JP6215249B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

本発明は、コンバインに関する。
従来、走行しながら穀稈を刈取るとともに、刈取った穀稈を脱穀するコンバインが知られている(例えば特許文献1参照)。このようなコンバインは、刈取装置から脱穀装置まで穀稈を搬送すべく、搬送装置を備えている。搬送装置は、穀稈が詰まった場合に備えて逆方向へ可動自在となっている。しかしながら、かかる構造は複雑であり、部品点数が増加するという問題を有していた。
ところで、刈取装置は、昇降自在となっている(例えば特許文献2参照)。具体的に説明すると、刈取装置と搬送装置は、一体となった状態で上下に回動自在となっている。これは、穀稈に応じて刈取高さを調節したり、円滑な旋回を可能としたり、するためである。そこで、このような回動動作を利用することで、搬送装置を逆方向へ可動できるコンバインが求められていたのである。
特開2014−83018号公報 特開2014−176342号公報
本発明は、刈取装置と搬送装置の上下の回動動作を利用することで、搬送装置を逆方向へ可動できるコンバインを提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1に係る発明は、穀稈を刈り取る刈取装置と、刈り取った穀稈を搬送する搬送装置と、搬送された穀稈を脱穀する脱穀装置と、を備え、前記刈取装置と前記搬送装置を上下に回動自在としたコンバインにおいて、前記搬送装置が前記刈取装置から前記脱穀装置へ穀稈を搬送する方向を順方向とした場合、前記搬送装置は、前記刈取装置と前記搬送装置の上下の回動動作を利用して逆方向へ可動する、としたものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のコンバインにおいて、前記搬送装置を構成する回転軸若しくは前記搬送装置に連動する回転軸に一方向回転機構を具備し、前記一方向回転機構は、前記回動動作を利用して前記回転軸を逆方向へ回転させる、としたものである。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載のコンバインにおいて、前記搬送装置を構成するローターを具備し、前記一方向回転機構は、前記ローターの前記回転軸に取り付けられる、としたものである。
請求項4に係る発明は、請求項2に記載のコンバインにおいて、前記搬送装置を構成するコンベヤを具備し、前記一方向回転機構は、前記コンベヤの前記回転軸に取り付けられる、としたものである。
請求項5に係る発明は、請求項2から請求項4のいずれか一項に記載のコンバインにおいて、コントロール機構を具備し、前記コントロール機構は、前記一方向回転機構が作動しない状態を基準として作動する状態に切替自在とする、としたものである。
本願発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、搬送装置は、刈取装置と搬送装置の上下の回動動作を利用して逆方向へ可動する。これにより、かかる技術的思想を応用したコンバインは、搬送装置に穀稈が詰まっても該搬送装置を逆方向へ可動することにより、穀稈を容易に取り除くことができる。
請求項2に記載の発明によれば、搬送装置を構成する回転軸若しくは搬送装置に連動する回転軸に一方向回転機構を具備する。そして、一方向回転機構は、刈取装置と搬送装置の回動動作を利用して回転軸を逆方向へ回転させる。これにより、かかる技術的思想を応用したコンバインは、確実に搬送装置を逆方向へ可動させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、搬送装置を構成するローターを具備する。そして、一方向回転機構は、ローターの回転軸に取り付けられる。これにより、かかる技術的思想を応用したコンバインは、確実にローターを逆方向へ回転させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、搬送装置を構成するコンベヤを具備する。そして、一方向回転機構は、コンベヤの回転軸に取り付けられる。これにより、かかる技術的思想を応用したコンバインは、確実にコンベヤを逆方向へ可動させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、コントロール機構を具備する。そして、コントロール機構は、一方向回転機構が作動しない状態を基準として作動する状態に切替自在とする。これにより、かかる技術的思想を応用したコンバインは、オペレータの操作に基づいて搬送装置を逆方向へ可動させることができる。
コンバインを示す図。 図1の矢印Lから見た図。 図1の矢印Rから見た図。 動力伝達機構の概要を示す図。 動力伝達機構の一部詳細を示す図。 動力伝達機構の一部詳細を示す図。 搬送装置を示す図。 油圧作動機構の概要を示す図。 油圧作動機構の一部詳細を示す図。 油圧作動機構の一部詳細を示す図。 刈取装置と搬送装置を示す図。 第一実施形態に係る逆動構造を示す図。 逆動構造の作動態様を示す図。 逆動構造の作動態様を示す図。 コントロール機構の作動態様を示す図。 第二実施形態に係る逆動構造を示す図。 逆動構造の作動態様を示す図。 逆動構造の作動態様を示す図。 コントロール機構の作動態様を示す図。 他のコンバインの搬送装置を示す図。 他のコンバインの搬送装置を示す図。
まず、コンバイン100について簡単に説明する。
