JP6136357B2 - 分光測定装置、通信システム及びカラーマネージメントシステム - Google Patents

分光測定装置、通信システム及びカラーマネージメントシステム Download PDF

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Description

本発明は、分光測定装置、通信システム及びカラーマネージメントシステムに関する。
従来から、無線通信の一種として、二次元配列されたカラーコードを用いる通信方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、複数のセルが配置されたコードイメージ(カラーコード)が開示されている。このコードイメージは、情報をエンコーディングすることで生成され、情報の内容に応じて色の配置や濃淡が異なる。特許文献1では、出力されたコードイメージすなわちカラーコードをスキャナーやCCD等で3バンドのカラー画像として読み取り、これを用いてカラーコードをデコードすることで情報を取得している。
特開2001−195536号公報
ところで、特許文献1に記載されるようなカラーコードをスキャナー等でカラー画像として読み取り、これをデコードする場合、色数を増加させることで取り扱える情報量を増加させることができ、通信速度を向上させることができる。その一方で、色数を増加させた場合、カラーコードの色をより正確に判別する必要がある。
しかしながら、特許文献1では、RGBに対応したカラーフィルターを用いてカラー画像を取得する構成であり、色を正確に判別するために、通常、3〜8色程度の色数が用いられている。従って、通信速度を向上させるためにカラーコードの色数を増加させると、正確に色を判別できず、正確なデータを取得できないおそれがあった。
本発明は、無線通信における通信速度を向上できる分光測定装置、通信システム及びこれを用いたカラーマネージメントシステムを提供することを目的とする。
本発明の一態様の分光測定装置は、分光素子と、前記分光素子により分光された光を撮像し、複数波長の各々の分光画像を取得する撮像部と、前記複数波長の各々の分光画像の複数の位置の分光データを取得する測色部と、前記複数の位置の各々の分光データに基づいて、前記複数の位置の各々の色の情報をデコードする復号化部と、複数の基準カラーパッチのうちの1つの前記分光データと、前記複数の基準カラーパッチのうちの他の1つの前記分光データと、の相違が判別可能か否かを判定する色相違判定部と、を含むことを特徴とする。
上記の本発明に係る分光測定装置は、分光素子と、前記分光素子により分光された光を撮像し、複数波長の各々の分光画像を取得する撮像部と、前記複数波長の各々の分光画像の複数の位置の分光データを取得する測色部と、前記複数の位置の各々の分光データに基づいて、前記複数の位置の各々の色をデコードする復号化部と、を含むことを特徴とする。
上記の本発明に係る分光測定装置は、対象物から発する光を分光して所定波長の光を選択可能で、かつ前記選択する光の波長を変更可能な分光フィルターと、前記分光フィルターにより分光された光を撮像し、分光画像を取得する撮像部と、前記撮像部により、前記対象物から発せられた複数色のコードパターンが二次元配列されたカラーコードに対する複数波長の分光画像が取得された場合に、前記複数波長の分光画像における各画素の分光スペクトルを測定する測色部と、前記各画素の前記分光スペクトルからの情報に基づいて、前記コードパターンの配置を検出し、前記カラーコードをデコードする復号化部と、を備えたことを特徴とする。

本発明では、対象物(例えば各種画像を出力可能な画像表示装置)から発せられた光であって、コードパターンが二次元配列されて形成されたカラーコードからの光を分光フィルターにより分光して、撮像し、複数の波長のそれぞれで分光画像を取得する。そして、この分光画像の各画素における光量値と波長とを対応づけた測色結果、つまり各画素における分光スペクトルを取得する。このように各画素の分光スペクトルが測定されることで、カラーコードの各コードパターンの色が判別でき、カラーコードを復号化することが可能となる。
このようなカラーコードを用いたデータ通信では、同時に多数の色を判別して測定することができ、同時に多数の色を表示させることができるので、通信速度の向上を図ることができる。
また、カラーコードを撮像しなければ情報を取得することができないため、不特定多数の人に無断で情報が取得されることを防止できる。つまり、情報を取得した人が一目でわかり、情報の機密性を確保できる。
また、本発明では、分光フィルターによりカラーコードの各波長に対する分光画像を取得し、分光画像の各画素の分光スペクトルから各コードパターンの色を判別している。このような構成では、例えばRGBの3色のカラーフィルターを用いた従来の構成に比べて、精度よく分光スペクトルを検出できる。従って、カラーコードの各コードパターンの表示色として、従来のRGBのカラーフィルターのみでは判別できなかった色をも、分光スペクトルに基づいて精度よく判別することが可能となり、カラーコードにより送信するデータのデータ量を飛躍的に増加させることができる。
本発明の分光測定装置において、前記対象物から発せられる前記カラーコードは、所定時間ごとに前記コードパターンの色が変化し、前記測色部は、前記所定時間ごとに変化する各カラーコードに対して、各画素の分光スペクトルを測定し、前記復号化部は、前記各カラーコードに対する各画素の分光スペクトルからの情報に基づいて、前記各カラーコードに対応したデータをデコードすることが好ましい。
本発明では、カラーコードは例えばディスプレイ等の対象物に映像として表示されるものであり、所定時間ごとに、コードパターンが変化する。一方、分光測定装置は、所定時間ごとに変化するこれらのカラーパターンのそれぞれを測定し、各カラーパターンに対応したデータをデコードする。これにより、データサイズの大きいデータの送信や、複数のデータの連続送信等が可能となる。
本発明の分光測定装置において、前記撮像部により、前記対象物から発せられた複数色の基準カラーパッチを含む基準カラーパターンに対する複数波長の分光画像が取得され、前記測色部により、前記分光画像の各画素の分光スペクトルが測定された場合に、前記各基準カラーパッチに対応した前記分光スペクトルの相違が判別可能か否かを判定する色相違判定部を備えたことが好ましい。
本発明では、分光測定装置は、各基準カラーパッチに対応する分光スペクトルを取得した後に、各分光スペクトルの相違が判別可能かを判定する。これにより、画像表示装置により表示される各カラーパッチや各コードパターンの分光スペクトルを判別できない可能性がある場合は、これを予め検知できる。従って、カラーコードのデコード時にエラーが発生する可能性を事前に検知できる。
本発明の分光測定装置において、前記色相違判定部は、第一の基準カラーパッチに対して測定された第一の分光スペクトルの各波長における光量と、第二の基準カラーパッチに対して測定された第二の分光スペクトルの各波長に対する光量との差が、判別用閾値以下である場合に、前記第一の分光スペクトル及び前記第二の分光スペクトルが判別不可能であると判定し、前記各基準カラーパッチに対応した前記分光スペクトルの相違が判別不可能であると判定した場合に、前記判別用閾値を所定値小さくすることが好ましい。
本発明では、二つの分光スペクトルの各波長における光量差が判別用閾値以下の場合は、これら二つの分光スペクトルの相違を判別できない可能性があるので、判別不可能と判定する。そして、各カラーパターンに対応する各分光スペクトルの相違が判別不可能である場合、判別用閾値を所定値小さくする。これにより、分光スペクトルの判別精度が向上し、判別できなかった分光スペクトルを判別できる。
本発明の分光測定装置において、前記分光フィルターを制御して、当該分光フィルターが前記選択する光の波長を所定の変更間隔で切り替えるフィルター制御部を備え、前記フィルター制御部は、前記色相違判定部により前記各基準カラーパッチに対応した前記分光スペクトルの相違が判別不可能と判定された場合に、前記変更間隔を所定長小さくすることが好ましい。
本発明では、上述のように、各カラーパターンに対応する各分光スペクトルの相違が判別不可能である場合、分光フィルターの選択波長の変更間隔を小さくする。これにより、判別不可能と判定した際に用いられた分光スペクトルを取得するのに用いられた分光画像よりも細かい波長間隔で分光画像を取得でき、より詳細な分光スペクトルを取得できる。
本発明の分光測定装置において、前記色相違判定部は、相違が判別可能な前記分光スペクトルを検知し、前記相違が判別可能な前記分光スペクトルに対応した前記基準カラーパッチの画素位置を前記対象物に出力することが好ましい。
本発明では、各カラーパターンに対応する各分光スペクトルの相違が判別不可能である場合、相違が判別可能な分光スペクトルに対応した基準カラーパッチの画素位置を、対象物(例えば画像表示装置)に通知できる。従って、対象物(画像表示装置)は、当該画素位置から対応する基準カラーパッチを検出できる。これにより、対象物(画像表示装置)は、検出結果を利用することで、分光測定装置が判別可能な基準カラーパッチに対応する色を用いてカラーコードを表示できる。
本発明の分光測定装置において、前記分光フィルターは、第一反射膜と、前記第一反射膜に対向して配置された第二反射膜とを備え、前記第一反射膜と前記第二反射膜との間に入射した入射光を干渉させて所定波長の光を選択する波長可変干渉フィルターであることが好ましい。
本発明では、分光フィルターは、第一反射膜及び第二反射膜に入射した入射光を干渉させて、特定の波長の光を透過させる、波長可変エタロン(波長可変型のファブリーペローエタロン)である波長可変干渉フィルターにより構成されている。このような波長可変干渉フィルターは、例えばAOTF(Acousto-Optic Tunable Filter)やLCTF(Liquid Crystal Tunable Filters)等の分光素子と比べ小型化が可能であり、分光測定装置に容易に組み込むことができる。
本発明の分光測定装置において、前記分光フィルターに前記入射光を導くテレセントリック光学系を備えることが好ましい。
本発明では、テレセントリック光学系を備えることにより、入射光を分光フィルターに直交する方向に導光することができ、かつ、装置の小型化を図ることができる。特に、分光フィルターとして波長可変干渉フィルターを用いる場合、各反射膜に対して直交するように入射光を導光する必要がある。従って、テレセントリック光学系を備えることにより、高速かつ高精度の面分光を行うことができ、かつ小型化が可能な分光測定装置を提供できる。
本発明の分光測定装置において、前記撮像部は、前記各コードパターンをそれぞれ複数の画素で撮像することが好ましい。
本発明では、1つのコードパターンを撮像素子の複数画素で受光(撮像)する。これにより、画像表示装置における画素やドット間の色再現性のばらつきや、撮像素子の受光感度のばらつきを平均化することができ、S/N比を向上させることができる。
本発明の通信システムは、複数色のコードパターンが二次元配列されたカラーコードを出力するカラーコード出力部を備えた画像表示装置と、前記画像表示装置に表示された画像からの光を分光して所定波長の光を選択可能で、かつ前記選択する光の波長を変更可能な分光フィルター、前記分光フィルターにより分光された光を撮像し、分光画像を取得する撮像部、前記撮像部により、前記カラーコードに対する複数波長の分光画像が取得された場合に、前記複数波長の分光画像における各画素の分光スペクトルを測定する測色部、及び、前記各画素の分光スペクトルからの情報に基づいて、前記コードパターンの配置を検出し、前記カラーコードをデコードする復号化部を有する分光測定装置と、を備えたことを特徴とする。
本発明では、前記分光測定装置と同様に、各画素の分光スペクトルが測定されることで、カラーコードの各コードパターンの色が判別でき、カラーコードをデコードすることが可能となる。
このようなカラーコードを用いたデータ通信では、同時に多数の色を判別して測定することができ、同時に多数の色を表示させることができるので、通信速度の向上を図ることができる。
