JP6140664B2 - 鞍乗り型車両の車体フレーム構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘッドパイプ周りが補強された鞍乗り型車両の車体フレーム構造に関する。
従来、車体フレーム構造として、ヘッドパイプから後方に左右一対のメインフレームが延び、ヘッドパイプと一対のメインフレームとに跨って板状部材が溶接された構造が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−123655号公報
特許文献1では、板状部材が、ヘッドパイプと左右のメインフレームとの両方に溶接されるため、溶接長が長くなる。また、左右のメインフレームのヘッドパイプに近い部分では、左右のメインフレームの間隔が狭くなるので、板状部材の溶接作業が困難になるとともに溶接部の状態が確認しにくくなる。更に、ヘッドパイプに近い部分の板状部材は、先端が尖った形状であるため、板状部材を素材から複数枚切り出すときに利用出来ない部分が多くなり、歩留りが低下する。
本発明の目的は、溶接長を短くしながら狭い箇所での溶接を避けて作業性の向上を図るとともに、上部板状部材の歩留り及び車体フレーム前部の溶接品質確認作業性を良好とすることが可能な鞍乗り型車両の車体フレーム構造を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、ヘッドパイプ(13)と、このヘッドパイプ(13)より後方に配置された左右一対のメインフレーム(14L,14R)と、これらのメインフレーム(14L,14R)の下方に配置されたエンジン(10)の前方に且つ前記メインフレーム(14L,14R)の下方に位置するダウンフレーム(16)とを備える鞍乗り型車両の車体フレーム構造において、前記左右のメインフレーム(14L,14R)は、その前端がそれぞれヘッドパイプ(13)に接続され、後方に向かうにつれて左右の間隔が広くなるように配置されるとともに、左右が上部板状部材(111)を介して接続され、前記上部板状部材(111)は、前記ヘッドパイプ(13)の後方に離間して配置され、前記上部板状部材(111)の左右端が前記左右のメインフレーム(14L,14R)にそれぞれ溶接され、前記上部板状部材(111)は、前記メインフレーム(14L,14R)の内側面(14d)の上下方向中央より下方で、前記メインフレーム(14L,14R)の延出方向に沿って延びつつ溶接された上部延出部(111a)と、前記上部延出部(111a)の後端から下方に湾曲した湾曲部(111b)と、前記湾曲部(111b)の下端から下方に延びる下部延出部(111c)とを備え、前記メインフレーム(14L,14R)のそれぞれの内側面(14d)及び下面(14b)には、前記上部延出部(111a)及び前記湾曲部(111b)が溶接され、前記上部板状部材(111)の上方に配置された上部パッチ(114)が、前記ヘッドパイプ(13)の後面と、前記左右のメインフレーム(14L,14R)の上面(14a)とに溶接され、前記上部パッチ(114)の後端が前記上部板状部材(111)の前端よりも後方に配置され、前記上部延出部(111a)の上面(111h)と前記上部パッチ(114)の下縁(114b)とは所定距離離れていることを特徴とする。
また、上記構成において、前記メインフレーム(14L,14R)は、管状部材であり、前記上部板状部材(111)は、前記メインフレーム(14L,14R)の内側面(14d)から下面(14b)に亘って溶接され、前記メインフレーム(14L,14R)の外側面(14c)、前記ダウンフレーム(16)、前記上部板状部材(111)の前記メインフレーム(14L,14R)より下方に延びる下部延出部(111e)に、側部板状部材(27)が溶接されるようにしても良い。
また、上記構成において、1本のパイプ部材から形成されるスティフナフレーム(26)が、前記左右のメインフレーム(14L,14R)から前側に延びて、その前端部が前記側部板状部材(27)を介して前記ダウンフレーム(16)に接続され、前記上部板状部材(111)の下端が、前記スティフナフレーム(26)に溶接されるようにしても良い。
また、上記構成において、前記側部板状部材(27)は、前記ダウンフレーム(16)の側面に溶接されつつ前記スティフナフレーム(26)の前部を側方から覆うように配置されるようにしても良い。
また、上記構成において、前記スティフナフレーム(26)は、前端部に車幅方向に延びる延在部(26b)を備え、前記延在部(26b)が前記ダウンフレーム(16)の後方に離間して配置されるとともに、前記上部板状部材(111)の下端が前記延在部(26b)に接続されるようにしても良い。
また、上記構成において、前記上部板状部材(111)及び前記側部板状部材(27)は、少なくとも前記ダウンフレーム(16)と協働して箱形構造物(113)を形成するようにしても良い。
