JP2015149604A - スピーカー、電子機器および携帯端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】 良好な音圧の周波数特性を得ることができるスピーカー、電子機器および携帯端末を提供する。【解決手段】 本発明のスピーカー1は、励振器としての圧電素子11と、圧電素子11が取り付けられており、圧電素子11の振動によって圧電素子11とともに振動する振動板12と、振動板12の外周部に設けられて振動板12を支持する枠体13とを備えた音響発生部10、および音響発生部10を収容する筐体2を含み、音響発生部10の一部が、少なくとも一部に粘弾性体を含む接合部材3を介して筐体2に固定されている。【選択図】 図1

Description

開示の実施形態は、スピーカー、電子機器および携帯端末に関する。
従来、圧電素子を用いた音響発生器が知られている(特許文献1を参照)。たとえば、特許文献1には、振動板に取り付けた圧電素子に電圧を印加して振動させることによって、振動板を振動させて音響を出力する音響発生器が記載されている。
このような音響発生器(音響発生部)は、筐体に収容されて用いられることが多く、従来はネジ止め等で音響発生器(音響発生部)が筐体に固定され、スピーカーとされていた。
特開2004−023436号公報
しかしながら、従来のスピーカーでは、筐体が変形したときに音響発生器(音響発生部)も変形してしまい、音質が低下するおそれがあった。特に、携帯端末やタブレットPC、ノート型PC等、持ち運びできる機器においては、外部からの応力が加わって筐体が変形する可能性が高く、筐体の変形から生じる音響発生器(音響発生部)の変形による音質の低下(音圧の周波数特性の低下)のおそれがあった。
また、音響発生器(音響発生部)の変形による音質の低下(音圧の周波数特性の低下)により、上記の音響発生器(音響発生部)を備えた電子機器および携帯端末においても、音質が低下するおそれがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、良好な音圧の周波数特性を得ることができるスピーカー、電子機器および携帯端末を提供することを目的とする。
本発明のスピーカーは、励振器と、該励振器が取り付けられており、該励振器の振動によって該励振器とともに振動する振動板と、該振動板の外周部に設けられて前記振動板を支持する枠体とを備えた音響発生部、および該音響発生部を収容する筐体を含むスピーカーであって、前記音響発生部の一部が、少なくとも一部に粘弾性体を含む接合部材を介して前記筐体に固定されていることを特徴とするものである。
また本発明の電子機器は、上記のスピーカーと、電子回路とを備え、前記スピーカーから音響を発生させる機能を有することを特徴とするものである。
また本発明の携帯端末は、上記のスピーカーと、電子回路と、ディスプレイとを備え、前記スピーカーから音響を発生させる機能を有することを特徴とするものである。
本発明のスピーカーによれば、音響発生部の変形による音質の低下を抑制し、良好な音圧の周波数特性を得ることができる。また、本発明のスピーカーを備えた本発明の電子機
器および携帯端末によれば、良好な音圧の周波数特性の電子機器および携帯端末を実現できる。
図1(a)は本発明のスピーカーの実施の形態の一例を示す概略斜視図であり、図1(b)は図1(a)に示すA−A線概略断面図、図1(c)は図1(b)に示すB−B線概略断面図である。 本発明のスピーカーの実施の形態の他の例を示す概略断面図である。 本発明のスピーカーの要部の一例を示す概略断面図である。 図4(a)および図4(b)は本発明のスピーカーの要部の他の例を示す概略断面図である。 図5(a)および図5(b)は本発明のスピーカーの実施の形態の他の例を示す概略断面図である。 本発明の電子機器の一実施形態の構成を示す図である。
以下、本発明のスピーカーの実施形態の一例について、図面を参照して説明する。
図1(a)は本発明のスピーカーの実施の形態の一例を示す概略斜視図であり、図1(b)は図1(a)に示すA−A線概略断面図、図1(c)は図1(b)に示すB−B線概略断面図である。
