以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
メディアミスマッチ判定機能は、印刷ジョブに必要な用紙がない状態を操作者に知らせる機能である。用紙がない状態を知らせる方法には、特定のマーク(アイコン、文字列、色を変えるなど)を表示する方法や、警告メッセージを含むポップアップなどを表示するなど様々な方法がある。本実施形態では、ジョブの一覧表示において、ジョブで使用する用紙がない状態を示すアイコンを表示する手法を用いて説明する。また用紙のない状態とは、給紙カセットに用紙が割り当てられていない状態を指すものとする。尚、本発明は、アイコンを表示する手法に限定されるものでなく、印刷ジョブに必要な用紙がないことを操作者に知らせる方法であれば、文字等のメッセージや、表示と音の組み合わせ、色による警告等、種々の手法を用いることができる。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示すブロック図である。
この画像形成装置は、装置全体を制御するコントローラユニット100、用紙カセット109、スキャナ119、プリンタエンジン120、操作者からの指示の入力と操作者への情報の表示を行うための操作部121を有する。スキャナ119はコントローラユニット100のスキャナ画像処理部117と接続され、プリンタエンジン120はコントローラユニット100のプリンタ画像処理部118と接続される。用紙カセット109、スキャナ119、プリンタエンジン120、操作部121はそれぞれコントローラユニット100に接続され、コントロールユニット100からの指示により制御される。
コントローラユニット100はCPU101を有する。CPU101はシステムバス110を介してRAM102,ROM103,HDD104、画像バスI/F105、操作部I/F106、用紙カセット制御部108、ネットワークI/F107と接続される。RAM102はCPU101の作業領域を提供するためのメモリである。RAM102は設定されたパラメータ等を一時記録するための設定値記憶メモリと、画像データを一時記憶するための画像メモリとして使用される。ROM103はブートROMであり、システムブートプログラムを格納している。HDD104には、システムソフトウェア、パラメータ設定値履歴、画像データなどが格納される。CPU101は、ROM103に格納されたブートプログラムを実行して、HDD104に格納されたOSやプログラムをRAM102に展開する。そしてCPU101が、RAM102に展開されたプログラムを実行することにより、この画像形成装置が後述する各種動作を実行することができる。
操作部I/F106は、操作部121との間で入出力を行うためのインタフェースである。操作部I/F106は、CPU101からの表示用の画像データを操作部121へ出力し、操作者が操作部121を介して入力した情報をCPU101へ伝送する。用紙カセット制御部108は用紙カセット109を制御し、CPU101からの指示に従って、用紙カセット109の状態に関するデータの送受信、用紙カセット109の状態変更の指示に関するデータの伝送を行う。用紙カセット109は印刷に使用する用紙が収容されているカセットであり、用紙カセットには、この画像形成装置自体が備えているものの他、ケーブル、ネットワークなどで用紙カセット制御部108に接続される大型デッキやインサータなどがある。
ネットワークI/F107はLAN122と接続され、LAN122との間で情報の入出力を行う。画像バスI/F105は、システムバス110と画像バス111とを接続し、それらバスの間でデータ構造を変換するバスブリッジである。RIP112は、LAN122から受信したPDLコードをビットマップ画像に展開する。画像伸張部115は、HDD104に圧縮、符号化されて格納されている画像データを復号して伸張する。また画像圧縮部116はRIP部112やスキャナ画像処理部117で処理された画像データをHDD104へ格納する際に所定の圧縮方式で符号化する。
デバイスI/F113は、スキャナ画像処理部117及びプリンタ画像処理部118を介してスキャナ119やプリンタエンジン120と接続し、画像データの同期系/非同期系の変換と、設定値、調整値、機器状態のデータの伝送を行う。スキャナ画像処理部117は、スキャナ119から入力した画像データに対して、補正、加工、像域分離、変倍、2値化処理などの編集等の各種処理を行う。スキャナ119は、不図示の自動連続原稿送り装置と圧板読取装置を持ち、原稿の両面の読み取りを行うことができる。また不図示の原稿カバー開閉、原稿の有無、原稿サイズ検知を行うセンサを有している。スキャナ119で検知した情報やスキャナ119の状態情報は、スキャナ画像処理部117とデバイスI/F113を介してCPU101へ送信される。
プリンタ画像処理部118は、プリントする画像データに対して、プリンタエンジン120に応じた補正、解像度変換などの処理や、画像の印刷位置の調整といった処理を行う。プリンタエンジン120は、不図示の印刷する用紙を格納するための給紙カセットを少なくとも1つ以上保有する。給紙カセットは、格納された用紙のサイズを検知してプリンタエンジン120とプリンタ画像処理部118とデバイスI/F113を介してCPU101に通知する。また各給紙カセットの用紙残量、カセットの開閉状態などの機器状態情報は、プリンタ画像処理部118とデバイスI/F113を介してCPU101へ送信される。
図2は、本実施形態に係る画像形成装置のソフトウェアモジュールを説明するブロック図である。ここで示される各ソフトウェアモジュールは、主にCPU101がRAM102に展開されたプログラムを実行することにより実現される。
ジョブコントロール処理201は、各ソフトウェアモジュールを制御し、コピー、プリント、スキャン、UI処理などの画像形成装置内で発生するあらゆるジョブの制御を行う。UI処理202は、主に操作部121、操作部I/F106に係る制御を行う。操作者が操作部121を操作した内容を、ジョブコントロール処理201へ通知するとともに、ジョブコントロール処理201からの指示に基づいて、操作部121の表示画面の表示内容を制御する。また操作部121に表示するための描画データの編集などを制御する。ネットワーク処理203は主にネットワークI/F107を介して行われる外部との通信を制御するモジュールであり、LAN122上の各機器との通信制御を行う。ネットワーク処理203はLAN122の各機器からの制御コマンドやデータを受信すると、その内容をジョブコントロール処理201へ通知する。またジョブコントロール処理201からの指示に基づき、LAN122の各機器へ制御コマンドやデータの送信を行う。RIP処理204は、ジョブコントロール処理201の指示に基づいて、PDL(ページ記述言語)の解釈を行い、RIP部112を制御してレンダリングすることで、ビットマップ画像への展開を行う。
用紙カセット制御処理205は、ジョブコントロール処理201の指示に基づいて、用紙カセット109を制御して、用紙カセット109の状態の変更、セットされている用紙のフィードを行う。また用紙カセット109の状態を取得してジョブコントロール処理201へ通知する。画像編集処理206は、ジョブコントロール処理201の指示に基づいて、不図示の画像処理部を制御し、指定した画像に対して画像処理を行う。画像編集処理206はジョブコントロール処理201より画像データ、画像情報(画像データのサイズ、カラーモード、解像度など)を受け付ける。そして不図示の画像処理部、画像伸張部115、画像圧縮部116を制御して、画像データに対して適切な画像処理を施し、画像処理後の画像をジョブコントロール処理201へ通知する。スキャン処理207は、ジョブコントロール処理201の指示に基づいて、スキャナ119、及びスキャナ画像処理部117を制御して、スキャナ119に設置されている原稿の読み込みを指示する。そして読み込んだ原稿の画像データに対してスキャナ画像処理部117での画像処理を指示する。また、スキャナ画像処理部117とスキャナ119の状態情報を取得してジョブコントロール処理201へ通知する。プリント処理208はジョブコントロール処理201より、画像データ、画像情報(画像データのサイズ、カラーモード、解像度など)、レイアウト情報(オフセット、拡大縮小、面付けなど)及び出力用紙情報(サイズ、印刷方向)などの情報を受け付ける。そして、画像伸張部115、画像圧縮部116、不図示の画像処理部及びプリンタ画像処理部118を制御して、画像データに対して適切な画像処理を施し、プリンタエンジン120を制御して用紙への印刷を指示する。また、プリンタ画像処理部118とプリンタエンジン120とを制御して用紙への印刷を指示する。また、プリンタ画像処理部118とプリンタエンジン120の状態情報を取得して、ジョブコントロール処理201へ通知する。
図3(A)〜(D)及び図4(A)(B)は、本実施形態に係る画像形成装置の操作部121に表示する画面の模式図である。
図3(A)は、ジョブホールド画面の一例を示す。図3(B)は、ジョブホールド機能におけるジョブ設定編集画面後例を示す。図3(C)は、ジョブ全体設定の編集画面の一例を示し、図3(D)は、ページ単位設定の編集画面後の画面例を示す。ここでジョブホールド機能は、画像形成装置に複数の印刷ジョブを保持し、操作者の指示により、その保持されている印刷ジョブを実行して印刷物を得ることができる機能のことである。
上述したように、操作者による操作部121への入力は、操作部I/F106を通してCPU101へ伝送され、操作部121に表示する画面はCPU101の制御の下に表示される。ここで操作者の操作による操作部121の表示画面の遷移について説明する。
不図示の待機画面から、操作者が操作部121を介して、ジョブホールド機能を使用する要求を入力することにより、図3(A)に示すジョブホールド画面が表示される。このジョブホールド画面は、この画像形成装置に登録され保持されている印刷ジョブの一覧を表示し、ジョブの印刷、削除、編集などの指示を行うための画面である。
ホールドジョブリスト301は、この装置に登録されているホールドジョブのリストを表示している。各行が登録されている個々の印刷ジョブを示し、登録されている各ジョブのチェックの有無と番号、ジョブの名称、ジョブを登録したユーザの名称、ジョブを登録した日時、メディアミスマッチの状態を示すアイコンが表示されている。各行は、対応ジョブを選択状態にするボタンであると同時に、対応ジョブをチェック状態にするためのボタンとなっている。このボタンは各行に対応するジョブがある場合に選択可能となり、対応するジョブがない行は選択できない。メディアミスマッチの状態を示すアイコンは、ジョブで使用する用紙が用紙トレイにセットされていない状態を表すための表示である。ここでは使用する用紙が用紙カセットにセットされていない場合に、特定のアイコンが表示されるものとする。図3(A)では、ジョブ名「document1」「powerpoint」「conference」の行に、そのアイコンが表示されている。
ジョブの選択は、後述する詳細/変更ボタン302によって、その詳細を表示するジョブを選ぶためのものである。選択されたジョブに対応する行は、他の行とは違う色で表示される。図3(A)では、ジョブ名「conference」のジョブが選択されている。ここでは同時に複数のジョブが選択状態になることはなく、既に選択状態になっているジョブがある状態で、別のジョブに対応する行を選択した場合、新たに選択したジョブが選択状態となり、先に選択状態となっていたジョブの選択状態が解除される。また、既に選択状態のジョブに対応する行のボタンを選択した場合、そのジョブの選択状態が解除される。
