JP6254115B2 - 蝶番 - Google Patents

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Description

本発明は、ゲーム機などの扉を筐体に対し開閉自在に支持する着脱形(ヒンジピン挿入形)の蝶番に関する。
従来、例えばスロットマシンの扉を開閉自在に支持する蝶番として、固定部材と可動部材とからなり、固定部材の取付板部の縁部に軸受部が設けられ、可動部材の巻付部にピンが下方に突出して固定され、そのピンを固定部材側の軸受孔に挿入して組み付ける構造の着脱形の蝶番が知られている。この蝶番は、通常、ゲーム機の形状が大きいこともあって、本体と前扉間の上部と下部の2箇所に取り付けられる。
スロットマシンの扉の開閉を円滑にするためには、その本体と前扉間に装着される2個の蝶番の回転軸の軸心位置を正確に合わせて取り付ける必要がある。従って、上記のように2個の蝶番を本体と前扉間に取り付ける場合、本体側に2個の固定部材をその軸受部の軸心位置を合わせて固定すると共に、前扉側の対応位置に2個の可動部材をそのピンの軸心位置を正確に合わせて、固定しなければならず、蝶番の取付け作業が難しく煩雑で、多くの時間や工数を必要とする問題があった。
そこで、本発明者らは、縦長の固定部材と可動部材とからなる蝶番であって、固定部材の取付板部における上部と下部の縁部に、各々軸受孔を持つ軸受部が軸心位置を1本の軸線上に一致させて設けられ、可動部材の取付板部における上部と下部の縁部に形成した巻付部に、各々ピンが軸心位置を1本の軸線上に一致させ且つ下方に突出して固定され、両ピンを固定部材の各軸受部に挿入して組み付けるようにした蝶番を提案した。
この蝶番は、縦長の固定部材の上部と下部に軸受部となる軸受孔を同一軸線上に設け、同様の縦長の可動部材の上部と下部にピンを同一軸線上に取り付けて構成されるため、蝶番を組み付ける際には、可動部材を取り付けた前扉を持ち上げながら、本体側の固定部材の上部と下部の軸受孔に、各々同時に挿入する。このため、重量の重いゲーム機の前扉であっても、比較的容易に上下のピンの軸を合わせて蝶番つまり前扉を組み付けることができる。
特開2000−213227号公報 特開2003−113689号公報
また、この種の蝶番として、上記とは逆に、縦長の固定部材の上部と下部にピンを同一軸線上に取り付け、縦長の可動部材の上部と下部に軸受部となる軸受孔を同一軸線上に設けた構成の蝶番が、上記特許文献1などで知られている。
この種の蝶番は、上下の軸受孔と上下のピンが各々の部材の同一軸線上に位置するため、比較的簡単に可動部材を持ってその上部と下部の軸受部を動かしながら、その軸受孔を固定部材の上部と下部のピンを上下の軸受孔と上下のピンに容易に嵌め込むことができ、可動部材を固定部材に対しそのピンを軸受孔に嵌め込んだ後、可動部材は固定部材に対し所定の角度範囲内で、円滑に回動自在となる。
ところで、この種の着脱形の蝶番は、ゲーム機のように、製造時、前扉の内側に多くの電気部品などを取り付けた状態で、筐体に対し前扉を取り付けるために、筐体側の蝶番固定部材のピンに、前扉側の蝶番可動部材の軸受部を嵌入して、容易に組み付けることができる構造であるため、前扉を開放した状態で持ち上げた場合、組み付けた蝶番の可動部材が固定部材から外れやすいという不具合が生じる。このため、上記特許文献2で提案される蝶番では、ピンの先端部外周に、係止溝を設け、ピンに対し軸受部を嵌入した状態で、その係止溝にCリング(Eリング)を嵌め、組み付けた蝶番可動部材が蝶番固定部材から外れないようにしている。
