JP6230834B2 - 集積包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、集積包装体に関し、より詳しくは、複数の包装体を結束帯により結束してなる集積包装体に関する。
ウエットティッシュ等の内容物を収容する包装体を複数集積してなる集積体は、例えば、袋や箱に梱包された状態で流通販売されており、過剰包装となっている。そこで、かかる過剰包装に起因する開封作業の煩雑さや包材コストの増加を軽減するため、より簡易な集積体の包装形態(結束形態)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された結束形態は、第1の粘着シートを第1のパッケージと第2のパッケージとの間に形成される境界面をまたいで、第1のパッケージの第1の側面と第2のパッケージの第1の側面とに貼り付け、第2の粘着シートを第1のパッケージと第2のパッケージとの間に形成される境界面をまたいで、第1のパッケージの第2の側面と第2のパッケージの第2の側面とに貼り付けたものである。
特開2012−51603号公報
ところで、ウエットティッシュ等の内容物を収容する包装体は、内容物の取出口を覆う再貼着可能な蓋体が設けられているが、このような包装体は、上述のとおり、さらに袋で包装されているので、該蓋体が流通販売時等において剥がれることがない。このような包装体の複数集積を考えた場合、かかる蓋体が集積体の表面に位置する場合がある。この場合、上記特許文献1に記載されるような結束形態では、流通販売時等において蓋体が剥がれる恐れがあり、包装体の密閉性を確保することが難しい。
本発明の目的は、簡易な結束形態でありながら、包装体の密閉性に優れた集積包装体を提供することである。
本発明に係る集積包装体は、複数の包装体を結束帯により結束した集積包装体であって、前記包装体は、内容物の取出口と、該取出口を覆って設けられた蓋体とを有し、前記結束帯は、前記各包装体に跨って貼着され、前記蓋体の少なくとも一部を覆っているものである。
また、前記結束帯は、前記包装体の前記蓋体及び該蓋体の周囲の少なくとも一方に貼着される粘着部を有することが好ましい。
また、前記蓋体は、蓋摘み部を有し、前記蓋結束帯は、前記摘み部を覆って設けられていることが好ましい。
また、前記結束帯は、帯摘み部を有し、前記帯摘み部が、前記蓋摘み部と反対側に設けられていてもよい。
また、前記結束帯は、前記蓋体の全体を覆って設けられていてもよい。
また、前記結束帯は、幅方向に沿って形成された切断補助線を有し、前記切断補助線は、前記結束帯の前記蓋体を覆う部分を挟んで当該部分の両側に形成されていてもよい。
また、前記結束帯は、幅方向に沿って形成された切断補助線を有し、長手方向よりも前記幅方向に大きく延伸された延伸フィルムから構成されていてもよい。
本発明に係る集積包装体によれば、複数の包装体に跨って貼着されると共に、蓋体の少なくとも一部を覆う結束帯を備えているため、袋や箱で複数の包装体を梱包することなく各包装体を結束することができ、且つ集積包装体の流通販売時等における蓋体の剥離を防止して包装体の密閉性を確保することができる。つまり、かかる結束帯を備えた集積包装体は、簡易な結束形態でありながら、包装体の密閉性に優れた商品となる。
本発明の第1の実施形態である集積包装体を示す斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 図1に示す集積包装体を構成する結束帯を裏面側から見た平面図である。 図3のB−B線断面図である。 本発明の第2の実施形態である集積包装体を示す斜視図である。 図5に示す集積包装体を構成する結束帯を裏面側から見た平面図である。 本発明の第2の実施形態である集積包装体において、ミシン目線の変形例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の変形例を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。また、複数の実施形態や変形例を適宜組み合わせて用いることは当初から想定されている。
<第1の実施形態>
図1〜図4を参照しながら、第1の実施形態である集積包装体10について詳説する。
図1は集積包装体10を示す斜視図であり、図2は図1のA−A線断面図(集積包装体10を包装体11a,11b,11cの積み重なった方向に切断した断面図)である。図3,4は、集積包装体10を構成する結束帯30を示す図である。図1において、矢印Hで示す方向を厚み方向又は上下方向、矢印Lで示す方向を縦方向、矢印Wで示す方向を横方向とする。
