JP6132516B2 - 米ペースト製造方法並びにその装置 - Google Patents

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Description

本発明は米穀粒を微細化して得られた微細粒が水中に分散状態とされている米ペーストの製造装置並びにその装置に関するものである。
わが国の食料自給率が低い中で、米は実質的に100%の自給率となっている。しかし、近時その消費量の低減によりいわゆる米余りの状況も生じており、そこで米の更なる用途拡大の模索がされている。
一方、小麦は、地球規模の気象変動を受けて収穫量が大幅減となったり、加えて商品取引の場における思惑もあり、その価格が高騰している。
そしてこれらの状況が相まって、小麦粉の代替原料として米粉が考慮され、パン、麺類等での代替の試みがなされている(例えば特許文献1、2参照)。
なお本明細書中において「米粉」とは、米穀粒が乾燥状態で粉砕されることにより得られた既存の米粉を意味するものとし、本発明によって粉砕された米穀粒については、「粗砕粒」または「微細粒」と呼んで区別する。
しかしながら現在市場に流通している米粉については、必ずしも十分に普及するような価格が実現されていない。その理由は、米粉の場合、確かに原料としての米の市場価格は安いものの、米穀粒を粉砕する際の加工コストがかかり、結果的に高価な原料となってしまうからである。この米穀粒の粉砕にあたっての低コスト化を阻む技術的要因は、そもそも米穀粒自体が極めて硬いことにある。すなわち本来は粒のまま食する米穀粒の胚乳部分は非常に硬く、微細粉末になりにくい。このため、粉砕するためには強力な力を要するのであるが、粉砕中に発生する熱による成分の変質を避けるため、効率的な粉砕加工を行うことができないからである。
上述した米穀粒の粉砕にあたっての低コスト化を阻む技術的要因を解決するための手法としては、米穀粒を水と共に湿式製粉する手法も案出されている(例えば特許文献3参照)。しかしながらこのような手法は、米菓、団子類、餅菓子等の原料としての米粉を得るための手法であって、小麦粉の代替原料としての用途が考慮されたものではなかった。加えてこの技術思想にあっては、最終目的とする製品はあくまで乾燥粉であり、粉砕後乾燥させて粉体を得るため、その水分は除去する必要があり、水分を積極的に利用したり、その作用を厳密に究明したものでもなかった。
ところで、一般的に小麦粉の代替原料としての米粉は、粒径が小さく、低比重の粒子が安定しているものが良いとされている。これは例えば膨張率が重視されるパンケーキにおいて、生地の醗酵過程で、いわゆる”浮き”が重要視され、粒径の小さいもの程、浮きが良いとされているからである。
しかしながら米粉を製造する際に、粒径を小さくしようとすればするほど粉砕処理に時間がかかり、この結果コストアップにつながてしまう。
更に、水分量の少ない米穀粒に衝撃(圧力や摩擦熱)が加えられるためデンプンが破壊され易く、損傷デンプン率が高くなってしまう。損傷デンプン率が高い米粉は吸水率が高くなり、また、種子内在性デンプン分解酵素の作用を受けやすいことから、パン生地の醗酵に悪影響を及ぼすこととなってしまう。
このような状況の下、本発明者の一人は、そもそも穀物粉を製造するにあたって、米穀粒が加工される際に当然ながら乾燥状態であるという技術常識を見直し、乾燥した状態の米穀粒に拘ることなく、微粒状態が達成できるのであれば、ペースト状であっても差し支えないであろうとの着想、並びに一定量の水分の存在が加工時における粉砕に極めて効果的に作用し、また製品化した後の加工利用に際しても有効に作用し得るであろうとの着想をもとに、米を原料とする食材並びにこれを用いた加工食品並びにそれらの製造法を開発するとともに、既に特許出願に及んでいる(特許文献4参照)。
そしてこの発明により、商業的レベルのコストを考慮して、十分、小麦粉の代替原料として市場に提供することのできる、米を原料とする食材たる米ペーストが得られている。
ところで前記米ペーストの価格について考察すると、微粒状態とされた米穀粒が水中に分散したものである米ペーストの価格を、乾燥状態である米粉の価格(約650円/kg)と同等の価格とするためには、約350円/kgとしなければならない。しかしながら前記特許文献4に開示された手法の生産能力は20〜25g/h程度であり、この手法によって得られる米ペーストの価格は約600円/kgとなっており、このため更なる低コスト化の実現が要求されているのが実情である。
特開平9−51754号 特公昭56−43209号 特公平8−35 特開2010−187663号公報
