JP6171441B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、窒化物系化合物半導体を用いた半導体装置の製造方法に関する。
GaN、AlN、InNやこれらの混晶等からなる窒化物系化合物半導体は、広いエネルギーバンドギャップを有する材料であり、高出力電子デバイスや短波長発光デバイス等に用いられている。高出力電子デバイスとしては、電界効果型トランジスタ、特に高電子移動度トランジスタ(HEMT:High Electron Mobility Transistor)に関する技術開発が行われており、その高周波用途への適用も検討されている。
窒化物系化合物半導体を用いた典型的な電界効果トランジスタでは、例えば、AlGaN層上に形成されたGaN層にゲートリセスを形成し、このゲートリセス内のAlGaN層上にゲート電極が形成される。このようなトランジスタでは、ゲート電極をT字型とし、AlGaN層に接する部分のゲート電極を微細化することで、高周波特性を向上することができる。
従来は、GaN層にゲートリセスを形成し、ゲートリセス内のAlGaN層に達する開口部を有するレジスト膜を形成した後、T字型のゲート電極をリフトオフすることにより、上述のトランジスタ構造が実現されていた。
国際公開第2006/080109号パンフレット
Akira Endoh et al., "High fT 50-nm-Gate Lattice-Matched InAlAs/InGaAs HEMTs", Proceedings of 12th International Conference on Indium Phosphide and Related Materials, pp. 87-90 (2000) Akira Endoh et al., "Fabrication Technology and Device Performance of Sub-50-nm-Gate InP-Based HEMTs", Proceedings of 13th International Conference on Indium Phosphide and Related Materials, pp. 448-451 (2001)
しかしながら、上述の方法により形成したゲート電極は、特に高周波特性向上のために微細化すると、下地に接する面積が小さくなって構造的な強度が低下してしまう。このため、リフトオフ時や後工程の処理の際に倒れてしまい、製造歩留まりが低下することがあった。
InP系トランジスタにおいては、シリコン酸化膜をマスクにしてInGaAsキャップ層をウェットエッチングしてゲートリセスを形成した後、このシリコン酸化膜によってゲート電極を補強する技術が知られている。
しかしながら、GaN系トランジスタでは、GaNをウェットエッチングすることが非常に困難で、また、ドライエッチングではシリコン酸化膜に対して十分なエッチング選択比が得られないため、InP系トランジスタと同様の製造プロセスを適用できなかった。
本発明の目的は、窒化物系化合物半導体を用いたトランジスタの製造歩留まりを向上しうる半導体装置の製造方法を提供することにある。
実施形態の一観点によれば、半導体基板上に、電子走行層を形成する工程と、前記電子走行層上に、AlGaN又はInAlNよりなる電子供給層を形成する工程と、前記電子供給層上に、GaNよりなる第1の保護層を形成する工程と、前記第1の保護層上に、InAlNよりなる第2の保護層を形成する工程と、前記第2の保護層に、前記第1の保護層に達する第1の開口部を形成する工程と、前記第1の開口部が形成された前記第2の保護層をマスクとして、前記第1の保護層を等方的にエッチングし、前記第1の保護層に、前記電子供給層に達し、前記第1の開口部よりも開口径の大きい第2の開口部を形成する工程と前記第1の開口部及び前記第2の開口部を介して前記電子供給層に接続され、前記第2の保護層上に延在するゲート電極を形成する工程とを有し、前記第1の開口部を形成する工程では、塩素系ガスを含むエッチングガスを用いて、前記第2の保護層をドライエッチングし、前記第2の開口部を形成する工程では、塩素系ガスと弗素系ガスとを含むエッチングガスを用いて、前記第1の保護層をドライエッチングすることを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
開示の半導体装置の製造方法によれば、ゲート電極の構造的な強度を高めることができ、製造歩留まりを向上することができる。
