JP2014229376A - シールドコネクタ - Google Patents

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JP2014229376A JP2013105944A JP2013105944A JP2014229376A JP 2014229376 A JP2014229376 A JP 2014229376A JP 2013105944 A JP2013105944 A JP 2013105944A JP 2013105944 A JP2013105944 A JP 2013105944A JP 2014229376 A JP2014229376 A JP 2014229376A
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藍 平野
Ai Hirano
藍 平野
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Abstract

【課題】内導体端子および外導体端子間の絶縁性が充分に確保されたシールドコネクタを提供する。
【解決手段】シールド電線の芯線に接続される内導体端子と、内導体端子を収容する端子収容部を有する筒状の誘電体と、内導体端子を収容した誘電体を内部に収容するとともに前記シールド層と接続される外導体端子と、を備えるシールドコネクタであって、誘電体は、互いに組み付けられて端子収容部を構成する第1部材および第2部材と、第1部材および第2部材を組み付け状態に保持する組付部と、を備えて構成されているとともに、内導体端子に設けられた弾性係止片を係止して該内導体端子を端子収容部内に抜け止め状態に保持する受け部を有しており、組付部は、受け部の外側に配置されて該受け部の外側を閉塞するように覆う形態とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、シールドコネクタに関する。
従来、シールドコネクタの一例として、下記特許文献1に記載のものが知られている。このものは、シールド電線の芯線に接続される内導体端子と、内導体端子を内部に収容する筒状の誘電体と、内導体端子を内部に収容した誘電体を収容する外導体端子と、を有する。
この種のコネクタにおいては、内導体端子に外側に向けて弾性係止片が切り起こして形成されており、この弾性係止片が誘電体に設けられた係止孔内に係止することにより、内導体端子が誘電体内に抜け止め状態に保持されるようになっている。
特許第4597256号公報
ところで、シールドコネクタにおいて合成樹脂からなる誘電体は、金型により成形されるため、成形時の型抜きの関係から、係止孔を誘電体の内部から外部にかけて筒壁を貫通する孔状に形成せざるをえない。しかし、誘電体に貫通孔が設けられると、その孔部において内導体端子および外導体端子間の絶縁性が損なわれるため、好ましくないという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、内導体端子および外導体端子間の絶縁性が充分に確保されたシールドコネクタを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するためになされた本発明は、芯線と、絶縁層と、編組線からなるシールド層と、シースと、が内から外に向けて同心に配されたシールド電線の前記芯線に接続される内導体端子と、前記内導体端子を収容する端子収容部を有する筒状の誘電体と、前記内導体端子を収容した前記誘電体を内部に収容するとともに前記シールド層と接続される外導体端子と、を備えるシールドコネクタであって、前記誘電体は、互いに組み付けられて前記端子収容部を構成する第1部材および第2部材と、前記第1部材および第2部材を組み付け状態に保持する組付部と、を備えて構成されているとともに、前記内導体端子に設けられた弾性係止片を係止して該内導体端子を前記端子収容部内に抜け止め状態に保持する受け部を有しており、前記組付部は、前記受け部の外側に配置されて該受け部の外側を閉塞するように覆う形態とされているところに特徴を有する。
本発明によれば、誘電体の組付部は受け部の外側を閉塞するように覆って設けられる構成であるから、従来のように誘電体の筒壁に貫通孔が設けられる構成と比較して、内導体端子と外導体端子との間の絶縁性を確実に保つことができる。
