JP6180453B2 - 蝶番 - Google Patents

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Description

本発明は、ゲーム機などの扉を筐体に対し開閉自在に支持する着脱形(ヒンジピン挿入形)の蝶番に関する。
従来、例えばスロットマシンの扉を開閉自在に支持する蝶番として、固定部材と可動部材とからなり、固定部材の取付板部の縁部に軸受部が設けられ、可動部材の巻付部にピンが下方に突出して固定され、そのピンを固定部材側の軸受孔に挿入して組み付ける構造の着脱形の蝶番が知られている。この蝶番は、通常、ゲーム機の形状が大きいこともあって、本体と前扉間の上部と下部の2箇所に取り付けられる。
スロットマシンの扉の開閉を円滑にするためには、その本体と前扉間に装着される2個の蝶番の回転軸の軸心位置を正確に合わせて取り付ける必要がある。従って、上記のように2個の蝶番を本体と前扉間に取り付ける場合、本体側に2個の固定部材をその軸受部の軸心位置を合わせて固定すると共に、前扉側の対応位置に2個の可動部材をそのピンの軸心位置を正確に合わせて、固定しなければならず、蝶番の取付け作業が難しく煩雑で、多くの時間や工数を必要とする問題があった。
そこで、本発明者らは、縦長の固定部材と可動部材とからなる蝶番であって、固定部材の取付板部における上部と下部の縁部に、各々軸受孔を持つ軸受部が軸心位置を1本の軸線上に一致させて設けられ、可動部材の取付板部における上部と下部の縁部に形成した巻付部に、各々ピンが軸心位置を1本の軸線上に一致させ且つ下方に突出して固定され、両ピンを固定部材の各軸受部に挿入して組み付けるようにした蝶番を提案した。
この蝶番は、縦長の固定部材の上部と下部に軸受部となる軸受孔を同一軸線上に設け、同様の縦長の可動部材の上部と下部にピンを同一軸線上に取り付けて構成されるため、蝶番を組み付ける際には、可動部材を取り付けた前扉を持ち上げながら、本体側の固定部材の上部と下部の軸受孔に、各々同時に挿入する。このため、重量の重いゲーム機の前扉であっても、比較的容易に上下のピンの軸を合わせて蝶番つまり前扉を組み付けることができる。
特開2000−213227号公報 特開2003−113689号公報
また、この種の蝶番として、上記とは逆に、縦長の固定部材の上部と下部にピンを同一軸線上に取り付け、縦長の可動部材の上部と下部に軸受部となる軸受孔を同一軸線上に設けた構成の蝶番が、上記特許文献1などで知られている。
この種の蝶番は、上下の軸受孔と上下のピンが各々の部材の同一軸線上に位置するため、比較的簡単に可動部材を持ってその上部と下部の軸受部を動かしながら、その軸受孔を固定部材の上部と下部のピンを上下の軸受孔と上下のピンに容易に嵌め込むことができ、可動部材を固定部材に対しそのピンを軸受孔に嵌め込んだ後、可動部材は固定部材に対し所定の角度範囲内で、円滑に回動自在となる。
ところで、この種の着脱形の蝶番は、ゲーム機のように、製造時、前扉の内側に多くの電気部品などを取り付けた状態で、筐体に対し前扉を取り付けるために、筐体側の蝶番固定部材のピンに、前扉側の蝶番可動部材の軸受部を嵌入して、容易に組み付けることができる構造であるため、前扉を開放した状態で持ち上げた場合、組み付けた蝶番の可動部材が固定部材から外れやすいという不具合が生じる。このため、上記特許文献2で提案される蝶番では、ピンの先端部外周に、係止溝を設け、ピンに対し軸受部を嵌入した状態で、その係止溝にCリング(Eリング)を嵌め、組み付けた蝶番可動部材が蝶番固定部材から外れないようにしている。
しかるに、例えばスロットマシンなどのゲーム機では、製造時或いはホールに設置されたゲーム機に対し、前扉を外して電気部品などの調整や交換を行う場合があり、その際には、蝶番の可動部材を固定部材から外す必要がある。
