JP6142836B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタに関する。
従来、一対のハウジングを嵌合状態に保持するロック機構として、一方のハウジングに撓み可能なロックアームが設けられ、他方のハウジングとの嵌合時には、このロックアームが撓むことで、ロックアームに設けられた係止部が他方のハウジングに設けられたロック部に係止する構成とされたものが知られている。このロック機構においては、嵌合状態にロックされた一対のハウジングを離脱する際には、ロックアームを撓ませることで、係止部とロック部との係止を解除するものとされている。
この種のロック機構を有するコネクタでは、ロック保持力を向上するべく、コネクタの嵌合状態においてロックアームの撓みを制限する構成を備えたものが知られている。例えば下記特許文献1に記載のコネクタには、ロックアームの撓みを制限する位置と、ロックアームの撓みを許容する位置とに移動可能とされたスプリングホルダが備えられている。このスプリングホルダは、一対のコネクタハウジングの嵌合作業の際には、ロックアームの撓みを許容する位置に保持され、一対のコネクタハウジングが嵌合した後には、ロックアームの撓みを制限する位置に保持される。これにより、一対のコネクタハウジングは、確実に嵌合状態に保持される。
特許第3303782号公報
しかしながら、上記のような構成のコネクタにおいては、ロックアームとスライダとの間に少なからず隙間が存在するため、嵌合状態のコネクタハウジングが離脱方向に引っ張られると、隙間内でロックアームが若干撓む可能性がある。ロックアームが撓むと、係止部とロック部との係り代が小さくなるため、万一にも嵌合状態においてロックが解除されることのないよう対策が望まれていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、一対のハウジングを確実に嵌合状態に保持することが可能なコネクタを提供することを目的とする。
本発明のコネクタは、互いに嵌合可能な一対のハウジングのうち一方のハウジングに設けられたロックアームが撓むことで、このロックアームに設けられた係止部と他方のハウジングに設けられたロック部とが係止して前記一対のハウジングが嵌合状態に保持されるとともに前記ロックアームが撓むことで前記係止部と前記ロック部との係止が外れて前記一対のハウジングが離脱可能となるロック機構と、前記一対のハウジングのうちいずれかのハウジングに組み付けられ、前記ロックアームの撓みを制限する位置と、前記ロックアームの撓みを許容する位置とに移動可能とされたスライダと、前記スライダと前記ロックアームとの間における前記ロックアームの撓み方向と平行な方向の隙間を埋めるがた詰め部と、を備え、前記スライダが、前記ハウジングに対して後方から組み付けられるものとされ、前記スライダと前記ハウジングとには、前後方向に係止することで前記スライダが前記ハウジングから後方に離脱することを防ぐ離脱防止構造が設けられ、前記がた詰め部が、前記離脱防止構造の側方に設けられているものである。
本発明によれば、スライダとロックアームとの間の隙間内でロックアームが撓むことを防ぐことができるから、一対のハウジングを確実に嵌合状態に保持することができる。また、例えばがた詰め部が離脱防止構造の前方または後方に設けられている場合には、がた詰め部によってスライダが浮き、ひいては離脱防止構造の係止が外れて離脱してしまう虞がある。しかしながら、がた詰め部が、離脱防止構造の側方に設けられているから、そのような事態を防ぐことができる。
本実施例におけるコネクタであって、一対のハウジングの嵌合前の状態を表す平面図 一対のハウジングの嵌合前の状態を表す断面図であって、図1のA−A位置における断面に相当する断面図 スライダが組み付けられた状態の第1ハウジングを表す断面図であって、図1のB−B位置における断面に相当する断面図 スライダが組み付けられた状態の第1ハウジングを表す断面図であって、図1のC−C位置における断面に相当する断面図 スライダが組み付けられた状態の第1ハウジングを表す背面図 第1ハウジングを表す平面図 第1ハウジングを表す正面図 スライダを表す平面図 スライダを表す側面図 スライダを表す正面図 一対のハウジングの嵌合後におけるスライダ移動前の状態であって、バネ部材が圧縮した様子を表す断面図 