また、表示されたカラーコードを撮像しなければ情報を取得することができないため、不特定多数の人に無断で情報が取得されることを防止できる。つまり、情報を取得した人が一目でわかり、情報の機密性を確保できる。
また、例えばRGBの3色のカラーフィルターを用いた従来の構成に比べて、精度よく分光スペクトルを検出することができ、従来のRGBのカラーフィルターのみでは判別できなかった色をも、分光スペクトルに基づいて精度よく判別することが可能となり、カラーコードにより送信するデータのデータ量を飛躍的に増加させることができる。
本発明の通信システムにおいて、前記画像表示装置は、複数色の基準カラーパッチを含む基準カラーパターンを出力する基準パターン出力部を備え、前記分光測定装置は、前記測色部により、前記分光画像の各画素の分光スペクトルが測定された場合に、前記各基準カラーパッチに対応した前記分光スペクトルの相違が判別可能か否かを判定する色相違判定部を備えたことが好ましい。
本発明では、分光測定装置は、画像表示装置により出力された各カラーパターンに対応する分光スペクトルを取得した後に、各分光スペクトルの相違が判別可能かを判定する。これにより、画像表示装置により出力されるカラーパッチやコードパターンの分光スペクトルを判別できない可能性がある場合は、これを予め検知できる。従って、カラーコードのデコード時にエラーが発生する可能性を事前に検知できる。
本発明の通信システムにおいて、前記分光測定装置は、前記色相違判定部により前記各基準カラーパッチに対応した前記分光スペクトルの相違が判別不可能と判定された場合に、表示色を変更させる旨の表示色変更要求を前記画像表示装置に出力し、前記基準パターン出力部は、前記表示色変更要求が入力されると、前記基準カラーパターンにおける前記基準カラーパッチの表示数を減少させることが好ましい。
本発明では、各カラーパターンに対応する各分光スペクトルの相違が判別不可能である場合、分光測定装置は、表示色を変更させる旨の表示色変更要求を画像表示装置に出力し、画像表示装置は、当該表示色変更要求に応じて基準カラーパッチの表示数を減少させる。これにより、分光測定装置によって各分光スペクトルを判別可能なカラーパターンを表示するように画像表示装置の設定を変更できる。
さらに、本発明では、分光測定装置が各分光スペクトルを判別可能な基準カラーパッチを表示できる。
本発明の通信システムにおいて、前記色相違判定部は、相違が判別可能な前記分光スペクトルを検知し、前記相違が判別可能な前記分光スペクトルに対応した前記基準カラーパッチの画素位置を前記画像表示装置に出力し、前記カラーコード出力部は、判別可能な前記分光スペクトルに対応した前記基準カラーパッチと同色で、前記コードパターンを構成した前記カラーコードを出力することが好ましい。
本発明では、各カラーパターンに対応する各分光スペクトルの相違が判別不可能である場合、分光測定装置は、判別可能な分光スペクトルが取得された画素位置、すなわち、判別可能な基準カラーパッチに対応する画素位置を画像表示装置に出力する。画像表示装置は、当該画素位置から、判別可能な基準カラーパッチを検出できる。
そして、検出された判別可能な基準カラーパッチと同色のコードパターンで構成したカラーコードを表示することにより、分光測定装置がデコードできるカラーコードを表示できる。
本発明のカラーマネージメントシステムは、画像表示装置に表示された画像からの光を分光して所定波長の光を選択可能で、かつ前記選択する光の波長を変更可能な分光フィルター、前記分光フィルターにより分光された光を撮像し、分光画像を取得する撮像部、前記撮像部により、前記画像表示装置に表示された複数色のコードパターンが二次元配列されたカラーコード、又は複数色のカラーパッチが二次元配列されたプロファイル作成用のカラーパターンに対する複数波長の分光画像が取得された場合に、前記複数波長の分光画像における各画素の分光スペクトルを測定する測色部、前記カラーコードに対する前記各画素の分光スペクトルからの情報に基づいて前記コードパターンの配置を検出し、前記カラーコードをデコードする復号化部、及び、前記カラーパターンに対する前記分光スペクトルと当該分光スペクトルが測定された画素位置とを対応づけたプロファイル作成用データを出力するデータ出力部、を有する分光測定装置と、前記カラーコード及び前記カラーパターンを前記画像表示装置に表示させるパターン出力部、及び、前記分光測定装置から出力されたプロファイル作成用データを用いて前記画像表示装置のプロファイルを作成するプロファイル作成部、を有するプロファイル作成装置と、を備え、前記カラーコードは、前記プロファイル作成装置のアドレスを含むデータが暗号化されたデータであり、前記データ出力部は、前記復号化部により前記カラーコードをデコードして得られた前記アドレスに前記プロファイル作成用データを出力することを特徴とする。
本発明では、プロファイル作成装置は、当該プロファイル作成装置のアドレスを示すカラーコードを画像表示装置に表示させる。分光測定装置は、このカラーコードを測定して、各画素の分光スペクトルを測定し、デコードすることによりアドレスを取得する。そして、分光測定装置は、別途取得したプロファイル作成用データをプロファイル作成装置に出力する際に、上記アドレスを用いてプロファイル作成装置との接続を確立する。プロファイル作成装置は、プロファイル作成用データを用いて画像表示装置のプロファイルを作成する。
これにより、分光測定装置及びプロファイル作成装置の間で通信の設定をしておいたり、有線で接続したりすることなく、任意の分光測定装置及びプロファイル作成装置間で容易に無線通信を確立させることができる。
また、同時に多数の色を測定することができ、測定及びプロファイル作成に要する時間の短縮を図ることができる。
また、測定データは、画像表示装置に表示された画像の正確な分光スペクトルであるため、プロファイル作成装置は、このような測定データを用いることで、元画像に対して色再現性が高いプロファイルを作成できる。また、上述のように、分光測定装置における測色処理を迅速に実施できるため、プロファイル作成に係る時間も短縮できる。
本発明のカラーマネージメントシステムにおいて、前記分光測定装置は、同時に異なる領域に表示された前記カラーコード及び前記カラーパターンに対する複数の分光画像に基づいて、前記プロファイル作成用データ及び前記アドレスを取得することが好ましい。
また、本発明では、同時に多数の色を測定できるため、カラーコードと、カラーパターンとを同時に表示させ、これらを同時に測定できる。従って、分光測定装置における測色を迅速に実施できるため、プロファイル作成に係る時間も短縮できる。
本発明のカラーマネージメントシステムにおいて、前記パターン出力部は、前記カラーパターン及び前記カラーコードを異なるタイミングで出力し、前記カラーパターン及び前記カラーコードを識別する識別画像を出力し、前記分光測定装置は、前記識別画像を検知する識別画像検知部を備え、検知結果に応じて、前記カラーコード及び前記カラーパターンを識別することが好ましい。
本発明では、カラーパターン及びカラーコードを識別する識別画像を表示することにより、表示されている画像が、プロファイル作成用のカラーパターンか、通信用のカラーコードかを正しく識別することができ、画像の種類に応じた処理を正しく行うことができる。
本発明の第一実施形態に係る通信システムの概略構成を示すブロック図。 波長可変干渉フィルターの概略構成を示す断面図。 前記通信システムの処理を示すフローチャート。 送信端末の表示の一例を説明する正面図。 本発明の第二実施形態に係るカラーマネージメントシステムの概略構成を示すブロック図。 前記実施形態に係る分光測定装置の概略構成を示す断面図。 カラーマネージメントシステムの処理を示すフローチャート。 画像表示装置の表示態様を説明する正面図。 画像表示装置及び分光測定装置の設置方法を説明する正面図。 図7に示す測色処理を示すフローチャート。 測定対象を示す図。 本発明の第三実施形態に係る通信システムの概略構成を示すブロック図。 校正処理を示すフローチャート。 分光スペクトルの判別方法の変形例を説明する図。
[第一実施形態]
以下、本発明に係る第一実施形態について、図面に基づいて説明する。
[通信システムの構成]
図1は、本発明の第一実施形態に係る通信システム1及び分光測定装置2の概略構成を示すブロック図である。
通信システム1は、受信側の端末である分光測定装置2と、送信端末8とを備え、これらの間でカラーコードを用いた情報の伝達を行う。
分光測定装置2は、送信端末8に表示部82に表示されたカラーコードの分光画像を撮像し、これらの分光画像からカラーコードの測色結果を取得し、カラーコードをデコードする。
[送信端末の構成]
送信端末8は、制御部81と、表示部82と、記憶部83とを備え、送信対象のデータ(以下、送信データと称する)を二次元カラーコードとしてエンコードして、表示部82に表示させる。送信端末8は、本発明の画像表示装置及び本発明の対象物)に相当する。
制御部81は、表示制御部811と、カラーコード生成部812とを備える。
表示制御部811は、表示部82の表示内容を制御する。
カラーコード生成部812は、送信データを二次元カラーコードに変換し、すなわちエンコードする。カラーコード生成部812は、本発明のカラーコード出力部に相当する。
表示部82は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等の各種ディスプレイである。
記憶部83は、送信端末8を制御するための各種データ及びプログラムや、上述の送信データを予め記憶している。
[分光測定装置の構成]
分光測定装置2は、図1に示すように、測定対象Xからの測定対象光を撮像する光センサー部3と、分光測定装置2を制御するための制御部6と、記憶部20とを備える。制御部6は、CPUやメモリー等の各種ハードウェア構成によって実現される。この分光測定装置2は、測定対象Xとしてカラーコードを撮像して分光画像を取得し、当該分光画像からカラーコードの各画素の分光スペクトルを測色結果として取得し、当該測色結果をデコードすることにより送信データを取得する。
[光センサー部の構成]
光センサー部3は、波長可変干渉フィルター5が筐体40内部に収納されて構成される光学フィルターデバイス4と、波長可変干渉フィルター5に測定対象光を導くテレセントリック光学系31と、波長可変干渉フィルター5を透過した光を受光する撮像素子32と、波長可変干渉フィルター5で透過させる光の波長を可変する電圧制御部33とを備える。
(波長可変干渉フィルターの構成)
図2は、波長可変干渉フィルター5の概略構成を示す断面図である。
波長可変干渉フィルター5は、筐体40に収容されており、筐体40の内部は密閉空間となり、真空環境(又は大気圧よりも減圧された環境)に維持されている。この波長可変干渉フィルター5は、図2に示すように、本発明の第一基板である固定基板51、及び本発明の第二基板である可動基板52を備えている。これらの固定基板51及び可動基板52は、固定基板51の第一接合部513及び可動基板の第二接合部523が、例えばシロキサンを主成分とするプラズマ重合膜などにより構成された接合膜53(第一接合膜531及び第二接合膜532)により接合されることで、一体的に構成されている。
なお、以降の説明に当たり、固定基板51又は可動基板52の基板厚み方向から見た平面視、つまり、固定基板51、接合膜53、及び可動基板52の積層方向から波長可変干渉フィルター5を見た平面視を、フィルター平面視と称する。
フィルター平面視において、固定基板51の一辺側は、可動基板52よりも外側に突出する。この突出部分のうち、波長可変干渉フィルター5を可動基板52側から見た際に露出する面は、第一電装面514を構成する。
また、フィルター平面視において、可動基板52の辺のうち、第一電装面514に対向する一辺側は、固定基板51よりも外側に突出する。この突出部分のうち、波長可変干渉フィルター5を固定基板51側から見た際に露出する面は、第二電装面524を構成する。
固定基板51には、電極配置溝511及び反射膜設置部512が形成されている。この固定基板51は、可動基板52に対して厚み寸法が大きく形成されており、固定電極561及び可動電極562間に電圧を印加した際の静電引力や、固定電極561の内部応力による固定基板51の撓みはない。
