JP6218586B2 - 液晶パネル、液晶パネルの製造方法および液晶表示装置 - Google Patents

液晶パネル、液晶パネルの製造方法および液晶表示装置 Download PDF

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Description

本発明は液晶パネル、液晶パネルの製造方法および液晶表示装置に関し、特に視差バリア方式の液晶パネルに関する。
1つの表示画面を有する液晶表示装置において、表示面に対し左方向から見える表示画像と右方向から見える表示画像を異ならせる、2画面液晶表示装置(以下、2画面LCDと記載)が知られている。この2画面LCDは、自動車内の運転者と同乗者など、異なる位置から表示面を見る場合に異なる画面を表示可能とする液晶表示装置や、一人の観察者の左右の目に異なる画面を表示することで立体表示を行う3D−LCDに応用されている。
これら2画面LCDは、画像を表示する画素について、特定方向より視認できる画素と視認できない画素に光学的に分離することで実現されている。画素を視認できる方向(視野方向)が左右の2方向に限らずに多方向に分離されように変更することで複数画面表示装置にも応用することができる。
視野方向を光学的に分離する手段としては、異なる表示を行う画素に対応して1つの開口部(透光部)が形成された遮光膜(視差バリア)により、画素を視認できる視野方向を分離する視差バリア方式が一般的である。
この視差バリア方式の2画面LCDの一般的な形態としては、従来の液晶ディスプレイと視差バリアから構成される。2画面LCDでは、視差バリアに形成される開口部(透光部)は、スリット形状とされて、光の進む方向を制御する。より具体的には、液晶ディスプレイ上に左(L)方向用と右(R)方向用の内容の異なる2種類の映像を画素列ごとに交互に表示しているディスプレイに対して、透明なギャップ層を介して、この視差バリアのスリットが左方向用と右方向用の画素列の境界付近に配置される。
スリットに対して左側の角度からは、スリットに対して右側に配置される画素が観察され、スリットに対して右側の角度からは、スリットに対して左側に配置される画素が観察される。このようにして、視差バリアを設けることにより、左右異なる方向から異なる画像を見ることが出来る。
なお、この異なる画素を見ることができる方向(角度)については、視差バリアと画素間に配置されるギャップ層の厚さと画素ピッチにより決まり、ディスプレイの解像度(画素ピッチ)が所定のものに対しては、ギャップ層の厚さにより支配される。例えば、視差の小さい3D(立体)ディスプレイの場合には、この角度差は小さいことから、比較的厚いギャップ層を用いることとなる。2人の観察者に対して、或いは、ある程度離れた特定の2つの観察方向に対して異なるイメージを表示するディスプレイの場合には、この異なる画素を見ることができる方向(角度)の差を大きくする必要があることから、比較的薄いギャップ層を用いることが必要となる。
比較的薄いギャップ層と視差バリアを形成する場合、従来、カラーフィルタ(CF)側基板を研磨した液晶表示パネルと視差バリア付ガラスとを接着層を介して貼り合わせる方法が提案されていた(例えば、特許文献1)。
しかし、特許文献1の方法では、薄いギャップ層を介して互いに高精度に位置合わせされて対向配置されるべきブラックマトリクスや色材等と視差バリアとが、それぞれ別の基板上に形成された後に貼り合わせて対向配置されることや、両者間には研磨された基板に加え接着剤も介して対向配置されることから、貼り合わせ時のアライメント精度や接着剤層の厚さの精度などの要因により、光学特性のバラツキが大きくなるという問題があった。それらの問題を解決する手段として、幾つかの方法が以下のとおり提案されている。
特許文献2および、特許文献3においては、視差バリアを形成したガラス基板と、もう一枚のガラス基板とを視差バリアを挟み込む形で接着剤により貼付けた後、この2枚のガラス基板のうちの一方を研磨して薄いギャップ層とし、その薄いギャップ層上に直接ブラックマトリクスや色材等がパターニング形成される。これによって、ギャップ層下に配置される視差バリアに対して高精度に位置合わせして、ブラックマトリクスや色材等を形成することができる。なお、特許文献3では、視差バリアを形成したガラス基板側を研磨して薄いギャップ層とするのに対し、特許文献2では、貼り付けられるもう一枚のガラス基板側を研磨する点が相違している。
また、特許文献4においては、先にブラックマトリクスや色材等が形成されたCFガラスとTFTガラスを重ね合わせセル基板を形成した後、CFガラスを研磨して薄いギャップ層とし、その薄いギャップ層上に直接視差バリアがパターニング形成される。この場合にも、ギャップ層下に配置されるブラックマトリクスや色材等に対して高精度に位置合わせして、視差バリアを形成することができる。
また、この特許文献3および特許文献4の方法では、ブラックマトリクスや色材等と視差バリアの何れもが、それぞれギャップ層の表裏に直接形成されることから、接着剤層などを介す場合におけるギャップ精度低下についても解消されることになる。
特開2008−8934号公報 特開2008−176167号公報 特開2008−164702号公報 特開2011−99880号公報
特許文献2〜特許文献4の方法においては、以下のような問題点が残存する。先ず、特許文献2および特許文献3の方法では、何れも、TFT基板と貼り合わされる前のマザーガラス基板の状態で、薄板化され視差バリアの形成されたガラス基板に対して、もう一枚のガラス基板が基板全面において接着剤で貼り合わされて、マザーCF基板が構成される。更に、これらマザーCF基板とマザーTFT基板が貼り合わされたマザーセル基板の状態では、薄板化されたガラス基板がセルの内側に配置される。
従って、最も一般的なガラス切断方法であるガラス表面に切断の起点となる切断傷(スクライブマークともいう)を形成するスクライブ処理後に圧力を印加しブレイク処理を行う方法を用いた場合、セル外側に配置されるガラス基板に切断傷を形成したとしても、切断傷を起点とするクラックは接着剤を介して配置される薄板化されたガラス基板まで直線的には進展しない。その結果、薄板化されたガラス基板に割れを生じる場合や、割れることなく分離できたとしても切断面の直線性は悪くなる。
いずれにしても、実用レベルとなる高歩留りで精度の高い切断をすることは難しい。つまり、マザーガラス基板からの個片化が容易ではなく、マザーガラス基板から複数のパネルを作ることが困難である。よって、特許文献2および特許文献3の方法では、マザーガラス基板と同じ大きさの1台の視差バリア付きパネルであれば問題なく製造できる可能性はあるが、生産効率も悪く、極端に言えばマザーガラス基板と同じ大きさの製品しか製造できないことになるので現実的な製造方法ではないことになる。