本発明はこのような背景を考慮してなされたものであって、微細化された米穀粒(微細粒)の性状を損なうことなく、生産性の更なる向上を実現し、米ペーストを低価格で提供することのできる、新規な米ペースト製造方法並びにその装置を開発することを技術課題としたものである。
すなわち請求項1記載の米ペースト製造方法は、米穀粒を洗浄する洗米工程と、米穀粒を水とともに粉砕して粗砕粒とし、この粗砕粒が水中に分散した状態の中間製品を得るための粗砕工程と、前記中間製品を粉砕して微砕粒とし、米ペーストを得るための微砕工程とを具えて成り、前記粗砕工程は、攪拌槽とインペラポンプとを組み合わせて構成された攪拌機と、貯留槽とを具えて成る粗砕機によって実施されるものであることを特徴として成るものである。
た請求項記載の米ペースト製造方法は、前記請求項記載の要件に加え、前記粗砕工程においては、粗砕粒の粒径の最大分布域が20〜100μmとなるような粉砕が行われることを特徴として成るものである。
更にまた請求項記載の米ペースト製造方法は、前記請求項1または2記載の要件に加え、前記微砕工程においては、微砕粒の粒径の最大分布域が10μm未満となるような粉砕が行われることを特徴として成るものである。
また請求項記載の米ペースト製造装置は、米穀粒を洗浄する洗米機と、米穀粒を水とともに粉砕して粗砕粒とし、この粗砕粒が水中に分散したコロイド溶液を得るための粗砕機と、前記コロイド溶液中の粗砕粒を水とともに粉砕して微砕粒とし、米ペーストを得るための微砕機とを具えて成り、前記粗砕機は、攪拌槽とインペラポンプとを組み合わせて構成された攪拌機と、貯留槽とを具えて成るものであることを特徴として成るものである。
また請求項記載の米ペースト製造装置は、前記請求項記載の要件に加え、前記粗砕機は、粗砕粒の粒径の最大分布域を20〜100μmとすることができるものであることを特徴として成るものである。
更にまた請求項記載の米ペースト製造装置は、前記請求項4または5記載の要件に加え、前記微砕機は、微砕粒の粒径の最大分布域を10μm未満とすることができるものであることを特徴として成るものである。
そしてこれら各請求項記載の発明の構成を手段として前記課題の解決が図られる。
まず請求項1記載の発明によれば、洗米工程において米穀粒における複粒でんぷん間に水が浸透するため、粗砕工程における細粒化を促すことができる。
また粗砕工程において複粒でんぷんの状態となっている単粒でんぷん間に水が浸透するため、微砕工程における単粒化を促すことができる。
更に粗砕工程においては、米穀粒を水とともに粉砕するため、熱変性を防止することができる。
更にまた微細工程においては、細胞膜が破砕されて剥き出しの状態となった粗砕粒(複粒でんぷん)に対し、水が流動性を付与するように関与するため、粗砕粒を最小単位のでんぷん粒子(単粒でんぷん)にまで崩壊させ、極めて微細な微細粒を得ることができる。
またこの際、水が関与するため、熱による微細粒の成分変質を防ぐことができる。
また既存の装置を用いた安価な装置によって、粗砕を行うことができる。
また請求項記載の発明によれば、粗砕粒を、微細工程で扱うのに適切なものとすることができる。
また請求項記載の発明によれば、米ペーストを用いた加工食品の食感をまろやかなものとすることができる。またパン等の加工食品を製造するときに、生成されるグルテンの網目構造の隙間に微細粒(単粒でんぷん)が入り込むことができるため、生地の膨化が阻害されてしまうのを防ぐことができる。
また請求項記載の発明によれば、洗米工程において米穀粒における複粒でんぷん間に水が浸透するため、粗砕工程における細粒化を促すことができる。
また粗砕工程において複粒でんぷんの状態となっている単粒でんぷん間に水が浸透するため、微砕工程における単粒化を促すことができる。
更に粗砕工程においては、米穀粒を水とともに粉砕するため、熱変性を防止することができる。
更にまた微細工程においては、細胞膜が破砕されて剥き出しの状態となった粗砕粒(複粒でんぷん)に対し、水が流動性を付与するように関与するため、粗砕粒を最小単位のでんぷん粒子(単粒でんぷん)にまで崩壊させ、極めて微細な微細粒を得ることができる。
またこの際、水が関与するため、熱による微細粒の成分変質を防ぐことができる。
また既存の装置を用いた安価な装置によって、粗砕を行うことができる。
また請求項記載の発明によれば、粗砕粒を、微細機で扱うのに適切なものとすることができる。
また請求項記載の発明によれば、米ペーストを用いた加工食品の食感をまろやかなものとすることができる。またパン等の加工食品を製造するときに、生成されるグルテンの網目構造の隙間に微細粒(単粒でんぷん)が入り込むことができるため、生地の膨化が阻害されてしまうのを防ぐことができる。
