JP2014226767A - ウェーハ面取り装置及びウェーハ面取り方法 - Google Patents

ウェーハ面取り装置及びウェーハ面取り方法 Download PDF

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Shinichi Kishishita
真一 岸下
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Yoichi Morita
要一 森田
雅之 大久保
Masayuki Okubo
雅之 大久保
佳宏 野村
Yoshihiro Nomura
佳宏 野村
啓吾 鈴木
Keigo Suzuki
啓吾 鈴木
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Abstract

【課題】ウェーハの外周面取りにかかる加工時間を大幅に短縮する。【解決手段】本発明のウェーハ面取り装置は、ウェーハWを保持して回転するウェーハテーブルと、ウェーハWに対して相対的に移動可能に構成され、ウェーハWの外周部を粗研削する粗研削用砥石158と、ウェーハWに対して相対的に移動可能に構成され、粗研削用砥石158とは異なる位置でウェーハWの外周部を精研削する精研削用砥石164と、を備える。この構成により、ウェーハWの外周部において互いに異なる位置で粗研削(粗加工)と精研削(仕上げ加工)を同時に実施することが可能となる。【選択図】図6

Description

本発明は、半導体装置や電子部品等の素材となるシリコン等のウェーハの外周部に面取り加工を行うウェーハ面取り装置及びウェーハ面取り方法に関する。
半導体装置や電子部品等の素材となるシリコン等のウェーハは、インゴットの状態から内周刃やワイヤーソー等のスライシング装置でスライスされた後、その周縁の割れや欠け等を防止するために外周部に面取り加工が施される。面取り加工に使用される面取り装置では、ウェーハの面取り形状に合わせて形成された溝を持つ各種の砥石が複数取り付けられている。
従来、ウェーハの面取り加工を行う方法として、面取り精度や面粗さに応じて、粗加工(粗研削)をした後に仕上げ加工(精研削)を行う加工法を採る場合がある。この場合、粗加工と仕上げ加工を2台の面取り装置で加工する方法や、1台の面取り装置内に粗加工用と仕上げ加工用の2つの加工部を設けて加工する方法が採用されていた。
しかしながら、上記のように別々の面取り装置で加工したり、1台の面取り装置内に2つの加工部を設けて加工したりする方法を採用すると、各段階でウェーハのセッティングが必要となるため、加工精度が低下するという欠点がある。すなわち、ウェーハは、加工に際して正確な位置に位置決めして加工する必要があるが、2回目の加工の際に、1回目の加工と同じ状態でウェーハをセッティングすることは極めて困難であり、このため、ウェーハの加工精度が低下する。
これに対し、1つのウェーハテーブル上で全加工、すなわち、1つのウェーハテーブル上で粗加工と仕上げ加工を行うことができる面取り装置が知られている。しかしながら、当該装置を用いた場合、加工精度は向上するが、一方の加工中に他方の加工装置が遊んだ状態になってしまうため、全体としてスループットが低下するという欠点がある。
つまり、面取り加工精度を上げるために1つの加工部で全加工を行うとスループットが小さくなり、スループットを大きくするために2台の面取り装置や2つの加工部で加工すると加工精度が低下するという矛盾が生じる。
そこで、上記問題を解消するために、1つの加工部でウェーハの外周面取りの全加工が可能な加工部を複数設け、複数の加工部で平行して加工ができるようにしたウェーハ面取り装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このウェーハ面取り装置によれば、粗加工と仕上げ加工を各々専用の2台の面取り装置や1台の面取り装置内の各々専用の2つの加工部で加工しなくても、ウェーハ1枚当たりの処理時間を短くすることができ、加工時においてウェーハをウェーハテーブルに一度取り付ければ動かす必要がなくウェーハの円周方向位置や厚さ方向位置が正確に設定できるので、ウェーハの外周の面取りの加工精度が高くなる。
特開平8−150551号公報
しかしながら、特許文献1に記載されるウェーハ面取り装置では、複数の加工部で平行して加工が行われるものの、各加工部では、それぞれ、粗加工用と仕上げ加工用の砥石を切り換えて粗加工から仕上げ加工まで行われるので、1つの加工部における加工時間そのものを短くすることはできない。このため、ウェーハの外周面取り加工におけるスループット(単位時間に処理できる数量)を大きくするためには加工部の数を増やさなければならず、大きな設置スペースが必要となる問題が生じる。
すなわち、従来のウェーハ面取り機では、1つの加工部における加工時間そのものを短縮する工夫は何もなされておらず、限られた設置スペースでは、ウェーハの外周面取り加工におけるスループットを大きくするには限界がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ウェーハの外周面取りにかかる加工時間を大幅に短縮することができるウェーハ面取り装置及びウェーハ面取り方法を提供することを目的とする。
