JP6145391B2 - 駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータと電磁クラッチとを備えた駆動装置に関するものである。
従来のこの種の駆動装置としては、例えば特許文献1に記載されているものがある。特許文献1に開示された駆動装置は、モータと、減速機構と、電磁クラッチなどによって構成されている。
減速機構は、モータのモータ軸の先端部に設けられたウォームと、このウォームに噛合するウォームホイールとによって構成されている。ウォームホイールには、電磁クラッチのアーマチュアが一体に回転する状態で軸線方向へ移動自在に連結されている。また、ウォームホイールの軸心部には、この駆動装置の出力軸が回転自在に貫通している。
電磁クラッチは、ウォームホイールの回転を選択的に出力軸に伝達するもので、出力軸と一体に回転するロータと、上述したアーマチュアおよびフィールドコアとを備えている。ロータは、フィールドコアと協働して磁気回路を形成するもので、上述したアーマチュアと対向する摩擦部を備えている。
この駆動装置においては、フィールドコアの励磁コイルが励磁されてアーマチュアがロータの摩擦部に磁気によって吸着されることにより、モータの回転がウォームホイールとアーマチュアおよびロータを介して出力軸に伝達される。
ロータの外周部には、位置決めフランジが形成されているとともに、複数の極性を有するマグネットが嵌合されている。このマグネットは、アーマチュアとロータとの摩擦係合により発生する摩耗粉を磁気吸引力で吸引し、摩耗粉の飛散を抑制するためのものである。
また、この駆動装置には、電磁クラッチが収容された空間と、電磁クラッチのハーネスが導入された空間との間の隔壁となるようにセンサが装備されている。このセンサは、ロータの回転状態を検出するためのもので、上述したマグネットに近接して配置されたホールIC基板と、このホールIC基板におけるマグネットと対向する部位に実装されたホールICとによって構成されている。
特開2007−46622号公報
特許文献1に開示された従来の駆動装置は、モータ軸の軸線と出力軸(クラッチ軸)の軸線とが直交する構成が採られているから、大型になるという問題があった。また、この駆動装置では、モータと電磁クラッチとをそれぞれハウジングに支持させなければならないから、構造が複雑で、重量が重くかつ製造コストが高くなるという問題もあった。
この駆動装置の電磁クラッチは、減速機構によって減速されたモータの回転を出力軸側のロータに伝達するものである。このため、電磁クラッチの動力伝達力を大きく設定する必要があるから、電磁クラッチを小型化するにも限界がある。なお、駆動装置の小型化、軽量化を図るためには、電磁クラッチにおいて動力伝達力が不足するようなことは避けなければならない。
また、この駆動装置は、電磁クラッチが大型であり、摩耗粉の飛散量が多いと、配線板などの電装部品の信頼性が低くなってしまう。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、電磁クラッチにおいて動力伝達力が不足することを防ぎながら、小型化および軽量化が図られ、しかも価格を低く抑えることが可能な駆動装置を提供することを第1の目的とする。また、摩耗粉が配線板に付着し難く、配線板の信頼性が高くなる駆動装置を提供することを第2の目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る駆動装置は、モータコイルを有する環状の固定子と、前記固定子の軸心部を貫通する状態で前記固定子の一端部に回転自在に支持された回転軸と、前記固定子と対向してトルクを受ける永久磁石を有し、前記回転軸の一端部に一体に回転する状態で取付けられた回転子と、前記固定子の他端部に固定され、前記回転軸の他端部を回転自在に支持するモータ取付部材と、前記回転軸が貫通する状態で前記固定子の内周部に収容された電磁クラッチと、前記電磁クラッチにおける前記モータ取付部材と隣接する端部に設けられた出力部材とを備え、前記電磁クラッチは、前記回転軸と同一軸線上に位置しかつ前記回転軸と一体に回転する入力回転部材と、前記回転軸が回転自在に貫通しかつ前記出力部材と一体に回転する出力回転部材とを有し、前記入力回転部材の回転を前記出力回転部材に選択的に伝達するものであり、前記モータ取付部材には、前記出力部材が露出する従動部品用接続部が形成されているものである。
