JP6146395B2 - 燃料電池モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池と燃料電池を収容するケースとを備える燃料電池モジュールに関する。
従来から、複数の単セルが積層されたセルスタックを有する燃料電池は、箱状のケースに収容されて用いられることがある。ケース内において各単セルの積層状態を維持するために、セルスタックに対して積層方向に荷重を加えることが求められる。特許文献1の燃料電池では、セルスタックの積層方向の外側に、セルスタックの端面と略同じ大きさの端面を有してケースの内側表面と対向するプレッシャープレートを配置し、かかるプレッシャープレートによりセルスタックに対して積層方向の荷重を加えている。具体的には、予めケースにおけるプレッシャープレートと対向する面に厚さ方向に貫通する開口部およびねじ穴を設けておき、ケース内に燃料電池を収容した後、プレッシャープレートに対して開口部から挿入した押圧部材で所定の荷重を加える。その後、荷重を加えた状態のままねじ穴から荷重調整ねじをねじ込み、プレッシャープレートに着座させてセルスタックに所定の荷重がかかった状態を維持する。
特開2013−12325号公報
しかしながら、特許文献1の燃料電池では、荷重に対するセルスタックからの反力が荷重調整ねじを介してケースに伝わるため、ねじ穴の近傍においてケースが変形するという問題があった。加えて、単セルの厚さの製造ばらつき、及び運用中のねじの緩みなどに起因して、プレッシャープレートとケースとの間の距離にばらつきが生じることがある。この場合、荷重調整ねじのねじ込み量を調整して、荷重調整ねじがプレッシャープレートに接するように制御できるものの、ケースに設けられたねじ穴(ねじ山)の長さによっては、荷重調整ねじの長さが足りなくなったり、荷重調整ねじの後端側がケースから突出したりするおそれがある。このため、燃料電池モジュールのメンテナンス用の荷重調整ねじとして、互いに長さが異なる複数種類の荷重調整ねじを用意しなければならず、燃料電池モジュールの運用コストの上昇を招いていた。更に、ケースを含む燃料電池モジュール全体の設置スペースの大型化を抑制したいという要請があった。これらのことから、燃料電池を収容するケースの変形を抑制しつつ燃料電池モジュールの運用コストの上昇を抑制し、更には、ケースを含む燃料電池モジュール全体の大型化を抑制可能な技術が望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の一形態によれば、燃料電池と前記燃料電池を収容するケースとを備える燃料電池モジュールが提供される。この燃料電池モジュールにおいて、前記燃料電池は;積層された複数の単セルを有するセルスタックと;前記セルスタックに対して前記複数の単セルの積層方向の最外側に位置するプレッシャープレートと;前記プレッシャープレートに対して前記積層方向の内側に位置して前記プレッシャープレートに接するエンドプレートであって、前記セルスタックの内部のマニホールドを終端する機能を有するエンドプレートと;を有しており;前記ケースは、前記燃料電池が前記ケースに収容された状態において、前記プレッシャープレートと対向して該プレッシャープレートを覆うカバー部を有し;前記カバー部は、貫通孔と、前記貫通孔に配置されて前記プレッシャープレートを押圧するピンと、を有するピン収容部を有し;前記ピン収容部は、前記カバー部において前記ピン収容部と連続する部分のうちの少なくとも一部である薄肉部よりも肉厚に形成された厚肉部を有し;前記厚肉部は、前記ケースの内側方向に形成されている。
(1)本発明の一形態によれば、燃料電池と前記燃料電池を収容するケースとを備える燃料電池モジュールが提供される。この燃料電池モジュールにおいて、前記燃料電池は、積層された複数の単セルを有するセルスタックと;前記セルスタックに対して前記複数の単セルの積層方向の最外側に位置するプレッシャープレートと;を有しており、前記ケースは、前記燃料電池が前記ケースに収容された状態において、前記プレッシャープレートと対向して該プレッシャープレートを覆うカバー部を有し、前記カバー部は、貫通孔と、前記貫通孔に配置されて前記プレッシャープレートを押圧するピンと、を有するピン収容部を有し、前記ピン収容部は、前記カバー部において前記ピン収容部と連続する部分のうちの少なくとも一部である薄肉部よりも肉厚に形成された厚肉部を有し、前記厚肉部は、前記ケースの内側方向に形成されている。この形態の燃料電池モジュールによれば、ピンが配置されている貫通孔は、ケースの内側方向に形成されている厚肉部において形成されているので、ケースにおける貫通孔の近傍の剛性は、かかる部分が肉厚に形成されていない構成に比べて高い。したがって、ピンを介してセルスタックから受ける反力によるケースの変形を抑制できる。また、ピン収容部におけるケースの内側方向の厚さは、薄肉部における厚さに比べて大きいため、貫通孔の積層方向の長さを長くできる。このため、ピンの挿入方向の調整代を大きく取れるので、押圧力の調整の際にピンの長さが足りなくなったり、ピンの後端側がケースから突出したりすることを抑制できる。したがって、調整用のピンとして少ない種類のピンを用意すれば足りるため、燃料電池モジュールの運用コストの上昇を抑制できる。更に、ピン収容部は、厚肉部を有し、且つ、薄肉部と連続するので、カバー部とプレッシャープレートとの間に、ピン収容部(厚肉部)と薄肉部とにより少なくとも二方を囲まれた空間を確保できる。このため、ピン収容部(厚肉部)がケースの外側に形成されている構成に比べて、カバー部とプレッシャープレートとの間により大きな空き領域を設けることができ、かかる空き領域を利用して燃料電池モジュールに関連する部材を収容できる。このため、ケースを含む燃料電池モジュール全体の大型化を抑制できる。
