JP6245771B1 - 包装用容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】強度を十分に備えたうえで、しかも、収容物の視認性を低下させずに収容物の新鮮さやおいしさをそのまま伝えることができる包装用容器の提供。【解決手段】底面部10と該底面部10の周縁から上方に延びる側壁部とを備え、該側壁部は、複数のコーナー部21を有する水平方向断面視多角形状である透明の包装用容器であって、コーナー部21には、水平方向断面形状が外側に湾曲した曲線状である曲面形状部21bと、該曲面形状部21bの下側に位置し、水平方向断面形状が直線状である平面形状部21aとが設けられ、曲面形状部21bから平面形状部21aまで水平方向断面形状が段差なく連続的に変化している。【選択図】図1

Description

本発明は、カットフルーツ等の食品を収容することに適した、全体を透明な容器として視認性を向上させた包装用容器に関する。
近年では、コンビニエンスストアやスーパーマーケット等で、衛生的である合成樹脂シート製の包装用容器に食品を入れて運搬、陳列して販売されており、そのための容器も多岐にわたって製造されている。
このような容器として、下記特許文献1,2には、容器のコーナー部に、縦長リブを開口部からコーナー部の下端部分まで設けた容器が開示されており、この縦長リブによって、剛性を十分に備えた容器とすることができるとされている。また、コーナー部の下部に屈曲した屈曲部を形成しておき、縦長リブがこの屈曲部の頂点を通過して屈曲部内に至るよう形成することで剛性を備えた容器とすることができることが開示されている。
しかしながら、下記特許文献1,2のように、コーナー部に開口部から下端部分まで補強のための縦長リブを設けると、収容したカットフルーツ等の食品の視認性がコーナー部において著しく低下することになる。
特開2016―147711号公報 特開2016―147692号公報
そこで、本発明者らは、求められる容器の強度を十分に備えたうえで、しかも、収容物の視認性を低下させずに収容物の新鮮さやおいしさをそのまま伝えることができる、という相反する要求を満足させるべく鋭意研究した結果、本発明の容器を完成させたものである。
即ち、本発明に係る包装用容器は、多角形状の底面部と該底面部の周縁から上方に延びる側壁部とを備え、該側壁部の形状は、水平方向の断面から見て、下端から上面開口部までの全長に亘って、底面部の辺の数に対応した数の壁面部を有する多角形状である透明の包装用容器であって、側壁部の各コーナー部には、水平方向断面形状が外側に湾曲した曲線状である曲面形状部と、該曲面形状部の下側に位置し、水平方向断面形状が直線状である平面形状部とが設けられ、曲面形状部から平面形状部まで水平方向断面形状が段差なく連続的に変化していることを特徴とする。
該構成の包装用容器にあっては、コーナー部に曲面形状部と平面形状部とが設けられていると共に、曲面形状部から平面形状部まで水平方向断面形状が段差なく連続的に変化しているので、側壁部を構成している複数の壁面部や底面部にリブを設けなくても十分な強度を確保できる。そのため、容器の視認性をきわめて高く向上でき、コーナー部における視認性の低下も防止できる。特に、底面部を上にして使用する上下逆向きの陳列方法にも適しており、このように通常の容器の陳列とは上下を逆にして利用することで、カットフルーツやサラダ等の収容物の視認性を向上させることができ、ひいては収容物の新鮮さやおいしさを伝えることができる。
特に、側壁部は、底面部に対する傾斜角度が相対的に小さい緩傾斜部と、該緩傾斜部の上側に屈曲部を介して延設され、底面部に対する傾斜角度が相対的に大きく且つ緩傾斜部よりも上下方向の寸法が大きい急傾斜部とを備え、該急傾斜部におけるコーナー部に曲面形状部と平面形状部が形成されていることが好ましい。このように側壁部の下部に緩傾斜部が形成されることによって側壁部の強度を向上できる。また、緩傾斜部と急傾斜部との間に屈曲部が形成されることによっても側壁部の強度を向上できる。そして、急傾斜部は上下方向の寸法が大きいが、その急傾斜部に曲面形状部と平面形状部が形成されているので、上下方向の寸法が大きい急傾斜部の強度も十分に確保できる。更には、上下方向の寸法が大きい急傾斜部における視認性も向上させることができる。