図1は、第1実施形態による半導体装置の構造を示す概略断面図である。 図2は、第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。 図3は、第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。 図4は、第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。 図5は、第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その4)である。 図6は、第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その5)である。 図7は、第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その6)である。 図8は、第2実施形態による半導体装置の構造を示す概略断面図である。 図9は、第2実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。 図10は、第2実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。 図11は、第2実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。 図12は、第2実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その4)である。 図13は、第2実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その5)である。 図14は、第2実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その6)である。
[第1実施形態]
第1実施形態による半導体装置及びその製造方法について図1乃至図7を用いて説明する。
図1は、本実施形態による半導体装置の構造を示す概略断面図である。図2乃至図7は、本実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
はじめに、本実施形態による半導体装置の構造について図1を用いて説明する。
SiC基板10上には、i−GaN電子走行層12、i−AlGaNスペーサ層14、n−AlGaN電子供給層16、n−GaN第1保護層22及びn−InAlN第2保護層24が形成されている。n−AlGaN電子供給層16上には、ソース電極34及びドレイン電極36が形成されている。ソース電極34とドレイン電極36との間の領域のn−InAlN第2保護層24には、開口部42が設けられている。n−GaN第1保護層22には、開口部42に接続され、開口部42よりも開口径の大きい開口部44が設けられている。開口部44の周囲には、n−InAlN第2保護層24が庇状に張り出している。開口部42,44内には、n−InAlN第2保護層24下に空洞52が残存するように、n−InAlN第2保護層24上に延在するゲート電極54が形成されている。
このように、本実施形態による半導体装置は、n−GaN第1保護層22上に、n−InAlN第2保護層24を有している。InAlNは、GaNに対してエッチング選択性を有する材料である。ここで、n−InAlN第2保護層24を形成するInAlNは、InAl1−xNとして、In組成xを、0≦x≦1の範囲とすることができる。すなわち、n−InAlN第2保護層24は、InAlN(0<x<1)としてもよいし、AlN(x=0)としてもよいし、InN(x=1)としてもよい。なお、n−InAlN第2保護層24をAlNにより形成することには、2次元電子ガスを増大してオン抵抗を低減する効果がある。
n−GaN第1保護層22を形成するGaNに対してエッチング選択性を有するInAlNによりn−InAlN第2保護層24を形成することは、後述する製造方法にて詳細に説明するように、いわゆるゲートリセス構造を形成するうえで有用である。
また、n−InAlN第2保護層24に形成する開口部42の幅を開口部44の幅よりも狭くすることで、n−GaN第1保護層22にゲートリセスを形成しつつ、n−InAlN第2保護層24によってゲート電極54を支持することができる。これにより、ゲート電極54を構造的に補強することができ、ゲート電極54の倒れを防止することができる。
次に、本実施形態による半導体装置の製造方法について図2乃至図7を用いて説明する。
まず、SiC基板10上に、例えばMOCVD法によりi−GaN層をエピタキシャル成長し、i−GaN電子走行層12を形成する。なお、i−GaN電子走行層12の下地となる基板は、i−GaN電子走行層12を含む化合物半導体積層構造をエピタキシャル成長しうる基板であればよく、SiC基板10のほか、サファイヤ基板やシリコン基板等の他の基板を用いてもよい。
次いで、i−GaN電子走行層12上に、例えばMOCVD法によりi−AlGaN層をエピタキシャル成長し、i−AlGaNスペーサ層14を形成する。
