JP4876475B2 - 駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁クラッチ機構を備えた駆動装置に関するものである。
従来、駆動装置として、種々のものが知られている(例えば特許文献1など)。この駆動装置は、モータの回転を減速する減速機構と、減速機構の動力が伝達される電磁クラッチ機構をハウジング内に一体的に備えている。また、こうした駆動装置として、減速機構に直結された電磁クラッチ機構を備えたものも知られている。すなわち、この駆動装置において、減速機構は、モータの回転軸に形成されたウォーム及びウォームと噛合するウォームホイールを備えており、電磁クラッチ機構は、アーマチュア、ロータ及び電磁コイル体を備えている。そして、ウォームホイールは、突起を有して回転シャフト周りに相対回転自在に支持されており、アーマチュアは、係合孔を有して回転シャフト周りに相対回転自在に支持されている。アーマチュアは、係合孔に突起が嵌合することで、ウォームホイールと一体回転するように連結される。
一方、ロータは、回転シャフトと一体回転するように支持されており、アーマチュアとの間で摩擦係合可能となっている。電磁コイル体は、ロータを挟んでアーマチュアと対向して配置されており、ハウジングに固定されている。
このような構成にあって、電磁コイル体の非通電状態では、アーマチュアとロータとの間の摩擦係合が解除されることで、これらの間で回転伝達されることはない。一方、電磁コイル体の通電状態では、電磁コイル体が形成する磁界によりアーマチュアがロータに吸着されて両者が摩擦係合する。このとき、モータを駆動して、ウォームホイールとともにアーマチュアを回転させると、アーマチュアの回転がロータに伝わる。これにより、ロータが回転して、回転シャフトが回転する。
特開2000−177391号公報
ところで、例えばウォーム及びウォームホイールの噛合部等には、潤滑用のグリスが塗布されている。そこで、こうしたグリスが、電磁クラッチ機構の摩擦面(アーマチュア及びロータが摩擦係合するこれらの当接面)に侵入することを抑制するため、ウォームホイールの突起(及びアーマチュアの係合孔)の外周側において、ウォームホイールとアーマチュアとの間に円環状のシール部材を介在させることも提案されている。
しかしながら、例えばシール部材の内周側となる突起及び係合孔の嵌合部の隙間を介して、グリスが電磁クラッチ機構の摩擦面に侵入する可能性がある。そして、電磁クラッチ機構の摩擦面にグリスが侵入した場合には、電磁クラッチ機構において、所要の動力伝達が確保できなくなることがある。
本発明の目的は、電磁クラッチ機構の摩擦面へのグリスの侵入を抑制することができる駆動装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ハウジングと、突起を有して前記ハウジングに対して回転可能に支持された駆動側回転体と、前記突起と嵌合する係合孔を有して前記駆動側回転体と一体回転するように連結された被吸引体、該被吸引体に対向配置されて前記ハウジングに対して回転可能に支持された従動側回転体及びコイルを備える電磁クラッチ機構とを備え、前記コイルへの通電に伴い前記被吸引体及び前記従動側回転体の間に発生する電磁吸引力により、前記被吸引体及び前記従動側回転体の間で動力伝達できるように前記被吸引体及び前記従動側回転体を摩擦係合させる駆動装置において、前記突起よりも外周側に、前記駆動側回転体及び前記被吸引体の間に介在される環状のシール部材を備え、前記駆動側回転体には、前記シール部材の対向面に向かって突出する環状の回転体側凸部が形成され、前記シール部材の一側面には、前記回転体側凸部の突出方向において該回転体側凸部と重合するように、前記駆動側回転体の対向面に向かって前記回転体側凸部と互い違いになるように突出する環状のシール部材側凸部が形成され、前記回転体側凸部は前記シール部材の対向面に当接するように形成されていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の駆動装置において、前記シール部材側凸部は前記