また、本発明に係る包装用容器は、透明の容器本体と該容器本体に嵌合される透明の蓋とを備え、容器本体は、多角形状の底面部と該底面部の周縁から上方に延びる側壁部とを備え、該側壁部の形状は、水平方向の断面から見て、下端から上面開口部までの全長に亘って、底面部の辺の数に対応した数の壁面部を有する多角形状である包装用容器であって、側壁部の各コーナー部には、水平方向断面形状が外側に湾曲した曲線状である曲面形状部と、該曲面形状部の下側に位置し、水平方向断面形状が直線状である平面形状部とが設けられ、曲面形状部から平面形状部まで水平方向断面形状が段差部なく連続的に変化していることを特徴とする。
以上のように、コーナー部に曲面形状部と平面形状部とが設けられ、曲面形状部から平面形状部まで水平方向断面形状が段差なく連続的に変化しているので、容器の強度を十分に確保でき、しかも、収容物の視認性が低下することがなく、収容物の新鮮さやおいしさをそのまま伝えることができる。特に、底面部を上にした上下逆向きの陳列方法に適している。
本発明の一実施形態における包装用容器の容器本体を示す斜視図。 同包装用容器の蓋を示す斜視図。 同包装用容器の容器本体の正面図。 図3のA−A端面図。 図1のB−B端面図。 (a)は図1のC−C端面図、(b)は図1のD−D端面図。 同包装用容器の閉蓋状態であって上下逆向きの状態を示す斜視図。 (a)〜(d)は同包装用容器の蓋の突起の態様を示す模式図。 本発明の他の実施形態における包装用容器の容器本体を示す斜視図。 同包装用容器の容器本体の正面図。 図10のE−E端面図。 図9のF−F端面図。 (a)は図9のG−G端面図、(b)は図9のH−H端面図、(c)は図9のI−I端面図。
以下、本発明の一実施形態に係る包装用容器について図1〜図8を参酌しつつ説明する。本実施形態における包装用容器は、種々の食品(食材)の収容に適したものであって、食品の種類は特には問わないが、特に、サラダやカットフルーツ等、鮮度が購買意欲に大きな影響を与える食品に適している。
本実施形態における包装用容器は、図1及び図2のように、上面開口の容器本体1と、該容器本体1の上面開口部を閉塞すべく容器本体1に着脱可能に装着される蓋2とを備えており、容器本体1と蓋2は、何れも透明であって収容物を容器外部から視認できる。容器本体1と蓋2は何れも透明な合成樹脂シートを熱成形することにより形成されたものである。容器本体1と蓋2は、互いに嵌合する構成を備えることが好ましく、本実施形態では容器本体1の内側に蓋2が嵌合する内嵌合構造が採用されているが、容器本体1の外側に蓋2が嵌合する外嵌合構造であってもよい。
<容器本体1>
容器本体1は、底面部10と該底面部10の周縁から上方に向けて延びる側壁部と、該側壁部の上端から外方に向けて延びるフランジ部とを備えている。容器本体1の平面視形状は多角形状である。尚、角丸形状であってよい。底面部10の平面視形状は多角形状であり、側壁部を水平方向に切断した水平方向断面形状も多角形状であり、上面開口部の開口形状も多角形状である。尚、フランジ部の内縁の平面視形状は上面開口部の開口形状であって多角形状であるが、フランジ部の外縁の平面視形状は多角形状であってもよいし、多角形状でなくてもよい。本実施形態では、底面部10からフランジ部まで全体が平面視多角形状であって、特には矩形であり、更には正方形状である。
<底面部10>
底面部10は平面視正方形状であり、その外縁は四つの辺から構成される。底面部10にはリブ等の凹凸形状が形成されておらず、底面部10は水平な平坦面からなる。
<側壁部>
