JP6133169B2 - 研削装置のセットアップ方法 - Google Patents

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Description

本発明は、研削砥石の研削面が保持テーブルの保持面に接触する基準位置を算出するセットアップ方法に関する。
保持テーブルの保持面に保持されたウェーハなどの板状ワークを研削手段に装着された研削砥石で研削する研削装置においては、研削砥石の研削面が保持面に接触する位置を基準として研削手段の移動量を制御することにより、板状ワークを所定の厚さまで研削している。このような研削装置においては、保持面に滞留した研削屑を除去するなどの目的で、保持テーブルの保持面を研削する場合がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−73785号公報
研削砥石が保持面に接触する基準位置を認識する方式としては、例えば、厚みが既知の測定部を保持面に載置し、研削手段を下降させて研削面が測定部に接触したことを測定部に備えた接触式のセンサなどにより検出してそのときの研削手段の位置を測定し、測定した位置を測定部の厚みで補正することにより、基準位置を算出することが考えられる。
しかし、測定部を保持面に接触させることから、保持面に傷が付く可能性がある。また、測定時以外は測定部を退避させる必要があるため、研削装置の構造が複雑化する。更に、板状ワークの研削中は、研削により研削砥石が磨耗して基準位置が変化するが、保持面には板状ワークが保持されているので、研削加工の途中で必要に応じて基準位置の測定を行うことは困難である。
本発明は、このような問題にかんがみなされたもので、保持面に板状ワークが保持されたままの状態においても、研削の基準位置を算出できるようにすることを目的とする。
本発明に係るセットアップ方法は、板状ワークを保持面に保持する複数の保持テーブルと、保持テーブルに保持された板状ワークを研削面で研削する研削砥石が装着される研削手段と、保持テーブルに対して接近及び離反するZ軸方向に研削手段を移動させる研削送り手段と、研削送り手段によって移動した研削手段のZ軸方向の位置を測定する測定手段と、複数の保持テーブルが配設されたターンテーブルと、ターンテーブル上に配設され、上端が保持テーブルの保持面よりも高い位置にある当接部材と、ターンテーブルを回転させることにより保持テーブルに保持される板状ワークを研削砥石が研削可能な研削位置に該保持テーブルを位置付け、ターンテーブルを回転させることにより当接部材の上端が研削砥石の研削面に当接可能な当接位置に当接部材を位置付ける位置付け手段と、を備えた研削装置において、研削面が保持面に接触するときの研削手段のZ軸方向における基準位置を算出するセットアップ方法であって、位置付け手段が保持テーブルを研削位置に位置付け、研削送り手段が研削手段をZ軸方向に移動させて、研削砥石の研削面を保持テーブルの保持面に接触させた時の研削手段のZ軸方向の位置を測定手段が測定して第1の位置とする第1測定工程と、位置付け手段が当接部材を当接位置に位置付け、研削送り手段が研削手段をZ軸方向に移動させて、研削砥石の研削面を当接部材の上端に当接させた時の研削手段のZ軸方向の位置を測定手段が測定して第2の位置とする第2測定工程と、第1の位置と第2の位置との差を算出して補正値とする補正値算出工程と、補正値算出工程の後、位置付け手段が当接部材を当接位置に位置付け、研削送り手段が研削手段を移動させて、研削砥石の研削面を当接部材の上端に当接させた時の研削手段のZ軸方向の位置を測定手段が測定して第3の位置とする第3測定工程と、第3の位置と補正値との差をとることにより基準位置を算出する基準位置算出工程と、を備える。
上記セットアップ方法においては、研削装置が、保持面のZ軸方向における高さを測定する高さ測定手段を備え、セットアップ方法は、高さ測定手段が保持面のZ軸方向における高さを測定して第1の高さとする第1高さ測定工程と、第1の高さを測定した後、研削手段が保持面を研削する保持面研削工程と、保持面を研削した後、高さ測定手段が保持面のZ軸方向における高さを測定して第2の高さとする第2高さ測定工程と、第1の高さと第2の高さとの差を算出して保持面研削量とする保持面研削量算出工程と、を備え、基準位置算出工程において、第3の位置と、補正値と保持面研削量との和との差をとることにより、基準位置を算出することが望ましい。
