JP6181443B2 - 車両用カーテンエアバッグ装置 - Google Patents

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本発明は、スモールオーバーラップモードに対し、フロントピラーへ向かって突入していく乗員を適切に保護することが可能であり、カーテンエアバッグ自体やその装置の構成が簡単であると共に、車両への取付作業性も良好な車両用カーテンエアバッグ装置に関する。
車両の衝突形態として、スモールオーバーラップモードがあり、このモードに対する乗員保護性能向上の検討がなされている。スモールオーバーラップモードとは、オフセットされた正面衝突のモードのうち、衝突物体が、車両の幅方向の端から車幅の25%相当の部分までしかオーバーラップしないような衝突形態をいう。この衝突モードでは、車両に回転モーメントが加わり、乗員は車両内で、フロントウィンドウガラスとサイドウィンドウガラスの間に向かって斜めに突入していくことになる。
特許文献1の「乗員保護装置」は、フロントピラー及びルーフパネルに吊り下げられたカーテンシールドエアバッグ本体に、サイドウィンドウ及びセンターピラーとドライバの頭部との間の空間に展開する第一チャンバ及び第二チャンバと、サイドウィンドウ、フロントピラー及びインストルメントパネルとドライバの頭部との間の空間に展開する第三チャンバと、を形成する。微小ラップ衝突時は、展開した第三チャンバが、インストルメントパネルからの反力を受けることで、フロントピラーに向かって移動するドライバの頭部を受け止める。
特許文献2の「サイドカーテンエアバッグ」は、カーテンエアバッグが折り畳まれる場合、前方チャンバは主チャンバ上に折り返される。テザー又はセイルパネルをエアバッグに接続する縫い目と実質的に同じ位置に配置される。前方チャンバは、膨張時にチャンバの長手方向の全長に沿ってセイルパネルにより支持される。さらに、前方チャンバは、様々な方法を用いて、主チャンバ上又は主チャンバ内に前方チャンバを移動しても良い。例えば、Z折り又は蛇腹式に折り畳んでも良いし、主チャンバ内に押し込んでも良いし、巻き取っても良い。
国際公開第WO2012/111073A1号 特開2010−202187
特許文献1では、フロントピラーに向かって移動するドライバの頭部を受け止める第三チャンバが備えられているが、第三チャンバをカーテンシールドエアバッグ本体にどのように組み込み、どのようにして車体に取り付け、また適切に展開膨張させるかの具体的構成が明らかでなく、実現性に乏しいという課題があった。
特許文献2では、折り返している前方チャンバが単に車両前方位置で戻されるだけであった。このため、スモールオーバーラップモードで、フロントウィンドウガラスとサイドウィンドウガラスの間のフロントピラーに向かって突入する乗員を適切に保護することが難しいという課題があった。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、スモールオーバーラップモードに対し、フロントピラーへ向かって突入していく乗員を適切に保護することが可能であり、カーテンエアバッグ自体やその装置の構成が簡単であると共に、車両への取付作業性も良好な車両用カーテンエアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる車両用カーテンエアバッグ装置は、車両室内の側面部上方に位置するルーフサイドレールから下方へ当該側面部に沿って展開膨張するカーテンエアバッグを有する車両用カーテンエアバッグ装置であって、上記カーテンエアバッグに形成され、前端部が車両のフロントピラー近傍で下方に向かって展開膨張可能な主チャンバと、上記カーテンエアバッグに、上記主チャンバの上記前端部よりも車両前方に位置させて形成され、該主チャンバから区画部によって隔てられ、該区画部付近で車両外側に且つ車両後方に折り返されて当該主チャンバに重ね合わされる展開膨張可能な付加チャンバと、上記区画部に貫通形成され、上記主チャンバと上記付加チャンバを連通する連通部と、上記主チャンバの上端部付近に設けられ、上記主チャンバの上端部付近に上記付加チャンバの上端部全体が重なるように、上記付加チャンバの上端部付近の少なくとも一部分を結合するチャンバ結合部とを備え、上記付加チャンバは、下端部が上記主チャンバの上下高さ方向の中間位置よりも高い、該主チャンバの高さ寸法よりも短い高さ寸法であって、かつ、展開膨張したときに少なくとも上記ルーフサイドレールを覆う寸法に設定され、前記主チャンバは複数のセルから構成され、前記付加チャンバは、設定される乗員の衝突想定領域の中心である打点を含むいずれかの該セルに重ね合わせて設けられ、前記カーテンエアバッグには、前端部が前記フロントピラーに第1取付点で連結されると共に、前記打点を含む前記セルの車外側を通って、後端部が当該セルよりも車両後方の前記区画部付近の第2取付点に連結されて、前記主チャンバの展開時に該主チャンバに張力を付与するためのストラップが備えられ、該ストラップは、前記打点を通る水平な第1平面の下方に設けられることを特徴とする。
前記チャンバ結合部は、前記カーテンエアバッグに形成され、前記主チャンバ及び前記付加チャンバの折り返しによって向かい合う非膨張部分同士を結合して形成されることが望ましい。前記チャンバ結合部は、縫製または接着によって形成されることが好ましい。
前記カーテンエアバッグには、前記区画部の上部付近に位置させて、該カーテンエアバッグを車両に固定するための第1タブが設けられることが望ましい。前記付加チャンバは、前記区画部の車両前方位置で折り返されることが好ましい。
