JP6246316B2 - 地図情報処理装置、地図情報処理方法及び更新データの調整方法 - Google Patents

地図情報処理装置、地図情報処理方法及び更新データの調整方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6246316B2
JP6246316B2 JP2016503845A JP2016503845A JP6246316B2 JP 6246316 B2 JP6246316 B2 JP 6246316B2 JP 2016503845 A JP2016503845 A JP 2016503845A JP 2016503845 A JP2016503845 A JP 2016503845A JP 6246316 B2 JP6246316 B2 JP 6246316B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
road link
map information
past
update data
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016503845A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2015125265A1 (ja
Inventor
弘晋 金城
弘晋 金城
聖悟 金澤
聖悟 金澤
下谷 光生
光生 下谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2015125265A1 publication Critical patent/JPWO2015125265A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6246316B2 publication Critical patent/JP6246316B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C21/00Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00
    • G01C21/38Electronic maps specially adapted for navigation; Updating thereof
    • G01C21/3804Creation or updating of map data
    • G01C21/3807Creation or updating of map data characterised by the type of data
    • G01C21/3815Road data
    • G01C21/3819Road shape data, e.g. outline of a route
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C21/00Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00
    • G01C21/38Electronic maps specially adapted for navigation; Updating thereof
    • G01C21/3804Creation or updating of map data
    • G01C21/3859Differential updating map data
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C21/00Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00
    • G01C21/38Electronic maps specially adapted for navigation; Updating thereof
    • G01C21/3863Structures of map data
    • G01C21/387Organisation of map data, e.g. version management or database structures
    • G01C21/3878Hierarchical structures, e.g. layering
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C21/00Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00
    • G01C21/38Electronic maps specially adapted for navigation; Updating thereof
    • G01C21/3863Structures of map data
    • G01C21/387Organisation of map data, e.g. version management or database structures
    • G01C21/3881Tile-based structures
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09BEDUCATIONAL OR DEMONSTRATION APPLIANCES; APPLIANCES FOR TEACHING, OR COMMUNICATING WITH, THE BLIND, DEAF OR MUTE; MODELS; PLANETARIA; GLOBES; MAPS; DIAGRAMS
    • G09B29/00Maps; Plans; Charts; Diagrams, e.g. route diagram
    • G09B29/10Map spot or coordinate position indicators; Map reading aids
    • G09B29/106Map spot or coordinate position indicators; Map reading aids using electronic means
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09BEDUCATIONAL OR DEMONSTRATION APPLIANCES; APPLIANCES FOR TEACHING, OR COMMUNICATING WITH, THE BLIND, DEAF OR MUTE; MODELS; PLANETARIA; GLOBES; MAPS; DIAGRAMS
    • G09B29/00Maps; Plans; Charts; Diagrams, e.g. route diagram
    • G09B29/10Map spot or coordinate position indicators; Map reading aids
    • G09B29/106Map spot or coordinate position indicators; Map reading aids using electronic means
    • G09B29/108Map spot or coordinate position indicators; Map reading aids using electronic means involving the optical projection of slides, microfilm or the like

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • Educational Technology (AREA)
  • Educational Administration (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Navigation (AREA)
  • Instructional Devices (AREA)