本発明に係るセットアップ方法によれば、あらかじめ第1の位置と第2の位置とを測定して補正値を算出しておけば、セットアップ時には、第3の位置を測定し補正値で補正するだけで基準位置を算出することができるので、保持テーブルに板状ワークが保持されたままの状態で、基準位置を算出することができる。これにより、板状ワークの研削中に研削砥石が磨耗して研削ホイールを交換した場合でも、保持テーブルを空けることなく、すぐに基準位置を修正することができ、正確に板状ワークを所望の厚さに研削することができる。また、複数の板状ワークを連続して研削している途中であっても、保持テーブルを空ける必要がないので、所定時間内に研削できる板状ワークの枚数を減らすことなく、頻繁に基準位置を算出することができ、生産性を低下させることなく正確に板状ワークを所望の厚さに研削することができる。
また、保持面を研削する前の保持面の高さと保持面を研削した後の保持面の高さとを測定することにより保持面研削量を算出し、算出した保持面研削量に基づいて基準位置を算出することにより、保持面を研削した場合でも、正しく基準位置を算出することができ、正確に板状ワークを所望の厚さに研削することができる。
研削装置を示す斜視図。 研削処理を示すフローチャート。 第1測定工程を示す側面視展開図。 第2測定工程及び補正値算出工程を示す側面視展開図。 第3測定工程及び基準位置算出工程を示す側面視展開図。 保持面研削処理を示すフローチャート。 第1高さ測定工程を示す側面視展開図。 第2高さ測定工程、保持面研削量算出工程及び基準位置算出工程を示す側面視展開図。
図1に示す研削装置10は、板状ワークを供給カセット61から位置合わせテーブル102に搬送するとともに洗浄装置103から回収カセット62に搬送する搬出入ロボット101と、板状ワークの位置合わせをする位置合わせテーブル102と、±Z方向に平行な中心軸を中心として回転するターンテーブル11と、ターンテーブル11上に配設された3つの保持テーブル12a〜12c及び3つの当接部材13a〜13cと、板状ワークを研削する2つの研削手段14a,14bと、それぞれの研削手段14a,14bを±Z方向に移動させて保持テーブル12a〜12cに対して接近及び離反させる2つの研削送り手段15a,15bと、板状ワークを位置合わせテーブル102から保持テーブル12a〜12cに搬送する搬送手段16aと、板状ワークを保持テーブル12a〜12cから洗浄装置103に搬送する搬送手段16bと、板状ワークを洗浄する洗浄装置103と、保持テーブル12a〜12cの高さを測定する2つの高さ測定手段17a,17cと、保持テーブル12a〜12cに保持された板状ワークの被研削面の高さを測定する2つの高さ測定手段17b,17dと、各種のデータを記憶する記憶部181と、各種の計算をする算出部182と、ターンテーブル11の回転を制御する位置付け手段183と、研削手段14a,14bの±Z方向の位置を測定する測定手段19とを備えている。
各保持テーブル12a〜12cは、搬送手段16aにより搬送され保持面121に載置された板状ワークを保持する。3つの保持テーブル12a〜12cは、ターンテーブル11の中心軸から120度ずつの間隔を空けて等距離の位置に配置されている。
3つの当接部材13a〜13cは、ターンテーブル11の中心軸付近で接続し、ターンテーブル11の中心軸から120度ずつの間隔を空けて放射状に配置されている。当接部材13aは、2つの保持テーブル12a,12bの間を仕切る仕切板としての機能を有し、当接部材13bは、2つの保持テーブル12b,12cの間を仕切る仕切板としての機能を有し、当接部材13cは、2つの保持テーブル12c,12aの間を仕切る仕切板としての機能を有する。これら当接部材13a〜13cは、他の保持テーブル側に研削水が飛散するのを防ぐことができる。3つの当接部材13a〜13cの±Z方向の高さは等しく、その上端は、保持テーブル12a〜12cの保持面121の高さよりも+Z方向に高い位置にある。
