JP6219410B2 - レスベラトロール誘導体の皮膚美白用途 - Google Patents

レスベラトロール誘導体の皮膚美白用途 Download PDF

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Description

本発明は、レスベラトロール誘導体の皮膚美白用途に関するもので、より具体的には、レスベラトロール又はそのヒドロキシ誘導体の、アセチル化誘導体又はその化粧品学的に許容可能な塩を有効成分として含む化粧料組成物;前記化粧料組成物を含む化粧品;レスベラトロール又はそのヒドロキシ誘導体の、アセチル化誘導体又はその薬学的に許容可能な塩を有効成分として含む皮膚の美白のための薬学組成物;前記皮膚の美白のための薬学組成物を含む皮膚外用剤;レスベラトロール又はそのヒドロキシ誘導体の、アセチル化誘導体又はその薬学的に許容可能な塩を個体に投与する皮膚美白方法;及び皮膚美白効果を有する新規レスベラトロール誘導体化合物に関するものである。
メラニン(melanin)は、自然界のあらゆる所に存在する色素として多くの有機体において発見されており、主に、動物の皮膚や眼などの組織に存在する黒色又は褐色の色素を総称する。これらは、主にグロブリン(globulin)と強く結合するメラニンタンパク質として存在し、水には溶解しないが、塩基性溶液又は濃い酸性溶液には溶解する。メラニンは、一定量以上の紫外線を遮断する機能を持つことから、皮膚の温度が維持されると共に紫外線から皮膚を守る役割をする。要するに、悪性黒色腫及び皮膚がんを誘発し得る紫外線を吸収し、無害な熱に転換する役割をする。また、このようなメラニン量によって皮膚の色が決まり、これらは、ヒトの皮膚の色を決める重要な要素として、皮膚だけでなく、毛、眼、耳、さらには、脳にも存在する。皮膚のメラニンは、メラニン細胞により生成されるが、人種によってメラニンを発現する遺伝子が異なり、これによって、メラニン細胞の量が調節されて皮膚の色が決まる。一部の動物やヒトでメラニン細胞が少ないか、或いは存在しない白色症(albino)が発見されることもある。メラニンは、小さい分子の集合体であり、様々な種類がある。その例として、フェオメラニン(pheomelanin)とユーメラニン(eumelanin)がヒトの皮膚と毛で発見されており、ユーメラニンが大部分を占めており、前記ユーメラニンの不足は白色症の最も主要な原因となっている。
皮膚に存在する適量のメラニンは、紫外線を吸収して健康的で、かつ、魅力的に見せるなどの肯定的効果を示すこともあるが、過剰なメラニンは、肌がくすんで見える原因になるので、美容の面ではあまり好ましくない。また、メラニンの過剰生成は、皮膚の黒化又はシミ、そばかすなどの色素性皮膚疾患を誘発させることもある。一般的に、皮膚の色素沈着過度は、ホルモン異常、遺伝的疾患などの内的要因及び/又は過剰な紫外線照射などの外的要因に起因する。
皮膚に色素が沈着する過程は、チロシナーゼ(tyrosinase)という酵素が作用し、引き続き、一連の酸化過程によりメラニン重合体が過剰に生成され、皮膚に蓄積されるものとして知られている。チロシナーゼは、アミノ酸の一種であるチロシン(tyrosine)を、メラニン重合体生成の中間物質であるドーパ(3,4-ジヒドロキシフェニルアラニン、DOPA)とドパキノン(DOPA-quinone)へと転換させるメラニンの生成過程において最も重要な酵素である。従って、前記チロシナーゼの発現を抑制したり、発現した酵素の活性を抑制することでメラニンを調節することができる。
美容上の目的又は皮膚疾患を治療することを目的として、皮膚美白効果を有する成分に関する研究が持続的に進められており、その方法の一つとして、メラニン生成に関与する主な酵素であるチロシナーゼの発現又は発現したチロシナーゼの活性を抑制する物質を持続的に発掘しようとする努力が続けられている。このような状況において、レスベラトロール及びオキシレスベラトロールは、天然物から抽出した成分であり、人体に害が少なく、メラニン生成を抑制する優れた効果を有する皮膚の美白のための組成物の候補として見なされている。しかし、これらの化合物は、化学的安定性が保障されないため、数ヶ月以上も保管しなければならない化粧料又は薬学組成物に剤形化するのが困難であるという問題がある。このような問題を克服するために、新たな剤形を開発するなどの努力が試みられているが、現在のところ確実な対応策は見出されていない。
本発明者らは、レスベラトロール又はオキシレスベラトロールのように人体に無害であり、優れた美白効果を保ちつつ化学的安定性が増加し、これを剤形化し長期間の保管に容易な物質を発掘しようと鋭意努力した結果、これらの化合物をアセチル化して得られた化合物が前述の効果を示すことを確認し、本発明を完成するに至った。
本発明の一つの目的は、レスベラトロール又はそのヒドロキシ誘導体の、アセチル化誘導体又はその化粧品学的に許容可能な塩を有効成分として含む化粧料組成物を提供することである。
本発明の他の目的は、前記化粧料組成物を含む化粧品を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、レスベラトロール又はそのヒドロキシ誘導体の、アセチル化誘導体又はその薬学的に許容可能な塩を有効成分として含む皮膚の美白のための薬学組成物を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、前記皮膚の美白のための薬学組成物を含む皮膚外用剤を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、レスベラトロール又はそのヒドロキシ誘導体の、アセチル化誘導体又はその薬学的に許容可能な塩を、それを必要とする個体に投与する段階を含む、皮膚の美白方法を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、皮膚美白効果を有するテトラアセチルオキシレスベラトロール化合物を提供することである。
本発明によるトリアセチルレスベラトロール及びテトラアセチルオキシレスベラトロールは、そのアセチル化以前の化合物であるレスベラトロール及びテトラアセチルオキシレスベラトロールと比べて美白効果を同レベルに維持しつつ、化学的安定性においては、遥かに優れた組成物を提供することから、美白のための化粧料及び薬学組成物として有効に使用することができる。
本発明によるレスベラトロール(I)又はオキシレスベラトロール(II)からそれぞれトリアセチルレスベラトロール(III)及びテトラアセチルオキシレスベラトロール(IV)を製造する反応式を示した図である。 レスベラトロール(I)、オキシレスベラトロール(II)、トリアセチルレスベラトロール(III)及びテトラアセチルオキシレスベラトロール(IV)のHPLCクロマトグラムを示した図である。 レスベラトロール(I)、オキシレスベラトロール(II)、トリアセチルレスベラトロール(III)及びテトラアセチルオキシレスベラトロール(IV)のUV吸収スペクトルを示す図である。 図4aは、(a)レスベラトロール(I)のH NMRスペクトルを示す図である。 図4bは、(b)オキシレスベラトロール(II)のH NMRスペクトルを示す図である。 図4cは、(c)トリアセチルレスベラトロール(III)のH NMRスペクトルを示す図である。 図4dは、(d)テトラアセチルオキシレスベラトロール(IV)のH NMRスペクトルを示す図である。 図5aは、(a)レスベラトロール(I)の13C NMRスペクトルを示す図である。 図5bは、(b)オキシレスベラトロール(II)の13C NMRスペクトルを示す図である。 図5cは、(c)トリアセチルレスベラトロール(III)の13C NMRスペクトルを示す図である。 図5dは、(d)テトラアセチルオキシレスベラトロール(IV)の13C NMRスペクトルを示す図である 図6aは、(a)レスベラトロール(I)の質量分析の結果を示す図である。 図6bは、(b)オキシレスベラトロール(II)の質量分析の結果を示す図である。 図6cは、(c)トリアセチルレスベラトロールの質量分析の結果を示す図である。 図6dは、(d)テトラアセチルオキシレスベラトロール(IV)の質量分析の結果を示す図である。 B16/F10細胞(A)及びHEMs細胞(B)において、レスベラトロール、オキシレスベラトロール、トリアセチルレスベラトロール及びテトラアセチルオキシレスベラトロールの濃度別処理による細胞生存力を測定した結果である。 B16/F10細胞(A)及びHEMs細胞(B)において、レスベラトロール、オキシレスベラトロール、トリアセチルレスベラトロール及びテトラアセチルオキシレスベラトロールの濃度別処理によるメラニン量を測定した結果である。