本発明は、左右のメインフレームは、その前端がそれぞれヘッドパイプに接続され、後方に向かうにつれて左右の間隔が広くなるように配置されるとともに、左右が上部板状部材を介して接続され、上部板状部材は、ヘッドパイプの後方に離間して配置され、上部板状部材の左右端が左右のメインフレームにそれぞれ溶接されるので、左右のメインフレームの間隔が広くなる部分で上部板状部材を介して左右のメインフレームを接続することができ、溶接長を短くしながら狭い箇所での溶接を避けて作業性を良好にして、メインフレームとヘッドパイプとの結合剛性を良好としつつ、上部板状部材の歩留りと、車体フレーム前部の溶接品質確認作業性とを良好とすることができる。
また、上部板状部材は、メインフレームの内側面の上下方向中央より下方で、メインフレームの延出方向に沿って延びつつ溶接され、上部板状部材の上方に配置された上部パッチが、ヘッドパイプの後面と、左右のメインフレームの上面とに溶接され、上部パッチの後端が上部板状部材の前端よりも後方に配置されるので、上部パッチで上部板状部材の前端や、上部板状部材とメインフレームとの溶接部を隠すことができ、車体フレームの外観を良好とすることができる。また、そのような車体フレームであっても、上部板状部材と上部パッチとの間から車体フレーム前部の溶接品質確認が容易にできる。
また、メインフレームは、管状部材であり、上部板状部材は、メインフレームの内側面から下面に亘って溶接され、メインフレームの外側面、ダウンフレーム、上部板状部材のメインフレームより下方に延びる下部延出部に、側部板状部材が溶接されるので、ヘッドパイプ、メインフレーム、ダウンフレーム、上部板状部材、側部板状部材とで、ヘッドパイプの後方に箱状空間を形成することができ、ヘッドパイプ周辺のフレーム剛性を高くして、不整地走行時に前輪から入力される大きな外力を車体フレームの前部で受けることができる。
また、パイプ部材から形成されるスティフナフレームが、左右のメインフレームから前側に延びて、その前端部が側部板状部材を介してダウンフレームに接続され、上部板状部材の下端が、スティフナフレームに溶接されるので、上部板状部材をスティフナフレームで補強することができる。
また、側部板状部材は、ダウンフレームの側面に溶接されつつスティフナフレームの前部を側方から覆うように配置されるので、箱状空間を大きくすることができ、前輪からの大きな外力に耐えられるようにしながら、スティフナフレームを良好に支持することができる。
また、スティフナフレームは、前端部に車幅方向に延びる延在部を備え、延在部がダウンフレームの後方に離間して配置されるとともに、上部板状部材の下端が延在部に接続されるので、スティフナフレームを直接にダウンフレームに接続しないため、ヘッドパイプ周りの車体フレームの過度の剛性アップを抑制することができる。
また、上部板状部材及び側部板状部材は、少なくともダウンフレームと協働して箱形構造物を形成するので、ダウンフレームの上部を、重量増を抑えながら剛性の高い箱形構造物で補強することができ、ひいては、車体フレームの前部の剛性を高めることができる。
本発明の一実施形態の自動二輪車を示す左側面図である。 車体カバー及び補記類を取り外した状態の自動二輪車を示す左側面図である。 エンジンの支持構造を示す車体前部の右側面図である。 車体フレーム及びエンジンを示す正面図である。 車体フレームの前部を示す斜視図である。 車体フレームの前部を示す左側面図である。 図6のVII矢視図である。 図4のVIII−VIII線断面図である。 図6のIX−IX線断面図である。 図6のX−X線断面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示している。
図1は、本発明の一実施形態の自動二輪車1を示す左側面図である。図2は、車体カバー及び補記類を取り外した状態の自動二輪車1を示す左側面図である。図3は、エンジン10の支持構造を示す車体前部の右側面図である。
図1〜図3に示すように、自動二輪車1は、車体フレームFにエンジン10が支持され、前輪2を支持するフロントフォーク11が車体フレームFの前端に操舵可能に支持され、後輪3を支持するスイングアーム12が車体フレームFの後部側に設けられた車両である。自動二輪車1は、乗員が跨るようにして着座するシート5が車体フレームFの前後の中央部の上方に設けられた鞍乗り型車両である。
車体フレームFは、前端に設けられるヘッドパイプ13と、ヘッドパイプ13から後方へ斜め下向きに傾斜して延びる左右一対のメインフレーム14L,14Rと、各メインフレーム14L,14Rの後端から下方に延びる左右一対のピボットフレーム15L,15Rと、ヘッドパイプ13の下部から後下方に延びるダウンフレーム16と、ダウンフレーム16の下端から左右に分岐して後方へ延び、ピボットフレーム15L,15Rの下端に接続される左右一対のロアフレーム17L,17Rとを備える。
また、車体フレームFは、ピボットフレーム15L,15Rの上部の後部から後上がりに車両後端部まで延びる左右一対のシートフレーム18L,18Rと、ピボットフレーム15L,15Rの上下の中間部の後部から後上がりに延びてシートフレーム18L,18Rの後部に接続される左右一対のサブフレーム19L,19Rと、シートフレーム18L,18Rとサブフレーム19L,19Rとをトラス状に上下に連結する複数の連結フレーム20a,20b,20cとを備える。