電極配置溝511は、フィルター平面視で、波長可変干渉フィルター5の中心点Oを中心とした環状に形成されている。反射膜設置部512は、前記平面視において、電極配置溝511の中心部から可動基板52側に突出して形成されている。ここで、電極配置溝511の溝底面は、固定電極561が配置される電極設置面511Aとなる。また、反射膜設置部512の突出先端面は、反射膜設置面512Aとなり、固定反射膜54が設置されている。
また、固定基板51には、電極配置溝511から、第一電装面514及び第二電装面524に向かって延出する電極引出溝511Bが設けられている。
電極配置溝511の電極設置面511Aには、固定電極561が設けられている。この固定電極561は、電極設置面511Aのうち、後述する可動部521の可動電極562に対向する領域に設けられている。
そして、固定基板51には、固定電極561の外周縁から、環状の電極引出溝511Bを通り、第一電装面514まで延出する固定引出電極563が設けられている。この固定引出電極563の延出先端部は、第一電装面514において固定電極パッド563Pを構成する。
なお、本実施形態では、電極設置面511Aに1つの固定電極561が設けられる構成を示すが、例えば、平面中心点Oを中心とした同心円となる2つの電極が設けられる構成(二重電極構成)などとしてもよい。
そして、固定基板51の可動基板52に対向する面のうち、電極配置溝511、反射膜設置部512、及び電極引出溝511Bが形成されない面は、第一接合部513を構成する。この第一接合部513には、第一接合膜531が設けられ、この第一接合膜531が、可動基板52に設けられた第二接合膜532に接合されることで、上述したように、固定基板51及び可動基板52が接合される。
可動基板52は、フィルター平面視において、平面中心点Oを中心とした円形状の可動部521と、可動部521の外側に設けられ、可動部521を保持する保持部522と、保持部522の外側に設けられた基板外周部525と、を備えている。
可動部521は、保持部522よりも厚み寸法が大きく形成されている。この可動部521は、フィルター平面視において、少なくとも反射膜設置面512Aの外周縁の径寸法よりも大きい径寸法に形成されている。そして、この可動部521には、可動電極562及び本発明の第二反射膜である可動反射膜55が設けられている。
可動電極562は、電極間ギャップG2を介して固定電極561に対向し、固定電極561と同一形状となる環状に形成されている。また、可動基板52には、可動電極562の外周縁から第二電装面524に向かって延出する可動引出電極564を備えている。この可動引出電極564の延出先端部は、第二電装面524において可動電極パッド564Pを構成する。
可動反射膜55は、可動部521の可動面521Aの中心部に、固定反射膜54と反射膜間ギャップG1を介して対向して設けられる。
保持部522は、可動部521の周囲を囲うダイアフラムであり、可動部521よりも厚み寸法が小さく形成されている。このような保持部522は、可動部521よりも撓みやすく、僅かな静電引力により、可動部521を固定基板51側に変位させることが可能となる。
基板外周部525は、上述したように、フィルター平面視において保持部522の外側に設けられている。この基板外周部525の固定基板51に対向する面は、第一接合部513に対向する第二接合部523を備えている。そして、この第二接合部523には、第二接合膜532が設けられ、上述したように、第二接合膜532が第一接合膜531に接合されることで、固定基板51及び可動基板52が接合されている。
(テレセントリック光学系、撮像素子、電圧制御部の構成)
テレセントリック光学系31は、入射光を波長可変干渉フィルター5に導く光学系であり、複数のレンズ等の光学部品により構成されている。このテレセントリック光学系31は、入射光の主光線が、光軸に平行で、かつ波長可変干渉フィルター5の固定基板51に対して直交するように射出する。
撮像素子32は、テレセントリック光学系31の焦点面に位置するように設けられている。測定対象Xから発せられた測定対象光がテレセントリック光学系31により導光され、撮像素子32において結像される。この撮像素子32は、アレイ状に配列される複数の検出素子(図示略)を備えている。これらの検出素子は、例えばCCD(Charge Coupled Device)素子や、CMOSなどの、光電交換素子により構成されており、受光した光の光量に応じた電気信号を生成して、後述する光量取得部62に出力する。
電圧制御部33は、後述するフィルター制御部61の制御に応じて、波長可変干渉フィルター5で透過させる光の波長(測定波長)に対応する駆動電圧を波長可変干渉フィルター5に印加する。
[記憶部及び制御部の構成]
記憶部20は、分光測定装置2を制御するための各種プログラムや、各種データが記憶されている。当該データは、例えば、静電アクチュエーター56に印加する駆動電圧に対する透過光の波長を示すV−λデータや、測定対象Xを測定する際の測定波長に関する情報(測定開始波長、波長の変更間隔、及び測定終了波長等)である。また、記憶部20は、光量取得部62で取得された受光量が、各検出素子の画素位置(座標値)及び検出時の測定波長と関連付けられた分光画像として記憶される。
制御部6は、フィルター制御部61、光量取得部62、測色部63及び復号化部64が設けられている。この制御部6に設けられた各種制御部は、演算回路や、メモリーや、各種電気回路等を適宜組み合わせることによって構成される。
フィルター制御部61は、記憶部20に記憶されているV−λデータに基づいて、測定波長に対応する駆動電圧の電圧値(入力値)を取得し、取得した電圧値を電圧制御部33に出力して、波長可変干渉フィルター5のギャップの間隔を変動させる。
また、フィルター制御部61は、記憶部20に記憶されている各種データに基づいて、測定波長の変更タイミングの検出、測定波長の変更、測定波長の変更に応じた駆動電圧の変更、及び測定終了の判断等を行い、当該判断に基づいて電圧制御部33を制御する。
光量取得部62は、透過光の受光量を、撮像素子32の検出素子毎に取得することで分光画像を取得する。画素位置と受光量とが対応づけられた分光画像は、検出時の測定波長に関連付けられ、記憶部20に記憶される。なお、撮像素子32及び光量取得部62が、本発明の撮像部に相当する。
測色部63は、分光測定装置2によって取得された分光画像から、各画素の光量値を取得し、画素位置と、光量値と、測定波長とを関連付けて測定結果として記憶部20に記憶する。そして、各測定波長毎の測定結果をまとめて、各画素位置での分光スペクトルとして測色結果を生成し、記憶部20に記憶する。
復号化部64は、カラーコードの分光スペクトルを記憶部20から取得して、取得した分光スペクトルに基づいて、カラーコードをデコードすることで、送信データを取得する。
[通信システムの動作]
図3は、通信システム1の動作を示すフローチャートである。
図3に示すように、送信端末8が、使用者による操作により送信データが選択され、データ送信の指示を受けると、カラーコード生成部812は、送信データをカラーコードに変換する(ステップS1)。
次に、送信端末8は、生成したカラーコードを表示部82に表示する(ステップS2)。
図4は、表示部82にカラーコード10が表示している送信端末8の一例を示す。
カラーコード10は、複数色のコードパターン101がマトリクス状に二次元配列されて構成され、色及びその配置によって情報を表す三次元コードである。図4に示す、カラーコードは、一例として4×6の24個のコードパターンを含む。なお、複数のコードパターン101の間には、基準色である白色が表示されている。
なお、表示部82が、R,G,Bの各色において256階調で表示可能な場合、1つのコードパターン101において16,777,216色、すなわち24bitの情報を表示可能である。
実際には、例えば、数値0〜15を16種類の分光スペクトルに対応させ、16種類のコードパターン101を表示するようにし、かつ1つのカラーコード10にn個のコードパターン101を表示するようにした場合、1つのカラーコード10で16個の情報を区別して表示できる。また、複数のカラーコード10を順次表示することにより、さらに多くの情報を表示できる。
図3に戻り、表示部82にカラーコード10が表示されると、使用者の操作に応じて分光測定装置2がカラーコード10を測定する(ステップS3)。すなわち、分光測定装置2が使用者による測定指示を受けると、フィルター制御部61は、測定波長に対応する駆動電圧を印加するように電圧制御部33を制御する。電圧制御部33によって上記駆動電圧が静電アクチュエーター56に印加されると、反射膜間ギャップG1が当該駆動電圧に応じた寸法に変更される。そして、反射膜間ギャップG1に応じた測定波長の光が波長可変干渉フィルター5を透過し、撮像素子32によって検出され、光量取得部62によって測定波長の分光画像が取得される。取得された分光画像は、測定波長と対応付けられて記憶部20に記憶される。分光測定装置2は、全測定波長での測定、すなわち分光画像を取得するまで測定波長を変更して測定を行う。
なお、分光測定装置2で、表示部82に表示されたカラーコード10を測定する際に、表示部82に分光測定装置2を離間させた状態で測定してもいいし、分光測定装置2を密着させた状態で測定してもよい。
全測定波長で分光画像を取得すると、測色部63は、取得された記憶部20に記憶されている各分光画像から得られた画素位置(座標)と、当該画素位置での光量値と、測定波長(取得した分光画像の測定波長)とを用いて、各画素位置での分光スペクトル(各画素の色情報)を測色結果として取得し記憶部20に記憶する(ステップS4)。
そして、復号化部64は、取得された各画素位置の測色結果を用いて、カラーコード10の各コードパターン101に対応する画素位置の分光スペクトルを参照して、カラーコード10をデコードすることで、送信データを取得する(ステップS5)。分光測定装置2は、取得した送信データを記憶部20に記憶する。
本実施形態では、1つのコードパターンは、撮像素子32の複数画素で検出される。本実施形態における、カラーコード10のデコードは例えば以下のような手順で行う。
すなわち、先ず、各コードパターンの位置(例えば、エッジ)を検出する。そして、撮像素子32の画素(すなわち、検出素子)のうち、その全領域がコードパターンの位置に含まれる画素を検出する。検出された画素における分光スペクトルの平均値をとることで、当該画素を含むコードパターンの分光スペクトル(色情報)を取得する。このようにして取得された各コードパターンの分光スペクトルを用いて、カラーコード10のデコードを行う。
なお、取得したコードパターンの分光スペクトルを用いたカラーコードのデコードは、例えば、特表2008−533552号公報に記載されるような従来の手法を用いることができるため、ここでの説明は省略する。
[第一実施形態の作用効果]
本実施形態の通信システム1及び分光測定装置2では、コードパターン101が二次元的に配列されて形成されたカラーコード10からの光を分光して撮像し、複数の波長のそれぞれで分光画像を取得する。この分光画像に基づいて、カラーコード10の各画素における分光スペクトルを取得し、取得した分光スペクトルに基づいて各コードパターン101の色が判別でき、カラーコード10のデコードが可能となる。
これにより、分光測定装置2は、同時に多数の色を判別して測定することができ、送信端末8に同時に多数の色を表示させることができるので、通信速度の向上を図ることができる。
ここで、表示部82の1画素を1つのコードパターンとしてカラーコード10を表示した場合、通信速度は、(1画素あたりの色数)×(画素数)×(表示速度)として算出できる。以下、通信速度について詳細に説明する。
(1画素あたりの色数)
例えば、一般的な画像表示装置は、R,G,Bの各色のそれぞれを256階調で表現可能である。従って、1画素で表現可能な色数は、最大で16,777,216色であり、1画素で24bitの情報を表現できる。なお、今後、階調数や、色の種類が増加して、例えば、32bitや48bit等より多くの情報を表現できるようになる可能性もある。