図1は、コンバイン100を示している。図2は、図1の矢印Lから見た図であり、図3は、図1の矢印Rから見た図である。なお、図中には、コンバイン100の前後方向、左右方向及び上下方向を表す。
コンバイン100は、主に走行装置1と、刈取装置2と、搬送装置3と、脱穀装置4と、選別装置5と、貯留装置6と、動力装置7と、で構成されている。
走行装置1は、シャシ10の下方に設けられている。走行装置1は、トランスミッション11と、クローラ装置12・12と、で構成されている。トランスミッション11は、後述するエンジン71の回転動力をクローラ装置12・12へ伝達する。クローラ装置12・12は、コンバイン100を前後方向に走行させる。また、クローラ装置12・12は、コンバイン100を左右方向に旋回させる。
刈取装置2は、走行装置1の前方に設けられている。刈取装置2は、リール21と、カッター22と、オーガ23と、で構成されている。リール21は、圃場の穀稈を引き起こす。カッター22は、リール21によって引き起こされた穀稈を切断する。オーガ23は、カッター22によって切断された穀稈を集合させて搬送装置3へ送り込む。
搬送装置3は、刈取装置2の後方に設けられている。搬送装置3は、コンベヤ31と、ローター32と、で構成されている。コンベヤ31は、オーガ23によって送り込まれた穀稈をローター32まで搬送する。ローター32は、コンベヤ31が搬送してきた穀稈を脱穀装置4へ送り込む。
脱穀装置4は、搬送装置3の後方に設けられている。脱穀装置4は、スレッシングローター41と、シーブメッシュ42と、で構成されている。スレッシングローター41は、ローター32によって送り込まれた穀稈を脱穀する。また、スレッシングローター41は、穀稈を搬送する。シーブメッシュ42は、スレッシングローター41によって搬送される穀稈を支持するとともに、脱穀物を選別装置5へ落下させる。
選別装置5は、脱穀装置4の下方に設けられている。選別装置5は、揺動装置51と、送風装置52と、で構成されている。揺動装置51は、脱穀物をふるいにかけて穀粒を選別する。送風装置52は、穀粒とともに落下した穀稈や揺動装置51の上に残った穀稈を吹き飛ばす。その後、穀稈は、カッターによって裁断され、藁屑として排出される。
貯留装置6は、脱穀装置4及び選別装置5の側方に設けられている。貯留装置6は、グレンタンク61と、オーガ62と、で構成されている。グレンタンク61は、選別装置5から搬送されてきた穀粒を貯留する。オーガ62は、グレンタンク61内の穀粒を排出する際に用いられる。
動力装置7は、貯留装置6の前方に設けられている。動力装置7は、エンジン71で構成されている。エンジン71は、燃料を燃焼させて得た熱エネルギーを運動エネルギーに変換する。具体的に説明すると、エンジン71は、燃料を燃焼させて得た熱エネルギーを回転動力に変換する。
次に、コンバイン100の動力伝達機構8について説明する。
図4は、動力伝達機構8の概要を示している。また、図5及び図6は、動力伝達機構8の一部詳細を示している。
動力伝達機構8は、トランスミッション11のほか、各種の伝達機構で構成されている。ここでは、刈取装置2と搬送装置3と脱穀装置4を駆動する前部伝達機構8Fならびに選別装置5を駆動する後部伝達機構8Rに着目して説明する。
前部伝達機構8Fは、エンジン71の回転動力を利用して刈取装置2と搬送装置3と脱穀装置4を駆動する。前部伝達機構8Fには、送風ファン521のセンターシャフト522を介してエンジン71の回転動力が入力される。センターシャフト522には、プーリー811が取り付けられており、該プーリー811にベルト812が掛けられている。
前部伝達機構8Fは、ロータリシャフト82を備えている。ロータリシャフト82には、プーリー821が取り付けられており、該プーリー821にベルト812が掛けられている。そのため、ロータリシャフト82は、センターシャフト522の回転に伴って回転する。また、ロータリシャフト82には、プーリー822が取り付けられており、該プーリー822にベルト823が掛けられている。なお、ロータリシャフト82は、ギヤユニット824を介してスレッシングローター41に連結されている。従って、スレッシングローター41は、ロータリシャフト82の回転に伴って回転する。
更に、前部伝達機構8Fは、ロータリシャフト83を備えている。ロータリシャフト83には、プーリー831が取り付けられており、該プーリー831にベルト823が掛けられている。そのため、ロータリシャフト83は、ロータリシャフト82の回転に伴って回転する。また、ロータリシャフト83には、スプロケット832が取り付けられており、該スプロケット832にチェン833が掛けられている。なお、ロータリシャフト83は、ローター32を構成している。従って、ローター32は、ロータリシャフト83と一体となった状態で回転する。ローター32の詳細な構造については後述する。
更に、前部伝達機構8Fは、ロータリシャフト84を備えている。ロータリシャフト84には、スプロケット841が取り付けられており、該スプロケット841にチェン833が掛けられている。そのため、ロータリシャフト84は、ロータリシャフト83の回転に伴って回転する。また、ロータリシャフト84には、スプロケット842が取り付けられており、該スプロケット842にチェン843が掛けられている。なお、ロータリシャフト84は、コンベヤ31を構成している。従って、コンベヤ31は、ロータリシャフト84と一体となった状態で可動する。コンベヤ31の詳細な構造については後述する。
