JP6215746B2 - 音響発生器およびこれを備えた音響発生装置、電子機器、携帯端末 - Google Patents

音響発生器およびこれを備えた音響発生装置、電子機器、携帯端末 Download PDF

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Description

本発明は、音響発生器およびこれを備えた音響発生装置、電子機器、携帯端末に関する。
従来、圧電素子を用いた音響発生器が知られている(たとえば、特許文献1参照)。かかる音響発生器は、振動板に取り付けた圧電素子に電圧を印加して振動させることによって振動板を振動させ、かかる振動の共振を積極的に利用することで音響を出力するものである。
特開2001−95094号公報
上記した従来の音響発生器は、表面電極による電極パターンが圧電素子の一方主面の中心を通る長手方向の中心軸または短手方向の中心軸に関して対称である圧電素子を用いたものであり、この構成が音圧の周波数特性においてピーク(周囲よりも音圧が高い部分)およびディップ(周囲よりも音圧が低い部分)を生じさせやすく、良好な音質を得にくくするおそれがあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、良好な音質の音響発生器およびこれを備えた音響発生装置、電子機器、携帯端末を提供することを目的とする。
本発明の音響発生器は、複数の圧電体層および複数の内部電極が積層された直方体状の積層体の一方主面に、第1の表面電極と、該第1の表面電極よりも小さな面積の第2の表面電極および第3の表面電極とを備え、前記第1の表面電極、第2の表面電極および第3の表面電極による電極パターンが、前記一方主面の中心を通る長手方向の中心軸および短手方向の中心軸のいずれに関しても非線対称になっており、かつ前記一方主面の中心に関して非回転対称になっている圧電素子と、該圧電素子を構成する積層体の他方主面に接合された振動板とを備え、前記積層体は積層方向に内部電極が対向する活性領域と内部電極が対向しない不活性領域とを有しており、前記第1の表面電極が前記長手方向の中心軸に関して非対称になっていて、積層方向から見て前記第1の表面電極と前記活性領域との重なる面積が前記長手方向の中心軸に関して一方側と他方側とで異なっているとともに、前記第2の表面電極および前記第3の表面電極が、前記一方主面の短手方向に並んで配置され、長手方向の一方端部から他方端部側に向かって互いに異なる長さで延びていて、前記第2の表面電極および前記第3の表面電極の長さに応じて、前記第1の表面電極と前記活性領域との重なる面積が前記長手方向の中心軸に関して一方側と他方側とで異なる形状になっていることを特徴とする。
また、本発明の音響発生器は、上記の構成において、前記第2の表面電極と前記第3の表面電極とは短手方向の長さが同じであることを特徴とする。
また、本発明の音響発生器は、上記の構成において、前記振動板の外周部に設けられた枠体を有していることを特徴とする。
また、本発明の音響発生装置は、上記の音響発生器と、該音響発生器を収容する筐体とを備えることを特徴とする。
また、本発明の電子機器は、上記の音響発生器と、該音響発生器に接続された電子回路と、該電子回路および前記音響発生器を収容する筐体とを備え、前記音響発生器から音響を発生させる機能を有することを特徴とする。
また、本発明の携帯端末は、上記の音響発生器と、電子回路と、ディスプレイと、筐体とを有しており、前記振動板がディスプレイまたは筐体であり、前記積層体の他方主面が前記ディスプレイまたは前記筐体に接合されていることを特徴とする。
本発明によれば、良好な音質の音響発生器およびこれを備えた音響発生装置、電子機器、携帯端末を得ることができる。
本発明の音響発生器の実施の形態の一例を示す概略斜視図である。 図1に示す圧電素子の一例の分解斜視図である。 (a)は図1に示す圧電素子の他の例を示す概略斜視図、(b)は(a)に示す圧電素子の概略平面図である。 (a)は図1に示す圧電素子の他の例を示す概略斜視図、(b)は(a)に示す圧電素子の概略平面図である。 図1に示す圧電素子の他の例を示す概略斜視図である。 図1に示す圧電素子の他の例を示す概略斜視図である。 (a)は本発明の音響発生器の実施の形態の一例を示す概略平面図であり、(b)は(a)に示す他方主面側枠部材の概略平面図、(c)は(a)に示すA−A線概略断面図である。 本発明の音響発生装置の実施の形態の構成を示す図である。 本発明の電子機器の実施の形態の構成を示す図である。 本発明の携帯端末の実施の形態を模式的に示す概略斜視図である。 図10に示すA−A線で切断した概略断面図である。 図10に示すB−B線で切断した概略断面図である。