(画素数)
一般的な画像表示装置において、画素数は、XGA(786,432画素)やFWXGA(1,024,000画素)が主流である。しかし、画素数は年々増加する傾向にあり、現在ではQXGA(3,145,728画素)の物も存在する。
(表示速度)
表示速度、すなわちモニターの表示速度は遅くても60Hzであり、この場合、1つのカラーコード10の表示時間は16.6msである。この時間内に測色を行うこととする。
上述の値を用いて、通信速度を概算し、赤外線通信の場合と比較した結果を下記表1に示す。表1に示すように、赤外線通信を用いた場合と比較して、通信速度の飛躍的な向上を図ることができる。さらに、将来的にも通信速度の向上が期待できる。
なお、下記表1において、赤外線通信の通信速度は、括弧外の値を現状値、括弧内の値を将来値として表示しており、現状値はIrSimple、将来値はUFIRの理論値を参照している。また、カラーコード10を用いた通信の通信速度の現状値は、画素数がXGAの場合、将来値は、画素数がQXGAの場合である。
また、本実施形態の通信システム1及び分光測定装置2では、表示されたカラーコード10を撮像する必要があるので、情報を取得した人が一目でわかる。従って、不特定多数の人に無断で情報が取得されることを防止でき、情報の機密性を確保できる。
また、一部の無線通信では、人体や機器に影響がある場所では使用することができないが、本実施形態の通信システム1では、可視光領域の電磁波を用いて通信を行うため、上述のような制約がなく、任意の場所で使用可能である。
また、一部の無線通信では、通信周波数帯が他の無線通信手段の周波数帯と共通する場合があり(Bluetooth(登録商標)及び無線LAN等)、この場合、干渉によって通信速度が大きく低下することがある。これに対して、本実施形態のカラーコードを用いた通信では、このような干渉の制約もなく、通信速度の低下を抑制できる。
また、本実施形態の通信システム1では、分光フィルターによりカラーコード10の各波長に対する分光画像を取得し、分光画像の各画素の分光スペクトルから各コードパターン101の色を判別している。このような構成では、例えばRGBの3色のカラーフィルターを用いた従来の構成に比べて、精度よく分光スペクトルを検出できる。従って、カラーコード10の各コードパターン101の表示色として、従来のRGBのカラーフィルターのみでは判別できなかった色をも、分光スペクトルに基づいて精度よく判別することが可能となり、カラーコード10により送信するデータのデータ量を飛躍的に増加させることができる。
本実施形態の通信システム1及び分光測定装置2では、カラーコード10は、複数のコードパターン101がマトリクス状に二次元配列されているため、カラーコード10におけるコードパターン101の位置を容易に特定できる。
また、本実施形態の通信システム1では、1つのコードパターン101を撮像素子の複数画素で受光(撮像)する。これにより、画像表示装置における画素やドット間の色再現性のばらつきや、撮像素子32の受光感度のばらつきを平均化することができ、S/N比を向上させることができる。
さらに、撮像素子32の各画素で、その全領域が1つのコードパターン101の撮像位置に含まれる画素を検出する。そして、検出された全画素で分光スペクトルの平均値をとることにより、当該全画素をその撮像位置に含むコードパターン101の分光スペクトル(色情報)を取得する。これにより、受光強度のばらつきを平均化するとともに、コードパターン101の分光スペクトルをより正確に取得できる。
本実施形態の分光測定装置2では、波長可変エタロン(波長可変型のファブリーペローエタロン)である波長可変干渉フィルター5を備える。波長可変干渉フィルター5は、例えばAOTF(Acousto-Optic Tunable Filter)やLCTF(Liquid Crystal Tunable Filters)等の分光素子と比べ小型化が可能であり、分光測定装置に容易に組み込むことができる。
本実施形態の分光測定装置2では、テレセントリック光学系31を備えることにより、入射光を分光フィルターに直交する方向に導光することができ、かつ、装置の小型化を図ることができる。特に、分光フィルターとして波長可変干渉フィルターを用いる場合、各反射膜に対して直交するように入射光を導光する必要がある。従って、テレセントリック光学系31を備えることにより、高速かつ高精度の面分光を行うことができ、かつ小型化が可能な分光測定装置2を提供できる。
[第二実施形態]
次に、本発明に係る第二実施形態について、図面に基づいて説明する。
図5は、本発明の第二実施形態であるカラーマネージメントシステム1Bの概略構成を示すブロック図である。なお、以降の説明では、第一実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
本実施形態のカラーマネージメントシステム1Bは、第一実施形態で説明した分光測定装置2と同様にカラーコード10のデコードが可能な分光測定装置2Bと、プロファイル生成装置であるPC7とを備える。このカラーマネージメントシステム1Bは、分光測定装置2BをPC7に通信可能に接続するための接続情報(PC7のアドレス)をカラーコード10の元データである送信データとする。そして、分光測定装置2Bは、画像表示装置8Bに表示されたカラーコード10をデコードすることで接続情報を取得し、当該接続情報を用いて、画像表示装置8Bとの接続を確立させる。また、分光測定装置2Bは、画像表示装置8Bのプロファイル作成用データを取得し、これをPC7に送信する。PC7はプロファイル作成用データを用いて画像表示装置8Bのプロファイルを作成する。
(PCの構成)
PC7は、画像データ出力部71と、プロファイル出力部72と、記憶部73とを備え、分光測定装置2B及び画像表示装置8Bと通信可能に構成されている。
画像データ出力部71は、表示部82に測定対象Xを表示させるための画像データを画像表示装置8Bに出力する。
なお、測定対象Xは、画像表示装置8Bのプロファイル作成用のカラーパターンや、分光測定装置2Bを画像表示装置8Bに通信可能に接続させるための接続情報を示すカラーコード10等である。測定対象Xの画像データは、予め記憶部73に記憶しておいてもよいし、記憶部73に記憶されているプログラムや各種データ等を用いて生成してもよい。例えば、画像データ出力部71は、記憶部73に記憶されている接続情報をカラーコード10にエンコードして、出力してもよい。
なお、接続情報をエンコードするカラーコード生成部を設けて、画像データ出力部71は、エンコードされたカラーコード10を出力するようにしてもよい。
プロファイル出力部72は、分光測定装置2Bによって測定された測定対象Xの測定データを用いて画像表示装置8Bのプロファイルを作成する。また、プロファイル出力部72は、作成したプロファイルを画像表示装置8Bに出力する。
これら画像データ出力部71及びプロファイル出力部72は、PC7が備えるCPU、ROM及びRAM等により構成された演算回路により、記憶部73に記憶されたプログラムを読み込んで実施することで実現される。
記憶部73は、画像データ出力部71及びプロファイル出力部72による処理を実行するためのプログラムや各種データを記憶している。
なお、PC7は、キーボードやマウス等の図示しない入力部を備えており、使用者による入力部の操作に応じて動作する。また、PC7は、分光測定装置2Bと無線及び有線通信の各種通信装置で構成された図示しない通信部を備え、分光測定装置2Bと通信可能である。
プロファイル作成対象である画像表示装置8Bは、表示制御部811及び表示部82を備える。本実施形態では、表示制御部811は、カラーマネージメントシステム1Bによって作成されたプロファイルを用いて表示部82の色調整を行う。なお、画像表示装置8Bは、表示制御部811が調整を行う点と、カラーコード生成部を備えない点で相違するが、基本的に第一実施形態の画像表示装置8Bと同様の構成を有する。
[分光測定装置の構成]
図6は、分光測定装置2Bの概略構成を示す断面図である。
分光測定装置2Bは、図5及び図6に示すように、光センサー部3と、分光測定装置2Bを制御するための制御部6Bと、記憶部20と、通信部21と、光源22と、表示部23と、電池24とを備え、光センサー部3と、制御部6Bが設けられた回路基板60と、光源22と、電池24と、が外装ケース25に収容され、表示部23が外装ケース25に設けられた設置部に設置されている。
外装ケース25には、測定対象光を光センサー部3に取り込むための光入射口251が形成されており、光入射口251の周囲に押し当て部26が設けられている。この押し当て部26は、弾性部材で形成され、画像表示装置8Bの表示部82に押し当てられた際に、変形して表示部82に隙間なく密着することで、測定対象光以外の外光が光入射口251に侵入することを抑制する遮光性の部材である。また、押し当て部26は、表面が黒色であり、表面での光の反射を抑制可能に構成されている。
光源22は、LED等の、例えば、白色及び紫の色光を出射する光源であり、外装ケース25の光入射口251の周囲で、かつ、押し当て部26によって囲まれた領域に設けられている。この光源22は、測定対象Xが、例えば、紙等の自ら発光しない媒体に描画されている場合、測定対象Xに向けて光を出射し、分光測定装置2Bは、その反射光を測定する。
表示部23は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の各種表示装置であり、回路基板60を挟み撮像素子32と反対側に外装ケース25に設けられた設置部に設置されている。表示部23は、分光測定装置2Bの動作状況や、測定結果等を使用者に通知するための通知画像等を表示する。
電池24は、分光測定装置2Bに電力を供給する電源であり、図示しない充電回路により充電可能に構成された二次電池である。なお、分光測定装置2Bは、スマートフォンや携帯電話等の携帯端末装置及びPC7等の外部装置に接続可能に構成し、当該外部装置から電力の供給を受けてもよい。
光学部品用筐体34は、光センサー部3を収容する筐体であり、光学フィルターデバイス4と、テレセントリック光学系31と、撮像素子32とが所定の位置に配置されている。光学部品用筐体34の回路基板60側の端部に撮像素子32が配置され、反対側の端部にテレセントリック光学系31を構成する光学部品が配置されており、当該反対側の端部は、外装ケース25に形成された光入射口251に接続している。
通信部21は、分光測定装置2Bによる測定対象Xの測定結果である測定データ及び相対値取得部67により算出された相対値を、プロファイル作成用データとしてPC7に出力する。通信部21は、Wi−Fi(登録商標)やBluetoothや赤外線通信等の各種無線通信により、PC7と通信可能に構成される。なお、記憶部20及び通信部21は、本発明のデータ出力部に相当する。
[制御部の構成]
制御部6Bは、フィルター制御部61、光量取得部62、測色部63、復号化部64、識別画像検知部65、位置特定部66、相対値取得部67、光源制御部68、及び表示制御部69が設けられている。この制御部6Bは、回路基板60に設けられた演算回路や、メモリーや、各種電気回路等を適宜組み合わせることによって構成される。なお、記憶部20も回路基板60に設けられている。
フィルター制御部61、光量取得部62、測色部63、及び復号化部64は、第一実施形態と同様である。
識別画像検知部65は、表示部82にカラーコード10やカラーパターンが表示されることを示す識別画像を検知する。すなわち、識別画像が表示された場合に、撮像素子32によって検出された各画素位置での受光量や、光量取得部62によって取得された分光画像から、表示されている画像が識別画像であることを検知する。これにより、カラーコード10やカラーパターンの表示が開始されることを検知する。
位置特定部66は、光量取得部62によって取得された各測定波長の分光画像からなる測定データから、基準色(例えば、白色)が表示された画素位置や、カラーパッチが表示された画素位置を特定する。画素位置の特定は、画素位置毎の測定データの受光量のパターンから各画素位置の色を特定することで行う。