本発明の米ペースト製造方法を示す工程図である。 洗米機を示す縦断側面図である。 粗砕機を一部透視して示す側面図である。 インペラポンプを示す分解斜視図である。 微砕機を一部分解して示す斜視図である。 微細機における微細ユニット周辺を示す縦断面図及び側面図である。 回転磨砕体を示す平面図及び正面図である。 固定磨砕体を示す底面図及び正面図である。 微砕機を示す斜視図である。
本発明を実施するための最良の形態は以下に示すとおりであって、まず本発明の「米ペースト製造装置」について説明し、続いてこの装置の作動態様と併せて本発明の「米ペースト製造方法」について説明する。なお以下の実施の形態に対して、本発明の技術的思想の範囲内において適宜変更を加えることも可能である。
なお本明細書中において米ペーストPとは、米穀粒Rを粉砕することにより得られた単粒でんぷん状態の微砕粒R2が、水W中に分散したコロイド溶液を意味するものである。また前記微砕粒R2は、米穀粒Rの細胞膜Rcが壊されて露出した複粒でんぷん状態の粗砕粒R1が崩壊して、単粒でんぷんの状態とされたものである。
そして前記米ペーストPの原料として用いられる米穀粒Rは、品種としては国内に普及しているジャポニカ種が好ましいが、インディカ種、ジャバニカ種であってもよい。また価格の点では新規需要米を用いることが好ましく、この新規需要米とは、農林水産省令で定められたものであり、米粉用(米以外の穀物の代替となるパン・麺等の用途)、飼料用、輸出用、バイオエタノール用、青刈り稲、わら専用稲、稲醗酵粗飼料用稲、主食用以外の用途のための種子、その他その用途が主食用米の需要に影響を及ぼさない米を意味するものである。このうち、米粉用の新規需要米としては「タカナリ」、「ふくおこし」、「モミロマン」、「ミズホチカラ」等が知られている。
また原料として使用される米穀粒Rの状態は、少なくとも、もみ殻を除去したものであればよく、玄米状態、精米状態のいずれであってもよい。もちろん米ペーストPを原料としたパン等の加工食品としての形態を考慮すると、精米状態のものが好ましいが、健康志向の要求に応じる場合などには玄米や、これを発芽させた発芽玄米を用いるようにしてもよい。更にまた、米穀粒Rとしては破砕されたもの(いわゆるくず米)を適用することもできる。
上述のような米ペーストPを製造するために用いられる本発明の米ペースト製造装置Dは図1に示すように、米穀粒Rを洗浄する洗米工程S1を担う洗米機1と、洗浄米R0を水Wとともに粉砕して粗砕粒R1が水W中に分散した状態の中間製品P0とするための粗砕工程S2を担う粗砕機2と、前記中間製品P0を粉砕して微砕粒R2とし、米ペーストPを得るための微砕工程S3を担う微砕機3とを具えて構成されるものである。
前記洗米機1は、一例として水圧式の機器が適用されるものであり、このものは図2に示すように、底部付近が逆円錐状に形成された洗米槽10の中心にエゼクタ機能を有する噴出管11が具えられて成るものである。具体的には前記噴出管11は、下端部の給水口12が洗米槽10の外部に突出した状態とされるとともに、洗米槽10の内側部分に取米口13が形成されて成り、給水口12から噴出管11内に送り込まれる水Wによるエゼクタ効果によって、洗米槽10の底部に位置する米穀粒Rを、取米口13から噴出管11内に取り込むものである。そして噴出管11内を上昇した水Wと米穀粒Rとは、噴出管11上部の排出口14から洗米槽10内に排出されることとなる。そしてこの際、米穀粒Rは噴出管11の中で粒と粒とが擦れ合って糠が除去されて洗米が行われることとなる。
なお前記噴出管11の中程には切換バルブ15が具えられており、排出先を洗米槽10内(排出口14)または洗米槽10外(出米管16)に切り換えることができるように構成されている。また洗米槽10の側周部には、オーバーフロー管17が接続されており、洗米槽10内の水Wを順次排水して更新することが可能とされている。
そして前記給水口12と水道の蛇口との間をホースによって接続するものであり、水Wを水圧0.15〜0.74MPa程度で噴出管11に供給するものとする。
次に前記粗砕機2は図3に示すように、攪拌機2Aと、貯留槽2Bとを組み合わせて構成され、米穀粒Rを粉砕することにより得られる粗砕粒R1の粒径の最大分布域を20〜100μmとすることができるものである。
まず前記攪拌機2Aは、撹拌槽20とインペラポンプ2aとを組み合わせて構成されるものであり、撹拌槽20に形成された排出口20aと、インペラポンプ2aにおける取込口23との間が管路により接続され、更にインペラポンプ2aにおける排出口24と、供給口20bとの間が、三方弁21を介在させて管路により接続されて構成されたものである。
