JP6161932B2 - 内面シールを備えた直動案内ユニット - Google Patents

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Description

この発明は,例えば,粉塵等の異物を多量に発生するような厳しい作業環境で作動される工作機械等の装置に組み込んで用いられ,軌道レール上を相対摺動するスライダの軌道路に異物が侵入するのを防止する内面シールを備えた直動案内ユニットに関する。
従来,直動案内ユニットが組み込まれる機械装置は,加工エリア,設置エリアの拡大により,粉塵,切粉,切削液等の異物を多量に発生する厳しい使用環境において使用されても,長期間にわたり使用可能なものが求められている。直動案内ユニットを厳しい使用環境において使用できるようにするには,スライダ内に異物が侵入するのを防ぐことであるが,スライダ内にたとえ異物が侵入したとしても,少なくとも転動体が転走する軌道路を含む循環路に異物が侵入するのを防止することが最も要求される。しかも,最近では,直動案内ユニットでは,上記のように異物が循環路へ侵入するのを防止すると共に,装置自体をコンパクト化し,設備装置のコストダウン等を図る観点から,軌道レールが厳しい作業環境に露出して使用される状態であるにもかかわらず,従来のテレスコカバー,ジャバラ等の防塵装置を設けない仕様になっている。
また,本出願人は,直動転がり案内ユニットとして,図20及び図21に示すように,エンドキャップ72をケーシング71から取り外さずに上面シール73をスライダ70から取り外すことができる直動転がり案内ユニットを開発して先に特許出願した。該直動転がり案内ユニットにおいて,内面シールである上面シール73は,板状芯金75の幅方向両側にリップシール74を設け,上面シール73の長手方向の両端部に舌状突起部78を形成しており,上面シール73の舌状突起部78をエンドキャップ72の下面に設けた挿入孔79に差し込んで凹溝76に配設している。上面シール73の保持構造は,スライダ70の下面80と軌道レール77の上面81との間に形成されており,上面シール73を配設すると共に,エンドキャップ72側の上面シール73の保持構造を設けるための空間を確保するために,スライダ70の下面80に凹溝76を加工する必要がある(例えば,特許文献1参照)。
また,本出願人は,内面シールを備えた直動案内ユニットとして,多量の異物が発生する作業環境で使用してもスライダの循環路へ異物が侵入するのを防止するため内面シールを設けた直動案内ユニットを開発して先に特許出願した。該直動案内ユニットは,リップ形状を持つ内面シールを取り付けており,該内面シールは,エンドキャップに対して傾斜させて,内面シール両端部の舌状突起部をエンドキャップ下面の係止孔に差し込んで取り付けるような構造に構成されている。内面シールの保持構造は,スライダ下面と軌道レール上面との間に形成され,内面シールとエンドキャップ側の内面シール保持構造を設けるための空間を確保するために,ケーシングの下面に凹溝を加工する必要がある構造を有している(例えば,特許文献2参照)。
また,本出願人は,直動転がり案内ユニットに下面シールを設けたものを先に実用新案登録出願した。該直動転がり案内ユニットでは,エンドキャップは袖部の軌道レールに対向する内面側に凹溝を形成しており,下面シールは,両端部に鉤状の係止部を形成し,エンドキャップ袖部の凹溝に挿入して取り付けたものである。また,下面シールの係止部を形成するために,板状の芯金部材に本体から折り曲げて,先端部をエンドキャップに係止可能にするため折り曲げているものである(例えば,特許文献3参照)。
また,本出願人は,直動転がり案内ユニットとして,ケーシングの砥石用スペースを利用して下面シールを取り付けたものを開発し,先に特許出願した。該直動転がり案内ユニットでは,下面シールは,ケーシングの下面の軌道レール側傾斜面に位置する砥石用スペースに配置されており,下面シールは両端部から上方に延びるブラケットと係止爪が形成されており,エンドキャップには係止爪が係止する係合穴が形成されている。また,下面シールは,係止爪をエンドキャップの係合穴に組み合わせることによって,スライダに固定されている。下面シールの係止部を形成するために,板状の芯金部材に本体から折り曲げて,先端部をエンドキャップに係止可能にするために折り曲げているものである(例えば,特許文献4参照)。
また,直線運動案内装置として,図22,図23及び図24に示すように,内側シール部材87が下面シール部材88を共用できるシール部材86が知られている。該直線運動案内装置は,軌道レール83と,軌道レール83上を跨架した摺動する側蓋91を備えた移動ブロック82とから構成されている。移動ブロック82には,内側シール部材87と下面シール部材88とのシール部材86が設けられている。シール部材86は,断面が略L字形に形成された芯がね89とリップ部90で形成されている。シール部材86の両端部は,リップ部90とは反対側の向きに折り曲げられた固定用の両端部92が形成されている。シール部材86は,移動ブロック82の軌道レール83の表面85と対向する表面84に固定されて配置されている。シール部材86の芯がね89は,移動ブロック82の表面84から軌道レール83に向かって突出するように形成されている。また,芯がね89は,弾性を有して板ばねのように撓むことができ,シール部材86と軌道レール83との摩擦抵抗が大きくならないように構成されている。シール部材86は,移動ブロック82の表面84と軌道レール83の表面85との距離が大きい場合には利用可能である。しかしながら,移動ブロック82の表面84と軌道レール83の表面85との距離が小さい場合には,上記直線運動案内装置のシール部材86を使用することはできない構造になっている(例えば,特許文献5参照)。
