JP6169266B2 - エレベータ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、かごの上下に非常止め装置が搭載されているエレベータ装置に関するものである。
従来のエレベータの非常停止装置では、かごの上枠に上部制動機構が収納され、かごの下枠に下部制動機構が収納されている。調速機ロープは、上部制動機構のレバーに結合されている。下部制動機構は、連結棒を介して上部制動機構に連結されている。このため、調速機ロープが把持されて上部制動機構のレバーが操作されると、下部制動機構のレバーも操作され、上部制動機構及び下部制動機構が同時に作動する。これにより、上部制動機構及び下部制動機構を小型化することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開平1−299179号公報
上記のような従来のエレベータの非常停止装置では、上部制動機構及び下部制動機構を同時に作動させるために、連結棒の長さを現場で正確に調整する必要があり、据付作業が難しく、作業性が低い。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、現場での作業性を向上させつつ、下部非常止め装置及び上部非常止め装置をより確実に作動させることができるエレベータ装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータ装置は、昇降体、昇降体の下部に搭載されている下部非常止め装置、昇降体の上部に搭載されている上部非常止め装置、昇降路内に敷設されており、昇降体の昇降に伴って循環移動する調速機ロープ、下部非常止め装置に設けられており、調速機ロープにより引き上げられることによって下部非常止め装置を作動させる下部引上レバー、上部非常止め装置に設けられており、調速機ロープにより引き上げられることによって上部非常止め装置を作動させる上部引上レバー、及び昇降体の過大速度での走行の有無を監視し、昇降体の走行速度が過大速度に達すると、調速機ロープを把持して下部非常止め装置及び上部非常止め装置を作動させる調速機を備え、下部引上レバーと調速機ロープとの間には、下部弾性体が設けられており、上部引上レバーと調速機ロープとの間には、上部弾性体が設けられている。
また、この発明に係るエレベータ装置は、昇降体、昇降体の下部に搭載されている下部非常止め装置、昇降体の上部に搭載されている上部非常止め装置、昇降路内に敷設されており、昇降体の昇降に伴って循環移動する調速機ロープ、下部非常止め装置に設けられており、調速機ロープにより引き上げられることによって下部非常止め装置を作動させる下部引上レバー、上部非常止め装置に設けられており、調速機ロープにより引き上げられることによって上部非常止め装置を作動させる上部引上レバー、及び昇降体の過大速度での走行の有無を監視し、昇降体の走行速度が過大速度に達すると、調速機ロープを把持して下部非常止め装置及び上部非常止め装置を作動させる調速機を備え、調速機ロープと、下部引上レバー及び上部引上レバーのいずれか一方との間に弾性体が設けられており、下部非常止め装置が作動するまでの下部引上レバーの回転ストロークと上部非常止め装置が作動するまでの上部引上レバーの回転ストロークとが予め異なっている。
この発明のエレベータ装置は、現場での作業性を向上させつつ、下部非常止め装置及び上部非常止め装置をより確実に作動させることができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。 図1のかごを拡大して示す正面図である。 図1の下部非常止め装置の要部を拡大して示す正面図である。 図3のIV−IV線に沿う断面図である。 図3の下部非常止め装置の作動時の状態を示す正面図である。 図5のVI−VI線に沿う断面図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータ装置のかごを示す正面図である。 図7の下部引上レバー及び上部引上レバーを示す平面図である。 図7の下部引上レバー及び上部引上レバーの初期角度が異なっている場合を示す正面図である。 図9の上部引上レバーが作動位置まで回転した状態を示す正面図である。 図10の下部引上レバーが作動位置まで回転した状態を示す正面図である。 この発明の実施の形態3によるエレベータ装置のかごを示す正面図である。 図12の下部引上レバー及び上部引上レバーの初期角度が異なっている場合を示す正面図である。 図13の下部引上レバーが作動位置まで回転した状態を示す正面図である。 図14の上部引上レバーが作動位置まで回転した状態を示す正面図である。 この発明の実施の形態4によるエレベータ装置のかごを示す正面図である。 図16の下部非常止め装置及び上部非常止め装置が作動した状態を示す正面図である。 この発明の実施の形態5によるエレベータ装置のかごを示す正面図である。 