更に、前部伝達機構8Fは、ロータリシャフト85を備えている。ロータリシャフト85には、スプロケット851が取り付けられており、該スプロケット851にチェン843が掛けられている。そのため、ロータリシャフト85は、ロータリシャフト84の回転に伴って回転する。また、ロータリシャフト85には、スプロケット852が取り付けられており、該スプロケット852にチェン853が掛けられている。なお、ロータリシャフト85は、リンクユニット854とスイングシャフト855とリンクユニット856を介してカッター22に連結されている。従って、カッター22は、ロータリシャフト85の回転に伴って可動する。
更に、前部伝達機構8Fは、ロータリシャフト86を備えている。ロータリシャフト86には、スプロケット861が取り付けられており、該スプロケット861にチェン853が掛けられている。そのため、ロータリシャフト86は、ロータリシャフト85の回転に伴って回転する。また、ロータリシャフト86には、スプロケット862が取り付けられており、該スプロケット862にチェン863が掛けられている。チェン863は、別途に設けられたスプロケット864に掛けられており、該スプロケット864とともに回転するスプロケット865にチェン866が掛けられている。なお、ロータリシャフト86は、オーガ23を構成している。従って、オーガ23は、ロータリシャフト86と一体となった状態で回転する。
更に、前部伝達機構8Fは、ロータリシャフト87を備えている。ロータリシャフト87には、スプロケット871が取り付けられており、該スプロケット871にチェン866が掛けられている。そのため、ロータリシャフト87は、ロータリシャフト86の回転に伴って回転する。また、ロータリシャフト87には、リンクユニット872が取り付けられており、該リンクユニット872にリール21が取り付けられている。なお、ロータリシャフト87は、リール21を構成している。従って、リール21は、ロータリシャフト87と一体となった状態で回転する。
後部伝達機構8Rは、エンジン71の回転動力を選別装置5へ伝達する。後部伝達機構8Rには、送風ファン521のセンターシャフト522を介してエンジン71の回転動力が入力される。センターシャフト522には、プーリー813が取り付けられており、該プーリー813にベルト814が掛けられている。
後部伝達機構8Rは、ロータリシャフト88を備えている。ロータリシャフト88には、プーリー881が取り付けられており、該プーリー881にベルト814が掛けられている。そのため、ロータリシャフト88は、センターシャフト522の回転に伴って回転する。なお、ロータリシャフト88は、コンベヤ53を構成している。従って、コンベヤ53は、ロータリシャフト88と一体となった状態で回転する。コンベヤ53は、穀粒をグレンタンク61へ搬送するために用いられる。
更に、後部伝達機構8Rは、ロータリシャフト89を備えている。ロータリシャフト89には、プーリー891が取り付けられており、該プーリー891にベルト814が掛けられている。そのため、ロータリシャフト89は、センターシャフト522の回転に伴って回転する。また、ロータリシャフト89には、プーリー892が取り付けられており、該プーリー892にベルト893が掛けられている。なお、ロータリシャフト89は、コンベヤ54を構成している。従って、コンベヤ54は、ロータリシャフト89と一体となった状態で回転する。コンベヤ54は、穀粒を揺動装置51へ搬送するために用いられる。
更に、後部伝達機構8Rは、クランクシャフト90を備えている。クランクシャフト90には、プーリー901が取り付けられており、該プーリー901にベルト893が掛けられている。そのため、クランクシャフト90は、ロータリシャフト89の回転に伴って回転する。なお、ロータリシャフト90は、揺動装置51を構成している。従って、揺動装置51は、ロータリシャフト90と一体となった状態で可動する。
ここで、搬送装置3の詳細な構造と動作態様について説明する。但し、コンベヤ31の構造とローター32の構造に着目して説明する。
図7は、搬送装置3を示している。なお、図中の矢印Dcは、搬送装置3を構成するコンベヤ31の可動方向を表す。また、図中の矢印Drは、搬送装置3を構成するローター32の回転方向を表す。
上述したように、搬送装置3は、コンベヤ31と、ローター32と、で構成されている。
コンベヤ31は、平行に張られた二つのチェン845に複数のプレート846が掛け渡された構造となっている。コンベヤ31は、ロータリシャフト84と一体となった状態で可動する。具体的に説明すると、ロータリシャフト84には、二つのスプロケット844・844が取り付けられている。各スプロケット844・844には、それぞれチェン845・845が掛けられている。そして、各チェン845・845には、合計10枚のプレート846が所定の間隔をあけて取り付けられている。このような構造により、コンベヤ31は、ロータリシャフト84が回転すると、該ロータリシャフト84と一体となった状態で可動するのである(矢印Dc参照)。このため、穀稈は、プレート846に引っ掛けられた状態で後方へ搬送される。なお、コンベヤ31は、穀稈の搬送路となるコンベヤハウジング33に収納されている。従って、オーガ23によって送り込まれた穀稈は、コンベヤハウジング33の内部を通り、ローター32まで搬送されるのである。
