JP6177767B2 - シリンジおよび装着具 - Google Patents

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Description

本発明は、外筒内に充填された液体を押し子の移動によって吐出するシリンジおよび当該シリンジに装着される装着具に関する。
医療等の現場において、例えば患部に薬液等の液体を投与する際の器具の1つとして、シリンジが一般的に用いられている。シリンジを用いる際には、外筒内の押し子を基端方向へ移動させることで、外筒の先端の流通口から液体を外筒内に吸引して充填し、押し子を外筒の先端方向へ移動させることで、流通口から液体を送液できる。
このようなシリンジの外筒には、通常、押し子の移動方向に一定間隔で目盛が付されており、目盛を見て押し子の移動量を確認しながら押すことで、所定量の液体を送液可能となっている。しかしながら、押し子を所定の目盛で止めるためには、液体の粘度、押し子や外筒の径、送液対象等によって力加減を調整する必要があり、訓練や経験を要して容易ではない。
このため、送液される液体の量をより容易に把握して力加減を調整できるように、例えば、特許文献1には、目盛を随時確認せずとも、押し子を押す際の抵抗変化の感覚を通じて把握できるシリンジが開示されている。特許文献1に記載のシリンジは、外筒の基端側の開口部の内側に凸部が形成され、押し子の外側に、押し子が押し込まれることで凸部と順次接触するように、所定の間隔で並ぶ複数の接触部が形成されている。したがって、押し子が外筒内に押し込まれると、押し子の接触部が外筒の凸部に順次接触するため、操作者は、接触による押し込み抵抗の変化を指の感覚を通じて検知して、送液量を認識できる。
特開2009−28527号公報
しかしながら、特許文献1に記載のシリンジは、接触部および凸部の両方が、押し子および外筒に予め形成されているため、外筒内に液体を吸引する際や、抵抗変化の感覚を感じる必要がない場合等においても、接触部が凸部に必ず接触することになる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、必要な場合にのみ選択的に、目的の量の送液を容易にすることが可能なシリンジおよび装着具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するシリンジは、内部に液体を充填可能な外筒と、前記外筒内で当該外筒の長手方向に沿って移動可能であり、長手方向に並ぶ複数の凹部および凸部が形成された押し子と、前記外筒に装着可能な環形状の環状部、前記押し子の移動に伴い少なくとも前記複数の凸部に対して順次滑動可能または当該凸部を停止可能に接触する突起部、および前記押し子と接して当該押し子の前記外筒に対する回転を規制する回転規制部を備える装着具と、を有し、前記環状部は、前記外筒の長手方向と交差する方向から当該外筒または前記押し子に被せて当該外筒に装着可能な非連続的な環形状に形成され、前記環状部は、環形状に変形させることで前記外筒に装着可能な平板形状の平板部である
上記のように構成したシリンジおよび装着具によれば、装着具が環形状であるため、外筒を囲むように外筒に装着することが可能となり、必要な場合にのみ選択的に装着具を装着することができる。そして、装着具が、突起部および回転規制部を有するため、選択的に装着する形態の装着具であっても、回転規制部によって押し子の回転が規制されて突起部の凸部に対する接触が確実に確保され、突起部が凸部と順次接触して突起部から押し子が受ける抵抗力が確実に指に伝わり、送液量を指の感覚で認識でき、目的とする量の送液が容易となる。
そして、前記環状部が、前記外筒の長手方向と交差する方向から当該外筒または前記押し子に被せて当該外筒に装着可能な非連続的な環形状に形成されるため、外筒の長手方向と交差する方向から外筒または押し子に被せるようにして外筒に装着することが可能となり、必要な場合にのみ選択的に装着具を装着することができる。さらに、前記環状部が、環形状に変形させることで前記外筒に装着可能な平板形状の平板部であるため、平板部を環形状に変形させることで、必要な場合にのみ選択的に装着具を装着することができる。
前記装着具が、非連続的となる両端部に互いに連結可能な第1連結部および第2連結部を有するようにすれば、装着具が外筒に対して確実に固定され、安定した送液操作が可能となる。
前記環状部が、前記第1連結部および第2連結部が互いに近接および離間するように変形可能な、曲げ剛性が当該環状部の他の部位よりも低い変形許容部を有するようにすれば、外筒および押し子を装着具の内側へ配置するために装着具の非連続な部位を容易に開くことができ、装着が容易となって操作性が向上する。
前記装着具が、前記外筒に装着された状態で非連続となる両端部が離れて位置するようにすれば、外筒および押し子を装着具の内側へ挿入させやすくなり、操作性が向上する。また、非連続となる両端部が離れて位置し、互いに連結させる必要がないため、異なる大きさの外筒や押し子を挿入しても、外筒や押し子の形状に応じて非連続部が広がるように変形でき、多様な種類の外筒や押し子に対して1つの装着具で対応可能となる。
前記回転規制部が、前記押し子を前記外筒の長手方向と直交する方向から挟むように形成される対をなす案内板を有するようにすれば、押し子の回転をより確実に規制することができ、安定した送液操作が可能となる。
前記対をなす案内板が、前記装着具を装着する際に当該装着具の変形により互いに離間した状態から前記押し子を挟むように近接するようにすれば、離間した案内板の間に押し子を配置することが容易となるとともに、装着した後には、近接した案内板によって押し子の回転を確実に規制することができる。
前記装着具が、前記押し子が挿入される前記外筒の開口部の縁のフランジに係合するフランジ係合部を有するようにすれば、装着具が、押し子の先端方向及び基端方向への移動により押し子から受ける力に対抗でき、外筒から外れ難くなり、安定した送液操作が可能となる。
前記装着具が、前記外筒のフランジの開口部側に配置される基端側本体部と、フランジの開口部側の反対に配置される先端側本体部と、前記先端側本体部および基端側本体部を繋ぐ接続部と、前記先端側本体部および基端側本体部を互いに連結可能な本体係合部と、を有するようにすれば、先端側本体部および基端側本体部によってフランジを挟み、本体係合部により先端側本体部および基端側本体部を連結させることで、装着具が外筒に対して確実に固定され、安定した送液操作が可能となる。
前記接続部が、前記先端側本体部および基端側本体部が互いに近接および離間できるように変形可能な、曲げ剛性が前記接続部の他の部位よりも低い接続部変形許容部を有するようにすれば、先端側本体部および基端側本体部を互いに離れるように開くことができ、装着具の装着が容易となって操作性が向上する。
前記平板部が、環形状に変形できるように当該平板部の他の部位よりも曲げ剛性が低い変形許容部を有するようにすれば、平板部を容易に環形状とすることができ、装着が容易となって操作性が向上する。
上記目的を達成するシリンジは、内部に液体を充填可能な外筒と、前記外筒内で当該外筒の長手方向に沿って移動可能であり、長手方向に並ぶ複数の凹部および凸部が形成された押し子と、前記外筒に装着可能な環形状の環状部、前記押し子の移動に伴い少なくとも前記複数の凸部に対して順次滑動可能または当該凸部を停止可能に接触する突起部、および前記押し子と接して当該押し子の前記外筒に対する回転を規制する回転規制部を備える装着具と、を有し、前記環状部が、前記押し子の基端方向から当該押し子を挿通させて前記外筒に装着可能な環形状に形成され、前記環状部が、対向して位置する対の押圧部と、前記対の押圧部の間に形成されて当該対の押圧部を互いに近接させるように押圧することで互いに離れるように移動する対の移動部と、を有してもよい。これにより、装着具を、押し子の基端方向から外筒に装着することができ、必要な場合にのみ選択的に装着することが可能となる。
そして、前記環状部が、対向して位置する対の押圧部と、前記対の押圧部の間に形成されて当該対の押圧部を互いに近接させるように押圧することで互いに離れるように移動する対の移動部と、を有するため、押圧部を押圧して対の移動部を互いに離間させた状態で装着具を押し子の基端方向から装着でき、装着が容易となって操作性が向上する。
前記突起部が、前記移動部から前記押し子に向かって形成されるようにすれば、装着時に移動部とともに突起部を押し子から遠ざけることができ、装着が容易となって操作性が向上する。
前記回転規制部が、前記移動部から前記押し子に向かって形成されるようにすれば、装着時に移動部とともに回転規制部を押し子から遠ざけることができ、装着が容易となって操作性が向上する。
前記装着具が、前記押し子が挿入される前記外筒の開口部の縁のフランジに係合するフランジ係合部を有するようにすれば、装着具が、押し子の先端方向及び基端方向への移動により押し子から受ける力に対抗でき、外筒から外れ難くなり、安定した送液操作が可能となる。
前記環状部が、当該環状部の他の部位よりも曲げ剛性が低い変形許容部を有するようにすれば、環状部を、押し子が挿通しやすいように容易に変形させることができ、操作性が向上する。
前記突起部が、前記押し子の移動に伴い前記押し子と接触して前記押し子の移動を停止させるストッパー用突起部であるようにすれば、選択的に装着する形態の装着具であっても、回転規制部によって押し子の回転が規制されてストッパー用突起部の押し子に対する接触が確実に確保され、押し子を停止させるストッパー用突起部によって目的とする量を超えた送液を確実に防ぐことができ、目的の量の送液を容易に行うことが可能となる。
前記凸部は、前記ストッパー用突起部と接触可能なストッパー用凸部であり、前記装着具は、前記ストッパー用突起部が固定される押込部を有し、前記ストッパー用突起部は、前記押込部を押圧することで前記ストッパー用凸部に対する接触位置から前記押し子の周方向へ移動して当該押し子の停止を解除させるようにすれば、押込部を押す操作によって容易に押し子の停止を解除させることが可能となり、操作性が向上する。
前記装着具が、前記押込部と隣接して前記押込部よりも曲げ剛性が低い押込部支持体を有するようにすれば、押込部を押し込みやすくなり、操作性が向上する。
前記装着具が、前記押し子が挿入される前記外筒の開口部の縁のフランジに係合するフランジ係合部を有するようにすれば、装着具が、押し子の先端方向及び基端方向への移動により押し子から受ける力に対抗でき、外筒から外れ難くなり、安定した送液操作が可能となる。
前記押し子が、前記複数の凹部および凸部が当該押し子の長手方向に並ぶ凸凹形成部を、当該押し子の軸線回りに並んで複数有し、前記各々の凸凹形成部によって前記凹部および凸部のピッチが異なるようにすれば、突起部と接触させる凸凹形成部を複数の中から選択可能となり、送液できる単位量を複数通りから選択することが可能となる。
