JP6112688B2 - ダイ供給装置調整システム及び調整用治具 - Google Patents

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Description

本発明は、ダイシングされたウエハが貼着された伸縮可能なダイシングシートを張設したウエハ張設体からダイを吸着ノズルで吸着して供給するダイ供給装置の調整に使用されるダイ供給装置調整システム及び調整用治具に関する発明である。
近年、特許文献1(特開2010−129949号公報)に記載されているように、ダイを供給するダイ供給装置を部品実装機にセットして、部品実装機でダイを回路基板に実装するようにしたものがある。このダイ供給装置は、複数のダイに分割するようにダイシングされたウエハが貼着された伸縮可能なダイシングシートをダイシングフレームに張設したウエハパレット(ウエハ張設体)と、前記ダイシングシートの下方に配置された突き上げピンとを備え、吸着ノズルを下降させて前記ダイシングシート上のダイを吸着してピックアップする際に、該ダイシングシートのうちの吸着しようとするダイの貼着部分を該突き上げピンで突き上げて該ダイの貼着部分を該ダイシングシートから部分的に剥離させながら、該吸着ノズルに該ダイを吸着して該ダイシングシートからピックアップするようにしている。
特開2010−129949号公報
ところで、吸着ノズルを下降させてダイシングシート上のダイを吸着する際に、吸着ノズルの下降動作の停止位置(下降ストロークの下限位置)の高さが低くなり過ぎると、吸着ノズルの下端がダイシングシート上のダイに強く当たり過ぎてダイが傷付いたり、割れてしまう可能性があり、反対に、吸着ノズルの下降動作の停止位置の高さが高くなり過ぎると、吸着ノズルにダイを安定して吸着できない。従って、吸着ノズルにダイを傷付けずに安定して吸着するためには、吸着ノズルの下降動作の停止位置の高さを精密に調整する必要がある。
また、突き上げピンの突き上げ高さ(上端の高さ)が高くなり過ぎると、吸着ノズルの下端がダイシングシート上のダイに強く当たり過ぎてダイが傷付いたり、割れてしまう可能性があり、反対に、突き上げピンの突き上げ高さが低くなり過ぎると、吸着ノズルにダイを安定して吸着できない。従って、吸着ノズルにダイを傷付けずに安定して吸着するためには、突き上げピンの突き上げ高さを精密に調整する必要がある。
また、近年、ダイが益々微細化する傾向があり、吸着ノズルと突き上げピンとの水平方向(XY方向)の位置ずれが大きくなると、吸着ノズルの吸着位置に対して突き上げピンの突き上げ位置がずれて吸着ノズルにダイを安定して吸着できない。従って、吸着ノズルにダイを安定して吸着するためには、吸着ノズルと突き上げピンとの水平方向の位置ずれ量を許容範囲内に収めるように吸着ノズルや突き上げピンの水平方向の位置を調整する必要がある。
このように、ダイ供給装置においては、吸着ノズルの下降動作の停止位置の高さや、突き上げピンの突き上げ高さや、両者の水平方向の位置を調整する必要があるが、従来の調整作業は、生産開始前に、吸着ノズルの下降動作の停止位置の高さや、突き上げピンの突き上げ高さや、両者の水平方向の位置を手作業で計測して、それらの位置ずれ量が許容範囲を越えていることが判明すれば、装置の構成部品を組み付け直すなどして再び手作業で計測するという手間のかかる作業を行っていた。このため、調整作業に多くの時間を費やすことがあり、これが生産性を低下させる一因となっていた。
また、ダイ供給装置のマガジン内のウエハパレット(ウエハ張設体)をパレット引き出しテーブル上に引き出すときに、ウエハパレットの向きが水平方向に僅かに傾く場合がある。この場合、吸着ノズルの吸着位置とダイシングシート上の各ダイの位置との関係がずれて、吸着ノズルにダイを安定して吸着できない可能性がある。従って、吸着ノズルにダイを安定して吸着するためには、ウエハパレットの傾きに応じてダイシングシート上の各ダイの吸着位置を調整することが望ましいが、従来、ウエハパレットの傾きについてはその影響が無視されていたため、ウエハパレットの傾きが大きくなると、吸着ノズルにダイを安定して吸着できない可能性があった。
そこで、本発明の目的は、上述した課題のうちの少なくとも1つを解決できるようにすることである。
本発明は、複数のダイに分割するようにダイシングされたウエハが貼着された伸縮可能なダイシングシートを張設したウエハ張設体をセットし、吸着ヘッドに着脱可能に保持された吸着ノズルを下降させて前記ダイシングシート上のダイを吸着してピックアップする際に、該ダイシングシートのうちの吸着しようとするダイの貼着部分を、その下方に配置された突き上げピンで突き上げて、該吸着ノズルに該ダイを吸着して該ダイシングシートからピックアップするダイ供給装置に適用され、前記吸着ヘッドに前記吸着ノズルと交換可能に保持される調整用治具を備え、前記調整用治具は、前記ダイの表面に押印するスタンプ部を有し、該スタンプ部は、該ダイへの押し付け量が大きくなるほど該ダイの表面に押印されるスタンプマークのサイズが大きくなるように弾性変形可能な材料により形成され、前記吸着ヘッドに保持された前記調整用治具を前記ダイの上方に位置させて該吸着ヘッドをダイ吸着動作と同様に下降動作させて該調整用治具を下降させて該ダイの表面に前記スタンプ部を押し付けることで、該ダイの表面に該スタンプ部の押し付け量に応じたサイズのスタンプマークを押印し、そのスタンプマークのサイズに基づいて該吸着ヘッドの下降動作の停止位置(下降ストロークの下限位置)の高さが分かるように構成したものである。
この構成では、吸着ヘッドに、吸着ノズルに代えて調整用治具を保持させて、該吸着ヘッドをダイ吸着動作と同様に下降動作させて該調整用治具を下降させてダイの表面に該調整用治具のスタンプ部を押し付けることで、該ダイの表面に該スタンプ部の押し付け量に応じたサイズのスタンプマークを押印する。この場合、調整用治具のスタンプ部は、ダイへの押し付け量(スタンプ部の下降量)が大きくなるほど該ダイの表面に押印されるスタンプマークのサイズが大きくなるように形成されているため、該ダイの表面に押印されるスタンプマークのサイズが大きくなるほど、ダイへのスタンプ部の押し付け量(下降量)が大きくなること、すなわち、吸着ヘッドの下降動作の停止位置の高さが低くなることが分かる。これにより、ダイの表面に押印されたスタンプマークのサイズから吸着ヘッド(吸着ノズル)の下降動作の停止位置の高さを簡単に精度良く計測できる。
ところで、ダイの種類によっては、スタンプマークを押印できないダイが存在したり、スタンプマークを押印したダイが実装不可になる場合がある。
このような場合には、ウエハが貼着されていないシートを張設したシート張設体を用意して、ウエハ張設体に代えて前記シート張設体をセットし、吸着ヘッドに保持された調整用治具を前記シート張設体のシートの上方に位置させて該吸着ヘッドをダイ吸着動作と同様に下降動作させて該調整用治具を下降させて該シートの表面に前記スタンプ部を押し付けることで、該シートの表面に該スタンプ部の押し付け量に応じたサイズのスタンプマークを押印し、そのスタンプマークのサイズに基づいて該吸着ヘッドの下降動作の停止位置の高さが分かるように構成するようにしても良い。このように、ウエハ張設体に代えてシート張設体をセットして、該シート張設体のシートの表面にスタンプマークを押印するようにすれば、ダイの表面にスタンプマークを押印せずに済む利点がある。
