JP6136916B2 - 積層コンデンサ - Google Patents

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Description

本発明は、積層コンデンサ、特に、複数の誘電体層を積層してなる積層体に複数のコンデンサ電極を誘電体層を介して互いに対向して配置し、積層体の表面に各コンデンサ電極と接続した外部電極を設けた積層コンデンサに関する。
誘電体層とコンデンサ電極とが積層されてなる積層コンデンサでは、電圧を印加すると容量部において電歪現象が発生し、積層体が伸縮する。近年、積層コンデンサの小型化・薄層化の進展に伴い、誘電体への印加電界が強くなり、電歪現象が無視できなくなってきた。基板に搭載(はんだ付け)された積層コンデンサにリップルを含む交流電圧又は交流成分重畳された直流電圧が印加されると、積層体の伸縮が基板に伝搬されて該基板が振動し、その振動数が可聴域である20Hz〜20kHzになると可聴音として人間の耳に認識される。この現象は「鳴き(acoustic noise)」とも言われ、特に、テレビ、ノートパソコン、携帯電話機などで問題となっている。
このような「鳴き」を防止・低減するために従来様々な提案がなされている。例えば、特許文献1には、回路基板の表面と裏面にそれぞれ同等仕様のセラミックコンデンサを面対称となるように配置することを提案している。この技術では、一方のコンデンサから回路基板に伝達した振動と他方のコンデンサから回路基板に伝達した振動とが打ち消し合い、可聴音の発生を低減する。
しかしながら、特許文献1に記載の実装形態では、同等仕様の二つのコンデンサを回路基板の表裏面に実装する必要があるので、回路設計の自由度が損なわれるという問題点があった。
特開2000−232030号公報
本発明の目的は、回路設計において高い自由度を得つつ、可聴音を低減することのできる積層コンデンサを提供することにある。
本発明の一形態である積層コンデンサは、
複数の誘電体層を積層してなる六つの面を有する直方体形状をなし、実装面である第1面、該第1面に対向する第2面、第1面と第2面に直交し積層方向に直交して互いに対向する第3面と第4面、第1面から第4面に直交して互いに対向する第5面と第6面を有する積層体と、
前記積層体の内部に配置された複数の第1コンデンサ電極及び第2コンデンサ電極と、
前記積層体の少なくとも一つの面に配置された第1外部電極及び第2外部電極と、
を備え、
第1コンデンサ電極及び第2コンデンサ電極は第1面及び第2面に対して垂直方向に配置されており、
第1コンデンサ電極は、前記誘電体層を挟んで第2コンデンサ電極と対向する容量部と、該容量部から前記積層体の少なくとも一つの面に引き出され、第1外部電極と接続された引出し部と、該容量部と該引出し部との間に第2コンデンサ電極と対向しない中間部とを有し、
第2コンデンサ電極は、前記誘電体を挟んで第1コンデンサ電極と対向する容量部と、該容量部から前記誘電体の少なくとも一つの面に引き出され、第2外部電極と接続された引出し部とを有し、
積層方向から見て、第1コンデンサ電極の引出し部の内側露出端部と第2コンデンサ電極の引出し部の内側露出端部を第1面と第2面とを結ぶ方向に延在する仮想線と、第1コンデンサ電極及び第2コンデンサ電極の容量部と、第1面とによって囲われるギャップ領域に前記中間部が配置されており
前記積層体の第1面から前記容量部までのギャップ寸法をG1、第2面から前記容量部までのギャップ寸法をG2としたとき、G1>G2であること、
を特徴とする。
前記積層コンデンサにおいては、ギャップ領域に第1コンデンサ電極に設けた中間部が配置されているため、その分だけ積層体のヤング率が大きくなり、電歪現象に起因する積層体の伸縮が抑制される。その結果、回路基板へ伝搬される振動が抑制され、基板の可聴音が低減する。
本発明によれば、単一の積層コンデンサのみで積層体の伸縮が基板に伝達されるのを抑制でき、回路設計において高い自由度を得つつ、可聴音を低減することができる。
本発明に係る積層コンデンサにおける積層体を示す斜視図である。 第1実施例である積層コンデンサを示し、(A)は正面図、(B)は側面図である。 第1実施例である積層コンデンサにおけるコンデンサ電極を示す正面図である。 第1実施例である積層コンデンサを示し、(A)は(B)のA−A断面図、(B)は(A)のB−B断面図、(C)は積層コンデンサを回路基板上に実装した状態を示す断面図である。 第1実施例である積層コンデンサのギャップ領域を示す説明図である。 第2実施例である積層コンデンサにおけるコンデンサ電極を示す正面図である。 第2実施例である積層コンデンサの断面図である。 第3実施例である積層コンデンサにおけるコンデンサ電極を示す正面図である。 第3実施例である積層コンデンサのギャップ領域を示す説明図である。 第4実施例である積層コンデンサにおけるコンデンサ電極を示す正面図である。 第4実施例である積層コンデンサのギャップ領域を示す説明図である。 可聴音が低減される様子を模式的に示す説明図であり、(A)は本発明例、(B)は従来例である。