次いで、i−AlGaNスペーサ層14上に、例えばMOCVD法によりn−AlGaN層をエピタキシャル成長し、n−AlGaN電子供給層16を形成する。
次いで、n−AlGaN電子供給層16上に、例えばMOCVD法によりn−GaN層をエピタキシャル成長し、n−GaN第1保護層22を形成する。
次いで、n−GaN第1保護層22上に、例えばMOCVD法によりn−InAlN層をエピタキシャル成長し、n−InAlN第2保護層24を形成する(図2(a))。
次いで、n−InAlN第2保護層24上に、フォトリソグラフィ技術を用いて、ソース領域及びドレイン領域となる領域に開口部28を有するレジスト膜26を形成する(図2(b))。
次いで、レジスト膜26をマスクとして、n−InAlN第2保護層24及びn−GaN第1保護層22をエッチングする。これにより、n−InAlN第2保護層24及びn−GaN第1保護層22に、n−AlGaN電子供給層16に達する開口部30を形成する(図3(a))。n−InAlN第2保護層24及びn−GaN第1保護層22のエッチングには、例えば、BCl(三塩化硼素)ガス、Cl(塩素)ガス等を用いたドライエッチングを適用することができる。
次いで、全面に、例えば蒸着法により、Ta膜とAl膜とを堆積し、Al膜/Ta膜の積層膜よりなる導電膜32を形成し、開口部30内に導電膜32を埋め込む(図3(b))。
次いで、不要部分の導電膜32をレジスト膜26とともにリフトオフし、開口部30内のn−AlGaN電子供給層16上に導電膜32よりなるソース電極34及びドレイン電極36形成する(図4(a))。
なお、導電膜32のリフトオフに用いるレジスト膜は、レジスト膜26を剥離した後に改めて形成したレジスト膜26とは別のレジスト膜であってもよい。また、ソース電極34及びドレイン電極36は、必ずしもn−AlGaN電子供給層16上に形成する必要はなく、n−GaN第1保護層22上に形成してもよいし、n−InAlN第2保護層24上に形成してもよい。
次いで、400℃〜1000℃の温度範囲、例えば550℃で熱処理を行い、ソース電極34及びドレイン電極36をn−AlGaN電子供給層16に対してオーミック接触させる。
次いで、電子線描画技術を用いて、ゲート電極のコンタクト領域となる領域に開口部40を有するレジスト膜38を形成する(図4(b))。
次いで、レジスト膜38をマスクとして、n−InAlN第2保護層24をエッチングする。これにより、n−InAlN第2保護層24に、n−GaN第1保護層22に達する開口部42を形成する(図5(a))。
n−InAlN第2保護層24のエッチングには、塩素系ガスを用いたドライエッチングを適用することができる。例えば、エッチングガスにBClガス用い、RFパワーを20W、エッチング圧力を2Paとすることで、1.8nm/min程度の低速でn−InAlN第2保護層24をエッチングすることが可能であり、制御性を向上することができる。
n−InAlN第2保護層24の組成がAlNの場合、エッチングガスには、InAlNの場合と同様のBClガスを用いてもよいが、ClガスにSF(六弗化硫黄)ガスなどの弗素系ガスを混合した混合ガスを用いてもよい。エッチングガスにClガス及びSFガスを用い、RFパワーを20W、エッチング圧力を2Paとすることで、1.5nm/min程度の低速でAlNよりなる第2保護層24をエッチングすることができる。
次いで、レジスト膜38マスクとして、n−GaN第1保護層22を、n−InAlN第2保護層24及びn−AlGaN電子供給層16に対して選択的にエッチングする。これにより、n−GaN第1保護層22に、n−AlGaN電子供給層16に達する開口部44を形成する(図5(b))。
n−GaN第1保護層22のエッチングには、塩素系ガスと弗素系ガスとの混合ガスを用いたドライエッチングを適用することができる。塩素系ガスとしては、塩素(Cl)、四塩化ケイ素(SiCl)等を適用可能であり、弗素系ガスとしては、六弗化硫黄(SF)、四弗化炭素(CF)、トリフルオロメタン(CHF)等を適用可能である。
例えば、エッチングガスに塩素(Cl)と六弗化硫黄(SF)との混合ガスを用い、RFパワーを20W、エッチング圧力を5Pa〜10Pa程度とすることで、1.0nm/min程度の低速且つ等方的なエッチングが可能である。エッチング圧力を5Paとした実験例では、GaNのエッチングレートが0.6nm/minであったのに対し、InAlNのエッチングレートはほぼゼロであった。InAlNでは、20分間エッチングしても微分干渉及びAFMで段差を測定することができなかった。このことから、上記条件によれば、InAlNに対して極めて高い選択比でGaNをエッチングできることが判る。