図1,2に示すように、集積包装体10は、複数の包装体11a,11b,11cを結束帯30により結束したものである。各包装体は、それぞれ取出口15a,15b,15cと、該取出口を覆って設けられた蓋体13a,13b,13cと、を有する。結束帯30は、各包装体に跨って貼着され、蓋体13aの少なくとも一部を覆っている。集積包装体10は、1つの結束帯30により、3つの包装体11a,11b,11cを上下方向に積み重ねてなる集積体Pを結束した包装形態を有する。
本実施形態において、包装体11a,11b,11cは同じ形態を有するものであり、説明の便宜上、上から順にa,b,cを付している。なお、集積包装体10は、販売時において包装体11aが一番上となるように商品棚に陳列される。以下、各包装体で共通する内容は包装体11aを例に挙げて説明する。
包装体11aは、内容物として、例えば多数枚のウェットシートが積層されてなる積層物(図示せず)を収容する容器である。包装体11aは、ウェットシートに含まれる水分やアルコール等に対して不透過性の可撓性フィルム材によって形成されることが好ましい。可撓性フィルム材としては、例えば樹脂フィルムにアルミ箔を積層したフィルム材が好適に用いられる。但し、包装体11aに収容される内容物は、ウェットシートに限られず、例えば、ティッシュなどの乾燥シート、お菓子類などの食品、おもちゃ、文房具類、化粧品類などであってもよい。また、可撓性フィルム材は、単層又は複層の樹脂フィルム材で構成されていてもよい。
包装体11aは、内容物を収容する袋本体12aと、内容物の取出口15aと、取出口15aを覆って設けられた蓋体13aと、を有する。取出口15aは、袋本体12aに形成された内容物を取り出すための開口部であって、包装体11aに予め打ち抜かれた開口部を形成してもよいし、包装体11aの一部分に切込み線を設けておき、蓋体13aの剥離時に該切込み線で囲われた部分が蓋体13aと共に切り取られることで開口部が形成されてもよい。蓋体13aの裏面には、図示しない粘着剤層が設けられている。これにより、蓋体13aは取出口15aの周囲に再貼着可能に貼着される。蓋体13aは袋本体12aから完全に剥離しないように、袋本体12aに部分的に強く接着されている(蓋体13aの開封方向側)。なお、袋本体12aの各面のうち、取出口15aが形成され蓋体13aが貼着される面を天面16aとする。
袋本体12aは、厚み方向Hに対向する天面16a及び底面17aと、天面16a及び底面17aに一体的に連続し、横方向Wに対向する第1の側面18a(以下、単に「側面18a」とする)及び第2の側面19a(以下、単に「側面19a」とする)とを有する。図1では図示していないが、天面16aには、一般的に商品名やロゴマーク、各種デザイン等の商品識別等表示が印刷により付される。このため、一番上の包装体11aは、天面16aが上を向くように配置され、そこに貼着された蓋体13aは集積体Pの表面(上面)に位置する。
袋本体12aでは、縦シール部20aが底面17aの縦方向Lに沿って形成されている。縦シール部20aは、例えば袋本体12aを形成する可撓性フィルム材の基材となる長尺帯状フィルム材の幅方向(図中、横方向W)の両側縁部同士を重ね合わせて筒状に成形した後、その重ね合わせ部をヒートシール等により接合することにより形成される。また、袋本体12aの縦方向Lの両端部は、横シール部21a,22aにより閉塞されている。横シール部21a,22aは、例えば天面16aと底面17aと、をヒートシール等により接合して形成される。即ち、袋本体12aは、縦シール部20a及び横シール部21a,22aにより、内部が密封された状態に封止されている。
袋本体12aは、天面16aの略中央に形成された取出口15aを有する。取出口15aは、縦方向Lの両端部が円弧状をなす長孔形状を有している。但し、取出口15aの形状はこれに限定されず、例えば矩形状、円形状、楕円形状等の他の形状であってもよいし、切り目だけが形成されたスリット状であってもよい。
蓋体13aは、上記のように、取出口15aを覆って天面16aに貼着され、袋本体12aの内部を密閉状態に維持する。蓋体13aは、例えば袋本体12aと同じ可撓性フィルム材で構成され、取出口15aの全体を覆うことができる大きさに形成されている。なお、蓋体13aは、摘み部14a(蓋摘み部)を有することが好適である。