しかしながら、簡単に可動部材の軸受部が固定部材のピンから外れる構造では、ゲーム機のセキュリティ上、問題が生じやすいため、前扉を閉じた状態で可動部材の着脱はできず、前扉を筐体から外して電気部品などの調整や交換などを行う場合には、前扉を開放した状態で、蝶番の固定部材から可動部材を容易に外すことができる蝶番が要望されていた。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、通常使用時には可動部材の離脱を阻止し、部品交換や調整などの必要時には、扉を開放した状態で、固定部材から可動部材を容易に外すことができる着脱式の蝶番を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の蝶番は、
ゲーム機の開閉可能な扉と筐体間に取り付けられ、縦長の第一部材と第二部材とを備えた着脱形の蝶番において、
該第一部材の基枠体内の少なくとも上部と下部に、軸受部を有する軸受部材が、軸受孔の軸心位置を1本の軸線上に一致させて固定され、該第二部材の取付板部の少なくとも上部と下部の縁部に、該軸受部材に嵌入可能なヒンジピンが軸心位置を1本の軸線上に一致させて固定され、
該ヒンジピンの先端近傍の外周部に係止溝が形成され、
該軸受部材の該軸受孔の近傍に、該ヒンジピンを係止する係止部を有するピン係止部材が、該軸受孔に挿入された該ヒンジピンの該係止溝に該係止部を進入可能に設けられ、
該ピン係止部材は、付勢ばねにより該係止部を該ピンジピンの該係止溝に係止させる方向に付勢され、
該ピン係止部材には、操作棒の先端押圧部が接触可能な押圧係合部が設けられ、外側から挿入された該操作棒の該先端押圧部が該ピン係止部材の押圧係合部を押したとき、該ピン係止部材は、該付勢ばねのバネ力に抗して、該係止部が該ヒンジピンの係止溝から離れる方向に摺動することを特徴とする。
この発明の蝶番は、第一部材を扉に可動部材として固定し、第二部材をゲーム機の筐体に固定部材として固定するか、或はその逆に、第二部材を扉に可動部材として固定し、第一部材を筐体に固定部材として固定して使用する。また、例えば、蝶番の第一部材を扉に可動部材として固定し、第二部材を筐体に固定部材として固定した場合、第二部材に設けたヒンジピンは上向きに固定される。逆に、蝶番の第二部材を扉に可動部材として固定し、第一部材を筐体に固定部材として固定した場合、第二部材に設けたヒンジピンは下向きに固定される。
蝶番は、第一部材を扉に可動部材として固定し、第二部材を筐体に固定部材として固定して使用した場合、扉を持って可動側の軸受部材の軸受孔を、固定部材側のヒンジピンに合わせるように、軸受部材をその軸線位置に合わせ、軸受孔の軸線とピンの軸線を一致させ、その状態で可動側の軸受部材の位置を少し下げ、固定部材側のヒンジピンを可動側の軸受部材の軸受孔に嵌入させる。このとき、上記ピン係止部材の係止部が上記ヒンジピンの係止溝に進入して係止し、ヒンジピンは軸受部材に対し係止されその離脱が阻止された状態となる。
扉側の第一部材(可動部材)を筐体側の第二部材(固定部材)に対し開いた状態で、外側から操作棒を第一部材と第二部材との間に差し込み、操作棒の先端押圧部でピン係止部材の押圧係合部を押すと、ピン係止部材が付勢ばねのバネ力に抗して摺動し、係止部をピンジピンの係止溝から離脱させる。このため、第一部材の軸受部材を第二部材のヒンジピンの軸方向に摺動させるように、扉つまり第一部材(可動部材)を動かせば、簡単に第一部材(可動部材)を第二部材(固定部材)から外すことができる。
ここで、上記第一部材の可動部材の軸受部材には、上記ピン係止部材の押圧係合部に通ずるガイド孔が形成され、上記操作棒を差し込んだとき、操作棒の先端押圧部がガイド孔から進入し、ピン係止部材の押圧係合部を押圧するように構成することができる。このガイド孔は、ゲーム機の扉が筐体から開かれたとき、操作棒を差込可能な位置に設けることが好ましい。これによれば、操作棒を容易に軸受部材の内側に差し込んで、その先端押圧部で押圧係合部を簡単に押圧してピン係止部材を摺動させ、係止部をヒンジピンの係止溝から外して、固定側の第二部材から可動側の第一部材を外すことができる。