前記目的を達成するための一態様として、本発明は、レスベラトロール又はそのヒドロキシ誘導体の、アセチル化誘導体又はその化粧品学的に許容可能な塩を有効成分として含む化粧料組成物を提供する。
前記化粧料組成物は、皮膚美白効果を有するものであってもよい。本発明における用語「美白」とは、皮膚が紫外線に持続的に露出されることでメラニン細胞が増加し、それによって皮膚にメラニン色素が過剰に沈着するのを防止したり、既に沈着したメラニン色素を薄くする機能を言う。よって、過剰なメラニン色素の沈着によって生じるシミやそばかすの生成を抑制することができる。
本発明による前記アセチル化誘導体は、アセチル化以前の反応物に比べて化学的安定性が増加したことを特徴とするので、高温で長期間保管しても変色せず、有効成分の含量が一定に維持される。
レスベラトロール(resveratrol)は、5-[2-(4-ヒドロキシフェニル)エテニル]ベンゼン-1,3-ジオール(5-[2-(4-hydroxyphenyl)ethenyl]benzene-1,3-diol)というIUPAC名を持つ化合物であって、前記化合物は、下記の別称として表記することができる:3,5,4'-トリヒドロキシ-トランス-スチルベン(3,5,4'-trihydroxy-trans-stilbene);トランス-3,5,4'-トリヒドロキシスチルベン(trans-3,5,4'-trihydroxystilbene);3,4',5-スチルベントリオール(3,4',5-stilbenetriol);トランス-レスベラトロール(trans-resveratrol);(E)-5-(p-ヒドロキシスチリル)レソルシノール((E)-5-(p-hydroxystyryl)resorcinol); (E)-5-(4-ヒドロキシスチリル)ベンゼン-1,3-ジオール((E)-5-(4-hydroxystyryl)benzene-1,3-diol)。
前記レスベラトロールは、バクテリア又はカビのような病原体に対抗するために、いくつかの植物が自然に生産するフィトアレキシン(phytoalexin)であり、自然界に存在するフェノールの一種であるスチルベノイド(stilbenoid)である。前記スチルベノイドは、化学的な面において、スチルベン(stilbene)のヒドロキシ化された誘導体(hydroxylated derivatives)であり、生物学的な面においては、カルコン(chalcone)を利用する大部分の生合成経路に関与するフェニルプロパノイド(phenylpropanoids)に属する化合物である。赤いブドウの果皮と他の果物に多量に含まれているので、これらから抽出したり、化学的に又は代謝が調節された微生物を利用して生命工学的に合成して使用することができる。
現在、ヒトと動物に関するレスベラトロールの様々な効果が研究されている。長寿に関与することが知られているが、これは依然として議論の余地がある。マウスとラットの実験から、抗がん、抗炎症、血糖減少及びその他の有益な心血管係における効果を有することが確認された。しかし、ヒトに関して報告されている効果は、大部分好ましいものと判断されてはいるものの、これらには及ばない。例えば、生体的合成が向上するように製造された形態のレスベラトロールを、極めて高容量(3〜5g)で投与することにより血糖減少の著しい効果を確認した。また、老化防止効果を有することが知られてはいるものの、まだ科学的根拠は十分ではない。レスベラトロールに関する研究は、始まったばかりであり、ヒトに関する長期的な効果はまだ知られていない。
前記レスベラトロールのヒドロキシ誘導体は、好ましくはオキシレスベラトロール(oxyresveratrol)であってもよい。前記オキシレスベラトロールは、4-[(E)-2-(3,5-ヒドロキシフェニル)エテニル]ベンゼン-1,3-ジオール(4-[(E)-2-(3,5-dihydroxyphenyl)ethenyl]benzene-1,3-diol)というIUPAC名を持つ化合物であり、前記化合物は、下記の別称として表記することができる:2,3',4,5'-テトラヒドロキシ-トランス-スチルベン(2,3',4,5'-tetrahydroxy-trans-stilbene);2,3',4,5'-テトラヒドロキシスチルベン(2,3',4,5'-tetrahydroxystilbene);4-[(E)-2-(3,5-ジヒドロキシフェニル)ビニル]レソルシノール(4-[(E)-2-(3,5-dihydroxyphenyl)vinyl]resorcinol);テトラヒドロキシスチルベン(tetrahydroxystilbene)。
前記オキシレスベラトロールは、ラクチパンノキ(Artocarpus lakoocha)の赤味材(heartwood)に存在する一種のスチルベノイドであり、伝統薬剤である「Puag-Haad」の原料である。また、ホワイトマルベリー(white mulberry)として知られているクワ(Morus alba)に存在する化合物であるムルベロシドA(mulberroside A)のアグリコン(aglycone)である。オキシレスベラトロールもまた天然物から抽出したり、化学的に合成して使用することができる。潜在的チロシナーゼ(tyrosinase)阻害剤と見なされている。
本発明では、前記レスベラトロール又はそのヒドロキシ誘導体が皮膚美白効果を有することはできるが、特有の化学的不安定性によって実際に皮膚の美白のための組成物として使用することができないという点に着目し、皮膚美白効果を維持したり、増加させたりしながら、さらに安定性を付与し、実際に皮膚の美白のための組成物として使用できるようにするために研究した結果、アセチル化誘導体の形態にできれば前記のような条件を満たすことができることを見出した。従って、前記レスベラトロールのアセチル化誘導体、又はレスベラトロールのヒドロキシ誘導体のアセチル化誘導体を有効成分として含む場合、実際に使用可能に化粧料組成物又は下記で説明する皮膚の美白のための薬学組成物として製造し、有効に使用することができる。
前記レスベラトロールのアセチル化誘導体は、好ましくはトリアセチルレスベラトロール(triacetyl resveratrol)であってもよい。前記トリアセチルレスベラトロールは、トランス-トリアセチルレスベラトロール(trans-triacetylresveratrol);アセチル-レスベラトロール(acetyl-resveratrol );アセチル-トランス-レスベラトロール(acetyl-trans-resveratrol);トランス-レスベラトロールトリアセテート(trans-resveratrol triacetate);5-[(1E)-2-[4-(アセチルオキシ)フェニル]エテニル]-1,3-ベンゼンジオール-1,3-ジアセテート(5-[(1E)-2-[4-(acetyloxy)phenyl]ethenyl]-1,3-benzenediol-1,3-diacetate);4-[(E)-2-(3,5-ジアセトキシフェニル)ビニル]フェニルアセテート (4-[(E)-2-(3,5-diacetoxyphenyl)vinyl]phenyl acetate);レスベラトロール3,5,4'-トリアセテート(resveratrol3,5,4'-triacetate);3,5,4'-トリ-O-アセチルレスベラトロール(3,5,4'-tri-O-acetylresveratrol);3,5,4'- トリアセトキシ-トランス-スチルベン(3,5,4'-triacetoxy-trans-stilbene)及びトランス-3,5,4'-トリアセトキシスチルベン(trans-3,5,4'-triacetoxystilbene)などの異なる表記ができ、下記化学式1の構造式として表記することができる。