Description

本発明は、地図情報処理装置、地図情報処理方法及び更新データの調整方法に関する。
過去の地図情報と現在の地図情報(新しい地図情報)との差分(変化)を外部から受け取り、当該差分の内容を過去の地図情報に追加することによって、過去の地図情報から現在の地図情報に更新する地図情報の差分更新が知られている。
地図情報を差分更新する技術、及び、過去の地図情報と現在の地図情報との差分を更新データとして抽出する技術について様々な提案がなされている。例えば、特許文献1には、地図情報の更新対象とするエリアを、目的地や経路となっているエリアのみに制限することにより、更新データのサイズを削減する技術が開示されている。
特開2012−181040号公報
しかしながら、従来の地図情報の差分更新においては、道路リンクの計測誤差のような現実の状況変化を伴わない小さな変化や、地図フォーマットの分解能よりも小さく、仮に更新したとしても表示されないような変化も、更新データとして抽出する。このため、更新データのサイズが必要以上に大きくなるという問題があった。
そこで、本発明は、上記のような問題点を鑑みてなされたものであり、更新データのサイズを低減可能な技術を提供することを目的とする。
本発明に係る地図情報処理装置は、過去の道路リンクを含む過去の地図情報と、現在の道路リンクを含む現在の地図情報とを取得する取得部と、過去の道路リンクの形状と現在の道路リンクの形状との差分を、予め定められた地図情報を更新するための更新データとして抽出するデータ抽出部とを備える。データ抽出部は、過去の道路リンク及び現在の道路リンクのうち一方の道路リンクが、他方の道路リンクの形状を予め定められた距離だけ広げたバッファ領域内に含まれる場合には、差分を更新データとして抽出しない。地図情報処理装置は、更新データに基づいて更新された過去の地図情報を、差分が更新データとして抽出された道路リンクと、差分が更新データとして抽出されなかった道路リンクと、これら以外の道路リンクとを区別可能にして表示部に表示させる表示制御部をさらに備える。
本発明によれば、過去の道路リンク及び現在の道路リンクのうち一方の道路リンクが、他方の道路リンクの形状を予め定められた距離だけ広げたバッファ領域内に含まれる場合には、差分を更新データとして抽出しないので、更新データのサイズを低減することができる。
この発明の目的、特徴、態様および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
実施の形態1に係る地図情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。 地図情報の一例を示す図である。 実施の形態1に係る地図情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る地図情報処理装置の動作の一例を説明するための図である。 実施の形態1に係る地図情報処理装置の動作の一例を説明するための図である。 実施の形態2に係る更新データ作成装置の構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態2に係るナビゲーション装置の構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態2に係る更新データ作成装置の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る更新データ作成装置の動作の一例を説明するための図である。 実施の形態2に係る更新データの調整方法の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る更新データの調整方法の一例を説明するための図である。 実施の形態2に係る更新データの調整方法の一例を説明するための図である。 実施の形態3に係る更新データ作成装置の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る更新データ作成装置の動作の一例を説明するための図である。 実施の形態4に係る更新データ作成装置の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態4に係る更新データ作成装置の動作の一例を説明するための図である。 実施の形態5に係る更新データ作成装置の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態5に係る更新データ作成装置の動作の一例を説明するための図である。 実施の形態6に係る更新データ作成装置の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態6に係る更新データ作成装置の動作の一例を説明するための図である。 変形例1に係るナビゲーション装置の構成の一例を示すブロック図である。 変形例2に係るサーバの構成の一例を示すブロック図である。
<実施の形態1>
<地図情報処理装置の構成>
図1は、本発明の実施の形態1に係る地図情報処理装置1の構成の一例を示すブロック図である。地図情報処理装置1は、データベース2と、データ抽出部3とを備えている。なお、図示しないCPU(Central Processing Unit)が、地図情報処理装置1の図示しないメモリなどに記憶されたプログラムを実行することにより、地図情報処理装置1においてデータ抽出部3の機能が実現されている。
データベース2(取得部)は、地図情報処理装置1の外部から、過去の地図情報2aと現在の地図情報2bとを取得し、それらの情報を記憶している。過去の地図情報2aには、過去の道路リンクが含まれており、現在の地図情報2bには、現在の道路リンクが含まれている。なお、道路リンクは、交差点などに対応するノードで地図上の道路を区分して得られる区間ごとの道路である。
データ抽出部3は、過去の道路リンクの形状と現在の道路リンクの形状との差分を、予め定められた地図情報を更新するための更新データとして抽出する。ただし、後で詳細に説明するように、現在の道路リンクが、過去の道路リンクの形状を予め定められた距離だけ広げたバッファ領域内に含まれる場合には、データ抽出部3は上記差分を更新データとして抽出しない。
<地図情報>
図2は、過去の地図情報2a及び現在の地図情報2bに適用可能な地図情報の一例を示す図である。地図情報の作成範囲(表示範囲)には、例えば、緯線及び経線によって囲まれた矩形領域が適用される。地図情報は、情報の詳細さの度合いに応じて階層化されており、地図情報の作成範囲が、階層に応じた間隔で離間する2本の緯線及び2本の経線によって囲まれた矩形状のメッシュ領域に区画して管理されている。
図2に示される地図情報は、レベル0,1,2の3つの階層に階層化されており、レベルの数字が低くなっていく順に詳細度が増している。具体的には、レベル0では作成範囲が8×8個のメッシュ領域Mに区画され、レベル1では作成範囲が4×4個のメッシュ領域Mに区画され、レベル2では表示範囲が2×2個のメッシュ領域Mに区画されている。
また、各メッシュ領域Mには、他のメッシュ領域Mと区別するために、メッシュ座標(X,Y)が付与される。例えば、メッシュ座標Xとして、左端のメッシュ領域Mから右端のメッシュ領域Mに向かって順に0,1,2…が付与され、メッシュ座標Yとして、下端のメッシュ領域Mから上端のメッシュ領域Mに向かって順に0,1,2,…が付与される。以上のように地図情報を区分するメッシュ領域Mの情報は「メッシュ情報」と呼ばれる。
<動作>
図3は、本実施の形態1に係る地図情報処理装置1の動作の一例を示すフローチャートである。以下、図3を用いて地図情報処理装置1が更新データを抽出する動作について説明する。なお、図3に示す動作は、例えば各道路リンクについて行われるものとする。
ステップS1にて、データ抽出部3は、過去の地図情報2aに含まれる過去の道路リンクの形状を、予め定められた距離だけ広げたバッファ領域を生成する。
図4(a),図4(b)及び図4(c)は、本実施の形態1に係る地図情報処理装置1の動作(データ抽出部3のステップS1の動作)の一例を説明するための図である。図4(a),図4(b)及び図4(c)には、過去の道路リンク81と、そのバッファ領域とが図示されている。ステップS1では、過去の道路リンク81の形状を予め定められた距離(ここでは距離r)だけ広げたバッファ領域が、過去バッファ領域91として生成される。以下、予め定められた距離rを、「バッファ距離r」と記す。
図3に戻ってステップS2にて、データ抽出部3は、現在の地図情報2bに含まれる現在の道路リンクが、バッファ領域(ここでは、過去バッファ領域91)内に含まれるか否かを判定する。含まれると判定した場合には図3に示す動作を終了し、含まれないと判定した場合にはステップS3に進む。
図5(a),図5(b)及び図5(c)は、本実施の形態1に係る地図情報処理装置1の動作の一例を説明するための図である。図5(a),図5(b)及び図5(c)には、図4(a),図4(b)及び図4(c)に図示した過去バッファ領域91などに加えて、現在の道路リンク86が破線で図示されている。図5(b)に示すように、現在の道路リンク86が過去バッファ領域91内に含まれる場合には、図3に示す動作が終了する。
一方、図5(c)に示すように、現在の道路リンク86が過去バッファ領域91内に含まれない場合は、ステップS3にて、データ抽出部3は、過去の道路リンク81の形状と現在の道路リンク86の形状との差分を、更新データとして抽出する。その後、図3に示す動作を終了する。
<効果>
以上のような本実施の形態1に係る地図情報処理装置1によれば、図5(b)のように現在の道路リンク86が過去バッファ領域91内に含まれる場合には、データ抽出部3は、過去の道路リンク81の形状と、現在の道路リンク86の形状との差分を更新データとして抽出しない。これにより、道路リンクの計測誤差のような現実の状況変化を伴わない小さな差分や、地図フォーマットの分解能よりも小さな差分を、更新データとして抽出しなくて済むので、更新データのサイズを低減することができる。この結果、更新データを別の装置に渡すための通信量または記憶媒体の記憶容量などを低減することができるとともに、地図情報を更新する際の演算処理量(計算量)を低減することができる。
なお、以上の更新データの抽出は、図2で説明した地図情報の1つの階層(レベル)について行われてもよく、複数の階層(レベル)について行われてもよい。また、バッファ距離rの長さは、その階層(レベル)に応じて変更されてもよい。