本発明にかかる車両用カーテンエアバッグ装置は、車両室内の側面部上方に位置するルーフサイドレールから下方へ当該側面部に沿って展開膨張するカーテンエアバッグを有する車両用カーテンエアバッグ装置であって、上記カーテンエアバッグの上端部に沿って配設され、該カーテンエアバッグを車両の側面部上方に取付固定する複数のタブと、上記カーテンエアバッグに形成され、前端部が車両のフロントピラー近傍で下方に向かって展開膨張可能な主チャンバと、上記カーテンエアバッグに、上記主チャンバの上記前端部よりも車両前方に位置させて形成され、該主チャンバから区画部によって隔てられ、かつ下端部が当該主チャンバの上下高さ方向の中間位置よりも高い、該主チャンバの高さ寸法よりも短い高さ寸法であって、かつ、展開膨張したときに少なくとも上記ルーフサイドレールを覆う寸法に設定され、該区画部付近で車両外側に且つ車両後方に折り返されて当該主チャンバに重ね合わされる展開膨張可能な付加チャンバと、上記区画部に貫通形成され、上記主チャンバと上記付加チャンバを連通する連通部と、上記付加チャンバの前端上部付近に設けられ、該付加チャンバを車両に係留する付加タブと、上記主チャンバの上端部付近に上記付加チャンバの上端部全体が重なるように、上記付加チャンバを上記主チャンバに重ね合わせて形成した重ね合わせ部分のうち、付加タブの設置付近で、当該付加タブもしくはその近傍を主チャンバの上部もしくはその近辺に結合して形成されたチャンバ結合部とを備え、前記主チャンバは複数のセルから構成され、前記付加チャンバは、設定される乗員の衝突想定領域の中心である打点を含むいずれかの該セルに重ね合わせて設けられ、前記カーテンエアバッグには、前端部が前記フロントピラーに第1取付点で連結されると共に、前記打点を含む前記セルの車外側を通って、後端部が当該セルよりも車両後方の前記区画部付近の第2取付点に連結されて、前記主チャンバの展開時に該主チャンバに張力を付与するためのストラップが備えられ、該ストラップは、前記打点を通る水平な第1平面の下方に設けられることを特徴とする。
複数の前記タブのいずれかは、前記区画部の上部付近を車両に取付固定する第1タブであることが好ましい。複数の前記タブのいずれかは、前記付加タブが車両に係留される位置付近で、前記主チャンバを車両に取付固定する第2タブであることが望ましい。前記付加タブ及び前記第2タブの少なくとも一部とは、互いに重ね合わされた状態で、車両に取付固定されることが好ましい。
前記第1取付点は、前記第1平面を30〜50mm下方に平行移動させた水平な第2平面を含んで設定されることが望ましい。前記ストラップの幅方向の中心線が、前記第2平面の存在可能な範囲内にあることが好ましい。前記第2取付点は、前記第1取付点よりも下方に設定されることが望ましい。
本発明にかかる車両用カーテンエアバッグ装置にあっては、スモールオーバーラップモードに対し、フロントピラーへ向かって突入していく乗員を適切に保護することができると共に、カーテンエアバッグ自体やその装置の構成が簡単であり、車両への優れた取付作業性も確保することができる。
本発明にかかる車両用カーテンエアバッグ装置の好適な一実施形態を示す、カーテンエアバッグを収納状態で、車両に取付固定した様子を示す側面図である。 図1に示したカーテンエアバッグの非膨張状態における、付加チャンバを折り返す前の正面図である。 図1に示したカーテンエアバッグの非膨張状態における、付加チャンバを主チャンバの車両室内側に折り返した後の正面図である。 図3中、B−B線矢視断面図である。 図1に示した車両用カーテンエアバッグ装置の作動状態を示す正面図である。 図1に示した車両用カーテンエアバッグ装置の作動状態を示す、車室上方から見下ろした平面図である。 図6中、C−C線矢視断面図である。 図1の車両用カーテンエアバッグ装置におけるストラップの位置を模式的に示す図である。 図1の車両用カーテンエアバッグ装置の第1セルにインパクタが衝突する様子を例示する模式図である。 図9の第1セルの変位と荷重との関係を概略的に示すグラフである。 衝突想定領域について例示する図である。 車外放出防止性能評価試験の結果を示す図である。 本発明にかかる車両用カーテンエアバッグ装置の変形例を示す、図5に対応する正面図である。 本発明にかかる車両用カーテンエアバッグ装置の変形例を示す、図6に対応する平面図である。
以下に、本発明にかかる車両用カーテンエアバッグ装置の好適な一実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る車両用カーテンエアバッグ装置のカーテンエアバッグを収納状態で、車両に取付固定した様子を示す側面図である。図2及び図3はそれぞれ、図1に示したカーテンエアバッグの非膨張状態における正面図であって、図2は付加チャンバを折り返す前の様子を、図3は付加チャンバを主チャンバの車両外側に折り返した後の様子を示している。図4は、図3中、B−B線矢視断面図である。図5は、図1に示した車両用カーテンエアバッグ装置の作動状態を示す正面図である。図6は、図1に示した車両用カーテンエアバッグ装置の作動状態を示す、車室上方から見下ろした平面図である。図7は、図6中、C−C線矢視断面図である。
車両用カーテンエアバッグ装置1のカーテンエアバッグ2は周知のように、柔軟な布状材から形成され、巻き取ったり、折り畳んだりした収納状態で、車両室内5の側面部を構成するサイドウィンドウ3の上方に位置するルーフサイドレール4に格納される。必要に応じて、カーテンエアバッグ2の車両前方側の一部分は、フロントピラー6に格納される。
カーテンエアバッグ2には、上端部に沿って車両前後方向にタブ7,8,9,10が配設される。カーテンエアバッグ2は、タブ7〜10をルーフサイドレール4等に取り付けることにより、車両に取付固定される。カーテンエアバッグ2は、内部にインフレータガスが導入されると、ルーフサイドレール4等から下方へサイドウィンドウ3に沿って展開膨張される。図中、11はセンターピラーである。
本実施形態では、カーテンエアバッグ2には図2〜図7に示すように、当該カーテンエアバッグ2の外周縁全周にわたって形成される非膨張部分31で区画して、中空室状の主チャンバ12と付加チャンバ13が備えられる。主チャンバ12の部分は、車幅方向一方側では、運転席14から後部席15にわたって、車幅方向他方側では、助手席から後部席15にわたって、車両のサイドウィンドウ3全体をほぼ覆う外形寸法で形成される。
主チャンバ12には、カーテンエアバッグ2の上部に装着されたインフレータ16からインフレータガスが導入される。主チャンバ12は、インフレータガスが導入されると、車両のサイドウィンドウ3と乗員との間で展開膨張し、乗員を受け止めて保護する。
主チャンバ12は、前端部位置が少なくともステアリングホイール17の側方に達するように形成される。これにより、主チャンバ12の前端部は、フロントピラー6よりも車両後方側で、フロントピラー6近傍で下方に向かって展開膨張可能である(図5及び図6参照)。好ましくは、主チャンバ12の前端部は、ステアリングホイール17よりも車両前方のフロントピラー6近傍に達するように形成される。
ステアリングホイール17には、運転席エアバッグが格納される。助手席前方のインストルメントパネル18には、助手席エアバッグが格納される。これら運転席エアバッグ及び助手席エアバッグは周知のように、インフレータガスが導入されると、車両後方へ向けて展開膨張し、運転者や助手席乗員を保護する。