図1に示す例のスピーカー1は、励振器としての圧電素子11と、圧電素子11が取り付けられて圧電素子11の振動によって圧電素子11とともに振動する振動板12と、振動板12の外周部に設けられて振動板12を支持する枠体13とを備えた音響発生部10、および音響発生部10を収容する筐体2を含み、音響発生部10の一部が、少なくとも一部に粘弾性体を含む接合部材3を介して筐体2に固定されている。
音響発生部10を構成する励振器としては、例えば圧電素子11が用いられる。励振器として圧電素子11を用いた場合の構成としては、圧電体層と内部電極層とが積層されて板状に形成された積層体を含み、表面に設けられた表面電極層、内部電極層が導出された側面に設けられた外部電極などを備えている形態が好ましく用いられる。
励振器は、振動板12の表面に貼り付けられるなどして取り付けられ、電圧の印加を受けて振動することによって振動板12を励振させる。励振器として圧電素子11を用いた場合において、圧電素子11は、たとえば、4層のセラミックスからなる圧電体層と、3層の内部電極層が交互に積層された積層体と、かかる積層体の上面および下面に形成された表面電極層と、内部電極層が導出された側面に形成された外部電極とを備える。
圧電素子11を構成する圧電体層は圧電特性を有するセラミックスで形成されたもので、このようなセラミックスとして、チタン酸ジルコン酸鉛(lead zirconate titanate
)、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、Bi層状化合物、タングステンブロンズ構造化合物等の非鉛系圧電体材料等、従来から用いられている圧電セラミックスを用いることができる。圧電体層の1層の厚みは、低電圧で駆動させるために、例えば0.01〜0.1mmに設定することが好ましい。また、大きな屈曲振動を得るために、200pm/V以上の圧電定数d31を有することが好ましい。
また、圧電素子11を構成する内部電極層は、圧電体層を形成するセラミックスと同時焼成により形成されたもので、第1の電極および第2の電極からなる。例えば、第1の電極がグランド極となり、第2の電極が正極または負極となる。圧電体層と交互に積層され
て圧電体層を上下から挟んでおり、積層順に第1の電極および第2の電極が配置されることにより、それらの間に挟まれた圧電体層に駆動電圧を印加するものである。内部電極層を形成する材料としては、種々の金属材料を用いることができる。例えば、圧電セラミックスとの反応性が低い銀や銀−パラジウム合金を主成分とする導体、あるいは銅、白金などを含む導体を用いることができるが、これらにセラミック成分やガラス成分を含有させてもよい。なお、銀とパラジウムとからなる金属成分と、圧電体層を構成するセラミック成分とを含有した材料で内部電極層を構成した場合、圧電体層と内部電極層との熱膨張差による応力を低減することができるので、積層不良のない圧電素子11を得ることができる。
励振器としては、例えば上面側および下面側の主面が長方形状または正方形状といった多角形の形状、あるいは円形または楕円形といった形状をなしている板状体からなる圧電素子11が好ましく、このような圧電素子11および後述の振動板12と枠体13を用いることにより、スピーカーを薄型にすることができる。
さらに、圧電素子11をバイモルフ構造とするのが好ましい。すなわち、ある瞬間に加えられる電界の向きに対する分極の向きが厚み方向における一方側と他方側とで逆転するように分極されているのが好ましい。薄型化に貢献するとともに、少ないエネルギーで効率よく振動板を振動できるため、高音量の音響発生器とすることができる。
そして、音響発生部10を構成する振動板12は、樹脂や金属等の種々の材料を用いて形成することができる。例えば、厚さ10〜200μmのポリエチレン、ポリイミド等の樹脂フィルムで振動板12を構成することができる。
この振動板12には、励振器としての圧電素子11が取り付けられている。具体的には、圧電素子11の主面がエポキシ系樹脂等の接着剤により振動板12の主面に接合されている。