特開平7−293561号公報 特開2008−281091号公報 実開平6−49824号公報 特開平7−71455号公報 特開2004−124957号公報
従来,直動案内ユニットにおける内面シールは,平板状に形成され,その幅方向両側にシールリップを設けている。内面シールの長手方向の両端部には,内面シールをスライダに保持するための舌状突起部を形成している。エンドキャップは,内面シールの舌状突起部を差し込める保持部を設けている。内面シールは,突起部をエンドキャップの保持部に差し込んで固定されている。ケーシング下面と軌道レール上面との間の寸法が小さい場合に,ケーシングは,その下面には,内面シールを配置するための凹溝が形成されていたので,結果として,ケーシングの加工コストが上昇していた。内面シールの舌状突起部は,保持部との間に隙間が形成されており,内面シールは,固定ボルトを緩めてエンドシールだけを取り外せば,取り付けと取り外しを容易に行える構造になっていたので,その結果,スライダ両端部に設けたエンドシールで内面シールの両端部を押さえた構造に形成しなければ,軌道レール上でのスライダ移動時に,内面シールがスライダに対してずれて動く可能性があった。また,内面シールは,軌道レールの上面に対する締め代によって反力が作用するので,スライダ移動時には,シールリップ部に作用する摩擦抵抗による反力で,内面シール端部の舌状突起部にはモーメント方向の荷重が作用する。内面シールの舌状突起部は,芯金部材を舌状に形成した薄い平板構造に形成されていたので,シールリップの締め代による反力や,摩擦抵抗による曲げ方向の荷重に対して変形を起こし易い構造になっていた。
また,上記直線運動案内装置は,芯金部材の前端に小さなリップ部が固着されているものであり,リップ部は小さく,接着面積が小さいので,スライダの摺動による摩擦抵抗によって芯金部材からリップ部がむしり取られる可能性が高いという問題がある。また,シール部材の芯金部材が撓んで,リップ部の接触圧力を調整したり,両端部がエンドキャップを挟んで固定する機能を発揮させるため,シール部材の板厚や形状を適正に作製する必要があるという問題がある。
この発明の目的は,上記の課題を解決することであり,内面シールに突っ張り部,端面密部及び内側密部を設けて,内面シールの正確な位置固定をすると共に,各部の密性を高めて防じん性能を向上させた構造に構成され,突っ張り側面がエンドキャップの内壁に密接することによって内面シールの突っ張り部がエンドキャップの凹溝に嵌入した内面シールのフック部が凹溝の一方の側面に押し当てられて内面シールの位置が正確に設定されると共に,突っ張り部がエンドキャップの下面及びエンドキャップの内壁面に密接して塵埃の侵入を防止し,端面密接部がフック部の端面より僅かに突出したゴム材等の弾性部材で構成されており,該弾性部材の端面がエンドシールに密接して塵埃の侵入を防止し,内面シールのリップ部に対向する側の内面シールの側面におけるケーシングの隅R部の周辺の内側密接部と,エンドキャップの内壁面に密接する突っ張り部とが弾性部材で構成され,粉塵等の異物を多量に発生する厳しい作業環境で作動される設備装置に組み込んで用いても,内面シールの弾性部材がスライダの軌道路への塵埃の侵入を防止することができることを特徴とする内面シールを備えた直動案内ユニットを提供することである。
この発明は,両側面の長手方向に沿って第1軌道溝が形成された軌道レール,前記軌道レールの前記第1軌道溝に対向して第2軌道溝が形成されたスライダを有し,前記スライダは,前記第1軌道溝と前記第2軌道溝とでそれぞれ形成された軌道路を転走する多数の転動体を介して前記軌道レールに対して相対摺動自在なケーシング,前記ケーシングの両端面に配設された一対のエンドキャップ,それぞれの前記エンドキャップの外端面に取り付けられたエンドシール,及び前記軌道レールの上面と前記上面に対向する前記ケーシングの下面及び一対の前記エンドキャップの下面との間に配設された内面シールから構成されていることから成る直動案内ユニットにおいて,
前記内面シールは,前記スライダの前記軌道路に対してそれぞれ配設されており,
前記内面シールは,前記軌道路に平行して前記長手方向に沿って前記ケーシングと前記エンドキャップとの前記下面にそれぞれ密接して伸びる弾性部材を有する平板状の本体部,前記本体部の一方の側面から全長に渡って前記弾性部材が伸びて前記軌道レールの前記上面に摺接するリップ部,及び前記本体部の両端部から直角にそれぞれ伸びて前記エンドキャップの前記外端面に形成された凹溝に嵌入して前記内面シールを前記エンドキャップに係止する平板状のフック部から構成されており,
前記本体部の両端面は,前記フック部の外端面より僅かに突出して前記弾性部材と一体に構成されており,前記エンドシールに密接する端面密接部に形成されていることを特徴とする直動案内ユニットに関する。