カーテンエアバッグ2の付加チャンバ13の部分は、主チャンバ12の前端部よりも車両前方に位置させて設けられる。付加チャンバ13は、車両前方へ向かって、主チャンバ12と連続して形成される。付加チャンバ13の下端部13bは、主チャンバ12の下端部12bよりも上方に設定される。これにより、付加チャンバ13は、主チャンバ12に対し、高い位置から段違いに、主チャンバ12から迫り出す形態で形成される。付加チャンバ13の上端部13aと主チャンバ12の上端部12aは、直線状に一連に形成される。
付加チャンバ13の下端部13bは、主チャンバ12の上下高さ方向の下端部12b位置よりも高い位置、例えば中間位置よりも高い位置に設定される。すなわち、付加チャンバ13の高さ寸法は、少なくとも主チャンバ12の高さ寸法よりも短く、好ましい場合には、主チャンバ12の高さ寸法の半分よりも低く設定される。このように設定すると、付加チャンバ13を膨張させるインフレータガス量が少なくて済み、小型・小容量のインフレータ16を採用することができて、車両用カーテンエアバッグ装置1のコストダウン・コンパクト化・省エネルギー化を達成することができる。
付加チャンバ13の高さ寸法は、展開膨張したときに、少なくともルーフサイドレール4を覆う寸法に設定される(図7参照)。付加チャンバ13と主チャンバ12の間には、これらを隔てる区画部19が形成される。区画部19の位置は、主チャンバ12の前端部位置である。
付加チャンバ13は、区画部19により、主チャンバ12とは独立して、展開膨張可能である。区画部19は図示例では、カーテンエアバッグ2の上端部から下方に向かって、主チャンバ12と付加チャンバ13を分けるように形成される。
区画部19には、これを貫通して、主チャンバ12と付加チャンバ13を連通するための連通部20が形成される。連通部20は、主チャンバ12に導入されたインフレータガスを付加チャンバ13に向かって流入させる。付加チャンバ13は、主チャンバ12から流入するインフレータガスが充満することによって、展開膨張する。
図示例では、主チャンバ12の部分には、車両前方から車両後方へ向かって間隔を隔てて配列した5つの仕切り部21によって、7つのセル23,24が形成されている。これら7つのセル23,24は、一連に連通されている。主チャンバ12内に導入されるインフレータガスは、すべてのセル23,24に充満し、主チャンバ12が展開膨張する。これら仕切り部21も、非膨張部分である。
車両後方で、区画部19に隣接する仕切り部を、第1仕切り部21aと称する。第1仕切り部21aと区画部19で挟まれたセルを、第1セル23と称する。第1セル23は、付加チャンバ13に隣接している。第1仕切り部21aは図示例では、カーテンエアバッグ2の下端縁から上方に向かって形成される。第1仕切り部21aは、上向きに限らず、斜め向きに形成してもよい。
付加チャンバ13は、区画部19付近で車外側に且つ車両後方に折り返して、主チャンバ12(第1セル23)に重ね合わされる。これにより、カーテンエアバッグ2には、重ね合わせ部分32が形成される。図示例では、付加チャンバ13は、第1セル23の上半部分に丁度重なり合うように折り返されている。しかしながら、付加チャンバ13の折り返しは、第1セル23を超える範囲であっても、あるいは第1セル23よりも小さい範囲であってもよい。
カーテンエアバッグ2には、重ね合わせ部分32のうち、付加チャンバ13及び主チャンバ12の上端部12a,13aもしくはその近辺で、少なくともそれらの一部分を結合するチャンバ結合部33が形成される(図3参照)。図2中、33a,33bは、チャンバ結合部33の形成予定箇所である。
チャンバ結合部33は、折り返しによって向かい合う付加チャンバ13及び主チャンバ12の布状材同士を結合して形成してもよいし、図示するように、折り返しによって向かい合う非膨張部分31(当該非膨張部分31は、これらチャンバ12,13を区画する)同士を接合して形成してもよい。図示例では、非膨張部分31にチャンバ結合部33が設定されている。主チャンバ12の上端部12a付近に設けたチャンバ結合部33により、当該主チャンバ12の上端部12a付近に、付加チャンバ13の上端部13a全体が重なるように構成される。チャンバ結合部33は、当該構成を得ることができれば、付加チャンバ13の上端部13a付近の少なくとも一部分を結合し得ればよく、付加チャンバ13の上端部13a全長にわたる長さであっても、それよりも短い長さであってもよく、また間欠的に設けても良い。
チャンバ結合部33は、その結合作用により、付加チャンバ13及び第1セル23が展開膨張するとき、ステアリングホイール17近辺とルーフサイドレール4の間で、付加チャンバ13が車両外側に位置し、第1セル23が車両室内5側に位置して、互いに重なり合うことを確保する(図6及び図7参照)。チャンバ結合部33は、非膨張部分31等を互いに縫製して形成してもよいし、接着して形成してもよい。
主チャンバ12の第1セル23が適切且つ十分に展開膨張するように、折り返し位置は、主チャンバ前端部の区画部19付近であって区画部19よりも車両前方位置に設定される。これにより、第1セル23が車両室内5側となり、付加チャンバ13が車外側となる配置で、付加チャンバ13が主チャンバ12に重ね合わされる。
タブ7〜10は、車両のルーフサイドレール4やフロントピラー6にカーテンエアバッグ2を取付固定するために、当該カーテンエアバッグ2の上端部に、車両の前後方向に沿って、互いに間隔を隔てて複数設けられる。
付加チャンバ13の前端上部付近に設けられる少なくとも一つのタブを、付加タブ7と称する。付加タブ7は、ルーフサイドレール4もしくはフロントピラー6に取付固定されて、折り返された付加チャンバ13を車両に係留する。
区画部19の上部付近に設けられるタブを、第1タブ8と称する。第1タブ8は、区画部19の上部付近をルーフサイドレール4もしくはフロントピラー6に取付固定する。付加タブ7は、第1タブ8よりも車両後方側で、車両に取付固定される。