ここで、スタンプ部は、弾性変形可能であれば、円柱状等、どの様な形状であっても良いが、例えば、スタンプ部を、弾性変形可能な多孔質材料により下側ほど細くなる形状に形成し、調整用治具に、前記スタンプ部にインクを供給するインクタンク部を設けた構成とすると良い。スタンプ部を、弾性変形可能な多孔質材料により下側ほど細くなる形状(例えばテーパ状、球面状等)に形成すれば、ダイへのスタンプ部の押し付け量(下降量)に対するスタンプマークのサイズの変化率が大きくなり、吸着ヘッド(吸着ノズル)の下降動作の停止位置の高さの計測精度を向上できる。しかも、調整用治具に、スタンプ部にインクを供給するインクタンク部を設けた構成とすれば、押印動作前にスタンプ部にインクを付着させる作業(動作)を省略することができ、計測作業を能率良く行うことができる。
本発明は、作業者がスタンプマークのサイズを目視又は定規等の計器で計測するようにしても良いが、この作業を自動化しても良い。具体的には、ダイ又はシートの表面に押印したスタンプマークを撮像するカメラと、前記カメラで撮像した画像を処理することで前記スタンプマークを認識する画像処理手段と、前記画像処理手段により認識した前記スタンプマークのサイズに基づいて前記吸着ヘッドの下降動作の停止位置の高さを演算する演算手段とを備えた構成としても良い。このようにすれば、吸着ヘッドの下降動作の停止位置の高さを計測する作業を完全に自動化することができ、生産性を向上できる。
また、吸着ヘッドと突き上げピンとの水平方向の位置関係を計測する場合は、ウエハが貼着されていないシートを張設したシート張設体と、前記シート張設体のシートの表面に押印するスタンプ部を有する調整用治具とを使用し、前記ウエハ張設体に代えて前記シート張設体をセットし、前記吸着ヘッドに保持された前記調整用治具を前記シート張設体のシートの上方に位置させて該吸着ヘッドをダイ吸着動作と同様に下降動作させて該調整用治具を下降させて該シートの表面に前記スタンプ部を押し付けることで、該シートの表面にスタンプマークを押印すると共に、前記突き上げピンを突き上げ動作させて該突き上げピンで該シートを突き上げることで、該シートに突き上げ跡を作り、該スタンプマークと該突き上げ跡との水平方向の位置関係に基づいて該吸着ヘッドと該突き上げピンとの水平方向の位置関係が分かるように構成しても良い。このようにすれば、シートの表面に押印されたスタンプマークと突き上げ跡との水平方向の位置関係に基づいて吸着ヘッドと突き上げピンとの水平方向の位置関係を簡単に精度良く計測できる。
この場合も、スタンプ部の形状は、どの様な形状であっても良いが、例えば、スタンプ部を、弾性変形可能な多孔質材料により押印するスタンプマークが円形又は円環となるように形成し、調整用治具には、前記スタンプ部にインクを供給するインクタンク部を設けた構成とすると良い。スタンプマークの形状が円環である場合は、スタンプマークが大きくても、突き上げ跡がスタンプマークと重ならず、突き上げ跡を認識しやすくなる利点がある。
作業者がスタンプマークと突き上げ跡との水平方向の位置関係を目視又は定規等の計器で計測するようにしても良いが、この作業をカメラを用いた画像処理により自動化しても良い。この場合、画像処理手段により認識したスタンプマークの位置と突き上げ跡の位置に基づいて吸着ヘッドの水平方向の位置と突き上げピンの水平方向の位置及び/又は両者の水平方向の位置ずれ量を演算手段により演算するようにすれば良い。
更に、吸着ヘッドと突き上げピンをそれぞれ水平方向に移動させる移動機構の水平方向の基準位置を前記演算手段の演算結果に基づいて補正する基準位置補正手段を備えた構成としても良い。このようにすれば、吸着ヘッドと突き上げピンの水平方向の位置ずれを自動的に補正できる。
或は、前記演算手段の演算結果を表示する表示手段と、吸着ヘッドと突き上げピンをそれぞれ水平方向に移動させる移動機構の水平方向の基準位置の補正量を作業者が入力する入力手段とを備えた構成としても良い。このように、演算手段の演算結果を表示手段に表示させれば、その表示から作業者が水平方向の基準位置の適正な補正量を容易に決めることができる。
また、突き上げピンの突き上げ高さを計測する場合は、調整用治具のスタンプ部を、突き上げピンによるダイシングシートの突き上げ高さが高くなるほど該ダイシングシート上のダイの表面に押印されるスタンプマークのサイズが大きくなるように弾性変形可能な材料により形成し、吸着ヘッドに保持された調整用治具を前記ダイの上方に位置させて該吸着ヘッドを下降動作させて、該調整用治具のスタンプ部を該ダイの表面に接触又は接近させた状態で、該調整用治具の真下に位置する前記突き上げピンを突き上げ動作させて該突き上げピンで前記ダイシングシートを突き上げて該ダイシングシートの突き上げ部分上のダイを該スタンプ部に押し付けて該ダイの表面にスタンプマークを押印し、該スタンプマークのサイズに基づいて該突き上げピンの突き上げ高さが分かるように構成しても良い。この場合、調整用治具のスタンプ部は、突き上げピンによるダイシングシートの突き上げ高さが高くなるほど該ダイシングシート上のダイの表面に押印されるスタンプマークのサイズが大きくなるように形成されているため、該ダイの表面に押印されるスタンプマークのサイズが大きくなるほど突き上げピンの突き上げ高さが高くなることが分かる。これにより、突き上げピンの突き上げ高さを簡単に精度良く計測できる。
この場合、ウエハが貼着されていないシートを張設したシート張設体を使用し、ウエハ張設体に代えて前記シート張設体をセットし、吸着ヘッドに保持された調整用治具をシート張設体のシートの上方に位置させて該吸着ヘッドを下降動作させて、該調整用治具のスタンプ部を該シートの表面に接触又は接近させた状態で、該調整用治具の真下に位置する前記突き上げピンを突き上げ動作させて該突き上げピンで該シートを突き上げて該シートの突き上げ部分を該スタンプ部に押し付けて該シートの突き上げ部分にスタンプマークを押印し、該スタンプマークのサイズに基づいて該突き上げピンの突き上げ高さが分かるように構成しても良い。このように、ウエハ張設体に代えて、シート張設体のシートの表面にスタンプマークを押印するようにすれば、ダイの表面をスタンプマークで汚さずに済む利点がある。
また、調整用治具のスタンプ部を、ダイの表面に押印されるスタンプマークの向きが特定される形状に形成し、吸着ヘッドに保持された調整用治具をダイの上方に位置させて該吸着ヘッドをダイ吸着動作と同様に下降動作させて該調整用治具を下降させて該ダイの表面に前記スタンプ部を押し付けることで、該ダイの表面にスタンプマークを押印し、そのスタンプマークの向きに基づいてダイシングシート上の各ダイの水平方向の傾き角度が分かるように構成しても良い。このようにすれば、ダイシングシート上の各ダイの水平方向の傾き角度を簡単に精度良く計測できる。
この場合、作業者がスタンプマークの向きを目視又は分度器等の計器で計測するようにしても良いが、この作業をカメラの撮像画像を用いた画像処理により自動化しても良い。