車体フレームFは、メインフレーム14L,14Rの前部を車幅方向に連結する前部クロス部材21と、ピボットフレーム15L,15Rの上部を車幅方向に連結する上部クロス部材22と、ピボットフレーム15L,15Rの下端を車幅方向に連結する下部クロス部材23と、左右の連結フレーム20a,20aを車幅方向に連結する後部クロス部材24と、シートフレーム18L,18Rの後端部を車幅方向に連結する後端クロス部材25とを備える。
また、車体フレームFは、メインフレーム14L,14Rの左右に接続されるとともにダウンフレーム16の後面近傍まで延びるスティフナフレーム26を備える。詳細には、スティフナフレーム26は、メインフレーム14L,14Rからそれぞれ前下方に延びる左右一対の前方延出部26a,26aと、ダウンフレーム16の後面近傍を通って前方延出部26a,26aの前端を車幅方向に繋ぐ車幅方向延在部26b(図8参照)とを備える1本のパイプ材である。
更に、車体フレームFは、ヘッドパイプ13周りを補強する側部板状部材27を備える。
側部板状部材27は、ダウンフレーム16の後面に対向するように配置された後部板状部27aと、後部板状部27aの左右の側縁から前側に延びてダウンフレーム16の後部に接続される左右一対の側部板状部27b,27bとを備える。側部板状部27bは、前縁がヘッドパイプ13及びダウンフレーム16に接続されるとともに、上縁がメインフレーム14L,14Rの下面に接続される。
側部板状部材27を設けることで、ダウンフレーム16の上部の後方には、略密閉された空間を有する箱形構造物113(図8、図10参照)が形成される。スティフナフレーム26は、車幅方向延在部26bが箱形構造物113の後部を通るように配置され、側部板状部材27を介してダウンフレーム16に接続されている。
ヘッドパイプ13にはステアリングシャフト(不図示)が回動自在に軸支され、ステアリングシャフトの下端部及び上端部には、車幅方向に延びるボトムブリッジ28及びトップブリッジ29が固定される。フロントフォーク11は、ボトムブリッジ28及びトップブリッジ29を備え、前輪2は、フロントフォーク11の下端に設けられる前輪車軸30に軸支される。運転者は、トップブリッジ29に固定されたハンドルバー31を介して前輪2を操舵する。
スイングアーム12は、左右のピボットフレーム15L,15Rを連結するピボット軸32に前端部を軸支され、ピボット軸32を中心に上下に揺動する。後輪3は、スイングアーム12の後端部に挿通される後輪車軸33に軸支される。
スイングアーム12には、その前部と下部クロス部材23側とを連結するリンク機構34が連結される。リアサスペンション35の下端は、リンク機構34に連結される。
リンク機構34は、下部クロス部材23側から後方に延びるロッド部材34aと、スイングアーム12、リアサスペンション35、ロッド部材34aのそれぞれに連結される側面視略三角形状の三角リンク34bとからなる。リアサスペンション35の上端は、上部クロス部材22から前下方に延びるサスペンションステー36(図3参照)に連結される。
メインフレーム14L,14Rの上方には、燃料タンク37が設けられる。シート5はシートフレーム18L,18R上に支持され、燃料タンク37の後部に連続して後方へ延びる。
自動二輪車1の車体の一部は、車体カバー38で覆われる。車体カバー38は、ヘッドパイプ13の周辺部を前方及び側方から覆うフロントカバー39と、フロントカバー39の前面の上縁から上方に延びるフロントスクリーン40と、ロアフレーム17L,17Rを下方から覆うアンダーカバー41と、シートフレーム18L,18R及びサブフレーム19L,19Rを側方から覆うリアカバー42とを備える。前輪2の上方は、フロントフォーク11に設けられたフロントフェンダー43で覆われる。車体フレームFの後端部には、後輪3を上方から覆うリアフェンダー44が設けられる。
運転者が足を載せる左右一対のステップ45,45は、ピボットフレーム15L,15Rの下部に設けられる。下部クロス部材23には、メインスタンド46が取り付けられる。
エンジン10は、直列2気筒で、車幅方向に延びるクランク軸50を支持するクランクケース部51と、クランクケース部51の前部の上面から上方に延びるシリンダ部52とを備える。
シリンダ部52は、クランクケース部51側から順に、ピストン(不図示)が収容されるシリンダブロック53と、シリンダヘッド54と、シリンダヘッドカバー55とを備える。シリンダブロック53は、車幅方向に横並びで配列される2つのシリンダを備える。エンジン10は、シリンダブロック53のシリンダ軸線Cが鉛直方向に対しやや前傾している。シリンダ軸線Cは、ダウンフレーム16よりも大きく前傾している。
クランクケース部51の後部には変速機が内蔵されている。変速機の出力軸56は、クランクケース部51の後部から左外側方に突出し、出力軸56の軸端にはドライブスプロケット57が固定される。エンジン10の出力は、ドライブスプロケット57と後輪3に一体的に設けられたドリブンスプロケット58との間に巻き掛けられるドライブチェーン59によって後輪3に伝達される。
エンジン10の吸気装置(不図示)は、エンジン10と燃料タンク37との間に配置される。