一対のハウジングの嵌合後におけるスライダ移動前の状態であって、移動防止部から移動ストッパ部が外れた様子を表す断面図 一対のハウジングの嵌合後におけるスライダ移動後の状態を表す平面図 一対のハウジングの嵌合後におけるスライダ移動後の状態を表す断面図であって、図13のD−D位置における断面に相当する断面図 一対のハウジングの嵌合後におけるスライダ移動後の状態を表す断面図であって、図13のE−E位置における断面に相当する断面図 一対のハウジングの嵌合後におけるスライダ移動後の状態を表す断面図であって、図13のF−F位置における断面に相当する断面図
本発明のコネクタは、前記がた詰め部が、前記ハウジングのうち前記スライダの組み付け方向の前方に位置する部分に設けられているものとしてもよい。このような構成によれば、ハウジングにスライダを組み付ける際に、スライダががた詰め部に接触するのは終盤のみであるから、例えば組み付け作業において終始スライダががた詰め部に接触し続ける場合に比して、スライダの組み付け作業が困難になることを防ぐことができる。
また、本発明のコネクタは、前記がた詰め部が、前記係止部と前記ロック部とが係止する位置の近傍に設けられているものとしてもよい。このような構成によれば、係止部とロック部とが係止する位置の近傍においてロックアームの撓み方向と平行な方向の隙間が埋められるから、より確実に一対のハウジングを嵌合状態に保持することができる。
<実施例>
以下、本発明を具体化した一実施例について、図1〜図16を参照しつつ詳細に説明する。
本実施例におけるコネクタCは、互いに嵌合可能な一対のハウジング20,60を有し、この一対のハウジング20,60には、両ハウジング20,60を嵌合状態にロックするロック機構が備えられている。以下、各構成部材において、両ハウジング20,60における嵌合面側をそれぞれ前方とし、また、図2の上側を上方、下側を下方として説明する。
本実施例におけるロック機構は、一対のハウジング20,60のうち一方のハウジング(以下、第1ハウジング20と称する)に設けられたロックアーム21が撓むことで、このロックアーム21に設けられた係止部22と他方のハウジング(以下、第2ハウジング60と称する)に設けられたロック部61とが係止して一対のハウジング20,60が嵌合状態に保持されるとともにロックアーム21が撓むことで係止部22とロック部61との係止が外れて一対のハウジング20,60が離脱可能となるものである。
第1ハウジング20は合成樹脂製であって、ブロック状をなして内部に端子金具27が収容されるハウジング本体部23と、ハウジング本体部23の周りを包囲する筒状をなす筒状部24とを有している。ハウジング本体部23と筒状部24との間には、第2ハウジング60のフード部62が嵌合可能な嵌合空間25が前方に開放して形成されている。
ハウジング本体部23には、端子金具27が後方から挿入可能とされたキャビティ26が、複数室(本実施例では2室)横並びに配置されている(図5参照)。端子金具27は、電線Wの導体部分および電線Wに嵌着されたゴム栓28に圧着接続される。各キャビティ26内に端子金具27が正規挿入されると、各キャビティ26に備えられたランス29(図5および図7参照)が端子金具27に係止し、その抜け止めを図るとともに、各キャビティ26の後端部に嵌入されたゴム栓28によってキャビティ26内が液密にシールされる。
ハウジング本体部23の外周面には、シールリング31が嵌着されている。シールリング31は、両ハウジング20,60の嵌合時には、嵌合空間25に挿入されたフード部62とハウジング本体部23との間で弾性的に圧縮され、これによって両ハウジング20,60が液密にシールされる。なお、シールリング31は、ハウジング本体部23の前側部分に被せ付けられたフロント部材32によって前方への抜け出しが制限される。
ハウジング本体部23の外周面には、ロックアーム21が設けられている。ロックアーム21は、ハウジング本体部23の上面側に設けられ、図3に示すように、ハウジング本体部23の前後方向中央部から上方に突出する脚部33と、脚部33の上端から前後両方向に延出するアーム本体部34とを有している。ロックアーム21は、脚部33を支点としてアーム本体部34が上下方向に撓み可能とされている。