相対値取得部67は、識別画像を測定することで取得された基準色データ(表示部82に表示された白色の測定データ)をリファレンスとして、各カラーパターンの測定データとの相対値を算出する。
光源制御部68は、使用者の指示に応じて光源22の点灯、消灯を制御する。
表示制御部69は、表示部23の表示内容を制御する。表示内容としては、例えば、分光測定装置2Bの動作状況や、測定結果等を使用者に報知するための通知画像である。
[カラーマネージメントシステムの動作]
図7は、カラーマネージメントシステム1Bの動作を示すフローチャートである。
図7に示すように、PC7が、使用者によるプロファイル作成指示を受けると(ステップS11)、画像データ出力部71は、図8に示すように、分光測定装置2Bの配置位置を指示するための測定位置マーク13を画像表示装置8Bの表示部82に表示させる(ステップS12)。なお、図8では、測定対象Xが表示される表示領域Ardを破線で示している。測定位置マーク13は、測定対象Xの表示領域、すなわち分光測定装置2Bの撮像領域を囲んで配置された三角形状のマークである。
表示部82に測定位置マーク13が表示された後、使用者によって、分光測定装置2Bが画像表示装置8Bの表示部82に配置される。図9に示すように、分光測定装置2Bの表示部23が設けられている側の外装ケース25の表面には、表示領域Ardと分光測定装置2Bの撮像領域とが一致するように分光測定装置2Bを表示部82に配置するための位置合わせ用マーク14が設けられている。使用者は、位置合わせ用マーク14を測定位置マーク13に合わせるように分光測定装置2Bを配置することで、表示領域Ardと撮像領域とを一致させた状態で分光測定装置2Bを配置できる。
分光測定装置2Bを表示部82に配置した使用者は、PC7に測定開始の指示を行う。測定開始の指示を受けたPC7は、画像データ出力部71が、表示部82に表示させるカラーパターンを画像表示装置8Bに出力することによりカラーパターンの表示指示を行う(ステップS13)。
カラーパターンの表示指示を受けた画像表示装置8Bは、表示部82にカラーパターンを表示する。
なお、PC7は、プロファイル作成指示を受けて所定時間経過したら、カラーパターンを表示させて分光測定装置2Bに測定を開始させてもよい。
一方、分光測定装置2Bは、表示部82の表示を検出すると分光測定処理を実施する。
分光測定装置2Bによる分光測定処理では、まず、光源制御部68は、光源22を点灯するか否かを判定する(ステップS14)。このステップS14では、使用者による光源22の点灯指示があるか否を判断する。又は、図示しない照度センサーによる検出結果により光源22を点灯させる必要があるか否かを判断してもよい。
ステップS14において、光源22を点灯させると判断した場合、光源制御部68は、光源22に電力を供給して光源22を点灯させ(ステップS15)、その後、分光測定装置2Bは、測色処理を行う(ステップS16)。一方、光源制御部68は、光源22を点灯させないと判断した場合、光源22を点灯させずに測色処理を行う(ステップS16)。
(測色処理)
図10は、図7に示すステップS16の測色処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップS13において、PC7によって画像表示装置8Bにカラーパターンの表示指示が行われると、画像表示装置8Bの表示部82に、カラーパターン及びカラーコード10が順次表示される。
図11は、表示部82に表示される画像を示す。
なお、カラーパターン及びカラーコード10は、分光測定装置2Bが測定データの取得に要する所定測定時間だけ表示される。
最初に、表示領域Ardには識別画像11Aが表示される(図11(a)参照)。識別画像11Aは、RGB値(R,G,B)=(255,255,255)の基準色である白を表示する画像である。
この識別画像11Aが表示された時点では、分光測定装置2Bは、測定開始前である。従って、波長可変干渉フィルター5は待機状態にあり、反射膜間ギャップG1の寸法は、初期ギャップ寸法となっている。識別画像11Aが表示されると、上記初期ギャップ寸法に対応する波長の光が波長可変干渉フィルター5を透過して、撮像素子32の全面で検出される。
識別画像検知部65は、図10に示すように、撮像素子32の各画素における受光パターンから、表示されている画像が識別画像11Aであることを検知する(ステップS161)。
識別画像検知部65により識別画像11Aが検知されると、それをトリガーとして、分光測定装置2Bは、分光測定を開始し、基準色を測定する(ステップS162)。
すなわち、静電アクチュエーター56に駆動電圧が印加され、反射膜間ギャップG1が駆動電圧に応じた寸法に変更される。そして、測定波長の光が波長可変干渉フィルター5を透過し、撮像素子32によって検出され、フィルター制御部61によって測定波長の分光画像が取得され、受光量と画素位置とが対応付けられて記憶部20に記憶される。同様に、全測定波長について分光画像が取得されることで、識別画像11Aに基づく基準色データが記憶される。
すなわち、本実施形態では、識別画像11Aは、基準色を表示する本発明の基準色画像を兼ねている。なお、基準色の測定結果から基準色データを取得し、これをリファレンスとして測定データを補正する。
識別画像11Aが所定測定時間だけ表示された後、カラーパターン12が表示される(図11(b)参照)。カラーパターン12は、分光測定装置2Bの撮像領域にマトリクス状に配置され表示される複数のカラーパッチ121を有する。
本実施形態のようにプロファイル作成対象が各種ディスプレイである表示部82を備える画像表示装置8Bである場合、複数のカラーパッチ121は、RGB値(R,G,B)=(0,0,0)〜(255,255,255)である画像表示装置8Bの表示特性を把握するのに必要な全ての色、即ち、それぞれ階調が異なる所定色の各色に対応するカラーパッチである。カラーパターン12の一辺の寸法は、例えば、1mm〜10mm程度であり、1つのカラーパッチ121は、表示部82の複数画像によって表示されている。
分光測定装置2Bは、このカラーパターン12についても、識別画像11Aと同様に測定し、全測定波長の分光画像が取得される(ステップS163)。
なお、カラーパターンは、分光測定装置2Bが測定データの取得に要する所定測定時間だけ表示される。
所定測定時間経過すると、次に、カラーコード10Aの表示を報知する識別画像11Bが表示される。識別画像11Bは、例えば、RGB値(R,G,B)=(0,0,0)である黒を表示する画像である(図11(c)参照)。分光測定装置2Bは、識別画像11Bが表示されたことを検知して、カラーコード10Aが表示されることを検知する(ステップS164)。
識別画像11Bが所定時間表示された後、カラーコード10A,10Bが順次表示される(図11(d)及び(e))参照)。カラーコード10A,10Bは、接続情報が二次元カラーコードに変換されたものである。本実施形態では、これら二つのカラーコード10A,10Bで1つの接続情報を示す例を示すが、例えば1つのカラーコードにより接続情報を送信する構成としてもよく、3つ以上のカラーコードにより接続情報を送信する構成としてもよい。
分光測定装置2Bは、カラーコード10Aが表示開始されるタイミングで静電アクチュエーター56に駆動電圧を印加し、カラーコード10Aの測定を行い、全測定波長の分光画像を取得する(ステップS165)。また、次に表示されるカラーコード10Bも同様に測定を行い、全測定波長の分光画像を取得する。なお、カラーコードの測定に関しては、上記第一実施形態と同様の処理であるため、ここでの説明は省略する。
カラーコード10Bが所定測定時間表示された後、カラーコード10A,10Bの表示終了を報知する識別画像11Cが表示される(図11(f)参照)。
分光測定装置2Bは、識別画像11Cが表示されたことを検知して、カラーコード10A,10Bの表示終了を検知する(ステップS166)。なお、カラーコードの表示開始を検知させる識別画像11Bと、終了を検知させる識別画像11Cとは異なる画像であってもよい。
そして、カラーコード10A,10Bの測定結果である全測定波長の分光画像から、カラーコード10A,10Bの各画素の分光スペクトルを算出することで測色結果を取得する(ステップS167)。
次に、復号化部64は、取得されたカラーコード10A,10Bの測色結果を用いて、カラーコード10A,10Bの各カラーパッチに対応する画素位置の分光スペクトルを参照して、カラーコード10A,10Bを復号し、接続情報を取得する(ステップS168)。分光測定装置2Bは、取得した接続情報は記憶部20に記憶する。
次に、相対値取得部67は、取得された基準色データの各画素位置の測定データをリファレンスとして、カラーパターン12の分光画像の各画素位置での測定データとの相対値を算出し(ステップS169)、算出した相対値を各画素の測定データに関連付けて記憶する。
この後、図7に戻り、分光測定装置2Bの通信部21は、取得した接続情報を用いてPC7との接続を確立する(ステップS17)。
そして、分光測定装置2Bは、記憶部20に記憶されている測定データ及び相対値をプロファイル作成用データとして通信部21からPC7に出力する(ステップS18)。
PC7は、分光測定装置2Bからプロファイル作成用データを受信すると(ステップS19)、プロファイル出力部72により、画像表示装置8Bのプロファイルを作成し(ステップS20)、作成したプロファイルを画像表示装置8Bに出力する(ステップS21)。プロファイルは、例えば、カラーパターン12の各測定データの同一のカラーパッチ121を測定している画素位置の受光量の平均値を算出して得られた、平均化された測定データを用いて作成される。
なお、プロファイルを受信した画像表示装置8Bの表示制御部811は、当該プロファイルデータを用いて表示部82の色調整を行う。
[第二実施形態の作用効果]
本実施形態のカラーマネージメントシステム1Bでは、PC7は、接続情報をカラーコード10A,10Bとして画像表示装置8Bに表示させる。分光測定装置2Bは、このカラーコード10A,10Bを分光測定して、複数波長で分光画像を取得する。そして、取得した分光画像から、各画素の分光スペクトルを算出し、分光スペクトルに基づいてカラーコード10A,10Bをデコードすることにより接続情報を取得する。そして、分光測定装置2Bは、別途取得したプロファイル作成用データをPC7に出力する際に、上記接続情報を用いて、PC7との接続を確立する。PC7は、プロファイル作成用データを用いて画像表示装置のプロファイルを作成する。
これにより、分光測定装置2B及びPC7(プロファイル作成装置)の間で通信の設定を行って無線通信を行わせたり、有線で接続したりすることなく、任意の分光測定装置及びプロファイル作成装置間で容易に無線通信を確立させることができる。
また、同時に多数の色を測定することができ、測定及びプロファイル作成に要する時間の短縮を図ることができる。
また、測定データは、表示された測定対象Xの正確な分光スペクトルであるため、このような測定データを用いることで、元画像に対して色再現性が高いプロファイルを作成できる。
また、分光測定装置2Bにおける測色処理を迅速に実施できるため、プロファイル作成に係る時間も短縮できる。
本実施形態のカラーマネージメントシステム1Bでは、カラーコード10A,10Bは1つの送信データを分割してエンコードされたものであり、順次表示される。このように、本実施形態では、カラーコード10A,10Bは、映像として表示されるものであり、所定時間ごとにコードパターン101が変化する。一方で、分光測定装置2Bは、所定時間ごとに変化するこれらのカラーコード10A,10Bのそれぞれを測定し、各カラーコード10A,10Bに対応したデータをデコードする。これにより、データサイズの大きいデータの送信や、複数のデータの連続送信等が可能となる。
本実施形態のカラーマネージメントシステム1Bでは、識別画像11A,11Bを表示することにより、表示されている画像が、プロファイル作成用のカラーパターン12か、通信用のカラーコード10かを正しく識別することができ、画像の種類に応じた処理を正しく行うことができる。