シリンダヘッド54の前面の左右には、排気管60,60(一方の排気管60のみ図示)が設けられている。排気管60,60は、シリンダヘッド54の各気筒の前面の排気ポートから前下方に引き出された後、右側方に屈曲し、エンジン10の右側部の下部の外側方を通って後方に延びる。排気管60,60は後部で一本に合流し、その後端は、後輪3の右側方に配置されたマフラー61に接続される。マフラー61は後上がりに配置されており、後端の排気口61aは、後輪3の上面よりも上方に位置する。マフラー61の上部は、右側のサブフレーム19Rに支持される。
自動二輪車1は、不整地の走行に適するように設定されている。すなわち、自動二輪車1は、メインスタンド46で自動二輪車1を直立させた状態において、後輪3の下面を基準とした車体の下面の位置(リンク機構34の下面)が、後輪3の上下の長さの3分の1よりも高い位置にあり、最低地上高が高いため、不整地の走行性が高い。また、フロントスクリーン40の上端がバックミラー62よりも高いため、不整地を高速で走ることができる。さらに、マフラー61の排気口61aが高い位置にあるため、水溜りの走行性が高い。
図3(図1及び図2も参照)に示すように、車体フレームFを構成するヘッドパイプ13、メインフレーム14L,14R、ピボットフレーム15L,15R、ダウンフレーム16、ロアフレーム17L,17Rは、側面視で連続的に接続されたフレーム枠体70を構成する。
フレーム枠体70の内側にはエンジン10が配置され、エンジン10が、フレーム枠体70に設けられた複数のエンジンハンガで支持される。
フレーム枠体70には、エンジンハンガとして、ダウンフレーム16の下部に前上ハンガ71、ロアフレーム17L,17Rの前部に前下ハンガ72、ピボットフレーム15L,15Rに後部ハンガとしてのピボット軸32が設けられる。前上ハンガ71及び前下ハンガ72はそれぞれ左右一対設けられる。
前上ハンガ71は、クランクケース部51の前部上部を支持し、前下ハンガ72はクランクケース部51の前部下部を支持し、ピボット軸32は、クランクケース部51の後部を支持する。これらの前上ハンガ71、前下ハンガ72及びピボット軸32は、剛性の高いエンジンハンガであり、エンジン10を強固に支持し、また、一方では、エンジン10は、車体フレームFの下部を補強する。
また、フレーム枠体70には、上記した高剛性の前上ハンガ71、前下ハンガ72及びピボット軸32より剛性の低い低剛性のエンジンハンガとして、ダウンフレーム16の上下方向の中間部に第1低剛性ハンガ75、上部クロス部材22に第2低剛性ハンガ76、下部クロス部材23の後部に設けられたリンクロッド支持部23aに第3低剛性ハンガ77が設けられる。第2低剛性ハンガ76及び第3低剛性ハンガ77は、それぞれ左右一対設けられる。リンクロッド支持部23aは、リンク機構34のロッド部材34aを連結する部分である。
第1低剛性ハンガ75は、シリンダ部52、詳しくはシリンダヘッド54の前部を支持するL字に折り曲げられた部材であり、ダウンフレーム16には車幅方向に締結され、シリンダヘッド54には前後方向に締結される。
第2低剛性ハンガ76は、上部クロス部材22から前方に前下がりに延ばされた部材であり、クランクケース部51の後部上部に連結され、全長が長く形成される等により低剛性化が図られている。
第3低剛性ハンガ77は、リンクロッド支持部23aから前方に前上がりに延ばされた部材であり、クランクケース部51の後部下部に連結され、全長が長く形成されることにより低剛性化が図られている。
上記したように、車体フレームFの下部を高剛性の前上ハンガ71、前下ハンガ72及びピボット軸32で支持することで、エンジン10を強固に支持することができる。また、車体フレームFの上部側、即ち、前上ハンガ71、ピボット軸32よりも上方に、第1低剛性ハンガ75及び第2低剛性ハンガ76を設けることで、上記した高剛性ハンガ71,72,32及び第3低剛性ハンガ77と共に、エンジン10を支持する支持剛性を確保しながら、車体フレームFの上部(主にメインフレーム14L,14R及びダウンフレーム16)の剛性が過度に高められるのを抑制し、車体フレームFの上部側の撓みを許容して、例えば、車両の走行フィーリングや乗り心地を良好にすることができる。
図4は、車体フレームF及びエンジン10を示す正面図である。図5は、車体フレームFの前部を示す斜視図である。
図4に示すように、車体フレームFの前部を構成するヘッドパイプ13、メインフレーム14L,14R、ダウンフレーム16及びスティフナフレーム26には、側部板状部材27が溶接により取付けられている。側部板状部材27は、その上端がメインフレーム14L,14Rの側面下端側に位置し、下端がエンジン10のシリンダヘッド54の前方に位置している。側部板状部材27は、正面視では、左右のメインフレーム14L,14Rから下方に向かうにつれて左右の幅が次第に大きくなり、また、シリンダヘッド54の前方の下端から上方に向かうにつれて次第に左右の幅が大きくなる。そして、スティフナフレーム26を覆う左右の側方膨出部27c,27cで左右幅が最も大きくなる。
側部板状部材27には、ラジエタ(不図示)を支持するための左右一対の上部ブラケット101,101及び左右一対の下部ブラケット102,102が取付けられている。上部ブラケット101は、側部板状部材27のスティフナフレーム26より上方に左右に突出するように設けられる。下部ブラケット102は、側部板状部材27の下端近傍に側方斜め下方に突出するように設けられる。