組付部は、第1部材および第2部材にそれぞれ一体的に設けられる構成としてもよい。このような構成とすると、部品点数を少なくすることができる。
また、第1部材および第2部材は、端子収容部の軸方向と交差する面において誘電体を分割したものとし、第1部材および第2部材の各組付部は、端子収容部の軸方向と交差する方向に組み付けられるようにしてもよい。このようにすると、シールド電線の接続状態においてシールド電線の軸方向に引っ張る力が加えられた場合でも、第1部材および第2部材が分解してしまうことを確実に防止することができる。
さらに、内導体端子に該内導体端子が端子収容部に挿入される際にその挿入姿勢を誘導するスタビライザを挿入方向に沿って立ち上がるように設けるとともに、誘電体にスタビライザの通過を許容する案内溝を設け、組付部を案内溝の外側に配置して該案内溝の外側を閉塞するように覆う形態としてもよい。
このようにすると、誘電体にスタビライザ用の案内溝を設ける場合でも、組付部により、内導体端子と外導体端子との間の絶縁性を確保することができる。
本発明によれば、内導体端子および外導体端子間の絶縁性が充分に確保されたシールドコネクタを得ることができる。
一実施形態に係るシールドコネクタおよびシールド電線の接続状態の側断面図 内導体端子の斜視図 内導体端子の正面図 誘電体の分解側断面図 誘電体の組立て状態の側断面図 誘電体の正面図 誘電体の背面図 誘電体の平面図 誘電体の側面図 外導体端子の斜視図 シールドコネクタおよびシールド電線の接続状態の図1とは異なる部分の側断面図 シールドコネクタの組立て状態の背面図
一実施形態を図1ないし図13に基づいて説明する。この実施形態では、図1に示すように、シールド電線10の端末にシールドコネクタ20が圧着により接続されている。なお、前後方向については図1を基準とし、同図の左側を前方、右側を後方、上側を上方、下側を下方として説明する。
シールド電線10は詳細には、1本の金属素線若しくは複数本の金属素線の撚り線からなる芯線11と、合成樹脂等の絶縁材料からなる比較的厚肉の絶縁層12と、編組線からなるシールド層13と、合成樹脂等の絶縁材料からなるシース14とが、内から外に向けて同心に配された同軸構造となっている。
このシールド電線10の端末では、皮剥き等の端末処理が施され、芯線11、絶縁層12及びシールド層13のそれぞれの端末が、段階的に露出されるようになっている。
シールドコネクタ20は雌型であって、内導体端子21の外周に、誘電体30を介して外導体端子60が組み付けられた構造である。
内導体端子21は、図2に示すように、導電性に優れた金属板をプレス加工して折り曲げ形成され、図示しない相手の雄型のシールド端子における内導体端子と接続される角筒形の接続部22を有し、その後方に上記したシールド電線10の芯線11にかしめ圧着されるワイヤバレル23が設けられた形状である。接続部22の後端のうち上面には、上方かつ後方に向けて片持ち状に延びて下方側に弾性変形可能とされた弾性係止片24が設けられている。また、接続部22の一方側の側面の後端かつ上端からは、軸方向(前後方向)に沿って上方に向けて突出する第1スタビライザ25が延出形成されている。さらに、第1スタビライザ25の前方には、同じく軸方向に沿って上方に向けて突出する第2スタビライザ26が、接続部22の上壁を折り曲げることにより立ち上がり形成されている。これら第1スタビライザ25と第2スタビライザ26とは、同一直線状に配されている(図3参照)。
誘電体30は、合成樹脂等の絶縁材料からなり、内導体端子21と外導体端子60との間に組み付けられて両端子21,60間を絶縁状態とするものである。本実施形態において誘電体30は、図4および図5に示すように、前方側に配される第1部材31、および、後方側に配される第2部材41を、それぞれに設けられた組付部33,43により一体的に組み付けることにより、全体として外形が略円筒状に形成されている。この誘電体30の内部に設けられた端子収容部40には、上述した内導体端子21が後方側から挿入可能とされており、内導体端子21の弾性係止片24を抜け止めして収容するようになっている。
図4は誘電体30を分解した状態の側断面図である。第1部材31は図4中上側に配されており、第1筒部32と、第1筒部32の後端に設けられた第1組付部33とを有する。