図1は本発明の実施例1におけるダイ供給装置の外観斜視図である。 図2は突き上げユニットとその周辺部分の外観斜視図である。 図3はウエハパレットの外観斜視図である。 図4は突き上げ動作時に突き上げポットを吸着位置まで上昇させた状態を示す一部破断拡大図である。 図5は突き上げ動作時に突き上げポットから突き上げピンを突出させた状態を示す一部破断拡大図である。 図6はダイ供給装置の制御系の構成を示すブロック図である。 図7(a)、(b)は調整用治具の縦断正面図と下面図である。 図8(a)、(b)はダイへのスタンプ部の押し付け量とスタンプマークのサイズとの関係を説明する図である。 図9は本発明の実施例2に用いるシートパレットの外観斜視図である。 図10は本発明の実施例3におけるカメラの撮像画像の一例を示す図である。 図11は本発明の実施例4におけるカメラの撮像画像の一例を示す図である。 図12(a)、(b)は本発明の実施例5における突き上げピンの突き上げ高さ(スタンプ部の押し付け量)とスタンプマークのサイズとの関係を説明する図である。 図13(a)、(b)は本発明の実施例6における突き上げピンの突き上げ高さ(スタンプ部の押し付け量)とスタンプマークのサイズとの関係を説明する図である。 図14(a)、(b)は本発明の実施例7で使用する調整用治具の正面図と下面図である。 図15(a)、(b)はウエハパレットの傾きが有る場合と無い場合のスタンプマークの押印例を示す平面図である。
以下、本発明を実施するための形態を具体化した7つの実施例1〜7を説明する。
本発明の実施例1を図1乃至図8に基づいて説明する。
まず、図1を用いてダイ供給装置11の構成を概略的に説明する。
ダイ供給装置11は、マガジン保持部22(トレイタワー)、パレット引き出しテーブル23、XY移動機構25、突き上げユニット28(図2参照)等を備え、パレット引き出しテーブル23を部品実装機(図示せず)に差し込んだ状態にセットされる。
ダイ供給装置11のマガジン保持部22内に上下動可能に収納されたマガジン(図示せず)には、ウエハ張設体30を装着したウエハパレット32が多段に積載され、生産中にマガジンからウエハパレット32がパレット引き出し機構56(図6参照)によりパレット引き出しテーブル23上に引き出されるようになっている。図3に示すように、ウエハ張設体30は、ウエハを碁盤目状にダイシングして形成したダイ31を貼着した伸縮可能なダイシングシート34を、円形の開口部を有するダイシングフレーム33にエキスパンドした状態で装着したものであり、該ダイシングフレーム33がパレット本体35にねじ止め等により取り付けられている。
突き上げユニット28(図2参照)は、ウエハパレット32のダイシングシート34下方の空間領域をXY方向(水平方向)に移動可能に構成されている。そして、ダイシングシート34のうちのピックアップ(吸着)しようとするダイ31の貼着部分をその下方から突き上げポット37の突き上げピン39(図4、図5参照)で局所的に突き上げることで、当該ダイ31の貼着部分をダイシングシート34から部分的に剥離させてダイ31をピックアップしやすい状態に浮き上がらせるようにしている。
この突き上げユニット28は、サーボモータ55(図6参照)を駆動源として突き上げユニット28全体が上下動するように構成されている。ダイピックアップ動作時には、突き上げユニット28が上昇して突き上げポット37の上面がウエハパレット32のダイシングシート34に接触又は接近する所定のシート吸着位置まで上昇すると、ストッパ機構(図示せず)によって突き上げユニット28の上昇が止まり、更に上昇動作を続けると、突き上げポット37の上面から突き上げピン39(図4、図5参照)が上方に突出して、ダイシングシート34のうちのピックアップしようとするダイ31の貼着部分を突き上げるようになっている。この場合、駆動源となるサーボモータ55の回転量を調整することで、突き上げピン39の突き上げ高さ位置(突き上げ量)を調整できるようになっている。
図1に示すように、XY移動機構25には、吸着ヘッド41とカメラ42とが組み付けられ、該XY移動機構25によって吸着ヘッド41とカメラ42が一体的にXY方向に移動するように構成されている。吸着ヘッド41には、ダイシングシート34上のダイ31を吸着する吸着ノズル43(図4、図5参照)が上下動するように設けられている。カメラ42は、ダイシングシート34上のダイ31を上方から撮像してその撮像画像をダイ供給装置11の制御装置51(図6参照)で画像処理することで、吸着ノズル43に吸着しようとするダイ31の位置を認識できるようになっている。
図6に示すように、ダイ供給装置11の制御装置51(演算手段)には、各種制御プログラムやデータ等を記憶した記憶装置52と、マウス、キーボード、タッチパネル等の入力装置53(入力手段)と、各種の情報を表示する表示装置54(表示手段)等が接続されている。この制御装置51は、吸着ヘッド41の吸着動作や突き上げピン39の突き上げ動作を制御する制御手段として機能すると共に、画像処理手段としても機能し、ダイシングシート34上のダイ31のうち、吸着しようとするダイ31をカメラ42で撮像して得られた画像を処理して該ダイ31の位置を認識して、該ダイ31の突き上げ位置及び吸着位置を決定し、図5に示すように、ダイシングシート34のうちのピックアップ(吸着)しようとするダイ31の貼着部分をその下方から突き上げポット37の突き上げピン39で局所的に突き上げることで、当該ダイ31の貼着部分をダイシングシート34から部分的に剥離させてダイ31をピックアップしやすい状態に浮き上がらせながら、該ダイ31を吸着ノズル43に吸着してピックアップする。そして、今回吸着動作を行ったダイ31の認識位置を基準にして次に吸着するダイ(以下「次吸着ダイ」という)31の位置を推定し、推定した次吸着ダイ31の位置を目標撮像ダイ位置として該次吸着ダイ31をカメラ42で撮像して該次吸着ダイ31の位置を認識して上述した突き上げ動作及び吸着動作を実行するという処理を繰り返すことで、ダイシングシート34上のダイ31を所定の順序で吸着していく。
ところで、吸着ノズル43を下降させてダイシングシート34上のダイ31を吸着する際に、吸着ノズル43の下降動作の停止位置(下降ストロークの下限位置)の高さが低くなり過ぎると、吸着ノズル43の下端がダイシングシート34上のダイ31に強く当たり過ぎてダイ31が傷付いたり、割れてしまう可能性があり、反対に、吸着ノズル43の下降動作の停止位置の高さが高くなり過ぎると、吸着ノズル43にダイ31を安定して吸着できない。従って、吸着ノズル43にダイ31を傷付けずに安定して吸着するためには、吸着ノズル43(吸着ヘッド41)の下降動作の停止位置の高さを精密に調整する必要がある。また、微小なダイ31を吸着する場合は、吸着ノズル43(吸着ヘッド41)の水平方向(XY方向)の位置も精密に調整する必要がある。
そこで、本実施例1では、生産開始前に、図7に示す調整用治具61を用いて吸着ヘッド41の下降動作の停止位置の高さと水平方向の位置を計測する。以下、この計測方法を説明する。
調整用治具61の上端部には、該調整用治具61を吸着ヘッド41に位置決めして保持させるための保持部62が設けられている。この調整用治具61の保持部62は、吸着ノズル43上端の保持部(図示せず)と同じ構造となっており、吸着ヘッド41に対して調整用治具61が吸着ノズル43と交換可能に吸着又は係合手段により着脱可能に保持されるようになっている。