また、Clのガス流量を20sccm、SFのガス流量を10sccm、RFパワーを20W、圧力を2Paとした場合について、GaNとAlGaNとのエッチングレートを比較したところ、以下のような結果が得られた。すなわち、GaNのエッチングレートが1.82nm/minであったのに対して、Al0.1GaNでは1.51nm/min(選択比1.2)、Al0.2GaNでは1.04nm/min(選択比1.7)、Al0.3GaNでは0.75nm/min(選択比2.4)であった。このように、上記条件によれば、GaNをAlGaNに対しても選択的にエッチングすることも可能である。
なお、同じエッチング条件でSiOに対するGaNのエッチング選択比を確認したところ、約1であった。すなわち、GaNは、SiOに対して選択的にエッチングすることはできない。
上述のエッチング条件を用いたn−GaN第1保護層22のエッチングは等方的に進行するため、開口部44の開口幅は、開口部42の開口幅よりも広くなる。これにより、n−InAlN第2保護層24が開口部44の周囲に庇状に張り出した形状となる。
次いで、例えばアッシングにより、レジスト膜38を除去する(図6(a))。
次いで、フォトリソグラフィ技術を用いて、ゲート電極54の形成領域に開口部48を有するレジスト膜46を形成する(図6(b))。
次いで、全面に、例えば蒸着法により、Ni膜とAu膜とを堆積し、Au/Ni膜の積層膜よりなる導電膜50を形成し、開口部42,44,48内に導電膜50を埋め込む。この際、開口部44の開口幅は開口部42の開口幅よりも広く、開口部44の周囲にはn−InAlN第2保護層24が庇状に張り出しているため、n−InAlN第2保護層24下の開口部44には空洞52が残存する(図7(a))。
次いで、不要部分の導電膜50をレジスト膜46とともにリフトオフし、開口部44内においてn−AlGaN電子供給層16に接し、n−InAlN第2保護層24上に延在するゲート電極54を形成する(図7(b))。
ゲート電極54は、n−InAlN第2保護層24に形成された開口部42の内壁に接して形成されるため、n−InAlN第2保護層24によって支持される。これにより、ゲート電極54を構造的に補強することができ、リフトオフ時や後工程においてゲート電極54が倒れるのを防止することができる。
このように、本実施形態によれば、n−GaN第1保護層22上にn−InAlN第2保護層24を形成するので、n−InAlN第2保護層24をマスクとしてn−GaN第1保護層22のリセスエッチングを行うことができる。
また、n−GaN第1保護層22のリセスエッチングに、塩素系ガスと弗素系ガスとの混合ガスを用いたドライエッチングを適用することで、n−InAlN第2保護層24に対して選択的且つ等方的に、n−GaN第1保護層22をエッチングすることができる。これにより、n−GaN第1保護層22の開口部44の開口径をn−InAlN第2保護層24の開口部42の開口径よりも容易に大きくすることができる。
また、開口部44の内壁に接してゲート電極54を形成することにより、ゲート電極54を構造的に補強することができる。これにより、ゲート電極54の倒れを防止することができ、製造歩留まりを向上することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態による半導体装置及びその製造方法について図8乃至図14を用いて説明する。図1乃至図7に示す第1実施形態による半導体装置と同様の構成要素には同一の符号を付し説明を省略し或いは簡潔にする。
図8は、本実施形態による半導体装置の構造を示す概略断面図である。図9乃至図14は、本実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
本実施形態による半導体装置は、スペーサ層及び電子供給層の構成材料が異なるほかは、第1実施形態による半導体装置と同様である。すなわち、本実施形態による半導体装置は、図8に示すように、i−AlGaNスペーサ層14の代わりにi−AlNスペーサ層18を有し、n−AlGaN電子供給層16の代わりにn−InAlN電子供給層20を有している。
n−InAlN電子供給層20を形成するInAlNは、n−InAlN第2保護層24を形成するInAlNの場合と同様、InAl1−xNとして、In組成xを、0≦x<1の範囲とすることができる。すなわち、n−InAlN電子供給層20は、InAlN(0<x<1)としてもよいし、AlN(x=0)としてもよいし、InN(x=1)としてもよい。
InAlNによりn−InAlN第2保護層24及びn−InAlN電子供給層20を形成することは、後述する製造方法にて詳細に説明するように、いわゆるゲートリセス構造を形成するうえで有用である。