本発明の第1態様は、ウェーハを保持して回転するウェーハテーブルと、ウェーハに対して相対的に移動可能に構成され、ウェーハの外周部を粗研削する粗研削用砥石と、ウェーハに対して相対的に移動可能に構成され、粗研削用砥石とは異なる位置でウェーハの外周部を精研削する精研削用砥石と、を備えるウェーハ面取り装置を提供する。
本発明の第2態様は、第1態様において、精研削用砥石によるウェーハの外周部の加工位置は、粗研削用砥石によるウェーハの外周部の加工位置よりもウェーハの回転方向に向かって180度未満ずれた位置である。
本発明の第3態様は、第2態様において、精研削用砥石によるウェーハの外周部の加工位置は、粗研削用砥石によるウェーハの外周部の加工位置よりもウェーハの回転方向に向かって45度ずれた位置である。
本発明の第4態様は、第1態様ないし第3態様のいずれかにおいて、ウェーハテーブル、粗研削用砥石、及び精研削用砥石を有する加工部を複数備える。
本発明の第5態様は、ウェーハテーブルに保持されたウェーハを回転しながらウェーハの外周部を面取り加工する方法であって、ウェーハに対して粗研削用砥石を相対的に移動させ、ウェーハの外周部を粗研削用砥石で粗研削する粗加工ステップと、ウェーハに対して精研削用砥石を相対的に移動させ、粗研削用砥石とは異なる位置でウェーハの外周部を精研削用砥石で精研削する仕上げ加工ステップと、を備えるウェーハ面取り加工方法を提供する。
本発明の第6態様は、第5態様において、精研削用砥石によるウェーハの外周部の加工位置は、粗研削用砥石によるウェーハの外周部の加工位置よりもウェーハの回転方向に向かって180度未満ずれた位置である。
本発明の第7態様は、第6態様において、精研削用砥石によるウェーハの外周部の加工位置は、粗研削用砥石によるウェーハの外周部の加工位置よりもウェーハの回転方向下流側に向かって45度ずれた位置である。
本発明の第8態様は、第5態様ないし第7態様のいずれかにおいて、粗加工ステップ及び仕上げ加工ステップからなる加工ステップが複数並列的に実施される。
本発明によれば、ウェーハの外周部において互いに異なる位置で粗研削(粗加工)と精研削(仕上げ加工)を同時に実施することができるので、粗研削が行われた後に精研削が行われる場合に比べて、ウェーハの外周面取り加工にかかる加工時間を大幅に短縮することができる。
本発明の一実施形態に係る面取り装置の全体構成を示す平面図 加工部の構成を示す斜視図 加工部の構成を示す平面図 ウェーハ面取り装置で行われる動作の流れを示すフロー図 加工部で行われる動作の流れを示すフロー図 加工部で行われる動作を説明するための説明図 第1の変形例を示す図 第2の変形例を示す図
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るウェーハ面取り装置の全体構成を示す平面図である。同図に示すように、ウェーハ面取り装置10は、供給回収部12、プリアライメント部14、加工部16A、16B、ノッチ研磨部18、洗浄部20、後測定部22、及び搬送部24から構成されている。また、ウェーハ面取り装置10には、不図示の操作パネル、制御装置等も備えられている。
供給回収部12は、面取り加工するウェーハWをウェーハカセット30から供給するとともに、面取り加工されたウェーハWをウェーハカセット30に回収する。この供給回収部12は、図1に示すように、4台のカセットテーブル32、32、…と、1台の供給回収ロボット34を有している。
4台のカセットテーブル32、32、…は、装置本体の左端に直列して配置されており、このカセットテーブル32、32、…上にウェーハカセット30、30、…がセットされる。ウェーハカセット30、30、…には、面取り加工するウェーハWが多数枚収納されている。供給回収ロボット34は、カセットテーブル32、32、…にセットされた各ウェーハカセット30からウェーハWを1枚ずつ取り出してプリアライメント部14に供給するとともに、面取り加工されたウェーハWを後測定部22からウェーハカセット30に収納する。この供給回収ロボット34は3軸回転型の搬送アーム36を備えており、該搬送アーム36は、その上面部に図示しない吸着パッドを備えている。搬送アーム36は、この吸着パッドでウェーハWの裏面を真空吸着してウェーハWを保持する。また、この供給回収ロボット34の搬送アーム36は、ガイドレール38に沿って移動可能なスライドブロック40上に設けられている。そして、図示せぬ駆動手段によってスライドブロック40が駆動されて前後方向(Y軸方向)に移動することにより、搬送アーム36が4台のカセットテーブル32、32、…に沿ってスライド移動する。また、搬送アーム36は、スライドブロック40が不図示のZ方向移動軸によりZ方向に上下移動することにより昇降移動する。すなわち、この供給回収ロボット34の搬送アーム36は、ウェーハWを保持した状態で前後、昇降移動、及び旋回することができ、この動作を組み合わせることによりウェーハWの搬送を行う。