第1筒部32は外形が略円筒状で、内部は上述した内導体端子21を収容可能な角筒状をなしている。また、前方側はやや縮径されており、前壁32Aの中心には、図示しない相手側の雄型コネクタの雄型内導体端子の接続部が挿入される挿入孔34が設けられている。この挿入孔34の前方側には、雄型内導体端子が挿入され易いように傾斜状の誘い込み部34Aが設けられている。
また、第1筒部32の内面のうち対向する両側面には、上下方向に並んで軸方向(前後方向)に沿って延びる一対のリブ35,35が設けらるとともに、下面の中心にも軸方向に延びるリブ35が設けられており(図7参照)、誘電体30の内部に内導体端子21が挿入された際に、内導体端子21が誘電体30内でがたつくことを防止している。
第1組付部33は、第1筒部32の後端のうち上下方向に二分割した際の上側部分において、第1筒部32の径方向の外側に向けて扇状に張り出すように設けられている(図6および図7参照)。この第1組付部33は、図8の平面図に示すように、前後方向において幅が異なっており、前方側が、第1筒部32の周方向約120度の領域に扇状に張り出す幅広部36とされ(図6参照)、その後方側は、幅広部36の幅内に位置して第1筒部32の周方向約60度の領域に扇状に張り出す幅狭部37とされている(図7参照)。幅広部36および幅狭部37の外周面は面一とされている(図4および図5参照)。
また、図8に示すように、幅狭部37の前後方向の長さは幅広部36の前後方向の長さの約2倍とされており、その下面は平坦面とされている(図4参照)。そして、下面のうち後方側約二分の一の領域には、図4に示すように、下方側に向けて第1筒部32の軸方向と交差する方向に突出して後述する第2組付部43の受け孔52内に係止する突出部38が設けられている。これにより、第1筒部32(幅広部36)の後端面と、幅狭部37の下面と、突出部38とによって囲まれた凹状部分が形成されており、この凹状部分を係止凹部39とよぶこととする。
また、図4に示すように、突出部38の下面は、第1筒部32の内側の上面よりも高い位置(径方向の外側)となるように設定されている。また、第1筒部32の後端面のうち上下方向に二分割した際の下側部分は、第1組付部33よりも前方側に配されており、これにより、組み付け前の状態において、第1組付部33の下方側は開放された状態となっている。
なお、第1組付部33の上面は後述する外導体端子60の突出部66の付け根部分の内面と当接するように設定されており、シールドコネクタ20の組み立て状態において、誘電体30と外導体端子60との嵌合姿勢が保持されるようになっている(図1および図11参照)。
一方第2部材41は、組み付け状態において第1部材31の後方側(図1中右側)に配されるものであって、上述した第1筒部32とほぼ同等の内面形状を有する筒状の第2筒部42を有する。第2筒部42の前端面のうち上下方向に二分割した際の下側部分は、図4に示すように前方側に向けて突出しており、第1部材31と組み付けられた際に、第1筒部32の後端面の下側部分とぴったり突き合わされて端子収容部40の内壁を形成するようになっている(図5参照)。また、第2筒部42の外周面のうち下側部分には、上述した第1筒部32の幅広部36と同等の外径を有して前後方向に亘って第2筒部42の周方向約120度の領域に扇状に張り出す張出部48が設けられており(図6および図7参照)、この張出部48の周方向の中央部に、前方側に向けて開放されるとともに軸方向(前後方向)に延びて後述する外導体端子60の弾性係止片62を係止可能な受け部48Aが設けられている。
また、第2筒部42の前端のうち上側部分には、第1部材31の第1組付部33と組み付け可能な第2組付部43が設けられている。第2組付部43は、図7ないし図9に示すように、第1部材31の幅狭部37を両側方からぴったり覆うとともに幅広部36の後面に突き当てられる一対の側壁45,45と、一対の側壁45,45を連結するとともに幅狭部37の後面37Aに突き当てられる平坦な連結壁46と、一対の側壁45,45の前端かつ上端の対向面に架け渡されて第1部材31の係止凹部39内に係止可能な係止部47とを有する。係止部47と連結壁46との間の距離は、第1組付部33の突出部38の厚さよりわずかに大きく設定されており、これにより、係止部47と連結壁46と一対の側壁45,45とにより囲まれた受け孔52内に突出部38を受け入れ可能としている。また係止部47の下面は、第1部材31および第2部材41が組み付けられた状態において、突出部38の下面と面一になるように設定されている(図5参照)。また、連結壁46の下面は端子収容部40の上面を形成するようになっている。