摘み部14aは、蓋体13aを剥離する際に指で摘ままれる部分である。このため、摘み部14aは、指で摘まみ易い形状、サイズを有することが好適である。本実施形態では、蓋体13aの縦方向一端部が突出して摘み部14aが形成されている。摘み部14aは、その裏面に粘着剤層を有さず又は後述の隠蔽層を有し、天面16aに貼着していないことが好ましい。
集積体Pは、各包装体の天面を上方に向けた状態で積み重ねて形成されている。即ち、包装体11cの天面16cが包装体11bの底面17bと接し、包装体11bの天面16bが包装体11aの底面17aと接するように、3つの包装体が積まれている。このため、包装体11b,11cの天面16b,16cに位置する蓋体13b,13cは集積体Pの表面に表れず、包装体11aの天面16aに位置する蓋体13aのみが集積体Pの表面に現れる。なお、集積体Pの積み重ね状態はこれに限定されず、例えば、複数の包装体のうちのいくつかが、各包装体の天面同士又は底面同士が接するように積み重ねられていてもよい。
結束帯30は、上記のように、集積体Pを結束する帯状のシートである。結束帯30は、集積体Pを構成する各包装体の表面に跨って貼着され、各包装体がばらばらにならないように各包装体同士を結束している。具体的には、集積体Pの一番下に位置する包装体11cの側面18cから一番上の包装体11aの天面16aの一部を覆い、側面18cと反対側の側面19cに亘って、結束帯30が設けられている。
ここで、図3,4を参照する。
図3,4(a)に示すように、結束帯30は、帯状の基材31と、該基材の裏面上に、各粘着部34a〜35cを形成する粘着剤層32及び弱粘着部36を形成する粘着剤層33と、を有する。粘着部34a,34b,34cは、それぞれ各包装体の側面18a,18b,18cに貼着される部分であり、粘着部34a,34b,34cは、側面18a,18b,18cと反対側の側面19a,19b,19cに貼着される部分である。弱粘着部36は、包装体11aの天面16a、より詳しくは蓋体13a及びその周囲の袋本体12aに貼着される部分である。
図4(a)に示す例では、粘着剤層32を所定のパターンで設けて各包装体への貼着を可能とする各粘着部を形成しているが、図4(b)に示すように、粘着剤層32を基材31の裏面の略全域に設けた後、粘着剤層32上に隠蔽層39(糊抑え層)を設けて各粘着部を形成してもよい。なお、図4(b)においては、弱粘着部36に対応する粘着剤層32上に隠蔽層をパターン状(例えば、平面視格子状やドット状)で設け、粘着力を隠蔽層39により調整することで弱粘着部36が形成されている。隠蔽層39は、粘着剤層32の粘着力を隠蔽する又は弱めるための層であって、例えば紫外線硬化型樹脂を含むマスキング剤を用いて設けることができる。
基材31の平面視形状は、各包装体に跨って貼着可能な形状であれば特に限定されないが、好ましくは平面視略矩形状である。基材31の長さ(長手方向Z1の長さ)は、例えば集積体を構成する包装体の個数等に応じて適宜変更でき、一般的に包装体の個数が増えると長くなる。基材31の幅(幅方向Z2の長さ)は、詳しくは後述するように、例えば結束状態の安定性や蓋体13aのサイズ等に応じて適宜変更できる。
基材31の構成材料としては、紙、不織布、合成紙、樹脂フィルム等が挙げられる。これらのうち、柔軟で機械的強度に優れた合成紙(例えば、(株)ユポ・コーポレーション社製の「ユポ」、東洋紡績(株)社製の「クリスパー」など)又は樹脂フィルムを用いることが好適である。樹脂フィルム等は、単層構造であってもよいし、2層以上が一体的に接着された積層体であってもよい。また、機能層(例えば、バリア性)を有する層を積層した積層体であってもよい。樹脂フィルム等の厚みは、特に限定されず、例えば25μm〜120μmであり、好ましくは30μm〜100μmである。
上記樹脂フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸等のエステル系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体等のスチレン系樹脂、環状オレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂から構成されるフィルムが例示できる。樹脂フィルムは、非延伸フィルム(延伸倍率が1.05倍以下のものを意味する)、一軸延伸フィルム、又は二軸延伸フィルムのいずれであってもよい。