しかるに、例えばスロットマシンなどのゲーム機では、製造時或いはホールに設置されたゲーム機に対し、前扉を外して電気部品などの調整や交換を行う場合があり、その際には、蝶番の可動部材を固定部材から外す必要がある。
しかしながら、簡単に可動部材の軸受部が固定部材のピンから外れる構造では、ゲーム機のセキュリティ上、問題が生じやすいため、前扉を閉じた状態で可動部材の着脱ができない構造とする必要があるが、製造時などに前扉を筐体から外して電気部品などの調整や交換などを行う場合には、前扉を開放した状態で、蝶番の固定部材から可動部材を容易に外すことができる蝶番が要望されていた。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、通常使用時には可動部材の離脱を阻止し、部品交換や調整などの必要時には、扉を開放した状態で、固定部材から可動部材を容易に外すことができる着脱式の蝶番を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の蝶番は、
ゲーム機の開閉可能な扉と筐体間に取り付けられ、縦長の第一部材と第二部材とを備えた着脱形の蝶番において、
該第一部材の基枠体内の少なくとも上部と下部に、軸受部を有する軸受部材が、軸受孔の軸心位置を1本の軸線上に一致させて固定され、該第二部材の取付板部の少なくとも上部と下部の縁部に、該軸受部材に嵌入可能なヒンジピンが軸心位置を1本の軸線上に一致させて固定され、
該ヒンジピンの先端近傍の外周部に係止溝が形成され、
該軸受部材内には、スライド部材が摺動可能に配設され、
該軸受部材の該軸受孔の近傍には、該ヒンジピンを係止する係止部を有するピン係止部材が、該軸受孔に挿入された該ヒンジピンの該係止溝に該係止部を進入可能に設けられるとともに、該係止部を該ピンジピンの該係止溝に係止させる方向に付勢する付勢ばねが設けられ、
該スライド部材には該ピン係止部材と係合する傾斜係合部が設けられるとともに、押下先端部が該軸受部材から露出して設けられ、
該押下先端部を押して該スライド部材を摺動させたとき、該傾斜係合部が該ピン係止部材と係合して、該付勢ばねのばね力に抗して、該係止部が該ヒンジピンの係止溝から離れる方向に該ピン係合部材が摺動することを特徴とする。
この発明の蝶番は、第一部材を扉に可動部材として固定し、第二部材をゲーム機の筐体に固定部材として固定するか、或はその逆に、第二部材を扉に可動部材として固定し、第一部材を筐体に固定部材として固定して使用する。また、例えば、蝶番の第一部材を扉に可動部材として固定し、第二部材を筐体に固定部材として固定した場合、第二部材に設けたヒンジピンは上向きに固定される。逆に、蝶番の第二部材を扉に可動部材として固定し、第一部材を筐体に固定部材として固定した場合、第二部材に設けたヒンジピンは下向きに固定される。
蝶番は、第一部材を扉に可動部材として固定し、第二部材を筐体に固定部材として固定して使用した場合、扉を持って可動側の軸受部材の軸受孔を、固定部材側のヒンジピンに合わせるように、軸受部材をその軸線位置に合わせ、軸受孔の軸線とピンの軸線を一致させ、その状態で可動側の軸受部材の位置を少し下げ、固定部材側のヒンジピンを可動側の軸受部材の軸受孔に嵌入させる。このとき、上記ピン係止部材の係止部が上記ヒンジピンの係止溝に進入して係止し、ヒンジピンは軸受部材に対し係止されその離脱が阻止された状態となる。
扉側の第一部材(可動部材)を筐体側の第二部材(固定部材)に対し開いた状態で、外側からスライド部材の押下先端部を押すと、スライド部材の傾斜係合部がピン係止部材に作用して、ピン係止部材が付勢ばねのばね力に抗して摺動し、係止部をピンジピンの係止溝から離脱させる。このため、第一部材の軸受部材を第二部材のヒンジピンの軸方向に摺動させるように、扉つまり第一部材(可動部材)を動かせば、簡単に第一部材(可動部材)を第二部材(固定部材)から外すことができる。