ここで前記インペラポンプ2aは図4に示すように、ケーシング22内に配されるロータ25が、メカニカルシールハウジング26を介在させてモータM1の回転軸に接続され、このロータ25が回転することにより、ロータ25に形成されたインペラ25aの作用によって蓋22aに形成される取込口23から入り込んだ流体が圧送されて、排出口24から外部に送出されることとなるものである。
この実施の形態では一例として、ヤスダファインテ株式会社製、エマルシポンプYFP−SE177MF1(ロータ径φ140、5000L/h、3600rpm)を採用した。また前記モータM1は7.5kW程度の出力のものを採用した。
また前記撹拌槽20は二重ジャケット構造が採られており、ジャケット部に給水口20dと排水口20eが形成され、給水口20dに冷却水W1が供給されることにより、撹拌槽20内に収容される水W、粗砕粒R1及び中間製品P0の温度上昇を防ぐことができるように構成されている。なお前記冷却水W1の温度は5℃以下とすることが望ましい。
次に前記貯留槽2Bは、槽本体27内に回転軸28に具えられた撹拌羽根29が配されて成るものであり、この実施の形態では一例として、上下二段に具えられた撹拌羽根29が逆方向に回転するような構成とした。なお前記回転軸28は、適宜変速機を介在させる等してモータM2の出力軸に接続されている。また槽本体27の上部には供給口27aが形成され、下部には排出口27bが形成されており、供給口27aと前記三方弁21との間が管路により接続されている。
また前記槽本体27は二重ジャケット構造が採られており、ジャケット部に給水口27cと排水口27dが形成され、給水口27cに冷却水W2が供給されることにより、貯留槽2B内に収容される中間製品P0の温度上昇を防ぐことができるように構成されている。なお前記冷却水W2の温度は5℃以下とすることが望ましい。
このようにして構成される粗砕機2は、例えば米穀粒Rに加えて発芽玄米や炊飯米、更にはイモ類(でんぷん)、にぼし、茶葉等を他の原料として使用するような場合、これらを混合しながら粉砕して、粗砕化された米穀粒R(粗砕粒R1)と、粗砕化された他の原料とが均等に分散した状態のコロイド液を得ることができるものである。
また粗砕機2には貯留槽2Bが具えられているため、攪拌機2Aにおいて得られる中間製品P0を貯留槽2Bに貯留しておくことができ、攪拌機2Aにおける中間製品P0の生成及び次工程である微砕機3への中間製品P0の供給を、途切れることなく行うことが可能となっている。
次に前記微砕機3はいわゆる臼式磨砕機が採用されるものであり、一例として図5に示すように、回転磨砕体32と、その上方に配される固定磨砕体33との間に被処理物を供給してこれを磨り潰すものである。なおこの実施の形態では、三基の磨砕ユニット3A、3B、3Cが並列状且つ多段状に具えられるものであり、まず最下部に位置する磨砕ユニット3Aについてその構成を説明する。
前記磨砕ユニット3Aは図5、6に示すように、機枠Fに固定された基台30A上に配されるものであり、この基台30A上に、たらい状のペースト受31が設置され、このペースト受31内に回転磨砕体32が配されるとともに、モータM3に接続されたギヤボックスGの出力軸に接続される回転軸35が、前記ペースト受31の中心に形成された軸孔31aを通じて回転磨砕体32における軸孔32eに挿通状態で固定されて成るものである。なお前記ペースト受け31の側周部にはシュート31bが形成されている。
そして、前記回転磨砕体32の上方には、僅かな間隔(0.01〜0.02mm)を空けて固定磨砕体33が配されるものであり、この固定磨砕体33は、基台30A上に立設された四本の支柱34によって支持されるとともに、上下方向の位置が調整可能とされている。
具体的には、支柱34の上部には雄ネジが形成されるとともに、ここに調整ナット34a及び袋ナット34dが螺合されており、この調整ナット34aから突出状態となった雄ネジ部が、固定磨砕体33に接続された固定板33gの孔33fに挿通状態とされ、この固定板33g上に、スプリング34bが支柱34(雄ネジ部)に挿通状態となるように設けられ、このスプリング34bの上方から固定ナット34cが閉め込まれている。このような構成が採られることにより、固定板33gがスプリング34bによって調整ナット34aに押し付けられた状態で位置決めされるものであり、一例として四か所の調整ナット34aの高さ位置を調整するとともに、袋ナット34dによって固定することによって、固定板33gすなわち固定磨砕体33の高さ位置を、所望の位置に設定することが可能となっている。