(2)上記形態の燃料電池モジュールにおいて、前記ピン収容部は、前記カバー部において前記ケースの内側方向に突出し、前記積層方向と交差する方向に延設されているリブを有してもよい。この形態の燃料電池モジュールによれば、ピン収容部は、積層方向と交差する方向に延設されているリブを有するので、ケース(カバー部)の剛性を向上できる。
(3)上記形態の燃料電池モジュールにおいて、前記貫通孔は、前記カバー部の周縁部に形成されており、前記リブにおける前記内側方向の厚さは、前記リブの延設方向に沿って前記周縁部に向かうにつれて次第に大きくなってもよい。この形態の燃料電池モジュールによれば、ピン収容部におけるプレッシャープレートと対向する面を平面状に形成できる。このため、かかる面に段差が存在する構成に比べて、ケースを容易に製造できると共に、例えば、ケースを含む燃料電池モジュールが燃料電池自動車に搭載され、かかる燃料電池自動車が衝突した際に、段差のエッジ部分によりプレッシャープレートが損傷することを抑制できる。
(4)上記形態の燃料電池モジュールにおいて、前記ピンは雄ねじとして構成され、前記貫通孔の内周表面には、前記雄ねじと螺合するねじ山が形成されていてもよい。この形態の燃料電池モジュールによれば、ピンは雄ねじとして構成され、貫通孔の内周表面には雄ねじと螺合するねじ山が形成されているので、ピンが貫通孔に挿入された状態において、セルスタックからの反力を確実にケースに伝えることができる。
本発明は、種々の形態で実現することも可能である。例えば、燃料電池用ケースや、燃料電池モジュールを備える燃料電池システムや、燃料電池モジュールの製造方法や、燃料電池用ケースの製造方法等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としての燃料電池モジュールの概略構成を示す分解斜視図である。 カバー部114の詳細構成を示す斜視図である。 カバー部114の詳細構成を示す断面図である。 カバー部114の詳細構成を示す断面図である。 比較例のカバー部514の詳細構成を示す断面図である。 変形例の第1の態様におけるカバー部の構成を示す断面図である。 変形例の第2の態様におけるカバー部の構成を示す断面図である。 変形例の第3の態様におけるカバー部の構成を示す斜視図である。 変形例の第3の態様におけるカバー部の構成を示す断面図である。
A.実施形態:
A1.装置全体構成:
図1は、本発明の一実施形態としての燃料電池モジュールの概略構成を示す分解斜視図である。図1では、本実施形態の燃料電池モジュール10を部分的に分解して表している。図1では、X−Y平面が水平面となり、かつ、Z軸が鉛直方向と平行となるように、X軸、Y軸およびZ軸を定めている。なお、+Z方向が鉛直上方に相当する。本実施形態の燃料電池モジュール10は、駆動用電源として、燃料電池自動車に搭載されて使用される。具体的には、燃料電池モジュール10は、ケース110に形成されているケース脚103を介して燃料電池自動車のアンダーボディーにボルトにより固定される。なお、燃料電池自動車に代えて、電気自動車等の駆動用電源を必要とする他の任意の移動体に搭載されて使用されてもよい。また、定置型電源として、例えば、オフィスや家庭において屋内または屋外に設置されて用いられてもよい。
燃料電池モジュール10は、燃料電池20と、燃料電池20を収容するケース110とを備えている。燃料電池20は、いわゆる固体高分子型燃料電池であり、図1に示す積層方向SDに沿って積層されている複数の単セル102から成るセルスタック102Sと、第1ターミナルプレート160Eと、第1絶縁プレート165Eと、第1エンドプレート170Eと、第2ターミナルプレート160Fと、第2絶縁プレート165Fと、第2エンドプレート170Fと、プレッシャープレート200とを備えている。セルスタック102Sおよび各プレートのX軸方向(+X方向および−X方向)から見た平面形状は、いずれも略矩形であり、互いにほぼ同じ大きさである。
各単セル102は、固体高分子電解質膜を挟んで設けられるアノード側触媒電極層に供給される燃料ガス(水素)と、カソード側触媒電極層に供給される酸化剤ガス(空気に含まれる酸素)との電気化学反応により電力を発生する。触媒電極層は、触媒、例えば、白金(Pt)を担持したカーボン粒子や電解質を含んで構成される。両電極側の触媒電極層の外側には、多孔質体により形成されたガス拡散層が配置されている。多孔質体としては、例えば、カーボンペーパーやカーボンクロス等のカーボン多孔質体や、金属メッシュや発泡金属等の金属多孔質体が用いられる。セルスタック102Sの内部には、燃料ガス、酸化剤ガス、および冷却媒体を流通させるためのマニホールド(図示省略)が積層方向SDに沿って形成されている。
