まれることによって、不図示の電源から電動モータへの給電が可能となって該電動モータが起動される。
また、図7に示すように、ハウジング24のフロントケース24Aの下端部からは二股状のカバー24Cが前方(図7の手前側)に向かって略水平に一体に延設されており、このカバー24Cの左右の先端部には舌片状の前端凸部24bがそれぞれ形成されている。そして、フロントケース24Aのカバー24Cの基端部には切欠部24cが形成されている。尚、ハウジング24の所定位置(フロントベース3の立設部3Aに形成された2つのネジ孔3jに対応する2箇所)には円孔状のネジ孔24dが形成されている。
<ドアラッチ装置の組付手順>
次に、以上のように構成されたドアラッチ装置1の組立手順について説明する。
ドアラッチ装置1の組み付けに際しては、リアベース2とフロントベース3との間に形成される空間に、ラッチ機構を構成するフォーク8とクロー9を組み付け、これらのフォーク8とクロー9をフォーク軸10とクロー軸11によってそれぞれ回動可能に軸支する(図4参照)。
次に、フロントベース3のラッチ固定部3Bの上面にフェンスブロック4を取り付け、フロントベース3の立設部3Aの前面側にドア開放機構を構成する第1オープンレバー16や第2オープンレバー17を組み付ける。フェンスブロック4のフロントベース3への取り付けに際しては、フロントベース3の前端部に形成された左右の支持凸部3hをリアベース2の前端部上に載せた状態で、該フロントベース3の後端部に形成された支持凸部3n及び支持凸部3hを図8に示すようにフェンスブロック4の後端部に形成された嵌合孔4h及び前端部底面形成された嵌合孔(図示せず)に差し込む。ここで、図8に示すように、フロントベース3の支持凸部3nには係合爪3n1が形成されており、フェンスブロック4には弾性爪4kが形成されている。これらの係合爪3n1と弾性爪4kは係止構造を構成しており、フロントベース3の係合爪3n1がフェンスブロック4の弾性爪4kに係合することによって、フェンスブロック4がフロントベース3に対して確実に固定される。この場合、フロントベース3の支持凸部3nにフェンスブロック4の嵌合孔4hを合わせて該フェンスブロック4をフロントベース3に押し込むだけで、フロントベース3にフェンスブロック4をワンタッチで簡単に装着することができる。また、フェンスブロック4の装着方向は、ストライカ50の進入方向と同じとなるため、ドア閉時にストライカ50がフェンスブロック4に衝突した場合であっても、フェンスブロック4をフロントベース3に対して押し込む方向に力が作用するため、フェンスブロック4がフロントベース3から脱落することがなく、該フェンスブロック4がフロントベース3に確実に固定される。
その後、アクチュエータ5を、そのハウジング24(フロントケース24A)に形成された切欠部24cにフロントベース3の立設部3Aが通過するようにフロントベース3に対して側方から組み込んだ後、該アクチュエータ5を前方へと押し込むと、該アクチュエータ5のハウジング24(フロントケース24A)のカバー24Cの前端左右に形成された前端凸部24bがフェンスブロック4の前端部左右に立設された装着部4Aのカバー装着孔4fに図2及び図3に示すように差し込まれる。そして、その状態から、フロントベース3の立設部3Aに形成されたネジ孔3j(図1参照)とアクチュエータ5のハウジング24に形成されたネジ孔24dに挿通するネジ25をハウジング24に締め付けることによって、図2及び図3に示すように、アクチュエータ5がフロントベース3の立設部3Aに固定される。
そして、最後にロッキングレバー15をネジ19によってアクチュエータ5の不図示の出力軸に固定するとともに、ロッキングレバー15の一端に設けられた連結コロ21を第1オープンレー16の連結部16Aに形成された連結孔16cに係合させてロッキングレバー15と第1オープンレバー16とを連結すれば、ドアラッチ装置1の組み付けが完了する。
<ドアラッチ装置の作用>
次に、本発明に係るドアラッチ装置1の作用について説明する。
(1)閉状態(ロック状態)にあるドアを開くときの動作:
図9(a)に示すようにフォーク8の係合溝8aに車体側のストライカ50が係合しているためにドアの閉状態がロックされているロック状態においては、アクチュエータ5は非作動状態にあって、ロッキングレバー15は施錠位置にある。このとき、第1オープンレバー16は、図10(a)に示すように軸部22に対して上動して施錠位置にあり、該第1オープンレバー16の下端の操作部16dはクロー9の上方にあって、クロー9に係合しない。このため、ドアハンドル等の不図示の操作部材を操作してインナーケーブル18aを引っ張り、第2オープンレバー17と第1オープンレバー16を軸部22を中心として図10(a)の時計方向に回動させても、第1オープンレバー16の操作部16dはクロー9に届かないため、クロー9の係合凸部9aが図9(a)に示すようにフォーク8の係合凹部8cに係合してフォーク8をラッチ位置に保持する。この状態では、ドアはロック状態にあるため、これを開くことができない。尚、このとき、クロー9は、そのストッパ部9cがフロントべース3の第2規制部3gに当接して係合位置に保持されている。
上記状態からドアを開けるには、運転者が携帯する信号機等から不図示のECUに解錠信号を発信すると、この信号を受けたECUは、アクチュエータ5の電動モータに電流を供給して該電動モータを起動する。すると、電動モータの回転は、不図示の減速機構によって減速されて出力軸へと伝達され、この出力軸に取り付けられたロッキングレバー15が施錠位置から時計方向に回動する。
上述のようにロッキングレバー15が回動すると、該ロッキングレバー15の端部に設けられた連結コロ21が係合する連結孔16cが形成された第1オープンレバー16が図10(b)に示すように軸部22に対して下動し、その下端の操作部16dがクロー9の作用部9bに係合する解錠位置に達する。この状態から、不図示のドアハンドル等の操作部材を操作してインナーケーブル18aを引っ張ると、第2オープンレバー17とこれに連結された第1オープンレバー16が軸部22を中心として図10(b)の時計方向に回動するため、第1オープンレバー16の下端の操作部16dがクロー9の作用部9bに係合してクロー9を図9(a)に示す位置から第2スプリング13の付勢力に抗して反時計方向の非係合位置へと回動させる。すると、クロー9の係合凸部9aとフォーク8の係合凹部8cとの係合が解除され、フォーク8は、第1スプリング12の付勢力によってフォーク軸10を中心として図9(b)に示すように反時計方向に回動してオープン位置へと移動するため、フォーク8の係合溝8aからストライカ50が自由に抜け出すことができ、ドアを開放することができる。尚、このとき、図9(b)に示すように、フォーク8は、そのストッパ部8dがフロントベース3の第1規制部3fに当接してその回動が規制され、オープン位置に保持される。
(2)開状態にあるドアを閉じるときの作用:
ドアが開いているときには、図9(b)に示すように、フォーク8はオープン位置にあって、該フォーク8の係合溝8aは、ストライカ50を受け入れることができる位置で待機している。また、クロー9は、第2スプリング13の付勢力によって付勢されて図9(b)に示すようにフォーク8に当接して係合位置にある。
而して、上記状態からドアが閉じられると、該ドアに装着されたドアラッチ装置1のフォーク8に形成された係合溝8aが車体に固定されたストライカ50に嵌り込む。即ち、相対的には、ストライカ50がフォーク8の係合溝8aに挿入され、該ストライカ50がフォーク8の係合溝8aに係合して該フォーク8を第1スプリング12の付勢力に抗してフォーク軸10を中心として図9(b)の反時計方向に回動させて図9(a)に示すラッチ位置へと回動させる。
すると、フォーク8の係合突起8bがクロー9の係合凸部9aを通過した時点で、クロー9が第2スプリング13の付勢力によって図9(b)の時計方向に回動して図9(a)に示すようにフォーク8の係合凹部8cに係合するため、フォーク8は図9(a)に示すようにラッチ位置に保持され、ドアの開放を阻止するロック状態に移行する。そして、アクチュエータ5の電動モータが起動されてロッキングアレバー15が施錠位置へと回動すると、第1オープンレバー16は、軸部22に対して図10(a)に示すようにロック位置へと上動する。このように第1オープンレバー16が施錠位置へと移動する。このように第1オープンレバー16が施錠位置へと移動すると、第1ロックレバー16の下端の操作部16dはクロー9の上方に位置して該クロー9に届かないため、ドアハンドル等の操作部材を操作してもドアのロック状態が維持され、ドアを開放することができない。