第1の実施形態に係るシリンジを示す斜視図である。 第1の実施形態に係るシリンジの外筒を示す平面図である。 第1の実施形態に係るシリンジの押し子を示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)の矢線Aから見た矢視図である。 第1の実施形態に係るシリンジの装着具の自然状態を示す斜視図である。 第1の実施形態に係るシリンジの装着具の自然状態を示す平面図である。 第1の実施形態に係るシリンジの装着具を装着した状態を示す平面図である。 第1の実施形態に係るシリンジの装着具を装着して押し子を押し込む際を示す断面図であり、(A)は突起部が凹部に接する際、(B)は突起部が凸部に接する際を示す。 第1の実施形態に係るシリンジの装着具の変形例を示す平面図である。 第2の実施形態に係るシリンジの装着具を示す平面図である。 図9の矢線Bから見た装着具を示す矢視図である。 図9の矢線Cから見た装着具を示す矢視図である。 第2の実施形態における装着具を装着する際を示す平面図である。 第2の実施形態に係るシリンジの装着具を装着して押し子を押し込む際を示す断面図であり、(A)は突起部が凹部に接する際、(B)は突起部が凸部に接する際を示す。 第2の実施形態に係るシリンジの装着具の変形例を示す平面図である。 第3の実施形態に係るシリンジの装着具を示す平面図である。 第3の実施形態における装着具を展開した際を示し、(A)は平面図、(B)は(A)の矢線Dから見た矢視図である。 第3の実施形態における装着具の第1連結部および第2連結部の平面図であり、(A)は連結の途中、(B)は連結後を示す。 第3の実施形態に係るシリンジの装着具を装着して押し子を押し込む際の平面図であり、(A)は突起部が凹部に接する際、(B)は突起部が凸部に接する際を示す。 第4の実施形態に係るシリンジの装着具を示す平面図である。 図19の矢線Eから見た装着具を示す矢視図である。 第4の実施形態に係るシリンジの装着具の押圧部を押圧した際示す平面図である。 第4の実施形態における装着具を外筒に係合する際の平面図であり、(A)は係合する前、(B)は係合した後を示す。 第4の実施形態に係るシリンジの装着具を装着して押し子を押し込む際を示す平面図であり、(A)は突起部が凹部に接する際、(B)は突起部が凸部に接する際を示す。 第5の実施形態における装着具の自然状態を示す平面図である。 図24の矢線Fから見た装着具を示す矢視図である。 第5の実施形態における押し子を示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)の矢線Gから見た矢視図である。 第5の実施形態に係るシリンジの装着具を装着した状態を示す平面図である。 第5の実施形態に係るシリンジの装着具を装着して押し子を押し込む際を示す断面図であり、(A)は押し子が停止する前、(B)は押し子が停止した際を示す。 第5の実施形態における押し子の停止を解除する際を説明するための装着具の平面図である。 第5の実施形態における押し子の停止を解除する際を説明するためのシリンジの断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上、誇張されて実際の比率とは異なる場合がある。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係るシリンジ100は、図1に示すように、外筒110と、外筒110内で当該外筒110の長手方向に沿って移動可能な押し子120と、外筒110に装着可能な装着具130とを備えている。
外筒110は、図1,2に示すように、全体として略円筒形状であり、液体を外筒110内へ吸引または外筒110から吐出するための流通口111が先端側に形成されており、押し子120を挿入可能な挿入口112が基端側に形成されている。なお、本明細書では、外筒110の流通口111が設けられる側を「先端」若しくは「先端側」、押し子120が設けられて操作する手元側を「基端」若しくは「基端側」と称することとする。
外筒110の挿入口112の縁には、外筒110の長手方向と直交する方向へ張り出すフランジ113が形成されている。フランジ113は、操作者が指を掛けやすいように、一方向へ長い略長方形で形成されている。外筒110は、外面に、内部の押し子120の移動距離を視認できるように、外筒110の長手方向に沿って一定間隔で目盛114が付されている。外筒110は、材質に関して特に限定されないが、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)等の樹脂を用いるとよい。なお、外筒110は、内部の視認性を確保するために、透明又は半透明であることが好ましいが、不透明であってもよい。
押し子120は、図1,3に示すように、外筒110の長手方向に延びる押し子本体121と、押し子本体121の先端側に連結されるガスケット129とを備えている。押し子本体121は、先端側に設けられてガスケット129が連結される押し子先端部122と、基端側に設けられて操作者が指で押す、若しくは引くことができる操作部123と、操作部123から押し子先端部122まで長尺に延在する押し子延在部124とから構成される。押し子延在部124は、外筒110の軸心周りに並ぶ4つの板状の羽部125A〜125Dを備えている。
4つの羽部125A〜125Dのうちの、外筒110の軸心を挟んで反対に位置する2つの羽部125A,125B(凸凹形成部)は、長手方向に並ぶ凸凹部126が形成されている。凸凹部126は凸部126Aおよび凹部126Bの繰り返し構造が等間隔(等ピッチ)で並んでいる。なお、凸凹部126の形状は、凹部126Bと凸部126Aが繰り返し形成されていれば、特に限定されず、凸部と凹部が連続的に形成される波形状としたり、または直線形状に周期的に凸部が設けられる形状(この場合、直線部分が凹部に該当する。)としたり、または直線形状に周期的に凹部が設けられる形状(この場合、直線部分が凸部に該当する。)としてもよい。
他の2つの羽部125C,125Dは、凸凹部等の形状は特に形成されず、長手方向に直線的な形状となっている。なお、押し子120の羽部125A〜125Dの数は、必ずしも4つでなくてもよい。押し子本体121は、材料は特に限定されないが、上述した外筒110に適用可能な材料を用いることができる。
ガスケット129は、押し子先端部122に対して、溶接されることなしに周方向に回転可能に嵌合するように連結されている。ガスケット129は、外筒110の内面と液密に接しつつ摺動可能である。したがって、ガスケット129は、押し子本体121の進退動作と一体的に移動して、ガスケット129よりも先端側の、液体が充填される外筒110内の充填室115(図7を参照)の容積を変動させる役割を果たす。
ガスケット129は、材質に関して特に限定されないが、例えば、天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、シリコーンゴムのような各種ゴム材料や、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、オレフィン系、スチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、或いはそれらの混合物等の弾性材料を用いるとよい。
装着具130は、図1,4および5に示すように、外筒110の長手方向と交差する方向から、外筒110のフランジ113を囲んで挟むように外筒110に装着可能な非連続的な環形状の環状部131と、外筒110に挿入される押し子120の凸凹部126と接触する2つの突起部132A,132Bと、押し子120の外筒110に対する回転を規制する回転規制部133と、フランジ113に係合するフランジ係合部134とを備えている。装着具130は、さらに、環状部131の非連続となっている両端に、互いに連結可能な第1連結部135および第2連結部136と、第1連結部135および第2連結部136が互いに近接および離間するように変形可能な変形許容部137とを備えている。
突起部132A,132Bは、環状部131の内側に形成されており、押し子120の凸凹部126と滑動可能に接触するとともに、押し子120から離れるように弾性的に撓むように変形して後退可能となっている。したがって、押し子120が外筒110内を進退移動する度に、突起部132A,132Bは変形し、複数の凸部126Aおよび凹部126Bと順次滑動可能に接触する。なお、突起部132A,132B自体が撓まない構造であっても、突起部132A,132Bが設けられる環状部131が押し子120から離れる方向へ変形可能な構造であってもよい。
突起部132A,132Bが凹部126Bに接している状態で、押し子120が先端方向へ移動すると、突起部132A,132Bは凸凹部126の上を滑りつつ凸部126Aと接し、次の凹部126Bに接することで、充填室115から液体が流通口111を通って外部へ定量的に吐出される。このとき、突起部132A,132Bが接する凹部126Bから凸部126Aを経由して次の凹部126Bまでの一連の移動距離と、外筒110の内面積の積が、目的とする送液単位量となる。この移動距離を、目盛114の一目盛り間距離の整数倍とすることで、単位送液量毎に目盛114の上でガスケット129を停止させることができる。
回転規制部133は、環状部131の内側に形成される4つの案内板133A〜133Dを備えている。装着具130が外筒110に装着された状態では、2つの案内板133A,133Bは、押し子120の羽部125Cを、外筒110の長手方向と直交する方向から挟むように所定の間隔を空けて平行に配置され、他の2つの案内板133C,133Dは、外筒110の長手方向と直交する方向から他の羽部125Dを挟むように所定の間隔を空けて平行に配置される。したがって、押し子120が外筒110内を進退移動するとき、案内板133A〜133Dは押し子120の外筒110に対する回転を規制し、押し子120の凸凹部126が、突起部132A,132Bから押し子120の回転方向にずれて脱落しないように押さえる壁として機能する。
フランジ係合部134は、フランジ113の基端側の面と接するとともに押し子120に向かって内側へ突出するフランジ基端側爪部134Aと、フランジ113の先端側の面と接するとともに環状部131の湾曲形状に合わせて外側から内側に向かって突出するフランジ先端側爪部134Bとを備えており、フランジ基端側爪部134Aとフランジ先端側爪部134Bとの間にフランジ113を挟むことで、装着具130をフランジ113に固定できる。フランジ基端側爪部134Aおよびフランジ先端側爪部134Bによって装着具130がフランジ113に固定されると、装着具130は、押し子120の先端方向及び基端方向への移動により押し子120から受ける力に対抗でき、外筒110から外れ難くなる。なお、フランジ基端側爪部134Aおよびフランジ先端側爪部134Bの数や形状は、装着具130を安定してフランジ113に係合できれば特に制限されない。また、フランジ基端側爪部134Aを、押し子120の羽部125A,125Bと接する構成として、案内板133A〜133Dと同様に回転規制部としての機能を持たせてもよい。