チェック状態のジョブは、そのジョブが後述する選択ユーザのみ表示ボタン304、用紙入れ替えモードボタン305、プリント開始ボタン308の対象となる。既にチェック状態にあるジョブがある状態で、ホールドジョブリスト301の別のジョブに対応する行を選択することで、複数のジョブを同時にチェック状態にできる。チェック状態になると、チェック状態にされた順番が記憶される。チェック状態になったジョブに対応する行には、所定の列にチェック状態にされたことを示すマークと、チェック状態になった順番を示す番号が表示される。図3(A)では、ジョブ名「booklet_device」「text」「conference」が順番にチェックされている。既にチェック状態にあるジョブに対応する行を選択した場合、そのジョブのチェック状態が解除される。チェック状態を解除したジョブよりも順番の遅いジョブがある場合には、その順番を1つずつ前にずらす。
詳細/変更ボタン302は、ホールドジョブリスト301のいずれかの行が選択され、対応するジョブが選択状態となっているときに選択可能となる。詳細/変更ボタン302が選択されると、図3(B)のジョブ設定編集画面を表示する。このジョブ設定編集画面の詳細は後述する。
全てチェック/チェックを全て解除ボタン303は、ホールドジョブリスト301に少なくとも1つのジョブが登録されている場合に選択可能となる。全てチェック/チェックを全て解除ボタン303は、チェック状態のジョブが1つもない場合に、全てチェックボタンとなり、チェック状態のジョブが1つでもある場合にはチェックを全て解除ボタンとなる。全てチェックボタン303が選択されると、ホールドジョブリスト301に登録されている全てのジョブがチェック状態となる。チェック状態になった順番は、ホールドジョブリスト301に登録されている順番である。一方、チェックを全て解除ボタン303が選択されると、チェック状態の全てのホールドジョブのチェック状態が解除される。
選択ユーザのみ表示/全てのジョブを表示ボタン304は、選択ユーザのみ表示ボタンが選択されて選択ユーザのみが表示されている状態では全てのジョブを表示ボタンとなる。また全てのジョブを表示ボタンが選択されて全てのジョブが表示されている状態では、選択ユーザのみ表示ボタンとなる。また、初期状態は選択ユーザのみ表示ボタンである。選択ユーザのみ表示ボタン304は、選択状態のジョブがあるときに選択可能となる。選択ユーザのみ表示ボタン304を選択すると、その時に選択状態にあるジョブと同じユーザ名を持つジョブだけがホールドジョブリスト301に表示される。全てのジョブを表示ボタン304を選択すると、画像形成装置に登録されている全てのホールドジョブをホールドジョブリスト301に表示する。
用紙入れ替えモードボタン305は、後述する用紙情報の入れ替えモードに切り替えるためのボタンであり、選択されると図5(A)の用紙情報の入れ替えモード画面を表示する。実施形態1では、用紙入れ替えモードボタン305は、ホールドジョブリスト301の少なくとも1つ以上のジョブがチェック状態であるときに選択可能となる。
ホールドジョブリスト矢印ボタン306,307は、ホールドジョブリスト301のスクロールを指示するためのボタンである。上矢印ボタン306はホールドジョブリスト301にリストの最上部が表示されている場合には選択できない状態となり、下矢印ボタン307は最下部が表示されている場合には選択できない状態となる。選択可能状態の時に上矢印ボタン306が選択されると、ホールドジョブリスト301に表示されているページの1つ前のページが表示される。下矢印ボタン307が選択されると、ホールドジョブリスト301に表示されているページの次のページが表示される。
プリント開始ボタン308は、ホールドジョブリスト301の少なくとも1つ以上のジョブがチェック状態のときに選択可能となる。プリント開始ボタン308が選択されると、その時にチェック状態となっているジョブをプリント処理に移行する。プリント処理に移行したジョブは、図3(A)の後述するプリントジョブリスト309に追加される。プリントジョブリスト309に追加されたジョブは、プリント後削除設定(不図示)が選択されている場合は、印刷終了後、ホールドジョブから登録が削除され、ホールドジョブリスト301から消去される。またプリント後削除設定の選択の有無にかかわらず、プリントジョブリスト309に登録されたジョブのチェック状態は解除される。
プリントジョブリスト309は、画像形成装置に登録されていて印刷開始が指示されたプリントジョブのリストを表示している。各行が登録されている個々のジョブであり、登録されている各ジョブのチェックのプリント登録時刻、ジョブの名称、ジョブの処理状況、ジョブの完了待ち時間が表示されている。各行は対応ジョブを選択状態にするボタンとなっている。このボタンは各行に対応するジョブがある場合に選択可能となり、行に対応するジョブがない場合には選択できない。プリントジョブの選択状態は、後述する詳細/変更ボタン310、プリント中止ボタン311によって詳細を表示、又は中止するジョブを選ぶためのものである。選択されたジョブに対応する行は、他の行とは違う色で表示される。同時に複数のジョブが選択状態になることはなく、既に選択状態になっているジョブがある状態で、別のジョブに対応する行を選択した場合、新たに選択したジョブが選択状態となり、先に選択状態となっていたジョブの選択状態が解除される。また、既に選択状態にあるジョブに対応する行のボタンを選択した場合、そのジョブの選択状態が解除される。
詳細/変更ボタン310は、プリントジョブリスト309のいずれかの行が選択され、対応するジョブが選択状態となっているときに選択可能となる。詳細/変更ボタン310が選択されると、図3(B)に示すジョブ設定編集画面を表示する。このジョブ設定編集画面の詳細は後述する。
プリント中止ボタン311は、プリントジョブリスト309のいずれかの行が選択され、対応するジョブが選択状態となっているときに選択可能となる。プリント中止ボタン311が選択されると、その時に選択状態となっているジョブの処理を中止し、当該ジョブをプリントジョブの登録から削除する。削除されたジョブはプリントジョブリスト309の表示から消される。
プリントジョブリスト矢印ボタン312,313は、プリントジョブリスト309のスクロールを指示するためのボタンである。上矢印ボタン312はホールドジョブリスト309にリストの最上部が表示されている場合には選択できない状態となり、下矢印ボタン313は最下部が表示されている場合には選択できない状態となる。選択可能状態の時に上矢印ボタン312が選択されると、プリントジョブリスト309に表示されているページの1つ前のページが表示される。下矢印ボタン313が選択されると、プリントジョブリスト309に表示されているページの次のページが表示される。
図3(A)のジョブホールド画面において、ジョブホールドリスト301でいずれかのジョブが選択状態にされ、詳細/変更ボタン302が選択された場合、図3(B)のジョブ設定編集画面を表示する。このジョブ設定編集画面は、編集対象のジョブの詳細な設定の確認及び変更を行うための画面である。編集対象のジョブは、詳細/変更ボタン302が押された時に選択状態であったジョブである。
全体の設定リスト321には、図3(A)のジョブホールド画面において、編集対象ジョブ全体に対するジョブ設定が表示されている。ジョブ全体に対する設定には、印刷部数、排紙方法、印刷設定、製本設定などがある。図3(B)では部数「1」と仕上げ「ソート」が指定されている。表示される項目の数及び内容は、前述のホールドジョブにどのような全体設定がされているかによって変化する。全体の設定リスト矢印ボタン322,323は、全体の設定リスト321のスクロールを指示するためのボタンである。上矢印ボタン322は全体の設定リスト321にリストの最上部が表示されている場合には選択できない状態となり、下矢印ボタン323は最下部が表示されている場合には選択できない状態となる。選択可能状態の時に上矢印ボタン322が選択されると、全体の設定リスト321に表示されているページの1つ前のページが表示される。下矢印ボタン323が選択されると、全体の設定リスト321に表示されているページの次のページが表示される。
全体の設定編集ボタン324は、ジョブの全体設定を編集するための図3(C)の全体設定編集画面を開くためのボタンである。全体の設定編集ボタン324が押されると、操作部121に、例えば図3(C)に示す全体設定画面が表示される。
図3(B)のページ単位設定リスト325には、編集対象のジョブのページ単位に対する設定内容が表示されている。各行が個々の設定内容であり、選択状態になっているかを示すマーク、登録されている設定の適用ページ範囲、使用する用紙のサイズ、用紙の種類、印刷面が表示されている。各行は、対応ページ単位設定を選択状態にするボタンとなっている。このボタンは各行に対応するページ単位設定がある場合に選択可能となり、行に対応するページ単位設定が表示されていない場合には選択することはできない。ページ単位設定の選択状態は、後述するページ単位設定編集ボタン329によって詳細を表示するページ単位設定を選ぶためのものである。選択されたページ単位設定に対応する行には、選択状態になっていることを示すマークが表示される。図3(B)では、用紙の種類が「普通紙」の行が選択されている。既に選択状態になっているページ単位設定を選択した場合、そのページ単位設定の選択状態は解除される。また、複数のページ単位設定を同時に選択状態にすることが可能である。
ページ単位設定リスト矢印ボタン326,327は、ページ単位設定リスト325のスクロールを指示するためのボタンである。上矢印ボタン326はページ単位設定リスト325にリストの最上部が表示されている場合には選択できない状態となり、下矢印ボタン327は最下部が表示されている場合には選択できない状態となる。選択可能状態の時に上矢印ボタン326が選択されると、ページ単位設定リスト325に表示されているページの1つ前のページが表示される。下矢印ボタン327が選択されると、ページ単位設定リスト325に表示されているページの次のページが表示される。
選択解除/全て選択ボタン328が指示されると、選択状態のページ単位設定が1つもない場合には全て選択ボタンとなり、選択状態のジョブが1つでもある場合には選択解除ボタンとなる。全て選択ボタン328が選択されると、ページ単位設定リスト325に登録されている全てのページ単位設定が選択状態となる。選択状態の詳細は上述のとおりである。選択解除328が選択されると、選択状態の全てのページ単位設定の選択状態が解除される。
ページ単位設定編集ボタン329は、ページ単位設定が少なくとも1つ以上選択状態であるときに選択可能となる。ページ単位設定編集ボタン329が選択されると、操作部121の表示は、図3(D)のページ単位設定編集画面に遷移する。ジョブ削除ボタン330は編集対象のジョブを削除するためのボタンである。ジョブ削除ボタン330が選択されると、編集対象ジョブは消去され、同時にそのジョブに関する全ての印刷設定も削除される。削除後、操作部121の表示は、図3(A)のジョブホールド画面に遷移する。OKボタン331は、ホールドジョブ編集を終了するものである。OKボタン331が選択されると操作部121の表示は、図3(A)のジョブホールド画面に遷移する。