また、n−InAlN第2保護層24に形成する開口部42の幅を開口部44の幅よりも狭くすることで、n−GaN第1保護層22にゲートリセスを形成しつつ、n−InAlN第2保護層24によってゲート電極54を支持することができる。これにより、ゲート電極54を構造的に補強することができ、ゲート電極54の倒れを防止することができる。
次に、本実施形態による半導体装置の製造方法について図9乃至図14を用いて説明する。
まず、SiC基板10上に、例えばMOCVD法によりi−GaN層をエピタキシャル成長し、i−GaN電子走行層12を形成する。
次いで、i−GaN電子走行層12上に、例えばMOCVD法によりi−AlN層をエピタキシャル成長し、i−AlNスペーサ層18を形成する。
次いで、i−AlNスペーサ層18上に、例えばMOCVD法によりn−InAlN層をエピタキシャル成長し、n−InAlN電子供給層20を形成する。
次いで、n−InAlN電子供給層20上に、例えばMOCVD法によりn−GaN層をエピタキシャル成長し、n−GaN第1保護層22を形成する。
次いで、n−GaN第1保護層22上に、例えばMOCVD法によりn−InAlN層をエピタキシャル成長し、n−InAlN第2保護層24を形成する(図9(a))。
次いで、n−InAlN第2保護層24上に、フォトリソグラフィ技術を用いて、ソース領域及びドレイン領域となる領域に開口部28を有するレジスト膜26を形成する(図9(b))。
次いで、レジスト膜26をマスクとして、n−InAlN第2保護層24及びn−GaN第1保護層22をエッチングする。これにより、n−InAlN第2保護層24及びn−GaN第1保護層22に、n−InAlN電子供給層20に達する開口部30を形成する(図10(a))。
次いで、全面に、例えば蒸着法により、Ta膜とAl膜とを堆積し、Al膜/Ta膜の積層膜よりなる導電膜32を形成し、開口部30内に導電膜32を埋め込む(図10(b))。
次いで、不要部分の導電膜32をレジスト膜26とともにリフトオフし、開口部30内のn−InAlN電子供給層20上に導電膜32よりなるソース電極34及びドレイン電極36形成する(図11(a))。
なお、導電膜32のリフトオフに用いるレジスト膜は、レジスト膜26を剥離した後に改めて形成したレジスト膜26とは別のレジスト膜であってもよい。また、ソース電極34及びドレイン電極36は、必ずしもn−InAlN電子供給層20上に形成する必要はなく、n−GaN第1保護層22上に形成してもよいし、n−InAlN第2保護層24上に形成してもよい。
次いで、400℃〜1000℃の温度範囲、例えば550℃で熱処理を行い、ソース電極34及びドレイン電極36をn−InAlN電子供給層20に対してオーミック接触させる。
次いで、電子線描画技術を用いて、ゲート電極のコンタクト領域となる領域に開口部40を有するレジスト膜38を形成する(図11(b))。
次いで、レジスト膜38をマスクとして、n−InAlN第2保護層24をエッチングする。これにより、n−InAlN第2保護層24に、n−GaN第1保護層22に達する開口部42を形成する(図12(a))。n−InAlN第2保護層24のエッチング条件は、第1実施形態の場合と同様である。
次いで、レジスト膜38マスクとして、n−GaN第1保護層22を、n−InAlN第2保護層24及びn−InAlN電子供給層20に対して選択的にエッチングする。これにより、n−GaN第1保護層22に、n−InAlN電子供給層20に達する開口部44を形成する(図12(b))。n−GaN第1保護層22のエッチング条件は、第1実施形態の場合と同様である。
本実施形態による半導体装置では、n−GaN第1保護層22の下地の電子供給層20が、GaNに対して大きなエッチング選択比が得られるInAlNにより形成しているため、電子供給層20に与えるエッチングダメージを大幅に抑制することができる。
上述のエッチング条件を用いたn−GaN第1保護層22のエッチングは、等方的に進行するため、開口部44の開口幅は、開口部42の開口幅よりも広くなる。これにより、n−InAlN第2保護層24が開口部44の周囲に庇状に張り出した形状となる。
次いで、例えばアッシングにより、レジスト膜38を除去する(図13(a))。
次いで、フォトリソグラフィ技術を用いて、ゲート電極54の形成領域に開口部48を有するレジスト膜46を形成する(図13(b))。
次いで、全面に、例えば蒸着法により、Ni膜とAu膜とを堆積し、Au/Ni膜の積層膜よりなる導電膜50を形成し、開口部42,44,48内に導電膜50を埋め込む。この際、開口部44の開口幅は開口部42の開口幅よりも広く、開口部44の周囲にはn−InAlN第2保護層24が庇状に張り出しているため、n−InAlN第2保護層24下の開口部44には空洞52が残存する(図14(a))。
次いで、不要部分の導電膜50をレジスト膜46とともにリフトオフし、開口部44内においてn−InAlN電子供給層20に接し、n−InAlN第2保護層24上に延在するゲート電極54を形成する(図14(b))。