そして、励振器(圧電素子11)の振動によって、振動板12は励振器(圧電素子11)とともに振動するようになっている。例えば、圧電素子11がバイモルフ構造の圧電素子である場合において、外部電極にリード線が接続され、このリード線を介して圧電素子に電気信号が入力されると(電圧が印加されると)、ある瞬間において、振動板12に接着された側(圧電素子11の下面側)の圧電体層は縮み、圧電素子11の上面側の圧電体層は延びるように変形し、振動板12側へ屈曲する。したがって、圧電素子に交流信号を与えることにより、圧電素子が屈曲振動し、振動板12に屈曲振動を与えることができる。
そして、振動板12の外周部を支持するように枠体13が設けられている。枠体13としては、例えば内周形状および外周形状が矩形である枠部材を用いることができる。図1に示す例では、枠体13は1枚の枠部材からなり、これに振動板12の外周部が貼り付けられて音響発生部10が構成されている。一方、図2に示す例では、枠体13は2枚の枠部材131、132からなり、振動板12の外周部を挟み込んで振動板3を支持する。振動板の外周部が枠体13を構成する2枚の枠部材131、132に挟まれて固定されている。このようにして、振動板12は枠体13の枠内に張った状態で枠体13に支持されている。なお、図1における振動板12のうち枠体13よりも内側に位置する部分、図2における振動板12のうち枠体13の構成する2枚の枠部材131、132に挟まれていない部分は、自由に振動することができるようになっている。
枠体13を構成する2枚の枠部材131、132の厚みや材質などは、特に限定されるものではない。金属や樹脂など種々の材料を用いて枠体13を形成することができる。例
えば、機械的強度および耐食性に優れるという理由から、厚さ100〜5000μmのステンレス製のものが枠体13および枠体13を構成する枠部材131、132として好適に用いることができる。なお、図1および図2には、その内側の領域の形状が略矩形状である枠体13を示しているが、平行四辺形、台形および正n角形といった多角形であってもよい。
また、音響発生部10は、枠体13の枠内において圧電素子11および振動板12の表面を覆うように設けられて、圧電素子11および振動板12とともに振動する樹脂層14をさらに備えてもよい。
樹脂層14は、たとえば、アクリル系樹脂を用いてヤング率が例えば1MPa〜1GPaの範囲となるように形成されることが好ましい。この樹脂層14は必ずしも圧電素子11の表面を覆うまでに設けられていなくてもよいが、圧電素子11の表面を覆うまでに設けられる(樹脂層14に圧電素子11が埋設される)ことで、適度なダンピング効果を誘発させることができるので、共振現象を抑制して、音圧の周波数特性におけるピークやディップを小さく抑えることができる。
なお、図では励振器(圧電素子11)が1個の場合を例示しているが、励振器(圧電素子11)の個数を限定するものではない。
そして、本実施形態のスピーカー1は、上述の構成の音響発生部10を収容する筐体2を備え、音響発生部10の一部が接合部材3を介して筐体2に固定されている。
筐体2は、音響発生部10の発する音響を内部で共鳴させることができ、アルミニウムやマグネシウム合金などの金属、ポリカーボネートなどの樹脂など、種々の材料を用いて形成することができる。そして筐体2は、スピーカーの振動板12や励振器(圧電素子11)、樹脂層14と干渉しないような形状で、枠体13を後述の接合部材3で保持できるような構造になっている。
ここで、音響発生部10の一部が、少なくとも一部に粘弾性体31を含む接合部材3を介して筐体2に固定されている。
従来のスピーカーにおいては、音響発生部10がネジ止め等で強固に筐体2に固定されていたため、筐体2が変形した際に音響発生部10も変形してしまい、音質が低下するおそれがあった。特に、スマートフォンに代表される携帯端末や、タブレットPC、ノート型PCと言ったモバイル機器において、この問題は顕著であった。また、筐体2の振動が励振器(圧電素子11)に伝わり、圧電共振に影響を及ぼし、低音の音圧が減衰するおそれもあった。