図18の上部引上レバーが作動位置まで回転した状態を示す正面図である。 図19の下部引上レバーが作動位置まで回転した状態を示す正面図である。 この発明の実施の形態6によるエレベータ装置のかごを示す正面図である。 この発明の実施の形態7によるエレベータ装置のかごを示す正面図である。 図22の下部引上レバーが作動位置まで回転した状態を示す正面図である。 図23の上部引上レバーが作動位置まで回転した状態を示す正面図である。 この発明の実施の形態8によるエレベータ装置のかごを示す正面図である。 この発明の実施の形態9によるエレベータ装置のかごを示す正面図である。 この発明の実施の形態10によるエレベータ装置のかごを示す正面図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。図において、昇降路1の上部には、機械室2が設けられている。機械室2には、巻上機(駆動装置)3、そらせ車4、及び制御装置5が設置されている。巻上機3は、駆動シーブ6、駆動シーブ6を回転させる巻上機モータ(図示せず)、及び駆動シーブ6の回転を制動する巻上機ブレーキ(図示せず)を有している。
駆動シーブ6及びそらせ車4には、懸架体7が巻き掛けられている。懸架体7としては、複数本のロープ又は複数本のベルトが用いられている。懸架体7の第1の端部には、昇降体であるかご8が接続されている。懸架体7の第2の端部には、釣合おもり9が接続されている。
かご8及び釣合おもり9は、懸架体7により昇降路1内に吊り下げられており、巻上機3の駆動力により昇降路1内を昇降する。制御装置5は、巻上機3の回転を制御することにより、設定した速度でかご8を昇降させる。
昇降路1内には、かご8の昇降を案内する一対のかごガイドレール10と、釣合おもり9の昇降を案内する一対の釣合おもりガイドレール11とが設置されている。昇降路1の底部には、かご緩衝器12及び釣合おもり緩衝器13が設置されている。かご緩衝器12は、昇降路1の底部へのかご8の衝突の衝撃を緩和する。同様に、釣合おもり緩衝器13は、昇降路1の底部への釣合おもり9の衝突の衝撃を緩和する。
かご8の下部には、下部非常止め装置14が搭載されている。かご8の上部には、上部非常止め装置15が搭載されている。下部非常止め装置14及び上部非常止め装置15は、かごガイドレール10を把持してかご8を非常停止させる。この例では、下部非常止め装置14及び上部非常止め装置15は、同等の制動力を発生する。
下部非常止め装置14には、下部非常止め装置14を作動させる下部引上レバー16が設けられている。上部非常止め装置15には、上部非常止め装置15を作動させる上部引上レバー17が設けられている。
機械室2には、かご8の過大速度での走行の有無を監視する調速機18が設けられている。調速機18は、調速機シーブ19、過大速度検出スイッチ及びロープキャッチ等を有している。調速機シーブ19には、調速機ロープ20が巻き掛けられている。
調速機ロープ20は、昇降路1内に環状に敷設され、下部引上レバー16及び上部引上レバー17に接続されている。即ち、調速機ロープ20は、下部非常止め装置14及び上部非常止め装置15を介してかご8に接続されている。
また、調速機ロープ20は、昇降路1の下部に配置された張り車21に巻き掛けられている。かご8が昇降すると、調速機ロープ20が循環移動し、かご8の走行速度に応じた回転速度で調速機シーブ19が回転する。
調速機18では、かご8の走行速度が過大速度に達したことが機械的に検出される。検出する過大速度としては、定格速度Vrよりも高い第1の過大速度Vosと、第1の過大速度よりも高い第2の過大速度Vtrとが設定されている。
かご8の走行速度が第1の過大速度Vosに達すると、過大速度検出スイッチが操作される。これにより、巻上機3への給電が遮断され、かご8が緊急停止する。
かご8の下降速度が第2の過大速度Vtrに達すると、ロープキャッチにより調速機ロープ20が把持され、調速機ロープ20の循環が停止される。これにより、下部引上レバー16及び上部引上レバー17が引き上げられて、下部非常止め装置14及び上部非常止め装置15が作動し、かご8が非常停止する。
なお、図1では、簡単のため、調速機18、調速機ロープ20及び張り車21が、かご8の前後方向のかご8よりも後方に配置されているが、実際には、調速機ロープ20がかご8の真横を通るように配置されている。
図2は図1のかご8を拡大して示す正面図である。下部引上レバー16は、下部引上レバー軸22を中心として回転可能である。下部非常止め装置14は、下部引上レバー16を図2の反時計方向(作動方向)に回転させることにより作動する。上部引上レバー17は、上部引上レバー軸23を中心として回転可能である。上部非常止め装置15は、上部引上レバー17を図2の反時計方向(作動方向)に回転させることにより作動する。
