JP6211819B2 - コネクタの取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両内装部品に設けられるコネクタの取付構造に関する発明である。
従来、ピラーガーニッシュやドアトリム等の車室に臨む車両内装部品に設けられたUSBコネクタ等のコンピュータ用コネクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。そして、このコンピュータ用コネクタは、外部端子を接続する接続口が、車両内装部品の内装面に対して直交する方向に開放するように車両内装部品に固定されている。
特開2010-516563号公報
ところで、従来のコネクタの取付構造では、接続口が車両内装部品の内装面に対して直交する方向に開放した状態で固定されている。このため、この接続口に外部端子を差し込むと、外部端子が車両内装部品に対して直交する方向(垂直方向)に突出する。これにより、乗員が外部端子に接触しやすいという問題が生じていた。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、接続口に差し込まれた外部端子に、乗員が接触しにくくすることができるコネクタの取付構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のコネクタの取付構造は、データ通信ケーブルの一端に設けられたコネクタ本体と、前記コネクタ本体に形成されて車室内に開放する接続口と、前記コネクタ本体を支持する車両内装部品と、を備えている。
そして、前記コネクタ本体と前記車両内装部品の間に、前記車両内装部品の前記車室に臨む内装面に対して、前記接続口の開放方向を変更可能とする回動機構を設けた。
さらに、前記コネクタ本体は、前記データ通信ケーブルが突出した面に突設されて、前記データ通信ケーブルを支持するケーブルガイドを有する。
そして、前記ケーブルガイドは、前記データ通信ケーブルの突出方向に延びた後、前記データ通信ケーブルの延在方向から離反する方向に湾曲したガイド面を有する。
本発明のコネクタの取付構造では、回動機構により、コネクタ本体に形成された接続口の開放方向が、車両内装部品の前記車室に臨む内装面に対して変更可能とされる。
これにより、接続口の開放方向を、車両内装部品の内装面から比較的立ち上がる方向にした上で、この接続口に外部端子を差し込み、その後、接続口に外部端子が差し込まれた状態でコネクタ本体を回動し、接続口の開放方向を車両内装部品の内装面に対して比較的沿う方向とすることができる。
このため、コネクタ本体の接続口に差し込んだ外部端子を、車両内装部品の内装面に沿わせることができ、内装面からの外部端子の突出量を抑制することができる。この結果、接続口に差し込まれた外部端子に、乗員が接触しにくくすることができる。
実施例1のUSBコネクタ(コンピュータ用コネクタの一種)の取付構造を示す分解全体斜視図である。 実施例1のピラーガーニッシュの要部を示す斜視図である。 実施例1のUSBコネクタを示す図であり、(a)は斜視図を示し、(b)は平面図を示し、(c)は側面図を示す。 ピラーガーニッシュにUSBコネクタを取り付けた際のコネクタ下向き状態を示す要部断面図である。 ピラーガーニッシュにUSBコネクタを取り付けた際のコネクタ上向き状態を示す要部断面図である。 実施例1の取付構造によるUSBコネクタにUSB外部端子を接続する状態を示した説明図である。 実施例1の取付構造によるUSBコネクタにUSB外部端子を接続した後の状態を示した説明図である。 比較例の取付構造におけるコネクタ下向き状態を示す要部断面図である。
以下、本発明のコネクタの取付構造を実施するための形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
(実施例1)