ここで、上記スライド部材の末端には、末端傾斜部が設けられ、上記第一部材または第二部材を閉じる方向に回動させたとき、前記ヒンジピンの軸保持部が該末端傾斜部と係合して該スライド部材が戻り摺動し、前記ピン係止部材の係止部が該ヒンジピンの係止溝と係止するように構成することができる。これによれば、ヒンジピンを軸受部材に嵌入させ、第一部材と第二部材を閉じる方向に回動操作すれば、自動的にスライド部材が戻り摺動し、ピン係止部材の係止部がヒンジピンの係止溝に係合し、自動的にヒンジピンの外れを阻止する状態とすることができる。
またここで、上記付勢ばねとしてのコイルばねが、上記ピン係止部材に設けたばね保持部に保持ざれ、前記スライド部材の傾斜係合部に隣接して係合凹部が該スライド部材に設けられ、該スライド部材が戻り摺動して該係合凹部内に該ピン係止部材のばね保持部が進入したとき、該ピン係止部材の係止部が該ヒンジピンの係止溝と係止するように構成することができる。また、上記スライド部材は、上記軸受部材内に上下に摺動可能に設けられ、該スライド部材の前記押下先端部は、該軸受部材の上面から上方に突出可能に設けることができる。これによれば、可動側の第一部材を第二部材に対し開放した状態で、容易にスライド部材の押下先端部を押してピン係止部材の係止部による係止を外し、第一部材を第二部材から外すことができる。
本発明の蝶番によれば、通常使用時には可動部材の外れを阻止し、部品交換や調整などの必要時には、開状態において、スライド部材の押下先端部を押して、固定部材から可動部材を容易に外すことができる。
本発明の蝶番の一実施形態を示し、蝶番の斜視図である。 同蝶番の可動部材と固定部材を分離した状態の斜視図である。 同蝶番の可動部材と固定部材を分離した状態の、別の角度の斜視図である。 同可動部材の軸受部材を外した状態の分解斜視図である。 同可動部材の軸受部材とヒンジピンの拡大斜視図である。 同軸受部材の正面図(a)、その左側面図(b)、その平面図(c)である。 同軸受部材の分解斜視図である。 同軸受部材の下から見た分解斜視図である。 固定部材の斜視図である。 固定部材のヒンジピンを外した状態の分解斜視図である。 固定部材のヒンジピンを外した状態を、下から見た分解斜視図である。 ヒンジピンと軸受部材を組み付けた状態の拡大斜視図である。 ヒンジピンと軸受部材を組み付けた状態の正面図(a)、その背面図(b)である。 ヒンジピンと軸受部材を組み付けた状態の右側面図(a)、その左側面図(b)である。 (a)は同蝶番の可動部材を閉じたときの平面図、(b)は同蝶番の可動部材を開いたときの平面図である。 (a)は閉鎖状態の可動部材の軸受部材の拡大縦断面図、(b)は開放状態においてスライド部材を押し下げ、可動部材の軸受部材を固定部材のヒンジピンから外す際の拡大縦断面図である。 開放状態においてスライド部材を押し下げ、可動部材の軸受部材を固定部材のヒンジピンから外す際の横断面説明図である。 可動部材を閉じてスライド部材を戻り摺動させる際の縦断面説明図である。 同可動部材を閉じてスライド部材を戻り摺動させた状態の拡大部分斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図4に示すように、この蝶番は、上記第一部材となる可動部材1と、上記第二部材となる固定部材11を着脱可能に設けた縦長の蝶番であり、図15に示すように、例えば可動部材1がスロットマシン等のゲーム機の扉Dに固定され、固定部材11がゲーム機の筐体Cの内側に固定されて使用される。可動部材1は、図4に示すように、縦長の鋼板を断面略コ字状に曲折してなるチャンネル状の基枠体2を有し、その基枠体2の内側の上部、中間部、及び下部に、各々、軸受孔3aを縦方向に有する軸受部材3を、固定ねじ4により或いはリベットかしめ加工等により固定して構成される。