本発明の音響発生器の実施の形態の一例について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の音響発生器の実施の形態の一例を示す概略斜視図である。本発明の音響発生器1は、複数の圧電体層11および複数の内部電極12が積層された直方体状の積層体13の一方主面に、第1の表面電極141と、第1の表面電極141よりも小さな面積の第2の表面電極142および第3の表面電極143とを備え、第1の表面電極141、第2の表面電極142および第3の表面電極143による電極パターンが、一方主面の中
心を通る長手方向の中心軸および短手方向の中心軸のいずれに関しても非線対称になっており、かつ一方主面の中心に関して非回転対称になっている圧電素子10と、圧電素子10を構成する積層体13の他方主面に接合された振動板20とからなる。
音響発生器1を構成する圧電素子10は、複数の圧電体層11および複数の内部電極12が積層された直方体状の積層体13を有している。携帯端末のディスプレイまたは筐体に取り付ける圧電素子10の場合には、積層体13の長さとしては、例えば18mm〜28mmが好ましく、22mm〜25mmが更に好ましい。積層体13の幅は、例えば1mm〜6mmが好ましく、3mm〜4mmが更に好ましい。積層体13の厚みは、例えば0.2mm〜1.0mmが好ましく、0.4mm〜0.8mmが更に好ましい。
積層体13を構成する圧電体層11は、圧電特性を有するセラミックスで形成されたもので、このようなセラミックスとして、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(PbZrO−PbTiO)からなるペロブスカイト型酸化物、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、タンタル酸リチウム(LiTaO)、Bi層状化合物、タングステンブロンズ構造化合物などを用いることができる。圧電体層13の1層の厚みは、低電圧で駆動させるために、例えば0.01〜0.1mmに設定することが好ましい。また、大きな屈曲振動を得るために、200pm/V以上の圧電定数d31を有することが好ましい。
積層体13を構成する内部電極12は、圧電体層11を形成するセラミックスと同時焼成により形成されたもので、図2に示すように、第1の内部電極121および第2の内部電極122からなる。圧電体層11と交互に積層されて圧電体層11を上下から挟んでおり、積層順に第1の内部電極121および第2の内部電極122が配置されることにより、それらの間に挟まれた圧電体層11に駆動電圧を印加するものである。この形成材料として、例えば圧電セラミックスとの反応性が低い銀や銀−パラジウム合金を主成分とする導体、あるいは銅、白金などを含む導体を用いることができるが、これらにセラミック成分やガラス成分を含有させてもよい。圧電体層11を構成するセラミック成分を含有した場合、圧電体層11と内部電極12との熱膨張差による応力を低減することができるので、積層不良のない圧電素子11を得ることができる。
本例では、図2に示すように、第1の内部電極121および第2の内部電極122の端部がそれぞれ積層体13の対向する一対の側面に互い違いに導出されている。なお、図2は圧電素子10の分解斜視図である。携帯端末のディスプレイまたは筐体に取り付ける圧電素子10の場合には、内部電極12の長さは、例えば17mm〜25mmが好ましく、21mm〜24mmが更に好ましい。内部電極12の幅は、例えば1mm〜5mmが好ましく、2mm〜4mmが更に好ましい。内部電極12の厚みは、例えば0.1μm〜5μmが好ましい。
積層体13の一方主面には、内部電極12と電気的に接続された表面電極14が設けられている。図1に示す形態における表面電極14は、大きな面積の第1の表面電極141、小さな面積の第2の表面電極142および第3の表面電極143で構成されている。例えば、第1の表面電極141は第1の内部電極121と電気的に接続され、第2の表面電極142は例えば一方主面側に配置された第2の内部電極122、第3の表面電極143は例えば他方主面側に配置された第2の内部電極122と電気的に接続されている。
ここで、図示しないが、圧電素子10の表面電極14にはリード端子が接続されていて、リード端子を介して圧電素子10に電圧が印加されると、たとえば、ある瞬間において、振動板20に接着された側の圧電体層11は積層方向に垂直な面内方向に縮み、圧電素子10の上面側の圧電体層11は積層方向に垂直な面内方向に延びるように変形する。よって、圧電素子10に交流信号を与えることにより、圧電素子10が屈曲振動し、振動板
20に屈曲振動を与えることができる。