なおこの実施の形態では、前記支柱34の上部に形成される雄ネジ並びに調整ナット34a及び袋ナット34dに形成される雌ネジを、通常よりもピッチの狭い、いわゆるガスネジとするとともに、調整ナット34aの外周部に目盛(図示省略)を形成することにより、百分の数mm単位での正確な微調整が可能とされている。
ここで前記回転磨砕体32及び固定磨砕体33について詳しく説明する。
まず回転磨砕体32は図7(a)に示すように平面視で円形状の部材であって、上面側の外縁部に磨砕部32aが形成され、更にその内側に図7(b)に示すように円錐台状の案内斜面32bが形成されて成るものである。
また前記磨砕部32aは円周方向に沿って複数のブロックに区画されるとともに、各ブロックには溝32cが同様のパターンで形成されている。
また前記案内斜面32bには、前記磨砕部32aのブロックの境界部分に指向するように押込羽根32dが平面視で湾曲した状態で設けられている。
次に前記固定磨砕体33は図8(a)に示すように底面視で円形状の部材であって、底面側の外縁部に磨砕部33aが形成され、更にその内側は図8(b)に示すように、底面側から円錐台状に切除された案内斜面33bが形成されて成るものである。
また前記磨砕部33aは円周方向に沿って複数のブロックに区画されるとともに、各ブロックには同様のパターンで溝33cが形成されている。
また前記案内斜面33bには、前記磨砕部33aのブロックの境界部分に指向するように押込羽根33dが底面視で直線状に設けられている。
更に図8(b)に示すように、前記案内斜面33bの上方には、上面側から逆円錐台状に切除された材料供給部33eが形成されている。
そして前記磨砕部33aの上面側には、前記固定板33gが接続されるものであり、この固定板33gには四隅に孔33fが形成されている。
そして上述した磨砕ユニット3Aと同様に構成される、磨砕ユニット3B、3Cが多段状に設けられるものであり、前記基台30A上に立設された支柱36に対して基台30Bが載置され、更にこの基台30B上に立設された支柱36に対して基台30Cが載置される。そしてこれら基台30B、30Cに対して、磨砕ユニット3B、3Cが設けられるものであり、各ユニットにおける回転磨砕体32の軸孔32eに挿通される軸35は、ジョイント35aによって連結されるとともに、最上部の軸35の上端は、機枠Fに設けられた軸受37に軸支される。このような構成が採られることにより、一基のモータM3によって三基の磨砕ユニット3A、3B、3Cを同時に駆動することが可能となる。
なお前記磨砕ユニットの数を増加することにより、容易に生産能力を向上させることができる。
更に前記磨砕ユニット3A、3B、3Cにおける左右の固定板33gの端部における孔33fの間には、孔33hが形成されるとともに、その下方に、適宜のスライダ(図示省略)に取り付けられた雌ネジブロック33iが配される。そして各磨砕ユニット3A、3B、3Cにおける雌ネジブロック33iに対して同期移動ネジ38が螺合状態とされ、この同期移動ネジ38の上端に具えられたマイタギヤ38aが、機枠Fの上部に具えられたハンドルユニット39に具えられたマイタギヤ39aと噛み合わされている。
このような構成が採られることにより、ハンドル39bを回転させることにより、スプリング34bによって押下状態にある各磨砕ユニット3A、3B、3Cにおける固定磨砕体33を、同時に上昇させて清掃やメンテナンスを行うことが可能とされている。
なお雌ネジブロック33iを下降させることにより、スプリング34bの作用によって固定磨砕体33が下降するものであり、やがて固定磨砕体33は回転磨砕体32に接触した状態となる。そしてこの状態から更に雌ネジブロック33iを下降させて、固定板33gの下面と、雌ネジブロック33iの上面との間を数cm程離しておき、この状態を微砕機3の動作姿勢とするものである(図6(a))。
また前記磨砕ユニット3A、3B、3Cの適宜の個所に対しては、噴出孔が臨むようにしてノズルNが配されるものであり、このノズルNから−5℃程度の冷風を噴出し、固定磨砕体33及び回転磨砕体32並びに被非処理物の温度上昇を防止することができるように構成されている。なお図示は省略するが、適宜の水冷機構を採用し、これにより固定磨砕体33及び回転磨砕体32並びに被非処理物の温度上昇防止を図るようにしてもよい。
前記微砕機3は一例として上述したように構成されるものであり、固定磨砕体33における材料供給部33eから供給された被処理物は、回転磨砕体32の回転に伴って、押込羽根32e、33eの作用により、上下の磨砕部32a、33a間に押し込まれることとなり、ここで磨砕される。