駆動側回転体の対向面に当接するように形成されていることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の駆動装置において、前記回転体側凸部及び前記シール部材側凸部は、前記駆動側回転体の軸心を中心とする同心円状に形成されていることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の駆動装置において、前記回転体側凸部及び前記シール部材側凸部の少なくとも一方は、複数形成されていることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項4に記載の駆動装置において、前記回転体側凸部及び前記シール部材側凸部は、それぞれ複数形成され、前記シール部材は、その他側面が前記被吸引体の軸方向一側の面に密着するとともに、外周縁部が前記ハウジングに当接し、複数の前記シール部材側凸部のうちの一つは、前記シール部材の内周縁に位置するとともに、前記駆動側回転体の前記突起に当接し、複数の前記シール部材側凸部のうち、前記シール部材の内周縁に形成される前記シール部材側凸部以外の各シール部材側凸部は、隣接する二つの前記回転体側凸部間に挟まれて位置し、前記シール部材側凸部と前記回転体側凸部とが互い違いに配置されていることを要旨とする。
請求項1及び2に記載の発明では、前記駆動側回転体には、前記シール部材の対向面に向かって突出する環状の回転体側凸部が形成されている。また、前記シール部材には、前記回転体側凸部の突出方向において該回転体側凸部と重合するように、前記駆動側回転体の対向面に向かって前記回転体側凸部と互い違いになるように突出する環状のシール部材側凸部が形成されている。従って、これら回転体側凸部及びシール部材側凸部により、前記駆動側回転体及び前記シール部材の間には、前記突起よりも外周側において、径方向に向かうに従い波打つように凹凸をなす、いわゆる迷路構造が形成される。従って、例えば前記駆動側回転体の外周部に塗布された潤滑用のグリスが内周側に移動して前記突起へと達することがこの迷路構造によって抑制され、該突起及び前記係合孔の嵌合部の隙間を介して、グリスが前記電磁クラッチ機構の摩擦面(被吸引体及び従動側回転体が摩擦係合するこれらの当接面)に侵入することを抑制することができる。
請求項に記載の発明では、前記回転体側凸部及び前記シール部材側凸部は、前記駆動側回転体の軸心を中心とする同心円状に形成されていることで、これら回転体側凸部及びシール部材側凸部は、径方向において一定の距離だけ離隔されて配置される。従って、例えば前記駆動側回転体及び前記シール部材が相対回転したとしても、前記回転体側凸部及び前記シール部材側凸部が干渉したりすることを防止することができる。
請求項に記載の発明では、前記回転体側凸部及び前記シール部材側凸部の少なくとも一方は、複数形成されていることで、前記迷路構造を形成する径方向の凹凸もこれに対応して増加する。従って、例えば前記駆動側回転体の外周部に塗布された潤滑用のグリスが内周側に移動して前記突起へと達することをより確実に防止することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1及び図2は、それぞれ本実施形態の駆動装置10を示す平面図及び正面図である。また、図3は、図1のA−A線に沿った断面図である。同図に示されるように、上記駆動装置10は、ハウジング11と、モータ12と、駆動伝達機構部を構成する減速機構13及び摩擦式の電磁クラッチ機構14と、電子制御装置(以下、「ECU」という)16とを備えている。そして、上記ハウジング11は、ケース17と、ECUカバー18と、モータハウジング19とを備えている。
前記ケース17は、樹脂材からなり、互いに相反する一側及び他側(図3の上側及び下側)に開口する第1ケース側収容部17a及び第2ケース側収容部17bを一体的に有して断面略S字形状を呈している。そして、上記ケース17の開口側が転向されるこれら第1ケース側収容部17a及び第2ケース側収容部17bの境界部は、隔壁17cを形成している。後述するように、上記第1ケース側収容部17aは、前記電磁クラッチ機構14等を収容する第1空間S1を形成し、上記第2ケース側収容部17bは、前記ECU16を収容する第2空間S2を形成する。これら第1及び第2空間S1,S2は、前記隔壁17cを介して仕切られている。