側壁部は、全体として角筒状であって、底面部10の辺の数に対応した数の壁面部20から構成されている。本実施形態では底面部10が四つの辺を有しているため、側壁部は、それに対応して四つの壁面部20から構成されている。各壁面部20は、底面部10の各辺から上方に向けて延びている。四つの壁面部20は周回方向に隣り合っていて、隣り合う壁面部20同士の間には上下方向に延びるコーナー部21が形成されている。
また、側壁部の各部を上下方向に見ると、図1、図3及び図4のように、側壁部は、底面部10の周縁から上方に拡開しつつ延びる角筒状の側壁主部30と、該側壁主部30の上側に一段外側に拡がる段差部31を介して延設され、上方に向けて徐々に内側に向かう角筒状の内嵌合部32とに区画される。側壁主部30は、側壁部の全体のうち側壁部の下端から上端に近い箇所までの大部分の領域を占める部分であって、内嵌合部32は、側壁主部30の最上部を構成する部分である。尚、底面部10と側壁主部30との境界部分には、上下方向に沿って外側に湾曲した曲面部33が形成されている。
<側壁主部30>
側壁主部30は、本実施形態では、更に上下二つの領域に区画できる。即ち、側壁主部30は、側壁主部30の下部を構成する角筒状の緩傾斜部30aと、側壁主部30の上部を構成する角筒状の急傾斜部30bとから構成されており、従って、緩傾斜部30aは側壁部の最下部を構成している。急傾斜部30bの上下方向の寸法は、緩傾斜部30aの上下方向の寸法よりも大きく、従って、急傾斜部30bが側壁主部30の主たる部分となっている。緩傾斜部30aは、底面部10の周縁から上方に向けて所定の傾斜角度で拡開しつつ延びていて、急傾斜部30bは、緩傾斜部30aの上端から上方に向けて所定の傾斜角度で拡開しつつ段差部31の内縁まで延びている。緩傾斜部30aの傾斜角度と急傾斜部30bの傾斜角度は、何れも水平面である底面部10に対する傾斜角度、即ち立ち上がり角度であって、急傾斜部30bの傾斜角度は、緩傾斜部30aの傾斜角度よりも大きい。尚、緩傾斜部30aの傾斜角度は45度以上としてよい。このように緩傾斜部30aの傾斜角度と急傾斜部30bの傾斜角度が互いに異なっていることから、緩傾斜部30aと急傾斜部30bとの境界部分には上下方向に折れ曲がった屈曲部30cが形成されている。該屈曲部30cは側壁部の全周に亘って水平方向に延びている。
側壁主部30のコーナー部21を除く四つの壁面部20にはリブ等の凹凸形状を形成しないことが必要である。四つの壁面部20は、それぞれ、緩傾斜部30aを構成する下部傾斜面20aと、急傾斜部30bを構成する上部傾斜面20bとを備えている。下部傾斜面20aと上部傾斜面20bは、屈曲部30cを介して上下に隣り合っている。従って、側壁主部30は、合計四つの下部傾斜面20aと四つの上部傾斜面20bとを備えている。下部傾斜面20aと上部傾斜面20bは、何れもリブ等の凹凸形状のない平面から構成されている。但し、下部傾斜面20aと上部傾斜面20bは、容器外側もしくは容器内側に向けて上下方向あるいは水平方向に湾曲した凸面状又は凹面状に湾曲していてもよい。
<コーナー部21>
側壁主部30は、四つのコーナー部21を有している。四つのコーナー部21は全て同じ構成である。コーナー部21は、図6のように、水平方向断面形状(水平方向に切断したときの断面形状)が外側に円弧状に湾曲した曲線状である曲面形状部21bと、水平方向断面形状が直線状である平面形状部21aとを備えている。曲面形状部21bは、水平方向に隣り合う壁面部20同士を曲面で結んでいて、その中心角は本実施形態では略90度である。平面形状部21aは、水平方向に隣り合う壁面部20同士を平面で結んでおり、従って、左右の壁面部20と平面形状部21aとは互いに屈曲した関係にあり、壁面部20と平面形状部21aとの間の屈曲角度は本実施形態では略45度である。