変形許容部137は、環状部131の第1連結部135が設けられる側と第2連結部136が設けられる側を略均等に分割にする位置に配置され、変形許容部137を挟む両側が近接および離間しやすいように、環状部131の他の部位よりも薄く形成されて曲げ剛性が他の部位よりも低くなっている。このため、環状部131は、第1連結部135および第2連結部136を、装着時に押し子120の羽部125A〜125Dの先端が隣り合う距離L(図3(B)を参照)よりも大きく開き、装着具130の環状部131の内側に押し子120および外筒110を収容することが可能であるとともに、図1,6に示すように、第1連結部135および第2連結部136を近接させて連結させることが可能である。なお、変形許容部137は、本実施形態では環状部131の内側に円形の孔を設けるように形成されているが、構成は特に限定されず、例えば環状部131の外側に円形の孔を設けるように形成されてもよく、または円形の孔ではなく切れ込みであってもよい。
第1連結部135および第2連結部136は、互いに係合する第1爪部135Aおよび第2爪部136Aと、第1爪部135Aおよび第2爪部136Aが係合するために撓みやすくするための第1孔部135Bおよび第2孔部136Bを備えている。第1爪部135Aおよび第2爪部136Aが互いに係合することで、装着具130が押し子120を囲むようにフランジ113に固定される。
装着具130は、材料は特に限定されないが、上述した外筒110に適用可能な材料を用いることができる。
次に、第1実施形態に係るシリンジ100の作用を説明する。
まず、装着具130を装着する前に、外筒110内に液体が収容され、押し子120が外筒110の内部の基端側に位置する状態、すなわち、押し子120を先端側に移動させることで流通口111から液体を吐出可能な状態の、外筒110および押し子120を準備する。なお、この状態とするために、押し子120を外筒110の内部の最奥まで押し込んだ後に基端側へ移動させることで、液体を流通口111から外筒110内に吸引してもよく、または予め外筒110内に液体が収容されたプレフィルド型の外筒110および押し子120を用いてもよい。
次に、装着具130を装着するために、第1連結部135および第2連結部136が互いに離れるように、第1連結部135および第2連結部136の近傍を引っ張り、変形許容部137を支点として環状部131を変形させ、第1連結部135および第2連結部136の間から、押し子120および外筒110を環状部131の内側へ収容可能な状態とする。
次に、図5に示すように、変形許容部137の変形によって離間している2つの案内板133A,133Bの間に羽部125Cを位置させることで、突起部132Aが羽部125Aに対向し、突起部132Aが羽部125Bに対向し、離間している2つの案内板133C,133Dの間に羽部125Dが位置することになる。
次に、環状部131を引っ張る力を弱めると、元の状態に戻っていく。このとき、フランジ基端側爪部134Aおよびフランジ先端側爪部134Bの間にフランジ113が挟み込まれるように位置合わせする。そして、第1爪部135Aおよび第2爪部136Aを合わせて係合させると、図6,7(A)に示すように、装着具130が、押し子120を囲むように完全に収容した状態で、外筒110に固定される。この状態となると、案内板133A〜133Dの間に羽部125C,125Dが挟まれ、突起部132A,132Bが、羽部125A,125Bの凹部126Bと当接する。なお、装着具130の装着は、押し子120により液体を流通口111から吸引した後ではなく、吸引する前に、行われてもよい。
そして、送液を行うために、操作部123を先端側へ押圧して押し子120を移動させると、凹部126Bと接する突起部132A,132Bが徐々に凸凹部126上を滑って変形する。そして、図7(B)に示すように、突起部132A,132Bが凸部126Aと接する際に、突起部132A,132Bに最も負荷がかかって突起部132A,132Bの変形が最も大きくなる。このとき、押し子120にも抵抗力が作用するが、図6に示すように、回転方向への押し子120のずれは案内板133A〜133Dによって抑えられ、また、押し子120を挟むように2つの突起部132A,132Bが設けられるため、対向する2つの突起部132A,132Bからの反対方向への抵抗力によって位置が釣り合い、横ずれ(長手方向と交差する方向へのずれ)も抑制される。さらに押し子120を進めると、突起部132A,132Bは次の凹部126Bへ進んで突起部132A,132Bへの負荷は弱くなり、突起部132A,132Bは元の形状へ戻る。このとき、目的とする単位量が流通口111から送液されており、操作部123では押圧力の変化が指に伝わり、目盛114を視認せずとも送液したことを指の感覚で認識することができる。この後、必要に応じてさらに操作部123を押圧することで、突起部132A,132Bが凹部126B、凸部126Aの順番で順次接触しつつ滑動し、凹部126Bおよび凸部126Aを指の感覚で認識しつつ、目的とする単位量を流通口111から送液することができる。
以上のように、第1実施形態に係るシリンジ100によれば、内部に液体を充填可能な外筒110と、外筒110内で当該外筒110の長手方向に沿って移動可能であり、長手方向に並ぶ複数の凹部126Bおよび凸部126Aが形成された押し子120と、外筒110の長手方向と交差する方向から当該外筒110を挟むように装着可能な非連続的な環形状の装着具130とを有している。したがって、装着具130を、装着具130の非連続的な部位により、外筒110の長手方向と交差する方向から外筒110に装着することができ、短時間で容易に装着可能であり、かつ必要な場合にのみ選択的に装着することができる。また、装着具130は、押し子120の移動に伴い複数の凹部126Bおよび凸部126Aと順次滑動可能に接触する突起部132A,132Bと、押し子120と接して当該押し子120の外筒110に対する回転を規制する回転規制部133とを備えているため、選択的に装着する形態であっても、回転規制部133によって押し子120の回転が規制されて突起部132A,132Bの凹部126Bおよび凸部126Aに対する接触が確実に確保されつつ、突起部132A,132Bが押し子120の凹部126Bおよび凸部126Aと順次接触する。このため、突起部132A,132Bから押し子120が受ける抵抗力が指に伝わり、目的とする単位量が送液されたことを指の感覚で認識することができる。
また、装着具130が、非連続的となる両端部に互いに連結可能な第1連結部135および第2連結部136を有するため、装着具130が外筒110に対して確実に固定され、安定した送液操作が可能となる。
また、環状部131が、第1連結部135および第2連結部136が互いに近接および離間するように変形可能な、曲げ剛性が環状部131の他の部位よりも低い変形許容部137を有するため、外筒110および押し子120を装着具130の内側へ配置するために装着具130の非連続な部位を容易に開くことができ、装着が容易となって操作性が向上する。
また、回転規制部133が、押し子120を外筒110の長手方向と直交する方向から挟むように形成される対をなす案内板133A,133Bおよび案内板133C,133Dを有するため、押し子120の回転をより確実に規制することができ、より安定した送液操作が可能となる。
また、対をなす案内板133A,133Bおよび案内板133C,133Dが、装着具130を装着する際に当該装着具130の変形により互いに離間可能であり、装着された状態において押し子120の羽部125C,125Dを挟むように近接するため、離間した案内板133A,133Bおよび案内板133C,133Dの間に押し子120を配置することが容易となるとともに、装着した後には、近接した案内板133A,133Bおよび案内板133C,133Dによって押し子120の回転を確実に規制することができる。
また、装着具130は、押し子120が挿入される開口部の縁のフランジ113に係合するフランジ係合部134を有するため、装着具130が、押し子120の先端方向及び基端方向への移動により押し子120から受ける力に対抗でき、外筒110から外れ難くなり、より安定した送液操作が可能となる。
なお、突起部132A,132Bおよび羽部125A〜125Dの組合せは上述した形態に限らず、用途等に応じて組合せを変えることができる。例えば、図8に示すように、突起部132Aを1つとし、4つの羽部125A’〜125D’(凸凹形成部)の全てに凸凹部を形成し、それぞれの羽部125A’〜125D’における凹部と凸部の間隔(ピッチ)を、異ならせることもできる。この場合、突起部132Aと接触させる羽部を4つの羽部125A’〜125D’から選択可能となり、送液できる単位量を4通りから選択することが可能となる。また突起部132Aが1つの場合は、反対側の環状部131の内側に、羽部125B’と環状部131の間の隙間を埋めるように環状部131から羽部125B’の先端まで延びる板138を形成し、突起部132Aの反力による押し子120の横ずれを抑制してもよい。この板138の長さは、静止状態での環状部131の内側から羽部125B’の先端までの距離と同等以下とすることが好ましい。
また、フランジ先端側爪部134B、フランジ基端側爪部134Aおよび案内板133A〜133Dの数は、用途等に応じて適宜変更できる。例えば、案内板133A〜133Dは、一方向回転およびその逆方向回転の両方向の回転を規制でるように少なくとも2枚設けられることが好ましいが、枚数は限定されない。
また、案内板133A〜133Dにフランジ基端側爪部の機能を持たせて、別途のフランジ基端側爪部134Aを設けなくてもよい。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係るシリンジ200は、図9〜12に示すように、外筒110と、外筒110内で当該外筒110の長手方向に沿って移動可能な押し子120と、外筒110に装着可能な装着具230とを備えている。なお、外筒110および押し子120は、第1実施形態と同様であるため、同一の符号を付して説明を省略する。
装着具230は、外筒110の長手方向と交差する方向から、外筒110のフランジ113を囲んで挟むように外筒110に装着可能な非連続的な環形状の環状部231と、外筒110に挿入される押し子120の凸凹部126と接触する2つの突起部232A,232Bと、押し子120の外筒110に対する回転を規制する回転規制部233とを備えている。
環状部231は、外筒110に装着することでフランジ113の基端側の面に接する基端側本体部231Aと、フランジ113の先端側の面に接するとともに内側面が外筒110の外周面と接する先端側本体部231Bとを備えている。なお、先端側本体部231Bおよび基端側本体部231Aは、いずれも、非連続的な両端部が離れて位置するが、本明細書において、このような形状も環形状と定義する。
先端側本体部231Bおよび基端側本体部231Aは、環形状の周方向において非連続となっている部位の略反対側に形成される接続部238にて繋がっており、接続部238には、接続部238の他の部位よりも薄く形成されて曲げ剛性が低い接続部変形許容部237が形成されている。このため、先端側本体部231Bおよび基端側本体部231Aは、接続部238を起点にして先端側および基端側へ開くことができる。