基材31は、透明又は不透明のいずれであってもよいが、例えば包装体11aの天面16aに印刷された表示を結束帯30の上から透視できるようにするため、好ましくは透明である。「透明」とは、結束帯30の表面側から裏面側に存在するものを識別できる程度(透視できる程度)に光を通すことを意味し、無色・有色を問わない。基材31上には、所望の表示が印刷されていてもよいが、上記透明性を損なわない程度の表示であることが好ましい。なお、粘着剤層32,33も上記透明性を損なわないものが好ましい。包装体11aの表示と異なる表示を付す場合には、透明基材に所望の表示を施してもよいし、不透明基材(例えば、白色等)に所望の表示を施してもよい。
粘着剤層32は、各粘着部34a〜35cを形成するための層であって、例えば基材31の裏面上に粘着剤を塗布して設けられる。粘着剤としては、被着体である包装体の表面に貼着可能であり、貼着後も持続した粘着性を有するものを用いる。粘着剤は、包装体から剥離することができ且つ剥離後の再貼着が可能なものであってもよいし、剥離後の再貼着が不可能なものであってもよい。粘着剤層32は、所定の範囲内でベタ状に設けられてもよいし、平面視格子状やドット状など種々のパターンで設けられてもよい。
上記粘着剤としては、例えばアクリル系、ゴム系などの感圧型粘着剤を用いることができる。感圧型粘着剤は、室温で粘着性を有し、加圧することで被着体に接着する粘着剤であって、剥離後の再貼着が可能なものである。粘着剤には、室温で粘着性を有さず加熱することで粘着性を発現する感熱型粘着剤を用いることも可能である。
粘着剤層32により形成される粘着部34a,34b,34cは、基材31の長手方向中央よりも一端部側に設けられている。また、粘着部34a,34b,34cの間には、非粘着部を設けることが好適である。非粘着部は、粘着剤層32のパターンにより設けられてもよいし、粘着剤層32上に隠蔽層39を形成することで設けられてもよい。当該非粘着部は、隣接する各包装体の境界位置に対応して設けられる。粘着部35a,35b,35cは、基材31の長手方向中央よりも他端部側に設けられている。同様に、粘着部35a,35b,35cの間には、隣接する各包装体の境界位置に対応して非粘着部を設けることが好適である。即ち、各粘着部と非粘着部とが、基材31の長手方向に対して交互に設けられている。本実施形態のように、可撓性フィルム材によって形成された複数の包装体の集積体Pの境界位置には隙間(空間)が生じるが、上述のとおり、結束帯30の各包装体の境界位置に対応する部分を非粘着としておくことにより、結束帯30への隙間からの不要なゴミ等の付着が防止される。
粘着剤層33は、弱粘着部36を形成するための層であって、粘着剤層32と同様に基材31の裏面上に粘着剤を塗布して設けることができる。但し、粘着剤層33の粘着剤としては、例えば粘着剤層32の場合よりも粘着力が弱いものが用いられる。或いは、粘着剤層32の場合と同じ粘着剤を用いて、粘着剤の塗布面積、塗布厚み等を小さくすることにより、粘着剤層32の粘着力を弱くして弱粘着部36としてもよいし、粘着剤層32の場合と同じ粘着剤を用い、図4(b)に示すように、その上に隠蔽層39を設けることにより、粘着剤層32の粘着力を弱くして弱粘着部36としてもよい。
粘着剤層33により形成される弱粘着部36は、基材31の長手方向中央部に設けられている。結束帯30(基材31)の長手方向中央部及びその周辺部分は、包装体11aの天面16aを覆う部分(以下、「天面被覆部」という)となる。
ここで、再び図1,2を参照する。
図1,2に示すように、上記層構造を有する結束帯30は、集積体Pの上面、即ち包装体11aの天面16aを覆って設けられている。そして、結束帯30の天面被覆部は、天面16aに貼着された蓋体13aを覆っている。これにより、流通販売時等における蓋体13aの剥離を防止することができる。
結束帯30は、天面被覆部以外の部分(天面被覆部を隔てて長手方向両端側に位置する部分)が、各粘着部34a〜35cにより各包装体の互いに対向する各側面にそれぞれ貼着されている(以下、当該部分を「側面貼着部」という)。各側面貼着部は、互いに略平行となり、天面被覆部に対して略垂直に延びている。
結束帯30の天面被覆部は、少なくとも蓋体13aの摘み部14aを覆うことが好適である。蓋体13aの摘み部14a又はその近傍は、蓋体13aの剥離の起点となる部分であるから、摘み部14aを覆うことにより蓋体13aの意図しない剥離やいたずらによる剥離を防止し易くなる。本実施形態では、摘み部14aだけでなく蓋体13aの全体を覆って結束帯30が設けられている。