以下、本発明に係る積層コンデンサの実施例について添付図面を参照して説明する。なお、各図面においては、同じ部材、部分に関しては共通の符号を付し、重複する説明は省略する。
(積層体の6面の定義、図1参照)
積層コンデンサを構成する積層体10は、図1に示すように、複数の誘電体層を積層してなる六つの面を有する直方体形状をなす。本明細書においては、実装面(下面)を第1面(1)、第1面に対向する上面を第2面(2)、第1面(1)と第2面(2)に直交して互いに対向する正面側を第3面(3)、背面側を第4面(4)、第1面(1)から第4面(4)に直交して互いに対向する左側を第5面(5)、右側を第6面(6)と定義する。
また、第1面(1)と第2面(2)とを結ぶ方向の寸法をT、第3面(3)と第4面(4)とを結ぶ方向の寸法をW、第5面(5)と第6面(6)とを結ぶ方向の寸法をLとする。なお、ここでの各種寸法には外部電極の厚みを含む。また、高さ方向を座標軸X、長さ方向を座標軸Y、複数の誘電体層の積層方向を座標軸Zで示す。
(第1実施例、図2〜図5参照)
第1実施例である積層コンデンサ1Aは、積層体10の内部に誘電体層を挟んで互いに対向する複数の第1及び第2コンデンサ電極11,12を配置し、第1及び第2外部電極15,16を設けたもので、従来から周知の積層工法によって製造される。コンデンサ電極11,12は第1面及び第2面に対して垂直に配置されている。第1外部電極15は少なくとも第1面に形成され、第1面から第5面の一部(下部)にわたって形成されている。第1外部電極15はさらに第2面にまでわたって形成されていてもよい。第2外部電極16は少なくとも第1面に形成され、第1面から第6面の一部(下部)にわたって形成されている。第2外部電極16はさらに第2面にまでわたって形成されていてもよい。また、第1及び第2外部電極15,16は、第3面及び第4面の一部にも延在して形成されているが、第3面及び第4面には形成されていなくてもよい。外部電極15,16の形状は他の実施例においても同様である。
第1及び第2コンデンサ電極11,12は、互いに対向する容量部11a,12aと、該容量部11a,12aから積層体10の第1面に引き出された引出し部11b,12bとを有している。第1コンデンサ電極11の引出し部11bが第1外部電極15と接続され、第2コンデンサ電極12の引出し部12bが第2外部電極16と接続されている。そして、容量部11a,12aが誘電体層を挟んで対向する領域が容量領域CAとして機能する。
また、第1及び第2コンデンサ電極11,12は、それぞれ、容量部11a,12aと引出し部11b,12bとの間に互いに対向しない中間部11c,12cを有している。この中間部11c,12cは、図5に斜線を付して示すギャップ領域GAに配置されている。ギャップ領域GAとは、積層方向(座標軸Z方向)から見て、第1コンデンサ電極11の引出し部11bの内側露出端部と第2コンデンサ電極12の引出し部12bの内側露出端部を第1面と第2面とを結ぶ方向に延在する仮想線α1,α2と、第1及び第2コンデンサ電極11,12の容量部11a,12aとによって囲われる領域を意味し、より詳しくは、仮想線α1,α2と容量部11a,12aの第1面側縁部と第1面とによって囲われる領域を意味する。なお、中間部11c,12cは少なくとも一方のコンデンサ電極11,12が有していればよい。また、中間部11c,12cは互いに異なる形状を有していてもよい。
ギャップ領域GAは、以下の方法によって特定することができる。積層コンデンサ1AのLT面を長さ方向Lに沿って、即ち、図1において、第3面又は第4面をZ軸方向に沿って、積層コンデンサ1Aを研磨し、第1コンデンサ電極11を露出させ、光学顕微鏡を使って、積層体10の外形形状と第1コンデンサ電極11の外形形状とを検出する。さらに研磨を行い、第2コンデンサ電極12を露出させ、光学顕微鏡を使って、積層体10の外形形状と第2コンデンサ電極12の外形形状とを検出する。第1コンデンサ電極11を露出させた際の積層体10の外形形状と、第2コンデンサ電極を露出させた際の積層体10の外形形状とがほぼ一致するように第1コンデンサ電極11の外形形状と第2コンデンサ電極12の外形形状とを重ね合わせ、前記仮想線α1,α2と容量部11a,12aとによって囲われる領域をギャップ領域GAと特定する。