各研削手段14a,14bには、−Z方向の先端に研削ホイール30a,30bが装着される。研削手段14a,14bは、研削ホイール30a,30bを回転させながら、研削ホイール30a,30bの研削砥石31a,31bを、保持テーブル12a〜12cに保持された板状ワークに押し当てることにより、板状ワークを研削する。研削砥石31aは粗研削用の砥石であり、研削砥石31bは仕上げ研削用の砥石であり、研削砥石31a,31bの下面が、板状ワークに接触する研削面となっている。
各研削送り手段15a,15bは、±Z方向に平行なねじ軸151をサーボモータ152が回転させることにより、ねじ軸151に係合した移動部153がガイド154に規制されて±Z方向に移動する。研削手段14aは、研削送り手段15aの移動部153に固定され、移動部153の移動に伴って±Z方向に移動する。研削送り手段15aが研削手段14aを+Z方向に移動させると、研削手段14aは、保持テーブル12a〜12cから離間し、研削送り手段15aが研削手段14aを−Z方向に移動させると、研削手段14aは、保持テーブル12a〜12cに接近する。研削手段14bは、研削送り手段15bの移動部153に固定され、移動部153の移動に伴って±Z方向に移動する。研削送り手段15bが研削手段14bを+Z方向に移動させると、研削手段14bは、保持テーブル12a〜12cから離間し、研削送り手段15bが研削手段14bを−Z方向に移動させると、研削手段14bは、保持テーブル12a〜12cに接近する。
測定手段19は、例えば、±Z方向に平行に配設したリニアスケール(不図示)により、各研削手段14a,14bの±Z方向における位置を測定する。研削送り手段15a,15bがボールねじ機構を備える場合は、ねじ軸に連結したエンコーダによりサーボモータの回転数を計数することにより、各研削手段14a,14bの±Z方向における位置を測定する構成であってもよい。
位置付け手段183は、ターンテーブル11の回転を制御する。図1に示した状態において、保持テーブル12aは、これから研削すべき板状ワークを搬送手段16aが保持面121に載置し、また、研削が終わった板状ワークを搬送手段16bが保持面121から搬出する搬出入位置に位置付けられている。保持テーブル12bは、保持した板状ワークを研削手段14aが研削可能な第1の研削位置に位置付けられている。保持テーブル12cは、保持した板状ワークを研削手段14bが研削可能な第2の研削位置に位置付けられている。この状態から、位置付け手段183がターンテーブル11を反時計回りに60度回転させると、当接部材13aは、研削手段14aに装着された研削ホイール30aの研削砥石31aの研削面に当接する第1の当接位置に位置付けられる。また、当接部材13bは、研削手段14bに装着された研削ホイール30bの研削砥石31bの研削面に当接する第2の当接位置に位置付けられる。
このように、位置付け手段183は、ターンテーブル11の回転を制御することにより、各保持テーブル12a〜12cを搬出入位置並びに第1及び第2の研削位置に位置付け、各当接部材13a〜13cを第1及び第2の当接位置に位置付ける。
高さ測定手段17aは、第1の研削位置に位置付けられた保持テーブルの保持面121の高さを測定する。高さ測定手段17bは、第1の研削位置に位置付けられた保持テーブルに保持された板状ワークの被研削面(+Z方向の側の面)の高さを測定する。高さ測定手段17cは、第2の研削位置に位置付けられた保持テーブルの保持面121の高さを測定する。高さ測定手段17dは、第2の研削位置に位置付けられた保持テーブルに保持された板状ワークの被研削面の高さを測定する。
図2に示すように、図1に示した研削装置10による研削処理20は、研削開始前のセットアップをする第1セットアップ処理21と、板状ワークを研削する研削工程22と、研削中のセットアップをする第2セットアップ処理24とにより構成される。ここで、セットアップとは、研削送り手段15a,15bにより研削送りされる研削手段14a,14bの±Z方向の基準位置をそれぞれ設定する処理である。これらの工程の概要は、以下のとおりである。