結束帯30の天面被覆部は、蓋体13a及びその周囲の少なくともいずれかに貼着される粘着部を有することが好適である。本実施形態では、蓋体13a及びその周囲の両方に貼着される弱粘着部36が設けられている。これにより、天面被覆部が天面16aから浮き上がることが防止され、蓋体13aの意図しない剥離がより確実に防止できる。弱粘着部36は、上記のように、側面貼着部の粘着部よりも包装体に対する粘着力が弱いことが好ましい。例えば、結束帯30を集積体Pから剥離する際に、結束帯30と共に蓋体13aが剥離されない程度の粘着力とすることが好ましい。
ここで、上記構成を備えた集積包装体10の使用状態を例示しながら、その作用効果について説明する。
集積包装体10では、包装体11aの天面16aが集積体Pの表面に位置している。そして、集積包装体10は、天面16aに印刷された商品識別等表示が見え易いように、天面16aを上にして商品棚等に陳列される。この場合、流通販売時等において蓋体13aが周囲の物に引っ掛かって剥がれる、或いはいたずら等により剥がされて包装体11aの密閉性が損なわれることが懸念されるが、集積包装体10によれば、包装体11aの密閉性を確保することができる。
即ち、集積包装体10は、集積体Pの表面に位置する包装体11aの蓋体13aが結束帯30によって覆われているため、流通販売時等における蓋体13aの剥離を防止して包装体11aの密閉性を確保することができる。特に、本実施形態では、摘み部14aを含む蓋体13aの全体が結束帯30で覆われており、且つ結束帯30が蓋体13a及びその周囲に貼着されていることから、包装体11aの密閉性に優れる。なお、透明な結束帯30を用いることにより、天面16aが結束帯30に覆われていても天面16aに印刷された商品識別等表示を透視することができる。
集積包装体10によれば、袋や箱で集積体Pを梱包することなく集積体Pを結束することができるため、開封作業が容易であり、また包材コストを削減することができる。集積包装体10を購入したユーザーは、集積体Pから結束帯30を剥離するという簡便な作業により、集積体Pの結束を解いて集積体Pを各包装体に分離することができる。以上のように、集積包装体10は、簡易な結束形態でありながら、集積体Pを構成する各包装体の密閉性に優れた商品となる。
<第2の実施形態>
図5〜図7を参照しながら、第2の実施形態である集積包装体50について詳説する。
図5は、第2の実施形態である集積包装体50の斜視図である。図6は、集積包装体50を構成する結束帯60を示す図である。ここでは、第1の実施形態と同一又は類似の構成要素には同一の符号を付して、重複する説明を援用により省略する。
図5に示すように、集積包装体50は、取出口15a,15b,15c及び該取出口を覆って設けられた蓋体13a,13b,13cを有する3つの包装体11a,11b,11cと、各包装体を複数集積してなる集積体Pに貼着され集積体Pを結束する結束帯60と、を備える。図6に示すように、結束帯60は、幅方向Z2に沿って形成された複数の切断補助線であるミシン目線61〜66を有する点で結束帯30と異なる。
ミシン目線61〜66は、例えば複数の貫通孔やスリット等のカット部が列状に並んで形成される。貫通孔等の形状やピッチ(間隔)は特に限定されず、基材31の特性等に応じて適宜設定できる。或いは、切断補助線として、ミシン目線の代わりに又はミシン目線と組み合わせて、ハーフカット線やスリットを適用してもよい。
ミシン目線61,62,63,64は、集積体Pを構成する各包装体の境界位置に対応して形成されることが好適である。当該各ミシン目線は、集積体Pの結束を解いて各包装体に分離する際に使用される。具体的には、ミシン目線61が粘着部34a,34bの間の非粘着部に、ミシン目線62が粘着部35a,35bの間の非粘着部に、それぞれ形成されている。また、ミシン目線63は、粘着部34b,34cの間の非粘着部に、ミシン目線64は、粘着部35b,35cの間の非粘着部に、それぞれ形成されている。
ミシン目線61,62,63,64は、結束帯60の幅方向両端縁を除く部分に形成されることが好適である。当該各ミシン目線は、例えば結束帯60の幅方向両端部から全幅の10%、より好ましくは15%の範囲を残して形成される。これにより、流通販売時等における結束帯60の破断を防止し易くなる。基材31に後述の延伸フィルムを用いた場合には、かかるミシン目線の形成パターンであっても、意図的に結束帯60を切断しようとする場合にはより容易に切断することができる。