図3(B)でジョブ全体設定編集ボタン324が選択されると、操作部121の表示は、図3(C)のジョブ全体設定の編集画面に遷移する。このジョブ全体設定の編集画面は、編集対象のジョブ全体に対する設定を編集するための画面である。編集対象のジョブは、図3(B)のジョブ設定編集画面における編集対象のジョブと同じジョブである。
部数変更ボタン341は、印刷部数を変更するためのボタンである。部数変更ボタン341を選択すると、不図示の部数入力画面に遷移する。その部数入力画面で入力された部数を部数表示欄に表示し、印刷部数として一時的に保存する。
排紙設定ボタン342は、排紙方法を変更するためのボタンである。排紙設定ボタン342が選択されると、不図示の排紙方法設定画面に遷移する。排紙方法設定画面で入力された設定を一時的に保存し、排紙方法設定ボタンに表示する排紙方法設定情報を更新する。ページ印字設定ボタン343は、ページ印字設定を変更するためのボタンである。ページ印字設定ボタン343が選択されると、不図示のページ印字設定画面に遷移する。ページ印字設定画面で入力された設定を一時的に保存し、ページ印字設定ボタンに表示するページ印字設定情報を更新する。表紙設定ボタン344は、表紙設定を変更するためのボタンである。表紙設定ボタン344が選択されると、不図示の表紙設定画面に遷移する。表紙設定画面で入力された設定を一時的に保存し、表紙設定ボタンに表示する表紙設定情報を更新する。挿入紙設定ボタン345は、挿入紙設定を変更するためのボタンである。挿入紙設定ボタン345が選択されると、不図示の挿入紙設定画面に遷移する。挿入紙設定画面で入力された設定を一時的に保存し、挿入紙設定ボタンに表示する挿入紙設定情報を更新する。製本設定ボタン346は、製本設定を変更するためのボタンである。製本設定ボタン345が選択されると、不図示の製本設定画面に遷移する。製本設定画面で入力された設定を一時的に保存し、製本設定ボタンに表示する製本設定情報を更新する。キャンセルボタン347は、図3(C)の画面でのジョブ全体設定の編集をキャンセルして終了するものである。キャンセルボタン347の選択を受けつけた場合は、一時的に保存された部数設定、排紙設定、ページ印字設定、表紙設定、挿入紙設定、製本設定を破棄して、遷移元の画面に遷移する。OKボタン348は、図3(C)の画面でのジョブ全体設定の編集を終了するものである。OKボタン348への指示を受け付けた場合は、部数設定、排紙設定、ページ印字設定、表紙設定、挿入紙設定、製本設定で一時的に保存された設定を、図3(C)のジョブ全体設定編集画面に表示されたホールドジョブの全体設定に登録を行う。全体設定に登録が終わると、遷移元の画面に遷移する。
図3(B)でジョブページ単位設定編集ボタン329が選択されると、操作部121の表示は、図3(D)のジョブページ単位設定の編集画面に遷移する。ジョブページ単位設定の編集画面は、編集対象のジョブの編集対象のページ範囲に対する設定を編集するための画面である。編集対象のジョブは、図3(B)のジョブ設定編集画面における編集対象のジョブと同じジョブであり、編集対象のページ範囲は、このジョブ設定編集画面でページ単位設定編集ボタン329が選択された際に選択状態であったページ範囲である。
用紙選択ボタン351は、印刷に使用する用紙の種類を変更するためのボタンである。用紙選択ボタン351ボタンを選択すると、後述する図4(A)の用紙カセット選択画面に遷移する。図4(A)の用紙カセット選択画面又は図4(B)の用紙種類選択画面で給紙段または用紙の種類が選択されると、用紙選択ボタン351に表示する用紙の種類を更新し、印刷に使用する用紙種類として一時的に保存する。
用紙サイズ選択ボタン352は、印刷に使用する用紙のサイズを変更するためのボタンである。用紙サイズ選択ボタン352は、用紙選択ボタン351によって、用紙サイズを持たない用紙種別が選択された場合にのみ選択が可能である。給紙段または用紙サイズを持つ用紙種別が選択された場合には選択を受け付けない。用紙サイズ変更ボタン352ボタンを選択すると、不図示の用紙サイズ選択画面に遷移する。用紙サイズ選択画面で用紙サイズが選択されると、用紙サイズ選択画面に表示する用紙サイズを更新し、印刷に使用する用紙サイズとして一時的に保存する。
両面プリント選択ボタン353は、両面プリントを行うか否かを変更するためのボタンである。両面プリント選択ボタン353は、用紙選択ボタン351によって、両面印刷が可能な用紙が選択された場合にのみ選択が可能である。両面プリント選択ボタン353を選択すると、不図示のプルダウンメニューを表示する。このプルダウンメニューには両面プリントを行うか行わないかを選ぶための項目が含まれる。プルダウンメニューで両面印刷を行う、行わないが選択されると、両面プリント選択ボタン353に表示する両面プリント設定を更新し、両面プリント設定として一時的に保存する。
中間調設定ボタン354は、中間調設定を変更するためのボタンである。中間調設定ボタン354が選択されると、不図示の中間調設定画面に遷移する。中間調設定画面で中間調が選択されると、選択された中間調を一時的に保存し、中間調設定ボタン354の表示を更新する。トナー濃度調整ボタン355は、トナー濃度調整設定を変更するためのボタンである。トナー濃度調整ボタン355が選択されると、不図示のトナー濃度調整画面に遷移する。トナー濃度調整画面でトナー濃度調整が選択されると、選択されたトナー濃度調整を一時的に保存し、トナー濃度調整ボタン355の表示を更新する。グラデーションスムージング設定ボタン356は、グラデーション・スムージング設定を変更するためのボタンである。グラデーションスムージング設定ボタン356が選択されると、不図示のグラデーション・スムージング設定画面に遷移する。グラデーション・スムージング設定画面でグラデーションスムージングが選択されると、選択されたグラデーションスムージングを一時的に保存し、グラデーションスムージング設定ボタン356の表示を更新する。
ステイプル設定ボタン357は、ステイプルの設定を変更するためのボタンである。ステイプル設定ボタン357が選択されると、不図示のステイプル設定画面に遷移する。ステイプル設定画面でステイプルが選択されると、選択されたステイプルを一時的に保存し、ステイプル設定ボタン357の表示を更新する。とじしろ設定ボタン358は、とじしろ設定を変更するためのボタンである。とじしろ設定ボタン358が選択されると、不図示のとじしろ設定画面に遷移する。とじしろ設定画面でとじしろが選択されると、選択されたとじしろを一時的に保存し、とじしろ設定ボタン358の表示を更新する。パンチ設定ボタン359は、パンチ設定を変更するためのボタンである。パンチ設定ボタン359が選択されると、不図示のパンチ設定画面に遷移する。パンチ設定画面でパンチが選択されると、選択されたパンチを一時的に保存し、パンチ設定ボタン359の表示を更新する。印字領域の移動設定ボタン360は、印字領域の移動設定を変更するためのボタンである。印字領域の移動設定ボタン360が選択されると、不図示の印字領域の設定画面に遷移する。印字領域の移動設定画面で印字領域の移動が選択されると、選択された印字領域の移動を一時的に保存し、印字領域の移動設定ボタン360の表示を更新する。折り設定ボタン361は、折り設定を変更するためのボタンである。折り設定ボタン361が選択されると、不図示の折り設定画面に遷移する。折り設定画で折りが選択されると、選択された折りを一時的に保存し、折り設定ボタン361の表示を更新する。キャンセルボタン362は、ジョブページ単位設定の編集をキャンセルして終了するものである。キャンセルボタン362を受けつけた場合は、一時的に保存された用紙、用紙サイズ、中間調、トナー濃度調整、グラデーションスムージング、とじしろ、印字領域の移動、ホチキス、パンチ、折りの設定を破棄して、遷移元の画面に遷移する。OKボタン363は、ジョブページ単位設定の編集を終了するものである。OKボタン363を受け付けた場合には、一時的に保存された用紙、用紙サイズ、中間調、トナー濃度調整、グラデーションスムージング、とじしろ、印字領域の移動、ホチキス、パンチ、折りの設定を、編集対象ジョブの編集対象ページ範囲に登録をする。こうしてページ単位での設定の登録が終わると、遷移元の画面に遷移する。
図4(A)は、用紙カセットで印刷用紙を設定するための画面である。図4(B)は、用紙種類で印刷用紙を設定する画面である。
前述の図3(D)で用紙選択ボタン351が選択されると、操作部121の表示は図4(A)の用紙カセット選択画面に遷移する。この用紙カセット選択画面は、編集対象ジョブの編集対象ページ範囲で使用する用紙を、用紙カセット109に基づいて選択するための画面である。編集対象ジョブ及び編集対象ページ範囲は、図3(D)のジョブページ単位設定の編集画面のものと同じである。
用紙カセットで指定ボタン371と用紙種類で指定ボタン372は、用紙の種類を選択する方法を選択するためのボタンである。用紙カセットで指定ボタン371と用紙種類で指定ボタン372は、図4(A)の用紙カセット選択画面と後述する図4(B)の用紙種類選択画面に対応している。対応している画面が開いているときにそれぞれのボタンは選択状態になっており、重ねて選択することはできない。上述の通り図4(A)の用紙カセット選択画面では、用紙カセットで指定ボタン371は選択状態であり、選択することはできない。
図4(A)で、用紙種類で指定ボタン372が選択されると、図4(B)の用紙種類選択画面に遷移する。この際、選択状態になっていた用紙カセットリスト373の用紙カセット又は自動選択ボタン375の選択状態は解除される。
図4(A)の用紙カセットリスト373は、この画像形成装置の保有する用紙カセット109のリストと各カセットにセットされている用紙のリストで、リストの内容は画像形成装置の構成により変化する。各行がデバイスの各カセットに対応しており、カセットに供給されている用紙の残量(アイコン)、用紙のサイズ、用紙の種類の名称が表示されている。各行は対応カセットを選択状態にするボタンとなっている。このボタンは各行に対応するカセットがある場合に選択可能となり、行に対応するカセットがない場合には選択できない。選択状態のカセットは、後述する詳細ボタン374によって詳細を表示するカセットであり、また後述するOKボタン379によって印刷用紙を選択するのに用いられる。選択されたカセットに対応する行は、他の行とは違う色で表示される。同時に複数のカセットが選択状態になることはなく、既に選択状態になっているカセットがある状態で別のカセットに対応する行を選択した場合、新たにに選択したカセットが選択状態となり、先に選択状態となっていたカセットの選択状態が解除される。また、既に選択状態のカセットに対応する行のボタンを選択した場合、そのカセットの選択状態が解除される。
詳細ボタン374は、用紙カセットリスト373のいずれかの行が選択され、対応するカセットが選択状態となっているときに選択可能となる。詳細ボタン374が選択されると不図示の用紙カセット編集画面を表示する。
自動選択ボタン375は、用紙カセットを自動で選択することを選択するためのボタンである。用紙カセットリスト373のカセットの選択状態と同時に自動選択ボタン375を選択状態にすることはできない。用紙カセットリスト373のいずれかのカセットが選択状態の時に、自動選択ボタン375を選択状態にすると、カセットの選択状態は解除される。また自動選択ボタン375が選択状態の時に用紙カセットリスト373のいずれかのカセットを選択状態にすると、自動選択ボタン375の選択状態が解除される。