上記したように、側部板状部材27によって、ヘッドパイプ13周りが補強され、路面から前輪2(図2参照)及びフロントフォーク11(図2参照)を介してヘッドパイプ13に伝わる外力に耐え得ることができる。
図5に示すように、側部板状部材27の側部板状部27bは、スティフナフレーム26の前方延出部26aの前部を外側から覆うように側方に膨出する側方膨出部27cが形成され、側方膨出部27cの縁部が前方延出部26aに溶接により接続されている。
側部板状部材27の下端部は、ダウンフレーム16の下部の左右の側面に取付けられた前上ハンガ71,71よりも上方に位置する。
ヘッドパイプ13の下部と、ダウンフレーム16の上部とには、前部補強部材107が溶接されている。前部補強部材107は、板材を折り曲げることで形成され、ヘッドパイプ13とダウンフレーム16との結合部を補強することができる。
図6は、車体フレームFの前部を示す左側面図である。
側部板状部材27の上縁は、メインフレーム14L,14R(手前側のメインフレーム14Lのみ図示)の外側面14cの下縁に接続される。また、側部板状部材27の前縁は、側部板状部27bの上部(側方膨出部27cより上方)が、ヘッドパイプ13と、ダウンフレーム16の側面16bの後縁とに接続される。また、側部板状部27bの側方膨出部27cと側部板状部27bの下部(側方膨出部27cより下方)とが、ダウンフレーム16の側面16bの前後方向中間部と、側面16bの後縁とに接続されている。
側方膨出部27cは、後上がりに延びるスティフナフレーム26の前方延出部26aに沿って延びる。これにより、実際には、スティフナフレーム26はダウンフレーム16には接続されていないが、スティフナフレーム26が、ダウンフレーム16の側面16bから延びているような印象を与える。
側方膨出部27cより上方の左右の側部板状部27bの後縁には、上部板状部材111が溶接により接続され、上部板状部材111の上部は、左右のメインフレーム14L,14Rに溶接により接続される。従って、ヘッドパイプ13、メインフレーム14L,14R、ダウンフレーム16、スティフナフレーム26、側部板状部材27及び上部板状部材111によって箱形構造物113が形成される。この箱形構造物113については、図8及び図10にて詳述する。
図7は、図6のVII矢視図である。
ヘッドパイプ13に左右のメインフレーム14L,14Rの前端が接続され、メインフレーム14L,14Rは、ヘッドパイプ13から後方に向かうにつれて次第に左右の間隔が開くように延びている。左右のメインフレーム14L,14R同士は、直接には接続されていない。
左右のメインフレーム14L,14Rのヘッドパイプ13への接続部には、ヘッドパイプ13の後面とメインフレーム14L,14Rの上面14aとに、ヘッドパイプ13とメインフレーム14L,14Rとの結合部を補強する板状の上部パッチ114が溶接により取付けられている。
上部板状部材111は、上部が左右のメインフレーム14L,14Rに溶接され、下縁がスティフナフレーム26の車幅方向延在部26bの上部に溶接される。
側部板状部材27の後部板状部27aの上縁は、スティフナフレーム26の車幅方向延在部26bに溶接される。
図中の符号114cは、燃料タンク37(図1参照)の前端部をボルトで締結するために上部パッチ114に形成されたボルト用ねじ穴、116は燃料タンク37の後部を支持するために左右のメインフレーム14L,14Rの上面14a及び外側面14cに設けられたタンク支持部である。
図8は、図4のVIII−VIII線断面図である。
左右のメインフレーム14L,14R(一方のメインフレーム14Rのみ図示)とスティフナフレーム26とには、上部板状部材111が渡されて溶接されている。
上部板状部材111は、上部延出部111a、湾曲部111b及び下部延出部111cが一体成形されている。
上部延出部111aは、左右のメインフレーム14L,14Rの長手方向に沿って延びるとともに、左右のメインフレーム14L,14Rのそれぞれの内側面14dに溶接される。上部延出部111aの前縁111dは、ヘッドパイプ13の後面(ヘッドパイプ13の上端部及び下端部の大径部を除いて最も後方に位置する面)に対して距離L1だけ後側に離れている。従って、左右のメインフレーム14L,14R間の空間の奥側まで、メインフレーム14L,14Rと上部延出部111aとの溶接作業を行わずに済み、また、メインフレーム14L,14Rと上部延出部111aとの溶接部が、上部板状部材111と上部パッチ114との間の開口に近くなり、その溶接部の品質確認を容易に且つ丁寧に行うことができる。
湾曲部111bは、上部延出部111aの後端から後方に凸となるように下方に湾曲している。下部延出部111cは、湾曲部111bの下端から下方に延びて下縁がスティフナフレーム26の車幅方向延在部26bの上部に溶接される。
上記した湾曲部111b及び下部延出部111cのうち、メインフレーム14L,14Rよりも下方に延びる部分は、フレーム下延出部111eを構成する。
側部板状部材27の後部板状部27aは、上端部がスティフナフレーム26の車幅方向延在部26bの後部に溶接され、下縁がダウンフレーム16の後面16aに溶接される。