第1セットアップ処理21は、研削開始前に、研削送り手段15a,15bにより送られる研削手段14a,14bの±Z方向の基準位置を設定する処理であり、実際に研削砥石の研削面を保持面121に接触させてそのときの研削手段14a,14bの位置を測定する第1測定工程211と、研削砥石31a,31bの研削面を当接部材13a〜13cの上端に当接させて研削面が当接部材13a〜13cの上端に当接するときの研削手段14a,14bの位置を測定する第2測定工程213と、第1測定工程211及び第2測定工程213で測定した値から補正値を算出する補正値算出工程214とを備える。各工程の詳細については後述する。
研削工程22においては、位置付け手段183が保持テーブル12a〜12cのいずれかを搬出入位置に位置付け、搬出入位置に位置付けられた保持テーブルに搬送手段16aが板状ワークを載置し、搬出入位置に位置付けられた保持テーブルが、載置された板状ワークを保持し、板状ワークを保持した保持テーブルを位置付け手段183が第1の研削位置に位置付け、第1の研削位置に位置付けられた保持テーブルに保持された板状ワークを研削手段14aが粗研削し、粗研削された板状ワークを保持した保持テーブルを位置付け手段183が第2の研削位置に位置付け、第2の研削位置に位置付けられた保持テーブルに保持された板状ワークを研削手段14bが仕上げ研削し、仕上げ研削された板状ワークを保持した保持テーブルを位置付け手段183が搬出入位置に位置付け、搬出入位置に位置付けられた保持テーブルから搬送手段16bが板状ワークを搬出する。これが、3つの保持テーブル12a〜12cを使って、並行して実行される。研削工程22では、板状ワークを所望の厚さに研削するため、研削砥石の研削面が保持面121に接触する位置を基準位置として、研削送り手段15a,15bが、研削手段14a,14bの±Z方向の位置を制御する。
研削により研削砥石が磨耗すると、研削砥石の研削面が保持面121に接触するときの研削手段の基準位置が変化するので、第2セットアップ処理24が適切な間隔で(例えば板状ワークを所定枚数研削するごとに)実行される。また、研削ホイールを交換した場合も、研削砥石の研削面が保持面121に接触するときの研削手段の基準位置が変化するので、第2セットアップ処理24が実行される。第2セットアップ処理24は、研削砥石の研削面を当接部材13a〜13cの上端に当接させてその時の研削手段の位置を測定する第3測定工程243と、新たな基準位置を算出する第2基準位置算出工程244とから構成される。各工程の詳細については後述する。
次に、第1セットアップ処理21の各工程について説明する。なお、以下の説明では、研削手段14aと保持テーブル12aとの組み合わせについてのみ説明する。研削手段14a,14bと保持テーブル12a〜12cとの間の他の組み合わせについても同様の処理を行うが、2つの研削手段14a、14bの研削面の高さの差や3つの保持テーブル12a〜12cの保持面121の高さの差を差し引きする構成であってもよい。
(1)第1測定工程
最初に、第1測定工程211では、図3に示すように、まず、保持テーブル12aが板状ワークを保持していない状態で、位置付け手段183がターンテーブル11を回転させ、保持テーブル12aを第1の研削位置に位置付ける。
そして次に、+Z方向に退避していた研削手段14aを、研削送り手段15aが−Z方向に移動させ、研削手段14aに装着されている研削ホイール30aの研削砥石31aの研削面(−Z方向の側の面)を、第1の研削位置に位置付けられた保持テーブル12aの保持面121に接触させ、その時の研削手段14aの±Z方向における位置Pa1を測定手段19が測定する。記憶部181は、測定手段19が測定した位置Pa1を第一の位置として記憶するとともに、基準位置Paaとして記憶する。研削送り手段15aは、研削手段14aを+Z方向に退避させる。
(2)第2測定工程