先端側本体部231Bおよび基端側本体部231Aの外筒110に接する面は、全ての面が接してもよく、または凹凸加工等によって部分的に接触させて取り付け力を調整してもよい。また、接続部238は切れ込み形状でも、外側に湾曲してせり出した薄い板状の構造であってもよい。
基端側本体部231Aおよび先端側本体部231Bは、非連続となっている両端に、互いに離れるように開き、装着した際にフランジ113から離れるように延びる係合部支持体241A,241Bが形成されている。
先端側本体部231Bの各係合部支持体241Bの端部には、図12に示すように、基端側本体部231Aへ向かって突出する先端側係合凸部242が形成され、先端側係合凸部242には、凸部側爪部243が形成されている。また、基端側本体部231Aの各係合部支持体241Aの端部には、先端側本体部231Bへ向かって開口する基端側係合凹部244が形成されており、基端側係合凹部244には、基端側係合凹部244の縁から張り出す凹部側爪部245が形成されている。先端側係合凸部242および基端側係合凹部244は、互いに係合可能な本体係合部240を構成する。先端側係合凸部242は、基端側係合凹部244に入り込むことができ、これにより、凸部側爪部243が凹部側爪部245にひっかかり、先端側係合凸部242が基端側係合凹部244に係合される。先端側係合凸部242の大きさは、基端側係合凹部244に嵌合できるように、基端側係合凹部244の大きさと同等以下であることが好ましい。
先端側係合凸部242が基端側係合凹部244に係合されると、先端側本体部231Bおよび基端側本体部231Aが、その間にフランジ113を挟むようにしてフランジ113に固定される。すなわち、先端側本体部231Bおよび基端側本体部231Aは、フランジ113に係合されるフランジ係合部としての機能を備えている。
突起部232A,232Bは、図9〜12に示すように、基端側本体部231Aから内側(押し子120側)かつ基端側へ傾斜して延びる2つの突起部支持体250の先端に形成されており、押し子120の凸凹部126と接触可能である。突起部232A,232Bが凸凹部126と接触することで、突起部支持体250は、突起部232A,232Bが押し子120から離れるように弾性的に撓むように変形して後退可能となっている。したがって、押し子120が外筒110内を進退移動する度に、突起部支持体250は変形し、突起部232A,232Bが、複数の凸部126Aおよび凹部126Bと順次滑動して接触する。なお、突起部支持体250は撓み難い素材や構造とし、突起部232A,232B自体を撓みやすい素材や構造としてもよい。
突起部232A,232Bは、外筒110の長手方向に沿う断面において、内側(押し子120側)へ突出する半円形状であるが、他の形状であってもよく、例えば内側へ突出する三角形状であってもよい。
回転規制部233は、基端側本体部231Aの内側に形成される2つの案内板233A,233Bを備えている。2つの案内板233A,233Bは、押し子120の羽部を、外筒110の長手方向と直交する方向から挟むように所定の間隔を空けて平行に配置される。したがって、押し子120が外筒110内を進退移動するとき、案内板233A,233Bは押し子120の外筒110に対する回転を規制し、押し子120の凸凹部126が、突起部232A,232Bから押し子120の回転方向にずれて脱落しないように押さえる壁として機能する。なお、2つの案内板233A,233Bは、非連続部から入り込む押し子120の羽部125Cが入りやすいように、本体係合部240から離れた接続部238の近傍に形成されることが好ましいが、これに限定されない。
装着具230は、材料は特に限定されないが、上述した外筒110に適用可能な材料を用いることができる。
次に、第2実施形態に係るシリンジ200の作用を説明する。
まず、装着具230を装着する前に、第1実施形態の場合と同様に、外筒110内に液体が収容され、押し子120が外筒110の内部の基端側に位置する状態、すなわち、押し子120を先端側に移動させることで流通口111から液体を吐出可能な状態の、外筒110および押し子120を準備する。
次に、装着具230を装着するために、図12に示すように、先端側係合凸部242および基端側係合凹部244が係合されずに離れた状態で、案内板233A,233Bの位置を羽部125Cと合わせ、突起部232A,232Bの位置を羽部125A,125Bと合わせながら、基端側本体部231Aおよび先端側本体部231Bを、本体係合部240が設けられる側からフランジ113を挟むように外筒110に嵌める。このとき、係合部支持体241A,241Bが外側に開いているため、外筒110を装着具230の内側に誘導しやすい。また、先端側本体部231Bおよび基端側本体部231Aは、接続部238を支点に先端側および基端側へ移動できるため、先端側本体部231Bおよび基端側本体部231Aを動かしながら挿入しやすくすることができる。
次に、先端側係合凸部242を基端方向に、基端側係合凹部244を先端方向に押圧し、先端側係合凸部242および基端側係合凹部244を係合される。凸部側爪部243は、基端側係合凹部244の入り口に妨げられて変形しつつ、基端側係合凹部244へ挿入される。挿入の後、凸部側爪部243は元の形状に戻る。この後、先端側係合凸部242に先端方向への力が加わっても、凸部側爪部243が凹部側爪部245にひっかかり外れ難くなる。これにより、図13(A)に示すように、装着具230が、押し子120を囲むように収容した状態で、外筒110に固定される。この状態となると、案内板233A,233Bの間に羽部125Cが挟まれ、突起部232A,232Bが、羽部125A,125Bの凹部126Bと当接する。なお、装着具230の装着は、押し子120により液体を流通口111から吸引した後ではなく、吸引する前に行われてもよい。
そして、送液を行うために、操作部123を先端側へ押圧して押し子120を移動させると、凹部126Bと接する突起部232A,232Bが徐々に凸凹部126上を滑り、突起部支持体250が撓んで変形する。そして、図13(B)に示すように、突起部232A,232Bが凸部126Aと接する際に、突起部232A,232Bに最も負荷がかかって突起部支持体250の変形が最も大きくなる。このとき、押し子120にも抵抗力が作用するが、回転方向へのずれは案内板233A,233Bによって抑えられ、また、押し子120を挟むように2つの突起部232A,232Bが設けられるため、対向する2つの突起部232A,232Bからの反対方向の抵抗力によって位置が釣り合い、横ずれ(長手方向と交差する方向のずれ)も抑制される。さらに押し子120を進めると、突起部232A,232Bは次の凹部126Bへ進んで突起部232A,232Bへの負荷は弱くなり、突起部232A,232Bは元の位置へ戻る。このとき、目的とする単位量が流通口111から送液されており、操作部123では押圧力の変化が指に伝わり、目盛114を視認せずとも送液したことを指の感覚で認識することができる。この後、必要に応じてさらに操作部123を押圧することで、突起部232A,232Bが凹部126B、凸部126Aの順番で順次接触しつつ滑動し、凹部126Bおよび凸部126Aを指の感覚で認識しつつ、目的とする単位量を流通口111から送液することができる。
以上のように、第2実施形態に係るシリンジ200によれば、装着具230は、外筒110に装着された状態で非連続となる両端部が離れて位置するため、外筒110および押し子120を装着具230の内側へ挿入させやすくなり、操作性が向上する。また、非連続となる両端部が離れて位置し、互いに連結させる必要がないため、異なる大きさ(特に、外径)の外筒110や押し子120を挿入しても、外筒110や押し子120の形状に応じて非連続部が広がるように変形でき、多様な種類の外筒110や押し子120に対して1つの装着具230で対応することが可能となる。
また、装着具230が、フランジ113の基端側に配置される基端側本体部231Aと、フランジ113の先端側に配置される先端側本体部231Bと、先端側本体部231Bおよび基端側本体部231Aを繋ぐ接続部238と、先端側本体部231Bおよび基端側本体部231Aを互いに連結可能な本体係合部240とを備えている。したがって、先端側本体部231Bおよび基端側本体部231Aによりフランジ113を挟んで、本体係合部240により先端側本体部231Bおよび基端側本体部231Aを連結させることで、装着具230が外筒110に対して確実に固定され、安定した送液操作が可能となる。
また、接続部238が、先端側本体部231Bおよび基端側本体部231Aが互いに近接および離間できるように変形可能な、曲げ剛性が接続部238の他の部位よりも低い接続部変形許容部237を有するため、先端側本体部231Bおよび基端側本体部231Aを互いに離れるように容易に開くことができ、装着具230の装着が容易となって操作性が向上する。
なお、突起部232A,232Bおよび羽部125A〜125Dの組合せは上述した形態に限らず、用途等に応じて組合せを変えることができる。例えば、図14に示すように、突起部232Aを1つとし、4つの羽部125A’〜125D’(凸凹部形成部)の全てに凸凹部を形成し、それぞれの羽部125A’〜125D’における凹部と凸部の間隔(ピッチ)を、異ならせることもできる。この場合、突起部232Aと接触させる羽部を4つの羽部125A’〜125D’から選択可能となり、送液できる単位量を4通りから選択することが可能となる。また突起部232Aが1つの場合は、反対側の環状部231の内側に、羽部125B’と環状部231の間の隙間を埋めるように環状部231から羽部125B’の先端まで延びる板239を形成し、突起部232Aの反力による押し子120の横ずれを防止してもよい。この板239の長さは、静止状態での環状部231の内側から羽部125B’の先端までの距離と同等以下とすることが好ましい。
また、案内板の数や形状は、用途等に応じて適宜変更できる。例えば、図14に示すように、案内板233C,233Dを設けてもよい。このとき、押し子120が挿入される側に近い一方の案内板233Cを、羽部125B’が入りやすいように短く形成してもよい。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態に係るシリンジ300は、図15に示すように、外筒110と、外筒110内で当該外筒110の長手方向に沿って移動可能な押し子120と、外筒110に装着可能な装着具330とを備えている。なお、外筒110および押し子120は、第1実施形態と同様であるため、同一の符号を付して説明を省略する。
装着具330は、図15〜17に示すように、外筒110の長手方向と交差する方向から、外筒110のフランジ113を囲んで挟むように外筒110に装着可能な平板部331(環状部)と、外筒110に挿入される押し子120の凸凹部126と接触する2つの突起部332A,332Bと、押し子120の外筒110に対する回転を規制する回転規制部333と、フランジ113に係合するフランジ係合部334とを備えている。装着具330は、さらに、平板部331において互いに反対側に位置する両側端に互いに連結可能な第1連結部335および第2連結部336を備え、第1連結部335および第2連結部336が互いに近接および離間できるように、第1連結部335と第2連結部336との間に折れ曲がって変形可能な複数の折り目337(変形許容部)が形成されている。