中間部11c,12cの特定は、ギャップ領域GAの特定と同様にして、第1コンデンサ電極11の外形形状と第2コンデンサ電極12の外形形状とを重ね合わせ、第1コンデンサ電極11と第2コンデンサ電極12とが対向しない領域を検出することによって行われる。
ところで、積層コンデンサ1Aにおいて、高さ寸法Tと幅寸法WとはT>Wの関係を満足することが好ましい。長さ寸法Lと幅寸法WとはL>Wの関係を満足することが好ましい。積層体10の角部や稜線部には丸みが付けられていることが好ましい。また、第1面から容量部11a,12aまでのギャップ寸法をG1、第2面から容量部11a,12aまでのギャップ寸法をG2としたとき、G1>G2であることが好ましい。G1−G2は少なくとも10μmであることが好ましい。
誘電体層としては、BaTiO3、CaTiO3、SrTiO3などを主成分とする比誘電率の高い誘電体セラミックを好適に用いることができる。これらの主成分に、Mn化合物、Mg化合物、Si化合物、Co化合物、Ni化合物、希土類化合物などの副成分を添加したものを用いてもよい。容量領域CAにおける誘電体層の厚みは0.5〜10μmであることが好ましい。また、誘電体層は350層以上であることが好ましい。即ち、積層型のコンデンサは高容量であって可聴音が発生しやすいので、このような積層コンデンサに本発明を好適に用いることができる。
第1及び第2コンデンサ電極11,12としては、Ni、Cu、Ag、Pd、Ag−Pd合金、Auなどが用いられ、その厚みは0.3〜2.0μmであることが好ましい。後述するヤング率を高める観点からはヤング率の高いNiを用いることが好ましい。
外部電極15,16は、下地層とその上に形成されるめっき層とで構成されることが好ましい。下地層としては、Cu、Ni、Ag、Pd、Ag−Pd合金、Auなどを好適に用いることができ、導電性ペーストを焼き付けるなどして形成される。さらに、下地層は積層体10の表面にめっきによって直接的に形成されていてもよい。めっき層としては、Cu、Ni、Ag、Pd、Ag−Pd合金、Auなどを好適に用いることができ、複数層により形成されていてもよい。好ましくは、Niめっき及びSnめっきの2層構造である。外部電極15,16は、導電性樹脂層を含んでいてもよい。
前記構成からなる積層コンデンサ1Aは、図4(C)に示すように、プリント回路基板50上に実装される。プリント回路基板50はガラスエポキシ基板が好適に用いられ、積層コンデンサ1Aのための図示しない回路が形成されている。
積層コンデンサ1Aは、プリント回路基板50上に形成された第1及び第2ランド51,52にはんだ55を介して実装される。即ち、ランド51,52上に塗布したはんだペーストをリフロー炉で加熱することにより、はんだペーストが溶融し濡れ広がってランド51,52が外部電極15,16とそれぞれ接合される。この場合、積層コンデンサ1Aはコンデンサ電極11,12がプリント回路基板50の表面に対して垂直になる向きに実装される。はんだペーストとしては、Sn−Pb共晶はんだやSn−Ag−Cuなどの鉛フリーはんだを好適に用いることができる。はんだに代えて導電性接着剤などを用いてもよい。
前記積層コンデンサ1Aにおいては、ギャップ領域GAに第1コンデンサ電極11及び第2コンデンサ電極12の中間部11c,12cが配置されているため、その分だけ積層体10のヤング率が大きくなり、互いに対向する容量部11a,12aで発生する電歪現象に起因する積層体10の伸縮が抑制される。その結果、回路基板50へ伝搬される振動が抑制され、回路基板50から発生する可聴音が低減する。
ここで、前記可聴音が低減する作用について図12を参照して詳述する。積層体において、プリント回路基板と対向する第1面と容量部11a,12aとの間の部分を下側外装部Aと称する。容量部11a,12aで発生した歪みは、下側外装部Aを歪ませ、下側外装部Aの歪みは最終的に回路基板に対して歪みの振動として伝播する。下側外装部Aのヤング率が大きくなると、下側外装部Aの変形に対する拘束力が強くなり、下側外装部Aの歪みを抑制する。その結果、回路基板へ伝播する歪み(振動)が抑制され、回路基板から発生する可聴音が低減する。