また、以上の説明では、データ抽出部3は、現在の道路リンクが、過去の道路リンクの形状を予め定められた距離だけ広げたバッファ領域内に含まれる場合に、上記差分を更新データとして抽出しないように構成されていた。しかしこれに限ったものではなく、後の実施の形態で説明するように、データ抽出部3は、過去の道路リンクが、現在の道路リンクの形状を予め定められた距離だけ広げたバッファ領域内に含まれる場合に、上記差分を更新データとして抽出しないように構成されてもよい。すなわち、データ抽出部3は、過去の道路リンク及び現在の道路リンクのうち一方の道路リンクが、他方の道路リンクの形状を予め定められた距離だけ広げたバッファ領域内に含まれる場合に、上記差分を更新データとして抽出しないように構成されればよい。
また、データ抽出部3は、道路リンクの形状の差分だけでなく、属性情報の差分(例えば、道路リンクに関するトンネルの有無やレーン数などの変化、背景の変化など)も抽出するように構成されてもよい。
<実施の形態2>
本発明の実施の形態2では、実施の形態1で説明した地図情報処理装置1が、更新データを作成する業者などに使用される更新データ作成装置に適用されている。図6は、当該更新データ作成装置の構成の一例を示すブロック図である。なお、本実施の形態2に係る更新データ作成装置11において、以上で説明した構成要素と同一または類似するものについては同じ参照符号を付し、以下においては異なる点を中心に説明する。
図6には、更新データ作成装置11だけでなく、更新データ作成装置で作成された更新データを利用するナビゲーション装置21も図示されている。このナビゲーション装置21には、例えば、カーナビゲーション装置、PND(Portable Navigation Device)、及び、携帯端末(例えば携帯電話、スマートフォン、及びタブレット)などが適用される。以下、更新データ作成装置11及びナビゲーション装置21の構成について詳細に説明する。
<更新データ作成装置の構成>
更新データ作成装置11は、データベース2と、データ抽出部3と、入力部4と、距離設定部5と、表示部6と、表示制御部7と、データ付与部8とを備えている。更新データ作成装置11の図示しないCPUが、更新データ作成装置11の図示しないメモリなどに記憶されたプログラムを実行することにより、更新データ作成装置11においてデータ抽出部3、距離設定部5または表示制御部7などの機能が実現されている。
入力部4は、例えばキーボード、マウスまたはタッチパネルなどから構成され、使用者からの操作を受け付ける。
距離設定部5は、入力部4で使用者から受け付けた距離を、バッファ距離rとして設定する。したがって、本実施の形態2に係る更新データ作成装置11によれば、バッファ領域のバッファ距離rを、使用者が望む距離に変更することができる。なお、距離設定部5は、予め定められたデフォルトの値をバッファ距離rの設定に用いてもよい。
データベース2及びデータ抽出部3は、実施の形態1で説明したデータベース2及びデータ抽出部3と同様である。ただし、後で詳細に説明するように、本実施の形態2に係るデータ抽出部3は、距離設定部5で設定されたバッファ距離rを半径とし、道路リンク上に中心を有する円に基づいて、上記バッファ領域を生成する。
表示部6は、例えば液晶ディスプレイなどから構成され、データ抽出部3で抽出された更新データに基づいて、過去の地図情報2aの更新状況などを表示する。なお、更新データに基づく過去の地図情報2aの更新は、更新データ作成装置11の図示しないCPUで実行されてもよいし、表示制御部7などで実行されてもよい。
表示制御部7は、後で詳細に説明するように、更新データに基づいて、過去の地図情報2aの更新状況を、上記差分が更新データとして抽出された道路リンクと、上記差分が更新データとして抽出されなかった道路リンクと、これら以外の道路リンクとを区別可能にして表示部6に表示させる。
データ付与部8は、例えばメモリカードライタまたはDVD(Digital Versatile Disk)ライタなどから構成され、メモリカードまたはDVDなどの記憶媒体に、データ抽出部3で抽出された更新データを書き込む。なお、データ付与部8には、更新データをナビゲーション装置21に無線通信などを介して送信可能な通信装置が適用されてもよい。
<ナビゲーション装置の構成>
ナビゲーション装置21は、記憶媒体からの更新データの読み込み、または、通信装置からの更新データの受信などを行い、当該更新データに基づいて地図情報のうち使用者が望む任意の領域について、全ての階層の地図情報を更新する。図7は、本実施の形態2に係るナビゲーション装置21の構成の一例を示すブロック図である。図7に示すナビゲーション装置21は、入力部22と、位置検出部23と、情報取得部24と、地図情報記憶部25と、出力部26と、これらを統括的に制御する制御部27とを備えている。
入力部22は、使用者からの操作にしたがって制御部27に指示信号を与える。具体的には、図示しないが、入力部22は、使用者の音声を認識して当該音声に基づく指示信号を出力する音声認識装置、使用者の手動操作により指示信号を出力するボタン及びタッチパネル、その他の適切な入力装置の少なくともいずれかから構成されてもよい。
位置検出部23は、例えばGPS(Global Positioning System)受信機、車速センサ、角速度センサを用いてナビゲーション装置21の現在位置を検出し、当該検出した位置情報を制御部27に出力する。
情報取得部24は、例えばメモリカードリーダから構成され、メモリカードに記憶された更新データなどの情報を取得する(読み取る)。ただし、情報取得部24は、これに限ったものではなく、更新データなどの情報を、更新データを管理するサーバや更新データ作成装置11などから取得可能(受信可能)な通信装置から構成されてもよい。
地図情報記憶部25は、例えば記憶媒体としてハードディスクを用いたハードディスクドライブから構成される。地図情報記憶部25には、地図情報及び地図情報を管理する情報が予め記憶される。
出力部26は、例えばタッチパネルに設けられた液晶ディスプレイなどから構成され、制御部27で行われる地図情報処理の結果などを、制御部27の制御に従って使用者に出力(提示)する。出力部26は、例えば地図、現在位置、探索された経路、案内情報または検索結果などを表示する表示装置だけが適用されてもよいし、例えば当該表示装置と、使用者への指示または案内などを音声出力する音声出力装置とを組み合わせた装置が適用されてもよい。
制御部27は、例えばCPUなどのプロセッサから構成され、情報取得部24で取得された更新データを用いて、地図情報記憶部25の地図情報を更新する。また、制御部27は、入力部22から与えられた指示信号と、位置検出部23で得られた現在位置と、地図情報記憶部25から読み出した地図情報とに基づいて各種の地図情報処理を行い、当該地図情報処理の結果などを出力部26に出力させる。
制御部27の地図情報処理としては、例えば、位置検出部23で検出した現在位置と地図情報とに基づいて車両の現在位置を精度良く推定するマップマッチング、現在位置などの出発地から目的地までの経路を算出する経路計算(経路探索)、経路探索で得られた好適な経路の候補を道路地図とともに出力部26の画面に表示する経路表示、使用者などにより経路の候補から選択された経路に従って現在位置などの出発地から目的地までの案内を行う経路誘導、現在位置周辺等の地図の表示処理、または、施設名、住所名及び電話番号等を用いた各種検索処理などが含まれる。
<動作>
図8は、本実施の形態2に係る更新データ作成装置11の動作の一例を示すフローチャートである。以下、図8を用いて更新データ作成装置11が更新データを作成する動作について説明する。なお、図8に示す動作は、例えば地図情報の全ての階層の各道路リンクについて行われるものとする。
ステップS11にて、データ抽出部3は、過去の地図情報2aのジオメタリ(geometry)と、現在の地図情報2bのジオメタリとが完全に一致するか否かを判定(確認)する。完全に一致しないと判定した場合にはステップS12に進み、完全に一致すると判定した場合には図8に示す動作を終了する。
ステップS12にて、データ抽出部3は、過去の地図情報2aに含まれる過去の道路リンク81の形状を、バッファ距離rだけ広げたバッファ領域を、過去バッファ領域91として生成する。同様に、データ抽出部3は、現在の地図情報2bに含まれる現在の道路リンク86の形状を、バッファ距離rだけ広げたバッファ領域を、現在バッファ領域96として生成する。なお、ここでは、過去バッファ領域91のバッファ距離rと、現在バッファ領域96のバッファ距離rとは同一であるものとして説明するが、これらは互いに異なってもよい。
図9(a)及び図9(b)は、ステップS12にてデータ抽出部3がバッファ領域を生成する動作の一例を説明するための図である。以下、図9(a)及び図9(b)を用いて、過去の道路リンク81から過去バッファ領域91を生成する動作、及び、現在の道路リンク86から現在バッファ領域96を生成する動作について説明する。
図9(a)に示されるように、データ抽出部3は、距離設定部5で設定されたバッファ距離rを半径とし、過去の道路リンク81上に中心を有する円91aに基づいて、過去バッファ領域91を生成する。例えば、データ抽出部3は、複数の円91aの中心を過去の道路リンク81上に隙間なく重ね、当該複数の円91aの内部の領域を足し合わせて得られる領域を、過去バッファ領域91として生成する。同様に、図9(b)に示されるように、データ抽出部3は、距離設定部5で設定されたバッファ距離rを半径とし、現在の道路リンク86上に中心を有する円96aに基づいて、現在バッファ領域96を生成する。
図8に戻って、ステップS13にて、データ抽出部3は、現在の道路リンク86が、過去バッファ領域91内に完全に含まれるか否かを判定する。現在の道路リンク86が過去バッファ領域91内に完全に含まれると判定した場合にはステップS14に進む。一方、現在の道路リンク86が過去バッファ領域91内に完全に含まれず一部でも過去バッファ領域91の外側に存在すると判定した場合にはステップS15に進む。
ステップS14にて、データ抽出部3は、過去の道路リンク81が、現在バッファ領域96内に完全に含まれるか否かを判定する。過去の道路リンク81が現在バッファ領域96内に完全に含まれると判定した場合には、当該道路リンク、すなわち差分は存在するがステップS13及びS14において含まれると判定された道路リンクを図示しないメモリに記憶して、図8に示す動作を終了する。一方、過去の道路リンク81が現在バッファ領域96内に完全に含まれず一部でも現在バッファ領域96の外側に存在すると判定した場合にはステップS15に進む。