本実施形態のカラーマネージメントシステム1Bでは、カラーパターン12の表示の前に、当該カラーパターン12の表示開始を示す識別画像11Aを表示する。また、カラーコード10Aの表示の前に、当該カラーコード10Aの表示開始を示す識別画像11Bを表示する。
これにより、画像表示装置8Bのカラーパターン12の表示タイミングに合わせて、分光測定装置2Bに測定開始の指示を行う必要がない。すなわち、分光測定装置2Bと画像表示装置8Bとが同期していなくても測定を行うことができる。
さらに、本実施形態のカラーマネージメントシステム1Bでは、カラーコード10Bの表示を終了した後、当該カラーコード10Bの表示終了を示す識別画像11Cを表示するとともに、分光測定装置2Bに測定終了を検知させている。
これにより、分光測定装置2Bと画像表示装置8Bとで測定終了のタイミングを同期させる必要がないので、使用者は、分光測定装置2Bをカラーパターン12の表示位置に配置して、画像表示装置8Bにカラーパターン12を表示させる指示を行うという簡単な操作でプロファイルを作成できる。また、分光測定装置2Bに、予め、測定対象のカラーパターン12の数を設定しておかなくとも、分光測定装置2Bに測定を終了させることができ、必要に応じて任意の数のカラーパターン12を測定させることができ、汎用性を向上させることができる。
本実施形態のカラーマネージメントシステム1Bでは、カラーパターン12は、所定サイズのカラーパッチ121がマトリクス状に配置されたカラーパターン12であるため、カラーパターン12におけるカラーパッチ121の位置を容易に特定できる。
本実施形態のカラーマネージメントシステム1Bでは、カラーパッチ121間に基準色、(例えば、白色)が表示されたカラーパターン12を撮像して、基準色に基づく測定データと、カラーパッチ121に基づく測定データを取得して、基準色に基づく測定データをリファレンスとしたプロファイル作成データを出力する。例えば、基準色の測定値を基準に、その相対値としてカラーパッチ121の測色結果を出すことができ、このような相対値を出力することで、画像表示装置に対する最適なプロファイルを精度よく生成できる。
また、本実施形態のカラーマネージメントシステム1Bでは、カラーパターン12の分光画像を取得するため、カラーパッチ121と隣り合う基準色を用いることで、面内特性(例えば、撮像素子の画素間特性差や、ファブリーペローエタロンにおける反射膜間のギャップ寸法の差、反射膜の膜厚差等)の影響を受けにくい。従って、面分光により得られた分光画像を撮像するような本実施形態の分光測定装置2Bにおいて測定精度の向上を図ることができる。
本実施形態のカラーマネージメントシステム1Bでは、相対値取得部67により、特定した基準色の画素位置の測定データをリファレンスとして、当該画素位置のカラーパッチ121の測定データとの相対値を算出する。これにより、プロファイル出力部72は、各カラーパッチ121に対する測定データと、相対値とに基づいて、元画像の色を再現性良く表示部82に表示させるための最適なプロファイルを生成できる。
また、本実施形態では、基準色で表示される識別画像11Aの各画素における測定データと、カラーパターン12の各画素における測定データとの相対値を算出する。従って、波長可変干渉フィルター5や撮像素子32の面内特性(反射膜間ギャップG1や反射膜54,55の膜厚、膜質、撮像素子32の画素間の特性差等)による影響を受けにくく、画素による特性差を除外した最適なプロファイルを作成できる。
本実施形態のカラーマネージメントシステム1Bでは、画像データ出力部71は、分光測定装置2Bの配置位置を指示する測定位置マーク13を表示させる。これにより、分光測定装置2Bの撮像領域と、測定対象Xの表示領域Ardとが重なる位置に、分光測定装置2Bを配置させることが容易となり、高精度の測色を容易に行うことができる。
なお、本実施形態では、カラーコード及びカラーパターンを順次表示させていたが、これに限定されず、カラーコード及びカラーパターンを同時に異なる領域に表示させてもよい。
これにより、カラーコード及びカラーパターンを同時に測定できるので、測色を迅速に実施できるため、プロファイル作成に係る時間も短縮できる。
本実施形態では、1つの画像表示装置8Bのプロファイルを出力して、当該画像表示装置8Bの色調整を行なわせるカラーマネージメントシステム1Bについて説明したが、本発明はこれに限定されず、複数の画像表示装置間での色合わせを行ってもよい。
本実施形態では、プロファイル測定用のカラーパターン12を一種類のみ表示するようにしたが、複数のカラーパターン12を順次表示するようにしてもよい。
その場合、カラーパッチ121の配置位置が異なる複数のカラーパターン12を順次表示させることにより、分光測定装置の画素毎の受光感度や、画像表示装置の画素毎の色再現性のばらつきを平均化できる。
すなわち、画像表示装置は、表示位置毎に色再現性のばらつきがある場合がある。また、受光部は、受光位置毎に受光感度のばらつきがある場合がある。従って、同一の色を異なる表示位置に表示させ、異なる画素位置の受光素子で受光することにより、画像表示装置の表示位置毎の色再現性のばらつきや、受光部の受光位置毎の受光感度のばらつきを平均化したプロファイル作成用データを取得することができ、S/N比を向上させることができる。
本実施形態では、通信部21は、無線通信による通信を行うとしたが、LAN等を介した有線通信で通信を行ってもよい。
また、本実施形態では、カラーパッチ121間に白色のラインを配置したが、カラーパッチ121間に黒色のラインを配置してもよい。カラーパッチ121間に黒ラインを配置することにより、隣接するカラーパッチ121からの光を分離することができ、測色精度を向上させることができる。
本実施形態では、カラーパターン12及びカラーコード10の表示開始を示す識別画像を表示させて、表示されている画像の種類を識別していたが、これに限定されず、識別画像をカラーパターンの周囲や一部等の所定の領域に表示するようにして、カラーパターンの種類を識別するようにしてもよい。
本実施形態では、識別画像として、基準色の基準色画像を表示させていたが、本発明はこれに限定されない。すなわち、識別画像は、分光測定装置が識別可能な画像であればよく、具体的には、分光測定装置2Bの待機時における波長可変干渉フィルター5を透過可能な波長(設定波長)を含む光を発する画像であればよい。また、識別画像として、表示領域Ardの全面に基準色を表示させる画像を所定時間だけ表示させるとしたが、設定波長を含む光を発する画像を断続的に表示(点滅)させたり、ストライプ等の所定のパターンを表示させるようにしてもよい。
本実施形態では、測定データに相対値を関連付けたプロファイル作成用データを出力したが、本発明はこれに限定されず、カラーパッチに基づく測定データのみをプロファイル作成用データとして出力してもよい。この場合、基準色の基準色データを取得するための位置特定部66、及び基準色データに対する測定データの相対値を取得するための相対値取得部67を設けなくてもよい。
本実施形態では、表示部82に分光測定装置2Bの配置位置を示すための測定位置マーク13として、三角形状のマークを複数表示させるとしたが、本発明はこれに限定されない。測定位置マーク13の数や形状は特に制限されず、分光測定装置2Bの配置位置を示すことができれば任意の数、形状でもよい。また、分光測定装置2Bの配置位置が特定可能であれば、必ずしも測定位置マーク13を表示させなくてもよい。
また、測定位置マーク13に対して分光測定装置2Bの位置を調整するための位置合わせ用マーク14を分光測定装置2Bの外装ケース25の表面に設けるとしたが、必ずしも位置合わせ用マーク14を設けなくてもよい。
[第三実施形態]
次に、本発明に係る第三実施形態について、図面に基づいて説明する。
[通信システムの構成]
図12は、本発明の一実施形態である通信システム1Cの概略構成を示すブロック図である。
本実施形態の通信システム1Cは、分光測定装置2Cと、送信端末8Cとを備える。分光測定装置2C及び送信端末8Cは、第一実施形態の分光測定装置2及び送信端末8と同様に、それぞれ送信データのエンコード及びカラーコード10のデコードが可能に構成される。
上述した第一実施形態では、送信端末8にカラーコード10を表示させ、分光測定装置2により当該カラーコード10をエンコードする例を示したが、これは、送信端末8に表示される色が、分光測定装置2により判別可能である場合に有効となる。これに対して、送信端末8Cに表示される色が判別できない、すなわち、送信端末8が有する色情報と分光測定装置2が有する色情報とが相違する場合、送信端末8で表示した色と、分光測定装置2で判定された色とが異なる場合があり、この場合、適切にカラーコードをデコードできないおそれがある。従って、このような場合、送信端末8及び分光測定装置2において判別可能な色を統一させるキャリブレーションを行う必要がある。本実施形態では、このようなキャリブレーションを行った上で、その後、一例としてカラーコードを用いた通信を行う構成及び処理について説明する。
なお、本実施形態では、第一実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
[送信端末の構成]
送信端末8Cは、制御部81Cと、表示部82と、記憶部83と、通信部84とを備え、送信データをエンコードしたカラーコード10を表示部82に表示させる。また、分光測定装置2C及び送信端末8Cの間で色校正を行うための基準カラーパターンを表示させる。この送信端末8Cは、本発明の画像表示装置に相当する。
また、制御部81Cは、表示制御部811と、カラーコード生成部812と、基準パターン生成部813と、色設定部814とを備える。
基準パターン生成部813は、分光測定装置2C及び送信端末8Cの間で色校正を行うための基準カラーパターンを生成する。
基準カラーパターンは、基本的に、上記実施形態で説明したプロファイル作成用のカラーパターン12と同様であり、予め設定された複数の色(分光スペクトル)の各色に対応するカラーパッチ(基準カラーパッチ)が所定の順番で配置されている。例えば、256階調の色を順に表示させたカラーパターン等が用いられる。
なお、予め設定された複数の色は、カラーパターン及びカラーコード10を生成する際に使用可能な基準カラーパッチの色の初期設定である。
色設定部814は、カラーコード生成部812によってカラーコード10を生成する際の色を設定する。本実施形態では分光測定装置2Cが、基準カラーパターンを測定した結果、判別できない色がある場合、分光測定装置2Cからの通知に応じて、カラーコード生成部812及び基準パターン生成部813がカラーパターンを生成する際の色数、色種を設定する。
[分光測定装置の構成]
分光測定装置2Cは、光センサー部3と、制御部6Cと、記憶部20と、通信部21とを備える。
通信部21は、第二実施形態で説明したように、外部装置との通信を行う。本実施形態では、特に、送信端末8Cとの間で通信可能な場合、判別不可能な色に関する情報を送信する。
制御部6Cは、フィルター制御部61、光量取得部62、測色部63、復号化部64、色相違判定部601、校正部602が設けられている。
色相違判定部601は、基準カラーパターンを分光測定することにより取得された各基準カラーパッチの分光スペクトルを比較して、各基準カラーパッチに対応する分光スペクトルが異なる色と判別可能か否かを判定する。
また、色相違判定部601は、各分光スペクトルを異なる色と判別できない場合は、フィルター制御部61に測定波長間隔を小さくするように指示する。フィルター制御部61は、指示に応じて測定波長間隔を小さくするように、測定波長を新たに設定する。
また、色相違判定部601は、基準カラーパターンを構成する基準カラーパッチの色の変更を要求する色変更要求を送信端末8Cに送信する。
校正部602は、送信端末8Cの色情報と分光測定装置2Cとの色情報とのキャリブレーションを行う。すなわち、基準カラーパターンの各基準パッチの分光スペクトルと、色情報とを対応づけて、校正情報として記憶部20に記憶する。基準パターンでは、どの色の基準カラーパッチが、どの位置に表示されているかは既知の情報なので、分光スペクトルが検出された画素位置から色情報を特定できる。記憶された校正情報は、デコードを行う際に用いられる。