ローター32は、円筒形状のドラム321の外周に複数のブレード322が取り付けられた構造となっている。ローター32は、ロータリシャフト83と一体となった状態で回転する。具体的に説明すると、ロータリシャフト83には、二つのフランジ834・834が取り付けられている。一方、ドラム321には、その両端にカバー321c・321cが取り付けられている。そして、各カバー321c・321cには、それぞれフランジ834・834が溶接されている。このような構造により、ローター32は、ロータリシャフト83が回転すると、該ロータリシャフト83と一体となった状態で回転するのである(矢印Dr参照)。このため、穀稈は、ブレード322に引っ掛けられた状態で後方へ搬送される。なお、ローター32は、穀稈の搬送路となるローターハウジング34に収納されている。従って、コンベヤ31が搬送してきた穀稈は、ローターハウジング34の内部を通り、脱穀装置4へ送り込まれるのである。
次に、コンバイン100の油圧作動機構9について説明する。
図8は、油圧作動機構9の概要を示している。また、図9及び図10は、油圧作動機構9の一部詳細を示している。
油圧作動機構9は、トランスミッション11に内蔵されている無段変速装置(図示せず)のほか、各種の作動機構で構成されている。ここでは、刈取装置2を昇降する刈取装置作動機構9Rならびに刈取装置2のリール21を昇降するリール作動機構9Sに着目して説明する。
刈取装置作動機構9Rは、圧力を高めた作動油を利用して刈取装置2を昇降する。刈取装置作動機構9Rには、作動油ポンプ91から送り出された作動油が供給される。作動油ポンプ91には、作動油配管911が接続されており、該作動油配管911に分流弁912が接続されている。また、分流弁912には、作動油配管913が接続されており、該作動油配管913に接続された作動油配管914を介して分流弁915が接続されている。
刈取装置作動機構9Rは、電磁切替バルブ92を備えている。電磁切替バルブ92には、作動油配管921が接続されており、該作動油配管921が分流弁915に接続されている。そのため、電磁切替バルブ92には、作動油ポンプ91から送り出された作動油が供給される。また、電磁切替バルブ92には、作動油配管922・923が接続されており、それぞれの作動油配管922・923がパイロットチェックバルブ924に接続されている。更に、電磁切替バルブ92には、作動油配管925が接続されており、該作動油配管925が他の作動油配管を介してタンク96に接続されている。
更に、刈取装置作動機構9Rは、刈取装置昇降用シリンダ93を備えている。刈取装置昇降用シリンダ93には、作動油配管931が接続されており、該作動油配管931がスローリターンチェックバルブ932に接続されている。また、スローリターンチェックバルブ932は、作動油配管933を介してパイロットチェックバルブ924に接続されている。そのため、オペレータの操作に基づいて電磁切替バルブ92が作動した場合、刈取装置昇降用シリンダ93には、電磁切替バルブ92から送られてきた作動油が供給される。こうして、刈取装置昇降用シリンダ93は、シリンダ93Sからロッド93Rが押し出されて伸長するのである。なお、スローリターンチェックバルブ932は、作動油をゆっくり逆流させることができ、パイロットチェックバルブ924は、パイロット圧力が掛かることを条件に作動油を逆流させることができる。そのため、オペレータの操作に基づいて電磁切替バルブ92が作動した場合、刈取装置昇降用シリンダ93内の作動油は、電磁切替バルブ92を通ってタンク96へ戻される。こうして、刈取装置昇降用シリンダ93は、シリンダ93Sにロッド93Rが引き込まれて収縮するのである。
リール作動機構9Sは、電磁切替バルブ94を備えている。電磁切替バルブ94には、作動油配管941が接続されており、該作動油配管941が分流弁915に接続されている。そのため、電磁切替バルブ94には、作動油ポンプ91から送り出された作動油が供給される。また、電磁切替バルブ94には、作動油配管942・943が接続されており、それぞれの作動油配管942・943がパイロットチェックバルブ944に接続されている。更に、電磁切替バルブ94には、作動油配管945が接続されており、該作動油配管945が他の作動油配管を介してタンク96に接続されている。
更に、リール作動機構9Sは、リール昇降用シリンダ95・95を備えている。リール昇降用シリンダ95・95には、作動油配管951が接続されており、該作動油配管951に接続された作動油配管952を介してスローリターンチェックバルブ953に接続されている。また、スローリターンチェックバルブ953は、作動油配管954を介してパイロットチェックバルブ944に接続されている。そのため、オペレータの操作に基づいて電磁切替バルブ94が作動した場合、リール昇降用シリンダ95・95には、電磁切替バルブ94から送られてきた作動油が供給される。こうして、リール昇降用シリンダ95・95は、それぞれのシリンダ95Sからロッド95Rが押し出されて伸長するのである。なお、スローリターンチェックバルブ953は、作動油をゆっくり逆流させることができ、パイロットチェックバルブ944は、パイロット圧力が掛かることを条件に作動油を逆流させることができる。そのため、オペレータの操作に基づいて電磁切替バルブ94が作動した場合、リール昇降用シリンダ95・95内の作動油は、電磁切替バルブ94を通ってタンク96へ戻される。こうして、リール昇降用シリンダ95・95は、それぞれのシリンダ95Sにロッド95Rが引き込まれて収縮するのである。
ここで、刈取装置2及び搬送装置3の詳細な構造と動作態様について説明する。但し、刈取装置2の昇降に関する構造とリール21の昇降に関する構造に着目して説明する。