ステップS15にて、データ抽出部3は、過去の道路リンク81の形状と現在の道路リンク86の形状との差分を、更新データとして抽出する。その後、図8に示す動作を終了する。
以上のように、本実施の形態2に係るデータ抽出部3は、現在の道路リンク86(一方の道路リンク)が、過去の道路リンク81(他方の道路リンク)の形状をバッファ距離rだけ広げた過去バッファ領域91内に含まれる場合であっても、過去の道路リンク81(他方の道路リンク)が、現在の道路リンク86(一方の道路リンク)の形状をバッファ距離rだけ広げた現在バッファ領域96内に含まれない場合には、上記差分を更新データとして抽出するように構成されている。
図10は、本実施の形態2に係る更新データ作成装置11で更新データを調整する方法の一例を示すフローチャートである。以下、図10を用いて更新データの調整方法について説明する。
ステップS21にて、表示制御部7は、更新データに基づいて、過去の地図情報2aの更新状況を表示部6に表示させる。この際、表示制御部7は、上記差分が更新データとして抽出された道路リンクと、メモリに記憶された道路リンク(上記差分が存在するが更新データとして抽出されなかった道路リンク)と、これら以外の道路リンク(ここでは上記差分が存在しなかった道路リンク)と、を区別可能に表示部6に表示させる。なお、過去の地図情報2aの更新には、例えば直近に作成された更新データが用いられる。
図11には、ステップS21における表示部6の表示例が示されている。ここでは、更新された過去の地図情報2aにおいて、上記差分が存在しなかった道路リンク81aが実線で表示され、上記差分が存在するが更新データとして抽出されなかった道路リンク81b,81cが破線で表示されている。つまり、実線や破線などの線種によって、道路リンク81aと、道路リンク81b,81cとが区別可能に表示されている。ただし、道路リンクの種別を区別可能に表示する方法は、これに限ったものではなく、道路リンクの種別ごとに道路リンクの色を変更したり、道路リンクの種別ごとに道路リンクの太さ(幅)を変更したりすることによって道路リンクの種別を区別可能に表示してもよい。また、図11には、過去バッファ領域91が二点鎖線で図示されているが、ステップS21にて表示されなくてもよい。
図10に戻って、ステップS22にて、使用者は、現在のバッファ距離rと異なる距離を入力部4に入力する。距離設定部5は、入力部4で使用者から受け付けた当該距離をバッファ距離rとして設定する。これにより、バッファ距離rが変更される。
ステップS23にて、データ抽出部3は、ステップS22で設定されたバッファ距離rを用いて、図9を用いて説明した動作を行うことにより、更新データを抽出(作成)する。
ステップS24にて、表示制御部7は、ステップS23で抽出された更新データに基づいて、過去の地図情報2aの更新情報について、ステップS21と同様の表示を表示部6に行わせる。
図12には、ステップS24における表示部6の表示例が示されている。ここでは、ステップS22でバッファ距離rを小さくしたことによって、図12の過去バッファ領域91が、図11の過去バッファ領域91よりも狭くなっている。
この結果、過去の地図情報2aにおいて、上記差分が存在しなかった道路リンク81aが実線で表示され、上記差分が更新データとして抽出された道路リンク81bが一点鎖線で表示され、上記差分が存在するが更新データとして抽出されなかった道路リンク81cが破線で表示されている。つまり、線種によって、道路リンク81aと、道路リンク81bと、道路リンク81cとが区別可能に表示されている。なお、図12には、過去バッファ領域91が二点鎖線で図示されているが、ステップS24にて表示されなくてもよい。
<効果>
以上のような本実施の形態2に係る更新データ作成装置11によれば、実施の形態1に係る地図情報処理装置1と同様に、更新データのサイズを低減することができる。
また、本実施の形態2では、データ抽出部3は、バッファ距離rを半径とし、道路リンク(過去の道路リンク81または現在の道路リンク86)上に中心を有する円に基づいて、バッファ領域(過去バッファ領域91または現在バッファ領域96)を生成する。したがって、バッファ領域を生成するための演算処理(計算)を簡易化することができる。
また、本実施の形態2によれば、上記差分が更新データとして抽出された道路リンクと、上記差分が存在するが更新データとして抽出されなかった道路リンクと、これら以外の道路リンクとが区別可能に表示される。したがって、更新データ作成装置11の使用者は、この表示を見ながらバッファ距離rを適宜調整することができ、更新データとして抽出するか否かを決定することができる。
ここで、現在の道路リンク86の形状が、過去の道路リンク81の形状(例えば直線形状)よりも短くなるように変化した場合において、その変化が顕著であっても、現在の道路リンク86は、過去バッファ領域91内に含まれることになる。このため、実施の形態1では、道路リンクが顕著に変化しても更新データとして抽出することができないことがある。
これに対して、本実施の形態2によれば、現在の道路リンク86が、過去バッファ領域91内に含まれる場合であっても、過去の道路リンク81が、現在バッファ領域96内に含まれない場合には、上記差分を更新データとして抽出する。したがって、上述のように道路リンクが変化する場合であっても、道路リンクにおける顕著な差分(変化)を、更新データとして抽出することができる。
ただし、過去バッファ領域91及び現在バッファ領域96の両方を生成する処理は、比較的計算量が多いことから、処理速度が遅くなる。このため、本実施の形態2のように、過去バッファ領域91及び現在バッファ領域96を生成する(ステップS12)前に、過去の地図情報2a及び現在の地図情報2bのジオメタリが完全に一致するか否かを判定する(ステップS11)ことが好ましい。このような判定を行うことにより、生成すべき過去バッファ領域91及び現在バッファ領域96の数を削減することができ、この結果として処理速度の遅延を抑制することができる。
<実施の形態3>
本発明の実施の形態3に係る更新データ作成装置11のブロック構成は、実施の形態2のブロック構成と同じであることから、その図示については省略する。そして、本実施の形態3に係る更新データ作成装置11において、以上で説明した構成要素と同一または類似するものについては同じ参照符号を付し、以下においては異なる点を中心に説明する。
<構成>
以下、過去の地図情報2aは、過去の道路リンク81の付加情報を含み、現在の地図情報2bは、現在の道路リンク86の付加情報を含むものとして説明する。ただしこれに限ったものではなく、過去の地図情報2aまたは現在の地図情報2bが、道路リンクの付加情報を含むものであればよい。
以下、道路リンクの付加情報は、道路リンクに関するエリアの属性情報を含んでいるものとし、当該エリアの属性情報は、例えば、道路リンクを含むエリアが市街地及び市街地以外(例えば山の中)のいずれであるかを識別するための情報であるものとして説明する。
距離設定部5は、道路リンクに関するエリアの属性情報に基づいて、バッファ距離rを変更する。具体的には、後で詳細に説明する図14に示されるように、距離設定部5は、過去の道路リンク81に関するエリアの属性情報が市街地を示す場合には、過去バッファ領域91のバッファ距離rをバッファ距離r1に変更し、過去の道路リンク81に関するエリアの属性情報が山の中を示す場合には、過去バッファ領域91のバッファ距離rをバッファ距離r2に変更する(ただし、バッファ距離r1<バッファ距離r2)。同様に、距離設定部5は、現在の道路リンク86に関するエリアの属性情報に基づいて、現在バッファ領域96のバッファ距離rをバッファ距離r1,r2のいずれかに変更する。
このような距離設定部5を実現するために、エリアの属性情報(市街地,山の中)とバッファ距離r(バッファ距離r1,r2)とが対応付けられたテーブルを、距離設定部5に設けてもよい。
<動作>
図13は、本実施の形態3に係る更新データ作成装置11の動作の一例を示すフローチャートである。図13に示すフローチャートは、図8に示したフローチャートのステップS11とステップS12との間にステップS31を追加したものと同じであることから、ここではステップS31について主に説明する。
ステップS11にてデータ抽出部3は、実施の形態2と同様に、ジオメタリが完全に一致するか否かを判定(確認)する。完全に一致しないと判定した場合にはステップS31に進み、完全に一致すると判定した場合には図13に示す動作を終了する。
ステップS31にて、距離設定部5は、過去の道路リンク81に関するエリアの属性情報に基づいて、過去バッファ領域91の生成に用いるバッファ距離rをバッファ距離r1,r2のいずれかに変更する。また同様に、距離設定部5は、現在の道路リンク86に関するエリアの属性情報に基づいて、現在バッファ領域96の生成に用いるバッファ距離rをバッファ距離r1,r2のいずれかに変更する。
その後、ステップS12にて、データ抽出部3は、過去の道路リンク81の形状を、ステップS31のバッファ距離r(ここではバッファ距離r1,r2のいずれか)だけ広げた過去バッファ領域91を生成する。同様に、データ抽出部3は、現在の道路リンク86の形状を、ステップS31のバッファ距離r(ここではバッファ距離r1,r2のいずれか)だけ広げた現在バッファ領域96を生成する。その後、実施の形態2と同様の動作が行われる。
図14は、ステップS12にてデータ抽出部3がバッファ領域を生成する動作の一例を説明するための図である。以下、図14を用いて、過去の道路リンク81から過去バッファ領域91を生成する動作について説明する。なお、現在の道路リンク86から現在バッファ領域96を生成する動作についても以下と同様であるので、その説明は省略する。
図14には、過去の道路リンク81のうち、エリアの属性情報が市街地である道路リンク81と、エリアの属性情報が山の中である道路リンク81とが同じ縮尺で図示されている。ただし、それらの道路リンク81の間の領域については図示を省略している。
図14に示されるように、データ抽出部3は、エリアの属性情報が市街地である道路リンク81の形状を、バッファ距離r1だけ広げた過去バッファ領域91を生成する。また、データ抽出部3は、エリアの属性情報が山の中である道路リンク81の形状を、バッファ距離r1よりも大きいバッファ距離r2だけ広げた過去バッファ領域91を生成する。