この直動案内ユニットにおいて,前記フック部は,先端部が鉤状に幅広に形成され,前記先端部が前記本体部に平行に前記リップ部の伸びる方向とは反対方向に延びて形成されている。また,一対の前記フック部と前記本体部は,前記弾性部材と,前記弾性部材を固着した一枚の芯金部材とから構成されているものである。
また,この発明は,両側面の長手方向に沿って第1軌道溝が形成された軌道レール,前記軌道レールの前記第1軌道溝に対向して第2軌道溝が形成されたスライダを有し,前記スライダは,前記第1軌道溝と前記第2軌道溝とでそれぞれ形成された軌道路を転走する多数の転動体を介して前記軌道レールに対して相対摺動自在なケーシング,前記ケーシングの両端面に配設された一対のエンドキャップ,それぞれの前記エンドキャップの外端面に取り付けられたエンドシール,及び前記軌道レールの上面と前記上面に対向する前記ケーシングの下面及び一対の前記エンドキャップの下面との間に配設された内面シールから構成されていることから成る直動案内ユニットにおいて,
前記内面シールは,前記スライダの前記軌道路に対してそれぞれ配設されており,
前記内面シールは,前記軌道路に平行して前記長手方向に沿って前記ケーシングと前記エンドキャップとの前記下面にそれぞれ密接して伸びる弾性部材を有する平板状の本体部,前記本体部の一方の側面から全長に渡って前記弾性部材が伸びて前記軌道レールの前記上面に摺接するリップ部,及び前記本体部の両端部から直角にそれぞれ伸びて前記エンドキャップの前記外端面に形成された凹溝に嵌入して前記内面シールを前記エンドキャップに係止する平板状のフック部から構成されており,
前記エンドキャップの前記下面に位置する前記本体部について,前記リップ部が形成された前記一方の側面とは反対側の他方の側面は,前記フック部を前記凹溝の片側に押し当てて位置決めして固定するために,前記エンドキャップの内壁面へと延びて密接する突っ張り面に形成されていることを特徴とする直動案内ユニットに関する
また,この発明は,両側面の長手方向に沿って第1軌道溝が形成された軌道レール,前記軌道レールの前記第1軌道溝に対向して第2軌道溝が形成されたスライダを有し,前記スライダは,前記第1軌道溝と前記第2軌道溝とでそれぞれ形成された軌道路を転走する多数の転動体を介して前記軌道レールに対して相対摺動自在なケーシング,前記ケーシングの両端面に配設された一対のエンドキャップ,それぞれの前記エンドキャップの外端面に取り付けられたエンドシール,及び前記軌道レールの上面と前記上面に対向する前記ケーシングの下面及び一対の前記エンドキャップの下面との間に配設された内面シールから構成されていることから成る直動案内ユニットにおいて,
前記内面シールは,前記スライダの前記軌道路に対してそれぞれ配設されており,
前記内面シールは,前記軌道路に平行して前記長手方向に沿って前記ケーシングと前記エンドキャップとの前記下面にそれぞれ密接して伸びる弾性部材を有する平板状の本体部,前記本体部の一方の側面から全長に渡って前記弾性部材が伸びて前記軌道レールの前記上面に摺接するリップ部,及び前記本体部の両端部から直角にそれぞれ伸びて前記エンドキャップの前記外端面に形成された凹溝に嵌入して前記内面シールを前記エンドキャップに係止する平板状のフック部から構成されており,
前記内面シールの前記本体部における前記リップ部が形成された前記一方の側面とは反対側の他方の側面は,前記弾性部材で形成されて,前記ケーシングの前記下面と直交する角部である隅R部を囲んで密接する凹形状の内側密接部と,前記エンドキャップの内壁面に密接する前記内面シールの突っ張り部とに構成されていることを特徴とする直動案内ユニットに関する
また,この発明は,両側面の長手方向に沿って第1軌道溝が形成された軌道レール,前記軌道レールの前記第1軌道溝に対向して第2軌道溝が形成されたスライダを有し,前記スライダは,前記第1軌道溝と前記第2軌道溝とでそれぞれ形成された軌道路を転走する多数の転動体を介して前記軌道レールに対して相対摺動自在なケーシング,前記ケーシングの両端面に配設された一対のエンドキャップ,それぞれの前記エンドキャップの外端面に取り付けられたエンドシール,及び前記軌道レールの上面と前記上面に対向する前記ケーシングの下面及び一対の前記エンドキャップの下面との間に配設された内面シールから構成されていることから成る直動案内ユニットにおいて,
前記内面シールは,前記スライダの前記軌道路に対してそれぞれ配設されており,
前記内面シールは,前記軌道路に平行して前記長手方向に沿って前記ケーシングと前記エンドキャップとの前記下面にそれぞれ密接して伸びる弾性部材を有する平板状の本体部,前記本体部の一方の側面から全長に渡って前記弾性部材が伸びて前記軌道レールの前記上面に摺接するリップ部,及び前記本体部の両端部から直角にそれぞれ伸びて前記エンドキャップの前記外端面に形成された凹溝に嵌入して前記内面シールを前記エンドキャップに係止する平板状のフック部から構成されており,
前記エンドキャップの前記外端面は,型成形上の肉盗みの凹部を囲む枠部の端面に形成されており,前記フック部が嵌入する前記凹溝は,前記枠部に形成されると共に前記内面シールの前記フック部が前記凹溝から前記肉盗みの凹部に嵌入して係止されていることを特徴とする直動案内ユニットに関する
また,前記内面シールの前記フック部は,前記エンドキャップと前記エンドシールとの間に挟持されて配設されている。