プリアライメント部14は、面取り加工するウェーハWの厚さ測定とプリアライメントを行う。このプリアライメント部14は、測定テーブル50、厚さセンサ52、及びオリフラ・ノッチ検出センサ54から構成されている。
測定テーブル50は、回転及び上下動自在に構成されており、ウェーハWの裏面部を吸着保持して、その中心軸周りにウェーハWを回転させる。
厚さセンサ52は、上下一対からなる静電容量センサで構成されている。一対の静電容量センサは、所定の間隔をもって互いに対向するように配置されており、その間に位置したウェーハWの表面、裏面までの距離を測定する。この静電容量センサの測定結果は、図示しない演算装置に出力され、この演算装置が演算処理によってウェーハWの厚さを測定する。
オリフラ・ノッチ検出センサ54は、レーザセンサで構成されており、測定テーブル50に保持されて回転するウェーハWのノッチ又はオリフラの位置を検出する。
加工部16A、16Bは、ウェーハ面取り装置10の正面部に並列して配置されており、それぞれ、ウェーハWの外周面取りの全加工、すなわち、粗加工から仕上げ加工までを行う。この加工部16A、16Bは互いに同一の構成を有しており、それぞれウェーハ送り装置60、外周粗研削装置62、及び外周精研削装置64から構成されている。なお、これらの構成については後で詳しく説明する。
ノッチ研磨部18は、ウェーハWのノッチ部の仕上げ加工を行う。このノッチ研磨部18は、ウェーハ送り装置70及びノッチ研磨ユニット72から構成されている。
ウェーハ送り装置70は、ウェーハWを吸着保持するチャックテーブル74を有しており、該チャックテーブル74は、図示しない駆動手段に駆動されて前後方向(Y軸方向)、左右方向(X軸方向)、及び上下方向(Z軸方向)の各方向に移動するとともに、図示しないモータに駆動されて中心軸(θ軸)回りに回転する。
ノッチ研磨ユニット72は、ノッチ研磨ヘッド76を備える。このノッチ研磨ヘッド76は、図示せぬ研磨材供給手段から送り出される研磨材をウェーハWのノッチ部に押し付け、ウェーハWのノッチ部の仕上げ加工(仕上げ研磨)を行う。
なお、図示は省略するが、オリフラ付きウェーハが用いられる場合には、ノッチ研磨ユニット72に代えて、オリフラ研磨ユニットが適用される。
洗浄部20は、面取り加工後のウェーハWの洗浄を行う。この洗浄部20は、スピン洗浄装置80を備える。スピン洗浄装置80は、洗浄テーブル82で保持したウェーハWを回転させてウェーハWの表面に洗浄液を噴射することにより、ウェーハWの表面に付着した汚れを剥離除去する。
後測定部22は、面取り加工されたウェーハWの直径を測定する。この後測定部22は、ウェーハWの直径を測定する直径測定器84と、ウェーハWを保持して回転及び上下動させる測定テーブル86とから構成されており、測定テーブル86に保持されて回転するウェーハWの直径を直径測定器84を用いて測定する。
搬送部24は、ウェーハ面取り装置10の各部にウェーハWを搬送する。この搬送部24は、研削トランスファ部100、ノッチ精研トランスファ部102、洗浄トランスファ部104、及び収納トランスファ部106から構成されている。
研削トランスファ部100は、プリアライメント部14でプリアライメントされたウェーハWを各加工部16A、16Bに搬送する。この研削トランスファ部100は、水平ガイド110と、その水平ガイド110に沿ってスライド移動するスライドブロック112と、そのスライドブロック112上に設けられたトランスファアーム114とから構成されている。
水平ガイド110は、並列して配置された2つの加工部16A、16Bとプリアライメント部14に沿って配設されており、この水平ガイド110に沿ってスライドブロック112が図示しない駆動手段に駆動されてスライド移動する。トランスファアーム114の先端には吸着パッド116が設けられている。また、トランスファアーム114は、不図示のZ方向移動軸によりZ方向に上下移動する。すなわち、このトランスファアーム114は、ウェーハWを保持した状態で、水平移動及び上下移動することができ、この動作を組み合わせることによりウェーハWの搬送を行う。これにより、プリアライメント部14でプリアライメントされたウェーハWは、トランスファアーム114により保持された状態で各加工部16A、16Bに搬送される。
ノッチ精研トランスファ部102は、各加工部16A、16Bで面取り加工されたウェーハWをノッチ研磨部18に搬送する。このノッチ精研トランスファ部102は、水平ガイド120と、その水平ガイド120に沿ってスライド移動するスライドブロック122と、そのスライドブロック122上に設けられたトランスファアーム124とから構成されている。