第1ターミナルプレート160E、第1絶縁プレート165E、および第1エンドプレート170Eは、この順序で積層方向SDに沿って外方に(+X方向に)並び、互いに隣接して配置されている。また、第2ターミナルプレート160F、第2絶縁プレート165F、および第2エンドプレート170Fは、この順序で積層方向SDに沿って外方に(−X方向に)並び、互いに隣接して配置されている。第1ターミナルプレート160Eは、セルスタック102Sの+X方向の端面と接して配置されている。また、第2ターミナルプレート160Fは、セルスタック102Sの−X方向の端面と接して配置されている。なお、第2ターミナルプレート160F、第2絶縁プレート165F、および第2エンドプレート170Fには、それぞれ上述したセルスタック102S内部のマニホールドと接続するための貫通孔が、厚さ方向(X軸方向と平行な方向)に形成されている。
第1ターミナルプレート160Eおよび第2ターミナルプレート160Fは、いずれも燃料電池20における総合電極として機能する板状の導電性部材である。第1絶縁プレート165Eは第1ターミナルプレート160Eと第1エンドプレート170Eとの間を、第2絶縁プレート165Fは第2ターミナルプレート160Fと第2エンドプレート170Fとの間を、それぞれ電気的に絶縁する板状の部材である。第1エンドプレート170Eは、両面ともに平面に形成されている板状の部材であり、セルスタック102S内部のマニホールドの終端部として機能する。また、外方に接しているプレッシャープレート200から受ける押圧力を第1絶縁プレート165Eおよび第1ターミナルプレート160Eを介してセルスタック102Sに伝える機能を有する。なお、かかる押圧力の詳細については、後述する。第2エンドプレート170Fは、セルスタック102S内部のマニホールドと接続するための貫通孔が設けられている点において、上述の第1エンドプレート170Eと異なる。第2エンドプレート170Fにおけるその他の構成および機能は第1エンドプレート170Eと同じであるので、詳細な説明を省略する。
プレッシャープレート200は、略板状の部材であり、セルスタック102Sに対して積層方向SDの最外側に位置する。プレッシャープレート200の一方の面(−X方向の面)は、第1エンドプレート170Eにおける積層方向SDの外側の端面と接し、他方の面(+X方向の面)は、ケース110(後述するカバー部114)の内側表面に対向している。本実施形態において、プレッシャープレート200は、アルミダイキャストにより形成されている。プレッシャープレート200は、ケース110の内側表面に対向する面に、8つのねじ受け部202と、3つの押圧受け部215、216、217とを備えている。8つのねじ受け部202は、いずれもプレッシャープレート200の外周縁の近傍に配置されている。各ねじ受け部202は、+X方向に向かって突出した略円柱状の外観形状を有し、後述する荷重調整ピン120の先端と接する。3つの押圧受け部215〜217は、いずれもプレッシャープレート200の面内において中央寄りに配置されている。各押圧受け部215〜217は、+X方向に若干***しており、燃料電池モジュール10の組み付け時に押圧部材の先端と接し、押圧部材から押圧力を受ける。
ケース110は、箱状の外観形状を有し、鉛直下方の底面部分に開口が形成されている。本実施形態において、ケース110は、樹脂材料により形成されている。なお、樹脂材料に限らず、アルミニウムおよび鋼などの金属材料により形成されてもよい。燃料電池20は、上述した各構成要素が積層方向SDに積層された状態のまま、ケース110の底面の開口からケース110の内側に収容される。ケース110は、+X方向の端にカバー部114を有する。カバー部114は、プレッシャープレート200の積層方向SDにおける端面と対向し、かかる端面を覆う。カバー部114には、8つのピン用貫通孔118a、118b、118c、118d、118e、118f、118g、118hと、3つの押圧用貫通孔115、116、117とが形成されている。これら合計11個の貫通孔は、いずれもカバー部114を厚さ方向(X軸方向と平行な方向)に貫く。カバー部114は、さらに、8つのピン用貫通孔118a〜118hに配置されている8つの荷重調整ピン120を備えている。
各荷重調整ピン120は、プレッシャープレート200に向かって(−X方向と平行に)各ピン用貫通孔118a〜118hに挿入されている。荷重調整ピン120は、略円柱形の外観形状を有し、外周表面にねじ山が形成されている。すなわち、荷重調整ピン120は雄ねじとして構成されている。各ピン用貫通孔118a〜118hの内周表面(より正確には、各ピン用貫通孔118a〜118hを形成するカバー部114の内周表面)には、荷重調整ピン120のねじ山と螺合するねじ山が形成されている。したがって、荷重調整ピン120は、各ピン用貫通孔118a〜118hにねじ込まれて挿入される。なお、荷重調整ピン120は、請求項におけるピンに相当する。
各押圧用貫通孔115〜117には、燃料電池モジュール10の組み付け時に上述の押圧部材が挿入される。なお、押圧用貫通孔115と上述の押圧受け部215とは互いにX軸方向に対向する位置に配置されている。