またここで、上記ピン係止部材には、上記軸受部材の外面から突出し引き戻し可能に、表示片を設け、該表示片は、該ピン係止部材が摺動して係止部の係止が解除されたことを、表示するように構成することができる。
本発明の蝶番によれば、通常使用時には可動部材の外れを阻止し、部品交換や調整などの必要時には、開状態において、ピン係止部材の押圧係合部を操作棒で押すことにより、固定部材から可動部材を容易に外すことができる。
本発明の蝶番の一実施形態を示し、蝶番の斜視図である。 同蝶番の可動部材と固定部材を分離した状態の斜視図である。 同蝶番の可動部材と固定部材を分離した状態の、別の角度の斜視図である。 同可動部材の軸受部材を外した状態の分解斜視図である。 同可動部材の軸受部材の拡大斜視図である。 同軸受部材の正面図(a)、その左側面図(b)、その平面図(c)である。 同軸受部材の分解斜視図である。 同軸受部材の下から見た分解斜視図である。 固定部材の斜視図である。 固定部材のヒンジピンを外した状態の分解斜視図である。 固定部材のヒンジピンを外した状態を、下から見た分解斜視図である。 ヒンジピンと軸受部材を組み付けた状態の拡大斜視図である。 ヒンジピンと軸受部材を組み付けた状態の正面図(a)、その背面図(b)である。 ヒンジピンと軸受部材を組み付けた状態の右側面図(a)、その左側面図(b)である。 (a)は同蝶番の可動部材を閉じたときの平面図、(b)は同蝶番の可動部材を開いたときの平面図である。 可動部材の軸受部材を固定部材のヒンジピンから外す際の断面説明図である。 可動部材の軸受部材を固定部材のヒンジピンから外す際の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図4に示すように、この蝶番は、例えば上記第一部材となる可動部材1と、上記第二部材となる固定部材11を着脱可能に設けた縦長の蝶番であり、図15に示すように、例えば可動部材1がスロットマシン等のゲーム機の扉Dに固定され、固定部材11がゲーム機の筐体Cの内側に固定されて使用される。可動部材1は、図4に示すように、縦長の鋼板を断面略コ字状に曲折してなるチャンネル状の基枠体2を有し、その基枠体2の内側の上部、中間部、及び下部に、各々、軸受孔3aを有する軸受部材3を、固定ねじ4により或いはリベットかしめ加工等により固定して構成される。
可動部材1の基枠体2は、正面側を開口した断面略コ字状の長尺のチャンネル材形に形成され、その上部、中間部、及び下部の3箇所の内側に、各々、軸受部材3が固定される。軸受部材3は、硬質合成樹脂等により略直方体形状に一体成形され、中間部に凹部3dが形成され、その凹部3dの上面となる水平面部3bに、軸受孔3aが下向きに形成される。この軸受孔3aには固定部材11側のヒンジピン15が下方から嵌入されて軸受部を構成する。なお、軸受部材3は、可動部材1の上部と下部の2箇所の同一軸線上に設けてもよく、或いは4箇所に設けることもできる。
また、軸受部材3の下部には、軸保持部13またはヒンジピン15の下面に当接可能なストッパ部3cが突設され、固定部材11のヒンジピン15を軸受孔3aに嵌入して、固定部材11に対し可動部材1を組付け、且つ可動部材1を閉じた状態に回動させたとき、ヒンジピン15または軸保持部13の下面が当接し、可動部材1が外れない構造となっている。さらに、ヒンジピン15の先端部近傍に、円環状の係止溝15aがピンの外周部に設けられる。この係止溝15aは、ヒンジピン15が軸受部材3の軸受孔3aに挿入されたとき、後述のピン係止部材6の係止部6aが係止溝15aに進入して、軸受孔3a内のヒンジピン15を係止し、抜け止めとして作用する。