リード端子は、種々の金属材料を用いて形成することができる。例えば、銅またはアルミニウムなどの金属箔を樹脂フィルムで挟んだフレキシブル配線基板を用いてリード端子を構成すると、圧電素子10の低背化を図ることができる。
また、圧電素子10を構成する積層体13の他方主面には、接合部材を介して振動板20が接合されている。
振動板20は、樹脂や金属等の種々の材料を用いて形成することができる。例えば、厚さ10〜200μmのポリエチレン、ポリイミド等の樹脂フィルムで振動板20を構成することができる。なお、振動板20としては樹脂フィルムに限定されず、樹脂板、金属板、ガラス板などでもよく、後述する携帯端末の筐体またはディスプレイの一部が振動板として機能するようにしてもよい。
接合部材(図示せず)は、フィルム状の形状を有している。また、接合部材は、振動板20よりも柔らかく変形しやすいもので形成されており、振動板20よりもヤング率,剛性率,体積弾性率等の弾性率や剛性が小さい。すなわち、接合部材は、変形可能であり、同じ力が加わったときに、振動板20よりも大きく変形する。そして、接合部材の一方主面には圧電素子10の一方主面が全体的に固着され、接合部材の他方主面には振動板20の一方主面の一部が固着されている。
接合部材は、単一のものであっても、いくつかの部材からなる複合体であっても構わない。このような接合部材としては、例えば、不織布等からなる基材の両面に粘着剤が付着された両面テープや、弾性を有する接着剤である各種弾性接着剤等を好適に用いることができる。また、接合部材の厚みは、圧電素子10の屈曲振動の振幅よりも大きいことが望ましいが、厚すぎると振動が減衰されるので、例えば、0.1mm〜0.6mmに設定される。
そして、図1および図2に示すように、第1の表面電極141、第2の表面電極142および第3の表面電極143による電極パターンが、一方主面の中心を通る長手方向の中心軸C1および短手方向の中心軸C2のいずれに関しても非線対称になっており、かつ一方主面の中心C3に関して非回転対称になっている。
これにより、音響発生器1の縦、横、対角方向の振動の共振がズレ、特定の定在波を発生しにくくすることができ、共振モードの縮退を解いて分散させることができる。したがって、ピークの高さを下げるとともにピーク幅を広げることができ、良好な音質とすることができる。
ここで、図3および図4に示すように、積層体13は積層方向に内部電極12(第1の内部電極121と第2の内部電極122)が対向する活性領域Sと内部電極12(第1の内部電極121と第2の内部電極122)が対向しない不活性領域とを有しており、第1の表面電極141が長手方向の中心軸C1に関して非対称になっていて、積層方向から見て第1の表面電極141と活性領域との重なる面積が長手方向の中心軸C1に関して一方側と他方側とで異なっているのが好ましい。なお、活性領域Sとは、図3および図4に示す破線の内側の領域である。
これにより、第1の内部電極121と第2の内部電極122とが対向して積層方向に垂直な面内方向に伸縮する活性領域Sに対し、積層方向から見て第1の表面電極141が重なる領域、言い換えると第1の表面電極141およびこの第1の表面電極141に隣り合
う内部電極12(第1の内部電極121)の対向領域(面内方向に伸縮する領域)の長手方向、短手方向および対角方向の長さに変化を付けることができる。したがって、より効果的にピークの高さを下げるとともにピーク幅を広げることができ、より良好な音質とすることができる。
また、図5および図6に示すように、第2の表面電極142および第3の表面電極143が、一方主面の短手方向に並んで配置され、一方主面の長手方向の一方端部から他方端部側に向かって互いに異なる長さで延びていて、第2の表面電極142および第3の表面電極143の長さに応じて、第1の表面電極141と活性領域との重なる面積が長手方向の中心軸に関して一方側と他方側とで異なる形状になっているのが好ましい。
これにより、第1の内部電極121と第2の内部電極122とが対向する活性領域に対し、積層方向から見て第2の表面電極142が重なる領域と第3の表面電極143が重なる領域とに差を設けることができる。したがって、より効果的にピークの高さを下げるとともにピーク幅を広げることができ、より良好な音質とすることができる。
また、図6に示すように、第2の表面電極142と第3の表面電極143とは、短手方向の長さ(幅)が同じであるのが好ましい。すなわち、第2の表面電極142の短手方向の長さ(幅)W2と第3の表面電極143の短手方向の長さ(幅)W3とは、同じであるのが好ましい。
これにより、第2の表面電極142の短手方向(幅方向)の長さW2と第3の表面電極143の短手方向(幅方向)の長さW3とを同じにすると、長手方向の長さで共振点を調整でき、ピークディップをより効果的に抑えることができる。