また、特許文献4の方法では、マザーCF基板とマザーTFT基板が貼り合わされたマザーセル基板の状態では、マザーCF基板側は薄板化されたガラス基板1枚のみよりなることから、直接、薄板化されたガラス基板に切断傷を形成することができる。よって、上述した特許文献2および特許文献3のような問題点は生じ無いものの、マザーセル基板の状態、更に個片セルに分断後においても薄板化されたガラス基板側に偏光板貼り付けられるまでの間、視差バリアがセルの外側の最表面に曝されているため、切断工程や、真空注入法を用いる場合には注入工程、更に偏光板貼り付け工程において、視差バリア層に対してキズ等が入りやすく、欠損した視差バリアから光が漏れることによる表示品位の低下が発生し、漏れ光の程度によっては不良品となり歩留り低下が発生するという課題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、生産効率を向上させ、さらに高歩留りかつ、低コストで安定した表示品位を得ることのできる液晶パネル、液晶パネルの製造方法、および液晶パネルを備える液晶表示装置の提供を目的とする。
本発明に係る液晶パネルは、視差バリアを有するカラーフィルタ基板と、カラーフィルタ基板の背面に配置されたアレイ基板と、カラーフィルタ基板とアレイ基板の間に挟持された液晶と、を備える視差バリア方式の液晶パネルであって、カラーフィルタ基板は、第1の透明基板と、接着層により第1の透明基板と貼り合わされた第2の透明基板と、第1、第2の透明基板の間に配置された視差バリアと、第2の透明基板の視差バリアとは反対側の面に配置されたカラーフィルタと、を備え、液晶パネルは、マザー基板の状態で接着層により貼り合わされた第1、第2の透明基板が、別のマザー基板に形成されたアレイ基板に貼り付けられた後に、一画面単位で切り出されたものであり、接着層は、切り出された液晶パネルの端部から離れて、かつ液晶パネルごとに分離して配置されていることを特徴とする。
本発明に係る液晶パネルの製造方法は、視差バリアを有するカラーフィルタ基板と、カラーフィルタ基板の背面に配置されたアレイ基板と、カラーフィルタ基板とアレイ基板の間に挟持された液晶と、を備える視差バリア方式の液晶パネルの製造方法であって、(a)第1、第2のマザー基板を貼り合わせた構成のカラーフィルタ基板を形成する工程と、(b)第1、第2のマザー基板とは別のマザー基板を基体としたアレイ基板を形成する工程と、(c)カラーフィルタ基板とアレイ基板を、間隙を設けて貼り合わせる工程と、(d)カラーフィルタ基板とアレイ基板の間の間隙に液晶を封止する工程と、(e)貼り合わされたカラーフィルタ基板とアレイ基板から一画面分の液晶パネルを切り出す工程と、を備える、液晶パネルの製造方法であって、工程(a)は、(a1)第1のマザー基板または第2のマザー基板に視差バリアを形成する工程と、(a2)接着層を第1のマザー基板または第2のマザー基板に配置する工程と、(a3)工程(a2)の後に、視差バリアが第1、第2のマザー基板の間に来るように、第1、第2のマザー基板を、接着層を介して貼り合わせる工程と、(a4)工程(a3)の後に、第2のマザー基板の視差バリアとは反対側の面にカラーフィルタを形成する工程と、を備え、工程(a2)において、接着層は、切り出された液晶パネルの端部から離れて、かつ液晶パネルごとに分離して配置され、工程(c)において、カラーフィルタ基板のカラーフィルタが配置された面がアレイ基板に貼り付けられ、工程(e)において、切り出す際に切断される切断部分と接着層とは平面視で重ならないことを特徴とする。
本発明に係る液晶パネルによれば、接着層は、切断位置(即ち、切断後の液晶パネルの端部)から離れて配置されている。よって、スクライブ処理およびブレイク処理といった切断方法を用いる一般的な切断方法により個片化を行った場合でも、接着層が切断を妨げることがない。つまり、精度良く切断を行うことが可能であり、液晶パネルの品質および製品の歩留まりが向上する。また、切断部分と重ならないように接着層を配置するだけでよいため、低コストで上述の効果を得ることが可能である。
本発明に係る液晶パネルの製造方法によれば、接着層は、切断位置(即ち、切断後の液晶パネルの端部)から離れて配置されている。よって、スクライブ処理およびブレイク処理といった切断方法を用いる一般的な切断方法により個片化を行った場合でも、接着層が切断を妨げることがない。つまり、精度良く切断を行うことが可能であり、液晶パネルの品質および製品の歩留まりが向上する。また、切断部分と重ならないように接着層を配置するだけでよいため、低コストで上述の効果を得ることが可能である。
実施の形態1に係る液晶パネルの平面図および断面図である。 実施の形態1に係る液晶パネルの製造方法のフローチャートである。 実施の形態1に係る液晶パネルの詳細な断面図である。 実施の形態2に係る液晶パネルの平面図および断面図である。 実施の形態3に係る液晶パネルの平面図および断面図である。 実施の形態4に係る液晶パネルの平面図および断面図である。 実施の形態5に係る液晶パネルの断面図である。 実施の形態5に係る液晶パネルの断面図である。 実施の形態6に係る液晶パネルの断面図である。 実施の形態6に係る液晶パネルの断面図である。 実施の形態7に係る液晶パネルの断面図である。 実施の形態7に係る液晶パネルの断面図である。 本発明の前提技術に係る液晶パネルの断面図である。
<前提技術>
本発明における液晶パネルの実施形態を説明する前に、本発明の前提となる技術について説明する。図13は、本発明の前提技術となる液晶パネルの断面図である。ここで、図13に示す液晶パネルは、マザー基板の状態で接着層4により貼り合わされた第1、第2の透明基板1,2が、別のマザー基板を基体としたアレイ基板3に貼り付けられた後に、図中の矢印の位置において一画面単位で切り出される前の状態の液晶パネルである。ここで、マザー基板とは、透明性の基板であり、例えばマザーガラスである。
図13に示すように、カラーフィルタ基板10は、マザー基板の状態で貼り合わされた第1、第2の透明基板1,2と、第1、第2の透明基板1,2を貼り合わせる接着層4と、第1、第2の透明基板1,2の間に配置された視差バリアとを備える。カラーフィルタ基板10の背面側、即ち第2の透明基板2の視差バリアとは反対側の面には、カラーフィルタが配置される。カラーフィルタは、ブラックマトリクス5a,5b、色材9a,9b,9c、透明導電膜(図示せず)、柱状スペーサ(図示せず)などから構成される。ここで、ブラックマトリクス5a,5bは、それぞれ表示領域外側、表示領域内側のブラックマトリクスである。また、色材9a,9b,9cは例えば、それぞれ赤色、緑色、青色の色材である。
図13において、アレイ基板3はマザー基板を基体として作製されたものであり、図示されないTFT、画素電極、ゲート配線、ソース配線等が形成されている。
図13に示すように、カラーフィルタ基板10とアレイ基板3とはシールパターン8により貼りあわされている。カラーフィルタ基板10とアレイ基板3との間にはシールパターン8により液晶15が封止されている。
以上の構成を有する複数の液晶パネルが、マザー基板を基体として一括して製造される。そして、個々の液晶パネルは、図13中に矢印で示す切断位置において、一画面単位で切り出される。切り出しはガラス表面(即ち第1の透明基板1表面)に切断傷(スクライブマークとも呼ぶ)を形成した後に、圧力をかけて割る(ブレイク処理)ことにより行われる。