調整用治具61は、吸着ノズル43と高さ寸法が同じノズル形状に形成され、その下部に、ダイ31の表面に押印するスタンプ部63が設けられている。このスタンプ部63は、多孔質ゴム、発泡弾性樹脂材料等の弾性変形可能な多孔質材料により下側ほど細くなる形状(例えばテーパ状、球面状等)に形成され、ダイ31への押し付け量が大きくなるほど該ダイ31の表面に押印されるスタンプマーク66(図8参照)のサイズが大きくなり、且つスタンプマーク66の中心のXY座標が吸着ヘッド41の中心のXY座標と一致するように設計されている。本実施例1では、スタンプマーク66は円形であり、予め、ダイ31へのスタンプ部63の押し付け量(吸着ヘッド41の下降動作の停止位置の高さ)とスタンプマーク66のサイズ(例えば直径)との関係を規定するテーブルデータ又は数式が実験データ等により作成されて記憶装置52に記憶されている。
スタンプ部63は、保持部62の下面から下方に突出する円筒状のインクタンク部64の下端部に取り付けられ、該インクタンク部64内に充填されたインク65がスタンプ部63に少しずつ染み込むことで、スタンプ部63にインク65が自動的に供給されるようになっている。尚、インクタンク部64の上端開口を閉鎖する保持部62を着脱可能に構成して、ユーザーがインクタンク部64から保持部62を取り外してインクタンク部64内にインク65を補給できるようにしても良いし、勿論、ユーザーがインクタンク部64内にインク65を補給できない使い捨ての構成としても良い。
以上のように構成した調整用治具61を用いて吸着ヘッド41の下降動作の停止位置の高さと水平方向の位置を計測する動作は、ダイ供給装置11の制御装置51によって次のように制御される。まず、ダイ供給装置11の吸着ヘッド41に調整用治具61を保持させる。この調整用治具61の保持作業は作業者が手作業で行っても良いし、或は、ダイ供給装置11に交換用の吸着ノズル43と調整用治具61とを保管するノズル置き場(図示せず)が設けられている場合は、XY移動機構25により吸着ヘッド41をノズル置き場へ移動させて該吸着ヘッド41に自動的に調整用治具61を保持させるようにしても良い。
そして、ダイ供給装置11のマガジンからウエハパレット32をパレット引き出し機構56によりパレット引き出しテーブル23上に引き出す。この後、XY移動機構25により吸着ヘッド41に保持された調整用治具61をウエハパレット32上のダイ31の上方へ移動させて該吸着ヘッド41をダイ吸着動作と同様に下降動作させて該調整用治具61を下降させて、図8に示すように、該ダイ31の表面に該調整用治具61のスタンプ部63を押し付けて、該ダイ31の表面に該スタンプ部63の押し付け量に応じたサイズのスタンプマーク66を押印する。
この際、突き上げピン39の突き上げ動作は、行わないようにしても良いし、ダイ吸着動作と同様に突き上げピン39の突き上げ動作を行いながら、ダイ31の表面にスタンプ部63を押し付けてスタンプマーク66を押印するようにしても良い。後者の場合は、突き上げピン39の突き上げ動作によるダイ31の突き上げ高さを考慮してスタンプ部63の押し付け量(吸着ヘッド41の下降動作の停止位置の高さ)を計測すれば良い。
スタンプマーク66の押印後、調整用治具61を元の高さまで上昇させた後、XY移動機構25によりカメラ42をスタンプマーク66の上方へ移動させてカメラ42でスタンプマーク66を撮像し、その画像信号を制御装置51に送信する。制御装置51は、受信した画像信号を処理することでスタンプマーク66を認識して、該スタンプマーク66のサイズ(例えば直径)を計測し、記憶装置52に記憶されている前記テーブルデータ又は数式を用いて、スタンプマーク66のサイズからスタンプ部63の押し付け量ひいては吸着ヘッド41の下降動作の停止位置の高さを演算して表示装置54に表示する。
また、制御装置51は、認識したスタンプマーク66の中心のXY座標を計測し、このXY座標を吸着ヘッド41の中心のXY座標(吸着ヘッド41の水平方向の位置)として表示装置54に表示する。
以上説明した本実施例1では、調整用治具61のスタンプ部63は、ダイ31への押し付け量(スタンプ部63の下降量)が大きくなるほど該ダイ31の表面に押印されるスタンプマーク66のサイズが大きくなるように形成されているため、吸着ヘッド41に吸着ノズル43に代えて調整用治具61を保持させて、該吸着ヘッド41をダイ吸着動作と同様に下降動作させて該調整用治具61を下降させてダイ31の表面に該調整用治具61のスタンプ部63を押し付けるようにすれば、該ダイ31の表面に該スタンプ部63の押し付け量に応じたサイズのスタンプマーク66を押印することができる。ダイ31の表面に押印されたスタンプマーク66のサイズが大きくなるほど、ダイ31へのスタンプ部63の押し付け量が大きくなること、すなわち、吸着ヘッド41の下降動作の停止位置の高さが低くなることを意味するため、ダイ31の表面に押印されたスタンプマーク66のサイズから吸着ヘッド41(吸着ノズル43)の下降動作の停止位置の高さを簡単に精度良く計測できる。尚、本発明は、作業者がダイ31の表面に押印されたスタンプマーク66のサイズを目視又は定規等の計器で計測するようにしても良い。
また、本実施例1では、スタンプ部63を、弾性変形可能な多孔質材料により下側ほど細くなる形状(例えばテーパ状、球面状等)に形成したので、ダイ31へのスタンプ部63の押し付け量(下降量)に対するスタンプマーク66のサイズの変化率が大きくなり、吸着ヘッド41(吸着ノズル43)の下降動作の停止位置の高さの計測精度を向上できる。但し、スタンプ部63の形状は、先細形状に限定されず、弾性変形可能であれば、円柱状等、どの様な形状であっても良く、要は、ダイ31への押し付け量が大きくなるほど該ダイ31の表面に押印されるスタンプマーク66のサイズが大きくなるように形成したものであれば良い。また、スタンプマーク66の形状も円形に限定されず、正方形、正多角形等、スタンプマーク66の中心の位置が一義的に特定される形状であれば、どの様な形状であっても良い。
また、本実施例1では、調整用治具61に、スタンプ部63にインク65を供給するインクタンク部64を設けたので、スタンプ部63にインクを付着させる作業(動作)を省略することができ、計測作業を能率良く行うことができる。但し、本発明は、調整用治具61にインクタンク部64を設けない構成としても良く、この場合には、押印動作前にスタンプ部63にインクを付着させる作業を自動又は手動で行うようにすれば良い。
ところで、ダイ31の種類によっては、スタンプマーク66を押印できないダイ31が存在したり、スタンプマーク66を押印したダイ31が実装不可になる場合がある。
そこで、本発明の実施例2では、ウエハパレット32に代えて、図9に示すシートパレット68を用いて、吸着ヘッド41(吸着ノズル43)の下降動作の停止位置の高さを計測するようにしている。以下、前記実施例1と実質的に同一部分には同一符号を付して説明を省略又は簡略化し、主として前記実施例1と異なる部分について異符号を付して説明する。