これに対し、本実施形態では、音響発生部10の一部が少なくとも一部に粘弾性体31を含む接合部材3を介して筐体2に固定されることとした。これにより、筐体2が変形した場合でも、粘弾性体が筐体2の変形による応力を吸収するため、枠体13が変形して音響発生部10が変形するのを抑制し、良好な音質を維持することができる。また、音響発生部10が筐体2の振動の影響を受けにくいため、筐体2の振動が圧電共振に影響しにくく、この影響により低音の音圧が減衰することも抑制できる。
ここで、接合部材3としては、粘弾性体31をシート状に成型したものや、基材層32と粘弾性体31からなる層とを積層した構成のものなどを用いることができる。
粘弾性体31としては、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレ
タン系粘着剤等が用いられる。また、基材層32としては、アセテートフォーム、アクリルフォーム、セロハン、ポリエチレンフォーム、紙、不織布が用いられるが、防水性を有したものが望ましい。
音響発生部10の一部が接合部材3で筐体2に固定される形態として、図1に示すように、振動板12の一部が粘弾性体31を含む接合部材3で筐体2に固定される形態を挙げることができる。このような形態の場合、音質に影響を与えないように、自由振動しない部分である振動板12の外周部で固定することが望ましい。さらに、図1に示すように、振動板12が振動しても、振動板12が筐体2に当たることのないように、振動板12と筐体2との間に隙間を設けておくことが望ましい。例えば、筐体2の内面の振動板12に対応する部分に凹部あるいは開口を設けるなどの加工をしておくのがよい。
また、図2に示すように、枠体13の少なくとも一部が粘弾性体31を含む接合部材3で筐体2に固定されている形態を挙げることもできる。このような形態の場合、振動板12が筐体2の変形などの影響を受けにくくなるため、良好な音質を得ることができる。
ここで、粘弾性体31を含む接合部材3を介して、音響発生部10が当該音響発生部10の外縁部分の全周にわたって筐体2に固定されていることが望ましく、この構成により、筐体2の変形による応力が全周で分散できるため、より音響発生部10が変形しにくくなる。
さらに、接合部材3は、音響発生部10と当接する面または筐体2と当接する面の全面にわたって粘弾性体31が設けられてなることが望ましい。全面にわたって粘弾性体31が設けられてなることにより、筐体2の変形による応力をより効果的に分散させることができる。
特に、図3に示すように、接合部材3は基材層32とその両面に設けられた粘弾性体31からなる層で構成されているのが好ましい。この構成によれば、粘弾性体31からなる層が振動を吸収するとともに、吸収しきれなかった振動を基材層32が面内に伝えることによって振動を分散させ、さらに裏面の粘弾性体31からなる層が吸収するため、筐体2の振動が音響発生部10に伝わりにくくなり、より音質の低下を防ぐことができる。
また、接合部材3の幅は枠体13の幅よりも広く、平面視で接合部材3が枠体13からはみ出ていることが望ましく、これにより、筐体2の振動がより減衰し易く、枠体13に伝わりにくくすることができる。
ここで、枠体13の内側、外側のどちらにはみ出ていても構わないが、外側にはみ出る方が好ましい。内側にはみ出た場合には、振動板12の振動エリア(枠体13の内側のエリア)にはみ出した接合部材3(粘弾性体31)が触れてしまい、音質が低下するおそれがあるためである。例えば、枠体13が2枚の枠部材131、132で構成され、振動板12が2枚の枠部材131、132に挟持されている場合など、枠体13の内側にはみ出しても振動板12に触れなければ、内側にはみ出しても良い。はみ出た距離は、例えば10μm〜1mmが好ましい。
なお、はみ出た距離を測定するには、顕微鏡などで、枠体13(枠部材131、132)を平面視し、枠体13(枠部材131、132)からはみ出た量を測量すればよい。
また、接合部材3を構成する粘弾性体31(粘弾性体31からなる層)の厚みが音響発生部10の外縁部分の全周にわたって均一ではない構成であるのが好ましく、これにより、接合部材3自身の共振を抑制することができるため、異常音の発生を押さえることがで
きる。