本発明は、前記発明において、前記モータコイルと電磁クラッチとに電気的に接続された配線板をさらに備え、前記配線板は、貫通穴が形成されているとともに、この貫通穴に前記電磁クラッチが挿入された状態で前記固定子と前記モータ取付部材との間に配置され、前記電磁クラッチは、前記回転軸が貫通する状態で前記固定子の内周部に固定された環状のフィールドコアと、前記フィールドコアに収容された励磁コイルと、前記回転軸の軸線方向とは直交する方向に延びる摩擦部を有しかつ前記フィールドコアと協働して磁気回路を形成する前記入力回転部材と、前記入力回転部材と前記軸線方向に隣り合う位置に設けられた前記出力回転部材と、前記出力回転部材に一体に回転する状態で前記軸線方向へ移動自在に保持され、磁気によって前記摩擦部に吸着されるアーマチュアとを備え、前記出力回転部材の外周部には、前記軸線方向に延びる筒状壁が設けられ、前記筒状壁は、前記摩擦部とアーマチュアとからなる摩擦係合部を径方向の外側から囲むとともに、前記摩擦係合部と前記配線板との間を仕切るものであることを特徴とする。
本発明は、前記発明において、前記従動部品用接続部は、前記配線板の少なくとも一部が露出する形状に形成され、前記配線板における前記従動部品用接続部に露出する部分には、ホールICが設けられ、前記ホールICは、前記出力部材と接触して一体に回転する従動側回転体に設けられたマグネットと対向し、このマグネットと協働して前記従動側回転体の回転を検出するセンサを構成するものであることを特徴とする。
本発明によれば、モータと電磁クラッチとが同一軸線上に位置付けられており、電磁クラッチがモータの固定子の中に収容されているから、小型でしかも軽量な駆動装置を提供することができる。また、モータの固定子を利用して電磁クラッチを支持することができるから、これら両部材がそれぞれハウジングに取付けられる従来の駆動装置と較べて、構造が簡素化されて製造コストを低く抑えることができる。
本発明に係る駆動装置の電磁クラッチは、減速されていないモータの回転を伝達するものである。このため、この電磁クラッチは、減速されたモータの回転を伝達する電磁クラッチと較べると、動力伝達力が相対的に小さくてよいから小型化することが可能である。
したがって、本発明によれば、電磁クラッチの動力伝達力が不足することを防ぎながら、小型化および軽量化が図られ、しかも価格を低く抑えることが可能な駆動装置を提供することができる。
本発明に係る駆動装置の斜視図である。 本発明に係る駆動装置の断面図である。 電磁クラッチ部分を拡大して示す断面図である。
以下、本発明に係る駆動装置の一実施の形態を図1ないし図3によって詳細に説明する。ここでは、車両のスライドドア開閉装置のハウジング内に減速機構とともに組み込まれる駆動装置に本発明を適用する場合の一例を説明する。
図1に示す駆動装置1は、モータ2を動力源として出力歯車3が回転するものである。この実施の形態による出力歯車3は、図2に示す減速用大歯車4に噛合する。モータ2は、詳細は後述するが、外周部に回転子5が位置しかつ軸心部に電磁クラッチ6が内蔵されたアウターロータ型DCブラシレスモータである。出力歯車3は、電磁クラッチ6を介してモータ2に接続されている。この実施の形態においては、出力歯車3が本発明でいう「出力部材」に相当する。この実施の形態による電磁クラッチ6は、モータ2の回転を出力歯車3に選択的に伝達するもので、単板摩擦式電磁クラッチによって構成されている。
この駆動装置1は、図1において上側の端部にモータ取付板11を備えている。このモータ取付板11は、この駆動装置1を例えば減速機構(図示せず)に組み付けるためのもので、複数の固定用ボルト12によってモータ2に固定されている。このモータ取付板11は、円板状を呈する円板部11aと、この円板部11aの中心部から図1において上方へ突出する大径円筒部11bおよび小径円筒部11cと、円板部11aの外周部から径方向の外側へ突出する複数の取付用フランジ11dとを有している。
この実施の形態によるモータ取付板11には、出力歯車3に噛み合う減速用大歯車4との干渉を避けるために開口部13が形成されている。この開口部13は、モータ取付板11の大径円筒部11bから円板部11aの外周面に至る一部を切り欠いた形状に形成されている。このようにモータ取付板11に開口部13が形成されることによって、出力歯車3が露出するとともに、モータ2とモータ取付板11との間に位置する配線板14の一部が露出する。この配線板14には、モータ2と電磁クラッチ6の動作を制御するための回路(図示せず)が設けられている。この実施の形態においては、この開口部13によって、本発明でいう従動部品用接続部が構成されている。