さらに、3箇所の軸受部の軸受孔3aの位置は、基枠体2の一方の壁部と軸受部材3の背面壁の近傍に位置し、後述の軸保持部13のヒンジピン15を嵌入したとき、それらの軸心位置が、一致するように配置されている。このような軸受部材3は、基枠体2内の上部、中間部、下部の定位置に、固定ねじ4或いはリベットなどにより固定される。
図5,7,8に示すように、軸受部材3には、軸受孔3aに挿入されたヒンジピン15の離脱を阻止するために、ピン係止部材6が設けられる。ピン係止部材6は、ヒンジピン15の先端部近傍に設けた係止溝15aに係止される係止部6aを有して構成され、軸受部材3の上部に形成されたスリット内に、図5の前後方向に摺動可能に収容される。スリットの奥に付勢ばね(コイルばね)7が配設され、ピン係止部材6の係止部6aを、前方に突き出すように付勢する。
これにより、図8に示すように、軸受孔3aにヒンジピン15が挿入されたとき、ピン係止部材6は、係止部6aから押し戻し荷重を受けて後退し、付勢ばね7のばね力により係止部6aがヒンジピン15の係止溝15aに進入して、ヒンジピン15は軸受孔3a内で係止されるようになっている。
さらに、ピン係止部材6には、その上部に押圧係合部6bが傾斜面を有して形成され、その押圧係合部6bの上方の軸受部材3内には、ガイド孔3eが形成さされる。ガイド孔3eは、図5などに示すように、軸受部材3の前面斜め上部に開口して形成され、内部のピン係止部材6の押圧係合部6bに達するように形成されている。
これにより、軸受部材3の上面に設けたガイド孔3eから、操作棒Rが差し込まれたとき、その先端押圧部が押圧係合部6bに係合して、ピン係止部材6をスリット内の後方に押し戻すように摺動させる構造となっている。ピン係止部材6の押圧係合部6bの形状は、図16に示すように、斜め上方から操作棒Rの先端で押したとき、ピン係止部材6が後方に押し戻されるように傾斜した形状である。
ゲーム機に使用される蝶番では、固定部材11に対する可動部材1の開き角度つまり筐体Cに対する扉Dの開き角度が、例えば約60度と小さい場合、図17に示すように、基枠体2と取付板部12が軸受部材3を覆うように位置するため、この状態で、表示片6cを操作して可動部材1を固定部材11から外して離脱させることは難しい。
このため、操作棒R用のガイド孔3eが設けられており、可動部材1の外し操作を容易に可能とするために、ガイド孔3eが前面からピン係止部材6の押圧係合部6bに向けて形成され、所定の操作棒Rをガイド孔3eに差し込んで押し込むことにより、係止部6aが後方に引き戻されて、ヒンジピン15の係止溝15aから外れ、ヒンジピン15から軸受部材3を離脱可能としている。
なお、図5に示すように、ピン係止部材6の前部には表示片6cが突設される。この表示片6cは、軸受部材3の前面に開口したスリット3fから前方に突出し、操作棒Rが適正に挿入されてピン係止部材6が適正に摺動し、係止部6aの係止が解除されたとき、表示片6cがスリット3f内に引き戻され、それを表示するようになっている。
これにより、ガイド孔3eに操作棒Rを差し込んだとき、操作棒Rの先端が見えなくても、この表示片6cを見れば、係止の解除を容易に視認することができる。なお、扉が大きく開放されて軸受部材3の前面が大きく開放された状態で、表示片6cを手前から押し込み操作すれば、ピン係止部材6を摺動させて、その係止部6aの係止を外すことも可能となる。
図4,15に示すように、横断面をコ字状に形成された基枠体2の左側壁は、右側壁に比べ幅広に形成され、可動部材1をゲーム機の扉Dに取り付けて使用した場合、軸受部材3と軸保持部13をこの左側壁で覆って、ゲーム機の筐体Cと扉Dの隙間から異物を挿入するなどの行為を不正防止すると共に、長尺の基枠体2の曲げ強度を高めている。また、扉Dを閉じた際、基枠体2の左側壁が固定部材11の取付板部12の縁部に当接し、筐体Cと扉Dの隙間を塞ぐ構造となっている。