用紙カセットリスト矢印ボタン376,377は、用紙カセットリスト373のスクロールを指示するためのボタンである。上矢印ボタン376は、用紙カセットリスト373にリストの最上部が表示されている場合には選択できない状態となり、下矢印ボタン377は最下部が表示されている場合には選択できない状態となる。選択可能状態の時に上矢印ボタン376が選択されると、用紙カセットリスト373に表示されているページの1つ前のページが表示される。下矢印ボタン377が選択されると、用紙カセットリスト373に表示されているページの次のページが表示される。
キャンセルボタン378は、用紙選択をキャンセルして終了するものである。キャンセルボタン378の選択を受けつけた場合は、遷移元の画面に遷移する。この際に選択状態になっていた用紙カセットリスト373の用紙カセットまたは自動選択ボタン375の選択状態は解除される。OKボタン379は、用紙選択を終了するものである。OKボタン379は用紙カセットリスト373でいずれかの用紙カセットが選択状態であるか、自動選択ボタン375が選択されている状態で選択可能となる。OKボタン379の選択を受け付けた場合には、選択状態である用紙カセットまたは自動選択を使用する用紙として、編集対象のページ範囲に登録をする。ページ単位設定に登録が終わると、遷移元の画面に遷移する。
図4(A)で用紙種類で指定ボタン372が選択されると、操作部121の表示は図4(B)の用紙種類選択画面に遷移する。図4(B)の用紙種類選択画面は、編集対象ジョブの編集対象ページ範囲で使用する用紙を用紙種類で選択するための画面である。編集対象ジョブ及び編集対象ページ範囲は、前画面ジョブページ単位設定の編集画面(図3(D))と同じである。
図4(B)において、用紙カセットで指定ボタン381と用紙種類で指定ボタン382は、用紙の種類を選択する方法を選択するためのボタンである。用紙カセットで指定ボタン381と用紙種類で指定ボタン382は、図4(A)の用紙カセット選択画面と図4(B)の用紙種類選択画面に対応している。対応している画面が開いているときにそれぞれのボタンは選択状態になっており、重ねて選択することができない。
用紙種類で指定ボタン381が選択されると、図4(A)の用紙カセット選択画面に遷移する。この際、図4(B)で選択状態になっていた用紙種類リスト384の用紙種類の選択状態は解除される。上述の通り図4(B)の用紙種類選択画面では、用紙種類で指定ボタン382が選択状態である。
用紙種類リストソートボタン383は、用紙種類リスト384に表示される用紙種類の表示順序を並び替えるためのものである。用紙種類リストソートボタン383が選択されると、不図示のプルダウンメニューを表示する。このプルダウンメニューには、登録順に表示や、名前順に表示などの項目が含まれる。図4(B)ではソートの方法として「登録順」が選択されている。プルダウンメニューでソートの方法が選択されると、用紙種類リストの順序を選択されたものに変更し、用紙種類リスト384の表示を更新する。
用紙種類リスト384は、画像形成装置に登録されている用紙の種類のリストを表示している。各行が用紙の種類に対応しており、用紙の名称、重さ、サイズが表示されている。各行は対応する用紙の種類を選択状態にするためのボタンとなっている。ボタンは各行に対応する用紙の種類がある場合に選択可能となり、行に対応する用紙の種類がない場合には選択することはできない。用紙の種類の選択状態は、後述する詳細ボタン385によって詳細を表示する用紙種類を選ぶため、また後述するOKボタン389によって印刷用紙を用紙の種類により選ぶための状態を示している。選択された用紙の種類に対応する行は、他の行とは違う色で表示される。同時に複数の用紙の種類が選択状態になることはなく、既に選択状態になっている用紙の種類がある状態で別の用紙の種類に対応する行が選択されると、新たに選択した用紙の種類が選択状態となり、先に選択状態であった用紙の種類の選択状態が解除される。また、既に選択状態の用紙の種類に対応する行のボタンを選択した場合、その用紙の種類の選択状態が解除される。
詳細ボタン385は、用紙種類リスト384のいずれかの行が選択され、対応する用紙の種類が選択状態となっているときに選択可能となる。詳細ボタン385が選択されると不図示の用紙種類編集画面を表示する。用紙種類リスト矢印ボタン386,387は、用紙種類リスト384のスクロールを指示するためのボタンである。上矢印ボタン386は用紙種類リスト384にリストの最上部が表示されている場合には選択できない状態となり、下矢印ボタン387は最下部が表示されている場合には選択できない状態となる。選択可能状態の時に上矢印ボタン386が選択されると、用紙種類リスト384に表示されているページの1つ前のページが表示される。下矢印ボタン387が選択されると、用紙種類リスト384に表示されているページの次のページが表示される。
キャンセルボタン388は、用紙選択をキャンセルして終了するものである。キャンセルボタン388の選択を受けつけた場合は遷移元の画面に遷移する。この際に選択状態になっていた用紙種類リスト384の用紙の種類の選択状態は解除される。OKボタン389は、用紙選択を終了するものである。OKボタン389は、用紙種類リスト384でいずれかの用紙の種類が選択状態である状態で選択可能となる。OKボタン389への指示を受け付けた場合には、選択状態である用紙の種類を使用する用紙として編集対象のページ範囲に登録をする。ページ単位設定に登録が終わると、遷移元の画面に遷移する。
図5は、本実施形態に係る画像形成装置の操作部121に表示する画面例を示す模式図である。図5(A)は、ジョブホールド機能における用紙情報の入れ替えモード画面を示す。図5(B)は、カセットに設定する用紙情報の編集画面を示す。図5(C)は、用紙カセットの用紙を入れ替えるように操作者に指示する画面例を示す。前述の通り、操作者から操作部121への入力は、操作部I/F106を通してCPU101へ伝送される。操作部121に表示する画面は、CPU101の制御の下に表示される画面例と、操作者の操作による操作部121の表示画面の遷移について説明する。
図5(A)は、ジョブホールド機能における用紙情報の入れ替えモード画面の一例を示す図である。
この用紙情報の入れ替えモード画面は、画面の上部と下部の2つの部分から構成される。上部はホールドジョブリスト401を中心とするホールドジョブの一覧を表示している。下部は用紙カセット109の情報を記憶する第1の用紙カセット情報を複製して作成した第2の用紙カセット情報(以下、仮想用紙カセットと呼ぶ)のリスト408を中心とした仮想用紙カセット一覧を表示している。
ホールドジョブリスト401には、用紙情報の入れ替えモードでメディアミスマッチの判定対象とするジョブの一覧が表示されている。各行が登録されている個々のジョブであり、登録されている各ジョブのチェックの有無と番号、ジョブの名称、ジョブを登録したユーザの名称、ジョブを登録した日時、メディアミスマッチの状態を示すアイコンが表示されている。各行は対応ジョブを選択状態にするボタンであると同時に、対応ジョブをチェック状態にするためのボタンとなっている。このボタンは各行に対応するジョブがある場合に選択可能となり、登録されているジョブの数が少なく、対応するジョブがない行は選択することはできない。
ホールドジョブリスト401におけるメディアミスマッチの状態は、後述する仮想用紙カセットリスト408の用紙情報に基づいたメディアミスマッチ判定の結果である。ジョブの選択は、後述する詳細/変更ボタン402によって詳細を表示するジョブを選ぶためのものである。選択されたジョブに対応する行は、他の行とは違う色で表示される。同時に複数のジョブが選択状態になることはなく、既に選択状態になっているジョブがある状態で、別のジョブに対応する行を選択した場合、新たに選択したジョブが選択状態となり、先に選択状態となっていたジョブの選択状態が解除される。また、既に選択状態のジョブに対応する行のボタンを選択した場合、そのジョブの選択状態が解除される。
ジョブのチェック状態は、後述する選択ユーザのみ表示ボタン404、仮想用紙カセットリスト408の用紙情報の変更時にミスマッチ判定の対象となる状態である。既にチェック状態にあるジョブがある状態で、別のジョブに対応する行を選択することで、複数のジョブを同時にチェック状態にすることが可能である。チェック状態にはチェック状態にされた順番が記憶される。チェック状態になったジョブに対応する行には、所定の列にチェック状態にされたことを示すマーク(レ)と、チェック状態になった順番を示す番号が表示される。図5(A)では、ホールドジョブリスト401に表示されている全てのジョブがチェックされている。既にチェック状態にあるジョブに対応する行を選択した場合、そのジョブのチェック状態が解除される。チェック状態を解除したジョブよりも順番の遅いジョブがある場合には、順番を1つずつ前にずらす。
詳細/変更ボタン402は、ホールドジョブリスト401のいずれかの行が選択され、対応するジョブが選択状態となっているときに選択可能となる。詳細/変更ボタン402が選択されると、図3(B)のジョブ設定編集画面を表示する。このジョブ設定編集画面の詳細は、図3(B)を参照して前述した通りである。
全て選択/全て解除ボタン403は、ホールドジョブリスト401に少なくとも1つのジョブが登録されている場合に選択可能となる。全て選択/全て解除ボタン403は、ホールドジョブリスト401でチェック状態のジョブが1つもない場合に、全てのジョブがチェック状態となり、チェック状態のジョブが1つでもある場合にはチェックを全て解除するボタンとなる。
全て選択ボタン403が選択されると、ホールドジョブリスト401に登録されている全てのジョブがチェック状態となる。このときチェック状態になった順番は、ホールドジョブリスト401に登録されている順番である。全て解除ボタン403が選択されると、チェック状態にある全てのホールドジョブのチェック状態が解除される。
選択ユーザのみ表示/全てのジョブを表示ボタン404は、選択ユーザのみを表示している状態のときに選択されると全てのジョブを表示するボタンとなり、全てのジョブを表示している状態のときに選択されると、選択ユーザのみ表示ボタンとなる。また、初期状態は選択ユーザのみの表示ボタンである。選択ユーザのみ表示ボタン404は、選択状態のジョブがあるときに選択可能となる。選択ユーザのみ表示ボタン404を選択すると、その時に選択状態にあるジョブと同じユーザ名を持つジョブだけが、ホールドジョブリスト401に表示される。一方、全てのジョブを表示ボタン403を選択したときは、この画像形成装置に登録されている全てのホールドジョブをホールドジョブリスト401に表示する。ホールドジョブリスト矢印ボタン405,406は、ホールドジョブリスト401のスクロールを指示するためのボタンである。上矢印ボタン405はホールドジョブリスト401にリストの最上部が表示されている場合には選択できない状態となり、下矢印ボタン406は、最下部が表示されている場合には選択できない状態となる。選択可能状態の時に上矢印ボタン405が選択されると、ホールドジョブリスト401に表示されているページの1つ前のページが表示される。下矢印ボタン406が選択されると、ホールドジョブリスト401に表示されているページの1つ後のページが表示される。
終了ボタン407は、用紙情報の入れ替えモードを終了するものである。終了ボタン407の指示を受け付けた場合には、仮想用紙カセットリスト408で一時的に記録した仮想用紙カセットのカセット情報を破棄する。破棄した後、図3(A)のジョブホールド画面に遷移する。遷移の際に、ホールドジョブリスト401のチェック状態を図3(A)のジョブホールド画面のホールドジョブリスト301に反映する。