本実施例2で使用するシートパレット68は、ウエハパレット32と共通のパレット本体35にシート張設体69をねじ止め等により取り付けたものであり、シート張設体69は、ウエハ張設体30と共通のダイシングフレーム33にダイ31が貼着されていないシート70を装着したものである。ここで、シート70は、ダイシングシート34を用いても良いし、市販のシート(フィルムや紙等)を用いても良く、要は、スタンプマーク66を鮮明に押印しやすく且つ画像処理でスタンプマーク66を認識しやすいシートを用いれば良い。
シートパレット68を用いて吸着ヘッド41(吸着ノズル43)の下降動作の停止位置の高さを計測する場合は、作業者がダイ供給装置11のマガジン内にシートパレット68をセットして、該マガジンからシートパレット68をパレット引き出し機構56によりパレット引き出しテーブル23上に引き出す。この後、XY移動機構25により吸着ヘッド41に保持された調整用治具61をシートパレット68のシート張設体69のシート70の上方に移動させて該吸着ヘッド41をダイ吸着動作と同様に下降動作させて該調整用治具61を下降させて、該シート70の表面に該調整用治具61のスタンプ部63を押し付けて、該シート70の表面に該スタンプ部63の押し付け量に応じたサイズのスタンプマーク66を押印する。この際、突き上げピン39の突き上げ動作は行われず、突き上げピン39でシート70が突き上げられないようにしている。また、シート70の表面にスタンプ部63を押し付ける際に、シート70が下方に凹まないようにシート70の下面側がプレート(図示せず)等で補強されている。
スタンプマーク66の押印後、調整用治具61を元の高さ位置まで上昇させて、XY移動機構25によりカメラ42をスタンプマーク66の上方へ移動させてカメラ42でスタンプマーク66を撮像し、その画像を制御装置51で処理することでスタンプマーク66を認識して、該スタンプマーク66のサイズ(例えば直径)を計測し、記憶装置52に記憶されている前記テーブルデータ又は数式を用いて、スタンプマーク66のサイズからスタンプ部63の押し付け量ひいては吸着ヘッド41の下降動作の停止位置の高さを演算して表示装置54に表示する。
以上説明した本実施例2では、シートパレット68のシート70の表面にスタンプマーク66を押印するようにしているため、ダイ31の表面にスタンプマーク66を押印せずに済む利点がある。その他、前記実施例1と同様の効果を得ることができる。
尚、本実施例2では、ウエハパレット32とシートパレット68の構成部品を共通化したが、シートパレットは、例えば、パレット引き出し機構56により引き出し可能に構成された板状のパレット本体上にシートを取替え可能に固定した構成としても良い。
次に、図10を用いて本発明の実施例3を説明する。但し、前記実施例1,2と実質的に同一部分には同一符号を付して説明を省略又は簡略化する。
本実施例3では、前記実施例2で使用したシートパレット68を用いて、吸着ヘッド41と突き上げピン39の水平方向(XY方向)の位置情報を次のようにして計測する。但し、シートパレット68のシート70の下面側はプレート等で補強されず、突き上げピン39でシート70を突き上げて該シート70に突き上げ跡71を作ることができるようになっている。
まず、作業者がダイ供給装置11のマガジン内にシートパレット68をセットして、該マガジンからシートパレット68をパレット引き出し機構56によりパレット引き出しテーブル23上に引き出す。この後、XY移動機構25により吸着ヘッド41に保持された調整用治具61をシートパレット68のシート70の上方に移動させて該吸着ヘッド41をダイ吸着動作と同様に下降動作させて該調整用治具61を下降させて、該シート70の表面に該調整用治具61のスタンプ部63を押し付けて、該シート70の表面にスタンプマーク66を押印するすると共に、突き上げピン39を突き上げ動作させて該突き上げピン39で該シート70を突き上げることで、該シート70に突き上げ跡71を形成する。
この後、調整用治具61を元の高さ位置まで上昇させて、XY移動機構25によりカメラ42をスタンプマーク66と突き上げ跡71の両方を視野に収める位置へ移動させてカメラ42でスタンプマーク66と突き上げ跡71を撮像し、その画像を制御装置51で処理することでスタンプマーク66と突き上げ跡71を認識して、吸着ヘッド41の水平方向の位置と突き上げピン39の水平方向の位置を計測すると共に、画像の中心(位置ずれが無い場合の吸着ヘッド41と突き上げピン39の水平方向の位置)からの吸着ヘッド41の水平方向の位置ずれ量と突き上げピン39の水平方向の位置ずれ量を演算する。
更に、制御装置51(基準位置補正手段)は、吸着ヘッド41と突き上げピン39の水平方向の位置ずれ量が許容範囲内であるか否かを判定し、吸着ヘッド41の水平方向の位置ずれ量が許容範囲を越えていると判定した場合は、その位置ずれ量に基づいて、吸着ヘッド41を水平方向に移動させるXY移動機構25の水平方向の基準位置を補正し、補正後の基準位置を基準にして吸着ヘッド41の水平方向の位置を制御する。また、突き上げピン39の水平方向の位置ずれ量が許容範囲を越えていると判定した場合は、その位置ずれ量に基づいて、突き上げユニット28を水平方向に移動させる移動機構(図示せず)の水平方向の基準位置を補正し、補正後の基準位置を基準にして突き上げユニット28の水平方向の位置を制御する。このようにすれば、吸着ヘッド41と突き上げピン39の水平方向の位置ずれを自動的に補正できる。
また、計測した吸着ヘッド41と突き上げピン39の位置ずれの情報を表示装置54に表示する。本実施例3では、吸着ヘッド41と突き上げピン39の水平方向の位置ずれ(基準位置のずれ)を自動的に補正する自動補正モードと、作業者が入力装置53を操作して位置ずれの補正量を手動設定する手動補正モードとを切り替え可能となっており、作業者が手動補正モードを選択した場合は、作業者が表示装置54に表示された位置ずれの情報を見て、位置ずれの補正量を決めて手動設定する。
以上説明した本実施例3では、シート70の表面に押印されたスタンプマーク66と突き上げ跡71との水平方向の位置関係に基づいて吸着ヘッド41と突き上げピン39との水平方向の位置関係を簡単に精度良く計測できる。
尚、スタンプマーク66の形状は、円形に限定されず、正方形、正多角形等、スタンプマーク66の中心の位置が一義的に特定される形状であれば、どの様な形状であっても良い。
また、シート70の表面に押印されたスタンプマーク66と突き上げ跡71との水平方向の位置関係を作業者が目視又は定規等の計器で計測するようにしても良い。
図11に示す本発明の実施例4では、調整用治具61のスタンプ部63を円環状のスタンプマーク72となるように形成し、この調整用治具61を使用して、前記実施例3と同様の方法で、吸着ヘッド41と突き上げピン39の水平方向(XY方向)の位置情報を計測する。
本実施例4のように、スタンプマーク72の形状が円環である場合は、スタンプマーク72が大きくても、突き上げ跡71がスタンプマーク72と重ならず、突き上げ跡71を認識しやすくなる利点がある。
尚、本実施例4で使用する調整用治具61は、前記実施例1,2で使用しても良い。ダイ31が微小の場合は、複数のダイ31の跨がって円環状のスタンプマーク72を押印するようにしても良い。
次に、図12を用いて本発明の実施例5を説明する。但し、前記実施例1〜3と実質的に同一部分には同一符号を付して説明を省略又は簡略化する。