第2測定工程213では、図4に示すように、まず、位置付け手段183がターンテーブル11を反時計回りに60度回転させて、当接部材13cを第1の当接位置に位置付ける。そして、研削送り手段15aが+Z方向に退避していた研削手段14aを−Z方向に移動させ、研削手段14aに装着されている研削ホイール30aの研削砥石31aの研削面を、第1の当接位置に位置付けられた当接部材13cの上端に当接させ、その時の研削手段14aの±Z方向における位置Pa2を測定手段19が測定する。例えば、研削送り手段15aのねじ軸151を回転させるサーボモータ152の駆動電力を測定し、駆動電力が既定の上限値を超えたことを検出することにより、研削面が当接部材13cの上端に当接したと判断する。また、当接部材13cの上端に圧力センサを設け、圧力センサが検出した圧力が既定の上限値を超えたことを検出することにより、研削面が当接部材13cの上端に当接したことを判定する構成であってもよい。
(3)補正値算出工程
次に、補正値算出工程214において、算出部182は、第2測定工程213で測定した第2の位置Pa2から、第1測定工程211で測定した第1の位置Pa1を差し引くことにより、補正値ΔPa=Pa2−Pa1を算出する。記憶部181は、算出された補正値ΔPaを記憶する。
(4)研削工程
研削工程22では、記憶部181に記憶された基準位置に基づいて、研削送り手段15aが研削手段14aを移動させる。例えば、保持テーブル12aに保持された板状ワークを厚さd1まで粗研削したい場合、研削送り手段15aが研削手段14aを−Z方向に移動させて研削しながら、測定手段19が研削手段14aの位置を測定し、基準位置Paaよりも+Z方向に厚さd1だけ高い位置で、研削手段14aの−Z方向の移動を停止し、粗研削を終了する。なお、高さ測定手段17a,17bによる保持面121の高さ及び板状ワークの被研削面の高さの測定をすることにより板状ワークの厚さを監視し、板状ワークの厚さが厚さd1になったら、研削手段14aの移動を停止する構成であってもよい。
次に、第2セットアップ処理24の各工程について説明する。
(5)第3測定工程
研削により研削砥石31a,31bが磨耗した場合は、研削ホイール30a、30bを交換した後に、第3測定工程243を実施する。第3測定工程243では、図5に示すように、位置付け手段183がターンテーブル11を回転させ、第2測定工程213と同じように、当接部材13cを第1の当接位置に位置付ける。この状態において、各保持テーブル12a〜12cには、板状ワーク50が保持されている。保持テーブル12bに保持されている板状ワーク50は、これから粗研削をするところである。保持テーブル12cに保持されている板状ワーク50は、研削手段14aによる粗研削が終わり、これから仕上げ研削をするところである。保持テーブル12aに保持されている板状ワーク50は、仕上げ研削が終わったところである。
次に、研削送り手段15aが+Z方向に退避していた研削手段14aを−Z方向に移動させ、研削手段14aに装着されている研削ホイール30aの研削砥石31aの研削面を、第1の当接位置に位置付けられた当接部材13cの上端に当接させ、測定手段19がその時の研削手段14aの±Z方向における位置Pa3を測定する。
(6)第2基準位置算出工程
次に、第2基準位置算出工程244において、算出部182は、第3測定工程243で測定された位置Pa3よりも、記憶部181に記憶された補正値ΔPaの分だけ−Z方向に低い位置Pa0を算出する。記憶部181は、記憶している基準位置Paaを、算出部182が算出した位置Pa0に置き換えて記憶する。
このように、研削ホイール30a,30bを交換すると基準位置が変化するので、第2セットアップ処理24を実行することにより、記憶部181が記憶した基準位置を更新する。研削砥石31a,31bの研削面を保持テーブル12a〜12cの保持面121に接触させる必要がないので、保持テーブル12a〜12cの保持面121に板状ワークが保持されたままの状態で、基準位置を更新することができる。第1セットアップ処理21を実行する必要はないので、セットアップにかかる時間を短縮することができる。
次に、保持面を研削する場合について説明する。
研削工程22では、研削により発生した研削屑を保持面121が吸ってしまうので、適切な間隔で(例えば板状ワークを所定の枚数研削するごとに)、保持面121を研削する。