仮想用紙カセットリスト408は、この画像形成装置の持つ用紙カセット109のカセットのリストと各カセットにセットされている用紙情報のリストを複製することにより作成した第2の用紙カセットリストである。この仮想用紙カセットリスト408は、RAM102の第1の用紙カセットとは別の領域に記憶されている。図5(A)の用紙情報の入れ替えモード画面に遷移したときの、実際の用紙カセット109の用紙リストの状態を初期状態とする。尚、ここで仮想用紙カセットにセットされている用紙情報を入れ替えても実際の用紙カセットの用紙は変化しない。
仮想用紙カセットリスト408の各行は、画像形成装置のもつ各カセットに対応して作成された仮想用紙カセットであり、各仮想用紙カセットに設定されている用紙のサイズと名称が表示されている。各行は各仮想用紙カセットを選択状態にするボタンとなっている。このボタンは各行に対応する仮想用紙カセットがある場合に選択可能となり、行に対応する仮想用紙カセットがない場合には選択できない。仮想用紙カセットの選択状態は、後述する用紙変更ボタン409によって詳細を表示/変更する仮想用紙カセットを選ぶための状態である。選択された仮想用紙カセットに対応する行は、他の行とは違う色で表示される。同時に複数の仮想用紙カセットが選択状態になることはなく、既に選択状態になっている仮想用紙カセットがある状態で別の仮想用紙カセットに対応する行を選択した場合、新たに選択した仮想用紙カセットが選択状態となる。そして先に選択状態となっていた仮想用紙カセットの選択状態が解除される。また、既に選択状態の仮想用紙カセットに対応する行のボタンを選択した場合、その仮想用紙カセットの選択状態が解除される。
用紙変更ボタン409は、仮想用紙カセットリスト408でいずれかの行が選択され、仮想用紙カセットが選択状態となっているときに選択可能となる。用紙変更ボタン409が選択されると、後述する図5(B)の仮想用紙カセットの用紙変更画面に遷移する。図5(B)の仮想用紙カセットの用紙変更画面で用紙情報が選択されると、対応する仮想用紙カセットの用紙情報を、その選択された用紙情報に一時的に変更し、仮想用紙カセットリスト408の表示を更新する。
用紙詳細ボタン410は、仮想用紙カセットリスト408でいずれかの行が選択され、仮想用紙カセットが選択状態となっているときに選択可能となる。用紙詳細ボタン410が選択されると不図示の用紙詳細画面に遷移する。用紙詳細画面では、用紙詳細ボタン410が選択された際に、選択状態となっていた仮想用紙カセットにセットされている用紙の詳細情報を表示する。
元に戻すボタン411は、仮想用紙カセットリスト408が初期状態から変更されている場合に選択可能となる。仮想用紙カセットリスト408の初期状態は、前述のとおり実際の用紙カセット109の状態である。元に戻すボタン411が選択されると、一時的に変更されていた仮想用紙カセットの用紙情報を初期状態に戻し、仮想用紙カセットリスト408を更新する。仮想用紙カセットリスト矢印ボタン412,413は、仮想用紙カセットリスト408のスクロールを指示するためのボタンである。上矢印ボタン412は、仮想用紙カセットリスト408にリストの最上部が表示されている場合には選択できない状態となり、下矢印ボタン409は最下部が表示されている場合には選択できない状態となる。選択可能状態の時に上矢印ボタン412が選択されると、仮想用紙カセットリスト408に表示されているページの1つ前のページが表示される。下矢印ボタン413が選択されると、仮想用紙カセットリスト408に表示されているページの次のページが表示される。一括適用ボタン414は、仮想用紙カセットリスト408が初期状態から変更されている場合に選択可能となる。一括適用ボタン414が選択されると、仮想用紙カセットの用紙情報を実際の用紙カセットの用紙情報に適用し、後述する図5(C)の用紙の入れ替え画面に遷移する。
図5(B)は、仮想用紙カセットの用紙情報の変更画面の一例を示す。
この仮想用紙カセットの用紙変更画面は、仮想用紙カセットにセットされている用紙の種類を変更するための画面である。変更を行う対象となる仮想用紙カセットは、図5(A)の用紙情報の入れ替えモード画面で用紙変更ボタン409が選択された時に、仮想用紙カセットリスト408で選択状態であった仮想用紙カセットである。
用紙種類リストソートボタン421は、後述する用紙種類リスト422に表示される用紙種類の表示順序を並び替えるためのものである。用紙種類リストソートボタン421が選択されると、不図示のプルダウンメニューを表示する。このプルダウンメニューには、「登録順」に表示するや、「名前順」に表示するなどの項目が含まれる。プルダウンメニューでソートの方法が選択されると、用紙種類リストの順序を選択されたものに変更し、用紙種類リスト422の表示を更新する。図5(B)では「登録順」が選択されている。
用紙種類リスト422は、この画像形成装置に登録されている用紙の種類のリストを示す。各行が用紙の種類に対応しており、用紙の名称、重さ、サイズが表示されている。また各行は、対応する用紙の種類を選択状態にするためのボタンとなっている。ボタンは各行に対応する用紙の種類がある場合に選択可能となり、登録されている用紙の種類の数が少なく、行に対応する用紙の種類がない場合には選択することはできない。用紙の種類の選択状態は、後述する詳細ボタン425によって詳細を表示する用紙の種類を選ぶため、又はOKボタン427によって、仮想用紙カセットに設定する状態である。選択された用紙の種類に対応する行は、他の行とは違う色で表示される。同時に複数の用紙の種類が選択状態になることはなく、既に選択状態になっている用紙の種類がある状態で別の用紙の種類に対応する行を選択した場合、新たに選択した用紙の種類が選択状態となり、先に選択状態となっていた用紙の種類の選択状態が解除される。また、既に選択状態の用紙の種類に対応する行のボタンを選択した場合、その用紙の種類の選択状態が解除される。
用紙種類リスト矢印ボタン423,424は、用紙種類リスト422のスクロールを指示するためのボタンである。上矢印ボタン423は用紙種類リスト424にリストの最上部が表示されている場合には選択できない状態となり、下矢印ボタン424は最下部が表示されている場合には選択できない状態となる。選択可能状態の時に上矢印ボタン423が選択されると、用紙種類リスト422に表示されているページの1つ前のページが表示される。下矢印ボタン424が選択されると、用紙種類リスト422に表示されているページの次のページが表示される。
詳細ボタン425は、用紙種類リスト422のいずれかの行が選択されて用紙の種類が選択状態となっているときに選択可能となる。詳細ボタン425が選択されると不図示の用紙種類の編集画面を表示する。キャンセルボタン426は、この画面での用紙種類の選択をキャンセルして終了するものである。キャンセルボタン426の選択を受けつけた場合は、遷移元の画面に遷移する。この際に選択状態になっていた用紙種類リスト422の用紙の種類の選択状態は解除される。OKボタン427は、用紙の設定処理を終了するものである。OKボタン427は、用紙の種類リスト422でいずれかの用紙の種類が選択状態である状態で選択可能となる。OKボタン427への指示を受け付けた場合には、選択状態である用紙の種類を、仮想用紙カセットに設定する用紙情報に決定して、図5(A)で選択されている仮想用紙カセットに登録する。
図5(C)は、用紙一括セット画面の一例を示す図である。この用紙一括セット画面は、図5(A)の用紙情報の入れ替えモード画面で仮想用紙カセットリスト408を初期状態から変更した場合に遷移し、用紙情報を変更した用紙カセットに対する用紙の入れ替えを要求する画面である。図5(C)の用紙一括セット画面は、用紙情報を変更した仮想用紙カセットの数だけ連続して表示される。詳細はフロー図を使用して後述する。
要求用紙表示431は、図5(A)の用紙情報の入れ替えモード画面において、仮想用紙カセットに設定した用紙情報を表示する部分である。表示する項目には、用紙のサイズと名称が含まれる。操作者は要求用紙表示431に表示される用紙情報を、後述する用紙セットリスト432で示される用紙カセットに設定する。
用紙カセットリスト432は、画像形成装置の用紙カセットと、その用紙カセットにセットされている用紙情報のリストを示す。各行が用紙カセットに対応しており、用紙サイズ、名称、一括用紙セット処理で、用紙のセットが行われるか否かを示すアイコン440が表示されている。図5(C)の用紙一括セット画面で、用紙セットの対象となっている用紙カセットに対応した行は別の色で表示される。用紙のセットが行われるか否かを示すアイコン440は、一連の用紙セット処理で用紙セットが要求される場合に表示される。初めは、図5(A)の用紙情報の入れ替えモード画面で仮想用紙カセットリスト408を初期状態から変更した全ての用紙カセットに表示される。一連の用紙セット処理で既に用紙のセットを終えた用紙カセットに対応する行には、このアイコンを表示しない。詳細ボタン433は、要求用紙表示431に表示されている用紙の種類に関する詳細画面を表示するためのボタンである。詳細ボタン433が選択されると不図示の用紙詳細画面に遷移する。
用紙カセットリスト矢印ボタン434,435は、用紙カセットリスト434のスクロールを指示するためのボタンである。上矢印ボタン434は用紙カセットリスト432にリストの最上部が表示されている場合には選択できない状態となり、下矢印ボタン435は最下部が表示されている場合には選択できない状態となる。選択可能状態の時に上矢印ボタン434が選択されると、用紙カセットリスト433に表示されているページの1つ前のページが表示される。下矢印ボタン435が選択されると、用紙カセットリスト433に表示されているページの次のページが表示される。中止ボタン436は、用紙一括セットを中止して終了するものである。中止ボタン436が選択された場合、用紙カセットへの用紙のセットは行われていない。中止ボタン436が選択された場合、図5(A)の用紙入れ替えモード画面で記録された仮想用紙カセットの用紙情報を破棄し、図3(A)のジョブホールド画面へ遷移する。OKボタン437は、用紙をセットしたことを通知するために選択するボタンであり、選択された場合には、次の用紙カセットに処理を移す。詳細はフロー図を用いて後述する。OKボタン437が選択されると、その時の用紙カセットの用紙情報に、要求用紙(即ち、要求用紙表示431に表示されている用紙)を登録する。図5(A)の用紙情報の入れ替えモード画面で初期状態から変更された仮想用紙カセットに対応する全ての用紙カセットへの用紙情報のセットが完了すると、図5(A)の用紙入れ替えモード画面で記録された仮想用紙カセットの用紙情報を破棄する。そして図3(A)のジョブホールド画面へ遷移して用紙一括セット処理を終了する。
図5(C)では、行441に対応する用紙カセットに、A4サイズで名称が「paper2」の用紙をセットするように操作者に要求している。
図6は、本実施形態に係る画像形成装置による制御処理を説明するフローチャートである。この処理は、操作者からジョブホールド機能を使用する要求を受け付けることにより開始される。尚、この処理を実行するプログラムはHDD104にインストールされており、ROM103に記憶されたブートプログラムにより、そのプログラムをRAM102に展開してCPU101がそのプログラム実行することにより実現される。