この直動案内ユニットは,上記のように構成されており,内面シールの保持構造は,従来のようにスライダ下面と軌道レール上面の間に形成されておらず,内面シールの構造そのものに対してシールの厚さ寸法を小さく形成することができ,スライダ下面と軌道レール上面との間隔が小さい構造でも,内面シールを配設することができる。したがって,本発明による直動案内ユニットは,従来構造の内面シールでは必要となっていたケーシング下面の凹溝を加工する必要がなく,その結果,ケーシングの加工コストを低減でき,更に,内面シール付き専用のケーシングを用意する必要がなく,内面シールは,その両端部でエンドキャップを挟むようにして固定されている。更に,内面シールの両端部は,エンドキャップ端面とエンドシールに挟まれて固定されており,内面シールは,スライダ長手方向に対して動かないように位置決めされて固定されており,内面シールは,スライダの軌道レール上での相対移動中にずれて動くことがなく,内面シールは,軌道レール上面に対して浮き難く,リップ部は軌道レール上面にしっかりと接触して,シールの防塵性能が維持される。また,内面シールの両端の固定部は,リップ部に対して直角方向に折り曲げた形状で,内面シールに作用する荷重に対して変形し難く構成されており,また,内面シールは,外部から異物が軌道路に侵入することを防ぎ,異物の噛み込みによるトラブルの発生を抑え,内面シールのフック部は,スライダの幅方向に突出する形状であり,エンドキャップ端面に内面シールのフック部を組み合わせるための凹部を深く形成する必要がなく,エンドキャップ端面の肉盗み部の凹部を利用することができる。
また,内面シールは,シールリップの締め代による反力や摺動抵抗による反力を受け,それらの反力で回転方向の力が作用するが,フック部の先端がエンドキャップ枠部でふんばり,内面シールを固定することができる。しかるに,内面シールの両端部のフック部は,シールリップが突出する側とは反対側の上方に向って形成されており,また,フック部は,逆L字形の形状に形成されており,先端の引っ掛け部は,シールリップが突出する向きとは逆向きの方向に突出している。また,エンドキャップの保持部は,エンドキャップ端面の内枠に切欠き部を形成する以外は,エンドキャップ端面の肉盗み部を利用しているので,単純な構造で内面シールをスライダに保持できる。内面シールは,薄板状であるが,内面シールの上面がケーシング下面やエンドキャップ下面に接触して固定される。内面シールは,そのリップ部がシール全長にわたって軌道レール上面に接触する。リップ部は締め代が与えられて軌道レール上面に接触し,防塵機能を発揮することができる。
この発明による内面シールを備えた直動案内ユニットを示し,スライダの断面部分を含んでいる斜視図である。 図1の直動案内ユニットのグリースニップルとエンドシールを取り外した状態の右半分の正面図である。 図2のA領域の拡大正面図である。 図2のB- B断面を示す断面図である。 エンドシールを取り外した状態での図4のエンドキャップ端面のC- C断面の内面シールを設けた付近の拡大断面図である。 図4のケーシングのD- D断面における内面シールを設けた付近の拡大断面図である。 内面シールのフック部分を示す拡大斜視図である。 図7の内面シールを図中のY方向から見た状態を示す正面図である。 内面シールを上方から見た平面図である。 図9の内面シールをリップ部側から見た側面図である。 図9の内面シールにおける芯金部材を示す平面図である。 図9の芯金部材を示す側面図である。 図10の内面シールにおけるE−E断面を示す断面図である。 図10内面シールにおけるF−F断面を示す断面図である。 図10の内面シールにおけるG−G断面を示す断面図である。 図10の内面シールにおけるH−H断面を示す断面図である。 エンドキャップのエンドシールを取り付ける側を示す端面図である。 図17のエンドキャップにおけるI−I断面を示す断面図である。 図17のエンドキャップにおけるJ−J断面を示す断面図である。 従来の直動転がり案内ユニットを示す断面図である。 図20の直動転がり案内ユニットにおける上面シールとエンドキャップを示す分解斜視図である。 従来の直線運動案内装置を示し,内側シール部材と外側シール部材とに共用化されるシール部材を示し,(A)は正面図,(B)は平面図,及び(C)はシール部材の長手方向を見た側面図である。 図22のシール部材の実施形態であり,直線運動案内装置からエンドプレートを取り外した状態を示す正面図である。 図23の直線運動案内装置におけるK領域を示す拡大正面図である。
以下,図面を参照して,この発明による内面シールを備えた直動案内ユニットの実施例を説明する。この直動案内ユニットは,工作機械,産業機械等の各種の機械装置に使用しても,スライダ2の凹部の下面に装着した内面シールが異物の循環路への侵入を確実に防止することができるものである。この実施例は,例えば,工作機械に使用されて好適な転動体がボール5でなる2条列ボールタイプの直動案内ユニットに実施した構造になっている。具体的には,この直動案内ユニットは,特に,スライダ2の下面28,29と軌道レール1の上面22との間が非常に狭い場合でも内面シール7を配設することができる形状に構成されていることに特徴を有している。