可動部材1の基枠体2は、正面側を開口した断面略コ字状の長尺のチャンネル材形に形成され、その上部、中間部、及び下部の3箇所の内側に、各々、軸受部材3が固定される。軸受部材3は、硬質合成樹脂等により略直方体形状に一体成形され、中間部に凹部3dが形成され、その凹部3dの上面となる水平面部3bに、軸受孔3aが下向きに形成される。この軸受孔3aには固定部材11側のヒンジピン15が下方から嵌入されて軸受部を構成する。なお、軸受部材3は、可動部材1の上部と下部の2箇所の同一軸線上に設けてもよく、或いは4箇所に設けることもできる。
また、図6に示すように、軸受部材3の下部は、凹部3dを有して構成されるが、その凹部3dの中間位置の部分に、磁性体でばね性の金属板9がアース板として取り付けられる。スロットマシンなどの電子機器のゲーム機の場合、筐体C内の電子機器を電磁的にシールドする必要がある。このために、通常、筐体Cの金属フレームと扉Dの金属フレームとは、アース線により接続される。特に、上記のように軸受部材3が合成樹脂で成形され場合、蝶番の固定部材11と可動部材1の電気的接続が不成立となりやすい。
このために、図5,6に示すように、湾曲した金属板9が、軸受部材3の凹部3d位置に、筐体C側の固定部材11と扉D側の可動部材1を、確実に電気的に接続するように取り付けられる。金属板9は、図12〜図14に示すように、蝶番の固定部材11と可動部材1とを組み付け状態において、固定部材11の金属の軸保持部13がばね性を持って湾曲した金属板9と確実に当接し、金属板9の内側は、可動部材1の金属の基枠体2の内側に接触し、固定部材11と可動部材1間の電気的接続を確実にすることができる。
また、可動部材1の基枠体2は、図4,17に示すように、横断面をコ字状に形成され、その左側壁は、右側壁に比べ幅広に形成され、可動部材1をゲーム機の扉Dに取り付けて使用した場合、軸受部材3と軸保持部13をこの左側壁で覆って、ゲーム機の筐体Cと扉Dの隙間から異物を挿入するなどの行為を不正防止すると共に、長尺の基枠体2の曲げ強度を高めている。また、扉Dを閉じた際、基枠体2の左側壁が固定部材11の取付板部12の縁部に当接し、筐体Cと扉Dの隙間を塞ぐ構造となっている。
さらに、図2などに示す如く、軸受部材3の下部には、軸保持部13またはヒンジピン15の下面に当接可能なストッパ部3cが突設され、固定部材11のヒンジピン15を軸受孔3aに嵌入して、固定部材11に対し可動部材1を組付け、且つ可動部材1を閉じた状態に回動させたとき、ヒンジピン15または軸保持部13の下面が当接し、可動部材1が外れない構造となっている。さらに、ヒンジピン15の先端部近傍に、円環状の係止溝15aがピンの外周部に設けられる。この係止溝15aは、ヒンジピン15が軸受部材3の軸受孔3aに挿入されたとき、ピン係止部材6の係止部6aが係止溝15aに進入して、軸受孔3a内のヒンジピン15を係止し、抜け止めとして作用する。
さらに、3箇所の軸受部の軸受孔3aの位置は、基枠体2の一方の壁部と軸受部材3の背面壁の近傍に位置し、後述の軸保持部13のヒンジピン15を嵌入したとき、それらの軸心位置が、一致するように配置されている。このような軸受部材3は、基枠体2内の上部、中間部、下部の定位置に、固定ねじ4或いはリベットなどにより固定される。