配線板14における開口部13に露出する部分には、ホールIC15が設けられている。このホールIC15は、減速用大歯車4に設けられた永久磁石16(図2参照)と対向し、この永久磁石16と協働して減速用大歯車4の回転を検出するセンサ17を構成するものである。この実施の形態においては、減速用大歯車4によって、請求項3記載の発明でいう「出力部材と接触して一体に回転する従動側回転体」が構成されている。
モータ2は、図2に示すように、最も外側に位置する回転子5と、この回転子5の中に収容された固定子21と、これらの部材の軸心部を貫通する回転軸22とを備えている。この実施の形態において、駆動装置1の構成を説明するにあたっては、便宜上、図2の下側を一端側とし、図2の上側を他端側として行う。
回転子5は、この駆動装置1の他端側に向けて開口する有底円筒状を呈するモータヨーク23と、このモータヨーク23の周壁内面に固定された永久磁石24とによって構成されている。モータヨーク23は、中心部に位置する円筒状ボス部23aと、外周部に位置する外側円筒部23bと、これらの円筒状ボス部23aと外側円筒部23bとを接続する円板部23cとを有している。円筒状ボス部23aは、回転軸22の一端部に固着されている。すなわち、回転子5は、回転軸22の一端部に一体に回転する状態で取付けられている。
外側円筒部23bは、回転軸22と同一軸線上に位置し、円板部23cの外周縁からこの駆動装置1の他端側へ回転軸22の軸線方向に延びている。この外側円筒部23bの先端部とモータ取付板11との間には、上述した配線板14を収容可能な隙間が形成されている。永久磁石24は、後述する固定子21と対向してトルクを受けるものであり、外側円筒部23bの内周面に固着されている。
円板部23cは、固定子21の軸線方向の一端部を径方向の内側から外側まで覆う円板状に形成されている。
固定子21は、複数の部材を組み合わせることにより全体が環状を呈する形状に形成されている。この固定子21を構成する複数の部材とは、径方向の外側に位置するコア25およびモータコイル26と、コア25の内周部に取付けられた第1のボス部材27および第2のボス部材28である。
コア25は、軸線方向に重ねられた積層板によって形成されている。このコア25には、複数のコイル巻回部25aが周方向に並べて設けられている。モータコイル26は、個々のコイル巻回部25aの周りに巻回されており、上述した配線板14の制御用回路にリード線(図示せず)によって接続されている。
第1のボス部材27と第2のボス部材28は、コア25の内周部を軸線方向の両側から挟む状態で複数の締結用ボルト29によって互いに結合されている。第1のボス部材27と第2のボス部材28とのうち、この駆動装置1の一端側(図2においては下側)に位置する第1のボス部材27は、コア25を保持する機能の他に、2つの機能を有している。
第1の機能は、回転軸22の一端部(図2においては下側の端部)を回転自在に支持する機能である。回転軸22の一端部には、第1の軸受31が第1のスナップリング32によって他端側への移動が規制された状態で取付けられている。この第1の軸受31は、第1のボス部材27の内周部であって軸線方向の一端部に、他端部側から圧入状態で嵌合されている。
回転軸22の一端部は、第1の軸受31を貫通する長さに形成されている。上述した回転子5の円筒状ボス部23aは、回転軸22における第1の軸受31から突出した先端部に固着されている。第1の軸受31と円筒状ボス部23aとの間には、ばね部材33が圧縮した状態で介装されている。このばね部材33は、軸線方向の一方と他方とに波状に湾曲したリング形の板ばねである。
第2の機能は、後述する電磁クラッチ6のフィールドコア34を支持する機能である。フィールドコア34は、第1のボス部材27の内周部における軸線方向の他端部に嵌合して固定されている。
第2のボス部材28には、上述したモータ取付板11を固定するための固定用ボルト12がねじ込まれている。すなわち、モータ取付板11は、モータ2の固定子21に固定されている。この実施の形態によるモータ取付板11は、回転軸22の他端部を回転自在に支持する機能を有している。回転軸22の他端部には、第2の軸受35が第2のスナップリング36によって一端側への移動が規制された状態で取付けられている。この第2の軸受35は、モータ取付板11の小径円筒部11c内に、圧入状態で嵌合されている。