平板部331は、略長方形の樹脂製の平板に、平板部331の他の部位よりも曲げ剛性が低い8つの折り目337が並んで設けられることで9つの部位に分けられており、折り目337を基線に折り曲がることで、各部位が環状に並ぶようにして変形し、押し子120を収容できる。折り目337の構造は、平板部331の外周面に設けられる切り込みによって形成されているが、折れ曲がることが可能であれば特に限定されず、例えば、平板部331の他の部位より厚さが薄い溝構造であってもよく、またはミシン線のように線の途中でいくつかの貫通する切れ込み線であってもよい。また、折り目337の数は、8つに限定されず、例えば折り目を4つとして、略四角形の環形状となるようにすることもできる。
第1連結部335は、図17(A)に示すように、端部において内面側に突出して形成されるフック状の端部爪部335Aおよび外面側に突出して形成される端部ストッパー335Bを有している。第2連結部336は、端部爪部335Aが貫通する端部爪孔336Aおよび外面側に突出して端部爪部335Aが係合する係合ストッパー336Bを有している。第1連結部335および第2連結部336が連結されることで、平板部331がフランジ113の基端側で押し子120を周方向に囲むように固定される。端部爪部335Aの先端の幅は、端部爪孔336Aの幅より十分に小さいが、図17(B)に示すように、端部爪部335Aが係合ストッパー336Bに嵌って係合されると、端部爪部335Aが、端部爪孔336Aに対して斜めに隙間なく挿入されている状態となり、端部爪孔336Aの縁に接することになり、がたつきが抑制される。これにより、端部爪部335Aの方向X1,X2(図17(B)中の矢印を参照)へのずれが抑制される。また、端部ストッパー335Bは、端部爪部335Aが爪先端方向X3(図17(B)中の矢印を参照)に必要以上に挿入されることによる、端部爪部335Aの係合ストッパー336Bからの脱落を抑制し、装着後に装着具330に作用する人為的な負荷による装着具330の脱落を抑制できる。
突起部332A,332Bは、図15,16に示すように、平板部331の内側に形成されており、押し子120の凸凹部126と接触可能であるとともに、押し子120から離れるように弾性的に撓むように変形して後退可能となっている。したがって、押し子120が外筒110内を進退移動する度に、突起部332A,332Bは変形し、複数の凸部126Aおよび凹部126Bと順次滑動して接触する。なお、突起部332A,332B自体が撓まない構造であっても、突起部332A,332Bが設けられる平板部331が押し子120から離れる方向へ変形可能な構造であってもよい。
回転規制部333は、平板部331の内側に形成される8つの案内板333A〜333Hを備えている。装着具330が外筒110に装着された状態では、4つの各羽部125A〜125Dに対して、案内板333A〜333Hの2つずつが、外筒110の長手方向と直交する方向から羽部125A〜125Dを挟むように所定の間隔を空けて平行に配置される。したがって、押し子120が外筒110内を進退移動するとき、案内板333A〜333Hは押し子120の外筒110に対する回転を規制し、押し子120の凸凹部126が、突起部332A,332Bから押し子120の回転方向にずれて脱落しないように押さえる壁として機能する。案内板333A〜333Hの数や形状は、回転方向へのズレを防止できれば特に限定されない。
フランジ係合部334は、フランジ113の先端側の面と接するとともに平板部331の湾曲形状に合わせて外側から内側に向かって突出するフランジ先端側爪部334Bを備え、フランジの基端側の面と接する案内板333A〜333Hとの間にフランジ113を挟むことで、装着具330をフランジ113に固定できる。案内板333A〜333Hおよびフランジ先端側爪部334Bによって装着具330がフランジ113に固定されると、装着具330は、押し子120の先端方向及び基端方向への移動により押し子120から受ける力に対抗でき、外筒110から外れ難くなる。なお、フランジ先端側爪部334Bの数や形状は、安定してフランジ113に係合できれば特に制限されない。また、案内板333A〜333Hは、フランジ113の基端側の面に接することで装着具330を固定する機能を有するが、装着具330を固定できるのであれば、全ての案内板333A〜333Hがフランジ113に接する必要はなく、案内板333A〜333Hがフランジ113から離れていてもよい。また、平板部331の先端側の端面がフランジ113の基端側の面と接するため、フランジ先端側爪部334Bと平板部331によって、フランジ係合部334を構成してもよい。
装着具330は、材料は特に限定されないが、上述した外筒110に適用可能な材料を用いることができる。
次に、第3実施形態に係るシリンジ300の作用を説明する。
まず、装着具330を装着する前に、第1実施形態の場合と同様に、外筒110内に液体が収容され、押し子120が外筒110の内部の基端側に位置する状態、すなわち、押し子120を先端側に移動させることで流通口111から液体を吐出可能な状態の、外筒110および押し子120を準備する。
次に、装着具330を装着するために、押し子120の回転方向の位置を決め、平板状となっている平板部331を折り目337により折り曲げながら、突起部332A,332Bを羽部125A,125Bの凸凹部126と合わせ、フランジ先端側爪部334Bと案内板333A〜333Hにてフランジ113を挟む。平板部331により押し子120を囲み、平板部331のフランジ先端側爪部334Bが設けられる部位を押し子120側に押し付けると、端部爪孔336Aが形成される面と、端部爪部335Aが形成される面が、図17(A)に示すように、広角(垂直に近い角度)で交わり、端部爪孔336Aに端部爪部335Aを貫通させることができる。この後、平板部331の押し付けを弱め、図17(B)に示すように、端部爪部335Aが形成される面と端部爪孔336Aが形成される面の交わりが狭角となると、端部爪部335Aの先端が係合ストッパー336Bに引っかかり、第1連結部335と第2連結部336とが連結され、装着具330が外筒110に完全に固定される。この状態となると、図15,図18(A)に示すように、案内板333A〜333Hの間に羽部125A〜125Dが挟まれ、突起部332A,332Bが、羽部125A,125Bの凹部126Bと当接する。このとき、端部爪部335Aは端部爪孔336Aの内部空間に対して隙間なく接しているため、簡単には外れ難くなる。しかも、図17(B)に示すように、端部ストッパー335Bが、端部爪部335Aが爪先端方向に必要以上に挿入されることによる、端部爪部335Aの係合ストッパー336Bからの脱落を抑制し、装着後に装着具330に作用する人為的な負荷による装着具330の脱落を抑制できる。なお、装着具330の装着は、押し子120により液体を流通口111から吸引した後ではなく、吸引する前に、行われてもよい。
そして、送液を行うために、操作部123を先端側へ押圧して押し子120を移動させると、凹部126Bと接する突起部332A,332Bが徐々に凸凹部126上を滑って変形する。そして、図18(B)に示すように、突起部332A,332Bが凸部126Aと接する際に、突起部332A,332Bに最も負荷がかかって突起部332A,332Bの変形が最も大きくなる。このとき、押し子120にも抵抗力が作用するが、回転方向へのずれは案内板333A〜333Hによって抑えられ、また、押し子120を挟むように2つの突起部332A,332Bが設けられるため、対向する2つの突起部332A,332Bからの反対方向の抵抗力によって位置が釣り合い、横ずれ(長手方向と交差する方向のずれ)も抑制される。さらに押し子120を進めると、突起部332A,332Bは次の凹部126Bへ進んで突起部332A,332Bへの負荷は弱くなり、突起部332A,332Bは元の形状へ戻る。このとき、目的とする単位量が流通口111から送液されており、操作部123では押圧力の変化が指に伝わり、目盛114を視認せずとも送液したことを指の感覚で認識することができる。この後、必要に応じてさらに操作部123を押圧することで、突起部332A,332Bが凹部126B、凸部126Aの順番で順次接触しつつ滑動し、凹部126Bおよび凸部126Aを指の感覚で認識しつつ、目的とする単位量を流通口111から送液することができる。
以上のように、第3実施形態に係るシリンジ300によれば、内部に液体を充填可能な外筒110と、外筒110内で当該外筒110の長手方向に沿って移動可能であり、長手方向に並ぶ複数の凹部126Bおよび凸部126Aが形成された押し子120と、環形状に変形さえることで外筒110に装着可能な平板形状の平板部331を備える装着具330とを有している。したがって、装着具330を、装着具330の非連続的な部位により、外筒110の長手方向と交差する方向から外筒110に装着することができ、短時間で容易に装着可能であり、かつ必要な場合にのみ選択的に装着することができる。
また、装着具330が、押し子120の移動に伴い複数の凹部126Bおよび凸部126Aと順次滑動可能に接触する突起部332A,332Bと、押し子120と接して当該押し子120の外筒110に対する回転を規制する回転規制部333とを備えているため、選択的に装着する形態であっても、回転規制部333によって押し子120の回転が規制されて突起部332A,332Bの凹部126Bおよび凸部126Aに対する接触が確実に確保されつつ、突起部332A,332Bが押し子120の凹部126Bおよび凸部126Aと順次接触する。このため、突起部332A,332Bから押し子120が受ける抵抗力が指に伝わり、目的とする単位量が送液されたことを指の感覚で認識することができる。また、図16に示すように、使用する前までコンパクトな平板状として収納できるため、包装および保管が容易であり、かつ作製費用も削減できる。
また、装着具330が、平板部331の両端部に互いに連結可能な第1連結部335および第2連結部336を有するため、装着具330が外筒110に対して確実に固定され、安定した送液操作が可能となる。
また、装着具330が、前記押し子120が挿入される前記外筒110の開口部の縁のフランジ113に係合するフランジ係合部334を有するため、装着具330が、押し子120の先端方向及び基端方向への移動により押し子120から受ける力に対抗でき、外筒110から外れ難くなり、安定した送液操作が可能となる。
また、前記平板部331は、当該平板部331の他の部位よりも曲げ剛性が低い折れ目337(変形許容部)を有するため、平板部331を容易に環形状とすることができ、装着が容易となって操作性が向上する。