以上において、本実施の形態に係るドアラッチ装置1においては、フェンスブロック4をリアベース2とフロントベース3との間ではなく、これらの外側(フロントベース3の上面側)に配置し、リアベース2とフロントベース3によって両端が固定されたフォーク軸10とクロー軸11によってフォーク8とクロー9とをそれぞれ回動可能に軸支したため、フォーク軸10とクロー軸11を従来よりも短くすることができる。このため、リアベース2の変形に対してフロントベース3が追従して変形する割合を高くすることができ、この結果、全体的な強度と剛性を高めてリアベース2とフロントベース3の変形を小さく抑えることができるため、フォーク8とクロー9との係合が確実となり、ストライカ50の保持が不意に解除されてドアが不用意に開放されてしまう事態の発生が防がれる。
例えば、ストライカ50がフォーク8に係合してドアがロック状態にある場合において、車両の衝突等によってドアラッチ装置1がドアと共に強い力で図4の上方へと持ち上げられると、ストライカ50によってフォーク8の左側部分が図4に矢印Cにて示すように下方へと引っ張られ、このフォーク8の捩れに応じてリアベース2が変形し、フォーク軸10に引っ張られてフロントベース3も変形する。このとき、本実施の形態では、前述のようにフォーク軸10が従来よりも短いため、リアベース2の変形に追従するフロントベース3の変形の度合いが大きくなり、ドアラッチ装置1の全体的な引張強度と剛性が高められる。この結果、車両の衝突時等におけるフォーク8の変形量が小さく抑えられ、該フォーク8とクロー9との係合が確実になされてフォーク8によるストライカ50の保持が確実になされるため、ドアのロック状態が維持されて該ドアの不意の開放が確実に防がれる。また、フォーク8の図4中右側部分の上方には、フォーク保持部材6の鍔部6a画位置している(図9参照)ため、衝突時等におけるフォーク8の傾きが抑制され、フォーク8とクロー9との係合がより確実に維持され、ドアの不意の開放を防止することができる
また、本実施の形態においては、フォーク8をオープン位置側に付勢する第1スプリング12を、リアベース2とフロントベース3との間ではなく、フロントベース3の上面側に配置されたフェンスブロック4に設けたため、リアベース2とフロントベース3との間でフォーク8と第1スプリング12とが上下方向に重ねて配置されることがなく、リアベース2とフロントベース3との距離を短縮することができる。このため、リアベース2とフロントベース3に両端が固定されたフォーク軸10とクロー軸11の長さを短くすることができ、当該ドアラッチ装置1全体の強度と剛性を高めることができる。
同様に、クロー9を係合位置側に付勢する第2スプリング13を、リアベース2とフロントベース3との間ではなく、フロントベース3の上面側に配置されたフェンスブロック4に設けたため、リアベース2とフロントベース3との間でクロー9と第2スプリング13とが上下方向に重ねて配置されることがなく、リアベース2とフロントベース3との距離を短縮することができる。このため、リアベース2フロントベース3に両端が固定されたフォーク軸10とクロー軸11の長さを短くすることができ、当該ドアラッチ装置1全体の強度と剛性を高めることができる。
更に、本実施の形態では、フロントベース3の支持凸部3nにフェンスブロック4の嵌合孔4hを合わせて該フェンスブロック4をフロントベース3に押し込むだけで、フロントベース3にフェンスブロック4をワンタッチで簡単に装着することができる。そして、この場合、フェンスブロック4の装着方向は、ストライカ50の進入方向と同じとなるため、ドア閉時にストライカ50がフェンスブロック4に衝突した場合であっても、フェンスブロック4をフロントベース3に対して押し込む方向に力が作用し、フェンスブロック4がフロントベース3から脱落することがなく、該フェンスブロック4がフロントベース3に確実に固定される。
また、本実施の形態では、フロントベース3に、フォーク8側に突出してフォーク8の回動を規制する第1規制部3fを設けたため、リアベース2を加工して規制部を設ける必要がなく、リアベース2の強度を下げることなくドアラッチ装置1全体の強度を高めることができる。同様に、フロントベース3に、クロー9側に突出してクロー9の回動を規制する第2規制部3gを設けたため、リアベース2を加工して規制部を設ける必要がなく、リアベース2の強度を下げることなくドアラッチ装置1全体の強度を高めることができる。