曲面形状部21bは上側に位置し、平面形状部21aは曲面形状部21bの下側に位置している。そして、コーナー部21における水平方向断面形状は、曲面形状部21bから平面形状部21aまで、段差のない状態で滑らかに連続的に変化している。即ち、曲面形状部21bと平面形状部21aとの間には、水平方向断面形状が上下方向に連続的に変化している形状変化部21cが存在している。図5にコーナー部21をその水平方向中央部において上下方向に切断した断面形状を示しているが、上側に位置する曲面形状部21bから下側に位置する平面形状部21aまで段差は存在せずに滑らかに連続した形状となっている。曲面形状部21bの外側への膨らみの程度が下側に向けて徐々に小さくなっていって最終的には膨らみが全くない状態の平面形状部21aとなる。
曲面形状部21bと形状変化部21cと平面形状部21aは、コーナー部21のうち急傾斜部30bに形成されている。具体的には、曲面形状部21bは、急傾斜部30bの最上部に位置し、急傾斜部30bの上端から下方に所定長さ延びている。平面形状部21aは、急傾斜部30bの最下部に位置し、急傾斜部30bの下端から上方に所定長さ延びている。そして、形状変化部21cは急傾斜部30bの上下方向の中途部に位置している。尚、コーナー部21の緩傾斜部30aは、その全体が平面形状部21aとなっている。
<内嵌合部32>
側壁主部30の上側に段差部31を介して内嵌合部32が形成されている。段差部31は、側壁主部30の上端と内嵌合部32の下端との間を連結していて、側壁主部30の上端から外側に向けて内嵌合部32の下端まで略水平に延びている。内嵌合部32は、段差部31の外縁から上側に向けて徐々に内側となるように傾斜している。即ち、内嵌合部32は、上側ほど内側となる逆テーパ状に形成されている。
<フランジ部>
内嵌合部32の上端から外側に向けてフランジ部が形成されている。フランジ部は全周に亘って形成されている。フランジ部の水平方向の寸法である幅は周回方向に沿って変化していてもよく、一定幅であってもよい。
フランジ部は、内嵌合部32の上端から外側に向けて略水平に延びる水平部12aと、該水平部12aの外縁から下方に垂直あるいは傾斜しつつ延びるスカート部12bとを備えて構成することができる。また、スカート部12bの下端から外側に向けて外周縁部12cを延設してよい。この外周縁部12cは略水平に設けたり若干下方に傾斜して設けたりしてよい。外周縁部12cには、極細の多数の凹凸を形成し、補強するとともに、指などがあたっても、指などを切ることがないようにされてよい。この凹凸は、外周縁部12cの外縁側にのみ形成してもよいし、外周縁部12cの外縁から内縁まで全幅に亘って形成してもよいし、外周縁部12cの外縁からスカート部12bにかけて連続するように形成してもよい。この凹凸は、正面から拡大して見たときに波形状とされ、多数の山と谷の方向が容器本体1の内外方向に沿っていて、フランジ部が角部を有する場合にはその角部と中心部とを結ぶ方向(放射方向)に平行に形成される。また、この凹凸は、例えば、平目ローレット目や綾目ローレット目のようなローレット目によって形成され、さらには、滑りにくいようにするため、綾目ローレット目によって形成することが好ましい。
<蓋2>
蓋2を平面側から見た斜視図を図2に示している。蓋2は、容器本体1の上面開口部を閉塞できるものであればよく、その形状、構造は問わない。本実施形態では、容器本体1の上面開口部が平面視正方形状であるのでそれに対応して蓋2は平面視正方形状であり、また、蓋2には、容器本体1の内側に嵌合する内嵌合構造が採用されている。即ち、蓋2は、容器本体1の内嵌合部32に嵌合する内嵌合部50を備えていて、内嵌合部50の上端から外側に向けてフランジ部51が延設されている。フランジ部51は略水平な水平部51aを有している。該水平部51aは、内嵌合部50の上端から外側に向けて延設されている。閉蓋状態において、蓋2のフランジ部51の水平部51aは、容器本体1のフランジ部の水平部12aと上下に重なり合って、互いに当接するか、あるいは、若干の隙間を介して対峙する。フランジ部51には容器本体1と同様の外周縁部51bを設けてよい。蓋2の外周縁部51bには容器本体1の外周縁部12cと同様の多数の凹凸を形成してよい。尚、蓋2の外周縁部51bの角部には摘み部51cを形成することが好ましい。