なお、接合部材3を構成する粘弾性体31の平均厚みの例えば±20%の範囲で厚み差があることが好ましい。例えば、粘弾性体31の平均厚みが50μmの場合には、±10μmの厚み差があればよい。また、厚いところと薄いところは、全周にわたって不規則に分布していることで、接合部材3自身の共振を効率的に分散することができる。
例えば、図4に示すように、接合部材3は基材層32とその両面に設けられた粘弾性体31からなる層とで構成されている場合に、図4(a)に示すそれぞれの粘弾性体31からなる層のうちの一方の粘弾性体31からなる層の厚みが均一でない構成、図4(b)に示す両方の粘弾性体31からなる層の厚みが均一でない構成が挙げられる。このような形態は、例えば、基材層32の表面に凹凸を設けたり、基材層32の厚みが均一でない構成としたりすることによって得ることができる。また、接合部材3が接合される振動板12、枠体13(枠部材131、132)の表面に凹凸を設けることによっても得ることができる。
なお、接合部材3を構成する粘弾性体31(粘弾性体31からなる層)の厚みを測定するには、接合部材3を構成する粘弾性体31を含む断面で枠体13(枠部材131、132)をカットし、顕微鏡等を用いて接合部材3を構成する粘弾性体31の厚みを測定すればよい。
さらに、枠体13が2つの枠部材131、132からなり、2つの枠部材131、132で振動板12の外周部を挟み込むことによって枠体13が振動板12を支持しており、励振器(圧電素子11)が取り付けられた側とは反対側の振動板12の表面の外周部に設けられた枠部材131の少なくとも一部が筐体2に固定されている構造が好ましい。このように、枠体13を2つの枠部材131、132で構成し、当該2つの枠部材131、132で振動板12を挟み込む構造とすることで、枠体(枠部材131、132)の剛性を高めることができ、さらに、前述の接合部材3で筐体2と接合することにより、筐体2が変形した場合でも枠部材131、132が変形することを防ぐことができる。
また、2つの枠部材131、132のうち、励振器(圧電素子11)が取り付けられていない側の枠部材131で筐体2と固定することで、筐体2の変形などの影響を励振器(圧電素子11)が受けにくくなるため、さらに音質の低下を防ぐことができる。さらに、励振器(圧電素子11)が取り付けられていない側の枠部材131で筐体2と固定しているため、接合部材3を防水タイプとしておくことにより、外部からの水の侵入を防ぐことができるため、励振器(圧電素子11)を水から守ることができる。
筐体2には、図5(a)に示すように音響発生部10に対向する位置に開口21が設けられたり、図5(b)に示すように音響発生部10に対向する位置に複数の貫通孔22が設けられたりしていても良い。開口21あるいは複数の貫通孔22を設けておくことにより、音響発生部10の発する音を、効率よく外部に放射することができる。例えば、低周波数帯域における音圧を高めることができる。
なお、上述した実施形態では、振動板1の一方の主面に圧電素子11を設けた場合を主に例示して説明を行ったが、これに限られるものではなく、振動板12の両面に圧電素子11が設けられてもよい。
また、上述した実施形態では、枠体13(枠部材131、132)の内側の領域の形状が略矩形状である場合を例に挙げ、多角形であればよいこととしたが、これに限られるものではなく、円形や楕円形であってもよい。
次に、スピーカーを搭載した電子機器について、図6を用いて説明する。図6は、実施形態に係る電子機器50の構成を示す図である。なお、図には、説明に必要となる構成要素のみを示しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
図6に示すように、本例の電子機器50は、図1に示すような音響発生部10と筐体2とを含むスピーカーと、音響発生部10に接続された電子回路60とを備え、スピーカーから音響を発生させる機能を有する。
電子機器50は、電子回路60を備える。電子回路60は、たとえば、コントローラ50aと、送受信部50bと、キー入力部50cと、マイク入力部50dとから構成される。電子回路60は、音響発生部10に接続されており、音響発生部10へ音声信号を出力する機能を有している。音響発生部10は電子回路60から入力された音声信号に基づいて音響を発生させる。