まず、実施例1のコネクタの取付構造における構成を「USBコネクタ取付構造の概略構成」、「ピラーガーニッシュの詳細構成」、「USBコネクタの詳細構成」、「USBコネクタの取付構造の詳細構成」に分けて説明する。
[USBコネクタ取付構造の概略構成]
図1は、実施例1のUSBコネクタ(コンピュータ用コネクタの一種)の取付構造を示す分解全体斜視図である。以下、図1に基づき、実施例1のUSBコネクタ取付構造の概略構成を説明する。
実施例1のコネクタであるUSB(Universal Serial Bus)コネクタ1は、図1に示すように、車両Sのセンターピラー2に沿って保持されるUSBケーブル(データ通信ケーブル)3の一端に設けられ、ピラーガーニッシュ4に形成された開口部7から車室Rに露出し、このピラーガーニッシュ4に支持されている。
前記USBケーブル3は、センターピラー2とピラーガーニッシュ4の間に配索される可撓性を有するケーブルである。このUSBケーブル3は、一端にUSBコネクタ1が設けられると共に、他端に結線用カプラー3aが設けられている。そして、この結線用カプラー3aには、車載CPU(図示せず)等に接続したボディハーネス5の先端に設けられたボディハーネス側プラグ5aが差し込まれ、USBケーブル3とボディハーネス5は、電気的に接続される。
なお、前記USBケーブル3は、途中の適宜位置及び結線用カプラー3aが、ピラーガーニッシュ4の裏面(センターピラー2に対向する面)4bに、接着剤やクランプ等を介して固定される。また、ボディハーネス5は、車両Sのセンターピラー2を含む骨格部材に沿って配索される。
[ピラーガーニッシュの詳細構成]
図2は、実施例1のピラーガーニッシュの要部を示す斜視図である。以下、図2に基づき、ピラーガーニッシュの詳細構成を説明する。
前記ピラーガーニッシュ4は、センターピラー2の車室R側に取り付けられ、センターピラー2の表面を装飾する車両内装部品である。このピラーガーニッシュ4は、図2に示すように、凹部6と、開口部7と、一対の支持穴8,8と、を有している。
前記凹部6は、ピラーガーニッシュ4の車室Rに面した内装面4aの一般面4cよりも車室外側へ一段へこんだ部分であり、一般面4cとほぼ平行な底面6aと、この底面6aの周囲から車室Rに向かって直角に立ち上がり、一般面4cと底面6aをつなぐ段差面6bと、を有している。この凹部6は、正面視ほぼ矩形状を呈している(図2参照)。
なお、この凹部6の深さ寸法(底面6aから一般面4cまでの距離、段差面6bの高さ)Hは、USBコネクタ1の後述するコネクタ本体11の厚み寸法Wとほぼ同じ寸法に設定されている。さらに、この凹部6の車両上下方向寸法L1は、USBコネクタ1のコネクタ本体11の長さ寸法L2よりも十分に長くなる寸法に設定されている。そして、この凹部6の上部には、車両上方に向かって拡大した拡大凹部6cを有している。
前記開口部7は、凹部6の内側であって、この凹部6の底面6aから段差面6bまでを連続して切り欠くことで形成され、車室R及び車両下方に向かって開放している。ここで、この開口部7は、凹部6の拡大凹部6cに形成されている。つまり、この拡大凹部6cの底面6aと、拡大凹部6cの車両下方に臨んだ段差面6bとを切り欠いて、開口部7が形成されている。
前記一対の支持穴8,8は、開口部7の車両前後方向を区画する段差面6bに形成され、互いに対向している。各支持穴8は、それぞれ円形開口である。
[USBコネクタの詳細構成]
図3は、実施例1のUSBコネクタを示す図であり、(a)は斜視図を示し、(b)は平面図を示し、(c)は側面図を示す。以下、図3に基づき、USBコネクタの詳細構成を説明する。
前記USBコネクタ1は、図外のUSB外部端子が接続されて、USB外部端子とボディハーネス5を電気的に接続するためのコネクタである。このUSBコネクタ1は、図3に示すように、コネクタ本体11と、接続口12と、を有している。