第1コンデンサ電極及び第2コンデンサ電極がNiからなる場合、そのヤング率は約200GPaであり、BaTiO3を主成分とする誘電体セラミックの2倍以上である。従って、第1コンデンサ電極及び第2コンデンサ電極の中間部の積層枚数を多くするほど、厚みを大きくするほど、下側外装部Aのヤング率が高まり、歪みを一層抑制することができる。第1コンデンサ電極及び第2コンデンサ電極の中間部の積層枚数は350層以上であることが好ましい。
積層体10のヤング率を大きくする観点から、前記中間部11c,12cは、積層方向(座標軸Z方向)から見て、ギャップ領域GAの20%以上の面積を占めていることが好ましい。また、中間部11c,12cは積層体10の第1面に沿って該第1面と平行に延在していることが好ましく、矩形形状であることがより好ましい。これにて、中間部11c,12cの専有面積を極力大きく設定することができ、可聴音の低減に効果的である。同時に、高周波電流がより回路基板50に近い経路、即ち、第1面に沿った経路を流れるので、ループインダクタンスの低減につながる。
また、積層体10の第1面から容量部11a,12aまでのギャップ寸法G1が第2面から容量部11a,12aまでのギャップ寸法をG2よりも大きいことが好ましい。これにて、容量部11a,12aが回路基板50から遠ざかるので、可聴音の低減に効果的である。また、ギャップ寸法G1を大きくしても、中間部11a,12cが設けられているので、ループインダクタンスの増加を最小限に抑えられる。
さらに、第1外部電極15は積層体10の第1面から第5面にわたって形成され、第2外部電極16は第1面から第6面にわたって形成されていることが好ましい。外部電極15,16の高さを調整することにより、外部電極15,16に形成されるはんだフィレットを所定の高さに調整することができる。また、外部電極15,16が高さ方向(座標軸X方向)の一方(底部)にのみ形成されているので、積層体10の実装方向の識別が容易になる。
(第2実施例、図6及び図7参照)
第2実施例である積層コンデンサ1Bは、図6及び図7に示すように、第1及び第2コンデンサ電極11,12を積層体10の第1面に引き出す(引出し部11b,12b)のみならず、第2面にも引き出している(引出し部11b’,12b’)。積層体10の第2面から第5面にかけていま一つの第1の外部電極15’が形成され、第2面から第6面にかけていま一つの第2の外部電極16’が形成されている。外部電極15’,16’はそれぞれ引出し部11b’,12b’に接続されている。
さらに、容量部11a,12aと引出し部11b’,12b’との間にそれぞれ互いに対向しない中間部11c’,12c’を有している。その他の構成は前記第1実施例(積層コンデンサ1A)と同様である。従って、本積層コンデンサ1Bの作用効果は前記積層コンデンサ1Aと同様であり、特に、回路基板50上に実装する際に、積層体10の高さ方向(座標軸X方向)の上下を問うことはない。
(第3実施例、図8及び図9参照)
第3実施例である積層コンデンサ1Cは、図8及び図9に示すように、第1及び第2コンデンサ電極11,12に設けた中間部11c,12cを互いに第1面と平行に延長させて積層方向に互いに重なる部分(図8で斜線を付した部分)を形成したものである。中間部11c,12cの積層方向に互いに重なる部分は、容量部11a,12aの一部として容量領域CAとして機能することになる。また、本第3実施例において、ギャップ領域GAは図9に斜線を付して示すように、矩形形状の一部が凹んだ形状となる。
第3実施例における他の構成は前記第1実施例と基本的に同様である。従って、第3実施例においても第1実施例と同様の作用効果を奏し、特に、中間部11c,12cの形状が拡大されている分、積層体10のヤング率がより大きくなり、ひいては回路基板から発生する可聴音がより低減する。
(第4実施例、図10及び図11参照)
第4実施例である積層コンデンサ1Dは、図10及び図11に示すように、第1及び第2コンデンサ電極11,12の引出し部11b,12bの幅寸法(座標軸Y方向の寸法)を比較的大きく設定し、かつ、第1コンデンサ電極11のみに中間部11cを設けたものである。本第4実施例において、ギャップ領域GAは図11に斜線を付して示すように、比較的小さい面積となる。また、第1及び第2外部電極15,16の高さ(座標軸X方向の位置)は容量領域CAの下縁部よりも低くしている。
第4実施例における他の構成は前記第1実施例と基本的に同様である。従って、第4実施例においても第1実施例と同様の作用効果を奏し、特に、引出し部11b,12bの形状が拡大されている分、積層体10のヤング率がより大きくなり、ひいては回路基板から発生する可聴音がより低減する。また、外部電極15,16の高さを容量領域CAの下縁部よりも低くしているため、外部電極15,16やはんだフィレットが電圧の印加による伸縮の大きい容量領域CAから離れることになり、振動の伝搬が抑えられ、ひいては回路基板から発生する可聴音が低減する。