図1に示すように,この発明による内面シールを備えた直動案内ユニットの実施例は,概して,ベース等に取り付けるための上面22から下面へ貫通する取付け用孔19や長手方向の両側面23に沿って軌道溝11(第1軌道溝)がそれぞれ形成された軌道レール1,及び軌道溝11に対向して形成された軌道溝12(第2軌道溝)を備えて軌道レール1の長手方向に転動体を介して相対的に摺動自在なスライダ2を有している。この直動案内ユニットは,転動体がボール5であって,軌道レール1とスライダ2とに形成された軌道溝11,12は二条列に形成されているが,転動体がローラタイプの直動案内ユニットにも適用可能である。スライダ2は,主として,軌道溝11と軌道溝12との間に形成される一対の軌道路27に沿って延びる一対のリターン路10が形成されると共に各種の機器,ワーク,取付体等の部品を取り付けるための取付け用ねじ孔18が形成されたケーシング3,ケーシング3の両端面25にそれぞれ取り付けられ且つ軌道路27とリターン路10とを円弧形状に連通する方向転換路60が形成されたエンドキャップ4,エンドキャップ4の外端面26に配設されたエンドシール6,並びに軌道路27,リターン路10及び一対の方向転換路60で構成される循環路を転走する複数のボール5でなる転動体を有している。
この直動案内ユニットでは,ケーシング3は,軌道レール1の上面22側に位置する上部57,及び上部57の幅方向両側から軌道レール1の側面23に沿ってそれぞれ垂下して軌道レール1に跨架する一対の袖部61から構成されている。エンドキャップ4は,ケーシング3に対応して形成されて軌道レール1の上面22側に位置する上部58,及び上部58の幅方向両側から軌道レール1の側面23に沿ってそれぞれ垂下して軌道レール1に跨架する一対の袖部62から構成されている。図17及び図18に示すように,エンドキャップ4には,ケーシング3に対して位置決めして取り付けための位置決め凸部50,及び方向転換路60をリターン路10に連通させるため,リターン路部を形成する接続管部49が設けられている。更に,エンドキャップ4には,グリースニップル24を通じて供給される潤滑油を受け入れる給油口39,及びエンドキャップ4自体とエンドシール6とをケーシング3にボルト44で固定するための取付け用孔38が形成されている。また,ケーシング3に形成された嵌挿孔9には,リターン路10を形成するスリーブ8が嵌挿されている。ケーシング3の袖部61には,長手方向に沿った軌道溝12が形成され,また,ケーシング3の上部57には,貫通孔である嵌挿孔9が形成され,嵌挿孔9にリターン路10を構成するスリーブ8が嵌挿されている。保持バンド13は,ボール5をケーシング3の軌道溝12に保持するため,保持バンド13の両端がエンドキャップ4の保持バンド溝47に嵌入して係止されている(図2)。また,エンドシール6には,軌道レール1に対して密接するリップ部43が設けられている(図4)。スライダ2の下面には,下面シール14がエンドキャップ4に形成されたフック52(図17)に取り付けられて配設されている。スライダ2には,グリースニップル24がエンドキャップ4に形成されたねじ孔48(図17,図18)に取り付けて配設されている。
この直動案内ユニットは,特に,軌道レール1の上面22と該上面22に対向するケーシング3の下面28及び一対のエンドキャップ4の下面29との間に,軌道路27への異物の侵入を防止するため,一対の内面シール7が軌道路27に対してそれぞれ配設されていることを特徴としている(図1,図2,図3)。特に,内面シール7は,軌道レール1の上面22の長手方向両側に沿ってそれぞれ伸びており(図4),それぞれの軌道路27に対してそれぞれ配設されている。更に,図3に示すように,内面シール7は,軌道路27に平行して長手方向に沿ってケーシング3の下面28(図4)とエンドキャップ4の下面29(図4)にそれぞれ密接して伸びるゴム材や合成樹脂材から成る弾性部材20を有する平板状の本体部15,本体部15の一方の側面33(図7)から全長に渡って弾性部材20が伸びて軌道レール1の上面22に摺接するリップ部16,及び本体部15の両端部31から直角にそれぞれ伸びてエンドキャップ4の外端面26に形成された凹溝32に嵌入して内面シール7をエンドキャップ4に係止する平板状のフック部17から構成されている。特に,内面シール7の構成について,具体的には,図7〜図16に示している。図7に示すように,本体部15は,特に,ケーシング3を挟んで突っ張り部35,両端部31に端面密接部30,及び突っ張り部35間にケーシング3が配設される逃がし部45を備えている。また,フック部17は,特に,先端部が鉤状に幅広に形成され,先端が本体部15に平行にリップ部16が形成された一方の側面33に対向する他方の側面59方向に延びて形成されている。更に,一対のフック部17と本体部15とは,弾性部材20を固着した芯金部材21により構成されている。また,本体部15の両端部31の端面31Sは,フック部17の外端面31Fより僅かに突出して弾性部材20と一体に形成され且つエンドシール6に密接する端面密接部30に形成されている。