前記コネクタ本体11は、USBケーブル3の先端に設けられた平たいほぼ矩形状の中空筐体であり、内部にUSBケーブル3に電気的に接続した端子(図示せず)が設けられている。このコネクタ本体11の一側面11aには、USBケーブル3が突出すると共に、USBケーブル3を案内するケーブルガイド13が突設されている。また、USBケーブル3が突出した一側面11aに対して直交する一対の側面11b,11bには、ピラーガーニッシュ4の一対の支持穴8,8にそれぞれ嵌合する一対の回動突起14,14が形成されている。さらに、一側面11aの反対側に位置する面に、接続口12が形成されている。
そして、このコネクタ本体11は、厚み寸法(一対の側面11b,11bの高さ寸法)Wが、ピラーガーニッシュ4に形成された凹部6の深さ寸法Hとほぼ同じ寸法に設定される。また、このコネクタ本体11の長さ寸法(USBケーブル3が突出する一側面11aから接続口12が形成された面までの長さ寸法)L2は、ピラーガーニッシュ4に形成された凹部6の車両上下方向寸法L1よりも十分に短くなる寸法に設定されている。
前記ケーブルガイド13は、ガイド面13aを有している。
前記ガイド面13aは、USBケーブル3の突出方向に沿って延びた後、USBケーブル3から離間する方向に円弧状に湾曲した外周面から形成されている。このガイド面13aの曲率半径は、USBケーブル3の最小曲げ半径よりも大きくなるように設定されている。
前記回動突起14は、支持穴8の内径寸法よりもわずかに小さい外径寸法を有する円錐状の突起であり、支持穴8の内側で回動可能となっている。
前記接続口12は、コネクタ本体11の一側面11aの反対側に位置する面に形成された開口であり、図外のUSB外部端子が差し込まれる。この接続口12は、コネクタ本体11をピラーガーニッシュ4に取り付けた際に、車室R内に向かって開放する。
[USBコネクタの取付構造の詳細構成]
図4及び図5は、ピラーガーニッシュにUSBコネクタを取り付けた状態を示す要部断面図であり、図4はコネクタ下向き状態を示し、図5はコネクタ上向き状態を示す。以下、図4及び図5に基づき、USBコネクタの取付構造の詳細構成を説明する。
前記USBコネクタ1は、図4及び図5に示すように、接続口12を車室Rに向け、USBケーブル3をセンターピラー2とピラーガーニッシュ4の間に配索した状態で、ピラーガーニッシュ4に車両上下方向に回動可能に支持されている。
すなわち、このUSBコネクタ1をピラーガーニッシュ4に支持するには、まず、ピラーガーニッシュ4の裏面4bに、USBケーブル3の適宜位置及び結線用カプラー3aを固定する。このとき、コネクタ本体11の近傍のUSBケーブル3は自由にしておく。そして、接続口12を車室Rに向けた状態で、開口部7からUSBコネクタ1のコネクタ本体11を車室Rに露出させる。ここで、コネクタ本体11が開口部7から車室R側に露出する際に、一対の回動突起14,14は、この開口部7の車両前後方向を区画する段差面6bを押し広げてから、支持穴8に嵌合する。これにより、USBコネクタ1がピラーガーニッシュ4に回動可能に支持される。
そして、このUSBコネクタ1のコネクタ本体11は回動することで、接続口12の開放方向を、ピラーガーニッシュ4の内装面4aに対して水平になる方向(内装面4aに沿った方向、図4参照)と、垂直になる方向(内装面4aに対して直交する方向、図5参照)に変更する。
つまり、コネクタ本体11に形成された一対の回動突起14,14と、ピラーガーニッシュ4に形成された一対の支持穴8,8が、コネクタ本体11とピラーガーニッシュ4の間に設けられた回動機構となっている。
なお、「接続口12の開放方向」とは、接続口12が臨む方向であり、図4及び図5において矢印Aで示す。
さらに、ここでは、開口部7がピラーガーニッシュ4に形成された凹部6に設けられている。このため、この開口部7から車室Rに露出するUSBコネクタ1は、凹部6の内側に配置されることとなる。