ここで、燃料電池モジュール10の組み付け手順について、簡単に説明する。先ず、燃料電池20を構成する各構成要素を図1に示すようにX軸方向と平行に積層し、かかる状態のままケース110底面の開口からケース110内部に挿入する。なお、この段階では、燃料電池モジュール10は作業台に載置された状態であるため、上述の挿入工程は、換言すると、作業台に載置されている燃料電池20にケース110を被せる工程と捉えることができる。次に、3つの押圧用貫通孔115〜117から図示しない棒状の押圧部材を挿入し、かかる押圧部材によりプレッシャープレート200に対して積層方向SDに(−X方向に)押圧力(荷重)を徐々に加えていく。そして、かかる押圧力が所定値となると、この押圧力を維持した状態で、各貫通孔118a〜118hに荷重調整ピン120をねじ込む。上述の押圧力は、例えば、36.5kN程度である。また、荷重調整ピン120をねじ込む際のトルクは、例えば、1〜2.5Nm程度である。荷重調整ピン120の先端がプレッシャープレート200のねじ受け部202に接すると荷重調整ピン120のめじ込みが終了する。次に、図示しないシャフト部材を、セルスタック102Sの下面の中央において積層方向SDに沿って形成された溝104に収容するように配置し、かかるシャフト部材の一方の端部をカバー部114に固定し、他方の端部を、ケース110においてカバー部114と対向する部分に固定する。次に、ケース110の底面の開口を、図示しないカバー部材により覆う。
ここで、プレッシャープレート200に加えられる押圧力は、第1エンドプレート170E、第1絶縁プレート165E、および第1ターミナルプレート160Eを介して、セルスタック102Sに伝わる。また、セルスタック102Sに伝えられた押圧力は、第2ターミナルプレート160F、第2絶縁プレート165F、第2エンドプレート170Fの順に伝わる。第2エンドプレート170Fの積層方向SDの外側(−X方向)の面はケース110と接している。このため、押圧力の反力が、第2エンドプレート170F、第2絶縁プレート165F、および第2ターミナルプレート160Fを介してセルスタック102Sに伝わり、さらに、第1ターミナルプレート160E、第1絶縁プレート165E、および第1エンドプレート170Eを介してプレッシャープレート200に伝わる。さらに、プレッシャープレート200に伝わった反力は、ねじ受け部202を介して各荷重調整ピン120に伝わり、また、荷重調整ピン120および各ピン用貫通孔118a〜118hのねじ山を介して、カバー部114に伝わることとなる。しかしながら、本実施形態のケース110では、カバー部114が有する後述するピン収容部によって、反力によるカバー部114の変形が抑制される。
A2.カバー部の詳細構成:
図2は、カバー部114の詳細構成を示す斜視図である。図3は、カバー部114の詳細構成を示す断面図である。図4は、カバー部114の詳細構成を示す断面図である。図2(A)は、カバー部114の外側面(+X方向の面)の詳細構成を示す。図2(B)は、カバー部114の内側面(−X方向の面)の詳細構成を示す。図2(A)では、カバー部114の−X方向構造の一部を破線で表している。また、図2(A)および図2(B)では、図1に示すケース110の表面においてY−Z平面に沿って外方に突出して形成されているリブは、図示の便宜上省略されている。図3(A)では、図2に示すA−A断面を表している。図3(B)では、図3(A)において破線で示す領域Ar1を拡大して表している。図4では、図2に示すB−B断面を表している。なお、図2〜4では、荷重調整ピン120の外周面に形成されているねじ山、および各ピン用貫通孔118a〜118hの内周面に形成されているねじ山は、省略されている。
図2に示すように、カバー部114は、3つのピン収容部112a、112c、112dを備えている。各ピン収容部112a、112c、112dは、カバー部114におけるプレッシャープレート200と対向する面においてケース110の内側方向(−X方向)に突出し、Z軸方向と平行に延設されたリブ状の外観形状を有する。ピン収容部112aにおいて、−Z方向の端部近傍には、ピン用貫通孔118aが形成されている。同様に、ピン収容部112cにおいて−Z方向の端部近傍には2つのピン用貫通孔118b,118cが、ピン収容部112dにおいて−Z方向の端部近傍にはピン用貫通孔118dが、それぞれ形成されている。これら3つのピン収容部112a、112c、112dの構成は、互いに同様であるので、ピン収容部112cを代表して説明する。
図3(A)に示すように、ピン収容部112cの厚さ(X軸方向の長さ)は、+Z方向の端部が最も小さく、−Z方向に向かうにつれて次第に大きくなる。ピン用貫通孔118cは、ピン収容部112cの−Z方向の周縁部近傍に配置されている。このため、図3(A)に示すように、ピン用貫通孔118c近傍の厚さは大きい。したがって、ピン用貫通孔118c近傍の剛性は、厚さがより小さい構成に比べて高いため、荷重調整ピン120を介してセルスタック102Sから受ける反力によりケース110が変形することが抑制される。また、図3(B)に示すように、ピン用貫通孔118c近傍の厚さL1は、ピン用貫通孔118cにおける荷重調整ピン120の挿入長さL2よりも長い。