ゲート電極54は、n−InAlN第2保護層24に形成された開口部42の内壁に接して形成されるため、n−InAlN第2保護層24によって支持される。これにより、ゲート電極54を構造的に補強することができ、リフトオフ時や後工程においてゲート電極54が倒れるのを防止することができる。
このように、本実施形態によれば、n−GaN第1保護層22上にn−InAlN第2保護層24を形成するので、n−InAlN第2保護層24をマスクとしてn−GaN第1保護層22のリセスエッチングを行うことができる。
また、n−GaN第1保護層22のリセスエッチングに、塩素系ガスと弗素系ガスとの混合ガスを用いたドライエッチングを適用することで、n−InAlN第2保護層24に対して選択的且つ等方的に、n−GaN第1保護層22をエッチングすることができる。これにより、n−GaN第1保護層22の開口部44の開口径をn−InAlN第2保護層24の開口部42の開口径よりも容易に大きくすることができる。
また、電子供給層20をInAlNにより形成することにより、n−GaN第1保護層22のリセスエッチングを電子供給層20に対しても高いエッチング選択比をもって実行することができる。これにより、電子供給層20に導入されるダメージを低減することができる。
また、開口部42の内壁に接してゲート電極54を形成することにより、ゲート電極54を構造的に補強することができる。これにより、ゲート電極54の倒れを防止することができ、製造歩留まりを向上することができる。
[変形実施形態]
上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態に記載した半導体装置の構造、構成材料、製造条件等は、一例を示したものにすぎず、当業者の技術常識等に応じて適宜修正や変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、電子をキャリアとするトランジスタを例にして説明したが、正孔をキャリアとするトランジスタにおいても同様に適用することができる。この場合、n型の各半導体層の導電型をp型とすればよい。
また、上記第1実施形態では、スペーサ層14をi−AlGaNにより形成したが、i−AlNにより形成してもよい。
また、上記第2実施形態では、スペーサ層18をi−AlNにより形成したが、i−AlGaNにより形成してもよい。
10…SiC基板
12…i−GaN電子走行層
14…i−AlGaNスペーサ層
16…n−AlGaN電子供給層
18…i−AlNスペーサ層
20…n−InAlN電子供給層
22…n−GaN第1保護層
24…n−InAlN第2保護層24
26,38,46…レジスト膜
28,30,40,42,44,48…開口部
32,50…導電膜
34…ソース電極
36…ドレイン電極
52…空洞
54…ゲート電極

Claims (3)

  1. 半導体基板上に、電子走行層を形成する工程と、
    前記電子走行層上に、AlGaN又はInAlNよりなる電子供給層を形成する工程と、
    前記電子供給層上に、GaNよりなる第1の保護層を形成する工程と、
    前記第1の保護層上に、InAlNよりなる第2の保護層を形成する工程と、
    前記第2の保護層に、前記第1の保護層に達する第1の開口部を形成する工程と、
    前記第1の開口部が形成された前記第2の保護層をマスクとして、前記第1の保護層を等方的にエッチングし、前記第1の保護層に、前記電子供給層に達し、前記第1の開口部よりも開口径の大きい第2の開口部を形成する工程と
    前記第1の開口部及び前記第2の開口部を介して前記電子供給層に接続され、前記第2の保護層上に延在するゲート電極を形成する工程とを有し、
    前記第1の開口部を形成する工程では、塩素系ガスを含むエッチングガスを用いて、前記第2の保護層をドライエッチングし、
    前記第2の開口部を形成する工程では、塩素系ガスと弗素系ガスとを含むエッチングガスを用いて、前記第1の保護層をドライエッチングする
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第2の開口部を形成する工程において、前記塩素系ガスは、塩素ガスであり、前記弗素系ガスは、六弗化硫黄ガスである
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1の開口部を形成する工程において、前記エッチングガスは、三塩化硼素ガスである
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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