[化1]
また、前記レスベラトロールのヒドロキシ誘導体のアセチル化誘導体は、好ましくはテトラアセチルオキシレスベラトロール(tetraacetyl oxyresveratrol)であってもよい。前記テトラアセチルオキシレスベラトロールは、アセチル-オキシレスベラトロール(acetyl-oxyresveratrol);トランス-テトラアセチルオキシレスベラトロール(trans-tetraacetyloxyresveratrol);アセチル-トランス-オキシレスベラトロール(acetyl-trans-oxyresveratrol);トランス-オキシレスベラトロールテトラアセテート(trans-oxyresveratrol tetraacetate);4-[(E)-2-(3,5-ジアセトキシフェニル)エテニル]ベンゼン-1,3-ジアセテート(4-[(E)-2-(3,5-diacetoxyphenyl)ethenyl]benzene-1,3-diacetate);2,3',4,5'-テトラアセトキシ-トランス-スチルベン(2,3',4,5'-tetraacetoxy-trans-stilbene);2,3',4,5'-テトラアセトキシスチルベン(2,3',4,5'-tetraacetoxystilbene);及びテトラアセトキシスチルベン(tetraacetoxystilbene)などの異なる表記ができ、下記化合式2の構造式として表記することができる。
[化2]
本発明の具体的な実施例によれば、トリアセチルレスベラトロール及びテトラアセチルオキシレスベラトロールは剤形上において、アセチル化転移化合物であるレスベラトロール及びオキシレスベラトロールより化学的安定性が優れているので、高温で長時間保管しても変色せず、一定の含量を維持し、人体に適用される際に、エステル加水分解酵素(esterase)によって分解されてそれぞれレスベラトロール及びオキシレスベラトロールへと転換され、美白活性を示す。また、一次的に試験管内の細胞試験で細胞毒性が低いことを確認した後に人体に適用したところ、人体に無害でありつつ、優れた美白効果を示したことから、皮膚の美白のための化粧料及び薬学組成物として使用可能であるものと判断される。
本発明における組成物の有効成分として前記レスベラトロール又はそのヒドロキシ誘導体のアセチル化誘導体は、その化粧品学的に許容可能な塩の形態として使用することができる。塩としては、化粧品学的に許容可能な遊離酸(free acid)によって形成される酸付加塩が有用である。酸付加塩は、通常の方法、例えば、化合物を過剰の酸水溶液に溶解し、その塩を水混和性有機溶媒、例えば、メタノール、エタノール、アセトン又はアセトニトリルを使用して沈澱させることにより製造することができる。同じモル量の化合物及び水中の酸又はアルコール(例、グリコールモノメチルエーテル)を加熱し、引き続き前記混合物を蒸発させて乾燥したり、又は析出した塩を吸引ろ過することができる。この際、遊離酸としては、有機酸と無機酸を使用してもよく、無機酸としては、塩酸、リン酸、硫酸、硝酸、酒石酸などを使用してもよく、有機酸としては、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、リンゴ酸(maleic acid)、コハク酸、シュウ酸、ベンゾ酸、酒石酸、フマル酸(fumaric acid)、マンデル酸、プロピオン酸(propionic acid)、クエン酸(citric acid)、乳酸(lactic acid)、グリコール酸(glycollic acid)、グルコン酸(gluconic acid)、ガラクツロン酸、グルタミン酸、グルタル酸(glutaric acid)、グルクロン酸(glucuronic acid)、アスパラギン酸、アスコルビン酸、カーボン酸、バニリン酸、ヒドロヨウ素酸などを使用してもよいが、これらに限定されるものではない。
また、塩基を用いて化粧品学的に許容可能な金属塩を作ることができる。アルカリ金属又はアルカリ土類金属塩は、例えば、化合物を過剰のアルカリ金属水酸化物又はアルカリ土類金属水酸化物溶液中に溶解し、非溶解化合物塩をろ過した後、ろ液を蒸発、乾燥して取得する。また、これに対応する銀塩は、アルカリ金属又はアルカリ土類金属塩を適当な銀塩(例、硝酸銀)と反応させて得ることができる。
前記レスベラトロール又はそのヒドロキシ誘導体のアセチル化誘導体の化粧品学的に許容可能な塩は、特に指示されない限り、レスベラトロール又はそのヒドロキシ誘導体のアセチル化誘導体に存在し得る酸性又は塩基性基の塩をほとんど含む。例えば、化粧品学的に許容可能な塩としては、ヒドロキシのナトリウム、カルシウム及びカリウム塩などを含んでもよく、アミノ基のその他の薬学的に許容可能な塩としては、ヒドロブロミド、硫酸塩、水素硫酸塩、リン酸塩、水素リン酸塩、二水素リン酸塩、酢酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、マンデル酸塩、メタンスルホネート(メシル酸塩)及びp-トルエンスルホン酸塩(トシレート) などがあり、当業界に公知の塩の製造方法により製造することができる。
本発明の化粧料組成物は、前記有効成分を組成物全体に対して前記有効成分を0.001〜5重量%、好ましくは0.01〜5重量%で含むことができる。
本発明による化粧料組成物は、化粧料のための賦形剤をさらに含んでもよい。本発明による効果、すなわち、皮膚美白効果を阻害しない範囲で通常の化粧料に使用される公知の成分、例えば、保湿剤、粉末成分、紫外線吸収剤、酸化防止剤、美容成分、糖脂質、植物抽出液、防腐剤、香料、pH調整剤、色素、粘度調整剤又はゲル化剤などを補助成分として含んでもよい。
保湿剤の非制限的な例としては、プロピレングリコール、イソプレングリコール、1,2-ヘプタンジオール、1,3-ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキサンジオール、ポリエチレングリコールグリセリン、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、ポリグリセリン、ネオペンチルグリコール、ソルビトール、エリトリトール、ペンタエリトリトール、グルコース、ガラクトースなどのグリコール類、フルクトース、スクロース、マルトース、キシロース、キシロビオース、オリゴ糖の還元物、タンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン又はトリエタノールアミンなどであってもよい。