このように、上部板状部材111と、側部板状部材27の後部板状部27aとは、車幅方向延在部26bを介して上下に接続される。
スティフナフレーム26の車幅方向延在部26bは、ダウンフレーム16の後面16aに対して距離L2だけ後方に離れている。このように、ダウンフレーム16とスティフナフレーム26とは、側部板状部材27を介して接続される。このように、スティフナフレーム26を直接にダウンフレーム16に接続しないので、メインフレーム14L,14Rとダウンフレーム16との結合剛性が高められるのを抑制することができ、ヘッドパイプ13周りの車体フレームFの過度の剛性アップを抑制することができる。
ヘッドパイプ13、メインフレーム14L,14R、ダウンフレーム16、スティフナフレーム26、側部板状部材27及び上部板状部材111は、ほとんど密閉された空間112を有する縦長の箱形構造物113を形成する。このように、箱形構造物113をダウンフレーム16に沿った縦長とすることで、特にダウンフレーム16の上部の剛性を高めることができる。
図9は、図6のIX−IX線断面図である。
左右のメインフレーム14L,14Rは、断面が縦長矩形の角パイプであり、それぞれ前端がヘッドパイプ13に溶接されている。ヘッドパイプ13に接続されたメインフレーム14L,14Rの各前端の間には、車幅方向のクリアランスCLの隙間を有する。このように、左右のメインフレーム14L,14Rを接続しない構造とすることで、左右のメインフレーム14L,14R、ひいては車体フレームFの前部における過度の剛性アップを抑制することができる。なお、符号13aはヘッドパイプ13の軸線である。
メインフレーム14L,14Rのそれぞれの内側面14d及び下面14bには、上部板状部材111の上部延出部111a及び湾曲部111bが溶接されている。なお、図中の符号121L,121Rはメインフレーム14L,14Rのそれぞれの内側面14d及び下面14bと上部板状部材111との溶接部(溶接ビード)である。
上部板状部材111の上部延出部111aの上面111hは、メインフレーム14L,14Rの断面の上下方向中央を通るフレーム中心線125に対して下方に距離L3だけ離れている。また、上部延出部111aの上面111hと、上部パッチ114の後部に設けられた下方延出部114aの下縁114bとは、距離L4だけ離れている。これにより、上部延出部111aの上面111h、下方延出部114aの下縁114b、左右のメインフレーム14L,14Rのそれぞれの内側面14dによって、車体後方に開放された開口117が形成される。この開口117により、上部延出部111aと上部パッチ114との間から左右の溶接部121L,121Rや、ヘッドパイプ13とメインフレーム14L,14Rのそれぞれの前端との溶接部の状態を容易に且つ丁寧に確認することができる。
図10は、図6のX−X線断面図である。
角パイプからなるダウンフレーム16の左右の側面16b,16b及び左右の角部16e,16eから側部板状部材27の左右の側部板状部27b,27bが後方斜め外側方に延びている。左右の側部板状部27b,27bのそれぞれの後縁部27d,27dには、上部板状部材111の左右の側縁部111f,111fが溶接されている。
左右の側部板状部27b,27bのそれぞれの後縁部27d,27dは、車幅方向内方斜め後方に屈曲している。また、上部板状部材111の左右の側縁部111f,111fは、車幅方向外方斜め前方に屈曲している。そして、上記左右の後縁部27d,27dと、左右の側縁部111f,111fとが重ね合わせられて溶接される。
上部板状部材111の下端111gは、スティフナフレーム26の車幅方向延在部26bの上面に溶接される。
ダウンフレーム16の後壁16f、側部板状部材27の左右の側部板状部27b,27b、上部板状部材111及びスティフナフレーム26は、閉じた台形断面を有する箱形構造物113を形成する。箱形構造物113は、箱形であるから、軽量で且つ剛性が高いため、車両の重量増を抑えつつダウンフレーム16の上部等を補強することができる。
箱形構造物113は、前後方向の長さに対して車幅方向の幅が大きいため、特に車幅方向の剛性を高めることができ、例えば、ダウンフレーム16の車幅方向の補強効果を高めることができる。また、箱形構造物113にスティフナフレーム26が接続されることで、ダウンフレーム16に単に箱形構造物113だけを設けるのに比べて、より一層剛性を向上させることができる。
このような箱形構造物113を設けることで、ヘッドパイプ13(図6参照)周辺、即ち車体フレームFの前部の剛性を高めることができ、図2において、車両が不整地を走行した際に、路面から前輪2、フロントフォーク11を介してヘッドパイプ13に伝わる大きな外力を支えることが可能になる。