また、電子機器50は、表示部50eと、アンテナ50fと、音響発生部10とを備える。また、電子機器50は、これら各デバイスを収容する筐体2を備える。なお、図6では、1つの筐体2にコントローラ50aをはじめとする各デバイスがすべて収容されている状態をあらわしているが、各デバイスの収容形態を限定するものではない。本実施形態では、少なくとも電子回路60と音響発生部10とが、1つの筐体2に収容されていればよい。
コントローラ50aは、電子機器50の制御部である。送受信部50bは、コントローラ50aの制御に基づき、アンテナ50fを介してデータの送受信などを行う。キー入力部50cは、電子機器50の入力デバイスであり、操作者によるキー入力操作を受け付ける。マイク入力部50dは、同じく電子機器50の入力デバイスであり、操作者による音声入力操作などを受け付ける。表示部50eは、電子機器50の表示出力デバイスであり、コントローラ50aの制御に基づき、表示情報の出力を行う。
そして、音響発生部10は、電子機器50における音響出力デバイスとして動作する。なお、音響発生部10は、電子回路60のコントローラ50aに接続されており、コントローラ50aによって制御された電圧の印加を受けて音響を発することとなる。
なお、電子機器50の種別を問うものではなく、音響を発する機能を有する様々な民生機器に適用されてよい。たとえば、テレビやカーオーディオ機器は無論のこと、音響を発する機能を有する製品、例を挙げれば、掃除機や洗濯機、冷蔵庫、電子レンジなどといった種々の製品に用いられてよい。
このような電子機器50は、音響発生部10の変形による音質の低下を抑制し、良好な音圧の周波数特性を得ることができるスピーカーを用いて構成されていることから、良好な音圧の周波数特性の電子機器を実現できる。
次に、スピーカーを搭載した携帯端末について説明する。
本例の携帯端末は、図1に示すような音響発生部10と筐体2とを含むスピーカーと、筐体2に収容されて音響発生部10に接続された電子回路と、ディスプレイとを備え、スピーカーから音響を発生させる機能を有する。
すなわち、上述の電子機器50において、図6に示す表示部50eとして、画像情報を表示する機能を有する表示装置であるディスプレイを備えた構成のものが本例の携帯端末
である。例えば、液晶ディスプレイおよび有機ELディスプレイ等の既知のディスプレイを好適に用いることができる。なお、ディスプレイは、タッチパネルのような入力装置を有するものであっても良い。
ここで、筐体2に音響発生部10を接合するための接合部材としては、少なくとも一部に粘弾性体を含む接合部材である。この接合部材は粘弾性体のみからなる単一のものであっても、粘弾性体を含むいくつかの部材からなる複合体であっても構わない。このような接合部材としては、例えば不織布等からなる基材の両面に粘着剤が付着された両面テープ等を好適に用いることができる。接合部材の厚みは、例えば0.1mm〜0.6mmに設定される。
電子回路としては、例えば、ディスプレイに表示させる画像情報や携帯端末によって伝達する音声情報を処理する回路や、通信回路等が例示できる。これらの回路の少なくとも1つであってもよいし、全ての回路が含まれていても構わない。また、他の機能を有する回路であってもよい。さらに、複数の電子回路を有していても構わない。なお、電子回路と音響発生部とは接続用配線で接続されている。
筐体2の一部がディスプレイであってもよく、筐体2の一部がディスプレイのカバーとなってその内側にディスプレイが配置されたものであってもよい。
なお、携帯端末は、アンテナなどを介してデータの送受信などを行う通信手段(通信部)を有しているものである。たとえば、スマートフォンに代表される携帯電話や、タブレットPC、ノート型PCと言ったモバイル機器、ゲーム機などが挙げられる。
このような携帯端末は、音響発生部10の変形による音質の低下を抑制し、良好な音圧の周波数特性を得ることができるスピーカーを用いて構成されていることから、良好な音圧の周波数特性の携帯端末を実現できる。