かご8の下部には、下部引上レバー16の作動方向とは反対方向(図2の時計方向)への回転を規制する下部ストッパとしての下部ストッパボルト31が取り付けられている。かご8の上部には、上部引上レバー17の作動方向とは反対方向(図2の時計方向)への回転を規制する上部ストッパとしての上部ストッパボルト32が取り付けられている。
調速機ロープ20には、下部ロープ固定部材(ブロック)33及び上部ロープ固定部材(ブロック)34が固定されている。上部ロープ固定部材34は、下部ロープ固定部材33の上方で調速機ロープ20に固定されている。
下部ロープ固定部材33には、水平に突出した下部支持腕33aが設けられている。上部ロープ固定部材34には、水平に突出した上部支持腕34aが設けられている。
下部支持腕33aと下部引上レバー16との間には、上下方向に伸縮可能な下部弾性体35が設けられている。下部引上レバー16は、下部弾性体35及び下部ロープ固定部材33を介して調速機ロープ20に接続されている。
上部支持腕34aと上部引上レバー17との間には、上下方向に伸縮可能な上部弾性体36が設けられている。上部引上レバー17は、上部弾性体36及び上部ロープ固定部材34を介して調速機ロープ20に接続されている。
下部弾性体35及び上部弾性体36は、上下方向に弾性変形可能である。また、下部弾性体35及び上部弾性体36としては、例えばコイルばね等のばねが用いられている。
図3は図1の下部非常止め装置14の要部を拡大して示す正面図、図4は図3のIV−IV線に沿う断面図である。下部非常止め装置14は、テーパ状の一対のガイド面24a,24bが形成されたガイド体24と、ガイド体24の内側に配置された一対の楔25a,25bとを有している。楔25a,25bは、下部引上レバー16の回転に連動して、ガイド面24a,24bに沿ってスライドする。
図5は図3の下部非常止め装置14の作動時の状態を示す正面図、図6は図5のVI−VI線に沿う断面図である。下部引上レバー16がかご8に対して引き上げられ、図3の反時計方向へ回転すると、これに連動して楔25a,25bが上方向へ移動する。そして、楔25a,25bがガイド体24とかごガイドレール10との間に食い込む。これにより、制動力が発生し、かご8が停止する。
通常時には、楔25a,25bは下がった位置にあり、下部引上レバー16の中間部は下部ストッパボルト31の上端部に載っている。このとき、下部ストッパボルト31の上下方向位置を調整することで、楔25a,25bが完全に食い込むまでの上昇距離e(図4)が決まる。楔25a,25bは、上昇距離eだけ上昇すると完全に食い込み、それ以上は動けなくなるため、下部引上レバー16もその位置(作動位置)から引上方向へは回転できなくなる。
上部非常止め装置15の構成及び動作は、下部非常止め装置14と同様であり、上部非常止め装置15にもガイド体24及び楔25a,25bが設けられている。
下部弾性体35及び上部弾性体36は、下部引上レバー16及び上部引上レバー17を引き上げる力に対して十分に高い剛性を有しており、楔25a,25bをガイド体24とかごガイドレール10との間に完全に食い込ませて下部非常止め装置14及び上部非常止め装置15を作動させるための力では弾性変形しない。
但し、下部弾性体35及び上部弾性体36は、かご8の落下時に下部非常止め装置14及び上部非常止め装置15のいずれか一方のみが作動した状態でかご8が調速機ロープ20に対してさらに落下しようとする力に対しては弾性変形する。
このようなエレベータ装置では、下部引上レバー16と調速機ロープ20との間に下部弾性体35を介在させるとともに、上部引上レバー17と調速機ロープ20との間に上部弾性体36を介在させたので、下部非常止め装置14及び上部非常止め装置15の作動タイミングにずれが生じても、下部弾性体35又は上部弾性体36が縮むことで、両方の非常止め装置14,15をより確実に作動させることができる。
即ち、引上レバー16,17のうち、先に作動位置まで回転する方を先行レバー、残りを後行レバーとすると、先行レバーが作動位置まで回転した後、停止している調速機ロープ20に対してかご8がさらに下降しようとすることで、先行レバーに接続された下部弾性体35又は上部弾性体36が縮み、後行レバーが作動位置まで回転する。
このため、エレベータ装置の据付現場では、弾性体35,36が変形可能な範囲内で、下部非常止め装置14及び上部非常止め装置15を完全に同期させるための微調整をしなくても済み、現場での作業性を向上させることができる。しかも、下部非常止め装置14及び上部非常止め装置15をより確実に作動させることができる。
また、下部非常止め装置14及び上部非常止め装置15で、同一の部品を利用することができる。
さらに、下部引上レバー16は下部弾性体35及び下部ロープ固定部材33を介して調速機ロープ20に接続されており、上部引上レバー17は、上部弾性体36及び上部ロープ固定部材34を介して調速機ロープ20に接続されているので、下部非常止め装置14と上部非常止め装置15との間の距離が異なる製品に対しても、同じ構成を適用することができる(設計変更不要)。
実施の形態2.