なお、突起部332A,332Bおよび羽部125A〜125Dの組合せは上述した形態に限らず、用途等に応じて組合せを変えることができる。例えば、第1実施形態および第2実施形態においても説明したように、突起部を1つとし、4つの羽部の全てに凸凹部を形成し、それぞれの羽部における凹部と凸部の間隔(ピッチ)を、異ならせることもできる。この場合、突起部と接触させる羽部を4つの羽部から選択可能となり、送液できる単位量を4通りから選択することが可能となる。
また、フランジ先端側爪部334B、案内板333A〜333Hおよび折り目337の数は、用途等に応じて適宜変更できる。また、平板部331に折り目337(変形許容部)を設けずに、全体的に曲がるようにして環形状に変形させてもよい。
また、第1連結部335および第2連結部336は、連結可能であれば、他の構成であってもよい。
<第4実施形態>
本発明の第4実施形態に係るシリンジ400は、図19,20に示すように、外筒110と、外筒110内で当該外筒110の長手方向に沿って移動可能な押し子120と、外筒110に装着可能な装着具430とを備えている。なお、外筒110および押し子120は、第1実施形態と同様であるため、同一の符号を付して説明を省略する。
装着具430は、外筒110のフランジ113を囲むように外筒110に装着可能な環形状の環状部431と、外筒110に挿入される押し子120の凸凹部126と接触する2つの突起部432A,432Bと、押し子120の外筒110に対する回転を規制する回転規制部433と、フランジ113に係合するフランジ係合部434とを備えている。
環状部431は、対向するように設けられて内側に突起部432A,432Bが配置される移動部439A,439Bと、指で押すために対で設けられる押圧部438A,438Bと、移動部439A,439Bと押圧部438A,438Bとの間に設けられて環形状の外側へ曲がって形成される曲部440(変形許容部)とを備えている。
押圧部438A,438Bは、装着時において、移動部439A,439Bよりも押し子120から外側に離れて位置する。押圧部438A,438B自体は、指で押しても簡単には曲がりにくい強度で形成されており、曲部440は、環状部431の他の部位よりも薄く形成されて曲げ剛性が低くなっている。この構造により、対の押圧部438A,438Bを近づけるように外側から力が作用すると、伝わった力は、移動部439A,439Bを撓ませて環形状の外側へ変形させるように作用する。なお、押圧部438A,438Bは、装着具430の他の部位と同じ樹脂材料によって形成されるが、異なる材料により形成されてもよく、または指の滑り止めのための凹凸構造が他の部材によって外側表面に形成されてもよい。曲部440は、湾曲せずに、切れ込みにより厚みを部分的に薄くする構造であってもよい。
突起部432A,432Bは、移動部439A,439Bの内側に形成されており、押し子120の凸凹部126と接触可能であるとともに、押し子120から離れるように弾性的に撓むように変形して後退可能となっている。したがって、押し子120が外筒110内を進退移動する度に、突起部432A,432Bは変形し、複数の凸部126Aおよび凹部126Bと順次滑動可能に接触する。なお、突起部432A,432B自体が撓まない構造であっても、突起部432A,432Bが設けられる環状部431が押し子120から離れる方向へ変形可能な構造であってもよい。
回転規制部433は、移動部439A,439Bの内側に形成される4つの案内板433A〜433Dを備えている。装着具430が外筒110に装着された状態では、2つの案内板433A,433Bは、押し子120の羽部125Aを、外筒110の長手方向と直交する方向から挟むように所定の間隔を空けて平行に配置され、他の2つの案内板433C,433Dは、外筒110の長手方向と直交する方向から他の羽部125Bを挟むように所定の間隔を空けて平行に配置される。したがって、押し子120が外筒110内を進退移動するとき、案内板433A〜433Dは押し子120の外筒110に対する回転を規制し、押し子120の凸凹部126が、突起部432A,432Bから押し子120の回転方向にずれて脱落しないように押さえる壁として機能する。
フランジ係合部434は、フランジ113の基端側の面と接するとともに押し子120に向かって突出するフランジ基端側爪部434Aと、フランジ113の先端側の面と接するとともに環状部431の湾曲形状に合わせて外側から内側に向かって突出するフランジ先端側爪部434Bとを備えており、フランジ基端側爪部434Aとフランジ先端側爪部434Bの間にフランジ113を挟むことで、装着具430をフランジ113に固定できる。フランジ基端側爪部434Aおよびフランジ先端側爪部434Bによって装着具430がフランジ113に固定されると、装着具430は、押し子120の先端方向及び基端方向への移動により押し子120から受ける力に対抗でき、外筒110から外れ難くなる。
また、フランジ先端側爪部434Bは、先端に向けて突起の突出量が小さくなるように斜形で形成されており(図20を参照)、環状部431との接合点を支点として反ることができる強度および構造を備えている。したがって、フランジ先端側爪部434Bを、フランジ113の基端側から先端側へ移動させる際に、フランジ先端側爪部434Bが、環状部431との接合点を支点として外側へ反り、フランジ113がフランジ基端側爪部434Aおよびフランジ先端側爪部434Bの間に挿入されやすい。なお、フランジ基端側爪部434Aおよびフランジ先端側爪部434Bの数や形状は、安定してフランジ113に係合できるのであれば特に制限されない。また、フランジ基端側爪部434Aを設けずに、環状部431の先端側の面とフランジ先端側爪部434Bとの間に、フランジ113を挟んで固定する構成であってもよい。
次に、第4実施形態に係るシリンジ400の作用を説明する。
まず、装着具430を装着する前に、第1実施形態の場合と同様に、外筒110内に液体が収容され、押し子120が外筒110の内部の基端側に位置する状態、すなわち、押し子120を先端側に移動させることで流通口111から液体を吐出可能な状態の外筒110および押し子120を準備する。
次に、装着具430を装着するために、図21に示すように、押圧部438A,438Bを片手でつまみ、両側から内側に押圧する。このとき、移動部439A,439B全体が弓状に外側へ変形し、突起部432A,432Bも外側に移動する。そして、その状態を維持して、図22(A)に示すように、反対の片手に持ったシリンジ400の操作部123に基端側から被せるように挿入する。フランジ113の基端側まで装着具430を移動させ、案内板433A〜433Dに羽部の凸凹部126の位置を合わせ、フランジ先端側爪部434Bとフランジ基端側爪部434Aにフランジ113を挟む。この過程でフランジ先端側爪部434Bは内側に突出しているため、フランジ113と接する抵抗力で、環状部431との接合点で外側に変形しながらフランジ113の先端側まで移動し、フランジ113の先端側にて元の状態に戻り、爪がフランジ113に引っ掛かる。爪の引っ掛かりが確認された後、押圧部438A,438Bから指を離し、図22(B)に示すように、突起部432A,432Bと羽部125A,125Bが接した状態となる。なお、装着具430の装着は、押し子120により液体を流通口111から吸引した後ではなく、吸引する前に、行われてもよい。
そして、送液を行うために、操作部123を先端側へ押圧して押し子120を移動させると、図23に示すように、凹部126Bと接する突起部432A,432Bが徐々に凸凹部126上を滑って変形する。そして、突起部432A,432Bが凸部126Aと接する際に、図23(B)に示すように、突起部432A,432Bに最も負荷がかかって突起部432A,432Bの変形が最も大きくなる。このとき、押し子120にも抵抗力が作用するが、回転方向へのずれは案内板433A〜433Dによって抑えられ、また、押し子120を挟むように2つの突起部432A,432Bが設けられるため、対向する2つの突起部432A,432Bからの反対方向の抵抗力によって位置が釣り合い、横ずれ(長手方向と交差する方向のずれ)も抑制される。さらに押し子120を進めると、突起部432A,432Bは次の凹部126Bへ進んで突起部432A,432Bへの負荷は弱くなり、突起部432A,432Bは元の形状へ戻る。このとき、目的とする単位量が流通口111から送液されており、操作部123では押圧力の変化が指に伝わり、目盛114を視認せずとも送液したことを指の感覚で認識することができる。この後、必要に応じてさらに操作部123を押圧することで、突起部432A,432Bが凹部126B、凸部126Aの順番で順次接触しつつ滑動し、凹部126Bおよび凸部126Aを指の感覚で認識しつつ、目的とする単位量を流通口111から送液することができる。
以上のように、第4実施形態に係るシリンジ400によれば、内部に液体を充填可能な外筒110と、記外筒110内で当該外筒110の長手方向に沿って移動可能であり、長手方向に並ぶ複数の凹部126Bおよび凸部126Aが形成された押し子120と、押し子120の基端方向から当該押し子120を挿通させて外筒110に装着可能な環形状の環状部431を備える装着具430とを有している。したがって、装着具430を、押し子120の基端方向から外筒110に装着することができ、短時間で容易に装着が可能であり、かつ必要な場合にのみ選択的に装着できる。また、装着具430が、押し子120の移動に伴い複数の凹部126Bおよび凸部126Aと順次滑動可能に接触する突起部432A,432Bと、押し子120と接して当該押し子120の外筒110に対する回転を規制する回転規制部433とを備えているため、選択的に装着する形態であっても、回転規制部433によって押し子120の回転が規制されて突起部432A,432Bの凹部126Bおよび凸部126Aに対する接触が確実に確保されつつ、突起部432A,432Bが押し子120の凹部126Bおよび凸部126Aと順次接触する。このため、突起部432A,432Bから押し子120が受ける抵抗力が指に伝わり、目的とする単位量が送液されたことを指の感覚で認識することができる。
また、環状部431が、対向して位置する対の押圧部438A,438Bと、対の押圧部438A,438Bの間に形成されて対の押圧部438A,438Bを互いに近接させるように押圧することで互いに離れるように移動する対の移動部439A,439Bとを有するため、押圧部438A,438Bを押圧して対の移動部439A,439Bを互いに離間させた状態で装着具430を押し子120の基端方向から装着でき、装着が容易となって操作性が向上する。
また、突起部432A,432Bが、移動部439A,439Bから押し子120に向かって形成されるため、装着時に移動部439A,439Bとともに突起部432A,432Bを押し子120から遠ざけることができ、装着が容易となって操作性が向上する。
また、回転規制部433が、前記移動部439A,439Bから押し子120に向かって形成されるため、装着時に移動部439A,439Bとともに回転規制部433を押し子120から遠ざけることができ、装着が容易となって操作性が向上する。