ミシン目線65,66は、結束帯60の天面被覆部に形成されている。ミシン目線65,66は、天面被覆部の蓋体13aを覆う部分を挟んで当該部分の両側に形成されることが好適である。本実施形態では、弱粘着部36に近接する非粘着部であって弱粘着部36の両側に、結束帯60の全幅に亘ってそれぞれ形成されている。当該各ミシン目線は、天面被覆部の蓋体13aを覆う部分(弱粘着部36が形成された部分)を切除する際に使用される。
また、結束帯60の基材31を構成する樹脂フィルムは、非延伸フィルムであってもよいが、好ましくは延伸フィルムである。延伸フィルムとしては、一軸延伸フィルム、二軸延伸フィルムのいずれであってもよいが、基材31の長手方向よりも幅方向に大きく延伸されていることが好ましい。即ち、ミシン目線61〜66が延びる方向と、基材31を構成する延伸フィルムの延伸方向又は主延伸方向とを一致させる(略平行とする)ことが好ましい。
本実施形態では、使用時においてミシン目線61〜66で結束帯60が幅方向に沿って切断されるため、かかる延伸フィルムを用いることによりフィルムを構成する分子が幅方向に配向して当該切断が容易になる。延伸倍率は、長手方向に対して5倍〜20倍、好ましくは10倍〜20倍であり、幅方向に対しても例えば、1.5倍以下の低倍率で延伸されていてもよい。
また、結束帯60は、上記各ミシン目線により幅方向に沿って容易に切断可能であるから、粘着剤層32の粘着力を結束帯30の場合よりも強くしてもよい。例えば、人力で容易に剥離しない程度の粘着力としてもよい。当該構成によれば、流通販売時等における結束帯60の意図しない剥離が高度に防止される。この場合、各包装体に貼着された部分は、集積体Pが各包装体に分離された後であっても各側面に残ったままとなる。なお、この場合、包装体11aの天面16aは、各包装体の結束を解いた後であっても天面被覆部により覆われた状態である。このため、包装体11aから内容物を取り出す際には、ミシン目線65,66を用いて天面被覆部の蓋体13aを覆う部分が切除される。
集積包装体50によれば、集積包装体10と同様に、簡易な結束形態でありながら、集積体Pを構成する各包装体の密閉性に優れた商品となる。集積包装体50を購入したユーザーは、例えば結束帯60のミシン目線61,62,63,64が形成された部分に指を強く押し当てることで、当該各ミシン目線に沿って結束帯60を切断することができる。これにより、集積体Pの結束を解いて各包装体に分離することができる。ミシン目線61,62,63,64は、流通販売時等における結束帯60の破断を防止するため幅方向両端縁を除く部分に形成されるが、基材31に上記延伸フィルムを用いることで、意図的に切断しようとする場合には当該各ミシン目線に沿って結束帯60がより容易に切断される。
図7に示すように、ミシン目線61,62,63,64の中央部分に、ミシン目線に沿った切断の起点(きっかけ)となる切り込みを形成してもよい。この場合、当該切り込みが形成された部分に指を押し当てることで切断のきっかけが容易に形成され、ミシン目線に沿った結束帯60の意図的な切断が容易になる。図7(a)に示す例では、ミシン目線61の中央部分に、ミシン目線61と略直交する方向に延びた直線状の切り込み70が形成されている。図7(b)に示す例では、ミシン目線61の中央部分に、ミシン目線61のカット部同士をつなぐように湾曲した略半円状の切り込み71が形成されている。切り込み71は、ミシン目線61の上下にそれぞれ形成されている。
なお、上記実施形態は、本発明の目的を損なわない範囲で適宜設計変更できる。
上記実施形態では、結束帯30,60が集積体Pの一番上にある包装体11aの天面16a及び各包装体の側面を覆って貼着された形態を例示したが、例えば、結束帯は集積体の一番下に位置する包装体の底面まで回り込んで貼着されてもよい。また、上記実施形態では、天面被覆部が横方向Wに沿うように結束帯30,60を設けたが、天面被覆部が縦方向Lに沿うように結束帯を設けることもできる。