図5,7,8に示すように、軸受部材3には、軸受孔3aに挿入されたヒンジピン15の離脱を阻止するために、ピン係止部材6が摺動可能に設けられる。ピン係止部材6は、ヒンジピン15の先端部近傍に設けた係止溝15aに係止される係止部6a及び付勢ばね7(コイルばね)のばね保持部6bを有して構成され、軸受部材3の上部に形成されたスリット孔内に、図5の前後方向に摺動可能に収容される。ピン係止部材6のばね保持部6bには、付勢ばね(コイルばね)7が配設され、ピン係止部材6の係止部6aを前方に突き出すように、ピン係止部材6は付勢される。
さらに、軸受部材3内には、ピン係止部材6に隣接して、スライド部材8が縦方向に摺動可能に挿入される。スライド部材8は、可動部材1が開放状態において、上方から押し下げるように操作され、ヒンジピン15を係止するピン係止部材6を動かして、ヒンジピン15の係止を外すように動作する。スライド部材8は、図7、図8に示すように、角棒状に形成され、上端部に押下先端部8dが形成され、軸受部材3から上方に露出(突出)可能である。また、スライド部材8の下端部(末端部)には末端傾斜部8cが傾斜面を有して形成され、末端傾斜部8cの上方の側面に、係合凹部8aが形成されるとともに、係合凹部8a内の上側に傾斜係合部8bが形成される。
係合凹部8aは、ピン係止部材6のばね保持部6bが進入可能に形成され、スライド部材8が上方位置にあると、付勢ばね7の付勢力によりピン係止部材6のばね保持部6bが係合凹部8aに進入し、このとき、ピン係止部材6の係止部6aがヒンジピン15の係止溝15aに係合し、ヒンジピン15を抜け止め状態するようになっている。また、スライド部材8の押下先端部8dを押して押し下げたとき、その傾斜係合部8bがピン係止部材6のばね保持部6bを押して、ピン係止部材6が付勢ばね7を圧縮する方向つまりピン係止部材6の係止部6aをヒンジピン15の係止溝15aから外す方向に摺動し、ヒンジピン15の抜け止めを解除して、ヒンジピン15から軸受部材3を外すことができる構造となっている。
スライド部材8は、ある程度の摩擦抵抗をもって軸受部材3内に摺動可能に挿入されており、図16(b)に示すように、その押下先端部8dを押し下げたとき、付勢ばね7のばね力を、ばね保持部6bを介して横方向に受け、且つ軸受部材3内の摩擦抵抗により静止する。また、スライド部材8は、可動部材1を閉鎖してその末端傾斜部8cが固定部材11の軸保持部13から押し上げ力を受けたとき、上昇して、図16(a)のヒンジピン係止状態に戻る構造である。
つまり、スライド部材8の下端に設けた末端傾斜部8cは、可動部材1が開放状態において、軸受部材3の軸受孔3aが形成される水平面部3bから下方に突き出し可能に形成される。そして、可動部材1を閉じたとき、図16(a)のように、末端傾斜部8cが固定部材11の軸保持部13から押し上げ力を受け、上昇する。このとき、ピン係止部材6が係止位置に戻り、その係止部6aがヒンジピン15の係止溝15aに進入し、ヒンジピン係止状態となる。
一方、ピン係止部材6の係止部6aによるヒンジピン15の抜け止めを解除して、ヒンジピン15から軸受部材3を外す場合、図16(b)のように、スライド部材8を押し下げ、その傾斜係合部8bでばね保持部6bを押して、ピン係止部材6の係止部6aがヒンジピン15の係止溝15aから外れるように摺動させる。この状態で、ピン係止部材6の係止部6aがヒンジピン15の係止溝15aから外れ、且つスライド部材8が付勢ばね7のばね力を、ばね保持部6bを介して受ける状態となり、スライド部材8はその係止解除状態を保持する。なお、可動部材1の軸受部材3は、通常時、図19に示す如く、固定部材11のヒンジピン15の軸保持部13上に載置された状態にあるため、可動部材1の軸受部材3が自然に外れることはなく、可動部材1を外す場合には、軸受部材3を持ち上げて外すこととなる。