前提技術においては、切断位置と接着層4が平面視で重なっている。そのため、第1の透明基板1表面に切断傷を形成したとしても、切断傷を起点とするクラックは、接着層4を介して配置される第2の透明基板2まで直線的には進展しない。その結果、第2の透明基板2に意図しない方向に割れが生じることがあった。また、割れることなく分離できたとしても切断面の直線性は悪くなる問題があった。つまり、精度の高い切断をすることが困難であり、歩留まりの低下を招く問題があった。
以上で述べたように、図13に示す前提技術としての液晶パネルにおいては、個々の液晶パネルを、マザー基板から一画面単位で個片化することが容易ではなく、マザー基板を基体として複数の液晶パネルを製造することが困難であった。
<実施の形態1>
<構成>
図1(a)、図1(b)は、本実施の形態における液晶パネルの平面図と断面図である。なお、図1(a)においては、図の見易さのために、接着層4、ブラックマトリクス5aおよび表示領域20のみを描いてあり、他の部材は図示していない。また、図1(b)に示す液晶パネルは、マザー基板の状態で接着層4により貼り合わされた第1、第2の透明基板1,2が、別のマザー基板を基体としたアレイ基板3に貼り付けられた後に、図中の矢印の位置において一画面単位で切り出される前の状態の液晶パネルである。
前提技術(図13)と異なり、透明基板1と透明基板2を貼り合わせる接着層4は、平面視で切断部分(図1(b)中の矢印部分)と重ならない。その他の構成は前提技術と同じであるため説明を省略する。
図1(a)を用いて接着層4の平面形状について説明する。接着層4は、液晶パネル単位に分離して表示領域20の周囲を隙間なく囲んで配置される。また、接着層4は、切り出された液晶パネルの端部から離れて配置されている。
なお、本実施の形態では、一例として、図1(a)の平面図に示すとおり、表示領域20の周囲を隙間なく囲むように接着層4を配置したが、切断位置と重ならず、液晶パネルごとに分離して配置されていれば、これに限らない。接着層4の材料は、例えば予め接着層4の形状に形成されたシール材、または、流動性を有する粘着剤などである。透明基板1,2を貼り合わせた状態で、貼り合わせた2枚の基板をずれ無く固定することができれば、接着層4は何れの材料でも良い。
なお、視差バリア7の材料としては、黒色顔料を分散させた樹脂材(樹脂ブラックマトリクス)やクロム膜(Cr−BM)などの遮光層を使用する。また。ピンホール対策として視差バリア7を2層の遮光層から構成してもよい。なお、本実施の形態における液晶パネルの詳細な構成は図3を用いて後述する。
<製造方法>
図2は、本実施の形態における液晶パネルの製造方法のフローチャートである。図1(b)に示す液晶パネルの断面図(b)および図2のフローチャートを参照しながら、液晶パネルの製造方法を説明する。
まず、ステップS101〜S104において、第1、第2のマザー基板を貼り合わせた構成の、複数画面分のカラーフィルタ基板10を形成する。ここで、第1、第2のマザー基板とは、個々の液晶パネルごとに切断した後の第1、第2の透明基板1,2である。第1、第2のマザー基板は、マザーガラスである。
まず、第2のマザー基板に視差バリア7を形成する(ステップS101)。そして、第1のマザー基板又は第2のマザー基板に接着層4を配置する。ここで、接着層4は、接着層4は、後の工程(ステップS107)において液晶パネルを切り出す際に切断する部分(図1(b)の矢印の部分)から離れて配置される。また、接着層4は、個々の液晶パネルごとに分離して配置される。接着層4としては、例えば、予め平面視で接着層4の形状に形成されたシール材を用いる。
次に、第2のマザー基板に形成した視差バリア7を保護するために、視差バリア面側に第1のマザー基板を接着層4で貼り合わせる(ステップS103)。
続いて、視差バリア7を挟むようにして接着層4により貼り合わせられた第1、第2のマザー基板において、第2のマザー基板の視差バリア7が形成されている面とは反対側の面を、研磨等で薄板化する。なお、予め薄板化されている第2のマザー基板を用いるのであれば、この薄板化を行う工程は必要ない。
次に、第2のガラス基板の視差バリア7とは反対側の面に、カラーフィルタを形成する(ステップS104)。本工程では、一般的なカラーフィルタ基板の形成工程と同様の処理を行い、遮光層としてのブラックマトリクス5a,5b、赤色、緑色、青色の色材9a,9b,9c、透明導電膜(図示せず)、柱状スペーサ(図示せず)など、必要な機能を有する機能性膜を形成する。以上で、第1、第2のマザー基板を基体とする、複数画面分のカラーフィルタ基板10が形成された。
なお、カラーフィルタを形成する工程(ステップS104)においては、第1のマザー基板を下側に保持して処理を行う(即ち第2のマザー基板が上側に保持される)ことで、第1のマザー基板によって、処理基板としての全体強度、ステージや搬送保持面の強度が確保できる。よって、1枚のマザーガラス上にカラーフィルタを形成する従来の工程と同様に取り扱うことができる。
次に、カラーフィルタ基板10のカラーフィルタが形成された面と、アレイ基板3とを間隙を設けて、シールパターン8により貼り合わせる(ステップS105)。ここで、アレイ基板3は、マザー基板を基体として作製された、複数画面分の一般的なアレイ基板である。
そして、貼り合わされたカラーフィルタ基板10とアレイ基板3から、一画面分の液晶パネルの切り出しを行う(ステップS106)。切断位置は、図1(b)中の矢印で示す位置である。本工程では、前提技術において説明した様に、スクライブ処理の後にブレイク処理を行い、一画面分の液晶パネルを切り出す。
さらに、シールパターン8に設けられた開口部である液晶注入口よりカラーフィルタ基板10とアレイ基板3の間の間隙に液晶15を注入し、シールパターン8の液晶注入口を封止する(ステップS107)。なお、滴下により液晶15を配置する場合は、ステップS105の前に液晶滴下工程を行う。
また、シールパターン8の液晶注入口より液晶15を注入する工程は、貼り合わされたカラーフィルタ基板10とアレイ基板3から最終形状となる一画面分の液晶パネルを切り出す前に行っても構わない。具体的には、まず、シールパターン8に設けられた液晶注入口が露出した状態まで部分的に切断を行う。この時点では個々の液晶パネルは分離していない。そして、複数画面分の液晶パネルに対して同時に、ステップS107で説明した液晶15の注入および封止を行う。最後に、ステップS106で説明したように一画面分の液晶パネルの切り出しを行う。
一画面単位で切り出され、液晶が注入された個々の液晶パネルの表面および裏面には、必要に応じて偏光板が貼り付けられる。以上で、本実施の形態における液晶パネルが形成される。
前提技術(図13)においては、切断位置(図13中の矢印で示す位置)と接着層4が平面視で重なっていた。一方、本実施の形態では、接着層4は、切断位置(即ち、切断後の液晶パネルの端部)から離れて配置されている。よって、本実施の形態では、スクライブ−ブレイクといった切断方法を用いる一般的な切断方法により個片化を行った場合でも、接着層4が切断を妨げることがない。つまり、精度良く切断を行うことが可能であり、製造工程において製品の歩留まりが向上する。