次に、図7はこの発明の実施の形態2によるエレベータ装置のかご8を示す正面図である。実施の形態2の下部引上レバー41及び上部引上レバー42は、調速機ロープ20と交差するように配置されている。即ち、調速機ロープ20は、下部引上レバー41及び上部引上レバー42を貫通している。
調速機ロープ20には、下部ロープ固定部材(ブロック)43及び上部ロープ固定部材(ブロック)44が固定されている。上部ロープ固定部材44は、下部ロープ固定部材43の上方で調速機ロープ20に固定されている。実施の形態2のロープ固定部材43,44には、水平に突出した支持腕は設けられていない。
下部弾性体35は、下部ロープ固定部材43と下部引上レバー41との間に挟まれている。下部引上レバー41は、下部弾性体35及び下部ロープ固定部材43を介して調速機ロープ20に接続されている。
上部弾性体36は、上部ロープ固定部材44と上部引上レバー42との間に挟まれている。上部引上レバー42は、上部弾性体36及び上部ロープ固定部材44を介して調速機ロープ20に接続されている。このように、下部引上レバー41及び上部引上レバー42は調速機ロープ20に接続されており、調速機ロープ20は、かご8の上昇時にも下降時にもかご8とともに移動する(この点は、以下の実施の形態でも同様である)。また、調速機ロープ20は、下部弾性体35及び上部弾性体36を貫通している。
図8は図7の下部引上レバー41及び上部引上レバー42を示す平面図である。下部引上レバー41には、調速機ロープ20を通す下部長孔41aが設けられている。上部引上レバー42には、調速機ロープ20を通す上部長孔42aが設けられている。これにより、調速機ロープ20から引上レバー41,42には、上下方向の動きのみが伝わる。他の構成は、実施の形態1と同様である。
図9は図7の下部引上レバー41及び上部引上レバー42の初期角度が異なっている場合(下部非常止め装置14が作動するまでの下部引上レバー41の回転ストロークと、上部非常止め装置15が作動するまでの上部引上レバー42の回転ストロークとが異なっている場合)を示す正面図である。この例では、上部引上レバー42の初期角度θ2が、下部引上レバー41の初期角度θ1よりも小さくなっている(θ2<θ1)。
図9の状態から、懸架体7の破断等により、かご8が落下し、調速機ロープ20が把持されると、下部引上レバー41及び上部引上レバー42が同時に引き上げられる。しかし、θ2<θ1であるため、図10に示すように、上部引上レバー42が先に作動位置に達する。
このとき、上部非常止め装置15では、楔25a,25bがガイド体24とかごガイドレール10との間に食い込んでいるが、下部非常止め装置14の楔25a,25bはまだ食い込んでいない。仮に弾性体35,36が設けられていない場合、下部引上レバー41がこれ以上回転しないため、下部非常止め装置14は作動せず、非常止め装置14,15全体としては十分な制動力を発生することができない。
これに対して、弾性体35,36を用いた場合、図10の状態から上部弾性体36が縮むことにより、上部弾性体36の弾性変形可能な範囲で調速機ロープ20をかご8に対してさらに上方向へ移動(かご8を調速機ロープ20に対して下方向へ移動)させ、下部引上レバー41をさらに引き上げることができる。そして、図11に示すように、上部引上レバー42に続けて下部引上レバー41も作動位置まで回転させることができる。
従って、実施の形態1と同様に、現場での作業性を向上させつつ、下部非常止め装置14及び上部非常止め装置15をより確実に作動させることができる。
また、実施の形態1では、支持腕33a,34a上に弾性体35,36を配置したので、非常止め装置14,15の作動時に、調速機ロープ20にモーメントが発生し、ロープ固定部材33,34付近で調速機ロープ20が変形する可能性がある。これに対して、実施の形態2では、調速機ロープ20に上下方向の力しか加わらないため、非常止め装置14,15の作動時に調速機ロープ20が変形しにくく、非常止め装置14,15をよりスムーズに作動させることができる。
さらに、実施の形態2では、弾性体35,36が調速機ロープ20と同軸に配置されているので、水平方向の省スペース化を図ることができる。
さらにまた、下部非常止め装置14及び上部非常止め装置15で、同一の部品を利用することができる。
また、下部非常止め装置14と上部非常止め装置15との間の距離が異なる製品に対しても、同じ構成を適用することができる(設計変更不要)。
実施の形態3.