前記モータハウジング19は、前記第1ケース側収容部17aにおいて、前記ケース17に取着されて前記第1空間S1を閉塞する。これらモータハウジング19及び第1ケース側収容部17a(ケース17)は、その外周側の3箇所で、ねじ22(図1及び図3参照)により締結・固定されている。このモータハウジング19は、第1ケース側収容部17aとともに前記ハウジング11の第1収容部11aを形成する。
前記ECUカバー18は、樹脂材からなり、前記第2ケース側収容部17bにおいて、前記ケース17に取着されて前記第2空間S2を閉塞する。このECUカバー18は、第2ケース側収容部17bとともに前記ハウジング11の第2収容部11bを形成する。
前記モータ12は、クッション材21(図1参照)を介して前記第2ケース側収容部17b上に載置されている。そして、上記モータ12は、そのヨークハウジング12a及びモータハウジング19が締結されることで、ハウジング11に固定されている。
図3に示されるように、前記減速機構13及び電磁クラッチ機構14は、前記第1収容部11aに収容されている。詳述すると、上記第1収容部11a(ハウジング11)には、ベアリング23,24を介して回転シャフトとしてのクラッチシャフト25が回転自在に支持されている。このクラッチシャフト25は、外部との間の回転伝達を可能とすべく、軸方向一側(図3の上側)の先端部をモータハウジング19から突出させている。前記減速機構13は、前記モータ12の回転軸に形成されたウォーム31及び同ウォーム31と噛合する駆動側回転体としてのウォームホイール32を備えており、これらウォーム31とウォームホイール32との噛合によりモータ12の回転が減速される。なお、前記ウォーム31及びウォームホイール32の噛合部(ウォームホイール32の外周部)には、潤滑用のグリスが塗布されている。
上記ウォームホイール32には、前記クラッチシャフト25が挿通されており、同ウォームホイール32は、前記ベアリング23(モータハウジング19)側となる前記クラッチシャフト25の軸方向中間部において、クラッチシャフト25周りに相対回転自在に支持されている。
なお、前記モータハウジング19には、ベアリング23(外レース)の外径と同等の内径を有してウォームホイール32側に円筒状に突設された軸受部19aが形成されている。一方、前記ウォームホイール32には、上記軸受部19aの外径と同等の内径を有してモータハウジング19側に円筒状に突設された周壁部32aが形成されている。この周壁部32aの周面としての内周面32cは、上記軸受部19aの外周面に摺接する。従って、ウォームホイール32は、周壁部32a及び軸受部19a間で摺動する態様でモータハウジング19に回転自在に支持されている。また、上記ウォームホイール32は、前記周壁部32aの軸方向一側の面(図3における上面)が前記モータハウジング19の対向面に当接(摺接)されることで軸方向に位置決めされている。そして、前記軸受部19a及び周壁部32aの摺動部、前記周壁部32aの軸方向一側の面及び前記モータハウジング19の対向面の摺動部には、潤滑用のグリスが塗布されている。
前記電磁クラッチ機構14は、アーマチュア41、ロータ42及び電磁コイル体43を備えている。上記アーマチュア41は、前記クラッチシャフト25が挿通されて同クラッチシャフト25周りに相対回転自在に支持されており、前記ウォームホイール32との係合により同ウォームホイール32と一体回転する。
すなわち、上記ウォームホイール32の軸方向他側の面(図3における下面)には、軸方向と平行に突出する複数の突起32bが形成されている。一方、前記アーマチュア41は、磁性材料にて円盤状に形成されており、上記ウォームホイール32のベアリング24側において前記クラッチシャフト25周りに相対回転自在に支持されている。そして、このアーマチュア41には、前記突起32bに対応して軸方向と平行に貫通する複数の係合孔41aが形成されている。上記アーマチュア41は、これら係合孔41aに前記ウォームホイール32の突起32bが嵌合することで、同ウォームホイール32と一体回転するように連結されている。