また、本実施の形態における液晶パネルは、視差バリア7を第1、第2の透明基板1,2で挟む構造を有する。よって、1枚のガラスよりなるマザーカラーフィルタ基板を用いたLCDの製造工程と変わらない工程で製造することが可能となる。
また、本実施の形態では、液晶パネル表面に視差バリア7が露出せず、透明基板1によって保護されている。よって、液晶パネルを切り出す工程において、視差バリア7が傷つくことを防止することが可能である。これにより、完成した液晶パネルに輝点などが発生することを抑制可能であり、表示品位の向上が見込まれる。
<液晶パネルの詳細な説明>
図3は、本実施の形態における液晶パネルの詳細な断面図である。本実施の形態における液晶パネルの一例として、TFT(Thin Film Transistor)方式の2画面LCDパネルについて説明を行う。この図3に示す液晶パネルは、スイッチング素子としてTFTがアレイ状に配列して配置されるTFTアレイ基板(以下、アレイ基板3)と、カラーフィルタなどが形成されるカラーフィルタ基板10とを備える。さらに、表示領域20において、アレイ基板3とカラーフィルタ基板10との間隙には液晶15が配置される。液晶15は、アレイ基板3とカラーフィルタ基板10との間の間隙を密封するシールパターン8により封止されている。
また、表示領域20において、アレイ基板3とカラーフィルタ基板10の間には、基板間の距離を一定範囲に保持するために柱状スペーサ133が多数配置される。なお、液晶15の材料としては、液晶材料として一般的なTN(Twisted Nematic)タイプの液晶材料を用いる。なお、本明細書において、表示領域20とは、液晶パネルにおいて画像が表示される領域と平面視で重なる領域の全てを指すこととする。
アレイ基板3は、透明基板である厚み0.5mmから0.7mm程度の一般的なガラスよりなるガラス基板111の一方の面に液晶を配向させる配向膜112、配向膜112の下部に設けられ液晶を駆動する電圧を印加する画素電極113、画素電極113に電圧を供給するスイッチング素子であるTFT114、TFT114を覆う絶縁膜115、TFT114に信号を供給する配線である複数のゲート配線116及びソース配線117、TFT114に供給される信号を外部から受け入れる信号端子118、信号端子118から入力された信号を対向電極123へ伝達する為のトランスファ電極(図示省略)などを有している。また、ガラス基板111の他方の面には偏光板134を有している。
一方、上述のカラーフィルタ基板10は、厚み0.1mm程度の極薄ガラスよりなる透明基板2の一方の面に液晶を配向させる配向膜122、配向膜122の下部に配置され、アレイ基板3上の画素電極113との間に電界を生じ液晶を駆動する共通電極123、共通電極123下部に設けられる色材9a,9b,9c及び隣接する色材9a,9b,9c間を遮光するためのブラックマトリクス5bを有する。また、表示領域20の外側の額縁領域を遮光するためにブラックマトリクス5aを有する。
色材9a,9b,9cとしては、顔料などを分散させた樹脂が選択でき、それぞれ赤、緑、青などの特定の波長範囲の光を選択的に透過するフィルタとして機能する。カラーフィルタはブラックマトリクス5bと、異なる色の色材9a,9b,9cが規則的に配列して構成される。また、表示領域20外側の額縁領域にはブラックマトリクス5aが配置される。ブラックマトリクス5aはCF基板10における額縁領域のほぼ全域に渡り形成されており、表示に不要な額縁領域におけるCF基板10中の光の透過を遮光している。
第2の透明基板2の他方の面には、視野方向を2方向に分離する遮光層である視差バリア7が形成されている。第2の透明基板2の視差バリア7の形成される面側に対向して、視差バリアを保護する第1の透明基板1が配置される。第1、第2の透明基板1,2は、パネル周辺部の額縁領域に形成される接着層4により貼り合わされている。接着層4は、液晶パネルの端部から離れて配置されている。第1の透明基板1は、厚み0.5mmから0.7mm程度の一般的なガラス基板である。
以上のように、一方の面に色材9a,9b,9c、ブラックマトリクス5a,5bなどが形成され、他方の面に視差バリア7が形成される透明基板2と、透明基板1との積層構造によって、カラーフィルタ基板10が構成される。さらに、透明基板1の表示面側に偏光板135が配置される。
また、視差バリア7の間には、光を透過する開口部が規則的に形成されている。光を透過する開口部と、画素内に配置されるブラックマトリクス5bにおける開口部(色材9a,9b,9c形成部)とは平面視でずれた位置関係となる。視差バリア7間の開口部に対して、一対のブラックマトリクス5bの開口部が設けられることにより、視野方向が2方向となる。視差バリア7間の開口部は、通常はスリット形状に設けられる。また、視差バリア7間のスリット形状の開口部は、スリットの長手方向に、2列の画素に対して1列の割合でストライプ状に規則的に配置される。もしくは、より視認性に優れたスリットの配置として、画素の行ごとに一画素分スリットを交互にずらして、市松状に配置してもよい。
なお、視差バリア7間の開口部と、ブラックマトリクス5b間の開口部の平面的な(水平方向での)位置関係と、視差バリア7とブラックマトリクス5bを垂直方向に隔てる距離に対応する第2の透明基板2の厚み(本実施の形態では厚み0.1mm程度)とによって、2方向の視野方向が決定される。水平方向での位置関係(解像度)などが一定であれば、第2の透明基板2の厚みが薄いほど、2方向の視野方向の角度の差が大きくなる。
車載用途などの運転席と助手席で異なる画像を視認する2画面LCDにおいて適当な視野方向の角度は、20〜40度である。この角度を一般的な画素解像度の範囲で実現するためには、第2の透明基板2は厚みが0.05〜0.1mm程度の極薄ガラスを選択する必要がある。但し、視野方向や解像度に対する要求仕様によっては、第2の透明基板2は0.3mm程度の一般的な厚みであっても良い。従って、仕様に応じて、0.05〜0.5mmくらいの範囲にて、第2の透明基板2の厚みは適宜設定すると良い。また、視差バリア7を構成する遮光層は、先にも説明したとおり、ピンホール対策として、適宜、二層膜により構成しても良い。
ブラックマトリクス5a,5bおよび視差バリア7を構成する遮光層としては、クロムと酸化クロムの積層膜などを用いた金属系の材料や樹脂中に黒色粒子を分散させた樹脂系の材料(樹脂ブラックマトリクス)などを選択することができる。また、配向膜より下層に、色材9a,9b,9cとブラックマトリクス5a,5bを覆うように透明樹脂膜よりなるオーバーコート層を設ける構成としても構わない。
また、アレイ基板3とカラーフィルタ基板10はシールパターン8を介して貼り合わされている。アレイ基板3とカラーフィルタ基板10の間の距離は、表示領域20に配置される柱状スペーサ133により所定の間隔に保持されている。更にトランスファ電極(図示省略)と共通電極123は、トランスファ材により電気的に接続されており、信号端子118から入力された信号が共通電極123に伝達される。トランスファ材については、シールパターン8中に導電性の粒子などを混合することにより代用でき省略することも可能であり、本実施の形態では、導電性の粒子などを混合したシールパターン8を用いる。図13に示すように、シールパターン8と共通電極123は接触することから、トランスファ電極をシールパターン8に平面的に重なる様に配置し、シールパターン8と接触して設けることにより、トランスファ電極と共通電極123についてシールパターン8を介して電気的に接続した。