また、第2のボス部材28には、上述した配線板14がスペーサ37を介して重なる状態で固定用ボルト38によって固定されている。この配線板14は、貫通穴39が形成されているとともに、この貫通穴39に電磁クラッチ6が挿入された状態で固定子21とモータ取付板11との間に配置されている。
電磁クラッチ6は、回転軸22が貫通する状態で固定子21の内周部に収容されている。上述した出力歯車3は、この電磁クラッチ6におけるモータ取付板11と隣接する端部に設けられており、モータ取付板11の大径円筒部11b内に収容されている。
この実施の形態による電磁クラッチ6は、図2および図3に示すように、固定子21に固定されたフィールドコア34と、このフィールドコア34に対して回転可能な複数の部材とによって構成されている。
フィールドコア34は、この駆動装置1の他端側に向けて開口する環状溝41を有する円環状に形成されている。環状溝41内の内周側には、クラッチコイル42(励磁コイル)が収納されている。クラッチコイル42は、図示していないリード線によって配線板14の制御用回路に接続されている。
環状溝41の外周側には、本発明でいう「入力回転部材」としてのロータ43の一部が挿入されている。
ロータ43は、フィールドコア34と協働して磁気回路を形成するためのものである。この実施の形態によるロータ43は、この駆動装置1の一端側に向けて開口する環状溝44を有する円環状に形成されている。詳述すると、このロータ43は、図3に示すように、回転軸22が嵌合する状態で回転軸22に固着された内筒43aと、フィールドコア34の中に挿入された外筒43bと、これらの内筒43aと外筒43bとを接続する円環板状の摩擦板43cとによって構成されている。摩擦板43cは、回転軸22の軸線方向とは直交する方向に延びている。
フィールドコア34の内周部は、ロータ43の内筒43aから径方向の外側に離間するように形成されている。また、ロータ43の外筒43bは、フィールドコア34の外周部から径方向の内側に離間するように形成されている。このため、このロータ43は、回転軸22と同一軸線上に位置しかつモータ2による駆動によって回転軸22と一体に回転するものとなる。この実施の形態においては、ロータ43の摩擦板43cによって、請求項2記載の発明でいう「摩擦部」が構成されている。
電磁クラッチ6におけるフィールドコア34に対して回転可能な複数の部材とは、このロータ43と、このロータ43とは駆動装置1の他端側に隣り合う位置に設けられたアーマチュアハブ45と、このアーマチュアハブ45と一体に回転するアーマチュア46である。
アーマチュアハブ45は、本発明でいう「出力回転部材」を構成するもので、回転軸22が嵌合する状態で貫通し、回転軸22に回転自在に支持されている。この実施の形態によるアーマチュアハブ45は、回転軸22が貫通するボス部45aと、このボス部45aから径方向の外側に延びるカバー45bとを有している。アーマチュア46は、円板状に形成されており、アーマチュアハブ45のカバー45bとロータ43の摩擦板43cとの間に位置付けられている。
このアーマチュア46は、アーマチュアハブ45におけるこの駆動装置1の一端側の端部45cに、一体に回転する状態で軸線方向へ移動自在に保持されている。フィールドコア34のクラッチコイル42が励磁されたときは、摩擦板43cからアーマチュア46に磁束が導かれることによって、アーマチュア46が磁気によって摩擦板43cに吸着される。ロータ43が回転している状態でクラッチコイル42が励磁されることにより、アーマチュア46が摩擦板43cに磁気によって吸着され、摩擦により係合した状態となってロータ43と一体に回転する。クラッチコイル42の給電が絶たれた状態においては、摩擦による係合が解消され、摩擦板43cとアーマチュア46との間で動力が伝達されることはなくなる。すなわち、この電磁クラッチ6は、ロータ43の回転をアーマチュアハブ45に選択的に伝達するものである。
アーマチュアハブ45のボス部45aは、上述した出力歯車3の軸心部内に一体に回転する状態で嵌合している。すなわち、アーマチュアハブ45と、アーマチュア46と、出力歯車3とは、常に一体に回転する。この実施の形態によるボス部45aは、ロータ43と上述した第2のスナップリング36とに挟まれている。また、ロータ43は、上述した第1のスナップリング32とアーマチュアハブ45とに挟まれている。すなわち、電磁クラッチ6は、第1の軸受31と第2の軸受35との間に位置付けられている。