水平ガイド120は、並列して配置された2つの加工部16A、16Bとノッチ研磨部18との間に配設されており、この水平ガイド120に沿ってスライドブロック122が図示しない駆動手段に駆動されてスライド移動する。トランスファアーム124の先端には吸着パッド126が設けられている。トランスファアーム124は、不図示のアーム旋回モータ、及びZ方向移動軸により旋回、Z方向に上下移動する。すなわち、このトランスファアーム124は、ウェーハWを保持した状態で、水平移動、上下移動、及び旋回することができ、この動作を組み合わせることによりウェーハWの搬送を行う。これにより、各加工部16A、16Bで面取り加工されたウェーハWは、トランスファアーム124に保持された状態でノッチ研磨部18に搬送される。
なお、水平ガイド220は、後述する収納トランスファ部206と共有される構成となっているが、ノッチ精研トランスファ部102及び収納トランスファ部206はそれぞれ別々に構成される水平ガイドを備えた構成でもよい。
洗浄トランスファ部104は、ノッチ研磨部18でノッチ部が仕上げ加工されたウェーハWを洗浄部20に搬送する。この洗浄トランスファ部104は、水平ガイド130と、その水平ガイド130に沿ってスライド移動するスライドブロック132と、そのスライドブロック132上に設けられたトランスファアーム134とから構成されている。
水平ガイド130は、ノッチ研磨部18と洗浄部20に沿って配設されており、この水平ガイド130に沿ってスライドブロック132が図示しない駆動手段に駆動されてスライド移動する。トランスファアーム134の先端には吸着パッド136が設けられている。また、トランスファアーム134は、不図示のZ方向移動軸によりZ方向に上下移動する。すなわち、このトランスファアーム134は、ウェーハWを保持した状態で、水平移動及び上下移動することができ、この動作を組み合わせることによりウェーハWの搬送を行う。これにより、ノッチ研磨部18でノッチ部が仕上げ加工されたウェーハWは、トランスファアーム134に保持された状態で洗浄部20に搬送される。
収納トランスファ部106は、洗浄部20で洗浄されたウェーハWを後測定部22に搬送する。この収納トランスファ部106は、ノッチ精研トランスファ部102と共有される水平ガイド120と、その水平ガイド120に沿ってスライド移動するスライドブロック142と、そのスライドブロック142上に設けられたトランスファアーム144とから構成されている。
スライドブロック142は、図示しない駆動手段に駆動されて水平ガイド120に沿ってスライド移動する。トランスファアーム144の先端には吸着パッド146が設けられている。また、トランスファアーム144は、不図示のZ方向移動軸によりZ方向に上下移動する。すなわち、このトランスファアーム144は、ウェーハWを保持した状態で、水平移動及び上下移動することができ、この動作を組み合わせることによりウェーハWの搬送を行う。これにより、洗浄部20で洗浄されたウェーハWは、トランスファアーム144に保持された状態で後測定部22に搬送される。
次に、本発明の特徴的部分である加工部16A、16Bの構成について説明する。なお、加工部16A、16Bの構成は同様であるので、これらを代表して符号16で加工部を示すものとする。
図2は、加工部16の構成を示す斜視図である。図3は、加工部16の構成を示す平面図である。図2及び図3に示すように、加工部16は、ウェーハ送り装置60、外周粗研削装置62、及び外周精研削装置64を備える。
ウェーハ送り装置60は、ウェーハWを吸着保持するチャックテーブル(ウェーハテーブル)150を有している。このチャックテーブル150は、図示しない駆動手段に駆動されることにより、前後方向(Y軸方向)、左右方向(X軸方向)、及び上下方向(Z軸方向)の各方向に移動するとともに、チャックテーブル駆動モータ152に駆動されることにより中心軸(θ軸)回りに回転する。
外周粗研削装置62は、ウェーハ送り装置60のチャックテーブル150に対してY軸方向に所定距離離れた位置に配置される。この外周粗研削装置62は、外周粗研モータ154に駆動されて回転する外周粗研スピンドル156を有している。外周粗研スピンドル156は、図示しない駆動手段に駆動されることにより前後方向(Y軸方向)及び上下方向(Z軸方向)の各方向に移動可能に構成される。外周粗研スピンドル156には、ウェーハWの外周を粗加工(粗研削)する外周粗研削砥石158が装着される。外周粗研削砥石158は、その外周面に複数の外周粗研削用溝が形成されており(総形砥石)、この溝にウェーハWの外周を押し当てることにより、ウェーハWの外周が粗加工(粗研削)される。
外周精研削装置64は、ウェーハ送り装置60のチャックテーブル150に対してX軸方向に所定距離離れた位置に配置される。この外周精研削装置64は、外周精研モータ160に駆動されて回転する外周精研スピンドル162を有している。外周精研スピンドル162は、図示しない駆動手段に駆動されることにより左右方向(X軸方向)及び上下方向(Z軸方向)の各方向に移動可能に構成される。外周精研スピンドル162には、ウェーハWの外周を仕上げ加工(精研削)する外周精研削砥石164が装着される。外周精研削砥石164は、その外周面に外周精研削用溝が形成されており(総形砥石)、この溝にウェーハWの外周を押し当てることにより、ウェーハWの外周が仕上げ加工される。