アーム本体部34の前端部には係止部22が下向きに突出して形成されている。また、アーム本体部34の後端部(脚部33よりも後側の部分)は、ロックを解除する際に下向きに押圧操作される解除操作部35とされている。解除操作部35を下向きに押圧操作することにより、アーム本体部34のうち脚部33よりも前側の部分(以下、変位部36と称する)が上向きに変位し、係止部22がロック部61よりも上方に位置して係止部22とロック部61との係止が解除される。
第1ハウジング20の上面には、ロックアーム21の撓みを制限する位置(以下、撓み制限位置と称する)と、ロックアーム21の撓みを許容する位置(以下、撓み許容位置と称する)とに移動可能とされたスライダ50が組み付けられている。スライダ50は、第1ハウジング20に対して、図1に示すように、前端に寄った位置(撓み許容位置)と、図13に示すように、後端に寄った位置(撓み制限位置)との間を前後方向にスライド移動する。なお、スライダ50については、後ほど説明する。
第1ハウジング20の上面には、図14に示すように、撓み制限位置に配されたスライダ50が、後方へ離脱することを防ぐ離脱防止部(離脱防止構造)37が設けられている。離脱防止部37は、ロックアーム21の上面に突設されている。離脱防止部37は、前後方向の寸法よりも左右方向の寸法が大きい壁状をなし、第1ハウジング20(ロックアーム21)の幅方向の略中心に位置している(図13参照)。
また、離脱防止部37は、ロックアーム21の前端寄りの位置に設けられ、両ハウジング20,60の嵌合状態においては、第2ハウジング60のロック部61の真上に配される。離脱防止部37の前面に、図14に示すように、スライダ50の離脱ストッパ部(離脱防止構造)55が当接することで、スライダ50の後方への移動(離脱)が制限される。
離脱防止部37の左右方向における両端部には、スライダ50を第1ハウジング20に組み付ける際に、離脱ストッパ部55が離脱防止部37をスムーズに乗り越えるよう、乗り越え動作を案内するストッパ案内部38が一対設けられている。一対のストッパ案内部38は、離脱防止部37の左右両側に連結されている。各ストッパ案内部38の後面は、その後端から前方に向かって高さ寸法が少しずつ増す傾斜をなす案内面39とされている。なお、ストッパ案内部38の前端は、離脱防止部37と同等の高さ寸法を有している。
第1ハウジング20の上面(ロックアーム21の上面)には、第1ハウジング20に組み付けられたスライダ50とロックアーム21との間における上下方向(ロックアーム21の撓み方向と平行な方向)の隙間を埋めるがた詰め部46が設けられている。なお、がた詰め部46については、後ほど詳しく説明する。
ロックアーム21の脚部33には、図14に示すように、後述するスライダ50の移動ストッパ部56が前方に貫通可能な貫通孔41が形成されている。貫通孔41は、脚部33の幅方向中央部に形成されている。貫通孔41の前端側には、図2に示すように、撓み許容位置に配されたスライダ50が、後方へ移動することを防ぐ移動防止部42が設けられている。この移動防止部42に対し、移動ストッパ部56の前端に設けられた爪部57が前方から係止することで、スライダ50の後方への移動が制限される。
筒状部24のうちロックアーム21に対応する部分は開口しており、図6に示すように、ロックアーム21の上面は筒状部24の外側に露出している。
筒状部24には、スライダ50の前後方向の移動をガイドするガイド壁43が設けられている。ガイド壁43は、スライダ50の両外側面に沿う形状をなし、筒状部24の左右両側に一対が設けられている(図5参照)。一対のガイド壁43の間の空間は、スライダ50が前後方向に移動可能とされたガイド空間44とされている。
ガイド壁43のうち上側の部分(以下、第1ガイド部43Fと称する)は、ロックアーム21から若干側方に離れた位置に略垂直に立ち上げられている。また、ガイド壁43のうち下側の部分(以下、第2ガイド部43Sと称する)は、スライダ50のバネ収容部59の外形に沿う円弧形状をなしている。第2ガイド部43Sは、図2に示すように、ハウジング本体部23よりも後方に延びて形成されている。