この自動二輪車1(図1参照)では、図3で説明したように、車体フレームFの上部の剛性が高められるのを抑制しているが、ヘッドパイプ13の周り、特に左右のメインフレーム14L,14Rの前端部及びダウンフレーム16の上部を、上記した箱形構造物113を形成することで高め、路面からヘッドパイプ13に伝達された外力によってヘッドパイプ13周りが局部的に撓むのを抑制することで、外力を左右のメインフレーム14L,14R及びダウンフレーム16に確実に伝達することができる。外力をメインフレーム14L,14R及びダウンフレーム16に確実に伝達できれば、長尺なメインフレーム14L,14R及びダウンフレーム16を必要量撓ませて車両の走行フィーリングや乗り心地等を良好にできる所望の剛性の設定を容易に行うことができる。
以上の図2、図7〜図9に示したように、ヘッドパイプ13と、このヘッドパイプ13より後方に配置された左右一対のメインフレーム14L,14Rと、これらのメインフレーム14L,14Rの下方に配置されたエンジン10の前方に且つメインフレーム14L,14Rの下方に位置するダウンフレーム16とを備える鞍乗り型車両としての自動二輪車1の車体フレーム構造において、左右のメインフレーム14L,14Rは、その前端がそれぞれヘッドパイプ13に接続され、後方に向かうにつれて左右の間隔が広くなるように配置されるとともに、左右のメインフレーム14L,14Rが上部板状部材111を介して接続され、上部板状部材111は、ヘッドパイプ13の後方に離間して配置され、上部板状部材111の左右端が左右のメインフレーム14L,14Rにそれぞれ溶接される。
この構成によれば、左右のメインフレーム14L,14Rの間隔が広くなる部分で上部板状部材111を介して左右のメインフレーム14L,14Rを接続することができ、溶接長を短くしながら狭い箇所での溶接を避けて作業性を良好にして、メインフレーム14L,14Rとヘッドパイプ13との結合剛性を良好としつつ、上部板状部材111を大きな板状の素材から複数切り出す際の歩留りを高めることができるとともに、車体フレームFの前部の溶接部(例えば、ヘッドパイプ13とメインフレーム14L,14Rとの溶接部、メインフレーム14L,14Rと上部板状部材111との溶接部)の溶接品質確認作業性とを良好とすることができる。
また、上部板状部材111は、メインフレーム14L,14Rの内側面14dの上下方向中央(図9に示したフレーム中心線125で表される。)より下方で、メインフレーム14L,14Rの延出方向に沿って延びつつ溶接され、上部板状部材111の上方に配置された上部パッチ114が、ヘッドパイプ13の後面と、左右のメインフレーム14L,14Rの上面14aとに溶接され、上部パッチ114の後端が上部板状部材111の前端よりも後方に配置されるので、上部パッチ114で、上部板状部材111の前端や、上部板状部材111とメインフレーム14L,14Rとの溶接部121L,121Rを隠すことができ、車体フレームFの外観を良好とすることができる。また、そのような車体フレームFであっても、上部板状部材111と上部パッチ114との間から車体フレームFの前部の溶接品質確認が容易にできる。
また、図6、図8及び図9に示したように、メインフレーム14L,14Rは、断面が略矩形の管状部材であり、上部板状部材111は、メインフレーム14L,14Rの内側面14dから下面14bに亘って溶接され、メインフレーム14L,14Rの外側面14c、ダウンフレーム16、上部板状部材111のメインフレーム14L,14Rより下方に延びる下部延出部としてのフレーム下延出部111eに、側部板状部材27が溶接されるので、ヘッドパイプ13、メインフレーム14L,14R、ダウンフレーム16、上部板状部材111、側部板状部材27で、ヘッドパイプ13の後方に箱状の空間112(図10も参照)を形成することができ、ヘッドパイプ13の周辺のフレーム剛性を高くして、不整地走行時に前輪2(図2参照)から入力される大きな外力を車体フレームFの前部で受けることができる。
また、図6及び図8に示したように、パイプ部材から形成されるスティフナフレーム26が、左右のメインフレーム14L,14Rから前側に延びて、その前端部が側部板状部材27を介してダウンフレーム16に接続され、上部板状部材111の下端が、スティフナフレーム26に溶接されるので、上部板状部材111をスティフナフレーム26で補強することができる。
なお、スティフナフレーム26は、1本のパイプ部材から形成しても良いし、左右に分割された2本のパイプ部材を車体中央で溶接して形成しても良い。
また、側部板状部材27は、ダウンフレーム16の側面16bに溶接されつつスティフナフレーム26の前部を側方から覆うように配置されるので、箱状の空間112(図10も参照)を大きくすることができ、前輪2(図2参照)からの大きな外力に耐えられるようにしながら、スティフナフレーム26を良好に支持することができる。
また、スティフナフレーム26は、前端部に車幅方向に延びる延在部としての車幅方向延在部26bを備え、車幅方向延在部26bがダウンフレーム16の後方に離間して配置されるとともに、上部板状部材111の下端が車幅方向延在部26bに溶接されるので、スティフナフレーム26を直接にダウンフレーム16に接続しないため、ヘッドパイプ13周りの車体フレームFの過度の剛性アップを抑制することができる。
また、図8及び図10に示したように、上部板状部材111及び側部板状部材27は、少なくともダウンフレーム16と協働して箱形構造物113を形成するので、ダウンフレーム16の上部を、重量増を抑えながら剛性の高い箱形構造物113で補強することができ、ひいては、車体フレームFの前部の剛性を高めることができる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