また、図7に示すように、振動板20の外周部に設けられた枠体30を有しているのが好ましい。
振動板20は、張力がかかっている状態でその外周部が枠体30に固定されていて、圧電素子10の振動によって圧電素子10とともに振動するようになっている。枠体30で振動板20を支持した振動空間を設けることで、振幅が大きくなり音圧を向上させることができる。
枠体30は、振動板20の外周部で振動板20を支持する支持体として機能し、例えばステンレスなどの金属、樹脂など種々の材料を用いて形成することができる。この枠体30は、図7(b)に示すように一つの枠部材(上枠部材301)からなるものでもよく、図7(c)に示すように二つの枠部材(上枠部材301および下枠部材302)からなるものでもよい。この場合、二つの枠部材で振動板20を挟むことで、振動板20の張りを安定させることができる。なお、上枠部材301および下枠部材302は、それぞれの厚みが例えば100〜5000μmとされる。
本例の音響発生器1においては、図7(b)および図7(c)に示すように、圧電素子11から振動板20の表面の少なくとも一部(例えば圧電素子11の周辺部)までを覆うように設けられた樹脂層40をさらに有するのが好ましい。樹脂層40としては、例えばアクリル系樹脂を用いることができる。かかる樹脂層40に圧電素子11を埋設することで適度なダンパー効果を誘発させることができるので、共振現象を抑制して、音圧の周波数特性におけるピークやディップを小さく抑えることができる。なお、図7(b)および図7(c)に示すように、樹脂層40は上枠部材301と同じ高さとなるように形成されていてもよい。
次に、本発明の音響発生装置の実施の形態の一例について説明する。
音響発生装置2は、いわゆるスピーカーのような発音装置であり、図8に示すように、たとえば、音響発生器10と、音響発生器10を収容する筐体70を備える。筐体70は、音響発生器10の発する音響を内部で共鳴させるとともに、筐体70に形成された図示せぬ開口から音響を外部へ放射する。このような筐体70を有することにより、たとえば低周波数帯域における音圧を高めることができる。
かかる音響発生装置2は、スピーカーとして単独で用いることができる他、後述するように、携帯端末や薄型テレビ、あるいはタブレット端末などへ好適に組み込むことが可能である。また、冷蔵庫、電子レンジ、掃除機、洗濯機などのように、従来、音質については重視されなかった家電製品に組み込むこともできる。
本発明の音響発生装置2は、良好な音質の音響発生器1を用いて構成されていることから、良好な音質の音響発生装置が得られる。
次に、音響発生器を搭載した電子機器について、図9を用いて説明する。図9は、実施形態に係る電子機器50の構成を示す図である。なお、図には、説明に必要となる構成要素のみを示しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
図9に示すように、本例の電子機器50は、音響発生器1と、音響発生器1に接続された電子回路60と、電子回路60および音響発生器1を収容する筐体70とを備え、音響発生器1から音響を発生させる機能を有する。
電子機器50は、電子回路60を備える。電子回路60は、たとえば、コントローラ50aと、送受信部50bと、キー入力部50cと、マイク入力部50dとから構成される。電子回路60は、音響発生器1に接続されており、音響発生器1へ音声信号を出力する機能を有している。音響発生器1は電子回路60から入力された音声信号に基づいて音響を発生させる。
また、電子機器50は、表示部50eと、アンテナ50fと、音響発生器10とを備える。また、電子機器50は、これら各デバイスを収容する筐体70を備える。なお、図9では、1つの筐体70にコントローラ50aをはじめとする各デバイスがすべて収容されている状態をあらわしているが、各デバイスの収容形態を限定するものではない。本実施形態では、少なくとも電子回路60と音響発生器1とが、1つの筐体70に収容されていればよい。
コントローラ50aは、電子機器50の制御部である。送受信部50bは、コントローラ50aの制御に基づき、アンテナ50fを介してデータの送受信などを行う。キー入力部50cは、電子機器50の入力デバイスであり、操作者によるキー入力操作を受け付ける。マイク入力部50dは、同じく電子機器50の入力デバイスであり、操作者による音声入力操作などを受け付ける。表示部50eは、電子機器50の表示出力デバイスであり、コントローラ50aの制御に基づき、表示情報の出力を行う。