上記のように、可動部材1の軸受部材3は、固定部材11に対し組み付ける場合には、可動部材1の開放状態において、可動部材1の軸受部材3の軸受孔3aを、固定部材11のヒンジピン15に上から被せて嵌め込むこととなる。可動部材1の軸受部材3を嵌め込む前の状態において、スライド部材8は図16(b)に示す如く押し下げられ、その末端傾斜部8cが水平面部3bから下方に突出した状態である。軸受部材3を嵌め込んだ後、可動部材1は、固定部材11に対し閉鎖方向に回動操作されるが、その際、固定部材11の軸保持部13が相対的に回動し、末端傾斜部8cを押し上げるようになっている。これにより、通常使用時、スライド部材8は、図16(a)のように正常の係止位置まで上昇し、ピン係止部材6はその係止部6aをヒンジピン15の係止溝15aに係合させ、ヒンジピン15は抜け止め状態となる構造となっている。
一方、固定部材11は、図9〜図11に示すように、縦長で帯状の鋼板からなる取付板部12と、その取付板部12の側部に延設されたL字状断面部12aとを基部として構成され、L字状断面部12aの側部の上部、中間部、及び下部に取付片12bが内側に曲折して設けられる。ヒンジピン15を保持する軸保持部13は各取付片12bに固定ねじ14により取り付けられる。ヒンジピン15には、図7,8に示すように、その外周部に係止溝15aが環状に形成され、ピン係止部材6の係止部6aが係止溝15aに進入可能となっている。
これにより、可動部材1の軸受部材3の軸受孔3aを、固定部材11のヒンジピン15に被せるように嵌合させたとき、付勢ばね7のばね力により、ピン係止部材6の係止部6aが係止溝15aに進入し、ヒンジピン15を係止して、軸受部材3をヒンジピン15に対し係止させ、ヒンジピン15からの軸受部材3の外れを防止する構造である。
各軸保持部13は、ヒンジピン15を上向きに突出して保持するように、金属を成形して形成され、軸保持部13に取付孔が設けられ、図11に示す如く、取付片12bに対し固定ねじ14を用いて各軸保持部13は取り付けられる。このとき、各ヒンジピン15は、その軸が取付板部12の長手方向に沿った1本の軸線上を通るように、軸心位置を合わせて取り付けられる。なお、ヒンジピン15を有する軸保持部13は、上部と下部のみ2箇所に設けることもでき、4箇所に設けることもできる。
このように構成された蝶番は、図15に示すように、その固定部材11がゲーム機の筐体Cの開口部における左側壁の内側に、取付板部12の取付孔に取付ねじを挿入し締め付けて固定され、その可動部材1がゲーム機の扉Dの左端部内側における固定部材11と対応した位置に、その基枠体2を取付ねじにより締め付けて固定される。
そして、扉Dを開いた状態で、蝶番の可動部材1の上中下の軸受部材3の軸受孔3aを、筐体Cの固定部材11の上中下のヒンジピン15に嵌合して、図1のように蝶番を組み付け、ゲーム機の扉Dを筐体Cに対し装着する。このとき、扉Dを持って先ず軸受部材3を固定部材11側の軸保持部13に合わせ、軸受部材3の凹部内壁を、固定部材11の軸保持部13の側面に当てるように、扉Dを動かして、ヒンジピン15の軸心位置を軸受孔3aの軸心位置に合わせ、この状態で、扉Dの位置を少し下げれば、自動的にヒンジピン15が軸受孔3a内に進入して嵌め込まれる。
このとき、軸受部材3内のピン係止部材6はその係止部6aがヒンジピン15に押されて少し戻った後、付勢ばね7のばね力により前方に摺動し、係止部6aが図13〜図15に示すように係止溝15aに進入し、ヒンジピン15と軸受部材3が係止される。これにより、蝶番の可動部材1と固定部材11が組み付けられ、蝶番を介して可動部材1の扉Dが筐体Cの固定部材11に対し開閉可能に組み付けられ、ピン係止部材6の係止部6aの係止により、扉Dの外れは阻止される。