付加タブ7が車両に係留される位置付近に位置するタブを、第2タブ9と称する。第2タブ9は、主チャンバ12を車両に取付固定する。上記チャンバ結合部33に代えて、もしくは上記チャンバ結合部33に加えて、必要に応じて、付加タブ7及び第2タブ9の少なくとも一部とは、互いに重ね合わされた状態で、車両に取付固定される。すなわち、タブ7,9同士の重ね合わせによって、チャンバ結合部33を形成しても良い。具体的には、付加タブ7と第2タブ9とは、少なくとも一部分が重畳されている。付加タブ7と第2タブ9は互いに結合されているか、付加タブ7もしくは付加タブ7の近辺が、第2タブ9の近辺で、主チャンバ12の上方となるカーテンエアバッグ2の上縁部に結合されているか、第2タブ9もしくは第2タブ9の近辺が、付加タブ7の近辺で、折り返された付加チャンバ13の上方部分となるカーテンエアバッグ2の上縁部に結合される。これにより、第1セル23や付加チャンバ13付近のカーテンエアバッグ2の部分を確実に車両に取付固定することができ、これら第1セル23や付加チャンバ13を安定的に作動させることができる。
本実施形態に係る車両用カーテンエアバッグ装置のカーテンエアバッグ2には図1から図7に示すように、ストラップ25が設けられる。ストラップ25は、紐状の部材であって、先端部がフロントピラー6に取り付けられ、後端部が第1セル23の車外側を通って、第1仕切り部21aに取り付けられる。第1仕切り部21aは、区画部19との間で、第1セル23を区画する。
カーテンエアバッグ2には、図6に示すように、ストラップ25の後端部が第1セル23の後方(付加チャンバ13の後方)の第1仕切り部21aに取り付けられている。カーテンエアバッグ2の展開時の挙動は、その寸法やルーフサイドレール4等への取付位置によって異なるが、ここでは、カーテンエアバッグ2が巻回されていた状態から展開膨張すると、各セル23,24からなるバッグ部分が車幅方向に膨らむので、カーテンエアバッグ2の前後方向(車両長さ方向)の長さが、縮んで短くなる。車両の上方から見て、第1仕切り部21aが当初の位置から車両の後方へ移動する。この場合、このストラップ25の長さは、ストラップ25の先端部が取り付けられたフロントピラー6上の取付位置から、カーテンエアバッグ2の展開膨張によって第1仕切り部21aが移動しようとする位置までの長さよりも短く設定されている。言い換えると、ストラップ25の長さは、第1仕切り部21aが目的の位置まで移動するのを阻む程度に短い。
このため、第1仕切り部21aは、略直線状になったストラップ25によって止められ、移動しようとする位置まで実際には移動できない。一方、ストラップ25は、展開膨張後に、第1仕切り部21aによって車両後方へ引っ張られるように略直線状に張ることになる。
カーテンエアバッグ2の展開膨張後、付加チャンバ13は、車内側に突出量(幅)W1だけ張り出している。そして同様に、カーテンエアバッグ2の展開膨張後、主チャンバ12の第1セル23は、付加チャンバ13に押される様態で、付加チャンバ13よりもさらに車内側に、突出量(幅)W2だけ張り出す。
このため、カーテンエアバッグ2では図6に示すように、付加チャンバ13のある部分のサイドウィンドウ3からの車両室内5側への突出量D1は、突出量W1と突出量W2を加えた量(W1+W2)となる。これにより、カーテンエアバッグ2が単にサイドウィンドウ3に沿って展開膨張する場合よりも、当該カーテンエアバッグ2(主チャンバ12の第1セル23及び付加チャンバ13近辺)を、車両室内5内部の、より内側で展開膨張することができる。
このように、本実施形態に係る車両用カーテンエアバッグ装置1のカーテンエアバッグ2では、付加チャンバ13のある部分が車両室内5内方へ大きく突出(移動)している。つまり、本実施形態に適用されるカーテンエアバッグ2では、上記したように展開膨張時に、付加チャンバ13やその周辺が車両室内5側に押し出されることから、乗員と早期に接触することになり、乗員を迅速に拘束できる。
以下、図8を参照してストラップ25の取付位置について詳述する。図8は、ストラップ25の位置を模式的に示す図である。
付加チャンバ13は、後述するように、設定される乗員の衝突想定領域Eの中心である打点A1を含む第1セル23に重ね合わせて設けられる。すなわち、第1セル23は、図示のように、衝突想定領域Eと重なっている(図5参照)。衝突想定領域Eは、FMVSS226(米国連邦自動車安全基準)に基づく車外放出防止性能評価試験においてインパクタ26(図9参照)の衝突目標として窓枠を基準に定められる領域である。なお、インパクタ26とは、試験対象のエアバッグに車内側から衝突する、乗員を模擬した試験装置である。
FMVSS226に基づく側面衝突試験時には、試験装置であるインパクタ26を、カーテンエアバッグ2上に設定した所定の打点に衝突させて、安全性を評価する(車外放出防止性能評価試験)。特に、サイドウィンドウ3の最も前方における打点(衝突想定領域Eの中心)は、A1打点と称される。
ストラップ25は図5に示すように、先端部が第1取付点Pにてフロントピラー6に取付けられている。つまり、第1取付点Pは、フロントピラー6に設定されている。また、ストラップ25の後端部は、第1セル23の車外側から、第2取付点Qにて第1仕切り部21aに取付けられている。つまり、第2取付点Qは、第1仕切り部21aに設定されている。図8では、フロントピラー6および第1仕切り部21aを省略している。
第1取付点Pは、図8に示すように、第1平面L1を距離h(例えば、40mm)下方に平行移動させた第2平面L2を含んで設定されている。
ここで、第1平面L1とは、車両鉛直方向に対して直交する平面で、車両前後方向に平行な直線の集まりであり、カーテンエアバッグ2が展開した際に、第1セル23と重なるカーテンエアバッグ2の衝突想定領域Eの中心であるA1打点を横切る直線を含む平面である。また、第2平面L2とは、車両鉛直方向に対して直交する平面で、車両前後方向に平行な直線の集まりであり、カーテンエアバッグ2が展開した際に、上記衝突想定領域Eの中心である打点A1から車両下方側に距離hだけ鉛直方向に移動した点を横切る直線を含む平面である。
上記距離hは、40mmとしたが、これに限らず、30〜50mmの範囲に適宜設定してもよい。なお、本発明者は、距離hを適宜設定しながら、車外放出防止性能評価試験において車外放出量が小さくなる範囲を確認している(図12にて詳述する)。
また、ストラップ25の後端部は、図8に示すように、第1取付点Pと同様に第2平面L2を含んで設定された第2取付点Qに取付けられているが、これに限られない。一例として、ストラップ25の後端部を、図8に示すように第2取付点Qから下方に離れた第2取付点Q´にて上記区画部19に取り付けてもよい。第2取付点Q、Q´に代表的に示されるように、第2取付点は、第1セル23の展開膨張時に第1取付点P以下の高さを有することが好ましい。