図11は、刈取装置2と搬送装置3を示している。なお、図中の矢印Lrは、刈取装置2と搬送装置3の回動方向を表す。また、図中の矢印Lsは、リール21の回動方向を表す。
上述したように、刈取装置2は、リール21と、カッター22と、オーガ23と、で構成されている。このうちカッター22とオーガ23は、複雑に組み合わされたフレーム25によって支持されている。また、上述したように、搬送装置3は、コンベヤ31と、ローター32と、で構成されている。このうちコンベヤ31は、ロータリシャフト84を中心として回動自在に設けられたフレーム35によって支持されている。フレーム25とフレーム35は、溶接されて一体となっている。
刈取装置昇降用シリンダ93は、シリンダ93Sの内部にピストンが挿入されており、該ピストンにロッド93Rが固定された構造となっている。そのため、シリンダ93Sに作動油が供給されるとピストンの摺動とともにロッド93Rが押し出されて伸長することとなる。反対に、シリンダ93Sから作動油が排出されるとピストンの摺動とともにロッド93Rが引き込まれて収縮することとなる。刈取装置昇降用シリンダ93は、シリンダ93Sに設けられたクレビスのピン孔とシャシ10に固定されたブラケット10Bのピン孔を重ね合わせた状態でピン10Pが挿入されることにより、該ピン10Pを中心として回動自在に連結されている。また、刈取装置昇降用シリンダ93は、ロッド93Rに取り付けられたクレビスのピン孔とフレーム35に固定されたブラケット35Bのピン孔を重ね合わせた状態でピン35Pが挿入されることにより、該ピン35Pを中心として回動自在に連結されている。このため、刈取装置2と搬送装置3(正確には搬送装置3のコンベヤ31)は、刈取装置昇降用シリンダ93の伸長又は収縮によって上下に回動する(矢印Lr参照)。即ち、これが刈取装置2の昇降に関する構造である。
加えて、リール21は、フレーム26によって支持されている。フレーム26は、フレーム25に対して回動自在となっている。
リール昇降用シリンダ95は、シリンダ95Sの内部にピストンが挿入されており、該ピストンにロッド95Rが固定された構造となっている。そのため、シリンダ95Sに作動油が供給されるとピストンの摺動とともにロッド95Rが押し出されて伸長することとなる。反対に、シリンダ95Sから作動油が排出されるとピストンの摺動とともにロッド95Rが引き込まれて収縮することとなる。リール昇降用シリンダ95は、シリンダ95Sに取り付けられたクレビスのピン孔とフレーム25に固定されたブラケット25Bのピン孔を重ね合わせた状態でピン25Pが挿入されることにより、該ピン25Pを中心として回動自在に連結されている。また、リール昇降用シリンダ95は、ロッド95Rに設けられたクレビスのピン孔とフレーム26に固定されたブラケット26Bのピン孔を重ね合わせた状態でピン26Pが挿入されることにより、該ピン26Pを中心として回動自在に連結されている。このため、リール21は、リール昇降用シリンダ95の伸長又は収縮によって上下に回動する(矢印Ls参照)。即ち、これがリール21の昇降に関する構造である。
次に、刈取装置2と搬送装置3の回動動作を利用することで、該搬送装置3を逆方向へ可動できる技術について説明する。
まず、第一実施形態に係る逆動構造36について説明する。
図12は、第一実施形態に係る逆動構造36を示している。図13は、逆動構造36の作動態様を示している。なお、本願では、搬送装置3が刈取装置2から脱穀装置4へ穀稈を搬送する方向を「順方向」と定義し、その逆を「逆方向」と定義している。
逆動構造36は、主に一方向回転機構(以降「ラチェット機構37」とする)で構成されている。ラチェット機構37は、カムプレート371と、レバー372と、を有している。
カムプレート371は、その中心部にロータリシャフト83が嵌め込まれた状態で、該ロータリシャフト83に固定されている。そのため、カムプレート371は、ロータリシャフト83と一体となった状態で回転する。カムプレート371は、その外周に複数のカム371cが形成されている。カム371cは、順方向へ回転した際の位相の変化に伴い、カムプレート371の中心からの距離が急激に遠くなる平面と距離が徐々に近くなる平面とで形成されたカムフェースを有している。
レバー372は、その基端のリング部にロータリシャフト83が嵌め込まれた状態で、該ロータリシャフト83に対して回動自在に支持されている。そのため、レバー372は、ロータリシャフト83やカムプレート371の回転に関わらず、いずれの方向にも回動する。レバー372は、その長手方向の中央部にラッチ373を備えている。ラッチ373は、レバー372に対して回動自在に支持されており、スプリング374によってカムプレート371(正確にはカムフェース)に対して当接するように付勢されている。
更に、逆動構造36は、リンク機構38を具備している。リンク機構38は、ブラケット381と、ロッド382と、を有している。
ブラケット381は、コンベヤハウジング33の側面に固定されている。ロッド382は、その一端がレバー372に回動自在に取り付けられ、その他端がブラケット381に回動自在に取り付けられている。
以下に、逆動構造36の作動態様を説明する。