そして、USBコネクタ1の接続口12の開放方向がピラーガーニッシュ4の内装面4aに対して水平になったときには、図4に示すように、接続口12は車両下方に向く。このとき、コネクタ本体11がピラーガーニッシュ4に形成された凹部6の底面6aに干渉し、コネクタ本体11の回動が規制される。
また、USBコネクタ1のコネクタ本体11の厚み寸法Wが凹部6の深さ寸法Hとほぼ同じ寸法に設定されているので、接続口12が下方に向いたときには、USBコネクタ1は凹部6の周囲の一般面4cとほぼ面一になる(図4参照)。
さらに、USBコネクタ1のコネクタ本体11の長さ寸法L2が凹部6の車両上下方向寸法L1よりも短くなるように設定されているので、下方を向いた接続口12から凹部6の下側の段差面6b´までの距離が十分に確保される。
さらに、接続口12が下方に向くと、この接続口12の反対側に位置する一側面11aに形成されたUSBケーブル3は車両上方に向かって延在する。ここで、USBケーブル3は、途中の適宜位置がピラーガーニッシュ4の裏面4bに固定されているので、車両上方に向かった後に湾曲し、車両下方に配索されることとなる。
このとき、コネクタ本体11からケーブルガイド13が突設しているので、USBケーブル3は、ケーブルガイド13のガイド面13aに沿って湾曲し、このケーブルガイド13により支持される。
一方、USBコネクタ1の接続口12の開放方向がピラーガーニッシュ4の内装面4aに対して垂直になったときには、図5に示すように、接続口12は車室Rに向かって水平になる。このとき、コネクタ本体11がピラーガーニッシュ4の凹部6の周囲の一般面4cに干渉する。これにより、コネクタ本体11の回動が規制される。
ここで、コネクタ本体11に形成された回動突起14の外径寸法が、ピラーガーニッシュ4に形成された支持穴8の内径寸法より僅かに小さく設定されている。このため、回動突起14と支持穴8との間の摩擦力により、コネクタ本体11は自重に抗して水平状態が保持される。
なお、図5に示すように、コネクタ本体11の長さ寸法L2が凹部6の深さ寸法Hよりも長く設定されているので、接続口12が車室Rに向かって水平になると、この接続口12は凹部6から突出することとなる。
次に、作用を説明する。実施例1のコネクタの取付構造における作用を、「コネクタ上向き時接続作用」、「コネクタ下向き時収納作用」に分けて説明する。
[コネクタ上向き時接続作用]
図6は、実施例1の取付構造によるUSBコネクタにUSB外部端子を接続する状態を示した説明図である。以下、図6に基づき、実施例1のコネクタ上向き時接続作用について説明する。
実施例1のコネクタの取付構造では、ピラーガーニッシュ4に対し、USBコネクタ1が車両上下方向に回動可能に支持されている。
このUSBコネクタ1にUSB外部端子Tを接続するには、まず、USBコネクタ1を車両上方に向けて回動させる。そして、図6に示すように、USBコネクタ1に形成された接続口12の開放方向がピラーガーニッシュ4の内装面4aに対して垂直になったとき、コネクタ本体11が一般面4cと干渉する。これにより、USBコネクタ1の接続口12が車室Rに向かって開放した状態となる。またこのとき、コネクタ本体11は、回動突起14と支持穴8との間の摩擦力により水平状態が保持される。
これに対し、例えば図外のオーディオ機器から延びるUSB外部端子Tを水平に保持し、このUSB外部端子Tをセンターピラー2に向けて移動させる。
これにより、車室Rに向かって開放しているUSBコネクタ1の接続口12にUSB外部端子Tが接続される。
このように、USBコネクタ1を車両上方に向かって回動させたときには、接続口12が車室Rに向かって開放するため、USB外部端子Tを水平に保持して移動させることで、容易にUSBコネクタ1に接続することができる。
しかも、コネクタ本体11が一般面4cと干渉することで、接続口12の開放方向が内装面4aに対して垂直になる。このため、車室Rにいる乗員からこの接続口12が目視しやすくなり、USB外部端子Tを差し込む際の差し込み作業が行いやすい。