次に、図12はこの発明の実施の形態3によるエレベータ装置のかご8を示す正面図である。実施の形態3では、調速機ロープ20の両端部間に連結棒45が連結されている。連結棒45は、例えば金属により構成されている。連結棒45には、下部支持部45a及び上部支持部45bが設けられている。
下部支持部45aは、連結棒45の中間部よりも下方に配置されている。上部支持部45bは、連結棒45の中間部よりも上方に配置されている。
下部弾性体35は、下部支持部45a上に配置されており、下部引上レバー41と下部支持部45aとの間に挟まれている。下部引上レバー41は、下部弾性体35及び連結棒45を介して調速機ロープ20に接続されている。
上部弾性体36は、上部支持部45b上に配置されており、上部引上レバー42と上部支持部45bとの間に挟まれている。上部引上レバー42は、上部弾性体36及び連結棒45を介して調速機ロープ20に接続されている。また、下部弾性体35及び上部弾性体36は、連結棒45を囲繞している。
連結棒45は、下部引上レバー41の下部長孔41a(図8)及び上部引上レバー42の上部長孔42a(図8)に通されている。他の構成は、実施の形態2と同様である。
図13は図12の下部引上レバー41及び上部引上レバー42の初期角度が異なっている場合を示す正面図である。この例では、下部引上レバー41の初期角度θ1が、上部引上レバー42の初期角度θ2よりも小さくなっている(θ1<θ2)。
図13の状態から、懸架体7の破断等により、かご8が落下し、調速機ロープ20が把持されると、下部引上レバー41及び上部引上レバー42が同時に引き上げられる。しかし、θ1<θ2であるため、図14に示すように、下部引上レバー41が先に作動位置に達する。
このとき、下部非常止め装置14では、楔25a,25bがガイド体24とかごガイドレール10との間に食い込んでいるが、上部非常止め装置15の楔25a,25bはまだ食い込んでいない。仮に弾性体35,36が設けられていない場合、上部引上レバー42がこれ以上回転しないため、上部非常止め装置15は作動せず、非常止め装置14,15全体としては十分な制動力を発生することができない。
これに対して、弾性体35,36を用いた場合、図14の状態から下部弾性体35が縮むことにより、下部弾性体35の弾性変形可能な範囲で連結棒45及び調速機ロープ20をかご8に対してさらに上方向へ移動させ、上部引上レバー42をさらに引き上げることができる。そして、図15に示すように、下部引上レバー41に続けて上部引上レバー42も作動位置まで回転させることができる。
従って、実施の形態1と同様に、現場での作業性を向上させつつ、下部非常止め装置14及び上部非常止め装置15をより確実に作動させることができる。
また、連結棒45を用いたことにより、実施の形態2と同様の効果に加え、引上レバー41,42及び弾性体35,36との接触により調速機ロープ20が傷付くのを防止し、長寿命化を図ることができるという効果も得られる。
実施の形態4.
次に、図16はこの発明の実施の形態4によるエレベータ装置のかご8を示す正面図である。実施の形態4では、調速機ロープ20にロープ固定部材(ブロック)46が固定されている。ロープ固定部材46には、中間連結部材47が固定されている。中間連結部材47は、調速機ロープ20に平行に配置されたロッド部47aと、ロッド部47aの中間部から水平に突出しロープ固定部材46に接続された突出部47bとを有している。
下部引上レバー16には、棒状の下部連結部材48が回転自在に連結されている。下部弾性体35は、中間連結部材47と下部連結部材48との間に接続されている。上部引上レバー17には、棒状の上部連結部材49が回転自在に連結されている。上部弾性体36は、中間連結部材47と上部連結部材49との間に接続されている。
下部引上レバー16は、下部連結部材48、下部弾性体35及び中間連結部材47を介して調速機ロープ20に接続されている。上部引上レバー17は、上部連結部材49、上部弾性体36及び中間連結部材47を介して調速機ロープ20に接続されている。
下部連結部材48、下部弾性体35、ロッド部47a、上部弾性体36及び上部連結部材49は、調速機ロープ20に平行な直線上に整列して配置されている。他の構成は、実施の形態1と同様である。
図17は図16の下部非常止め装置14及び上部非常止め装置15が作動した状態を示す正面図である。実施の形態4の構成では、下部弾性体35が伸び、上部弾性体36が縮むことで、下部引上レバー16及び上部引上レバー17の初期角度が違っても、下部非常止め装置14及び上部非常止め装置15の両方を作動させることができる。
従って、実施の形態1と同様に、現場での作業性を向上させつつ、下部非常止め装置14及び上部非常止め装置15をより確実に作動させることができる。
また、調速機ロープ20との固定部が一箇所で済み、据付作業の省力化を図ることができる。
なお、ロッド部47aを上下に延長し、ロッド部47aの下端部と下部引上レバー16との間に下部弾性体35を接続したり、ロッド部47aの上端部と上部引上レバー17との間に上部弾性体36を接続したりしてもよい。これにより、下部連結部材48及び上部連結部材49を省略することができる。
実施の形態5.