まずS601でCPU101は、操作部121に図3(A)のジョブホールド画面を表示してS602へ進む。S602でCPU101は、操作部121が操作者による操作を受け付けるまで待機し、受け付けるとS603へ進む。S603でCPU101は、S602で受け付けた操作が、ジョブの状態変更に関わるボタンを押す操作か否かを判定し、そうであればS604に進む。S604でCPU101は、S602で受け付けた操作及びジョブの状態に応じて、ジョブ状態の変更処理を行ってS601に進む。尚、S604の処理の詳細は図7のフローチャート参照して後述する。またジョブの状態変化に関わるボタンについての詳細は図3で説明した通りである。
一方、S603でCPU101が、ジョブの状態変更に関わるボタン操作でないと判定するとS605に進む。S605でCPU101は、S602で受け付けた操作が、選択ユーザのみ表示/全てのジョブを表示ボタン304を押す操作であったか否かを判定し、そうであればS606に進み、そうでなければS607へ進む。S606でCPU101は、操作部121に表示するホールドジョブリストの内容を更新する。このときの処理は前述の図3(A)を参照して詳述した通りである。こうしてホールドジョブリストの内容を更新するとS601へ進む。
S607でCPU101は、S602で受け付けた操作がプリント開始ボタン308を押す操作であったか否かを判定し、そうであればS608に進み、そうでなければS609へ進む。S608でCPU101は、ホールドジョブリスト301で選択されているホールドジョブのプリントを開始してS601へ進む。
S609でCPU101は、S602で受け付けた操作が、ホールドジョブの詳細/変更ボタン302を押す操作であったか否かを判定し、そうであればS610に進み、そうでなければS611へ進む。S610でCPU101は、操作部121に図3(B)のジョブ設定変更画面を表示して、操作者によるジョブ設定を変更する操作を受け付けるジョブ設定変更処理を行う。このときの処理は前述の図3(B)を参照して説明した通りである。ここでジョブ設定変更を受け付けるか、キャンセルを受け付けるとS601へ進む。
S611でCPU101は、S602で受け付けた操作が、プリントジョブの詳細/変更ボタン310を押す操作であったか否かを判定し、そうであればS612に進み、そうでなければS613へ進む。S612でCPU101は、操作者によるジョブ設定を変更する操作を受け付けるジョブ設定変更処理を行う。この際に操作部121に表示する画面は、図3(B)のジョブ設定変更画面とほぼ同一であるため、その説明を省略する。このときの処理も前述の図3(B)で説明に記載した内容と同じである。S612でジョブ設定変更を受け付けるか、キャンセルを受け付けるとS601へ進む
S613でCPU101は、S602で受け付けた操作が、プリント中止ボタン311を押す操作であったか否かを判定し、そうであればS614に進み、そうでなければS615へ進む。S614でCPU101は、プリント中止処理を行う。こうしてプリント開始処理を終了するとS601へ進む。
S615でCPU101は、S602で受け付けた操作が、用紙情報の入れ替えモードボタン305を押す操作であったか否かを判定し、そうであればS616に進み、そうでなければS601へ進む。S616でCPU101は、RAM102上に仮想用紙カセットを作成する。ここで作成した仮想用紙カセットには、初期値として用紙カセット109の用紙情報が格納される。次にS617に進みCPU101は、操作部121に図5(A)の用紙入れ替えモード画面を表示して、操作者による用紙情報の入れ替えモードの操作を受け付ける用紙入れ替え処理を行う。このときの処理は前述の図5(A)を参照して説明した通りである。S617で用紙入れ替えモードで用紙情報の一括入れ替え処理を終了するか、キャンセルを受け付けるとS601へ進む。
図7は、図6のS604のジョブの状態変更処理を説明するフローチャートである。
まずS701でCPU101は、S602で受け付けた操作が、ホールドジョブリスト301のジョブに対応した行を選択するボタンを押す操作か否かを判定し、そうであればS702に進み、そうでなければS703へ進む。S702でCPU101は、S602で受け付けたホールドジョブリスト301の行を選択するボタンを押す操作が、既に選択状態であるジョブ(行)の選択操作であるか否かを判定し、そうであればS704に進み、そうでない場合にはS705に進む。S704でCPU101は、S602で受け付けたホールドジョブリスト301の行(ジョブ)の選択状態を解除してS711に進む。またS705でCPU101は、ホールドジョブリスト301に既に選択状態であるジョブがあるか否かを判定し、ある場合にはS708に進み、ない場合にはS710に進む。S708でCPU101は、S705で判定した、既に選択状態であるジョブの選択状態を解除してS710に進む。S710でCPU101は、S602で受け付けたホールドジョブリスト301の行に対応したジョブを選択した状態へ変更してS711に進む。
S711でCPU101は、S602で受け付けたホールドジョブリスト301のジョブに対応した行を選択するボタンを押す操作が、既にチェック状態であるジョブへの操作であるか否かを判定する。そうであればS712に進み、そうでない場合にはS713に進む。S712でCPU101は、S602で受け付けたホールドジョブリスト301の操作で指示されたジョブのチェック状態を解除してS714に進む。またS713でCPU101は、S602で受け付けたホールドジョブリスト301の行に対応するジョブをチェック状態に変更してS714に進む。
一方、S701で、ホールドジョブリスト301のジョブに対応した行を選択する操作でないときはS703に進みCPU101は、S602で受け付けた操作が、チェックを全て解除ボタン303を押す操作か否かを判定する。そうであればS707に進み、そうでなければS706へ進む。S707でCPU101は、ホールドジョブリスト301の全てのジョブのチェック状態を解除してS714に進む。
一方、S706でCPU101は、S602で受け付けた操作が、全てチェックボタン303を押す操作か否かを判定し、そうであればS709に進み、そうでなければS714へ進む。S709でCPU101は、ホールドジョブリスト301の全てのジョブをチェック状態に変更してS714に進む。S714でCPU101は、図3(A)のホールドジョブリスト301のジョブの状態が変更されたため、図5(A)のホールドジョブリスト401を操作部121に表示する。こうしてホールドジョブの更新が終了すると、このジョブ状態の変更処理を終了する。
図8は、図6のS617の用紙情報の入れ替え処理を説明するフローチャートである。
先ずS801でCPU101は、操作部121の表示部に図5(A)の用紙入れ替えモード画面を表示してS802へ進む。尚、ここでは仮想用紙カセットの初期状態は、図6のS616でRAM102に保持されたものである。S802でCPU101は、操作部121が操作者から操作を受け付けるまで待機し、操作を受け付けるとS803へ進む。S803でCPU101は、S602で受け付けた操作が、ホールドジョブの状態変更に関わるボタンを押す操作か否かを判定し、そうであればS804に進み、そうでなければS805へ進む。ジョブの状態変化に関わるボタンについての詳細は図5で説明した通りである。S804でCPU101は、S802で受け付けた操作およびその時のジョブ状態に応じて、ジョブ状態の変更処理を行う。この処理の詳細は図7のフローチャートで説明した内容と同じである。こうしてS804のジョブ状態変更処理が終了すると、この処理を終了する。
S805でCPU101は、S802で受け付けた操作が、用紙変更ボタン409を押す操作であったか否かを判定し、そうであればS807に進み、そうでなければS806へ進む。S807でCPU101は、操作部121の表示部に図5(B)の用紙設定画面を表示して操作者による用紙の設定選択を受け付ける処理を行ってS813に進む。
S806でCPU101は、S802で受け付けた操作が、一括適用ボタン414を押す操作であったか否かを判定し、そうであればS808に進み、そうでなければS809へ進む。S808で、CPU101は操作部121に図5(C)の用紙セット画面を表示して、操作者による用紙カセットへの用紙のセット(装填)を受け付ける用紙セット処理を行う。このときの処理は前述の図5(C)で記載した内容である。また処理のフローを図10のフローチャートを参照して後述する。S808で用紙のセット終えるか、キャンセルを受け付けるとこの処理を終了する。
S809でCPU101は、S802で受け付けた操作が、戻すボタン411を押す操作であったか否かを判定し、そうであればS810に進み、そうでなければS811へ進む。S810でCPU101は、一時的に記録した仮想用紙カセットの用紙情報を破棄し、S616でRAM102に保持した初期状態に戻してS813に進む。S813でCPU101は、RAM102に一時的に保存されたジョブ状態から、チェック状態のジョブがあるかどうかを判定し、ある場合にはS815に進み、ない場合はこの処理を終了する。S815でCPU101は、仮想用紙カセットの用紙情報に基づいたメディアミスマッチ判定処理を行う。このときの処理は図9のフローチャートを参照して後述する。メディアミスマッチ判定処理を終了すると、この処理を終了する。
一方、S809でCPU101が、戻すボタン411を押す操作でないと判定するとS811に進み、CPU101はS802で受け付けた操作が、終了ボタン407を押す操作であったか否かを判定する。そうであればS812に進み、そうでなければS814へ進む。S812でCPU101は、RAM102に記憶した仮想用紙カセットの用紙情報を破棄して、この処理を終了する。
S814でCPU101は、S802で受け付けた操作が、ホールドジョブ詳細/変更ボタン402を押す操作であったか否かを判定し、そうであればS816に進み、そうでなければS817へ進む。S816でCPU101は、操作部121に図3(B)のジョブ設定変更画面を表示して、操作者によるジョブ設定変更処理を行う。このときの処理は前述の図3(B)で説明した通りである。S816のジョブ設定変更を終えるか、キャンセルを受け付けると、この処理を終了する。
S817でCPU101は、S802で受け付けた操作が、用紙詳細ボタン410を押す操作であったか否かを判定し、そうであればS818に進み、そうでなければS801に進む。S818でCPU101は、操作部121に不図示の用紙詳細表示処理を行い、操作者により用紙詳細確認が行われる。こうして詳細確認が終わり、操作者によって用紙詳細表示を終える入力を受け付けると、この処理を終了する。
図9は、図8のS815のミスマッチ判定処理を説明するフローチャートである。この処理は、チェック状態のジョブがある状態で、操作者から仮想用紙カセットの用紙情報変更の要求を受け付けることにより開始される。