なお、上記ウォームホイール32及びアーマチュア41の対向面間には、前記突起32b(及び係合孔41a)よりも外周側において、円環状のシール部材40が介在されている。上記シール部材40は、例えば樹脂材にて形成されている。図3に拡大して併せ示したように、このシール部材40は、前記アーマチュア41の軸方向一側の面(図3における上面)に密着されており、その外周縁部40aには、前記モータハウジング19の環状をなす軸方向他側の面(図3における下面)が当接されている。つまり、前記ケース17(第1ケース側収容部17a)の形成する第1空間S1は、外周側において、シール部材40により前記減速機構13側と区画されている。上記シール部材40は、ウォームホイール32(減速機構13)側からアーマチュア41(電磁クラッチ機構14)側への異物(グリスなど)の侵入を抑制するためのものである。
ここで、前記シール部材40には、前記ウォームホイール32の対向面に向かって突出する円環状の複数(2つ)のシール部材側凸部40b,40cが形成されている。シール部材側凸部40bは、シール部材側凸部40cよりも小径に形成されており、その先端が前記突起32bの付け根部に当接するように縮開形成されている。一方、前記ウォームホイール32には、前記シール部材40の対向面に向かって突出する円環状の複数(2つ)の回転体側凸部としてのホイール側凸部32d,32eが形成されている。これらホイール側凸部32d,32e及びシール部材側凸部40b,40cは、前記ウォームホイール32(クラッチシャフト25)の軸心を中心とする同心円状に形成されている。ホイール側凸部32dは、前記シール部材側凸部40b,40cの中間の径を有しており、ホイール側凸部32eは、前記シール部材側凸部40cよりも大径に形成されている。そして、これらホイール側凸部32d,32eは、その突出方向(軸方向)において前記シール部材側凸部40b,40cと重合している。つまり、前記シール部材側凸部40b,40cは、前記ウォームホイール32の対向面に向かってホイール側凸部32d,32eと互い違いになるように突出している。従って、これらホイール側凸部32d,32e及びシール部材側凸部40b,40cにより、前記ウォームホイール32及び前記シール部材40の間には、前記突起32bよりも外周側において、径方向に向かうに従い波打つように凹凸をなす、いわゆる迷路構造が形成されている。この迷路構造により、前記ウォーム31及びウォームホイール32の噛合部に塗布された潤滑用のグリスが内周側に移動して前記突起32bへと達することが抑制される。この際、ホイール側凸部32d,32eはシール部材40に当接しており、シール部材側凸部40b,40cはウォームホイール32に当接している。
また、前記ウォームホイール32には、前記軸受部19a及び前記クラッチシャフト25の間で、前記軸受部19aの突出方向(軸方向)において軸受部19aと重合するように突出する環状壁部32fが形成されている。この環状壁部32fは、前記軸受部19a(クラッチシャフト25)の軸心を中心とする円状に形成されている。従って、これら軸受部19a及び環状壁部32fにより、前記モータハウジング19及び前記ウォームホイール32の間には、前記クラッチシャフト25の外周面までの間の前記軸受部19aよりも内周側において、径方向に向かうに従い波打つように凹凸をなす、いわゆる迷路構造が形成されている。この迷路構造により、前記軸受部19a及び周壁部32aの摺動部等に塗布された潤滑用のグリスが内周側に移動して前記クラッチシャフト25へと達することが抑制される。