本発明は、自動二輪車1に適用する場合に限らず、自動二輪車1以外も含む鞍乗り型車両にも適用可能である。なお、鞍乗り型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般を含み、自動二輪車(原動機付き自転車も含む)のみならず、ATV(不整地走行車両)に分類される三輪車両や四輪車両を含む車両である。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
10 エンジン
13 ヘッドパイプ
14L,14R メインフレーム
14a 上面
14b 下面
14c 外側面
14d 内側面
16 ダウンフレーム
26 スティフナフレーム
26b 車幅方向延在部(延在部)
27 側部板状部材
111 上部板状部材
111e フレーム下延出部(下部延出部)
111g 下端
113 箱形構造物
114 上部パッチ
F 車体フレーム

Claims (6)

  1. ヘッドパイプ(13)と、このヘッドパイプ(13)より後方に配置された左右一対のメインフレーム(14L,14R)と、これらのメインフレーム(14L,14R)の下方に配置されたエンジン(10)の前方に且つ前記メインフレーム(14L,14R)の下方に位置するダウンフレーム(16)とを備える鞍乗り型車両の車体フレーム構造において、
    前記左右のメインフレーム(14L,14R)は、その前端がそれぞれヘッドパイプ(13)に接続され、後方に向かうにつれて左右の間隔が広くなるように配置されるとともに、左右が上部板状部材(111)を介して接続され、
    前記上部板状部材(111)は、前記ヘッドパイプ(13)の後方に離間して配置され、前記上部板状部材(111)の左右端が前記左右のメインフレーム(14L,14R)にそれぞれ溶接され
    前記上部板状部材(111)は、前記メインフレーム(14L,14R)の内側面(14d)の上下方向中央より下方で、前記メインフレーム(14L,14R)の延出方向に沿って延びつつ溶接された上部延出部(111a)と、前記上部延出部(111a)の後端から下方に湾曲した湾曲部(111b)と、前記湾曲部(111b)の下端から下方に延びる下部延出部(111c)とを備え、
    前記メインフレーム(14L,14R)のそれぞれの内側面(14d)及び下面(14b)には、前記上部延出部(111a)及び前記湾曲部(111b)が溶接され、
    前記上部板状部材(111)の上方に配置された上部パッチ(114)が、前記ヘッドパイプ(13)の後面と、前記左右のメインフレーム(14L,14R)の上面(14a)とに溶接され、前記上部パッチ(114)の後端が前記上部板状部材(111)の前端よりも後方に配置され、前記上部延出部(111a)の上面(111h)と前記上部パッチ(114)の下縁(114b)とは所定距離離れていることを特徴とする鞍乗り型車両の車体フレーム構造。
  2. 前記メインフレーム(14L,14R)は、管状部材であり、前記上部板状部材(111)は、前記メインフレーム(14L,14R)の内側面(14d)から下面(14b)に亘って溶接され、前記メインフレーム(14L,14R)の外側面(14c)、前記ダウンフレーム(16)、前記上部板状部材(111)の前記メインフレーム(14L,14R)より下方に延びる下部延出部(111e)に、側部板状部材(27)が溶接されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両の車体フレーム構造。
  3. パイプ部材から形成されるスティフナフレーム(26)が、前記左右のメインフレーム(14L,14R)から前側に延びて、その前端部が前記側部板状部材(27)を介して前記ダウンフレーム(16)に接続され、前記上部板状部材(111)の下端(111g)が、前記スティフナフレーム(26)に溶接されることを特徴とする請求項に記載の鞍乗り型車両の車体フレーム構造。
  4. 前記側部板状部材(27)は、前記ダウンフレーム(16)の側面に溶接されつつ前記スティフナフレーム(26)の前部を側方から覆うように配置されることを特徴とする請求項又はに記載の鞍乗り型車両の車体フレーム構造。
  5. 前記スティフナフレーム(26)は、前端部に車幅方向に延びる延在部(26b)を備え、前記延在部(26b)が前記ダウンフレーム(16)の後方に離間して配置されるとともに、前記上部板状部材(111)の下端(111g)が前記延在部(26b)に接続されることを特徴とする請求項又はに記載の鞍乗り型車両の車体フレーム構造。
  6. 前記上部板状部材(111)及び前記側部板状部材(27)は、少なくとも前記ダウンフレーム(16)と協働して箱形構造物(113)を形成することを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の車体フレーム構造。
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