図6に示すように、保持面研削処理23は、高さ測定手段17a,17cで研削前の保持面121の高さを測定する第1高さ測定工程231と、保持面研削用の研削ホイールで保持面121を研削する保持面研削工程232と、高さ測定手段17a,17cで研削後の保持面121の高さを測定する第2高さ測定工程233と、保持面研削工程232で保持面121が研削された保持面研削量を算出する保持面研削量算出工程234とを備える。保持面研削処理23は、図2に示した研削工程22の後、第2セットアップ処理24の前に実行される。
(7)第1高さ測定工程
まず、第1高さ測定工程231では、図7に示すように、研削送り手段15aが研削手段14aを+Z方向に退避させ、第1の研削位置に位置付けられた保持テーブル12aの保持面121の研削前の高さHa1を高さ測定手段17aが測定する。記憶部181は、測定された高さHa1を記憶する。
(8)保持面研削工程
次に、保持面研削工程232では、研削手段14aに装着された研削ホイール30aを保持面研削用のものに交換する。そして、研削砥石31aを回転させるとともに、研削送り手段15aが研削手段14aを−Z方向に移動させ、回転する研削砥石を保持面121に接触させて平坦に研削する。この場合における研削量は、基準位置Paaを基準位置として制御する。その後、研削手段14aに装着された研削ホイールを、板状ワーク研削用の研削ホイール30aに交換する。
(9)第2高さ測定工程
次に、第2高さ測定工程233では、図8に示すように、第1の研削位置に位置付けられた保持テーブル12aの研削後の保持面121の高さHa2を高さ測定手段17aが測定する。
(10)保持面研削量算出工程
保持面研削量算出工程234において、算出部182は、記憶部181に記憶された保持テーブル12aの保持面121の高さHa1から、測定された新たな高さHa2を差し引くことにより、研削による保持面121の高さの変化量ΔHa=Ha1−Ha2を算出する。記憶部181は、算出部182が算出した変化量ΔHaを、保持面研削量として記憶する。
保持面研削処理23を実行した後の第2セットアップ処理24では、保持面研削量ΔHaを使って、基準位置Paaを算出する。
まず、図2に示した第3測定工程243では、前述したとおり、研削手段14aに装着された研削ホイール30aの研削砥石31aの研削面が、第1の当接位置に位置付けられた当接部材13bの上端に接する位置Pa3を、測定手段19が測定する。
次に、第2基準位置算出工程244において、算出部182は、前述したとおり、第3測定工程243で測定された位置Pa3よりも、記憶部181に記憶された補正値ΔPaの分だけ−Z方向に低い位置Pa0を算出する。算出部182は、更に、算出された位置Pa0よりも、記憶部181に記憶された保持面研削量ΔHaの分だけ−Z方向に低い位置Pa0’を算出する。記憶部181は、記憶している基準位置Paaを、算出部182が算出した位置Pa0’に置き換えて記憶する。すなわち、基準位置Paaは、保持面121が研削されて低くなった分、低くなる。
このように、保持面121を研削すると基準位置が変化するので、保持面121が研削された研削量を測定した上で、第2セットアップ処理24を実行し、記憶部181が記憶した基準位置を更新する。いわゆるセルフグラインドによって保持面121の高さが変化した場合であっても、基準位置を正しく算出することができ、板状ワークを正確に所望の厚さまで研削することができる。これにより、研削装置10の加工精度を高めることができる。第1セットアップ処理21を実行する必要はないので、セットアップにかかる時間を短縮することができる。
以上説明した実施形態は、一例であり、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、当接部材は、上端が保持テーブルの保持面よりも+Z方向に位置するものであればよく、仕切板である必要はない。
また、ΔPaは、測定手段もしくは当接部材のいずれかが交換されない限り、一度測定した値を記憶して使うことを可能としている。
10 研削装置、
101 搬出入ロボット、102 位置合わせテーブル、103 洗浄装置、