本実施例5では、突き上げピン39の突き上げ高さを次のようにして計測する。前記実施例1と同様に、ダイ供給装置11のマガジンからウエハパレット32をパレット引き出し機構56によりパレット引き出しテーブル23上に引き出すと共に、XY移動機構25により吸着ヘッド41に保持された調整用治具61をウエハパレット32上のダイ31の上方に移動させて該吸着ヘッド41を下降動作させて該調整用治具61のスタンプ部63を該ダイ31の表面に接触又は接近させた状態で、該調整用治具61の真下に位置する突き上げピン39を突き上げ動作させて該突き上げピン39でダイシングシート34を突き上げて該ダイシングシート34の突き上げ部分上のダイ31を該スタンプ部63に押し付けて該ダイ31の表面にスタンプマーク66を押印する。
この際、突き上げピン39によるダイシングシート34の突き上げ高さが高くなるほど該ダイシングシート34上のダイ31の表面に押印されるスタンプマーク66のサイズが大きくなる。予め、ダイ31へのスタンプ部63の押し付け量(突き上げピン39の突き上げ高さ)とスタンプマーク66のサイズ(例えば直径)との関係を規定するテーブルデータ又は数式が実験データ等により作成されて記憶装置52に記憶されている。
スタンプマーク66の押印後、カメラ42でスタンプマーク66を撮像し、その撮像画像を制御装置51で処理してスタンプマーク66のサイズ(例えば直径)を計測し、記憶装置52に記憶されている前記テーブルデータ又は数式を用いて、スタンプマーク66のサイズからスタンプ部63の押し付け量ひいては突き上げピン39の突き上げ高さを演算して表示装置54に表示する。
尚、スタンプマーク66のサイズが予め指定されたサイズとなるように突き上げピン39の突き上げ高さを所定量ずつ変更して、突き上げピン39の突き上げ高さを計測する動作を複数回繰り返して、突き上げピン39の突き上げ高さを目標とする高さに自動調整する自動突き上げ高さ調整モードが設定されている。その他、作業者が入力装置53を操作して突き上げピン39の突き上げ高さを調整する手動突き上げ高さ調整モードが設定され、作業者が手動突き上げ高さ調整モードを選択した場合は、作業者が表示装置54に表示された計測値を見て、入力装置53を操作して突き上げピン39の突き上げ高さを任意に調整できるようになっている。
以上説明した本実施例5では、突き上げピン39の突き上げ高さを簡単に精度良く計測できる。
尚、本発明は、作業者がダイ31の表面に押印されたスタンプマーク66のサイズを目視又は定規等の計器で計測して突き上げピン39の突き上げ高さを計測するようにしても良い。
次に、図13を用いて本発明の実施例6を説明する。但し、前記実施例1〜5と実質的に同一部分には同一符号を付して説明を省略又は簡略化する。
前述したように、ダイ31の種類によっては、スタンプマーク66を押印できないダイ31が存在したり、スタンプマーク66を押印したダイ31が実装不可になる場合がある。また、割れやすいダイ31の場合は、該ダイ31を突き上げピン39で突き上げてスタンプ部63に強く押し付け過ぎると、該ダイ31が割れる可能性がある。
そこで、本実施例6では、前記実施例3で使用したシートパレット68を用いて、突き上げピン39の突き上げ高さを次のようにして計測する。尚、図13の例では、調整用治具61のスタンプ部63の形状を円柱状としているが、前記実施例1と同様のテーパ形状や球面形状等であっても良い。
前記実施例3と同様に、作業者がダイ供給装置11のマガジン内にシートパレット68をセットして、該マガジンからシートパレット68をパレット引き出し機構56によりパレット引き出しテーブル23上に引き出す。この後、XY移動機構25により吸着ヘッド41に保持された調整用治具61をシートパレット68のシート70の上方に移動させて該吸着ヘッド41を下降動作させて該調整用治具61のスタンプ部63を該シート70の表面に接触又は接近させた状態で、該調整用治具61の真下に位置する突き上げピン39を突き上げ動作させて該突き上げピン39でシート70を突き上げて該シート70の突き上げ部分を該スタンプ部63に押し付けて該シート70の表面にスタンプマーク66を押印する。
この後、カメラ42でスタンプマーク66を撮像し、その撮像画像を制御装置51で処理してスタンプマーク66のサイズ(例えば直径)を計測し、記憶装置52に記憶されている前記テーブルデータ又は数式を用いて、スタンプマーク66のサイズからスタンプ部63の押し付け量ひいては突き上げピン39の突き上げ高さを演算して表示装置54に表示する。
以上説明した本実施例6では、シートパレット68のシート70の表面にスタンプマーク66を押印するようにしているため、ダイ31の表面にスタンプマーク66を押印せずに済む利点がある。その他、前記実施例5と同様の効果を得ることができる。
次に、図14及び図15を用いて本発明の実施例7を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同一部分には同一符号を付して説明を省略又は簡略化する。
本実施例7では、調整用治具61のスタンプ部82を、ダイ31の表面に押印されるスタンプマーク83の向きが特定される形状に形成している。具体的には、調整用治具61のインクタンク部64の下部に、2本のスタンプ部82をX方向又はY方向に所定間隔で設け、インクタンク部64内のインクを各スタンプ部82に供給するように構成している。2本のスタンプ部82は、弾性変形可能な多孔質材料により同一形状に形成され、下方への突出寸法が同一となっている。各スタンプ部82の形状は、円柱状、テーパ状、球面状等、どのような形状であっても良く、要は、2本のスタンプ部82でダイ31の表面に押印される押印されるスタンプマーク83の向きを特定可能な形状であれば良い。従って、2本のスタンプ部82を設ける構成に限定されず、調整用治具61に1本のスタンプ部のみを設ける構成であっても、ダイ31の表面に押印される押印されるスタンプマークの向きを特定可能な形状(例えば細長い長方形)に形成すれば良い。
ダイ供給装置11のマガジンからウエハパレット32をパレット引き出し機構56によりパレット引き出しテーブル23上に引き出す際に、ウエハパレット32の向きが水平方向に僅かに傾く場合がある。この場合、吸着ノズル43の吸着位置とダイシングシート34上の各ダイ31の位置との関係がずれて、吸着ノズル43にダイ31を安定して吸着できない可能性がある。
そこで、本実施例7では、図14に示す調整用治具61を用いて、ウエハパレット32上の各ダイ31の水平方向の傾き角度を次のようにして計測する。
前記実施例1と同様に、ダイ供給装置11のマガジンからウエハパレット32をパレット引き出し機構56によりパレット引き出しテーブル23上に引き出すと共に、吸着ヘッド41に保持された調整用治具61をウエハパレット32上のダイ31の上方に位置させて該吸着ヘッド41をダイ吸着動作と同様に下降動作させて該調整用治具61を下降させて該ダイ31の表面に2本のスタンプ部82を押し付けることで、該ダイ82の表面に2個のスタンプマーク83を押印する。
この後、カメラ42で2個のスタンプマーク83が押印された2個のダイ31を撮像し、その撮像画像を制御装置51で処理して2個のスタンプマーク83と2個のダイ31を認識し、2個のスタンプマーク83の中心を結ぶ線を基準にして2個のダイ31の中心を結ぶ線の水平方向の傾き角度を演算する。