ガイド空間44の前端部には、図1に示すように、撓み許容位置に配されたスライダ50の前面に突き当たって前止めする前止め部45が設けられている。前止め部45は、一対のガイド壁43の前端部(第1ガイド部43Fの前端部)を左右方向に連結する形態をなしている。
第2ハウジング60は、同じく合成樹脂製であって、第1ハウジング20のハウジング本体部23に外嵌可能な筒状のフード部62を有し、図2に示すように、その内部には雄型の端子金具(タブ63)が突出して配置されている。
第2ハウジング60には、第1ハウジング20に設けられたロックアーム21の係止部22が係止可能なロック部61が設けられている。ロック部61は、フード部62の外周面に突設されている。
なお、フード部62の外周面には、ロック部61を挟んだ幅方向両側に、一対のガイド突条65が前後方向に延出して形成されている。ガイド突条65は、両ハウジング20,60の嵌合時には、係止部22の両側に差し込まれる。また、フード部62の外周面には、幅方向の両側に一対の側方ガイド突条64が前後方向に延出して形成されている。側方ガイド突条64は、筒状部24の内周面に形成された、図7に示すガイド溝24Mに差し込まれる。
スライダ50は合成樹脂製であって、図8に示すように、ロックアーム21の一部分を上方に露出される開口部52を有するスライダ本体部51と、バネ部材58が収容されたバネ収容部59と、を有している。
スライダ本体部51は、平面視、前後方向に長い長方形状をなしている(図8参照)。開口部52は、スライダ本体部51の略前半部分に上下方向に開口している。開口部52は、全体として前後方向に若干長い長方形状をなしている。開口部52の周縁部のうち前側の縁部(スライダ本体部51の前端部)は、第1ハウジング20の離脱防止部37に対して前方から係止可能な離脱ストッパ部55とされている。
また、スライダ本体部51には、第1ハウジング20の上面に設けられた後述するがた詰め部46に乗り上がる部分(以下、乗り上げ部53と称する)が設けられている。乗り上げ部53は、開口部52の前端両角部に一対が設けられている。一対の乗り上げ部53は、図8に示すように、離脱ストッパ部55の左右両側に位置している。乗り上げ部53は、角張った形状をなして離脱ストッパ部55よりも後側に張り出している。
スライダ本体部51には、両ハウジング20,60の嵌合動作が完了するまでの間、図2に示すように、スライダ50を撓み許容位置に保持して撓み制限位置への移動を制限する移動ストッパ部56が設けられている。移動ストッパ部56は、スライダ本体部51の幅方向中央部から前方へ片持ち状に突出する形態をなし、上下方向に弾性的に撓み変形可能とされている(図12参照)。移動ストッパ部56の前端には、爪部57が下向きに突出して形成され、スライダ50が撓み許容位置にあるときに、爪部57が移動防止部42に引っ掛け係止される。
また、移動ストッパ部56は、スライダ50が撓み許容位置にあるときには、ロックアーム21の解除操作部35の押圧操作(下方への変位)が可能な形状をなしている(図2参照)。そして、移動ストッパ部56は、スライダ50が撓み制限位置にあるときには、ロックアーム21の解除操作部35の押圧操作を制限するものとされている(図14参照)。
スライダ本体部51の後端部には、スライダ50を第1ハウジング20に組み付ける際に、前方へ押し込み操作される押し込み操作部54が設けられている。押し込み操作部54は、スライダ本体部51の上面に設けられ、後端から前方に向けて階段状に上る形状をなしている。押し込み操作部54が前方へ押圧されることにより、スライダ50が正規の組み付け位置(撓み許容位置)に向けて移動される。
押し込み操作部54は、スライダ50が撓み許容位置にあるときには、ロックアーム21の解除操作部35の上側に位置し、押し込み操作部54を下向きに押圧することで、ロックアーム21の解除操作部35を下方に押圧可能とされている(図2参照)。また、押し込み操作部54は、スライダ50が撓み制限位置にあるときには、解除操作部35よりも後側にずれて配される。
バネ部材58は、圧縮コイルバネ等の周知のバネからなり、前後方向(軸方向)に弾性的に伸縮可能とされている。
バネ収容部59は、図10に示すように、スライダ本体部51の下側に一対が設けられている。各バネ収容部59は、内部にバネ部材58を収容可能な略円筒状の形態をなしている。各バネ収容部59には、バネ部材58の前後両端を前後方向に支持する一対のバネ受け部59Rが設けられている。