一方、ゲーム機の保守点検時の調整や部品交換などの作業を行う際、蝶番の可動部材1を固定部材11から外して、扉Dを筐体Cから外す場合、図15(b)のように扉Dを中間位置まで開いた状態で、図16(b)のように、軸受部材3の上面に突出するスライド部材8の押下先端部8dを、軸受部材3内に押し込む。これにより、図16(b)のように、スライド部材8の傾斜係合部8bが下側に摺動し、図17に示す如く、ピン係止部材6のばね保持部6bが傾斜係合部8bにより後方に押されて摺動し、係止部6aがヒンジピン15の係止溝15aから外れる。このとき、スライド部材8は、付勢ばね7によりばね保持部6bを介して横方向(前方向)に押圧された状態にあり、ピン係止部材6の係止を外した状態は保持される。したがって、この状態で、扉Dを持ち上げることにより、固定部材11のヒンジピン15から、可動部材1の軸受部材3が外れ、扉Dは筐体Cから離脱する。
このように、扉Dを開いた状態で、可動部材1の軸受部材3の上面に突出する押下先端部8dを、上方から軸受部材3内に押し込むだけの簡単な操作で、蝶番の可動部材1を外すことができる。
なお、スライド部材8に軸受部材3内に押し込んだとき、付勢ばね7によりばね保持部6bを介してスライド部材8は、横方向に押圧されるので、その摩擦抵抗により、スライド部材8はその位置に保持される。このため、スライド部材8を押し込み状態としておけば、作業者は、両手を使用して扉Dの可動部材1を、筐体Cの固定部材11から容易に外すことができる。このように、扉D(可動部材1)を開いた場合、軸受部材3の上面が開放され、その状態で、スライド部材8を押し込んで、ピン係止部材6の係止部6aを後方に摺動させて、可動部材1を外すことができる。
これにより、ゲーム機の保守点検時の調整や部品交換などの作業を行う際、蝶番の可動部材1を固定部材11から外して、扉Dを筐体Cから外し、作業を迅速に行うことができる。勿論、扉Dが閉じられた状態では、図1のように、可動部材1の基枠体2と固定部材11の取付板部12が軸受部材3を覆い、且つストッパ部3cが固定部材11の軸保持部13の下面に当接しているため、可動部材1を外すことは不可能であり、ゲーム機のセキュリティは確保される。
一方、固定部材11から離脱した状態の可動部材1を固定部材11に組み付ける場合、上記とは逆に、扉Dを開いた状態で、蝶番の可動部材1の上中下の軸受部材3の軸受孔3aを、筐体Cの固定部材11の上中下のヒンジピン15に嵌め込む。
このとき、扉Dを持って先ず軸受部材3を固定部材11側の軸保持部13に合わせ、軸受部材3の凹部内壁を、固定部材11の軸保持部13の側面に当てるように、扉Dを動かして、ヒンジピン15の軸心位置を軸受孔3aの軸心位置に合わせし、この状態で、扉Dの位置を少し下げれば、自動的にヒンジピン15が軸受孔3a内に進入して、簡単に軸受部材3をヒンジピン15に嵌め込むことができる。
この後、扉Dの可動部材1を固定部材11に対し閉鎖するように回動させれば、図18のように、ヒンジピン15の軸保持部13が回動してスライド部材8の末端傾斜部8cの傾斜面を押圧し、これにより、スライド部材8が上方に押し上げられる。このスライド部材8の上昇に伴い、その係合凹部8aがピン係止部材6のばね保持部6bの位置に達したとき、付勢ばね7のばね力によりばね保持部6bが係合凹部8a内に戻り、図17に示すように、その係止部6aがヒンジピン15の係止溝15aに進入し、ヒンジピン15と軸受部材3が係止される。このようにして、蝶番の可動部材1と固定部材11が組み付けられ、蝶番を介して可動部材1の扉Dが開閉可能に組み付けられ、ピン係止部材6の係止部6aとヒンジピン15の係止溝15aの係合により、扉Dの外れは阻止される。