アーマチュアハブ45のカバー45bは、この駆動装置1の一端側に向けて開口する有底円筒状に形成されており、外周部に円筒状の筒状壁45dを有している。この筒状壁45dは、配線板14の貫通穴39に回転自在に挿入されて回転軸22の軸線方向に延びている。また、この筒状壁45dは、ロータ43の摩擦板43cとアーマチュア46とからなる摩擦係合部47を径方向の外側から囲むとともに、この摩擦係合部47と配線板14との間を仕切っている。
このように構成された駆動装置1においては、モータコイル26が給電されることによって回転子5が回転軸22とともに回転する。回転軸22が回転するときは、電磁クラッチ6のロータ43も一体に回転する。このとき、電磁クラッチ6のクラッチコイル42が非励磁状態である場合は、ロータ43の回転が出力歯車3に伝達されることはない。クラッチコイル42が励磁されると、アーマチュア46がロータ43の摩擦板43cに磁気吸着され、アーマチュアハブ45と出力歯車3とがロータ43と一体に回転して減速用大歯車4が駆動される。この減速用大歯車4の回転は、永久磁石16とホールIC15とからなるセンサ17によって検出される。
この駆動装置1においては、モータ2と電磁クラッチ6とが同一軸線上に位置付けられており、電磁クラッチ6がモータ2の固定子21の中に収容されている。このため、この実施の形態によれば、小型でしかも軽量な駆動装置を提供することができる。また、モータ2の固定子21を利用して電磁クラッチ6を支持することができるから、これら両部材がそれぞれハウジングに取付けられる従来の駆動装置と較べると、構造が簡素化されて製造コストを低く抑えることができる。
また、この駆動装置1の電磁クラッチ6は、減速されていないモータ2の回転を伝達するものである。このため、この電磁クラッチ6は、減速されたモータの回転を伝達する電磁クラッチと較べると、動力伝達力が相対的に小さくてよいから小型化することが可能である。
したがって、この実施の形態によれば、電磁クラッチ6の動力伝達力が不足することを防ぎながら、小型化および軽量化が図られ、しかも価格を低く抑えることが可能な駆動装置を提供することができる。
この実施の形態による駆動装置1は、モータコイル26と電磁クラッチ6とに電気的に接続された配線板14を備えている。この配線板14は、貫通穴39が形成されているとともに、この貫通穴39に電磁クラッチ6が挿入された状態で固定子21とモータ取付板11との間に配置されている。
この実施の形態による電磁クラッチ6は、回転軸22が貫通する状態で固定子21の内周部に固定された環状のフィールドコア34と、このフィールドコア34に収容されたクラッチコイル42とを備えている。
また、この電磁クラッチ6は、ロータ43と、アーマチュアハブ45と、アーマチュア46とを備えている。アーマチュアハブ45は、回転軸22の軸線方向とは直交する方向に延びる摩擦板43cを有しており、フィールドコア34と協働して磁気回路を形成するものである。このアーマチュアハブ45は、ロータ43と軸線方向に隣り合う位置に設けられている。アーマチュア46は、アーマチュアハブ45に一体に回転する状態で軸線方向へ移動自在に保持され、磁気によって摩擦板43cに吸着されるものである。
アーマチュアハブ45の外周部には、軸線方向に延びる筒状壁45dが設けられている。この筒状壁45dは、摩擦板43cとアーマチュア46とからなる摩擦係合部47を径方向の外側から囲むとともに、摩擦係合部47と配線板14との間を仕切るものである。
この実施の形態による電磁クラッチ6は、単板摩擦式電磁クラッチ6で、摩耗粉(図示せず)が生じるものである。しかし、この摩耗粉は、アーマチュアハブ45の筒状壁45dによって遮られるから、配線板14には付着し難い。このため、この実施の形態によれば、配線板14の短絡故障を防止することができ、動作の信頼性が高い駆動装置を提供することができる。
この実施の形態によるモータ取付板11の開口部13は、配線板14の一部が露出する形状に形成されている。配線板14における開口部13に露出する部分には、ホールIC15が設けられている。このホールIC15は、出力歯車3と接触して一体に回転する減速用大歯車4に設けられた永久磁石16と対向し、この永久磁石16と協働して減速用大歯車4の回転を検出するセンサ17を構成するものである。
この実施の形態によれば、アーマチュアハブ45の筒状壁45dより外側にホールIC15が設けられているから、電磁クラッチ6の摩耗粉がホールIC15およびその周辺の配線部分に付着し難くなる。このため、この実施の形態によれば、減速用大歯車4の回転を正確に検出可能な駆動装置を提供することができる。