そして、音響発生器1は、電子機器50における音響出力デバイスとして動作する。なお、音響発生器1は、電子回路60のコントローラ50aに接続されており、コントローラ50aによって制御された電圧の印加を受けて音響を発することとなる。
なお、図9では、電子機器50が携帯用端末装置であるものとして説明を行ったが、電子機器50の種別を問うものではなく、音響を発する機能を有する様々な民生機器に適用
されてよい。たとえば、薄型テレビやカーオーディオ機器は無論のこと、音響を発する機能を有する製品、例を挙げれば、掃除機や洗濯機、冷蔵庫、電子レンジなどといった種々の製品に用いられてよい。
このような電子機器50は、良好な音質の音響発生器1を用いて構成されていることから、良好な音質の電子機器とすることができる。また、筐体70を備えることで、低周波数の音圧を上昇させることができる。
本実施形態の携帯端末は、図10〜図12に示すように、音響発生器1と、電子回路(図示せず)と、ディスプレイ91と、筐体92とを有しており、振動板がディスプレイ91または筐体92であり、圧電素子10(積層体13)の他方主面が筐体92に接合されたものである。なお、図10は本発明の携帯端末を模式的に示す概略斜視図であり、図11は図10に示すA−A線で切断した概略断面図、図12は図10に示すB−B線で切断した概略断面図である。
ここで、積層体13と筐体92とが変形可能な接合部材を用いて接合されているのが好ましい。すなわち、図11および図12においては接合部材82が変形可能な接合部材である。
変形可能な接合部材82で積層体13と筐体92とを接合することで、圧電素子11から振動が伝達されたとき、変形可能な接合部材82が筐体92よりも大きく変形する。
このとき、筐体92から反射される逆位相の振動を変形可能な接合部材82で緩和することができるので、圧電素子11が周囲の振動の影響を受けずに筐体92へ強い振動を伝達させることができる。
中でも、接合部材82の少なくとも一部が粘弾性体で構成されていることで、圧電素子11からの強い振動を筐体92へ伝える一方、筐体92から反射される弱い振動を接合部材82が吸収することができる点で好ましい。例えば、不織布等からなる基材の両面に粘着剤が付着された両面テープや、弾性を有する接着剤を含む構成の接合部材を用いることができ、これらの厚みとしては例えば10μm〜2000μmのものを用いることができる。
そして、本例では、積層体13はディスプレイ91のカバーとなる筐体92の一部に取り付けられ、この筐体92の一部が振動板922として機能するようになっている。
なお、本例では積層体13が筐体92に接合されたものを示したが、積層体13がディスプレイ91に接合されていてもよい。
筐体92は、1つの面が開口した箱状の筐体本体921と、筐体本体921の開口を塞ぐ振動板922とを有している。この筐体92(筐体本体921および振動板922)は、剛性および弾性率が大きい合成樹脂等の材料を好適に用いて形成することができる。
振動板922の周縁部は、筐体本体921に接合材93を介して振動可能に取り付けられている。接合材93は、振動板922よりも柔らかく変形しやすいもので形成されており、振動板922よりもヤング率,剛性率,体積弾性率等の弾性率や剛性が小さい。すなわち、接合材93は変形可能であり、同じ力が加わったときに振動板922よりも大きく変形する。
接合材93は、単一のものであっても、いくつかの部材からなる複合体であっても構わ
ない。このような接合材93としては、例えば不織布等からなる基材の両面に粘着剤が付着された両面テープ等を好適に用いることができる。接合材93の厚みは、厚くなりすぎて振動が減衰されないように設定されており、例えば0.1mm〜0.6mmに設定される。ただし、本発明の携帯端末においては、接合材93の材質に限定はなく、接合材93が振動板922よりも固く変形し難いもので形成されていても構わない。また、場合によっては、接合材93を有さない構成であっても構わない。
電子回路(図示せず)としては、例えば、ディスプレイ91に表示させる画像情報や携帯端末によって伝達する音声情報を処理する回路や、通信回路等が例示できる。これらの回路の少なくとも1つであってもよいし、全ての回路が含まれていても構わない。また、他の機能を有する回路であってもよい。さらに、複数の電子回路を有していても構わない。なお、電子回路と圧電素子10とは図示しない接続用配線で接続されている。
ディスプレイ91は、画像情報を表示する機能を有する表示装置であり、例えば、液晶ディスプレイおよび有機ELディスプレイ等の既知のディスプレイを好適に用いることができる。なお、ディスプレイ91は、タッチパネルのような入力装置を有するものであっても良い。また、ディスプレイ91のカバー(振動板922)が、タッチパネルのような入力装置を有するものであっても構わない。さらに、ディスプレイ91全体や、ディスプレイ91の一部が振動板として機能するようにしても構わない。