前記ロータ42は、磁性材料にて前記アーマチュア41の外径と同等の外径を有する円盤状に形成されており、同アーマチュア41に対向配置されて前記クラッチシャフト25と一体回転するように圧入固着(挿通固着)されている。このロータ42の軸方向一側の面(図3における上面)であるアーマチュア41との対向面42aには摩擦板が埋設されている。従って、上記ロータ42と前記アーマチュア41とは、この摩擦板によって摩擦係合可能となっている。そして、例えばロータ42とアーマチュア41とが摩擦係合すると電磁クラッチ機構14の接合状態が作り出され、両者の摩擦係合が解除されると電磁クラッチ機構14の非接合状態が作り出される。
なお、上記ロータ42は、その軸方向他側の面(図3における下面)に沿って径方向外側に突出する位置決めフランジ42bを有している。そして、前記ロータ42の外周面には、上記位置決めフランジ42b上に置かれて軸方向に位置決めされる態様で、環状のマグネット44が接着固着されている。従って、このマグネット44は、ロータ42と共に一体に回転する。上記マグネット44は、その表面にS極とN極が交互に磁極化されている。つまり、マグネット44は、複数の極性を持っている。このマグネット44は、その表面で前記ハウジング11に固定されたホールセンサ(図示省略)と対向している。このホールセンサは、ロータ42の回転に伴って対向するS極とN極が交互に入れ替わるマグネット44の極性変化に応じた信号を前記ECU16に出力することで、ロータ42の回転状態の検出に供される。
前記電磁コイル体43は、フィールドコア45と、コイル46とを備えており、軸方向において、ロータ42を挟んでアーマチュア41と対向して配置されている。上記フィールドコア45は、磁性材料にて円環状に形成されており、軸方向他側(図3の下側)に向かって同心で凹設された円周凹部45aが形成されている。前記ロータ42には、軸方向一側(図3の上側)に向かって同心で凹設された環状の凹部42cが形成されており、前記フィールドコア45は、上記円周凹部45aがロータ42に向かって開口するように前記凹部42cに配置されて、前記ケース17(第1ケース側収容部17a)に締結・固定されている。そして、前記コイル46は、環状のボビン48に巻回されて、円周凹部45aに収容・固定されている。上記コイル46の端末は、上記円周凹部45aを径方向外側に貫通する態様で円周凹部45aから導出されて、ハーネス49と電気的に接続されている(図3参照)。
このコイル46は、前記ハーネス49を介して外部から通電されるようになっている。図3に示されるように、前記ケース17の隔壁17cには、上記ハーネス49を挿通するクラッチ用貫通孔17fが形成されており、前記第1空間S1に収容された電磁クラッチ機構14(コイル46)は、前記ハーネス49の端末に設けられたクラッチ側コネクタ49aともども同ハーネス49が上記クラッチ用貫通孔17fを介して第2空間S2内に導入されている。
前記ECU16は、前記第2空間S2(第2収容部11b)に収容・保持されており、同第2空間S2が前記ECUカバー18に閉塞されることで保護されている。このECU16は、各種電気部品を実装するためのECU基板61を備えている。そして、図3に示されるように、上記ECU基板61には、前記クラッチ側コネクタ49aが嵌合・装着されるECU側コネクタハウジング63が実装されている。上記ECU16は、上記クラッチ側コネクタ49aの設けられたハーネス49を介して前記電磁クラッチ機構14(電磁コイル体43)と電気的に接続されている。ECU16は、電磁コイル体43の通電・非通電を制御することで電磁クラッチ機構14を駆動制御する。
さらに、上記ECU16は、前記モータ12と電気的に接続されている(モータ12との接続態様については図示省略)。ECU16は、モータ12の通電・非通電を制御することでこれを駆動制御する。
以上により、本実施形態では、前記ハウジング11の第1収容部11aにおいて駆動伝達機構部(減速機構13、電磁クラッチ機構14)が収容され、第2収容部11bにおいてECU16が収容されて、前記モータ12、駆動伝達機構部及びECU16が一体化されている。