また、装着具430が、押し子120が挿入される外筒110の開口部112の縁のフランジ113に係合するフランジ係合部434を有するため、押し子120の先端方向及び基端方向への移動により押し子120から受ける力に対抗でき、外筒110から外れ難くなり、安定した送液操作が可能となる。
また、環状部431が、環状部431の他の部位よりも曲げ剛性が低い変形許容部437を有するため、環状部431を、押し子120が挿通しやすいように容易に変形させることができ、操作性が向上する。
なお、突起部432A,432Bおよび羽部125A〜125Dの組合せは上述した形態に限らず、用途等に応じて組合せを変えることができる。例えば、第1実施形態および第2実施形態においても説明したように、突起部を1つとし、4つの羽部の全てに凸凹部を形成し、それぞれの羽部における凹部と凸部の間隔(ピッチ)を、異ならせることもできる。この場合、突起部と接触させる羽部を4つの羽部から選択可能となり、送液できる単位量を4通りから選択することが可能となる。
また、フランジ先端側爪部434B、フランジ基端側爪部434Aおよび案内板433A〜433Dの数および形状は、用途等に応じて適宜変更できる。
<第5実施形態>
本発明の第5実施形態に係るシリンジ500は、図24,25に示すように、外筒110と、外筒110内で当該外筒110の長手方向に沿って移動可能な押し子520と、外筒110に装着可能な装着具530とを備えている。なお、外筒110は、第1実施形態と同様であるため、同一の符号を付して説明を省略する。
押し子520は、図26に示すように、外筒110の長手方向に延びる押し子本体521と、押し子本体521の先端側に連結されるガスケット529とを備えている。押し子本体521は、先端側に設けられてガスケット529が連結される押し子先端部522と、基端側に設けられて操作者が指で押す、若しくは牽くことになる操作部523と、操作部523から押し子先端部522まで長尺に延在する押し子延在部524とから構成される。押し子延在部524は、外筒110の軸心周りに並ぶ4つの板状の羽部525A〜525Dを備えている。
4つの羽部525A〜525Dのうちの、外筒110の軸心を挟んで反対に位置する2つの羽部525A,525B(凸凹形成部)は、長手方向に並ぶ凸凹部526が形成されている。凸凹部526は凸部526Aおよび凹部526Bの繰り返し構造が等間隔で並んでいる。
羽部525C(ストッパー形成部)は、直線形状に等間隔で周期的に突出するストッパー用凸部527が形成されている。さらに他の1つの羽部525Dは、凹凸形状は特に形成されず、長手方向に直線的な形状となっている。なお、凸凹部526の形状は、第1実施形態における凸凹部126と同様である。凸部526Aが並ぶ間隔(ピッチ)と、ストッパー用凸部527が並ぶ間隔(ピッチ)は、同じであるが、一方が他方の整数倍であってもよく、または全く異なってもよい。押し子本体521は、材料は特に限定されないが、上述した外筒110に適用可能な材料を用いることができる。
装着具530は、図24,25に示すように、外筒110の長手方向と交差する方向から、外筒110のフランジ113を囲んで挟むように外筒110に装着可能な非連続的な環形状の環状部531と、外筒110に挿入される押し子520の凸凹部526と接触する2つの突起部532A,532Bと、押し子520の外筒110に対する回転を規制する回転規制部533と、フランジ113に係合するフランジ係合部534とを備えている。
装着具530は、さらに、指で環形状の内側方向へ押圧するための対の押込部538と、押込部538から内側に突出するストッパー用突起部539(突起部)と、押込部538と左右対称に繋がっている2つの押込部支持体537(変形許容部)と、環状部531の非連続となっている両端に設けられて、互いに連結可能な第1連結部535および第2連結部536とを備えている。
押込部538は、略長方形形状であるフランジ113の短辺側に位置し、したがって、押込部538から羽部525Cへ延びるストッパー用突起部539のある程度の長さを許容することができる。なお、押込部538は、押込部538から羽部525Cへ延びるストッパー用突起部539の長さを許容できるのであれば、長辺側に配置されてもよい。
押込部支持体537は、押込部538を挟むように形成され、押込部538よりも薄く、したがって曲げ剛性が低く柔軟な構造なっている。これにより、押込部538の押し込み操作が容易となるとともに、押込部支持体537を支点として、環状部531を、装着時に押し子520の羽部525A〜525Dの先端が隣り合う距離よりも大きく開き、環状部531の内側に押し子520および外筒110を収容することが可能である。
ストッパー用突起部539は、環状部531との接合部においてフランジ113と接触し、押し子520に向かって突出している。ストッパー用突起部539は、押込部538の中心541よりも環の周方向に偏った位置540から突出し、先端が、押込部538の中心541の正面の、ストッパー用凸部527が形成される羽部525Cに接するように位置する。すなわち、ストッパー用突起部539は、図24に示すように基端側から見て、羽部525Cに斜め方向から接するように突出している。さらに、ストッパー用突起部539は、図25に示すように、基端側へ向かって斜めに突出して形成されている。ストッパー用突起部539は、根本に切れ込み部541が形成されて厚みが薄くなっており、先端側および基端側へ撓みやすくなっている。
突起部532A,532Bは、図24,25に示すように、環状部531の内側に形成されており、押し子520の凸凹部526と接触可能であるとともに、押し子520から離れるように弾性的に撓むように変形して後退可能となっている。したがって、押し子520が外筒110内を進退移動する度に、突起部532A,532Bは変形し、複数の凸部526Aおよび凹部526Bと順次滑動して接触する。なお、突起部532A,532B自体は撓まない構造とし、突起部532A,532Bが設けられる環状部531が押し子520から離れる方向へ変形可能な構造としてもよい。
回転規制部533は、環状部531の内側に形成される4つの案内板533A〜533Dを備えている。装着具530が外筒110に装着された状態では、2つの案内板533A,533Bは、押し子520の羽部525Aを、外筒110の長手方向と直交する方向から挟むように所定の間隔を空けて平行に配置され、他の2つの案内板533C,533Dは、外筒110の長手方向と直交する方向から羽部525Bを挟むように所定の間隔を空けて平行に配置される。したがって、押し子520が外筒110内を進退移動するとき、案内板533A〜533Dは押し子520の外筒110に対する回転を規制し、押し子520の凸凹部526が、突起部532A,532Bから押し子520の回転方向にずれて脱落しないように押さえる壁として機能する。
フランジ係合部534は、フランジ113の先端側の面と接するとともに環状部531の湾曲形状に合わせて外側から内側に向かって突出するフランジ先端側爪部534Bを有しており、フランジ113の基端側の面と接する案内板533A〜533Dとの間にフランジ113を挟むことで、装着具530をフランジ113に固定できる。案内板533A〜533Dおよびフランジ先端側爪部534Bによって装着具530がフランジ113に固定されると、装着具530は、押し子520の先端方向及び基端方向への移動により押し子520から受ける力に対抗でき、外筒110から外れ難くなる。なお、案内板533A〜533Dおよびフランジ先端側爪部534Bの数や形状は、安定してフランジ113に係合できれば特に制限されない。
第1連結部535および第2連結部536は、互いに係合する第1爪部535Aおよび第2爪部536Aと、第1爪部535Aおよび第2爪部536Aが係合するために撓みやすくするための第1孔部535Bおよび第2孔部536Bを備えている。第1爪部535Aおよび第2爪部536Aが互いに係合することで、装着具530がフランジ113に押し子520を囲むように固定される。
次に、第5実施形態に係るシリンジ500の作用を説明する。
まず、装着具530を装着する前に、第1実施形態の場合と同様に、外筒110内に液体が収容され、押し子520が外筒110の内部の基端側に位置する状態、すなわち、押し子520を先端側に移動させることで流通口111から液体を吐出可能な状態の外筒110および押し子520を準備する。
次に、装着具530を装着するために、第1連結部535および第2連結部536が互いに離れるように、第1連結部535および第2連結部536の近傍を引っ張り、押込部支持体537を支点として環状部531を変形させ、押し子520および外筒110を環状部531の内側へ収容可能な状態とする。
次に、2つの案内板533A,533Bの間に羽部525Aを位置させ、かつ2つの案内板533C,533Dの間に羽部525Bを位置させることで、突起部532Aが羽部125Aに対向し、突起部532Bが羽部525Bに対向し、かつストッパー用突起部539が羽部525Cと対向するように位置する。
次に、環状部531を引っ張る力を弱めると、環状部531は元の状態に戻っていく。このとき、案内板533A〜533Dおよびフランジ先端側爪部534Bの間にフランジ113が挟み込まれるように位置合わせする。そして、第1爪部535Aおよび第2爪部536Aを合わせて係合させると、図27,28(A)に示すように、装着具530が、押し子520を囲むように完全に収容した状態で、外筒110に固定される。この状態となると、案内板533A〜533Dの間に羽部525A,525Bが挟まれ、突起部532A,532Bが、羽部525A,525Bの凹部526Bと当接する。そして、ストッパー用突起部539は、押し子520が先端側へ移動することで羽部525Cのストッパー用凸部527と接触可能な位置に配置される。
そして、送液を行うために、押し子520の操作部523を先端側へ押圧して押し子520を移動させると、ストッパー用突起部539が羽部525Cのストッパー用凸部527と接触する。押し子520がさらに移動すると、図28(B)に示すように、ストッパー用凸部527によってストッパー用突起部539に先端方向への外力が加わり、ストッパー用突起部539がストッパー用凸部527とともに移動しつつ、ストッパー用突起部539が切れ込み部541(図25を参照)を支点として撓む。ストッパー用突起部539の先端がフランジ113に接すると、ストッパー用突起部539はフランジ113の面に沿って真っ直ぐに伸びた状態となり、フランジ113によってこれ以上の先端方向への移動が制限されて完全に停止する。このとき、目的とする単位量が流通口111から送液されている。したがって、必要以上の送液を確実に抑制できる。
次の単位量を送液する際には、図29に示すように、押込部538のストッパー用突起部539が固定されている側を押すと、押込部支持体537が撓み、ストッパー用突起部539の先端が羽部525Cから周方向へ逸脱するように移動し、ロックが解除され、図30に示すように、ストッパー用突起部539は弾性的に元の形状に戻って基端側へ移動する。そして、押込部538の押圧を停止させると、ストッパー用突起部539は、係合していたストッパー用凸部527の基端側に配置され、再び押し子520の押し込みが可能な状態となる。なお、押込部538の押す位置は、ストッパー用突起部539をストッパー用凸部527から逸脱させることが可能であれば、特に限定されない。