[通信システムの動作]
図13は、通信システム1Cの動作を示すフローチャートである。なお、図13には、カラーコード10を介した通信の前に行われる、校正処理について示す。
図13に示すように、送信端末8Cが、使用者による操作により送信データが選択され、データ送信の指示を受けると、基準カラーパターンを表示部82に表示する(ステップS31)。
表示部82に基準カラーパターンが表示されると、使用者の操作に応じて分光測定装置2Cが基準カラーパターンを測定し(ステップS32)、予め設定されている測定波長(波長間隔)で分光画像を取得する。取得された分光画像は、測定波長と対応付けられて記憶部20に記憶される。
全測定波長で分光画像を取得すると、測色部63は、取得された記憶部20に記憶されている各分光画像から得られた画素位置と、光量値と、測定波長とを用いて、各基準カラーパッチの分光スペクトル(各基準カラーパッチの色情報)を算出する(ステップS33)。
次に、色相違判定部601が、各基準カラーパッチの分光スペクトルを用いて、各カラーパッチの分光スペクトルを判別可能か否か、つまり、各基準カラーパッチの色が他のカラーパッチとは異なる色として判別可能か否かを判定する(ステップS34)。
すなわち、各基準カラーパッチに対して測色された分光スペクトルを比較し、各分光スペクトルの各波長に対する光量差が判別用閾値以下であるか否かを判定する。例えば、第一カラーパッチに対応した第一分光スペクトルと、第二カラーパッチに対応した第二分光スペクトルとの各波長に対する光量差を算出する。そしてこれらの各波長に対する光量差が、全て判別用閾値以下である場合、第一分光スペクトル及び第二分光スペクトルを判別不可能と判定する。一方、いずれかの波長において光量差が判別用閾値より大きい場合、判別可能と判定する。
なお、この判別用閾値が大き過ぎると、異なる色で表示されている基準カラーパッチが同一色と判定されてしまう可能性がある。その一方で、小さ過ぎると、同一の色として表示されているにも関わらず、送信端末8Cの色再現性や、分光測定装置2Cの測定誤差等により、別の色と判定されてしまう可能性がある。
以上の点を考慮し、判別用閾値の初期値は、基準カラーパターンが生成される際の色種(色数)の初期設定と、送信端末8Cの色再現性のばらつき等を考慮して、少なくとも、全色種を判別するのに必要な幅以上に予め設定されている。
なお、上記の判別方法では、各分光スペクトルの各波長における光量差を算出し、判別用閾値と比較しているが、これに限らず、例えば、各基準カラーパッチとして表示される色に対応した分光スペクトルが既知である場合、以下のようにして、各基準カラーパッチの色が判別可能か否かを判定してもよい。
図14は、分光スペクトルの判別方法の他の例を説明する図である。図14に示すように、ある色Coが示す理想的な分光スペクトルSCo(以下、理想スペクトルSCoとも称する)を中心とし、色Coと同一色であると判断するための各波長における光量値の上限値Lmaxと下限値Lminとを設定する。色相違判定部601は、上限値Lmaxと下限値Lminとのの間に含まれる分光スペクトルは、理想スペクトルSCoと同一の分光スペクトル、すなわち同一色と判定する。
また、色相違判定部601は、異なる色と判別不可能であると判定した場合、必要に応じて、上限値Lmaxと下限値Lminとの幅ΔL(すなわち、判別用閾値)を変更する。
図13に戻り、色相違判定部601が、各カラーパッチの分光スペクトルが判別可能ではないものがあると判定した場合(ステップS34でNo)、判別用閾値が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS35)。すなわち、現在の判別用閾値が大きいため、各基準カラーパッチの分光スペクトルを判別できない可能性がある。この場合、判別用閾値を小さくすることにより、判別可能となる場合がある。しかしながら、上述のように、判別用閾値を小さくし過ぎると、同一の色として表示されているにも関わらず、別の色と判定されてしまう可能性がある。従って、判別用閾値が所定値以上の場合は、判別用閾値を小さくして、再度、各分光スペクトルが相違しているかを判別できる。
なお、上記所定値、すなわち判別用閾値の最小値は、例えば、送信端末8Cの色再現性や、分光測定装置2Cの測色精度等に応じて予め実験等で求めておけばよい。
判別用閾値が所定値以上である場合(ステップS35でYes)、色相違判定部601は、判別用閾値を小さくして(ステップS36)、各カラーパッチの分光スペクトルを判別可能か再度判定する(ステップS34)。なお、判別用閾値を小さくする際の減少幅は、基準カラーパッチの色種等に応じて予め設定されている。
一方、判別用閾値が所定値未満である場合、すなわち、判別用閾値を小さくできない場合(ステップS35でNo)、色相違判定部601は、判別用閾値を初期化して(ステップS37)、測定波長間隔が所定長(例えば、1nm)以上であるか否かを判定する(ステップS38)。この所定長は、例えば、波長可変干渉フィルター5を良好に制御可能な測定波長間隔の最小値である。
測定波長間隔が所定長以上である場合(ステップS38でYes)、測定波長間隔を小さくできるので、色相違判定部601は、測定波長間隔を小さくする(ステップS39)。すなわち、色相違判定部601は、例えば20nmから10nmと小さくするように測定対象波長を決定し、フィルター制御部61に測定対象波長を設定する。
そして、ステップS32に戻り、再度、基準カラーパターンを測定し、ステップS33〜S37の処理を行う。
一方、測定波長間隔が所定長未満である場合(ステップS38でNo)、測定波長間隔を小さくすることができないので、測定波長間隔をこれ以上小さくすることは好ましくないため、基準カラーパッチの色を新たに設定する(ステップS40)。
すなわち、色相違判定部601は、各分光スペクトルから判別可能な画素の分光スペクトル及び画素位置を検出し、当該分光スペクトルが測定された画素位置(判別可能な色)を通知するための情報と、色変更の指示とを表示色変更要求として送信端末8Cに送信する。なお、色特定情報は、判別不可能な色に関するものでもよい。
送信端末8Cの色設定部814は、色特定情報を用いて、判別不可能な色がなくなるように、カラーパッチの色を設定する。例えば、当該色を除く範囲で、カラーパッチの色を設定する。また、例えば、256階調から128階調に変更する等、色数を減少させるように色を設定してもよい。なお、この場合、単に、色変更の指示のみを表示色変更要求として送信端末8Cに送信してもよい。
そして、送信端末8Cは、新たに設定された色で構成された基準カラーパターンを生成し、表示する(ステップS31)。通信システム1Cは、各分光スペクトルを判別可能(ステップS34でYes)となるまでステップS31〜S40を繰り返し行う。
各分光スペクトルを判別可能の場合(ステップS34でYes)、校正部602は、基準カラーパターンの各基準パッチの分光スペクトルと、色情報とを対応づけて記憶部20に記憶する。基準パターンでは、どの色の基準カラーパッチが、どの位置に表示されているかは既知の情報なので、分光スペクトルが検出された画素位置から色情報を特定できる。このようにして、送信端末8Cの色情報と分光測定装置2Cとの色情報とのキャリブレーションが行われる。
[第三実施形態の作用効果]
本実施形態の通信システム1Cでは、校正用カラーパターンを用いて、色校正を行うことにより、分光測定装置2Cの測色特性を送信端末8Cに合わせることができ、表示されたカラーコード10を正確にデコードでき、通信を行うことができる。
すなわち、分光測定装置2Cの測色特性と、送信端末8Cの出力特性とが一致していない場合、カラーコード10を正確にデコードすることができない可能性がある。
これに対して、校正用カラーパターンを用いて校正を行うことにより、より確実に通信を行うことができる。
本実施形態の通信システム1Cでは、色相違判定部601は、判別用閾値の間に含まれる全ての分光スペクトルは、同一の分光スペクトルであると判断する。そして、判別不可能な分光スペクトルが存在する場合、判別用閾値間の幅ΔLを小さくする。
これにより、判別用閾値間の幅ΔLを小さくする前には、判別できなかった分光スペクトルを判別可能とすることができ、初期設定でカラーコード10のデコードができない場合でも、デコードを行えるように設定を変更できる。
本実施形態の通信システム1Cでは、分光スペクトルを判別不可能と判断した場合に、測定波長間隔が小さくなるように新たに測定波長を設定する。
これにより、判別可能か否かを判断した際に用いた分光スペクトルよりもさらに小さい波長間隔で分光スペクトルを取得できるので、初期設定でカラーコード10のデコードができない場合でも、デコードを行えるように設定を変更できる。
本実施形態の通信システム1Cでは、分光スペクトルを判別不可能と判断した場合に、分光測定装置2Cは、判別可能な分光スペクトル(又は判別不可能な分光スペクトル)を検出する。そして、送信端末8Cは、検出結果に基づいてカラーコード10及びカラーパターンの色を設定する。これにより、判別可能な色のみを用いてカラーコード10及びカラーパターンを表示するように、画像表示装置の設定を変更でき、デコードを行うことができる。
なお、本実施形態では、分光測定装置2Cと送信端末8Cとが通信可能に構成され、送信端末8Cが、分光測定装置2Cからの色変更要求を受けて、基準カラーパターンの色を変更するように構成されていたが、これに限定されない。送信端末8Cは、分光測定装置2Cによって色変更が必要と判断された場合に、使用者の操作に基づいて色を変更するように構成されてもよい。なお、この場合、必ずしも分光測定装置2Cと送信端末8Cとが通信可能に構成されていなくてもよい。
本実施形態では、上述のキャリブレーション処理を行う通信システム1Cを一例として説明したが、これに限定されず、上述のキャリブレーション処理を、第二実施形態で説明したカラーマネージメントシステム1Bに適用してもよい。
[その他の変形例]
なお、本発明は前述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上記第一実施形態において、送信端末8の一例として、図4に示すように、タブレット型の端末を例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、送信端末としては、各種ディスプレイ、プロジェクター、及びプリンター等のカラーコードを出力できる各種画像表示装置を使用できる。また、第二及び第三実施形態における画像表示装置についても同様である。
上記各実施形態及び変形例では、分光フィルターとして波長可変干渉フィルター5を用いたが、本発明はこれに限定されない。例えば、液晶チューナブルフィルターや、AOTF(Acousto-Optic Tunable Filter)等の面分光可能な分光フィルターを用いてもよい。
上記各実施形態では、波長可変干渉フィルター5として、第一基板である固定基板51上に第一反射膜である固定反射膜54が設けられ、第二基板である可動基板52上に第二反射膜である可動反射膜55が設けられる構成を例示したが、これに限定されない。例えば、第一基板や第二基板が設けられない構成としてもよい。この場合、例えば、平行ガラス基板の一面に第一反射膜を設け、前記一面と平行となる他面に第二反射膜を設けた後、エッチング等により平行ガラス基板をエッチングする。当該構成では、第一基板や第二基板が設けられない構成となり、分光素子をより薄型化できる。この場合、第一反射膜及び第二反射膜の間に例えばスペーサ等を介在させることで、反射膜間のギャップ寸法を維持できる。また、第一反射膜上に第一電極を設け、第二反射膜上に第二電極を設け、これらの第一電極及び第二電極の間に駆動電圧を印加することで、反射膜間のギャップ寸法を変更できる。
上記第二実施形態では、光源22を備えるとしたが、測定対象Xとして、自ら光を発する各種ディスプレイに表示されるものに限定される場合は、必ずしも光源22を備えていなくてもよい。