さて、第1ハウジング20の上面には、図1に示すように、がた詰め部46が設けられている。がた詰め部46は、ロックアーム21の上面に設けられている。がた詰め部46は、ロックアーム21の前端部であって係止部22の近傍(一段後方にずれた位置)に設けられている(図3参照)。がた詰め部46は、図1に示すように、離脱防止部37の両側に一対が設けられ、各がた詰め部46の前後方向の中心が離脱防止部37と左右方向に並ぶように位置している。がた詰め部46は、ガイド空間44の前端部(第1ハウジング20に対するスライダ50の組み付け方向の前方に位置する部分)に設けられている。
各がた詰め部46は、平面視、前後方向に若干長い長方形状をなし、その突出端面は平坦な面とされている。がた詰め部46は、図3に示すように、ロックアーム21の上面の他の部分よりもわずかに膨出した部分である。がた詰め部46の外周縁部は、全周にわたり、外側に向かって少しずつ下がるなだらかな傾斜をなしている。一対のがた詰め部46は同形状をなしている。
次に、第1ハウジング20へのスライダ50の組み付け作業の一例について説明する。
第1ハウジング20のガイド空間44に後方からスライダ50を挿入する。スライダ50の押し込み操作部54に指を当ててスライダ50を押し込むと、スライダ本体部51の両側面が第1ガイド部43Fに摺接し、バネ収容部59の外周面が第2ガイド部43Sに摺接しつつ、スライダ50はガイド空間44を前進する。やがて、スライダ本体部51の離脱ストッパ部56が、一対のストッパ案内部38の案内面39に到達し、その傾斜によって上方に変位して離脱防止部37を乗り越え、その前側に至る。このとき、離脱ストッパ部55の両側に設けられた乗り上げ部53は、がた詰め部46の上面に乗る。そして、スライダ50をさらに押し込むと、乗り上げ部53はがた詰め部46の前方にずれ、スライダ50は、正規の組み付け位置(撓み許容位置)に至る。このとき、スライダ本体部51の前面が、第1ハウジング20の前止め部45に当接して、スライダ50の前進が制限される。同時に、スライダ50の移動ストッパ部56の爪部57が移動防止部42に係止し、スライダ50の後方への離脱が防止される(図2参照)。こうして、スライダ50は、第1ハウジング20に対して撓み許容位置に移動制限状態で保持される。
スライダ50が撓み許容位置に保持されているときには、バネ部材58は、その前後両端がバネ収容部59のバネ受け部59Rに支持されて伸長状態に保たれる。また、スライダ本体部51の開口部52を介してロックアーム21の変位部36の全体が上方に露出し、変位部36は上方(ロック解除方向)に撓み可能とされる。
以上により、第1ハウジング20へのスライダ50の組み付け作業が完了する。
次に、コネクタCの嵌合作業の一例について説明する。
スライダ50が撓み許容位置に組み付けられた第1ハウジング20の嵌合空間25に、第2ハウジング60のフード部62を嵌合するようにして、両ハウジング20,60を接近させる。すると、図11に示すように、第2ハウジング60に設けられたバネ押圧部66がバネ収容部59に前方から進入し、バネ部材58の前端部を押圧してバネ部材58を前後方向に弾性的に圧縮させる。また、ロックアーム21の係止部22がロック部61と接触し、脚部33を支点として変位部36が上方に撓み変形する。
そして、両ハウジング20,60が正規嵌合状態に至ると、ロックアーム21の係止部22がロック部61を乗り越えてアーム本体部34が弾性復帰し、係止部22がロック部61の前側に配されてロック部61と前後方向に対向し、両ハウジング20,60が嵌合状態にロックされる。これにより、端子金具27とタブ63とが電気的に正規接続される。なお、両ハウジング20,60がロックされた状態では、ロックアーム21の係止部22は第2ハウジング60の上面に当接している。
また、両ハウジング20,60が正規嵌合状態に至ると、図12に示すように、フード部62の前端が移動ストッパ部56の前端に当接して、移動ストッパ部56を上方へ撓み変形させる。これにより移動ストッパ部56の爪部57が移動防止部42から離間してスライダ50の移動制限が解除され、バネ部材58に蓄勢された付勢力が解放されて、バネ部材58が後方に伸長する。そして、バネ部材58が伸長するのに伴い、スライダ50の全体が後方へ移動する。スライダ50の移動過程では、スライダ本体部51の側面が第1ガイド部43Fの内側面に、バネ収容部59の外周面が第2ガイド部43Sの内周面に摺動し、スライダ50の移動動作が案内される。