<効果>
以上のような本実施の形態3に係る更新データ作成装置11によれば、実施の形態2と同様の効果が得られるだけでなく、バッファ距離rを自動的に適切化することができる。
なお、上述の構成において距離設定部5は、入力部4で受け付けた距離をバッファ距離rとして設定しないように構成されてもよく、そのような構成であってもバッファ距離rをある程度適切化することができる。しかし、実際の地図上における道路リンクの配置は、様々な要素に左右されるので、エリアの属性情報に基づいてバッファ距離rを一律に変更することが適切でないことがある。このため、距離設定部5は、エリアの属性情報に基づいてバッファ距離rを自動的に変更してから、入力部4で受け付けた距離をバッファ距離rとして適宜設定するように構成されることが好ましい。
<実施の形態4>
本発明の実施の形態4に係る更新データ作成装置11のブロック構成は、実施の形態2のブロック構成と同じであることから、その図示については省略する。そして、本実施の形態4に係る更新データ作成装置11において、以上で説明した構成要素と同一または類似するものについては同じ参照符号を付し、以下においては異なる点を中心に説明する。
<構成>
上述した実施の形態3では、道路リンクの付加情報は、道路リンクに関するエリアの属性情報を含んでいた。本実施の形態4では、道路リンクの付加情報は、道路リンクに関する道路の属性情報を含んでいるものとし、当該道路の属性情報は、例えば、道路リンクの道路が高速道路、一般道路、及び、細街道路のいずれであるかを識別するための情報であるものとして説明する。
距離設定部5は、道路リンクに関する道路の属性情報に基づいて、バッファ距離rを変更する。具体的には、後で詳細に説明する図16に示されるように、距離設定部5は、過去の道路リンク81に関する道路の属性情報が細街道路を示す場合には、過去バッファ領域91のバッファ距離rをバッファ距離r3に変更し、過去の道路リンク81に関する道路の属性情報が一般道路を示す場合には、過去バッファ領域91のバッファ距離rをバッファ距離r4に変更し、過去の道路リンク81に関する道路の属性情報が高速道路を示す場合には、過去バッファ領域91のバッファ距離rをバッファ距離r5に変更する(ただし、バッファ距離r3<バッファ距離r4<バッファ距離r5)。同様に、距離設定部5は、現在の道路リンク86に関する道路の属性情報に基づいて、現在バッファ領域96のバッファ距離rをバッファ距離r3,r4,r5のいずれかに変更する。
このような距離設定部5を実現するために、道路の属性情報(細街道路,一般道路,高速道路)とバッファ距離r(r3,r4,r5)とが対応付けられたテーブルを、距離設定部5に設けてもよい。
<動作>
図15は、本実施の形態4に係る更新データ作成装置11の動作の一例を示すフローチャートである。図15に示すフローチャートは、図8に示したフローチャートのステップS11とステップS12との間にステップS41を追加したものと同じであることから、ここではステップS41について主に説明する。
ステップS11にてデータ抽出部3は、実施の形態2と同様に、ジオメタリが完全に一致するか否かを判定(確認)する。完全に一致しないと判定した場合にはステップS41に進み、完全に一致すると判定した場合には図15に示す動作を終了する。
ステップS41にて、距離設定部5は、過去の道路リンク81に関する道路の属性情報に基づいて、過去バッファ領域91の生成に用いるバッファ距離rをバッファ距離r3,r4,r5のいずれかに変更する。また同様に、距離設定部5は、現在の道路リンク86に関する道路の属性情報に基づいて、現在バッファ領域96の生成に用いるバッファ距離rをバッファ距離r3,r4,r5のいずれかに変更する。
その後、ステップS12にて、データ抽出部3は、過去の道路リンク81の形状を、ステップS41のバッファ距離r(ここではバッファ距離r3,r4,r5のいずれか)だけ広げた過去バッファ領域91を生成する。同様に、データ抽出部3は、現在の道路リンク86の形状を、ステップS41のバッファ距離r(ここではバッファ距離r3,r4,r5のいずれか)だけ広げた現在バッファ領域96を生成する。その後、実施の形態2と同様の動作が行われる。
図16は、ステップS12にてデータ抽出部3がバッファ領域を生成する動作の一例を説明するための図である。以下、図16を用いて、過去の道路リンク81から過去バッファ領域91を生成する動作について説明する。なお、現在の道路リンク86から現在バッファ領域96を生成する動作についても以下と同様であるので、その説明は省略する。
図16には、過去の道路リンク81のうち、道路の属性情報が細街道路である道路リンク81dが破線で図示され、道路の属性情報が一般道路である道路リンク81eが実線で図示され、道路の属性情報が高速道路である道路リンク81fが太線で図示されている。
図16に示されるように、データ抽出部3は、道路リンク81d(細街道路)の形状を、バッファ距離r3だけ広げた過去バッファ領域91dを生成する。また、データ抽出部3は、道路リンク81e(一般道路)の形状を、バッファ距離r3よりも大きいバッファ距離r4だけ広げた過去バッファ領域91eを生成する。また、データ抽出部3は、道路リンク81f(高速道路)の形状を、バッファ距離r4よりも大きいバッファ距離r5だけ広げた過去バッファ領域91fを生成する。
<効果>
以上のような本実施の形態4に係る更新データ作成装置11によれば、実施の形態2と同様の効果が得られるだけでなく、バッファ距離rを自動的に適切化することができる。
なお、上述の構成において距離設定部5は、入力部4で受け付けた距離をバッファ距離rとして設定しないように構成されてもよく、そのような構成であってもバッファ距離rをある程度適切化することができる。しかし、実際の地図上における道路リンクの配置は、様々な要素に左右されるので、道路の属性情報に基づいてバッファ距離rを一律に変更することが適切でないことがある。このため、距離設定部5は、道路の属性情報に基づいてバッファ距離rを自動的に変更してから、入力部4で受け付けた距離をバッファ距離rとして適宜設定するように構成されることが好ましい。
また、距離設定部5は、実施の形態3に係るエリアの属性情報と、本実施の形態4に係る道路の属性情報とに基づいて、バッファ距離rを変更してもよい。このような距離設定部5を実現するために、エリアの属性情報(市街地,市街地以外)、及び、道路の属性情報(細街道路,一般道路,高速道路)を組み合わせて得られる複数の組(6組)と、複数のバッファ距離r(バッファ距離r11,r12,r13,r14,r15,r16)とが対応付けられたテーブルを、距離設定部5に設けてもよい。
<実施の形態5>
本発明の実施の形態5に係る更新データ作成装置11のブロック構成は、実施の形態2のブロック構成と同じであることから、その図示については省略する。そして、本実施の形態5に係る更新データ作成装置11において、以上で説明した構成要素と同一または類似するものについては同じ参照符号を付し、以下においては異なる点を中心に説明する。
<構成>
本実施の形態5では、距離設定部5は、過去の道路リンク81のうち並行する道路リンク81の間の距離に基づいて、過去バッファ領域91のバッファ距離rを変更する。具体的には、後で詳細に説明する図18に示されるように、距離設定部5は、並行する道路リンク81の間の距離が短くなるほど、過去バッファ領域91のバッファ距離rを短くし、並行する道路リンク81の間の距離が長くなるほど、過去バッファ領域91のバッファ距離rを長くする。同様に、距離設定部5は、現在の道路リンク86のうち並行する道路リンク86の間の距離に基づいて、現在バッファ領域96のバッファ距離rを変更する。なお、ここでいう並行とは、並び行くという意味であり、数学上の平行、または、略並行を含む。
このような距離設定部5を実現するために、道路リンクの間の距離とバッファ距離rとが対応付けられたテーブルを距離設定部5に設けてもよく、道路リンクの間の距離とバッファ距離rとの関係を示す関数を距離設定部5に設けてもよい。
<動作>
図17は、本実施の形態5に係る更新データ作成装置11の動作の一例を示すフローチャートである。図17に示すフローチャートは、図8に示したフローチャートのステップS11とステップS12との間にステップS51を追加したものと同じであることから、ここではステップS51について主に説明する。
ステップS11にてデータ抽出部3は、実施の形態2と同様に、ジオメタリが完全に一致するか否かを判定(確認)する。完全に一致しないと判定した場合にはステップS51に進み、完全に一致すると判定した場合には図17に示す動作を終了する。
ステップS51にて、距離設定部5は、過去の道路リンク81のうち並行する道路リンク81の間の距離に基づいて、過去バッファ領域91の生成に用いるバッファ距離rを変更する。同様に、距離設定部5は、現在の道路リンク86のうち並行する道路リンク86の間の距離に基づいて、現在バッファ領域96の生成に用いるバッファ距離rを変更する。
その後、ステップS12にて、データ抽出部3は、過去の道路リンク81の形状を、ステップS51のバッファ距離rだけ広げた過去バッファ領域91を生成する。同様に、データ抽出部3は、現在の道路リンク86の形状を、ステップS51のバッファ距離rだけ広げた現在バッファ領域96を生成する。その後、実施の形態2と同様の動作が行われる。
図18は、ステップS12にてデータ抽出部3がバッファ領域を生成する動作の一例を説明するための図である。以下、図18を用いて、過去の道路リンク81から過去バッファ領域91を生成する動作について説明する。なお、現在の道路リンク86から現在バッファ領域96を生成する動作についても以下と同様であるので、その説明は省略する。
図18には、過去の道路リンク81g,81h,81i,81j,81k,81lが図示されている。道路リンク81gと、道路リンク81h,81iとは互いに並行しており、道路リンク81jと、道路リンク81k,81lとは互いに並行している。ここでは、道路リンク81jと道路リンク81kとの間の距離、道路リンク81gと道路リンク81hとの間の距離、及び、道路リンク81jと道路リンク81lとの間の距離の順に長くなっており、道路リンク81gと道路リンク81hとの間の距離と、道路リンク81gと道路リンク81iとの間の距離とは同じであるものとする。