(他の実施形態)
なお、本発明に係る積層コンデンサは、前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
特に、積層体やコンデンサ電極の細部の形状は任意である。コンデンサの容量も任意であるが、通常は1μF以上の容量のコンデンサが鳴くことが知られている。また、第1実施例において、コンデンサ電極11,12は積層体10の第5面、第6面でも外部電極15,16と接続されていてもよい。
以上のように、本発明は、積層コンデンサに有用であり、特に、回路設計において高い自由度を得つつ、可聴音を低減することができる点で優れている。
1A〜1D…積層コンデンサ
10…積層体
11,12…コンデンサ電極
11a,12a…容量部
11b,11b’,12b,12b’…引出し部
11c,11c’,12c,12c’…中間部
15,16…外部電極
50…プリント回路基板

Claims (6)

  1. 複数の誘電体層を積層してなる六つの面を有する直方体形状をなし、実装面である第1面、該第1面に対向する第2面、第1面と第2面に直交し積層方向に直交して互いに対向する第3面と第4面、第1面から第4面に直交して互いに対向する第5面と第6面を有する積層体と、
    前記積層体の内部に配置された複数の第1コンデンサ電極及び第2コンデンサ電極と、
    前記積層体の少なくとも一つの面に配置された第1外部電極及び第2外部電極と、
    を備え、
    第1コンデンサ電極及び第2コンデンサ電極は第1面及び第2面に対して垂直方向に配置されており、
    第1コンデンサ電極は、前記誘電体層を挟んで第2コンデンサ電極と対向する容量部と、該容量部から前記積層体の少なくとも一つの面に引き出され、第1外部電極と接続された引出し部と、該容量部と該引出し部との間に第2コンデンサ電極と対向しない中間部とを有し、
    第2コンデンサ電極は、前記誘電体を挟んで第1コンデンサ電極と対向する容量部と、該容量部から前記誘電体の少なくとも一つの面に引き出され、第2外部電極と接続された引出し部とを有し、
    積層方向から見て、第1コンデンサ電極の引出し部の内側露出端部と第2コンデンサ電極の引出し部の内側露出端部を第1面と第2面とを結ぶ方向に延在する仮想線と、第1コンデンサ電極及び第2コンデンサ電極の容量部と、第1面とによって囲われるギャップ領域に前記中間部が配置されており
    前記積層体の第1面から前記容量部までのギャップ寸法をG1、第2面から前記容量部までのギャップ寸法をG2としたとき、G1>G2であること、
    を特徴とする積層コンデンサ。
  2. 積層方向から見て、第1コンデンサ電極の前記中間部は、前記ギャップ領域の20%以上の面積を占めていること、を特徴とする請求項1に記載の積層コンデンサ。
  3. 前記中間部は前記積層体の第1面に沿って該第1面と平行に延在していること、を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の積層コンデンサ。
  4. 前記積層体において、第1面と第2面とを結ぶ方向の寸法をT、第3面と第4面とを結ぶ方向の寸法をW、第5面と第6面とを結ぶ方向の寸法をLとしたとき、T>Wであること、を特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の積層コンデンサ。
  5. 前記第1外部電極は前記積層体の第1面から第5面にわたって形成され、前記第2外部電極は第1面から第6面にわたって形成されていること、を特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の積層コンデンサ。
  6. 第2コンデンサ電極は、その容量部とその引出し部との間に第1コンデンサ電極と対向しない中間部をさらに有し、
    積層方向から見て、第1コンデンサ電極の引出し部の内側露出端部と第2コンデンサ電極の引出し部の内側露出端部を第1面と第2面とを結ぶ方向に延在する仮想線と、第1コンデンサ電極及び第2コンデンサ電極の容量部と、第1面とによって囲われるギャップ領域に第2コンデンサ電極の前記中間部が配置されていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の積層コンデンサ。
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