なお前記調整ナット34aによる固定磨砕体33、回転磨砕体32間の間隔調整は、固定磨砕体33と回転磨砕体32とが接触した状態から、調整ナット34aを所定の目盛分(角度)回転させることにより、容易に行うことができる。なお所望の厚さのシム(例えば5μmの厚さのものを二枚)を固定磨砕体33、回転磨砕体32間に挟むことにより、所望のクリアランスが確保されたことを確認することができる。更にこのようなシムを用いることにより、磨砕部32a、33aが摩耗した場合であっても、所望のクリアランスを確保するうことができる。
なおこの実施の形態では、前記回転磨砕体32は70〜120rpmで回転されるものとした。
そして前記洗米機1、粗砕機2及び微砕機3を、図1に示すように適宜の搬送装置を用いて接続することにより、本発明の米ペースト製造装置Dが構成されるものであり、この実施の形態で示した米ペースト製造装置Dによる米ペーストPの生産能力は、160〜180g/hとなっている。
本発明の米ペースト製造装置Dは、一例として上述のようにして構成されるものであり、以下、この装置の作動態様と併せて本発明の「米ペースト製造方法」について説明する。
〔洗米工程S1〕(図2参照)
初めに米穀粒Rを洗米して洗浄米R0とするものであり、図2(a)に示すように、洗米機1における切換バルブ15を、給水口12から排出口14に流路が形成されるように設定するとともに洗米槽10に水Wを供給し、投入される米穀粒Rが十分に浸るような水位を確保する。
なお水Wの温度は室温でよいが、雑菌の繁殖を防ぐことを考慮した場合には5℃以下の冷蔵温度とすることが好ましい。
また前記水Wとしては、通常、水道水や井戸水が用いられるが、これらに対して、保存、殺菌等を目的とした薬剤や添加剤を混入するようにしてもよい。
次いで供給口18から洗米槽10に米穀粒Rを投入するとともに給水口12から水Wを供給すると、洗米槽10の底部に沈降した米穀粒Rは、水Wのエジェクタ効果によって取米口13から噴出管11内に取り込まれ、水Wとともに噴出管11内を上昇し、やがて排出口14から排出される。この際、米穀粒R同士が衝突して表面のヌカが剥離されて洗米が行われることとなり、排出口14から排出された米穀粒Rは洗米槽10の底部に沈降し、再び噴出管11内に取り込まれて洗米が継続されることとなる。一方、排出口14から排出された水Wには、米穀粒Rから除去されたヌカや雑菌が含まれるものであり、この水Wの一部はオーバーフロー管17から溢出して外部に排出されることになる。
やがて所望の洗米状態が得られた時点で、図2(b)に示すように、洗米機1における切換バルブ15を、給水口12から出米管16に流路が形成されるように設定するものであり、洗米槽10内の米穀粒R及び水Wは、給水口12から供給される水Wのエジェクタ効果によって出米管16から外部に排出されることとなる。そしてこれを適宜ザル様部材で受けることにより、洗米の完了した洗浄米R0は水Wと分別される。
なお米穀粒Rは、水Wの温度が5℃の場合、五分程度の洗米によって約18%の吸水率となることが確認されている。
〔粗砕工程S2〕(図3参照)
次いで洗浄米R0を水Wとともに粉砕して粗砕粒R1(中間製品P0)とするものであり、図1に示すように粗砕機2の撹拌槽20における供給口20cから洗浄米R0と水Wとを投入する。ここで洗米前の米穀粒Rの重量1に対し水Wの重量が0.5〜1.5となるように、吸水量を考慮して洗浄米R0及び水Wを投入するようにする。なお米ペーストPをパンの素材として用いることを考慮した場合、洗米前の米穀粒Rの重量1に対し水Wが0.8〜1.2となるようにすることが更に好適である。
ここでも前記水Wとしては、通常、水道水や井戸水が用いられるが、これらに対して、保存、殺菌等を目的とした薬剤や添加剤を混入するようにしてもよい。
そして三方弁21の流路を排出口24から供給口20bに流れるように設定した後、モータM1を起動してロータ25を回転させると、水W及び洗浄米R0が排出口20aから流出し、取込口23からケーシング22内に至る。
ケーシング22内に至った洗浄米R0は、回転するロータ25に具えられたインペラ25aの作用によって破砕されて粗砕R1とされるとともに、排出口24を通じて供給口20bに送られ、ここから撹拌槽20内に戻される。
なお洗浄米R0は水Wが浸透して柔らかくなっているため、前記インペラ25aによって細胞膜Rcが破壊され、複粒でんぷん同士の結合が解かれて容易に粗砕R1とされ、この結果、複粒でんぷんの総表面積が増加して水Wの浸透が急速に行われ、インペラ25aの作用による破砕速度は急激に上昇することとなる。そして粗砕R1の粒径が所望の値になるまで、上述の運転が継続されるものであり、この実施の形態では、粗砕粒R1の粒径の最大分布域が20〜100μmとなるまで継続するようにした。
このようにして得られた中間製品P0(粗砕粒R1が水W中に分散した状態)は、粘度が低く、流動性が高い状態となっている。