そして、制御装置51(演算手段及び吸着位置補正手段)は、水平方向の傾き角度が許容範囲内であるか否かを判定し、水平方向の傾き角度が許容範囲を越えていると判定した場合は、水平方向の傾き角度に基づいてダイシングシート34上の各ダイ31の水平方向の位置ずれ量を演算し、その演算結果に基づいてダイシングシート34上の各ダイ31の吸着位置のずれを補正する。このようにすれば、ウエハパレット32の傾きによるダイシングシート34上の各ダイ31の吸着位置のずれを自動的に補正できる。
また、計測した水平方向の傾き角度や位置ずれの情報を表示装置54に表示する。本実施例7では、ウエハパレット32の傾きによるダイシングシート34上の各ダイ31の吸着位置のずれを自動的に補正する自動補正モードと、作業者が入力装置53を操作して吸着位置の補正量を手動設定する手動補正モードとを切り替え可能となっており、作業者が手動補正モードを選択した場合は、作業者が表示装置54に表示された情報を見て、吸着位置の補正量を決めて手動設定できるようになっている。
以上説明した本実施例7では、スタンプマーク83の向きが特定される形状のスタンプ部82でダイ31の表面に押印することで、スタンプマーク83の向き(水平方向の傾き角度)からダイ31の水平方向の傾き角度を簡単に精度良く計測できる。
尚、作業者がスタンプマーク83の向き(水平方向の傾き角度)を目視又は分度器等の計器で計測するようにしても良い。
また、各実施例1〜7で使用するダイ供給装置11は、XY移動機構25によって吸着ヘッド41とカメラ42が一体的にXY方向に移動するように構成したが、吸着ヘッド41とカメラ42がX方向のみに移動し、且つ、ウエハパレット32がパレット引き出しテーブル23上をY方向に移動することで、撮像対象・吸着対象となるダイ31の位置がXY方向に移動するように構成しても良い。
その他、本発明は、ダイ供給装置11の構成やウエハパレット32の構成を適宜変更しても良い等、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できることは言うまでもない。
11…ダイ供給装置、22…マガジン保持部、23…パレット引き出しテーブル、25…XY移動機構、28…突き上げユニット、30…ウエハ張設体、31…ダイ、32…ウエハパレット、33…ダイシングフレーム、34…ダイシングシート、37…突き上げポット、39…突き上げピン、41…吸着ヘッド、42…カメラ、43…吸着ノズル、51…制御装置(演算手段,画像処理手段,基準位置補正手段,吸着位置補正手段)、52…記憶装置、53…入力装置(入力手段)、54…表示装置(表示手段)、55…サーボモータ、56…パレット引き出し機構、61…調整用治具、62…保持部、63…スタンプ部、64…インクタンク部、65…インク、66…スタンプマーク、68…シートパレット、69…シート張設体、70…シート、71…突き上げ跡、72…スタンプマーク、82…スタンプ部、83…スタンプマーク

Claims (18)

  1. 複数のダイに分割するようにダイシングされたウエハが貼着された伸縮可能なダイシングシートを張設したウエハ張設体をセットし、吸着ヘッドに着脱可能に保持された吸着ノズルを下降させて前記ダイシングシート上のダイを吸着してピックアップする際に、該ダイシングシートのうちの吸着しようとするダイの貼着部分を、その下方に配置された突き上げピンで突き上げて、該吸着ノズルに該ダイを吸着して該ダイシングシートからピックアップするダイ供給装置に適用され、
    前記吸着ヘッドに前記吸着ノズルと交換可能に保持される調整用治具を備え、
    前記調整用治具は、前記ダイの表面に押印するスタンプ部を有し、該スタンプ部は、該ダイへの押し付け量が大きくなるほど該ダイの表面に押印されるスタンプマークのサイズが大きくなるように弾性変形可能な材料により形成され、
    前記吸着ヘッドに保持された前記調整用治具を前記ダイの上方に位置させて該吸着ヘッドをダイ吸着動作と同様に下降動作させて該調整用治具を下降させて該ダイの表面に前記スタンプ部を押し付けることで、該ダイの表面に該スタンプ部の押し付け量に応じたサイズのスタンプマークを押印し、そのスタンプマークのサイズに基づいて該吸着ヘッドの下降動作の停止位置の高さが分かるように構成したことを特徴とするダイ供給装置調整システム。
  2. 前記ウエハが貼着されていないシートを張設したシート張設体を備え、
    前記ウエハ張設体に代えて前記シート張設体をセットし、
    前記吸着ヘッドに保持された前記調整用治具を前記シート張設体のシートの上方に位置させて該吸着ヘッドをダイ吸着動作と同様に下降動作させて該調整用治具を下降させて該シートの表面に前記スタンプ部を押し付けることで、該シートの表面に該スタンプ部の押し付け量に応じたサイズのスタンプマークを押印し、そのスタンプマークのサイズに基づいて該吸着ヘッドの下降動作の停止位置の高さが分かるように構成したことを特徴とする請求項1に記載のダイ供給装置調整システム。
  3. 前記スタンプ部は、弾性変形可能な多孔質材料により下側ほど細くなる形状に形成され、
    前記調整用治具には、前記スタンプ部にインクを供給するインクタンク部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のダイ供給装置調整システム。
  4. 前記スタンプマークを撮像するカメラと、
    前記カメラで撮像した画像を処理することで前記スタンプマークを認識する画像処理手段と、
    前記画像処理手段により認識した前記スタンプマークのサイズに基づいて前記吸着ヘッドの下降動作の停止位置の高さを演算する演算手段と
    を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のダイ供給装置調整システム。
  5. 複数のダイに分割するようにダイシングされたウエハが貼着された伸縮可能なダイシングシートを張設したウエハ張設体をセットし、吸着ヘッドに着脱可能に保持された吸着ノズルを下降させて前記ダイシングシート上のダイを吸着してピックアップする際に、該ダイシングシートのうちの吸着しようとするダイの貼着部分を、その下方に配置された突き上げピンで突き上げて、該吸着ノズルに該ダイを吸着して該ダイシングシートからピックアップするダイ供給装置に適用され、
    前記ウエハが貼着されていないシートを張設したシート張設体と、
    前記シート張設体のシートの表面に押印するスタンプ部を有する調整用治具とを備え、
    前記ウエハ張設体に代えて前記シート張設体をセットし、
    前記吸着ヘッドに保持された前記調整用治具を前記シート張設体のシートの上方に位置させて該吸着ヘッドをダイ吸着動作と同様に下降動作させて該調整用治具を下降させて該シートの表面に前記スタンプ部を押し付けることで、該シートの表面にスタンプマークを押印すると共に、前記突き上げピンを突き上げ動作させて該突き上げピンで該シートを突き上げることで、該シートに突き上げ跡を作り、該スタンプマークと該突き上げ跡との水平方向の位置関係に基づいて該吸着ヘッドと該突き上げピンとの水平方向の位置関係が分かるように構成したことを特徴とするダイ供給装置調整システム。