また、押し子520の押し込み操作では、押圧力の変化をも感覚で認識することができる。すなわち、図28に示すように、押し子520の操作部523を先端側へ押圧して押し子520を移動させると、凹部526Bと接する突起部532A,532B(図27を参照)が徐々に凸凹部526上を滑って変形する。そして、突起部532A,532Bが凸部526Aと接する際に、突起部532A,532Bに最も負荷がかかって突起部532A,532Bの変形が最も大きくなる。このとき、押し子520にも抵抗力が作用するが、回転方向へのずれは案内板533A〜533Dによって抑えられ、また、押し子520を挟むように2つの突起部532A,532Bが設けられるため、対向する2つの突起部532A,532Bからの反対方向の抵抗力によって位置が釣り合い、横ずれ(長手方向と交差する方向のずれ)も抑制される。さらに押し子520を進めると、突起部532A,532Bは次の凹部526Bへ進んで突起部532A,532Bへの負荷は弱くなり、突起部532A,532Bは元の形状へ戻る。このとき、目的とする単位量が流通口111から送液されており、操作部523では押圧力の変化が指に伝わり、目盛114を視認せずとも送液したことを指の感覚で認識することができる。この後、必要に応じてさらに操作部523を押圧することで、突起部532A,532Bが凹部526B、凸部526Aの順番で順次接触しつつ滑動し、凹部526Bおよび凸部526Aを指の感覚で認識しつつ、目的とする単位量を流通口111から送液することができる。
以上のように、第5実施形態に係るシリンジ500によれば、内部に液体を充填可能な外筒110と、外筒110内で当該外筒110の長手方向に沿って移動可能な押し子520と、外筒110に装着可能な装着具530とを有するため、装着具530を、必要な場合にのみ選択的に容易に装着することができる。また、装着部は、押し子520の移動に伴い押し子520と接触して押し子520の移動を停止させるストッパー用突起部539、および押し子520と接して当該押し子520の外筒110に対する回転を規制する回転規制部533を備えるため、選択的に装着される形態であっても、回転規制部533によって押し子520の回転が規制されてストッパー用突起部539の押し子520に対する接触が確実に確保されて、押し子520を確実に停止させて必要以上の送液を確実に抑制し、目的量の送液を容易に行うことができる。
また、押し子520が、長手方向に複数並んでストッパー用突起部539と接触可能なストッパー用凸部527を有しており、装着具530が、ストッパー用突起部539が固定される押込部538を有し、ストッパー用突起部539が、押込部538を押圧することでストッパー用凸部527に対する接触位置から押し子520の周方向へ移動して押し子520の停止を解除させるため、押込部538を押す操作によって容易に押し子520の停止を解除させることが可能となり、操作性が向上する。
また、装着具530が、押込部538と隣接して押込部528よりも曲げ剛性が低い押込部支持体537を有するため、押込部538を押し込みやすくなり、操作性が向上する。
また、装着具530が、押し子520が挿入される外筒110の開口部の縁のフランジ113に係合するフランジ係合部534を有するため、装着具530が、押し子520の先端方向及び基端方向への移動により押し子520から受ける力に対抗でき、外筒110から外れ難くなり、安定した送液操作が可能となる。
なお、突起部532A,532Bは、必ずしも設けられなくてもよい。また、2つ以上(例えば4つ)の羽部(ストッパー形成部)に、間隔の異なるストッパー用凸部を設けることもできる。この場合、ストッパー用突起部539と接触させる羽部を4つの羽部から選択可能となり、送液を停止させる単位量を4通りから選択することが可能となる。
また、ストッパー用突起部539が羽部525Cから逸脱しやすいように、羽部525Cのストッパー用凸部527が形成される面を傾斜させて形成し、ストッパー用突起部539が押し込まれることで傾斜面に沿って滑るように逸脱する構造としてもよい。
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。例えば、突起部は、押し子の複数の凸部および凹部と順次滑動可能に接触することが好ましいが、必ずしも凸部および凹部から全く離れずに滑動する必要はなく、例えば突起部が凹部と接触しない構造も、本発明に含まれる。したがって、突起部は、少なくとも複数の凸部と順次滑動可能に接触することが好ましい。
また、上述した各実施形態に含まれる構成を、他の実施形態に適用してもよい。例えば、第3実施形態のような平板を環形状とする形態の装着具や、第4実施形態のような押し子の基端側から被せる形態の装着具に、第5実施形態に記載のストッパー用突起部を適用してもよい。また、当然に、第1実施形態や第2実施形態の装着具にストッパー用突起部を適用することもできる。また、第1〜3,5実施形態のように、非連続的な環形状の装着具を、第4実施形態のように、押し子の基端側から被せるように装着可能とすることもできる。
また、第1〜5実施形態の装着具は、外筒110のフランジ113の外側に係合しているが、例えば装着具から外筒110の内側に延びる係合部を形成し、この係合部がフランジ113(外筒110)の内側に係合する構造とすることもできる。このような係合部は、例えば、外筒110の内側面に接するように周方向に複数形成され、外筒110の内側に差し込まれることで弾性的に変形し、反発する弾性力によって外管110の内面に強固に係合される。このような係合部は、フランジ113の内縁に押し子120の抜け落ちを抑制するための環状の突出部が形成される場合に特に有効であるが、突出部が形成されずに係合部の弾性力のみで係合されてもよい。
さらに、本出願は、2012年4月24日に出願された日本特許出願番号2012−98862号に基づいており、それらの開示内容は、参照され、全体として、組み入れられている。
100,200,300,400,500 シリンジ、
110 外筒、
111 開口部、
113 フランジ、
120,520 押し子、
123, 523 操作部、
125A,125B,525A,525B 羽部(凸凹形成部)、
126A,526A 凸部、
126B,526B 凹部、
130,230,330,430,530 装着具、
131,231,431,531 環状部、
132A,132B,232A,232B,332A,332B,432A,432B,532A,532B 突起部、
133,233,333,433,533 回転規制部、
133A〜133D,233A〜233D,333A〜333H,433A〜433D,533A〜533D 案内板、
134,334,434,534 フランジ係合部、
135,335,535 第1連結部、
136,336,536 第2連結部、
137,337,440 変形許容部、
231A 基端側本体部、
231B 先端側本体部、
237 接続部変形許容部、
240 本体係合部、
331 平板部(環状部)、
438A,438B 押圧部、
439A,439B 移動部、
527 ストッパー用凸部(凸部)、
525C 羽部(ストッパー形成部)、
537 押込部支持体(変形許容部)、
538 押込部、
539 ストッパー用突起部(突起部)。

Claims (11)

  1. 内部に液体を充填可能な外筒と、
    前記外筒内で当該外筒の長手方向に沿って移動可能であり、長手方向に並ぶ複数の凹部および凸部が形成された押し子と、
    前記外筒に装着可能な環形状の環状部、前記押し子の移動に伴い少なくとも前記複数の凸部に対して順次滑動可能または当該凸部を停止可能に接触する突起部、および前記押し子と接して当該押し子の前記外筒に対する回転を規制する回転規制部を備える装着具と、を有し、
    前記環状部は、前記外筒の長手方向と交差する方向から当該外筒または前記押し子に被せて当該外筒に装着可能な非連続的な環形状に形成され、
    前記環状部は、環形状に変形させることで前記外筒に装着可能な平板形状の平板部であるシリンジ。
  2. 前記装着具は、非連続的となる両端部に互いに連結可能な第1連結部および第2連結部を有する請求項に記載のシリンジ。
  3. 前記回転規制部は、前記押し子を前記外筒の長手方向と直交する方向から挟むように形成される対をなす案内板を有する請求項1または2に記載のシリンジ。
  4. 前記対をなす案内板は、前記装着具を装着する際に当該装着具の変形により互いに離間した状態から前記押し子を挟むように近接する請求項に記載のシリンジ。
  5. 前記装着具は、前記押し子が挿入される前記外筒の開口部の縁のフランジに係合するフランジ係合部を有する請求項1〜のいずれか1項に記載のシリンジ。
  6. 前記装着具は、前記外筒のフランジの開口部側に配置される基端側本体部と、フランジの開口部側の反対に配置される先端側本体部と、前記先端側本体部および基端側本体部を繋ぐ接続部と、前記先端側本体部および基端側本体部を互いに連結可能な本体係合部と、を有する請求項1〜のいずれか1項に記載のシリンジ。
  7. 内部に液体を充填可能な外筒と、
    前記外筒内で当該外筒の長手方向に沿って移動可能であり、長手方向に並ぶ複数の凹部および凸部が形成された押し子と、
    前記外筒に装着可能な環形状の環状部、前記押し子の移動に伴い少なくとも前記複数の凸部に対して順次滑動可能または当該凸部を停止可能に接触する突起部、および前記押し子と接して当該押し子の前記外筒に対する回転を規制する回転規制部を備える装着具と、を有し、
    前記環状部は、前記押し子の基端方向から当該押し子を挿通させて前記外筒に装着可能な環形状に形成され、
    前記環状部は、
    対向して位置する対の押圧部と、
    前記対の押圧部の間に形成されて当該対の押圧部を互いに近接させるように押圧することで互いに離れるように移動する対の移動部と、を有するシリンジ。
  8. 前記突起部は、前記押し子の移動に伴い前記押し子と接触して前記押し子の移動を停止させるストッパー用突起部である請求項1〜7のいずれか1項に記載のシリンジ。
  9. 前記凸部は、前記ストッパー用突起部と接触可能なストッパー用凸部であり、
    前記装着具は、前記ストッパー用突起部が固定される押込部を有し、
    前記ストッパー用突起部は、前記押込部を押圧することで前記ストッパー用凸部に対する接触位置から前記押し子の周方向へ移動して当該押し子の停止を解除させる、請求項に記載のシリンジ。
  10. 前記押し子は、前記複数の凹部および凸部が当該押し子の長手方向に並ぶ凸凹形成部を、当該押し子の軸線回りに並んで複数有し、
    前記各々の凸凹形成部によって前記凹部および凸部のピッチが異なる請求項1〜のいずれか1項に記載のシリンジ。
  11. 請求項1〜1のいずれか1項に記載の装着具。
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