この際、乗り上げ部53が、がた詰め部46の外周縁の傾斜によってスムーズにがた詰め部46に乗り上がる(図15参照)。これに伴い、スライダ50は上方に変位し、図16に示すように、バネ収容部59が第2ガイド部43Sの上面側に押し付けられて、第1ハウジング20とスライダ50との間で、スライダ50の上側の隙間がなくなる。
また、図14に示すように、離脱ストッパ部55が、離脱防止部37の前面側に当接し、スライダ50の後方への離脱が防止される。このとき、バネ部材58はほぼ自然状態に伸長する。こうして、スライダ50は撓み制限位置に移動し、ロックアーム21の上面側に配置された離脱ストッパ部55および乗り上げ部53によって、ロックアーム21の撓み(変位部36の上方への変位)が制限される。
以上により、コネクタCの嵌合作業が完了する。
ところで、仮に、両ハウジング20,60が正規嵌合される前にその嵌合操作が停止された場合には、嵌合過程で蓄勢されたバネ部材58の付勢力によって第2ハウジング60が押し戻され、両ハウジング20,60が互いに離反する。これにより、両ハウジング20,60が正規嵌合していないことに作業者が気付くため、両ハウジング20,60が半嵌合状態のまま留め置かれることを防止できる。すなわち、スライダ50は、ロック保持力を向上する機能のみならず、半嵌合を検知する機能を兼ね備えている。
また、メンテナンス等の事情により両ハウジング20,60を離間する場合には、スライダ50の押し込み操作部54を指で押圧して、スライダ50を前方に押し込む。すると、バネ部材58が弾性的に圧縮されて、第2ハウジング60がバネ部材58によって前方(第1ハウジング20からの離脱方向)に押圧された状態となる。そして、スライダ50の前進に伴ってロックアーム21の変位部36の上方からスライダ本体部51が退避し、ロックアーム21の撓み動作が許容される。その状態でスライダ50の押し込み操作部54を下方へ押圧すると、ロックアーム21の解除操作部35が押し込み操作部54によって下方に押圧操作されてロックアーム21の変位部36が上方に持ち上がる。これにより、ロックアーム21の係止部22とロック部61との係止が解除され、バネ部材58の弾性復帰(伸長)による押圧力(付勢力)によって第2ハウジング60が第1ハウジング20から離反される。
次に、上記のように構成された実施例の作用および効果について説明する。
本実施例のコネクタCは、互いに嵌合可能な一対のハウジング20,60のうち第1ハウジング20に設けられたロックアーム21が撓むことで、このロックアーム21に設けられた係止部22と第2ハウジング60に設けられたロック部61とが係止して両ハウジング20,60が嵌合状態に保持されるとともにロックアーム21が撓むことで係止部22とロック部61との係止が外れて両ハウジング20,60が離脱可能となるロック機構を備えている。また、第1ハウジング20には、ロックアーム21の撓みを制限する位置と、ロックアーム21の撓みを許容する位置とに移動可能とされたスライダ50が組み付けられている。そして、コネクタCには、スライダ50とロックアーム21との間における上下方向(ロックアーム21の撓み方向と平行な方向)の隙間を埋めるがた詰め部46が備えられている。この構成によれば、スライダ50とロックアーム21との間の隙間内においてロックアーム21が撓むことが防がれるから、一対のハウジング20,60を確実に嵌合状態に保持することができる。
また、がた詰め部46が、第1ハウジング20のうちスライダ50の組み付け方向の前方に位置する部分に設けられている。この構成によれば、第1ハウジング20にスライダ50を組み付ける際に、スライダ50ががた詰め部46に接触するのは終盤のみであるから、例えば組み付け作業において終始スライダが、がた詰め部に接触し続ける場合に比して、スライダ50の組み付け作業が困難になることを防ぐことができる。