尚、以上の実施の形態では、車両のドア側にドアラッチ装置1を設け、車体側にストライカ50を設けた例について説明したが、これとは逆にドア側にストライカ50を設け、車体側にドアラッチ装置1を設けた場合であっても、前記と同様の効果が得られる。
また、以上の実施の形態では、アクチュエータ5によってロッキングレバー15を施錠位置または解錠位置へと回動させることによって、ドアハンドル等の操作部材の操作力をクロー9に伝達又は伝達不能な状態に切り替える方式を採用するドアラッチ装置1について説明したが、本発明は、アクチュエータ5の電動力によってクロー9を係合位置又は非係合位置に直接移動させる方式を採用するドアラッチ装置に対しても同様に適用可能であることは勿論である。
1 ドアラッチ装置
2 リアベース
2A リアベースのブラケット
2B リアベースの収納凹部
2a リアベースのネジ孔
2b リアベースのストライカ挿入溝
2c,2d リアベースの軸支持孔
2e リアベースの固定孔
3 フロントベース
3A フロントベースの立設部
3B フロントベースのラッチ固定部
3a フロントベースのストライカ挿入溝
3b、3c フロントベースの軸支持孔
3d フロントベースの第1貫通孔
3e フロントベースの第2貫通孔
3f フロントベースの第1規制部
3g フロントベースの第2規制部
3h フロントベースの支持凸部
3i フロントベースの軸支孔
3j フロントベースのネジ孔
3k フロントベースのスプリング係止部
3m フロントベースのケーブル保持部
3n フロントベースの支持凸部
3n1 支持凸部の係合爪
4 フェンスブロック
4A フェンスブロックの装着部
4a フェンスブロックのストライカ進入溝
4b、4c フェンスブロックのスプリング保持部
4d、4e フェンスブロックのスプリング貫通孔
4f フェンスブロックのカバー装着孔
4g フェンスブロックのストライカ付勢片
4h フェンスブロックの嵌合孔
4i、4j フェンスブロックのスプリング係止片
4k フェンスブロックの弾性爪
5 アクチュエータ
6 フォーク保持部材
7 クッションリング
8 フォーク
8a フォークの係合溝
8b フォークの係合突起
8c フォークの係合凹部
8d フォークのストッパ部
8e フォークのスプリング係止孔
9 クロー
9a クローの係合凸部
9b クローの作用部
9c クローのストッパ部
9d クローのスプリング係止孔
10 フォーク軸
11 クロー軸
12 第1スプリング
13 第2スプリング
14 クッション(緩衝部)
14a クッションの当接面
15 ロッキングレバー
16 第1オープンレバー
16A 第1オープンレバーの連結部
16a 第1オープンレバーの係合部
16b 第1オープンレバーのスライド孔
16c 第1オープンレバーの連結孔
16d 第1オープンレバーの操作部
17 第2オープンレバー
17a 第2オープンレバーの係合孔
17b 第2オープンレバーのスプリング係止部
18 ケーブル
18a インナーケーブル
19 ネジ
20 付勢スプリング
21 連結ピン
22 軸部
23 リターンスプリング
24 ハウジング
24A ハウジングのフロントケース
24B ハウジングのリアケース
24C ハウジングのカバー
24a ハウジングのコネクタ部
24b ハウジングの前端凸部
24c ハウジングの切欠部
24d ハウジングのネジ孔
25 ネジ
50 ストライカ

Claims (7)

  1. 車体又はドアに設けられたストライカに係合するラッチ位置とその係合が解除されるオープン位置とに移動可能なフォークと、
    該フォークに係合する係合位置と係合しない非係合位置との間を移動可能なクローと、
    前記ストライカが挿脱可能なストライカ挿入溝を備え、前記フォークと前記クローとを回動可能に支持するフロントベース及びリアベースと、
    前記ストライカ挿入溝内に進入した前記ストライカに当接する緩衝部を有するフェンスブロックと、
    を備え