最初に、刈取装置2と搬送装置3(正確には搬送装置3のコンベヤ31)を上方へ回動させる(図11の矢印Lr参照)。すると、図13の(A)に示すように、ロッド382がレバー372を引くため、該レバー372が一方へ回動することとなる(矢印Ma参照)。このとき、レバー372とともにラッチ373も回動するので、該ラッチ373がカム371c(正確にはカムフェース)を押してカムプレート371を回転させるのである(矢印Mb参照)。このようにして、ロータリシャフト83は、逆方向へ回転し、ひいてはローター32が逆方向へ回転することとなる(矢印Rr参照)。また、ロータリシャフト84は、ロータリシャフト83の回転に連動するので、ひいてはコンベヤ31も逆方向へ可動することとなる(矢印Rc参照)。
その後、刈取装置2と搬送装置3(正確には搬送装置3のコンベヤ31)を下方へ回動させる(図11の矢印Lr参照)。すると、図13の(B)に示すように、ロッド382がレバー372を押すため、該レバー372が他方へ回動することとなる(矢印Mc参照)。このとき、レバー372とともにラッチ373も回動するのであるが、該ラッチ373はカム371c(正確にはカムフェース)を押すことなく滑って隣接するカム371cへ移動する(矢印Md参照)。従って、ロータリシャフト83は、順方向にも逆方向にも回転せず、ひいてはローター32も回転することとならない。同様に、コンベヤ31も可動することとならない。
このように、ローター32は、刈取装置2と搬送装置3(正確には搬送装置3のコンベヤ31)の回動動作を繰り返すごとに、少しずつ逆方向へ回転していくこととなる。また、コンベヤ31も、刈取装置2と搬送装置3(正確には搬送装置3のコンベヤ31)の回動動作を繰り返すごとに、少しずつ逆方向へ可動していくこととなる。
以上より、搬送装置3は、刈取装置2と搬送装置3の回動動作を利用して逆方向へ可動する。これにより、本コンバイン100は、搬送装置3に穀稈が詰まっても該搬送装置3を逆方向へ可動することにより、穀稈を容易に取り除くことができる。
ところで、第一実施形態に係る逆動構造36は、コンベヤハウジング33の内部で穀稈が詰まった場合に、次の問題を生じる可能性がある。即ち、穀稈が詰まってコンベヤハウジング33に対するコンベヤ31の摩擦抵抗が大きくなっていることから、刈取装置2と搬送装置3(正確には搬送装置3のコンベヤ31)を下方へ回動させた際に、それに伴ってコンベヤ31が順方向へ可動し、逆方向へ可動する前の位置(位相)に戻ってしまうのである。更に、それに伴ってローター32も順方向へ回転し、逆方向へ回転する前の位置(位相)に戻ってしまうのである。かかる問題については、第二のラッチ375を設けた構造とすることで対応できる(図14参照)。
ラッチ375は、ローターハウジング34などの無可動の構造体に備えられる。本実施形態において、ラッチ375は、ローターハウジング34に対して回動自在に支持されており、スプリング376によってカムプレート371(正確にはカムフェース)に対して当接するように付勢されている。
以下に、第二のラッチ375を設けた逆動構造36の作動態様を説明する。
最初に、刈取装置2と搬送装置3(正確には搬送装置3のコンベヤ31)を上方へ回動させる(図11の矢印Lr参照)。すると、図14の(A)に示すように、ロッド382がレバー372を引くため、該レバー372が一方へ回動することとなる(矢印Ma参照)。このとき、レバー372とともにラッチ373も回動するので、該ラッチ373がカム371c(正確にはカムフェース)を押してカムプレート371を回転させるのである(矢印Mb参照)。同時に、ラッチ375は、ローターハウジング34に支持されているため、カム371c(正確にはカムフェース)を押すことなく滑って隣接するカム371cへ移動する。このようにして、ロータリシャフト83は、逆方向へ回転し、ひいてはローター32が逆方向へ回転することとなる(矢印Rr参照)。また、ロータリシャフト84は、ロータリシャフト83の回転に伴って回転するので、ひいてはコンベヤ31も逆方向へ可動することとなる(矢印Rc参照)。
その後、刈取装置2と搬送装置3(正確には搬送装置3のコンベヤ31)を下方へ回動させる(図11の矢印Lr参照)。すると、図14の(B)に示すように、ロッド382がレバー372を押すため、該レバー372が他方へ回動することとなる(矢印Mc参照)。このとき、レバー372とともにラッチ373も回動するのであるが、該ラッチ373はカム371c(正確にはカムフェース)を押すことなく滑って隣接するカム371cに移動することとなる(矢印Md参照)。これは、ラッチ375がカム371cに掛かることで、ロータリシャフト83の回転を止めているからである。従って、ロータリシャフト83は、順方向にも逆方向にも回転せず、ひいてはローター32も回転することとならない。同様に、コンベヤ31も可動することとならない。
加えて、逆動構造36は、コントロール機構39を具備するとしてもよい(図15参照)。コントロール機構39は、ラチェット機構37が作動しない状態から作動する状態に切替自在とするものである。この場合、ラッチ373は、スプリング374によってカムプレート371(正確にはカムフェース)から離間するように付勢されている。
コントロール機構39は、レバー391と、ワイヤー392と、を有している。
レバー391は、オペレータが座る運転座席の近傍に配置されている。ワイヤー392は、その一端がレバー391に取り付けられ、その他端がラッチ373に取り付けられている。ワイヤー392は、スプリング374の付勢力に対抗してラッチ373を引っ張ることができる。つまり、ワイヤー392は、ラッチ373がカムプレート371(正確にはカムフェース)に対して当接するように該ラッチ373を引っ張ることができるのである。こうすることで、ラッチ373は、オペレータがレバー391を操作した場合にカムプレート371(正確にはカムフェース)に当接し、カム371cに掛かることとなる(矢印FaからFc参照)。なお、ラッチ375を有する場合は、ロッドを用いてラッチ375とラッチ373を連結し、該ラッチ373に連動するように構成すればよい。