したがって、荷重調整ピン120の基端部はピン用貫通孔118cから+X方向に飛び出しておらず、また、厚さL1と挿入長さL2との差分の長さL3だけ、荷重調整ピン120の位置を+X方向に調整しても、荷重調整ピン120の基端部はピン用貫通孔118cから+X方向に飛び出さずに済む。換言すると、荷重調整ピン120がピン用貫通孔118cに挿入されてねじ受け部202に接した状態において、ピン用貫通孔118cには、長さL3だけの調整代が+X方向に存在する。したがって、単セル102の厚さの製造ばらつきに起因して、セルスタック102Sの積層方向SDの長さがロットによって異なり、ケース110とプレッシャープレート200との間の距離がロットによって異なる場合でも荷重調整ピン120のねじ込み量を調整することで荷重調整ピン120を適切な位置に配置できると共に、荷重調整ピン120の基端部がピン用貫通孔118cから+X方向に突出することを抑制できる。また、運用中にケース110とプレッシャープレート200との間の距離が変化した場合にも同様に、荷重調整ピン120のねじ込み量を調整することで荷重調整ピン120を適切な位置に配置し直すことができると共に、荷重調整ピン120の基端部がピン用貫通孔118cから+X方向に突出することを抑制できる。また、調整代を比較的大きくできるため、少ない種類(例えば一種類)の荷重調整ピン120により調整を行なうことができる。なお、上述したピン収容部112cにおけるピン用貫通孔118c近傍部分のように、各ピン収容部112a、112c、112dにおけるピン用貫通孔118a〜118d近傍部分は、請求項における厚肉部に相当する。
図2では、図示の便宜上、3つのピン収容部112a、112c、112dのみを表しているが、他に、4つのピン用貫通孔118e、118f、118g、118hに対応して4つのピン収容部がカバー部114に形成されている。これら4つのピン収容部は、ピン収容部112aおよびピン収容部112dを上下反転させた構造と同様な構造を有する。
図2に示すように、各ピン収容部112a、112c、112dの間、カバー部114の−Y方向の端部とピン収容部112aとの間、およびカバー部114の+Y方向の端部とピン収容部112dとの間には、それぞれ薄肉部119が配置されている。換言すると、カバー部114は、各ピン収容部112a、112c、112dに対してY軸方向(+Y方向および−Y方向)に連続する薄肉部119を備えている。薄肉部119は、X軸方向の厚さが一定の板状の外観形状を有する。この薄肉部119のX軸方向の厚さは、各ピン収容部112a、112c、112dのX軸方向の厚さ(Z軸方向に沿った任意の位置における厚さ)よりも小さい(薄い)。このような薄肉部119と、各ピン収容部112a、112c、112dとのX軸方向の厚さの相違により、図4に示すように、ケース110とプレッシャープレート200との間には、Z軸方向に延びる4つの領域311、312、313、314が形成されている。領域311は、ケース110の−Y方向の内側表面と、薄肉部119と、ピン収容部112aとにより三方を囲まれている。同様に、領域312はピン収容部112aと薄肉部119とピン収容部112cとにより、領域313はピン収容部112cと薄肉部119とピン収容部112dとにより、領域314はピン収容部112dと薄肉部119とケース110の+Y方向の内側表面とにより、それぞれ三方を囲まれている。このような領域が形成されることにより、ケース110とプレッシャープレート200との間には、比較的大きな空き領域が存在する。このため、かかる空き領域を利用してワイヤーハーネス等を収容でき、ケース110を含む燃料電池モジュール10全体の設置スペースの大型化を抑制できる。
A3.比較例:
図5は、比較例のカバー部514の詳細構成を示す断面図である。比較例のケース510のカバー部514は、3つのピン収容部512を備えている。各ピン収容部512は、カバー部514の外側表面においてケース110の外側(+X方向)に突出し、Z軸方向と平行に延設されたリブ状の外観形状を有する。各ピン収容部512において、−Z方向の端部近傍には、ピン用貫通孔518が形成されている。なお、比較例のケース510の輪郭の大きさ(外側表面で囲まれた部分の体積)は、上述した実施形態のケース110の輪郭の大きさと同じである。また、ケース510に収容されている燃料電池20は、上述した実施形態の燃料電池20と同じである。
このような構成を有する比較例のケース510では、ケース510(カバー部514)とプレッシャープレート200との間の空き領域は、比較的狭い。したがって、かかる領域を有効活用できず、ケース510および燃料電池20を含む燃料電池モジュール全体の設置スペースが大きくなってしまう。これに対して、上述した実施形態の燃料電池モジュール10では、ケース110(カバー部114)とプレッシャープレート200との間に比較的大きな空き領域を設けることができるので、かかる空き領域を利用することにより、燃料電池モジュール10全体の大型化を抑制できる。