粉末成分の非制限的な例としては、酸化チタン、シリコン処理酸化チタン、酸化亜鉛及び硫酸バリウムなどの白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、チタン・酸化チタン焼結物及び群青色などの有色無機顔料、タルク、シリコン処理タルク、白雲母、カオリン、炭化ケイ素、ベントナイト、スメクタイト、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、珪藻土、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト及び窒化ホウ素などの白色体質粉体、二酸化チタン被覆雲母、酸化鉄雲母チタン、シリコン処理雲母チタン、魚鱗箔、ポリエチレン系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂及びシリコン樹脂などの有機高分子樹脂粉体、スレアリン酸亜鉛及びN-アシルリジンなどの有機低分子性粉体、澱粉、シルク粉末及びセルロース粉末などの天然有機粉体、赤色201号、赤色202号、橙色203号、橙色204号、青色404号及び黄色401号などの有機顔料粉体、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号及び青色1号などのジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキなどの有機粉体顔料、雲母、金粉、などの金箔粉体及び微粒子の酸化チタン被覆雲母チタンなどの複合粉体などであってもよい。
紫外線吸収剤の非制限的な例としては、ベンゾフェノン誘導体、パラアミノ安息香酸誘導体、メトキシケイ皮酸誘導体、ウロカニン酸などであってもよい。
酸化防止剤の非制限的な例としては、BHT、BHA、ビタミンC類、ビタミンE類、それらの誘導体及びそれらの塩であってもよい。
美容成分の非制限的な例としては、前記ビタミンを含むビタミン類、それらの誘導体及びそれらの塩、消炎剤及び生薬などであってもよい。
糖脂質の非制限的な例としては、スフィンゴ糖脂質などであってもよい。
植物抽出液の非制限的な例としては、アロエベラ、ウィッチヘーゼル(Witch Hazel)、キュウリ、レモン、ラベンダー及びバラなどの抽出物であってもよい。
防腐剤の非制限的な例としては、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、フェノキシエタノール及びエタノールなどであってもよい。
香料の非制限的な例としては、樟脳油(camphor oil)、みかん油、はっか油、ジャスミン・アブソリュート、パイン油、ライム油、ラベンダー油、バラ油及びマースクオイルなどであってもよい。
pH調整剤の非制限的な例としては、エデト酸、エデト酸ナトリウム、塩化ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム及びトリエタノールアミンなどであってもよい。
色素の非制限的な例としては、青色1号、青色204号、赤色3号及び黄色201号であってもよい。
粘度調整剤の非制限的な例としては、ポリビニルアルコール(PVA)、メチルセルロース(MC)、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルエチルセルロース、その他のセルロース誘導体、ポリビニルピロリドン(PVP)、カルボキシメチルセルロース、キサンタンガム(xanthan gum)、アルギン酸又はその塩、カラギーナン、クインスシード、アルカリゲネス産生多糖類、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸塩、アクリル酸ポリマー(鎖状型、架橋型)及びアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体などであってもよい。
ゲル化剤の非制限的な例としては、(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル及び(ベヘン酸/エイコサン二酸)ポリグリセリル-10、脂肪酸金属塩、ヒドロキシステアリン酸、テキストリン脂肪酸エステル、イヌリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、アシル化セロビオース、ジベンジリデンソルビトール、アミノ酸系ゲル化剤、無水ケイ酸、有機変性粘土鉱物、煙霧状シリカ、アルミナ、架橋型有機ポリシロキサン、ポリエチレンワックス又はパラフィンワックスなどの炭化水素ワックス、カルナウバワックス又はキャンデリラワックスなどの植物性ワックス、寒天及びゼラチンなどであってもよい。
本発明の化粧料組成物は、当業界で通常製造される任意の剤形にも製造することができ、例えば、溶液、懸濁液、乳濁液、ペースト、ゲル、クリーム、ローション、パウダー、石鹸、界面活性剤含有のクレンジング、オイル、パウダーファンデーション、エマルジョンファンデーション、ワックスファンデーション及びスプレーなどに剤形化することができるが、これらに限定されるものではない。より具体的には、柔軟化粧水、栄養化粧水、クリーム、栄養クリーム、マッサージークリーム、エッセンス、アイクリーム、クレンジングクリーム、クレンジングフォーム、クレンジングウオーター、パック、スプレー又はパウダーの剤形に製造することができる。
また、本発明の化粧料組成物は、一般皮膚化粧料に配合される化粧品学的に許容可能な担体を一種以上さらに含んでもよく、通常の成分を例に挙げると、乳分、水、界面活性剤、保湿剤、低級アルコール、増粘剤、キレート剤、色素、防腐剤、香料などを適宜配合してもよいが、これらに限定されるものではない。
本発明の化粧料組成物に含まれる化粧品学的に許容可能な担体は、剤形によって様々なものがある。本発明の剤形がペースト、クリーム又はゲルである場合には、担体成分として動物性油、植物性油、ワックス、パラフィン、澱粉、トラガント(tragacanth) 、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコン、ベントナイト、シリカ、タルク又は酸化亜鉛などを使用してもよい。
本発明の剤形がパウダー又はスプレーである場合には、担体成分としてラクトース、タルク、シリカ、アルミニウム水酸化物、ケイ酸カルシウム又はポリアミドパウダーを使用してもよく、特に、スプレーである場合には、さらにクロロプルオロヒドロカーボン(chlorofluorohydrocarbons)、プロパン/ブタン又はジメチルエーテルのような推進剤(プロペラント)を含んでもよい。
また、本発明の剤形が溶液又は乳濁液である場合には、担体成分として溶媒、溶解化剤又は乳濁化剤が使用され、例えば、水、エタノール、イソプロパノール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、ベンジル・ベンゾエート、プロピレングリコール、1,3-ブチルグリコールオイルがあり、特に、綿実油、落花生油、トウモロコシの粒の胚珠からとった油、オリーブ油、ひまし油及びごま油、グリセロール脂肪族エステル、ポリエチレングリコール又はソルビタンの脂肪酸エステルなどを使用してもよい。
また、本発明の製形が懸濁液である場合には、担体成分として水、エタノール又はプロピレングリコールのような液状希釈剤、エトキシル化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールエステル及びポリオキシエチレンソルビタンエステルのような懸濁剤、微小結晶性セルロース、アルミニウムメタヒドロキシド、ベントナイト、寒天又はトラガントなどを使用してもよい。
また、本発明の剤形が界面活性剤を含有するクレンジングである場合には、担体成分として脂肪族アルコール硫酸塩、脂肪族アルコールエーテル硫酸塩、スルホコハク酸モノエステル、イセチオン酸、イミダゾリウム誘導体、メチルタウレート、サルコシネート、脂肪酸アミドエーテル硫酸塩、アルキルアミドベタイン、脂肪族アルコール、脂肪酸グリセリド、脂肪酸ジエタノールアミド、植物性油、ラノリン誘導体又はエトキシル化グリセロール脂肪酸エステルなどを使用してもよい。
本発明の他の一態様として、前記化粧料組成物を含む化粧品を提供する。
前記発明における用語「化粧品」とは、人体を清潔にし、美化して魅力を増し、容貌を明るく変化させたり、皮膚、毛髪の健康を維持又は向上させるために、人体に使用される物品であり、人体に対する作用が緩和なものとして定義される。