一方、蓋2は、内嵌合部50及びフランジ部51の内側に天面部52を備えている。天面部52は、フランジ部51の水平部51aよりも高さが低くなっている。図7のように閉蓋状態の包装用容器を上下逆向きに陳列した際に、蓋2のフランジ部51の水平部51aが設置面となる。その際、蓋2の天面部52は設置面よりも高い位置となる。更に、天面部52の高さは、内嵌合部50の下端と同じ高さがそれよりも低い高さとしてよい。
天面部52の周縁部の所定箇所には、閉蓋状態の包装用容器を上下に積み重ねた際に、上下の包装用容器同士の水平方向の相対的な位置ずれを抑制するための位置ずれ防止用の突起53が上方に向けて突設されていることが好ましい。突起53の形状や配置は種々であってよい。突起53の形状や配置の代表例を図8に示している。図8(a)のように、天面部52の各辺の辺中央部にそれぞれ突起53を形成してよい。その場合、突起53は各辺に沿って長い形状としてよい。図2に示している蓋2は天面部52の各辺の辺中央部にそれぞれ突起53を形成した態様である。また、天面部52の辺中央部ではなく天面部52の角部に突起53を設けてもよい。天面部52の角部に突起53を設ける場合には、縦横二方向(前後方向と左右方向の二方向)に設けることが好ましい。例えば、図8(b)のように、天面部52の角部にL字状に屈曲する突起53を設けてよい。また、縦横二方向に連続する形状ではなく、図8(c)のように天面部52の角部に縦方向と横方向が互いに分離したハの字状の突起53を設けてもよい。尚、四つの角部の全てに突起53を設けてもよいし、全ての角部に設けるのではなく、例えば、対角線上に位置する一対の角部のみに突起53を設けるようにしてもよい。更に、図8(d)のように天面部52の周縁部の全周に連続した突起53を設けてもよい。何れにしても天面部52の周縁部には、容器同士の縦横二方向の位置ずれを防止できるように突起53を形成することが好ましい。閉蓋状態の包装用容器を上下に積み重ねた際に、下側の包装用容器における蓋2の天面部52の突起53の内側に、その上側に積み重ねられた包装用容器の容器本体1の底面部10が係合することによって、包装用容器同士の水平方向の位置ずれが防止される。尚、閉蓋状態の包装用容器を上下逆向きとし、上下逆向きの包装用容器同士を上下に積み重ねた場合には、下側の包装用容器の底面部10が、上側の包装用容器における蓋2の天面部52の突起53の内側に係合する。
容器本体1の側壁主部30の上端や蓋2の側壁部の下端やなどには、容器本体1同士、あるいは、蓋2同士を積重ねた際に、容器本体1同士もしくは蓋2同士が互いににはまり込んでブロックしてしまわないように、ブロッキング防止の突起(図示省略)が設けられてよい。このブロッキング防止突起は、例えば蓋2の場合、蓋2が熱成形された後の工程において、複数の蓋2を重ね合わせる(スタッキングする)際に、重ねられた複数の蓋2同士が密着して離れ難くなることを防止するものである。このブロッキング防止突起により、重ねられた複数の蓋2を個々の蓋2に分離させることが容易となる。このブロッキング防止突起は、合成樹脂製シートから同時に成形される複数の蓋2ごとに、別々の位置に複数設けられている。よって、同時に成形され、その後に重ね合わされた複数の蓋2におけるブロッキング防止突起が同一の位置に存在しないようにできるため、蓋2同士が密着してしまうことを有効に防止できる。容器本体1の場合も同様である。