次に、図18はこの発明の実施の形態5によるエレベータ装置のかご8を示す正面図である。調速機ロープ20には、ロープ固定部材(ブロック)51が固定されている。下部引上レバー41は、ロープ固定部材51に回転自在に接続されている。調速機ロープ20は、下部引上レバー41の下部長孔41a(図8)に通されている。
下部引上レバー41の中間部には、棒状の下部連結部材52の下端部が回転自在に連結されている。上部引上レバー17には、棒状の上部連結部材53の上端部が回転自在に連結されている。下部連結部材52の上端部と上部連結部材53の下端部との間には、上下方向に伸縮可能な弾性体54が接続されている。
下部引上レバー41は、ロープ固定部材51を介して調速機ロープ20に接続されている。上部引上レバー17は、上部連結部材53、弾性体54、下部連結部材52、下部引上レバー41及びロープ固定部材51を介して調速機ロープ20に接続されている。即ち、実施の形態5では、上部引上レバー17と調速機ロープ20との間に弾性体54が設けられている。
下部引上レバー41及び上部引上レバー17の初期角度には、工場で予め差が付けられている。即ち、下部非常止め装置14が作動するまでの下部引上レバー41の回転ストロークと、上部非常止め装置15が作動するまでの上部引上レバーの回転ストロークとが予め異なっている。実施の形態5では、上部引上レバー17の初期角度θ2が、下部引上レバー41の初期角度θ1よりも小さくなっている(θ2<θ1)。
弾性体54は、下部引上レバー41及び上部引上レバー17を引き上げる力に対して十分に高い剛性を有しており、楔25a,25bをガイド体24とかごガイドレール10との間に完全に食い込ませて下部非常止め装置14及び上部非常止め装置15を作動させるための力では弾性変形しない。
但し、弾性体54は、かご8の落下時に下部非常止め装置14及び上部非常止め装置15のいずれか一方(実施の形態5では上部非常止め装置15)のみが作動した状態でかご8が調速機ロープ20に対してさらに落下しようとする力に対しては弾性変形する。他の構成は、実施の形態1と同様である。
図18の状態から、懸架体7の破断等により、かご8が落下し、調速機ロープ20が把持されると、下部引上レバー41及び上部引上レバー17が同時に引き上げられる。しかし、θ2<θ1であるため、図19に示すように、上部引上レバー17が先に作動位置に達する。
このとき、上部非常止め装置15では、楔25a,25bがガイド体24とかごガイドレール10との間に食い込んでいるが、下部非常止め装置14の楔25a,25bはまだ食い込んでいない。
この後、弾性体54が縮むことにより、弾性体54の弾性変形可能な範囲で調速機ロープ20をかご8に対してさらに上方向へ移動(かご8を調速機ロープ20に対して下方向へ移動)させ、下部引上レバー41をさらに引き上げることができる。そして、図20に示すように、上部引上レバー17に続けて下部引上レバー41も作動位置まで回転させることができる。
従って、実施の形態1と同様に、現場での作業性を向上させつつ、下部非常止め装置14及び上部非常止め装置15をより確実に作動させることができる。
また、下部引上レバー41及び上部引上レバー17の初期角度が予め異なっているので、弾性体54を1つにすることができる。
さらに、非常止め装置14,15の作動時に調速機ロープ20が変形しにくく、非常止め装置14,15をよりスムーズに作動させることができる。
さらにまた、調速機ロープ20との固定部が一箇所で済み、据付作業の省力化を図ることができる。
なお、下部連結部材52又は上部連結部材53を省略して、弾性体54を下部引上レバー41又は上部引上レバー17に直接接続してもよい。
実施の形態6.
次に、図21はこの発明の実施の形態6によるエレベータ装置のかご8を示す正面図である。上部引上レバー42は、ロープ固定部材51に回転自在に接続されている。調速機ロープ20は、上部引上レバー42の上部長孔42aに通されている。
下部引上レバー16には、棒状の下部連結部材52の下端部が回転自在に連結されている。上部引上レバー42の中間部には、棒状の上部連結部材53の上端部が回転自在に連結されている。
上部引上レバー42は、固定部材51を介して調速機ロープ20に接続されている。下部引上レバー16は、下部連結部材52、弾性体54、上部連結部材53、上部引上レバー42及びロープ固定部材51を介して調速機ロープ20に接続されている。即ち、実施の形態6では、下部引上レバー16と調速機ロープ20との間に弾性体54が設けられている。
実施の形態6では、下部引上レバー16の初期角度θ1が、上部引上レバー42の初期角度θ2よりも小さくなっている(θ1<θ2)。他の構成は、実施の形態5と同様である。
このような構成によっても、実施の形態5と同様の効果を得ることができる。
また、下部連結部材52及び上部連結部材53に引張荷重のみが作用しないため、連結部材52,53の強度を低減することができる。これにより、連結部材52,53の設計を容易にするとともに、コストを低減することができる。
実施の形態7.
次に、図22はこの発明の実施の形態7によるエレベータ装置のかご8を示す正面図である。調速機ロープ20には、下部引上レバー41に対応する支持部である下部支持部としての下部ロープ固定部材43と、上部引上レバー42に対応する支持部である上部支持部としての上部ロープ固定部材44とが固定されている。
弾性体54は、調速機ロープ20を囲繞しており、下部ロープ固定部材43と下部引上レバー41との間に挟まれている。下部引上レバー41は、弾性体54及び下部ロープ固定部材43を介して調速機ロープ20に接続されている。即ち、実施の形態7では、下部引上レバー41と調速機ロープ20との間に弾性体54が設けられている。
上部引上レバー42は、上部ロープ固定部材44に回転自在に接続されている。また、上部引上レバー42は、上部ロープ固定部材44を介して調速機ロープ20に接続されている。他の構成は、実施の形態6と同様である。
即ち、実施の形態7は、実施の形態2の構成から上部弾性体36を取り除き、下部引上レバー41の初期角度θ1を、上部引上レバー42の初期角度θ2よりも小さくしたものである(θ1<θ2)。
図22の状態から、懸架体7の破断等により、かご8が落下し、調速機ロープ20が把持されると、下部引上レバー41及び上部引上レバー42が同時に引き上げられる。しかし、θ1<θ2であるため、図23に示すように、下部引上レバー41が先に作動位置に達する。
このとき、下部非常止め装置14では、楔25a,25bがガイド体24とかごガイドレール10との間に食い込んでいるが、上部非常止め装置15の楔25a,25bはまだ食い込んでいない。
この後、弾性体54が縮むことにより、弾性体54の弾性変形可能な範囲で調速機ロープ20をかご8に対してさらに上方向へ移動(かご8を調速機ロープ20に対して下方向へ移動)させ、上部引上レバー42をさらに引き上げることができる。そして、図24に示すように、下部引上レバー41に続けて上部引上レバー42も作動位置まで回転させることができる。
従って、実施の形態1と同様に、現場での作業性を向上させつつ、下部非常止め装置14及び上部非常止め装置15をより確実に作動させることができる。
また、実施の形態2と同様に、調速機ロープ20が変形しにくく、水平方向の省スペース化を図ることができ、下部非常止め装置14と上部非常止め装置15との間の距離が異なる製品に対しても、同じ構成を適用することができる(設計変更不要)。
さらに、下部引上レバー41及び上部引上レバー17の初期角度が予め異なっているので、弾性体54を1つにすることができ、低コスト化及び軽量化を図ることができる。
実施の形態8.