好ましくは、本発明による化粧品は、皮膚美白効果を有する機能性化粧品であってもよい。前記「機能性化粧品」とは、特定の効果が強調された化粧品であり、皮膚の美白に役立つ製品、皮膚のシワの改善に役立つ製品、皮膚をきれいに焼いたり、紫外線から皮膚を守るために役立つ主品として限定される。
本発明による化粧品は、人体に適用する際に皮膚美白効果を示すことが確認されているため、機能性化粧品に属することは自明である。
前記本発明による化粧品は、スキンローション、スキンソフナー、スキントナー、アストリンゼントローション、ミルクローション、モイスチャーローション、栄養ローション、マッサージクリーム、栄養クリーム、モイスチャークリーム、ハンドクリーム、エッセンス、栄養エッセンス、パック、石鹸、シャンプー、クレンジングフォーム、クレンジングローション、クレンジングクリーム、ボディローション、ボディクレンザー、乳液、プレストパウダー(pressed powder)、ルースパウダー又はアイシャドーに剤形化されたものであってもよい。
本発明の他の一態様として、レスベラトロール又はそのヒドロキシ誘導体のアセチル化誘導体又はその薬学的に許容可能な塩を有効成分として含む皮膚の美白のための薬学組成物を提供する。
前記有効成分に関しては、前述のとおりであり、好ましくはレスベラトロールのヒドロキシ誘導体は、オキシレスベラトロールであってもよく、前記レスベラトロールのアセチル化誘導体は、トリアセチルレスベラトロールであってもよく、前記レスベラトロールのヒドロキシ誘導体のアセチル化誘導体は、テトラアセチルオキシレスベラトロールであってもよい。
前記化合物の定義は、前述のとおりである。
本発明における組成物の有効成分として、前記レスベラトロール又はそのヒドロキシ誘導体のアセチル化誘導体は、その薬学的に許容可能な塩の形態で使用することができる。前記薬学的に許容可能な塩の形態及び製造方法は、化粧品学的に許容可能な塩に関して記述したとおりである。
本発明の薬学組成物は、前記有効成分を組成物全体に対して0.001〜10重量%、好ましくは0.01〜10重量%、より好ましくは0.1〜10重量%で含むことができる。
本発明の薬学的組成物は、薬学的に許容可能な賦形剤をさらに含むことができる。本発明における用語「薬学的に許容可能な」とは、前記組成物に露出される細胞やヒトに対して毒性を示さない特性を持つことを意味する。前記担体は、緩衝液、保存剤、無痛化剤、可溶化剤、等張化剤、安定化剤、基剤、賦形剤、潤滑剤などの当業界に公知のものであれば、制限なく使用することができる。また、本発明の薬学組成物は、それぞれの通常の方法によって、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、懸濁液、エマルジョン、シロップ、エーロゾルなどの経口型剤形、外用剤、坐剤及び滅菌注射用液の形態に剤形化して使用することができる。さらに、軟膏剤、ローション剤、スプレー剤、パッチ剤、クリーム剤、散剤、懸濁剤、ゲル剤又はゲル形態の皮膚外用剤の形態として使用してもよい。本発明の組成物に含まれ得る担体、賦形剤及び希釈剤としては、ラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、マルチトール、澱粉、アカシアゴム、アルジネート、ゼラチン、リン酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、セルロース、メチルセルロース、微晶質セルロース、ポリビニルピロリドン、水、メチルヒドロキシベンゾエート、プロピルヒドロキシベンゾエート、タルク、ステアリン酸マグネシウム及び鉱物油が挙げられる。製剤化する場合には、通常使用される充填剤、増量剤、結合剤、湿潤剤、崩解剤、界面活性剤などの希釈剤又は賦形剤を使用して調剤される。経口投与のための固形剤としては、錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤などが含まれ、このような固形製剤は、前記組成物に少なくとも一つ以上の賦形剤、例えば、澱粉、炭酸カルシウム(calcium carbonate)、スクロース(sucrose)又はラクトース(lactose)、ゼラチンなどを混合して製造される。また、単純な賦形剤の他に、ステアリン酸マグネシウム、タルクのような潤滑剤も使用される。経口投与のための液状製剤としては、懸濁剤、内用液剤、乳剤、シロップ剤などが該当するが、通常使用される単純希釈剤である水、流動パラフィンの他に、様々な賦形剤、例えば、湿潤剤、甘味剤、芳香剤、保存剤などを含んでもよい。非経口投与のための製剤には、滅菌された水溶液、非水性溶剤、懸濁剤、乳剤、凍結乾燥製剤、坐剤が含まれる。非水性溶剤、懸濁剤としては、プロピレングリコール(propylene glycol)、ポリエチレングリコール、オリーブ油のような植物性油、エチルオレエート(ethyl oleate)のような注射可能なエステルなどを使用してもよい。坐剤の基剤としては、ウィテップゾール(witepsol)、マクロゴール、トゥイーン(tween)61、カカオ脂、ラウリン脂、グリセロゼラチンを使用してもよい。
本発明の他の一態様として、前記皮膚の美白のための薬学組成物を含む皮膚外用剤を提供する。
本発明の用語「皮膚外用剤」とは、一般的に皮膚外用に使用される物質全般を含む包括的な概念であって、前記薬学組成物を含む製形の非制限的な例としては、硬膏剤(PLASTERS)、ローション剤(LPTIONS)、リニメント剤(LINIMENTS)、液剤(LIQUIDS AND SOLUTIONS)、エアゾール剤(AEROSOLS)、エキス剤(EXTRACTS)、軟膏剤(OINTMENTS)、流エキス剤(FLUIDEXTRACTS)、乳剤(EMULSIONS)、懸濁剤(SUSPESIONS)、カプセル剤(CAPSULES)、クリーム剤(CREAMS)、軟質又は軽質ゼラチンカプセル、パッチ剤、徐方化製剤がある。
本発明による皮膚外用剤は、通常の無機又は有機担体、賦形剤及び希釈剤を加えて、固体、半固体又は液状の形態に製剤化された非経口投与剤であってもよい。前記非経口投与のための製剤としては、点滴剤、軟膏、ローション、クリーム、パッチ、スプレー、懸濁剤及び乳剤からなる群より選択される経皮投与型剤形であってもよいが、これらに限定されるものではない。
前記外用剤に含まれ得る担体、賦形剤及び希釈剤としては、ラクトース、デキストロース、スクロース、オリゴ糖、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、マルチトール、澱粉、アカシアゴム、アルジネート、ゼラチン、リン酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、セルロース、メチルセルロース、微晶質セルロース、ポリビニルピロリドン、水、メチルヒドロキシベンゾエート、プロピルヒドロキシベンゾエート、タルク、ステアリン酸マグネシウム及び鉱物油が挙げられる。
各剤形による皮膚の外用剤組成物において、前述した本発明の組成物以外の他の成分を、その他の皮膚外用剤の剤形又は使用目的などによって当業者が容易に適宜選定し配合してもよく、この場合、他の原料と同時に適用すると、相乗効果が得られる。
また、本発明による組成物が、薬学組成物として使用される場合に、防腐剤、安定化剤、水和剤又は乳化促進剤、浸透圧調節のための塩又は緩衝液などの薬学的補助剤及びその他の治療的に有用な物質をさらに含有してもよく、通常の方法によって非経口投与の形態で製形化することができる。
有効成分の実際の投与量は、症状の重症度、選択された投与経路、対象の年齢、性別、体重及び健康状態などの様々な関連因子を考慮して決定しなければならないものとして理解されるべきである。
一般的に、有効成分の投与量は、0.001ug/kg/日〜約2000ug/kg/日の範囲である。より好ましい投与量は、0.5ug/kg/日〜約2.5ug/kg/日である。外用投与は、1日に1回投与してもよく、数回に分けて投与してもよい。