固定部材11は、図9〜図11に示すように、縦長で帯状の鋼板からなる取付板部12と、その取付板部12の側部に延設されたL字状断面部12aとを基部として構成され、L字状断面部12aの側部の上部、中間部、及び下部に取付片12bが内側に曲折して設けられ、ヒンジピン15を保持する軸保持部13を取付片12bに取り付けて構成される。ヒンジピン15には、図7,8に示すように、その外周部に係止溝15aが環状に形成され、ピン係止部材6の係止部6aが係止溝15aに進入可能となっている。
これにより、可動部材1の軸受部材3の軸受孔3aを、固定部材11のヒンジピン15に被せるように嵌合させたとき、付勢ばね7のバネ力により、ピン係止部材6の係止部6aが係止溝15aに進入し、ヒンジピン15を係止して、軸受部材3をヒンジピン15に対し係止させ、ヒンジピン15からの軸受部材3の外れを防止する構造である。
各軸保持部13は、ヒンジピン15を上向きに突出して保持するように、合成樹脂を成形して形成され、軸保持部13に取付孔が設けられ、図10に示す如く、取付片12bに対し固定ねじ12cを用いて各軸保持部13は取り付けられる。このとき、各ヒンジピン15は、その軸が取付板部12の長手方向に沿った1本の軸線上を通るように、軸心位置を合わせて取り付けられる。なお、ヒンジピン15を有する軸保持部13は、上部と下部のみ2箇所に設けることもでき、4箇所に設けることもできる。
このように構成された蝶番は、図15に示すように、その固定部材11がゲーム機の筐体Cの開口部における左側壁の内側に、取付板部12の取付孔に取付ねじを挿入し締め付けて固定され、その可動部材1がゲーム機の扉Dの左端部内側における固定部材11と対応した位置に、その基枠体2を取付ねじにより締め付けて固定される。
そして、扉Dを開いた状態で、蝶番の可動部材1の上中下の軸受部材3の軸受孔3aを、筐体Cの固定部材11の上中下のヒンジピン15に嵌合して、図1のように蝶番を組み付け、ゲーム機の扉Dを筐体Cに対し装着する。このとき、扉Dを持って先ず軸受部材3を固定部材11側の軸保持部13に合わせ、軸受部材3の凹部内壁を、固定部材11の軸保持部13の側面に当てるように、扉Dを動かして、ヒンジピン15の軸心位置を軸受孔3aの軸心位置に合わせ、この状態で、扉Dの位置を少し下げれば、自動的にヒンジピン15が軸受孔3a内に進入して嵌め込まれる。
このとき、軸受部材3内のピン係止部材6はその係止部6aがヒンジピン15に押されて少し戻った後、付勢ばね7のバネ力により前方に摺動し、係止部6aが図13,14に示すように係止溝15aに進入し、ヒンジピン15と軸受部材3が係止される。これにより、蝶番の可動部材1と固定部材11が組み付けられ、蝶番を介して可動部材1の扉Dが開閉可能に組み付けられ、ピン係止部材6の係止部6aの係止により、扉Dの外れは阻止される。
一方、ゲーム機の保守点検時の調整や部品交換などの作業を行う際、蝶番の可動部材1を固定部材11から外して、扉Dを筐体Cから外す場合、扉Dを中間位置まで開いた状態で、図17に示すように、操作棒Rを軸受部材3のガイド孔3eに差し込み、その先端押圧部でピン係止部材6の押圧係合部6bを押し込む。これにより、ピン係止部材6が図16に示す如く、後方に摺動し、係止部6aがヒンジピン15の係止溝15aから外れる。このピン係止部材6の摺動時、表示片6cが内部に引き戻されるため、係止部6aの係止が解除されてことを確認することができる。この状態で、扉Dを持ち上げることにより、固定部材11のヒンジピン15から、可動部材1の軸受部材3が外れ、扉Dは筐体Cから離脱する。
このように、扉Dを全開ではなく中間位置まで開いた状態で、操作棒Rを軸受部材3のガイド孔3eに、上方から差し込むだけの簡単な操作で、蝶番の可動部材1を外すことができる。