ここで、本実施形態の動作を総括して説明する。例えばECU16により前記電磁コイル体43が通電状態とされると、電磁コイル体43が形成する磁界によりアーマチュア41がロータ42に吸着されて両者が摩擦係合する電磁クラッチ機構14の接合状態となる。この接合状態において、ECU16によりモータ12が駆動されると、ウォームホイール32が回転して、これと一体でアーマチュア41が回転する。そして、アーマチュア41の回転は、ロータ42との摩擦係合によりロータ42に伝わる。これにより、ロータ42が回転して、前記クラッチシャフト25が回転する。
一方、ECU16により前記電磁コイル体43が非通電状態とされ、電磁クラッチ機構14が非接合状態になると、外力によって前記クラッチシャフト25が回転する際に、同クラッチシャフト25とともにロータ42が回転する。このとき、ロータ42の回転はアーマチュア41等に伝達されることはなく、ロータ42はアーマチュア41を滑る。これにより、外力による前記クラッチシャフト25の円滑な回転が許容されている。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、前記ウォームホイール32及び前記シール部材40の間に形成された迷路構造により、前記ウォーム31及びウォームホイール32の噛合部に塗布された潤滑用のグリスが内周側に移動して前記突起32bへと達することが抑制され、同突起32b及び前記係合孔41aの嵌合部の隙間を介して、グリスが前記電磁クラッチ機構14の摩擦面(アーマチュア41及びロータ42が摩擦係合するこれらの当接面)に侵入することを抑制することができる。
(2)本実施形態では、前記ホイール側凸部32d,32e及び前記シール部材側凸部40b,40cは、前記ウォームホイール32の軸心を中心とする同心円状に形成されていることで、これらホイール側凸部32d,32e及び前記シール部材側凸部40b,40cは、径方向において一定の距離だけ離隔されて配置される。従って、例えば前記ウォームホイール32及び前記シール部材40が相対回転したとしても、前記ホイール側凸部32d,32e及び前記シール部材側凸部40b,40cが干渉したりすることを防止することができる。
(3)本実施形態では、ホイール側凸部32d,32e及びシール部材側凸部40b,40cが、それぞれ複数形成されていることで、迷路構造を形成する径方向の凹凸もこれに対応して増加する。従って、例えば前記ウォーム31及びウォームホイール32の噛合部に塗布された潤滑用のグリスが内周側に移動して前記突起32bへと達することをより確実に防止することができる。
(4)本実施形態では、前記モータハウジング19及び前記ウォームホイール32の間に形成された迷路構造により、前記軸受部19a及び周壁部32aの摺動部等に塗布された潤滑用のグリスが内周側に移動して前記クラッチシャフト25へと達することが抑制され、同クラッチシャフト25の挿通部(クラッチシャフト25及びウォームホイール32の摺動部)の隙間を介して、グリスが前記電磁クラッチ機構14の摩擦面に侵入することを抑制することができる。
(5)本実施形態では、前記環状壁部32fは、前記軸受部19aの軸心を中心とする円状に形成されていることで、これら環状壁部32f及び軸受部19aは、径方向において一定の距離だけ離隔されて配置される。従って、前記ウォームホイール32は、前記軸受部19a及び前記環状壁部32fが干渉したりすることなく安定した姿勢で前記軸受部19a周りに回転することができる。
(6)本実施形態では、グリスが前記電磁クラッチ機構14の摩擦面に侵入することを抑制したことで、電磁クラッチ機構14において、所要の動力伝達を確保することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態において、ホイール側凸部(32d,32e)は1つのみであってもよく、あるいは3つ以上であってもよい。同様に、シール部材側凸部(40b,40c)は1つのみであってもよく、あるいは3つ以上であってもよい。ただし、ホイール側凸部及びシール部材側凸部は、互い違いに配設できるように同数か、若しくは、これらの個数差が1つまでであることが好ましい。
・前記実施形態において、ホイール側凸部32d,32e及びシール部材側凸部40b,40cの干渉を回避できるのであれば、これらホイール側凸部32d,32e及びシール部材側凸部40b,40cは必ずしも前記ウォームホイール32の軸心を中心とする同心円状に形成しなくてもよい。