本実施の形態における液晶表示装置は、以上で説明した液晶パネルと、液晶パネルを駆動する駆動信号を発生する制御基板136、制御基板136を信号端子118に電気的に接続するFFC(Flexible Flat Cable)137、光源となるバックライト(通常は、表示面となるカラーフィルタ基板10側とは反対側であるアレイ基板3の背面に配置されるが、図3には図示せず)などを備える。さらに、これら部材は、表示領域20の全面が開口された筐体の中に収納される。
<効果>
本実施の形態における液晶パネルは、視差バリア7を有するカラーフィルタ基板10と、カラーフィルタ基板10の背面に配置されたアレイ基板3と、カラーフィルタ基板10とアレイ基板3の間に挟持された液晶15と、を備える視差バリア方式の液晶パネルであって、カラーフィルタ基板10は、第1の透明基板1と、接着層4により第1の透明基板1と貼り合わされた第2の透明基板2と、第1、第2の透明基板1,2の間に配置された視差バリア7と、第2の透明基板2の視差バリア7とは反対側の面に配置されたカラーフィルタと、を備え、液晶パネルは、マザー基板の状態で接着層4により貼り合わされた第1、第2の透明基板1,2が、別のマザー基板に形成されたアレイ基板3に貼り付けられた後に、一画面単位で切り出されたものであり、接着層4は、切り出された液晶パネルの端部から離れて、かつ液晶パネルごとに分離して配置されていることを特徴とする。
従って、本実施の形態では、接着層4は、切断位置(即ち、切断後の液晶パネルの端部)から離れて配置されている。よって、本実施の形態では、スクライブ処理およびブレイク処理といった切断方法を用いる一般的な切断方法により個片化を行った場合でも、接着層4が切断を妨げることがない。つまり、精度良く切断を行うことが可能であり、液晶パネルの品質および製品の歩留まりが向上する。また、本実施の形態は、切断位置と重ならないように接着層4を配置するだけでよいため、低コストで上述の効果を得ることが可能である。
さらに、本実施の形態における液晶パネルは、視差バリア7を第1、第2の透明基板1,2で挟む構造を有する。よって、1枚のガラスよりなるマザーカラーフィルタ基板を用いたLCDの製造工程と変わらない工程で製造することが可能となる。
また、本実施の形態では、液晶パネル表面に視差バリア7が露出せず、透明基板1によって保護されている。よって、液晶パネルを切り出す工程において、視差バリア7が傷つくことを防止することが可能である。これにより、完成した液晶パネルに輝点などが発生することを抑制可能であり、表示品位の向上が見込まれる。
また、本実施の形態における液晶パネルにおいて、接着層4は、画像を表示する表示領域20の周囲を平面視で囲んで配置され、平面視で表示領域20内には配置されないことを特徴とする。
従って、本実施の形態における液晶パネルにおいては、接着層4と表示領域20が平面視で重ならないため、接着層4と表示領域20が平面視で重なる場合と比較して、接着層4による画像光の吸収および、接着層4による画像光への着色を防止することが可能である。
また、本実施の形態における液晶表示装置は、液晶パネルと、液晶パネルの背面に配置されるバックライトと、前記液晶パネルを駆動する駆動信号を発生する制御基板と、液晶パネル、バックライトおよび駆動基板を収納する筐体と、を備える。
従って、本実施の形態における液晶パネルは製造工程において歩留まりが向上するため、この液晶パネルを含む液晶表示装置の製造工程においても歩留まりを向上させることが可能である。
また、本実施の形態における液晶パネルの製造方法は、視差バリア7を有するカラーフィルタ基板10と、カラーフィルタ基板10の背面に配置されたアレイ基板3と、カラーフィルタ基板10とアレイ基板3の間に挟持された液晶15と、を備える視差バリア方式の液晶パネルの製造方法であって、(a)第1、第2のマザー基板を貼り合わせた構成のカラーフィルタ基板10を形成する工程と、(b)第1、第2のマザー基板とは別のマザー基板を基体としたアレイ基板3を形成する工程と、(c)カラーフィルタ基板10とアレイ基板3を、間隙を設けて貼り合わせる工程と、(d)カラーフィルタ基板10とアレイ基板3の間の間隙に液晶15を封止する工程と、(e)貼り合わされたカラーフィルタ基板10とアレイ基板3から一画面分の液晶パネルを切り出す工程と、を備える、液晶パネルの製造方法であって、工程(a)は、(a1)第1のマザー基板または第2のマザー基板に視差バリア7を形成する工程と、(a2)接着層4を第1のマザー基板または第2のマザー基板に配置する工程と、(a3)工程(a2)の後に、視差バリア7が第1、第2のマザー基板の間に来るように、第1、第2のマザー基板を、接着層4を介して貼り合わせる工程と、(a4)工程(a3)の後に、第2のマザー基板の視差バリア7とは反対側の面にカラーフィルタを形成する工程と、を備え、工程(a2)において、接着層4は、切り出された液晶パネルの端部から離れて、かつ液晶パネルごとに分離して配置され、工程(c)において、カラーフィルタ基板10の前記カラーフィルタが配置された面がアレイ基板3に貼り付けられ、工程(e)において、切り出す際に切断される切断部分と接着層4とは平面視で重ならないことを特徴とする。
従って、本実施の形態では、接着層4を、切断位置(即ち、切断後の液晶パネルの端部)から離して配置する。よって、本実施の形態では、スクライブ処理およびブレイク処理といった切断方法を用いる一般的な切断方法により個片化を行った場合でも、接着層4が切断を妨げることがない。つまり、精度良く切断を行うことが可能であり、製造工程において製品の歩留まりが向上する。
さらに、本実施の形態における液晶パネルは、視差バリア7を第1、第2の透明基板1,2で挟む構造を有する。よって、1枚のガラスよりなるマザーカラーフィルタ基板を用いたLCDの製造工程と変わらない工程で製造することが可能となる。
また、本実施の形態では、液晶パネル表面に視差バリア7が露出せず、透明基板1によって保護されている。よって、液晶パネルを切り出す工程において、視差バリア7が傷つくことを防止することが可能である。これにより、完成した液晶パネルに輝点などが発生することを抑制可能であり、表示品位の向上が見込まれる。
<実施の形態2>
<構成>
図4(a)、図4(b)は、本実施の形態における液晶パネルの平面図と断面図である。なお、図4(a)においては、図の見易さのために、接着層4、ブラックマトリクス5aおよび表示領域20のみを描いてあり、他の部材は図示していない。
実施の形態1(図1(b)と異なり、本実施の形態における液晶パネルには、第1の透明基板1と第2の透明基板2を貼り合わせる接着層4には脱気用の開口部4aが設けられている。その他の構成は実施の形態1と同じであるため説明を省略する。
本実施の形態では、接着層4として、表示領域20を囲う形状のシール材を用いる。シール材には、脱気用の穴(開口部4a)が設けられている。接着層4に開口部4aを設ける理由を以下で説明する。