本発明の他の一態様として、レスベラトロール又はそのヒドロキシ誘導体のアセチル化誘導体、又はその薬学的に許容可能な塩を、それを必要とする個体に投与する段階を含む皮膚の美白方法を提供する。
本発明の前記レスベラトロール又はそのヒドロキシ誘導体の、アセチル化誘導体又はその薬学的に許容可能な塩は、皮膚美白効果を示すので、前記化合物を含む組成物を使用した皮膚の美白方法を提供することができる。
また、本発明の皮膚美白効果により皮膚への色素沈着を予防又は改善したり、色素沈着による症状を矯正又は回復させることができる。前記色素沈着による症状としては、シミ、そばかす、脂漏性角化症(老人性黒子、黒いシミ)及び炎症や刺激後の色素沈着過度などを含むことができる。
本発明における用語「個体」とは、前記のような皮膚の美白を必要とするヒトを含む全ての動物を意味し、より具体的には、皮膚に色素沈着が生じたり、若しくは生じ得る、又は前記色素沈着による症状が現れたり、若しくは現れ得るヒトを含む全ての動物を意味することができる。よって、本発明の前記化合物又はそれを含む組成物を個体に投与することによって、効果的に皮膚美白効果を達成することができ、皮膚の色素沈着を予防又は改善したり、色素沈着による症状を矯正又は回復させることができる。本発明の薬学的組成物は、既存の皮膚の美白のための薬学組成物と並行して使用することができる。
本発明における用語「投与」とは、任意の適切な方法により個体に所定の物質を提供することを総称する意味であり、前記投与経路は、目的とする皮膚に到達できるものであれば、任意の経路を通じて投与してもよい。前記投与は、経口又は非経口投与であってもよく、好ましくは非経口投与で行われてもよく、より好ましくは皮膚に塗布する形態で行われてもよい。
本発明における用語「塗布」とは、任意の適切な方法により個体の皮膚に本発明による組成物を接触させる全ての方法を意味し、これによって、該組成物を皮膚内部に吸収させることを目的とする。
本発明の他の一態様としては、下記化合式2で表される皮膚美白効果を有する化合物を提供する。
〔化学式2〕
前記化学式2で表される皮膚美白効果を有する化合物は、テトラアセチルオキシレスベラトロールであり、オキシレスベラトロールのアセチル化反応又はエステル化反応により製造することができる。
本発明における用語「アセチル化(acetylation)」とは、IUPAC命名法によると、ethanoylation反応と呼ばれる反応であり、化合物にアセチル官能基( acetyl functional group)を導入する反応である。その結果として、活性水素原子がアセチル基に置換されることにより、アセトキシ基(acetoxy group)が置換された化合物を提供する。代表的な例としては、サリチル酸からアスパリンを合成する反応などがある。特に、アセチル基が、ヒドロキシ基の水素原子を置換する反応の場合には、結果物として特別な形態のエステルであるアセテートを生成する。ヒドロキシと反応するアセチル化剤としては、無水酢酸を使用してもよいが、これらに限定されるものではない。前記アセチル化反応は、当業界に公知の方法を制限なく利用して行うことができる。
本発明における用語「エステル化(esterification)反応」とは、例えば、カルボン酸(RCOOH)を、アルコール(R’OH)と酸触媒下で加熱しながら反応させ、エステル(RCOOR’)と水(HO)を生成する反応である。前記酸触媒としては、濃縮硫酸、塩酸又はp-トルエン硫酸(p-toluenesulfonic acids)などを使用してもよく、乾燥塩化水素気体を使用してもよいが、これらに限定されるものではない。普通、エステル化反応は、遅くて可逆的であるため、もう一つの生成物である水を持続的に除去しながら反応させ逆反応を抑制することによって、収率を上げることができる。また、反応物であるアルコールやカルボン酸に比べて、生成物であるエステルの沸騰点が低い場合には、蒸留によって生成物を回収しながら反応を持続させる方法を用いることができる。前記エステル化反応は、当業界に公知の方法を制限なく用いて行うことができる。
本発明の具体的な実施例によれば、それぞれ3つ又は4つの反応可能なヒドロキシ基を含むレスベラトロールとオキシレスベラトロールを、ピリジン存在下で無水酢酸と反応させ、3つ又は4つのヒドロキシ基の水素原子が、全てアセチル基に置換されたトリアセチルレスベラトロール及びテトラアセチルオキシレスベラトロールを生産した(図1、実施例1及び2)。
以下、実施例によって本発明をより詳細に説明する。これらの実施例は、本発明をより具体的に説明するためのものであって、本発明の範囲がこれらの実施例によって限定されるものでなない。
実施例1:トリアセチルレスベラトロール(triacetyl resverat rol;III)の製造

20gのレスベラトロール(resveratrol;I)をピリジン100g及び 無水酢酸(acetic anhydride)200gの混合物に溶かした後、常温 で24時間攪拌した。前記混合物に水700gを徐々に添加しながら混合し反応物を沈 殿させた。これを、ろ過して前記沈殿物を回収し水で洗浄した後、エタノール2000 gに加熱しながら溶かし常温に放置して結晶化を誘導した。これを、再びろ過して結晶 を回収し乾燥させて22gのトリアセチルレスベラトロール(triacetyl r esveratrol;III)を取得した。
実施例2:テトラアセチルオキシレスベラトロール(tetraacetyl ox yresveratrol;IV)の製造

20gのオキシレスベラトロール(oxyresveratrol;II)をピリジ ン200g及び無水酢酸(acetic anhydride)50gの混合物に溶か した後、50℃で3時間攪拌した。前記混合物に水750gを徐々に添加しながら混合 し反応物を沈殿させた。これを、ろ過して沈殿物を回収し水で洗浄した後、エタノール 200gに溶かし水100gを徐々に加えて常温に放置し、結晶化を誘導した。これを 、再びろ過して結晶を回収して乾燥し、24gのテトラアセチルオキシレスベラトロー ル(tetraacetyl oxyresveratrol;IV)を取得した。
分析例1:製造したトリアセチルレスベラトロール及びテトラアセチルオキシレスベラトロールの分析
前記実施例1及び2で製造したトリアセチルレスベラトロール及びテトラアセチルオキシレスベラトロールを確認するために、HPLC、UV及びNMRを用いて分析した。
1−1:HPLC分析
HPLCによる分析は、UV/VIS 151検出器が装着されたギルソンHPLCシステム(Gilson Inc.,Middleton,WI,USA)を用いた。固定相としては、5μmヘクターMC18カラム(Hector-MC18 column;4.6mm×250mm;RS tech co.,Daejeon,Korea)を使用した。移動相としては、0.5%ギ酸(formic acid;A)とアセトニトリル(acetonitrile;B)の混合溶液を用いて、50分にかけてBの含量を30%〜100%の一定の勾配で増加させながら行った。流速は、分当たり0.8mLであり、紫外線検出器の検出波長は、280nmに設定した。濃度を1mMに調整した試料20μLを使用した。
HPLCの分析結果を図2に示した。それぞれの化合物は、特異的なリテンションタイム(retention time)のピークにより確認した。
1−2:吸光度分析
製造した試料をエタノールに溶かし、Shimadzu UV−1650PC分光光度系(Shimadzu Corporation,Kyoto,Japan)を用いてUV吸収スペクトルを記録した。
測定結果は、図3に示した。それぞれの化学物は、特異的な吸収スペクトルを表し、アセチル化誘導体は、アセチル化以前の反応物に比べて多少短波長で吸収スペクトルが移動することを確認した。
1−3:NMR分析