次に、図25はこの発明の実施の形態8によるエレベータ装置のかご8を示す正面図である。実施の形態8は、実施の形態7の弾性体54を上部ロープ固定部材44と上部引上レバー42との間に配置し、下部引上レバー41を下部ロープ固定部材43に回転自在に接続し、上部引上レバー42の初期角度θ2を下部引上レバー41の初期角度θ1よりも小さくしたものである(θ2<θ1)。即ち、実施の形態8では、上部引上レバー42と調速機ロープ20との間に弾性体54が設けられている。他の構成は、実施の形態7と同様である。
このような構成によっても、実施の形態7と同様の効果を得ることができる。
実施の形態9.
次に、図26はこの発明の実施の形態9によるエレベータ装置のかご8を示す正面図である。実施の形態9では、調速機ロープ20の両端部間に連結棒45が連結されている。弾性体54は、上部支持部45b上に配置されており、上部支持部45bと上部引上レバー42との間に挟まれている。下部引上レバー41は、下部支持部45aに回転自在に接続されている。
下部引上レバー41は、連結棒45を介して調速機ロープ20に接続されている。上部引上レバー42は、弾性体54及び連結棒45を介して調速機ロープ20に接続されている。即ち、実施の形態9では、上部引上レバー42と調速機ロープ20との間に弾性体54が設けられている。
上部引上レバー42の初期角度θ2は、下部引上レバー41の初期角度θ1よりも小さくされている(θ2<θ1)。他の構成は、実施の形態1と同様である。
即ち、実施の形態9は、実施の形態3(図12)の構成から下部弾性体35を取り除き、上部引上レバー42の初期角度θ2を、下部引上レバー41の初期角度θ1よりも小さくしたものである。
このような構成によっても、実施の形態1と同様に、現場での作業性を向上させつつ、下部非常止め装置14及び上部非常止め装置15をより確実に作動させることができる。
また、実施の形態3と同様に、連結棒45を用いたことにより、引上レバー41,42及び弾性体54との接触により調速機ロープ20が傷付くのを防止し、長寿命化を図ることができる。
実施の形態10.
次に、図27はこの発明の実施の形態10によるエレベータ装置のかご8を示す正面図である。実施の形態10では、弾性体54が、下部支持部45a上に配置されており、下部支持部45aと下部引上レバー41との間に挟まれている。上部引上レバー42は、上部支持部45bに回転自在に接続されている。
上部引上レバー42は、連結棒45を介して調速機ロープ20に接続されている。下部引上レバー41は、弾性体54及び連結棒45を介して調速機ロープ20に接続されている。即ち、実施の形態10では、下部引上レバー41と調速機ロープ20との間に弾性体54が設けられている。
下部引上レバー41の初期角度θ1は、上部引上レバー42の初期角度θ2よりも小さくされている(θ1<θ2)。他の構成は、実施の形態9と同様である。
このような構成によっても、実施の形態9と同様の効果を得ることができる。
なお、上記の例では、図で説明し易いように、初期角度θ1,θ2が異なる場合を想定した。しかし、実際には、引上レバーと楔との関係も個々に異なる(ばらつきを含む)ため、同じ初期角度でも、楔の上昇距離eが上下の非常止め装置で異なる可能性がある。この発明は、そのような場合にも十分に対応することができる。
また、昇降体は釣合おもりでもよい。即ち、釣合おもりの上下に非常止め装置を搭載した場合にも、この発明は適用できる。
さらに、エレベータ装置全体の機器のレイアウト及びローピング方式等は、図1の例に限定されるものではない。例えば、この発明は、2:1ローピングのエレベータ装置にも適用できる。また、例えば巻上機の位置及び数等も図1の例に限定されない。
さらにまた、この発明は、例えば、機械室レスエレベータ、ダブルデッキエレベータ、又はワンシャフトマルチカー方式のエレベータなど、種々のタイプのエレベータ装置に適用できる。

Claims (10)

  1. 昇降体、
    前記昇降体の下部に搭載されている下部非常止め装置、
    前記昇降体の上部に搭載されている上部非常止め装置、
    前記昇降路内に敷設されており、前記昇降体の昇降に伴って循環移動する調速機ロープ、
    前記下部非常止め装置に設けられており、前記調速機ロープにより引き上げられることによって前記下部非常止め装置を作動させる下部引上レバー、
    前記上部非常止め装置に設けられており、前記調速機ロープにより引き上げられることによって前記上部非常止め装置を作動させる上部引上レバー、及び