第1の透明基板1と第2の透明基板2を貼り合わせる際に、接着層4が開口部4aを備えない場合(即ち、接着層4が閉じた形状の場合)には、第1の透明基板1と第2の透明基板2の間の接着層4により封止される部分は、空気層により大気圧となる。すると、液晶15を注入する工程において、液晶パネルが真空内に保持されたときに、接着層4の内側と外側で大きな圧力差が生じることになる。
このように、接着層4の内側と外側で大きな圧力差が生じると、シールパンクと呼ばれる現象が発生することがある。シールパンクとは、接着層4が破壊、変形する現象である。シールパンクが発生した場合、接着層4が表示領域20に侵入する可能性がある。その場合、接着層4と空気層の屈折率の違いにより表示画像にムラが発生し、表示品位が低下する。また、シールパンクが発生した場合、第1の透明基板1と第2の透明基板2の貼り合わせ構造が歪んで、基板間ギャップ(基板間距離)が不均一となる可能性もある。その場合にも表示品位が低下することになる。
そこで、本実施の形態では、接着層4に脱気用の開口部4aを設けることにより、接着層4の内側と外側の気圧差を無くすことが可能となる。接着層4の内側と外側の気圧差が無くなることで、上述のシールパンクの発生を防止することができる。
<効果>
本実施の形態における液晶パネルにおいて、接着層4は、脱気用の開口部4aを備えることを特徴とする。
従って、接着層4は、脱気用の開口部4aを備えることによって、接着層4の内側と外側で気圧差が生じることを抑制して、シールパンクの発生を防止することが可能である。
<実施の形態3>
<構成>
図5(a)、図5(b)は、本実施の形態における液晶パネルの平面図と断面図である。なお、図5(a)においては、図の見易さのために、接着層4、ブラックマトリクス5aおよび表示領域20のみを描いてあり、他の部材は図示していない。
実施の形態1(図1(b)とは、第1の透明基板1と第2の透明基板2の基板間距離(即ち接着層4の厚み)が異なる。その他の構成は実施の形態1と同じであるため説明を省略する。
本実施の形態では、視差バリア7の材料として樹脂ブラックマトリクスを用いる。また、接着層4として流動性を有する粘着剤を用いる。図5(b)に示すように、本実施の形態における液晶パネルにおいては、視差バリア7と第1の透明基板1との間に接着層4が配置されない。また、視差バリア7と第2の透明基板2との間にも接着層4が配置されない。つまり、視差バリア7と、第1、第2の透明基板1,2とがそれぞれ直接当接されることになる。よって、第1の透明基板1と第2の透明基板2の基板間距離は、視差バリア7の厚みによって規定される。
<製造方法>
実施の形態1で用いたフローチャート(図2)を用いて、本実施の形態における液晶パネルの製造方法を説明する。なお、実施の形態1と異なる製造工程についてのみ説明を行う。図2のフローチャートのステップS102において、第1の透明基板1又は第2の透明基板2に、表示領域20の周囲を囲むように、粘着材を接着層4として配置する。
そして、図2のフローチャートのステップS103において、均一にやや強めの圧力を印加しながら、第1の透明基板1と第2の透明基板2を貼り合わせる。このとき、視差バリア7と第1の透明基板1との間から、粘着材(即ち接着層4)が押し出されることにより、視差バリア7と透明基板1が直接接する状態となる。つまり、第1の透明基板1と第2の透明基板2を貼り合わせる際に、視差バリア7がスペーサとして機能することによって、接着層4の厚みが規定される。
なお、図2のステップS101およびステップS104〜S107は実施の形態1と同じため、説明を省略する。
<効果>
本実施の形態における液晶パネルにおいて、第1の透明基板1と視差バリア7との間および第2の透明基板2と視差バリア7との間には、接着層4が形成されず、第1、第2の透明基板1,2の間で視差バリア7がスペーサとして機能することによって、接着層4の厚みが規定されることを特徴とする。
従って、視差バリア7をスペーサとして機能させることによって、第1、第2の透明基板1,2の基板間距離が均一となる。よって、表示画像において干渉縞などのムラが生じることを抑制することが可能である。また、本実施の形態における液晶パネルの構造は、第1、第2の透明基板1,2を接着層4を介して貼り合わせる際に、視差バリア7と第1の透明基板1が直接接する程度まで押圧することによって、比較的容易に得ることができる。
<実施の形態4>
<構成>
図6(a)、図6(b)は、本実施の形態における液晶パネルの平面図と断面図である。なお、図6(a)においては、図の見易さのために、接着層4、ブラックマトリクス5a、防御壁7aおよび表示領域20のみを描いてあり、他の部材は図示していない。
実施の形態3(図5(b))における液晶パネルに対して、本実施の形態における液晶パネルは、第1、第2の透明基板1,2の間において防御壁7aをさらに備える。その他の構成は実施の形態3と同じであるため説明を省略する。防御壁7aは、視差バリア7と同じ材料で形成される。図6(a)に示すように、防御壁7aは接着層4の内側に、表示領域20の周囲を囲むように配置される。
<製造方法>
実施の形態1で用いたフローチャート(図2)を用いて、本実施の形態における液晶パネルの製造方法を説明する。なお、実施の形態1と異なる製造工程についてのみ説明を行う。
図2のフローチャートのステップS101において、第2のマザー基板に視差バリア7を形成する際に、同時に同じ材料で防御壁7aを形成する。図6(a)に示すように、防御壁7aは視差バリア7の外側に、表示領域20の周囲を囲むように配置される。次に、図2のステップS102において、防御壁7aの外側に接着層4を配置する。
そして、図2のステップS103において、第1、第2のマザー基板を貼り合わせる際に、防御壁7aが配置されていることにより、接着層4が平面視で表示領域20に侵入することが抑制される。
なお、図2のステップS104〜S107は実施の形態3と同じため、説明を省略する。
<効果>
本実施の形態における液晶パネルの製造方法の、第1のマザー基板または第2のマザー基板に視差バリア7を形成する工程において、視差バリア7の外周には、視差バリア7と同じ素材で防御壁7aが形成され、視差バリア7が第1、第2のマザー基板の間に来るように、第1、第2のマザー基板を接着層4を介して貼り合わせる工程において、防御壁7aは接着層4が平面視で表示領域20に侵入することを抑制することを特徴とする。
従って、視差バリア7の外周に防御壁7を配置することによって、第1、第2のマザー基板を接着層4により貼り合わせる工程において、接着層4が平面視で表示領域20に侵入することを抑制することが可能である。よって、接着層4と表示領域20が平面視で重ならないため、接着層4と表示領域20が平面視で重なる場合と比較して、接着層4による画像光の吸収および、接着層4による画像光への着色を防止することが可能である。つまり、液晶パネルの表示品位が向上する。
さらに、本実施の形態では、防御壁7aを視差バリア7と同時に形成するため、工程数が増加することがない。よって、製造工程において、リードタイムの増加やコストアップとはならない。
<実施の形態5>
<構成>