さらに、連結壁46の後方側は段差部46Aをもって縮径しており、後端は平坦状の傾き規制部50とされている。誘電体30は、図1に示すように、段差部46Aに後述する外導体端子60の位置決め部65が突き当てられることにより外導体端子60の後方側への抜けが防止されるとともに、傾き規制部50に位置決め部65が対向配置されることにより外導体端子60に対する嵌合姿勢が傾くことが防止されるようになっている。傾き規制部50の上面には、軸方向に延びる一対のリブ51,51が設けられている(図7および図8参照)。
第1部材31および第2部材41が互いに組み付けられた状態では、図5に示すように、端子収容部40内に、幅広部36の後面、係止部47の下面、突出部38の下面、連結壁46の前面、および、一対の側壁45,45の対向面により囲まれた凹状部が下方に向けて開放されており、この凹状部が上述した内導体端子21の弾性係止片24を受け入れる受け部44とされている。
さらに、第1筒部32および第2筒部42の内側の上面には、後方側に向けて開放されるとともに軸方向(前後方向)に延びて上述した内導体端子21の第1および第2スタビライザ25,26の通過を許容する案内溝49が設けられている(図7および図11参照)。
なお、誘電体の材料としては、例えば、液晶ポリマー(LCP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、シンジオタクチックポリスチレン(SPS)、アクリロニトリル−ブチレン−スチレン共重合体(ABS)等、所定の誘電率を有し、成形性に優れる合成樹脂を用いることができる。
第1部材31および第2部材41は、同材料で形成してもよいし、比誘電率の異なる材料で形成するようにしてもよい。比誘電率の異なる材料で形成する場合には、第1部材31および第2部材の設計寸法におけるインピーダンスが整合する材料を採用することが好ましい。
外導体端子60は、図10に示すように、内導体端子21と同じく導電性に優れた金属板をプレス加工して形成されており、前方側には、誘電体30が内側に嵌合される円筒状の嵌合筒部61が形成されている。嵌合筒部61は、相手の雄型外導体端子の嵌合筒部(図示せず)と嵌合接続可能であり、同嵌合筒部61には、上述した誘電体30が前方側から挿入され、下面側に設けられた弾性係止片62により抜け止めして収容するようになっている(図1および図12参照)。また、嵌合筒部61の後端かつ上面に設けられた平坦な位置決め部65の前面が誘電体30の段差部46Aに突き当てられることにより、誘電体30が外導体端子60の後方側へ抜けることが防止されるようになっている。この位置決め部65は、シールドコネクタ20の組立て状態において、誘電体30の傾き規制部50と対向する位置に設けられている。さらに、位置決め部65の前方側には、径方向の外側に膨出する突出部66が設けられている。
嵌合筒部61の後方側には、シールド電線10のシールド層13の端末に圧着されるシールド層用バレル63と、シース14の端末に圧着されるシース用バレル64とが前後に所定間隔を開けて形成されている。両バレル63,64は共に一対のバレル片63A,64Aを備え、端子製造状態では両バレル片63A,64Aが上開きの姿勢を採っており、各バレル63,64は、シールド層13の端末またはシース14の端末に対し、対をなすバレル片63A,64Aの突出端を上下でラップさせつつ巻き付くようにしてかしめ圧着されるようになっている。
続いて、シールドコネクタ20の組み立て手順の一例を説明する。
まず、シールド電線10の端末部のシース14および絶縁層12を剥ぎ取り、シールド層13を露出させるとともに、芯線11を突出させて、芯線11、絶縁層12及びシールド層13のそれぞれの端末が、段階的に露出された形態とする。そして、露出させた芯線11の端末を、内導体端子21のワイヤバレル23に圧着する。