この実施の形態による駆動装置1に用いられている電磁クラッチ6は、単板摩擦式電磁クラッチである。しかし、本発明は、このような限定にとらわれることはない。すなわち、電磁クラッチ6としては、図示してはいないが、多板摩擦式電磁クラッチや、電磁ヒステリシスクラッチ、電磁パウダークラッチなどを用いることができる。
また、この実施の形態による従動部品用接続部は、出力歯車3とホールIC15との両方が露出する大きさの開口部13によって構成されている。しかし、従動部品用接続部は、モータ取付板11における出力歯車3と対向する部位に形成された貫通穴と、ホールIC15と対向する部位に形成された貫通穴とによって構成することができる。
さらに、この実施の形態による出力歯車3は、アーマチュアハブ45とは別体に形成されており、アーマチュアハブ45のボス部45aに一体に回転する状態で固定されている。しかし、アーマチュアハブ45と出力歯車3は、樹脂材などを用いて一体成型により一体に形成することができる。
1…駆動装置、3…出力歯車(出力部材)、5…回転子、6…電磁クラッチ、11…モータ取付板(モータ取付部材)、13…開口部(従動部品用接続部)、14…配線板、15…ホールIC、16,24…永久磁石、17…センサ、21…固定子、22…回転軸、26…モータコイル、34…フィールドコア、39…貫通穴、42…クラッチコイル(励磁コイル)、43…ロータ(入力回転部材)、43c…摩擦板(摩擦部)、45…アーマチュアハブ(出力回転部材)、45d…筒状壁、46…アーマチュア、47…摩擦係合部。

Claims (3)

  1. モータコイルを有する環状の固定子と、
    前記固定子の軸心部を貫通する状態で前記固定子の一端部に回転自在に支持された回転軸と、
    前記固定子と対向してトルクを受ける永久磁石を有し、前記回転軸の一端部に一体に回転する状態で取付けられた回転子と、
    前記固定子の他端部に固定され、前記回転軸の他端部を回転自在に支持するモータ取付部材と、
    前記回転軸が貫通する状態で前記固定子の内周部に収容された電磁クラッチと、
    前記電磁クラッチにおける前記モータ取付部材と隣接する端部に設けられた出力部材とを備え、
    前記電磁クラッチは、前記回転軸と同一軸線上に位置しかつ前記回転軸と一体に回転する入力回転部材と、前記回転軸が回転自在に貫通しかつ前記出力部材と一体に回転する出力回転部材とを有し、前記入力回転部材の回転を前記出力回転部材に選択的に伝達するものであり、
    前記モータ取付部材には、前記出力部材が露出する従動部品用接続部が形成されている駆動装置。
  2. 請求項1記載の駆動装置において、
    前記モータコイルと電磁クラッチとに電気的に接続された配線板をさらに備え、
    前記配線板は、貫通穴が形成されているとともに、この貫通穴に前記電磁クラッチが挿入された状態で前記固定子と前記モータ取付部材との間に配置され、
    前記電磁クラッチは、前記回転軸が貫通する状態で前記固定子の内周部に固定された環状のフィールドコアと、
    前記フィールドコアに収容された励磁コイルと、
    前記回転軸の軸線方向とは直交する方向に延びる摩擦部を有しかつ前記フィールドコアと協働して磁気回路を形成する前記入力回転部材と、
    前記入力回転部材と前記軸線方向に隣り合う位置に設けられた前記出力回転部材と、
    前記出力回転部材に一体に回転する状態で前記軸線方向へ移動自在に保持され、磁気によって前記摩擦部に吸着されるアーマチュアとを備え、
    前記出力回転部材の外周部には、前記軸線方向に延びる筒状壁が設けられ、
    前記筒状壁は、前記摩擦部とアーマチュアとからなる摩擦係合部を径方向の外側から囲むとともに、前記摩擦係合部と前記配線板との間を仕切るものであることを特徴とする駆動装置。
  3. 請求項2記載の駆動装置において、
    前記従動部品用接続部は、前記配線板の少なくとも一部が露出する形状に形成され、
    前記配線板における前記従動部品用接続部に露出する部分には、ホールICが設けられ、
    前記ホールICは、前記出力部材と接触して一体に回転する従動側回転体に設けられたマグネットと対向し、このマグネットと協働して前記従動側回転体の回転を検出するセンサを構成するものであることを特徴とする駆動装置。
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