  6. 前記スタンプ部は、弾性変形可能な多孔質材料により押印するスタンプマークが円形又は円環となるように形成され、
    前記調整用治具には、前記スタンプ部にインクを供給するインクタンク部が設けられていることを特徴とする請求項5に記載のダイ供給装置調整システム。
  7. 前記シートの表面に押印されたスタンプマークと前記突き上げ跡を撮像するカメラと、
    前記カメラで撮像した画像を処理することで前記スタンプマークと前記突き上げ跡を認識する画像処理手段と、
    前記画像処理手段により認識した前記スタンプマークの位置と前記突き上げ跡の位置に基づいて前記吸着ヘッドの水平方向の位置と前記突き上げピンの水平方向の位置及び/又は両者の水平方向の位置ずれ量を演算する演算手段と
    を備えていることを特徴とする請求項5又は6に記載のダイ供給装置調整システム。
  8. 前記吸着ヘッドと前記突き上げピンをそれぞれ水平方向に移動させる移動機構の水平方向の基準位置を前記演算手段の演算結果に基づいて補正する基準位置補正手段を備えていることを特徴とする請求項7に記載のダイ供給装置調整システム。
  9. 前記演算手段の演算結果を表示する表示手段と、
    前記吸着ヘッドと前記突き上げピンをそれぞれ水平方向に移動させる移動機構の水平方向の基準位置の補正量を作業者が入力する入力手段と
    を備えていることを特徴とする請求項7又は8に記載のダイ供給装置調整システム。
  10. 複数のダイに分割するようにダイシングされたウエハが貼着された伸縮可能なダイシングシートを張設したウエハ張設体をセットし、吸着ヘッドに着脱可能に保持された吸着ノズルを下降させて前記ダイシングシート上のダイを吸着してピックアップする際に、該ダイシングシートのうちの吸着しようとするダイの貼着部分を、その下方に配置された突き上げピンで突き上げて、該吸着ノズルに該ダイを吸着して該ダイシングシートからピックアップするダイ供給装置に適用され、
    前記吸着ヘッドに前記吸着ノズルと交換可能に保持される調整用治具を備え、
    前記調整用治具は、前記ダイの表面に押印するスタンプ部を有し、該スタンプ部は、前記突き上げピンによる前記ダイシングシートの突き上げ高さが高くなるほど該ダイシングシート上のダイの表面に押印されるスタンプマークのサイズが大きくなるように弾性変形可能な材料により形成され、
    前記吸着ヘッドに保持された前記調整用治具を前記ダイの上方に位置させて該吸着ヘッドを下降動作させて、該調整用治具のスタンプ部を該ダイの表面に接触又は接近させた状態で、該調整用治具の真下に位置する前記突き上げピンを突き上げ動作させて該突き上げピンで前記ダイシングシートを突き上げて該ダイシングシートの突き上げ部分上のダイを該スタンプ部に押し付けて該ダイの表面にスタンプマークを押印し、該スタンプマークのサイズに基づいて該突き上げピンの突き上げ高さが分かるように構成したことを特徴とするダイ供給装置調整システム。
  11. 前記ウエハが貼着されていないシートを張設したシート張設体を備え、
    前記ウエハ張設体に代えて前記シート張設体をセットし、
    前記吸着ヘッドに保持された前記調整用治具を前記シート張設体のシートの上方に位置させて該吸着ヘッドを下降動作させて、該調整用治具のスタンプ部を該シートの表面に接触又は接近させた状態で、該調整用治具の真下に位置する前記突き上げピンを突き上げ動作させて該突き上げピンで該シートを突き上げて該シートの突き上げ部分を該スタンプ部に押し付けて該シートの突き上げ部分にスタンプマークを押印し、該スタンプマークのサイズに基づいて該突き上げピンの突き上げ高さが分かるように構成したことを特徴とする請求項10に記載のダイ供給装置調整システム。
  12. 前記スタンプ部は、弾性変形可能な多孔質材料により形成され、
    前記調整用治具には、前記スタンプ部にインクを供給するインクタンク部が設けられていることを特徴とする請求項10又は11に記載のダイ供給装置調整システム。
  13. 複数のダイに分割するようにダイシングされたウエハが貼着された伸縮可能なダイシングシートを張設したウエハ張設体をセットし、吸着ヘッドに着脱可能に保持された吸着ノズルを下降させて前記ダイシングシート上のダイを吸着してピックアップする際に、該ダイシングシートのうちの吸着しようとするダイの貼着部分を、その下方に配置された突き上げピンで突き上げて、該吸着ノズルに該ダイを吸着して該ダイシングシートからピックアップするダイ供給装置に適用され、
    前記吸着ヘッドに前記吸着ノズルと交換可能に保持される調整用治具を備え、
    前記調整用治具は、前記ダイの表面に押印するスタンプ部を有し、該スタンプ部は、該ダイの表面に押印されるスタンプマークの向きが特定される形状に形成され、
    前記吸着ヘッドに保持された前記調整用治具を前記ダイの上方に位置させて該吸着ヘッドをダイ吸着動作と同様に下降動作させて該調整用治具を下降させて該ダイの表面に前記スタンプ部を押し付けることで、該ダイの表面にスタンプマークを押印し、そのスタンプマークの向きに基づいて前記ダイシングシート上の各ダイの水平方向の傾き角度が分かるように構成したことを特徴とするダイ供給装置調整システム。
  14. 前記ダイの表面に押印されたスタンプマークを撮像するカメラと、
    前記カメラで撮像した画像を処理することで前記スタンプマークを認識する画像処理手段と、
    前記画像処理手段により認識した前記スタンプマークの向きに基づいて前記ダイシングシート上の各ダイの水平方向の位置ずれ量を演算する演算手段と
    を備えていることを特徴とする請求項13に記載のダイ供給装置調整システム。
  15. 前記演算手段の演算結果に基づいて前記ダイシングシート上の各ダイの吸着位置を補正する吸着位置補正手段を備えていることを特徴とする請求項14に記載のダイ供給装置調整システム。
  16. 前記演算手段の演算結果を表示する表示手段と、
    前記ダイシングシート上の各ダイの吸着位置の補正量を作業者が入力する入力手段と
    を備えていることを特徴とする請求項14又は15に記載のダイ供給装置調整システム。
  17. 複数のダイに分割するようにダイシングされたウエハが貼着された伸縮可能なダイシングシートを張設したウエハ張設体をセットし、吸着ヘッドに着脱可能に保持された吸着ノズルを下降させて前記ダイシングシート上のダイを吸着してピックアップする際に、該ダイシングシートのうちの吸着しようとするダイの貼着部分を、その下方に配置された突き上げピンで突き上げて、該吸着ノズルに該ダイを吸着して該ダイシングシートからピックアップするダイ供給装置の調整に使用される調整用治具であって、
    該調整用治具は、前記吸着ヘッドに前記吸着ノズルと交換可能に保持され、該吸着ヘッドをダイ吸着動作と同様に下降動作させることで前記ダイの表面に押印するスタンプ部を有することを特徴とする調整用治具。
  18. 前記スタンプ部は、弾性変形可能な多孔質材料により形成され、該スタンプ部にインクを供給するインクタンク部を有することを特徴とする請求項17に記載の調整用治具。
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