また,特に,図7〜図9に示すように,エンドキャップ4の下面29に位置する内面シール7の本体部15について,リップ部16が形成された一方の側面33に対向する他方の側面59は,フック部17をエンドキャップ4の凹溝32(図3)の片側に押し当てて位置決めして固定するために,エンドキャップ4の内壁面55へ延びて当接する突っ張り側面34となって突っ張り面56に形成されている。また,スライダ2の下面28に位置する内面シール7の本体部15については,リップ部16が形成された一方の側面33とは反対側の他方の側面59は,ケーシング3の下面28と直交する角部である隅R部40に密接する凹形状の端面63間の内側密接部54と,エンドキャップ4の内壁面55に密接する突っ張り部35とが弾性部材20で構成されており,粉塵等の異物を多量に発生するような厳しい作業環境で作動される設備装置に組み込んで用いても,弾性部材20がスライダ2の軌道路27への塵埃の侵入を防止することができる。また,エンドキャップ4の外端面26は,型成形上の肉盗みの凹部37を囲む枠部36の端面に形成されている。枠部36は,内枠65と外枠64から形成されている。内面シール7のフック部17が嵌入する凹溝32は,内枠65に形成されると共に,内面シール7のフック部17が凹溝32から肉盗みの凹部37に嵌入して係止されている。また,内面シール4のフック部17は,エンドキャップ4とエンドシール6との間に挟持されて配設されている(図4)。
この直動案内ユニットは,具体的には,次のように構成され,特に内面シール7の構成に特徴を有している。内面シール7は,スライダ2の軌道レール1の上面22と対向するスライダ2の面,即ち,ケーシング3の上部57の下面28とエンドキャップ4の上部58の下面29に,軌道レール1の長手方向に平行に沿った両側にそれぞれ配設されている。即ち,内面シール7は,スライダ2の下面のスライダ袖部に近い位置の上部下面に配置されている。図1の斜視図では,スライダ2の切断部分から覗く片側の内面シール7は,イメージとして記載している。内面シール7は,転動体としてボール5又はローラ(図示せず)に適用でき,スライダ2の形状や大きさを限定しないものである。この実施例の直動案内ユニットは,例えば,軌道レール1の幅寸法が30mm程度のサイズであり,転動体にボール5を使用したタイプであり,スライダ2の形状は,フランジタイプであり,機器やワークの相手部材側との固定用の取付けねじ孔18は上方向に取付けが可能なタイプである。スライダ2を構成するケーシング3の両端面25には,エンドキャップ4が配設され,エンドキャップ4の外端面26には,エンドシール6が配設されている。
この直動案内ユニットは,潤滑油のメンテナンスフリーの仕様である。スライダ2には,転動体であるボール5が転走する軌道路27,方向転換路60及びリターン路10から成る無限循環路が形成されている。ケーシング3には,パイプ部材であるスリーブ8を嵌挿する嵌挿孔9が形成され,リターン路10は,スリーブ8の通し孔で形成されている。この直動案内ユニットは,潤滑油のメンテナンスフリーを達成するため,リターン路10内を転走するボール5に対して給油する構造に構成されている。また,スリーブ8は,超高分子量の合成樹脂微粒子を押し固めた状態で加熱成形され,合成樹脂微粒子間が連通して多孔になる多孔質構造の焼結樹脂で形成され,潤滑剤が含浸されている。スリーブ8は,潤滑剤を保持できるものであれば,発泡して連通した多孔質構造のポリウレタン,ポリエチレンと潤滑剤を混合して加熱成形したもの,繊維を部分的に熱接着した多孔質構造の繊維からなるものでも良いことは勿論である。また,内面シール7は,その上面をケーシング3の下面28と,エンドキャップ4の下面29に接触させて固定されている。
この直動案内ユニットにおいて,内面シール7は,芯金部材21とゴム材や合成樹脂材から成る弾性部材20から構成されている。内面シール7は,本体部15,リップ部16及びフック部17から構成されている。本体部15は,芯金部材21と弾性部材20から構成されており,スライダ2とほぼ同じ長さの長尺で薄い平板状に形成される。特に,この実施例では,内面シール7の上面を構成する本体部15の弾性部材20は,ケーシング3の下面28とエンドキャップ4の下面29に対して,隙間を形成することなく密接して密封状態を形成している。従って,軌道レール1の上面22や取付け用孔19内に存在する異物は,内面シール7とケーシング3及びエンドキャップ4との間に侵入することはない。即ち,内面シール7とケーシング3及びエンドキャップ4との間が密封状態に形成されることによって,内面シール7の上面側からの異物の侵入を防ぎ,軌道路27への異物が侵入することが防がれている。また,リップ部16は,弾性部材20から構成されており,本体部15に対して下方へ傾斜した軌道レール1の幅方向中央側の内向き方向に突出している。例えば,本体部15に対するリップ部16の傾斜角度α,βは,β〜α(例えば,40°〜45°)の角度をなす向きで先端に従って細く楔状に伸びる形状,即ち根本部から先端部46に向かって厚みが薄くなる形状に形成されている(図3)。内面シール7は,例えば,本体部15の厚みが0.6mmであり,リップ部16を含めると厚みは1.4mmのサイズに形成されている。リップ部16の先端部46は,例えば,R形状でR0.2に形成されている。また,フック部17は,内面シール7の両端部に形成されており,本体部15に対して折り曲げられて立ち上がる連係部42と,連係部42の先端側がエンドキャップ4の枠部36に係止する引っ掛け部41とから構成されている。フック部17は,正面から見たときの形状が逆L字形の形状であり,連係部42は,引っ掛け部41と本体部15を接続する部分であり,本体部15に対して芯金部材21を垂直方向に折り曲げて立ち上がる部分を構成している。