なお、本実施形態では、外周精研スピンドル162の回転軸をチャックテーブル150の回転軸に対してウェーハWの外周の接線方向に傾斜させた傾けた状態で行うヘリカル研削によってウェーハWの外周面取りの仕上げ加工が行われる態様が好ましい。これにより、砥粒の運動方向がウェーハWの外周の運動方向と交差するため、通常の研削に比べて加工面(研削面)の粗さが良好となる。
次に、本実施形態のウェーハ面取り装置10によるウェーハ面取り方法について説明する。図4は、ウェーハ面取り装置10で行われる動作の流れを示すフロー図である。
まず、供給回収部12からプリアライメント部14に面取り加工するウェーハWが供給される(ステップS10)。このとき、供給回収ロボット34の搬送アーム36は、前後、昇降移動、及び旋回することにより、ウェーハカセット30からウェーハWを取り出してプリアライメント部14に供給する。
次に、プリアライメント部14にてウェーハWの厚さ測定とプリアライメントが行われる(ステップS12)。具体的には、供給回収ロボット34の搬送アーム36からウェーハWが供給されると、まず、厚さセンサ52がウェーハWの中心部の厚さを測定する。次いで、測定テーブル50が搬送アーム36からウェーハWを受け取り、ウェーハWを受け渡した搬送アーム36は後退して所定の待機位置に復帰する。一方、ウェーハWを受け取った測定テーブル50はウェーハWを吸着保持する。そして、そのウェーハWを一定の回転速度で回転させる。ウェーハWの回転が安定したところで、オリフラ・ノッチ検出センサ54がウェーハWに形成されているノッチ又はオリフラの位置を検出する。また、これと同時に厚さセンサ52がウェーハWの外周部の厚さ測定する。
測定が終了すると、測定テーブル50の回転が停止する。この際、測定テーブル50は、ノッチ又はオリフラ位置の検出結果に基づいて、そのノッチ又はオリフラが所定の方向に向くように停止する。すなわち、ノッチ付きウェーハの場合は、ノッチがY方向に向くように停止し、オリフラ付きウェーハの場合は、オリフラがX方向と平行になるように停止する。
そして、プリアライメント部14にて厚さ測定とプリアライメントが行われたウェーハWは、研削トランスファ部100のトランスファアーム114によって加工部16A、16Bに搬送される。
次に、加工部16A、16BにてウェーハWの外周面取りの全加工、すなわち、粗加工から仕上げ加工までが行われる(ステップS14)。このとき、加工部16A、16Bでは、外周粗研削装置62による粗加工と外周精研削装置64による仕上げ加工の少なくとも一部が同時に実施される。このため、粗加工が行われた後に仕上げ加工が行われる場合に比べて、ウェーハWの外周面取りにかかる加工時間を大幅に短縮することができる。また、各加工部16A、16BでそれぞれウェーハWの外周面取りの全加工が並列的に実施されるため、1つの加工部のみが設けられる場合に比べて、ウェーハ外周面取り装置10のスループットを大きくすることができる。
加工部16A、16Bにて外周面取りの全加工が行われたウェーハWは、ノッチ精研トランスファ部102のトランスファアーム124によってノッチ研磨部18に搬送される。
次に、ノッチ研磨部18にてウェーハWのノッチ部の仕上げ加工が行われる(ステップS16)。このとき、ノッチ研磨部18では、チャックテーブル74に保持されたウェーハWのノッチ部にノッチ研磨ヘッド76の研磨材を押し付け、ノッチ研磨ヘッド76をウェーハWに対して相対的に移動させることにより、ウェーハWのノッチ部の仕上げ加工を行う。
ノッチ研磨部18にてノッチ部の仕上げ加工が行われたウェーハWは、洗浄トランスファ部104のトランスファアーム134によって洗浄部20に搬送される。
次に、洗浄部20にてスピン洗浄装置80によってウェーハWの洗浄が行われる(ステップS18)。これにより、ウェーハWの表面に付着した汚れが剥離除去される。
洗浄部20にて洗浄が行われたウェーハWは、収納トランスファ部106のトランスファアーム144によって後測定部22に搬送される。
次に、後測定部22にて直径測定器84によって面取り加工されたウェーハWの直径が測定される(ステップ20)。
そして、後測定部22にてウェーハWの測定が終了すると、そのウェーハWは供給回収部12に回収される(ステップS22)。このとき、供給回収ロボット34の搬送アーム36は、前後、昇降移動、及び旋回することにより、測定テーブル86に保持されているウェーハWを受け取り、ウェーハカセット30内にウェーハWを収納する。
次に、加工部16(16A、16B)で行われる動作について説明する。図5は、加工部16で行われる動作の流れを示すフロー図である。図6は、加工部16で行われる動作を説明するための説明図である。
加工開始前の待機状態では、図6(a)に示すように、チャックテーブル150(図3参照)に保持されるウェーハWは、その中心がチャックテーブル150の回転軸と一致するように配置される。このとき、ウェーハWのノッチ部は所定方向(本例ではY軸方向)を向くように配置される。