図7は、本実施の形態における液晶パネルの切断前の断面図である。本実施の形態における液晶パネルは、第1、第2の透明基板1,2の間の矢印で示す切断部分に伝導部材14をさらに備える。その他の構成は実施の形態2または実施の形態3と同じであるため説明を省略する。
<製造方法>
実施の形態1で用いたフローチャート(図2)を用いて、本実施の形態における液晶パネルの製造方法を説明する。なお、実施の形態1と異なる製造工程についてのみ説明を行う。
本実施の形態における液晶パネルの製造工程において、第1、第2のマザー基板を接着層4により貼り合わせる工程(図2のフローチャートにおけるステップS103)を行う前に、第1のマザー基板(即ち第1の透明基板1)の切断位置に伝導部材14を配置する。伝導部材14の配置は、例えばラミネーション方式で行う。そして、伝導部材14を配置した後、ステップS103において、第1、第2のマザー基板を接着層4により貼り合わせることで、伝導部材14の先端が第2のマザー基板に当接する。
なお、伝導部材14は第2のマザー基板(即ち第2の透明基板2)に配置して、貼り合わせを行ってもよい。
図2のステップS107においてマザー基板から個々の液晶パネルを切り出す際にブレイク処理を行う。図7に示すように、切断位置に伝導部材14を配置することにより、ブレイク処理の際に第1のマザー基板(第1の透明基板1)にかかる力が、第2のマザー基板(第2の透明基板2)にまで効率良く伝わる。なお、伝導部材14の形状は、図7に示すように、第2の透明基板2側に向けて尖った形状であるのが好ましい。
また、本実施の形態においては、図8に示すように第2の透明基板2とアレイ基板3の間の矢印で示す切断部分に伝導部材14を配置してもよい。この場合、マザー基板を基体としてアレイ基板3を形成する工程において、例えば柱状スペーサを配置する工程において、同時に切断位置に伝導部材14を配置する。カラーフィルタ基板10とアレイ基板3が貼り合わされた状態において、アレイ基板3配置された伝導部材14は第2の透明基板2に当接する。
図2のステップS107においてマザー基板から個々の液晶パネルを切り出す際にブレイク処理を行う。図8に示すように、切断位置に伝導部材14を配置することにより、ブレイク処理の際にアレイ基板3にかかる力が、第2のマザー基板(第2の透明基板2)にまで効率良く伝わる。なお、伝導部材14の形状は、図8に示すように、第2の透明基板2側に向けて尖った形状であるのが好ましい。
<効果>
本実施の形態における液晶パネルの製造方法において、第1、第2のマザー基板を貼り合わせた構成のカラーフィルタ基板10を形成する工程は、視差バリア7が第1、第2のマザー基板の間に来るように、第1、第2のマザー基板を接着層4を介して貼り合わせる工程の前に、第1のマザー基板の視差バリア7側の面の切断部分に伝導部材14を配置する工程をさらに備え、第1、第2のマザー基板が貼り合わされた状態において、伝導部材14の先端は第2のマザー基板に当接することを特徴とする。
従って、切断位置において伝導部材14を配置することにより、個々の液晶パネルを切り出すブレイク処理の際に、第1のマザー基板(第1の透明基板1)にかかる力が、第2のマザー基板(第2の透明基板2)にまで効率良く伝わる。よって、第2のマザー基板に割れや欠けが生じることを抑制して、精度良く切断を行うことが可能である。
また、本実施の形態における液晶パネルの製造方法において、第1、第2のマザー基板とは別のマザー基板を基体としたアレイ基板3を形成する工程は、アレイ基板3表面の切断部分に伝導部材14を配置する工程を備え、カラーフィルタ基板10とアレイ基板3が貼り合わされた状態において、伝導部材14の先端は第2のマザー基板に当接することを特徴とする。
従って、切断位置において伝導部材14を配置することにより、個々の液晶パネルを切り出すブレイク処理の際に、アレイ基板3にかかる力が、第2のマザー基板(第2の透明基板2)にまで効率良く伝わる。よって、第2のマザー基板に割れや欠けが生じることを抑制して、精度良く切断を行うことが可能である。さらに、アレイ基板3に柱状スペーサなどを形成する工程において、伝導部材14を同時に形成することにより、工程数を増やすことなく、伝導部材14を配置することが可能である。つまり、製造工程におけるリードタイムが短くなるメリットが生まれる。
<実施の形態6>
<構成>
図9は、本実施の形態における液晶パネルの切断前の断面図である。本実施の形態における液晶パネルにおいて、第2の透明基板2の表面にはスクライブマーク2aが形成される。つまり、矢印で示す切断部分において、第2の透明基板2の第1の透明基板1側の表面には、スクライブマーク2aが形成される。その他の構成は実施の形態2または実施の形態3と同じであるため説明を省略する。
<製造方法>
実施の形態1で用いたフローチャート(図2)を用いて、本実施の形態における液晶パネルの製造方法を説明する。なお、実施の形態1と異なる製造工程についてのみ説明を行う。
ステップS101において、第2のマザー基板(即ち第2の透明基板2)に視差バリア7を形成した後、ステップS103において第1、第2の透明基板1,2の貼り合わせを行う前に、第2の透明基板2の切断位置において、視差バリア7と同じ側の面にスクライブ処理を行ってスクライブマーク2aを形成する。その他の工程は実施の形態2または実施の形態3と同じため、説明を省略する。
なお、本実施の形態では、図10に示すように、第2の透明基板2の切断位置において、視差バリア7と反対側の面にスクライブ処理を行ってスクライブマーク2aを形成してもよい。この場合、図2のステップS104において第2の透明基板2にカラーフィルタを形成した後に、カラーフィルタと面にスクライブマーク2aを形成する。
<効果>
本実施の形態における液晶パネルの製造方法において、第1、第2のマザー基板を貼り合わせた構成のカラーフィルタ基板10を形成する工程は、視差バリア7が第1、第2のマザー基板の間に来るように、第1、第2のマザー基板を、接着層4を介して貼り合わせる工程の前に、第2のマザー基板の切断部分にスクライブを施す工程をさらに備える。
従って、第2のマザー基板(即ち第2の透明基板2)にスクライブマーク2aを形成することにより、液晶パネルを切り出す際に、より小さい圧力でブレイク処理が可能となる。より小さい圧力でブレイク処理が可能となることにより、ブレイク処理の際に、第1のマザー基板(即ち第1の透明基板1)に割れや欠けが生じることを抑制することが可能である。
<実施の形態7>
図11は、本実施の形態における液晶パネルの切断前の断面図である。本実施の形態における液晶パネルは図7と図10を組み合わせた構成である。つまり、本実施の形態における液晶パネルは、第1、第2の透明基板1,2の間の矢印で示す切断部分に伝導部材14を備え、かつ、第2の透明基板2のアレイ基板3側の表面にはスクライブマーク2aが形成された構成である。
本実施の形態では、第1の透明基板1表面に印加したブレイク圧力が、透明基板2のアレイ基板3側の面に形成されたスクライブマーク2aに、伝導部材14を介してより効率よく伝達する。よって、より精度良く第2の透明基板2を分断することができる。