まずS901でCPU101は、RAM102に一時的に保存されている仮想用紙カセットの用紙情報を取得する。ここで取得する情報には、少なくとも仮想用紙カセットにセットされている用紙の種類を特定するための情報が含まれる。仮想用紙カセットの用紙情報を取得するとS902に進む。S902でCPU101は、HDD104に保存された現在のミスマッチ判定対象ジョブの情報をRAM102に読み出し、そのホールドプリントジョブの情報を取得する。ここで対象となるプリントジョブはチェック状態となっているジョブであり、ここではチェックの順番はチェックされた順番である。取得するプリントジョブの情報には、少なくともそのプリントジョブが使用する用紙の種類を特定するための情報が含まれる。こうしてミスマッチ判定対象のプリントジョブの用紙情報を取得するとS903に進む。S903でCPU101は、S902で取得したジョブ情報から、現在のミスマッチ判定対象となる用紙の情報を取得する。ここでは判定する順番はジョブ内で用紙が使用される順番とする。取得する用紙の情報には、少なくともミスマッチ判定対象の用紙の種類を特定するための情報が含まれる。現在のミスマッチ判定対象の用紙情報を取得したらS904に進む。
S904でCPU101は、S901で取得した仮想用紙カセットの用紙情報と、S903で取得したミスマッチ判定対象ジョブの用紙の情報とを比較し、そのジョブで使用する用紙が仮想用紙カセットにセットされているか否かを判定する。この判定の結果、用紙がセットされていない場合にはS905に進み、セットされている場合にはS906に進む。S905でCPU101は、S904で、その対象ジョブの現在の対象用紙がミスマッチであると判定して、その判定結果をRAM102に記憶してS906に進む。
S906でCPU101は、現在のミスマッチ判定対象ジョブにミスマッチ判定を行なっていない用紙があるか否かを確認する。判定を行なっていない用紙がある場合はS907に進み、ない場合S908に進む。S907でCPU101は、ミスマッチ判定対象ジョブの対象用紙を、現在の用紙から、そのジョブで使用される次の用紙に変更してS903に進む。
こうしてS906で判定を行なっていない用紙がなくなったと判定するとS908に進みCPU101は、ミスマッチ判定対象ジョブでミスマッチ判定を行なっていないジョブがあるか否かを判定する。判定を行なっていないジョブがある場合はS910に進み、CPU101は、ミスマッチ判定を行うジョブを、現在のジョブから次のジョブに変更してS902に進む。こうして全ての対象ジョブにおけるメディアミスマッチの有無を判定するとS909に進みCPU101は、RAM102に記憶したミスマッチ判定結果を使用して、ホールドジョブリスト401の表示を更新する。ここで更新する表示内容は図5(A)で説明したように、メディアミスマッチと判定されたジョブにメディアミスマッチであることを示すアイコンを表示する。こうして表示の更新が終わったら、ジョブミスマッチ判定のフローチャートを終了する。
図10は、図8のS808の用紙のセット処理を説明するフローチャートである。この処理は、仮想用紙カセットを初期状態から変更した状態で、操作者が一括適用ボタン414を押下して、仮想用紙カセットの用紙情報を用紙カセット109に一括して適用するように要求することにより開始される。
先ずS1001でCPU101は、RAM102に保存されている用紙カセット109の用紙情報を取得してS1002に進む。ここで取得する情報には、少なくとも用紙カセット109にセットされている用紙の種類を特定するための情報が含まれる。S1002でCPU101は、操作部121の表示部に現在の用紙セット対象である用紙カセットの用紙セット画面(図5(C))を表示してS1003へ進む。このセット対象の用紙カセットは、初期状態から用紙情報が変更された仮想用紙カセットに対応する用紙カセットである。尚、ここでは現在の用紙セット処理を行う順番を用紙カセットの番号順とする。S1003でCPU101は、操作部121が図5(C)の画面を表示している状態で操作者から操作を受け付けるまで待機し、操作を受け付けるとS1004へ進む。
S1004でCPU101は、S1003で受け付けた操作が、OKボタン437を押す操作であったか否かを判定する。そうであればS1005に進み、そうでなければS1006へ進む。この場合、操作者は、図5(C)の画面に表示された内容に従って、指示された用紙カセットに、指定された用紙をセットする。例えば、図5(C)の例では、用紙カセット(2)にA4サイズの用紙「paper2」をセットする。こうして用紙カセット(2)へA4サイズの用紙「paper2」のセットが完了すると、操作者はOKボタン437を押下する。これによりS1005に進む。
S1005でCPU101は、現在の用紙セット対象用紙カセットの用紙情報を、対応する仮想用紙カセットの用紙情報に変更してS1007に進む。S1007でCPU101は、セット処理が未実施の用紙カセットがあるか否かを判定し、あればS1010に進み、なければS1009へ進む。S1010でCPU101は、用紙セット対象の用紙カセットを、現在の用紙カセットから次の用紙カセットに変更して、例えば図5(C)の例では、用紙カセット(2)から(3)に変更して、S1002に進む。またS1009でCPU101は、仮想用紙カセットの用紙情報に従って実際用紙カセットの用紙情報を更新したので、RAM102に記憶した仮想用紙カセットの用紙情報を破棄して、このフローチャートを終了する。
またS1006でCPU101は、S1003で受け付けた操作が、中止ボタン436を押す操作であったか否かを判定し、そうであれば上述のS1009に進み、AM102に記憶した仮想用紙カセットの用紙情報を破棄して、この処理を終了する。またS1006で中止ボタン436を押す操作でなければS1008へ進みCPU101は、S1003で受け付けた操作が、詳細ボタン433を押す操作であったか否かを判定し、そうであればS1011に進み、そうでなければS1003へ進む。S1011でCPU101は、操作部121に不図示の用紙詳細表示画面を表示する。詳細の表示対象となる用紙は、現在の用紙セット対象用紙カセットにセットされている用紙である。この用紙詳細表示画面において操作者による用紙詳細表示の確認が終わり、用紙詳細表示を終了する入力を受け付けるとS1002に進む。
以上説明したように実施形態1に係る画像形成装置によれば、プリントジョブに必要な用紙が用紙カセットにセットされているかを判定し、セットされていない場合に用紙がないことを表示できる。具体的には、現在の用紙カセット109の用紙情報を初期状態として保有する仮想用紙カセットを作成し、操作者によって仮想用紙カセットの用紙情報を変更することができる。そして仮想用紙カセットの用紙情報が変更された場合に、仮想用紙カセットの用紙情報に基づいて、プリントジョブに必要な用紙がセットされているかを判定し、セットされていない場合に用紙がないことを表示する。
これにより、用紙カセットの用紙を入れ替えることなく、ジョブを実行するのに必要な用紙の有無を確認することができる。仮想用紙カセットの用紙情報を入れ替えても、実際に用紙カセットにセットされている用紙は変わらないため、操作者の思い通りにならなかった場合は、途中で操作を終了することも、戻すボタンで用紙情報を初期値に戻すことも可能である。
また、仮想用紙カセットの用紙情報が操作者が意図した通りである場合は、一括適用ボタン414で仮想用紙カセットの用紙情報を、実際の用紙カセットの用紙情報にまとめて設定することができる。そして、物理的に各用紙カセットに用紙をセットするときは、仮想用紙カセットの用紙情報に従って操作部112に表示される手順に従えばよい。
実施形態1によれば、プリントジョブを実行するのに必要な用紙が用紙カセット109にセットされているか否かを調べるための手間を少なくでき、必要な用紙がセットされていない場合の対処も簡単にできる。また用紙カセットの用紙情報を元に戻すのもワンタッチででき、その際に間違いが発生する可能性をなくすことができる。また、ジョブを実行するために、用紙カセット109にセットする用紙の組み合わせ等の試行錯誤するといった手間を省くことができる。
[実施形態2]
前述の実施形態1では、図5(C)の画面による用紙セット処理で操作者から中止ボタン436の押下を受け付けた場合に、既に用紙セットを終えた用紙カセット109の情報はセットした状態のままで用紙セット処理を終了していた。この場合、用紙セット時に誤りに気づいたとしても用紙カセットを元の状態に戻すことができない。
更に実施形態1の形態の図5(C)の画面では、用紙セットを行う用紙カセットと、セットする用紙の名称とを表示することで手順を示すが、操作者が、この画面に表示された用紙カセットと異なる用紙カセット109に用紙をセットする可能性がある。
このため以下で説明する実施形態2では、実施形態1に加えて、以下の処理を行う。
・CPU101が用紙をセットする用紙カセットを開ける(或いは引き出す)ことにより、操作者に用紙をセットする用紙カセットを提示する。
・操作者による、用紙セット処理を中止する中止ボタン436の中止指示を受け付けた場合に、CPU101が用紙カセットの状態を用紙セット処理前に戻すための処理を操作部112に表示する。
実施形態2の形態は、用紙セット処理以外は実施形態1で示したものと同じであるため、それらの説明を省略する。
図11は、実施形態に2に係る、図8のS808の用紙セット処理を説明するフローチャートである。この処理は、仮想用紙カセットを初期状態から変更した状態で、操作者から仮想用紙カセットの用紙情報を用紙カセットの用紙情報に一括適用する要求を受けることにより開始される。
まずS1101でCPU101は、RAM102に保存されている用紙カセット109の用紙情報を取得してS1102に進む。ここで取得する情報には、少なくとも用紙カセット109にセットされている用紙の種類を特定するための情報が含まれる。S1102でCPU101は、操作部121の表示部に現在の用紙セット対象の用紙カセット109の用紙セット画面(図5(C))を表示してS1103へ進む。ここで用紙セットの対象となる用紙カセットは、初期状態から用紙情報が変更された仮想用紙カセットに対応する用紙カセットである。ここでは現在の用紙セット処理を行う順番を用紙カセットの番号順とする。用紙セット画面の詳細は図5(C)で説明した通りである。
S1103でCPU101は、用紙カセット制御部108を介して、現在の用紙セットの対象である用紙カセットを開いて(引き出して)S1104に進む。S1104でCPU101は、操作部121が操作者から操作を受け付けるまで待機し、受け付けるとS1105へ進む。S1105でCPU101は、S1104で受け付けた操作がOKボタン437を押す操作であったか否かを判定し、そうであればS1107に進み、そうでなければS1106へ進む。
このとき操作者は、S1103で開かれた、或いは引き出された用紙カセットに、図5(C)の画面で指示されたサイズ及び名称の用紙をセットする。そして、その用紙のセットが完了して、その用紙カセットを閉じるか、或いは引き出された状態から元に戻した後、図5(C)の画面でOKボタン437を押下する。
これによりS1105でCPU101はOKボタン437の押下を受け付ける。S1107でCPU101は、用紙セット対象の用紙カセットの用紙情報を、対応する仮想用紙カセットの用紙情報に変更してS1110に進む。S1110でCPU101は、まだセットしていない未実施の用紙カセットがあるか否かを判定し、あればS1115に進み、なければS1112へ進む。S1115でCPU101は、用紙セット対象である用紙カセットを、現在の用紙カセットから次の用紙カセット109に変更してS1102に進む。