ストラップ25の後端部が第2取付点Q´に取付けられた場合、ストラップ25は、第1セル23の展開膨張時に、第2平面L2上の第1取付点Pから斜め下方に延びる第3平面L3を含んで位置している。そして、第1セル23の展開膨張後、後述するインパクタ26により第1セル23が車外方向に押されて、第1セル23の一部分が車外に出るまでの間に、第2取付点Q´は、図中矢印Fに示すように、第2平面L2上あるいは近傍に移動するようにしてもよい。このとき、ストラップ25は、第1取付点Pおよび第2取付点Q´が第2平面L2を含んで位置するため、車両前後方向に沿って水平になる。
以下、図9および図10を参照して、インパクタ26が第1セル23に衝突した場合について説明する。図9は、図5の第1セル23にインパクタ26が衝突する様子を例示する模式図である。図9(a)〜(d)は、本実施形態に係る車両用カーテンエアバッグ装置1の場合であり、図9(e)〜(i)は、従来の場合である。図9(a),(e)は、本実施形態と従来との対比で、インパクタ26が付加チャンバ13に車内側から接触する位置(X0)での状態を例示している。図9(b),(f)は、本実施形態と従来との対比で、インパクタ26が従来のカーテンエアバッグMに車内側から接触する位置(X1)での状態を示している。図9(c),(g)は、本実施形態と従来との対比で、図9(b),(f)に示すインパクタ26が車外側にさらに移動した位置(X2)での状態を示している。図9(d),(h)は、本実施形態と従来との対比で、本実施形態の車両用カーテンエアバッグ装置1に最大の荷重が発生する位置(X3)での状態を示している。図9(i)は、従来のカーテンエアバッグMに最大の荷重が発生する位置(X4)での状態を示している。なお、図中のX0、X1、X2、X3,X4は、サイドウィンドウ3に対するインパクタ26の変位(mm)を示す座標として例示している。
図10は、図9のインパクタ26の変位と荷重との関係を概略的に示すグラフである。ここでの荷重は、インパクタ26が第1セル23から受ける反力である。図中、実線で示すグラフG1は、付加チャンバ13を設けた本実施形態の場合の変位と荷重との関係を示している。鎖線で示すグラフG2は、付加チャンバ13を有していない従来のカーテンエアバッグMの場合における変位と荷重との関係を示している。また、グラフG1、G2に示す点R1、R2は、荷重のピークをそれぞれ例示している。
付加チャンバ13及び第1セル23は、上記したように展開膨張時に車外側に押されて移動する。付加チャンバ13が車外側に位置する第1セル23は、インパクタ26に早い段階で接触する。このため、グラフG1では、座標X0の地点でインパクタ26が既に第1セル23と接触し(図9(a)参照)、第1セル23から反力の荷重を受けている状態が示されている。一方、グラフG2では、付加チャンバ13を有していないために、座標X0の地点ではインパクタ26がカーテンエアバッグMと接触せず、よって未だ荷重を受けていない状態が示されている。
また、本実施形態に関する図9(b)に示す座標X1は、付加チャンバ13がサイドウィンドウ3の位置まで移動したことを示している。一方、図9(f)に示す従来の場合では、インパクタ26がサイドウィンドウ3に対して同じ位置(X1)に達しているにもかかわらず、カーテンエアバッグMが移動を開始しておらず、荷重が加わっていないことを示している。グラフG1、G2は、各座標地点でインパクタ26がカーテンエアバッグ2,Mから荷重を受けている状態を示している。なお、インパクタ26が受ける荷重はカーテンエアバッグ2,Mの内圧に依存するため、グラフG1、G2の傾きは、ほぼ同一となっている。座標X1での荷重は、グラフG1の値がグラフG2の値よりも大きくなっている。
図9(c),(g)では、座標X1から座標X2にインパクタ26が移動することで、第1セル23がインパクタ26に押されてサイドウィンドウ3の位置で変形している状態が示されている。本実施形態の図9(c)では、付加チャンバ13も第1セル23と一体的に変形し、荷重を受けている。従来の場合の図9(g)では、カーテンエアバッグMが変形開始直後で、荷重のかかり具合が本実施形態の場合よりも小さい。グラフG1、G2に示すように、座標X2での荷重は、グラフG1の値がグラフG2の値よりも大きくなっている。
そして、図9(d),(h)では、第1セル23がさらに車外側に移動して、第1セル23の一部分がサイドウィンドウ3よりも車外側に位置している状態が示されている。
本実施形態の場合のグラフG1は、座標X2を過ぎて座標X3に至る点R1で、荷重のピークに到達する。一方、付加チャンバ13を有さない従来の場合には、グラフG2は、座標X2から座標X3を越して、座標X4において点R2で示す荷重のピークに到達する。ここで、点R1で示す荷重のピークは、点R2で示す荷重のピークよりも小さい。
このように、グラフG1、G2を比較すると、付加チャンバ13を備えることで早い段階でインパクタ26にカーテンエアバッグ2が接触し、その結果、早い段階で衝突エネルギーを吸収できることにより、インパクタ26が受ける荷重のピークを小さくできる。
以下、図11および図12を参照して、上記距離h(図8参照)を適宜設定しながら、車外放出防止性能評価試験を行った結果について説明する。図11は、衝突想定領域について例示する図である。図中では、図5に示す第1セル23と重なる衝突想定領域EおよびA1打点を示している。
図12は、車外放出防止性能評価試験の結果を示す図である。図12(a)は、距離hの値毎に区分されたグループ1〜8と、グループ1〜8での試験結果とを示している。図12(b)は、図12(a)に示す試験結果の根拠となる数値データ(突出量)を示している。
また、図12(a)に示す、「◎」は車外放出量(突出量)が「76mm以下」、「○」は突出量が「76−78mm」、「△」は突出量が「78−80mm」、「×」は突出量が「80mm以上」であることを示している。本発明者らは、図12(b)に示すように、距離hを5mm毎に変更して上記試験を行い、適宜突出量を確認した。なお、これらの突出量や数値データは、本試験に用いたカーテンエアバッグ2によって得られたものであり、チャンバ形状や個別の内圧等によってこれらの適正突出量や数値データは変化する。
試験結果としては、図12(a)に示すように、距離hが0mmのときよりもストラップ25が下方にあれば、突出量は減少していることが分かる。特に、距離hが30〜50mmであれば突出量が小さく、良好であることが分かる。図12(b)に示すように、距離hが40mmであれば、突出量が最も小さくなることが分かる(突出量:74mm)。したがって、距離hは、40mmを基準として±10mmであることが最も好ましい。