以上より、コントロール機構39は、ラチェット機構37が作動しない状態を基準として作動する状態に切替自在とする。これにより、コンバイン100は、オペレータの操作に基づいて搬送装置3を逆方向へ可動させることができる。
次に、第二実施形態に係る逆動構造36について説明する。
図16は、第二実施形態に係る逆動構造36を示している。図17は、逆動構造36の作動態様を示している。なお、本願では、搬送装置3が刈取装置2から脱穀装置4へ穀稈を搬送する方向を「順方向」と定義し、その逆を「逆方向」と定義している。
逆動構造36は、主にラチェット機構37で構成されている。ラチェット機構37は、カムプレート371と、レバー372と、を有している。
カムプレート371は、その中心部にロータリシャフト84が嵌め込まれた状態で、該ロータリシャフト84に固定されている。そのため、カムプレート371は、ロータリシャフト84と一体となった状態で回転する。カムプレート371は、その外周に複数のカム371cが形成されている。カム371cは、順方向へ回転した際の位相の変化に伴い、カムプレート371の中心からの距離が急激に遠くなる平面と距離が徐々に近くなる平面で形成されたカムフェースを有している。
レバー372は、その基端のリング部にロータリシャフト84が嵌め込まれた状態で、該ロータリシャフト84に対して回動自在に支持されている。そのため、レバー372は、ロータリシャフト84やカムプレート371の回転に関わらず、いずれの方向にも回動する。レバー372は、その長手方向の中央部にラッチ373を備えている。ラッチ373は、レバー372に対して回動自在に支持されており、スプリング374によってカムプレート371(正確にはカムフェース)に対して当接するように付勢されている。
更に、逆動構造36は、リンク機構38を具備している。リンク機構38は、ブラケット381と、ロッド382と、を有している。
ブラケット381は、ローターハウジング34の側面に固定されている。ロッド382は、その一端がレバー372に回動自在に取り付けられ、その他端がブラケット381に回動自在に取り付けられている。
以下に、逆動構造36の作動態様を説明する。
最初に、刈取装置2と搬送装置3(正確には搬送装置3のコンベヤ31)を上方へ回動させる(図11の矢印Lr参照)。すると、図17の(A)に示すように、ロッド382がレバー372を押し留めるため、該レバー372に対してカムプレート371のみが一方へ回転することとなる(矢印Mh参照)。このとき、カムプレート371は、レバー372に支持されているラッチ373に対しても回転するので、該ラッチ373がカム371c(正確にはカムフェース)を滑って隣接するカム371cへ移動する。このようにして、ロータリシャフト84は、逆方向へ回転し、ひいてはコンベヤ31が逆方向へ可動することとなる(矢印Rc参照)。また、ロータリシャフト83は、ロータリシャフト84に連動するので、ひいてはローター32も逆方向へ回転することとなる(矢印Rr照)。
その後、刈取装置2と搬送装置3(正確には搬送装置3のコンベヤ31)を下方へ回動させる(図11の矢印Lr参照)。すると、図17の(B)に示すように、ロッド382がレバー372を引き留めるため、該レバー372に対してカムプレート371のみが他方へ回転しようとする。しかし、ラッチ373がカム371c(正確にはカムフェース)に掛かっているので、カムプレート371が回転することはない。従って、ロータリシャフト84は、順方向にも逆方向にも回転せず、ひいてはコンベヤ31も可動することとならない。同様に、ローター32も回転することとならない。
このように、コンベヤ31は、刈取装置2と搬送装置3(正確には搬送装置3のコンベヤ31)の回動動作を繰り返すごとに、少しずつ逆方向へ可動していくこととなる。また、ローター32も、刈取装置2と搬送装置3(正確には搬送装置3のコンベヤ31)の回動動作を繰り返すごとに、少しずつ逆方向へ回転していくこととなる。
以上より、搬送装置3は、刈取装置2と搬送装置3の回動動作を利用して逆方向へ可動する。これにより、本コンバイン100は、搬送装置3に穀稈が詰まっても該搬送装置3を逆方向へ可動することにより、穀稈を容易に取り除くことができる。
ところで、第二実施形態に係る逆動構造36は、ローターハウジング34の内部で穀稈が詰まった場合に、次の問題を生じる可能性がある。即ち、穀稈が詰まってローターハウジング34に対するローター32の摩擦抵抗が大きくなるとコンベヤ31も不動となり、刈取装置2と搬送装置3(正確には搬送装置3のコンベヤ31)を上方へ回動させてもコンベヤ31が停止したままとなってしまうのである。また、当然のことながら、ローター32も停止したままとなってしまうのである。かかる問題については、第二のブラケット383を設け、ロッド382を掛け替え自在の構造とすることで対応できる(図18参照)。
ブラケット383は、コンベヤハウジング33に備えられる。そして、ロッド382は、その一端がレバー372に回動自在に取り付けられ、その他端がブラケット381若しくはブラケット383のいずれかに掛け替え自在となっている。
以下に、ロッド382をブラケット383に掛け替えた場合における逆動構造36の作動態様を説明する。