上記各実施形態では、テレセントリック光学系31を備えるとしたが、本発明はこれに限定されず。分光フィルターに測定対象からの光を導くことができる導光光学系を設ける構成であればよく、例えば、LCF等を設ける構成としてもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造は、本発明の目的を達成できる範囲で上記各実施形態及び変形例を適宜組み合わせることで構成してもよく、また他の構造などに適宜変更してもよい。
1,1C…通信システム、1B…カラーマネージメントシステム、2,2B,2C…分光測定装置、5…波長可変干渉フィルター、8,8C…送信端末、8B…画像表示装置、10,10A,10B…カラーコード、11A,11B,11C…識別画像、12…カラーパターン、21…通信部、31…テレセントリック光学系、32…撮像素子、54…固定反射膜、55…可動反射膜、61…フィルター制御部、62…光量取得部、63…測色部、64…復号化部、65…識別画像検知部、66…位置特定部、67…相対値取得部、71…画像データ出力部、72…プロファイル出力部、101…コードパターン、121…カラーパッチ、601…色相違判定部、602…校正部、812…カラーコード生成部、813…基準パターン生成部、814…色設定部、G1…反射膜間ギャップ、X…測定対象。

Claims (19)

  1. 分光素子と、
    前記分光素子により分光された光を撮像し、複数波長の各々の分光画像を取得する撮像部と、
    前記複数波長の各々の分光画像の複数の位置の分光データを取得する測色部と、
    前記複数の位置の各々の分光データに基づいて、前記複数の位置の各々の色の情報をデコードする復号化部と、
    複数の基準カラーパッチのうちの1つの前記分光データと、前記複数の基準カラーパッチのうちの他の1つの前記分光データと、の相違が判別可能か否かを判定する色相違判定部と、
    を含むことを特徴とする分光測定装置。
  2. 請求項1に記載の分光測定装置において、
    前記分光データは、分光スペクトルであることを特徴とする分光測定装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の分光測定装置において、
    前記撮像部は、複数色のコードパターンが二次元配列されたカラーコードの前記分光画像を取得し、
    前記分光データは、前記撮像部が含む検出素子の複数の画素の各々の分光スペクトルであり、
    前記復号化部は、前記複数の画素の各々の分光スペクトルの情報に基づいて前記複数色のコードパターンの配置を検出し、前記カラーコードをデコードすることを特徴とする分光測定装置。
  4. 対象物から発する光を分光して所定波長の光を選択可能で、かつ前記選択する光の波長を変更可能な分光フィルターと、
    前記分光フィルターにより分光された光を撮像し、分光画像を取得する撮像部と、
    前記撮像部により、前記対象物から発せられた複数色のコードパターンが二次元配列されたカラーコードに対する複数波長の分光画像が取得された場合に、前記複数波長の分光画像における各画素の分光スペクトルを測定する測色部と、
    前記各画素の前記分光スペクトルからの情報に基づいて、前記コードパターンの配置を検出し、前記カラーコードをデコードする復号化部と、
    を備え、さらに、
    前記撮像部により、前記対象物から発せられた複数色の基準カラーパッチを含む基準カラーパターンに対する複数波長の分光画像が取得され、前記測色部により、前記分光画像の各画素の分光スペクトルが測定された場合に、前記各基準カラーパッチに対応した前記分光スペクトルの相違が判別可能か否かを判定する色相違判定部を備えたことを特徴とする分光測定装置。
  5. 請求項4に記載の分光測定装置において、
    前記対象物から発せられる前記カラーコードは、所定時間ごとに前記コードパターンの色が変化し、
    前記測色部は、前記所定時間ごとに変化する各カラーコードに対して、各画素の分光スペクトルを測定し、
    前記復号化部は、前記各カラーコードに対する各画素の分光スペクトルからの情報に基づいて、前記各カラーコードに対応したデータをデコードすることを特徴とする分光測定装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載の分光測定装置において、
    前記色相違判定部は、第一の基準カラーパッチに対して測定された第一の分光スペクトルの各波長における光量と、第二の基準カラーパッチに対して測定された第二の分光スペクトルの各波長に対する光量との差が、判別用閾値以下である場合に、前記第一の分光スペクトル及び前記第二の分光スペクトルが判別不可能であると判定し、
    前記各基準カラーパッチに対応した前記分光スペクトルの相違が判別不可能であると判定した場合に、前記判別用閾値を所定値小さくすることを特徴とする分光測定装置。
  7. 請求項4から請求項6のいずれかに記載の分光測定装置において、
    前記分光フィルターを制御して、当該分光フィルターが前記選択する光の波長を所定の変更間隔で切り替えるフィルター制御部をさらに備え、
    前記フィルター制御部は、前記色相違判定部により前記各基準カラーパッチに対応した前記分光スペクトルの相違が判別不可能と判定された場合に、前記変更間隔を所定長小さくすることを特徴とする分光測定装置。
  8. 請求項から請求項7のいずれかに記載の分光測定装置において、
    前記色相違判定部は、相違が判別可能な前記分光スペクトルを検知し、前記相違が判別可能な前記分光スペクトルに対応した前記基準カラーパッチの画素位置を前記対象物に出力することを特徴とする分光測定装置。
  9. 請求項から請求項8のいずれかに記載の分光測定装置において、
    前記分光フィルターは、第一反射膜と、前記第一反射膜に対向して配置された第二反射膜とを備え、前記第一反射膜と前記第二反射膜との間に入射した入射光を干渉させて所定波長の光を選択する波長可変干渉フィルターであることを特徴とする分光測定装置。
  10. 請求項9に記載の分光測定装置において、
    前記分光フィルターに前記入射光を導くテレセントリック光学系を備えた
    ことを特徴とする分光測定装置。
  11. 請求項から請求項10のいずれかに記載の分光測定装置において、
    前記撮像部は、前記各コードパターンをそれぞれ複数の画素で撮像することを特徴とする分光測定装置。
  12. 複数色のコードパターンが二次元配列されたカラーコードを出力するカラーコード出力部を備えた画像表示装置と、
    前記画像表示装置に表示された画像からの光を分光して所定波長の光を選択可能で、かつ前記選択する光の波長を変更可能な分光フィルター、前記分光フィルターにより分光された光を撮像し、分光画像を取得する撮像部、前記撮像部により、前記カラーコードに対する複数波長の分光画像が取得された場合に、前記複数波長の分光画像における各画素の分光スペクトルを測定する測色部、及び、前記各画素の分光スペクトルからの情報に基づいて、前記コードパターンの配置を検出し、前記カラーコードをデコードする復号化部を有する分光測定装置と、
    を備え、
    前記画像表示装置は、複数色の基準カラーパッチを含む基準カラーパターンを出力する基準パターン出力部を備え、
    前記分光測定装置は、前記測色部により、前記分光画像の各画素の分光スペクトルが測定された場合に、前記各基準カラーパッチに対応した前記分光スペクトルの相違が判別可能か否かを判定する色相違判定部を備えたことを特徴とする通信システム。
  13. 請求項12に記載の通信システムにおいて、
    前記分光測定装置は、前記色相違判定部により前記各基準カラーパッチに対応した前記分光スペクトルの相違が判別不可能と判定された場合に、表示色を変更させる旨の表示色変更要求を前記画像表示装置に出力し、
    前記基準パターン出力部は、前記表示色変更要求が入力されると、前記基準カラーパターンにおける前記基準カラーパッチの表示数を減少させることを特徴とする通信システム。
  14. 請求項12又は請求項13に記載の通信システムにおいて、
    前記色相違判定部は、相違が判別可能な前記分光スペクトルを検知し、前記相違が判別可能な前記分光スペクトルに対応した前記基準カラーパッチの画素位置を前記画像表示装置に出力し、
    前記カラーコード出力部は、判別可能な前記分光スペクトルに対応した前記基準カラーパッチと同色で、前記コードパターンを構成した前記カラーコードを出力することを特徴とする通信システム。
  15. 画像表示装置に表示された画像からの光を分光して所定波長の光を選択可能で、かつ前記選択する光の波長を変更可能な分光フィルター、前記分光フィルターにより分光された光を撮像し、分光画像を取得する撮像部、前記撮像部により、前記画像表示装置に表示された複数色のコードパターンが二次元配列されたカラーコード、又は複数色のカラーパッチが二次元配列されたプロファイル作成用のカラーパターンに対する複数波長の分光画像が取得された場合に、前記複数波長の分光画像における各画素の分光スペクトルを測定する測色部、前記カラーコードに対する前記各画素の分光スペクトルからの情報に基づいて前記コードパターンの配置を検出し、前記カラーコードをデコードする復号化部、及び、前記カラーパターンに対する前記分光スペクトルと当該分光スペクトルが測定された画素位置とを対応づけたプロファイル作成用データを出力するデータ出力部、を有する分光測定装置と、
    前記カラーコード及び前記カラーパターンを前記画像表示装置に表示させるパターン出力部、及び、前記分光測定装置から出力されたプロファイル作成用データを用いて前記画像表示装置のプロファイルを作成するプロファイル作成部、を有するプロファイル作成装置と、
    を備え、
    前記カラーコードは、前記プロファイル作成装置のアドレスを含むデータが暗号化されたデータであり、
    前記データ出力部は、前記復号化部により前記カラーコードをデコードして得られた前記アドレスに前記プロファイル作成用データを出力することを特徴とするカラーマネージメントシステム。
  16. 請求項15に記載のカラーマネージメントシステムにおいて、
    前記分光測定装置は、同時に異なる領域に表示された前記カラーコード及び前記カラーパターンに対する複数の分光画像に基づいて、前記プロファイル作成用データ及び前記アドレスを取得することを特徴とするカラーマネージメントシステム。
  17. 請求項15または請求項16に記載のカラーマネージメントシステムにおいて、
    前記パターン出力部は、前記カラーパターン及び前記カラーコードを異なるタイミングで出力し、前記カラーパターン及び前記カラーコードを識別する識別画像を出力し、
    前記分光測定装置は、前記識別画像を検知する識別画像検知部を備え、検知結果に応じて、前記カラーコード及び前記カラーパターンを識別することを特徴とするカラーマネージメントシステム。
  18. 複数色のコードパターンが二次元配列されたカラーコードを出力するカラーコード出力部を備えた画像表示装置と、
    請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の分光測定装置と、
    を含むことを特徴とする通信システム。
  19. 画像表示装置と、
    請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の分光測定装置と、
    カラーコード及びラーパターンを前記画像表示装置に表示させるパターン出力部と、前記分光測定装置から出力されたプロファイル作成用データを用いて前記画像表示装置のプロファイルを作成するプロファイル作成部と、を有するプロファイル作成装置と、
    を含み、
    前記カラーコードは、前記プロファイル作成装置のアドレスを含むデータが暗号化されたデータであり、
    前記分光測定装置のデータ出力部は、前記復号化部により前記カラーコードをデコードして得られた前記アドレスに前記プロファイル作成用データを出力することを特徴とするカラーマネージメントシステム。
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