11 ターンテーブル、12a〜12c 保持テーブル、121 保持面、
13a〜13c 当接部材、14a,14b 研削手段、
15a,15b 研削送り手段、
151 ねじ軸、152 サーボモータ、153 移動部、
16a,16b 搬送手段、17a〜17d 高さ測定手段、
181 記憶部、182 算出部、183 位置付け手段、19 測定手段、
20 研削処理、
21 第1セットアップ処理、211 第1測定工程、
213 第2測定工程、214 補正値算出工程、
22 研削工程、23 保持面研削処理、231 第1高さ測定工程、
232 保持面研削工程、233 第2高さ測定工程、234 保持面研削量算出工程、
24 第2セットアップ処理、
243 第3測定工程、244 第2基準位置算出工程、
30a,30b 研削ホイール、31a,31b 研削砥石、
50 板状ワーク、61 供給カセット、62 回収カセット

Claims (2)

  1. 板状ワークを保持面に保持する複数の保持テーブルと、
    該保持テーブルに保持された板状ワークを研削面で研削する研削砥石が装着される研削手段と、
    該保持テーブルに対して接近及び離反するZ軸方向に該研削手段を移動させる研削送り手段と、
    該研削送り手段によって移動した該研削手段のZ軸方向の位置を測定する測定手段と、
    該複数の保持テーブルが配設されたターンテーブルと、
    該ターンテーブル上に配設され、上端が、該保持テーブルの保持面よりも高い位置にある当接部材と、
    該ターンテーブルを回転させることにより、該保持テーブルに保持される板状ワークを該研削砥石が研削可能な研削位置に該保持テーブルを位置付け、該ターンテーブルを回転させることにより、該当接部材の上端が該研削砥石の研削面に当接可能な当接位置に該当接部材を位置付ける位置付け手段と、
    を備えた研削装置において、該研削面が該保持面に接触するときの該研削手段の該Z軸方向における基準位置を算出するセットアップ方法であって、
    該位置付け手段が該保持テーブルを該研削位置に位置付け、該研削送り手段が該研削手段を該Z軸方向に移動させて、該研削砥石の研削面を該保持テーブルの保持面に接触させた時の該研削手段の該Z軸方向の位置を該測定手段が測定して第1の位置とする第1測定工程と、
    該位置付け手段が該当接部材を該当接位置に位置付け、該研削送り手段が該研削手段を該Z軸方向に移動させて、該研削砥石の研削面を該当接部材の上端に当接させた時の該研削手段の該Z軸方向の位置を該測定手段が測定して第2の位置とする第2測定工程と、
    該第1の位置と該第2の位置との差を算出して補正値とする補正値算出工程と、
    該補正値算出工程の後、該位置付け手段が該当接部材を該当接位置に位置付け、該研削送り手段が該研削手段を該Z軸方向に移動させて、該研削砥石の研削面を該当接部材の上端に当接させた時の該研削手段の該Z軸方向の位置を該測定手段が測定して第3の位置とする第3測定工程と、
    該第3の位置と該補正値との差をとることにより、該基準位置を算出する基準位置算出工程と、
    を備える、セットアップ方法。
  2. 前記研削装置は、前記保持面の前記Z軸方向における高さを測定する高さ測定手段を備え、
    前記セットアップ方法は、
    該高さ測定手段が、該保持面の該Z軸方向における高さを測定して第1の高さとする第1高さ測定工程と、
    該第1の高さを測定した後、前記研削手段が、該保持面を研削する保持面研削工程と、
    該保持面を研削した後、該高さ測定手段が、該保持面の該Z軸方向における高さを測定して第2の高さとする第2高さ測定工程と、
    該第1の高さと該第2の高さとの差を算出して保持面研削量とする保持面研削量算出工程と、
    を備え、
    前記基準位置算出工程において、前記第3の位置と、前記補正値と該保持面研削量との和との差をとることにより、前記基準位置を算出する、
    請求項1記載のセットアップ方法。
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