・前記実施形態において、前記軸受部19a及び前記環状壁部32fの干渉を回避できるのであれば、前記環状壁部32fは、前記軸受部19aの軸心からずれた中心を有していてもよい。また、環状壁部32fは、必ずしも円状に形成しなくてもよい。
・前記実施形態において、ロータ42の摩擦板は、アーマチュア41に埋設されていてもよい。また、ロータ42とアーマチュア41とを摩擦係合させるために必ずしも摩擦板は必要ではない。
本発明の一実施形態を示す平面図。 同実施形態を示す正面図。 図1のA−A線に沿った断面図。
符号の説明
10…駆動装置、11…ハウジング、11a…第1収容部、11b…第2収容部、12…モータ、13…減速機構、14…電磁クラッチ機構、17…ケース、18…ECUカバー、19…モータハウジング、19a…軸受部、25…回転シャフトとしてのクラッチシャフト、32…駆動側回転体としてのウォームホイール、32b…突起、32c…周面としての内周面、32d,32e…回転体側凸部としてのホイール側凸部、32f…環状壁部、40…シール部材、40b,40c…シール部材側凸部、41…被吸引体としてのアーマチュア、41a…係合孔、42…従動側回転体としてのロータ、46…コイル。

Claims (5)

  1. ハウジングと、突起を有して前記ハウジングに対して回転可能に支持された駆動側回転体と、前記突起と嵌合する係合孔を有して前記駆動側回転体と一体回転するように連結された被吸引体、該被吸引体に対向配置されて前記ハウジングに対して回転可能に支持された従動側回転体及びコイルを備える電磁クラッチ機構とを備え、前記コイルへの通電に伴い前記被吸引体及び前記従動側回転体の間に発生する電磁吸引力により、前記被吸引体及び前記従動側回転体の間で動力伝達できるように前記被吸引体及び前記従動側回転体を摩擦係合させる駆動装置において、
    前記突起よりも外周側に、前記駆動側回転体及び前記被吸引体の間に介在される環状のシール部材を備え、
    前記駆動側回転体には、前記シール部材の対向面に向かって突出する環状の回転体側凸部が形成され、
    前記シール部材の一側面には、前記回転体側凸部の突出方向において該回転体側凸部と重合するように、前記駆動側回転体の対向面に向かって前記回転体側凸部と互い違いになるように突出する環状のシール部材側凸部が形成され
    前記回転体側凸部は前記シール部材の対向面に当接するように形成されていることを特徴とする駆動装置。
  2. 請求項1に記載の駆動装置において、
    前記シール部材側凸部は前記駆動側回転体の対向面に当接するように形成されていることを特徴とする駆動装置。
  3. 請求項1又は2に記載の駆動装置において、
    前記回転体側凸部及び前記シール部材側凸部は、前記駆動側回転体の軸心を中心とする同心円状に形成されていることを特徴とする駆動装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の駆動装置において、
    前記回転体側凸部及び前記シール部材側凸部の少なくとも一方は、複数形成されていることを特徴とする駆動装置。
  5. 請求項4に記載の駆動装置において、
    前記回転体側凸部及び前記シール部材側凸部は、それぞれ複数形成され、
    前記シール部材は、その他側面が前記被吸引体の軸方向一側の面に密着するとともに、外周縁部が前記ハウジングに当接し、
    複数の前記シール部材側凸部のうちの一つは、前記シール部材の内周縁に位置するとともに、前記駆動側回転体の前記突起に当接し、
    複数の前記シール部材側凸部のうち、前記シール部材の内周縁に形成される前記シール部材側凸部以外の各シール部材側凸部は、隣接する二つの前記回転体側凸部間に挟まれて位置し、前記シール部材側凸部と前記回転体側凸部とが互い違いに配置されていることを特徴とする駆動装置。
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