なお、USBコネクタ1からUSB外部端子Tを取り外すには、このときもまず、USBコネクタ1を車両上方に向けて回動させる。そして、接続口12の開放方向をピラーガーニッシュ4の内装面4aに対して垂直にしてから、USB外部端子Tを接続口12から引き抜く。これにより、USB外部端子Tがピラーガーニッシュ4に干渉することなく、円滑に取り外すことができる。
さらに、この実施例1では、回動突起14が支持穴8の内径寸法よりもわずかに小さい外径寸法を有し、この回動突起14と支持穴8との間の摩擦力により、コネクタ本体11は自重に抗して水平状態が保持される。
そのため、USB外部端子TをUSBコネクタ1の接続口12に差し込む際或いは引き抜く際に、このUSBコネクタ1を支持する必要がなく、USB外部端子Tの着脱作業性の向上を図ることができる。
しかも、このコネクタ本体11の水平状態を回動突起14と支持穴8との間の摩擦力で保持するため、水平状態だけでなく、任意の角度であってもコネクタ本体11の状態を保持することができる。これにより、USB外部端子Tの着脱作業性のさらなる向上を図ることができる。
[コネクタ下向き時収納作用]
図7は、実施例1の取付構造によるUSBコネクタにUSB外部端子を接続した後の状態を示した説明図である。以下、図7に基づき、実施例1のコネクタ下向き時収納作用について説明する。
実施例1のUSBコネクタ1にUSB外部端子Tを接続したら、USBコネクタ1を車両下方に向けて回動させる。そして、図7に示すように、USBコネクタ1に形成された接続口12の開放方向がピラーガーニッシュ4の内装面4aに対して水平になったとき、コネクタ本体11が底面6aと干渉する。これにより、USBコネクタ1の接続口12に接続されたUSB外部端子Tが内装面4aに沿って保持される。
これにより、ピラーガーニッシュ4の内装面4aからのUSB外部端子Tの突出量を抑制することができ、このUSB外部端子Tに車室R内の乗員が接触しにくくすることができる。
さらに、この実施例1では、USBコネクタ1が、ピラーガーニッシュ4の内装面4aの一般面4cから一段へこんだ凹部6の内側に配置されている。そのため、USBコネクタ1の接続口12に差し込まれたUSB外部端子Tの一般面4cからの突出量をさらに抑制することができ、さらに乗員に接触しにくくすることができる。
しかも、この実施例1では、凹部6の車両上下方向寸法L1が、USBコネクタ1のコネクタ本体11の長さ寸法L2よりも十分に長くなる寸法に設定されている。
このため、図7に示すように、接続口12にUSB外部端子Tが差し込まれた状態でUSBコネクタ1を回動し、USB外部端子Tが内装面4aに沿って保持された際、このUSB外部端子Tが凹部6の周囲の段差面6bや一般面4cに干渉することが防止できる。そして、USBコネクタ1及びUSB外部端子Tを凹部6内に収めることができ、さらに乗員が接触しにくくすることができる。
また、USBコネクタ1に形成された接続口12の開放方向がピラーガーニッシュ4の内装面4aに対して水平になると、図4に示すように、USBケーブル3はコネクタ本体11の一側面11aから突出して車両上方に向かって延びた後、湾曲して車両下方に延在される。
ここで、コネクタ本体11の一側面11aには、ガイド面13aを有するケーブルガイド13が突設されている。さらに、ガイド面13aの曲率半径は、USBケーブル3の最小曲げ半径よりも大きくなるように設定されている。そのため、コネクタ本体11の一側面11aから突出したUSBケーブル3が、ガイド面13aに沿って湾曲する際、このUSBケーブル3の曲げ半径が最小曲げ半径よりも小さくならないよう、ケーブルガイド13によって湾曲した部分が支持される。
これにより、USBケーブル3の湾曲部分の曲げ半径が、ケーブル最小曲げ半径を下回ることが防止される。つまり、図8に示すように、コネクタ本体11にケーブルガイド13を設けない場合では、USBケーブル3の強度や劣化等の影響により、B部のように、USBケーブル3の湾曲部分の曲げ半径が最小曲げ半径よりも小さくなってしまう。そのため、USBケーブル3に折れが発生し、USBコネクタ1の回動動作を多数回繰り返すことで、断線するおそれもあった。