なおモータM1の回転速度や、インペラ25aの形状、素材等を異ならせることにより、粗砕機2の粉砕能力を調整することができる。
上述したように本発明は、洗浄米R0を予め水Wに一定時間浸漬させること無く、直ちに粉砕を行うことができることを特徴とするものであるが、本発明の米ペースト製造装置Dを用いるにあたって、米穀粒Rを二時間程度水Wに浸漬した後、洗浄が行われた洗浄米R0(吸水率約30%)を粗砕機2に投入するようにしてもよい。
次いで三方弁21の流路を排出口24から供給口27aに流れるように設定した後、モータM1を起動してロータ25を回転させると、中間製品P0は排出口20aから流出し、供給口27aから貯留槽2B内に移送される。
そしてモータM2を起動して撹拌羽根29を回転させると、貯留槽2B内において中間製品P0の渦流が生起され、水W中に粗砕R1が均等に分散した状態が維持されることとなる。
〔微砕工程S3〕(図5参照)
次いで前記微細機3を用いて、中間製品P0を粉砕して米ペーストPを得るものであり、モータM3を起動して回転磨砕体32を回転させ(一例として72Hz)、材料供給部33eに中間製品P0を供給する。中間製品P0は回転磨砕体32における押込羽根32dと、固定磨砕体33における押込羽根33dとの作用によって、案内斜面32bと案内斜面33bとの間の空間を下方に向けて進行し、やがて上下の磨砕部32a、33a間に押し込まれ、ここで粗砕粒R1が磨砕されて微砕粒R2(粒径の最大分布域が10μm未満)となる。そして微砕粒R2が水W中に分散した状態の米ペーストPが得られるものであり、この米ペーストPはペースト受31内に流れ出し、やがてシュート31bを通じて微細機3の外部に排出される。
なおこの実施の形態における微細機3は、三基の磨砕ユニット3A、3B、3Cが並列状且つ多段状に具えられたものであるため、それぞれの磨砕ユニット3A、3B、3Cに対して同時に同量の中間製品P0を供給するものとする。
以上のように発明によって得られた米ペーストPは、水W中に微細粒R2が分散した状態のコロイド溶液であるため、乾燥による微細粒R2の損傷を回避することができるものである。
また前記微細粒R2間に介在する水Wが、異種穀粉や他の材料の混捏物と、米ペーストPとの親和性を高めるため、これらの混合を速やかに行うことが可能となる。
また調理の際に、微細粒R2(でんぷん成分)のアルファ化(糊化)に必要な水Wを予め確保することができる。
なお本発明によって得られた米ペーストPを市場に供給するにあたっては、凍結状態として扱うのが好ましく、米ペーストPを所望の量に小分けするとともに個装し、更に急速冷凍するための、個装機や超低温空気発生装置等が具えられた凍結工程を設けるようにしてもよい。
また米ペーストPをパウチに封入後、pH調整等の手段で殺菌することにより、長期保存を可能とした形態とすることもできる。
〔米ペーストの性状〕
本発明によって得られた米ペ−ストPに含まれる微細粒P2の粒度は、6μmを最大分布域として、90%以上が8μm以下となっており、微細粒P2の最大分布域が10μm未満となっていることが確認された。具体的には、米穀粒Rとして白米を用いた場合の平均粒度が4.9μm、米穀粒Rとして玄米を用いた場合の平均粒度が3.0μmであることが確認されている。
なおこのような粒度は、単粒でんぷんの平均粒子径に近いものであって、粗砕機2の作用によって細胞膜Rcが破壊されて剥き出しとなった複粒でんぷんが小径となり、この状態の粗砕粒R1が微細機3によって磨砕される際に、水Wが流動性を付与するように関与するとともに、水Wが複粒でんぷんに浸透するため、複粒でんぷんが単粒でんぷんにまで崩壊し、これが微細粒P2となっているものと考えられる。
また本発明によって得られた米ペ−ストPに含まれる微細粒P2の損傷デンプン率は、米穀粒Rとして白米を用いた場合が3.3%、米穀粒Rとして玄米を用いた場合が4.6%であった。
なお本発明によって得られる米ペーストPの価格は下表1に示すように、新規需要米(100円/kg)を用いることにより、米ペースト製造装置Dの生産能力が50kg/hであったとしても、米粉の価格(約650円/kg)と同等の価格である350円/kgを実現することができ、更に米ペースト製造装置Dの生産能力を100kg/hとすることにより、実質的に米粉の価格よりも安い300円/kgを実現することができる。
Figure 0006132516
〔米ペーストを用いた加工食品〕