インパクタ26がカーテンエアバッグ2を押す時、カーテンエアバッグ2は図9に示されているように、カーテンエアバッグ2の上端部付近を中心に車外方向に回転する。この回転に伴って、ストラップ25も下方から上方に相対的に移動する。仮に、第1平面L1から下方に平行移動させた第2平面L2上にストラップ25を設けず、第2取付点Qだけを下方に設定した場合、このカーテンエアバッグ2の回転により、かえってストラップ25は緩んでしまう。第1平面L1から下方に略平行にストラップ25が設けられると、このカーテンエアバッグ2の回転に伴い、ストラップ25の張力も増す。したがって、ストラップ25は、第1平面L1から下方に略平行に設けられることが好ましい。
したがって、本実施形態では、第1セル22の車外側を通って、車外側から第1仕切り部21aに取り付けられるストラップ25の第1取付点Pを、第1平面L1から30〜50mm下方に平行移動させた第2平面L2を含んで設定することで、車外放出防止性能を向上できることが明らかになった。
また、カーテンエアバッグ2では、いわゆる幅広のテンションクロスではなく、幅の狭いストラップ25を用いているので、フロントピラー6への収納性を確保できる。なお、テンションクロスは、布部分が多いので、カーテンエアバッグ2を折り畳むときに嵩張ってしまい収納性が悪くなり、例えば、大きなフロントピラーを有する車両にしか適用できない場合があり得る。
つまり、カーテンエアバッグ2では、フロントピラー6に対するストラップ25の取付位置を考慮し、第1取付点Pを、上記第2平面L2を含んで設定することで、テンションクロスに比べて幅の狭いストラップ25を用いても、フロントピラー6への収納性を確保しつつ、車外放出防止性能を犠牲にすることなく、むしろより向上できる。
上記実施形態では、第1セル23の車外側からストラップ25を第1仕切り部21aに取り付け、さらにストラップ25の第1取付点Pを上記第2平面L2上に設定することで、車外放出量を小さくしている。
また、上記実施形態では、ストラップ25の第1取付点Pが第2平面L2を含んで設定されているのであれば、ストラップ25の幅方向の中心線(例えば、図8で第1取付点Pと第2取付点Qとを結ぶ一点鎖線で示す線)は、第2平面L2の存在可能な範囲、すなわち、第1平面L1から車両下方側に30〜50mm鉛直方向に平行移動した範囲内にあることが好ましい。上記中心線が上記範囲内に存在するのであれば、ストラップ25は、第1平面L1および第2平面L2に対して必ずしも平行ではなく、例えば車両鉛直方向に傾いていてもよい。また、カーテンエアバッグ2の展開膨張時に、ストラップ25が上記範囲内に存在することになるので、車外放出防止性能をより向上できる。
本実施形態に係る車両用カーテンエアバッグ装置の作用について説明する。カーテンエアバッグ2は、折り畳んだり、巻き取ったりした収納状態で、タブ7〜10により、ルーフサイドレール4からフロントピラー6にわたり車両前後方向に沿って取付固定され、これにより格納される。
付加チャンバ13は図4に示すように、区画部19付近で車外側に且つ車両後方に折り返して主チャンバ12に重ね合わせた状態で、当該主チャンバ12と共に収納される。付加チャンバ13の上下方向寸法が、主チャンバ12の上下方向寸法よりも短いので、これらチャンバ12,13の上下方向寸法が同じである場合に比べて、付加チャンバ13を主チャンバ12に重ね合わせて収納状態したときに、嵩張りを抑えることができ、収納性を向上することができる。
インフレータ16が作動して、インフレータガスが主チャンバ12内部に導入されると、カーテンエアバッグ2は、下方へ向かって展開膨張する。主チャンバ12の第1セル23付近の前端部は、フロントピラー6近傍で下方に向かって展開膨張する。ほぼ同時に、主チャンバ12から、主チャンバ12の前端部にある連通部20を介して、当該主チャンバ12の前端部から回り込んで、付加チャンバ13にインフレータガスが流入する。インフレータガスが流入した付加チャンバ13は、チャンバ結合部33で主チャンバ12(第1セル23)に結合された状態で展開膨張する。
付加チャンバ13は、区画部19付近で折り返されて主チャンバ12と重ね合わされ且つ上端部13a付近が少なくとも部分的にチャンバ結合部33で主チャンバ12に結合されているので、主チャンバ12の車外側において、主チャンバ12とルーフサイドレール4との間で展開膨張する。主チャンバ12の前端部で付加チャンバ13が折り返されているので、車両前方から見て主チャンバ12の前端部において、付加チャンバ13が主チャンバ12にわずかにオーバーラップするように膨張する。これにより、付加チャンバ13の膨張を、より確実にすることができる。このときの主チャンバ12と付加チャンバ13の展開膨張状態は図5〜図7に示すように、ステアリングホイール17付近から車両後方側で、フロントピラー6を遮り、運転席乗員Jがフロントピラー6へ向かって突入するのを防ぐようにして、これらチャンバ12,13が車幅方向に重なり合って膨張する。
詳細には図7に示すように、付加チャンバ13は、ルーフサイドレール4に反力を得て、サイドウィンドウ3に沿って膨張した主チャンバ12(第1セル23)の上側を車両室内5内側に向けて押し込む(図中、矢印Z1参照)。これに加えて、ストラップ25も、第1セル23の下側を車両室内5側へ押し込む(図中、矢印Z2参照)。これら2つの協働作用により、主チャンバ12は、サイドウィンドウ3よりも車両室内5側に位置して展開膨張する。これにより、カーテンエアバッグ2の最前部の第1セル23は、乗員Jをフロントピラー6から遮り、乗員Jがフロントピラー6へ向かって突入するのを阻止すると同時に、インパクタ26で例示するように、乗員Jが衝突想定領域Eの打点A1に衝突する位置を、より車両室内5側とし、またその時期を早めることができる。
これにより、スモールオーバーラップモードにおいて、フロントピラー6へ向かって突入していく乗員Jを適切に保護することができる。助手席側でも同様である。
チャンバ結合部33により、主チャンバ12の上端部12a付近に、付加チャンバ13の上端部13a全体が重なるように構成されて、展開膨張する主チャンバ12の前端部(第1セル23周辺)と展開膨張する付加チャンバ13とが確実に重畳する状態で、これら付加チャンバ13及び第1セル23を相互に位置付けて作動させることができ、スモールオーバーラップモードで、フロントピラー6と衝突しようとする乗員Jを適切に保護することができる。