なお、上述の電子機器および携帯端末では、スピーカー1を構成する筐体2が電子機器または携帯端末の筐体を兼ねている構成であるが、スピーカー1を構成する筐体2は電子機器または携帯端末の筐体とは別のものであって、電子機器または携帯端末の筐体の内部に収容され固定された構成であってもよい。例えば、薄さが要求されている場合には、電子機器または携帯端末の筐体をそのままスピーカー1の筐体2としてもよく、音質、音圧が要求されている場合には、電子機器または携帯端末の筐体とは別に、スピーカー1を構成する筐体2を備え、内部に収容し固定するのがよい。
1 スピーカー
10 音響発生部
11 圧電素子
12 振動板
13 枠体
131、132 枠部材
14 樹脂層
2 筐体
21 開口
22 貫通孔
3 接合部材
31 粘弾性体
32 基材層
50 電子機器
50a コントローラ
50b 送受信部
50c キー入力部
50d マイク入力部
50e 表示部
50f アンテナ
60 電子回路

Claims (12)

  1. 励振器と、該励振器が取り付けられており、該励振器の振動によって該励振器とともに振動する振動板と、該振動板の外周部に設けられて前記振動板を支持する枠体とを備えた音響発生部、および該音響発生部を収容する筐体を含むスピーカーであって、前記音響発生部の一部が、少なくとも一部に粘弾性体を含む接合部材を介して前記筐体に固定されていることを特徴とするスピーカー。
  2. 前記枠体が前記筐体に固定されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカー。
  3. 前記音響発生部が全周にわたって前記筐体に固定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスピーカー。
  4. 前記接合部材は、前記音響発生部と当接する面または前記筐体と当接する面の全面にわたって前記粘弾性体が設けられてなること特徴とする請求項3に記載のスピーカー。
  5. 前記接合部材は、基材層とその両面にそれぞれ設けられた前記粘弾性体からなる層とで構成されていることを特徴とする請求項3に記載のスピーカー。
  6. 前記接合部材の幅は前記枠体の幅よりも広く、平面視で前記接合部材が前記枠体からはみ出ていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載のスピーカー。
  7. 前記接合部材を構成する粘弾性体の厚みが全周にわたって均一ではないことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載のスピーカー。
  8. 前記枠体が2つの枠部材からなり、該2つの枠部材で前記振動板の前記外周部を挟み込むことによって前記枠体が前記振動板を支持しており、前記励振器が取り付けられた側とは反対側の前記振動板の表面の外周部に設けられた枠部材が前記筐体に固定されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカー。
  9. 前記励振器が圧電素子であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一つに記載のスピーカー。
  10. 前記圧電素子がバイモルフ構造であることを特徴とする請求項9に記載のスピーカー。
  11. 請求項1〜10のいずれか一つに記載のスピーカーと、電子回路とを備え、前記スピーカーから音響を発生させる機能を有することを特徴とする電子機器。
  12. 請求項1〜10のいずれか一つに記載のスピーカーと、電子回路と、ディスプレイとを備え、前記スピーカーから音響を発生させる機能を有することを特徴とする携帯端末。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019147084A (ja) * 2018-02-26 2019-09-05 太陽誘電株式会社 非音響用の振動発生装置及び電子機器

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