以上説明した実施形態の燃料電池モジュール10によれば、荷重調整ピン120が挿入される貫通孔118a〜118dは、ケース110の内側方向に突出したピン収容部112a、112c、112dに形成されているため、貫通孔118a〜118d近傍の剛性は、厚さがより小さい構成に比べて高い。したがって、荷重調整ピン120を介してセルスタック102Sから反力を受けても、かかる反力によるケース110の変形を抑制できる。また、各ピン収容部112a、112c、112dにおけるケース110の内側方向(すなわち、荷重調整ピン120の挿入方向)の厚さは、薄肉部119における厚さに比べて大きいため、ピン用貫通孔118cの挿入方向の長さをより長くできる。このため、荷重調整ピン120の挿入方向の調整代を大きく取れるので、荷重調整ねじの長さが足りなくなったり、荷重調整ねじの後端側がケースから突出したりすることを抑制できる。加えて、ケース110とプレッシャープレート200との間の距離にばらつきが生じた場合、およびかかる距離が変化した場合であっても、ねじ込み量の調整により対応できる可能性が高いので、少ない種類(例えば一種類)の荷重調整ピン120で調整可能である。このため、互いに長さが異なる複数種類の荷重調整ねじを用意せずに済むので、燃料電池モジュール10の運用コストの上昇を抑制できる。
また、各ピン収容部112a、112c、112dをケース110内側に突出して形成しているので、カバー部114とプレッシャープレート200との間に、ケース110の内側表面と薄肉部119とピン収容部とで三方を囲まれた領域311、314、および薄肉部119と2つのピン収容部とで三方を囲まれた領域312、313を設けることができる。このため、カバー部114とプレッシャープレート200との間に、比較的大きな空き領域を設けることができ、かかる空き領域を利用して燃料電池モジュール10に関連する部材(例えば、ワイヤーハーネスなど)を収容できる。このため、ケース110を含む燃料電池モジュール10全体の設置スペースの大型化を抑制できる。
また、各ピン収容部112a、112c、112dは、ケース110の内側方向に突出し、Z軸方向と平行に延設されたリブ状の外観形状を有するので、ケース110(カバー部114)の剛性を向上できる。
また、各ピン収容部112a、112c、112dを、+Z方向の端部の厚さが最も小さく、Z方向に向かうにつれて厚さが次第に大きくなるように構成しているため、各ピン収容部112a、112c、112dにおけるプレッシャープレート200と対向する面を平面状に形成できる。このため、かかる面に段差が存在する構成に比べて、ケース110を容易に製造できると共に、例えば、燃料電池自動車の衝突時等において、かかる段差のエッジ部分の接触によりプレッシャープレート200が損傷することを抑制できる。
また、荷重調整ピン120雄ねじとして構成され、貫通孔の内周表面には雄ねじと螺合するねじ山が形成されているため、荷重調整ピン120が各ピン用貫通孔118a〜118hに挿入された状態において、セルスタック102Sからの反力を確実にケース110に伝えることができる。
B.変形例:
B1.変形例1:
上記実施形態では、ピン収容部112cの厚さ(X軸方向の長さ)は、+Z方向の端部が最も小さく、+Z方向に向かうにつれて次第に大きくなるように構成されていたが、本発明はこれに限定されない。
図6は、変形例の第1の態様におけるカバー部の構成を示す断面図である。変形例の第1の態様の燃料電池モジュールは、ケース110に代えてケース110aを備える点において、上記実施形態の燃料電池モジュール10と異なる。変形例の第1の態様の燃料電池モジュールの他の構成は、燃料電池モジュール10と同じであるため、同一の構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。変形例の第1の態様の燃料電池モジュールにおいて、ケース110aは、カバー部114に代えてカバー部114aを備える点において、上記実施形態のケース110と異なり、他の構成は同じである。
カバー部114aは、ピン収容部112cに代えてピン収容部112xを備えている点において、上記実施形態のカバー部114と異なる。ピン収容部112xは、他の部分に比べて厚さ(X軸方向の長さ)が大きい突出部113を備えている。突出部113には、ピン用貫通孔118cが形成されている。ピン収容部112xにおいて、突出部113よりも+Z方向に位置する部分の厚さ、および突出部113よりも−Z方向に位置する部分の厚さは、いずれも突出部113の厚さに比べて小さく、また、Z軸に沿った任意の位置において同一である。このような構成においても、ピン収容部112xの厚さは、Y軸方向に隣接する薄肉部119の厚さに比べて大きい。したがって、変形例の第1の態様の燃料電池モジュールは、上記実施形態の燃料電池モジュール10と同様な効果を有する。加えて、ピン収容部112xの体積を小さくできるため、ケース110aを軽量化できる。なお、上述の第1の態様において、突出部113は、請求項における厚肉部に相当する。
図7は、変形例の第2の態様におけるカバー部の構成を示す断面図である。変形例の第2の態様の燃料電池モジュールは、ケース110に代えてケース110bを備える点において、上記実施形態の燃料電池モジュール10と異なる。変形例の第2の態様の燃料電池モジュールの他の構成は、燃料電池モジュール10と同じであるため、同一の構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。ケース110bは、カバー部114に代えてカバー部114bを備える点において、上記実施形態のケース110と異なり、他の構成は同じである。