また、外周粗研削砥石158及び外周精研削砥石164は、ウェーハWからそれぞれ所定距離離れた位置に位置している。具体的には、外周粗研削砥石158の回転中心はウェーハWの回転中心に対してY軸方向に所定距離離れた位置に配置され、かつ外周精研削砥石164の回転中心はウェーハWに対してX軸方向に所定距離離れた位置に配置される。すなわち、外周粗研削砥石158及び外周精研削砥石164は、ウェーハWの外周部において互いに異なる位相位置に配置される。特に本実施形態では、外周精研削砥石164は外周粗研削砥石158に対しウェーハWの回転方向に向かって90度ずれた位相位置に好ましく配置される。
ウェーハWの外周面取り加工が開始されると、まず始めに、アライメント動作が行われる(ステップS30)。このアライメント動作では、チャックテーブル150に保持されたウェーハWと外周粗研削砥石158及び外周精研削砥石164との上下方向(Z軸方向)について相対的な位置関係が調整される。具体的には、各研削砥石158、164に形成された研削用溝がチャックテーブル150に保持されたウェーハWと同じ高さとなるように、図示せぬ駆動手段を駆動することによって外周粗研スピンドル156又は外周精研スピンドル162をZ軸方向に沿って所定量移動させる。
なお、チャックテーブル150に保持されたウェーハWと外周粗研削砥石158及び外周精研削砥石164との左右方向(X軸方向)又は前後方向(Y軸方向)について相対的な位置関係にずれが生じている場合には、チャックテーブル150を所定方向に移動させることによって、図6(a)に示した加工開始前の待機状態となるようにする。
以上のようにしてアライメント動作が完了したら、外周粗研モータ154と外周精研モータ160が駆動され、外周粗研削砥石158と外周精研削砥石164が共に同方向に高速回転する。
次に、外周粗研削砥石158による研削(粗加工)を開始する(ステップS32)。具体的には、外周粗研削装置62のY軸モータ(不図示)が駆動され、外周粗研スピンドル156がY軸方向に沿ってチャックテーブル150に向かって送られる。このとき、外周粗研削砥石158がウェーハWに接触する直前まで比較的速い速度で送られ、その後、減速してゆっくりとした速度で送られる。
チャックテーブル150に向かって外周粗研スピンドル156が送られると、ウェーハWの外周が外周粗研削砥石158に形成された外周粗研削用溝に接触する。この接触後も外周粗研スピンドル156はゆっくりとした速度でチャックテーブル150に向けて送られ、この結果、図6(b)に示すように、ウェーハWの外周部が外周粗研削砥石158に微小量ずつ研削されて、ウェーハWの外周面取りの粗加工が開始される。
このようにして外周粗研削砥石158による粗加工が開始された後、チャックテーブル150に保持されたウェーハWが一定速度で回転を開始する。
次に、ウェーハWが1/4回転したか否かが判断される(ステップS34)。すなわち、ウェーハWの粗加工開始位置がウェーハWの回転方向(図6において右回り方向)に向かって90度回転したか否かが判断される。そして、ウェーハWが1/4回転未満である場合には上記判断が繰り返し行われ、ウェーハWが1/4回転した場合には次のステップS36に進む。
次に、外周精研削砥石164による研削(仕上げ加工)を開始する(ステップS36)。具体的には、外周精研削装置64のX軸モータ(不図示)が駆動され、外周精研スピンドル162がX軸方向に沿ってチャックテーブル150に向かって送られる。このとき、外周精研削砥石164がウェーハWに接触する直前まで比較的速い速度で送られ、その後、減速してゆっくりとした速度で送られる。
チャックテーブル150に向かって外周精研スピンドル162が送られると、ウェーハWの外周が外周精研削砥石164に形成された外周粗研削用溝に接触する。この接触後も外周精研スピンドル162はゆっくりとした速度でチャックテーブル150に向けて送られ、この結果、図6(c)に示すように、ウェーハWの外周部が外周精研削砥石164に微小量ずつ研削されて、ウェーハWの外周面取りの仕上げ加工が開始される。
その後、ウェーハWが一定速度で回転しながら、外周粗研削砥石158による粗加工と外周精研削砥石164による仕上げ加工が同時に実施される。
次に、ウェーハWが1回転したか否かが判断される(ステップS38)。すなわち、ウェーハWの粗研削開始位置がウェーハWの回転方向(図6において右回り方向)に向かって360度回転したか否かが判断される。そして、ウェーハWが1回転未満である場合には上記判断が繰り返し行われ、ウェーハWが1回転した場合には次のステップS40に進む。
次に、外周粗研削砥石158による研削(粗加工)を終了する(ステップS32)。具体的には、外周粗研削装置62のY軸モータ(不図示)が駆動され、外周粗研スピンドル156がY軸方向に沿ってチャックテーブル150とは反対側に向かって送られ、外周粗研スピンドル156は加工開始前の待機状態(図6(a)参照)に復帰する。この結果、図6(d)に示すように、外周粗研削砥石158はウェーハWの外周部から離れ、ウェーハWの外周面取りの粗加工が終了となる。