これに対し、実施例1の取付構造では、ケーブルガイド13によってUSBケーブル3の湾曲した部分が支持され、ケーブル最小曲げ半径を下回ることが防止される。この結果、USBコネクタ1の回動動作を多数回繰り返しても、USBケーブル3が断線してしまうことが防止でき、USBケーブル3の耐久性の向上を図ることができる。
そして、実施例1では、USBコネクタ1に形成された接続口12の開放方向をピラーガーニッシュ4の内装面4aに対して水平にする際、USBコネクタ1を車両下方に向けて回動させる。すなわち、接続口12の開放方向が内装面4aに対して水平になったとき、この接続口12は車両下方に向かって開放する。このため、例えばピラーガーニッシュ4の内装面4aに沿って水滴が垂れても、接続口12に浸入しにくくすることができる。
次に、効果を説明する。
実施例1のコネクタにあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) データ通信ケーブル(USBケーブル)3の一端に設けられたコネクタ本体11と、前記コネクタ本体11に形成されて車室R内に開放する接続口12と、前記コネクタ本体11を支持する車両内装部品(ピラーガーニッシュ)4と、を備え、
前記コネクタ本体11と前記車両内装部品4の間に、前記接続口12の開放方向を、前記車両内装部品4の前記車室Rに臨む内装面4aに対して変更可能とする回動機構(支持穴8,回動突起14)を設ける構成とした。
これにより、接続口12に差し込まれた外部端子(USB外部端子T)に、乗員が接触しにくくすることができる。
(2) 前記コネクタ本体11は、前記データ通信ケーブル(USBケーブル)3を支持するケーブルガイド13を有する構成とした。
これにより、コネクタ本体11が回動した際にデータ通信ケーブル(USBケーブル)3が折れることを防止し、回動動作を繰り返してもケーブル断線を防止して、ケーブル耐久性を向上することができる。
(3) 前記車両内装部品(ピラーガーニッシュ)4の内装面4aは、一般面4cよりも車室外側へへこんだ凹部6を有し、
前記コネクタ本体11は、前記凹部6内に取り付けられる構成とした。
これにより、接続口12に差し込まれた外部端子(USB外部端子T)の内装面4aからの突出量をさらに抑制することができ、乗員が外部端子(USB外部端子T)にさらに接触しにくくすることができる。
(4) 前記回動機構(支持穴8,回動突起14)は、前記コネクタ本体11を前記車両内装部品(ピラーガーニッシュ)4に対して車両上下方向に回動可能とする構成とした。
これにより、コネクタ本体11を車両下方に向けたときには、接続口12への水の浸入を防止することができる。
(5) 前記回動機構(支持穴8,回動突起14)は、前記接続口12の開放方向を、前記内装面4aに対して水平になる方向から垂直になる方向に変更する構成とした。
これにより、コネクタ本体11に対する外部端子(USB外部端子T)の着脱作業性の確保と、接続口12に差し込まれた外部端子(USB外部端子T)の内装面4aからの突出量の抑制とを、両立することができる。
以上、本発明のコネクタの取付構造を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1のコネクタの取付構造では、USBコネクタ1のコネクタ本体11をピラーガーニッシュ4の内装面4aに対して車両上下方向に回動可能であって、回動角度を直角に規制し、接続口12に開放方向が内装面4aに水平になったときに車両下方を向く例を示したが、これに限らない。
例えば、回動角度を約180°とし、コネクタ本体11が車両下方から車両上方を向くまで回動可能としてもよい。さらに、コネクタ本体11の回動方向を、車両前後方向に回動可能とし、接続口12に開放方向が内装面4aに水平になったときに、車両前方又は車両後方を向くようにしてもよい。