また、がた詰め部46が、係止部22とロック部61とが係止する位置の近傍に設けられている。この構成によれば、係止部22とロック部61とが係止する位置の近傍においてロックアーム21の撓み方向と平行な方向の隙間がなくなるから、ロックアーム21が、係止部22とロック部61との係止が外れる方向に変位することをより確実に防ぐことができる。
また、スライダ50は、第1ハウジング20に対して後方から組み付けられるものとされ、スライダ50と第1ハウジング20とには、前後方向に係止することでスライダ50が第1ハウジング20から後方に離脱することを防ぐ離脱防止構造(離脱防止部37および離脱ストッパ部55)が設けられ、がた詰め部46が、離脱防止部37の側方に設けられている。ここで、例えばがた詰め部が離脱防止部の前側に設けられている場合には、スライダががた詰め部に乗り上がることによって浮き、ひいては離脱防止部から外れて離脱してしまう虞がある。しかしながら、本発明においては、がた詰め部46が、離脱防止部37の側方に設けられているから、そのような事態を防ぐことができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、がた詰め部46は、離脱防止部37の側方に一対が設けられているが、これに限らず、がた詰め部の個数または位置は、任意に設定することができる。
(2)上記実施例では、スライダ50は、ロックアーム21が設けられた第1ハウジング20側に組み付けられているが、これに限らず、スライダは、ロック部が設けられた第2ハウジング側に組み付けられるものであってもよい。
(3)上記実施例では、がた詰め部46は第1ハウジング20に設けられているが、これに限らず、がた詰め部はスライダに設けられていてもよい。
(4)上記実施例では、がた詰め部46は、第1ハウジング20のうちスライダ50の組み付け方向の前方に位置する部分に設けられているが、これに限らず、がた詰め部は、第1ハウジングのうちスライダの組み付け方向の中間または後方に位置する部分に設けられていてもよい。
(5)上記実施例では、がた詰め部46は、ロックアーム21の上面に設けられているが、これに限らず、例えば、がた詰め部は、スライダのバネ収容部の上面側に設けられて、スライダと第1ハウジングとの間の上下方向の隙間内においてスライダを下方に変位させ、スライダとロックアームとの間の上下方向の隙間を埋めるものであってもよい。
C…コネクタ
20…第1ハウジング(一方のハウジング)
21…ロックアーム
22…係止部
37…離脱防止部(離脱防止構造)
46…がた詰め部
50…スライダ
55…離脱ストッパ部(離脱防止構造)
60…第2ハウジング(他方のハウジング)
61…ロック部

Claims (3)

  1. 互いに嵌合可能な一対のハウジングのうち一方のハウジングに設けられたロックアームが撓むことで、このロックアームに設けられた係止部と他方のハウジングに設けられたロック部とが係止して前記一対のハウジングが嵌合状態に保持されるとともに前記ロックアームが撓むことで前記係止部と前記ロック部との係止が外れて前記一対のハウジングが離脱可能となるロック機構と、
    前記一対のハウジングのうちいずれかのハウジングに組み付けられ、前記ロックアームの撓みを制限する位置と、前記ロックアームの撓みを許容する位置とに移動可能とされたスライダと、
    前記スライダと前記ロックアームとの間における前記ロックアームの撓み方向と平行な方向の隙間を埋めるがた詰め部と、
    を備え
    前記スライダが、前記ハウジングに対して後方から組み付けられるものとされ、
    前記スライダと前記ハウジングとには、前後方向に係止することで前記スライダが前記ハウジングから後方に離脱することを防ぐ離脱防止構造が設けられ、
    前記がた詰め部が、前記離脱防止構造の側方に設けられているコネクタ。
  2. 前記がた詰め部が、前記ハウジングのうち前記スライダの組み付け方向の前方に位置する部分に設けられている請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記がた詰め部が、前記係止部と前記ロック部とが係止する位置の近傍に設けられている請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
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