次に、ウェーハWが5/4回転(1.25回転)したか否かが判断される(ステップS42)。すなわち、ウェーハWの粗研削開始位置がウェーハWの回転方向(図6において右回り方向)に向かって450度回転したか否かが判断される。そして、ウェーハWが5/4回転未満である場合には上記判断が繰り返し行われ、ウェーハWが5/4回転した場合には次のステップS44に進む。
次に、外周精研削砥石164による研削(仕上げ加工)を終了する(ステップS44)。具体的には、外周精研削装置64のX軸モータ(不図示)が駆動され、外周精研スピンドル162がX軸方向に沿ってチャックテーブル150とは反対側に向かって送られ、外周精研スピンドル162は加工開始前の待機状態(図6(a)参照)に復帰する。この結果、図6(e)に示すように、外周精研削砥石164がウェーハWの外周部から離れ、ウェーハWの外周面取りの仕上げ加工が終了となる。
以上のとおり、本実施形態のウェーハ面取り装置10によれば、外周粗研削砥石158による粗加工と外周精研削砥石164による仕上げ加工がウェーハWの回転方向に沿って互いに異なる位相位置で行われる。これにより、ウェーハWの外周面取りの全加工において、粗加工と仕上げ加工の少なくとも一部を同時に実施することが可能となり、粗加工と仕上げ加工を別々に行う場合(すなわち、直列的に行う場合)のようにウェーハWを2回転させる必要がなく、ウェーハWの外周面取り加工にかかる加工時間を大幅に短縮することができる。また、設置スペース(すなわち、加工部16の数)を増やさなくても、ウェーハ面取り装置10のスループットを単純かつ簡易な構成で容易に上げることができる。
また、本実施形態では、ウェーハWの外周面取りの粗加工と仕上げ加工が90度ずれた位相位置で好ましく行われる。この構成により、外周精研削砥石164をウェーハWの外周部に接触させたり、外周粗研削砥石158をウェーハWの外周部から離したりしても、そのときにウェーハWに生じる応力変化や振動による影響が他方の研削砥石に直接的に受けにくい効果が得られる。一方、粗加工と仕上げ加工が180度ずれた位相位置で行われる場合には、外周粗研削砥石158がウェーハWの外周部に接触している状態で外周精研削砥石164をウェーハWの外周部に接触させたとき、そのときに生じるウェーハWに加わる応力変化や振動によって外周粗研削砥石158による研削に直接的な影響を与えやすい。また、外周粗研削砥石158及び外周精研削砥石164がウェーハWの外周部に接触している状態で外周粗研削砥石158をウェーハWの外周部から離す場合も同様にも影響を与えやすい。したがって、上述のように、ウェーハWの外周面取りの粗加工と仕上げ加工が90度ずれた位相位置で行われる構成が好ましく、ウェーハWの外周面取りの全加工を安定かつ高精度に行うことが可能となる。
また、本実施形態では、外周粗研削砥石158による粗加工によってウェーハWがY軸方向に圧縮を受けた際にX軸方向に伸び(ポアソン変形)が同時に発生しても、90度ずれた位相位置から外周精研削砥石164による仕上げ加工が行われるので、上記伸びによる影響を抑えることができる。これにより、ウェーハWの変形や撓み、歪みなどの影響を効果的に抑えながら、仕上げ加工を精度(真円度)よく加工することができる。
また、本実施形態では、ウェーハWの外周面取りの粗加工と仕上げ加工が互いに独立して制御されるので、各研削砥石158、164にウェーハWの外周部を切り込む際のウェーハWへのダメージを分散することができる。
また、本実施形態では、ウェーハWの外周面取りの粗加工と仕上げ加工を同時に行うことによって、粗加工と仕上げ加工を別々に行う場合に比べて、ウェーハWを回転させるための回転機構(ベアリング部)で周期的に発生する振動成分(振れ成分)を効果的に抑制することができる。これにより、上記振動成分の影響を受けずに高精度な位置決めが可能となり、粗加工や仕上げ加工の加工取り代を低減することができ、高品質な面取り加工が可能となる。
以上、本発明のウェーハ面取り装置及びその面取り方法について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。以下、変形例のいくつかを説明する。
[第1の変形例]
図7は、第1の変形例を示すものである。図7に示すように、第1の変形例では、外周面取りの粗加工と仕上げ加工はウェーハWの回転方向に沿って45度ずれた位相位置で行われる。この構成では、外周粗研削砥石158による粗加工が開始されたウェーハWの加工位置を基準としたとき、ウェーハWが1/8回転(0.125回転)したところで外周精研削砥石164による仕上げ加工が開始される。その後、ウェーハWが1回転するまで粗加工と仕上げ加工が同時に実施され、ウェーハWが1回転したところで粗加工が終了する。そして、ウェーハWが9/8回転(1.125回転)したところで仕上げ加工が終了する。