    前記フォーク及び前記クローを前記リアベースと前記フロントベースの下面との間に配設するとともに、前記フェンスブロックを前記フロントベースの上面側に配置固定し、
    前記リアベースと前記フロントベースによって両端が固定支持されたフォーク軸とクロー軸によって前記フォークと前記クローをそれぞれ回動可能に軸支して成るドアラッチ装置において、
    前記フェンスブロックに、前記フォークをオープン位置側に付勢する第1スプリングを設け、フェンスブロックに一端が係止された前記第1スプリングの他端を、前記フロントベースに形成された第1貫通孔を貫通させて前記フォークに係止させたことを特徴とするドアラッチ装置。
  2. 前記フェンスブロックに、前記クローを係合位置側に付勢する第2スプリングを設け、前記フェンスブロックに一端が係止された前記第2スプリングの他端を、前記フロントベースに形成された第2貫通孔を貫通させて前記クローに係止させたことを特徴とする請求項1記載のドアラッチ装置。
  3. 前記フロントベースに、前記ストライカの進入方向と反対方向に向かって突出する複数の支持凸部を設けるとともに、前記フェンスブロックに、前記支持凸部が嵌入する複数の嵌合孔を設け、
    少なくとも1組の前記支持凸部と前記嵌合孔との抜けを防ぐ係止構造を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のドアラッチ装置。
  4. 前記フロントベースに、前記フォーク側に突出して前記フォークの回動を規制する第1規制部を設けたことを特徴とする請求項1〜の何れかに記載のドアラッチ装置。
  5. 前記フロントベースに、前記クロー側に突出して前記クローの回動を規制する第2規制部を設けたことを特徴とする請求項1〜の何れかに記載のドアラッチ装置。
  6. 車体又はドアに設けられたストライカに係合するラッチ位置とその係合が解除されるオープン位置とに移動可能なフォークと、
    該フォークに係合する係合位置と係合しない非係合位置との間を移動可能なクローと、
    前記ストライカが挿脱可能なストライカ挿入溝を備え、前記フォークと前記クローとを回動可能に支持するフロントベース及びリアベースと、
    前記ストライカ挿入溝内に進入した前記ストライカに当接する緩衝部を有するフェンスブロックと、
    を備え、
    前記フォーク及び前記クローを前記リアベースと前記フロントベースの下面との間に配設するとともに、前記フェンスブロックを前記フロントベースの上面側に配置固定し、
    前記リアベースと前記フロントベースによって両端が固定支持されたフォーク軸とクロー軸によって前記フォークと前記クローをそれぞれ回動可能に軸支して成るドアラッチ装置において、
    前記フロントベースに、前記ストライカの進入方向と反対方向に向かって突出する複数の支持凸部を設けるとともに、前記フェンスブロックに、前記支持凸部が嵌入する複数の嵌合孔を設け、
    少なくとも1組の前記支持凸部と前記嵌合孔との抜けを防ぐ係止構造を設けたことを特徴とするドアラッチ装置。
  7. 車体又はドアに設けられたストライカに係合するラッチ位置とその係合が解除されるオープン位置とに移動可能なフォークと、
    該フォークに係合する係合位置と係合しない非係合位置との間を移動可能なクローと、
    前記ストライカが挿脱可能なストライカ挿入溝を備え、前記フォークと前記クローとを回動可能に支持するフロントベース及びリアベースと、
    前記ストライカ挿入溝内に進入した前記ストライカに当接する緩衝部を有するフェンスブロックと、
    を備え、
    前記フォーク及び前記クローを前記リアベースと前記フロントベースの下面との間に配設するとともに、前記フェンスブロックを前記フロントベースの上面側に配置固定し、
    前記リアベースと前記フロントベースによって両端が固定支持されたフォーク軸とクロー軸によって前記フォークと前記クローをそれぞれ回動可能に軸支して成るドアラッチ装置において、
    前記フロントベースに、前記フォーク側に突出して前記フォークの回動を規制する第1規制部と、前記クロー側に突出して前記クローの回動を規制する第2規制部を設けたことを特徴とするドアラッチ装置。
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