フック部17を構成する引っ掛け部41は,連係部42に対してリップ部16が突出する側と反対側に突出する形状に形成されている。フック部17の引っ掛け部41の幅寸法は,例えば,エンドキャップ4の枠部36の内枠65に形成された切欠き部である凹溝32の幅寸法よりも大きく形成されている。そして,フック部17の連係部42は,エンドキャップ4の枠部36の内枠65に形成された切欠き部である凹溝32に嵌入するサイズに形成されている。フック部17は,引っ掛け部41が枠部36の内枠65に引っ掛り,切欠き部の凹溝32から軌道レール1側に抜け落ちない形状に形成されており,引っ掛け部41をフック部17の両幅方向に延長して形成したT字形等でも良いが,この実施例はリップ部16とは反対側に伸びており,その板厚が,例えば0.5mmに形成されており,リップ部16に作用するモーメントの反作用を受けるふんばり部を形成している。
内面シール7は,軌道レール1の上面22に対して締め代が与えられるように固定されており,例えば,呼び寸法で0.4mmの締め代に形成されている。内面シール7について,本体部15のリップ部16の反対側の側面59は,エンドキャップ4の袖部62の内端面55に密接接触させるように突っ張り面56に形成されている。この直動案内ユニットでは,ケーシング3には,隅R部40が形成され,隅R部40は,エンドキャップ4の枠部36の内枠65よりも軌道レール1側に位置するように形成されている。内面シール7は,ケーシング3の内周面の隅R部40に干渉しないように,ケーシング3の全長の範囲にわたり逃がし部45を形成している(図9)。好ましくは,逃がし部45の長さは,ケーシング3の全長,即ち,端面25間の長さより僅かに小さく形成され,ケーシング3と内面シール7との間を良好に密接させて密封状態を形成することができる。詳しくは,ケーシング3の長さは,逃がし部45を構成する芯金部材21間の長さより短く,且つ弾性部材20間の長さより長く形成されていることが好ましく,弾性部材20がケーシング3によって圧縮されて良好な密封状態を形成することができる。また,エンドキャップ4には,ボール5を方向転換させる方向転換路60が形成されており,エンドキャップ4の外枠64と内枠65で囲まれた範囲の肉盗み部形状の凹部37は,任意形状に形成されている。
この発明による内面シールを備えた直動案内ユニットは,例えば,切削機械,研削機械,木工機械等の工作機械,産業機械等の各種の機械装置に適用され,粉塵,切粉,切屑等の異物が多量に発生したり,加工液,冷却液等の液体が飛散するような厳しい作業環境で使用して好ましく,該異物が軌道レール上を摺動するスライダの内側部から軌道路へ侵入するのを防止することができるものである。
1 軌道レール
2 スライダ
3 ケーシング
4 エンドキャップ
5 転動体
6 エンドシール
7 内面シール
11 軌道溝(第1軌道溝)
12 軌道溝(第2軌道溝)
15 本体部 16 リップ部
17 フック部
20 弾性部材
21 芯金部材
22 上面
23 側面
25 端面
26 外端面
27 軌道路
28,29 下面
30 端面密接部
31 端部
32 凹溝
33,63 側面
35 突っ張り部
36 枠部
37 凹部
40 隅R部
54 内側密接部
55 内壁面

Claims (7)

  1. 両側面の長手方向に沿って第1軌道溝が形成された軌道レール,前記軌道レールの前記第1軌道溝に対向して第2軌道溝が形成されたスライダを有し,前記スライダは,前記第1軌道溝と前記第2軌道溝とでそれぞれ形成された軌道路を転走する多数の転動体を介して前記軌道レールに対して相対摺動自在なケーシング,前記ケーシングの両端面に配設された一対のエンドキャップ,それぞれの前記エンドキャップの外端面に取り付けられたエンドシール,及び前記軌道レールの上面と前記上面に対向する前記ケーシングの下面及び一対の前記エンドキャップの下面との間に配設された内面シールから構成されていることから成る直動案内ユニットにおいて,
    前記内面シールは,前記スライダの前記軌道路に対してそれぞれ配設されており,
    前記内面シールは,前記軌道路に平行して前記長手方向に沿って前記ケーシングと前記エンドキャップとの前記下面にそれぞれ密接して伸びる弾性部材を有する平板状の本体部,前記本体部の一方の側面から全長に渡って前記弾性部材が伸びて前記軌道レールの前記上面に摺接するリップ部,及び前記本体部の両端部から直角にそれぞれ伸びて前記エンドキャップの前記外端面に形成された凹溝に嵌入して前記内面シールを前記エンドキャップに係止する平板状のフック部から構成されており,
    前記本体部の両端面は,前記フック部の外端面より僅かに突出して前記弾性部材と一体に構成されており,前記エンドシールに密接する端面密接部に形成されていることを特徴とする直動案内ユニット。
  2. 両側面の長手方向に沿って第1軌道溝が形成された軌道レール,前記軌道レールの前記第1軌道溝に対向して第2軌道溝が形成されたスライダを有し,前記スライダは,前記第1軌道溝と前記第2軌道溝とでそれぞれ形成された軌道路を転走する多数の転動体を介して前記軌道レールに対して相対摺動自在なケーシング,前記ケーシングの両端面に配設された一対のエンドキャップ,それぞれの前記エンドキャップの外端面に取り付けられたエンドシール,及び前記軌道レールの上面と前記上面に対向する前記ケーシングの下面及び一対の前記エンドキャップの下面との間に配設された内面シールから構成されていることから成る直動案内ユニットにおいて,