距離設定部5は、道路リンク81jと道路リンク81kとの間の距離と、道路リンク81jと道路リンク81lとの間の距離とを比較する。そして、距離設定部5は、小さい方の距離(ここでは道路リンク81jと道路リンク81kとの間の距離)に基づいて、道路リンク81jに関する過去バッファ領域91jのバッファ距離rを変更する。
また、距離設定部5は、道路リンク81gと道路リンク81hとの間の距離(または道路リンク81gと道路リンク81iとの間の距離)に基づいて、道路リンク81gに関する過去バッファ領域91gのバッファ距離rを変更する。上述したように、本実施の形態5に係る距離設定部5は、並行する道路リンク81の間の距離が短くなればなるほど、過去バッファ領域91のバッファ距離rをより短い距離に変更することから、道路リンク81jに関する過去バッファ領域91jのバッファ距離rは、道路リンク81gに関する過去バッファ領域91gのバッファ距離rよりも短くなっている。
<効果>
以上のような本実施の形態5に係る更新データ作成装置11によれば、実施の形態2と同様の効果が得られるだけでなく、バッファ距離rを自動的に適切化することができる。
なお、上述の構成において距離設定部5は、入力部4で受け付けた距離をバッファ距離rとして設定しないように構成されてもよく、そのような構成であってもバッファ距離rをある程度適切化することができる。しかし、実際の地図上における道路リンクの配置は、様々な要素に左右されるので、並行する道路リンクの間の距離に基づいてバッファ距離rを一律に変更することが適切でないことがある。このため、距離設定部5は、並行する道路リンクの間の距離に基づいてバッファ距離rを自動的に変更してから、入力部4で受け付けた距離をバッファ距離rとして適宜設定するように構成されることが好ましい。
また、距離設定部5は、実施の形態3に係るエリアの属性情報と、本実施の形態4に係る道路の属性情報と、本実施の形態5に係る並行する道路リンクの間の距離とに基づいて、バッファ距離rを変更してもよい。
<実施の形態6>
本発明の実施の形態6に係る更新データ作成装置11のブロック構成は、実施の形態2のブロック構成と同じであることから、その図示については省略する。そして、本実施の形態6に係る更新データ作成装置11において、以上で説明した構成要素と同一または類似するものについては同じ参照符号を付し、以下においては異なる点を中心に説明する。
<構成>
本実施の形態6では、互いに隣り合う複数の道路リンクを、当該複数の道路リンクのなす角度が予め定められた角度以上で連結するノードとして、折り返し点が規定されている。本実施の形態6に係るデータ抽出部3は、バッファ領域を用いて上記差分を更新データとして抽出しない場合であっても、現在の道路リンク86の折り返し点の数が、過去の道路リンク81の折り返し点の数よりも少なくなる場合には、当該差分を更新データとして抽出するように構成されている。
<動作>
図19は、本実施の形態6に係る更新データ作成装置11の動作の一例を示すフローチャートである。図19に示すフローチャートは、図8に示したフローチャートのステップS14の後にステップS61を追加したものと同じであることから、ここではステップS61について主に説明する。
ステップS11からステップS13までは実施の形態2と同様の動作が行われる。ステップS14にて、データ抽出部3は、過去の道路リンク81が、現在バッファ領域96内に完全に含まれるか否かを判定する。過去の道路リンク81が完全に含まれると判定した場合にはステップS61に進む。一方、過去の道路リンク81が完全に含まれず一部でも現在バッファ領域96の外側に存在すると判定した場合にはステップS15に進む。
ステップS14からステップS61に進んだ場合、すなわち、過去バッファ領域91及び現在バッファ領域96を用いて更新データを抽出しない場合には、ステップS61にて、データ抽出部3は、現在の道路リンク86の折り返し点の数が、過去の道路リンク81の折り返し点の数よりも少ないか否かを判定する。少ないと判定した場合にはステップS15に進み、少なくないと判定した場合には図19に示す動作を終了する。
図20は、本実施の形態6に係る更新データ作成装置11の動作の一例を説明するための図である。図20には、過去の道路リンク81(実線)と、折り返し点82と、折り返し点82ではないノード82aと、現在の道路リンク86(破線)と、過去バッファ領域91とが図示されている。
4つの過去の道路リンク81は、3つの折り返し点82を介して連結されている。したがって、過去の道路リンク81の折り返し点82の数は3つである。これに対して、上記4つの過去の道路リンク81に対応する1つの現在の道路リンク86には、折り返し点82が存在しない。したがって、現在の道路リンク86の折り返し点82の数は0である。このため、図20に示される例では、現在の道路リンク86の折り返し点の数が、過去の道路リンク81の折り返し点の数よりも少ないので、当該差分が抽出データとして抽出される。
<効果>
以上のような本実施の形態6に係る更新データ作成装置11によれば、折り返し点が多い(ギザギザが多い)過去の道路リンク81から、折り返し点が少ない(ギザギザが少ない)現在の道路リンク86に変化した場合には、それらの差分を抽出データとして抽出することができる。これにより、当該抽出データに基づいて過去の地図情報を更新すれば、データサイズが少なくなる現在の地図情報に更新することができる。
なお、以上の説明では、データ抽出部3は、現在の道路リンク86の折り返し点の数が、過去の道路リンク81の折り返し点の数よりも少なくなる場合に、当該差分を更新データとして抽出した。しかしこれに限ったものではなく、データ抽出部3は、現在の道路リンク86の折り返し点の数が、過去の道路リンク81の折り返し点の数よりも予め定められた個数以上少なくなる場合に、上記差分を更新データとして抽出するように構成されてもよい。また、その構成において、入力部4で受け付けた個数が、当該予め定められた個数として設定されるように構成されてもよい。
<変形例1>
本変形例1では、本発明に係る地図情報処理装置が、ナビゲーション装置に適用されている。ここでは、当該地図情報処理装置が、実施の形態2で説明したナビゲーション装置21に適用された構成について説明する。
図21は、本変形例1に係るナビゲーション装置21の構成の一例を示すブロック図である。ここでは、制御部27の機能を実現するCPUが、ナビゲーション装置21の図示しないメモリなどに記憶されたプログラムを実行することにより、ナビゲーション装置21においてデータ抽出部27aの機能が実現されている。
情報取得部24は、ナビゲーション装置21の外部から、メモリカードなどを介して、現在の道路リンクを含む現在の地図情報を取得する。地図情報記憶部25は、過去の道路リンクを含む過去の地図情報を記憶している。取得部28は、情報取得部24及び地図情報記憶部25を備えており、過去の地図情報と現在の地図情報とを取得可能に構成されている。
データ抽出部27aは、上述のデータ抽出部3と同様の機能を有している。すなわち、データ抽出部27aは、過去の道路リンクの形状と現在の道路リンクの形状との差分を、地図情報記憶部25の過去の地図情報を更新するための更新データとして抽出する。ただし、データ抽出部27aは、現在の道路リンクが、過去の道路リンクの形状をバッファ距離だけ広げたバッファ領域内に含まれる場合には、上記差分を更新データとして抽出しないように構成されている。
制御部27は、データ抽出部27aで抽出された更新データを用いて、地図情報記憶部25に記憶された過去の地図情報を更新したり、図示しない通信装置などを介して当該更新データを他のナビゲーション装置などに送信したりする。
以上のような本変形例1に係るナビゲーション装置21によっても、実施の形態2〜6で説明した更新データ作成装置11と同様の効果を得ることができる。
<変形例2>
本変形例2では、本発明に係る地図情報処理装置が、クラウドコンピューティングのサービスを提供可能なサーバに適用されている。
図22は、本変形例2に係るサーバ31の構成の一例を示すブロック図である。図22に示すサーバ31は、データベース32と、データ抽出部33と、通信部34とを備えている。
データベース32は、上述のデータベース2と同様であり、サーバ31の外部から、過去の道路リンクを含む過去の地図情報32aと、現在の道路リンクを含む現在の地図情報32bとを取得し、それら情報を記憶している。
データ抽出部33は、データ抽出部3と同様であり、過去の道路リンクの形状と現在の道路リンクの形状との差分を、予め定められた地図情報を更新するための更新データとして抽出する。ただし、データ抽出部33は、現在の道路リンクが、過去の道路リンクの形状をバッファ距離だけ広げたバッファ領域内に含まれる場合には、上記差分を更新データとして抽出しないように構成されている。
通信部34は、データ抽出部33で抽出された更新データを、ナビゲーション装置21に無線通信などを介して送信する。
以上のような本変形例2に係るサーバ31によっても、実施の形態2〜6で説明した更新データ作成装置11と同様の効果を得ることができる。
<その他の変形例>
以上で説明した地図情報処理装置1は、車両に搭載可能な、カーナビゲーション装置、PND(Portable Navigation Device)、及び、携帯端末(例えば携帯電話、スマートフォン、及びタブレットなど)、並びにサーバなどを適宜に組み合わせてシステムとして構築される地図情報処理装置にも適用することができる。この場合、以上で説明した地図情報処理装置1(例えば更新データ作成装置11)の各機能あるいは各構成要素は、前記システムを構築する各機器に分散して配置される。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態及び各変形例を自由に組み合わせたり、各実施の形態及び各変形例を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
この発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての態様において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1 地図情報処理装置、2 データベース、3 データ抽出部、4 入力部、5 距離設定部、6 表示部、7 表示制御部、11 更新データ作成装置、81 過去の道路リンク、86 現在の道路リンク、91 過去バッファ領域、96 現在バッファ領域。