容器本体1及び蓋2はいわゆるシート成形により形成される。シート成形としては例えば真空成形、圧空成形、真空圧空成形、両面真空成形、熱板成形等があり、何れにしても合成樹脂シートを熱成形することにより形成される。合成樹脂シートは、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリスチレンやポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィンなどからなるシート、これらのシート素材として無機物を充填したシート、これらのシートを一軸又は二軸延伸させた延伸シートなどを使用できる。特に、これらのシートの中でも、透明性に優れたシートが好ましく、収容した食品を良好に視認できるので好適である。食品等を収容させるための容器本体1には、通常、0.2〜1mm程度の厚みの樹脂シートを用いることが好ましい。
以上のように形成された包装用容器にあっては、容器本体1にカットフルーツ等の食品を収容し、容器本体1の内嵌合部32の内側に蓋2の内嵌合部50を嵌合させて閉蓋状態とする。特に、蓋2を容器本体1に内嵌合させる構造であるため、水分を含んでいる食品を収容しても収容物の水分が包装用容器の外部に漏れ出しにくい。また、容器本体1と蓋2の双方が透明であって包装用容器の全体が透明であるため、収容物の視認性に優れており、あらゆる角度から収容物を視認できる。そして、容器本体1の底面部10や側壁主部30の上部傾斜面20b及び下部傾斜面20aにリブ等の凹凸形状が形成されておらず、容器本体1の底面部10や側壁主部30の上部傾斜面20b及び下部傾斜面20aが平滑面となっているので、収容物の鮮度やおいしさを購買者に強く伝えることができる。特に、図7のように容器本体1の底面部10が上を向いた上下逆向きの陳列状態とすることに適しており、視認性に優れた容器本体1の底面部10や側壁主部30を通して収容物を鮮明あるいは明瞭に視認できる。
更に、側壁主部30のコーナー部21に曲面形状部21bと平面形状部21aが形成されて曲面形状部21bから平面形状部21aへと水平方向の断面形状が段差なく滑らかに連続して変化しているので、四つの壁面部20や底面部10にリブを設けなくても十分な強度を確保でき、また、リブ等を設けた構成に比して視認性を向上させることができる。コーナー部21に縦方向の補強リブが形成されていないので、コーナー部21においても視認性が低下せず、しかも、曲面形状部21bから平面形状部21aへと水平方向の断面形状が滑らかに連続して変化していることから強度も十分に確保でき、強度と視認性という相反する課題を同時に解決することができる。特に、コーナー部21における側壁主部30の上部に縦方向の補強リブが形成されていないので、視認性の低下を防止できる。
また、急傾斜部30bは緩傾斜部30aよりも上下方向の寸法が大きいので、そのコーナー部21に曲面形状部21bと平面形状部21aが形成されていることにより、側壁主部30の視認性の低下が防止されると共に強度も容易に確保できる。また、急傾斜部30bの下側に屈曲部30cを介して緩傾斜部30aが形成されているので、リブ等を設けなくても側壁主部30の強度が確保されやすい。更に、緩傾斜部30aにも平面形状部21aを形成して、コーナー部21において、急傾斜部30bの平面形状部21aと緩傾斜部30aの平面形状部21aとが屈曲部30cを介して上下に隣り合っているので、屈曲部30cが形成されていても、視認性の低下を防止でき、特に上下逆向きとした陳列形態において効果を発揮する。
尚、図1〜図7に示した包装用容器は、浅型のものであったが、それよりも深い容器であってもよい。例えば、図9〜図13に上記実施形態の包装用容器よりも上下方向の寸法が大きくなった容器本体1の一例を示している。尚、蓋2は、図2のものを共用できる。
図9〜図13に示す容器本体1では、コーナー部21の下部に縦方向の補強リブ22を形成している。このようにコーナー部21の下部には補強リブ22を形成してもよいが、視認性を低下させるので、できる限り短くしておく必要がある。従って、コーナー部21に補強リブ22を形成する場合であっても、コーナー部21の側壁主部30の全高に亘って形成するのではなく、上部には補強リブを形成せず、下部のみに補強リブ22を形成するようにする。