    前記内面シールは,前記スライダの前記軌道路に対してそれぞれ配設されており,
    前記内面シールは,前記軌道路に平行して前記長手方向に沿って前記ケーシングと前記エンドキャップとの前記下面にそれぞれ密接して伸びる弾性部材を有する平板状の本体部,前記本体部の一方の側面から全長に渡って前記弾性部材が伸びて前記軌道レールの前記上面に摺接するリップ部,及び前記本体部の両端部から直角にそれぞれ伸びて前記エンドキャップの前記外端面に形成された凹溝に嵌入して前記内面シールを前記エンドキャップに係止する平板状のフック部から構成されており,
    前記エンドキャップの前記下面に位置する前記本体部について,前記リップ部が形成された前記一方の側面とは反対側の他方の側面は,前記フック部を前記凹溝の片側に押し当てて位置決めして固定するために,前記エンドキャップの内壁面へと延びて密接する突っ張り面に形成されていることを特徴とする直動案内ユニット。
  3. 両側面の長手方向に沿って第1軌道溝が形成された軌道レール,前記軌道レールの前記第1軌道溝に対向して第2軌道溝が形成されたスライダを有し,前記スライダは,前記第1軌道溝と前記第2軌道溝とでそれぞれ形成された軌道路を転走する多数の転動体を介して前記軌道レールに対して相対摺動自在なケーシング,前記ケーシングの両端面に配設された一対のエンドキャップ,それぞれの前記エンドキャップの外端面に取り付けられたエンドシール,及び前記軌道レールの上面と前記上面に対向する前記ケーシングの下面及び一対の前記エンドキャップの下面との間に配設された内面シールから構成されていることから成る直動案内ユニットにおいて,
    前記内面シールは,前記スライダの前記軌道路に対してそれぞれ配設されており,
    前記内面シールは,前記軌道路に平行して前記長手方向に沿って前記ケーシングと前記エンドキャップとの前記下面にそれぞれ密接して伸びる弾性部材を有する平板状の本体部,前記本体部の一方の側面から全長に渡って前記弾性部材が伸びて前記軌道レールの前記上面に摺接するリップ部,及び前記本体部の両端部から直角にそれぞれ伸びて前記エンドキャップの前記外端面に形成された凹溝に嵌入して前記内面シールを前記エンドキャップに係止する平板状のフック部から構成されており,
    前記内面シールの前記本体部における前記リップ部が形成された前記一方の側面とは反対側の他方の側面は,前記弾性部材で形成されて,前記ケーシングの前記下面と直交する角部である隅R部を囲んで密接する凹形状の内側密接部と,前記エンドキャップの内壁面に密接する前記内面シールの突っ張り部とに構成されていることを特徴とする直動案内ユニット。
  4. 両側面の長手方向に沿って第1軌道溝が形成された軌道レール,前記軌道レールの前記第1軌道溝に対向して第2軌道溝が形成されたスライダを有し,前記スライダは,前記第1軌道溝と前記第2軌道溝とでそれぞれ形成された軌道路を転走する多数の転動体を介して前記軌道レールに対して相対摺動自在なケーシング,前記ケーシングの両端面に配設された一対のエンドキャップ,それぞれの前記エンドキャップの外端面に取り付けられたエンドシール,及び前記軌道レールの上面と前記上面に対向する前記ケーシングの下面及び一対の前記エンドキャップの下面との間に配設された内面シールから構成されていることから成る直動案内ユニットにおいて,
    前記内面シールは,前記スライダの前記軌道路に対してそれぞれ配設されており,
    前記内面シールは,前記軌道路に平行して前記長手方向に沿って前記ケーシングと前記エンドキャップとの前記下面にそれぞれ密接して伸びる弾性部材を有する平板状の本体部,前記本体部の一方の側面から全長に渡って前記弾性部材が伸びて前記軌道レールの前記上面に摺接するリップ部,及び前記本体部の両端部から直角にそれぞれ伸びて前記エンドキャップの前記外端面に形成された凹溝に嵌入して前記内面シールを前記エンドキャップに係止する平板状のフック部から構成されており,
    前記エンドキャップの前記外端面は,型成形上の肉盗みの凹部を囲む枠部の端面に形成されており,前記フック部が嵌入する前記凹溝は,前記枠部に形成されると共に前記内面シールの前記フック部が前記凹溝から前記肉盗みの凹部に嵌入して係止されていることを特徴とする直動案内ユニット。
  5. 前記フック部は,先端部が鉤状に幅広に形成され,前記先端部が前記本体部に平行に前記リップ部の伸びる方向とは反対方向に延びて形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の直動案内ユニット。
  6. 一対の前記フック部と前記本体部は,前記弾性部材と,前記弾性部材を固着した一枚の芯金部材とから構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の直動案内ユニット。
  7. 前記内面シールの前記フック部は,前記エンドキャップと前記エンドシールとの間に挟持されて配設されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の直動案内ユニット。
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