また、第1の実施形態の集積包装体10に、ミシン目線61,62,63,64又はミシン目線65,66の一方を形成してもよい。なお、切断補助線としてのミシン目線の形状はこれに限定されず、結束帯の幅方向に亘って1本又は複数本のミシン目線を形成してもよい。また、例えば、結束帯として上記のように引裂き性のよい延伸フィルムと、非延伸フィルムとを積層した基材を用い、非延伸フィルムにのみミシン目線、スリット等を形成しておくことで、結束帯の強度を保持しつつ、容易に切断することができる形態とすることができる。
また、上記実施形態では、結束帯30,60において、粘着部と非粘着部とが基材の長手方向に対して交互に設けられている例を示したが、結束帯の裏面に一様に粘着剤層が設けられていてもよい。また、弱粘着部36は設けられていなくてもよい。この場合であっても、結束帯30,60によって蓋体の一部が覆われているので、蓋体の不用意な剥離が防止される。
また、図8に示すように(ここでは、第1の実施形態の変形例として説明する)、結束帯30xに摘み部37を設けてもよい。図8に示す例では、第1の実施形態の集積包装体10にミシン目線65,66を形成した形態において、ミシン目線65と66との間の結束帯30xの幅方向一端部に摘み部37が形成されている。具体的には、当該一端部に弱粘着部36を設けず袋本体12aに対して非粘着とすることにより摘み部37が形成される。摘み部37の両端、即ちミシン目線65,66の端には、切込み38を設けることが好適である。なお、摘み部37は、蓋体13aの摘み部14aが設けられる側(結束帯30xの幅方向他端部側)と反対側に設けられている。このように構成することで、結束帯30xを切断する際に、弱粘着部36によって蓋体13aが一緒に剥離するのが確実に防止される。ミシン目線65,66に沿って結束帯30xの蓋体13aを覆っていた部分を剥離した後、例えば、結束帯30xの非粘着部を摘まんで各包装体の側面に貼着されている部分を剥離することで集積体Pの結束を解いて集積体Pを各包装体に分離することができる。
10 集積包装体、11a,11b,11c 包装体、12a,12b,12c 袋本体、13a,13b,13c 蓋体、14a 摘み部、15a,15b,15c 取出口、16a,16b,16c 天面、17a,17b,17c 底面、18a,18b,18c 第1の側面、19a,19b,19c 第2の側面、20a,20b,20c 縦シール部、21a,21b,21c,22a,22b,22c 横シール部、30 結束帯、31 基材、32,33 粘着剤層、34a,34b,34c,35a,35b,35c 粘着部、36 弱粘着部、39 隠蔽層、P 集積体

Claims (6)

  1. 複数の包装体を結束帯により結束した集積包装体であって、
    前記包装体は、内容物の取出口と、該取出口を覆って設けられた蓋体とを有し、
    前記蓋体は、蓋摘み部を有し、
    前記結束帯は、前記各包装体に跨って貼着され、前記蓋摘み部を覆って設けられている、集積包装体。
  2. 請求項に記載の集積包装体において、
    前記結束帯は、帯摘み部を有し、
    前記帯摘み部が、前記蓋摘み部と反対側に設けられている、集積包装体。
  3. 複数の包装体を結束帯により結束した集積包装体であって、
    前記包装体は、内容物の取出口と、該取出口を覆って設けられた蓋体とを有し、
    前記結束帯は、前記各包装体に跨って貼着され、前記蓋体の全体を覆って設けられている、集積包装体。
  4. 複数の包装体を結束帯により結束した集積包装体であって、
    前記包装体は、内容物の取出口と、該取出口を覆って設けられた蓋体とを有し、
    前記結束帯は、前記各包装体に跨って貼着され、前記蓋体の少なくとも一部を覆っており、
    前記結束帯は、幅方向に沿って形成された切断補助線を有し、
    前記切断補助線は、前記結束帯の前記蓋体を覆う部分を挟んで当該部分の両側に形成されている、集積包装体。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の集積包装体において、
    前記結束帯は、前記包装体の前記蓋体及び該蓋体の周囲の少なくとも一方に貼着される粘着部を有する、集積包装体。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載の集積包装体において、
    前記結束帯は、幅方向に沿って形成された切断補助線を有し、長手方向よりも前記幅方向に大きく延伸された延伸フィルムから構成されている、集積包装体。
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