図9〜図13に示す容器本体1は、図1に示したものとは主として急傾斜部30bの上下方向の寸法が異なっていて図1に示したものよりも長くなっている。コーナー部21における急傾斜部30bには上述したのと同様に曲面形状部21bと形状変化部21cと平面形状部21aが形成されている。補強リブ22は、コーナー部21における緩傾斜部30aに主として形成されており、補強リブ22は、コーナー部21における緩傾斜部30aの上下方向の全長に亘って形成されている。補強リブ22は、図13(c)のように縦方向に延びる凹溝状であって、より具体的には水平方向断面視においてV字状である。補強リブ22が形成されることにより、コーナー部21における緩傾斜部30aの水平方向断面形状は、左右一対の円弧が並設した形状となっている。
補強リブ22の下部22aは、底面部10と側壁部との境界部分に形成された曲面部33を下方に越えて底面部10の周縁部まで達している。但し、補強リブ22の下部22aは、曲面部33から底面部10へと向かうにつれて徐々に幅狭に形成されると共に徐々にその深さが浅くなっていく。補強リブ22の上部22bは、屈曲部30cを上方に越えて急傾斜部30bの下部まで延びている。但し、補強リブ22の下部22aは、屈曲部30cから上方に向かうほど徐々に幅狭に形成されると共に徐々にその深さが浅くなっていく。このように側壁主部30のコーナー部21の下部には補強リブ22を形成すると共に、側壁主部30のコーナー部21の下部には曲面形状部21bと形状変化部21cと平面形状部21aを形成してもよい。
1 容器本体
2 蓋
10 底面部
12a 水平部(フランジ部)
12b スカート部
12c 外周縁部
20 壁面部
20a 下部傾斜面
20b 上部傾斜面
21 コーナー部
21a 平面形状部
21b 曲面形状部
21c 形状変化部
22 補強リブ
22a 下部
22b 上部
30 側壁主部(側壁部)
30a 緩傾斜部
30b 急傾斜部
30c 屈曲部
31 段差部
32 内嵌合部
33 曲面部
50 内嵌合部
51 フランジ部
51a 水平部
51b 外周縁部
51c 摘み部
52 天面部
53 突起

Claims (3)

  1. 多角形状の底面部と該底面部の周縁から上方に延びる側壁部とを備え、該側壁部の形状は、水平方向の断面から見て、下端から上面開口部までの全長に亘って、底面部の辺の数に対応した数の壁面部を有する多角形状である透明の包装用容器であって、
    側壁部の各コーナー部には、水平方向断面形状が外側に湾曲した曲線状である曲面形状部と、該曲面形状部の下側に位置し、水平方向断面形状が直線状である平面形状部とが設けられ、
    曲面形状部から平面形状部まで水平方向断面形状が段差なく連続的に変化していることを特徴とする包装用容器。
  2. 側壁部は、底面部に対する傾斜角度が相対的に小さい緩傾斜部と、該緩傾斜部の上側に屈曲部を介して延設され、底面部に対する傾斜角度が相対的に大きく且つ緩傾斜部よりも上下方向の寸法が大きい急傾斜部とを備え、該急傾斜部におけるコーナー部に曲面形状部と平面形状部が形成されている請求項1記載の包装用容器。
  3. 透明の容器本体と該容器本体に嵌合される透明の蓋とを備え、容器本体は、多角形状の底面部と該底面部の周縁から上方に延びる側壁部とを備え、該側壁部の形状は、水平方向の断面から見て、下端から上面開口部までの全長に亘って、底面部の辺の数に対応した数の壁面部を有する多角形状である包装用容器であって、
    側壁部の各コーナー部には、水平方向断面形状が外側に湾曲した曲線状である曲面形状部と、該曲面形状部の下側に位置し、水平方向断面形状が直線状である平面形状部とが設けられ、
    曲面形状部から平面形状部まで水平方向断面形状が段差部なく連続的に変化していることを特徴とする包装用容器。
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