ここで、コネクタ本体11を車両上方に向けられるように設定した場合には、このコネクタ本体11が車両上方に向けた時、接続口12が車両上方に開放する。そのため、乗員から目視しやすくなって外部端子の接続性を向上することができる。
そして、実施例1では、コネクタ本体11に形成された回動突起14と、ピラーガーニッシュ4に形成された支持穴8との間の摩擦力によって、コネクタ本体11の回動状態を保持する例を示した。これにより、コネクタ本体11は、ピラーガーニッシュ4の内装面4aに対して任意の角度で保持可能となっているが、これに限らない。
例えば、回動突起14の周面に所定の間隔で突出した保持凸部と形成し、支持穴8の内周面に所定の間隔でへこむ保持凹部を形成してもよい。この場合では、保持凸部と保持凹部がかみ合ったときにコネクタ本体11の回動状態が保持される。つまり、コネクタ本体11は、ピラーガーニッシュ4の内装面4aに対し、あらかじめ設定された角度状態のときのみ段階的に保持される。
また、実施例1では、データ通信ケーブルをUSBケーブル3とし、コネクタをUSBコネクタ1とする例を示したが、これに限らない。例えば、IEEE1394規格のケーブルやコネクタを適用してもよい。さらに、電気信号や電力をやり取りするいかなるコネクタ、プラグ等に適用してもよい。
また、実施例1では、車両内装部品をセンターピラー2を覆うピラーガーニッシュ4とする例を示したが、これに限らない。例えば、ドアトリムやインストルメントパネル、センターコンソール等であってもよい。
1 USBコネクタ(コネクタ)
3 USBケーブル(データ通信ケーブル)
4 ピラーガーニッシュ(車両内装部品)
4a 内装面
4b 裏面
4c 一般面
5 ボディハーネス
6 凹部
6a 底面
6b 段差面
6c 拡大段差部
7 開口部
8 支持穴(回動機構)
11 コネクタ本体
12 接続口
13 ケーブルガイド
14 回動突起
R 車室
T USB外部端子(外部端子)

Claims (4)

  1. データ通信ケーブルの一端に設けられたコネクタ本体と、前記コネクタ本体に形成されて車室内に開放する接続口と、前記コネクタ本体を支持する車両内装部品と、を備え、
    前記コネクタ本体と前記車両内装部品の間に、前記車両内装部品の前記車室に臨む内装面に対して前記接続口の開放方向を変更可能とする回動機構を設け
    前記コネクタ本体は、前記データ通信ケーブルが突出した面に突設されて、前記データ通信ケーブルを支持するケーブルガイドを有し、
    前記ケーブルガイドは、前記データ通信ケーブルの突出方向に延びた後、前記データ通信ケーブルの延在方向から離反する方向に湾曲したガイド面を有する
    ことを特徴としたコネクタの取付構造。
  2. 請求項1に記載されたコネクタの取付構造において、
    前記車両内装部品の内装面は、一般面よりも車室外側へへこんだ凹部を有し、
    前記コネクタ本体は、前記凹部内に取り付けられる
    ことを特徴とするコネクタの取付構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載されたコネクタの取付構造において、
    前記回動機構は、前記コネクタ本体を前記車両内装部品に対して車両上下方向に回動可能とする
    ことを特徴とするコネクタの取付構造。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載されたコネクタの取付構造において、
    前記回動機構は、前記接続口の開放方向を、前記車両内装部品の前記車室に臨む内装面に対して水平になる方向から垂直になる方向に変更する
    ことを特徴とするコネクタの取付構造。
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