上述した付加チャンバ13と主チャンバ12の展開膨張時の位置関係は、付加チャンバ13の下端部13bを主チャンバ12の下端部12bよりも上方に設定し、チャンバ結合部33で結合するだけでコントロールすることができるので、カーテンエアバッグ装置1自体の構成が簡単であって生産性に優れると共に、要求される乗員保護性能を確実に確保することができる。また、チャンバ結合部33は、縫製や接着で形成すればよく、この面からも生産性に優れる。チャンバ結合部33を非膨張部31に設定することで、結合強度を高く確保することができる。
また、付加チャンバ13の前端上部に設けられ、区画部19付近で車外側に且つ車両後方に折り返して主チャンバ12に重ね合わせた付加チャンバ13を車両に係留するための付加タブ7を備えているので、付加チャンバ13を適切に車両へ取付固定することができ、優れた取付作業性を発揮する。
第1タブ8を設定して、区画部19の上部付近を車両に取付固定するようにしたので、主チャンバ12に対して折り重ねる付加チャンバ13の取付位置の設定を確実化することができ、付加チャンバ13を適切に作動させることができる。これにより、乗員の車外放出防止性能を高めることができる。
第2タブ9を設定して、付加タブ7が車両に係留される位置付近で、主チャンバ12を車両に取付固定するようにしたので、チャンバ結合部33の機能を補って、展開膨張する主チャンバ12の前端部(第1セル23周辺)と展開膨張する付加チャンバ13とを確実に重畳する状態で、車両に取付固定することができる。
付加タブ7及び第2タブ9の少なくとも一部とは、互いに重ね合わされた状態で、車両に取付固定されるようにしたので、車両への取付構造をさらに簡素化でき、取付作業性を向上することができる。
主チャンバ12を複数のセル23,24から構成し、付加チャンバ13を、乗員Jの衝突想定領域Eの中心である打点A1を含む第1セル23に重ね合わせて設けたので、スモールオーバーラップモードへの対策とFMVSS226に基づく車外放出防止性能対策の両方を満足する車両用カーテンエアバッグ装置1を構成することができる。
付加チャンバ13は、区画部19の車両前方位置で折り返すようにしたので、第1セル23の作動の確実化及び連通部20を通じてのインフレータガスの付加チャンバ13への導入の安定性向上を確保することができる。
図13には、上記実施形態の変形例が示されている。上記実施形態では、ストラップ25は、第1仕切り部21a付近の第2取付点Qに後端部が連結される場合であったが、区画部19に後端部を連結するようにしても良い。この場合、付加チャンバ13は、上記打点A1を含む第1セル23に隣接して設けられることになる。このような変形例であっても、付加チャンバ13は、上記実施形態と同様に、ルーフサイドレール4に反力を得て、サイドウィンドウ3に沿って膨張した主チャンバ12(第1セル23)の上側を車両室内5内側に向けて押し込むことができる(図7中、矢印Z1参照)。従って、主チャンバ12は、サイドウィンドウ3よりも車両室内5側に位置して展開膨張することができ、カーテンエアバッグ2の最前部の第1セル23は、乗員Jをフロントピラー6から遮り、乗員Jがフロントピラー6へ向かって突入するのを阻止することができて、スモールオーバーラップモードにおいて、フロントピラー6へ向かって突入していく乗員Jを適切に保護することができる。
図14には、上記実施形態の他の変形例が示されている。上記実施形態では、第1タブ8を備え、この第1タブ8によって区画部19付近をルーフサイドレール4にしっかりと取り付ける場合について説明したが、第1タブ8は設けなくても良い。図14に示すように、第1タブを設けない場合には、第1セル23の移動に融通を利かせることができ、第1タブ8を設けた場合(図6参照)と比較し、付加チャンバ13によって第1セル23の車両前端部を、ストラップ25の第2取付点Qを軸にして、車両室内5側方向へ回すように押し込むことができる。カーテンエアバッグ2の展開膨張後、付加チャンバ13は、車両室内5側に突出量(幅)W1’で張り出す。同様に、カーテンエアバッグ2の展開膨張後、主チャンバ12の第1セル23は、付加チャンバ13に押される態様で、付加チャンバ13よりもさらに車両室内5側に突出量(幅)W2’で張り出す。第1タブ8が無い分、図6の実施態様の場合よりも、突出量W1’が大きくなっている(W1’>W1)。その分、(W1‘+W2’)の合計突出量D1’も、図6の実施態様の場合より、大きくなる(D1’>D1)。これにより、さらに第1セル23を車両室内5側に送り込んで位置させることができ、スモールオーバーラップモードへの対策を強化できて、乗員保護性能を向上することができる。
以上に述べた車両用カーテンエアバッグ装置は、本発明の好ましい例であって、これ以外の実施形態例も、各種の方法で実施または遂行できる。特に、本願明細書中に限定される主旨の記載がない限り、この発明は、添付図面に示した詳細な部品の形状、大きさおよび構成配置等に制約されるものではない。また、本願明細書中に用いられた表現および用語は、説明を目的としたもので、特に限定される主旨の記載がない限り、それに限定されるものではない。
1 車両用カーテンエアバッグ装置
2 車両用カーテンエアバッグ
3 サイドウィンドウ
4 ルーフサイドレール
5 車両室内
6 フロントピラー
7 付加タブ
8 第1タブ
9 第2タブ
10 その他のタブ
12 主チャンバ
12a 主チャンバの上端部
12b 主チャンバの下端部
13 付加チャンバ
13a 付加チャンバの上端部
13b 付加チャンバの下端部
19 区画部
20 連通部
23 第1セル
24 その他のセル
25 ストラップ
31 非膨張部分
32 重ね合わせ部分
33(33a,33b) チャンバ結合部
A1 打点
E 主チャンバの衝突想定領域
L1 第1平面
L2 第2平面
P 第1取付点
Q 第2取付点

Claims (13)

  1. 車両室内の側面部上方に位置するルーフサイドレールから下方へ当該側面部に沿って展開膨張するカーテンエアバッグを有する車両用カーテンエアバッグ装置であって、
    上記カーテンエアバッグに形成され、前端部が車両のフロントピラー近傍で下方に向かって展開膨張可能な主チャンバと、