そして前述した米ペーストPを、異種穀物粉及び/または他の材料と混合して加工食品が得られる。ここで異種穀粉とは、代表的なものとして小麦粒を粉砕したものであるが、これ以外にそば、あわ、ひえ等のいわゆる雑穀などを用いることができ、更にこれらを混合するようにしてもよい。また前記他の材料としては、水、卵、牛乳等の水分を含んだ材料や、食塩、砂糖、バター、膨化剤等が挙げられるほか、本発明の米ペースト製造装置Dにおける粗砕機2の構成に因み、炊飯米、茶葉(製茶)、にぼし等を粉砕し、違和感なく用いることができる。
そして米ペーストPと、異種穀物粉及び/または他の材料とを混合したものは、適宜適食状態に成形されるものであり、更に必要に応じて加熱されて可食状態とされて消費者に提供される。もちろん最終的な加熱作業は消費者が調理の一環として行うようにしてもよい。
なお適食状態に形成されて市場に供給されるものとしては、うどん、そば等の麺類等が挙げられ、また可食状態で市場に供給されるものとしてはパン、ドーナツ、シュー、クレープ、クッキー、ビスケット等の焼き菓子や、ホワイトソース等が挙げられる。
また前記加熱は、パンや焼き菓子の場合にはオーブン等による焼成が行われるものであり、麺類の場合には熱湯、蒸気等による蒸煮が行われるものであり、更に食用油による揚げ処理を行うようにしてもよい。
更に米ペーストPを天ぷらやフライの衣として用いることもできる。
D 米ペースト製造装置
1 洗米機
10 洗米槽
11 噴出管
12 給水口
13 取米口
14 排出口
15 切換バルブ
16 出米管
17 オーバーフロー管
18 供給口
2 粗砕機
2A 攪拌機
2a インペラポンプ
2B 貯留槽
20 撹拌槽
20a 排出口
20b 供給口
20c 供給口
20d 給水口
20e 排水口
21 三方弁
22 ケーシング
22a 蓋
23 取込口
24 排出口
25 ロータ
25a インペラ
26 メカニカルシールハウジング
27 槽本体
27a 供給口
27b 排水口
27c 給水口
27d 排水口
28 回転軸
29 撹拌羽根
3 微細機
3A 微細ユニット
3B 微細ユニット
3C 微細ユニット
30A 基台
30B 基台
30C 基台
31 ペースト受
31a 軸孔
31b シュート
32 回転磨砕体
32a 磨砕部
32b 案内斜面
32c 溝
32d 押込羽根
32e 軸孔
33 固定磨砕体
33a 磨砕部
33b 案内斜面
33c 溝
33d 押込羽根
33e 材料供給部
33f 孔
33g 固定板
33h 孔
33i 雌ネジブロック
34 支柱
34a 調整ナット
34b スプリング
34c 固定ナット
34d 袋ナット
35 回転軸
35a ジョイント
36 支柱
37 軸受
38 同期移動ネジ
38a マイタギヤ
39 ハンドルユニット
39a マイタギヤ
39b ハンドル
F 機枠
G ギヤボックス
M1 モータ
M2 モータ
M3 モータ
N ノズル
P0 中間製品
P 米ペースト
R 米穀粒
R0 洗浄米
R1 粗砕粒
R2 微砕粒
Rc 細胞膜
S1 洗米工程
S2 粗砕工程
S3 微砕工程
W 水
W1 冷却水
W2 冷却水

Claims (6)

  1. 米穀粒を洗浄する洗米工程と、米穀粒を水とともに粉砕して粗砕粒とし、この粗砕粒が水中に分散した状態の中間製品を得るための粗砕工程と、前記中間製品を粉砕して微砕粒とし、米ペーストを得るための微砕工程とを具えて成り、
    前記粗砕工程は、攪拌槽とインペラポンプとを組み合わせて構成された攪拌機と、貯留槽とを具えて成る粗砕機によって実施されるものであることを特徴とする米ペースト製造方法。
  2. 前記粗砕工程においては、粗砕粒の粒径の最大分布域が20〜100μmとなるような粉砕が行われることを特徴とする請求項記載の米ペースト製造方法。
  3. 前記微砕工程においては、微砕粒の粒径の最大分布域が10μm未満となるような粉砕が行われることを特徴とする請求項1または2記載の米ペースト製造方法。
  4. 米穀粒を洗浄する洗米機と、米穀粒を水とともに粉砕して粗砕粒とし、この粗砕粒が水中に分散したコロイド溶液を得るための粗砕機と、前記コロイド溶液中の粗砕粒を水とともに粉砕して微砕粒とし、米ペーストを得るための微砕機とを具えて成り、
    前記粗砕機は、攪拌槽とインペラポンプとを組み合わせて構成された攪拌機と、貯留槽とを具えて成るものであることを特徴とする米ペースト製造装置。
  5. 前記粗砕機は、粗砕粒の粒径の最大分布域を20〜100μmとすることができるものであることを特徴とする請求項記載の米ペースト製造装置。
  6. 前記微砕機は、微砕粒の粒径の最大分布域を10μm未満とすることができるものであることを特徴とする請求項4または5記載の米ペースト製造装置。
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