Claims (11)

  1. 過去の道路リンクを含む過去の地図情報と、現在の道路リンクを含む現在の地図情報とを取得する取得部と、
    前記過去の道路リンクの形状と前記現在の道路リンクの形状との差分を、予め定められた地図情報を更新するための更新データとして抽出するデータ抽出部と
    を備え、
    前記データ抽出部は、
    前記過去の道路リンク及び前記現在の道路リンクのうち一方の道路リンクが、他方の道路リンクの形状を予め定められた距離だけ広げたバッファ領域内に含まれる場合には、前記差分を前記更新データとして抽出せず、
    前記更新データに基づいて更新された前記過去の地図情報を、前記差分が更新データとして抽出された道路リンクと、前記差分が更新データとして抽出されなかった道路リンクと、これら以外の道路リンクとを区別可能にして表示部に表示させる表示制御部をさらに備える、地図情報処理装置。
  2. 過去の道路リンクを含む過去の地図情報と、現在の道路リンクを含む現在の地図情報とを取得する取得部と、
    前記過去の道路リンクの形状と前記現在の道路リンクの形状との差分を、予め定められた地図情報を更新するための更新データとして抽出するデータ抽出部と
    を備え、
    前記データ抽出部は、
    前記過去の道路リンク及び前記現在の道路リンクのうち一方の道路リンクが、他方の道路リンクの形状を予め定められた距離だけ広げたバッファ領域内に含まれる場合には、前記差分を前記更新データとして抽出せず、
    前記予め定められた距離を変更する距離設定部をさらに備え、
    前記過去の地図情報または前記現在の地図情報は、前記他方の道路リンクの付加情報を含み、
    前記距離設定部は、前記他方の道路リンクの前記付加情報に基づいて、前記予め定められた距離を変更する、地図情報処理装置。
  3. 過去の道路リンクを含む過去の地図情報と、現在の道路リンクを含む現在の地図情報とを取得する取得部と、
    前記過去の道路リンクの形状と前記現在の道路リンクの形状との差分を、予め定められた地図情報を更新するための更新データとして抽出するデータ抽出部と
    を備え、
    前記データ抽出部は、
    前記過去の道路リンク及び前記現在の道路リンクのうち一方の道路リンクが、他方の道路リンクの形状を予め定められた距離だけ広げたバッファ領域内に含まれる場合には、前記差分を前記更新データとして抽出せず、
    前記予め定められた距離を変更する距離設定部をさらに備え、
    前記距離設定部は、前記他方の道路リンクのうち並行する道路リンクの間の距離に基づいて、前記予め定められた距離を変更する、地図情報処理装置。
  4. 過去の道路リンクを含む過去の地図情報と、現在の道路リンクを含む現在の地図情報とを取得する取得部と、
    前記過去の道路リンクの形状と前記現在の道路リンクの形状との差分を、予め定められた地図情報を更新するための更新データとして抽出するデータ抽出部と
    を備え、
    前記データ抽出部は、
    前記過去の道路リンク及び前記現在の道路リンクのうち一方の道路リンクが、他方の道路リンクの形状を予め定められた距離だけ広げたバッファ領域内に含まれる場合には、前記差分を前記更新データとして抽出せず、
    前記データ抽出部は、
    前記バッファ領域を用いて前記差分を前記更新データとして抽出しない場合であっても、互いに隣り合う複数の道路リンクを、当該複数の道路リンクのなす角度が予め定められた角度以上で連結するノードとして規定された折り返し点に関して、前記現在の道路リンクの前記折り返し点の数が、前記過去の道路リンクの前記折り返し点の数よりも少なくなる場合には、前記差分を前記更新データとして抽出する、地図情報処理装置。
  5. 過去の道路リンクを含む過去の地図情報と、現在の道路リンクを含む現在の地図情報とを取得する取得部と、
    前記過去の道路リンクの形状と前記現在の道路リンクの形状との差分を、予め定められた地図情報を更新するための更新データとして抽出するデータ抽出部と
    を備え、
    前記データ抽出部は、
    前記過去の道路リンク及び前記現在の道路リンクのうち一方の道路リンクが、他方の道路リンクの形状を予め定められた距離だけ広げたバッファ領域内に含まれる場合には、前記差分を前記更新データとして抽出せず、
    前記データ抽出部は、
    前記過去の道路リンクの形状を予め定められた距離だけ広げたバッファ領域と、前記現在の道路リンクの形状を予め定められた距離だけ広げたバッファ領域とに基づいて、前記更新データを抽出する、地図情報処理装置。
  6. 請求項1に記載の地図情報処理装置であって、
    前記データ抽出部は、
    前記予め定められた距離を半径とし、前記他方の道路リンク上に中心を有する円に基づいて、前記バッファ領域を生成する、地図情報処理装置。
  7. 請求項に記載の地図情報処理装置であって、
    前記距離設定部は、入力部で受け付けた距離前記予め定められた距離として設定する、地図情報処理装置。
  8. 請求項に記載の地図情報処理装置であって、
    前記他方の道路リンクの前記付加情報は、前記他方の道路リンクに関するエリアの属性情報、及び、前記他方の道路リンクに関する道路の属性情報の少なくとも1つを含む、地図情報処理装置。
  9. 請求項に記載の地図情報処理装置であって、
    前記データ抽出部は、
    前記過去の道路リンク及び前記現在の道路リンクのうち一方の道路リンクが、他方の道路リンクの形状を予め定められた距離だけ広げたバッファ領域内に含まれる場合であっても、前記他方の道路リンクが、前記一方の道路リンクの形状を予め定められた距離だけ広げたバッファ領域内に含まれない場合には、前記差分を前記更新データとして抽出する、地図情報処理装置。
  10. 請求項に記載の地図情報処理装置を用いた更新データの調整方法であって、
    (a)前記表示部に、前記更新データに基づいて更新された前記過去の地図情報を、前記差分が更新データとして抽出された道路リンクと、前記差分が更新データとして抽出されなかった道路リンクと、これら以外の道路リンクとを区別可能にして表示させる工程と、
    (b)前記工程(a)の後に前記予め定められた距離と異なる距離を入力部に入力し、距離設定部が、前記入力部で受け付けた当該距離を前記予め定められた距離として設定する工程と、
    (c)前記データ抽出部が、前記工程(b)で設定された前記予め定められた距離を用いて前記更新データを抽出する工程と、
    (d)前記工程(c)で抽出された前記更新データに基づいて更新された前記過去の地図情報について、前記工程(a)と同様の表示を行わせる工程と
    を備える、更新データの調整方法。
  11. (a)取得部が、過去の道路リンクを含む過去の地図情報と、現在の道路リンクを含む現在の地図情報とを取得する工程と、
    (b)データ抽出部が、前記過去の道路リンクの形状と前記現在の道路リンクの形状との差分を、予め定められた地図情報を更新するための更新データとして抽出する工程と
    を備え、
    前記工程(b)にて、前記データ抽出部は、前記過去の道路リンク及び前記現在の道路リンクのうち一方の道路リンクが、他方の道路リンクの形状を予め定められた距離だけ広げたバッファ領域内に含まれる場合には、前記差分を前記更新データとして抽出せず、
    前記過去の地図情報または前記現在の地図情報は、前記他方の道路リンクの付加情報を含み、
    (c)距離設定部が、前記他方の道路リンクの前記付加情報に基づいて、前記予め定められた距離を変更する工程をさらに備える、地図情報処理方法。
JP2016503845A 2014-02-21 2014-02-21 地図情報処理装置、地図情報処理方法及び更新データの調整方法 Active JP6246316B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2014/054111 WO2015125265A1 (ja) 2014-02-21 2014-02-21 地図情報処理装置、地図情報処理方法及び更新データの調整方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2015125265A1 JPWO2015125265A1 (ja) 2017-03-30
JP6246316B2 true JP6246316B2 (ja) 2017-12-13