誘電体30は、図4に示すように、第1部材31の第1組付部33の下方に第2部材41の第2組付部43を配置し、第2組付部43の係止部47が第1組付部33の係止凹部39内に嵌るように相対的に上下方向に移動させて両者を組み付ける。具体的には、第1組付部33の突出部38を第2組付部43の受け孔52内に挿入するとともに、第2組付部43の係止部47を係止凹部39内に挿入する。すると、図5に示すように、第1組付部33および第2組付部43が互いに組み付けられるとともに、第1筒部32の後端面と第2筒部42の前端面とがぴったりと突き合わされて第1筒部32および第2筒部42が連続した状態となり、内部に内導体端子21を収容可能な端子収容部40が形成される。
また、端子収容部40の内面のうち、互いに組み付けられた第1組付部33および第2組付部43の径方向の内側に位置する部分には、幅広部36の後面と、係止部47の下面と、突出部38の下面と、連結壁46の前面と、一対の側壁45,45の対向面とにより囲まれた凹状に窪む部分が形成されており、この部分が、内導体端子21の弾性係止片24を抜け止め状態に保持する受け部44とされている。換言すると、受け部44の径方向の外側は、第1組付部33および第2組付部43が互いに組み付けられることにより覆われた状態となっており、端子収容部40の外周全体が、前後方向に亘って閉じた状態とされている。
さらに、端子収容部40の内面のうち上面には、第1筒部32から第2筒部42にかけて軸方向に延びる案内溝49が連通した状態とされる(図11参照)。この案内溝49の外側も、後端を除く全域に亘って、閉塞された状態とされている。
このような誘電体30を、外導体端子60の前方側から嵌合筒部61内に挿入する。誘電体30は張出部48により外導体端子60の弾性係止片62を外側に向けて弾性変形させつつ嵌合筒部61の奥方に進入し、張り出し部48が弾性係止片62を越えたところで、弾性復帰した弾性係止片62を受け部48A内に係止することにより、外導体端子60から前方側に抜けることが防止される(図1参照)。
また誘電体30は、段差部46Aが外導体端子60の位置決め部65の前端面に突き当たることにより、外導体端子60の後方側に抜けることが防止される。さらに、傾き規制部50が外導体端子60の位置決め部65と対向配置することにより、外導体端子60に対する正規姿勢が傾くことが防止される。
次に、シールド電線10に接続された内導体端子21を、外導体端子60の後方側から誘電体30内に挿入する。内導体端子21は、第2スタビライザ26と第1スタビライザ25とが順に案内溝49内に進入することにより、誘電体30に対して正規の挿入姿勢に案内される。内導体端子21が端子収容部40内に進入すると、接続部22の後端に設けられた弾性係止片24が誘電体30の端子収容部40の上面により下方側に押圧され、下方側に弾性変形する。内導体端子21がさらに奥方に進入し、正規の嵌合位置に到達すると、弾性係止片24が誘電体30の受け部44に到達し、受け部44内に弾性復帰する。これにより、内導体端子21は誘電体30内に抜け止め状態に保持される。
最後に、シールド電線10のシールド層13をシールド層用バレル63に圧着するとともに、シース14をシース用バレル64に圧着する。これにより、シールド電線10の端末にシールドコネクタ20を接続する作業が完了する(図1および図11参照)。
このような本実施形態のシールドコネクタ20によれば、組立て状態において、誘電体30の第1組付部33および第2組付部43が受け部44の外側を閉塞する構成とされているから、内導体端子21と外導体端子60との間の絶縁性を確実に保つことができる。
また、第1組付部33および第2組付部43は、第1部材31および第2部材41にそれぞれ一体的に設けられているから、部品点数が少なくて済む。しかも、第1部材31および第2部材41は、端子収容部40の軸方向と交差する面において誘電体30を分割した形態とされており、端子収容部40の軸方向と交差する方向に組み付けられるようになっているから、シールド電線10の接続状態においてシールド電線10の軸方向に引っ張る力が加えられた場合でも、第1部材31および第2部材41が互いに軸方向に引っ張られて分解してしまうことがない。