一方、S1105でOKボタン437の操作でないときはS1106に進みCPU101は、S1104で受け付けた操作が、中止ボタン436を押す操作であったか否かを判定し、そうであればS1108に進み、そうでなければS1109へ進む。S1108でCPU101は、用紙セットが実施済みの用紙カセットがあるか否かを判定し、あればS1111に進み、なければS1112に進む。S1111でCPU101は、RAM102に保存された仮想用紙カセットの初期状態を取得してS1114に進む。S1114でCPU101は、セット処理対象の用紙カセットをセット実施済み用紙カセットに変更し、変更した用紙情報を、対応する仮想用紙カセットの初期状態の用紙情報に戻してS1115に進む。これにより、仮想用紙カセットの初期状態から変更されている用紙カセットの用紙情報は、元の用紙情報に戻される。またこのときCPU101は、用紙カセットの用紙を、用紙セット処理の前の用紙に戻すための画面を操作部112に表示して、操作者に、セット済の用紙を初期状態に戻すように促す。またS1108で、セット処理実施済みの用紙カセットがないときはS1112に進みCPU101は、RAM102に記憶した仮想用紙カセットの用紙情報を破棄して、このフローチャートを終了する。
またS1106で中止ボタン436の押下でないときはS1109に進みCPU101は、S1104で受け付けた操作が、詳細ボタン433を押す操作であったか否かを判定し、そうであればS1113に進み、そうでなければS1104へ進む。S1113でCPU101は、操作部121に不図示の用紙詳細表示画面を表示する。ここで詳細の表示対象となる用紙は、現在の用紙セット対象の用紙カセット109にセットされている用紙である。この用紙詳細表示画面において操作者による用紙詳細表示の確認が終わり、用紙詳細表示を終了する入力を受け付けると、S1102に進む。
以上説明した実施形態2によれば、仮想用紙カセットの用紙情報を実際の用紙カセットの用紙情報に適用する場合に、操作者は用紙セットを取り消す中止ボタン436を押すことができる。これにより変更された用紙カセットの用紙情報を元の用紙情報に戻すことができる。また、このときCPU101は、用紙カセットの用紙を、用紙セット処理の前の用紙に戻すための画面を操作部112に表示する。これにより、操作者が用紙のセットを途中で取り消した場合でも、操作者は操作部121に表示される手順に従えば操作ミスすることなく、用紙カセットの用紙を元の用紙に戻すことができる。
更に、用紙セットを行う用紙カセットがCPU101によって開かれる(引き出される)ため、操作者が間違って、操作部121に表示されているのとは異なる用紙カセットに用紙をセットする恐れがない。これにより、用紙セット時の操作ミスを確実に防ぐことができる。
[実施形態3]
前述の実施形態1,2では、仮想用紙カセットの用紙情報の入れ替え処理を行なっている場合にも、操作者が物理的に用紙カセットの用紙を変更することができる。仮想用紙カセットの用紙情報を入れ替えても用紙カセット109の用紙は変更されないので、仮想用紙カセットの用紙情報の入れ替え中に用紙カセット109の用紙を変更すると、不要な用紙セットが発生する。更に操作者が用紙情報の入れ替え処理で行った仮想用紙カセットの用紙情報の入れ替えを、用紙カセット109に対する用紙の変更と勘違いした場合に、用紙カセットの用紙を変更せずに用紙セット完了と判定する可能性がある。
更に前述の実施形態1,2では、ジョブの設定を変更した場合、そのジョブのミスマッチ判定処理の判定結果が古いジョブ設定に従ったものとなり、ミスマッチ判定が実態と異なったものとなってしまう可能性がある。従って、以下で説明する実施形態3では、実施形態1,2に加えて、以下の処理を行う。
・用紙情報の入れ替え処理時には、CPU101が用紙カセット109の用紙を物理的に変更できないようにする。
・用紙のセット処理に遷移せずに用紙情報の入れ替え処理の終了が指示された場合、CPU101は操作部112に警告を表示し、操作者に用紙カセット109の用紙が変更されていないことを通知する。
・ジョブの設定変更が行われた場合、その変更されたジョブにおけるミスマッチ判定を行う。
実施形態3は、用紙情報の入れ替えモード以外は、上述の実施形態1又は2で説明したものと同じであるため説明を省略する。
図12は、本発明の実施形態3に係る、図6のS617の用紙情報の入れ替え処理を説明するフローチャートである。この処理は、操作者から用紙情報の入れ替え処理の要求を受けることにより開始される。
まずS1201でCPU101は、用紙カセット制御部108を介して用紙カセット109の情報を取得し、用紙カセット109に開いているものがあるか否かを判定する。開いている用紙カセット109がある場合はS1202へ進み、なければS1204に進む。S1202でCPU101は、操作部112に、用紙カセットが開いていることを示す画面(不図示)を表示する。ここで表示される画面には、開いているカセットの番号やカセットの位置を示す図、「カセットを閉めてください」などのメッセージが含まれる。次にS1203に進みCPU101は、用紙カセット109が操作者によって閉じられるのを待つ。用紙カセット制御部108を介して用紙カセット109が閉じられたことを検知するとS1204へ進む。
S1204でCPU101は、用紙カセット制御部108を介して用紙カセット109を操作者が開くことができないようにロックを掛けてS1205に進む。こうしてロックがかかっている間は、操作者からの用紙カセット109を開く指示は受け付けない。S1205でCPU101は、操作部121の表示部に図5(A)の用紙入れ替えモード画面を表示してS1206へ進む。この用紙入れ替えモード画面の詳細は図5(A)を参照して説明した通りである。尚、このときの仮想用紙カセットの初期状態は、図6のS616でRAM102に保持したものである。S1206でCPU101は、操作部121が操作者から操作を受け付けるまで待機し、操作を受け付けるとS1207へ進む。
S1207でCPU101は、S1206で受け付けた操作が、ジョブの状態変更に関わるボタンを押す操作か否かを判定し、そうであればS1208に進み、そうでなければS1209へ進む。ジョブの状態変化に関わるボタンについての詳細は図5(A)で詳細に説明をした。S1208でCPU101は、S1206で受け付けた操作およびその時のジョブ状態に応じて、ジョブ状態の変更処理を行ってS1201へ進む。この詳細は図7のフローチャートで述べたものと同じである。
S1209でCPU101は、S1206で受け付けた操作が用紙変更ボタン409を押す操作であったか否かを判定し、そうであればS1211に進み、そうでなければS1210へ進む。S1211でCPU101は、操作部121に図4(B)の用紙選択画面を表示して操作者による用紙選択を受け付ける用紙選択処理を行う。このときの処理は前述の図4(B)を参照して説明した内容である。ここで用紙選択を受け付けるか、キャンセルを受け付けるとS1217へ進む。
S1210でCPU101は、S1206で受け付けた操作が、一括適用ボタン414を押す操作であったか否かを判定し、そうであればS1212に進み、そうでなければS1213へ進む。S1212でCPU101は、CPU101は、用紙カセット109のロック状態を解除する。次にS1214に進みCPU101は、操作部121に図5(C)の用紙セット画面を表示して、操作者による用紙セットを受け付ける用紙セット処理を行ってS1201に進む。このときの処理は前述の図5(C)で記載した内容である。
S1213でCPU101は、S1206で受け付けた操作が、戻すボタン411を押す操作であったか否かを判定し、そうであればS1215に進み、そうでなければS1216へ進む。S1215でCPU101は、仮想用紙カセットに初期値として用紙カセットの用紙情報をセットしてS1217に進む。S1217でCPU101は、RAM102に一時的に保存されたジョブ状態から、チェック状態のジョブがあるかどうか判定し、ある場合にはS1220に進んでミスマッチ判定処理を実行してS1201に進む。このときの処理は図9のフローチャートを参照して説明したものと同じである。S1217でCPU101がチェック状態のジョブがないと判定するとS1201に進む。
S1216でCPU101は、S1206で受け付けた操作が、終了ボタン407を押す操作であったか否かを判定し、そうであればS1218に進み、そうでなければS1219へ進む。S1218でCPU101は、操作部112に不図示の終了確認画面を表示してS1221に進む。この終了確認画面には、用紙カセット109の用紙が変更されていないことへの警告メッセージと、OKボタン、キャンセルボタンを含む。S1221でCPU101は、操作部121が操作者から操作を受け付けるまで待機し、操作を受け付けるとS1224へ進む。S1224でCPU101は、S1221で受け付けた操作が、OKボタンを押す操作であったか否かを判定し、そうであればS1228に進み、そうでなければS1227へ進む。S1228でCPU101は、RAM102に記憶した仮想用紙カセットの用紙情報を破棄し、用紙情報の入れ替え処理を終了する。またS1227でCPU101は、S1221で受け付けた操作が、キャンセルボタンを押す操作であったか否かを判定し、そうであればこの処理を終了し、そうでなければS1221へ進む。
一方、S1216で終了ボタン407の押下でないときはS1219に進みCPU101は、S1206で受け付けた操作が、ホールドジョブ詳細/変更ボタン402を押す操作であったか否かを判定する。そうであればS1222に進み、そうでなければS1223へ進む。S1222でCPU101は、操作部121に、図3(B)のジョブ設定変更画面を表示して操作者によるジョブ設定変更処理を行う。このときの処理は前述の図3(B)を参照して説明した内容である。ここでジョブ設定変更を終えるか、キャンセルを受け付けるとS1225へ進む。S1225でCPU101は、RAM102に一時的に保存されたジョブ状態から、S1222で設定変更したジョブがチェック状態であるか否かを判定し、チェック状態である場合にはS1229に進み、そうでない場合はS1201に進む。S1229でCPU101は、仮想用紙カセットの用紙情報に基づいたメディアミスマッチ判定処理を行う。このときの処理は図9のフローチャートを参照して説明したものと同じであるが、ここでメディアミスマッチ判定処理の対象となるのは、S1222で設定が変更されたジョブだけである。このメディアミスマッチ判定処理を終了するとS1201へ進む。
またS1223でCPU101は、S1206で受け付けた操作が、用紙詳細ボタン410を押す操作であったか否かを判定し、そうであればS1226に進み、そうでなければS1201に進む。S1226でCPU101は、操作部121に不図示の用紙詳細表示処理を行い、操作者により用紙詳細確認が行われる。詳細確認が終わり、操作者によって用紙詳細表示を終える入力を受け付けるとS1201へ進む。
以上説明したように本実施形態3に係る画像形成装置によれば、用紙情報の入れ替え処理中に操作者が用紙カセット109を開いて用紙をセットすることができない。このため、用紙カセット109にセットされている用紙は、用紙カセットの用紙情報と同じ状態に保たれる。また用紙セット処理に遷移せずに用紙情報の入れ替え処理を終了する指示を受け付けた場合には、用紙カセットの用紙が物理的に変更されていないことを通知する。更にジョブの設定を変更する処理を行った場合には、設定を変更したジョブに対してメディアミスマッチチェクを実行する。
このような構成により、用紙情報と、実際に用紙カセットにセットされている用紙との乖離を防ぐことができるという効果がある。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。