最初に、刈取装置2と搬送装置3(正確には搬送装置3のコンベヤ31)を上方へ回動させる(図11の矢印Lr参照)。すると、図18の(A)に示すように、ロッド382がレバー372を押すため、該レバー372が一方へ回動することとなる(矢印Mi参照)。このとき、レバー372とともにラッチ373も回動するので、該ラッチ373がカム371c(正確にはカムフェース)を押してカムプレート371を回転させるのである(矢印Mj参照)。このようにして、ロータリシャフト84は、逆方向へ回転し、ひいてはコンベヤ31が逆方向へ可動することとなる(矢印Rc参照)。また、ロータリシャフト83は、ロータリシャフト84の回転に連動するので、ひいてはローター32も逆方向へ回転することとなる(矢印Rr参照)。
その後、刈取装置2と搬送装置3(正確には搬送装置3のコンベヤ31)を下方へ回動させる(図11の矢印Lr参照)。すると、図18の(B)に示すように、ロッド382がレバー372を引くため、該レバー372が他方へ回動することとなる(矢印Mk参照)。このとき、レバー372とともにラッチ373も回動するのであるが、該ラッチ373はカム371c(正確にはカムフェース)を押すことなく滑って隣接するカム371cへ移動する(矢印Ml参照)。従って、ロータリシャフト84は、順方向にも逆方向にも回転せず、ひいてはコンベヤ31も可動することとならない。同様に、ローター32も回転することとならない。
加えて、逆動構造36は、コントロール機構39を具備するとしてもよい(図19参照)。コントロール機構39は、ラチェット機構37が作動しない状態から作動する状態に切替自在とするものである。この場合、ラッチ373は、スプリング374によってカムプレート371(正確にはカムフェース)から離間するように付勢されている。
コントロール機構39は、レバー391と、ワイヤー392と、を有している。
レバー391は、オペレータが座る運転座席の近傍に配置されている。ワイヤー392は、その一端がレバー391に取り付けられ、その他端がラッチ373に取り付けられている。ワイヤー392は、スプリング374の付勢力に対抗してラッチ373を引っ張ることができる。つまり、ワイヤー392は、ラッチ373がカムプレート371(正確にはカムフェース)に対して当接するように該ラッチ373を引っ張ることができるのである。こうすることで、ラッチ373は、オペレータがレバー391を操作した場合にカムプレート371(正確にはカムフェース)に当接し、カム371cに掛かることとなる(矢印FaからFc参照)。
以上より、コントロール機構39は、ラチェット機構37が作動しない状態を基準として作動する状態に切替自在とする。これにより、コンバイン100は、オペレータの操作に基づいて搬送装置3を逆方向へ可動させることができる。
次に、本願発明の技術的思想を他のコンバイン200に適用した場合について説明する。
図20及び図21は、他のコンバイン200の搬送装置3Eを示している。
搬送装置3Eは、上述した搬送装置3と比較してほぼ同様の構造であるが、ローター32を備えていない点で相違する。このような搬送装置3Eにおいても、本願発明の技術的思想を適用することは容易である。
例えば、図20に示すように、コンベヤ31に連動するロータリシャフト84Eにラチェット機構37を備えるとすれば、本願発明の技術的思想をそのまま適用できる。もちろん、図21に示すように、コンベヤ31を構成するロータリシャフト84にラチェット機構37を備えるとしてもよい。
100 コンバイン
3 搬送装置
31 コンベヤ
32 ローター
33 コンベヤハウジング
34 ローターハウジング
37 ラチェット機構(一方向回転機構)
371 カムプレート
372 レバー
373 ラッチ
374 スプリング
38 リンク機構
381 ブラケット
382 ロッド
39 コントロール機構
391 レバー
392 ワイヤー

Claims (5)

  1. 穀稈を刈り取る刈取装置と、刈り取った穀稈を搬送する搬送装置と、搬送された穀稈を脱穀する脱穀装置と、を備え、前記刈取装置と前記搬送装置を上下に回動自在としたコンバインにおいて、
    前記搬送装置が前記刈取装置から前記脱穀装置へ穀稈を搬送する方向を順方向とした場合、前記搬送装置は、前記刈取装置と前記搬送装置の上下の回動動作を利用して逆方向へ可動する、
    ことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記搬送装置を構成する回転軸若しくは前記搬送装置に連動する回転軸に一方向回転機構を具備し、
    前記一方向回転機構は、前記回動動作を利用して前記回転軸を逆方向へ回転させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記搬送装置を構成するローターを具備し、
    前記一方向回転機構は、前記ローターの前記回転軸に取り付けられる、
    ことを特徴とする請求項2に記載のコンバイン。
  4. 前記搬送装置を構成するコンベヤを具備し、
    前記一方向回転機構は、前記コンベヤの前記回転軸に取り付けられる、ことを特徴とする請求項2に記載のコンバイン。
  5. コントロール機構を具備し、
    前記コントロール機構は、前記一方向回転機構が作動しない状態を基準として作動する状態に切替自在とする、
    ことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載のコンバイン。
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