Family

ID=53877799

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016503845A Active JP6246316B2 (ja) 2014-02-21 2014-02-21 地図情報処理装置、地図情報処理方法及び更新データの調整方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9851210B2 (ja)
JP (1) JP6246316B2 (ja)
CN (1) CN106030685B (ja)
DE (1) DE112014006392T5 (ja)
WO (1) WO2015125265A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018108632A1 (de) * 2016-12-13 2018-06-21 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Aktualisierung einer digitalen karte
CN108242145B (zh) * 2016-12-26 2020-10-16 阿里巴巴(中国)有限公司 异常轨迹点检测方法和装置
CN109389897B (zh) * 2017-08-04 2021-02-05 阿里巴巴(中国)有限公司 一种路形调整方法及装置
CN107885790B (zh) * 2017-10-19 2021-03-23 东南大学 一种道路空间网络多因子自动更新方法
JP6379271B1 (ja) * 2017-12-04 2018-08-22 ソフィア総合研究所株式会社 見守りシステム、見守り方法、見守り端末、サーバ、およびプログラム
JP7130138B2 (ja) * 2019-07-10 2022-09-02 三菱電機株式会社 地図差分検出装置、地図データ統合装置、地図差分修正装置、地図差分検出方法
CN112577498B (zh) * 2019-09-30 2023-06-23 阿里巴巴集团控股有限公司 道路数据更新方法、装置、电子设备及存储介质
JP7230778B2 (ja) * 2019-11-12 2023-03-01 トヨタ自動車株式会社 データ更新装置、データ更新方法、及びデータ更新プログラム
CN115777122A (zh) * 2020-07-10 2023-03-10 株式会社电装 地图处理***以及地图处理程序

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09269726A (ja) * 1996-03-29 1997-10-14 Honda Motor Co Ltd 高精度道路地図の作成方法
JP3496479B2 (ja) * 1997-10-16 2004-02-09 トヨタ自動車株式会社 道路データメンテナンスシステム
JP4063235B2 (ja) * 2004-03-30 2008-03-19 株式会社デンソー 道路情報収集装置
US7212155B2 (en) * 2004-05-07 2007-05-01 Navcom Technology, Inc. GPS navigation using successive differences of carrier-phase measurements
JP4654823B2 (ja) * 2005-08-03 2011-03-23 株式会社デンソー 道路地図データ更新システム及び道路検出システム
JP2008026032A (ja) * 2006-07-18 2008-02-07 Denso Corp 車両用ナビゲーション装置
JP2008250723A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Mitsubishi Electric Corp 道路線形管理装置及び道路線形管理システム並びに道路線形管理方法。
JP4711994B2 (ja) * 2007-03-30 2011-06-29 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 ナビゲーション装置及びその地図データ更新方法
JP5327497B2 (ja) * 2007-07-11 2013-10-30 日立オートモティブシステムズ株式会社 地図データ配信システム及び地図データ更新方法
EP3936825A1 (en) * 2008-10-21 2022-01-12 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Reporting of changes in navigation map data for navigation system
TW201024675A (en) * 2008-12-23 2010-07-01 Mitac Int Corp Electronic map update system and method thereof
JP5143149B2 (ja) * 2010-01-20 2013-02-13 クラリオン株式会社 地図情報配信方法および地図情報配信装置
JP5440854B2 (ja) * 2010-01-29 2014-03-12 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 地図更新データ供給装置及び地図更新データ供給プログラム
JP5511060B2 (ja) * 2010-03-23 2014-06-04 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 地図更新データ供給装置及び地図更新データ供給プログラム
JP5750866B2 (ja) * 2010-11-02 2015-07-22 富士通株式会社 地図更新装置、通信システムおよび地図更新方法
JP2012117906A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Navitime Japan Co Ltd ナビゲーションシステム、ナビゲーション方法、および、プログラム
CN102607577B (zh) * 2011-01-25 2015-08-12 北京四维图新科技股份有限公司 一种导航电子地图的增量更新方法、装置及***
JP5477311B2 (ja) 2011-02-28 2014-04-23 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 地図情報配信装置、地図情報配信方法及びプログラム
JP5831308B2 (ja) * 2012-03-13 2015-12-09 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 移動***置検出システム、移動***置検出装置、移動***置検出方法及びコンピュータプログラム
US20140107816A1 (en) * 2012-10-16 2014-04-17 Qualcomm Iskoot, Inc. Dynamically creating future routes based on user characteristics
US9816823B2 (en) * 2013-03-15 2017-11-14 Hewlett Packard Enterprise Development Lp Updating road maps

Also Published As

Publication number Publication date
DE112014006392T5 (de) 2016-11-17
WO2015125265A1 (ja) 2015-08-27
US9851210B2 (en) 2017-12-26
JPWO2015125265A1 (ja) 2017-03-30
CN106030685A (zh) 2016-10-12
CN106030685B (zh) 2019-03-15
US20160313131A1 (en) 2016-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6246316B2 (ja) 地図情報処理装置、地図情報処理方法及び更新データの調整方法
US10914607B2 (en) Method, apparatus and computer program product for providing route guidance to multiple points of interest
JP2010237124A (ja) 地図データ更新システム及び地図データ更新プログラム、並びにこれを利用したナビゲーション装置及び車両制御装置
US10473476B2 (en) Vehicle routing guidance to an authoritative location for a point of interest
US11193789B2 (en) Method, apparatus, and computer program product for identifying at-risk road infrastructure
JP2011220902A (ja) ナビゲーション装置および誘導経路探索方法
US10409842B2 (en) Storage medium, map information processing apparatus, and data generation method
JP6572672B2 (ja) 経路グラフ生成方法、装置、及びプログラム
JP2007212857A (ja) ナビゲーション装置
JP6605138B2 (ja) 情報処理装置および走行制御システム
JP6655038B2 (ja) 情報処理装置、プログラム
JP5225380B2 (ja) 地図データ更新装置、更新地図データ作成装置、地図データ更新方法、更新地図データ作成方法、地図データ更新プログラム、更新地図データ作成プログラム、および記録媒体
JP2007212836A (ja) 情報取得装置、情報表示装置及び情報取得方法等
JPWO2011121789A1 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および記録媒体
JP6666821B2 (ja) 経路案内装置、経路案内方法、及びプログラム
JP6804899B2 (ja) 表示制御装置、表示制御方法、表示制御プログラム及び表示制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP4028362B2 (ja) ナビゲーション装置、経路探索用データ更新方法、及び経路探索用データ更新プログラム
US20140039789A1 (en) Dynamic progressive map granularity for navigation
JP6347207B2 (ja) ナビゲーション装置、ナビゲーション方法およびナビゲーションプログラム
JP2013152500A (ja) ナビゲーションシステム、情報処理装置、情報処理サーバ、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラム
JP4930795B2 (ja) ナビゲーション装置及びナビゲーションプログラム
JP2018040593A (ja) 情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理方法
JP2016080664A (ja) 経路探索装置、経路探索方法、経路探索プログラム及び記録媒体
KR102104432B1 (ko) 네비게이션의 경로 설정 방법
JP2019148605A (ja) 経路探索装置、経路探索方法、経路探索プログラム及び記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170314

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171017

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6246316

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250