製造した試料をアセトン-d6に溶かして500Mhz Varian Unity INOVA 500 FT−NMR(Varian Inc.,Palo Alto,CA,USA)を用いてH-及び13C-NMRスペクトルを得た。 テトラメチルシラン(tetramethylsilane)を基準に、化学的移動(chemicla shift;δppm)を記録した。その結果は、図4及び5にそれぞれ示した。
1−4:MS分析
Agilent5975C GC/MSD質量分光光度系を用いてDIP/MSスペクトルを測定し、その結果を図6に示した。
実施例3:細胞レベルにおける試験管内のトリアセチルレスベラトロール及びテトラアセチルオキシレスベラトロールの美白効果の評価
前記実施例1及び2で製造したトリアセチルレスベラトロール及びテトラアセチルオキシレスベラトロールの皮膚における美白効果を解明するために、チロシナーゼ(tyrosinase)阻害活性及び細胞生存力に対する影響と細胞のメラニン(melanin)生成抑制効果を確認した。
前記化合物の効果を細胞レベルで確認するために、マウス黒色腫B16F10細胞をAmerican Type Culture Collection(ATCC)から購入して使用した。細胞は、10%ウシ胎児血清(fetal bovine serum;FBS)、ペニシリン(penicillin)100U/mL及びストレプトマイシン(streptomycin)0.1mg/mLを含有するDMEM培地を使用して37℃、5%COインキューベーターで培養した。
3−1:試験管内におけるチロシナーゼ活性阻害効率
培養した細胞を回収して細胞溶解液(10mM Tris-Cl、 pH7.4、 120mM NaCl、25mM KCl、2mM EGTA、1mM EDTA、0.5%トリトンX-100、タンパク質分化酵素阻害剤混合物)を加えて45分間氷上に放置し細胞を崩壊した後、4℃、14000gで15分間遠心分離して上清液を取り、酵素活性測定に用いた。
96ウェルマイクロプレートに、0.1M リン酸緩衝溶液(pH6.8)、チロシナーゼとして細胞溶解液20μg/mL、0.5mM L-チロシン(tyrosin)、1μM L-トーパ(DOPA)及び様々な濃度の試験物質を含み、反応液の体積が200μLになるように、37℃で60分間反応させた。マイクロプレートリーダーを用いて反応生成物であるドーパクロム(DAPA Chrome)の吸収波長である490nmでOD(optical density)を測定し、酵素活性を評価した。チロシナーゼ活性阻害率を下記式により計算した。
チロシナーゼ活性阻害率(%)
=[(ODcontrol/tyrosinase-ODexperiment/tyrosinase)/(ODcontrol/tyrosinase-ODcontrol)]×100
ODcontrol;ビヒクルのみを含有する際の測定値
ODcontrol/tyrosinase;ビヒクル及びチロシナーゼを含有する際の測定値
ODexperiment/tyrosinase:試料及びチロシナーゼを含有する際の測定値
計算の結果は、下記表1に示した。表1に示すように、実施例1と2で製造したトリアセチルレスベラトロール及びテトラアセチルオキシレスベラトロールは、レスベラトロール及びオキシレスベラトロールよりさらに効果的にチロシナーゼの活性を阻害することが確認された。具体的には、トリアセチルレスベラトロールとテトラアセチルオキシレスベラトロールは、細胞溶解液中に含まれるエステル加水分解酵素(esterase)によってそれぞれレスベラトロール及びオキシレスベラトロールへと転換されてチロシナーゼ阻害活性を示すものと推測されており、アセチル化の後にチロシナーゼ阻害活性がより増加することが確認された。
一方、オキシレスベラトロール及びテトラアセチルオキシレスベラトロールの試験管内におけるチロシナーゼ阻害活性がレスベラトロール及びトリアセチルレスベラトロールより高いことが確認された。
3−2:細胞生存力への影響
細胞生存力は、トリパンブルー色素排除試験法(trypan blue exclusion assay)により測定した。具体的には、マウスのB16/F10黒色腫細胞及びヒト表皮メラニン細胞(human epidermal melanocytes、HEMs)を使用しており、それぞれの細胞に各試験物質を3〜100μM処理した後、細胞をトリプシン処理によって回収し、1200rpmで3分間遠心分離した。細胞を培地から浮遊させ、0.1%トリパンブルー溶液(Sigma−Aldrich)と1:1の比率で混合した。染色された死細胞と、染色されていない生細胞の数を顕微鏡下で血球計算器(hemocytometer)により数えた。
結果は図7に示すように、全般的に低い濃度では、細胞毒性を示さないことが確認された。まず、B16/F10細胞に対する実験結果、オキシレスベラトロールがレスベラトロールに比べて、細胞生存率の面において優れており、トリアセチルレスベラトロールはレスベラトロールに比べて、テトラアセチルオキシレスベラトロールはオキシレスベラトロールに比べて、それぞれ細胞毒性が少ないことを確認することができた(図7a)。また、HEMs細胞に対する実験結果、30μM以下の濃度でトリアセチルオキシレスベラトロールは、レスベラトロールに比べて細胞毒性が少なく、テトラアセチルオキシレスベラトロールは、オキシレスベラトロールと細胞生存率が類似したレベルを示すことが確認された(図7b)。これらの結果から、前記アセチル化誘導体は、それぞれのアセチル化以前の化合物に比べて、細胞生存率の面において優れており、安定性を持つことが分かった。
3−3:細胞におけるメラニン生成抑制効果
細胞内におけるメラニン生成を、マウスB16/F10黒色腫細胞及びヒト表皮メラニン細胞(HEMs)を使用して測定した。B16/F10細胞は、試験物質を濃度別に60分間処理した後、100nMのα-MSHで48時間刺激した。HEMs細胞は、試験物質を濃度別に60分間前処理した後、1.0mM L-チロシンで48時間刺激した。前記手順を、培地交換しながら3回繰り返した。細胞内で生成されたメラニンを0.1M NaOHで、60℃、60分間抽出し、メラニンの吸収波長である490nmの吸光度を測定して定量し、タンパク質量を標準化した。タンパク質は、Bio-Rad DC分析法を用いて測定した。
結果は、図8に示しており、トリアセチルレスベラトロール及びテトラアセチルオキシレスベラトロールのメラニン生成抑制効果は、全般的に、アセチル化以前の化合物であるレスベラトロール及びオキシレスベラトロールと類似したレベルを維持した。具体的には、B16/F10細胞に対する実験結果、α-MSHによって増加した細胞内のメラニン量をそれぞれレスベラトロール、オキシレスベラトロール、トリアセチルレスベラトロール及びテトラアセチルオキシレスベラトロールが効果的に阻害することが分かった(図8a)。また、HEMs細胞に対する実験結果においても同様に、L-チロシンによって増加したメラニン量をそれぞれレスベラトロール、オキシレスベラトロール、トリアセチルレスベラトロール及びテトラアセチルオキシレスベラトロールが、効果的に阻害することが分かった(図8b)。これらのことから、本発明によるトリアセチルレスベラトロール及びトリアセチルオキシレスベラトロールは、細胞内に導入され細胞内に存在するエステル加水分解酵素(esterase)によってそれぞれレスベラトールとオキシレスベラトロールへと転換され、メラニン生成を抑制すると推測することができる。
また、前記表1に示すように、チロシナーゼ活性阻害効果においては、オキシレスベラトロール及びテトラアセチルオキシレスベラトロールが、レスベラトロール及びトリアセチルレスベラトロールより強い阻害効果を有することが確認されているが、図8に示すように、メラニン生成抑制効果においては、レスベラトロールとトリアセチルレスベラトロールが、オキシレスベラトロールとテトラアセチルオキシレスベラトロールに比べてより優れた効果を示した。このような差は、細胞のメラニン生成を抑制する過程によいて、チロシナーゼ以外の他の因子が関与することを示唆する。従って、これらの物質の美白効果は、人体実験により最終的に評価される必要がある。