また、本実施形態の携帯端末は、ディスプレイ91または筐体92が、耳の軟骨または気導を通して音情報を伝える振動を生じさせることを特徴とする。本例の携帯端末は、振動板(ディスプレイ91または筐体92)を直接または他の物を介して耳に接触させて、耳の軟骨に振動を伝えることによって音情報を伝達することができる。すなわち、振動板(ディスプレイ91または筐体92)を直接または間接的に耳に接触させて、耳の軟骨に振動を伝えることによって音情報を伝達することができる。これにより、例えば、周囲が騒がしいときにおいても音情報をクリアに伝達することができ、難聴者でも音声を認識することが可能な携帯端末を得ることができる。なお、振動板(ディスプレイ91または筐体92)と耳との間に介在する物は、例えば、携帯端末のカバーであっても良いし、ヘッドホンやイヤホンでも良く、振動を伝達可能な物であればどんなものでも構わない。また、振動板(ディスプレイ91または筐体92)から発生する音を空気中に伝播させることにより、音情報を伝達するような携帯端末であっても構わない。さらに、複数のルートを介して音情報を伝達するような携帯端末であっても構わない。
本例の携帯端末は、良好な音質の音響発生器1を用いて構成されていることから、良好な音質の携帯端末とすることができる。
1 音響発生器
10 圧電素子
11 圧電体層
12 内部電極
121 第1の内部電極
122 第2の内部電極
13 積層体
14 表面電極
141 第1の表面電極
142 第2の表面電極
143 第3の表面電極
20 振動板
30 枠体
301 上枠部材
302 下枠部材
40 樹脂層
2 音響発生装置
50 電子機器
50a コントローラ
50b 送受信部
50c キー入力部
50d マイク入力部
50e 表示部
50f アンテナ
60 電子回路
70 筐体
91 ディスプレイ
92 筐体
921 筐体本体
922 振動板
93 接合材
94 接合部材

Claims (6)

  1. 複数の圧電体層および複数の内部電極が積層された直方体状の積層体の一方主面に、第1の表面電極と、該第1の表面電極よりも小さな面積の第2の表面電極および第3の表面電極とを備え、前記第1の表面電極、第2の表面電極および第3の表面電極による電極パターンが、前記一方主面の中心を通る長手方向の中心軸および短手方向の中心軸のいずれに関しても非線対称になっており、かつ前記一方主面の中心に関して非回転対称になっている圧電素子と、
    該圧電素子を構成する積層体の他方主面に接合された振動板とを備え、
    前記積層体は積層方向に内部電極が対向する活性領域と内部電極が対向しない不活性領域とを有しており、前記第1の表面電極が前記長手方向の中心軸に関して非対称になっていて、積層方向から見て前記第1の表面電極と前記活性領域との重なる面積が前記長手方向の中心軸に関して一方側と他方側とで異なっているとともに、
    前記第2の表面電極および前記第3の表面電極が、前記一方主面の短手方向に並んで配置され、長手方向の一方端部から他方端部側に向かって互いに異なる長さで延びていて、前記第2の表面電極および前記第3の表面電極の長さに応じて、前記第1の表面電極と前記活性領域との重なる面積が前記長手方向の中心軸に関して一方側と他方側とで異なる形状になっていることを特徴とする音響発生器。
  2. 前記第2の表面電極と前記第3の表面電極とは、短手方向の長さが同じであることを特徴とする請求項に記載の音響発生器。
  3. 前記振動板の外周部に設けられた枠体を有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の音響発生器。
  4. 請求項1乃至請求項のうちのいずれかに記載の音響発生器と、
    該音響発生器を収容する筐体とを備えることを特徴とする音響発生装置。
  5. 請求項1乃至請求項のうちのいずれかに記載の音響発生器と、
    該音響発生器に接続された電子回路と、
    該電子回路および前記音響発生器を収容する筐体とを備え、
    前記音響発生器から音響を発生させる機能を有することを特徴とする電子機器。
  6. 請求項1または請求項2に記載の音響発生器と、
    電子回路と、
    ディスプレイと、
    筐体とを有しており、
    前記振動板がディスプレイまたは筐体であり、前記積層体の他方主面が前記ディスプレイまたは前記筐体に接合されていることを特徴とする携帯端末。
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