    前記昇降体の過大速度での走行の有無を監視し、前記昇降体の走行速度が過大速度に達すると、前記調速機ロープを把持して前記下部非常止め装置及び前記上部非常止め装置を作動させる調速機
    を備え、
    前記下部引上レバーと前記調速機ロープとの間には、下部弾性体が設けられており、
    前記上部引上レバーと前記調速機ロープとの間には、上部弾性体が設けられているエレベータ装置。
  2. 前記調速機ロープには、下部ロープ固定部材及び上部ロープ固定部材が固定されており、
    前記下部弾性体は、前記下部ロープ固定部材と前記下部引上レバーとの間に設けられており、
    前記上部弾性体は、前記上部ロープ固定部材と前記上部引上レバーとの間に設けられている請求項1記載のエレベータ装置。
  3. 前記下部引上レバーには、下部長孔が設けられており、
    前記上部引上レバーには、上部長孔が設けられており、
    前記調速機ロープは、前記下部長孔及び前記上部長孔に通されている請求項2記載のエレベータ装置。
  4. 前記調速機ロープの両端部間には、連結棒が連結されており、
    前記連結棒には、下部支持部及び上部支持部が設けられており、
    前記下部引上レバーには、下部長孔が設けられており、
    前記上部引上レバーには、上部長孔が設けられており、
    前記連結棒は、前記下部長孔及び前記上部長孔に通されており、
    前記下部弾性体は、前記下部支持部と前記下部引上レバーとの間に設けられており、
    前記上部弾性体は、前記上部支持部と前記上部引上レバーとの間に設けられている請求項1記載のエレベータ装置。
  5. 前記調速機ロープには、中間連結部材が接続されており、
    前記下部弾性体は、前記中間連結部材と前記下部引上レバーとの間に設けられており、
    前記上部弾性体は、前記中間連結部材と前記上部引上レバーとの間に設けられている請求項1記載のエレベータ装置。
  6. 昇降体、
    前記昇降体の下部に搭載されている下部非常止め装置、
    前記昇降体の上部に搭載されている上部非常止め装置、
    前記昇降路内に敷設されており、前記昇降体の昇降に伴って循環移動する調速機ロープ、
    前記下部非常止め装置に設けられており、前記調速機ロープにより引き上げられることによって前記下部非常止め装置を作動させる下部引上レバー、
    前記上部非常止め装置に設けられており、前記調速機ロープにより引き上げられることによって前記上部非常止め装置を作動させる上部引上レバー、及び
    前記昇降体の過大速度での走行の有無を監視し、前記昇降体の走行速度が過大速度に達すると、前記調速機ロープを把持して前記下部非常止め装置及び前記上部非常止め装置を作動させる調速機
    を備え、
    前記調速機ロープと、前記下部引上レバー及び前記上部引上レバーのいずれか一方との間に弾性体が設けられており、
    前記下部非常止め装置が作動するまでの前記下部引上レバーの回転ストロークと前記上部非常止め装置が作動するまでの前記上部引上レバーの回転ストロークとが予め異なっているエレベータ装置。
  7. 前記調速機ロープには、ロープ固定部材が固定されており、
    前記下部引上レバー及び前記上部引上レバーのいずれか一方は、前記ロープ固定部材に接続されており、
    前記下部引上レバー及び前記上部引上レバーは、前記弾性体を介して互いに接続されている請求項6記載のエレベータ装置。
  8. 前記調速機ロープには、前記下部引上レバーに対応する支持部である下部支持部と、前記上部引上レバーに対応する支持部である上部支持部とが固定されており、
    前記下部引上レバー及び前記上部引上レバーのいずれか一方とそれに対応する支持部との間に前記弾性体が設けられており、
    前記下部引上レバー及び前記上部引上レバーの他方は、それに対応する支持部に接続されている請求項6記載のエレベータ装置。
  9. 前記調速機ロープには、前記下部支持部としての下部ロープ固定部材と、前記上部支持部としての上部ロープ固定部材とが固定されている請求項8記載のエレベータ装置。
  10. 前記調速機ロープの両端部間には、連結棒が連結されており、
    前記連結棒には、前記下部支持部及び前記上部支持部が設けられている請求項8記載のエレベータ装置。
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