さらに、誘電体30に設けた、内導体端子21の第1および第2スタビライザ25,26の通過を許容する案内溝49は、シールドコネクタ20の組立て状態において、第1組付部33および第2組付部43によりその外側を閉塞される構成であるから、案内溝49の部分においても、内導体端子21と外導体端子60との間の絶縁性を確保することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、誘電体30を、端子収容部40の軸方向と交差する面において分割し、一体に組み付ける構成としたが、端子収容部40の軸方向に沿って分割する構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、第1部材31および第2部材41にそれぞれ第1組付部33および第2組付部43を一体的に設ける構成としたが、組付部を別部材として構成するようにしてもよい。
(3)また組付部の形態は上記実施形態に限るものではなく、適宜変更することができ、要は、受け部の外側を閉塞する形態であれば、どのような形態としてもよい。
(4)上記実施形態では、第1部材31および第2部材41を端子収容部40の軸方向と交差する方向に組み付ける構成としたが、軸方向に沿って組み付ける構成としてもよい。
(5)スタビライザおよび案内溝は必ずしも設けなくてもよく、また、複数設けてもよい。
(6)上記実施形態では、シールド電線の端末に雌型のシールドコネクタを接続する場合を例示したが、雄型のシールドコネクタを接続する場合にも、本発明は同様に適用することができる。
10…シールド電線
11…芯線
12…絶縁層
13…シールド層
14…シース
20…シールドコネクタ
21…内導体端子
24…弾性係止片
25…第1スタビライザ
26…第2スタビライザ
30…誘電体
31…第1部材
33…第1組付部
36…幅広部
37…幅狭部
38…突出部
39…係止凹部
40…端子収容部
41…第2部材
43…第2組付部
44…受け部
45…側壁
46…連結壁
47…係止部
49…案内溝
50…傾き規制部
51…受け孔
60…外導体端子

Claims (4)

  1. 芯線と、絶縁層と、編組線からなるシールド層と、シースと、が内から外に向けて同心に配されたシールド電線の前記芯線に接続される内導体端子と、
    前記内導体端子を収容する端子収容部を有する筒状の誘電体と、
    前記内導体端子を収容した前記誘電体を内部に収容するとともに前記シールド層と接続される外導体端子と、を備えるシールドコネクタであって、
    前記誘電体は、互いに組み付けられて前記端子収容部を構成する第1部材および第2部材と、前記第1部材および第2部材を組み付け状態に保持する組付部と、を備えて構成されているとともに、前記内導体端子に設けられた弾性係止片を係止して該内導体端子を前記端子収容部内に抜け止め状態に保持する受け部を有しており、
    前記組付部は、前記受け部の外側に配置されて該受け部の外側を閉塞するように覆う形態とされていることを特徴とするシールドコネクタ。
  2. 前記組付部は、前記第1部材および前記第2部材にそれぞれ一体的に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のシールドコネクタ。
  3. 前記第1部材および第2部材は、前記端子収容部の軸方向と交差する面において前記誘電体を分割したものであり、前記第1部材および前記第2部材の各組付部は、前記端子収容部の軸方向と交差する方向に組み付けられることを特徴とする請求項2に記載のシールドコネクタ。
  4. 前記内導体端子には該内導体端子が前記端子収容部に挿入される際にその挿入姿勢を誘導するスタビライザが挿入方向に沿って立ち上がるように形成されているとともに、
    前記誘電体には前記スタビライザの通過を許容する案内溝が形成されており、
    前記組付部は前記案内溝の外側に配置されて該案内溝の外側を閉塞するように覆う形態とされていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のシールドコネクタ。
JP2013105944A 2013-05-20 2013-05-20 シールドコネクタ Pending JP2014229376A (ja)

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