製造例1:皮膚の美白のための化粧組成物の製造
本発明によるトリアセチルレスベラトロール及び/又はテトラアセチルオキシレスベラトロールを有効成分として含む化粧料組成物を製造した。比較群としては、レスベラトロール又はオキシレスベラトロールを有効成分として含むか、或いは前記成分を含まない化粧料組成物を製造して使用した。下記表2で製造した化粧料組成物の各成分の含量比を示した。実験群1と2は、それぞれトリアセチルレスベラトロール又はテトラアセチルオキシレスベラトロールを0.5%含有するように製造し、実験群3と4は、それぞれ2.0%のトリアセチルレスベラトロール又はテトラアセチルオキシレスベラトロールを含有するように、実験例5は、トリアセチルレスベラトロール及びテトラアセチルオキシレスベラトロールを2.0%ずつ含有するように製造した。比較群は、それぞれのレスベラトロール又はオキシレスベラトロールを、2.0%ずつ含有むか、或いはいかなる有効成分も含有しないように製造した。他の成分は、一定の含量で使用し、前記使用した有効成分の含量の差は、組成物中の精製水の含量を調節して、総100%になるようにした。
実験例4:剤形安定性の分析
前記製造例により製造された実験群1〜5、及び比較群1〜3の化粧料組成物の剤形安定性を試験を行うために、それぞれの組成物を化粧品容器に入れて60℃のオーブンに保管し、30日間隔で有効成分を定量分析して残存する有効成分の含量を確認し、肉眼で変色の有無を確認した。
有効成分の定量分析は、前記分析例1に記載の方法と同様の機器及び方法を用いて行った。試料としては、前記製造例1により製造された各化粧料試料をメタノールで1/100に希釈し、20μLを取って用いた。
結果は、下記表3に示した。レスベラトロール又はオキシレスベラトロールを有効成分として含む化粧料組成物である比較群1及び2は、1ヶ月後から変色が進み、有効成分の含量もまた減少し、5ヶ月後には、残存量が50%未満に大幅に減少したことが確認された。一方、トリアセチルレスベラトロール及び/又はテトラアセチルレスベラトロールを有効成分として含む化粧料組成物である実験群1〜5は、6ヶ月が過ぎるまで変色が観察されず、有効成分の含量も一定に維持されることが確認された。以上の剤形安定性の分析結果を、前記実施例3で行った細胞レベルの試験管内における美白効果を評価した結果と組み合わせて本発明のトリアセチルレスベラトロール又はテトラアセチルオキシレスベラトロールは、レスベラトロール又はオキシレスベラトロールと比べて、細胞レベルにおいて同程度の美白効果を示しており、化粧料組成物として製造して高温で保管した場合、長期間の保管により変色したり、含量が減少しなかったため、皮膚に適用時に、より優れた美白効果を示すことができると予想される。
実験例5:人体の皮膚に適用時の安定性試験
5−1:皮膚刺激性試験
前記製造例1により製造した実験群及び比較群の化粧料組成物における人体刺激性を確認するために、人体の皮膚に対して一次刺激試験を行った。比較群1及び2の化粧料組成物は、変色によって有害である可能性があるため、人体適用実験からは除外し、レスベラトロール及び/又はオキシレスベラトロールを全く含まないため安定的である比較群3のみを含んで実験を行った。
前記人体適用実験は、健康な成人男女30名を対象としており、各化粧料組成物を適量(20μL)パッチテスト(patch test)用IQチャンバーに滴下し、背中部位に48時間パッチテストした後に除去した。除去後30分及び24時間経過時点で皮膚の状態の変化を肉眼で判断した。皮膚反応の評価基準及び該当ストアは、下記表4に示した。
パッチを除去し、30分後に1次判定を、再び24時間経過した後に2次判定をし、下記数式によって反応度を計算した。人体皮膚に対する刺激程度を1次及び2次判定の平均反応度で表し、これを下記表5にまとめた。
刺激度
=[(反応点数×反応者数)/{最大の反応点数(4)×全試験者数(n)}]×100×1/2
前記表5に示すように、実験群1〜5及び比較群3の化粧料組成物の平均反応度は、人体の皮膚の1次刺激において低刺激の範疇に属するものであり、全ての皮膚に刺激を与えないことが確認された。
5−2:人体の皮膚に対する美白効果の試験
前記皮膚刺激性試験のロール(Testrol)によって人体に適用した際、皮膚の刺激を誘発させないことが確認された実験群と比較群3の化粧料組成物を使用して人体の皮膚に対する美白効果を検討し、その結果を下記表6に示した。
皮膚美白効果試験は、健康な成人男女20名を対象に被験者の両側の前腕の内側に大きさ1.5cm×1.5cmの4つの穴のあいた不透明テープを付着し、各被験者の最小赤斑量(MED)の2倍程度の紫外線(UVB)を照射して皮膚の人工色素沈着を誘導した。前記製造例1により製造した実験群1〜5と、比較群3の化粧料組成物をそれぞれ色素沈着部位に、8週間、1日に2回、朝/夜で試験部位に塗布した。結果に関する評価は、化粧料組成物の使用前と、8週間の使用後にメグザメーター(mexameter)と分光光度計(spectrophotometer)を用いてメラニン指数と皮膚の色を評価した。メグザメーターを用いて測定したメラニン指数を下記表6に示した。使用前に測定したメラニン指数より使用後に測定したメラニン指数が低い場合、美白効果があるものと判定することができ、その差が、大きいほど、効果が優れているものと判定できる。従って、本発明による実験群1〜5の化粧料組成物は、比較群3と比べて優れた皮膚美白効果を示しており、有効成分の含量が高いほど効果が高いことが確認された。
皮膚の色の変化に関する効果は、下記式を用い分光光度計を用いて測定したL*、a*及びb*の値から皮膚の白さの程度を反映するITA°(Individual Typological Angle)値を計算して評価した。計算した値は、下記表7に示しており、ITA°値が大きいほど美白効果が優れているものと評価することができる。
ITA°=arctg[(L*-50)/b*]×(180/π)
*:明度因子:明るさ
*:色彩因子:青色-黄色
前記表7に示すように、実験群1〜5の化粧料組成物は、皮膚の色の変化においても比較群3の化粧料組成物より優れた皮膚美白効果を有することが確認された。特に、有効成分の含量が高い実験群3と4及び2つの有効成分をそれぞれ高い含量で含有する実験群5が優れた美白効果を示すことが確認された。
製造例2:皮膚美白のための薬学的皮膚外用剤組成物の製造
本発明の実施例1又は2により製造したトリアセチルレスベラトロール及び/又はテトラアセチルオキシレスベラトロールを有効成分として含有する皮膚美白のための薬学的組成物を製造した。前記有効成分及びその他の成分の含量は、下記表8に示した。このように製造した製形は安定的で、かつ、人体への使用に適していた。

Claims (7)

  1. トリアセチルレスベラトロールを有効成分として含む皮膚美白用化粧料組成物。
  2. 前記トリアセチルレスベラトロールが、レスベラトロールに比べて化学的安定性が増 大したことを特徴とする、請求項1に記載の皮膚美白用化粧料組成物。
  3. 前記有効成分を、0.01〜5重量%で含む、請求項1に記載の皮膚美白用化粧料組 成物。
  4. 化粧料のための賦形剤をさらに含むものである、請求項1に記載の皮膚美白用化粧料 組成物。
  5. トリアセチルレスベラトロールを有効成分として含む皮膚の美白のための薬学組成物 。
  6. 前記有効成分を0.1〜10重量%で含むものである、請求項5に記載の薬学組成物 。
  7. 薬学的に許容可能な賦形剤をさらに含むものである、請求項5に記載の薬学組成物。
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