第1変形例によれば、外周面取りの粗加工と仕上げ加工はウェーハWの回転方向に向かって45度ずれた位相位置で行われるので、上述した実施形態に比べて、粗加工と仕上げ加工をより広範囲にわたって同時に行うことが可能となり、1つの加工部16における加工時間そのものを更に短縮することができる。
なお、外周面取りの粗加工と仕上げ加工はウェーハWの外周部において異なる位相位置であれば、1つの加工部16における加工時間そのものを短縮する効果が得ることができる。ただし、より大きな効果を得る観点から、位相位置のずれ量は0度〜180度の範囲内であることが好ましい。ただし、粗加工と仕上げ加工の位相位置のずれ量が0度に近づくと研削砥石158、164同士の干渉が発生しやすく、一方、位相位置のずれ量が180度に近づくとウェーハWの変形、ウェーハWの変形や撓み、歪みなどの影響を受けやすくなることから、粗加工と仕上げ加工はウェーハWの回転方向に沿って45度〜135度ずれた位相位置で行われることが好ましく、より好ましくは60度〜120度、更に好ましくは40度〜50度であることが望ましい。
[第2の変形例]
図8は、第2の変形例を示すものである。図8に示すように、第2の変形例では、外周面取りの粗加工と仕上げ加工は270度ずれた位相位置で行われる。この構成では、外周粗研削砥石158による粗加工が開始されたウェーハWの加工位置を基準としたとき、ウェーハWが3/4回転(0.75回転)したところで外周精研削砥石164による仕上げ加工が開始される。その後、ウェーハWが1回転するまで粗加工と仕上げ加工が同時に実施され、ウェーハWが1回転した後ところで粗加工が終了する。そして、ウェーハWが7/4回転(1.75回転)したところで仕上げ加工が終了する。
第2の変形例よれば、ウェーハWの外周面取りの粗加工から仕上げ加工まで行われるまでにウェーハWを1.75回転させる必要があるため、1つの加工部16における加工時間そのものを短縮する効果は少ないものの、上述した本実施形態と同様に、仕上げ加工はX軸方向に沿って外周精研削砥石164がチャックテーブル150に対して相対的に移動することによって行われるので、ウェーハWの変形や撓み、歪みなどの影響を効果的に抑えながら、仕上げ加工を精度(粗円度)よく加工することができる。すなわち、ウェーハWの外周面取りの全加工を安定かつ高精度に行うことが可能となる。
10…ウェーハ面取り装置、12…供給回収部、14…プリアライメント部、16(16A、16B)…加工部、18…ノッチ研磨部、20…洗浄部、22…後測定部、24…搬送部、60…ウェーハ送り装置、62…外周粗研削装置、64…外周精研削装置、150…チャックテーブル、156…外周粗研スピンドル、158…外周粗研削砥石、162…外周精研スピンドル、164…外周精研削砥石

Claims (8)

  1. ウェーハを保持して回転するウェーハテーブルと、
    前記ウェーハに対して相対的に移動可能に構成され、前記ウェーハの外周部を粗研削する粗研削用砥石と、
    前記ウェーハに対して相対的に移動可能に構成され、前記粗研削用砥石とは異なる位置で前記ウェーハの外周部を精研削する精研削用砥石と、
    を備えるウェーハ面取り装置。
  2. 前記精研削用砥石による前記ウェーハの外周部の加工位置は、前記粗研削用砥石による前記ウェーハの外周部の加工位置よりも前記ウェーハの回転方向に向かって180度未満ずれた位置である請求項1に記載のウェーハ面取り装置。
  3. 前記精研削用砥石による前記ウェーハの外周部の加工位置は、前記粗研削用砥石による前記ウェーハの外周部の加工位置よりも前記ウェーハの回転方向に向かって45度ずれた位置である請求項2に記載のウェーハ面取り装置。
  4. 前記ウェーハテーブル、前記粗研削用砥石、及び前記精研削用砥石を有する加工部を複数備える請求項1〜3のいずれか1項に記載のウェーハ面取り装置。
  5. ウェーハテーブルに保持されたウェーハを回転しながら前記ウェーハの外周部を面取り加工する方法であって、
    前記ウェーハに対して粗研削用砥石を相対的に移動させ、前記ウェーハの外周部を前記粗研削用砥石で粗研削する粗加工ステップと、
    前記ウェーハに対して精研削用砥石を相対的に移動させ、前記粗研削用砥石とは異なる位置で前記ウェーハの外周部を前記精研削用砥石で精研削する仕上げ加工ステップと、
    を備えるウェーハ面取り方法。
  6. 前記精研削用砥石による前記ウェーハの外周部の加工位置は、前記粗研削用砥石による前記ウェーハの外周部の加工位置よりも前記ウェーハの回転方向に向かって180度未満ずれた位置である請求項5に記載のウェーハ面取り方法。
  7. 前記精研削用砥石による前記ウェーハの外周部の加工位置は、前記粗研削用砥石による前記ウェーハの外周部の加工位置よりも前記ウェーハの回転方向下流側に向かって45度ずれた位置である請求項6に記載のウェーハ面取り方法。
  8. 前記粗加工ステップ及び前記仕上げ加工ステップからなる加工ステップが複数並列的に実施される請求項5〜7のいずれか1項に記載のウェーハ面取り方法。
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