なお、操作棒Rをガイド孔3eに差し込んだとき、操作棒Rの自重により或いは摩擦抵抗により、ピン係止部材6が引き戻し位置に保持される状態としておけば、作業者は、操作棒Rから手を離し、両手を使用して扉Dの可動部材1を、筐体Cの固定部材11から容易に外すことができる。また、扉D(可動部材1)を全開まで大きく開いた場合には、軸受部材3の前面が開放されるので、その状態で、表示片6cを押し込んで、ピン係止部材6を後方に摺動させて、可動部材1を外すこともできる。
これにより、ゲーム機の保守点検時の調整や部品交換などの作業を行う際、蝶番の可動部材1を固定部材11から外して、扉Dを筐体Cから外し、作業を迅速に行うことができる。勿論、扉Dが閉じられた状態では、図1のように、可動部材1の基枠体2と固定部材11の取付板部12が軸受部材3を覆い、且つストッパ部3cが固定部材11の軸保持部13の下面に当接しているため、可動部材1を外すことは不可能であり、ゲーム機のセキュリティは確保される。
なお、本発明の蝶番は、上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような態様でも実施することができる。
上記では可動部材1側に軸受孔3aを有する軸受部材3を設け、固定部材11側にヒンジピン15を有する軸保持部13を設けたが、反対に、固定部材側に軸受孔を有する軸受部材を固定し、可動部材側にヒンジピンを有する軸保持部を固定してもよい。
また、上記実施形態の図面では、3個の軸受部材3に、全てガイド孔3eとピン係止部材6を設けたが、最上部に位置する1個の軸受部材3にのみ、ガイド孔3eとピン係止部材6を設けておけば、軸受部材3のヒンジピン15に対する係止は可能であり、可動部材1を固定部材11に対し係止させて扉Dの外れを防止することができる。
1 可動部材
2 基枠体
3 軸受部材
3a 軸受孔
3b 水平面部
3c ストッパ部
3d 凹部
3e ガイド孔
3f スリット
6 ピン係止部材
6a 係止部
6b 押圧係合部
6c 表示片
11 固定部材
12 取付板部
12a L字状断面部
12b 取付片
13 軸保持部
15 ヒンジピン
15a 係止溝

Claims (4)

  1. ゲーム機の開閉可能な扉と筐体間に取り付けられ、縦長の第一部材と第二部材とを備えた着脱形の蝶番において、
    該第一部材の基枠体内の少なくとも上部と下部に、軸受部を有する軸受部材が、軸受孔の軸心位置を1本の軸線上に一致させて固定され、該第二部材の取付板部の少なくとも上部と下部の縁部に、該軸受部材に嵌入可能なヒンジピンが軸心位置を1本の軸線上に一致させて固定され、
    該ヒンジピンの先端近傍の外周部に係止溝が形成され、
    該軸受部材の該軸受孔の近傍に、該ヒンジピンを係止する係止部を有するピン係止部材が、該軸受孔に挿入された該ヒンジピンの該係止溝に該係止部を進入可能に設けられ、
    該ピン係止部材は、付勢ばねにより該係止部を該ピンジピンの該係止溝に係止させる方向に付勢され、
    該ピン係止部材には、操作棒の先端押圧部が接触可能な押圧係合部が設けられ、外側から挿入された該操作棒の該先端押圧部が該ピン係止部材の押圧係合部を押したとき、該ピン係止部材は、該付勢ばねのバネ力に抗して、該係止部が該ヒンジピンの係止溝から離れる方向に摺動することを特徴とする蝶番。
  2. 前記第一部材の軸受部材には、前記ピン係止部材の押圧係合部に通ずるガイド孔が形成され、前記操作棒を差し込んだとき、該操作棒の先端押圧部が、該ガイド孔から進入し、該ピン係止部材の該押圧係合部を押圧することを特徴とする請求項1記載の蝶番。
  3. 前記軸受部材のガイド孔は、前記ゲーム機の扉が筐体から開かれたとき、前記操作棒を差込可能な位置に設けられたことを特徴とする請求項2記載の蝶番。
  4. 前記ピン係止部材には、表示片が前記軸受部材の外面から突出し引き戻し可能に設けられ、該表示片は、該ピン係止部材が摺動して前記係止部の係止が解除されたことを、表示することを特徴とする請求項1記載の蝶番。
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