カバー部114bは、ピン収容部112cに代えてピン収容部112yを備えている点において、上記実施形態のカバー部114と異なる。ピン収容部112yの厚さは、Z軸方向に沿った任意の位置において同一である。このような構成においても、ピン収容部112yの厚さは、Y軸方向に隣接する薄肉部119の厚さに比べて大きい。したがって、変形例の第2の態様の燃料電池モジュールは、上記実施形態の燃料電池モジュール10と同様な効果を有する。なお、上述の変形例の第2の態様において、ピン収容部112yは、請求項におけるピン収容部および厚肉部に相当する。
B2.変形例2:
上記実施形態では、薄肉部119は、各ピン収容部112a、112c、112dのY軸方向に隣接して(連続して)配置されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。
図8は、変形例の第3の態様におけるカバー部の構成を示す斜視図である。図9は、変形例の第3の態様におけるカバー部の構成を示す断面図である。図8では、図2と同様に、変形例の第3の態様におけるカバー部114cの−X方向構造の一部を破線で表している。図8に示すように、変形例の第3の態様におけるカバー部114cは、ピン収容部112a、112c、112dを含む複数のピン収容部に代えて、2つのピン収容部108a、108bを備えている点において、上記実施形態のカバー部114と異なる。変形例の第3の態様におけるカバー部114cのその他の構成は、カバー部114と同じであるので、同一の構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
ピン収容部108aは、カバー部114cにおけるプレッシャープレート200と対向する面においてケース110cの内側方向(−X方向)に突出し、Y軸方向と平行に延設されたリブ状の外観形状を有する。ピン収容部108aの厚さ(X軸方向の長さ)は、Y軸方向の任意の位置において同一である。ピン収容部108aは、カバー部114cにおいて−Z方向の外周縁部に配置されている。ピン収容部108aには、4つのピン用貫通孔118a、118b、118c、118dが形成されている。ピン収容部108bは、カバー部114cにおいて+Z方向の外周縁部に配置されている。ピン収容部108bには、4つのピン用貫通孔118e、118f、118g、118hが形成されている。
図8、9に示すように、ピン収容部108aの−Z方向および+Z方向にそれぞれ隣接して(連続して)、薄肉部119aが形成されている。同様に、ピン収容部108bの−Z方向および+Z方向に隣接して(連続して)、薄肉部119aが形成されている。各薄肉部119aは、上記実施形態の薄肉部119と同様に、X軸方向の厚さが一定の板状の外観形状を有する。また、薄肉部119aのX軸方向の厚さは、各ピン収容部108a、108bのX軸方向の厚さ(Z軸方向に沿った任意の位置における厚さ)よりも小さい(薄い)。このような構成においても、ピン収容部108a、108bの厚さは、Z軸方向に隣接する薄肉部119aの厚さに比べて大きい。したがって、変形例の第3の態様の燃料電池モジュールは、上記実施形態の燃料電池モジュール10と同様な効果を有する。
なお、上述した変形例の第3の態様において、ピン収容部108aの下方(−Z方向)に位置する薄肉部119aを省略してもよい。すなわち、ピン収容部108aをケース110cの底部まで延設させてもよい。この構成においては、ピン収容部108aは、+Z方向においてのみ、薄肉部119aと連続する。
また、上述した変形例の第3の態様において、ピン収容部108aは、Y軸方向の任意の位置において、厚さが同一であったが、これに代えて、各ピン用貫通孔118a、118b、118c、118dが形成されている近傍のみが−X方向に突出し、他の部分は薄肉部119aと同じ厚さとしてもよい。すなわち、ピン収容部を、各ピン用貫通孔118a、118b、118c、118dを中心としてX軸方向を高さ方向とする四角柱状に形成してもよい。この構成においては、各ピン収容部は、Y軸方向において薄肉部119aと連続すると共に、Z軸方向において薄肉部119aと連続する。上記実施形態および変形例から理解できるように、カバー部においてピン収容部と連続する部分のうち少なくとも一部の薄肉部よりも肉厚に形成された厚肉部を有するピン収容部を、本発明の燃料電池モジュールに適用してもよい。
B3.変形例3:
上記実施形態では、各ピン収容部112a、112c、112dは、Z軸方向に沿って延設されていた。また、上記変形例の第3の態様においては、各ピン収容部108a、108bは、Y軸方向に沿って延設されていた。これらのように、各ピン収容部がリブ状の外観形状を有する構成において、各ピン収容部が延設される方向は、Z軸方向またはY軸方向に限定されず、積層方向SDと交差する任意の方向としてもよい。
B4.変形例4:
上記実施形態において、荷重調整ピン120は、雄ねじとして構成され、また、各ピン用貫通孔118a〜118hの内周表面に形成されたねじ山と螺合していたが、本発明はこれに限定されるものではない。荷重調整ピン120の外周表面にねじ山が形成されておらず、また、各ピン用貫通孔118a〜118hの内周表面にねじ山が形成されていなくてもよい。この構成では、荷重調整ピン120は、各ピン用貫通孔118a〜118hに所定の荷重で圧入され、荷重調整ピン120の外周表面と各ピン用貫通孔の内周表面との間の摩擦力により、荷重調整ピン120の位置が固定されてもよい。すなわち、一般には、各ピン用貫通孔118a〜118hに配置されてプレッシャープレート200を押圧する任意のピンを、本発明の燃料電池モジュールに適用できる。
B5.変形例5:
上記実施形態における燃料電池モジュールの構成は、あくまでも一例であり、種々変更可能である。実施形態のカバー部114の薄肉部119において、ピン収容部112a、112c、112dと平行に、ピン用貫通孔が形成されていないZ軸方向のリブを形成してもよい。この構成においても、少なくともピン収容部112a、112c、112dに対してY軸方向に連続する部分は、薄肉部119となるため、上記実施形態と同様な効果を有する。また、プレッシャープレート200において、3つの押圧受け部215、216、217を省略してもよい。また、プレッシャープレート200において、ねじ受け部202を省略してもよい。また、プレッシャープレート200において押圧受け部の数を任意の数としてもよい。同様に、プレッシャープレート200においてねじ受け部の数を任意の数としてもよい。また、荷重調整ピン120の数およびピン用貫通孔の数を、任意の数としてもよい。また、燃料電池モジュール10の設置時の姿勢と、水平面および鉛直方向との関係は、上述した実施形態の関係に限るものではない。また、各単セル102は、固体高分子型燃料電池用の単セルであったが、リン酸型燃料電池、溶融炭酸塩型燃料電池、固体酸化物形燃料電池等、種々の燃料電池用の単セルとして構成してもよい。
本発明は、上述の実施形態および変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…燃料電池モジュール
20…燃料電池
102…単セル
102S…セルスタック
103…ケース脚
104…溝
108a…ピン収容部
108b…ピン収容部
110…ケース
110a…ケース
110b…ケース
110c…ケース
112a…ピン収容部
112c…ピン収容部
112d…ピン収容部
112x…ピン収容部
112y…ピン収容部
113…突出部
114…カバー部
114a…カバー部
114b…カバー部
114c…カバー部
115、116、117…押圧用貫通孔
118a…ピン用貫通孔
118b…ピン用貫通孔
118c…ピン用貫通孔
118d…ピン用貫通孔
118e…ピン用貫通孔
119…薄肉部
119a…薄肉部
120…荷重調整ピン
160E…第1ターミナルプレート
160F…第2ターミナルプレート
165E…第1絶縁プレート
165F…第2絶縁プレート
170E…第1エンドプレート
170F…第2エンドプレート
200…プレッシャープレート
202…ねじ受け部
215…押圧受け部
311…領域
312…領域
313…領域
314…領域
510…ケース
512…ピン収容部
514…カバー部
518…ピン用貫通孔
SD…積層方向
Ar1…領域

Claims (4)

  1. 燃料電池と前記燃料電池を収容するケースとを備える燃料電池モジュールであって、
    前記燃料電池は、
    積層された複数の単セルを有するセルスタックと、
    前記セルスタックに対して前記複数の単セルの積層方向の最外側に位置するプレッシャープレートと、
    前記プレッシャープレートに対して前記積層方向の内側に位置して前記プレッシャープレートに接するエンドプレートであって、前記セルスタックの内部のマニホールドを終端する機能を有するエンドプレートと、
    を有しており、
    前記ケースは、前記燃料電池が前記ケースに収容された状態において、前記プレッシャープレートと対向して該プレッシャープレートを覆うカバー部を有し、
    前記カバー部は、貫通孔と、前記貫通孔に配置されて前記プレッシャープレートを押圧するピンと、を有するピン収容部を有し、
    前記ピン収容部は、前記カバー部において前記ピン収容部と連続する部分のうちの少なくとも一部である薄肉部よりも肉厚に形成された厚肉部を有し、
    前記厚肉部は、前記ケースの内側方向に形成されている、燃料電池モジュール。
  2. 請求項1に記載の燃料電池モジュールにおいて、
    前記ピン収容部は、前記カバー部において前記ケースの内側方向に突出し、前記積層方向と交差する方向に延設されているリブを有する、燃料電池モジュール。
  3. 請求項2に記載の燃料電池モジュールにおいて、
    前記貫通孔は、前記カバー部の周縁部に形成されており、
    前記リブにおける前記内側方向の厚さは、前記リブの延設方向に沿って前記周縁部に向かうにつれて次第に大きくなる、燃料電池モジュール。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の燃料電池モジュールにおいて、
    前記ピンは雄ねじとして構成され、
    前記貫通孔の内周表面には、前記雄ねじと螺合するねじ山が形成されている、燃料電池モジュール。
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