    上記カーテンエアバッグに、上記主チャンバの上記前端部よりも車両前方に位置させて形成され、該主チャンバから区画部によって隔てられ、該区画部付近で車両外側に且つ車両後方に折り返されて当該主チャンバに重ね合わされる展開膨張可能な付加チャンバと、
    上記区画部に貫通形成され、上記主チャンバと上記付加チャンバを連通する連通部と、
    上記主チャンバの上端部付近に設けられ、上記主チャンバの上端部付近に上記付加チャンバの上端部全体が重なるように、上記付加チャンバの上端部付近の少なくとも一部分を結合するチャンバ結合部とを備え、
    上記付加チャンバは、下端部が上記主チャンバの上下高さ方向の中間位置よりも高い、該主チャンバの高さ寸法よりも短い高さ寸法であって、かつ、展開膨張したときに少なくとも上記ルーフサイドレールを覆う寸法に設定され、
    前記主チャンバは複数のセルから構成され、前記付加チャンバは、設定される乗員の衝突想定領域の中心である打点を含むいずれかの該セルに重ね合わせて設けられ、
    前記カーテンエアバッグには、前端部が前記フロントピラーに第1取付点で連結されると共に、前記打点を含む前記セルの車外側を通って、後端部が当該セルよりも車両後方の前記区画部付近の第2取付点に連結されて、前記主チャンバの展開時に該主チャンバに張力を付与するためのストラップが備えられ、
    該ストラップは、前記打点を通る水平な第1平面の下方に設けられることを特徴とする車両用カーテンエアバッグ装置。
  2. 前記チャンバ結合部は、前記カーテンエアバッグに形成され、前記主チャンバ及び前記付加チャンバの折り返しによって向かい合う非膨張部分同士を結合して形成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  3. 前記チャンバ結合部は、縫製によって形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  4. 前記チャンバ結合部は、接着によって形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  5. 前記カーテンエアバッグには、前記区画部の上部付近に位置させて、該カーテンエアバッグを車両に固定するための第1タブが設けられることを特徴とする請求項1〜4いずれかの項に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  6. 前記付加チャンバは、前記区画部の車両前方位置で折り返されることを特徴とする請求項1〜5いずれかの項に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  7. 車両室内の側面部上方に位置するルーフサイドレールから下方へ当該側面部に沿って展開膨張するカーテンエアバッグを有する車両用カーテンエアバッグ装置であって、
    上記カーテンエアバッグの上端部に沿って配設され、該カーテンエアバッグを車両の側面部上方に取付固定する複数のタブと、
    上記カーテンエアバッグに形成され、前端部が車両のフロントピラー近傍で下方に向かって展開膨張可能な主チャンバと、
    上記カーテンエアバッグに、上記主チャンバの上記前端部よりも車両前方に位置させて形成され、該主チャンバから区画部によって隔てられ、かつ下端部が当該主チャンバの上下高さ方向の中間位置よりも高い、該主チャンバの高さ寸法よりも短い高さ寸法であって、かつ、展開膨張したときに少なくとも上記ルーフサイドレールを覆う寸法に設定され、該区画部付近で車両外側に且つ車両後方に折り返されて当該主チャンバに重ね合わされる展開膨張可能な付加チャンバと、
    上記区画部に貫通形成され、上記主チャンバと上記付加チャンバを連通する連通部と、
    上記付加チャンバの前端上部付近に設けられ、該付加チャンバを車両に係留する付加タブと、
    上記主チャンバの上端部付近に上記付加チャンバの上端部全体が重なるように、上記付加チャンバを上記主チャンバに重ね合わせて形成した重ね合わせ部分のうち、付加タブの設置付近で、当該付加タブもしくはその近傍を主チャンバの上部もしくはその近辺に結合して形成されたチャンバ結合部とを備え、
    前記主チャンバは複数のセルから構成され、前記付加チャンバは、設定される乗員の衝突想定領域の中心である打点を含むいずれかの該セルに重ね合わせて設けられ、
    前記カーテンエアバッグには、前端部が前記フロントピラーに第1取付点で連結されると共に、前記打点を含む前記セルの車外側を通って、後端部が当該セルよりも車両後方の前記区画部付近の第2取付点に連結されて、前記主チャンバの展開時に該主チャンバに張力を付与するためのストラップが備えられ、
    該ストラップは、前記打点を通る水平な第1平面の下方に設けられることを特徴とする車両用カーテンエアバッグ装置。
  8. 複数の前記タブのいずれかは、前記区画部の上部付近を車両に取付固定する第1タブであることを特徴とする請求項7に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  9. 複数の前記タブのいずれかは、前記付加タブが車両に係留される位置付近で、前記主チャンバを車両に取付固定する第2タブであることを特徴とする請求項7または8に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  10. 前記付加タブ及び前記第2タブの少なくとも一部とは、互いに重ね合わされた状態で、車両に取付固定されることを特徴とする請求項9に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  11. 前記第1取付点は、前記第1平面を30〜50mm下方に平行移動させた水平な第2平面を含んで設定されることを特徴とする請求項1〜10いずれかの項に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  12. 前記ストラップの幅方向の中心線が、前記第2平面の存在可能な範囲内にあることを特徴とする請求項11に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  13. 前記第2取付点は、前記第1取付点よりも下方に設定されることを特徴とする請求項1〜12いずれかの項に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
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