なお、本発明の蝶番は、上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような態様でも実施することができる。
上記では可動部材1側に軸受孔3aを有する軸受部材3を設け、固定部材11側にヒンジピン15を有する軸保持部13を設けたが、反対に、固定部材側に軸受孔を有する軸受部材を固定し、可動部材側にヒンジピンを有する軸保持部を固定してもよい。
また、上記実施形態の図面では、3個の軸受部材3に、全てスライド部材8とピン係止部材6を設けたが、最上部に位置する1個の軸受部材3にのみ、スライド部材8とピン係止部材6を設けておけば、軸受部材3のヒンジピン15に対する係止は可能であり、可動部材1を固定部材11に対し係止させて扉Dの外れを防止することができる。
1 可動部材
2 基枠体
3 軸受部材
3a 軸受孔
3b 水平面部
3c ストッパ部
3d 凹部
6 ピン係止部材
6a 係止部
6b 保持部
8 スライド部材
8a 係合凹部
8b 傾斜係合部
8c 末端傾斜部
8d 押下先端部
9 金属板
11 固定部材
12 取付板部
12a L字状断面部
12b 取付片
13 軸保持部
15 ヒンジピン
15a 係止溝
C 筐体
D 扉

Claims (4)

  1. ゲーム機の開閉可能な扉と筐体間に取り付けられ、縦長の第一部材と第二部材とを備えた着脱形の蝶番において、
    該第一部材の基枠体内の少なくとも上部と下部に、軸受部を有する軸受部材が、軸受孔の軸心位置を1本の軸線上に一致させて固定され、該第二部材の取付板部の少なくとも上部と下部の縁部に、該軸受部材に嵌入可能なヒンジピンが軸心位置を1本の軸線上に一致させて固定され、
    該ヒンジピンの先端近傍の外周部に係止溝が形成され、該軸受部材内には、スライド部材が摺動可能に配設され、
    該軸受部材の該軸受孔の近傍には、該ヒンジピンを係止する係止部を有するピン係止部材が、該軸受孔に挿入された該ヒンジピンの該係止溝に該係止部を進入可能に設けられるとともに、該係止部を該ピンジピンの該係止溝に係止させる方向に付勢する付勢ばねが設けられ、
    該スライド部材には該ピン係止部材と係合する傾斜係合部が設けられるとともに、押下先端部が該軸受部材から露出して設けられ、
    該押下先端部を押して該スライド部材を摺動させたとき、該傾斜係合部が該ピン係止部材と係合して、該付勢ばねのバネ力に抗して、該係止部が該ヒンジピンの係止溝から離れる方向に該ピン係合部材が摺動することを特徴とする蝶番。
  2. 前記スライド部材の末端には、末端傾斜部が設けられ、前記第一部材または第二部材を閉じる方向に回動させたとき、前記ヒンジピンの軸保持部が該末端傾斜部と係合して該スライド部材を戻り摺動させ、前記ピン係止部材の係止部が該ヒンジピンの係止溝と係合することを特徴とする請求項1記載の蝶番。
  3. 前記付勢ばねとしてのコイルばねが、前記ピン係止部材に設けたばね保持部に保持ざれ、前記スライド部材の傾斜係合部に隣接して係合凹部が該スライド部材に設けられ、該スライド部材が戻り摺動して該係合凹部内に該ピン係止部材のばね保持部が進入したとき、該ピン係止部材の係止部が該ヒンジピンの係止溝と係合することを特徴とする請求項2記載の蝶番。
  4. 前記スライド部材は前記軸受部材内に上下に摺動可能に設けられ、該スライド部材の前記押下先端部は、該軸受部材の上面から上方に突出可能に設けられたことを特徴とする請求項1記載の蝶番。
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