なお、本実施の形態において、伝導部材14はスクライブマーク2aによる分断を補助するために機能すれば良い。よって、第2の透明基板2に対して局所的に圧力を加える必要性は小さく、図7に示す伝導部材14のように第2の透明基板2側を極端に尖った形状とする必要は無い。
また、本実施の形態における液晶パネルは、図12のように図8と図9を組み合わせた構成としてもよい。つまり、本実施の形態における液晶パネルは、第2の透明基板2とアレイ基板3の間の矢印で示す切断部分に伝導部材14を備え、かつ、第2の透明基板2の視差バリア7側の表面にはスクライブマーク2aが形成された構成としてもよい。
なお、図12のように液晶パネルを構成した場合、伝導部材14はスクライブマーク2aによる分断を補助するために機能すれば良い。よって、第2の透明基板2に対して局所的に圧力を加える必要性は小さく、図8に示す伝導部材14のように第2の透明基板2側を極端に尖った形状とする必要は無い。
<効果>
本実施の形態のように、第2の透明基板2の一方の面に伝導部材14を配置し、かつ他方の面にスクライブマーク2aを形成することにより、第1および第2のマザー基板に割れや欠けが生じることを抑制して、より精度良く切断を行うことが可能である。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 第1の透明基板、2 第2の透明基板、2a スクライブマーク、3 アレイ基板、4 接着層、5a,5b ブラックマトリクス、7 視差バリア、8 シールパターン、9a,9b,9c 色材、10 カラーフィルタ基板、14 伝導部材、15 液晶、20 表示領域。

Claims (10)

  1. 視差バリアを有するカラーフィルタ基板と、当該カラーフィルタ基板の背面に配置されたアレイ基板と、前記カラーフィルタ基板と前記アレイ基板の間に挟持された液晶と、
    を備える視差バリア方式の液晶パネルであって、
    前記カラーフィルタ基板は、
    第1の透明基板と、
    接着層により前記第1の透明基板と貼り合わされた第2の透明基板と、
    前記第1、第2の透明基板の間に配置された視差バリアと、
    前記第2の透明基板の前記視差バリアとは反対側の面に配置されたカラーフィルタと、
    を備え、
    前記液晶パネルは、マザー基板の状態で前記接着層により貼り合わされた前記第1、第2の透明基板が、別のマザー基板に形成された前記アレイ基板に貼り付けられた後に、一画面単位で切り出されたものであり、
    前記接着層は、切り出された前記液晶パネルの端部から離れて、かつ前記液晶パネルごとに分離して配置されていることを特徴とする、
    液晶パネル。
  2. 前記接着層は、画像を表示する表示領域の周囲を平面視で囲んで配置され、平面視で前記表示領域内には配置されないことを特徴とする、
    請求項1に記載の液晶パネル。
  3. 前記接着層は、脱気用の開口部を備えることを特徴とする、
    請求項2に記載の液晶パネル。
  4. 前記第1の透明基板と前記視差バリアとの間および前記第2の透明基板と前記視差バリアとの間には、前記接着層が形成されず、前記第1、第2の透明基板の間で前記視差バリアがスペーサとして機能することによって、前記接着層の厚みが規定されることを特徴とする、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の液晶パネル。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の液晶パネルと、
    前記液晶パネルの背面に配置されるバックライトと、
    前記液晶パネルを駆動する駆動信号を発生する制御基板と、
    前記液晶パネル、前記バックライトおよび前記制御基板を収納する筐体と、
    を備える、
    液晶表示装置。
  6. 視差バリアを有するカラーフィルタ基板と、当該カラーフィルタ基板の背面に配置されたアレイ基板と、前記カラーフィルタ基板と前記アレイ基板の間に挟持された液晶と、
    を備える視差バリア方式の液晶パネルの製造方法であって、
    (a)第1、第2のマザー基板を貼り合わせた構成のカラーフィルタ基板を形成する工程と、
    (b)前記第1、第2のマザー基板とは別のマザー基板を基体としたアレイ基板を形成する工程と、
    (c)前記カラーフィルタ基板と前記アレイ基板を、間隙を設けて貼り合わせる工程と、
    (d)前記カラーフィルタ基板と前記アレイ基板の間の間隙に液晶を封止する工程と、
    (e)貼り合わされた前記カラーフィルタ基板とアレイ基板から一画面分の液晶パネルを切り出す工程と、
    を備える、液晶パネルの製造方法であって、
    前記工程(a)は、
    (a1)前記第1のマザー基板または前記第2のマザー基板に前記視差バリアを形成する工程と、
    (a2)前記第1のマザー基板または前記第2のマザー基板に接着層を配置する工程と、
    (a3)前記工程(a2)の後に、前記視差バリアが前記第1、第2のマザー基板の間に来るように、前記第1、第2のマザー基板を、前記接着層を介して貼り合わせる工程と、
    (a4)前記工程(a3)の後に、前記第2のマザー基板の前記視差バリアとは反対側の面にカラーフィルタを形成する工程と、
    を備え、
    前記工程(a2)において、前記接着層は切り出された前記液晶パネルの端部から離れて、かつ前記液晶パネルごとに分離して配置され、
    前記工程(c)において、前記カラーフィルタ基板の前記カラーフィルタが配置された面が前記アレイ基板に貼り付けられ、
    前記工程(e)において、切り出す際に切断される切断部分と前記接着層とは平面視で重ならないことを特徴とする、
    液晶パネルの製造方法。
  7. 前記工程(a1)において、前記視差バリアの外周には、当該視差バリアと同じ素材で防御壁が形成され、
    前記工程(a3)において、前記防御壁は前記接着層が平面視で前記表示領域に侵入することを抑制することを特徴とする、
    請求項6に記載の液晶パネルの製造方法。
  8. 前記工程(a)は、
    前記工程(a3)の前に、前記第1のマザー基板の前記視差バリア側の面の前記切断部分に伝導部材を配置する工程をさらに備え、
    前記第1、第2のマザー基板が貼り合わされた状態において、前記伝導部材の先端は前記第2のマザー基板に当接することを特徴とする、
    請求項6または請求項7に記載の液晶パネルの製造方法。
  9. 前記工程(b)は、
    前記アレイ基板表面の前記切断部分に伝導部材を配置する工程を備え、
    前記カラーフィルタ基板と前記アレイ基板が貼り合わされた状態において、前記伝導部材の先端は前記第2のマザー基板に当接することを特徴とする、
    請求項6または請求項7に記載の液晶パネルの製造方法。
  10. 前記工程(a)は、
    前記工程(a3)の前に、前記第2のマザー基板の前記切断部分にスクライブを施す工程をさらに備える、
    請求項6から請求項9のいずれか一項に記載の液晶パネルの製造方法。
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